JP2002317224A - 高周波焼入方法 - Google Patents

高周波焼入方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱中の高周波誘導動加熱コイルの加熱導体
の、磁性材からなる鉄心の状態を監視しながら、連続生
産における焼入品質の不良品を予め判定する。 【解決手段】 高周波誘導加熱コイル2a,‥‥,2d
により、被焼入体としてのワーク100を高周波誘導加
熱し、しかる後に該ワークを冷却手段7により冷却し
て、前記ワークの表面を焼入する方法であって、高周波
発振機6から整合部3a,‥‥,3dを介して、前記高
周波誘導加熱コイルに電力を供給して、前記ワークを高
周波誘導加熱中に、前記高周波誘導加熱コイルに入力さ
れる入力電流を、それぞれの高周波電流検出器20a,
‥‥,20dにより検出し、それぞれの平均入力電流値
が、高周波加熱コイル電流判定回路部30により、それ
ぞれの前記高周波誘導加熱コイルごとに、設定された電
流値の上限を超えるとき、または下限未満のとき、異常
と判定される。このため、安定した焼入品質のものを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被焼入体としての
ワーク、例えばクランクシャフト、またはカムシャフト
等を高周波焼入する高周波焼入方法に関し、特に複数の
箇所を同時に高周波加熱するとき、加熱中の高周波誘導
加熱コイルの異常を判定する高周波焼入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、例えば、ガソリンエ
ンジン(またはジーゼルエンジン)用の4気筒のクラン
クシャフト100は、鍛造加工によりピン部120,1
40,160,180とジャーナル部110,130,
150,170,190とが一体成型されている。従
来、前記クランクシャフト100のピン部120,14
0,160,180とジャーナル部110,130,1
50,170,190の高周波焼入れは、該クランクシ
ャフト100を中心軸Xのまわりに回転させながら、該
ピン部120,140,160,180とジャーナル部
110,130,150,170,190に、それぞれ
高周波誘導加熱コイル(以下、単に高周波加熱コイルと
いう)を載置し、前記回転に追従して加熱、冷却を行い
高周波焼入れを施工している。
【0003】前記ピン部120,140,160,18
0と前記ジャーナル部110,130,150,17
0,190の形状は、該ピン部同士およびジャーナル部
同士は同じのため、該ピン部120とジャーナル部11
0を例に説明する。前記ピン部120とジャーナル部1
10の形状は、図9に示すように該ジャーナル部110
の円柱部111と、該円柱部111に続くR部112
と、該R部112に続き前記クランクシャフト100の
軸方向に直角に形成されたスラスト部113から成り、
前記ピン部120の円柱部121に続く。図9に示す硬
化層117,127は、前記円柱部111,121にみ
の焼入れによって得られたものである。このような焼入
れの仕方を平焼入れと称している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、前記
クランクシャフト100の平焼入れにおいて、通常、高
周波加熱コイルにより誘導加熱された円柱部、例えば1
11,121の硬化層117,127の深さが浅く、表
面硬度がHv600を満足できないものが生じることが
ある。該クランクシャフト100の前記円柱部には、メ
タル部品が嵌め合わされて使用されることから、該円柱
部の表面硬度が低いものは、メタル部品との接触面の嵌
合に問題を引き起こすため使用することができないとい
う問題点があった。
【0005】また、図10に示すように、クランクシャ
フト平焼入用半開放殼型高周波加熱コイル(高周波誘導
加熱コイル)2は、高周波加熱コイル頭部4を有する。
該高周波加熱コイル頭部4は、2個の電極である加熱導
体41,42からなり、互いに並行して配置される。該
高周波加熱コイル頭部4により前記クランクシャフト1
00の円柱部、すなわちワークを高周波焼入れする場
合、高周波加熱コイル頭部4を円柱部の上に一定の隙間
をもって配置される。前記加熱導体41,42は、互い
に反対方向の高周波電流が流れる構造となることから、
該加熱導体41,42間の加熱効率が低下するため、珪
素鋼板やダストコア等の磁性材からなる鉄心43,44
使用して、その磁束密度を大きくし前記ワークに対する
加熱を増加させている。
【0006】通常、前記加熱導体41,42は、銅材を
