JP2002318416A - スプリングカメラ - Google Patents

スプリングカメラ

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JP2002318416A
JP2002318416A JP2001124734A JP2001124734A JP2002318416A JP 2002318416 A JP2002318416 A JP 2002318416A JP 2001124734 A JP2001124734 A JP 2001124734A JP 2001124734 A JP2001124734 A JP 2001124734A JP 2002318416 A JP2002318416 A JP 2002318416A
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camera
lens
magic hand
hand mechanism
wiring member
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JP2001124734A
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English (en)
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Hisaaki Ishimaru
寿明 石丸
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛇腹とマジックハンド機構を用いたスプリン
グカメラにおいて、フレキシブル基板などの配線部材の
確実且つ容易な配置方式を提案すること。 【解決手段】 少なくともシャッタ及びレンズを含む鏡
筒先端部(可動枠)12と、この鏡筒先端部12及びカメ
ラ本体部10に接続された可動枠繰出(マジックハンド)
機構13と、前側に開くバリア17とを有し、このマジ
ックハンド機構13の繰出し・繰込み動作に連動して撮
影レンズを含む可動枠を駆動するスプリングカメラ1で
あり、マジックハンド機構13の一部を成す支柱27に
フレキシブル基板50a又はリード線などの配線部材の
位置を規制する手段(配線規制部材)40aが連結され、
当該カメラ本体部10内から出た配線部材がバリア17
の内側で保持されるようなスプリングカメラを構成実施
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに用いるフ
レキシブル基板等の配線部材の配置技術に係わり、特に
マジックハンド機構を利用したカメラ(以下「スプリン
グカメラ」と称する)におけるフレキシブル基板等の配
置方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スプリングカメラに類するカメラ
技術としては、例えば特開平10−90746号公報に
教示された「アオリ機能付きピントグラス式」カメラが
あり、このカメラでは、バリアを前に開くと、鏡筒部分
が前方に繰り出すように収縮可能な蛇腹状の遮光部材
(以下これを「蛇腹」と称する)を用いている。但しこ
のカメラの撮影光学系のピント合わせは手動で行なわ
れ、その光学系の為には特に電気的回路は有していな
い。また、実公平7−053052号公報に教示された
従来技術には、複数のカム環が繰り出すタイプのズーム
鏡筒付きカメラが開示されており、特にここではフレキ
シブル基板のレンズ鏡筒内への配置について提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術は鏡筒や撮影光学系の駆動方式が根本的に異な
ると共に、相互の組み合わせは意味がない。すなわち、
上記特開平10−90746号公報の技術では、ピント
合わせが手動操作を前提としており、シャッタ機構もカ
メラ本体側に在る。また、撮影レンズ側には電気回路が
無いので、レンズ制御の為の配線部材なども不要な構成
である。一方、上記実公平7−053052号公報の技
術は、光軸方向に繰り出す複数のカム環から成る鏡筒内
部におけるフレキシブル基板の配置方式である故に、本
発明のスプリングカメラへの適用は極めて困難である。
【0004】通常、カメラにおいては、ピント合わせの
為にレンズを駆動する必要がある。同様に、シャッタ秒
時もその輝度に合わせて制御する必要がある。また、鏡
筒先端部にピント合わせ用のレンズやシャッタが配置さ
