JP2002321013A - プレス金型およびプレス加工方法 - Google Patents
プレス金型およびプレス加工方法Info
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Abstract
クを必要な製品形状に成形し、製品形状の縦壁部に張力
を付与する工程を連続的に行い、かつ、歩留まりの悪化
を防ぐ。 【解決手段】 クッション3に対する弾性力の作用開始
点を異にする2種類のバネ4,5を有する。バネ4,5に
よって、素材の変形開始から型締完了までの間に、ワー
クWの製品部分または製品部分を囲む極小範囲へと付与
する拘束力を、段階的に増大させる。よって、上型1お
よび下型2の縦壁成形面でワークWを必要な製品形状に
成形した状態で、製品形状の縦壁部Wbに張力を付与す
る工程を、連続的に行うことが可能となる
Description
形作業における、残留応力の除去作業を効率的に行うた
めの技術に関するものである。
メンバー、クロス類のプレス成形品を中心として、軽量
化しつつ強度を高める施策がなされており、材料につい
ても高強度化が促進されている。しかしながら、材料の
高強度化は、成形不良であるスプリングバック、そり、
ひねり等(以下、「スプリングバック等」という。)
を、より顕著に発生させることになる。図18には、いわ
ゆる「ハット断面形状」を有するメンバーW0を示して
いる。また、図19には、スプリングバック等の生じてい
ないときの断面形状を有するメンバーW0を点線で、ス
プリングバック等を生じたメンバーW0’を実線で示し
ている。このような成形不良は、成形時(絞り、曲げ)
に、金型のダイR部での曲げ・曲げ戻しにより残留応力
(板厚の内外での応力差)が発生することに起因し、材
料の高強度化が進む程、顕著に発生するものである。
を解消するにあたり、金型を見込むこと(完成状態で設
計寸法にするため、図面上の正規位置に対し後工程での
変化分量だけ、反対方向に意図的に寸法を考慮するこ
と。)によって対応していたが、適切な見込みのための
金型形状の補正には多大な工数を要していた。そこで、
図20に示すサイジング加工や、図21に示す段絞りによっ
て、素材に張力を付与し、残留応力を除去するという手
法が採られる場合もあった。
は、図20(a)に示す、プレス加工によりワークを必要
な製品形状へと成形する第1工程と、図20(b)に示
す、第1工程よりの絞り深さHよりもΔHだけ絞り深さ
を増大させることで、製品形状の縦壁部に張力を付与す
る、第2工程とで、異なる金型101、102を用いる必要が
あった。したがって、金型に関する設備コストと、金型
101から金型102へと製品を移すための工数の増加とを、
余儀なくされていた。
す絞り工程の下死点の少し手前で、製品形状が完成する
以前から、クッション107だけでなく、上型103と下型の
ポンチ104とに形成した段部105、106で、素材108の製品
部分Ma(図中点線の円で囲む範囲)の周辺部を拘束
し、図21(b)に示す絞り工程の下死点において、製品
形状の縦壁部に張力を付与するものであり、金型は1つ
で済むことになる。しかしながら、上型103と下型のポ
ンチ104とに形成した段部105、106で素材108を拘束する
時点では、素材108は、製品形状への成形が完了してい
ないことから、素材108と金型との接触面積が少なく、
素材108の製品形状の縦壁部に十分な張力を付与するた
めには、製品部分以外の被拘束部分を広く取る必要があ
る。よって、段絞りの場合は、歩留まりの悪化を避ける
ことができなかった。
であり、その目的とするところは、サイジング加工や段
絞りによることなく、1つの金型によって、プレス加工
によりワークを必要な製品形状に成形し、更に、製品形
状の縦壁部に張力を付与する工程を連続的に行い、か
つ、歩留まりの悪化を防ぐことを可能とすることにあ
る。
の、本発明の請求項1に係るプレス金型は、プレス加工
によりワークを必要な製品形状に成形し、更に、製品形
状の縦壁部に張力を付与する工程を連続的に行う金型で
あって、素材の変形開始から型締完了までの間に、素材
の製品部分または製品部分に隣接する極小範囲へと、拘
束力を、段階的に増大させながら付与する拘束力制御手
段を備えることを特徴とする。
開始から型締完了までの間に、素材の製品部分または製
品部分に隣接する極小範囲へと、拘束力を、段階的に増
大させながら付与することにより、プレス加工によりワ
ークを必要な製品形状に成形した状態で、製品形状の縦
壁部に、必要な張力を付与する。なお、本説明におい
て、素材の製品部分に隣接する極小範囲とは、歩留まり
の悪化を可能な限り抑えつつ必要な拘束力を付与するた
めの、製品部分に連続する必要最小限の範囲を意味する
ものである。
は、請求項1記載のプレス金型において、前記拘束力制
御手段は、上型に対する下型のクッションの反力を型締
途中で増大させる反力発生手段を備えるものである。
を必要な製品形状に成形した状態で、前記反力発生手段
によって、上型に対する下型のクッションの反力を型締
途中で増大させることにより、素材の製品部分または製
品部分に隣接する極小範囲へと、拘束力を、段階的に増
大させながら付与する。そして、製品形状の縦壁部に必
要な張力を付与するものである。
は、請求項2記載のプレス金型において、前記反力発生
手段は、弾性力の作用開始点を異にする複数の弾性力発
生部材を備えるものである。
材が、各々の弾性力の作用開始点で弾性力を発生させる
ことにより、上型に対する下型のクッションの反力を、
型締途中で増大させることができる。
は、請求項1記載のプレス金型において、前記拘束力制
御手段は、素材の、上型と下型とによって拘束される部
分またはその周囲の極小範囲を、型締方向と平行に折り
曲げる曲げ刃と、折り曲げられた部分を挟持する縦壁と
