JP3337413B2 - 結像光学装置 - Google Patents
結像光学装置Info
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- JP3337413B2 JP3337413B2 JP03070698A JP3070698A JP3337413B2 JP 3337413 B2 JP3337413 B2 JP 3337413B2 JP 03070698 A JP03070698 A JP 03070698A JP 3070698 A JP3070698 A JP 3070698A JP 3337413 B2 JP3337413 B2 JP 3337413B2
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Description
や複写機などの画像伝送部に用いられる結像光学装置に
関し、特に、複数本のロッドレンズがアレイ状に配列さ
れたロッドレンズアレイを備えた結像光学装置に関す
る。
ロッドレンズがアレイ状に配列されたロッドレンズアレ
イを備えた結像光学装置は、ファクシミリ装置や複写機
などの画像転送部に広く用いられている。
ば、下記(数13)によって表記される。
(g・r)4+h6・(g・r)6} 但し、上記(数13)において、rはロッドレンズの光
軸から測った径方向の距離、n(r) はロッドレンズの
光軸から測った径方向の距離rの位置での屈折率、n0
はロッドレンズの光軸上での屈折率(中心屈折率)、
g、h4 、h6 は屈折率分布係数である。
る解像力は、4〜6Line-pair/mm(略200 dpi〜30
0 dpi)のパターンを結像させて60%以上のMTF
(Modulation Transfer Function :解像度)値を確保
する、といったレベルのものであった。そして、上記解
像力仕様を満たすためには、ロッドレンズの屈折率分布
係数のうちgのみ、あるいはgとh4 の双方を制御すれ
ば十分であった。
リンタやスキャナの高画質化に伴って、12Line-pair/
mm(略600 dpi)以上の解像力が上記ロッドレンズア
レイに要求されるようになってきている。そして、この
ような高い解像力を有するロッドレンズアレイを実現す
るためには、ロッドレンズアレイの設計及び製造の段階
でh6 を含めた屈折率分布係数をより正確に制御するこ
とが必要である。
補正するのであれば、最適な屈折率分布係数を一意的に
求めることができる。しかし、複数本のロッドレンズが
アレイ状に配列されたロッドレンズアレイの場合には、
単レンズの球面収差、像面湾曲、非点収差を初めとし
て、周辺の単レンズによる像との重なり方によっても解
像力が変化する。
適な屈折率分布は変化する。例えば、開口角の大きい明
るいロッドレンズの場合には、軸上球面収差が小さくな
る屈折率分布係数と像面湾曲が小さくなる屈折率分布係
数とが大きく異なり、両者のバランスが取れたところで
最も良好な解像力が得られる。
ンズであっても、レンズ長の取り方によって下記(数1
4)で規定される重なり度mが変化し、解像力も変化し
てしまう。
分の半径、すなわち、レンズ作用をなす部分の半径、X
0 は単一のロッドレンズが像面に張る画像半径(視野半
径)である。ここで、X0 は、ロッドレンズの長さをZ
0 、ロッドレンズの周期長をPとしたとき、X0 =−r
0 /cos(Z0 π/P)で定義される。
係数は、少なくとも各ロッドレンズの明るさ、重なり度
の別に定めることが必要である。本発明は、かかる点に
鑑みてなされたものであり、複数本のロッドレンズがア
レイ状に配列されたロッドレンズアレイを備え、高解像
力を得るための最適な屈折率分布を有する結像光学装置
を提供することを目的とする。
め、本発明に係る結像光学装置の構成は、半径方向に屈
折率分布を有するロッドレンズを、その光軸が互いに平
行となるように1列に複数本配列したロッドレンズアレ
イと、前記ロッドレンズアレイの両側に配置された原稿
面及び像面とを備えた結像光学装置であって、前記ロッ
ドレンズの光軸から測った径方向の距離をr、前記ロッ
ドレンズの光軸上での屈折率をn0 、屈折率分布係数を
g、h4 、h6 としたとき、前記ロッドレンズの屈折率
分布が下記(数15)によって表記され、かつ、定数
a、b、c、d、eがそれぞれ下記(数16)、(数1
7)、(数18)、(数19)、(数20)で与えられ
るとき、前記屈折率分布係数h4 、h6 が下記(数2
1)、(数22)によって規定される範囲にあることを
特徴とする。
(g・r)4+h6・(g・r)6}
2.8(g・r0)3
8.6(g・r0)3
3.59(g・r0)3
4.2(g・r0)3 LE2=0.2460−0.1669m+0.00056m2
h4 +b)}/e]2 ≦1 この結像光学装置の構成によれば、複数本のロッドレン
ズがアレイ状に配列されたロッドレンズアレイを備え、
レンズ外径0.6mmの場合で12Line-pair/mm(略6
00 dpi)以上の高い解像力を得るための最適な屈折率
分布を有する結像光学装置を実現することができる。
おいては、屈折率分布係数h4 、h 6 が下記(数2
3)、(数24)によって規定される範囲にあるのが好
ましい。
(a・h4 +b)}/e]2 ≦1 この好ましい例によれば、さらに良好な屈折率分布を有
する結像光学装置を実現することができる。
おいては、ロッドレンズの光軸上での屈折率n0 が、
1.4≦n0 ≦1.8の範囲にあるのが好ましい。ま
た、前記本発明の結像光学装置の構成においては、屈折
率分布係数gとロッドレンズのレンズ作用をなす部分の
半径r0 との積g・r0 が、0.04≦g・r0 ≦0.