れるのが一般的であり、この場合は、その鏡筒先端部に
設けられたそのレンズやシャッタを駆動する為の電気回
路等がカメラ本体側などに必要となる。そしてそのカメ
ラ本体と鏡筒先端部間をつなぐ為の配線部材も必要とな
る。
【0005】よって、例えばフレキシブル基板や平ケー
ブル、或いはリード線などの電気的配線部材を、伸縮可
動できる鏡筒壁面に沿って確実且つ容易に、しかも整然
と配置するための工夫が求められる。しかし、何れの従
来技術においてもその為の具体的な提案は見当たらな
い。そこで本発明の目的は、蛇腹とマジックハンド機構
を用いたスプリングカメラにおいて、フレキシブル基板
などの配線部材の確実且つ容易な配置方式を提案するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するため、本発明では次のような手段を講じてい
る。例えば撮影レンズ側に、電気回路を含む繰出機構が
存在して蛇腹を鏡筒部材に使ったカメラにおいて、電気
的配線部材の確実且つ容易な配置のための次のような構
成を提案する。詳しくは第1の発明によれば、前側に開
くバリアと、少なくともシャッタ及びレンズを含む鏡筒
先端部と、この鏡筒先端部及びカメラ本体に接続される
マジックハンド機構とを有し、このマジックハンド機構
の繰出し又は繰込み動作に連動して上記レンズを駆動す
るスプリングカメラであって、上記マジックハンド機構
の一部の支柱(即ちマジックハンドのアーム)に配線部材
の規制手段が連結され、当該カメラ本体内から出た配線
部材が上記バリアの内側で保持されるような配置方式の
スプリングカメラを提案する。
【0007】また、例えばカメラ本体側に、電気回路を
含む繰出機構が存在し、同じく蛇腹を鏡筒部材に使った
カメラにおいて、配線部材の確実且つ容易な配置のため
の次のような構成を提案する。詳しくは第2の発明によ
れば、少なくともシャッタ及びレンズを含む鏡筒先端部
と、この鏡筒先端部とカメラ本体に接続されたマジック
ハンド機構とを有し、このマジックハンド機構の繰出し
又は繰込みに連動してレンズを駆動するスプリングカメ
ラであって、上記マジックハンド機構の支柱に配線部材
の規制手段が設けられ、このカメラ本体内から出た配線
部材が上記規制手段で支柱に沿って規制されるような配
置方式のスプリングカメラを提案する。
【0008】そして、上記配線部材は、例えばフレキシ
ブル基板、平ケーブル又はリード線等であることを特徴
とする、第1又は第2の発明のスプリングカメラを提案
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、複数の実施形態を挙げて本
発明について詳しく説明する。図1及び図2にはそれぞ
れ、本発明の2つの実施形態としてスプリングカメラの
構成概要をブロック図で示している。 (第1実施形態)最初に図1に基づき第1実施形態のス
プリングカメラの構成について説明する。尚、第2実施
形態の構成についてはこの例との違いを中心として後述
する。
【0010】第1実施形態のカメラ1は、カメラ本体部
10と、撮影レンズ11やシャッタ16を含む可動枠と
しての鏡筒先端部12と、この両者をつないで鏡筒先端
部12を光軸方向に平行移動させるための可動枠繰出機
構としてのマジックハンド機構13と、上記鏡筒先端部
12や公知の所謂「マジックハンド機構」13などをカ
メラ本体部10内に繰り込んで格納した後、蓋となるバ
リア17から主に構成される。
【0011】また、このカメラ1では、鏡筒先端部12
内に上記した撮影レンズ11やマジックハンド機構13
を繰出し駆動する為のレンズ・マジックハンド繰出機構
20を更に含んでいる。そして、カメラ本体部10内に
設けられたCPU等のカメラ制御回路15が、上記撮影
レンズ11やマジックハンド機構13及びシャッタ16
に対し、フレキシブル基板又はリード線等の配線部材5
0を通して、所定の入出力信号等の送受によって適宜制
御可能に構成されている。
【0012】また、マジックハンド機構13を構成する
支柱の一部には、カメラ本体部10から鏡筒先端部12
まで続く配線部材50の位置を適宜規制する為に配線規
制部材40が設けられており、鏡筒の繰込み動作に伴っ
て配線部材50もバリア17に沿って折り込まれるよう
に配置構成されている(詳細後述)。そして、繰出し時
はレンズ・マジックハンド繰出機構20の駆動力によっ
てマジックハンド機構13が前方に繰り出していくに従
って、配線規制部材40も追従して繰り出せるので配線
