JP2002318302A - ロッドレンズ及びロッドレンズアレイ - Google Patents
ロッドレンズ及びロッドレンズアレイInfo
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- JP2002318302A JP2002318302A JP2001298582A JP2001298582A JP2002318302A JP 2002318302 A JP2002318302 A JP 2002318302A JP 2001298582 A JP2001298582 A JP 2001298582A JP 2001298582 A JP2001298582 A JP 2001298582A JP 2002318302 A JP2002318302 A JP 2002318302A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レンズ配列の乱れを防ぎ、長手方向における
解像力変動を最小限に抑えたロッドレンズアレイを提供
する。 【解決手段】 ロッドレンズ11の直径及び周面の形状
とロッドレンズアレイのMTF(Modulation Transfer
Function)との相関から、解像度を向上できるロッド
レンズの直径及び周面の形状を特定した。各ロッドレン
ズ11の周面の中心線平均粗さの平均値が0.5μmか
ら2.0μmの範囲内、その中心線平均粗さの標準偏差
が0.2μm以下の範囲内、直径の標準偏差が2.5μ
m以下の範囲内の少なくとも一つを満たしている。結果
として、レンズ配列の乱れを防ぎ、長手方向における解
像力変動を最小限に抑えることができる。
解像力変動を最小限に抑えたロッドレンズアレイを提供
する。 【解決手段】 ロッドレンズ11の直径及び周面の形状
とロッドレンズアレイのMTF(Modulation Transfer
Function)との相関から、解像度を向上できるロッド
レンズの直径及び周面の形状を特定した。各ロッドレン
ズ11の周面の中心線平均粗さの平均値が0.5μmか
ら2.0μmの範囲内、その中心線平均粗さの標準偏差
が0.2μm以下の範囲内、直径の標準偏差が2.5μ
m以下の範囲内の少なくとも一つを満たしている。結果
として、レンズ配列の乱れを防ぎ、長手方向における解
像力変動を最小限に抑えることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファクシミリ、
スキャナ、プリンタ等に使用されるロッドレンズ及びロ
ッドレンズアレイに関するものである。
スキャナ、プリンタ等に使用されるロッドレンズ及びロ
ッドレンズアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロッドレンズアレイは、例えば、
プリンタにおいて、LEDアレイ等の発光素子アレイか
ら出射される光を感光ドラム上に結像させるための光学
素子として使用されている。あるいは、スキャナ等にお
いて、原稿面からの反射光をCCDアレイ等の受光素子
アレイ上に結像させる光学素子として使用されている。
プリンタにおいて、LEDアレイ等の発光素子アレイか
ら出射される光を感光ドラム上に結像させるための光学
素子として使用されている。あるいは、スキャナ等にお
いて、原稿面からの反射光をCCDアレイ等の受光素子
アレイ上に結像させる光学素子として使用されている。
【0003】このロッドレンズアレイに用いられるロッ
ドレンズは、主にイオン交換法により作製される。図6
に示すように、そのロッドレンズ11の端面への入射光
のうち、そのロッドレンズ11の開口角θ0より小さい
角度の入射光は有効な光線21となる。一方、ロッドレ
ンズ11は引き伸ばしによって形成されたものであるた
め、その周面が鏡面である。そのため、開口角θ0より
大きい角度の入射光22は、ロッドレンズ11の周面に
到達すると、その面で正反射する。この正反射した光
は、結像に関与しない光、いわゆる迷光22となり、ロ
ッドレンズ11のコントラストを下げる。また、ロッド
レンズアレイは多数本のロッドレンズ11で構成されて
いるため、個々のロッドレンズ11内の迷光22はロッ
ドレンズアレイ全体のコントラストを下げる原因にな
る。
ドレンズは、主にイオン交換法により作製される。図6
に示すように、そのロッドレンズ11の端面への入射光
のうち、そのロッドレンズ11の開口角θ0より小さい
角度の入射光は有効な光線21となる。一方、ロッドレ
ンズ11は引き伸ばしによって形成されたものであるた
め、その周面が鏡面である。そのため、開口角θ0より
大きい角度の入射光22は、ロッドレンズ11の周面に
到達すると、その面で正反射する。この正反射した光
は、結像に関与しない光、いわゆる迷光22となり、ロ
ッドレンズ11のコントラストを下げる。また、ロッド
レンズアレイは多数本のロッドレンズ11で構成されて
いるため、個々のロッドレンズ11内の迷光22はロッ
ドレンズアレイ全体のコントラストを下げる原因にな
る。
【0004】ロッドレンズアレイとしては、例えば、二
枚のフレーム板の間に、一列あるいは二列に配列された
多数のロッドレンズを備え、これらのロッドレンズ相互
間及びロッドレンズとフレーム板との間に黒色シリコー
ン樹脂を充填したものが知られている。
枚のフレーム板の間に、一列あるいは二列に配列された
多数のロッドレンズを備え、これらのロッドレンズ相互
間及びロッドレンズとフレーム板との間に黒色シリコー
ン樹脂を充填したものが知られている。
【0005】そこで、従来は図7に示すように、迷光2
2を散乱させることで取り除くために、ロッドレンズ1
1の周面を表面処理によってある程度除去して、その周
面に微細な表面凹凸23が形成されている(例えば、特
