JP2002314506A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

受信装置及び受信方法

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JP2002314506A
JP2002314506A JP2001119819A JP2001119819A JP2002314506A JP 2002314506 A JP2002314506 A JP 2002314506A JP 2001119819 A JP2001119819 A JP 2001119819A JP 2001119819 A JP2001119819 A JP 2001119819A JP 2002314506 A JP2002314506 A JP 2002314506A
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symbol
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JP2001119819A
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Hiroaki Takano
裕昭 高野
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送受信機のクロック誤差による位相回転を補
正する際に、1次近似を求める処理に影響しないように
できる受信装置及び受信方法を提供する。 【解決手段】 受信装置は、等化器は、リファレンスシ
ンボルによる1次補正実行部51と、パイロットキャリ
アによる2次補正実行部58と、1次補正実行部51と
2次補正実行部58との間に、2次補正で位相を回転し
た分の補正係数を補助補正係数メモリ57に保存し、次
回の補正時に1次補正を行った後、2次補正を行う前に
補助補正係数による補助補正を実行する補助補正実行部
52とを備え、前回との差分しかパイロットキャリアの
位相回転が無くなるため、2次補正では、この1シンボ
ルの時間により生じた回転分だけを補正して、2次補正
で保持する角度の増大を防ぎ、通信品質の低下を防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM(Ort
hogonal Frequency Divisio
n Multiplex:直交周波数分割多重)方式に
より伝送された情報を受信する受信装置及び受信方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信により、高速な画像伝送を実現
するための変調方式として、OFDM変調方式が知られ
ている。OFDM変調方式は、マルチキャリア変調方式
で、数十から数百、または、システムによっては、数千
の直交した搬送波周波数を持つデジタル変調波を多重し
た信号を送信する方式である。
【0003】この変調方式は周波数選択性フェージング
に強く、マルチキャリアを作成するためにDFT(Di
scet Fourier Transform:離散
フーリエ変換)または、その高速演算が可能なFFT
(Fast FourierTransform:高速
フーリエ変換)が使用されるという特徴を持つ。
【0004】OFDM変調方式に、16QAM(Qua
drature Amplitude Modulat
ion(Amplitude and Phase S
hift Keying))等の多値変調を組み合わせ
る場合には同期検波で実現する必要がある。
【0005】また、振幅に情報を載せる16QAM等の
多値変調方式では、受信装置では位相と振幅の補正を各
キャリア毎に行う必要があり、このための等化器が必要
となる。等化器は、送信した信号がフェージング等の伝
送路の影響により振幅の変化や位相の回転等の歪みを受
けた場合に、それを元の状態に戻す処理を施すための装
置である。
【0006】等化器の原理としては、伝送路の伝達関数
を推定し、その逆フィルターを受信信号にかけることに
より伝送路の歪みをキャンセルすることにより実現す
る。OFDM変調方式による無線通信システムにおいて
は、FFT変換処理後において周波数軸上としてのデー
タを持つことができるため、OFDM変調方式のための
等化器は、FFT変換処理後に配置される場合が多い。
【0007】図1は、一般的なOFDM通信システムの
