JP2002317410A - 標識板及び路上標識 - Google Patents

標識板及び路上標識

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JP2002317410A
JP2002317410A JP2001120397A JP2001120397A JP2002317410A JP 2002317410 A JP2002317410 A JP 2002317410A JP 2001120397 A JP2001120397 A JP 2001120397A JP 2001120397 A JP2001120397 A JP 2001120397A JP 2002317410 A JP2002317410 A JP 2002317410A
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Masaki Iwata
昌樹 岩田
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Risutora KK
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RISUTORA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両運転者や通行人に矢印により指示する進
行方向(右,左,左右)の変化に対応して、同一のもの
を使用することができる標識板を提供すること。 【解決手段】 両端部に矢先部分bを有する矢印aが左
右方向に形成ないし表示され、矢印aを全長にわたって
上下から挟む位置に平行するガイドレール12を有する
矢印表示板10と、矢先部分bを遮蔽し得る遮蔽板11
とを備え、遮蔽板11は、一方の矢先部分bを遮蔽した
とき及び他方の矢先部分bを遮蔽したとき停止するよう
に規制された状態で、前記ガイドレール12に沿って往
復移動可能に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的には標識板及
び路上標識に関するものであり、さらに具体的には、路
面工事やその他の理由によって、矢印表示板により車両
運転者や通行人等に進行方向を指示する標識板、及びそ
の標識板を使用した路上標識に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の標識板の一例を図6を参
照しながら説明する。標識板5は、正面に一方向に向け
て水平に矢印aが形成ないし表示された横長方形の矢印
表示板50と、当該矢印表示板50が前側に倒れたとき
に矢印が破損されないように、矢印表示板50の正面側
隅角に取り付けられたゴム等の緩衝部材51とから構成
され、矢印表示板50の上下の部分には把手孔52,5
2が形成されている。矢印表示板50は、表面が乳白色
等その他の淡色に着色されたカラーアルミ板,鉄板又は
プラスチック板により構成されている。矢印aは、専ら
日中にのみ使用される標識板である場合には、赤色等の
塗料の定着(塗布等)によって表示されている。他方、
夜間にも使用される標識板である場合には、矢印aは図
示のように均一な厚みの中空ケースで形成される。当該
中空ケース内には全面にわたってLED等の発光素子を
配置し、中空ケースの正面側を乱反射面に加工された赤
色等の透明プラスチック板で形成し、夜間には矢印表示
板50の裏面に取り付けられた図示しない電池収納ケー
スのスイッチ操作により、内部の発光素子を発光させる
ように構成される。この種の標識板は、通行者側から見
てやや後方へ傾斜させた状態で図示しない支持枠に取り
付けて路面に据え置かれ、あるいは工事現場等の仮設フ
ェンスや適当な支持部材へ吊り下げた状態で使用され
る。
【0003】なお、矢印表示板50には両端部に矢先部
分を有する矢印a(両方向の矢印)を表示ないし形成し
たものもある。このような標識板は、四つ角以上の交差
点等において通行する車両や人に左右二方向へ迂回する
よう指示する場合、当該領域で作業中である場合、及び
停止位置を示す場合等に使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の標識板は、第1
