JP2002317469A - 建設車両の前下窓収納装置 - Google Patents

建設車両の前下窓収納装置

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JP2002317469A
JP2002317469A JP2001122207A JP2001122207A JP2002317469A JP 2002317469 A JP2002317469 A JP 2002317469A JP 2001122207 A JP2001122207 A JP 2001122207A JP 2001122207 A JP2001122207 A JP 2001122207A JP 2002317469 A JP2002317469 A JP 2002317469A
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晴秀 名村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前下窓の収納ロック及びロック解除作業を容
易にすると共に、ロック時のガタを無くする。 【解決手段】 キャビン(1)の後側内壁に取着されるケ
ース(11)と、ケース(11)内を貫通して褶動自在に収めら
れ、基端部に操作用のレバー(12b) を有し、先端部に前
側から先端後方に向けて傾けた前方に凸状の曲面(R1)を
形成した爪部(12c)を有するロック部材(12)と、ロック
部材(12)を前記爪部(12c)がケース(11)から突出する方
向に付勢するバネ(14)と、ロック部材(12)の後方に設け
られ、突出したロック部材(12)の爪部(12c)との間に前
下窓(4) を挟んで保持する受面(15a)を有する受部(15)
とを備える。爪部(12c)の後側に先端前方に向けて傾け
た傾斜面(R2)を形成した方が良い。ケース(11)はキャブ
(1)の左右壁(1c,1d)に取付け、ロック部材(12)は上下方
向に摺動自在とし、ロック部材(12)のレバー(12b)は前
方に突出させて設けた方が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設車両のキャブから取り外した前下窓をキャビン内部
に収納ロックする前下窓収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、取外し自在な前下窓が設けられ
た建設車両の一例を示す油圧ショベルの側面図であり、
図6は図5のY視図で、キャブの正面図である。図5に
示すように、油圧ショベル20は下部走行体21と、下
部走行体21の上部に旋回自在に搭載された上部旋回体
22とを備えており、上部旋回体22の前部の左右略中
央部には作業機25が搭載され、前部左側にはキャブ1
が搭載されている。図6に示すように、キャブ1の前面
の上部には前上窓3が設けられ、前上窓3の下方には取
外し自在な前下窓4が設けられている。前上窓3や前下
窓4に土砂などが付着していると、キャブ1の前方真下
の土砂を掘削するような場合には良好な視界が得らず、
掘削作業の能率や精度が低下する畏れがある。このよう
な場合には前上窓3を天井の位置にスライドし、前下窓
4を外してキャブ1内の所定位置に収納しロックして、
前方視界性を確保してから掘削作業が行われる。この前
下窓4の格納装置がこれまでにいくつか提案されてい
る。
【0003】例えば、特開平8−156701号公報に
開示された前下窓格納装置がある。図7は同公報に記載
された前下窓格納装置の一例を示す側面断面図であり、
図8は図7のX視図である。図7,8に示すように、前
下窓4の格納部30Aを、運転席32と後部窓33との
間で、後部窓33の下方に設けている。格納部30A
は、前下窓4の下端を支持するブラケット34と、前下
窓4の左右両側縁部に設けられたピンラッチ35のピン
36が挿入可能な、キャブ1の内壁30aに設けられた
穴38と、格納部30Aの前方を覆うカバー39を備え
ている。ピン36には、操作用ノブ37が設けられてい
る。ブラケット34及び穴38は、格納部30Aに格納
された前下窓4の動きを拘束すると共に、ブラケット3
4は、前下窓4の格納時の高さ位置を規制している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−156701号公報に開示された技術におい
て、次のような問題がある。取り外した前下窓4を格納
部30Aに格納する時には、先ず、オペレータは前下窓
4の左右両側のピンラッチ35部で前下窓4を支え、運
転席32の後方のカバー39と後部窓33との間に挿入
してブラケット34に載せる。次いで、ピンラッチ35
のノブ37を一端内側に引き、ピン36の位置をキャブ
1の内壁30aの穴38に合わせ、その状態でノブ37
