JP2002316781A - 油圧式エレベータの降下防止方法とその装置 - Google Patents
油圧式エレベータの降下防止方法とその装置Info
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Abstract
の提供。 【解決手段】 カゴの昇降を案内する案内レールを掴ん
でカゴを非常停止させる非常停止手段をカゴ側に備えた
油圧式エレベータにおいて、カゴの扉が開いている状態
におけるカゴの異常降下を検出する異常降下検出手段
と、前記異常降下検出手段の異常降下検出出力に基づい
て、前記非常停止手段を作動させる作動手段とを備えた
ことを特徴とする。
Description
する案内レールを掴んでカゴを非常停止させる非常停止
手段をカゴ側に備えた油圧式エレベータのカゴの降下防
止方法とその装置とに関する。
防止装置は当然装備されていた。しかし、従来の落下防
止装置は、カゴが昇降運転されている状態における事故
発生、例えば、ケーブルの破断や油圧システムの全面的
なダウンに対処するためであった。従って、カゴがその
昇降を運転を止めている場合、即ち、カゴの扉が開いて
いる場合には、カゴの昇降運転システムは一時的に停止
された状態にあるため、この状態下での異常発生には対
応されていなかった。
テムでは、例えば図4に示すように、油圧タンク1から
加圧手段2と流量制御手段3とを経てシリンダ4に油が
供給され、油の供給圧力によりプランジャ5を上下動さ
せることによって、当該プランジャ5の頂部のプーリ7
に巻きまわされたケーブル8を介して、カゴ6が案内レ
ール9に案内されながら昇降運転される構成となってい
る。尚、符号10はカゴ6の床下に装置された非常停止
手段であり、従来の落下防止装置の構成要素の一つであ
る。この非常停止手段10は、図示されていないシステ
ム安全装置からの非常停止指令に基づいて、カゴ6の昇
降を案内する案内レール9を掴んでカゴ6を非常停止さ
せる。
ンジャパッキン11の不良等によって、シリンダ4から
油漏れが生じ始めると、流量制御手段3を閉じたり、停
止させたりしても、シリンダ4からの油漏れを阻止する
ことができない。勿論、シリンダ4からの油漏れが大量
で、カゴ6が例えば制限速度を越えて落下する程の漏れ
量であれば、上述した落下防止装置(非図示)が作動する
が、比較的、漏れ量が少ない場合では、落下といえるほ
どの速度に及ばず、緩やかに滑り降るため、従来の落下
防止装置が作動しない。しかも、昇降運転に際しては、
所要の油圧や流量が補正されるため、このような異常は
発見され難い。
乗り降りのためカゴ6の扉12が開かれている状態にお
いては、このシリンダ4の油漏れによって、カゴ6が緩
やかに降下し、カゴ6の床面が停止階の床面より下がっ
て段差が生じたり、カゴ6と停止階との床面との間に上
下方向の間隙が生じて昇降路空間とカゴ室内空間とが連
通してしまうという不都合が生じる。
め、カゴの扉が開いている状態におけるカゴの異常降下
を防止する方法とその装置の提供を目的とする。
ータの降下防止方法の発明は、カゴの昇降を案内する案
内レールを掴んでカゴを非常停止させる非常停止手段を
カゴ側に備えた油圧式エレベータにおいて、カゴの扉が
開いている状態におけるカゴの異常降下を検出する異常
降下検出手段の異常降下検出出力に基づいて、前記非常
停止手段を作動させて、カゴを非常停止させることを特
徴とする。
置の発明は、カゴの昇降を案内する案内レールを掴んで
カゴを非常停止させる非常停止手段をカゴ側に備えた油
圧式エレベータにおいて、カゴの扉が開いている状態に
おけるカゴの異常降下を検出する異常降下検出手段と、
前記異常降下検出手段の異常降下検出出力に基づいて、
前記非常停止手段を作動させる作動手段とを備えたこと
を特徴とする。
式エレベータの降下防止装置において、作動手段は、非
常停止手段を牽引により作動させるよう前記非常停止手
段の始動レバーに連繋された索条と当該索条の巻取手段
とを備え、異常降下検出手段からの異常降下検出出力に
基づく前記巻取手段の巻き取り作動による前記索条の牽
引によって前記非常停止手段を作動させる構成としたこ
とを特徴とする。
式エレベータの降下防止装置において、作動手段は、非
常停止手段の始動レバーを操作可能に噛み合うギヤと、
前記ギヤを回転させるギヤ駆動手段とを備え、異常降下
検出手段からの異常降下検出出力に基づく前記ギヤ駆動
手段の駆動によるギヤの回転によって前記非常停止手段
を作動させる構成としたことを特徴とする。
式エレベータの降下防止装置において、作動手段は、非
常停止手段の始動レバーを操作可能に当接されたカム
と、前記カムを作動させるカム駆動手段とを備え、異常
降下検出手段からの異常降下検出出力に基づく前記カム
駆動手段の駆動によるカムの作動によって前記非常停止
手段を作動させる構成としたことを特徴とする。
施の形態1を示す図1に基づいて説明する。図1は降下
防止装置の概念図である。図1に示す降下防止装置は、