を有するものである。
要な製品形状に成形した状態で、前記曲げ刃によって、
上型と下型とによって拘束される部分またはその周囲の
極小範囲を型締方向と平行に折り曲げ、さらに、前記縦
壁によって折り曲げられた部分を挟持することにより、
素材の流入を阻止する。そして、素材の製品部分または
製品部分に隣接する極小範囲に対する拘束力を増大させ
て、製品形状の縦壁部に、必要な張力を付与するもので
ある。
は、請求項1から4のいずれか1項記載のプレス金型に
おいて、前記拘束力制御手段は、下型のクッションに設
けた、ワークを必要な製品形状に成形した状態で素材へ
当接する突起を含むものである。
設けた突起が、ワークを必要な製品形状に成形した状態
で素材へ当接することによって、下型のクッションから
素材の製品部分または製品部分に隣接する極小範囲へと
付与される流入抵抗力を、ワークを必要な製品形状に成
形した状態で増大させる。そして、製品形状の縦壁部に
必要な張力を付与するものである。
は、請求項5記載のプレス金型において、前記突起は、
ノコギリ刃状断面を有するものとしている。
形した状態で前記突起は素材に食い込み、かつ、食い込
んだ後は、素材の流入を確実に阻止して、下型のクッシ
ョンから素材の製品部分または製品部分に隣接する極小
範囲へと付与される流入抵抗力を増大させる。そして、
製品形状の縦壁部に、必要な張力を付与するものであ
る。
は、請求項5または6記載のプレス金型において、前記
突起は、上型の下面と対向する下型のクッションに設け
られたものである。
に成形した状態で、上型の下面と対向する下型のクッシ
ョンに設けられた前記突起が、素材に食い込む。前記突
起が素材に食い込んだ後は、素材の流入を確実に阻止し
て、下型のクッションから素材の製品部分または製品部
分に隣接する極小範囲へと付与される流入抵抗力を増大
させる。そして、製品形状の縦壁部に、必要な張力を付
与するものである。
は、請求項5から7のいずれか1項記載のプレス金型に
おいて、前記突起は、上型の縦壁と対向する下型のクッ
ションに設けられたものである。
に成形した状態で、上型の縦壁と対向する下型のクッシ
ョンに設けられた前記突起が、素材に食い込む。前記突
起が素材に食い込んだ後は、素材の流入を確実に阻止し
て、下型のクッションから素材の製品部分または製品部
分に隣接する極小範囲へと付与される流入抵抗力を増大
させる。そして、製品形状の縦壁部に、必要な張力を付
与するものである。
は、請求項1から8のいずれか1項記載のプレス金型に
おいて、下型のポンチは、クッションの位置に応じ、型
締完了前は型の見込みを考慮した形状をなし、型締完了
時点では型の見込みを考慮しない形状をなすものであ
る。
みによって製品形状の矯正を行い、さらに、プレス加工
によりワークを必要な製品形状に成形した状態で、製品
形状の縦壁部に必要な張力を付与することで、型の見込
みと張力付与との相乗効果により、製品形状の矯正を行
う。
型は、請求項1から9のいずれか1項記載のプレス金型
において、絞り成形用金型であることを特徴とする。本
発明によれば、絞り成形工程中に、型締めによって、前
記ワークを必要な製品形状に成形し、更に、製品形状の
縦壁部に張力を付与する工程を、連続的に行うことがで
きる。
型は、請求項1から10のいずれか1項記載のプレス金
型において、曲げ成形用金型であることを特徴とする。
本発明によれば、曲げ成形工程中に、型締めによって、
前記ワークを必要な製品形状に成形し、更に、製品形状
の縦壁部に張力を付与する工程を、連続的に行うことが
できる。
型は、請求項1から11のいずれか1項記載のプレス金
型において、前記ワークは、ハット断面形状へと成形さ
れる板材である。本発明によれば、ハット断面形状を有
する板材の縦壁部分に対し、必要な張力を付与して、残
留応力を除去することができる。
の請求項13に係るプレス加工方法は、プレス加工によ
りワークを必要な製品形状に成形し、更に、製品形状の
縦壁部に張力を付与する工程を連続的に行う方法であっ
て、素材の変形開始から型締完了までの間に、素材の製
品部分または製品部分に隣接する極小範囲へと、拘束力
を、段階的に増大させながら付与することを特徴とす
る。
完了までの間に、素材の製品部分または製品部分に隣接
する極小範囲へと、拘束力を段階的に増大させながら付
与することにより、プレス加工によりワークを必要な製
品形状に成形した状態で、製品形状の縦壁部に、必要な
張力を付与することができる。
工方法は、請求項13記載のプレス加工方法において、
下型のポンチを、クッションの位置に応じ、型締完了前
は型の見込みを考慮した形状として、型締完了時点では
型の見込みを考慮しない形状へと変化させることで、素
材の変形開始から型締完了までの間に見込み工程を含ま
せたものである。
よって製品形状の矯正を行い、さらに、プレス加工によ
りワークを必要な製品形状に成形した状態で、製品形状
の縦壁部に必要な張力を付与することで、型の見込みと
張力付与との相乗効果によって、製品形状の矯正を行う
ことができる。
図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分
及び相当する部分については同一符号で示し、詳しい説
明は省略する。
形態に係る絞り成形用金型と、当該絞り成形用金型によ
ってワークを必要な製品形状に成形し、更に、製品形状
の縦壁部に張力を付与する工程を連続的に行う手順を示
している。
を有する一対の金型構造を有し、下型2のポンチ2Aの
周囲を囲む位置に、クッションリング3(以下、「クッ
ション」という。)を備えている。そして、上型1に対
するクッション3の反力を発生させるために、2種類の
弾性力発生部材4,5(以下、「バネ」と称す。)を有
している。バネ4,5は、いずれもタンカシリンダー、
ウレタンストリッパー等の、弾性により反力を発生する
