JP2001293892A - 記録装置の記録ヘッド及び記録装置 - Google Patents

記録装置の記録ヘッド及び記録装置

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JP2001293892A
JP2001293892A JP2000115213A JP2000115213A JP2001293892A JP 2001293892 A JP2001293892 A JP 2001293892A JP 2000115213 A JP2000115213 A JP 2000115213A JP 2000115213 A JP2000115213 A JP 2000115213A JP 2001293892 A JP2001293892 A JP 2001293892A
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recording head
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Noriaki Hiraide
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱器への熱伝導性を高め、且つ放熱器の変
形を防止できるようにすること。 【解決手段】 記録ワイヤを動作させる電磁石を備え
た、発熱体としてのヘッド本体のフレーム45の外側に
放熱器42が配置された記録装置の記録ヘッド18にお
いて、フレームと放熱器との間に、これらのフレーム及
び放熱器に密着して金属ブロック49が高熱伝導部材と
して介在され、この金属ブロックは、フレームと放熱器
との組み付け時に変形可能な構造に構成されたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱体としてのヘ
ッド本体の外側に放熱器が配置された記録装置の記録ヘ
ッド、及びこの記録ヘッドを備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置には、記録ヘッドをプラテンの
軸方向に走行させる間に、この記録ヘッドにおける多数
の記録ワイヤをインクリボンを介して、上記プラテンの
前方周面に位置するシートに打ち付け、このシートに記
録書込を実施するドットインパクトプリンタがある。
【0003】このようなプリンタの上記記録ヘッドで
は、記録ワイヤを動作させる電磁石コイルを備えた発熱
体としてのヘッド本体の外側に放熱器が配置されて、ヘ
ッド本体にて発生する熱が放散され、このヘッド本体が
冷却される。
【0004】従来の記録ヘッドには、ヘッド本体と放熱
器との間に高熱伝導性の充填材、例えばアルミナ粉末が
混入されたシリコンが介在されたものがある(第1従来
技術)。
【0005】また、従来の記録ヘッドには、ヘッド本体
と放熱器との間に隙間が生じないように、放熱器にヘッ
ド本体のフレームを圧入して構成されたものがある(第
2従来技術)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1従
来技術の記録ヘッドでは、後述の表1に示す如く、充填
材としての上記シリコンの熱伝導率が0.84〜1.8
8W/(m・K)程度であって低いため、ヘッド本体と
放熱器との間の熱抵抗が大きくなってしまう。
【0007】また、上記第2従来技術の記録ヘッドで
は、ヘッド本体と放熱器とが圧入により結合されている
ため、両者間の熱抵抗は非常に低いが、上記圧入によっ
て放熱器が変形してしまう。このため、放熱器を位置決
め用部材として用いて、記録ヘッドをキャリッジに取り
付けることができない。
【0008】本発明は、上述の事情を考慮してなされた
ものであり、放熱器への熱伝導性を高め、且つ放熱器の
変形を防止できる記録装置の記録ヘッド及び記録装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録ワイヤを動作させる電磁石コイルを備えた、発
熱体としてのヘッド本体の外側に放熱器が配置された記
録装置の記録ヘッドにおいて、上記ヘッド本体と上記放
熱器との間に、これらのヘッド本体及び放熱器に密着し
て高熱伝導部材が介在され、この高熱伝導部材は、上記
ヘッド本体と上記放熱器との組み付け時に変形可能な構
造に形成された金属体から構成されたことを特徴とする
ものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記高熱伝導部材が、複数の穴または
空隙を有する金属ブロックであることを特徴とするもの
である。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上記高熱伝導部材が、銅、ア
ルミニウム、銅合金またはアルミニウム合金製であるこ
とを特徴とするものである。
【0012】請求項4に記載の発明は、記録ワイヤを動
作させる電磁石コイルを備えた、発熱体としてのヘッド
本体の外側に放熱器が配置された記録ヘッドを有し、こ
の記録ヘッドが、プラテンに沿って走行可能なキャリッ
ジに搭載され、上記記録ワイヤの突出動作により、上記
プラテンと上記記録ヘッドとの間に搬送されるシートに
画像が記録される記録装置において、上記記録ヘッドの
上記ヘッド本体と上記放熱器との間に、これらのヘッド
