JP2002315905A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002315905A
JP2002315905A JP2001125995A JP2001125995A JP2002315905A JP 2002315905 A JP2002315905 A JP 2002315905A JP 2001125995 A JP2001125995 A JP 2001125995A JP 2001125995 A JP2001125995 A JP 2001125995A JP 2002315905 A JP2002315905 A JP 2002315905A
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JP
Japan
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ball
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time
game machine
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Application number
JP2001125995A
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English (en)
Inventor
Kimitada Ichikawa
公督 市川
Hidenori Watanabe
秀範 渡邉
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図柄の変動時間短縮機能の設定条件の制約を
緩和させて普通図柄や特別図柄の保留球の消化を積極的
に早めるようにすること、遊技者の興趣性の向上を図る
ことができるようにすること。 【解決手段】 大当たり発生時(利益状態発生時)に特
別図柄保留球数PNが6個存在している場合、図柄の変
動時間が約2〜5秒に短縮されるようになり、6個目の
保留球は5秒だけ変動し(PN=5)、5個目の保留球
は2秒だけ変動し(PN=4)、4個目の保留球は3秒
だけ変動し(PN=3)、3個目の保留球は5秒だけ変
動し(PN=2(+1))、2個目の保留球は5秒だけ
変動する(PN=1(+1))。そして、最後の1個目
の保留球は5秒だけ変動する(PN=0(+2))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は弾球遊技機に関
し、特に普通図柄用保留球数や特別図柄用保留球数の消
化を極力早めるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、パチンコ機等の弾球遊技機にお
いては、普通図柄始動手段が遊技球を検出した場合、普
通図柄表示手段の普通図柄が所定時間変動し、その変動
後の停止図柄が大当たり等の特定態様となった場合、開
閉式の電動式チューリップを一体的に構成した特別図柄
始動手段が所定時間だけ開放されて、遊技球が入賞し易
くなる。一方、特別図柄始動手段が遊技球を検出した場
合、特別図柄表示手段の複数個の特別図柄が所定時間だ
け変動し、その変動後の停止図柄が大当たり等の特定態
様となった場合、アタッカーと呼ばれる開閉式入賞手段
(可変入賞手段)が所定条件に基づいて設定回数まで開
閉動作を繰り返し、遊技者に有利な特別遊技状態が発生
する。
【0003】普通図柄表示手段や特別図柄表示手段の図
柄変動中に、普通図柄始動手段や特別図柄始動手段が複
数の遊技球を順次検出した場合、予め設定された上限保
留個数(例えば、4個)を限度に保留球数を記憶し、図
柄変動が終了する毎に、保留球数を1つずつ減らして消
化するようにし、最終的に、保留球数が無くなるまで図
柄変動が実行される。ここで、普通図柄の変動時間は、
通常、例えば約50秒であり、また特別図柄の変動時間
は、約5〜50秒である。これは、大当たりやリーチ状
態の場合には、変動時間を長くして演出効果を発揮でき
るようにしてある。
【0004】しかし、CR機と呼ばれるカード式パチン
コ機では、変動停止時の特別図柄が、奇数図柄「77
7」等の予め設定された特定態様となって大当たりが発
生した場合、確率変動モードが設定されるようになって
いる。この確率変動モードにおいては、大当たり終了
後、次回又は次々回の大当たりまで、大当たり確率を高
めたり、普通図柄や特別図柄の変動時間を短縮したり、
普通電動役物の開放状態を延長するようになっている。
この場合、普通図柄の変動時間は約5秒に短縮され、ま
た特別図柄については、約2〜50秒に若干だけ短縮さ
れる。
【0005】ここで、大当たり図柄が「222」等の偶
数図柄からなる特定態様であっても、保留球数が多い場
合に限って、普通図柄や特別図柄の変動時間を短縮する
ようにした機種も存在する。それ故、確率変動機能によ
り、普通図柄や特別図柄の保留球数を極力消化するよう
にはなっている。一方、現金機と呼ばれるカード式でな
いパチンコ機では、時間短縮機能だけを備えている。何
れの機能においても、前述したように、普通図柄や特別
図柄の変動時間を短縮可能になっている。
【0006】ところで、普通図柄や特別図柄の為の最大
保留球数が所定数に設定され、遊技条件に制約を受ける
ため、変化に乏しく、遊技者による興趣性に劣るという
問題がある。そこで、普通図柄や特別図柄の為の保留球
数の上限値を大きくすることで、遊技者の興趣性の向上
を図ることが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 このように、保留球
数の上限値を、例えば、20個〜30個等と大きくする
ことで、遊技者の興趣性の向上を図ることができるが、
カード式パチンコ機では、奇数図柄「777」等の予め
設定された特定態様となって大当たりが発生した場合に
限って、確率変動モードの設定に伴って図柄変動短縮機
能が作動するとともに、確率変動モードが設定された場
合であっても、大当たりの場合やリーチ状態の場合に
は、例外的に図柄の変動時間が長くなり、保留球数を積
極的に消化するようにはなっていないため、保留球数が
減らずに、増加する可能性があるという問題がある。
【0008】また、大当たり図柄が「222」等の偶数
図柄からなる特定態様で大当たりした場合には、保留球
数が多い場合に限って図柄変動短縮機能が作動するよう
にした機種では、この場合においても、保留球数の消化