中空にした銅角パイプからなり、中空部に冷却水を流す
ことで該加熱導体41,42の発熱を減少させている。
磁性材からなる前記鉄心43,44自体も誘導加熱され
るため、該加熱導体41,42の冷却水により発熱を減
少させている。しかし、誘導加熱されるワークと近い該
鉄心43,44の部位は、ワークの輻射熱を大きく受け
るため、冷却が足りず昇温する傾向にある。生産数の増
加とともに、昇温した該鉄心43,44は、ワークに磁
束を集中させる効果が弱くなる。結果として、焼入硬化
層の深さが浅くなり、所定の表面硬度を満足させること
ができないうえ、磁性材からなる該鉄心43,44の効
果をチエックする機構がなく、連続生産において、焼入
品質が不良のまま加工されることがあるという問題点が
あった。
【0007】しかし、これは電気的に、前記鉄心43,
44の珪素鋼板やダストコア等の磁性材が脱落または特
性が劣化した場合、高周波電圧の一定制御にて出力制御
をしている場合には、監視対象として、高周波加熱コイ
ル電圧を測定する手段があるが、ほとんど変化の度合い
は表れにくく監視対象としては難しいものがある。その
他、高周波電源としての高周波発振機の発振周波数また
は高周波出力電圧の監視があるが、これらの値もほとん
ど変化しにくいという問題点があった。
【0008】本発明はかかる点を鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、加熱中の高周波加熱コ
イルの加熱導体の、磁性材からなる前記鉄心の状態を監
視しながら、連続生産における焼入品質の不良品を予め
判定する高周波焼入方法を提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、高周波誘導加熱コイルにより、被焼
入体としてのワークを高周波誘導加熱し、しかる後に該
ワークを冷却手段により冷却して、前記ワークの表面を
焼入する方法において、高周波発振機から整合部を介し
て、前記高周波誘導加熱コイルに電力を供給して、前記
ワークを高周波誘導加熱中に、前記整合部、または前記
高周波誘導加熱コイルに入力される入力電流を検出し、
その平均入力電流値が、入力判定手段によりあらかじめ
設定された電流値の上限を超えるとき、または下限未満
のとき、異常と判定される方法である。
【0010】クランクシャフトのピン部およびジャーナ
ル部の円柱部の外周上に高周波誘導加熱コイルを載置
し、前記クランクシャフトをその中心軸を中心に回転せ
しめて前記高周波誘導加熱コイルを前記円柱部外周に追
従させつつ、前記円柱部、または該円柱部、フィレット
R部およびフィレット部を高周波誘導加熱し、しかる後
に前記ピン部およびジャーナル部を冷却手段により冷却
して、前記ピン部およびジャーナル部の表面を焼入する
方法において、高周波発振機から整合部を介して、前記
高周波誘導加熱コイルに電力を供給して、前記ワークを
高周波誘導加熱中に、前記整合部、または前記高周波誘
導加熱コイルに入力される入力電流を検出し、その平均
入力電流値が、入力判定手段によりあらかじめ設定され
た電流値の上限を超えるとき、または下限未満のとき、
異常と判定される方法である。
【0011】前記整合部、または前記高周波誘導加熱コ
イルに入力される入力電流に代えて、入力電力を検出
し、その平均入力電力値が、入力判定手段によりあらか
じめ設定された電力値の上限を超えるとき、または下限
未満のとき、異常と判定される方法である。
【0012】前記整合部、または前記高周波誘導加熱コ
イルに入力される入力電流に代えて、入力電力量を検出
し、該入力電力量値が、入力判定手段によりあらかじめ
設定された電力量値の上限を超えるとき、または下限未
満のとき、異常と判定される方法である。
【0013】前記整合部、または前記高周波誘導加熱コ
イルに入力される入力電流は、ロゴスキーコイル形の電
流検出手段により検出される方法である。
【0014】前記高周波発振機が、高周波一定電圧に制
御され、かつ前記整合部が、整合コンデンサとディスク
形変成器からなる並列共振回路で形成される方法であ
る。
【0015】前記高周波発振機が、高周波一定電流に制
御され、かつ前記整合部が、整合コンデンサとディスク
形変成器からなる直列共振回路で形成される方法であ
る。
【0016】前記ロゴスキーコイルからなる前記電流検
出手段は、前記整合部のディスク型変圧器に装着され
て、該整合部の入力電流または出力電流を検出する方法
である。
【0017】前記高周波加熱コイルを監視するとき、高
周波発振機からの電圧一定制御にて出力制御をしている
場合、大きな変化を示すのが高周波電流、特に高周波加
