JP6648870B1 - 鞍型プレス成形品の製造方法、プレス成形装置、及び鞍型プレス成形品を製造する製造方法 - Google Patents

鞍型プレス成形品の製造方法、プレス成形装置、及び鞍型プレス成形品を製造する製造方法 Download PDF

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Abstract

本開示に係る鞍型プレス成形品の製造方法は、天板部に形成されるブランクの天板構成箇所を湾曲させること、前記湾曲において前記天板構成箇所に当該ブランクの内面側から外面側へ向けた第一力を付与すること、前記湾曲において縦壁部に成形される前記ブランクの縦壁構成箇所の外面側の各々に互いに向き合う方向へ向けた第二力及び前記第一力と逆向きの第三力の合成力を付与すること、前記天板構成箇所を湾曲させた状態で端部凹稜線部に成形される端部凹稜線構成箇所と、前記天板構成箇所と、前記縦壁構成箇所と、端部フランジに成形される端部フランジ構成箇所とを拘束すること、を備える。

Description

本開示は、鞍型プレス成形品の製造方法、プレス成形装置、及び鞍型プレス成形品を製造する製造方法に関する。
自動車の車体フロアには、走行時に捻じり力や曲げ力が生ずる。また、車体フロアには、衝突時に衝撃荷重が入力される。これらに耐えるため、車体フロアは、断面ハット型形状のクロスメンバやサイドメンバ等によって剛性が高められている。
クロスメンバは、側面衝突時の衝撃荷重を伝達する。このため、クロスメンバには、高い強度が求められる。一方、車体フロアの重量は、車両重量に大きく影響する。
このため、車体フロアは、高剛性で軽量であることが求められる。車両の軽量化及び衝突安全性を向上するため、車体フロアの素材には、薄くて強度が高い、引張強度が390MPa以上の高張力鋼板が用いられる。高張力鋼板の例としては、高強度鋼板又はハイテンが挙げられる。
例えば、日本国特許第5958644号明細書(特許文献1)及び日本国特許第5569661号明細書には、クロスメンバが記載されている。クロスメンバは、他のフロア構成部材と接合される。このため、クロスメンバの形状は、他のフロア構成部材との接合強度、捩じれ剛性、及び衝撃荷重の伝達性を考慮すると、端部に外向きのフランジが形成された鞍型形状が望ましい。
しかしながら、高張力鋼板は、成形が難しく、設計の自由度が低い。
このため、冷間プレス成形で鞍型プレス成形品を成形する場合、端部のフランジの延出量が自ずと制限されてしまう。このフランジの延出量の制限は、使用する鋼材の強度が高いほど顕著となる。
本開示は、上記事実を考慮し、端部に形成されるフランジの延出量を大きくすることが可能な鞍型プレス成形品の製造方法、プレス成形装置、及び鞍型プレス成形品を製造する製造方法を提供することを目的とする。
本開示の鞍型プレス成形品の製造方法は、天板部と、該天板部の両側部に各々隣接する凸稜線部と、各凸稜線部に各々隣接し互いに向かい合う縦壁部と、前記天板部の端部、前記凸稜線部の端部、及び前記縦壁部の端部に隣接する端部凹稜線部と、該端部凹稜線部に隣接する端部フランジと、を備えた鞍型プレス成形品を金属板からなるブランクより製造する鞍型プレス成形品を製造する方法であって、前記天板部に形成される前記ブランクの天板構成箇所を湾曲させること、前記湾曲において、前記天板構成箇所に当該ブランクの内面側から外面側へ向けた第一力を付与すること、前記湾曲において、前記縦壁部に成形される前記ブランクの縦壁構成箇所の外面側の各々に、互いに向き合う方向へ向けた第二力及び前記第一力と逆向きの第三力の合成力を付与すること、前記天板構成箇所を湾曲させた状態で、前記端部凹稜線部に成形される端部凹稜線構成箇所と、前記天板構成箇所と、前記縦壁構成箇所と、前記端部フランジに成形される端部フランジ構成箇所と、を拘束すること、を備える。
すなわち、ブランクをプレスする際には、鞍型プレス成形品の天板部に成形されるブランクの天板構成箇所に内面側から外面側へ向けた第一力を付与する。また、縦壁部に成形されるブランクの縦壁構成箇所の外面に、互いに向き合う方向へ向けた第二力及び第一力と逆向きの第三力の合成力を付与する。すると、ブランクは、天板構成箇所が外側に突出するように撓んで湾曲する。
この天板構成箇所を湾曲させた状態において、端部凹稜線部に成形される端部凹稜線構成箇所と、天板構成箇所と、縦壁構成箇所と、端部フランジに成形される端部フランジ構成箇所とを拘束して鞍型プレス成形品を成形する。
このプレス成形時において、プレスされるブランクは、天板構成箇所が外側へ突出するように湾曲しており、第二力で縦壁構成箇所が拘束されるまで、縦壁構成箇所に第三力は作用しない。このため、第一力と逆向きの第三力によって縦壁構成箇所が第一力と逆向きに引っ張られることは無く、天板構成箇所が外側へ突出するように湾曲した状態を維持することができる。
そして、第一力によって天板構成箇所がプレスされると、天板構成箇所の外側へ湾曲した部分が余肉となる。すると、この余肉は、端部凹稜線部に成形される端部凹稜線構成箇所を介して、端部フランジとなる端部フランジ構成箇所へ流れ込む。
ここで、端部フランジは、天板部及び縦壁部に対して起立し、天板部の両側部に隣接した凸稜線部の端部に位置する端部フランジのコーナー部分が最も拡張され薄肉化し易い。
そこで、本開示にあっては、端部フランジ構成箇所に流れ込んだ余肉を、端部フランジのコーナー部分に流し込むことで、拡張時に肉厚が減少し得る材料を補充して肉厚の減少を抑えることができる。
このため、端部フランジの延出量を大きくしても、割れなどの発生を抑制することができる。
本開示によれば、端部に形成されるフランジの延出量を大きくすることが可能となる。
第一実施形態に係る鞍型プレス成形品を示す斜視図である。 第一実施形態に係る鞍型プレス成形品を示す側面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 第一実施形態に係るブランクを示す平面図である。 第一実施形態に係るプレス成形装置を示す正面図である。 図5のB1−B1線に沿った断面図である。 図6のC1−C1線に沿った断面図である。 図5に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図8のB2−B2線に沿った断面図である。 図9のC2−C2線に沿った断面図である。 図8に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図11のB3−B3線に沿った断面図である。 図12のC3−C3線に沿った断面図である。 図11に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図14のB4−B4線に沿った断面図である。 図15のC4−C4線に沿った断面図である。 図14に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図17のB5−B5線に沿った断面図である。 図18のC5−C5線に沿った断面図である。 第二実施形態に係るプレス成形装置を示す正面図である。 図20のD1−D1線に沿った断面図である。 図21のE1−E1線に沿った断面図である。 図20に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図23のD2−D2線に沿った断面図である。 図25のE2−E2線に沿った断面図である。 図23に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図26のD3−D3線に沿った断面図である。 図27のE3−E3線に沿った断面図である。 図26に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図29のD4−D4線に沿った断面図である。 図30のE4−E4線に沿った断面図である。 図29に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図32のD5−D5線に沿った断面図である。 図33のE5−E5線に沿った断面図である。 第三実施形態に係るプレス成形装置を示す正面図である。 図35のF1−F1線に沿った断面図である。 図36のG1−G1線に沿った断面図である。 図35に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図38のF2−F2線に沿った断面図である。 図39のG2−G2線に沿った断面図である。 図38に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図41のF3−F3線に沿った断面図である。 図42のG3−G3線に沿った断面図である。 図41に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図44のF4−F4線に沿った断面図である。 図45のG4−G4線に沿った断面図である。 図44に続く工程を示すプレス成形装置の正面図である。 図47のF5−F5線に沿った断面図である。 図48のG5−G5線に沿った断面図である。 実施形態の効果を示す棒グラフである。