を積極的に行うようにはなっていない。更に、現金機型
のパチンコ機において、時間短縮機能と確率変動機能の
何れかの機能を備えている場合でも、カード式パチンコ
機と同様に、図柄変動短縮機能の設定条件に制約がある
ため、保留球数を積極的に消化するようにはなっていな
い。
【0009】本発明の目的は、図柄の変動時間短縮機能
の設定条件の制約を緩和させて保留球数の消化を積極的
に早めるようにすること、遊技者の興趣性の向上を図る
ことができるようにすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1の弾球遊技機
は、遊技球を検出する図柄始動手段と、この図柄始動手
段が遊技球を検出することを条件に1又は複数の図柄を
変動表示可能な図柄表示手段と、図柄始動手段が検出し
た遊技球の保留球数を記憶する保留球数記憶手段とを備
えた弾球遊技機において、1又は複数の図柄の変動停止
時に図柄表示手段が予め設定した図柄態様を表示するこ
とを条件に1又は複数の図柄の変動時間を短くする変動
時間短縮手段を備えたものである。
【0011】図柄始動手段により遊技球が検出された場
合、1又は複数の図柄が図柄表示手段に変動表示され
る。ところで、図柄変動中に図柄始動手段が検出した遊
技球の保留球数が保留球数記憶手段に記憶される。そこ
で、1又は複数の図柄の変動停止時に予め設定した図柄
態様が図柄表示手段に表示された場合には、変動時間短
縮手段により1又は複数の図柄の変動時間が短縮され
る。それ故、予め設定した図柄態様が図柄表示手段に表
示される毎に、保留球数記憶手段に記憶した保留球数を
積極的に消化することができる。
【0012】請求項2の弾球遊技機は、請求項1におい
て、前記変動停止時に図柄表示手段が特定の図柄態様を
表示することを条件に遊技者に有利な利益状態を発生さ
せる利益状態発生手段を設け、変動時間短縮手段は利益
状態の発生に関連して作動するものである。この場合、
図柄の変動停止時に特定の図柄態様が図柄表示手段に表
示されて、遊技者に有利な利益状態(例えば、大当たり
等)が発生した場合、利益状態の発生に関連して変動時
間短縮手段による変動時間短縮が実行されるため、大当
たり発生後の保留球の消化を積極的に早めることができ
る。
【0013】請求項3の弾球遊技機は、請求項1におい
て、前記変動時間短縮手段は、変動時間短縮手段の作動
時における図柄変動の最長時間を変動時間短縮手段の非
作動時の図柄変動の最短時間よりも短くするものであ
る。即ち、通常時における図柄変動時間に最短時間から
最長時間に亙る変動時間範囲が存在する場合には、変動
時間を短縮する際の最長時間を、通常時の変動時間範囲
の最短時間よりも確実に短くすることができ、保留球の
消化効率を高めることができる。
【0014】請求項4の弾球遊技機は、請求項1〜3の
何れかにおいて、前記変動時間短縮手段の作動開始時の
保留球数に基づいて、変動時間短縮手段が作動を継続す
るものである。この場合、変動時間短縮手段が作動した
ときの保留球数の全てを確実に且つ迅速に消化すること
ができる。
【0015】請求項5の弾球遊技機は、請求項1〜3の
何れかにおいて、変動停止時に図柄表示手段が予め設定
した図柄態様を表示すること、又は、利益状態の発生、
又は、リーチ状態の発生、又は、利益状態の終了の何れ
かを条件に、変動時間短縮手段が作動を終了するもので
ある。この場合、図柄変動時間短縮を終了する際の終了
条件として、予め設定した図柄態様の表示と、利益状態
の発生と、リーチ状態の発生と、利益状態の終了との何
れかに設定することができる。
【0016】請求項6の弾球遊技機は、請求項1〜5の
何れかにおいて、遊技者に有利な第1状態と遊技者に不
利な第2状態とに切換え可能な可変入賞手段を備え、利
益状態発生手段は可変入賞手段を第2状態から第1状態
に切換えるものである。それ故、利益状態が発生した場
合、利益状態発生手段による可変入賞手段の第1状態へ
の切換えにより、遊技者に有利な状態が発生する。
【0017】請求項7の弾球遊技機は、請求項1〜6の
何れかにおいて、遊技者に有利な第1状態と遊技者に不
利な第2状態とに切換え可能な大当たり確率変動手段を
備え、利益状態発生手段はこの大当たり確率変動手段を
第2状態から第1状態に切換えるものである。それ故、
利益状態が発生した場合、利益状態発生手段による大当
たり確率変動手段の第1状態への切換えにより、遊技者
に有利な状態が発生する。
【0018】請求項8の弾球遊技機は、請求項1〜7の
何れかにおいて、前記図柄表示手段は特別図柄を表示す
る図柄表示手段である。それ故、予め設定した特別図柄
による特定図柄態様が図柄表示手段に表示されて利益状
態が発生した場合、そのときの特別図柄用の保留球数を
確実に且つ迅速に消化することができる。
【0019】請求項9の弾球遊技機は、請求項1〜8の
何れかにおいて、前記変動時間短縮手段を複数備えたも
のである。それ故、これら複数の変動時間短縮手段によ
る変動時間の短縮度合いや変動時間短縮手段の作動を終
了する条件を相互に異ならせることで、1又は複数の図
柄の短縮された変動時間に変化が生じ、遊技者によるゲ
ーム性の向上を図ることができる。
【0020】請求項10の弾球遊技機は、請求項1〜9
の何れかにおいて、前記利益状態を発生させるか否かを
抽選する抽選手段を主制御手段に設け、変動時間短縮手
段が作動中であることを遊技者に報知する時間短縮報知
手段を設け、図柄表示手段を制御する図柄制御手段と時
間短縮報知手段の少なくとも1つを主制御基板とは別個
の補助制御基板に設け、主制御基板からその補助制御基
板に一方向通信にてデータ送信するように構成したもの
である。それ故、遊技者は時間短縮報知手段による報知
により変動時間短縮手段の作動状態を容易に知ることが
できる。主制御基板から補助制御基板へのデータ送信に
一方向通信を採用することで、抽選手段による大当たり
抽選に関する不正を確実に防止でき、しかも主制御手段
の制御負荷を格段に軽減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチン
コ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチ
ンコ機2に電気的に接続されている。
【0022】図1〜図4に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この
外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード
式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス
扉6と発射用の遊技球を貯留する球受け皿8の前面板
(図示略)とが夫々開閉自在に枢着されている。前枠4
の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技
球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル1
1とが設けられている。
【0023】この発射手段10は、回動操作可能な発射
ハンドル11と、この発射ハンドル11を回動操作した
回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発
射させる発射モータ13(図3,図4参照)などを備え
ている。球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に
対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられ、この
操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示す
るカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球
貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時に
カードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けら
れている。
【0024】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、センターケース24と、そのセンターケ
ース24内に設けられたカラーの液晶ディスプレイ16
と、図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)17と、可変
入賞手段(開閉式入賞手段)18と、複数の普通入賞手
段19(この場合、上段の普通入賞手段19以外に、可
変入賞手段18の左右両側部に、例えば6つの普通入賞
手段19)と、2つの作動口(通過口又はゲート)20
等が夫々所定の位置に配設されている。
【0025】液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示
するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを
演出表示する演出表示機能を有し、更に、3つの図柄か
らなる特別図柄を変動表示する特別図柄表示手段22と
して機能するとともに、2つの図柄からなる普通図柄を
変動表示する普通図柄表示手段23として機能する表示
手段21である。特別図柄表示手段22は、例えば左右
方向に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部22a〜2
2cを有し、図柄始動手段17に遊技球が入賞すること
を条件に、図柄表示部22a〜22cに特定図柄が所定
時間だけ変動表示(スクロール表示)される。
【0026】そして、各図柄表示部22a〜22cにお
いては、図柄始動手段17への遊技球の入賞タイミング
に応じた抽選結果に基づいて決定される図柄態様で停止
する。普通図柄表示手段23は、例えば表示手段21の
右下部に、左右方向に並ぶ2個(左、右)の図柄表示部
23a,23bを有し、作動口20を通過した遊技球を
検出したとき、各図柄表示部23a,23bに普通図柄
を所定時間だけ変動表示し、遊技球の作動口20通過時
点において抽選された抽選用数値により決定される図柄
態様を表示して停止するようになっている。
【0027】ここで、センターケース24の上部には、
特別図柄用の保留球数表示器25が設けられるとととも
に、センターケース24の下部には、普通図柄用の保留
球数表示器26が設けられている。これら保留球数表示
器25,26の各々は、7セグメントからなる2つのL
EDを有する表示器であり、保留球数表示器25は特別
図柄が変動中に図柄始動手段17に入球した遊技球を保
留するもので、例えば、最高30個まで保留可能になっ
ている。また、保留球数表示器26は普通図柄が変動中
に作動口20を通過した遊技球を保留するもので、例え
ば、最高20個まで保留可能になっている。
【0028】図柄始動手段17は開閉自在な左右1対の
開閉爪17aを備えた電動式チューリップであり、普通
図柄表示手段23の変動後に停止した普通図柄が当たり
図柄となった当たり発生時に、開閉爪17aが所定時間
だけ開放されて入賞し易くなる。可変入賞手段18は前
方に開放可能な開閉板18aを備え、通常、開閉板18
aは閉じた状態(これが遊技者に不利な第2状態に相当
する)であるが、特別図柄表示手段22の変動後に停止
した図柄が「777」、「444」等の特定態様のと
き、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開始され、開
閉板18aが前方開放状に切換えられる(これが遊技者
に有利な第1状態に相当する)。
【0029】この可変入賞手段18の内部に特定領域1
8bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過したと
き、特別遊技が継続される。ここで、特別遊技状態が遊
技者に有利な利益状態である。可変入賞手段18の開閉
板18aが前方に開放された後、所定時間(例えば、約
20秒間)が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊
技球が入賞して開閉板18aが閉じるときに、遊技球が
特定領域18bを通過していないときに特別遊技が終了
するが、特定領域18bを通過していれば最大所定回数
(例えば16回)まで特別遊技が継続され、遊技者に有
利な状態に制御される。
【0030】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形
成され、その上側に球タンク33と、これから延びるタ
ンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に
接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設け
られ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続さ