部材、構造物等が用いられている。なお、後述する他の
実施例において用いられる各バネも、これらのバネ4,
5と同様のものである。
(以下、「ワーク」という。)をセットした時点から、
クッション3がワークWに当接することが可能な高さと
なるように、クッション3を支えている。一方、バネ5
は、上型1を下降させて絞り成形がある程度進行した時
点で、初めてクッション3に当接し(図3参照)、その
弾性力をクッション3に作用させるものである。すなわ
ち、バネ4,5は、クッション3に対する弾性力の作用
開始点を異にしている。
クWに対し、絞り加工を施すと共に、型締めによって、
ワークWに残留応力を除去するための張力を付与する手
順を説明する。
2のポンチ2Aおよびクッション3の上にセットする。
続いて、図2に示すように、上型1を下降させて、型締
めを開始する。このとき、ワークWの製品部分または製
品部分に隣接する極小範囲を、上型1とクッション3と
で挟持する。そして、図3に示すように、上型1を下降
させて絞り成形がある程度進行した時点で、バネ5は初
めてクッション3に当接し、その弾性力をクッション3
に作用させる。そして、上型1に対する下型2のクッシ
ョン3の反力を、型締途中で増大させる。さらに、上型
1に対する下型2のクッション3の反力を増大させた状
態を維持しながら、図4に示す型締完了状態に至るもの
である。
2のクッション3の反力を増大させた時点から、図4に
示す型締完了状態までは、ワークWの製品部分または製
品部分に隣接する極小範囲に対する拘束力を増大させる
ことにより、プレス加工によりワークWを必要な製品形
状に成形した状態で、製品形状の縦壁部Wbに必要な張
力を付与することができる。そしてワークWに絞り成形
を施すことによって生じた残留応力を適切に除去し、当
該残留応力に起因する成形不良を解消することができ
る。
態に係る絞り成形用金型によれば、以下のような作用効
果を得ることができる。まず、本実施の形態に係る絞り
成形用金型は、上型1に対する下型2のクッション3を
支える反力発生手段として、クッション3に対する弾性
力の作用開始点を異にする2種類のバネ4,5を有し、
バネ4,5によって、素材の変形開始から型締完了まで
の間に、ワークWの製品部分または製品部分に隣接する
極小範囲へと付与する拘束力を、段階的に増大させなが
ら付与する、「拘束力制御手段」を構成する。かかる拘
束力制御手段を備えることによって、上型1および下型
2の縦壁成形面でワークWを必要な製品形状に成形した
状態で、製品形状の縦壁部Wbに張力を付与する工程
を、連続的に行うことが可能となる。
る部分は、ワークWの製品部分または製品部分に隣接す
る極小範囲であることから、歩留まりの悪化を無くし、
若しくは可能な限り抑えることが可能である。
絞り成形用金型によれば、材料の高強度化を促進するこ
とによる成形不良の増大を防ぎつつ、従来のサイジング
加工のごとく、ワークを必要な製品形状へと成形する第
1工程と製品形状の縦壁部に張力を付与する第2工程と
で、異なる金型を用いる必要をなくし、かつ、従来の段
絞りのごとく、歩留まりの悪化を来たすこともなく、高
強度化された材料の絞り成形を、低コストで行うことが
可能となる。
ン3を支える反力発生手段として、クッション3に対す
る弾性力の作用開始点を異にする2種類のバネ4,5を
用いた例を示したが、例えば、単一の非線型のバネに代
えることによっても、同様の作用効果を得ることができ
る。
態に係る絞り成形用金型を、曲げ成形用金型に応用した
場合を示している。上型11は、パッド16と、パッド16の
反力を発生させるためのバネ17を有している。また、下
型12のポンチ12Aに隣接するように、クッション13が設
けられている。クッション13を支えるバネ14は、上型11
を下降させて曲げ成形がある程度進行した時点(図5に
示す時点)で、初めてクッション3がワークWに当接す
る高さに、クッション3を支持している。
ン13、バネ14,15は、図5に示す状態から曲げ成形がさ
らに進行して、上型11とクッション13とでワークWを挟
持するに至った時点で、ワークWの製品部分または製品
部分に隣接する極小範囲に対する拘束力を増大させる、
「拘束力制御手段」を構成している。そして、かかる拘
束力制御手段により、上型1および下型2の縦壁成形面
でワークWを必要な製品形状に成形した状態で、製品形
状の縦壁部Wbに必要な張力を付与して残留応力を適切
に除去し、残留応力に起因する成形不良を解消すること
ができる。よって、図1〜図4に示す絞り成形用金型と
同様の作用効果を、曲げ成形においても得ることが可能
である。
発明の第2の実施の形態に係る絞り成形用金型と、当該
絞り成形用金型によってワークを必要な製品形状に成形
し、更に、製品形状の縦壁部に張力を付与する工程を連
続的に行う手順を説明する。
を有する一対の金型構造を有し、下型22のポンチ22Aの
周囲を囲む位置に、クッションリング23(以下、「クッ
ション」という。)を備えている。また、ポンチ22Aの
さらに外側を囲む位置に、下型22の一部を突出させて曲
げ刃22Bを設けている。バネ24は、下型22にワークWを
セットした時点から、クッション23がワークWに当接す
ることが可能な高さとなるように、クッション23を支え
ている。なお、上型21の側面21Aと、曲げ刃22Bの側面
22Cとのクリアランスは、ワークWの板厚と同じか若し
く板厚よりも若干狭くなるように設定されている。そし
て、側面21A,22Cは、後述のように、曲げ刃22Bによ
って折り曲げられたワークWの端部Waを挟持するため
の、「縦壁」となっている。
対し絞り加工を施すと共に、型締めによって、ワークW
の残留応力を除去するための張力を付与する手順は、以
下の通りである。まず、図示は省略するが、ワークWを
