JP2002315339A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2002315339A
JP2002315339A JP2001110900A JP2001110900A JP2002315339A JP 2002315339 A JP2002315339 A JP 2002315339A JP 2001110900 A JP2001110900 A JP 2001110900A JP 2001110900 A JP2001110900 A JP 2001110900A JP 2002315339 A JP2002315339 A JP 2002315339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の負荷変動値を得る機能を損なわずに、
損失を極力減らす。 【解決手段】 並列運転時において出力電流Ioが急変
し、可変抵抗Roの両端間電圧VRoが変動すると、分
圧抵抗R2の両端間電圧V2はこれと同じ変動分ΔVで
変動すると共に、分圧抵抗R2と直列に接続される分圧
抵抗R1の両端間電圧V1は、前記変動分ΔVに分圧抵
抗R1,R2の抵抗値比(R1/R2)を掛け合せた分
が変動する。これにより、従来よりも小さな抵抗値の可
変抵抗Roで、所定の負荷変動値を得ることができる。
また、通常時の可変抵抗Roによる損失を著しく低減で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列運転時におけ
る出力電流の均等化を図ることのできるスイッチング電
源装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図4は、複数のDC/
DCコンバータA1,A2…を並列接続してなる従来の
並列運転を行なうスイッチング電源装置の回路例を示し
たものである。同図において、1はトランス、2は例え
ばMOS型FETからなるスイッチング素子であり、こ
のトランス1の一次巻線1Aとスイッチング素子2との
直列回路が、直流電源3の両端間に接続される。4はト
ランス1の二次巻線1Bに接続される整流平滑回路で、
これは周知のように、整流ダイオード5と、転流ダイオ
ード6と、チョークコイル7と、平滑コンデンサ8とに
より構成される。そして、スイッチング素子2のスイッ
チングに伴ない、トランス1の一次巻線1Aに直流電源
3からの直流入力電圧Viが断続的に印加され、これに
よりトランス1の2次巻線1Bに発生する電圧を整流平
滑回路4で整流平滑することで、負荷9を接続する出力
端子+Vo,−Vo間に所定の直流出力電圧Voを供給
するように構成している。
【0003】一方、帰還ループを構成する電圧安定化回
路13として、ここでは電圧検出回路としての分圧抵抗R
1,R2と、分圧抵抗R1,R2の接続点の電圧レベル
を基準電源10の基準電圧Vrefと比較するコンパレータ1
1と、このコンパレータ11からの比較結果に基づき、前
記スイッチング素子2のゲートに供給する駆動信号のパ
ルス導通幅を制御する制御回路12とを備えている。ここ
では、直列回路をなす分圧抵抗R1,R2の一端が、平
滑コンデンサの一端の接続点と後述する抵抗R’の一端
との間のプラス側出力電圧ラインに接続される一方で、
分圧抵抗R1,R2の他端が出力端子−Voに接続され
る。また,分圧抵抗R1,R2の接続点が、コンパレー
タ11の一方の入力端子(反転入力端子)に接続されると
共に、基準電源10の一端であるプラス側端子がコンパレ
ータ11の他方の入力端子(非反転入力端子)に接続さ
れ、その基準電源10の他端であるマイナス側端子が、前
記出力端子−Voに直接接続するマイナス側出力電圧ラ
インに接続される。そして、分圧抵抗R1,R2の接続
点の電圧レベルが基準電圧Vrefを上回ると、制御回路1
2によりスイッチング素子2に供給する駆動信号のパル
ス導通幅を狭め、逆に分圧抵抗R1,R2の接続点の電
圧レベルが基準電圧Vrefを下回ると、制御回路12によ
りスイッチング素子2に供給する駆動信号のパルス導通
幅を広げて、出力電圧Voの安定化を図っている。
【0004】R’は、平滑コンデンサ8の一端から出力
端子+Voに至る一方の出力電圧ラインに直列接続され
た電圧降下用の抵抗である。この抵抗R’は、特に複数