27の範囲にあるのが好ましい。g・r0 が0.04未
満の場合には、像が暗くなって、スキャニング等に時間
がかかり、また、g・r0 が0.27を超えると、像面
湾曲と非点収差の影響が大きくなって、解像力が低下し
てしまうからである。
おいては、f(r) をrの関数としたとき、ロッドレン
ズの屈折率分布が下記(数25)によって表記され、上
記(数16)〜(数22)によって規定される範囲にあ
る2種類の屈折率分布係数の組(n0 、g、h4A、
h6A)、(n0 、g、h4B、h6B)に対し、前記f
(r)が0≦r≦r0 (r0 :ロッドレンズのレンズ作
用をなす部分の半径)の範囲にわたって下記(数26)
の関係を満たすのが好ましい。
f(r)≦h4B・(g・r)4 +h6B・(g・r)6 また、前記本発明の結像光学装置の構成においては、ロ
ッドレンズのレンズ作用をなす部分の半径r0 が、0.
05mm≦r0 ≦0.60mmの範囲にあるのが好まし
い。この好ましい例によれば、ロッドレンズの製造及び
その組立てが容易になると共に、ロッドレンズアレイの
収差量を小さく抑えることができる。
計値から大きくずれるため、レンズとして使用すること
ができない場合が多く、また、レンズ側面での全反射に
よる迷光を防止するために、光吸収層が設けられる場合
もある。さらに、ロッドレンズアレイを製造する際の都
合により、ロッドレンズ同士がある程度離れて配列され
る場合もある。このため、前記本発明の結像光学装置の
構成においては、ロッドレンズのレンズ作用をなす部分
の半径をr0 、隣接する前記ロッドレンズの光軸間距離
を2Rとしたとき、r0 /Rが、0.5≦r0 /R≦
1.0の範囲にあるのが好ましい。
おいては、ロッドレンズの長さをZ 0 、前記ロッドレン
ズの周期長をP=2π/gとしたとき、Z0 /Pが、
0.5<Z0 /P<1.0の範囲にあるのが好ましい。
この好ましい例によれば、正立結像させることができ
る。
おいては、ロッドレンズのレンズ作用をなす部分の半径
r0 と前記ロッドレンズが像面に張る画像半径X0 とに
よって規定される重なり度m=X0 /2r0 が、1.0
≦m≦5.0の範囲にあるのが好ましい。重なり度mが
5.0を超えると、像が暗くなって、スキャニング等に
時間がかかリ、また、重なり度mが1.0未満の場合に
は、像面の明るさの周期的ムラが大きくなるからであ
る。
おいては、ロッドレンズアレイの前焦点位置に原稿面が
位置するように平行平面の透明基板が配置されているの
が好ましい。この好ましい例によれば、透明基板の表面
に原稿を押し当てるだけで原稿面を前焦点位置にセット
することができる。また、この場合には、平行平面の透
明基板がロッドレンズアレイのレンズ面に当接している
のが好ましい。これは、透明基板の厚さを調整すること
により、容易に実現することができ、この好ましい例に
よれば、結像光学装置の組立て工程時におけるロッドレ
ンズアレイと前焦点位置との間隔調整作業を簡略化する
ことができるので、コストダウンを図ることができる。
をさらに具体的に説明する。本実施の形態においては、
図1、図2に示すように、半径方向に屈折率分布を有す
る円柱状のロッドレンズ1を、その光軸1aが互いに平
行となるように1列に複数本配列した等倍結像のロッド
レンズアレイ2を用い、このロッドレンズアレイ2の両
側に原稿面3と像面4とを配置して、結像光学装置を作
製した。
率nは、半径方向に分布しており、その屈折率分布は、
下記(数27)によって表記される。
(g・r)4+h6・(g・r)6} 但し、上記(数27)において、rはロッドレンズ1の
光軸1aから測った径方向の距離、n(r) はロッドレ
ンズ1の光軸1aから測った径方向の距離rの位置での
屈折率、n0 はロッドレンズ1の光軸1a上での屈折率
(中心屈折率)、g、h4 、h6 は屈折率分布係数であ
る。
ロッドレンズ1の長さをZ0 、ロッドレンズ1の周期長
をP(=2π/g)としたとき、Z0 /Pが、0.5<
Z0/P<1.0の範囲にあることが必要である。
と原稿面3との間隔、及びロッドレンズアレイ2の端面
(レンズ面)と像面4との間隔L0 (図2参照)は、下
記(数28)によって表記される。
