JP2002316429A - 記録装置の記録ヘッド及び記録装置 - Google Patents

記録装置の記録ヘッド及び記録装置

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JP2002316429A
JP2002316429A JP2001120215A JP2001120215A JP2002316429A JP 2002316429 A JP2002316429 A JP 2002316429A JP 2001120215 A JP2001120215 A JP 2001120215A JP 2001120215 A JP2001120215 A JP 2001120215A JP 2002316429 A JP2002316429 A JP 2002316429A
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temperature detecting
wire
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Noriaki Hiraide
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動コイルの温度を高精度に検出できるこ
と。 【解決手段】 複数の記録ワイヤ35をそれぞれ駆動す
る複数の電磁石コイル54を備えた記録装置の記録ヘッ
ド18において、電磁石コイルの直近に、これら複数の
電磁石コイルに跨って温度検出用線材68が配設された
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ワイヤを駆動
する駆動コイルを備え、上記記録ワイヤの突出動作によ
って記録書込を実行する記録装置の記録ヘッド、及びこ
の記録ヘッドを備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置には、記録ヘッドをプラテンの
軸方向に走行させる間に、この記録ヘッドにおける複数
の記録ワイヤをインクリボンを介して、上記プラテンの
前方周面に位置するシートに打ち付け、このシートに記
録書込を実施するドットインパクトプリンタがある。
【0003】このようなプリンタにおける記録ヘッドで
は、記録ワイヤを駆動する駆動コイル(電磁石コイル)
を発熱体として備えたヘッド本体の外周部に放熱器が配
置され、上記外周部に、ヘッド本体の温度を検出する温
度検出素子(サーミスタ)が設置されている。このサー
ミスタは、記録ヘッドの記録動作の実行に従って温度が
上昇するヘッド本体の温度を検出する。
【0004】サーミスタによる検出温度が所定の温度閾
値に至ったときに、記録ヘッドによる記録動作が停止さ
れる。その理由は、サーミスタによる検出温度が所定の
温度閾値に至ったときには、記録ワイヤを駆動するヘッ
ド本体内の駆動コイルが焼損したり、または、ヘッド本
体内の温度上昇により内部部品が損傷する恐れがある
が、これらを防止するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なサーミスタでは、発熱体としての駆動コイルの温度を
直接検出しているわけではないので、駆動コイルの温度
を高精度に検出することができない。
【0006】また、特定の記録ワイヤを集中的に駆動さ
せる記録パターンを記録する場合には、この特定の記録
ワイヤを駆動させる駆動コイルの温度が急激に上昇して
しまう。しかし、上述のサーミスタでは、この急激に上
昇した駆動コイルの温度を正確に検出することができな
い恐れがある。
【0007】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、駆動コイルの温度を高精度に検出で
きる記録装置の記録ヘッド、及びこの記録ヘッドを備え
た記録装置に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の記録ワイヤをそれぞれ駆動する複数の駆動コ
イルを備えた記録装置の記録ヘッドにおいて、上記駆動
コイルの直近に、これら複数の駆動コイルに跨って温度
検出手段が配設されたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、複数の記録ワイ
ヤをそれぞれ駆動する複数の駆動コイルが、フレームの
溝内に、周方向に間隔をあけて突設された複数のコアの
それぞれに巻き付けられて構成された記録装置の記録ヘ
ッドにおいて、上記フレームの溝内には、上記駆動コイ
ルの直近に、これら複数の駆動コイルに跨って温度検出
手段が配設されたことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、複数の上記駆動コイルに跨っ
て配設された温度検出手段が、異なった複数の駆動コイ
ル毎に個別に設けられたことを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、上記温度検出手段
が、駆動コイルに接触した放熱用シリコンに埋設された
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、プラテンに沿っ