本体及び放熱器に密着して高熱伝導部材が介在され、こ
の高熱伝導部材は、上記ヘッド本体と上記放熱器との組
み付け時に変形可能な構造に形成された金属体から構成
されたことを特徴とするものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、上記記録ヘッドの高熱伝導部材が、複
数の穴または空隙を有する金属ブロックであることを特
徴とするものである。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明において、上記記録ヘッドの高熱伝導部
材が、銅またはアルミニウム製であることを特徴とする
ものである。
【0015】請求項1乃至6に記載の発明には、次の作
用がある。
【0016】発熱体としてのヘッド本体と放熱器との間
に、これらのヘッド本体及び放熱器に密着して、金属体
から構成された高熱伝導部材が介在されたことから、ヘ
ッド本体と放熱器との間の熱抵抗を著しく低減できる。
この結果、ヘッド本体から放熱器への熱伝導性を高める
ことができ、記録ヘッドの放熱性を向上させることがで
きる。
【0017】また、発熱体としてのヘッド本体と放熱器
との間に介在された高熱伝導部材が、ヘッド本体と放熱
器との組み付け時に変形可能な構造に形成された金属体
から構成されたことから、ヘッド本体と放熱器との組み
付け時に高熱伝導部材が変形することによって、放熱器
の変形を防止できる。このため、放熱器を位置決め用部
材として、記録ヘッドをキャリッジに高精度に取り付け
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0019】図1は、本発明に係る記録装置の一実施の
形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ
本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体
を示す側断面図である。
【0020】これらの図に示す記録装置としてのプリン
タ10は、記録ヘッドの図示しない多数の記録ワイヤ
を、インクリボン31(図2)を介してシートSに打ち
付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を
印刷するドットインパクトプリンタである。ここで、シ
ートSは、単票紙や連続紙などの普通紙の他に、OHP
(オーバーヘッドプロジェクト)シートやコート紙、フ
ィルムなどである。
【0021】上記プリンタ10は、図1に示すように、
記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリン
タ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユ
ニット12及び排出ユニット13と、同じくプリンタ本
体11に着脱自在に装着されたシート供給ガイド34
(図2)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ
覆う図示しないアッパケース及びロアケースと、を有し
て構成される。
【0022】上記プリンタ本体11は、本体フレームと
してのベースフレーム14、シート案内フレーム15
(図2)、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム
17と、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた印
刷機構部20と、プラテン21、シート案内22及びピ
ンチローラ25(図2)を備えたシート搬送機構部23
と、を有して構成される。
【0023】ベースフレーム14及びシート案内フレー
ム15は、図2に示すようにほぼ平行配置され、これら
のベースフレーム14及びシート案内フレーム15の両
端に上記左サイドフレーム16、右サイドフレーム17
がそれぞれ立設して固定される。こららの左サイドフレ
ーム16と右サイドフレーム17間に、図1に示すよう
に、キャリッジガイド軸24が架け渡されて回動可能に
枢支され、プラテン21が架け渡されて回転自在に配設
されている。シート案内22は、左サイドフレーム16
と右サイドフレーム17との間に配設されて、シート案
内フレーム15に嵌合して固定されている。また、左サ
イドフレーム16及び右サイドフレーム17の後方部、
上方部それぞれには、前記プッシュトラクタユニット1
2、排出ユニット13をそれぞれ装着可能な図示しない
トラクタユニット装着部、排出ユニット装着部が設けら
れている。
【0024】図1に示すプッシュトラクタユニット12
は、シートSとしての連続紙をシート搬送機構部23へ
送り出し、シート供給ガイド34は、シートSとしての
単票紙を1枚づつシート搬送機構部23へ供給する。ま
た、排出ユニット13は、連続紙または単票紙をシート
搬送機構部23からプリンタ10外へ引き出すものであ
る。
【0025】つまり、図2に示すように、プッシュトラ
クタユニット12のトラクタベルト26の回転により、
このトラクタベルト26のピン27の作用で、連続紙
は、シート搬送機構部23のシート案内22に案内さ
れ、このシート案内22とプラテン21との間に形成さ
れるシート搬送経路28を経てプラテン21へ向い、矢
印α方向に送給される。このプッシュトラクタユニット