レンズ作用をなす部分の半径r0 は、0.05mm≦r
0 ≦0.60mmの範囲にあるのが望ましい。
はレンズ全体の大きさに比例して大きくなるため、r0
が小さいレンズの方が高解像を実現し易い。しかし、r
0 が0.05mm未満のロッドレンズ1は、製造及びそ
の組立てが困難であり、また、各ロッドレンズ1の有効
なレンズ部分の半径r0 が0.60mmを超えるロッド
レンズアレイ2の場合には、収差量が大きくなり過ぎて
しまう。
(中心屈折率)n0 の実現可能な値は、ロッドレンズの
材料(ガラスあるいは合成樹脂)によって決まり、1.
4≦n 0 ≦1.8の範囲にある。
r0 、あるいはレンズが光を取り込むことのできる範囲
を示す開口角によって規定される。ここで、開口角θ
(°)は、下記(数29)によって表記される。
範囲にあるのが望ましい。g・r0 が0.04未満の場
合には、像が暗くなって、スキャニング等に時間がかか
り、また、g・r0 が0.27を超えると、像面湾曲と
非点収差の影響が大きくなって、解像力が低下してしま
うからである。
心屈折率をn0 =1.60とおいた場合、概略4°≦θ
≦24°に相当する。上記のようなロッドレンズアレイ
2を備えた結像光学装置においては、図5に示すよう
に、像面4に複数のロッドレンズ1による合成像が形成
されるため、その重なり具合、つまり『重なり度』とい
う無次元量を用いると便利である。この重なり度mは、
下記(数30)によって表記される。
ンズ1が像面4に張る画像半径(視野半径)であり、X
0 =−r0 /cos(Z0 π/P)で定義される。
1.0≦m≦5.0の範囲にあるのが望ましい。重なり
度mが5.0を超えると、像が暗くなって、スキャニン
グ等に時間がかかリ、また、重なり度mが1.0未満の
場合には、像面4の明るさの周期的ムラが大きくなるか
らである。
は、2r0 (ロッドレンズ1の有効なレンズ部分の直
径)に一致させるのが、像の光量を最大にすることがで
きるため、最も望ましい。しかし、ロッドレンズ1の周
辺部分は屈折率分布が設計値から大きくずれるため、レ
ンズとして使用することができない場合が多く、また、
レンズ側面での全反射による迷光を防止するために、光
吸収層が設けられる場合もある。さらに、ロッドレンズ
アレイ2を製造する際の都合により、ロッドレンズ1同
士がある程度離れて配列される場合もある。以上のこと
を考慮し、r0 /Rは、0.5≦r0 /R≦1.0を満
たす範囲に設定されている。
効なレンズ部分の半径r0 が0.15mmのロッドレン
ズ1を、その光軸1aが互いに平行となるように1列に
複数本配列した構成のロッドレンズアレイ2の中心線上
で、24Line-pair/mmパターンのMTF値が50%以
上』とし、この基準を満たす屈折率分布係数h4 、h6
の範囲を求めた。
イ2を設計し、図6に示すA点から物体面におろした垂
線の足を光源とする像について光線追跡を行ない、24
Line-pair/mmパターンのMTF値をX方向とY方向につ
いて計算して、小さい方の値をそのロッドレンズアレイ
2のMTF値とした。光線追跡には、米国Sinclair Opt
ics 社製の光学設計ソフトウェア『Oslo Six』を使用し
た。そして、下記(表1)に示す仕様のロッドレンズア
レイ2について、24Line-pair/mmパターンのMTF値
が50%以上となる屈折率分布係数h4 、h6 の範囲を
求めた。以下、この範囲を屈折率分布係数h4 、h6 の
『良像範囲』と呼ぶ。MTF値の計算にあたっては、光
の波長λは587.6nmとした。回折による解像力の
上限は上記の良像範囲を十分上回る。従って、本ロッド
レンズアレイが通常使用される波長域(概略300〜2
000nm)では、波長によらず同じ良像範囲を適用す
ることができる。
も、h4 をX軸、h6 をY軸とした直交座標上におい
て、良像範囲は、図7に示すような細長い楕円状とな
る。そして、この良像範囲は、中央線の傾きをa、中央
線の切片をb、中央線上のh4 の中心値をc、中央線上
でのh4 の許容半幅をd、h4 の中心値の上下における
h 6 の許容半幅をeとして、下記(数31)、(数3
2)によって規定される。
h4 +b)}/e]2 ≦1 以下、無次元数g・r0 、ロッドレンズ1の光軸1a上