に、車両運転者や通行人等に指示する進行方向(迂回方
向)が逆方向に変わったときは、支持枠ごとこれを逆さ
にして据え換え、又は逆さ状に吊り下げ換える必要があ
った。第2に、指示する進行方向(迂回方向)が一方向
から左右二方向に変わったときは、両方向の矢印のもの
に設置し換えるか、他方向の矢印のものをさらに設置す
る必要があった。第3に、設置現場の環境や標識板の大
きさ等によっては、逆さにして据え置くことがでいない
支持枠が使用されるが、このような場合指示方向が逆方
向に変わると、指示方向の異なるものに設置し換える必
要があった。第4に、前記第2又は第3の場合には、矢
印方向の異なる二種又は三種の標識板や路上標識を工事
現場等に準備する必要がある。
【0005】本発明の目的は、車両運転者や通行人に指
示する進行方向の変化に対応して、同一のものをほぼそ
のままの状態で使用することができる便利な標識板を提
供することにある。本発明の他の目的は、前述の標識板
を利用した取り扱い易い路上標識を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る標識板は、
前述の課題を解決するため以下のように構成したもので
ある。すなわち、請求項1に記載の標識板は、両端部に
矢先部分bを有する矢印aが左右方向に形成ないし表示
され、前記矢印aを全長にわたって上下から挟む位置に
平行するガイドレール12を有する矢印表示板10と、
前記矢先部分bを遮蔽し得る遮蔽板11とを備え、前記
遮蔽板11は、一方の矢先部分bを遮蔽したとき及び他
方の矢先部分bを遮蔽したとき停止するように規制され
た状態で、前記ガイドレール12に沿って往復移動可能
に取り付けられていることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の標識板は、請求項1の標
識板において、前記各ガイドレール12が溝状又は凸状
のガイド部12aを有するとともに、前記遮蔽板11が
前記各ガイド部12aと対応する被ガイド部11aを有
することを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の標識板は、請求項2の標
識板において、前記遮蔽板11の被ガイド部11aは、
当該遮蔽板11が前記矢先部分bを遮蔽して停止したと
き当該矢先部分bが位置する側のガイドレール12の端
部から一部突出するように構成されていることを特徴と
している。
【0009】請求項4に記載の標識板は、請求項1〜3
のいずれかの標識板において、前記遮蔽板11が前記矢
先部分bを遮蔽する位置に移動したとき、当該遮蔽板1
1の移動軌跡と干渉しない位置から当該遮蔽板11の反
対方向への移動を阻止する位置に変移させ得る状態に可
動ストッパ13を有することを特徴としている。
【0010】本発明に係る路上標識は、前述の課題を解
決するため以下のように構成したものである。すなわ
ち、請求項5に記載の路上標識は、ほぼ等しい長さの第
1の揺動板2aと第2の揺動板2bとを、断面において
垂直方向へ互いに平行な状態から所定の山形を形成する
角度範囲内で揺動するするようにヒンジ部20,21を
介して結合されたヒンジ2を備え、前記第1の揺動板2
aと第2の揺動板2bの一方には、揺動側に沿って請求
項1〜5のいずれかの標識板1を前記矢印aが表面にな
る状態で取り付け、前記第1の揺動板2aと第2の揺動
板2bの他方には、揺動側に沿って前記標識板1を傾斜
させた状態で支える支持部材3を取り付け、前記標識板
1の下部にはゴム又は合成樹脂等の緩衝足1aを取り付
けたことを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の路上標識は、請求項5の
路上標識において、第1の揺動板2aのヒンジ部20
は、当該第1の揺動板2aと一体で鉤条に曲げられた断
面円弧状の内面を有する外側回動部20aと、当該外側
回動部20aの円弧のほぼ中心部へ当該外側回動部20
aと相対するように位置する断面小凹円弧状の内面を有
する軸受部20bと、外側回動部20aの基端側寄り内
面と前記軸受部20bとを一体に連続させる連結部20