送信機である。FECCode(Forward Er
ror Correction)部1で畳み込み符号化
等の符号化を行った後に、MAP部2で16QAM等の
マッピングを行い、IFFT(Inverse FF
T)部3で逆FFT演算を行う。
【0008】逆FFT演算の後にGI部4でガードイン
ターバルの挿入を行い、RF部5で高周波処理のアナロ
グ回路部を通り、アンテナ6で伝送路である空間に電波
が送り出される。
【0009】図2は、一般的なOFDM通信システムの
受信機である。アンテナ7で受信した信号は、RF部8
で高周波処理のアナログ回路部を通り、パケット同期等
の同期回路で同期をとり、GI remove部9でF
FT演算への入力データの切り出しを行う。
【0010】FFT部10でFFT演算を行った周波数
軸上に戻されたデータは、等化器11で信号の振幅や位
相を補正される。従って、等化器11は受信機側のFF
T変換処理の後に配置する。等化器11は、送信機側か
ら予め既知である信号、リファレンスシンボルおよびパ
イロットキャリアを使用して伝送路の状態を推定する。
【0011】図3および図4はパケットのデータフォー
マットおよびユーザデータを示す図である。ここで、シ
ンボルとは、FFT変換処理において64ポイントのデ
ータの切り出しを行う場合に、その64ポイントの内の
52ポイントを使用してデータを送る場合について説明
する。この52個のデータをシンボルという。図3に示
すリファレンスシンボル31は、既知のパターンのOF
DM信号である。図3に示すユーザデータ31−2、3
1−3・・・31−nのデータシンボルは、図4に示す
48個のデータキャリア41と4個のパイロットキャリ
ア42とで構成される。
【0012】FFT変換処理の出力は、52キャリア分
の52個のデータである。このデータは、マルチパス等
の伝送路の影響、送受信機の周波数誤差、FFT変換処
理タイミングの誤差となる送受信機のデジタルクロック
の周波数誤差等の影響により、振幅と位相が歪んでい
る。
【0013】既知パターンで変調されたリファレンスシ
ンボルを用いて第1回目の振幅補正および位相補正を行
う。この第1回目の振幅補正および位相補正の補正係数
は、同一パケット内で共通に使用される。各データシン
ボルには、パイロットキャリアが含まれている。このパ
イロットキャリアを用いて、同一パケット内で時間的に
変化する要因による歪みを除去する。これが、第2回目
の位相補正である。
【0014】以下に、この第1回目の振幅補正および位
相補正、第2回目の位相補正の補正方法を説明する。最
初に、第1回目の振幅補正および位相補正を行う。Y
(a,b)をaシンボル目のb番目のキャリアの受信信
号とする。R(b)をリファレンスシンボルのb番目の
キャリアのデータとする。C(b)をb番目のキャリア
に対する伝送路の伝達関数とする。その場合に、既知パ
ターンR(b)は、伝送路等の歪みを受けて、受信信号
Y(a、b)となるため、以下の数1式のように表すこ
とができる。なお、Y(a、b)、R(b)およびC
(b)は、複素数である。
【0015】
【数1】Y(1、b)=C(b)・R(b)
【0016】ここで、Y(1、b)は1シンボル目であ
るリファレンスシンボルの受信信号を表す。従って、伝
送路等の歪みとなる伝達関数は以下の数2式となる。
【0017】
【数2】C(b)=Y(1、b)/R(b)
【0018】第2シンボル以降のデータシンボルは、歪
みの伝達関数の逆関数をかけることにより、元の値に戻
すことができる。X1(a,b)を補正後のデータとす
ると、以下の数3式のように表すことができる。
【0019】
【数3】X1(a,b)=Y(a、b)/C(b)
【0020】各データシンボルは、52個のデータから
構成されている。64ポイントのFFT変換処理を行っ
た場合は、キャリアが64本存在する。その中で使用す
るのは、52本のキャリアである。キャリア番号を、2
6,−25,−24,・・・,−1,0,+1,+2,
+3,+25、+26で表す。0のキャリアはDC成分
のため使用しない。パイロットキャリアは、例えば、−
21,−7,+7,+21番目に挿入されている。
【0021】このパイロットキャリアは、主に位相雑音
を除去するために使用される。送信した既知パターンで
あるパイロットキャリアをP(a,b)(b=−21,
−7,+7,+21)と表す。CP(b)を位相雑音等
による位相回転の伝達関数とすると、以下の数4式のよ