での屈折率(中心屈折率)n0 及び重なり度mの変化が
上記定数a、b、c、d、eに及ぼす影響について説明
する。 g・r0 の変化の影響 上記(表1)のA1〜A7に示す条件(ロッドレンズ1
の光軸1aでの屈折率(中心屈折率):n0 =1.6
0、有効なレンズ部分の半径:r0 =0.15mm、重
なり度:m=1.50)の下で、無次元数g・r0 値の
みを変化させたときの上記各定数a、b、d、eの値の
変化を図8〜図11に示す。尚、この場合、上記定数c
の値は1(一定値)である。
は、無次元数g・r0 の多項式として、それぞれ下記
(数33)、(数34)、(数35)、(数36)のよ
うに表記される。
4(g・r0)2−172.8(g・r0)3
(g・r0)2−238.6(g・r0)3
(g・r0)2−73.59(g・r0)3
(g・r0)2−334.2(g・r0)3 但し、上記(数33)〜(数36)中、log は10を底
とする常用対数である。 n0 の変化の影響 上記(表1)のB1〜B3に示す条件(無次元数g・r
0 =0.13090、有効なレンズ部分の半径:r0 =
0.15mm、重なり度:m=1.50)の下で、ロッ
ドレンズ1の光軸1aでの屈折率(中心屈折率)n0 の
みを変化させたときの上記定数d、eの値の変化を図1
2に示す。尚、この場合、上記定数a、b、cの値(一
定値)は、a=−68、b=+52、c=+1である。
また、n 0 =1.6の場合のd、eをd0 、e0 として
規格化したd、eの値を図12に示す。図12より、
d、eは、n0 が変化しても一定値となることが分か
る。 mの変化の影響 上記(表1)のC1〜C6の条件(無次元数g・r0 =
0.13090、開口角:θ=12°、ロッドレンズ1
の光軸での屈折率(中心屈折率):n0 =1.60、有
効なレンズ部分の半径:r0 =0.15mm)の下で、
重なり度mのみを変化させたときの上記定数d、eの値
の変化を図13、図14に示す。尚、この場合、上記定
数a、cの値(一定値)は、a=−68、c=+1であ
る。また、m=1.5の場合のbをb0 として規格化し
たbの値を図15に示す。図15より、bの値もmの変
化に対してほぼ一定値となることが分かる。また、図1
3、図14に示すように、規格化したd、eの値は、m
の値が大きくなるにしたがって小さくなり、良像範囲は
縮小する。
1.50の場合の値をd0 、e0 として、それぞれ下記
(数37)、(数38)のように表記される。
r0 が0.15mmの場合の屈折率分布係数h4 、h6
の良像範囲を規定する各定数a、b、c、d、eは、無
次元数g・r0 と重なり度mを用いて下記(数39)、
(数40)、(数41)、(数42)、(数43)のよ
うに表記することができる。
2.8(g・r0)3
8.6(g・r0)3
3.59(g・r0)3
4.2(g・r0)3 LE2=0.2460−0.1669m+0.00056m2 ロッドレンズ1の有効なレンズ部分の半径r0 が0.1
5mm以外の値である場合には、ロッドレンズ1の諸収
差による像のボケ量がr0 の大きさに比例して大きくな
ることから、上記(数31)、(数32)、(数39)
〜(数43)によって規定される屈折率分布係数h4 、
h6 の『良像範囲』は、おおまかに、次の範囲を表すこ
とになる。
のMTF値が50%以上となる範囲 r0 =0.30mmの場合:12Line-pair/mmパターン
のMTF値が50%以上となる範囲 r0 =0.60mmの場合:6Line-pair/mmパターンの
MTF値が50%以上となる範囲 尚、上記構成においては、図16(a)に示すように、
ロッドレンズアレイ2の前焦点位置に原稿面3が位置す
るように平行平面の透明基板(カバーガラス)5を配置
するのが好ましい。この好ましい構成によれば、透明基
板5の表面に原稿を押し当てるだけで原稿面3を前焦点
位置にセットすることができる。また、この場合には、
図16(b)に示すように、平行平面の透明基板(カバ
ーガラス)5がロッドレンズアレイ2のレンズ面に当接
しているのが好ましい。これは、透明基板(カバーガラ
ス)5の厚さを調整することにより、容易に実現するこ
とができ、この好ましい構成によれば、結像光学装置の