て走行可能なキャリッジに複数の記録ワイヤを備えた記
録ヘッドが搭載され、この記録ヘッドは、複数の上記記
録ワイヤをそれぞれ駆動する複数の駆動コイルを備え、
上記記録ワイヤの駆動により、上記記録ヘッドと上記プ
ラテンとの間に搬送されるシートに画像を記録する記録
装置において、上記記録ヘッドにおける上記駆動コイル
の直近に、これら複数の駆動コイルに跨って温度検出手
段が配設されたことを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、プラテンに沿っ
て走行可能なキャリッジに複数の記録ワイヤを備えた記
録ヘッドが搭載され、この記録ヘッドは、複数の上記記
録ワイヤをそれぞれ駆動する複数の駆動コイルが、フレ
ームの溝内に、周方向に間隔をあけて突設された複数の
コアのそれぞれに巻き付けられて構成され、上記記録ワ
イヤの駆動により、上記記録ワイヤと上記プラテンとの
間に搬送されるシートに画像を記録する記録装置におい
て、上記記録ヘッドにおける上記フレームの溝内には、
上記駆動コイルの直近に、これら複数の駆動コイルに跨
って温度検出手段が配設されたことを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の発明において、上記記録ヘッドにおける複数
の駆動コイルに跨って配設された温度検出手段が、異な
った複数の駆動コイル毎に個別に設けられたことを特徴
とするものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7
のいずれかに記載の発明において、上記記録ヘッドにお
ける温度検出手段が、駆動コイルに接触した放熱用シリ
コンに埋設されたことを特徴とするものである。
【0016】請求項1、2、5または6に記載の発明に
は、次の作用がある。
【0017】駆動コイルの直近に、複数の駆動コイルに
跨って温度検出手段が配設されたことから、この温度検
出手段によって、複数の駆動コイルの平均温度を正確に
検出でき、このため、駆動コイルの温度を高精度に検出
できる。この結果、駆動コイルの焼損を防止でき、記録
ヘッドの信頼性を確保できる。
【0018】請求項3または7に記載の発明には、次の
作用がある。
【0019】複数の駆動コイルに跨って配設された温度
検出手段が、異なった複数の駆動コイル毎に個別に設け
られたことから、複数の駆動コイルのうち、特定の駆動
コイルが集中的に記録ワイヤを駆動する記録パターンの
場合に、この特定の駆動コイルに対応した温度検出手段
が、この特定の駆動コイルを含む複数の駆動コイルの温
度を検出する。このため、この特定の駆動コイルの焼損
を確実に防止できるので、記録ヘッドの信頼性を一層向
上させることができる。
【0020】請求項4または8に記載の発明には、次の
作用がある。
【0021】温度検出手段が、駆動コイルに接触した放
熱用シリコンに埋設されたことから、この熱伝導率の高
い放熱用シリコンを経て、駆動コイルの熱が温度検出手
段へ良好に伝熱されるので、温度検出手段による駆動コ
イルの温度検出をより一層高精度に実施できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。 [A]第1の実施の形態(図1〜図7) 図1は、本発明に係る記録装置の第1の実施の形態が適
用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示
す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体を示す側
断面図である。
【0023】これらの図に示す記録装置としてのプリン
タ10は、記録ヘッドの図示しない多数の記録ワイヤ
を、インクリボン31(図2)を介してシートSに打ち
付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を
印刷するドットインパクトプリンタである。
【0024】ここで、シートSは、単票紙や連続紙など
の普通紙の他に、複写紙やコート紙、フィルムなどであ
る。
【0025】上記プリンタ10は、図1に示すように、
記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリン
タ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユ
ニット12及び排出ユニット13と、同じくプリンタ本
体11に着脱自在に装着されたシート供給ガイド34
(図2)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ
覆う図示しないアッパケース及びロアケースと、を有し
て構成される。
【0026】上記プリンタ本体11は、本体フレームと
してのベースフレーム14、シート案内フレーム15
(図2)、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム
17と、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた印
刷機構部20と、プラテン21、シート案内22及びピ