部材50をより多く繰り出せるようになっている。この
ような配線規制部材40が介在することで、鏡筒の繰出
し・繰込みに係わらず、常に配線部材50のたわみを防
げるように工夫されている。
【0013】さらに具体的に、この第1実施形態のスプ
リングカメラについて説明する。図3は、図1で説明し
た第1実施形態のカメラ1の外観を示しており、カメラ
本体部10の前面開口部を塞いでいたバリア17を開く
操作によって、図示の如くその開口部から撮影レンズ1
1を光軸方向に沿って繰出し移動可能になっている。
【0014】撮影レンズ11を含む鏡筒先端部(可動枠)
12には、この可動枠12をカメラ本体部10より光軸
方向に繰出し又は繰込みを行なう為の可動枠繰出機構
(マジックハンド機構)13が接続して、このマジックハ
ンド機構13等を駆動する為に可動枠12内に設けられ
たアクチュエータなどの駆動源の力によって伸縮できる
ので、焦点調節が可能となっている。また、撮影レンズ
11を成す後述する1群レンズ36と2群レンズ37を
内側に包含して遮光する伸縮自在に折目が施された蛇腹
状の鏡筒14を有している。
【0015】カメラ本体部10の前面に開閉自在に設け
られたバリア17は、撮影を行なう際に例えば手動によ
って開状態とし、撮影しない場合には閉状態となるよう
に所定操作される。なお、カメラ本体部10の前面の撮
影レンズ部11の上方には、ファインダ18及び測距測
光用レンズ19が設けられ、カメラ本体部10の上面に
は、図示しないレリーズスイッチに対応したレリーズ釦
22と、ズームアップ(繰出し)・ズームダウン(繰込み)
操作を行なうためのズーム釦が設けられている。
【0016】さらに図4及び図5に基づき、第1実施形
態のスプリングカメラ1の詳細部分について説明する。
図4(a)〜(d)は第1実施形態のスプリングカメラ
の撮影レンズ部に係わる詳細構造を示しており、図4
(a)にはバリア17を開けた際に鏡筒14が可動枠繰
出機構(マジックハンド機構)13によってズーム駆動さ
れ繰り出した状態を示している。図4(b)は可動枠1
2の回転環34の側面を示し、図4(c)は同じ回転環
34の内周面を示している。更に図4(d)は可動枠1
2のもう1つの回転環(1群枠)35を示している。
【0017】一方、図5(a),(b)はフレキシブル
基板50aとマジックハンド機構13の一部の支柱27
と配線規制部材40aを概略的に示し、図5(a)には
固定枠26に収まった状態の可動枠12とマジックハン
ド機構13におけるフレキシブル基板50aの状態を側
面図で例示している。また、図5(b)にはそのフレキ
シブル基板50aを規制する手段40の外観を示してい
る。
【0018】まず図4(a)によれば、マジックハンド
機構13は互いに交叉した多数の支柱27を有して、固
定枠26と可動枠12の間に接続配置されている。2つ
の支柱27が交わる部分には、それぞれ支点28が設け
られ、各支柱27はそれぞれ交叉している支点28を中
心に回動可能となっている。
【0019】また、前述のような可動枠12とマジック
ハンド機構13と蛇腹状の鏡筒14のほかに、カメラ本
体部10内に固定された固定枠26を有している。そし
て、マジックハンド機構13の最も固定枠26側の交叉
部分には、固定枠26の側面の図中横方向に形成された
規制スリット26aに沿って、移動可能なガイドピン2
9aが取り付けられている。更に、可動枠繰出機構13
の最も固定枠側の支柱の先端部分には、固定枠26の側
面の図中縦方向に形成された規制スリット26b,26
cに沿って、移動可能なガイドピン29b,29cが取
り付けられている。
【0020】同様に、マジックハンド機構13の最も可
動枠12側の交叉部分には、可動枠12の側面の同図中
横方向に形成された規制スリット12aに沿って移動可
能なガイドピン30aが取り付けられている。更に、可
動枠繰出機構13の最も可動枠側の支柱27の先端部分
には、可動枠12の側面の同図中縦方向に形成された規
制スリット12b,12cに沿って、移動可能なガイド
ピン30b,30cが取り付けられている。尚、ガイド
ピン30aには、「ガタつき」を防止してこのマジック
ハンド機構13を繰出し方向(即ち可動枠12側)へ付勢
する為のばね31が設けられている。
【0021】なお、鏡筒14を構成する蛇腹用部材は、
固定枠26と可動枠12の間に装着されてその内部のレ
ンズ群を外部光の遮光の為、黒幕等の遮光性を有する素
材で作られ、伸縮自在に折目が施されて蛇腹状を成して
いる。そして、この蛇腹用部材の一端部は可動枠12に