れた払出し球誘導路36が設けられている。払出し手段
35から払出された遊技球は払出し球誘導路36を経由
して球受け皿8に払出される。
【0031】裏機構板30の開口部30aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜
19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示
略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着
された基板ケース38の内部に主制御基板39が配設さ
れ、その前側に図柄制御基板40が配設されている。主
制御基板39の下側で、裏カバー37に装着された基板
ケース41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、
この基板ケース41aに隣接する基板ケース41bの内
部にサウンド制御基板43が設けられている。
【0032】これら基板ケース41a,41bの下側で
裏機構板30に装着された基板ケース44の内部には、
電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられてい
る。更に、発射手段10の後側に装着された基板ケース
47の内部には、発射制御基板48が設けられている。
これら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,
48は夫々独立のプリント基板で構成され、電源基板4
5と発射制御基板48を除くその他の制御基板39,4
0,42,43,46には、CPUとROMやRAM等
を有する1チップ集積回路からなるマイクロコンピュー
タ(図示略)が夫々設けられている。
【0033】主制御基板39とその他の制御基板40,
42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板
40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっ
ている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、
普通図柄や特別図柄の図柄停止に関する不正を確実に防
止できるとともに、後述する主制御手段50の制御負荷
を格段に軽減でき、制御コマンドの送信制御を格段に簡
単化することができる。
【0034】次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納
した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機
能について、図5の機能ブロック図により説明する。但
し、これら種々の機能は、前述したマイクロコンピュー
タ及びROMに格納した種々の制御プログラム等によ
り、これらの手段50〜59、60〜63、70、7
1、73、75で達成される。
【0035】主制御基板39上に構成された主制御手段
50は、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊技球
検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊技盤5
の遊技制御を主として司るとともに、後述する図柄制御
手段60、払出し制御手段70、ランプ制御手段71、
サウンド制御手段73等に必要に応じて制御コマンドを
送信出力する。図柄制御基板40上に構成された図柄制
御手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄
制御コマンドに基づいて、各図柄表示部23a,23b
の普通図柄を変動制御し、指示された普通図柄態様を表
示するように変動停止を制御する。
【0036】図柄制御手段60は、更に、受信した図柄
制御コマンドに基づいて、各図柄表示部22a〜22c
の特別図柄を変動制御し、指示された特別図柄態様を表
示するように変動停止を制御したり、液晶ディスプレイ
16に演出表示させる演出表示制御を実行する。払出し
制御基板46上に構成された払出し制御手段70は、主
制御手段50から払出し制御コマンドを受信し、払出し
手段35による遊技機の払出し制御を司る。ランプ制御
基板42上に構成されたランプ制御手段71は、主制御
手段50からランプ制御コマンドを受信し、遊技盤5等
に設けられた多数の装飾用ランプや演出用等へ等を含む
ランプ群72の点灯制御、更には2つの保留球数表示器
25,26の表示制御を司る。
【0037】サウンド制御基板43上に構成されたサウ
ンド制御手段73は、主制御手段50からサウンド制御
コマンドを受信し、球受け皿8の裏側に設けられたスピ
ーカ74に対する各種の音響効果音の為のサウンド出力
制御を司る。発射制御基板48上に構成された発射制御
手段75は、発射モータ13を駆動して遊技球の発射制
御を司る。
【0038】主制御手段50は、利益状態を発生させる
か否かを抽選する抽選手段51と、判定手段52と、利
益状態発生手段53と、確率変動手段54と、図柄決定
手段55と、コマンド送信手段56と、保留球数記憶手
段57と、保留球消化手段58と、変動時間短縮手段5
9等を備えている。抽選手段51は、抽選用カウンタを
用いて微小な更新周期(例えば、約2msec周期)で抽選
用数値を所定の範囲(例えば、0〜299)で更新し、
特別図柄に関して、図柄始動手段17に遊技球が入賞し
たときの数値を抽出することにより、当たり外れに関す
る抽選を行なうとともに、確率変動型大当たりか否かに
ついても抽選する。
【0039】抽選手段51は、更に、普通図柄に関して
も作動口20を遊技球が通過したときの数値を抽選す
る。即ち、抽選手段51は遊技動作、つまり遊技態様や
遊技球の挙動に応じて抽選を行う。判定手段52は、図
柄始動手段17や作動口20に遊技球が入賞したときに
抽選手段51から供給される抽選された数値に基づい
て、特別図柄に関して「大当り」又は「外れ(外れリー
チを含む)」の何れであるかを判定するとともに、確率
変動型大当たりに関しても判定し、更に普通図柄に関し
ても「当り」又は「外れ」の何れであるかを判定する。
【0040】利益状態発生手段53は、判定手段52か
ら大当たりの判定結果を受ける、若しくは、特別図柄表
示手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄となるこ
とを条件に、遊技制御に含まれる所定の利益状態発生ル