開昭58−38901号を参照)。この表面凹凸23が
形成されているので、その部分に入射した迷光22は散
乱光25となる。しかも、そのロッドレンズ11の周面
を覆っている黒色シリコーン樹脂24で、前記散乱光2
5が吸収されるために、迷光22を抑制することができ
る。
2を散乱させることで取り除くために、ロッドレンズ1
1の周面を表面処理によってある程度除去して、その周
面に微細な表面凹凸23が形成されている(例えば、特
開昭58−38901号を参照)。この表面凹凸23が
形成されているので、その部分に入射した迷光22は散
乱光25となる。しかも、そのロッドレンズ11の周面
を覆っている黒色シリコーン樹脂24で、前記散乱光2
5が吸収されるために、迷光22を抑制することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ロッドレンズの周面は、図8に示すような形状をしてい
るため、次のような問題点が生じる。図8は、従来のロ
ッドレンズの周面上における軸方向の直線領域の凹凸状
態、つまり表面凹凸の粗さを示すものである。
ロッドレンズの周面は、図8に示すような形状をしてい
るため、次のような問題点が生じる。図8は、従来のロ
ッドレンズの周面上における軸方向の直線領域の凹凸状
態、つまり表面凹凸の粗さを示すものである。
【0007】第1に、ロッドレンズ周面の除去量が必ず
しもロッドレンズごとに同じではなく、ロッドレンズの
直径にばらつきが生じる。このため、前記フレーム板を
基準にしてロッドレンズを配列すると、直径のばらつき
に起因したレンズ配列の乱れが起こり、ロッドレンズご
とに光軸の傾きが起こる。
しもロッドレンズごとに同じではなく、ロッドレンズの
直径にばらつきが生じる。このため、前記フレーム板を
基準にしてロッドレンズを配列すると、直径のばらつき
に起因したレンズ配列の乱れが起こり、ロッドレンズご
とに光軸の傾きが起こる。
【0008】第2に、ロッドレンズ周面の表面凹凸の粗
さ等がロッドレンズごとに異なるため、結像に寄与する
レンズの有効径にばらつきが生じる。このため、ロッド
レンズアレイの長手方向における解像力に変動が発生す
る。表面凹凸が小さいと鏡面に近くなるため、前記した
ように迷光が影響する結果となり、ロッドレンズ周面の
中心線平均粗さは0.5μm以上が必要とされている。
さ等がロッドレンズごとに異なるため、結像に寄与する
レンズの有効径にばらつきが生じる。このため、ロッド
レンズアレイの長手方向における解像力に変動が発生す
る。表面凹凸が小さいと鏡面に近くなるため、前記した
ように迷光が影響する結果となり、ロッドレンズ周面の
中心線平均粗さは0.5μm以上が必要とされている。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものである。その目的とするところは、レ
ンズ配列の乱れを防ぎ、長手方向における解像力変動を
最小限に抑えることができるロッドレンズ及びロッドレ
ンズアレイを提供する。
してなされたものである。その目的とするところは、レ
ンズ配列の乱れを防ぎ、長手方向における解像力変動を
最小限に抑えることができるロッドレンズ及びロッドレ
ンズアレイを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、周面の中心線平均粗さ
が0.5μmから2.0μmの範囲内であることを特徴
とするロッドレンズである。ここで、周面の中心線平均
粗さが0.5μmから2.0μmの間であれば、迷光の
影響を排除して解像力のばらつきを抑制できることが確
認された。
めに、請求項1に記載の発明は、周面の中心線平均粗さ
が0.5μmから2.0μmの範囲内であることを特徴
とするロッドレンズである。ここで、周面の中心線平均
粗さが0.5μmから2.0μmの間であれば、迷光の
影響を排除して解像力のばらつきを抑制できることが確
認された。
【0011】請求項2に記載の発明は、ロッドレンズア
レイを構成する各ロッドレンズの周面の中心線平均粗さ
の代表値のレンズアレイ全体にわたる平均値が0.5μ
mから2.0μmの範囲内であることを特徴とするロッ
ドレンズアレイである。
レイを構成する各ロッドレンズの周面の中心線平均粗さ
の代表値のレンズアレイ全体にわたる平均値が0.5μ
mから2.0μmの範囲内であることを特徴とするロッ
ドレンズアレイである。
【0012】このように構成すれば、迷光の影響を排除
できるとともに、長手方向における解像力変動を抑制で
きる。請求項3に記載の発明は、ロッドレンズアレイを
構成する各ロッドレンズの周面の中心線平均粗さの代表
値のレンズアレイ全体にわたる標準偏差が0.01μm
以上、0.2μm以下であることを特徴とするロッドレ
ンズアレイである。
できるとともに、長手方向における解像力変動を抑制で
きる。請求項3に記載の発明は、ロッドレンズアレイを
構成する各ロッドレンズの周面の中心線平均粗さの代表
値のレンズアレイ全体にわたる標準偏差が0.01μm
以上、0.2μm以下であることを特徴とするロッドレ
ンズアレイである。
【0013】このように構成すれば、結像に寄与するレ
ンズの有効径にばらつきが起こり難い。このため、ロッ
ドレンズの直径のばらつきに起因したレンズ配列の乱れ
が起こり難く、ロッドレンズアレイの各ロッドレンズの
光軸からの傾きを抑制できる。
ンズの有効径にばらつきが起こり難い。このため、ロッ
ドレンズの直径のばらつきに起因したレンズ配列の乱れ
が起こり難く、ロッドレンズアレイの各ロッドレンズの
光軸からの傾きを抑制できる。
【0014】請求項4に記載の発明は、ロッドレンズア
レイを構成する各ロッドレンズの直径の代表値のレンズ
アレイ全体にわたる標準偏差が0.01μm以上、2.