固定され、他端は固定枠26内に固定されることで、可
動枠12と固定枠26との間が常に遮光される。
【0022】配線部材としてのフレキシブル基板50a
は、カメラ本体部10内の前記カメラ制御回路(CPU)
15から出てから固定枠26を経由して、開いたバリア
17内面に沿って帯状に延出した後、マジックハンド機
構13の所定の支柱27に接続された配線規制部材40
aを通って逆S字状に折り返ってから可動枠12内に入
り込んで電気的な相互接続を維持している。
【0023】断面が円形を成す棒状の上記配線規制部材
40は、マジックハンド機構13が繰り出るのと一緒に
前方に移動して、マジックハンド機構13が繰り込むと
一緒に後方に繰り込まれる。このような動きによって帯
状のフレキシブル基板50aの片面をローラのように回
転しながら接触するので、このフレキシブル基板50a
がたわむことを防いでいる。
【0024】尚、図4(a)には、可動枠繰出機構1
3、可動枠12の規制スリット12a,12b,12c及
び固定枠26の規制スリット26a,26b,26cが片
側にしか示されていないが、実際には鏡筒14を挟んで
反対側にも同一の各部材が設けられている。
【0025】マジックハンド機構13の繰出し操作が行
われると、ガイドピン30aは規制スリット12aに沿
って、図4(a)及び図5(a)の右方向に移動する。
これと同時に、ガイドピン30b,30cもまた、規制
スリット12b,12cに沿って中央部寄りに向って移
動する。同様に、ガイドピン29aは規制スリット26
aに沿って、図4(a)及び図5(a)の左方向に移動
する。それと同時に、ガイドピン29b,29cもま
た、規制スリット26b,26cに沿って、中央部寄り
に向かって移動する。
【0026】逆に、マジックハンド機構13の繰込み操
作が行なわれると、ガイドピン30aは規制スリット1
2に沿って、図4(a)及び図5にて左方向に移動す
る。それと同時に、ガイドピン30bは規制スリット1
2bに沿って上側に、そしてガイドピン30cは規制ス
リット12cに沿って下側に、それぞれ移動する。同様
に、ガイドピン29aは規制スリット26aに沿って、
図4(a)及び図5(a)にて右方向に移動する。それと
同時に、ガイトピン29bは規制スリット26bに沿っ
て上側に、そしてガイドピン29eは規制スリット26
cに沿って下側に、それぞれ移動する。
【0027】上述のような動きに連動した焦点調整は、
可動枠12または固定枠26に含まれる回転環部材周壁
面に形成されたカム溝やカムピンによっても達成され
る。すなわち、図4(b)〜(c)によれば、上記可動
枠12内には回転カムとしての回転環34をピント合わ
せ用に有しており、更にこの回転環34内には図4
(d)に示す如くの1群枠35を有している。この1群
枠35には1群レンズ36が固定されており、同様に、
回転環34には2群レンズ37が固定されている。
【0028】また、この回転環34の外周面には図4
(b)が示す如くの螺旋状に刻まれたカム溝38が形成
され、同じ回転環34の内周面には図4(c)が示す如
くのギザギザなカム溝39が所定の幅に形成されてい
る。
【0029】尚、マジックハンド13に取り付けられた
ガイドピン30aは、可動枠12の規制スリット12a
を貫通して、このカム溝38にも嵌合している。これに
より、回転環34を回転させることで、ガイドピン30
aが光軸方向に対して前後に摺動して可動枠繰出機構1
3全体が光軸方向に沿って伸縮する機構になっている。
【0030】上記カム溝38は、光軸方向と直交する方
向に形成されている変倍部と、この変倍部とは斜行した
ズーム部とが交互に設けられている。上記変倍部は焦点
距離を変更する際に使用される部分であり、この変倍部
のカム溝にガイドピン30aが位置することによって、
可動枠12が押しつぶれない構造となっている。
【0031】図4(d)に示す如く、1群枠35はピン
ト合わせ用の1群レンズ36を内部に保持しており、周
縁部に形成された複数のカムピン33を介して上記回転
環34内に嵌合されて、回転環34の回転に応じて光軸
方向に繰出し及び繰込みされるようになっている。
【0032】可動枠12内のズーム用のこの回転環34
が回転すると、この回転環34のカム溝38に勘合して
いるマジックハンド機構13のピン30aが動く。この
ピン30aは可動枠12の直進溝12aに勘合している
ので光軸に沿った直進方向に動き、これによってマジッ
クハンド機構13全体が直進方向に動く。その際、マジ