組立て工程時におけるロッドレンズアレイ2と前焦点位
置との間隔調整作業を簡略化することができるので、コ
ストダウンを図ることができる。
囲を上記(数31)、(数32)によって規定している
が、下記(数44)、(数45)によって規定すれば、
さらに良好な『良像範囲』を得ることができる。
(a・h4 +b)}/e]2 ≦1 また、上記実施の形態においては、ロッドレンズ1の屈
折率分布を上記(数27)によって表記しているが、必
ずしもこの表記の仕方に限定されるものではない。例え
ば、近軸の屈折力を意味する2次の屈折率分布係数gは
共通であるとすると、ロッドレンズ1の屈折率分布は、
一般に、下記(数46)によって表記することができ
る。
ある。
屈折率分布であっても、図17に示すように、上記(数
31)、(数32)、(数39)〜(数43)によって
規定される範囲にある2種類の屈折率分布係数の組(n
0 、g、h4A、h6A)、(n 0 、g、h4B、h6B)に対
し、f(r) が0≦r≦r0 の範囲にわたって下記(数
47)の関係を満たすものであれば、『良像範囲』の屈
折率分布とみなすことができる。
f(r)≦h4B・(g・r)4 +h6B・(g・r)6
複数本のロッドレンズがアレイ状に配列されたロッドレ
ンズアレイを備え、レンズ外径0.6mmの場合で12
Line-pair/mm(略600 dpi)以上の高い解像力を得る
ための最適な屈折率分布を有する結像光学装置を実現す
ることができる。
いられるロッドレンズを示す斜視図である。
す斜視図である。
いられるロッドレンズの屈折率分布曲線である。
いられるロッドレンズによる結像状態を示す模式図であ
る。
いられる複数本のロッドレンズによる像の合成状態を示
す模式図である。
TF値の測定点を示す模式図である。
いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の良
像範囲を規定する図である。
いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の良
像範囲を規定する定数aと無次元数g・r0 との関係を
示す図である。
いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の良
像範囲を規定する定数bと無次元数g・r0 との関係を
示す図である。
用いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の
良像範囲を規定する定数dと無次元数g・r0 との関係
を示す図である。
用いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の
良像範囲を規定する定数eと無次元数g・r0 との関係
を示す図である。
用いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の
良像範囲を規定する定数d、eとロッドレンズの光軸上
での屈折率n0 との関係を示す図である。
用いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の
良像範囲を規定する定数dと重なり度mとの関係を示す
図である。
用いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の
良像範囲を規定する定数eと重なり度mとの関係を示す
図である。
用いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の
良像範囲を規定する定数bと重なり度mとの関係を示す
図である。
基板を備えた結像光学装置を示す断面図である。
用いられるロッドレンズの屈折率分布係数h4 、h6 の
良像範囲の他の規定の仕方を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 半径方向に屈折率分布を有するロッドレ
ンズを、その光軸が互いに平行となるように1列に複数
本配列したロッドレンズアレイと、前記ロッドレンズア
レイの両側に配置された原稿面及び像面とを備えた結像
光学装置であって、前記ロッドレンズの光軸から測った