cとを備え、第2の揺動板2bのヒンジ部21は、当該
第2の揺動板2bと一体で前記外側回動部20aの内周
面と回動方向へ摺動する断面円弧状の外面を有する内側
回動部21aと、前記軸受部20bへ回動自在に挿入さ
れる軸部21bと、前記内側回動部21aの先端部分と
軸部21bとを一体に連続させる連結部21cとを備え
たことを特徴としている。
【0012】請求項7に記載の路上標識は、請求項5又
は6の路上標識において、前記ヒンジ2には適宜位置に
上方へ突出する把手4を設けたことを特徴としている。
【0013】請求項8に記載の路上標識は、請求項5〜
7のいずれかの路上標識において、前記ヒンジ2には、
前記各揺動板2a,2bが揺動して所定の角度に開いた
状態で砂袋その他の重量体を吊り下げるフック42を設
けたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図1〜図5を参照しながら、
本発明に係る標識板と路上標識の好ましい実施形態を説
明する。図1は本発明に係る第1実施形態の標識板と当
該標識板を使用した路上標識の概略斜視図、図2は図1
に示されている標識板の部分拡大斜視図、図3は図1の
路上標識の部分拡大縦断面図、図4は図3の矢印A−A
に沿う部分断面図、図5は図1の路上標識におけるヒン
ジの分解断面図である。
【0015】標識板1は、両端部に矢先部分b(少なく
とも、水平な帯状部分以外の部分を含む。以下同じ。)
を有する矢印aが左右方向に形成ないし表示され、前記
矢印aを全長にわたって上下から挟む位置に平行するよ
うにガイドレール12を有する矢印表示板10と、前記
矢先部分bを遮蔽し得る遮蔽板11とを備えている。前
記遮蔽板11は、一方の矢先部分bを遮蔽したとき及び
他方の矢先部分bを遮蔽したとき停止するように規制さ
れた状態で、前記ガイドレール12に沿って往復移動可
能に取り付けられている。
【0016】この実施形態において、矢印表示板10は
正面が乳白色,黄色その他の淡色に着色された横長方向
のアルミ板又はアルミ合金板であるが、正面が同様に着
色されたプラスチック板又は他の金属製の板でもよい。
矢印aは図6の従来の標識板1と同様に、均一な厚みの
中空ケース状で形成され、内部に全面にわたってLED
等の発光素子が配置され、ケースの正面側は乱反射面に
加工された赤色透明又は半透明のプラスチック板で形成
されている。このようにして、夜間には矢印表示板10
の裏面に取り付けられた図示しない電池収納ケースのス
イッチ操作により、内部の発光素子を発光させるように
構成されている。ただし矢印aは、専ら日中にのみ使用
される標識板であるか、夜間において矢印表示面が他の
照明器具で照らされる形態の標識板である場合には、赤
色等の塗料の定着(塗布等)によって表示することがで
きる。
【0017】この実施形態では、矢印表示板10の正面
の上下に平行するように、同形同サイズの角パイプから
なるベース部材15を各ボルト15aとナット15b
(図3)により取り付け、各ベース部材15の上に沿っ
て対応するガイドレール12を適数のねじ12bにより
固定している。矢印aの矢先部分bは上下のベース部材
15の間隔いっぱいに形成されており、矢印表示板10
の表面から浮上する方向の各ベース部材15のサイズ
は、矢印aの全体の厚みよりも大きくしてある。各ベー
ス部材15はアルミ合金の押出形材であり、それらの両
端部には、安全のためゴム又は合成樹脂製のキャップ1
5cがそれぞれ各ボルト15aにより固定されている。
ガイドレール12と遮蔽板11は、引き戸構造と類似の
構成になっている。すなわち、各ガイドレール12は対
応するベース部材15よりも短い同形同サイズのアルミ
合金の押出形材であり、各ガイドレール12には長さ方
向に沿って相対するようにそれぞれ溝状のガイド部12
aが形成されている。他方、遮蔽板11の上下の辺部は
対応するガイド部12aへ挿入係合される被ガイド部1
1aに形成されている。この遮蔽板11は、前記ガイド
部12aへ係合される厚みの方形のアルミ合金板の両側
部へ、適数のねじによりプラスチック製のカバー11b
を被せた状態に取り付けたもので、表面側中央部には縦
長の把手11cが取り付けられている。遮蔽板11の表