熱コイル電流であり、その他、高周波電力、または加熱
時の電力量が挙げられる。高周波電流一定制御の場合に
は、高周波電圧が変数となり、高周波電力一定制御の場
合には、高周波電圧や高周波電流が変数となる。しか
し、高周波電力一定制御の場合、高周波電圧や高周波電
流の変動分は、前記電圧制御や電流制御の場合よりも少
なく、高周波一定電圧または高周波一定電流の方が、変
化の度合いは大きい。
【0018】また、加熱時の前記高周波電流、高周波電
圧および高周波電力の状態変化は、常に変動しており、
この変動幅を観測してパターン判定する方法では、監視
制御として複雑となり回路設計上、難しい。
【0019】このことから、被焼入体として、例えばク
ランクシャフトの複数箇所の同時加熱において、高周波
一定電圧制御または高周波一定電流制御をしているとき
に、前記加熱導体の鉄心の、珪素鋼板やダストコア等の
磁性材が脱落または特性が劣化した場合、平均の高周波
電流、加熱コイル電流、高周波電力、または高周波電力
量を比較することで、高周波加熱コイルの効率を判定す
ることが可能となる。
【0020】以上、前記鉄心の、珪素鋼板やダストコア
等の磁性材が脱落または特性が劣化した場合の判定を解
決するために、本発明は、前記高周波発振機が、高周波
一定電圧に制御されるとき、以下の項目を監視測定する
ことで高周波加熱コイルの判定を行い、安定した焼入品
質の物を生産することが可能となる。 1)高周波発振機の平均出力電流または整合部平均入力
電流。 2)高周波発振機の平均出力電力または整合部平均入力
電力。 3)高周波発振機の平均出力電力量または整合部平均入
力電力量。 4)各々の整合部平均入力電流(整合部が各々独立して
いる場合)。 5)各々の整合部平均入力電力(整合部が各々独立して
いる場合)。 6)各々の整合部入力電力量(整合部が各々独立してい
る場合)。 7)各々の整合部平均高周波加熱コイル入力電流(整合
部が各々独立している場合)。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の高周波焼入方法の一実
施の形態における第1実施例を示す回路図で、それぞれ
の整合部を経て高周波加熱コイルへの入力電流を監視す
る図、図2は、図1中の該コイル電流判定回路部の構成
回路図、図3は、前記それぞれの整合部と前記高周波加
熱コイルとを示す構成外観図、図4は、ワークであるク
ランクシャフトのピン部およびジャーナル部の円柱部を
平焼入れする半開放殼形高周波誘導加熱コイル単体の構
成図、図5(a)は、前記高周波加熱コイルへの入力電
流を検出するロゴスキープローブを有するロゴスキーコ
イル形電流検出器の外観図、図5(b)は、該電流検出
器の使用状態を示す図である。
【0022】本高周波焼入方法の実施の形態である高周
波焼入装置1は、被加工物で、材質が鋼材または炭素鋼
材からなる4気筒エンジンのクランクシャフトである、
前記ワーク100の各ピン部120,140,160,
180およびジャーナル部110,130,150,1
70,190の円柱部の外周上に高周波加熱コイル群2
を載置し、該ワーク100をその中心軸Xを中心に回転
せしめて前記高周波加熱コイル群2を前記円柱部外周に
追従させつつ、前記円柱部(または該円柱部、フィレッ
トR部およびフィレット部)を高周波誘導加熱し、しか
る後に前記ピン部およびジャーナル部を冷却手段により
冷却して、前記ピン部およびジャーナル部の表面を焼入
する装置である。
【0023】図1の前記回路図は、1台の高周波発振機
6から出力される高周波加熱電力を、前記高周波誘導加
熱コイル群2の4個の高周波加熱コイル2a,2b,2
c,2dのそれぞれに対し、それぞれ接続される整合部
3a,3b,3c,3dを介して、図示しない制御装置
により切り替えられるそれぞれの切替器11a,11
b,11c,11dを経て、供給するように接続される
とともに、それぞれの高周波加熱コイル2a,‥‥,2
dへの入力電流を監視するため、図2に示す高周波加熱
コイル電流判定回路部30が接続されている。
【0024】前記4個の切替器11a,‥‥,11d以
後は、前記ワーク100の前記ピン部および前記ジャー
ナル部を加熱するため、図1および図3に示すように、
それぞれ、整合コンデンサCとディスク型変成器Tから
なる整合部3a,‥‥,3dと、前記4個の前記高周波
加熱コイル2a,‥‥,2dが接続されている。ここで
は、前記整合部3a,‥‥,3dとそれぞれ接続される
前記高周波加熱コイル2a,‥‥,2dについては、4
個、すなわち4加熱箇所としているがこれはいくつでも