ンチローラ25(図2)を備えたシート搬送機構部23
と、を有して構成される。
【0027】ベースフレーム14及びシート案内フレー
ム15は、図2に示すようにほぼ平行配置され、これら
のベースフレーム14及びシート案内フレーム15の両
端に上記左サイドフレーム16、右サイドフレーム17
がそれぞれ立設して固定される。これらの左サイドフレ
ーム16と右サイドフレーム17間に、図1に示すよう
に、キャリッジガイド軸24が架け渡されて回動可能に
枢支され、プラテン21が架け渡されて回転自在に配設
されている。シート案内22は、左サイドフレーム16
と右サイドフレーム17との間に配設されて、シート案
内フレーム15に嵌合して固定されている。また、左サ
イドフレーム16及び右サイドフレーム17の後方部、
上方部それぞれには、前記プッシュトラクタユニット1
2、排出ユニット13をそれぞれ装着可能な図示しない
トラクタユニット装着部、排出ユニット装着部が設けら
れている。
【0028】図2に示すプッシュトラクタユニット12
は、シートSとしての連続紙をシート搬送機構部23へ
送り出し、シート供給ガイド34は、シートSとしての
単票紙を1枚づつシート搬送機構部23へ供給する。ま
た、排出ユニット13は、連続紙または単票紙をシート
搬送機構部23からプリンタ10外へ引き出すものであ
る。
【0029】つまり、プッシュトラクタユニット12の
トラクタベルト26の回転により、このトラクタベルト
26のピン27の作用で、連続紙は、シート搬送機構部
23のシート案内22に案内され、このシート案内22
とプラテン21との間に形成されるシート搬送経路28
を経て記録ヘッド18へ向い、矢印α方向に送給され
る。このプッシュトラクタユニット12の非動作時に、
シート供給ガイド34から単票紙が一枚づつ、シート搬
送経路28を経て記録ヘッド18へ供給可能とされる。
また、排出ユニット13の排出ローラ29の回転によ
り、後述のごとく、記録ヘッド18により文字等が記録
された連続紙または単票紙は、シート搬送機構部23の
プラテン21から矢印β方向に引き出される。これによ
り、連続紙または単票紙は、キャリッジ19の後述の主
走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0030】図1に示す前記キャリッジ19は、キャリ
ッジガイド軸24に摺動自在に挿通されると共に、記録
ヘッド18を搭載する。キャリッジガイド軸24がプラ
テン21と平行に配置されることから、キャリッジ19
は、これらのプラテン21及びキャリッジガイド軸24
の軸方向と一致する主走査方向に移動(走行)可能に設
けられる。
【0031】図示しないキャリッジ駆動モータの正転ま
たは逆転により、キャリッジ19は、タイミングベルト
30(図2)を介しキャリッジガイド軸24に案内され
て、主走査方向における図1の左向きまたは右向きに走
行される。
【0032】前記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ3
5(図3及び図4)を備え、これらの記録ワイヤ35の
突出方向前方にインクリボン31が位置する。記録ヘッ
ド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行する
間に、記録ワイヤ35を突出動作させてインクリボン3
1に打ち当て、インクリボン31のインクを、プラテン
21とインクリボン31との間に搬送されるシートS
(連続紙または単票紙)に付着させて、このシートSに
文字を含む画像を記録する。
【0033】記録ヘッド18による記録動作は、キャリ
ッジ19が主走査方向左向きまたは右向きに走行する間
に、記録ヘッド18の記録ワイヤ35により一行分の記
録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シート
Sが連続紙の場合には、図2に示すシート搬送機構部2
3のプラテン21、プッシュトラクタユニット12及び
排出ユニット13が、また、シートSが単票紙の場合に
は、シート搬送機構部23のプラテン21、ピンチロー
ラ25及び排出ユニット13が、それぞれシートSを所
定量(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返さ
れることにより実施される。
【0034】尚、図2に示す符号32は、ベースフレー
ム14とシート案内フレーム15との間に開口して形成
されて、プリンタ10の下方からシート搬送機構部23
内へシートSを供給するためのボトムシート供給口であ
る。
【0035】ところで、上記記録ヘッド18は、図3及
び図4に示すように、ヘッド本体40にノーズ部41が
連設され、ヘッド本体40の外側に放熱器42が配置さ
れて構成される。
【0036】上記ヘッド本体40は、図4に示すよう
に、有底円筒形状のフレーム43の開口側に、略リング
形状のヨーク44、サイドヨーク45が順次積層して配
設され、また、フレーム43の内側にスプリングホルダ
(不図示)が配置され、更に、上記ヨーク44及びサイ
ドヨーク45の周方向に複数形成されたそれぞれの凹部
47及び凹部48に各一本のワイヤレバー49が収容さ