ーチンにより可変入賞手段18の開閉板18aを前述し
たように開閉作動させるとともに、判定手段52から確
率変動型大当たりの判定結果を受けた場合、確率変動手
段54に高確率状態を設定するように指令し、遊技者に
利益状態を与える。
【0041】確率変動手段54(これが、大当たり確率
変動手段に相当する)は、利益状態発生手段53から高
確率である利益状態とするように指令された場合に、確
率変動モードを設定し、次回或いは次々回の大当たり
迄、或いは所定回数図柄が変動する迄、判定手段52に
よる大当たり判定に際して大当たりとする特定数値の数
を通常のときよりも多くし、大当たり確率を高く(これ
が遊技者に有利な第1状態に相当する)するように判定
手段52に指令する。ところで、普通図柄が「当たり」
の場合には、利益状態発生手段53により、図柄始動手
段17の開放時間が延長されて入賞し易くなり、遊技者
に有利な利益状態が付与される。ここで、確率変動モー
ドが設定されない状態が遊技者に不利な第2状態であ
る。
【0042】図柄決定手段55は、判定手段52からの
判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより、普通
図柄に関して、「当たり」のときには当たり普通図柄及
び普通図柄変動パターンを抽選により決定するととも
に、「外れ」のときには外れ普通図柄及び普通図柄変動
パターンを抽選により決定する。図柄決定手段55は、
更に、特別図柄や演出表示に関して、「大当たり」のと
きには大当たりの特定図柄及び特別図柄変動パターンを
抽選により決定するとともに、「外れ」のときには外れ
特別図柄及び特別図柄変動パターンを抽選により決定す
る。
【0043】コマンド送信手段56は、図柄決定手段5
5で決定された変動パターンに基づいて、図柄制御手段
60に対して、普通図柄や特別図柄の為の変動パターン
を指定する制御コマンド及び変動パターン指定コードと
停止図柄と変動停止コマンドとを送信出力するだけでな
く、払出し制御手段70とランプ制御手段71とサウン
ド制御手段73等に対して、必要に応じてその図柄変動
に伴う種々の制御コマンドを送信する。
【0044】保留球数記憶手段57は、普通図柄の変動
中に作動口20を通過した遊技球のうちの普通図柄変動
用保留球数を記憶するとともに、特別図柄の変動中に図
柄始動手段17に入球した遊技球のうちの特別図柄変動
用保留球数を記憶する。それ故、普通図柄変動用の保留
球数が保留球数表示器26に表示され、特別図柄変動用
の保留球数が保留球数表示器25に表示される。保留球
消化手段58は、利益状態発生時には、保留球数記憶手
段57に記憶している保留球数を迅速に消化するよう
に、変動時間短縮手段59に図柄変動時間の短縮を指令
するとともに、利益状態でない場合には、図柄決定手段
55に対して図柄変動時間を短縮することなく保留球数
を消化するように指令する。
【0045】変動時間短縮手段59は、図6に示すよう
に、利益状態が発生した場合の、短縮普通図柄変動時間
(5秒)及び短縮特別図柄変動時間(2〜4.9秒)を
予め記憶している。ここで、利益状態でない通常状態、
つまり変動時間短縮手段59の非作動時においては、普
通図柄の変動時間は約50秒であり、また特別図柄の変
動時間は5〜50秒である。それ故、変動時間短縮手段
59は、保留球消化手段58から変動時間の短縮指令を
受けている利益状態の間中、図柄決定手段55に対し
て、短縮型の変動時間で変動するように、つまり変動時
間短縮手段59の作動時における図柄変動の最長時間を
変動時間短縮手段59の非作動時における図柄変動の最
短時間よりも短くするように指令する。
【0046】図柄制御手段60は、普通図柄表示手段2
3を制御する普通図柄制御手段61と、特別図柄表示手
段22を制御する特別図柄制御手段62と、変動パター
ン記憶手段63と、時間短縮報知手段64等を有し,コ
マンド送信手段56から送信される図柄制御コマンドを
受信し、受信した図柄制御コマンドを解析するととも
に、解析により得られた制御コマンドに基づいて、液晶
ディスプレイ16に演出表示するとともに、各図柄表示
部23a,23bにおける普通図柄変動を制御し、各図
柄表示部22a〜22cにおける特別図柄変動を制御す
る。ここで、表示手段21(液晶ディスプレイ16)と
図柄制御手段60等で図柄表示手段が構成されている。
【0047】変動パターン記憶手段63は、複数の変動
パターン番号の各々に特別図柄の動作内容(変動時間を
含む)を対応づけて記憶している。この場合、変動パタ
ーン記憶手段63には、各種のキャラクタや背景により
演出表示する演出パターンのパターン情報も記憶してい
るものとする。また、時間短縮報知手段64は、主制御
手段50から変動時間短縮状態である旨の制御コマンド
が送信された場合、液晶ディスプレイ16に「時短作動
中」等の文字情報を表示する。
【0048】ここで、主制御手段50に設けられたマイ
クロコンピュータ及びROMに有する書込み/読出し制
御や表示制御等の制御プログラムやRAMのメモリ等に
より保留球数記憶手段57が構成され、前記マイクロコ
ンピュータ及びROMの保留球消化制御プログラム等に
より保留球消化手段58が構成され、前記マイクロコン
ピュータ及びROMの短縮変動時間指令プログラムや図
6に示す変動時間情報等により変動時間短縮手段59が
構成されている。また、図柄制御手段60に設けられた
マイクロコンピュータ及びROMに有する文字情報報知
制御プログラム等により時間短縮報知手段64が構成さ
れている。
【0049】次に、大当たりが発生した場合に、特別図
柄や普通図柄の変動時間を短縮する作用及び効果につい
て説明する。遊技者による発射ハンドル11操作により
弾球遊技が開始され、遊技球が作動口20を通過したと
き、作動口20を遊技球が通過したときの数値が抽選手
段51により抽選され、その抽選された数値に基づいて
当たり/外れに関する判定が判定手段52により行われ
る。
【0050】そして、図柄決定手段55により、当たり
の場合には当たりに関する変動後に停止させる普通図柄
と当たり用変動パターンが決定され、各図柄表示部23
a,23bにおける普通図柄は、約50秒間に亙って変
動された後、予め決定された図柄態様で停止する。とこ
ろで、図柄表示部23a,23bにおける普通図柄の変
動中に遊技球が次々に作動口20を通過した場合には、
これら通過遊技球は普通図柄の保留球数として保留球数
記憶表示手段57に記憶され、その記憶された保留球数