下型22のポンチ22Aおよびクッション23の上にセットす
る。続いて、図6に示すように、上型21を下降させて、
型締めを開始する。このとき、ワークWの製品部分また
は製品部分に隣接する極小範囲を、上型21とクッション
23とで挟持する。そして、上型21を下降させて絞り成形
がある程度進行した時点で、上型21とクッション23とに
挟持されたワークWの端部Waが曲げ刃22Bに当接し、
型締方向と平行な方向(図6の上下方向)へと折り曲げ
られる。
すように、曲げ刃22Bよって折り曲げられたワークWの
端部Waは、縦壁である側面21A、22Cによって挟持さ
れる。この、側面21A、22CによってワークWの端部W
aを挟持ことにより、素材の流入を阻止し、素材の製品
部分または製品部分に隣接する極小範囲に対する拘束力
を増大させる。そして、図示しない型締完了状態まで当
該拘束力を維持するものである。
ってワークWの端部Waを挟持した時点から、型締完了
状態までは、ワークWの製品部分または製品部分に隣接
する極小範囲に対する拘束力を増大させることにより、
プレス加工によりワークWを必要な製品形状に成形した
状態で、製品形状の縦壁部Wbに必要な張力を付与する
ことができる。そしてワークWに絞り成形を施すことに
よって生じた残留応力を適切に除去し、当該残留応力に
起因する成形不良を解消することができる。
態に係る絞り成形用金型によれば、以下のような作用効
果を得ることができる。当該絞り成形用金型は、ワーク
Wの、上型21と下型22のクッション23とによって拘束さ
れる部分またはその周囲の極小範囲(ワークWの端部W
a)を、型締方向(図6、図7の上下方向)と平行に折
り曲げる曲げ刃22Bと、折り曲げられた部分を挟持する
縦壁としての側面21A,22Cとを有している。
の間に、ワークWの端部Waを曲げ刃22Bで折り曲げ
て、側面21A,22Cで挟持することにより、素材の製品
部分または製品部分に隣接する極小範囲へと付与する拘
束力を、段階的に増大させながら付与する、「拘束力制
御手段」を構成している。そして、かかる拘束力制御手
段を備えることによって、本発明の第1の実施の形態の
絞り成形用金型と同様に、上型21および下型22の縦壁成
形面によってワークWを必要な製品形状に成形した状態
で、製品形状の縦壁部Wbに張力を付与する工程を、連
続的に行うことが可能となる。
「拘束力制御手段」を、ワークWの端部Waを折り曲げ
る曲げ刃22Bと、折り曲げられた端部Waを挟持する側
面21A,22Cとで構成したが、かかる構成に代えて、上
型21とクッション23との対向面に、いわゆるロックビー
ドのごとき、素材流入量を意図的に抑える面形状や、ク
ランク形状等、上型と下型とによって拘束される部分ま
たはその周囲の極小範囲を、型締方向と平行に折り曲
げ、折り曲げられた部分を挟持する面形状を形成するこ
とによっても、同様の作用効果を得ることができる。そ
の他、本発明の第1の実施の形態と同様の作用効果につ
いては、説明を省略する。
態に係る絞り成形用金型を、曲げ成形用金型に応用した
場合を示している。上型31は、パッド36と、パッド36の
反力を発生させるためのバネ37を有している。また、下
型32の一部を突出させて曲げ刃32Bを設けている。さら
に、上型31の側面31Aと、曲げ刃32Bの側面32Cとのク
リアランスは、ワークWの板厚と同じか若しく板厚より
も若干狭くなるように設定されている。そして、側面31
A,32Cは、曲げ刃32Bによって折り曲げられたワーク
Wの端部Waを挟持するための、「縦壁」となってい
る。
す型締完了状態に至る直前に、ワークWの端部Waを曲
げ刃32Bで折り曲げて、側面31A,32Cで挟持すること
により、素材の製品部分または製品部分に隣接する極小
範囲へと付与する拘束力を、段階的に増大させながら付
与する、「拘束力制御手段」を構成している。そして、
かかる拘束力制御手段により、上型31および下型32の縦
壁成形面によってワークWを必要な製品形状に成形した
状態で、製品形状の縦壁部Wbに必要な張力を付与して
残留応力を適切に除去し、残留応力に起因する成形不良
を解消することができる。よって、図6および図7に示
す絞り成形用金型と同様の作用効果を、曲げ成形におい
ても得ることが可能である。
発明の第3の実施の形態に係る絞り成形用金型と、当該
絞り成形用金型によってワークを必要な製品形状に成形
し、更に、製品形状の縦壁部に張力を付与する工程を連
続的に行う手順を説明する。
を有する一対の金型構造を有し、下型42のポンチ42Aの
周囲を囲む位置に、クッションリング43、48(以下、
「クッション」という。)を、二重に備えている。クッ
ション48は、クッション43とが当接するための、当接片
48aを備えている。そして、上型41に対するクッション
43の反力を発生させる為の弾性力発生部材44(以下、
「バネ」と称す。)と、上型41に対するクッション48の
反力を発生させるための弾性力発生部材45(以下、「バ
ネ」と称す。)を有している。
ットした時点から、クッション43がワークWに当接する
ことが可能な高さとなるように、クッション43を支えて
いる。一方、バネ45は、絞り成形の当初は、ワークWに
対しクッション48を当接させず、上型1を下降させて絞
り成形がある程度進行し、クッション48の当接片48aに
クッション43が当接した時点で(図10参照)、初めてそ
の弾性力をクッション43に作用させるものである。すな
わち、バネ44,45は、クッション43に対する弾性力の作
用開始点を異にしている。
する上面には、ノコギリ刃状断面を有する突起48bを設
けており、クッション48の当接片48aにクッション43が
当接する時点で(図10参照)、クッション48の突起48b
は、ワークWに当接し、さらにワークWへと食い込むも
のである。