<第一実施形態>
以下、図1〜図19を参照しつつ、第一実施形態を説明する。
図1から図3は、本実施形態に係る鞍型プレス成形品の製造方法によって成形された鞍型プレス成形品10を示す図であり、鞍型プレス成形品10は、一例として自動車の車体の一部を構成する。
車体の一部としては、車幅方向に延びるフロアクロスメンバ又はシートクロスメンバ等のクロスメンバ類が挙げられる。また、他の車体の一部としては、車体前後方向に延びるサイドシル又はサイドメンバ等のメンバ類が挙げられる。
例えば、鞍型プレス成形品10でフロアクロスメンバを構成する場合、鞍型プレス成形品10は、幅方向の側部が、フロントフロアパネルの床部に接合されるとともに、長さ方向の端部がサイドシルとフロントフロアパネルのトンネル部に接合される。
(鞍型プレス成形品)
この鞍型プレス成形品10は、金属板からなるブランクが冷間でプレスされて成形されている。鞍型プレス成形品10は、図1及び図2に示すように、長尺状に形成されている。また、鞍型プレス成形品10の成形品本体12は、図3に示すように、断面ハット型形状に形成されている。
鞍型プレス成形品10の成形品本体12は、図1から図3に示したように、長方形状の天板部14を備えている。鞍型プレス成形品10の幅方向に位置する天板部14の各側部には、鞍型プレス成形品10の内面16側(図3参照)へ向けて湾曲した凸稜線部18がそれぞれ形成されている。すなわち、鞍型プレス成形品10は、天板部14の両側部に各々隣接する凸稜線部18を備えている。
各凸稜線部18からは、縦壁部20が天板部14より離れる方向へそれぞれ延びている。すなわち、鞍型プレス成形品10は、各凸稜線部18に各々隣接し互いに向かい合う縦壁部20を備えている。
各縦壁部20の先端部には、側方へ向けて屈曲した下部凹稜線部22がそれぞれ形成されている。すなわち、鞍型プレス成形品10は、縦壁部20に隣接する下部凹稜線部22を備えている。
各下部凹稜線部22からは、下部フランジ24が対応する縦壁部20から離れる方向へ延びている。すなわち、鞍型プレス成形品10は、各下部凹稜線部22に隣接する下部フランジ24を備えている。なお、下部フランジ24はその先端が互いに離間する方向へ延びている。
鞍型プレス成形品10の長さ方向に位置する天板部14の各端部と凸稜線部18の各端部と縦壁部20の各端部とには、外側へ向けて屈曲した端部凹稜線部26が形成されている。端部凹稜線部26は、一方の縦壁部20から一方の凸稜線部18、天板部14、及び他方の凸稜線部18を介して、他方の縦壁部20に至る全域に形成されている。すなわち、成形品本体12は、天板部14の端部、凸稜線部18の端部、及び縦壁部20の端部に連続して隣接する端部凹稜線部26を備えている。
各端部凹稜線部26は、稜線湾曲部28を介して、対応する下部凹稜線部22に接続されている。一方の縦壁部20、一方の凸稜線部18、天板部14、他方の凸稜線部18、及び他方の縦壁部20を含んで構成された成形品本体12の周縁部には、連続した各端部凹稜線部26及び各下部凹稜線部22が全周に渡って形成されている。
各端部凹稜線部26からは、端部フランジ30が鞍型プレス成形品10の外側へ向けてそれぞれ延びている。すなわち、成形品本体12の各端部には、U字状の端部フランジ30が一体形成されている。つまり、鞍型プレス成形品10は、各端部凹稜線部26に隣接する端部フランジ30を備えている。
U字状の端部フランジ30の端部には、下部フランジ24側へ向けて湾曲する湾曲部32がそれぞれ形成されている。各湾曲部32には、内側に後退した凹部32Aが形成されており、各湾曲部32は、対応する下部フランジ24に接続されている。
すなわち、成形品本体12の外周部には、連続する両端部フランジ30及び両下部フランジ24が全周に渡って形成されている。また、下部フランジ24の延長線と端部フランジ30とが成す角度は、図2に示したように、立ち上がり角度αを示す。
(ブランク)
図4は、鞍型プレス成形品10を成形する為のブランク40を示す平面図であり、このブランク40は、引張強度が390MPa以上の高張力鋼板、具体的には、高強度鋼板又はハイテンで構成されている。ブランク40の引張強度としては、590MPa以上が望ましく、980MPa以上であれば、さらに望ましい。
このブランク40は、長方形状に形成されている。ブランク40の幅方向中央部には、鞍型プレス成形品10の天板部14に成形される天板構成箇所42が長さ方向に延在する。天板構成箇所42の両脇には、鞍型プレス成形品10の凸稜線部18に形成される凸稜線構成箇所44が長さ方向に延在する。各凸稜線構成箇所44に隣接して、鞍型プレス成形品10の縦壁部20に形成される縦壁構成箇所46が長さ方向に延在する。
各縦壁構成箇所46に隣接して、鞍型プレス成形品10の下部凹稜線部22に形成される下部凹稜線構成箇所48が長さ方向に延在する。各下部凹稜線構成箇所48に隣接して、鞍型プレス成形品10の下部フランジ24に形成される下部フランジ構成箇所50が長さ方向に延在する。すなわち、ブランク40の幅方向中央部から幅方向端部へ向かう従って、天板構成箇所42、凸稜線構成箇所44、縦壁構成箇所46、下部凹稜線構成箇所48、下部フランジ構成箇所50が順に存在する。
天板構成箇所42と各凸稜線構成箇所44と各縦壁構成箇所46のブランク40の長さ方向の両端には、鞍型プレス成形品10の端部凹稜線部26に成形される端部凹稜線構成箇所52が形成されている。
各端部凹稜線構成箇所52のブランク40の長さ方向の端部側には、鞍型プレス成形品10の端部フランジ30に成形される端部フランジ構成箇所54が形成されている。各凸稜線構成箇所44の延長線上に位置する端部フランジ構成箇所54の縁は、外側へ突出しており、成形時に内側へ引き込まれる余肉部54Aが形成されている。
端部フランジ構成箇所54と下部フランジ構成箇所50との間には、鞍型プレス成形品10の湾曲部32に形成される湾曲構成箇所56が形成されている。湾曲構成箇所56の縁には、鞍型プレス成形品10の凹部32Aを形成する内側に後退した凹部構成箇所56Aが形成されている。
(プレス成形装置)
図5から図7は、本実施形態に係るプレス成形装置60を示す図である。
このプレス成形装置60は、パンチベッド62に支持されたパンチ64と、ダイベッド66に支持されたダイ68とを備えており、一例としてパンチ64の上方にダイ68が配置されている。
[パンチ]
パンチ64は、横長の直方体形状に形成されており、上面70にパンチ側凹部72が形成されている。パンチ側凹部72の壁面は、パンチ64の長さ方向の両端部から中央部へ向かうに従ってパンチベッド62側へ傾斜したパンチ起立面74と、両パンチ起立面74間に配置されパンチベッド62に沿って延在するパンチ底面76とを備えている。
パンチ底面76の幅方向中央部には、図6及び図7に示したように、長さ方向に延在するパンチ側凸部78が形成されており、パンチ側凸部78の端部は、図6に示したように、パンチ起立面74に接続されている。
パンチ側凸部78のパンチ頂面80は、平坦に形成されており、幅方向中央部であるとともに長さ方向中央部には、図6及び図7に示したように、断面が長方形状のパンチ側パッド収容部82が形成されている。
パンチ側パッド収容部82内には、横長の直方体形状のパンチ側パッド84が配置されており、当該パンチ64の外側を向くパンチ側パッド84のパッド頂面86は、平坦面で構成されている。パッド頂面86の側縁には、パッド凸稜線88が形成されており、パッド凸稜線88からは、パッド側面90がパンチベッド62側へ延び出している。