構わない。
【0025】そして、前記高周波加熱コイル2a,‥
‥,2dのそれぞれへの入力電流を検出するため、前記
整合部3a,‥‥,3dのそれぞれの出力側に、図5
(a)に示すロゴスキーコイル形の高周波電流検出器2
0a,20b,20c,20dが、それぞれ配設、接続
されており、該電流検出器20a,‥‥,20dから得
られる、それぞれの前記高周波加熱コイル2a,‥‥,
2dへの入力電流の信号21a,21b,21c,21
dを、前記コイル電流判定回路部30に出力する。
【0026】前記コイル電流判定回路部30は、図2に
示すように、前記入力電流信号21a,‥‥,21dの
ほか、加熱時間信号も入力されており、前記入力電流の
平均コイル電流検出回路31とコイル電流判定回路32
とで構成されている。それぞれの前記コイル電流信号2
1a,‥‥,21dは前記平均コイル電流検出回路31
に入力されて、平均コイル電流検出回路31からそれぞ
れの前記コイル電流信号21a,‥‥,21dの平均コ
イル電流信号21f,21g,21h,21iを出力す
る。(該平均コイル電流信号は、前記コイル電流信号の
ある設定された時間内における平均値を示すコイル電流
信号である。)そして、出力された前記平均コイル電流
信号21f,‥‥,21iは、前記コイル電流判定回路
32に入力される。この判定回路32には、それぞれの
前記高周波加熱コイル2a,‥‥,2dごとに上下限設
定信号が入力、設定され、上限設定値を超えるとき、ま
たは下限設定値未満のときは、該コイル電流判定回路3
2からそれぞれアラーム信号が出力される。なお、この
コイル電流判定回路32は、シーケンサ等での構成も可
能である。
【0027】次いで、前記ワーク100のピン部および
ジャーナル部の円柱部を平焼入れするため、該円柱部を
高周波誘導加熱に使用される前記高周波加熱コイル群2
のそれぞれ単体としての前記高周波加熱コイル2a,2
b,2c,2dを、図4に示す。この代表例としての高
周波加熱コイル2aは、黄銅製の一対の側板(保持板)1
2a,12bと、この側板12a,12b間に取付けら
れた半開放殻形の高周波加熱コイル頭部4,4と、該高
周波加熱コイル頭部4,4に前記高周波発振機6からの
1kHz〜30kHz高周波電力を供給するため、給電
線5を介して接続される図3に示す整合部3a,3b,
3c,3d(図1に示す整合コンデンサCとディスク型
変成器Tとからなる)と、前記側板12a,12bの下
端に取付られて前記高周波加熱コイル頭部4,4の下方
位置に配置された焼入冷却用の一対の冷却液噴射環7,
7と、前記整合部3a,‥‥,3dと前記給電線5とを
接続するための一対の接続端子8,8と、該接続端子
8,8および給電線5,5を保持するために前記側板1
2a,12bの上端側に取付けられた絶縁性材料からな
るブロック9と、前記ワーク100の誘導加熱される円
柱部(前記ピン部またはジャーナル部の円柱部)と前記
高周波加熱コイル頭部4,4との間を、僅かな隙間で保
つための複数箇所(本実施の形態では、3箇所で、前記
高周波加熱コイル頭部4,4のほぼ真上の中央部分と、
それらの両端部分)に添うように装着される、セラミッ
ク製または超硬製の接触部(またはチップ部材という)
10,10とをそれぞれ具備している。
【0028】ここで、前記高周波加熱コイル2a,‥
‥,2dは、それぞれの上方で、図示しない支持機構に
よって直下状態で保持されている。そして、前記ワーク
100の中心軸Xを中心に回転されるのに伴い、図示し
ないワーク追従機構により、高周波加熱コイル頭部4,
4が、前記誘導加熱される円柱部の上に載置された状態
のまま、前記高周波加熱コイル2a,‥‥,2dが前記
ピン部またはジャーナル部の円柱部に追従して移動し得
るように構成されている。
【0029】なお、前記ワーク100の前記ジャーナル
部の円柱部外周面には、例えば3箇所に前記接触部10
が当接され、これにより高周波加熱コイル頭部4,4の
半円状部と、該円柱部の外周面とが、僅かな所定間隔を
隔てられており、この状態で、該円柱部がが高周波加熱
コイル頭部4,4により高周波誘導加熱されるようにな
っている。
【0030】また、前記一対の冷却液噴射環7,7に
は、冷却液供給用バイブ14がそれぞれ接続されてお
り、図示しない冷却供給源から、これらの前記パイプ1
4を通してそれぞれの冷却液噴射環7,7に供給され、
該冷却液噴射環7,7から所定のタイミングで冷却液
が、加熱された前記ジャーナル部およびピン部に向けて
噴射されるように構成されている。
【0031】次に、図5(a)に示す前記ロゴスキーコ
イル形高周波電流検出器20a,20b,20c,20