ワークWに対し、絞り加工を施すと共に、型締めによっ
て、ワークWに残留応力を除去するための張力を付与す
る手順を説明する。
型42のポンチ42Aおよびクッション43の上にセットす
る。続いて、図9に示すように、上型41を下降させて、
型締めを開始する。このとき、ワークWの製品部分また
は製品部分に隣接する極小範囲を、上型41とクッション
43とで挟持する。そして、図10に示すように、上型1を
下降させて絞り成形がある程度進行した時点で、クッシ
ョン43の下面がクッション48の当接片48aに当接する。
また、クッション48の当接片48aにクッション43が当接
した時点で(図10参照)クッション48の突起48aはワー
クWに当接し、食い込む。以降は、バネ44,45の双方の
弾性力が、クッション43,48を介してワークWに作用す
るので、上型41に対する下型42のクッション43,48によ
る反力を、型締途中で増大させることができる。さら
に、上型41に対する反力をクッション43,48によって増
大させた状態を維持しながら、図示しない型締完了状態
に至るものである。
42のクッション43,48による反力を増大させた時点から
型締完了状態までは、ワークWの製品部分または製品部
分に隣接する極小範囲に対する拘束力を増大させること
によって、プレス加工によりワークWを必要な製品形状
に成形した状態で、製品形状の縦壁部Wbに必要な張力
を付与することができる。しかも、ワークWに対し途中
から当接するクッション48の突起48bは、ワークWへと
食い込むことによって、素材の流入を強制的に阻止して
いる。したがって、ワークWに絞り成形を施すことによ
って生じた残留応力を適切に除去し、当該残留応力に起
因する成形不良を解消することができる。
態に係る絞り成形用金型によれば、以下のような作用効
果を得ることができる。まず、本実施の形態に係る絞り
成形用金型は、上型41に対する下型42のクッション43,4
8を支える反力発生手段として、弾性力の作用開始点を
異にする2種類のバネ44,45を有し、バネ44,45によっ
て、素材の変形開始から型締完了までの間に、ワークW
の製品部分または製品部分に隣接する極小範囲へと付与
する拘束力を、段階的に増大させながら付与する、「拘
束力制御手段」を構成する。
ッション48の突起48bも、ワークWへと食い込むことに
よって素材の流入を阻止し、「第2の拘束力制御手段」
を構成する。しかも、突起48bは、いわゆるノコギリ刃
状断面を有するので、素材の流入を確実に阻止して、ク
ッション48から素材の製品部分または製品部分に隣接す
る極小範囲へと付与される流入抵抗力を増大させること
ができる。
ことによって、上型1および下型2の縦壁成形面でワー
クWを必要な製品形状に成形した状態で、製品形状の縦
壁部Wbに張力を付与する工程を、連続的に行うことが
可能となる。その他、本発明の第1、第2の実施の形態
と同様の作用効果については、説明を省略する。
態に係る絞り成形用金型を、曲げ成形用金型に応用した
場合を示している。上型51は、パッド56と、パッド56の
反力を発生させるためのバネ57を有している。また、下
型52のポンチ52Aに隣接するように、クッション53が設
けられている。クッション53を支えるバネ54は、上型51
を下降させて曲げ成形がある程度進行した時点(図11に
示す時点)で、初めてクッション53がワークWに当接す
る高さに、クッション53を支持している。加えて、クッ
ション53の、ワークWに当接する上面には、ノコギリ刃
状断面を有する突起53bを設けている。
す状態から曲げ成形がさらに進行して、上型51とクッシ
ョン53とでワークWを挟持するに至った時点で、ワーク
Wの製品部分または製品部分に隣接する極小範囲に対す
る拘束力を増大させる、「拘束力制御手段」を構成して
いる。また、クッション53の突起53bも、ワークWへと
食い込むことによって素材の流入を阻止する、「第2の
拘束力制御手段」を構成している。そして、これらの拘
束力制御手段により、上型51および下型52の縦壁成形面
によってワークWを必要な製品形状に成形した状態で、
製品形状の縦壁部Wbに必要な張力を付与して残留応力
を適切に除去し、残留応力に起因する成形不良を解消す
ることができる。よって、図9および図10に示す絞り成
形用金型と同様の作用効果を、曲げ成形においても得る
ことが可能である。
の第4の実施の形態に係る絞り成形用金型と、当該絞り
成形用金型によってワークを必要な製品形状に成形し、
更に、製品形状の縦壁部に張力を付与する工程を連続的
に行う手順を説明する。
を有する一対の金型構造を有し、下型62のポンチ62Aの
周囲を囲む位置に、クッションリング63、68(以下、
「クッション」という。)を、二重に備えている。そし
て、上型61に対するクッション63の反力を発生させる為
の弾性力発生部材64(以下、「バネ」と称す。)と、上
型61に対するクッション68の反力を発生させるための弾
性力発生部材65(以下、「バネ」と称す。)を有してい
る。
61の縦壁と対向する下型のクッションであり、下型62の
縦壁成形面の一部をなし、クッション63と当接するため
の当接片68aを備えている。
(以下、「ワーク」という。)をセットした時点から、
クッション63がワークWに当接することが可能な高さと
なるように、クッション63を支えている。一方、バネ65
は、絞り成形の当初は、ワークWに対しクッション68を
当接させず、上型1を下降させて絞り成形がある程度進
行し、クッション68の当接片68aにクッション63が当接
した時点で(図13参照)、初めてその弾性力をクッショ
ン63に作用させるものである。すなわち、バネ64,65
は、クッション63に対する弾性力の作用開始点を異にし
ている。
形面の一部をなすものであって、当該縦壁成形面に、ノ
コギリ刃状断面を有する突起68bを設けている。そし