パンチ側パッド収容部82内には、パンチ側伸縮機構92が設けられており、パンチ側伸縮機構92は、パンチ側パッド84と、パンチ側パッド収容部82の底あるいはパンチベッド62との間に配置されている。このパンチ側伸縮機構92は、例えばコイルスプリング又はダンパーによって構成することができる。
パンチ側伸縮機構92は、図6及び図7に示したように、パンチ側パッド84をダイ68側へ付勢してパンチ側パッド84の先端部をパンチ側パッド収容部82から突出させ、パッド頂面86がパンチ頂面80よりダイ68側へ突出した状態を形成する。また、パンチ側伸縮機構92は、図17から図19に示すように、パンチ側パッド84を、パンチ側パッド収容部82内へ収容し、パッド頂面86がパンチ頂面80と面一になるように後退させた状態を形成する(図18及び図19参照)。
なお、本実施形態では、図5から図7に示したように、パンチ側パッド収容部82及びパンチ側パッド84をパンチ64の長さ方向中央部に一つ形成した場合について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、パンチ側パッド収容部82及びパンチ側パッド84を、パンチ64の長さ方向の端部側に設けたり、パンチ64の長さ方向に複数分割して設けたりしても良い。
パンチ側凸部78のパンチ頂面80の両側部には、図7に示したように、パンチ肩94が形成されている。すなわち、パンチ64は、パンチ頂面80の両側部に各々隣接するパンチ肩94を有する。パンチ肩94は、パンチ頂面80からパンチベッド62へ向けてなだらかに湾曲する湾曲面で構成されている。
各パンチ肩94からは、パンチ側面96がパンチベッド62へ向けてそれぞれ延び出している。すなわち、パンチ64は、各パンチ肩94に各々隣接するパンチ側面96を有する。パンチ側面96は、平坦に形成されている。両パンチ側面96は、パンチベッド62へ向かうに従って互いに離れるように傾斜しており、パンチ側凸部78には、抜き勾配が付けられている。
パンチ頂面80の端部、パンチ肩の94端部、及びパンチ側面96の端部とパンチ側凹部72のパンチ起立面74との接続部分には、図6に示したように、パンチ端部凹稜線98が形成されている。すなわち、パンチ64は、パンチ頂面80の端部とパンチ肩94の端部とパンチ側面96の端部と隣接するパンチ端部凹稜線98を有するとともに、パンチ64は、パンチ端部凹稜線98に隣接するパンチ起立面74を有する。
パンチ側面96とパンチ底面76との間には、パンチ凹稜線100が形成されており、パンチ凹稜線100の両端は、パンチ起立面74に接続されている。
[ダイ]
ダイベッド66に支持されたダイ68は、幅方向に分割された対を成す第一分割ダイ110と第二分割ダイ112とを備えている。
第一分割ダイ110と第二分割ダイ112とは、対称形状であり、同等部分に付いては、第一分割ダイ110の各部位を示す符号に「B」を付すととともに、第二分割ダイ112の各部位を示す符号に「C」を付して説明を割愛する。
各分割ダイ110、112(図5参照)は、図6に示したように、パンチ64と略同じ長さを有する直方体形状に形成されている。
図7に示したように、各分割ダイ110、112のダイ先端面114B、114Cは、内縁側の角部が切欠されている。すなわち、各分割ダイ110、112の先端部には、切欠部116B、116Cが形成されている。言い換えると、各分割ダイ110、112は、横断面L字状に形成されている。これにより、図19に示したように、両分割ダイ110、112の内面を接近させた状態において、両分割ダイ110、112の切欠部116B、116C(図7参照)内にパンチ64のパンチ側凸部78を配置できる。
図5から図7に示したように、各分割ダイ110、112の切欠部116B、116Cのダイベッド66側を形成するダイ底面118B、118Cは、パンチ頂面80に対向する。各分割ダイ110、112は、パンチ頂面80に対向するダイ底面118B、118Cを有する。
ダイ底面118B、118Cの内側縁は、ダイ内肩120B、120Cを形成し、ダイ内肩120B、120Cからは、ダイベッド66側へ向けてダイ基部内面122B、122Cが形成されている。
各分割ダイ110、112の切欠部116B、116Cの隅部には、パンチ肩94に対応する形状のダイ凹稜線124B、124Cが形成されている。各分割ダイ110、112は、ダイ底面118B、118Cに隣接しパンチ肩94と対向するダイ凹稜線124B、124Cを有する。
ダイ凹稜線124B、124Cからは、ダイ内面126B、126Cがパンチ64側へ延び出しており、各分割ダイ110、112は、ダイ凹稜線124B、124Cに隣接しパンチ側面96と対向するダイ内面126B、126Cを有する。
ダイ内面126B、126Cの端部には、パンチ凹稜線100に対応するダイ肩128B、128Cが形成されており、各分割ダイ110、112は、ダイ内面126B、126Cに隣接するダイ肩128B、128Cを有する。
ダイ底面118B、118Cの長さ方向の各端部には、図6に示したように、パンチ端部凹稜線98に対応するダイ端部凸稜線130B、130C(図6には一方のみ図示)がそれぞれ形成されている。各分割ダイ110、112は、ダイ底面118B、118Cとダイ凹稜線124B、124Cとダイ内面126B、126Cと隣接しパンチ端部凹稜線98と対向するダイ端部凸稜線130B、130Cを有する。
ダイ端部凸稜線130B、130Cからは、パンチ起立面74に対応するダイ起立面132B、132Cが延び出しており、ダイ起立面123B、132Cは、ダイ端部凸稜線130B、130Cからダイベッド66側へ向かうに従って端部側へ傾斜する。これにより、各分割ダイ110、112は、ダイ端部凸稜線130B、130Cに隣接しパンチ起立面74に対向するダイ起立面132B、132Cを有する。
[プレス機構]
ダイ68を支持するダイベッド66は、図示しないプレス機構に接続されている。プレス機構は、図17から図19に示したように、ダイ68がパンチ64に接近して下死点へ達するまで、ダイ68をパンチ64側へ向けて移動する。また、プレス機構は、図5から図7に示したように、ダイ68がパンチ64から離れて上死点に達するまでダイ68をパンチ64に対して移動する。
なお、本実施形態では、パンチ64に対してダイ68を移動するプレス機構を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、ダイ68に対してパンチ64を移動するプレス機構や、ダイ68及びパンチ64のそれぞれを移動するプレス機構であってもよく、ダイ68及びパンチ64が接近及び離れる方向へ相対移動できればよい。
[スライド機構]
第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112は、スライド機構140を介して、ダイベッド66に支持されている。スライド機構140は、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112を互いに接近する方向及び互いに離れる方向へダイベッド66に沿ってスライド可能とする。
スライド機構140は、一例としてダイベッド66に形成されたスライドレール140Aと、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112に設けられスライドレール140Aに沿って転動するローラ140Bとで構成することができる。
[駆動源]
このプレス成形装置60は、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112が互いに接近する方向及び互いに離れる方向へスライドさせる駆動源142を備えており、駆動源142は、カム機構で構成される。
具体的に説明すると、各分割ダイ110、112の外側面144B、144Cには、三角柱状のカム146B、146Cが設けられており、パンチ64側に位置するカム146B、146Cの斜面がカム面148B、148Cを構成する。各カム146B、146Cに対応するパンチベッド62の部位には、円柱状のカムフォロア150B、150Cが支持部152B、152Cを介して設けられている。
カムフォロア150B、150Cは、ダイ68側の周面の部位がパンチ側凸部78のパンチ頂面80の高さ位置と一致する高さに配置されている。これにより、ダイ68がパンチ64側へ移動され、図13に示すように、カム面148B、148Cがカムフォロア150B、150Cの周面に接した時点から、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112が接近する方向へ移動する。