dは、前記高周波加熱コイル2a,‥‥,2dへの入力
電流を検出するロゴスキー式プローブ22をそれぞれ有
し、該プローブ22は、図5(b)に示すように、前記
高周波加熱コイル2a,‥‥,2dへの給電線5に1回
巻き付けられている。それぞれの前記電流検出器20
a,‥‥,20dは、1本の細い長い可撓性の中空チュ
ーブ22a内に導電線23を貫通し、該中空チューブ2
2aの貫通端23bから、該導電線23により該中空チ
ューブ22aの外周面に一定な間隔でコイル状に巻回さ
れたプローブ22を有するものである。使用され前記中
空チューブ22aの材質は絶縁性の高いものを使用し、
該チューブ22aの外周面に巻回される前記導電線23
も、前記高周波加熱コイル2a,‥‥,2dの電圧値の
よりも高い電圧に対して十分な耐電圧値を有するものが
使用される。
【0032】前記電流検出器20a,‥‥,20dは、
前記プローブ22の出力端に50Ωの同軸ケーブル24
を接続するとともに、50Ωの終端抵抗を接続して、前
記高周波加熱コイル2a,‥‥,2dへの入力電流値を
電圧値に変換している。前記高周波加熱コイル2a,‥
‥,2dへの入力電流と電圧の変換比率は、前記中空チ
ューブ22aに巻回されるコイルの回数で決定される。
また、前記プローブ22を、図5(b)に示すように、
前記高周波加熱コイル2a,‥‥,2dへのそれぞれの
給電線5に1回巻き付けるため、前記中空チューブ22
aと前記同軸ケープル24の一端との接続点に、該中空
チューブ22aの巻き始めの先端部分を機械的に接続す
るための筒状の保持部材26が設けられている。前記同
軸ケープル24の他端には、BNCコネクタ25が接続
されている。ここで、使用される前記ロゴスキーコイル
形高周波電流検出器20a,‥‥,20dは、図3に示
す前記整合部3a,‥‥,3dのディスク型変成器T内
に設置することも可能であり、この場合、前記高周波加
熱コイル2a,‥‥,2dへの取り替え時の、前記プロ
ーブ22の取り替えも必要がなくなる。
【0033】[第2実施例]図6は、本発明の高周波焼
入方法の第2実施例を示す回路図で、それぞれの整合部
を経て高周波加熱コイルへの入力電力、または入力電力
量を監視する図、図7は、図6のなかの該高周波加熱コ
イルへ入力された電力または電力量判定回路の構成回路
図であり、その他の図については、前記第1実施例で説
明した図とほぼ同様であるので、その説明を省略する。
【0034】図6および図7は、図1の高周波加熱コイ
ル2a,‥‥,2dへの入力電流検出、および図2のコ
イル電流判定回路部30に代えて、高周波加熱コイル2
a,‥‥,2dの整合部3a,‥‥,3dへの入力電力
と入力電力量のそれぞれの検出、および前記入力電力と
入力電力量のそれぞれの整合部入力判定回路部40を示
す図である。
【0035】図6の回路図は、前記高周波発振機6から
出力される高周波加熱電力を、前記高周波誘導加熱コイ
ル群2の4個の高周波加熱コイルユニット2a,‥‥,
2dのそれぞれに対し、それぞれ接続される整合部3
a,‥‥,3dを介して、図示しない制御装置により切
り替えられるそれぞれの切替器11a,‥‥,11dを
経て、供給するように接続され、それぞれの整合部3
a,‥‥,3dへの入力電力および入力電力量を監視す
るとともに、図7に示す整合部入力判定回路部40が接
続されている。
【0036】前記4個の切替器11a,‥‥,11d以
後は、前記ワーク100の前記ピン部および前記ジャー
ナル部を加熱するため、図6に示すような、それぞれ、
整合コンデンサCとディスク型変成器Tからなる整合部
3a,‥‥,3dと、前記4個の前記高周波加熱コイル
2a,‥‥,2dが接続されている。ここでは、前記整
合部3a,‥‥,3dとそれぞれ接続される前記高周波
加熱コイル2a,‥‥,2dについては、4個、すなわ
ち4加熱箇所としているがこれはいくつでも構わない。
【0037】図6において、それぞれの前記整合部3
a,‥‥,3dの入力側に、それぞれ前記ロゴスキーコ
イル形高周波電流検出器20a,‥‥,20dを配設す
るとともに、前記高周波発振機6の出力側に高周波電圧
変成器形の高周波電圧検出器50を設ける。そして、そ
れらの電流検出器20a,‥‥,20dおよび電圧検出
器50から得られる高周波電流信号21a,‥‥,21
dと高周波電圧信号51を整合部入力信号判定回路部4
0に入力する。
【0038】前記整合部入力判定回路部40には、図7
に示すように、前記高周波電流信号21a,‥‥,21
dと前記高周波電圧信号51のほか、加熱時間信号も入
力されている。そして、該整合部入力判定回路部40