5μm以下であることを特徴とするロッドレンズアレイ
である。
レイを構成する各ロッドレンズの直径の代表値のレンズ
アレイ全体にわたる標準偏差が0.01μm以上、2.
5μm以下であることを特徴とするロッドレンズアレイ
である。
【0015】このように構成すれば、ロッドレンズの直
径のばらつきに起因したレンズ配列の乱れが起こり難
い。請求項5に記載の発明は、請求項2または3に記載
のロッドレンズアレイにいおて、前記中心線平均粗さの
代表値が、ロッドレンズ周面上におけるロッドレンズの
軸方向に平行な一直線上の値であることを要旨とする。
径のばらつきに起因したレンズ配列の乱れが起こり難
い。請求項5に記載の発明は、請求項2または3に記載
のロッドレンズアレイにいおて、前記中心線平均粗さの
代表値が、ロッドレンズ周面上におけるロッドレンズの
軸方向に平行な一直線上の値であることを要旨とする。
【0016】中心線平均粗さは、ロッドレンズの周面の
あらゆる位置で定義、測定ができる。しかし、実際には
レンズ長数mmから20mm程度のロッドレンズの周面
内でのばらつきはそれほど大きくない。このため、本発
明によれば、レンズ周面上の任意の点を通るレンズの軸
方向に平行な一直線に沿ってレンズ長程度の長さにわた
って測定した表面粗さから求めた値を、そのレンズの代
表値とすればよく、その代表値を決めるための測定が最
小時間で済む。
あらゆる位置で定義、測定ができる。しかし、実際には
レンズ長数mmから20mm程度のロッドレンズの周面
内でのばらつきはそれほど大きくない。このため、本発
明によれば、レンズ周面上の任意の点を通るレンズの軸
方向に平行な一直線に沿ってレンズ長程度の長さにわた
って測定した表面粗さから求めた値を、そのレンズの代
表値とすればよく、その代表値を決めるための測定が最
小時間で済む。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項2または
3に記載のロッドレンズアレイにおいて、前記中心線平
均粗さの代表値が、ロッドレンズ周面上におけるロッド
レンズの軸方向に沿った異なる複数本の直線上の値の平
均値であることを要旨とする。
3に記載のロッドレンズアレイにおいて、前記中心線平
均粗さの代表値が、ロッドレンズ周面上におけるロッド
レンズの軸方向に沿った異なる複数本の直線上の値の平
均値であることを要旨とする。
【0018】このように構成すれば、前記中心線平均粗
さの代表値をより正確に決定することができる。請求項
7に記載の発明は、請求項2及び3、請求項2及び4、
請求項2,3及び4のうちいずれか一つの組合せの構成
を有することを特徴とするロッドレンズアレイである。
さの代表値をより正確に決定することができる。請求項
7に記載の発明は、請求項2及び3、請求項2及び4、
請求項2,3及び4のうちいずれか一つの組合せの構成
を有することを特徴とするロッドレンズアレイである。
【0019】このように構成によれば、請求項2及び3
の組合わせの構成を有するロッドレンズアレイでは、長
手方向における解像力変動を更に抑制できる。また、請
求項2及び4の組合わせの構成、或いは請求項2,3及
び4の組合わせの構成を有するロッドレンズアレイで
は、レンズ配列の乱れを防止できるとともに、ロッドレ
ンズアレイの長手方向における解像力変動を抑制でき
る。
の組合わせの構成を有するロッドレンズアレイでは、長
手方向における解像力変動を更に抑制できる。また、請
求項2及び4の組合わせの構成、或いは請求項2,3及
び4の組合わせの構成を有するロッドレンズアレイで
は、レンズ配列の乱れを防止できるとともに、ロッドレ
ンズアレイの長手方向における解像力変動を抑制でき
る。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項2〜7の
いずれか一項に記載のロッドレンズアレイにおいて、ロ
ッドレンズアレイを構成する各ロッドレンズ間の隙間を
埋めるとともに全ロッドレンズの周囲を覆うように、ロ
ッドレンズと一体化された樹脂部を備えたことを要旨と
する。
いずれか一項に記載のロッドレンズアレイにおいて、ロ
ッドレンズアレイを構成する各ロッドレンズ間の隙間を
埋めるとともに全ロッドレンズの周囲を覆うように、ロ
ッドレンズと一体化された樹脂部を備えたことを要旨と
する。
【0021】このように構成によれば、全ロッドレンズ
の周囲が樹脂で覆われているので、特に、光の吸収効果
が高い黒色などの樹脂を用いると迷光を吸収できる。請
求項9に記載の発明は、請求項8に記載のロッドレンズ
アレイにおいて、上記樹脂部のアレイ厚さ方向の両外側
面の少なくとも一方にフレーム板を固定したことを要旨
とする。
の周囲が樹脂で覆われているので、特に、光の吸収効果
が高い黒色などの樹脂を用いると迷光を吸収できる。請
求項9に記載の発明は、請求項8に記載のロッドレンズ
アレイにおいて、上記樹脂部のアレイ厚さ方向の両外側
面の少なくとも一方にフレーム板を固定したことを要旨
とする。
【0022】このように構成すれば、フレーム板を基準
にしてロッドレンズをアレイ化し易い。この結果として
高精度なロッドレンズアレイを実現できる。
にしてロッドレンズをアレイ化し易い。この結果として
高精度なロッドレンズアレイを実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に基づいて説明する。この実施の形態にお
いては、図1に示すように、多数のロッドレンズ11が
2枚のフレーム板12の間に一列に並べられ、それらの
間の間隙が黒色樹脂13で充填され、所定のレンズ長に
なるように両端面が光学研磨されて、ロッドレンズアレ