12の非動作時に、シート供給ガイド34から単票紙が
一枚づつ、シート搬送経路28を経てプラテン21へ供
給可能とされる。また、排出ユニット13の排出ローラ
29の回転により、後述のごとく、記録ヘッド18によ
り文字等が記録された連続紙または単票紙は、シート搬
送機構部23のプラテン21から矢印β方向に引き出さ
れる。これにより、連続紙または単票紙は、キャリッジ
19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送さ
れる。
【0026】図1に示す前記キャリッジ19は、キャリ
ッジガイド軸24に摺動自在に挿通されると共に、記録
ヘッド18を搭載する。キャリッジガイド軸24がプラ
テン21と平行に配置されることから、キャリッジ19
は、これらのプラテン21及びキャリッジガイド軸24
の軸方向と一致する主走査方向に移動(走行)可能に設
けられる。
【0027】図示しないキャリッジ駆動モータの正転ま
たは逆転により、キャリッジ19は、タイミングベルト
30(図2)を介しキャリッジガイド軸24に案内され
て、主走査方向における図1の左向きまたは右向きに走
行される。
【0028】前記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ3
5(図3(A))を備え、これらの記録ワイヤ35の突
出方向前方にインクリボン31が位置する。記録ヘッド
18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行する間
に、記録ワイヤを突出動作させてインクリボン31に打
ち当て、インクリボン31のインクをプラテン21の前
方周面に接するシートS(連続紙または単票紙)に付着
させて、このシートSに文字を含む画像を記録する。
【0029】記録ヘッド18による記録動作は、キャリ
ッジ19が主走査方向左向きまたは右向きに走行する間
に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行分の記録が
なされ、この一行分の記録がなされる度に、シートSが
連続紙の場合には、シート搬送機構部23のプラテン2
1、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット1
3が、また、シートSが単票紙の場合には、シート搬送
機構部23のプラテン21、ピンチローラ25及び排出
ユニット13が、それぞれシートSを所定量(通常行間
分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより
実施される。
【0030】尚、図2に示す符号32は、ベースフレー
ム14とシート案内フレーム15との間に開口して形成
されて、プリンタ10の下方からシート搬送機構部23
内へシートSを供給するためのボトムシート供給口であ
る。
【0031】また、プラテン21、プッシュトラクタユ
ニット12及び排出ユニット13の駆動制御と、キャリ
ッジ19の走行制御と、記録ヘッド18の記録ワイヤ3
5による記録動作の制御は、制御装置としての制御基板
33(図2)により実施される。この制御基板33は、
例えばプリンタ本体11の後方におけるシート案内フレ
ーム15の下方に配置される。
【0032】ところで、上記記録ヘッド18は、図3及
び図6に示すように、ヘッド本体40にノーズ部41が
連設され、ヘッド本体40の外側に放熱器42が配置さ
れて構成される。
【0033】ノーズ部41の取付片44の位置決め穴3
8に、キャリッジ19に植設された位置決めピン39を
挿入し、ヘッド本体40が放熱器42を介し取付ボルト
43を用いてキャリッジ19に固定されて、記録ヘッド
18がキャリッジ19に取り付けられる。取付片44に
より、記録ヘッド18におけるプリンタ10の主走査方
向(つまりキャリッジ19の走行方向)及びプリンタ1
0の前後方向の位置決めがなされる。また、放熱器42
により、記録ヘッド18におけるプリンタ10の上下方
向(図1)の位置決めがなされる。このプリンタ10の
上下方向は、プリンタ10の主走査方向及び前後方向に
対し直交する方向である。
【0034】上記放熱器42による上下方向の位置決め
は、後述の如く、ヘッド本体40と放熱器42との組み
付けの際に、放熱器42が変形しないことにより実現さ
れる。
【0035】上記ヘッド本体40は、図5に示すフレー
ム45、ヨーク、サイドヨーク、レバーホルダ及びワイ
ヤレバー(共に図示せず)を有してなり、ワイヤレバー
の先端に記録ワイヤ35が装着されている。
【0036】フレーム45には、コア46に電磁石コイ
ル(不図示)が巻き付けられており、この電磁石コイル
に通電がなされることにより、コア46が励磁されて上
記ワイヤレバーが吸引され、記録ワイヤ35が突出動作
される。上記ノーズ部41は、記録ワイヤ35を内部に
収容して、記録ワイヤ35の突出動作を案内する。ま
た、ヘッド本体40のフレーム45に電磁石コイルが配
設されることにより、ヘッド本体40は発熱体となって
いる。
【0037】ヘッド本体40のフレーム45は、放熱器
42の内周に配置されるが、この放熱器42の内周に
は、周方向のほぼ等配位置にフレーム受部47が形成さ
れている。このフレーム受部47は放熱器42の内方へ
突設され、フレーム45に接触することによって、フレ