は、高周波電力検出回路41、平均電力検出回路42、
平均電力判定回路43、電力量検出回路44、電力量判
定回路45のほか、平均電流検出回路46、平均電流判
定回路47の7回路で構成されている。
【0039】前記高周波電流検出器20a,‥‥,20
dからの高周波電流信号21a,‥‥,21dと、前記
高周波電圧検出器50からの高周波電圧信号51は、前
記整合部入力判定回路部40の高周波電力検出回路41
と平均電流検出回路46に入力される。該高周波電力検
出回路41は、それぞれのの整合部3a,‥‥,3dへ
の高周波入力電力信号を出力し、平均電流検出回路46
はそれぞれの整合部3a,‥‥,3dへの平均入力電流
信号を出力する。(該平均入力電流信号は、前記入力電
流信号のある設定された時間内における平均値を示す電
流信号である。)
【0040】出力された高周波入力電力信号のそれぞれ
は平均電力検出回路42と電力量検出回路44に入力さ
れ、それぞれの整合部3a,‥‥,3dへの平均入力電
力信号と入力電力量信号を出力する。(該平均入力電力
信号は、前記入力電力信号のある設定された時間内にお
ける平均値を示す電力信号である。)
【0041】前記平均電力信号および前記入力電力量信
号は、それぞれ平均電力判定回路43および電力量判定
回路45に入力され、前記平均電流信号は、平均電流判
定回路47に入力される。これらの判定回路43,4
5,47には、それぞれの前記高周波加熱コイル2a,
‥‥,2dごとに、上下限設定信号が入力、設定されて
おり、前記平均電力信号、前記入力電力量信号および前
記平均入力電流信号が、それぞれの上限設定値を超える
とき、または下限設定値未満のときは、それぞれの前記
判定回路からアラーム信号(平均電力アラーム、入力電
力量アラームおよび平均電流アラーム)が出力される。
なお、これらの判定回路43,45,47は、シーケン
サ等での構成も可能である。
【0042】本実施例における確認データを表1に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】表1によれば、前記高周波発振機6の出力
は高周波一定電圧制御で行い、前記整合部3a,‥‥,
3dの整合コンデンサCの静電容量およびディスク形変
成器Tの変成比も同じとし、加熱時間、空冷時間、冷却
時間は同一条件として、前記高周波加熱コイル2a,‥
‥,2dに使用する、鉄心の磁性材としての珪素鋼板の
形状を変えて、見かけ上、鉄心の磁性材が脱落した状態
での加熱条件を示す表である。この確認データより、前
記高周波発振機6の駆動周波数(発振周波数)および高
周波加熱コイル電圧の変化の割合は小さく、高周波電流
と高周波出力の変化の方が、判定が容易であるというこ
とが分かる。
【0045】本実施の形態では、前記高周波発振機6の
出力電圧を一定制御した場合を示したが、該高周波発振
機6の出力電流を一定制御(または該高周波発振機の直
流入力電流一定制御)では、以下の項目が監視対象とな
る。 1)高周波発振機平均出力電圧または整合部平均入力電
圧。 2)高周波発振機平均直流入力電圧。 3)高周波発振機平均出力電力または整合部平均入力電
力。 4)高周波発振機平均出力電力量または整合部平均入力
電力量。 5)各々の整合部平均入力電圧(整合部が各々独立して
いる場合)。 6)各々の整合部平均入力電力(整合部が各々独立して
いる場合)。 7)各々の整合部入力電力量(整合部が各々独立してい
る場合)。 8)各々の整合部平均コイル入力電流(整合部が各々独
立している場合)。
【0046】また、本実施の形態において、前記整合部
に並列共振型を適用し、前記高周波発振機6の出力の制
御に、高周波出力電圧一定制御を例にとって説明した
が、前記高周波発振機6の出力の制御に高周波出力電流
一定制御を適用している場合は以下の項目が監視対象に
当てはまる。 1)高周波発振機平均出力電圧または整合部平均入力電
圧。 2)高周波発振機平均出力電力または整合部平均入力電
力。 3)高周波発振機平均出力電力量または整合部平均入力
電力量。 4)各々の整合部平均入力電流(整合部が各々独立して
いる場合)。 5)各々の整合部平均入力電力(整合部が各々独立して
いる場合)。 6)各々の整合部入力電力量(整合部が各々独立してい
る場合)。 7)各々の整合部平均コイル入力電流(整合部が各々独
立している場合)。
【0047】さらに、本実施の形態において、前記整合
部に並列共振型を例にとって説明しているが、これは直
列共振型でも同様である。その場合はにおいても、高周
波出力電圧一定制御(または高周波発振機直流入力電圧