て、クッション68の当接片68aにクッション63が当接す
る時点で(図13参照)、クッション68の突起68bは、ワ
ークWの縦壁部Wbに当接し、食い込むものである。
点にある時(図14参照)に、下型62の縦壁成形面として
求められる縦壁形状となるように形成されている。よっ
て、クッション68が可動範囲の上死点にある時(図12、
図13)には、ポンチ62Aとクッション68とからなる下型
62の縦壁成形面は、段付面を構成し、下型62に型の見込
みを施した場合と同じ状態となっている。
クWに対し、絞り加工を施すと共に、型締めによって、
ワークWに残留応力を除去するための張力を付与する手
順を説明する。
型62のポンチ62Aおよびクッション63の上にセットす
る。続いて、図12に示すように、上型61を下降させて、
型締めを開始する。このとき、ワークWの製品部分また
は製品部分に隣接する極小範囲を、上型61とクッション
63とで挟持する。そして、図13に示すように、上型1を
下降させて絞り成形がある程度進行した時点で、クッシ
ョン63の下面がクッション68の当接片68aに当接する。
よって、この時点から、バネ64,65の双方の弾性力が、
クッション63,68を介してワークWに作用することとな
り、上型61に対する下型62のクッション63,68による反
力を、型締途中で増大させることができる。
クッション68とからなる下型62の縦壁成形面は、段付面
を構成し、下型62に型の見込みを施した場合と同じ状態
となっているので、ワークWに対し、見込みによる形状
不良問題の解消を図ることができる。
63,68によって増大させた状態を維持しながら、図14に
示す型締完了状態に至る。型締完了時点では、クッショ
ン68は、可動範囲の下死点へと移動しているので、ポン
チ62Aとクッション68とからなる下型62の縦壁成形面
は、見込みのための段付形状は解消され、下型62の縦壁
成形面として求められる縦壁形状を構成することとな
る。よって、上型61と下型62の縦壁とは、見込みを考慮
しない金型形状となる。
62のクッション63,68による反力を増大させた時点か
ら、図14に示す、型締完了状態までは、ワークWの製品
部分または製品部分に隣接する極小範囲に対する拘束力
を増大させることによって、プレス加工によりワークW
を必要な製品形状に成形した状態で、製品形状の縦壁部
Wbに必要な張力を付与することができる。しかも、ワ
ークWに対し途中から当接するクッション68の突起68b
は、ワークWへと食い込むことによって、素材の流入を
強制的に阻止している。したがって、ワークWに絞り成
形を施すことによって生じた残留応力を適切に除去し、
当該残留応力に起因する成形不良を解消することができ
る。
態に係る絞り成形用金型によれば、以下のような作用効
果を得ることができる。まず、本実施の形態に係る絞り
成形用金型は、上型61に対する下型62のクッション63,6
8を支える反力発生手段として、弾性力の作用開始点を
異にする2種類のバネ64,65を有し、バネ64,65によっ
て、素材の変形開始から型締完了までの間に、ワークW
の製品部分または製品部分に隣接する極小範囲へと付与
する拘束力を、段階的に増大させながら付与する、「拘
束力制御手段」を構成する。
ッション68の突起68bも、ワークWへと食い込むことに
よって素材の流入を阻止し、「第2の拘束力制御手段」
を構成する。しかも、突起68bは、いわゆるノコギリ刃
状断面を有するので、素材の流入を確実に阻止して、ク
ッション68から素材の製品部分または製品部分に隣接す
る極小範囲へと付与される流入抵抗力を増大させること
ができる。
ン68の位置に応じ、型締完了前は、図12,図13に示すよ
うに型の見込みを考慮した形状をなすことから、型締完
了前は、型の見込みによって製品形状の矯正を行うこと
ができる。すなわち、素材の変形開始から型締完了まで
の間に、見込み工程を含ませることが可能であり、型の
見込みと張力付与との相乗効果によって、ワークWの矯
正を行うことが可能となる。しかも、意図的に型の見込
みを考慮した型形状とすることなく、単に、クッション
68を昇降させることのみによって、型の見込みを可能と
したものである。その他、本発明の第1〜第3の実施の
形態と同様の作用効果については、説明を省略する。
の実施の形態に係る絞り成形用金型を、曲げ成形用金型
に応用した場合を示している。上型71は、パッド76と、
パッド76の反力を発生させるためのバネ77を有してい
る。また、下型72のポンチ72Aの一部は、クッション73
として形成され、クッション73は、下型72の縦壁成形面
の一部をなしている。そして、クッション73の、上型71
の縦壁と対向する面に、ノコギリ刃状断面形状を有する
突起73bを備えている。
下降させて、曲げ成形がある程度進行した時点(図15に
示す時点)で、初めてクッション73がワークWに当接す
る高さに、クッション73を支持している。
点にある時に(図示しない型締終了時点)、下型72の縦
壁成形面として求められる縦壁形状となるように形成さ
れている。よって、クッション73が可動範囲の上死点に
ある時(図15、図16)には、ポンチ72Aとクッション73
とからなる下型72の縦壁成形面は、段付面を構成し、下
型72に、型の見込みを施した場合と同じ状態となってい
る。
す状態から曲げ成形がさらに進行して、図16に示すよう
に、上型71とクッション73とでワークWを挟持するに至
った時点で、ワークWの製品部分または製品部分に隣接
する極小範囲に対する拘束力を増大させる、「拘束力制
御手段」を構成している。また、クッション73の突起73
bも、ワークWへと食い込むことによって素材の流入を
阻止する、「第2の拘束力制御手段」を構成している。
上型71および下型72の縦壁成形面によってワークWを必