のDC/DCコンバータA1,A2…による並列運転時
において、負荷9の変動により出力電流Ioが増減した
ときに、その電圧降下により出力電圧Voを可変して所
望の負荷変動値を得るためのものである。このときの出
力電圧Voと出力電流Ioの特性は図5に示すように、
出力電流Ioが増加するに従って、抵抗R’の電圧降下
VR’により出力電圧Voが低下する。すなわち、出力
電流Ioの多いDC/DCコンバータA1の出力電圧V
oを、出力電流Ioの少ないDC/DCコンバータA2
よりも低下させることによって、各DC/DCコンバー
タA1,A2…間の出力電流Ioをバランスさせ、特定
のDC/DCコンバータA1だけが常に負荷電流の多く
を負担することを防いでいる。
【0005】このように、抵抗R’を電源ラインに直列
接続した構成は、並列運転を行なうDC/DCコンバー
タA1,A2…の各出力電流Ioを簡単に均等化させる
ことができるものの、出力電流Ioが流れている限り抵
抗R’による損失が常に発生する問題を有していた。
【0006】そこで、所望の負荷変動値を得る機能を損
なわずに、損失を極力減らすことの可能なスイッチング
電源装置を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
のスイッチング電源装置は、スイッチング素子をスイッ
チングすることにより、トランスの二次巻線に発生した
電圧を整流平滑して負荷に直流出力電圧を供給すると共
に、直列接続した分圧抵抗の接続点の電圧レベルと、基
準電源の基準電圧とをコンパレータで比較し、その比較
結果に応じてスイッチング素子のスイッチングを制御す
る並列接続されたDC/DCコンバータからなるスイッ
チング電源装置において、前記分圧抵抗を前記負荷に並
列接続すると共に、前記分圧抵抗の他端との接続点と、
前記基準電源のマイナス側端子との接続点との間にある
マイナス側出力電圧ラインに抵抗を挿入接続したもので
ある。
【0008】このようにすると、各DC/DCコンバー
タは、基準電源のマイナス側端子とマイナス側出力電圧
ラインとの接続点を基準として、分圧抵抗の接続点の電
圧レベルが基準電源の基準電圧と等しくなるようにスイ
ッチング素子のスイッチングを制御する。そのため、並
列運転時において負荷ひいては出力電流が急変し、可変
抵抗の両端間電圧が変動すると、他方の分圧抵抗の両端
間電圧はこれと同じ変動分で変動すると共に、他方の分
圧抵抗と直列に接続される一方の分圧抵抗の両端間電圧
は、前記変動分に双方の分圧抵抗の抵抗値比を掛け合せ
た分が変動する。したがって、出力電流に対する出力電
圧の見かけ上の変動は、一方の分圧抵抗の両端間に発生
する抵抗の両端間電圧の変動分に加えて、この変動分に
双方の分圧抵抗の抵抗値比を掛け合わせたものとなる。
これにより、従来よりも小さな抵抗値の抵抗で、所定の
負荷変動値を得ることができると共に、通常時の抵抗に
よる損失を著しく低減させることができる。
【0009】本発明における請求項2のスイッチング電
源装置は、スイッチング素子をスイッチングすることに
より、トランスの二次巻線に発生した電圧を整流平滑回
路により整流平滑して負荷に直流出力電圧を供給すると
共に、直列接続した第1の分圧抵抗の接続点の電圧レベ
ルと、基準電源の基準電圧とをコンパレータで比較し、
その比較結果に応じてスイッチング素子のスイッチング
を制御する並列接続されたDC/DCコンバータからな
るスイッチング電源装置において、前記整流平滑回路は
出力電圧ラインに挿入接続されたチョークコイルを備
え、このチョークコイルに存在する抵抗の両端間電圧を
分圧するために、直列接続した第2の分圧抵抗を該チョ
ークコイルの両端間に接続すると共に、前記第1の分圧
抵抗の一端を前記第2の分圧抵抗の接続点に接続し、前
記第1の分圧抵抗の他端を前記基準電源のマイナス側端
子と同電位に接続したものである。
【0010】このようにすると、各DC/DCコンバー
タは、基準電源のマイナス側端子と同電位の第1の分圧
抵抗の他端を基準として、第1の分圧抵抗の接続点の電
圧レベルが基準電源の基準電圧と等しくなるようにスイ
ッチング素子のスイッチングを制御する。そのため、並
列運転時において負荷ひいては出力電流が急変し、チョ
ークコイルに存在する抵抗の両端間電圧が変動すると、