を引いた力を弛めて、ピン36を穴38に挿入してい
る。ところが、一般に、運転席32の周囲には走行や作
業機の操作レバー装置、計器、空調装置等が配置されて
おり、運転席32の後方のカバー39と後部窓33との
間は狭隘であるので、取り外した前下窓4をピンラッチ
35部で支えながら運転席32の上方から低位置に設け
られたブラケット34に落とし込むことは簡単な作業で
はなく、また、狭い場所でのピン36と穴38との位置
合わせ及び挿入作業も難しく、このため前下窓4の格納
に時間がかかるという問題がある。また、前下窓4は格
納された状態でも、ブラケット34の溝部やピン36と
穴38との係合部のガタがあるため、車両が傾斜した
り、衝撃等の外力を受けたりすると、前後左右に動いて
騒音発生や損傷の畏れがある。
【0005】本発明は上記従来の問題点に着目し、前下
窓の収納ロック及びロック解除作業を容易にすると共
に、ロック時のガタを無くして前下窓の騒音発生や損傷
を防止する建設車両の前下窓収納装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、および作用、効果】上記
目的を達成するために、本発明の第1発明は、キャブの
前壁に、前上窓と、この前上窓の下方に装着され、取外
し自在な前下窓とを有する建設車両のキャブ内部に設け
られ、取り外された前下窓をキャブ内部に収納ロックす
る建設車両の前下窓収納装置において、キャビンの後側
内壁に取着されるケースと、ケース内を貫通して褶動自
在に収められ、基端部に操作用のレバーを有し、先端部
に前側から先端後方に向けて傾けた前方に凸状の曲面を
形成した爪部を有するロック部材と、ロック部材を前記
爪部がケースから突出する方向に付勢するバネと、ロッ
ク部材の後方に設けられ、突出したロック部材の爪部と
の間に前下窓を挟んで保持する受面を有する受部とを備
えた構成としている。
【0007】第1発明によれば、ロック部材は、先端部
に前側から先端後方に向けて傾けた前方に凸状の曲面を
形成した爪部を有しているため、前下窓ガラスの下端を
後壁部のレールに載せた状態で、前下窓の後角部をロッ
ク部材の上記爪部の前側曲面に当接させて、そのまま押
し込むと、ロック部材はバネの付勢力に逆らって反突出
方向に移動する(ケース内に引っ込む)ので、前下窓は
ロック部材の後方に設けられた受部の受面に当接する。
この後、ロック部材はバネの付勢力により戻り、ロック
部材の爪部後側が前下窓の前面側に当接する。これによ
り、前下窓が受部の受面とロック部材の爪部とにより挟
持されるので、ワンタッチで前下窓ガラスをロックでき
る。また、ロック部材の基端部に操作用のレバーを有す
るので、このレバーをバネの付勢力に逆らって反突出方
向に操作すると、ロック部材の爪部後側が前下窓端部か
ら外れるので、ワンタッチで前下窓ガラスのロックを解
除できる。このようにして、前下窓の収納ロック及びロ
ック解除作業を容易にできる。
【0008】第2発明は、第1発明の構成において、前
記ロック部材は、爪部の後側に先端前方に向けて傾けた
傾斜面を形成した構成としている。
【0009】第2発明によれば、ロック部材は爪部の後
側に先端前方に向けて傾けた傾斜面を形成したので、ロ
ック部材のバネ付勢力により、この傾斜面が前下窓の前
角部に当接して突出方向に押す時、前記傾斜面により前
下窓に受部の受面への方向の分力が働き、前下窓を前記
受面に押圧する。従って、前下窓は前記受面と前記傾斜
面とにより強く挟持され、確実にロックできる。
【0010】第3発明は、第1発明の構成において、前
記ケースの取着位置はキャブの左右壁後側とし、前記ロ
ック部材の摺動方向は上下方向とし、前記ロック部材の
レバーは前方に突出させて設けた構成としている。
【0011】第3発明によれば、ケースはキャブの左右
壁後側に取着されているので、本収納装置は前下窓を左
右壁の2個所で安定的に、オペレータの邪魔にならずに
固定し保持できる。また、ロック部材を上下方向に褶動
自在としたので、左右方向の出っ張り量が少なく、後方
視界を妨げることが少ない。また、操作用のレバーは前
方に突出させて設けたので、ケースの左右方向幅(車体
幅方向長さ)内に収めることができ、レバー操作方向が
上下方向であるのと相まって、操作姿勢に無理がなく操
作が容易であると共に、後方視界性を妨げることが少な
い。
【0012】第4発明は、第1発明の構成において、前
記受部は、前下窓の側面に対面する受面を有する構成と
している。第4発明によれば、受部は、前下窓の側面に
対面する受面により前下窓の左右方向の動き、振動を止
めることができ、より安定に保持できる。
【0013】第5発明は、第1又は第4発明の構成にお
いて、前記受部は、前下窓に対面する受面に弾性材のラ
イニングを有する構成としている。第5発明によれば、
受部は、前下窓に対面する受面に弾性材のライニングを