この近接する方向への移動開始タイミングは、ダイ先端面114B、114Cがパンチ頂面80よりパンチベッド62側へ移動した状態となるように設定されている。本実施形態では、パンチ側凸部78の高さの半分の高さ位置にダイ先端面114B、114Cが達した際に、両分割ダイ110、112の接近方向へ移動が開始する。
(製造方法)
鞍型プレス成形品10を製造する製造方法について説明する。
[支持する工程]
鞍型プレス成形品10を製造する際には、図5から図7に示したように、パンチ64のパンチ側パッド84がパンチ頂面80より突出した状態において、ブランク40の長さ方向をパンチ64の長さ方向に合わせる。そして、このブランク40の内面40Aを、パッド頂面86又はパンチ起立面74の少なくとも一方で支持する(支持する工程)。
なお、本実施形態では、ブランク40の端部をパンチ起立面74で支持した状態を一例として図示する。
[第一押圧工程]
そして、図8から図10に示すように、図示しないプレス機構でダイベッド66に支持されたダイ68をパンチ64側へ移動する。すると、パンチ頂面80より両外側にあるブランク40の部位は、ダイ肩128B、128Cによってパンチ64側へ向けて押される。
これにより、天板部14に成形されるブランク40の天板構成箇所42には、ブランク40の内面40A側から外面40B側へ向けた第一力160がパッド頂面86又はパンチ起立面74から付与され、ブランク40は湾曲する。そして、第一力160の付与は、ブランク40が湾曲した後も継続する。
なお、本実施形態では、第一力160を、パンチ起立面74から付与する場合を例として図示した。
このとき、ダイ肩128B、128Cがブランク40に当たった際に、ダイ肩128B、128Cがブランク40に付与する力(後述する第三力)の付与方向は、天板構成箇所42への法線方向と同方向であり、パンチ起立面74からブランク40に付与する第一力160と両ダイ肩128B、128Cがブランク40に付与する力(第三力)とが逆向きとなる。このため、ダイ肩128B、128Cがブランク40に接する際に、パンチ起立面74から付与する第一力160と両ダイ肩128B、128Cから付与する力(第三力)とが交差方向に作用する場合と比較して、ブランク40の予期せぬずれが抑制される。
[第二押圧工程]
次に、図11から図13に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動する。すると、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112に設けられたカム146B、146Cのカム面148B、148Cがカムフォロア150B、150Cに当たり、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112は、パンチ64側へ移動するとともに互いに接近する方向へ移動する(第一押圧工程及び第二押圧工程により押す工程を構成)。
このとき、ブランク40の天板構成箇所42の両端部には、図13に示したように、内面40A側から外面40B側へ向けた第一力160がパンチ起立面74から継続的に付与される。また、パンチ側パッド84のパッド凸稜線88が当接したブランク40の長さ方向中央部には、内面40A側から外面40B側へ向けた第一力160がパンチ側パッド84のパッド凸稜線88から付与される。
一方、縦壁部20に成形されるブランク40の両縦壁構成箇所46には、駆動源124で互いに接近する方向へ移動される第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112のダイ肩128B、128Cにより、互いに向き合う方向へ向けた第二力162が付与される。また、縦壁部20に成形されるブランク40の両縦壁構成箇所46の外面40B側には、パンチ64側へ移動される第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112のダイ肩128B、128Cによって、第一力160と逆向きの第三力164が付与される。
これにより、両分割ダイ110、112のダイ肩128B、128Cが接するブランク40の両縦壁構成箇所46には、第二力162と第三力164との合成力166が斜め方向から付与される。このため、ブランク中央部の天板構成箇所42は、ダイ68側へ向けて突出するように湾曲する。これにより、ブランク40は、少なくとも長さ方向の端部が浮いた状態となる。
このとき、各分割ダイ110、112のダイ内面126B、126Cの一部とパンチ64のパンチ側面96の一部とは対向するが、各分割ダイ110、112のダイ内面126B、126Cとパンチ64のパンチ側面96とは、十分に離れている。
このため、各分割ダイ110、112に接したブランク40は、パンチ側面96側へ逃げることができる。よって、パンチベッド62側へ移動する各分割ダイ110、112のダイ内面126B、126Cによってブランク40がパンチベッド62側へ引きずられることを抑制することができる。これにより、ブランク中央部がダイ68側へ湾曲した状態を維持することができる。
[収容工程]
そして、図14から図16に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動する。このとき、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112のダイ底面118B、118Cは、パンチ側パッド84上に位置し、各ダイ底面118B、118Cがブランク40を介してパンチ側パッド84のパッド頂面86をパンチベッド62側へ押す。これにより、パンチ側パッド84とダイ底面118B、118Cとでブランク40を挟持しながらパンチ側パッド84をパンチ側パッド収容部82内に収容する(収容する工程)。
これと同時に、ブランク40の端部フランジ構成箇所54がパンチ起立面74に沿って起立する。
ここで、図1に示したように、鞍型プレス成形品10において、凸稜線部18の端部に対応する端部フランジ30のコーナー部分30Bの変形量、言い換えるとひずみ量は、凸稜線部18の曲率Rと、端部フランジ30の延出量とで決まる。
このコーナー部分30Bでの変形量を抑制して割れの発生を抑えるためには、次の工程が必要である。第1にコーナー部分30Bの成形開始前に、天板部14となる天板構成箇所42を撓ませ、天板部14より大きな線長とする。第2に成形の進行に伴って撓み部分を潰し、撓み部分の線長を天板部14の線長に近づけていく。これらの工程を経て成形することが、コーナー部分30Bでの変形量を抑制し割れの発生を抑えるために有効である。
この収容工程では、図14から図16に示したように、ダイ68側へ湾曲したブランク40の中央部を、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112のダイ底面118B、118Cで押して平坦にする。これにより、ブランク40の湾曲した部分が余肉となって、端部凹稜線部26に成形される端部凹稜線構成箇所52を介して、端部フランジ30となる端部フランジ構成箇所54へ流れ込む。
このとき、凸稜線部18の端部に対応する端部フランジ30のコーナー部分30Bは、天板部14に沿った方向及び縦壁部20に沿った方向へ拡張される。このため、このコーナー部分30Bは、他の部位より拡張量が多く薄肉化し易い。
対策として、この収容工程にあっては、端部フランジ構成箇所54に流れ込んだ余肉を、コーナー部分30Bに流し込むことで、拡張時に減少し得る材料を補充して肉厚の減少を抑えることができる。
この状態において、各分割ダイ110、112のダイ内面126B、126Cとパンチ64のパンチ側面96とは、十分に離れている。このため、各分割ダイ110、112のダイ内面126B、126Cによってブランク40がパンチベッド62側へ引きずられることを抑制することができる。
これにより、前述した撓みを維持するとともに、端部フランジ構成箇所54側への余肉の流れ込みの阻害を抑制することができる。
[挟圧工程]
そして、図17から図19に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動し、ダイ68がパンチ64に接近する下死点までダイ68を移動する。これにより、パンチ頂面80とダイ底面118B、118C、パンチ側面96とダイ内面126B、126C、及びパンチ起立面74とダイ起立面132B、132Cの組合せによって、ブランク40を挟圧する(挟圧する工程)。