うになる。
【0022】
【数4】X1(a,b)=CP(b)・P(a,b)
【0023】従って、CP(b)は、以下の数5式のよ
うになる。
【0024】
【数5】CP(b)=X1(a,b)/P(a,b)
(b=−21,−7,+7,+21)
【0025】これら、4つのCP(b)から各サブキャ
リアに対応するCP(b)を求める。そして、パイロッ
トキャリアの4つの回転角度を求める。T(b)をキャ
リアbに対応する回転角度とすると、以下の数6式とな
る。
【0026】
【数6】T(b)=arctan(CP(b))
【0027】0次近似を行う場合は、4つの回転角度を
足して4で割ることにより平均した値を使用する。その
値を用いて、第2回目の位相補正を行う。以下の数7式
をX1(a,b)にかけることで、位相が補正される。
【0028】
【数7】cos({T(−21)+T(−7)+T(+
7)+T(−21)}/4)−jsin({T(−2
1)+T(−7)+T(+7)+T(−21)}/4)
【0029】この補正値は、振幅方向には、補正されて
いない。つまり、信号強度を尤度として持っている信号
である。デマッピングを行うときにこの信号強度を考慮
して信号を切り出せば正しい信号を得ることができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の通信
システムにおいては、0次近似の場合は、高周波処理を
行うアナログ回路部の位相雑音に起因する位相回転のみ
の場合は、全てのキャリアの回転角度が同一なため、ほ
ぼ正確に補正することができる。しかし、FFT部への
データの切り出しタイミング誤差は、送受信機のデジタ
ルクロックの周波数差により起きる。送受信機のクロッ
ク周波数誤差が1ppm程度であれば、この問題は起き
ないが、40ppm程度のずれがある場合は、問題とな
る。また、16QAMよりも64QAMのように高い精
度を必要とする場合には、深刻な問題となるという不都
合があった。
【0031】上述したFFTタイミング誤差は、時間が
経てば経つ程大きくなる。この影響は、各キャリアによ
って異なる。周波数の高いキャリアほどその影響が高い
ため、1次近似を行う必要がある。
【0032】例えば、64ポイントのFFTを用いたO
FDM通信システムにおいて、1本の正弦波で表された
キャリアは、キャリア番号が−1と+1の場合、送受信
機のクロックが1クロックずれた場合には、360度/
64=5.625度の位相回転がFFT変換処理後のデ
ータにおいて観測することができるのに対して、例え
ば、26個の正弦波で表すキャリアは、キャリア番号が
−1と+1の場合、360度/64*26=146.2
5度となり、各キャリアで位相回転角度が異なる。ま
た、この回転角は、キャリアを横軸にとると比例直線の
関係になる。
【0033】1次近似を行うには、パイロットキャリア
から求めた4つの位相回転角度から最小2乗法を使って
残りのキャリアに対応した位相回転角度を求めることが
考えられる。しかし、ここで以下に示す3つの問題点が
ある。
【0034】第1に、時間が経過するに従って、つまり
シンボル数が増加するに従って各キャリアの角度の差が
広がっていく。この差が360度を超えると、角度の情
報を管理することができなくなり、1次近似を求めるこ
とができなくなるという不都合があった。
【0035】第2に、4つのパイロットキャリアから直
線を導き出すために、フェージング等の影響により特定
のパイロットキャリアが誤った時にその影響が他のキャ
リアに伝達しやすくなるという不都合があった。
【0036】第3に、1次近似を求める際に4つのパイ
ロットキャリアに雑音が乗った場合に、その影響も無視
することができないという不都合があった。
【0037】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、送受信機のデジタルクロックの周波数差
による位相回転を補正する際に、各キャリアの角度情報
を管理でき、他のキャリアに影響することなく、1次近
似を求める際に影響しないようにすることができる受信
装置及び受信方法を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の受信装置および
受信方法は、以下の手段により以下の作用をする。FF
Tタイミングに誤差が生じ、その誤差の影響が各サブキ
ャリアに対応するデータ毎に異なるため1次近似を行う
際に、その角度の差が増大したときに角度が管理できな