イ14が作製される。この黒色樹脂13としては、黒色
シリコーン樹脂、黒色エポキシ樹脂等が使用される。従
って、各ロッドレンズ11間の隙間が黒色樹脂13によ
り埋められるとともに、黒色樹脂13がロッドレンズ1
1と一体化されている。また、ロッドレンズアレイ14
の厚さ方向の両側面は、フレーム板12により形成され
ている。
の形態を図面に基づいて説明する。この実施の形態にお
いては、図1に示すように、多数のロッドレンズ11が
2枚のフレーム板12の間に一列に並べられ、それらの
間の間隙が黒色樹脂13で充填され、所定のレンズ長に
なるように両端面が光学研磨されて、ロッドレンズアレ
イ14が作製される。この黒色樹脂13としては、黒色
シリコーン樹脂、黒色エポキシ樹脂等が使用される。従
って、各ロッドレンズ11間の隙間が黒色樹脂13によ
り埋められるとともに、黒色樹脂13がロッドレンズ1
1と一体化されている。また、ロッドレンズアレイ14
の厚さ方向の両側面は、フレーム板12により形成され
ている。
【0024】この実施の形態においては、ロッドレンズ
11の周面の表面粗さの指標として中心線平均粗さを用
いる。表面粗さは、例えば触針式の表面粗さ計で測定す
る。ロッドレンズの場合、その軸方向(x方向)に沿っ
て所定の距離Lにわたり触針を走査し測定を行う。この
ような測定で得られる粗さ曲線を図11に示してある。
この粗さ曲線をy=f(x)とするとき、中心線平均粗
さRaは次式により定義される。
11の周面の表面粗さの指標として中心線平均粗さを用
いる。表面粗さは、例えば触針式の表面粗さ計で測定す
る。ロッドレンズの場合、その軸方向(x方向)に沿っ
て所定の距離Lにわたり触針を走査し測定を行う。この
ような測定で得られる粗さ曲線を図11に示してある。
この粗さ曲線をy=f(x)とするとき、中心線平均粗
さRaは次式により定義される。
【0025】Ra=1/L・∫0 L|f(x)|dx ただし、y=0、すなわち中心線の位置は、次式を満た
すように決定する。 ∫0 Lf(x)dx=0 この中心線平均粗さは、ロッドレンズの周面のあらゆる
位置で定義、測定ができる。しかし、実際にはレンズ長
数mmから20mm程度のロッドレンズの周面内でのば
らつきはそれほど大きくない。このため、レンズ周面上
の任意の点を通るレンズの軸方向に平行な一直線に沿っ
てレンズ長程度の長さにわたって測定した表面粗さから
求めた値を、そのレンズの代表値とすればよい。また、
上記直線を異なる位置に複数とり、それぞれの直線上に
おける表面粗さから中心線平均粗さを求め、それらを平
均して代表値としてもよい。また、測定距離Lはレンズ
長より短く設定してもよい。
すように決定する。 ∫0 Lf(x)dx=0 この中心線平均粗さは、ロッドレンズの周面のあらゆる
位置で定義、測定ができる。しかし、実際にはレンズ長
数mmから20mm程度のロッドレンズの周面内でのば
らつきはそれほど大きくない。このため、レンズ周面上
の任意の点を通るレンズの軸方向に平行な一直線に沿っ
てレンズ長程度の長さにわたって測定した表面粗さから
求めた値を、そのレンズの代表値とすればよい。また、
上記直線を異なる位置に複数とり、それぞれの直線上に
おける表面粗さから中心線平均粗さを求め、それらを平
均して代表値としてもよい。また、測定距離Lはレンズ
長より短く設定してもよい。
【0026】この実施の形態においては、各ロッドレン
ズ11の中心線平均粗さの代表値のレンズアレイ全体に
わたる平均値が0.5μmから2.0μmの範囲内であ
る。したがって、複数のロッドレンズによって構成され
るロッドレンズアレイ全体にわたる中心線平均粗さの代
表値の範囲も上記と同様となる。
ズ11の中心線平均粗さの代表値のレンズアレイ全体に
わたる平均値が0.5μmから2.0μmの範囲内であ
る。したがって、複数のロッドレンズによって構成され
るロッドレンズアレイ全体にわたる中心線平均粗さの代
表値の範囲も上記と同様となる。
【0027】また、この中心線平均粗さの代表値のレン
ズアレイ全体にわたる標準偏差が0.01μm以上、
0.2μm以下である。標準偏差はレンズアレイを構成
するレンズ全数にわたる測定値から求めるのが望ましい
が、構成レンズ数が多く、測定に長時間を要する場合に
は、所定の割合で抜き取り測定を行ってもよい。
ズアレイ全体にわたる標準偏差が0.01μm以上、
0.2μm以下である。標準偏差はレンズアレイを構成
するレンズ全数にわたる測定値から求めるのが望ましい
が、構成レンズ数が多く、測定に長時間を要する場合に
は、所定の割合で抜き取り測定を行ってもよい。
【0028】さらに、ロッドレンズアレイを構成する各
ロッドレンズの直径の代表値のレンズアレイ全体にわた
る標準偏差が0.01μm以上、2.5μm以下であ
る。ロッドレンズの直径についても、1レンズ当たり1
ヶ所〜複数ヶ所測定し、複数ヶ所測定の場合はその平均
値をもって代表値とする。
ロッドレンズの直径の代表値のレンズアレイ全体にわた
る標準偏差が0.01μm以上、2.5μm以下であ
る。ロッドレンズの直径についても、1レンズ当たり1
ヶ所〜複数ヶ所測定し、複数ヶ所測定の場合はその平均
値をもって代表値とする。
【0029】この方法で作製されたロッドレンズアレイ
のMTF(Modulation Transfer Function)が次のよ
うに測定される。このMTFは、ロッドレンズアレイ1
4によって結像された矩形波格子パターンの像がCCD
イメージセンサ等の光学センサで受光され、その光量レ
ベルからロッドレンズアレイのレスポンス関数MTFが
次式にて算出されたものである。