すると、端部凹稜線部26になる端部凹稜線構成箇所52と、天板部14になる天板構成箇所42と、縦壁部20になる縦壁構成箇所46と、端部フランジ30になる端部フランジ構成箇所54と、下部フランジ24になる下部フランジ構成箇所50とが拘束される。
また、下部凹稜線部22に成形される下部凹稜線構成箇所48は、端部凹稜線部26と同時に下部凹稜線部22への成形が完了する。
これにより、ブランク40が鞍型プレス成形品10となる。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
ブランク40をプレスする際には、鞍型プレス成形品10の天板部14に成形されるブランク40の天板構成箇所42に内面40A側から外面40B側へ向けた第一力160を付与する。これと同時に、縦壁部20に成形されるブランク40の縦壁構成箇所46の外面40Bに、互いに向き合う方向へ向けた第二力162及び第一力160と逆向きの第三力164の合成力166を付与する。すると、ブランク40は、天板構成箇所42の外面40Bが突出するように撓んで湾曲する。
この天板構成箇所42を湾曲させた状態において、端部凹稜線部26に成形される端部凹稜線構成箇所52と、天板構成箇所42と、縦壁構成箇所46と、端部フランジ30に成形される端部フランジ構成箇所54とを拘束して鞍型プレス成形品10を成形する。
このプレス成形時において、プレスされるブランク40は、天板構成箇所42が外側へ突出するように湾曲しており、第二力162で縦壁構成箇所46が拘束されるまで、縦壁構成箇所46に第三力164は作用しない。このため、第一力160と逆向きの第三力164によって縦壁構成箇所46が第一力160と逆向きに引っ張られることは無く、天板構成箇所42が外側へ突出するように湾曲した状態が維持される。
そして、第一力160によって天板構成箇所42がプレスされると、天板構成箇所42の外側へ湾曲した部分が平坦となり余肉となる。すると、この余肉は、端部凹稜線部26に成形される端部凹稜線構成箇所52を介して、端部フランジ30となる端部フランジ構成箇所54へ流れ込む。
ここで、端部フランジ30は、天板部14及び縦壁部20に対して起立し、天板部14の両側部に隣接した凸稜線部18の端部に位置する端部フランジ30のコーナー部分30Bは、拡張量が多く薄肉化し易い。
そこで、本実施形態にあっては、端部フランジ構成箇所54に流れ込んだ余肉を、端部フランジ30のコーナー部分30Bに流し込むことで、拡張時に減少し得る材料を補充して肉厚の減少を抑えることができる。このため、端部フランジ30の延出量を大きくしても、割れなどの発生を抑制することができる。
したがって、端部に形成される端部フランジ30の延出量を大きくすることが可能となる。
さらに、端部フランジ30のコーナー部分30Bに凸稜線部18に達する切り欠きを設けて割れを防止する製造方法と比較して、コーナー部分30Bでの強度を高めることができる。
また、下部凹稜線部22に成形される下部凹稜線構成箇所48は、端部凹稜線部26と同時に下部凹稜線部22への成形が完了する。
このため、下部凹稜線部22より外側の下部フランジ24の成形タイミングと端部凹稜線部26より外側の端部フランジ30の成形タイミングとが異なる場合と比較して、下部フランジ24と端部フランジ30とを同時に成形することができる。これにより、成形過程において、端部フランジ30となる端部フランジ構成箇所54と下部フランジ24となる下部フランジ構成箇所50との接続部分での材料の遣り取りを抑制することができる。
そして、第三力164の付与方向は、天板構成箇所42への法線方向と同方向である。
これにより、パンチ起立面74からブランク40に付与する第一力160と両ダイ肩128B、128Cがブランク40に付与する第三力164とが逆向きとなる。このため、ダイ肩128B、128Cがブランク40に接する際に、パンチ起立面74からの第一力160と両ダイ肩128B、128Cからの第三力164とが交差方向に作用する場合と比較して、ブランク40のずれを抑制することができる。
そして、前述したプレス成形装置60を用いることで本実施形態に係る製造方法を実施することができ、この製造方法により本実施形態にかかる鞍型プレス成形品10を製造する方法を実施することができる。
なお、本実施形態では、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112が互いに接近する方向へスライドさせる駆動源142をカム機構で構成したが、これに限定されるものではない。
例えば、パンチ64及びダイ68が接近する方向へ移動させるアクチュエータと、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112が互いに接近する方向へ移動させるアクチュエータとを設けて駆動源142を構成してもよい。このアクチュエータとしては、油圧シリンダ等が挙げられる。
また、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112を斜め方向へ移動するカム機構金型によって駆動源142を構成してもよい。
また、ブランク40の天板構成箇所42が外側へ突出するように湾曲させる方法としては、天板構成箇所42を内側から持ち上げる方法や、天板構成箇所42を電磁石で引き上げる方法を採用してもよい。
さらに、前述の駆動源142と前述のブランク40を湾曲させる方法とを組み合わせれば、さらに大きな効果が得られる。
<第二実施形態>
図20から図34は、第二実施形態を示す図であり、第一実施形態と同一又は同様部分については、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分についてのみ説明する。
(プレス成形装置)
本実施形態に係るプレス成形装置170は、第一実施形態と比較して、ダイ68の構造が異なる。
[ダイ]
ダイベッド66に支持されたダイ68は、図20から図22に示すように、幅方向に分割された対を成す第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112と、両分割ダイ110、112の間に配置されたダイ側パッド172とを備えている。
第一分割ダイ110と第二分割ダイ112とは、対称形状であり、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112は、第一実施形態と比較して、幅寸法が狭い。
ダイ側パッド172は、パンチ側パッド84の上部においてダイベッド66に固定されており、ダイ側パッド172のパンチ64側のダイ底面172Aは、両分割ダイ110、112のダイ底面118B、118C(図22参照)と同じ高さ位置にある。
これにより、ダイ68の底面の少なくとも一部は、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112の間に配置されるとともに、ダイベッド66に設けられたダイ側パッド172のダイ底面172Aで構成される。
そして、図32から図34に示すように、両分割ダイ110、112をダイ側パッド172に接近した状態で、各ダイ底面118B、118C、ダイ底面172Aでブランク40をパンチ頂面80へ向けて押すことができる。
パンチ64側のダイ底面118B、118C、172Aの両端部には、図20から図22に示したように、パンチ端部凹稜線98に対応するダイパッド端部凸稜線172Bが形成されている。各ダイパッド端部凸稜線172Bからは、パンチ起立面74に対応するダイパッド起立面172Cが延び出しており、ダイパッド起立面172Cは、ダイパッド端部凸稜線172Bからダイベッド66側へ向かうに従って端部側へ傾斜する。
(製造方法)
このプレス成形装置170を用いて鞍型プレス成形品10を製造する製造方法について説明する。
[支持する工程]
鞍型プレス成形品10を製造する際には、図20から図23に示したように、パンチ64のパンチ側パッド84がパンチ頂面80より突出した状態で、ブランク40をパンチ64上に配置し、ブランク40の端部をパンチ起立面74で支持する(支持する工程)。
[第一押圧工程]