くなる第1の問題点を解決するための手段として、第1
回目の補正であるリファレンスシンボルによる補正係数
での補正と、第2回目のパイロットキャリアによる補正
係数での補正の間に、さらに、補助補正を行う。この補
助補正は、1つ前のシンボルで使用した第2回目の補正
係数を使用する。この操作を行うことにより、補助補正
を行った後は、各サブキャリアの角度は微小になり、角
度の差が360度以上になることがない。補助補正があ
る場合は、第2回目の補正係数は、1つ前のシンボルと
の間の差分を表す補正係数となる。補助補正の補正係数
は、この第2回目の補正係数を累積したものである。
【0039】また、他のキャリアに影響する第2の問題
点を解決するための手段として、第2回目の補正係数を
求めるのは、1シンボルの間で生じた位相のずれに対す
る補正係数を求める手段を用いているため、各サブキャ
リアの位相を回転する補正角度は微小となる。そこで、
フェージングによりある特定のパイロットキャリアの角
度が例えば、100度になった場合は、これを例えば2
5度等に制限してから、最小2乗法で直線を求めること
により、フェージングの影響を少なくすることができ
る。従って、ハード化する場合にパイロットキャリアの
角度制限によりアークタンジェントの値をテーブルで実
現する場合にテーブルのメモリ量を削減することができ
る。
【0040】また、1次近似を求める際に影響する第3
の問題点を解決するための手段として、4つのパイロッ
トキャリアから最小2乗法で直線を求めると、y=ax
+bと表すことができる。ここで、aは直線の傾き、b
は切片、xがキャリア番号、yが各キャリアに対する回
転角度である。ここで、bについては、アナログ回路部
であるRF部の雑音により各シンボル毎にランダムに変
化する。しかし、aについては、送受信機のクロック周
波数誤差により時間に比例して変化していく成分であ
る。そこで、aについてのみ時間方向に移動平均を行う
ことにより、雑音の影響を減らすことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、発明の実施の形態を説明
する。本実施の形態による受信装置は、OFDM伝送方
式のための等化器において、リファレンスシンボルによ
る1次補正の後で2次補正においてパイロットキャリア
を使用して各キャリアの回転角度を推定する際に、1次
近似を使用した等化器の構成を示し、その1次近似を行
う際に、パイロットキャリアがフェージングおよび雑音
により変動した場合に、その影響を最小にする補助補正
を行うものである。
【0042】以下に、本実施の形態を説明する。図5は
本実施の形態による受信装置に適用される等化器の構成
例を示すブロック図である。図5に示す等化器は、図2
に示した受信機における等化器11に対応する。
【0043】まず、1次補正ブロックについて説明す
る。図5において、図2に示したFFT部10の後に、
最初に1次補正係数を算出する1次補正係数算出部5
3、および1次補正係数を保存する1次補正係数メモリ
54が設けられる。1次補正係数算出部53は、リファ
レンスシンボルから補正係数を導出し、1次補正係数を
1次補正係数メモリ54に保存する。1次補正実行部5
1は、リファレンスシンボルによる1次補正係数を1次
補正係数メモリ54から読み出して1次補正を実行す
る。なお、1次補正係数算出部53、および1次補正係
数メモリ54はリファレンスシンボルに対してのみ動作
し、データシンボルのときは動作しない。
【0044】リファレンスシンボルR(b)(b=−2
1,−7,+7,+21)は、BPSK(Binary
Phase Shift Keying)で変調さ
れ、リアルパートは±1の値を持ち、イマジナリパート
は0である。なお、受信したリファレンスシンボルは理
想状態では、±58である。
【0045】受信したリファレンスシンボルをY(1,
b)(b=−21,−7,+7,+21)とすると、1
次補正係数C1(b)は、以下の数8式で導かれる。こ
こで、*は複素乗算を表す。
【0046】
【数8】C1(b)=Y(1,b)*R(b) C1(b)は虚数であるため、数9式で表すことができ
る。
【0047】
【数9】 C1(b)=C_re(b)+jC_im(b)
【0048】次に、1次補正係数を用いて1次補正を実
行する1次補正実行部51が設けられる。1次補正実行
部51は、受信した信号Y(a,b)(a≧2、a:シ