のMTF(Modulation Transfer Function)が次のよ
うに測定される。このMTFは、ロッドレンズアレイ1
4によって結像された矩形波格子パターンの像がCCD
イメージセンサ等の光学センサで受光され、その光量レ
ベルからロッドレンズアレイのレスポンス関数MTFが
次式にて算出されたものである。
【0030】 MTF(w)={i(w)max-i(w)min}/{i( w)max+i(w)min}×100(%)(1) ここで、i(w)max、i(w)minは、空間周波数w(lp/mm)また
は空間周波数w(dpi)における矩形波応答の極大値及
び極小値である。すなわち、MTFが100%に近いほ
ど原画に忠実な像が形成されていることになる。ここで
の測定は、ハロゲン光を波長740nmの光学フィルタ
ーに通した単色光が用いられ、テストチャートのピンホ
ールアレイは600dpiまたは1200dpiの条件
で測定範囲においてドットをひとつおきに点灯させて行
なわれた。
は空間周波数w(dpi)における矩形波応答の極大値及
び極小値である。すなわち、MTFが100%に近いほ
ど原画に忠実な像が形成されていることになる。ここで
の測定は、ハロゲン光を波長740nmの光学フィルタ
ーに通した単色光が用いられ、テストチャートのピンホ
ールアレイは600dpiまたは1200dpiの条件
で測定範囲においてドットをひとつおきに点灯させて行
なわれた。
【0031】上述のロッドレンズアレイ14の光学性能
の指標の一つであるMTFは、一般に、ロッドレンズア
レイ14を構成する個々のロッドレンズ11の解像力が
反映されるものである。高いMTF値はそのロッドレン
ズアレイ14を構成する個々のロッドレンズ11の解像
力が良好であることが示され、逆に低いMTF値は解像
力が悪いことが示される。
の指標の一つであるMTFは、一般に、ロッドレンズア
レイ14を構成する個々のロッドレンズ11の解像力が
反映されるものである。高いMTF値はそのロッドレン
ズアレイ14を構成する個々のロッドレンズ11の解像
力が良好であることが示され、逆に低いMTF値は解像
力が悪いことが示される。
【0032】その理由は、前記(1)式において、解像
力が良好な時は矩形波応答の極小値i(w)minが小さくな
り、ひいては前記式中の分子と分母の比が、つまりMT
F値が大きくなるからである。例えば、応答波形が原画
に近く、i(w)mi nが限りなくゼロに近い場合、分子と分
母は限りなく同じi(w)maxに近くなり、MTF値は10
0%に近づくことになる。 (実施例1)ロッドレンズ11の周面の中心線平均粗
さ、同平均粗さのばらつき及びMTF値との関係を図面
を基に説明する。
力が良好な時は矩形波応答の極小値i(w)minが小さくな
り、ひいては前記式中の分子と分母の比が、つまりMT
F値が大きくなるからである。例えば、応答波形が原画
に近く、i(w)mi nが限りなくゼロに近い場合、分子と分
母は限りなく同じi(w)maxに近くなり、MTF値は10
0%に近づくことになる。 (実施例1)ロッドレンズ11の周面の中心線平均粗
さ、同平均粗さのばらつき及びMTF値との関係を図面
を基に説明する。
【0033】図2に本実施形態で用いたロッドレンズの
周面の表面凹凸が一例として示されている。これは、触
針式表面粗さ計の触針をロッドレンズの周面に接触さ
せ、レンズの軸に平行に走査することにより測定された
ものである。従来例の図8と比較すると、周面の中心線
平均粗さ及びそのばらつきが低減されている。
周面の表面凹凸が一例として示されている。これは、触
針式表面粗さ計の触針をロッドレンズの周面に接触さ
せ、レンズの軸に平行に走査することにより測定された
ものである。従来例の図8と比較すると、周面の中心線
平均粗さ及びそのばらつきが低減されている。
【0034】図9に従来のアレイAのMTF値が示され
ている。このアレイAは、中心線平均粗さの平均値が
2.17μm、中心線平均粗さの標準偏差が0.26μ
mである。ここで、「アレイの中心線平均粗さの平均
値」とは、アレイを構成するロッドレンズ全体から一定
数を無作為に抜き取り、その各レンズで測定された周面
の中心線平均粗さの代表値のレンズ全体にわたる平均値
を意味する。また、「アレイの中心線平均粗さの標準偏
差」とは、上記と同様に各レンズで測定された周面の中
心線平均粗さの代表値のレンズ全体にわたる標準偏差を
意味する(以下同じ)。個々のレンズの中心線平均粗さ
の代表値としては、レンズ周面上の軸線に沿った任意の
一直線上をほぼレンズ長全体にわたって測定した表面凹
凸から求めた値を用いた。図9ではアレイ長手方向位置
によるMTF値が示されている。
ている。このアレイAは、中心線平均粗さの平均値が
2.17μm、中心線平均粗さの標準偏差が0.26μ
mである。ここで、「アレイの中心線平均粗さの平均
値」とは、アレイを構成するロッドレンズ全体から一定
数を無作為に抜き取り、その各レンズで測定された周面
の中心線平均粗さの代表値のレンズ全体にわたる平均値
を意味する。また、「アレイの中心線平均粗さの標準偏
差」とは、上記と同様に各レンズで測定された周面の中
心線平均粗さの代表値のレンズ全体にわたる標準偏差を
意味する(以下同じ)。個々のレンズの中心線平均粗さ
の代表値としては、レンズ周面上の軸線に沿った任意の
一直線上をほぼレンズ長全体にわたって測定した表面凹
凸から求めた値を用いた。図9ではアレイ長手方向位置
によるMTF値が示されている。
【0035】図3に本実施形態のアレイBのMTF値が
示されている。アレイBは、上記中心線平均粗さの平均
値が1.70μm、上記中心線平均粗さの標準偏差が