ーム45をプリンタ10の上下方向(図1)に位置決め
する。
【0038】放熱器42の内周においてフレーム受部4
7を除く内周面48とヘッド本体40のフレーム45と
の間に、高熱伝導部材としての金属ブロック49が介在
されている。この金属ブロック49は、表1に示すよう
に、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金
等の如く、熱伝導率の高い金属にて構成されている。
【0039】
【表1】
【0040】また、金属ブロック49は、図4(A)に
示すように、高さ方向に貫通する円形の貫通孔50が、
長手方向に沿って複数個形成されたものであり、内周面
にテーパ56が形成されている。このテーパ56は、金
属ブロック49の外周面63を放熱器42の内周面48
に接触させて配置した後、これらの放熱器42及び金属
ブロック49の内側にヘッド本体40のフレーム45
を、図5の紙面に垂直方向(つまり金属ブロック49の
高さ方向)に圧入する際、この圧入方向に漸次縮径する
よう形成されている。
【0041】フレーム45が放熱器42及び金属ブロッ
ク49の内側に圧入されることにより、金属ブロック4
9は、放熱器42が変形する前に、貫通孔50の容積が
減少又は消失するように幅方向に圧縮変形される。この
金属ブロック49の圧縮変形により、ヘッド本体40の
フレーム45が放熱器42に上述の如く組み付けられた
際には、金属ブロック49は、フレーム45及び放熱器
42に共に密着して設けられる。
【0042】図4(B)〜(F)は、図4(A)に示す
金属ブロック49における貫通孔50の配列または形状
を変更した第1〜第5変形例をそれぞれ示す。
【0043】第1変形例の金属ブロック51は、貫通孔
50の代わりに四角孔57が設けられたものであり、第
2変形例の金属ブロック52は、貫通孔50の代わりに
菱形孔58が設けられたものである。また、第3変形例
の金属ブロック53は、金属ブロック51の四角孔57
が歪んだ形状の四角孔59を備えたものである。更に、
第4変形例の金属ブロック54は、金属ブロック49の
貫通孔50が、金属ブロック54の幅方向に千鳥状に並
設されたものである。また、第5変形例の金属ブロック
55は、金属ブロック49の貫通孔50の代わりに、菱
形孔60及び三角孔61が多数密集して貫通されたもの
である。
【0044】これらの各変形例の金属ブロック51〜5
5は、金属ブロック49の場合と同様に、銅、銅合金、
アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。
これらの銅またはアルミニウムなどは、表1に示すよう
に引張り強さやヤング率が大きく、容易に変形し難い部
材であるが、貫通孔50、四角孔57、菱形孔58、四
角孔59、菱形孔60及び三角孔61の存在によって、
金属ブロック49及び金属ブロック51〜55は、ヘッ
ド本体40のフレーム45と放熱器42との圧入に伴う
組み付け時に変形可能に構成される。
【0045】従って、上記実施の形態によれば、次の効
果及びを奏する。
【0046】発熱体としてのヘッド本体40のフレー
ム45と放熱器42との間に、これらのフレーム45及
び放熱器42に密着して、銅、銅合金、アルミニウムま
たはアルミニウム合金等の、熱伝導率の高い部材から構
成された金属ブロック49が介在されたことから、フレ
ーム45と放熱器42との間の熱抵抗を著しく低減でき
る。この結果、ヘッド本体40のフレーム45から放熱
器42への熱伝導性を高めることができ、記録ヘッド1
8の放熱性を向上させることができる。
【0047】発熱体としてのヘッド本体40のフレー
ム45と放熱器42との間に介在された金属ブロック4
9が複数の貫通孔50を有して、フレーム45と放熱器
42との組み付け時に変形可能な構造に形成されたこと
から、フレーム45と放熱器42との組み付け時に金属
ブロック49が変形することによって、放熱器42の変
形を防止できる。このため、この放熱器42を位置決め
用部材として用いて、記録ヘッド18をキャリッジ19
に高精度に取り付けることができる。
【0048】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0049】上記実施の形態では、ヘッド本体40のフ
レーム45が、放熱器42及び金属ブロック49の内側
に圧入されるものを述べたが、放熱器42を図5の上下
方向に分割して2つの部材とし、これら分割された部材
をボルトにより締結して、フレーム45を、放熱器42
及び金属ブロック49の内側に配置するものでもよい。
この場合にも、上下分割2部品からなる放熱器42をボ
ルト結合する際に、金属ブロック49が変形して、この
金属ブロック49は放熱器42及びフレーム45に密着
するよう設けられる。また、この場合には、金属ブロッ
ク49の内周にテーパ56が形成される必要はない。
【0050】また、上記実施の形態では、記録ヘッド1
8に、フレーム45を有するヘッド本体40が単段設け
られるものを述べたが、図7〜図9に示すように、ヘッ
ド本体40が複数段、プリンタ10の前後方向に配置さ
れた記録ヘッド62に本発明を適用してもよい。これら
の図7〜図9においては、前記実施の形態と同様な部分
は同一の符号を付している。この場合、放熱器42は、