要な製品形状に成形した状態で、製品形状の縦壁部Wb
に必要な張力を付与して残留応力を適切に除去し、残留
応力に起因する成形不良を解消することができる。
ン73の位置に応じ、型締完了前は、図16に示すように型
の見込みを考慮した形状をなすことから、型締完了前
は、型の見込みによって製品形状の矯正を行うことがで
きる。すなわち、型の見込みと張力付与との相乗効果に
よって、ワークWの矯正を行うことが可能となる。よっ
て、図12〜図14に示す絞り成形用金型と同様の作用効果
を、曲げ成形においても得ることが可能である。
形態において、ワークWを、ハット断面形状へと成形す
る場合を例に挙げて説明したが、本発明は、かかる場合
に限定されるものではなく、材料の高強度化によりスプ
リングバック等が顕著となるプレス成形部品に対し、広
く利用することが可能である。
の間に、素材の製品部分または製品部分に隣接する極小
範囲へと与える拘束力を、段階的に増大させる方法(本
発明に係るプレス加工方法)と、素材に与える拘束力を
一定とする方法(従来のプレス加工方法)とで、プレス
成形品の残留応力の違いを示している。符号Iで示す線
は、本発明に係る方法による値を示すものであり、素材
の変形当初の拘束力Fを5kNとし、最終的な拘束力
を、グラフに示す値に設定して実験したものである。一
方、符号Aで示す線は、従来のプレス加工方法による値
を示すものであり、素材の拘束力Fは、グラフに示す値
で一定として実験したものである。
法によると、最終的な拘束力を30kN以上としたとき
に、プレス成形品の残留応力の減少効果が、従来の方法
に比して、特に顕著となることが明らかとなった。
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
プレス金型によれば、プレス加工によりワークを必要な
製品形状に成形した状態で、製品形状の縦壁部に必要な
張力を付与することが可能となるので、従来のサイジン
グ加工や段絞りによることなく、1つの金型によって、
プレス加工によりワークを必要な製品形状に成形し、更
に、製品形状の縦壁部に張力を付与する工程を連続的に
行うことができる。しかも、かかるプレス加工の際の、
歩留まりの悪化を防ぐことが可能となる。
によれば、前記反力発生手段によって、上型に対する下
型のクッションの反力を型締途中で増大させることによ
り、素材の製品部分または製品部分に隣接する極小範囲
へと、拘束力を段階的に増大させながら付与することが
可能となり、1つの金型によって、プレス加工により成
形工程と張力付与工程とを連続的に行い、かつ、歩留ま
りの悪化を防ぐことが可能となる。
によれば、前記複数の弾性力発生部材が、各々の弾性力
の作用開始点で弾性力を発生させることにより、上型に
対する下型のクッションの反力を型締途中で増大させる
ことが可能となり、1つの金型によって、プレス加工に
より成形工程と張力付与工程とを連続的に行い、かつ、
歩留まりの悪化を防ぐことが可能となる。
によれば、前記曲げ刃によって折り曲げられた部分を前
記縦壁で挟持することにより、素材の流入を阻止し、素
材の製品部分または製品部分に隣接する極小範囲に対す
る拘束力を、段階的に増大させることが可能となり、1
つの金型によって、プレス加工により成形工程と張力付
与工程とを連続的に行い、かつ、歩留まりの悪化を防ぐ
ことが可能となる。
によれば、前記下型のクッションに設けた突起が、ワー
クを必要な製品形状に成形した状態で素材へ当接するこ
とによって、下型のクッションから素材の製品部分また
は製品部分に隣接する極小範囲へと付与される流入抵抗
力を、ワークを必要な製品形状に成形した状態で増大さ
せるので、素材の製品部分または製品部分に隣接する極
小範囲に対する拘束力を、段階的に増大させることが可
能となり、1つの金型によって、プレス加工により成形
工程と張力付与工程とを連続的に行い、かつ、歩留まり
の悪化を防ぐことが可能となる。
によれば、前記下型のクッションに設けたノコギリ刃状
断面を有する突起が素材に食い込み、かつ、食い込んだ
後は、素材の流入を確実に阻止して、下型のクッション
から素材の製品部分または製品部分に隣接する極小範囲
へと付与される流入抵抗力を増大させることが可能とな
り、1つの金型によって、プレス加工により成形工程と
張力付与工程とを連続的に行い、かつ、歩留まりの悪化
を防ぐことが可能となる。
によれば、ワークを必要な製品形状に成形した状態で、
上型の下面と対向する下型のクッションに設けられた前
記突起が素材に食い込み、素材の流入を確実に阻止し
て、下型のクッションから素材の製品部分または製品部
分に隣接する極小範囲へと付与される流入抵抗力を増大
させることが可能となり、1つの金型によって、プレス
加工により成形工程と張力付与工程とを連続的に行い、
かつ、歩留まりの悪化を防ぐことが可能となる。
によれば、ワークを必要な製品形状に成形した状態で、
上型の縦壁と対向する下型のクッションに設けられた前
記突起が素材に食い込み、素材の流入を確実に阻止し
て、下型のクッションから素材の製品部分または製品部
分に隣接する極小範囲へと付与される流入抵抗力を増大
させることが可能となり、1つの金型によって、プレス
加工により成形工程と張力付与工程とを連続的に行い、
かつ、歩留まりの悪化を防ぐことが可能となる。
によれば、型締完了前は、型の見込みによって製品形状
の矯正を行い、さらに、プレス加工によりワークを必要
な製品形状に成形した状態で、製品形状の縦壁部に必要
な張力を付与することで、型の見込みと張力付与との相
乗効果によって、製品形状の矯正を行うことができるの
で、矯正効果を更に高めることが可能となる。
型によれば、絞り成形工程において上記効果を得ること
が可能となり、本発明の請求項11に係るプレス金型に
よれば、曲げ成形工程において上記効果を得ることが可