れ、また、これらのワイヤレバー49の基端部50が支
点軸51により支持され、更に、これらのワイヤレバー
49がレバーホルダ52により保持されて構成される。
【0037】フレーム43は、軟磁性材料(例えば1%
ケイ素鋼)から構成され、外壁66と内壁67との間に
溝46が形成される。このフレーム43の底面部には、
上記溝46内に、同心円上に所定間隔を隔てて複数のコ
ア53が一体に突設される。これらの各コア53に、駆
動コイルとしての電磁石コイル54がコイルボビン56
を介して巻き付けられる。このコア53及び電磁石コイ
ル54により電磁石59が構成される。
【0038】それぞれの上記ワイヤレバー49の先端部
55に、記録ワイヤ35が1本づつ装着される。図4で
は、一本の記録ワイヤ35のみを示す。また、各ワイヤ
レバー49は、それぞれの先端部55付近が、スプリン
グホルダに内蔵された復帰スプリング(ともに図示せ
ず)によってレバーホルダ52方向へ常時付勢される。
【0039】更に、各ワイヤレバー49の基端部50に
は、この基端部50との間でU字溝61を構成するエッ
ジ部62が一体に形成される。このU字溝61内に支点
軸51が嵌合されて、各ワイヤレバー49の基端部50
が支点軸51に支持され、各ワイヤレバー49は、支点
軸51を中心として回動可能に設けられる。
【0040】上述のように、複数のワイヤレバー49の
各基端部50をそれぞれ支持する支点軸51は、ワイヤ
レバー49の本数に対応した数の辺を有する多角形状の
リング体から構成され、各辺にワイヤレバー49の基端
部50のU字溝61が嵌合する。この支点軸51は、ヨ
ーク44とサイドヨーク45との間に介在されて支持さ
れる。
【0041】前記電磁石59の電磁石コイル54に通電
がなされると、この電磁石59の周囲に磁気回路63が
形成され、コア53が励磁されて吸引力が発生し、ワイ
ヤレバー49のアーマチェア部60がコア53に吸引さ
れる。これにより、ワイヤレバー49は、基端部50を
支持する支点軸51を中心としてノーズ部41方向に回
動し、記録ワイヤ35をノーズ部41の先端ガイド65
から突出動作させる。このように、電磁石コイル54は
通電により、ワイヤレバー49を介して記録ワイヤ35
を駆動する。
【0042】電磁石コイル54の通電が遮断されたとき
にコア53が消磁されて、上記吸引力が消失する。この
とき、ワイヤレバー49は、図示しない復帰スプリング
の付勢力(復帰力)により、支点軸51を中心としてレ
バーホルダ52方向へ回動し、記録ワイヤ35を元位置
に復帰させる。
【0043】上記ノーズ部41は、記録ワイヤ35の上
述の突出動作を含む進退動作を案内するものである。つ
まり、記録ワイヤ35の進退動作は、ノーズ部41内に
形成された複数の中間ガイド64及び先端ガイド65に
より案内される。また、前記放熱器42(図3)は、電
磁石59の電磁石コイル54への通電によってこの電磁
石コイル54が発熱するが、この発熱によるヘッド本体
40の熱を放散させて、このヘッド本体40を冷却する
ものである。
【0044】上述のように構成された記録ヘッド18で
は、図5及び図6にも示すように、ヘッド本体40のフ
レーム43内に、温度検出手段としての温度検出用線材
68が配設されて、発熱体としての電磁石コイル54の
温度が検出される。
【0045】この温度検出用線材68は通電可能な線材
であり、電気抵抗値の変化を利用して電磁石コイル54
の温度を検出するものである。つまり、温度変化により
変動する温度検出用線材68の電気抵抗値を、この温度
検出用線材68を流れる電流値またはこの温度検出用線
材68の電位差などから計測し、この電気抵抗値と電磁
石コイル54の温度との相関性に基づいて、電磁石コイ
ル54の温度を検出する。
【0046】温度検出用線材68は、図7にも示すよう
にリング形状に形成され、図5及び図6に示すように、
フレーム43の溝46内における外壁66と電磁石コイ
ル54との間に収容される。更に、この温度検出用線材
68は、電磁石コイル54の直近に位置づけられる。ま
た、温度検出用線材68は、フレーム43に配設された
全ての電磁石コイル54に跨って延在されて、これら電
磁石コイル54の平均温度を検出可能とする。
【0047】フレーム43の溝46内には、熱伝導率の
高い放熱用シリコン69が充填される。従って、発熱体
としての電磁石コイル54は放熱用シリコン69に接触
し、電磁石コイル54の熱は、放熱用シリコン69を経
てフレーム43へ良好に伝導される。温度検出用線材6
8は溝46内に収容されて、この放熱用シリコン69内
に埋設される。従って、この放熱用シリコン69によっ
て、電磁石コイル54の熱が温度検出用線材68にも効
率よく伝導される。
【0048】温度検出用線材68の両端部に設けられた
端子70A及び70B(図7)は、図4に示すようにフ
レーム43の底面部を貫通して、フレーム43とノーズ
部41との間に介装された基板71に接続される。
【0049】上述のように構成されたことから、上記実
施の形態によれば、次の効果〜を奏する。
【0050】記録ヘッド18においては、フレーム4
3の溝46内における電磁石コイル54の直近に、全て
の電磁石コイル54に跨って温度検出用線材68が配設