ックハンド機構13の先端のピン30b,30cは垂直
溝12b,12cに勘合しているので垂直方向に動く。
【0033】尚、図5(a)が示した状態は、ズーム式
鏡筒(蛇腹)を繰り込んだ状態であり、マジックハンド
機構13の支柱27は一部しか図示していないが、繰り
込まれて固定枠26の中に収まる。これに伴い可動枠1
2も固定枠26の中に収納される。また、配線部材とし
てのフレキシブル基板50aを位置規制する配線規制部
材40(即ちローラ40a)も同様にしてカメラ本体部1
0内に収納され、フレキシブル基板50a自体も配線規
制部材40に規制されて収納されることになる。このと
き、フレキシブル基板50aは中央でバリア17に沿っ
て固定されているので、バリア17と配線規制部材40
で適宜に規制され、ねじれたりすること無く、常に整然
ときれいに伸ばされる。
【0034】図5(b)に示す配線部材の規制手段とし
ての構造では、この第1実施形態の場合、配線規制部材
40は円柱状のローラ40aであり、帯状のフレキシブ
ル基板50aが通してある。このローラ40aの両端
は、一対の連結部材46a,46bでマジックハンド機
構13の所定の支柱27の端部に矢印の如く回転自在に
軸支され連結している。マジックハンド機構13の支柱
27は繰出し及び繰込みで上下方向にも動くが、配線規
制手段としてのローラ40aが支柱27に対して連結部
材46a,46bを介して回転自在に連結しているた
め、繰出し時には下になり、繰込み時には前方に動くの
で、このローラ40a自体が上下動するのを防いでくれ
るようになっている。
【0035】このように第1実施形態においては、前開
きのバリア、撮影レンズ及びシャッタを含む鏡筒先端部
と、この鏡筒先端部及びカメラ本体に接続するマジック
ハンド機構とを有して、このマジックハンド機構の繰出
し・繰込み動作に連動し撮影レンズを駆動するスプリン
グカメラにあっては、そのマジックハンド機構の支柱に
ローラ(配線規制部材)を連結し、当該カメラ本体内から
延びた帯状のフレキシブル基板(配線部材)をバリアの内
側で保持されるように実施することで、上記配線部材
は、バリア開動作に連動する鏡筒繰出し時にその配線規
制部材で規制されて、たるみの無い状態でその鏡筒先端
部まで確実に達することができる。
【0036】一方、バリア閉動作に連動する鏡筒繰込み
時においても上記配線部材は上記規制手段で規制され、
カメラ本体内に入りながら整然と折り畳まれた状態で格
納されるようにすることが可能となる。また、カメラユ
ニットの構成上、配線回路を多く確保する必要から幅の
広い帯状のフレキシブル基板や平ケーブルを採用する場
合の、配線部材としての組込み・配置も容易となる。
【0037】(第2実施形態)続いて、本発明の第2実
施形態としてのスプリングカメラについて、図2及び図
6に基づき説明する。但し、前述した第1実施形態と異
なる事項について主に述べるこことする。このカメラ1
は、鏡筒先端部12において図2示す如く、撮影レンズ
11とシャッタ16以外、レンズ・マジックハンド繰出
機構20は含まない比較的簡単な構造の鏡筒先端部12
を可動枠として構成したものであり、レンズ・マジック
ハンド繰出機構20はカメラ本体部10内に、CPUで
成るカメラ制御回路15と共に内蔵されている。
【0038】鏡筒先端部12の可動枠とカメラ本体部1
0とをつなぐマジックハンド機構13には、カメラ本体
部10内のカメラ制御回路15及びレンズ・マジックハ
ンド繰出機構20の入出力信号などが、1本以上のリー
ド線50b又は比較的細いフレキシブル基板等から成る
配線部材50を通して、マジックハンド機構13に伝達
され、そのマジックハンド機構13の繰出し・繰込み動
作が適宜に制御されるように構成されている。
【0039】また、このマジックハンド機構13の一部
を成す支柱27には、リード線50bを束ねてその位置
を規制する為の配線規制部材40として、例えばフック
状の部材(以下「フック」と称する)が所定箇所に配設
されてあり、繰出し・繰込み動作時には、その配線部材
50をマジックハンド機構13の支柱に沿って位置を規
制し、収納時にはその配線部材50を順次に折り込める
ように配置されている。
【0040】よって、マジックハンド機構13の支柱2
7の長さが、マジックハンド機構13を収納した時も、
伸ばした時も実質的に変わらないので、配線部材50を
支柱27に沿わして位置規制しておくことにより、配線
部材50の乱れやたわみを防ぐことができるようになっ
ている(詳細後述)。