そして、図23から図25に示すように、図示しないプレス機構でダイベッド66に支持されたダイ68をパンチ64側へ移動する。これにより、パンチ頂面80より両外側にあるブランク40の部位を、ダイ肩128B、128Cでパンチ64側へ押す。
[第二押圧工程]
次に、図26から図28に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動する。これにより、駆動源142によって第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112をパンチ64側へ移動するとともに、ダイ側パッド172へ向けて移動する(第一押圧工程及び第二押圧工程で押す工程を構成)。
[収容工程]
そして、図29から図31に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動する。これにより、両分割ダイ110、112のダイ底面118B、118C及びダイ側パッド174のダイ底面174Aでブランク40をパンチ頂面80へ向けて押す。これにより、パンチ側パッド84とダイ底面118B、118C、174Aとでブランク40を挟持しながらパンチ側パッド84をパンチ側パッド収容部82内に収容する(収容する工程)。
これと同時に、ブランク40の端部フランジ構成箇所54がパンチ起立面74に沿って起立する。
[挟圧工程]
そして、図32から図34に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動し、ダイ68がパンチ64に接近する下死点までダイ68を移動する。これにより、パンチ頂面80とダイ底面118B、118C、172A、パンチ側面96とダイ内面126B、126C、及びパンチ起立面74とダイ起立面132B、132C、172Cの組合せによって、ブランク40を挟圧する(挟圧する工程)。
これにより、ブランク40が鞍型プレス成形品10となる。
(作用及び効果)
本実施形態においても、第一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、パンチ側パッド84の上部にダイ側パッド172が設けられている。このため、第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112のダイ底面118B、118Cがブランク40に接する前に、ブランク40の湾曲部分の頂部をダイ側パッド172のダイ底面172Aで法線方向から押さえることができる。
これにより、両分割ダイ110、112のダイ底面118B、118Cがブランク40の湾曲部分に対して斜めから接する際に生じ得るブランク40の位置ずれを抑制することができる。
<第三実施形態>
図35から図49は、第三実施形態を示す図であり、第二実施形態と同一又は同様部分については、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分についてのみ説明する。
(プレス成形装置)
本実施形態に係るプレス成形装置180は、第二実施形態と比較して、ダイ68を構成するダイ側パッド172の支持構造が異なる。
[ダイ]
ダイベッド66に支持されたダイ68は、図35から図37に示すように、幅方向に分割された対を成す第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112と、両分割ダイ110、112の間に配置されたダイ側パッド172とを備えている。
ダイ側パッド172は、パンチ側パッド84の上部において、ダイベッド66に支持されており、ダイベッド66とダイ側パッド172との間には、ダイ側伸縮機構182が設けられている。ダイ側伸縮機構182は、ダイ側パッド172をパンチ側パッド84へ向けて付勢するとともにダイ側パッド172をダイベッド66側へ後退可能とする。
ダイ側伸縮機構182は、無負荷時において延びており、ダイ側パッド172のダイ底面172Aがパンチ側パッド84のパッド頂面86に接近した状態で対向する。
このダイ側伸縮機構182は、コイルスプリングで構成されるが、ダンパーや油圧シリンダ等で構成してよい。
また、ダイ側パッド172は、第二実施形態と比較して、長さ寸法が短い。ダイ側パッド172の長さは、図36に示したように、パンチ側パッド84と略同じである。
(製造方法)
このプレス成形装置180を用いて鞍型プレス成形品10を製造する製造方法について説明する。
[支持する工程]
鞍型プレス成形品10を製造する際には、図35から図37に示したように、パンチ64のパンチ側パッド84がパンチ頂面80より突出した状態で、ブランク40をパンチ64上に配置し、ブランク40の端部をパンチ起立面74で支持する(支持する工程)。
[第一押圧工程]
そして、図38から図40に示すように、図示しないプレス機構でダイベッド66に支持されたダイ68をパンチ64側へ移動する。これにより、パンチ頂面80より両外側にあるブランク40の部位を、ダイ肩128B、128Cでパンチ64側へ押す。
このとき、ダイ側パッド172のダイ底面172Aは、ブランク40の湾曲部分の頂部に当たる。これに伴って、ダイ側伸縮機構182は縮む。
そして、ブランク40を、ダイ側パッド172のダイ底面172Aとパンチ起立面74とで挟持する
[第二押圧工程]
次に、図41から図43に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動する。これにより、駆動源によって第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112をパンチ64側へ移動するとともにダイ側パッド172へ向けて移動する(第一押圧工程及び第二押圧工程で押す工程を構成)。
このとき、ダイ側伸縮機構182は、さらに縮み、ダイ側パッド172は、最もダイベッド66に接近した上死点に達する。
また、ブランク40の湾曲部分は、パンチ側パッド84のパッド凸稜線88に当たる。これにより、ダイ側パッド172のダイ底面172Aとパンチ側パッド84とによってブランク40を挟持することができる。
[収容工程]
そして、図44から図46に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動する。これにより、両分割ダイ110、112のダイ底面118B、118Cと、上死点に達したダイ側パッド172のダイ底面172Aとで、ブランク40をパンチ頂面80へ向けて押す。
これにより、パンチ側パッド84とダイ底面118B、118C、172Aとでブランク40を挟持しながらパンチ側パッド84をパンチ側パッド収容部82内に収容する(収容する工程の一例である収容工程)。
これと同時に、ブランク40の端部フランジ構成箇所54がパンチ起立面74に沿って起立する。
[挟圧工程]
そして、図47から図49に示すように、図示しないプレス機構で、さらにダイ68をパンチ64側へ移動し、ダイ68がパンチ64に接近する下死点までダイ68を移動する。これにより、パンチ頂面80とダイ底面118B、118C、172A、パンチ側面96とダイ内面126B、126C、及びパンチ起立面74とダイ起立面132B、132Cの組合せによって、ブランク40を挟圧する(挟圧する工程の一例である挟圧工程)。
これにより、ブランク40が鞍型プレス成形品10となる。
(作用及び効果)
本実施形態においても、第一実施形態及び第二実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、ダイ側パッド172のダイ底面172Aがブランク40の湾曲部分の頂部に当たった時点から、ブランク40を、ダイ側パッド172のダイ底面172Aとパンチ起立面74又はパンチ側パッド84で挟持することができる。
これにより、プレス成形時に生じ得るブランク40の位置ずれを抑制することができる。
(比較試験)
図50は、実施形態の効果を示す図であり、実施形態190のプレス成形装置60、170、180で成形した鞍型プレス成形品10と、比較例192のプレス成形装置で成形した鞍型プレス成形品10とにおいて、成形性の比較試験を実施した。成形される鞍型プレス成形品10の各所の寸法は、同寸法とする。
比較例192では、本実施形態の第一分割ダイ110及び第二分割ダイ112が一体化されたダイ68を用いたプレス成形装置によって鞍型プレス成形品10を成形した。また、実施形態190では、一例として第一実施形態のプレス成形装置60で鞍型プレス成形品10を成形した。