この変動分が第2の分圧抵抗の接続点で分割される。こ
のとき、第1の分圧抵抗の両端間電圧が一定値となるよ
うに制御されるため、この第1の分圧抵抗と並列に接続
される負荷と一方の第2の分圧抵抗との直列回路の両端
間電圧も一定となり、一方の第2の分圧抵抗の両端間に
発生する変動分が、そのまま出力電圧の変動分となる。
したがって、チョークコイルに存在する抵抗よりも十分
に大きな抵抗値の第2の分圧抵抗を選定すれば、この第
2の分圧抵抗による損失は極めて小さく、かつ出力電圧
ラインには抵抗が介在しないため、DC/DCコンバー
タの並列運転時において、所望の負荷変動値を得ること
ができるとともに、従来よりも損失を著しく減らすこと
が可能になる。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明における好ましい実施
例について、添付図面を参照して詳細に説明する。な
お、従来例で示す図4と同一部分には同一符号を付し、
その共通する箇所の詳細な説明は重複するため省略す
る。
【0012】図1および図2は、本発明の第1実施例を
示すもので、回路図を示す図1において、本実施例にお
ける各DC/DCコンバータA1,A2…は、従来例に
おける抵抗R’の代わりに、基準電源10のマイナス側端
子との接続点21と、直列回路をなす分圧抵抗R1,R2
の他端との接続点22の間にあるマイナス側出力電圧ライ
ンに、可変抵抗Roを接続している。したがって、この
場合は直列回路をなす分圧抵抗R1,R2が、出力電圧
Voを供給する負荷9と並列に接続されることになる。
その他の構成は、従来例における図4と共通している
が、必要に応じてチョークコイル7と平滑コンデンサ8
との逆L形回路を多段に接続してもよい。
【0013】なお、23は分圧抵抗R1,R2の接続点、
24は分圧抵抗R1,R2の一端とプラス側出力電圧ライ
ンとの接続点である。またここでは、接続点21を基準と
した接続点22の電圧、すなわち可変抵抗Roの両端間電
圧をVRoとし、接続点22を基準とした接続点23の電
圧、すなわち分圧抵抗R2の両端間電圧をV2とし、接
続点23を基準とした接続点24の電圧、すなわち分圧抵抗
R1の両端間電圧をV1として以下説明する。
【0014】次に、上記構成についてその作用を図2の
グラフを参照しながら説明する。スイッチング素子2の
スイッチングに伴ない、トランス1の一次巻線1Aに直
流電源3からの直流入力電圧Viが断続的に印加され、
これによりトランス1の2次巻線1Bに発生する電圧を
整流平滑回路4で整流平滑することで、負荷9を接続す
る出力端子+Vo,−Vo間に所定の直流出力電圧Vo
を供給する点は、従来例と同じである。
【0015】一方、ここでの電圧安定化回路13は、基準
電源10のマイナス側端子との接続点21と、分圧抵抗R
1,R2の他端との接続点22の間にあるマイナス側電圧
ラインに可変抵抗Roが挿入接続されている関係で、接
続点21を基準として分圧抵抗R1,R2の接続点23の電
圧レベルが基準電圧Vrefと等しくなるように、つまり
Vref=VRo+V2の関係が保たれるように、スイッ
チング素子2のゲートに供給する駆動信号のパルス導通
幅を可変制御する。そのため、複数のDC/DCコンバ
ータA1,A2…による並列運転時において、負荷9の
変動により例えば出力電流Ioが急に増加し、可変抵抗
Roの両端間電圧VRoがΔV増加したとすると、分圧
抵抗R2の両端間電圧V2は同様にΔV低下すると共
に、この分圧抵抗R2と直列に接続される分圧抵抗R1
の両端間電圧V1は、分圧抵抗R1,R2の抵抗値比
(R1/R2)に比例してさらに低下する。したがっ
て、図2に示すように、出力電流Ioに対する出力電圧
Voの見かけ上の変動ΔVoは、分圧抵抗R2の両端間
に発生する可変抵抗Roの両端間電圧VRoの変動分Δ
Vに加えて、この変動分ΔVに分圧抵抗R1,R2の抵
抗値比(R1/R2)を掛け合わせたものとなり、従来
よりも小さな抵抗値の可変抵抗Roで、所定の負荷変動
値を得ることができる。
【0016】一例として、並列運転時に負荷変動で出力
電流Ioを0Aから2Aに急変させた場合を考える。従
来の図4に示す回路構成では、出力電圧Voを5Vから
40mVに低下させるのに、この40mV分の電圧降下
に見合う20mΩの抵抗R’が必要である。これに対し