面は矢印表示板10の表面と同じ色彩であるのが好まし
い。
【0018】この実施形態では、各ベース部材15の端
部を矢印表示板10へ固定するボルト15aの頭部が、
遮蔽板11の往復移動の範囲を規制するストッパ16を
兼ねている。以上のような構成により、遮蔽板11を図
1の右方向へ停止するまで移動させると、矢印表示板1
0上の矢印の右端の矢先部分bが遮蔽されて矢印aは左
方向を指示する状態になる。他方、遮蔽板11を逆方向
へ停止するまで移動させると、左端の矢先部分bが遮蔽
されて矢印aは右方向を指示する状態になる。また、遮
蔽板11を図1のようにガイドレール12,12の中央
部へ移動させると、矢印aは左右両方向を指示する状態
になる。したがって、この実施形態の遮蔽板1は、車両
運転者や通行人等に指示する進行方向の三通りの変化に
対応して、同一のものを同じ姿勢で使用することができ
る。
【0019】この実施形態の標識板1は、図2のよう
に、ストッパ16が対応するガイドレール12の端部か
ら遮蔽板11の移動方向に沿ってやや離れていて、遮蔽
板11を停止するまで移動させて矢先部分bを遮蔽する
と、遮蔽板11の被ガイド部11aが当該矢先部分bの
側のガイドレール12の端部から一部突出するように構
成されている。したがって、ガイド部12aがこの実施
形態のように溝状である場合、当該ガイド部12aが粉
塵等で詰まるのを防止することができる。ガイド部12
aは連続する凸状に形成することもでき、この場合は当
該ガイド部12aと対応する遮蔽板11の被ガイド部1
1aが溝状の形成されるが、この場合には被ガイド部1
1aが粉塵で詰まるのを防止することができる。また、
この実施形態のように両ガイドレール12のガイド部1
2aが上下方向に相対する溝状である場合には、遮蔽板
11が矢先部分bを遮蔽して停止したとき、遮蔽板11
の下部の被ガイド部11aのみが当該矢先部分bの側の
ガイドレール12の端部から一部突出するように構成す
れば、前述の効果を発揮させるのに十分である。他方、
両ガイド部12aが上下方向に相対する凸状である場合
には、遮蔽板11が矢先部分bを遮蔽して停止したと
き、遮蔽板11の上部の被ガイド部11aのみが当該矢
先部分bの側のガイドレール12の端部から一部突出す
るように構成すれば、前述の効果を発揮させるのに十分
である。
【0020】前記標識板1には、遮蔽板11が矢先部分
bを遮蔽する位置に移動したとき、当該遮蔽板11の移
動軌跡と干渉しない位置から当該遮蔽板11の反対方向
への移動を阻止する位置に変移させ得る状態に可動スト
ッパ13が設けられている。したがって、遮蔽板11を
いずれかの矢先部分bを遮蔽するように一方向に移動さ
せたとき、当該矢先部分aの側の可動ストッパ13を変
移させると、遮蔽板11の当該遮蔽位置からの自由な移
動を防止することができる。遮蔽板11を再度移動させ
るときは、可動ストッパ13を元位置に変移させればよ
い。
【0021】この実施形態では、上記の構成を具体的に
実現するため、図2及び図3で示すように、遮蔽板11
の移動範囲を規制する各ストッパ16から遮蔽板11の
幅よりも他端方向へ僅かに離れた位置において、下部の
ベース部材15の上面に、遮蔽板11の移動軌跡の側部
から当該移動軌跡へ交差状に倒れるように起倒可能な可
動ストッパ13を設けている。すなわち、下部のベース
部材15の上面に、適数のねじ13bにより起立したア
タッチメント13aを取り付け、このアタッチメント1
3aに、板状の可動ストッパ13をボルトナットからな
る軸13cにより起倒自在に取り付けている。一方の矢
先部分bを遮蔽する位置へ遮蔽板11を移動させるとき
は、当該矢先部分b側に位置する可動ストッパ13を図
3のように矢印表示板10へもたれかかる状態に起立さ
せ、当該矢先部分bを遮蔽する位置へ遮蔽板11を移動
させた後、当該可動ストッパ13を図2のように倒すこ
とにより、当該可動ストッパ13を遮蔽板11の反対方
向への移動を阻止する位置に変移させる。
【0022】この実施形態では、前述のようにベース部
材15及びガイドレール12にはアルミ合金の押出形材
を使用しているが、これらは鉄その他の金属の加工部材
や合成樹脂成形品を使用することができ。ベース部材1