されたことから、この温度検出用線材68によって、全
ての電磁石コイル54の平均温度を正確に検出でき、こ
のため、電磁石コイル54の温度を高精度に検出でき
る。この結果、電磁石コイル54の焼損などを防止で
き、記録ヘッド18の信頼性を確保できる。
【0051】記録ヘッド18では、温度検出用線材6
8が、電磁石コイル54に接触した放熱用シリコン69
に埋設されたことから、この熱伝導率の高い放熱用シリ
コン69を経て、電磁石コイル54の熱が温度検出用線
材68へ良好に伝熱される。このため、温度検出用線材
68による電磁石コイル54の温度検出をより一層高精
度に実施できる。
【0052】電磁石コイル54の温度を検出する温度
検出用線材68がフレーム43の溝46内に配設され、
フレーム43の外壁66外周面には温度検出素子が設置
されることがない。このため、フレーム43を簡単な構
造に構成できる。
【0053】フレーム43の外壁66外周面に複数個
の温度検出素子(サーミスタ等)を設置する場合には、
基板71に接続される接続端子の数は、温度検出素子の
数だけ必要となる。これに対し、全ての電磁石コイル5
4に跨って配置されて、これら電磁石コイル54の平均
温度を検出する本実施の形態の温度検出用線材68で
は、基板71に接続される端子70A及び70Bは、温
度検出素子1個分の数で足りるので、基板71の構成を
簡素化でき、コストを低減できる。
【0054】[B]第2の実施の形態(図8) 図8は、本発明に係る記録装置の第2の実施の形態が適
用された記録ヘッドにおけるフレーム等と温度検出用線
材とを示す、図7に対応した斜視図である。この第2の
実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部
分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0055】この第2の実施の形態では、フレーム43
内に周方向に配置された複数(例えば24個)の電磁石
コイル54を、フレーム43の周方向に沿って複数のブ
ロック(例えば3個のブロック)に分割し、各ブロック
を構成する複数(例えば8個)の電磁石コイル54をそ
れぞれ跨るようにして、温度検出用線材75、76、7
7が(例えば3個)設けられている。つまり、各温度検
出用線材75、76、77は、異なった複数個(例えば
8個)の電磁石コイル54毎に、これらの複数個(例え
ば8個)の電磁石コイル54に跨って個別に設けられた
ものである。
【0056】各温度検出用線材75、76、77は、フ
レーム43の溝46内で、電磁石コイル54と外壁66
との間に、電磁石コイル54の直近に配設されると共
に、放熱用シリコン69に埋設される。更に、温度検出
用線材75の端子78A及び78B、温度検出用線材7
6の端子79A及び79B、温度検出用線材77の端子
80A及び80Bのそれぞれは、フレーム43の底面部
を貫通して基板71に接続される。
【0057】従って、上記実施の形態によっても、前記
第1の実施の形態の効果〜と同様な効果を奏する
他、次の効果を奏する。
【0058】記録ヘッド18における温度検出用線材
75、76、77のそれぞれが、異なった複数(例えば
8個)の電磁石コイル54毎に個別に設けられたもので
あることから、複数の電磁石コイル54のうち、特定の
電磁石コイル54が集中的に記録ワイヤ35を駆動する
記録パターンを記録する場合に、この特定の電磁石コイ
ル54に対応した温度検出用線材75、76、77が、
この特定の電磁石コイル54を含む同一ブロック内の複
数(例えば8個)の電磁石コイル54の平均温度を検出
する。このため、この特定の電磁石コイル54の温度を
正確に検出でき、この特定の駆動コイルの焼損を確実に
防止できので、記録ヘッド18の信頼性を一層向上させ
ることができる。
【0059】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0060】例えば、上記実施の形態では、温度検出用
線材68、75、76、77がフレーム43の溝46内
で、外壁66と電磁石コイル54との間に配設されるも
のを述べたが、内壁67と電磁石コイル54との間に、
この電磁石コイル54に直近して配設されても良い。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る記録装置の
記録ヘッドによれば、駆動コイルの温度を高精度に検出
できる。
【0062】請求項5に記載の発明に係る記録装置によ
れば、装備した記録ヘッドにおける駆動コイルの温度を
高精度に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の第1の実施の形態が適
用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示
す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1の記録ヘッドを示す斜視図である。
【図4】図3のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】図4のヘッド本体のフレーム等を拡大して示す