て、本実施例における回路構成では、基準電圧Vrefが
1Vで、分圧抵抗R2に対する分圧抵抗R1の抵抗値比
(R1/R2)が4であるとすると、可変抵抗Roを5
mΩに選定すれば、出力電流Ioが2Aに急変したとき
の可変抵抗Roの両端間電圧VRoは10mV(変動分
ΔV=10mV)となる。したがって、この場合の出力
電圧Voの変動分ΔVoは、分圧抵抗R2の両端間電圧
V2における変動分の10mVと、分圧抵抗R1の両端
間電圧V1における変動分の40mVとを加えた50m
Vとなり、従来の4分の1の抵抗値を有する可変抵抗R
oでありながら、従来以上に同じ出力電流Ioで出力電
圧Voを低下させることが可能になる。したがって、通
常時の可変抵抗Roによる損失を著しく低減させること
ができる。
【0017】以上のように本実施例によれば、スイッチ
ング素子2をスイッチングすることにより、トランス1
の二次巻線1Bに発生した電圧を整流平滑して負荷9に
直流出力電圧Voを供給すると共に、2個の直列接続し
た分圧抵抗R1,R2の接続点23の電圧レベルと、基準
電源10の基準電圧Vrefとをコンパレータ11で比較し、
その比較結果に応じてスイッチング素子2のスイッチン
グを制御する並列接続されたDC/DCコンバータA
1,A2…からなるスイッチング電源装置において、直
流出力電圧Voを供給する負荷9に前記分圧抵抗R1,
R2を並列接続すると共に、分圧抵抗R1,R2の他端
との接続点22と、基準電源10のマイナス側端子との接続
点21との間にあるマイナス側出力電圧ラインに抵抗すな
わち可変抵抗Roを挿入接続している。
【0018】このようにすると、各DC/DCコンバー
タA1,A2…は、基準電源10のマイナス側端子とマイ
ナス側出力電圧ラインとの接続点21を基準として、分圧
抵抗R1,R2の接続点23の電圧レベルが基準電源10の
基準電圧Vrefと等しくなるようにスイッチング素子2
のスイッチングを制御する。そのため、並列運転時にお
いて負荷9ひいては出力電流Ioが急変し、可変抵抗R
oの両端間電圧VRoが変動すると、他方の分圧抵抗R
2の両端間電圧V2はこれと同じ変動分ΔVで変動する
と共に、分圧抵抗R2と直列に接続される一方の分圧抵
抗R1の両端間電圧V1は、前記変動分ΔVに双方の分
圧抵抗R1,R2の抵抗値比(R1/R2)を掛け合せ
た分が変動する。したがって、出力電流Ioに対する出
力電圧Voの見かけ上の変動ΔVoは、分圧抵抗R2の
両端間に発生する可変抵抗Roの両端間電圧VRoの変
動分ΔVに加えて、この変動分ΔVに分圧抵抗R1,R
2の抵抗値比(R1/R2)を掛け合わせたものとな
る。これにより、従来よりも小さな抵抗値の可変抵抗R
oで、所定の負荷変動値を得ることができると共に、通
常時の可変抵抗Roによる損失を著しく低減させること
ができる。
【0019】次に、本発明の第2実施例を図3に基づき
説明する。なお、上記第1実施例と同一部分には同一符
号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため省略
する。
【0020】この実施例では、プラス側出力電圧ライン
に挿入接続したチョークコイル7に存在する抵抗Rxを
利用している。具体的には、インダクタンスLと抵抗R
xとの直列回路からなるチョークコイル7の両端間に、
直列接続された第2の分圧抵抗R3,R4を接続し、前
記第1の分圧抵抗R1,R2の一端を、この第2の分圧
抵抗R3,R4の接続点25に接続すると共に、基準電源
10のマイナス側端子と第1の分圧抵抗R1,R2の他端
を、共にマイナス側出力電圧ラインに接続する。但し、
第1実施例とは異なり、基準電源10のマイナス側端子と
の接続点21と、分圧抵抗R1,R2の他端との接続点22
との間は、抵抗などを介さず直接接続される。
【0021】上記構成において、ここでの電圧安定化回
路13は、接続点21と同電位の接続点22を基準として、分
圧抵抗R1,R2の接続点23の電圧レベルが基準電圧V
refと等しくなるように、つまりVref=V2の関係が保
たれるように、スイッチング素子2のゲートに供給する
駆動信号のパルス導通幅を可変制御する。そのため、第
1の分圧抵抗R1,R2の一端が接続される第2の分圧
抵抗R3,R4の接続点の電圧レベル(V1+V2)