が保留球数表示器26に表示される。
【0051】そして、当たり普通図柄態様(これが予め
設定した図柄態様に相当する)となった当たり発生時
に、図柄始動手段17の開閉爪17aが所定時間だけ開
放され、遊技球が入球し易くなる。遊技球が図柄始動手
段17に入賞した場合、図柄表示部22a〜22cにお
ける特別図柄の変動が開始される。この場合、遊技球が
図柄始動手段17に入賞したときに抽選手段51によ
り、例えば「大当たり」が抽選された場合、図柄決定手
段55により大当たりの特別図柄及び特別図柄変動パタ
ーンが抽選で決定される。
【0052】そして、特別図柄変動パターンで指定され
た変動時間が経過したとき、図柄表示部22a〜22c
に、「777」、「666」等の大当たりとなる特定の
図柄態様が表示されて「大当たり」と称する特別遊技が
開始される。この特別遊技が発生すると、可変入賞手段
18の開閉板18aが前方に開放されるとともに、図柄
始動手段17の開閉爪17aの所定時間が大幅に延長
(例えば、約15秒)され、しかも確率変動モードが設
定された場合にも、遊技者に有利な利益状態となる。こ
こで、この利益状態発生中に、図柄始動手段17に入球
した遊技球は特別図柄の保留球数として保留球数記憶表
示手段57に記憶され、その記憶された保留球数が保留
球数表示器25に表示される。
【0053】このように、利益状態が発生した場合、保
留球消化手段58により保留球数記憶手段57に記憶し
ている普通図柄の保留球及び特別図柄の保留球を消化す
るまで、変動時間短縮手段59に対して変動時間の短縮
が指令され、時間短縮報知手段64により、文字情報
「時短作動中」が液晶ディスプレイ16に表示される。
普通図柄について、例えば図7に示すように、大当たり
発生時における普通図柄保留球数pnが4個存在してい
る場合、変動時間が約50秒から約5秒に短縮されるよ
うになり、最初に、4個目の保留球について5秒だけ変
動し(pn=3)、次の3個目の保留球について5秒だ
け変動する(pn=2)。
【0054】このとき、遊技球が作動口20を通過した
場合、1個の保留球追加(+1)が発生する(pn=2
(+1))。次に、2個目の保留球について5秒だけ変
動し(pn=1(+1))、次の1個目の保留球につい
て5秒だけ変動するpn=0(+1)。このとき、遊技
球が作動口20を通過したため、1個の保留球追加(+
2)が発生する(pn=0(+2))。
【0055】このように、大当たりが発生したときに保
留球数記憶手段57に記憶していた4個分の普通図柄用
保留球を、変動時間を短縮することで積極的に消化する
ことができる。この時点で、変動時間短縮手段59によ
る変動時間短縮が中止されて、時短状態である旨の文字
情報表示が停止される。そして、追加された2つの保留
球については、これら保留球が入賞したときに決定され
た変動パターンで指定される本来の変動時間に基づい
て、追加1個目の保留球について50秒間変動し(pn
=(+1))、追加2個目の保留球についても50秒間
変動する(pn=(0))。
【0056】一方、特別図柄について、例えば図8に示
すように、当たり特別図柄態様(これが予め設定した図
柄態様に相当する)による大当たり発生時に特別図柄保
留球数PNが6個存在している場合、変動時間が約5〜
50秒から約2〜4.9秒に短縮され、同様に文字情報
「時短作動中」が液晶ディスプレイ16に表示される。
そして、先ず、6個目の保留球について4.5秒だけ変
動し(PN=5)、次の5個目の保留球について2秒だ
け変動し(PN=4)、次の4個目の保留球について3
秒だけ変動する(PN=3)。このとき、遊技球が図柄
始動手段17に入賞したため、1個の保留球追加(+
1)が発生するPN=3(+1)。次に、3個目の保留
球について4.5秒だけ変動し(PN=2(+1))、
次の2個目の保留球について4.5秒だけ変動する(P
N=1(+1))。
【0057】このとき、遊技球が図柄始動手段17に入
賞したため、1個の保留球追加(+2)が発生する(P
N=1(+2))。そして、1個目の保留球について
4.5秒だけ変動する(PN=0(+2))。このよう
に、大当たりが発生したときに保留球数記憶手段57に
記憶していた6個分の特別図柄用保留球数を、変動時間
を短縮することで積極的に消化することができる。この
時点で、変動時間短縮手段59による変動時間短縮が中
止されて、時短状態である旨の文字情報表示が停止され
る。そして、追加された2つの保留球については、これ
らの変動パターンで指定される本来の変動時間に基づい
て、追加1個目の保留球について約23秒間変動しPN
=(+1)、追加2個目の保留球についても約45秒間
変動するPN=(0)。
【0058】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕図9に示すように、大当たりが発生して、保留球が
6個存在した状態で変動時間短縮の作動が開始された場
合であっても、変動後の停止図柄が予め設定された図
柄、例えば、「246」や「123」等の場合に、変動
時間短縮手段59による変動時間短縮動作を終了するよ
うにしてもよい。
【0059】2〕図10に示すように、大当たりが発生
して、保留球が6個存在した状態で変動時間短縮の作動
が開始された場合であっても、変動後の停止図柄が、例
えば、「222」や「777」等の大当たりの図柄態様
(これが予め設定した図柄態様に相当する)の場合に、
変動時間短縮手段59による変動時間短縮動作を終了す
るようにしてもよい。 3〕図11に示すように、大当たりが発生して、保留球
が6個存在した状態で変動時間短縮の作動が開始された
場合であっても、変動途中にリーチ状態が発生した場合
に、変動時間短縮手段59による変動時間短縮動作を終
了するようにしてもよい。
【0060】4〕図1に示すように、普通図柄や特別図
柄の変動時間短縮状態であることを報知する時短報知ラ
ンプ27をガラス扉6の上部に設け、図12に示すよう
に、変動時間短縮状態を報知する時間短縮報知手段64
Aを機能させる変動時間短縮報知基板49を、主制御基
板39Aや図柄制御手段60とは別個の補助制御基板4
9に設け、変動時間を短縮させる場合に、主制御基板3
9Aから補助制御基板49に変動時間短縮報知信号を一
方向通信にて送信し、時間短縮報知手段64Aにより時
短報知ランプ27を点滅表示させてもよく、液晶ディス
プレイ16Aに時短状態に関する文字情報を表示するよ
うにしてもよい。ここで、時短報知ランプ27は、時短
状態時にのみ点灯するように構成してもよい。