5は、ガイドレール12のガイド部12aを矢印aの表
面よりも浮上させるためのステーサとして使用されてい
るが、ベース部材15とガイドレール12は一体に成形
することができる。ガイドレール12のガイド部12a
と遮蔽板11の被ガイド部11aは、一方を溝形状に形
成し他方を当該溝形状に対応する連続的な凸状に形成す
るのが好ましいが、ガイドレール12に沿って遮蔽板1
1を往復移動させ得る構成であれば、それらは溝形状や
凸形状以外の構成であっても差し支えない。また、ガイ
ド部12aと被ガイド部11aの一方を溝状に形成する
場合、その溝形状は蟻溝状又は蟻溝類似の形状やその他
の形態の溝形状を採用することができる。遮蔽板11に
は、アルミ合金板以外の金属板やプラスチック板を使用
することができる。
【0023】以下、前記標識板1を使用した路上標識の
実施形態について説明する。図1及び図3の符号2はヒ
ンジであり、このヒンジ2は、ともに前記標識板1の長
さとほぼ等しい長さの第1の揺動板2aと第2の揺動板
2bとを、断面において垂直方向へ互いに平行な状態か
ら所定の山形(逆V字形状)を形成する角度範囲内で揺
動するするように、ヒンジ部20,21を介して結合さ
せたものである。第1の揺動板2aには、矢印aが表面
になる状態で揺動側に沿って適数のねじ1bにより前記
標識板1の上端部を取り付け、第2の揺動板2bには、
標識板1を傾斜させた状態で支える支持部材3を揺動側
に沿って取り付けている。標識板1の下部には、適数の
座がね付きボルトナット1cにより、長さ方向に沿って
連続するようにゴム又は合成樹脂等の緩衝足1aが取り
付けられている。この緩衝足1aは、長さ方向に連続す
るものでなく標識板1の下部の両端部、又は当該下部に
沿って所定の間隔で点在するように取り付けられていて
も差し支えない。
【0024】支持部材3は支持枠状に構成されており、
上端部が第2の揺動板2bの両端部へねじ3a(図3)
により取り付けられた角パイプ状の支柱30と、支柱3
0相互の下端部寄り位置へねじ33により連結された角
パイプ状の連結バー31とから構成されている。各支柱
30の下端には、ゴム又は合成樹脂製等の緩衝足32が
図示しないねじにより固定されている。
【0025】この実施形態において、第1の揺動板2a
と第2の揺動板2bはいずれもアルミ合金の押出形材で
ある。図3及び図5のように、第1の揺動板2aのヒン
ジ部20は、鉤条に曲げられた断面円弧状の内面を有す
る外側回動部20aと、外側回動部20aの円弧のほぼ
中心部へ当該外側回動部20aと相対するように位置す
る断面小凹円弧状の内面を有する軸受部20bと、外側
回動部20aの基端側寄り内面と前記軸受部20bとを
一体に連続させる連結部20cとから構成されている。
揺動板2aの裏側には、標識板1の上端を当接させるた
めのフランジ状の支承部20dを形成するのが好まし
い。連結部20cは、外側回動部20aの基端部、すな
わち当該回動部20aと第1の揺動板2aとの境界部へ
形成されているが、これは後述の内側回動部21aの回
動を妨げない限度で、図示の位置よりも外側回動部20
aの先端寄り位置に形成されていても差し支えない。
【0026】第2の揺動板2bのヒンジ部21は、当該
揺動板2bと一体で前記外側回動部20aの内周面と回
動方向へ摺動する断面円弧状の外面を有する内側回動部
21aと、前記軸受部20bへ回動自在に挿入される軸
部21bと、前記内側回動部21aの先端部分と軸部2
1bとを一体に連続させる連結部21cとから構成され
ている。第2の揺動板2bと内側回動部21aの基端側
外面との境界部には、第1の揺動板2aと第2の揺動板
2bとが限界まで開いたときに、前記外側回動部20a
の先端縁が突き当たるようにストッパ部21dを形成す
るのが好ましい。第2の揺動板2bの下端寄り内面に
は、支持部材3の端部を当接させるためのフランジ状の
支承部21eを形成するのが好ましい。
【0027】第1の揺動板2aと第2の揺動板2bは、
外側回動部20a内に内側回動部21aを、軸受部20
b内に軸部21bをそれぞれ案内する状態で、第1の揺
動板2aヒンジ部20内に第2の揺動板2bのヒンジ部
21を長さ方向に沿って挿入することにより、極めて簡