径方向の距離をr、前記ロッドレンズの光軸上での屈折
率をn0 、屈折率分布係数をg、h4 、h6 としたと
き、前記ロッドレンズの屈折率分布が下記(数1)によ
って表記され、かつ、前記ロッドレンズのレンズ作用を
なす部分の半径をr0 、重なり度をmとして定数a、
b、c、d、eがそれぞれ下記(数2)、(数3)、
(数4)、(数5)、(数6)で与えられるとき、前記
屈折率分布係数h4 、h6 が下記(数7)、(数8)に
よって規定される範囲にあることを特徴とする結像光学
装置。 【数1】n(r)2=n0 2・{1−(g・r)2+h4・
(g・r)4+h6・(g・r)6} 【数2】 a=−10LA LA=3.632−24.54(g・r0)+102.4(g・r0)2−17
2.8(g・r0)3 【数3】 b=10LB LB=3.729−28.78(g・r0)+131.4(g・r0)2−23
8.6(g・r0)3 【数4】c=1 【数5】 d=10LD・(1.789−0.6063m+0.06225m2 ) LD=2.216−18.01(g・r0)+53.51(g・r0)2−7
3.59(g・r0)3 【数6】 e=10LE・10LE2 LE=5.327−47.81(g・r0)+197.7(g・r0)2−33
4.2(g・r0)3 LE2=0.2460−0.1669m+0.00056m2 【数7】c−d≦h4 ≦c+d 【数8】{(h4 −c)/d}2 +[{h6 −(a・h
4 +b)}/e]2 ≦1 - 【請求項2】 屈折率分布係数h4 、h6 が下記(数
9)、(数10)によって規定される範囲にある請求項
1に記載の結像光学装置。 【数9】c−d/2≦h4 ≦c+d/2 【数10】{2(h4 −c)/d}2 +[2{h6 −
(a・h4 +b)}/e]2 ≦1 - 【請求項3】 ロッドレンズの光軸上での屈折率n0
が、1.4≦n0 ≦1.8の範囲にある請求項1に記載
の結像光学装置。 - 【請求項4】 屈折率分布係数gとロッドレンズのレン
ズ作用をなす部分の半径r0 との積g・r0 が、0.0
4≦g・r0 ≦0.27の範囲にある請求項1に記載の
結像光学装置。 - 【請求項5】 f(r) をrの関数としたとき、ロッド
レンズの屈折率分布が下記(数11)によって表記さ
れ、上記(数2)〜(数8)によって規定される範囲に
ある2種類の屈折率分布係数の組(n0 、g、h4A、h
6A)、(n0 、g、h4B、h6B)に対し、前記f(r)
が0≦r≦r0 (r0 :ロッドレンズのレンズ作用をな
す部分の半径)の範囲にわたって下記(数12)の関係
を満たす請求項1に記載の結像光学装置。 【数11】 n(r)2 =n0 2・{1−(g・r)2 +f(r)} 【数12】h4A・(g・r)4 +h6A・(g・r)6 ≦
f(r)≦h4B・(g・r)4 +h6B・(g・r)6 - 【請求項6】 ロッドレンズのレンズ作用をなす部分の
半径r0 が、0.05mm≦r0 ≦0.60mmの範囲
にある請求項1〜5のいずれかに記載の結像光学装置。 - 【請求項7】 ロッドレンズのレンズ作用をなす部分の
半径をr0 、隣接する前記ロッドレンズの光軸間距離を
2Rとしたとき、r0 /Rが、0.5≦r0 /R≦1.
0の範囲にある請求項1〜5のいずれかに記載の結像光
学装置。 - 【請求項8】 ロッドレンズの長さをZ0 、前記ロッド
レンズの周期長をP=2π/gとしたとき、Z0 /P
が、0.5<Z0 /P<1.0の範囲にある請求項1〜
5のいずれかに記載の結像光学装置。 - 【請求項9】 ロッドレンズのレンズ作用をなす部分の
半径r0 と前記ロッドレンズが像面に張る画像半径X0
とによって規定される重なり度m=X0 /2r 0 が、
1.0≦m≦5.0の範囲にある請求項1〜5のいずれ
かに記載の結像光学装置。 - 【請求項10】 ロッドレンズアレイの前焦点位置に原
稿面が位置するように平行平面の透明基板が配置された
請求項1〜9のいずれかに記載の結像光学装置。 - 【請求項11】 平行平面の透明基板がロッドレンズア
レイレンズ面に当接している請求項10に記載の結像光
学装置。
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