能となる。さらに、本発明の請求項12に係るプレス金
型によれば、板材をハット断面形状へと成形する際に、
上記効果を得ることができる。
加工方法によれば、プレス加工によりワークを必要な製
品形状に成形した状態で、製品形状の縦壁部に必要な張
力を付与することが可能となるので、サイジング加工や
段絞りによることなく、1つの金型によって、プレス加
工によりワークを必要な製品形状に成形し、更に、製品
形状の縦壁部に張力を付与する工程を連続的に行うこと
ができる。しかも、かかるプレス加工の際の、歩留まり
の悪化を防ぐことが可能となる。
工方法によれば、型締完了前は、型の見込みによって製
品形状の矯正を行い、さらに、プレス加工によりワーク
を必要な製品形状に成形した状態で、製品形状の縦壁部
に必要な張力を付与することで、型の見込みと張力付与
との相乗効果によって、製品形状の矯正を行うことがで
きるので、矯正効果を更に高めることが可能となる。
型の要部を示す、断面模式図であり、ワークをセットし
た状態を示すものである。
す説明図であり、型締めを開始した状態を示すものであ
る。
す説明図であり、上型に対する下型のクッションの反力
を、型締途中で増大させた状態を示すものである。
す説明図であり、型締完了状態を示すものである。
型を、曲げ成形用金型に応用した場合を示す、要部断面
図である。
型の要部を示す、断面模式図であり、型締めを開始した
状態を示すものである。
す説明図であり、上型に対する下型のクッションの反力
を、型締途中で増大させた状態を示すものである。
型を、曲げ成形用金型に応用した場合を示す、要部断面
図である。
型の要部を示す、断面模式図であり、型締めを開始した
状態を示すものである。
示す説明図であり、上型に対する下型のクッションの反
力を、型締途中で増大させた状態を示すものである。
金型を、曲げ成形用金型に応用した場合を示す、要部断
面図である。
金型の要部を示す、断面模式図であり、型締めを開始し
た状態を示すものである。
を示す説明図であり、上型に対する下型のクッションの
反力を、型締途中で増大させた状態を示すものである。
を示す説明図であり、型締完了状態を示すものである。
金型を、曲げ成形用金型に応用した場合を示す、要部断
面図であり、型締めを開始した状態を示すものである。
を示す説明図であり、型締完了状態を示すものである。
ス加工方法とで、プレス成形品の残留応力の違いを示す
グラフである。
ーを示す立体図である。
を生じていないときの断面形状を有するメンバーを点線
で、スプリングバック等を生じたメンバーを、実線で示
した図である。
ある。
Claims (14)
- 【請求項1】 プレス加工によりワークを必要な製品形
状に成形し、更に、製品形状の縦壁部に張力を付与する
工程を連続的に行う金型であって、素材の変形開始から
型締完了までの間に、素材の製品部分または製品部分に
隣接する極小範囲へと、拘束力を、段階的に増大させな
がら付与する拘束力制御手段を備えることを特徴とする
プレス金型。 - 【請求項2】 前記拘束力制御手段は、上型に対する下
型のクッションの反力を型締途中で増大させる反力発生
手段を備えることを特徴とする請求項1記載のプレス金
型。 - 【請求項3】 前記反力発生手段は、弾性力の作用開始
点を異にする複数の弾性力発生部材を備えることを特徴
とする請求項2記載のプレス金型。 - 【請求項4】 前記拘束力制御手段は、素材の、上型と
下型とによって拘束される部分またはその周囲の極小範
囲を、型締方向と平行に折り曲げる曲げ刃と、折り曲げ
られた部分を挟持する縦壁とを有することを特徴とする
請求項1記載のプレス金型。 - 【請求項5】 前記拘束力制御手段は、下型のクッショ
ンに設けた、ワークを必要な製品形状に成形した状態で
素材へ当接する突起を含むことを特徴とする請求項1か
ら4のいずれか1項記載のプレス金型。 - 【請求項6】 前記突起は、ノコギリ刃状断面を有する
ことを特徴とする請求項5記載のプレス金型。 - 【請求項7】 前記突起は、上型の下面と対向する下型
のクッションに設けられていることを特徴とする請求項
5または6記載のプレス金型。 - 【請求項8】 前記突起は、上型の縦壁と対向する下型
のクッションに設けられていることを特徴とする請求項
5から7のいずれか1項記載のプレス金型。 - 【請求項9】 下型のポンチは、クッションの位置に応
じ、型締完了前は型の見込みを考慮した形状をなし、型
締完了時点では型の見込みを考慮しない形状をなすこと
を特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載のプレ
ス金型。 - 【請求項10】 絞り成形用金型であることを特徴とす
る請求項1から9のいずれか1項記載のプレス金型。 - 【請求項11】 曲げ成形用金型であることを特徴とす
る請求項1から9のいずれか1項記載のプレス金型。 - 【請求項12】 前記ワークは、ハット断面形状へと成
形される板材である請求項1から11のいずれか1項記
載のプレス金型。 - 【請求項13】 プレス加工によりワークを必要な製品
形状に成形し、更に、製品形状の縦壁部に張力を付与す
る工程を連続的に行う方法であって、素材の変形開始か
ら型締完了までの間に、素材の製品部分または製品部分
に隣接する極小範囲へと、拘束力を、段階的に増大させ
ながら付与することを特徴とするプレス加工方法。 - 【請求項14】 下型のポンチを、クッションの位置に
応じ、型締完了前は型の見込みを考慮した形状として、
型締完了時点では型の見込みを考慮しない形状へと変化
させることで、素材の変形開始から型締完了までの間に
見込み工程を含ませることを特徴とする請求項13記載
のプレス加工方法。
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