有するため、前下窓がロック部材により上記受面に押圧
されてロックされる時、前記弾性材の反発力により、ロ
ック部材と前記受面との間に隙間(ガタ)がなく確実に
ロックできるので、前下窓が動くことはない。また、前
下窓のロックが解除されている場合や前下窓と受面との
間に隙間が生じた場合等に、前下窓が動いて受面に接触
しても騒音を発生したり、損傷することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る建設車両の
前下窓収納装置の実施形態を図1乃至図4により説明す
る。なお、図5,6の構成要素と同一の構成要素には同
一符号を付し、以下での説明を省く。また、前後、左右
の方向は、車両の前後及び左右を表すものとする。図1
は、本発明に係る建設車両の前下窓収納装置を装備した
キャブの要部断面左側面図(図6のB−B断面図)であ
る。図1に示すように、キャブ1の前壁1aの上方位置
には前上窓3が設けられ、この前上窓3の下方に取外し
自在な前下窓4が設けられている。キャブ1の後壁1b
には後部窓5が設けられ、後方窓5の下方の後壁1bに
は、やや前上方に向けた溝を有し、かつ取り外した前下
窓4の下端を支持するレール6が取着されている。キャ
ブ1の左壁1cには前下窓4を左端上部で保持ロックす
るロック装置10L が取着されている。なお、図示しな
いが、同様に、キャブ1の右壁1dには前下窓4を右端
上部で保持しロックするロック装置10R が取着されて
いる。前下窓4のガラス4a部のキャブ内側にはノブ4
bが設けられており、オペレータはこのノブ4bを把持
して、前下窓4を前方壁1aに着脱したり、レール6に
搭載又は取外しをするようにしている。なお、レール6
の溝内には弾性材6aが挿入されている。
【0015】次に、ロック装置について、図2乃至図4
により説明する。図2は図1の収納装置部の拡大図であ
り、図3は図2のA−A断面図、また図4は図2のZ視
図である。なお、ロック装置10L ,10R は互いに左
右対称形に構成され、機能は全く同一であるので、ロッ
ク装置10L についてのみ説明する。図2に示すよう
に、ケース11はキャブ1の左壁1cに取着される図示
で左右2つのフランジ11a,11aを有している。ま
た図3,4に示すように、左右2つのフランジ11a,
11a部の中央部にはキャブ1内側に向けて突出した爪
室11bが形成されていて、この爪室11b内には上下
方向に貫通してロック部材12が褶動自在に収められて
いる。前側に近い方のフランジ11aの上部には、キャ
ブ1内側に向けて突設した指掛け11cが形成されてい
る。
【0016】図3に示すように、ロック部材12の上部
には左壁1c側に向けて開口したバネ室12aが設けら
れ、ロック部材12と左壁1cとの間にはバネ受け13
が嵌め込まれていて、バネ受け13の上部に設けた鍔部
13aをロック部材12のバネ室12a内に挿入してい
る。ロック部材12のバネ室12aの下面とバネ受け1
3の鍔部13aとの間にはバネ14が挿入されており、
バネ14はロック部材12を下方向に付勢している。
【0017】また図2に示すように、ロック部材12の
下端部には爪部12cを設けており、爪部12cの前側
には先端後方に向けて傾けた前方に凸状の曲面R1 が、
後側には先端前方に向けて傾けた傾斜面(本実施形態で
は曲面R2 )がそれぞれ形成されている。さらに、ロッ
ク部材12の上端部には前方に突出したレバー12bが
形成されており、レバー12bの先端部は前記ケース1
1の指掛け11cの下方に位置している。レバー12b
は、図3に示すようにケース11の左右幅C内に設けて
ある。
【0018】また、図2及び図4に示すように、ロック
部材12の爪部12cの曲面R2 に対面し、かつ前下窓
4の表面4c(前下窓4をキャブ1に装着した状態での
外面)を受け止める受面15aと、前下窓4の側面に対
面する受面15bとを有する受部15がケース11の後
側のフランジ11aに装着され、ケース11と共にキャ
ブ1の左壁1cにボルト16により取着されている。
尚、ケース11の前側のフランジ11aは左壁1cに穴
付皿ボルト16aにより取着されている。上記受面15
aと受面15bは下面視(図4)でL字形に形成され、
このL字形の前記前下窓4と対向する面はゴム等の弾性
材15cでライニングされている。
【0019】次に、本実施形態の作用、効果について、
図1乃至図4を参照して説明する。先ず、前下窓4を収
納ロックする場合について説明する。図1で、前下窓4
のノブ4bを把持して前下窓4の下端部をレール6の溝
内に挿入する。次いで、図2の2点鎖線で示す前下窓4
の上端部の後角部Pをロック部材12の爪部12c前側
の曲面R1 部に当接させて、前下窓4を図中矢印R方向
(後方)に押し込むと、ロック部材12はバネ14の付
勢力に逆らって上方に移動し、前下窓4の上端がロック