【0041】図6(a)〜(e)は、図2で示した第2
実施形態のスプリングカメラの特徴的な部分を示してお
り、図6(a)にはこのカメラ1の可動枠繰出機構(マ
ジックハンド機構)13の側面を示し、図6(b)〜
(e)にはリード線50bを規制する手段を部分的に拡
大して示す。マジックハンド機構13を成す支柱27の
所定の支点28には、リード線50bを通してリード線
50bの位置を規制する為の複数個のフック40bが配
線規制部材40として配設されている。そして、リード
線50bは各フック40bの各穴を経由して、図6
(a)に示す如く折れ曲がった経路で、固定枠26側と
可動枠12内の電気要素を相互接続している。
【0042】詳しくその配線規制手段について説明する
と、図6(b),(c)に例示する2本の支柱27の端
部は、例えばビスで軸支された支点28を成し、この支
点28の外側に、リード線50bを摺動可能に通すだけ
の径の穴をもち、そのリード線50bの位置を規制する
フック40bがそれぞれ設けられている。更にまた、図
6(d),(e)に示すように、2本の支柱27が交差
して同様にビスなどで中央近傍が軸支された支点28の
外側にも、上述と実質的に同じフック40bが配設さ
れ、その穴にリード線50bを通してそのリード線50
bの位置を規制している。
【0043】これらの配線規制部材40によって、蛇腹
14を使ったカメラの本体部10と鏡筒先端部12の電
気要素をつなぐリード線50bが、マジックハンド機構
13の繰出し・繰込み動作によって捩れたり、よじれた
りしない配置構造となる。
【0044】このように第2実施形態においては、前述
の第1実施形態のようなバリアは無いが、撮影レンズ及
びシャッタを含む鏡筒先端部と、この鏡筒先端部及びカ
メラ本体に接続するマジックハンド機構とを有しこのマ
ジックハンド機構の繰出し・繰込み動作に連動し撮影レ
ンズを駆動するスプリングカメラにあっては、そのマジ
ックハンド機構の支柱にリード線(配線部材)の位置を規
制する為のフック(配線規制部材)が設けられ、このカメ
ラ本体内から出たその配線部材が上記配線規制部材で支
柱に沿って規制されるように構成実施することで、バリ
アの有無やその操作には関係せず、マジックハンド機構
の繰出し又は繰込みにのみに連動して、カメラ本体内か
ら延出され鏡筒先端部に達する配線部材が、上記配線規
制部材でそのマジックハンド機構の支柱に沿って規制で
き、たるみの無い状態を維持することが可能となる。
【0045】また、カメラユニットの構成上、配線回路
が少なくリード線を配線部材として採用する場合は、よ
り簡単にその取り付けができ、リード線等をマジックハ
ンド機構の支柱に沿って配置する作業も容易となる。
【0046】(変形例)上述した第1、第2実施形態は
次のように変形実施してもよい。例えば、これら実施形
態ではズーム用に回転環34を可動枠12内に設けてい
るが、固定枠26内に設けてもよい。また第1実施形態
では配線部材としてフレキシブル基板を例示したが、平
ケーブル又はリード線などでもよい。
【0047】また、第2実施形態では1本のリード線5
0bを例にしているが、数本程度で束を成すような配線
部材でもよく、これを通過可能な穴をもったフックを用
いれば、同等な効果が得られる。尚、フックの穴は、切
欠きを一方に有するもので、配線の取り外しが楽なもの
でもよいし、切欠きが無いものでも勿論よい。これら変
形実施によれば、上述の実施形態と同等以上の効果が期
待できる。このほかにも、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変形実施が可能である。
【0048】以上、実施形態に基づき説明したが、本明
細書中には次の発明が含まれる。 (1) 蛇腹を有したマジックハンド機構付きのスプリ
ングカメラにおいて、閉じた状態のバリアを前方に倒し
ながら開く動作に連動して上記マジックハンド機構によ
る蛇腹の繰出し動作が開始され、上記蛇腹のマジックハ
ンド機構の一部を成す支柱には、フレキシブル基板また
は平ケーブルの如くの帯状に連続する配線部材をその幅
方向に支持する為に、回転自在なローラ状の棒材(円柱
材)が配線規制部材として設けられ、上記配線規制部材
は、上記バリアを所定操作で閉じようとする動きに連動
して上記マジックハンド機構による上記蛇腹の繰込み動
作が開始され、撮影光学系の収納時には、当該フレキシ
ブル基板が、上記ローラ状の配線規制部材によって上記
バリアの内壁面に沿って折り込まれるようなスプリング
カメラを提供できる。