0.21μmである。従来例の図9と比較すると、アレ
イ長手方向位置の相違によるMTF値の変動が抑えられ
ている。
示されている。アレイBは、上記中心線平均粗さの平均
値が1.70μm、上記中心線平均粗さの標準偏差が
0.21μmである。従来例の図9と比較すると、アレ
イ長手方向位置の相違によるMTF値の変動が抑えられ
ている。
【0036】図4にも本実施形態のアレイCのMTF値
が示されている。このアレイCは、上記中心線平均粗さ
の平均値が1.39μm、上記中心線平均粗さの標準偏
差が0.13μmである。従来例の図9と比較すると、
アレイ長手方向位置でのMTF値がほぼ一定であり、ア
レイ長手方向位置によるMTF値の変動が抑えられてい
る。
が示されている。このアレイCは、上記中心線平均粗さ
の平均値が1.39μm、上記中心線平均粗さの標準偏
差が0.13μmである。従来例の図9と比較すると、
アレイ長手方向位置でのMTF値がほぼ一定であり、ア
レイ長手方向位置によるMTF値の変動が抑えられてい
る。
【0037】MTF値の位置によるMTF値の変動を表
すために、次式のようにアレイ全体におけるMTF値の
標準偏差(MTFσ)とMTFの平均値(MTFav
e)との比率を用いて、解像力ばらつき指標Gを導入す
る。
すために、次式のようにアレイ全体におけるMTF値の
標準偏差(MTFσ)とMTFの平均値(MTFav
e)との比率を用いて、解像力ばらつき指標Gを導入す
る。
【0038】 G=(MTFσ/MTFave)×100(%) (2) アレイA〜CのMTF測定結果を基に、各ロッドレンズ
周面の中心線平均粗さ、同平均粗さのばらつき及び解像
力ばらつき指標Gとの関係を表1に示す。
周面の中心線平均粗さ、同平均粗さのばらつき及び解像
力ばらつき指標Gとの関係を表1に示す。
【0039】
【表1】 表1のアレイBの結果から、周面の中心線平均粗さの平
均値(上記中心線平均粗さの平均値のこと)は、2.0
μm以下で解像力ばらつき低減の効果があることが分か
る。ただし、周面の中心線平均粗さの平均値が小さい
と、前記したように迷光の影響が現れるため、その平均
値は0.5μm以上が望ましい。従って、各ロッドレン
ズ周面の中心線平均粗さの平均値は、0.5μmから
2.0μmの範囲内であることが望ましい。
均値(上記中心線平均粗さの平均値のこと)は、2.0
μm以下で解像力ばらつき低減の効果があることが分か
る。ただし、周面の中心線平均粗さの平均値が小さい
と、前記したように迷光の影響が現れるため、その平均
値は0.5μm以上が望ましい。従って、各ロッドレン
ズ周面の中心線平均粗さの平均値は、0.5μmから
2.0μmの範囲内であることが望ましい。
【0040】アレイCは、さらに、周面の中心線平均粗
さの標準偏差(上記中心線平均粗さの標準偏差のこと)
を0.2μm以下にした場合であり、解像力ばらつき低
減の更なる効果が現れている。従って、各ロッドレンズ
周面の中心線平均粗さの標準偏差は、0.2μm以下の
範囲内であることが望ましい。 (実施例2)各ロッドレンズ直径のばらつきとMTF値
との関係を図面を基に説明する。
さの標準偏差(上記中心線平均粗さの標準偏差のこと)
を0.2μm以下にした場合であり、解像力ばらつき低
減の更なる効果が現れている。従って、各ロッドレンズ
周面の中心線平均粗さの標準偏差は、0.2μm以下の
範囲内であることが望ましい。 (実施例2)各ロッドレンズ直径のばらつきとMTF値
との関係を図面を基に説明する。
【0041】図10に従来のアレイDのMTF測定結果
が示されている。ここでは、アレイ長手方向位置による
MTF値が示されている。このアレイDは、各ロッドレ
ンズ直径の標準偏差が3.50μmである。ここで、
「各ロッドレンズの直径の標準偏差」とは、アレイを構
成するロッドレンズ全体から一定数を無作為に抜き取
り、その各レンズで測定された直径の代表値のレンズ全
体にわたる標準偏差を意味する(以下同じ)。
が示されている。ここでは、アレイ長手方向位置による
MTF値が示されている。このアレイDは、各ロッドレ
ンズ直径の標準偏差が3.50μmである。ここで、
「各ロッドレンズの直径の標準偏差」とは、アレイを構
成するロッドレンズ全体から一定数を無作為に抜き取
り、その各レンズで測定された直径の代表値のレンズ全
体にわたる標準偏差を意味する(以下同じ)。
【0042】図5に本実施形態のアレイEのMTF測定
結果が示されている。このアレイEは、上記各ロッドレ
ンズの直径の標準偏差が2.02μmである。従来例の
図10と比較すると、アレイ長手方向位置でのMTF値
がほぼ一定であり、長手方向位置の相違によるMTF値
の変動が抑えられている。
結果が示されている。このアレイEは、上記各ロッドレ
ンズの直径の標準偏差が2.02μmである。従来例の
図10と比較すると、アレイ長手方向位置でのMTF値
がほぼ一定であり、長手方向位置の相違によるMTF値
の変動が抑えられている。
【0043】アレイDとEとのMTF測定結果を基に、
上記各ロッドレンズの直径の標準偏差と解像力ばらつき
指標Gとの関係を表2に示す。
上記各ロッドレンズの直径の標準偏差と解像力ばらつき
指標Gとの関係を表2に示す。
【0044】
【表2】 表2に示すように、各ロッドレンズ直径のばらつきを抑
制することにより、解像力ばらつき指標Gを減少できる
ことがわかる。アレイEでの結果から、上記各ロッドレ
ンズの直径の標準偏差は2.5μm以下にすることが望
ましい。
制することにより、解像力ばらつき指標Gを減少できる
ことがわかる。アレイEでの結果から、上記各ロッドレ
ンズの直径の標準偏差は2.5μm以下にすることが望