そして、成形性は、各鞍型プレス成形品10の端部フランジ30で生じた最大の板厚減少率に基づいて、比較例192と実施形態190とで比率を算出した。
この図から、実施形態190では、比較例192より成形性が高く、割れが発生し難いことを確認できた。
これにより、端部フランジ30の延出量の増大を可能とし、部品剛性を向上することができる。また、実施形態190の鞍型プレス成形品10では、衝撃入力時に効率的な荷重伝達を行うことができ、衝突安全性を向上することができる。さらに、実施形態190の鞍型プレス成形品10では、薄肉化が可能となり、軽量化を図ることができる。
以下に符号の説明を記載する。
10 鞍型プレス成形品
14 天板部
16 内面
18 凸稜線部
20 縦壁部
22 下部凹稜線部
24 下部フランジ
26 端部凹稜線部
30 端部フランジ
30B コーナー部分
40 ブランク
40A 内面
40B 外面
42 天板構成箇所
44 凸稜線構成箇所
46 縦壁構成箇所
48 下部凹稜線構成箇所
50 下部フランジ構成箇所
52 端部凹稜線構成箇所
54 端部フランジ構成箇所
56 湾曲構成箇所
56A 凹部構成箇所
60 プレス成形装置
62 パンチベッド
64 パンチ
66 ダイベッド
68 ダイ
74 パンチ起立面
80 パンチ頂面
82 パンチ側パッド収容部
84 パンチ側パッド
86 パッド頂面
88 パッド凸稜線
90 パッド側面
92 パンチ側伸縮機構
94 パンチ肩
96 パンチ側面
98 パンチ端部凹稜線
100 パンチ凹稜線
110 第一分割ダイ
112 第二分割ダイ
118B ダイ底面
118C ダイ底面
123B ダイ起立面
123C ダイ起立面
124 駆動源
124B ダイ凹稜線
124C ダイ凹稜線
126B ダイ内面
126C ダイ内面
128B ダイ肩
128C ダイ肩
130B ダイ端部凸稜線
130C ダイ端部凸稜線
132B ダイ起立面
132C ダイ起立面
140 スライド機構
142 駆動源
146B カム
146C カム
148B カム面
148C カム面
150B カムフォロア
150C カムフォロア
160 第一力
162 第二力
164 第三力
166 合成力
170 プレス成形装置
172 ダイ側パッド
172A ダイ底面
172B ダイパッド端部凸稜線
172C ダイパッド起立面
174 ダイ側パッド
174A ダイ底面
180 プレス成形装置
182 ダイ側伸縮機構
<<付記>>
本明細書からは、以下の態様が概念化される。
態様1は、
天板部と、
該天板部の両側部に各々隣接する凸稜線部と、
各凸稜線部に各々隣接し互いに向かい合う縦壁部と、
前記天板部の端部、前記凸稜線部の端部、及び前記縦壁部の端部に隣接する端部凹稜線部と、
該端部凹稜線部に隣接する端部フランジと、
を備えた鞍型プレス成形品を金属板からなるブランクより製造する鞍型プレス成形品を製造する方法であって、
前記天板部に形成される前記ブランクの天板構成箇所を湾曲させること、
前記湾曲において、前記天板構成箇所に当該ブランクの内面側から外面側へ向けた第一力を付与すること、
前記湾曲において、前記縦壁部に成形される前記ブランクの縦壁構成箇所の外面側の各々に、互いに向き合う方向へ向けた第二力及び前記第一力と逆向きの第三力の合成力を付与すること、
前記天板構成箇所を湾曲させた状態で、前記端部凹稜線部に成形される端部凹稜線構成箇所と、前記天板構成箇所と、前記縦壁構成箇所と、前記端部フランジに成形される端部フランジ構成箇所と、を拘束すること、
を備える鞍型プレス成形品の製造方法。
態様2は、
前記鞍型プレス成形品は、
前記縦壁部に隣接しかつ前記端部凹稜線部に隣接する下部凹稜線部と、
前記下部凹稜線部に隣接する下部フランジと、
を備え、
前記下部凹稜線部に成形される下部凹稜線構成箇所は前記端部凹稜線部と同時に前記下部凹稜線部への成形を完了する態様1に記載の鞍型プレス成形品の製造方法。
態様3は、
前記第三力の付与方向は、前記天板構成箇所への法線方向と同方向である態様1又は態様2に記載の鞍型プレス成形品の製造方法。
態様4は、
パンチ側パッド収容部を有するパンチ頂面、該パンチ頂面の両側部に各々隣接するパンチ肩、各パンチ肩に各々隣接するパンチ側面、前記パンチ頂面の端部と前記パンチ肩の端部と前記パンチ側面の端部と隣接するパンチ端部凹稜線、及び前記パンチ端部凹稜線に隣接するパンチ起立面を有するパンチと、
前記パンチ側パッド収容部内に収容可能に配置され前記パンチの外側へ向くパッド頂面を有するパンチ側パッドと、
前記パンチ側パッド収容部内に配置され前記パッド頂面が前記パンチ側パッド収容部から突出する状態を形成するパンチ側伸縮機構と、
前記パンチ頂面に対向するダイ底面、該ダイ底面に隣接し前記パンチ肩と対向するダイ凹稜線、該ダイ凹稜線に隣接し前記パンチ側面と対向するダイ内面、該ダイ内面に隣接するダイ肩、前記ダイ底面と前記ダイ凹稜線と前記ダイ内面と前記ダイ肩と隣接し前記パンチ端部凹稜線と対向するダイ端部凸稜線、及び前記ダイ端部凸稜線に隣接し前記パンチ起立面に対向するダイ起立面を有し、対向するダイ内面の一方側を構成する第一分割ダイ及び他方側を構成する第二分割ダイとを備えたダイと、
該ダイを支持するダイベッドと、
前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイを前記ダイベッドに支持し前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイが互いに接近する方向へスライド可能とするスライド機構と、
前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイが互いに接近する方向へスライドさせる駆動源と、
を備えたプレス成形装置。
態様5は、
前記ダイ底面の少なくとも一部は、前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイの間に配置され前記ダイベッドに設けられたダイ側パッドで構成される態様4に記載のプレス成形装置。
態様6は、
前記ダイ側パッドを前記パンチ側パッドへ向けて付勢するとともに前記ダイ側パッドを前記ダイベッドの方向へ後退可能とするダイ側伸縮機構が前記ダイベッドと前記ダイ側パッドとの間に設けられている態様5に記載のプレス成形装置。
態様7は、
態様4から態様6のいずれか一態様に記載のプレス成形装置を用いて鞍型プレス成形品を製造する製造方法であって、
前記パンチ側パッドが前記パンチ頂面より突出した状態で、前記パッド頂面又は前記パンチ起立面の少なくとも一方でブランクを支持すること、
前記パンチ頂面より両外側にある前記ブランクの部位を前記ダイ肩で前記パンチ側面へ向かって押すこと、
前記パンチ側パッド及び前記ダイ底面で前記ブランクを挟持しながら前記パンチ側パッドを前記パンチ側パッド収容部に収容すること、
前記パンチ頂面と前記ダイ底面、前記パンチ側面と前記ダイ内面、及び前記パンチ起立面と前記ダイ起立面の組合せで前記ブランクを挟圧すること、
を備える鞍型プレス成形品を製造する製造方法。
<他の態様>
他の態様1は、
天板部と、
該天板部の両側部に各々隣接する凸稜線部と、
各凸稜線部に各々隣接し互いに向かい合う縦壁部と、
前記天板部の端部、前記凸稜線部の端部、及び前記縦壁部の端部に隣接する端部凹稜線部と、
該端部凹稜線部に隣接する端部フランジと、
を備えた鞍型プレス成形品を金属板からなるブランクより製造する鞍型プレス成形品を製造する方法であって、
前記天板部に成形される前記ブランクの天板構成箇所に当該ブランクの内面側から外面側へ向けた第一力を付与するとともに、前記縦壁部に成形される前記ブランクの縦壁構成箇所の外面側の各々に、互いに向き合う方向へ向けた第二力及び前記第一力と逆向きの第三力の合成力を付与して前記天板構成箇所を湾曲させた状態で、前記端部凹稜線部に成形される端部凹稜線構成箇所と、前記天板構成箇所と、前記縦壁構成箇所と、前記端部フランジに成形される端部フランジ構成箇所と、を拘束して前記鞍型プレス成形品を成形する鞍型プレス成形品を製造する方法。
他の態様2は、
前記鞍型プレス成形品は、
前記縦壁部に隣接しかつ前記端部凹稜線部に隣接する下部凹稜線部と、
前記下部凹稜線部に隣接する下部フランジと、
を備え、
前記下部凹稜線部に成形される下部凹稜線構成箇所は前記端部凹稜線部と同時に前記下部凹稜線部への成形を完了する他の態様1に記載の鞍型プレス成形品を製造する方法。