ンボル数、b=−21,−7,+7,+21、b:キャ
リア番号)に対して、数10式の演算を実行する。
【0049】
【数10】X1(a,b)=Y(a,b)*{C1_r
e(b)−jC1_im(b)}
【0050】図6〜図9を用いて1次補正の詳細を説明
する。まず、1次補正係数の算出を説明する。図6は、
1次補正におけるリファレンスシンボルを示す図であ
る。上述したように、1次補正係数は、リファレンスシ
ンボルから算出される。リファレンスシンボルSCは、
52本分のデータとして、数11式のように表される。
【0051】
【数11】SC={1,1,−1,−1,1,1,−
1,1,−1,1,1,・・・・}
【0052】FFT変換処理後のリファレンスシンボル
は、送信側からBPSK1/2で送信されるため、FF
T変換処理において全てのエラーが無い理想状態として
は、図6Aに示す61、62の信号配置のコンスタレー
ション(Constellation)となる。これに
なんらかのエラーが加わると図6Bに示す63、64の
信号配置のコンスタレーションの例になる。図6Bに示
すようにリファレンスシンボルは、52キャリア分の5
2個のデータで構成されているが、この52個はそれぞ
れ異なった回転振幅方向の乱れを受ける。
【0053】いま、リファレンスシンボルのxキャリア
を受信機で受信した信号をSig_R(1,x)、伝送
路および送受信機のアナログ回路部の伝達関数をSig
_Coef(x)、送信機で送信したリファレンスシン
ボルのxキャリアの信号をSig_Ref(x)、*を
複素乗算とすると、以下の数12式のようになる。
【0054】
【数12】Sig_R(1,x)=Sig_Coef
(x)*Sig_Ref(x)
【0055】Sig_Ref(x)はSig_Coef
(x)により位相の回転や振幅の変化を受けて、Sig
_R(1,x)として受信される。従って、位相の回転
や振幅の変化によるSig_Coef(x)は、以下の
数13式で表される。
【0056】
【数13】Sig_Coef(x)=Sig_R(1,
x)/Sig_Ref(x)
【0057】受信信号は、送信信号が伝達関数Sig_
Coef(x)により歪められたものであるから、伝達
関数の逆フィルタ(1/Sig_Coef(x))を乗
算することにより、この歪みを取り除くことができる。
歪められた受信信号をSig_R(z,x)、伝達関数
をSig_Coef(x)、等化器で補正の対象となる
zシンボル目のx番目のキャリアの送信信号をSig_
T(z,x)とすると、以下の数14式で表すことがで
きる。
【0058】
【数14】Sig_R(z,x)*(1/Sig_Co
ef(x))=Sig_T(z,x)
【0059】次に、1次補正の実行について説明する。
1次補正実行データをSig_Comp、振幅および位
相を元に戻す絶対値をabs、xのy乗をpow(x,
y)、2シンボル目のリファレンスシンボルの受信信号
をSig_R(2,x)、2つ目のリファレンスシンボ
ルを各x毎に平均したものをSig_Rmean1an
d2(x)=Sig_Coef(x)*Sig_Ref
(x)、Sig_Rmean1and2(x)の共役を
Sig_Rmean1and2*(x)とすると、以下
の数15式の演算によって1次補正が実行される。
【0060】
【数15】 Sig_Comp=Sig_R(z,x)/Sig_Coef(x) =Sig_R(z,x)*Sig_Ref(x)/Sig_R mean1and2(x) =Sig_R(z,x)*Sig_Rmean1and2*( x)*Sig_Ref(x)/pow(abs(Sig_Rmean1and2 (x)),2)
【0061】ここで、数15式において、割り算を含ん
でいるので、複素数・複素数/実数の形に変形すること
により、数16式のように割り算を実行しないで、DM
AP部におけるデマッピングの際に考慮することで割り
算を行わないで済む。
【0062】
【数16】Sig_Comp=Sig_R(z,x)*
Sig_Rmean1and2*(x)*Sig_Re
f(x)
【0063】つまり、1次補正係数とは、Sig_Rm
ean1and2(x)の共役に対応するxキャリアの
リファレンスシンボルの±1をかけたものである。それ
をSig_R(z,x)と複素乗算することが1次補正
の実行である。
【0064】ここでは、位相の回転方向のみ補正されて
いる。振幅方向の補正はここで割り算を実行するれば得
られるが、計算の複雑さを避けるために行わない。ま