【0061】5〕時短を行う残りの変動回数に関して、
ランプ表示、レベルメータ表示、又は文字情報表示を行
ってもよい。また、時短を行う残りの変動回数に応じ
て、色を変えてランプ表示を行ってもよい。 6〕変動時間短縮が開始されてから、所定時間に亙って
変動時間短縮が継続するようにしてもよく、また電源が
遮断されるまで変動時間短縮が継続するようにしてもよ
い。
【0062】7〕前述したような変動時間短縮手段を複
数種類設けるようにしてもよい。この場合、これら複数
の変動時間短縮手段の各々の図柄変動の最長時間と最短
時間とを異ならせたり、図柄変動の終了条件として、リ
ーチ発生時や大当たり発生時や停止の図柄態様が表示さ
れた場合等であってもよい。それ故、1又は複数の特別
図柄の変動停止時の図柄態様に応じて、異なる変動時間
短縮手段を作動させることができ、1又は複数の図柄の
短縮された変動時間に変化が生じ、遊技者によるゲーム
性の向上を図ることができる。
【0063】8〕この場合、作動している変動時間短縮
手段に関連した報知を遊技者に対して行うようにしても
よい。また、これら複数の変動時間短縮手段のうちの少
なくとも1つが作動するに際して、作動開始を知らせる
報知を行うようにしてもよい。その報知に際して、前枠
4に設けたランプ、遊技盤5に設けたランプ等の点灯又
は点滅により報知するようにしてもよく、スピーカ74
により報知してもよく、更に、液晶ディスプレイ16に
文字情報を表示することで報知するようにしてもよい。
【0064】9〕少なくとも、主制御手段50と補助制
御基板49と図柄制御手段60等を1つのプリント基板
上に一体的に構成するようにしてもよい。 10〕大当たり状態が発生した場合、その大当たり終了
後に、変動時間短縮機能を作動させるようにしてもよ
い。 11〕大当たりが発生して遊技者に有利な利益状態が発
生した場合に、可変入賞手段18を作動させるととも
に、図柄始動手段17の開閉爪17aを所定時間毎の開
閉動作を複数回に亙って繰り返すようにしてもよい。こ
の場合、図柄始動手段17が可変入賞手段に相当する。
【0065】12〕本発明は、以上説明した実施形態に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、遊
技球やコイン等の各種の賞媒体を用いるアレンジボール
機、雀球機等の種々の弾球遊技機に本発明を適用するこ
とが可能である。
【0066】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、図柄始動手
段と図柄表示手段と保留球数記憶手段とを備え、1又は
複数の図柄の変動停止時に図柄表示手段が予め設定した
図柄態様を表示することを条件に1又は複数の図柄の変
動時間を短くする変動時間短縮手段を備えたので、1又
は複数の図柄が予め設定した図柄態様で変動停止した場
合には、変動時間短縮手段により1又は複数の図柄の変
動時間が短縮され、保留球数記憶手段に記憶した保留球
数を積極的に消化することができる。
【0067】請求項2の発明によれば、前記変動停止時
に図柄表示手段が特定の図柄態様を表示することを条件
に遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手
段を設け、変動時間短縮手段は利益状態の発生に関連し
て作動するので、図柄の変動停止時に特定の図柄態様が
図柄表示手段に表示されて、遊技者に有利な利益状態
(例えば、大当たり等)が発生した場合、変動時間短縮
機能が実行されるため、大当たり発生後の保留球の消化
を積極的に早めることができる。その他請求項1と同様
の効果を奏する。
【0068】請求項3の発明によれば、前記変動時間短
縮手段は、変動時間短縮手段の作動時における図柄変動
の最長時間を変動時間短縮手段の非作動時の図柄変動の
最短時間よりも短くするので、変動時間を短縮する際の
最長時間を、通常時の変動時間範囲の最短時間よりも確
実に短くすることができ、保留球の消化効率を高めるこ
とができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0069】請求項4の発明によれば、前記変動時間短
縮手段の作動開始時の保留球数に基づいて、変動時間短
縮手段が作動を継続するので、変動時間短縮手段が作動
したときの保留球数の全てを確実に且つ迅速に消化する
ことができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効
果を奏する。
【0070】請求項5の発明によれば、変動停止時に図
柄表示手段が予め設定した図柄態様を表示すること、又
は、利益状態の発生、又は、リーチ状態の発生、又は、
利益状態の終了の何れかを条件に、変動時間短縮手段が
作動を終了するので、図柄変動時間短縮を終了する際の
終了条件として、これら予め設定した図柄態様の表示
と、利益状態の発生と、リーチ状態の発生と、利益状態
の終了との何れかに設定することができる。その他請求
項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
【0071】請求項6の発明によれば、遊技者に有利な
第1状態と遊技者に不利な第2状態とに切換え可能な可
変入賞手段を備え、利益状態発生手段は可変入賞手段を
第2状態から第1状態に切換えるので、利益状態が発生
した場合、可変入賞手段の第1状態への切換えにより、
遊技者に有利な状態が発生する。その他請求項1〜5の
何れかと同様の効果を奏する。
【0072】請求項7の発明によれば、遊技者に有利な
第1状態と遊技者に不利な第2状態とに切換え可能な大
当たり確率変動手段を備え、利益状態発生手段はこの大
当たり確率変動手段を第2状態から第1状態に切換える
ので、利益状態が発生した場合、確率変動手段の第1状
態への切換えにより、遊技者に有利な状態が発生する。
その他請求項1〜6の何れかと同様の効果を奏する。
【0073】請求項8の発明によれば、前記図柄表示手
段は特別図柄を表示する図柄表示手段であるので、予め
設定した特別図柄による特定図柄態様が図柄表示手段に
表示されて利益状態が発生した場合、そのときの特別図
柄用の保留球数を確実に且つ迅速に消化することができ
る。その他請求項1〜7の何れかと同様の効果を奏す
る。
【0074】請求項9の発明によれば、前記変動時間短
縮手段を複数備えたので、これら複数の変動時間短縮手
段による変動時間の短縮度合いや変動時間短縮手段の作
動を終了する条件を相互に異ならせることで、1又は複
数の図柄の短縮された変動時間に変化が生じ、遊技者に