カゴ6の昇降を案内する案内レール9を掴んでカゴ6を
非常停止させる非常停止手段10をカゴ6側に備えた油
圧式エレベータである。
常降下検出手段である。異常降下検出手段20A及び2
0Bは、カゴ6が所定の階Sに停止し、カゴ6の扉12
が開いている状態において、本来停止しているはずのカ
ゴ6が異常降下したことを検出する検出手段である。図
示の例では、異常降下検出手段は、検出本体としての発
受光素子20Aと反射器としての反射板20Bとで構成
された反射型光センサを用いて構成されている。カゴ6
側には発受光素子20Aが、所定の階S側の適所には反
射板20Bが配設されており、発光素子(20A)から
の光が反射板20Bに反射されて受光素子(20A)で
受光されている状態で、カゴ6の停止状態が検出され、
本来この停止状態にあるべきであるにもかかわらず、カ
ゴ6が降下すると、発光素子(20A)と反射板20B
との位置がずれて受光不能となるため、所定の階Sの所
定停止位置より降下したこと、即ち異常降下が検出され
る。この異常降下検出手段20A及び20Bの異常降下
検出出力に基づき、後述の作動手段を介して非常停止手
段13が作動する。
サ(20A及び20B)を用いた位置検出センサに限ら
ず、カゴ6の降下移動や降下速度等を検出する速度検出
器等を用いて構成してもよい。何れにしても、異常降下
検出手段は、カゴ6が所定の階Sに停止してカゴ6の扉
12が開いた状態におけるカゴ6の降下を検出するもの
であるから、少なくとも、例えば、カゴ6の扉12の開
状態を検出する開扉検出手段21からの開状態の検出信
号に基づいて作動するように構成しておけばよい。
装備されている落下防止装置(非図示)の構成要素であ
り、カゴ6の昇降を案内する案内レール9を掴んでカゴ
6を非常停止させる。非常停止手段10はその始動レバ
ー10Aが操作、この場合傾動されることで作動する。
従来の落下防止装置は、当該装置を構成する検出手段
(非図示)の異常検出信号に基づいてこの始動レバー10
Aを操作していた。
手段20A及び20Bが異常降下を検出すると、後述の
作動手段を介して非常停止手段10を作動させる構成と
なっている。この形態1の作動手段は、非常停止手段1
0の始動レバー10Aを索条を介して牽引して作動させ
るもので、非常停止手段10の始動レバー10Aに連繋
された索条としてのワイヤ10Bと、このワイヤ10B
の巻取手段10Cとを備え、異常降下検出手段からの異
常降下検出出力に基づいて、巻取手段10Cを巻き取り
作動させ、ワイヤ10Bを牽引することによって始動レ
バー10Aを傾動させて非常停止手段10を作動させる
構成としたものである。
すように、上記実施の形態1における作動手段を、非常
停止手段10の始動レバー10Aを傾動操作可能に噛み
合わされたギヤ10Dと、このギヤ10Dを正逆回転さ
せるギヤ駆動手段10Eとを備え、異常降下検出手段2
0A及び20Bからの異常降下検出出力に基づいて、ギ
ヤ駆動手段10Eを駆動させて、例えば、ギヤ10Dを
正回転させることによって始動レバー10Aを傾動し、
非常停止手段10を作動させる構成としたものである。
この形態2によれば、異常降下に対する処置が終了した
段階で、ギヤ駆動手段Yを逆回転させることによって、
始動レバー10Aの傾きを復帰させ、非常停止を解除さ
せることができる。
すように、上記実施の形態1における作動手段を、非常
停止手段10の始動レバー10Aを傾動操作可能に当接
されたカム10Fと、このカム10Fを作動させるカム
駆動手段10Gとを備え、異常降下検出手段20A及び
20Bからの異常降下検出出力に基づいて、カム駆動手
段10Gを駆動させ、カム10Fの作動で始動レバー1
0Aを傾動させ、非常停止手段10を作動させる構成と
したものである。この形態2によれば、始動レバー10
Aに当接するカム10Fの摺面を所要の形状とすること
によって、異常降下に対する処置が終了した段階で、ギ
ヤ駆動手段10Gを更に同方向に回転駆動させることに
よって、始動レバー10Aの傾きを復帰させて、非常停
止を解除させることができる。
ば、何れも、所定の階に本来停止していなければならカ
ゴが、その扉が開いている状態においての異常降下を防
止することができる。又、異状降下防止手段の作動によ
り、その原因が油圧システムのシリンダにおける油漏れ
の発生を間接的に知ることができる。
である。
である。
である。
A 作動レバー(非常停止手段)、10B ワイヤ(作
動手段)、10C 巻取手段(作動手段)、10Dギヤ(作
動手段)、10E ギヤ駆動手段(作動手段)、10F
カム(作動手段)、10G カム駆動手段(作動手段)、1
2 扉(カゴ)、20A 発受光素子(異常降下検出手
段)、20B 反射板(異常降下検出手段)。
Claims (5)
- 【請求項1】 カゴの昇降を案内する案内レールを掴ん
でカゴを非常停止させる非常停止手段をカゴ側に備えた
油圧式エレベータにおいて、 カゴの扉が開いている状態におけるカゴの異常降下を検