も、所定の値に保たれる。一方、チョークコイル7は、
出力電流Ioに比例して抵抗Rxの両端間に電圧Vxが
発生する。これと共に、第2の各分圧抵抗R3,R4の
両端間には、抵抗Rxの両端間電圧Vxをそれぞれの抵
抗値比に応じて分圧した電圧V3,V4が発生する。
【0022】複数のDC/DCコンバータA1,A2…
による並列運転時において、負荷9の変動により例えば
出力電流Ioが急に増加し、チョークコイル7を構成す
る抵抗Rxの両端間電圧VxがΔVx増加したとする
と、分圧抵抗R4の両端間電圧V4は、直列接続した分
圧抵抗R3,R4の合計抵抗値(R3+R4)と、分圧
抵抗R4単独の抵抗値との比に応じた分が増加する。す
なわち、この分圧抵抗R4の両端間電圧V4の変動分Δ
V4は、次の数1にてあらわせる。
【0023】
【数1】
【0024】一方、電圧安定化回路13は、接続点22を基
準として第2の分圧抵抗R3,R4の接続点の電圧レベ
ル(V1+V2)を一定に保つように制御を行なうた
め、この分圧抵抗R4の両端間電圧V4の変動分ΔV4
が、そのまま出力電圧Voの変動分ΔVoとなる。した
がって、第2の分圧抵抗R3,R4の抵抗値がチョーク
コイル7に存在する抵抗Rxの抵抗値よりも十分に高く
なるように、第2の分圧抵抗R3,R4を選定すれば、
第2の分圧抵抗R3,R4による損失は極めて小さく、
かつ出力電圧ラインには抵抗が介在しないため、DC/
DCコンバータA1,A2…の並列運転時において、所
望の負荷変動値を得ることができるとともに、従来の抵
抗による損失を極力減らすことが可能になる。
【0025】一例として、チョークコイル7に存在する
抵抗Rxの抵抗値が40mΩであったとすると、第2の
分圧抵抗R3,R4の抵抗値比を1:1に選定すれば、
並列運転時に負荷変動で出力電流Ioが2Aに急変した
ときに、分圧抵抗R4の両端間電圧V4の変動分ΔV4
は40mVとなり、先ほど従来例の回路構成で示した出
力電圧Voの変動分に一致する。このように、実質的に
チョークコイル7の両端間に第2の分圧抵抗R3,R4
を接続するだけで、わざわざ出力電圧ラインに抵抗を介
在させなくても、所望の負荷変動値を得ることができ
る。
【0026】以上のように本実施例においては、スイッ
チング素子2をスイッチングすることにより、トランス
1の二次巻線1Bに発生した電圧を整流平滑回路4によ
り整流平滑して負荷9に直流出力電圧Voを供給すると
共に、直列接続した第1の分圧抵抗R1,R2の接続点
23の電圧レベルと、基準電源10の基準電圧Vrefとをコ
ンパレータ11で比較し、その比較結果に応じてスイッチ
ング素子2のスイッチングを制御する並列接続されたD
C/DCコンバータA1,A2…からなるスイッチング
電源装置において、整流平滑回路4は少なくとも出力電
圧ラインに挿入接続されたチョークコイル7を備え、こ
のチョークコイル7に存在する抵抗Rxの両端間電圧V
xを分圧するために、直列接続した第2の分圧抵抗R
3,R4をチョークコイル7の両端間に接続すると共
に、第1の分圧抵抗R1,R2の一端を第2の分圧抵抗
R3,R4の接続点25に接続し、第1の分圧抵抗R1,
R2の他端22を基準電源10のマイナス側端子と同電位に
接続している。
【0027】このようにすると、各DC/DCコンバー
タA1,A2…は、基準電源10のマイナス側端子と同電
位の第1の分圧抵抗R1,R2の他端を基準として、分
圧抵抗R1,R2の接続点23の電圧レベルV1が基準電
源10の基準電圧Vrefと等しくなるようにスイッチング
素子2のスイッチングを制御する。そのため、並列運転
時において負荷9ひいては出力電流Ioが急変し、チョ
ークコイル7に存在する抵抗Rxの両端間電圧Vxが変
動すると、この変動分ΔVxが第2の分圧抵抗R3,R
4の接続点25で分割される。このとき、第1の分圧抵抗
R1,R2の両端間電圧(V1+V2)が一定値となる
ように制御されるため、この第1の分圧抵抗R1,R2
と並列に接続される負荷9と一方の第2の分圧抵抗R4
との直列回路の両端間電圧(Vo+V4)も一定とな
り、一方の第2の分圧抵抗R4の両端間に発生する変動
分ΔV4が、そのまま出力電圧Voの変動分ΔVoとな
る。したがって、抵抗Rxよりも十分に大きな抵抗値の
第2の分圧抵抗R3,R4を選定すれば、この第2の分
圧抵抗R3,R4による損失は極めて小さく、かつ出力