ましい。
【0045】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、以下の作用効果を奏する。 (1)各ロッドレンズの周面の上記中心線平均粗さの平
均値が0.5μmから2.0μmの範囲内で特定されて
いるので、迷光の影響を排除できるとともに、ロッドレ
ンズアレイの長手方向における解像力変動を抑制でき
る。 (2)各ロッドレンズの周面の上記中心線平均粗さの標
準偏差が0.01μm以上、0.2μm以下の範囲内で
特定されているので、結像に寄与するレンズの有効径に
ばらつきが起こり難く、ロッドレンズアレイの長手方向
における解像力変動を抑制できる。 (3)各ロッドレンズの上記直径の標準偏差が0.01
μm以上、2.5μm以下の範囲内で特定されているの
で、ロッドレンズの直径のばらつきに起因したレンズ配
列の乱れが起こり難く、ロッドレンズアレイの各ロッド
レンズの光軸からの傾きを抑制できる。 (4)上記中心線平均粗さの平均値、上記中心線平均粗
さの標準偏差、及び上記直径の標準偏差が上記(1)、
(2)及び(3)でそれぞれ特定されているため、
(1)と(2)とを組み合わせることにより、ロッドレ
ンズアレイの長手方向における解像力変動を更に抑制で
きる。また、(1)と(3)、(1)〜(3)を組み合
わせることにより、レンズ配列の乱れを防止できるとと
もに、ロッドレンズアレイの長手方向における解像力変
動を抑制できる。 (5)ロッドレンズの周囲が樹脂で覆われているので、
特に、光の吸収効果が高い黒色などの樹脂を用いると迷
光を吸収できる。 (6)フレーム板が用いられているので、フレーム板を
基準にしてロッドレンズをアレイ化し易い。
ば、以下の作用効果を奏する。 (1)各ロッドレンズの周面の上記中心線平均粗さの平
均値が0.5μmから2.0μmの範囲内で特定されて
いるので、迷光の影響を排除できるとともに、ロッドレ
ンズアレイの長手方向における解像力変動を抑制でき
る。 (2)各ロッドレンズの周面の上記中心線平均粗さの標
準偏差が0.01μm以上、0.2μm以下の範囲内で
特定されているので、結像に寄与するレンズの有効径に
ばらつきが起こり難く、ロッドレンズアレイの長手方向
における解像力変動を抑制できる。 (3)各ロッドレンズの上記直径の標準偏差が0.01
μm以上、2.5μm以下の範囲内で特定されているの
で、ロッドレンズの直径のばらつきに起因したレンズ配
列の乱れが起こり難く、ロッドレンズアレイの各ロッド
レンズの光軸からの傾きを抑制できる。 (4)上記中心線平均粗さの平均値、上記中心線平均粗
さの標準偏差、及び上記直径の標準偏差が上記(1)、
(2)及び(3)でそれぞれ特定されているため、
(1)と(2)とを組み合わせることにより、ロッドレ
ンズアレイの長手方向における解像力変動を更に抑制で
きる。また、(1)と(3)、(1)〜(3)を組み合
わせることにより、レンズ配列の乱れを防止できるとと
もに、ロッドレンズアレイの長手方向における解像力変
動を抑制できる。 (5)ロッドレンズの周囲が樹脂で覆われているので、
特に、光の吸収効果が高い黒色などの樹脂を用いると迷
光を吸収できる。 (6)フレーム板が用いられているので、フレーム板を
基準にしてロッドレンズをアレイ化し易い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レンズ配列の乱れを防ぎ、長手方向における解像力
変動を最小限に抑えたロッドレンズ及びロッドレンズア
レイを作製することができる。
ば、レンズ配列の乱れを防ぎ、長手方向における解像力
変動を最小限に抑えたロッドレンズ及びロッドレンズア
レイを作製することができる。
【図1】 本実施形態に係わるロッドレンズアレイの斜
視図。
視図。
【図2】 同じくロッドレンズの周面の表面凹凸を示す
グラフ。
グラフ。
【図3】 同じくロッドレンズアレイのMTF測定結果
を示すグラフ。
を示すグラフ。
【図4】 同じくロッドレンズアレイの他のMTF測定
結果を示すグラフ。
結果を示すグラフ。
【図5】 同じくロッドレンズアレイのさらに他のMT
F測定結果を示すグラフ。
F測定結果を示すグラフ。
【図6】 迷光を示すロッドレンズの断面図。
【図7】 迷光の抑制状況を示す断面図。
【図8】 従来例に係わるロッドレンズの周面の表面凹
凸を示すグラフ。
凸を示すグラフ。
【図9】 同じくロッドレンズアレイのMTF測定結果
を示すグラフ。
を示すグラフ。
【図10】 同じくロッドレンズアレイのMTF測定結
果を示すグラフ。
果を示すグラフ。
【図11】 中心線平均粗さの説明に用いる粗さ曲線を
示すグラフ。
示すグラフ。
11…ロッドレンズ、12…フレーム板、13…黒色樹
脂、14…ロッドレンズアレイ、23…表面凹凸。
脂、14…ロッドレンズアレイ、23…表面凹凸。
Claims (9)
- 【請求項1】 周面の中心線平均粗さが0.5μmから
2.0μmの範囲内であることを特徴とするロッドレン
ズ。 - 【請求項2】 ロッドレンズアレイを構成する各ロッド
レンズの周面の中心線平均粗さの代表値のレンズアレイ
全体にわたる平均値が0.5μmから2.0μmの範囲
内であることを特徴とするロッドレンズアレイ。 - 【請求項3】 ロッドレンズアレイを構成する各ロッド
レンズの周面の中心線平均粗さの代表値のレンズアレイ
全体にわたる標準偏差が0.01μm以上、0.2μm
以下であることを特徴とするロッドレンズアレイ。 - 【請求項4】 ロッドレンズアレイを構成する各ロッド
レンズの直径の代表値のレンズアレイ全体にわたる標準
偏差が0.01μm以上、2.5μm以下であることを