出する異常降下検出手段の異常降下検出出力に基づい
て、前記非常停止手段を作動させて、カゴを非常停止さ
せることを特徴とする油圧式エレベータの降下防止方
法。 - 【請求項2】 カゴの昇降を案内する案内レールを掴ん
でカゴを非常停止させる非常停止手段をカゴ側に備えた
油圧式エレベータにおいて、 カゴの扉が開いている状態におけるカゴの異常降下を検
出する異常降下検出手段と、前記異常降下検出手段の異
常降下検出出力に基づいて、前記非常停止手段を作動さ
せる作動手段とを備えたことを特徴とする油圧式エレベ
ータの降下防止装置。 - 【請求項3】 作動手段は、非常停止手段を牽引により
作動させるよう前記非常停止手段の始動レバーに連繋さ
れた索条と当該索条の巻取手段とを備え、異常降下検出
手段からの異常降下検出出力に基づく前記巻取手段の巻
き取り作動による前記索条の牽引によって前記非常停止
手段を作動させる構成としたことを特徴とする請求項2
に記載の油圧式エレベータの降下防止装置。 - 【請求項4】 作動手段は、非常停止手段の始動レバー
を操作可能に噛み合うギヤと、前記ギヤを回転させるギ
ヤ駆動手段とを備え、異常降下検出手段からの異常降下
検出出力に基づく前記ギヤ駆動手段の駆動によるギヤの
回転によって前記非常停止手段を作動させる構成とした
ことを特徴とする請求項2に記載の油圧式エレベータの
降下防止装置。 - 【請求項5】 作動手段は、非常停止手段の始動レバ
ーを操作可能に当接されたカムと、前記カムを作動させ
るカム駆動手段とを備え、異常降下検出手段からの異常
降下検出出力に基づく前記カム駆動手段の駆動によるカ
ムの作動によって前記非常停止手段を作動させる構成と
したことを特徴とする請求項2に記載の油圧式エレベー
タの降下防止装置。
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---|---|---|---|
JP2001123184A JP4284008B2 (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 油圧式エレベータの降下防止装置 |
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Publications (3)
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JP2002316781A true JP2002316781A (ja) | 2002-10-31 |
JP2002316781A5 JP2002316781A5 (ja) | 2006-06-01 |
JP4284008B2 JP4284008B2 (ja) | 2009-06-24 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4284008B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010037060A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータシステム |
JP2012148883A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-09 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの安全装置 |
CN107445013A (zh) * | 2016-05-18 | 2017-12-08 | 奥的斯电梯公司 | 用于电梯系统的制动系统 |
CN109789992A (zh) * | 2016-10-13 | 2019-05-21 | 三菱电机株式会社 | 电梯控制电路 |
CN112299200A (zh) * | 2020-09-22 | 2021-02-02 | 苏州科达液压电梯有限公司 | 一种液压电梯安全防护装置及其安全防护方法 |
-
2001
- 2001-04-20 JP JP2001123184A patent/JP4284008B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012148883A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-09 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの安全装置 |
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CN112299200A (zh) * | 2020-09-22 | 2021-02-02 | 苏州科达液压电梯有限公司 | 一种液压电梯安全防护装置及其安全防护方法 |
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