単に結合させることができる。
【0028】前記ヒンジ2には、長さ方向の中央部へ上
方へ突出するように把手4が設けられているとともに、
揺動板2a,2bが揺動して所定の角度に開いた状態で
図示しない砂袋その他の重量体を吊り下げるフック42
が設けられている。この実施形態において、把手4は図
4で示すようにほぼ逆U字状に曲げた金属の丸棒であ
り、その両脚部40,40は、第1の揺動板2aのヒン
ジ部20と第2の揺動板2bのヒンジ部21とを、それ
らの回動を妨げないように外側から内側へ貫通してい
る。両脚部40,40の端部には小径なボルト部40a
がそれぞれ延長状に形成され、それらの各ボルト部40
aを連結板41の両端部に貫通させ、各ボルト部40
a,40aの端部へそれぞれナット43(二重ナット)
をねじ付けることにより、各脚部40,40の先端部を
互いに連結している。把手4の脚部40,40が一方の
ヒンジ部20と他方のヒンジ部21とを貫通しているこ
とにより、両ヒンジ部20,21の長さ方向のずれが防
止されるようになっている。連結板41のほぼ中央部に
は、前述のフック42が吊り下げ状に取り付けられてい
る。ヒンジ2の両端部には、取り扱い上の安全のため、
ヒンジ2とともにヒンジ作動をする軟質の合成樹脂又は
ゴム等のキャップ23を取り付けるのが好ましい。
【0029】この実施形態の路上標識は、図1のように
標識板1と支持部材3とを適当な角度開いた状態で路上
の必要な場所に設置して使用される。この実施形態の路
上標識では、前述の構成に代えて、標識板1を第2の揺
動板2bに取り付け、支持部材3を第1の揺動板2aに
取り付けても実施することができる。支持部材3は、前
記標識板1と同様な構成の標識板からなる支持部材を使
用することができる。ヒンジ2はアルミ合金の押出形材
でなく、第1の揺動板2aと第2の揺動板2bとを、ヒ
ンジ部20,21を介してヒンジ作動するように結合で
きるものであれば、他の金属で成形したものであっても
差し支えない。
【0030】前記実施形態の路上標識によれば、第1の
揺動板2aと第2の揺動板2bとをヒンジ部20,21
を介して所定角度範囲内で揺動するよう結合されたヒン
ジ2を設け、第1の揺動板2aと第2の揺動板2bの揺
動側に、それぞれ標識板1,支持部材3をそれぞれ固定
したものであるから、第1に、格納,輸送又は持ち運び
のとき全体を偏平状に折り畳むことにより取扱いが非常
に便利である。
【0031】第2に、第1の揺動板2aと第2の揺動板
2bのヒンジ部20,21は、内外部の回動部20a,
21aが回転方向に摺動し、かつ、軸受部20bと軸部
21bとが回転方向へ摺動しており、このような二重の
摺動・結合構造により、各揺動板2a,2bの揺動が安
定するとともに丈夫で破損し難い。
【0032】第3に、ヒンジ2には上部へ突出するよう
に把手4を有するので、持ち上げると重力により路上標
識全体が偏平状になり持ち運びに極めて便利である。ま
た、把手4は両脚部40,40が前記ヒンジ2を外側か
ら内側方向へ各揺動板2a,2bの揺動を妨げないよう
に貫通しているので、各揺動板2a,2bが長さ方向へ
ずれるのを防止することができる。
【0033】第4に、ヒンジ2にはフック42が取り付
けられているので、当該フック42へ重量体を吊り下げ
て風等による移動や転倒を防止することができる。
【0034】その他の実施形態 前記各実施形態の標識板1には、これらを取り付けたり
吊り下げたりするための支持部材の形態に応じ、必要な
部品が取り付けられる。
【0035】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明に係る標識
板は、ガイドレール12に沿って遮蔽板11を左右の端
部や中央部に移動させることにより、車両運転者や通行
人等に指示する進行方向の三通りの変化に対応して、同
一のものを同じ姿勢で使用することができるので極めて
便利である。また、遮蔽板11は矢印表示板10から外
れないようになっているので、一体に輸送や保管その他
の取り扱いをすることができ便利である。
【0036】請求項3の発明に係る標識板は、遮蔽板1
1の被ガイド部11aが、当該遮蔽板11が矢先部分b