た、デマッピング時にビタビ復号のアルゴリズムの判定
で必要になる尤度は、受信電力の2乗でつけるのが効果
的であることが知られている。数16式で省いた割り算
(pow(abs(Sig_Rmean1and2
(x)),2))は、受信信号のパワーであるので、デ
マッピング時に考慮することにより、ビタビ復号の尤度
をつけることができる上に割り算を省くことができる。
【0065】図7は、1次補正におけるパイロットキャ
リアの状態を示す図である。図7は、送受信のクロック
誤差によるパイロットキャリアの位相回転を示す図であ
る。図7Aに示す4つのパイロットキャリア71、7
2、73、74は、送受信のクロック誤差により、図7
Bに示す位相回転によりパイロットキャリア71−1
(+方向),71−2(−方向),71−3(−方
向),72−1(+方向),72−2(−方向),72
−3(−方向),73−1(+方向),73−2(−方
向),73−3(−方向),74−1(+方向),74
−2(−方向),74−3(−方向)のようになる。
【0066】各キャリアの回転量は、以下のようにな
る。いま、送受信機の発振器(20MHz)の精度が2
0ppmであるとする。送受信機で考えると40ppm
の誤差があり得る。このときに、リファレンスシンボル
が、1、2シンボル目であるとすると、その60シンボ
ル後は、以下の数17式となる。
【0067】
【数17】 60symbol*72clk*=4320clk
【0068】100万クロックに40クロックずれるか
ら、以下の数18式のように示すクロックだけ送受信で
クロックがずれることになる。
【0069】
【数18】 4320/1000000*40=0.1728
【0070】この0.1728クロックがキャリアシン
ボルのコンスタレーションに与える影響は、FFT部へ
のタイミング誤差で生じる。FFT部はデータを64ポ
イント切り出すものを使用している。データは、52シ
ンボルなので、8個分は0を入れてIFFT変換処理さ
れている。ここで、対応するキャリア番号−26,−2
5,−24,・・・,−2,−1,+1,+2,・・
・,+25,+26の52個に着目する。
【0071】±1は、1周期の正弦波のエネルギー、±
2は、2周期の正弦波のエネルギー、±26は、26周
期の正弦波のエネルギー、として送信側でIFFT変換
処理されている。
【0072】ここで、±26のキャリアは、0.172
8クロックだけFFTタイミングがずれると、以下の数
19式となる。
【0073】
【数19】 360/64*0.1728*26=±25度
【0074】例えば、±10のキャリアは、数20式で
示す角度だけ回転する。また、リファレンスシンボルの
間隔が倍の120になれば、これらの値も倍になる。
【0075】
【数20】 360/64*0.1728*10=±9.7度
【0076】図8は、1次補正における各キャリアの位
相回転量の1次近似直線を示す図である。図8におい
て、4つのキャリア(−21,−7,+7,+21)か
ら、y=ax+bで表される1次近似直線81を得るた
めの直線近似を行う。直線近似は、最小2乗法により求
めることができる。求めたいパラメータ2をh,雑音を
σ、Uは既知信号、yは受信信号とおいて、数式21式
のようにおくと、最小2乗解は、数22式で与えられ
る。TはUの転置行列を表している。
【0077】
【数21】
【0078】
【数22】 モデルを以下の数23式のようにおくと、hのa,bは
数24式で表される。これらは、定数のみで表される。
【0079】
【数23】
【0080】
【数24】 ここで、各キャリア番号を−26〜+26から0〜63
とすると、パイロットキャリアは、−21,−7,+
7,+21から、X1=5、X2=19、X3=33、
X4=47となる。a11,a12,a21,a22,
dは、以下の数25式で示すようになる。
【0081】
【数25】a11=5*5+19*19+33*33+
47*47=3684 a12=5+19+33+47=104 a21=a12=104 a22=4 d=a11*a22−a12*a21=3920
【0082】これにより、受信データがどんなデータで
あろうとも、逆行列は存在することが分かる。従って、
直線の傾きaは以下の数26式のようになる。
【0083】
【数26】a=(a22*b1−a12*b2)/39
20=(−84*y1−28*y2+28*y3+84
*y4)/3920