他の態様3は、
前記第三力の付与方向は、前記天板構成箇所への法線方向と同方向である他の態様1又は他の態様2に記載の鞍型プレス成形品を製造する方法。
他の態様4は、
パンチ側パッド収容部を有するパンチ頂面、該パンチ頂面の両側部に各々隣接するパンチ肩、各パンチ肩に各々隣接するパンチ側面、前記パンチ頂面の端部と前記パンチ肩の端部と前記パンチ側面の端部と隣接するパンチ端部凹稜線、及び前記パンチ端部凹稜線に隣接するパンチ起立面を有するパンチと、
前記パンチ側パッド収容部内に収容可能に配置され前記パンチの外側へ向くパッド頂面を有するパンチ側パッドと、
前記パンチ側パッド収容部内に配置され前記パッド頂面が前記パンチ側パッド収容部から突出する状態を形成するパンチ側伸縮機構と、
前記パンチ頂面に対向するダイ底面、該ダイ底面に隣接し前記パンチ肩と対向するダイ凹稜線、該ダイ凹稜線に隣接し前記パンチ側面と対向するダイ内面、該ダイ内面に隣接するダイ肩、前記ダイ底面と前記ダイ凹稜線と前記ダイ内面と前記ダイ肩と隣接し前記パンチ端部凹稜線と対向するダイ端部凸稜線、及び前記ダイ端部凸稜線に隣接し前記パンチ起立面に対向するダイ起立面を有し、対向するダイ内面の一方側を構成する第一分割ダイ及び他方側を構成する第二分割ダイとを備えたダイと、
該ダイを支持するダイベッドと、
前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイを前記ダイベッドに支持し前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイが互いに接近する方向へスライド可能とするスライド機構と、
前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイが互いに接近する方向へスライドさせる駆動源と、
を備えたプレス成形装置。
他の態様5は、
前記ダイ底面の少なくとも一部は、前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイの間に配置され前記ダイベッドに設けられたダイ側パッドで構成される他の態様4に記載のプレス成形装置。
他の態様6は、
前記ダイ側パッドを前記パンチ側パッドへ向けて付勢するとともに前記ダイ側パッドを前記ダイベッドの方向へ後退可能とするダイ側伸縮機構が前記ダイベッドと前記ダイ側パッドとの間に設けられている他の態様5に記載のプレス成形装置。
他の態様7は、
他の態様4から他の態様6のいずれか一態様に記載のプレス成形装置を用いて鞍型プレス成形品を製造する製造方法であって、
前記パンチ側パッドが前記パンチ頂面より突出した状態で、前記パッド頂面又は前記パンチ起立面の少なくとも一方でブランクを支持する工程と、
前記パンチ頂面より両外側にある前記ブランクの部位を前記ダイ肩で前記パンチ側面へ向かって押す工程と、
前記パンチ側パッド及び前記ダイ底面で前記ブランクを挟持しながら前記パンチ側パッドを前記パンチ側パッド収容部に収容する工程と、
前記パンチ頂面と前記ダイ底面、前記パンチ側面と前記ダイ内面、及び前記パンチ起立面と前記ダイ起立面の組合せで前記ブランクを挟圧する工程と、
を備える製造方法。
2018年5月11日に出願した日本国特許出願2018−091844号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
また、本明細書に記載されたすべての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (7)

  1. 天板部と、
    該天板部の両側部に各々隣接する凸稜線部と、
    各凸稜線部に各々隣接し互いに向かい合う縦壁部と、
    前記天板部の端部、前記凸稜線部の端部、及び前記縦壁部の端部に隣接する端部凹稜線部と、
    該端部凹稜線部に隣接する端部フランジと、
    を備えた鞍型プレス成形品を金属板からなるブランクより製造する鞍型プレス成形品を製造する方法であって、
    前記天板部に形成される前記ブランクの天板構成箇所を湾曲させること、
    前記湾曲において、前記天板構成箇所に当該ブランクの内面側から外面側へ向けた第一力を付与すること、
    前記湾曲において、前記縦壁部に成形される前記ブランクの縦壁構成箇所の外面側の各々に、互いに向き合う方向へ向けた第二力及び前記第一力と逆向きの第三力の合成力を付与すること、
    前記天板構成箇所を湾曲させた状態で、前記端部凹稜線部に成形される端部凹稜線構成箇所と、前記天板構成箇所と、前記縦壁構成箇所と、前記端部フランジに成形される端部フランジ構成箇所と、を拘束すること、
    を備える鞍型プレス成形品の製造方法。
  2. 前記鞍型プレス成形品は、
    前記縦壁部に隣接しかつ前記端部凹稜線部に隣接する下部凹稜線部と、
    前記下部凹稜線部に隣接する下部フランジと、
    を備え、
    前記下部凹稜線部に成形される下部凹稜線構成箇所は前記端部凹稜線部と同時に前記下部凹稜線部への成形を完了する請求項1に記載の鞍型プレス成形品の製造方法。
  3. 前記第三力の付与方向は、前記天板構成箇所への法線方向と同方向である請求項1又は請求項2に記載の鞍型プレス成形品の製造方法。
  4. パンチ側パッド収容部を有するパンチ頂面、該パンチ頂面の両側部に各々隣接するパンチ肩、各パンチ肩に各々隣接するパンチ側面、前記パンチ頂面の端部と前記パンチ肩の端部と前記パンチ側面の端部と隣接するパンチ端部凹稜線、及び前記パンチ端部凹稜線に隣接するパンチ起立面を有するパンチと、
    前記パンチ側パッド収容部内に収容可能に配置され前記パンチの外側へ向くパッド頂面を有するパンチ側パッドと、
    前記パンチ側パッド収容部内に配置され前記パッド頂面が前記パンチ側パッド収容部から突出する状態を形成するパンチ側伸縮機構と、
    前記パンチ頂面に対向するダイ底面、該ダイ底面に隣接し前記パンチ肩と対向するダイ凹稜線、該ダイ凹稜線に隣接し前記パンチ側面と対向するダイ内面、該ダイ内面に隣接するダイ肩、前記ダイ底面と前記ダイ凹稜線と前記ダイ内面と前記ダイ肩と隣接し前記パンチ端部凹稜線と対向するダイ端部凸稜線、及び前記ダイ端部凸稜線に隣接し前記パンチ起立面に対向するダイ起立面を有し、対向するダイ内面の一方側を構成する第一分割ダイ及び他方側を構成する第二分割ダイとを備えたダイと、
    該ダイを支持するダイベッドと、
    前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイを前記ダイベッドに支持し前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイが互いに接近する方向へスライド可能とするスライド機構と、
    前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイが互いに接近する方向へスライドさせる駆動源と、
    を備えたプレス成形装置。
  5. 前記ダイ底面の少なくとも一部は、前記第一分割ダイ及び前記第二分割ダイの間に配置され前記ダイベッドに設けられたダイ側パッドで構成される請求項4に記載のプレス成形装置。
  6. 前記ダイ側パッドを前記パンチ側パッドへ向けて付勢するとともに前記ダイ側パッドを前記ダイベッドの方向へ後退可能とするダイ側伸縮機構が前記ダイベッドと前記ダイ側パッドとの間に設けられている請求項5に記載のプレス成形装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のプレス成形装置を用いて鞍型プレス成形品を製造する製造方法であって、
    前記パンチ側パッドが前記パンチ頂面より突出した状態で、前記パッド頂面又は前記パンチ起立面の少なくとも一方でブランクを支持すること、
    前記パンチ頂面より両外側にある前記ブランクの部位を前記ダイ肩で前記パンチ側面へ向かって押すこと、
    前記パンチ側パッド及び前記ダイ底面で前記ブランクを挟持しながら前記パンチ側パッドを前記パンチ側パッド収容部に収容すること、
    前記パンチ頂面と前記ダイ底面、前記パンチ側面と前記ダイ内面、及び前記パンチ起立面と前記ダイ起立面の組合せで前記ブランクを挟圧すること、
    を備える鞍型プレス成形品を製造する製造方法。
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