を遮蔽して停止したとき、当該矢先部分bが位置するガ
イドレール12の端部から一部突出するようになってい
るので、ガイド部12a又は被ガイド部11aを構成す
る溝状の部分に粉塵が詰まるのを防止することができ
る。
【0037】請求項4の発明に係る標識板は、遮蔽板1
1が矢先部分bを遮蔽する位置に移動させたとき、可動
ストッパ13を、当該遮蔽板11の移動軌跡と干渉しな
い位置から当該遮蔽板11の反対方向への移動を阻止す
る位置に変移させることにより、設置状態でガイドレー
ル12が一方へ傾斜しているような場合でも、遮蔽板1
1の自由な移動が阻止される。
【0038】請求項5の発明に係る路上標識は、前述の
ような標識板自体の効果の外に、格納,輸送又は持ち運
びのとき全体を偏平状に折り畳むことができるので、取
扱いが非常に便利である。
【0039】請求項6の発明に係る路上標識によれば、
第1の揺動板2aと第2の揺動板2bのヒンジ部20,
21は、内外部の回動部20a,21aが回転方向に摺
動し、かつ、軸受部20bと軸部21bとが回転方向へ
摺動するので、このような二重の摺動・支持構造によ
り、各揺動板2a,2bの揺動が安定するとともに丈夫
で破損し難い。
【0040】請求項7の発明に係る路上標識は、ヒンジ
2に上部へ突出するように把手4を設けたので、把手4
を掴んで持ち上げると重力により全体が自然に偏平にな
り、持ち運びに極めて便利である。
【0041】請求項9の発明に係る路上標識は、ヒンジ
2にフック42が取り付けられているので、当該フック
42へ重量体を吊り下げて風等による移動や転倒を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の標識板と当該標識
板を使用した路上標識の概略斜視図である。
【図2】図1の標識板の部分拡大斜視図である。
【図3】図1の路上標識の部分拡大縦断面図である。
【図4】図3の矢印A−Aに沿う部分断面図である。
【図5】図1の路上標識におけるヒンジの分解断面図で
ある。
【図6】従来の標識板を示す斜視図である。
【符号の説明】
a 矢印 b 矢先部分 1 標識板 1a 緩衝足 1b ねじ 1c ボルトナット 10 矢印表示板 10a 緩衝部材 11 遮蔽板 11a 被ガイド部 11b カバー 11c 把手 12 ガイドレール 12a ガイド部 12b ねじ 13 可動ストッパ 13a アタッチメント 13b ねじ 13c 軸 15 ベース部材 15a ボルト 15b ナット 15c キャップ 16 ストッパ 2 ヒンジ 2a 第1の揺動板 2b 第2の揺動板 20,21 ヒンジ部 20a 外側回動部 20b 軸受部 20c,21c 連結部 20d,21e 支承部 21a 内側回動部 21b 軸部 21d ストッパ部 23 キャップ 3 支持部材 3a,33 ねじ 30 支柱 31 連結バー 32 緩衝足 4 把手 40 脚部 40a ボルト部 41 連結板 42 フック 43 ナット 5 標識板 50 矢印表示板 51 緩衝部材 52 把手孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に矢先部分(b)を有する矢印
    (a)が左右方向に形成ないし表示され、前記矢印
    (a)を全長にわたって上下から挟む位置に平行するガ
    イドレール(12)を有する矢印表示板(10)と、前
    記矢先部分(b)を遮蔽し得る遮蔽板(11)とを備
    え、前記遮蔽板(11)は、一方の矢先部分(b)を遮
    蔽したとき及び他方の矢先部分(b)を遮蔽したときに
    停止するように規制された状態で、前記ガイドレール
    (12)に沿って往復移動可能に取り付けられているこ
    とを特徴とする、標識板。
  2. 【請求項2】 前記各ガイドレール(12)は溝状又は
    凸状のガイド部(12a)を有するとともに、前記遮蔽
    板(11)は前記各ガイド部(12a)と対応する被ガ
    イド部(11a)を有することを特徴とする、請求項1
    に記載の標識板。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽板(11)の被ガイド部(11