【0049】(2) 上記ローラ状の配線規制部材は、
上記蛇腹の外側に設けられ、上記フレキシブル基板の一
部は上記配線規制部材に架け渡された状態で、上記蛇腹
の外側にほぼS字状或いは連続するZ状に折り畳まれた
状態で延設されることを特徴とする(1)に記載のカメ
ラを提供できる。 (3) 上記マジックハンド機構の一部を成す支柱と、
上記フレキシブル基板または平ケーブルは、上記蛇腹の
収納時にはそれら支柱に追従して折り畳まれて、上記バ
リアが閉塞するカメラ本体内に収納されることを特徴と
する(1)に記載のカメラを提供できる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
蛇腹とマジックハンド機構を用いたスプリングカメラに
おいて、カメラ本体と鏡筒先端部の電気回路をつなぐ配
線部材が、繰出し・繰込み動作で捩れたり、よじれたり
しない構造が実現でき、特に、フレキシブル基板などの
配線部材の確実且つ容易な配置方式を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態としてのスプリングカ
メラの構成図。
【図2】 本発明の第2実施形態としてのスプリングカ
メラの構成図。
【図3】 図1の第1実施形態のスプリングカメラの外
観を示す斜視図。
【図4】 図4(a)〜(d)は第1実施形態のカメラ
の詳細構造を示し、(a)は、このカメラの鏡筒と可動
枠繰出(マジックハンド)機構を示す側面図、(b)は、
その可動枠の回転環部分を示す側面図、(c)は、同図
4(b)の回転環の内周面を示す側面図、(d)は、そ
の可動枠のもう1つの回転環部分(1群枠)を示す側面
図。
【図5】 このカメラの可動枠繰出機構を示し、(a)
は、この可動枠繰出機構でのフレキシブル基板を示す側
面図、(b)は、そのフレキシブル基板を規制する手段
を示す斜視図。
【図6】 図2の第2実施形態のスプリングカメラを示
し、(a)は、このカメラの可動枠繰出(マジックハン
ド)機構を示す側面図、(b)〜(e)は、リード線を
規制する手段を示す部分拡大図。
【符号の説明】
1…スプリングカメラ、 10…カメラ本体部、 11…撮影レンズ、 12…可動枠、 13…可動枠繰出機構(マジックハンド機構)、 14…鏡筒(蛇腹)、 15…カメラ制御回路(CPU)、 16…シャッタ、 17…バリア、 18…ファインダ、 19…測距・測光レンズ、 20…レンズ・マジックハンド繰出機構、 22…レリーズ釦、 26…固定枠、 27…支柱(マジックハンド・アーム)、 28…支点、 30(30a,30b,30c)…ガイドピン、 31…ばね、 33…カムピン、 34…回転環、 35…1群枠、 36…1群レンズ、 37…2群レンズ、 40…配線規制部材(規制手段)、 40a…ローラ(円柱)、 40b…フック(支持穴)、 46a,46b…連結部材(一対)、 50…配線部材、 50a…フレキシブル基板、 50b…リード線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側に開くバリアと、 少なくともシャッタ及びレンズを含む鏡筒先端部と、 上記鏡筒先端部及びカメラ本体に接続されたマジックハ
    ンド機構と、を有し、 上記マジックハンド機構の繰出し又は繰込み動作に連動
    して上記レンズを駆動するスプリングカメラであって、 上記マジックハンド機構の一部の支柱に所定の配線部材
    の規制手段が連結され、 当該カメラ本体内から出た上記配線部材は、上記バリア
    の内側で保持されることを特徴とするスプリングカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 少なくともシャッタ及びレンズを含む鏡
    筒先端部と、 上記鏡筒先端部とカメラ本体に接続されたマジックハン
    ド機構と、を有し、 上記マジックハンド機構の繰出し又は繰込みに連動して
    レンズを駆動するスプリングカメラであって、 上記マジックハンド機構の支柱に所定の配線部材の規制
    手段が設けられ、 当該カメラ本体内から出た上記配線部材が上記規制手段
    で上記支柱に沿って規制されることを特徴とするスプリ
    ングカメラ。
  3. 【請求項3】 上記配線部材は、フレキシブル基板、平
    ケーブル又はリード線であることを特徴とする、請求項
    1又は請求項2に記載のスプリングカメラ。
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