よるゲーム性の向上を図ることができる。その他請求項
1〜8の何れかと同様の効果を奏する。
【0075】請求項10の発明によれば、前記利益状態
を発生させるか否かを抽選する抽選手段を主制御手段に
設け、変動時間短縮手段が作動中であることを遊技者に
報知する時間短縮報知手段を設け、図柄表示手段を制御
する図柄制御手段と時間短縮報知手段の少なくとも1つ
を主制御基板とは別個の補助制御基板に設け、主制御基
板からその補助制御基板に一方向通信にてデータ送信す
るように構成したので、遊技者は時間短縮報知手段によ
る報知により変動時間短縮手段の作動状態を容易に知る
ことができる。主制御基板から補助制御基板へのデータ
送信に一方向通信を採用することで、抽選手段による大
当たり抽選に関する不正を確実に防止でき、しかも主制
御手段の制御負荷を格段に軽減することができる。その
他請求項1〜9の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】普通図柄と特別図柄に関する短縮変動時間の図
表である。
【図7】普通図柄に関する変動時間短縮を説明する説明
図である。
【図8】特別図柄に関する変動時間短縮を説明する説明
図である。
【図9】変更形態に係る図8相当図である。
【図10】変更形態に係る図8相当図である。
【図11】変更形態に係る図8相当図である。
【図12】時間短縮報知手段を主制御基板とは別基板に
構成した機能ブロック図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 16,16A 液晶ディスプレイ 17 図柄始動手段 18 可変入賞手段(開閉式入賞手段) 21 表示手段 27 時短報知ランプ 39 主制御基板 49 補助制御基板 50,50A 主制御手段 60 図柄制御手段 53 利益状態発生手段 57 保留球数記憶手段 59 変動時間短縮手段 64,64A 時間短縮報知手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を検出する図柄始動手段(17,20)
    と、この図柄始動手段(17,20) が遊技球を検出すること
    を条件に1又は複数の図柄を変動表示可能な図柄表示手
    段(21,60) と、前記図柄始動手段(17,20) が検出した遊
    技球の保留球数を記憶する保留球数記憶手段(57)とを備
    えた弾球遊技機において、 前記1又は複数の図柄の変動停止時に前記図柄表示手段
    (21,60) が予め設定した図柄態様を表示することを条件
    に1又は複数の図柄の変動時間を短くする変動時間短縮
    手段(59)を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記変動停止時に前記図柄表示手段(21,
    60) が特定の図柄態様を表示することを条件に遊技者に
    有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(53)を設
    け、前記変動時間短縮手段(59)は前記利益状態の発生に
    関連して作動することを特徴とする請求項1に記載の弾
    球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記変動時間短縮手段(59)は、変動時間
    短縮手段(59)の作動時における図柄変動の最長時間を変
    動時間短縮手段(59)の非作動時の図柄変動の最短時間よ
    りも短くすることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊
    技機。
  4. 【請求項4】 前記変動時間短縮手段(59)の作動開始時
    の保留球数に基づいて、前記変動時間短縮手段(59)が作
    動を継続することを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記変動停止時に前記図柄表示手段(21,
    60) が予め設定した図柄態様を表示すること、又は、前
    記利益状態の発生、又は、リーチ状態の発生、又は、前
    記利益状態の終了の何れかを条件に、前記変動時間短縮
    手段(59)が作動を終了することを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技者に有利な第1状態と遊技者に不利
    な第2状態とに切換え可能な可変入賞手段(18)を備え、
    前記利益状態発生手段(53)は前記可変入賞手段(18)を第
    2状態から第1状態に切換えることを特徴とする請求項
    1〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 遊技者に有利な第1状態と遊技者に不利
    な第2状態とに切換え可能な大当たり確率変動手段(54)
    を備え、前記利益状態発生手段(53)はこの大当たり確率
    変動手段(54)を第2状態から第1状態に切換えることを
    特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記図柄表示手段(21,60) は特別図柄を
    表示する図柄表示手段(22)であることを特徴とする請求
    項1〜7の何れかに記載の弾球遊技機。
  9. 【請求項9】 前記変動時間短縮手段(59)を複数備えた
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の弾球遊
    技機。
  10. 【請求項10】 前記利益状態を発生させるか否かを抽
    選する抽選手段(51)を主制御手段(50)に設け、前記変動
    時間短縮手段(59)が作動中であることを遊技者に報知す
    る時間短縮報知手段(54)を設け、前記図柄表示手段(21,
    60) を制御する図柄制御手段(60)と前記時間短縮報知手
    段(64)の少なくとも1つを主制御基板(39)とは別個の補
    助制御基板(49)に設け、主制御基板(39)からその補助制
    御基板(49)に一方向通信にてデータ送信するように構成
    したことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の弾
    球遊技機。
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