    a)は、当該遮蔽板(11)が前記矢先部分(b)を遮
    蔽して停止したとき、当該矢先部分(b)が位置する側
    のガイドレール(12)の端部から一部突出する状態に
    構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の標
    識板。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽板(11)が前記矢先部分
    (b)を遮蔽する位置に移動したとき、当該遮蔽板(1
    1)の移動軌跡と干渉しない位置から当該遮蔽板(1
    1)の反対方向への移動を阻止する位置に変移させ得る
    状態に可動ストッパ(13)を有することを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載の標識板。
  5. 【請求項5】 ほぼ等しい長さの第1の揺動板(2a)
    と第2の揺動板(2b)とを、断面において垂直方向へ
    互いに平行な状態から所定の山形を形成する角度範囲内
    で揺動するするようにヒンジ部(20),(21)を介
    して結合されたヒンジ(2)を備え、前記第1の揺動板
    (2a)と第2の揺動板(2b)の一方には、揺動側に
    沿って請求項1〜4のいずれかの標識板(1)を前記矢
    印(a)が表面になる状態に取り付け、前記第1の揺動
    板(2a)と第2の揺動板(2b)の他方には、揺動側
    に沿って前記標識板(1)を傾斜させた状態で支える支
    持部材(3)を取り付け、前記標識板1の下部にはゴム
    又は合成樹脂等の緩衝足(1a)を取り付けたことを特
    徴とする、路上標識。
  6. 【請求項6】 第1の揺動板(2a)のヒンジ部(2
    0)は、当該第1の揺動板(2a)と一体で鉤条に曲げ
    られた断面円弧状の内面を有する外側回動部(20a)
    と、当該外側回動部(20a)の円弧のほぼ中心部へ当
    該外側回動部(20a)と相対するように位置する断面
    小凹円弧状の内面を有する軸受部(20b)と、外側回
    動部(20a)の基端側寄り内面と前記軸受部(20
    b)とを一体に連続させる連結部(20c)とを備え、 第2の揺動板(2b)のヒンジ部(21)は、当該第2
    の揺動板(2b)と一体で前記外側回動部(20a)の
    内周面と回動方向へ摺動する断面円弧状の外面を有する
    内側回動部(21a)と、前記軸受部(20b)へ回動
    自在に挿入される軸部(21b)と、前記内側回動部
    (21a)の先端部分と軸部(21b)とを一体に連続
    させる連結部(21c)とを備えた、 ことを特徴とする請求項5に記載の路上標識。
  7. 【請求項7】 前記ヒンジ(2)には適宜位置に上方へ
    突出する把手(4)を設けたことを特徴とする、請求項
    5又は6に記載の路上標識。
  8. 【請求項8】 前記ヒンジ(2)には、前記各揺動板
    (2a),(2b)が揺動して所定の角度に開いた状態
    で砂袋その他の重量体を吊り下げるフック(42)を設
    けたことを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載
    の路上標識。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260511A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Central Japan Railway Co 分岐器の開通方向表示器
JP2011117210A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Porta Kogyo:Kk 矢印道路標識装置
KR101835095B1 (ko) * 2016-05-24 2018-03-08 신도산업 주식회사 양방향 시선유도 표지판

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