一定制御)の場合は、以下の項目が監視対象に当てはま
る。 1)高周波発振機平均出力電流または整合部平均入力電
流。 2)高周波発振機平均直流入力電流。 3)高周波発振機平均出力電力または整合部平均入力電
力。 4)高周波発振機平均出力電力量または整合部平均入力
電力量。 5)各々の整合部平均入力電流(整合部が各々独立して
いる場合)。 6)各々の整合部平均入力電力(整合部が各々独立して
いる場合)。 7)各々の整合部入力電力量(整合部が各々独立してい
る場合)。 8)各々の整合部平均コイル入力電流(整合部が各々独
立している場合)。
【0048】以上、本発明の技術は、前記実施の形態に
おける技術に限定されるものではなく、同様な機能を果
たす他の態様の手段によってもよく、また、本発明の技
術は、前記構成の範囲内において、種々の変更、付加が
可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
高周波焼入方法によれば、高周波誘導加熱コイルによ
り、被焼入体としてのワークを高周波誘導加熱し、しか
る後に該ワークを冷却手段により冷却して、前記ワーク
の表面を焼入するに際して、高周波発振機から整合部を
介して、前記高周波誘導加熱コイルに電力を供給して、
前記ワークを高周波誘導加熱中に、前記整合部、または
前記高周波誘導加熱コイルに入力される入力電流を検出
し、その平均入力電流値が、入力判定手段によりあらか
じめ設定された電流値の上限を超えるとき、または下限
未満のとき、異常と判定されるので、加熱中の高周波加
熱コイルの加熱導体の、磁性材からなる鉄心の状態を監
視しながら、連続生産における焼入品質の不良品を予め
判定することができる。
【0050】すなわち、前記高周波加熱コイルにおけ
る、鉄心である珪素鋼板やダストコア等の磁性材が脱落
または特性が劣化した場合に対し、容易に該高周波加熱
コイルの効率の判定を行うことが可能となり、安定した
焼入品質のものを生産することができる。このため、生
産効率を向上させることができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波焼入方法の一実施の形態におけ
る第1実施例を示す回路図で、それぞれの整合部を経て
高周波加熱コイルへの入力電流を監視する図である。
【図2】図1のなかの高周波加熱コイル電流判定回路の
構成回路図である。
【図3】それぞれの整合部と高周波加熱コイルとを示す
構成外観図である。
【図4】ワークであるクランクシャフトのピン部および
ジャーナル部の円柱部を平焼入れする半開放殼形高周波
誘導加熱コイル単体の構成図である。
【図5】図5(a)は、高周波加熱コイルへの入力電流
を検出するロゴスキーコイル形プローブを有する電流検
出器の外観図、図5(b)は、該電流検出器の使用状態
を示す図である。
【図6】本発明の高周波焼入方法の第2実施例を示す回
路図で、それぞれの整合部を経て高周波加熱コイルへの
入力電力、または入力電力量を監視する図である。
【図7】図6のなかのそれぞれの整合部を経て高周波加
熱コイルの入力された電力または電力量判定回路の構成
回路図である。
【図8】4気筒エンジンのクランクシャフトの正面図で
ある。
【図9】図8のクランクシャフトの焼入部の形状と平焼
入れの硬化層を示す一部断面図である。。
【図10】図8のクランクシャフトと高周波加熱コイル
の加熱導体との位置関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 高周波焼入装置 2 高周波加熱コイル群 2a,2b,2c,2d 高周波加熱コイル 3a,3b,3c,3d 整合部 4 高周波加熱コイル頭部 5 給電線 6 高周波発振機 7 冷却液噴射環 10 接触部 11a,11b,11c,11d 切替器 20a,20b,20c,20d 高周波電流検出器
(ロゴスキーコイル形) 21a,21b,21c,21d 入力電流信号 30 高周波加熱コイル電流判定回路部 31 平均コイル電流検出回路 32 コイル電流判定回路 40 整合部入力信号判定回路部 41 高周波電力検出回路 42 平均電力検出回路 43 平均電力判定回路 44 電力量検出回路 45 電力量判定回路 46 平均電流検出回路 47 平均電流判定回路 50 高周波電圧検出器(高周波電圧変成器形) 51 高周波電圧信号 100 ワーク(クランクシャフト) C 整合コンデンサ T ディスク型変成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21D 1/42 C21D 1/42 T H05B 6/06 381 H05B 6/06 381 6/38 6/38 6/44 6/44 Fターム(参考) 3K059 AA09 AB14 AB28 AC07 AC09 AC35 AD03 AD28 AD29 AD40 BD13 BD18 CD38 CD64 CD72 CD73 CD79 4K042 AA16 BA01 BA03 DA01 DB01 EA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波誘導加熱コイルにより、被焼入体