拡大断面図である。
【図6】図5のVI矢視図である。
【図7】図5のフレーム等に温度検出用線材を組付ける
状況を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る記録装置の第2の実施の形態が適
用された記録ヘッドにおけるフレーム等と温度検出用線
材とを示す、図7に対応した斜視図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置) 18 記録ヘッド 19 キャリッジ 21 プラテン 35 記録ワイヤ 43 フレーム 46 フレームの溝 53 フレームのコア 54 電磁石コイル(駆動コイル) 68 温度検出用線材(温度検出手段) 69 放熱用シリコン 75、76、77 温度検出用線材(温度検出手段) S シート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録ワイヤをそれぞれ駆動する複
    数の駆動コイルを備えた記録装置の記録ヘッドにおい
    て、 上記駆動コイルの直近に、これら複数の駆動コイルに跨
    って温度検出手段が配設されたことを特徴とする記録装
    置の記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 複数の記録ワイヤをそれぞれ駆動する複
    数の駆動コイルが、フレームの溝内に、周方向に間隔を
    あけて突設された複数のコアのそれぞれに巻き付けられ
    て構成された記録装置の記録ヘッドにおいて、 上記フレームの溝内には、上記駆動コイルの直近に、こ
    れら複数の駆動コイルに跨って温度検出手段が配設され
    たことを特徴とする記録装置の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 複数の上記駆動コイルに跨って配設され
    た温度検出手段が、異なった複数の駆動コイル毎に個別
    に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の記録装置の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記温度検出手段が、駆動コイルに接触
    した放熱用シリコンに埋設されたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の記録装置の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 プラテンに沿って走行可能なキャリッジ
    に複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッドが搭載され、 この記録ヘッドは、複数の上記記録ワイヤをそれぞれ駆
    動する複数の駆動コイルを備え、 上記記録ワイヤの駆動により、上記記録ヘッドと上記プ
    ラテンとの間に搬送されるシートに画像を記録する記録
    装置において、 上記記録ヘッドにおける上記駆動コイルの直近に、これ
    ら複数の駆動コイルに跨って温度検出手段が配設された
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 プラテンに沿って走行可能なキャリッジ
    に複数の記録ワイヤを備えた記録ヘッドが搭載され、 この記録ヘッドは、複数の上記記録ワイヤをそれぞれ駆
    動する複数の駆動コイルが、フレームの溝内に、周方向
    に間隔をあけて突設された複数のコアのそれぞれに巻き
    付けられて構成され、 上記記録ワイヤの駆動により、上記記録ワイヤと上記プ
    ラテンとの間に搬送されるシートに画像を記録する記録
    装置において、 上記記録ヘッドにおける上記フレームの溝内には、上記
    駆動コイルの直近に、これら複数の駆動コイルに跨って
    温度検出手段が配設されたことを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 上記記録ヘッドにおける複数の駆動コイ
    ルに跨って配設された温度検出手段が、異なった複数の
    駆動コイル毎に個別に設けられたことを特徴とする請求
    項5または6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 上記記録ヘッドにおける温度検出手段
    が、駆動コイルに接触した放熱用シリコンに埋設された
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の記
    録装置。
JP2001120215A 2001-04-18 2001-04-18 記録装置の記録ヘッド及び記録装置 Withdrawn JP2002316429A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102744975A (zh) * 2011-04-22 2012-10-24 多美科信息科技(深圳)有限公司 打印头

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