【0084】3920の割り算は、実際の装置では、4
096で割るとして、10ビットシフトで済ませてい
る。
【0085】傾きbも最小2乗法の式に従って求めても
良いが、bについては、本実施の形態では、別の方法で
求めている。各パイロットキャリアの角度は、以下の数
27式で求めることができる。
【0086】
【数27】 Y1=arctan(pilot(−21)) Y2=arctan(pilot(−7)) Y3=arctan(pilot(+7)) Y4=arctan(pilot(+21))
【0087】この角度に変換する前の実部と虚部のデー
タを各パイロットキャリア間で平均して、そのアークタ
ンジェントをとったものを数28式で示すようにbとし
て使用する。
【0088】
【数28】b=arctan({pilot(−21)
+pilot(−7)+pilot(+7)+pilo
t(+21)}/4)
【0089】このように平均をとるのは、パワーの大き
いものは多く反映され、パワーの小さいものは、あまり
反映されないという利点があるからである。
【0090】図9は、1次補正におけるパイロットキャ
リア間の平均を示す図である。図9において、パイロッ
トキャリア91とパイロットキャリア92の角度を足し
て2で割ると、平均93は、パワーの大きいパイロット
キャリア91の方に引きずられることが分かる。つま
り、信頼性のないデータは使われない傾向になる。
【0091】また、傾きaについて、パワーを考慮しな
かった理由は以下の通りである。パワーを考慮して傾き
と切片を求めるには、重み付き最小2乗法という方法が
ある。上述したように、数21式に対して、評価関数J
を数29とおくと、ここで、Wが重み関数であり、各受
信データのパワーの比になるような対角行列である。
【0092】
【数29】
【0093】
【数30】 この解は、数30式で示されるが、各入力データのパワ
ーの比によって決められるWが逆行列の計算の中に入っ
ているため、この行列が正則になるとは限らず、逆行列
の無い場合に陥る可能性があるため本実施の形態では、
使用しなかった。
【0094】次に、2次補正ブロックについて説明す
る。図5において、2次補正係数算出部55が設けられ
る。2次補正係数算出部55は、1次補正および補助補
正されたX2(a,b)データのデータシンボルのパイ
ロットキャリアの角度を求める。1つのデータシンボル
中には4つのパイロットキャリアが含まれている。この
4つのパイロットキャリアの角度をアークタンジェント
関数を使用して、以下の数31式に示す4つの角度を求
める。このパイロットキャリアは、リアルパートとイマ
ジナリパートに分かれている。
【0095】
【数31】 Q(0)=arctan(X2(a,−21)) Q(1)=arctan(X2(a,−7)) Q(2)=arctan(X2(a,+7)) Q(4)=arctan(X2(a,+21))
【0096】次に、求めた4つの角度から最小2乗法に
より直線近似を行う。ここで、4つの角度の中で+25
以上のものがあった場合は、+25度に制限をかける。
逆に、−25以下のものがあった場合は、−25度に制
限をかける。このようにパイロットキャリアの角度に制
限を付けることによって、フェージング等の影響により
異常な値となったパイロットキャリアの影響を排除する
ことができる。
【0097】次に、その4つの角度から最小2乗法を使
用して直線を求める。具体的には、直線の傾きおよび切
片を求める。
【0098】さらに、傾きに対して時間方法の平均を行
う。前7シンボル分の傾きと今回の傾きを足して8で割
ることにより平均化を行う。
【0099】そして、直線の傾きと切片を求めたら、そ
れらを用いて他のキャリア(−26,−25,−24・
・・+25、+26の内、−21,−7,0,+7,+
21を除いたもの)の回転角度を求める。
【0100】各キャリアの回転角度からサイン関数、コ
サイン関数を用いて2次補正係数を求める。各キャリア
の回転角度をQ(b)とすると、2次補正係数C3
(b)は以下の数32式のようになる。
【0101】
【数32】C3_re(b)=cos(Q(b)) C3_im(b)=−1*sin(Q(b))
【0102】2次補正係数C3(b)は2次補正係数メ
モリ59に保存される。2次補正実行部58は、2次補
正係数メモリ59から2次補正係数を読み出して、2次
補正係数を用いて以下の数33式の演算を行って2次補
正を実行する。2次補正実行部58の演算結果は、図2