特徴とするロッドレンズアレイ。 - 【請求項5】 前記中心線平均粗さの代表値が、ロッド
レンズ周面上におけるロッドレンズの軸方向に平行な一
直線上の値であることを特徴とする請求項2または3に
記載のロッドレンズアレイ。 - 【請求項6】 前記中心線平均粗さの代表値が、ロッド
レンズ周面上におけるロッドレンズの軸方向に沿った異
なる複数本の直線上の値の平均値であることを特徴とす
る請求項2または3に記載のロッドレンズアレイ。 - 【請求項7】 請求項2及び3、請求項2及び4、請求
項2,3及び4のうちいずれか一つの組合せの構成を有
することを特徴とするロッドレンズアレイ。 - 【請求項8】 請求項2〜7のいずれか一項に記載のロ
ッドレンズアレイにおいて、ロッドレンズアレイを構成
する各ロッドレンズ間の隙間を埋めるとともに全ロッド
レンズの周囲を覆うように、ロッドレンズと一体化され
た樹脂部を備えたことを特徴とするロッドレンズアレ
イ。 - 【請求項9】 上記樹脂部のアレイ厚さ方向の両外側面
の少なくとも一方にフレーム板を固定したことを特徴と
する請求項8に記載のロッドレンズアレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001298582A JP2002318302A (ja) | 2001-02-16 | 2001-09-27 | ロッドレンズ及びロッドレンズアレイ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040110 | 2001-02-16 | ||
JP2001-40110 | 2001-02-16 | ||
JP2001298582A JP2002318302A (ja) | 2001-02-16 | 2001-09-27 | ロッドレンズ及びロッドレンズアレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002318302A true JP2002318302A (ja) | 2002-10-31 |
Family
ID=26609536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001298582A Pending JP2002318302A (ja) | 2001-02-16 | 2001-09-27 | ロッドレンズ及びロッドレンズアレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002318302A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7576021B2 (en) | 2004-04-05 | 2009-08-18 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Mother glass composition for graded index lens, graded index lens, manufacturing method of graded index lens, optical product and optical instrument using the same |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5838901A (ja) * | 1981-09-01 | 1983-03-07 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 屈折率分布型レンズ及びレンズアレイ |
JPS6461328A (en) * | 1987-09-02 | 1989-03-08 | Olympus Optical Co | Glass lens and device for forming thereof |
JPH0630194A (ja) * | 1992-07-07 | 1994-02-04 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 走査装置用照明装置 |
JPH07120604A (ja) * | 1993-10-22 | 1995-05-12 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 屈折率分布型光伝送体 |
JPH11160561A (ja) * | 1997-11-27 | 1999-06-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 光伝送体及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001298582A patent/JP2002318302A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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Effective date: 20080702 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100921 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100928 |
|
A02 | Decision of refusal |
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