部材12の爪部12c先端を通過する。そして、前下窓
4の表面4cは受部15の受面15aの弾性材15cに
当接する。すると、ロック部材12はバネ14の付勢力
により下降し、ロック部材12の爪部12c後側の曲面
R2 部が前下窓4の上端の前角部Qに当接して下方に押
す。これにより、曲面R2 部で前下窓4に受面15aへ
の方向の分力が働き、前下窓4の表面4cを15aに押
圧する。尚、爪部12cの後側の傾斜面を曲面で構成し
ているが、直線でも構わない。またこの時、前下窓4の
表面4cは受部15の受面15aの弾性材15cから反
発力を受けるため、前下窓4はこの受面15aとロック
部材12の爪部12c後側の傾斜面(曲面R2 部)とに
より弾性挟持され、確実にロックされるので、前下窓4
が動くことはない。このように、格納ロック作業は前下
窓4の上端をロック部材12の爪部12c前側の曲面R
1 部に当接させて後方に押し込むだけのワンタッチで完
了する。
【0020】次に、収納ロックされている前下窓4を取
り出す場合について説明する。図2において、ケース1
1の指掛け11cの上面と、ロック部材12のレバー1
2bの下面とを2つの指(例えば親指と人指し指)で挟
んで、バネ14の付勢力に逆らって、太い2点鎖線で示
すようにレバー12bを上方に引き上げる。すると、先
ず、ロック部材12の爪部12c後側の曲面R2 部が上
昇してロックが解除され、次いで、爪部12c先端が前
下窓4の上端の前角部Qを越える。すると、前下窓4は
レール6に載った下端を支点にして前方にゆっくりと倒
れてくるので、ノブ4bを把持して前下窓4を取り出
す。このように、ロック解除作業はロック部材12のレ
バー12bを上方に引き上げるだけのワンタッチで完了
する。なお、レバー12bに接近しているフランジ11
aの取付ボルトは穴付皿ボルト16aであり、出っ張り
がないので、レバー12bの操作の邪魔になることはな
い。
【0021】上記では、前下窓4の収納ロック作業及び
ロック解除作業をキャブ1の左壁1cに取着されたロッ
ク装置10L を、後部窓5に向かって右手で行う場合に
ついて説明したが、キャブ1の右壁1dに取着されたロ
ック装置10R については、左手で同様な操作を行えば
よいので、ワンタッチで完了することに変わりはなく、
収納ロック作業及びロック解除作業が容易にできる。
【0022】ロック装置10L ,10R はキャブ1の左
右壁1a,1bにそれぞれ取着されているので、前下窓
4を左右壁1a,1bの2個所で安定的に固定保持でき
る。また、ロック部材12は上下方向に褶動する構造で
あるので、車体幅方向への出っ張り量が少なく、後方視
界を妨げることが少ない。さらに、レバー12bも前方
向に突出させて設けていて、ケース11の幅C内に収め
られているため、レバー12bの操作方向が上下方向で
あるのと相まって操作姿勢に無理がないので、操作が容
易であると共に、車体幅方向への出っ張り量が少なくて
後方視界を妨げることが少ない。尚、ロック部材12の
摺動方向は上下方向に限らず、例えば左右方向にした場
合には、左右方向への出っ張り量が若干大きくなるが、
ワンタッチで簡単に格納ロック及びロック解除できるこ
とは同様である。
【0023】また、受部15は前下窓4の側面に対面す
る受面15bを有しているため、この受面15bで前下
窓4の左右方向の動きを止めることができる。更に、受
部15の受面15aと受面15bとで構成されるL字形
の内面は弾性材15cでライニングされているので、前
下窓4のロックが解除されている場合や前下窓4の表面
4cと受面15aとの間に隙間が生じた場合などに、前
下窓4が動いて受面15aや受面15bに接触しても、
騒音を発生したり、損傷することはない。
【0024】以上説明したように、本発明による効果は
以下の通りである。取り外した前下窓の下端部をキャビ
ンの後壁に取着したレールに載せ、前下窓の端部(上端
又は左右端)の後角部をロック部材の爪部前側の曲面部
に当接させてそのまま押し込むと、ロック部材はバネの
付勢力に逆らって突出した爪部を引っ込める方向に移動
するので、前下窓は爪部から外れて後方の受部の受面に
当接する。この後、ロック部材はバネの付勢力によって
戻り、ロック部材の爪部後側の傾斜面が前下窓の前側端
部に当接して押圧することにより、前下窓の両面が前記
受面とロック部材の爪部後側とにより挟持されるので、
ワンタッチで前下窓をロックできる。また、ロック部材
の操作用のレバーをバネの付勢力に逆らって反突出方向
(例えば上方又は左右方向)に移動させると、ロック部
材の爪部後側が前下窓の前側端部から外れるので、ワン
タッチで前下窓の格納ロックを解除できる。
【0025】更に、ロック部材の爪部の後側には先端前
方へ向けて傾斜する傾斜面を形成しているため、前下窓
を前記受面に当接させた状態で、バネの付勢力によりロ
ック部材の前記傾斜面で前下窓の端部前側の角部を押し