それぞれのヘッド本体40のフレーム45に対応し、金
属ブロック49を介して個々に配置される。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る記録装置の
記録ヘッドによれば、発熱体としてのヘッド本体と、こ
のヘッド本体の外側に配置される放熱器との間に、これ
らのヘッド本体及び放熱器に密着して高熱伝導部材が介
在され、この高熱伝導部材は、ヘッド本体と放熱器との
組み付け時に変形可能な構造に形成された金属体から構
成されたことから、放熱器への熱伝導性を高め、且つ放
熱器の変形を防止できる。
【0052】また、請求項4に記載の発明に係る記録装
置によれば、発熱体としてのヘッド本体の外側に放熱器
が配置された記録ヘッドがキャリッジに搭載され、記録
ヘッドのヘッド本体と放熱器との間に、これらのヘッド
本体及び放熱器に密着して高熱伝導部材が介在され、こ
の高熱伝導部材は、ヘッド本体と放熱器との組み付け時
に変形可能な構造に形成された金属体から構成されたこ
とから、放熱器への熱伝導性を高め、且つ放熱器の変形
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用さ
れたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜
視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1の記録ヘッド及びキャリッジを示し、
(A)が正面図、(B)が平面図、(C)が右側面図で
ある。
【図4】(A)は、図3の記録ヘッドに具備される金属
ブロックを示す斜視図であり、(B)〜(F)は、図4
(A)の金属ブロックの第1〜第5変形例をそれぞれ示
す斜視図である。
【図5】図3(C)のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図3の記録ヘッド及びキャリッジを示す斜視図
である。
【図7】本発明に係る記録装置における他の実施の形態
に適用された記録ヘッド及びキャリッジを示し、(A)
が正面図、(B)が平面図、(C)が右側面図である。
【図8】図7(C)のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図7に示す記録ヘッド及びキャリッジを示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置) 18 記録ヘッド 19 キャリッジ 21 プラテン 35 記録ワイヤ 40 ヘッド本体 42 放熱器 49 金属ブロック(高熱伝導部材) 50 貫通孔 S シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ワイヤを動作させる電磁石コイルを
    備えた、発熱体としてのヘッド本体の外側に放熱器が配
    置された記録装置の記録ヘッドにおいて、 上記ヘッド本体と上記放熱器との間に、これらのヘッド
    本体及び放熱器に密着して高熱伝導部材が介在され、 この高熱伝導部材は、上記ヘッド本体と上記放熱器との
    組み付け時に変形可能な構造に形成された金属体から構
    成されたことを特徴とする記録装置の記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記高熱伝導部材が、複数の穴または空
    隙を有する金属ブロックであることを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記高熱伝導部材が、銅、アルミニウ
    ム、銅合金またはアルミニウム合金製であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の記録装置の記録ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 記録ワイヤを動作させる電磁石コイルを
    備えた、発熱体としてのヘッド本体の外側に放熱器が配
    置された記録ヘッドを有し、この記録ヘッドが、プラテ
    ンに沿って走行可能なキャリッジに搭載され、上記記録
    ワイヤの突出動作により、上記プラテンと上記記録ヘッ
    ドとの間に搬送されるシートに画像が記録される記録装
    置において、 上記記録ヘッドの上記ヘッド本体と上記放熱器との間
    に、これらのヘッド本体及び放熱器に密着して高熱伝導
    部材が介在され、 この高熱伝導部材は、上記ヘッド本体と上記放熱器との
    組み付け時に変形可能な構造に形成された金属体から構
    成されたことを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 上記記録ヘッドの高熱伝導部材が、複数
    の穴または空隙を有する金属ブロックであることを特徴
    とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 上記記録ヘッドの高熱伝導部材が、銅ま
    たはアルミニウム製であることを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載の記録装置。
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