電圧ラインには抵抗が介在しないため、DC/DCコン
バータA1,A2…の並列運転時において、所望の負荷
変動値を得ることができるとともに、従来よりも損失を
著しく減らすことが可能になる。
【0028】またこの場合は、第2の分圧抵抗R3,R
4の抵抗値を適宜選定するだけで、出力電流Ioに対す
る出力電圧Voの変動分ΔVoを、簡単に設定すること
ができる。
【0029】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実
施例ではフォワード形のスイッチング電源装置について
説明したが、他の形式のスイッチング電源装置にも適用
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1のスイッチング電源装
置によれば、所望の負荷変動値を得る機能を損なわず
に、損失を著しく減らすことの可能なスイッチング電源
装置を提供できる。
【0031】本発明の請求項2のスイッチング電源装置
によれば、所望の負荷変動値を得る機能を損なわずに、
損失を著しく減らすことの可能なスイッチング電源装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるスイッチング電源
装置の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例における出力電流と出力電
圧との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第2実施例におけるスイッチング電源
装置の回路図である。
【図4】従来例におけるスイッチング電源装置の回路図
である。
【図5】従来例における出力電流と出力電圧との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 トランス 2 スイッチング素子 4 整流平滑回路 7 チョークコイル 9 負荷 10 基準電源 11 コンパレータ A1,A2 DC/DCコンバータ Ro 可変抵抗(抵抗) R1,R2 分圧抵抗(第1の分圧抵抗) R3,R4 第2の分圧抵抗 Rx チョークコイルに存在する抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子をスイッチングするこ
    とにより、トランスの二次巻線に発生した電圧を整流平
    滑して負荷に直流出力電圧を供給すると共に、直列接続
    した分圧抵抗の接続点の電圧レベルと、基準電源の基準
    電圧とをコンパレータで比較し、その比較結果に応じて
    スイッチング素子のスイッチングを制御する並列接続さ
    れたDC/DCコンバータからなるスイッチング電源装
    置において、前記分圧抵抗を前記負荷に並列接続すると
    共に、前記分圧抵抗の他端との接続点と、前記基準電源
    のマイナス側端子との接続点との間にあるマイナス側出
    力電圧ラインに抵抗を挿入接続したことを特徴とするス
    イッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 スイッチング素子をスイッチングするこ
    とにより、トランスの二次巻線に発生した電圧を整流平
    滑回路により整流平滑して負荷に直流出力電圧を供給す
    ると共に、直列接続した第1の分圧抵抗の接続点の電圧
    レベルと、基準電源の基準電圧とをコンパレータで比較
    し、その比較結果に応じてスイッチング素子のスイッチ
    ングを制御する並列接続されたDC/DCコンバータか
    らなるスイッチング電源装置において、前記整流平滑回
    路は出力電圧ラインに挿入接続されたチョークコイルを
    備え、このチョークコイルに存在する抵抗の両端間電圧
    を分圧するために、直列接続した第2の分圧抵抗を該チ
    ョークコイルの両端間に接続すると共に、前記第1の分
    圧抵抗の一端を前記第2の分圧抵抗の接続点に接続し、
    前記第1の分圧抵抗の他端を前記基準電源のマイナス側
    端子と同電位に接続したことを特徴とするスイッチング
    電源装置。
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