付ける時、前記傾斜面で前下窓に受面への方向の分力が
働き、前下窓を受面に押圧するので、前下窓は受面と爪
部の傾斜面とにより強く挟持され、確実にロックでき
る。
【0026】また、ロック装置のケースはキャブの左右
壁に取着されているので、前下窓を左右壁の2個所で安
定的に固定保持できる。また、ロック部材は上下方向に
褶動自在とすることにより、左右方向の出っ張りを少な
くでき、後方視界を妨げることが少ない。また、ロック
装置の操作用レバーを前方向に突設することによりロッ
ク装置ケースの左右方向巾内に収めることができるの
で、操作方向が上下方向であるのと相まって操作が容易
であると共に、後方視界を確保できる。
【0027】また、受部は、前下窓の側面に対面する受
面を有するため、前下窓の左右方向の動きを止めること
ができる。更に、受部は、前下窓に対面する受面に弾性
材のライニングを有するため、前下窓が受面との間に隙
間なく確実にロックできるので、前下窓が動くことはな
い。また、前下窓が受面に接触した時の騒音の発生及び
損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前下窓収納装置を装備したキャブの要
部断面左側面図である。
【図2】図1の収納装置部の拡大図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のZ視図である。
【図5】油圧ショベルの側面図である。
【図6】図5のY視図である。
【図7】従来の前下窓格納装置の一例を示す側面断面図
である。
【図8】図7のX視図である。
【符号の説明】
1…キャブ、1a,1b…前後壁、1c,1d…左右
壁、3…前上窓、4…前下窓、4a…ガラス、4b…ノ
ブ、5…後部窓、6…レール、10L …左ロック装置、
10R …右ロック装置、11…ケース、11c…指掛
け、12…ロック部材、12b…レバー、13…バネ受
け、14…バネ、15…受部、15a,15b…受面、
15c…弾性材、R1…曲面、R2…曲面(傾斜面)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブ(1) の前壁(1a)に、前上窓(3)
    と、この前上窓(3) の下方に装着され、取外し自在な前
    下窓(4) とを有する建設車両のキャブ(1) 内部に設けら
    れ、取り外された前下窓(4) をキャブ(1) 内部に収納ロ
    ックする建設車両の前下窓収納装置において、 キャブ(1) の後側内壁に取着されるケース(11)と、 ケース(11)内を貫通して褶動自在に収められ、基端部に
    操作用のレバー(12b)を有し、先端部に前側から先端後
    方に向けて傾けた前方に凸状の曲面(R1)を形成した爪部
    (12c)を有するロック部材(12)と、 ロック部材(12)を前記爪部(12c)がケース(11)から突出
    する方向に付勢するバネ(14)と、 ロック部材(12)の後方に設けられ、突出したロック部材
    (12)の爪部(12c)との間に前下窓(4) を挟んで保持する
    受面(15a) を有する受部(15)とを備えたことを特徴とす
    る建設車両の前下窓収納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設車両の前下窓収納装
    置において、 前記ロック部材(12)は、爪部(12c)の後
    側に先端前方に向けて傾けた傾斜面(R2)を形成したこと
    を特徴とする建設車両の前下窓収納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建設車両の前下窓収納装
    置において、 前記ケース(11)の取着位置はキャブ(1)
    の左右壁(1c,1d) 後側とし、 前記ロック部材(12)の摺動方向は上下方向とし、 前記ロック部材(12)のレバー(12b) は前方に突出させて
    設けたことを特徴とする建設車両の前下窓収納装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の建設車両の前下窓収納装
    置において、 前記受部(15)は、前下窓(4) の側面に対
    面する受面(15b) を有することを特徴とする建設車両の
    前下窓収納装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は4記載の建設車両の前下窓
    収納装置において、 前記受部(15)は、前下窓(4) に対面する受面(15a,15b)
    に弾性材(15c) のライニングを有することを特徴とする
    建設車両の前下窓収納装置。
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