    としてのワークを高周波誘導加熱し、しかる後に該ワー
    クを冷却手段により冷却して、前記ワークの表面を焼入
    する方法において、 高周波発振機から整合部を介して、前記高周波誘導加熱
    コイルに電力を供給して、前記ワークを高周波誘導加熱
    中に、前記整合部、または前記高周波誘導加熱コイルに
    入力される入力電流を検出し、その平均入力電流値が、
    入力判定手段によりあらかじめ設定された電流値の上限
    を超えるとき、または下限未満のとき、異常と判定され
    ることを特徴とする高周波焼入方法。
  2. 【請求項2】 クランクシャフトのピン部およびジャー
    ナル部の円柱部の外周上に高周波誘導加熱コイルを載置
    し、前記クランクシャフトをその中心軸を中心に回転せ
    しめて前記高周波誘導加熱コイルを前記円柱部外周に追
    従させつつ、前記円柱部、または該円柱部、フィレット
    R部およびフィレット部を高周波誘導加熱し、しかる後
    に前記ピン部およびジャーナル部を冷却手段により冷却
    して、前記ピン部およびジャーナル部の表面を焼入する
    方法において、 高周波発振機から整合部を介して、前記高周波誘導加熱
    コイルに電力を供給して、前記ワークを高周波誘導加熱
    中に、前記整合部、または前記高周波誘導加熱コイルに
    入力される入力電流を検出し、その平均入力電流値が、
    入力判定手段によりあらかじめ設定された電流値の上限
    を超えるとき、または下限未満のとき、異常と判定され
    ることを特徴とする高周波焼入方法。
  3. 【請求項3】 前記整合部、または前記高周波誘導加熱
    コイルに入力される入力電流に代えて、入力電力を検出
    し、その平均入力電力値が、入力判定手段によりあらか
    じめ設定された電力値の上限を超えるとき、または下限
    未満のとき、異常と判定されることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の高周波焼入方法。
  4. 【請求項4】 前記整合部、または前記高周波誘導加熱
    コイルに入力される入力電流に代えて、入力電力量を検
    出し、該入力電力量値が、入力判定手段によりあらかじ
    め設定された電力量値の上限を超えるとき、または下限
    未満のとき、異常と判定されることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の高周波焼入方法。
  5. 【請求項5】 前記整合部、または前記高周波誘導加熱
    コイルに入力される入力電流は、ロゴスキーコイル形の
    電流検出手段により検出されることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の高周波焼入方法。
  6. 【請求項6】 前記高周波発振機が、高周波一定電圧に
    制御され、かつ前記整合部が、整合コンデンサとディス
    ク形変成器からなる並列共振回路で形成されることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波焼入方
    法。
  7. 【請求項7】 前記高周波発振機が、高周波一定電流に
    制御され、かつ前記整合部が、整合コンデンサとディス
    ク形変成器からなる直列共振回路で形成されることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波焼入方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ロゴスキーコイルからなる前記電流
    検出手段は、前記整合部のディスク型変圧器に装着され
    て、該整合部の入力電流または出力電流を検出すること
    を特徴とする請求項5に記載の高周波焼入方法。
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