に示したDMAP部12に供給される。
【0103】
【数33】 X3(a,b)=X2(a,b)*C3(b)
【0104】次に、図5において、2次補正係数算出部
の後に補助補係数算出部56および補助補正係数メモリ
57が設けられる。補助補係数算出部56は2次補正係
数C3と補助補正係数C2を以下の数34式のように合
成することにより、次回の補助補正係数C2を求める。
【0105】
【数34】C2=C2*C3
【0106】補助補正係数メモリ57は次回の補助補正
係数C2を保存する。補助補正実行部52は補助補正係
数メモリ57から次回の補助補正係数C2を読み出して
次回の補助補正を実行する。
【0107】図10〜図14を用いて2次補正の詳細を
説明する。なお、2次補正は補助補正を実行したとして
説明する。2次補正は、各データ毎に変化する各データ
シンボルに含まれるパイロットキャリアを用いて行う補
正である。パイロットキャリアは、−21,−7,+
7,+21番目のキャリアに配置されている。
【0108】2次補正が必要な理由は、2つある。第1
の理由は、RF部のアナログ回路部の位相雑音により、
全キャリアが一定角度だけ位相回転する歪みを補正する
ためである。第2の理由は、送受信機の双方で40pp
m程度のクロック誤差により、各キャリアがそのキャリ
アに特有の角度だけ回転する歪みを補正するためであ
る。
【0109】図10は、2次補正における全てのキャリ
アが同じだけ回転した状態を示す図である。図10Aに
示す4つのパイロットキャリア101、102、10
3、104は、位相雑音により、図10Bに示す全ての
キャリアが10度回転してパイロットキャリア101−
1,102−1,103−1,104−1のようにな
る。図10Aに示す4つのパイロットキャリア101、
102、103、104は、QPSKによるコンスタレ
ーションを示す。
【0110】位相雑音によるパイロットキャリアの回転
は、全てのパイロットキャリアが同じだけ回転するた
め、図10に示すようなコンスタレーションとなる。
【0111】図11は、2次補正における全キャリアの
位相回転量が一定の状態を示す図である。図11におい
て、−26〜−1および+1〜+26の52本のキャリ
アの内、−21,−7,+7,+21番目の4点のキャ
リアの平均をとることにより、0次近似で一定角度の平
均直線111を得ることができる。なお、ここでは、D
C成分となる0番目のキャリアは、使用しない。また、
−1および+1は低周波成分、−26および+26は高
周波成分であり、マイナスは複素乗算の成分である。
【0112】次に、2次補正係数の導出について説明す
る。1次補正されたデータには、位相雑音による回転と
送受信クロックによる位相回転がある。これらをパイロ
ットキャリアを用いて補正する。
【0113】図12は、2次補正におけるパイロットキ
ャリアの位相回転状態を示す図である。まず、パイロッ
トキャリアの角度の抽出を行う。パイロットキャリアは
BPSK 1/2方式で変調されているので、理想状態
では、パイロットキャリア121、122のコンスタレ
ーションは以下の図12Aに示すようになる。これに位
相雑音および送受信クロック誤差が加わって、図12B
に示す位相回転により、パイロットキャリア123、1
24のコンスタレーションとなる。
【0114】パイロットキャリアは、予め既知であり、
そのデータを±1の形で受信機で保存している。ここで
は、図12Aに示すパイロットキャリア121に−1を
対応させ、パイロットキャリア122に+1を対応させ
ている。
【0115】図13は、2次補正におけるパイロットキ
ャリアの、前処理を示す図である。図13において、図
12Bに示すパイロットキャリア123に前処理132
として−1をかけると、処理後のパイロットキャリア1
31とすることができ、図12Bに示したパイロットキ
ャリア124と同一の回転角度として捉えることができ
るようになる。このような前処理を施したパイロットキ
ャリアについて以下に示すようなアークタンジェントを
とる。
【0116】図14は、2次補正における各キャリアの
位相回転量を示す直線を示す図である。図14におい
て、−21,−7,+7,+21番目の4点のキャリア
のX1,X2,X3,X4に対応する位相回転量Y1,
Y2,Y3,Y4をアークタンジェントをとることによ
り得る。これにより、1次近似を行って、141で示す
直線Y=aX+bを得ることができる。
【0117】以上で求めた直線Y=aX+bを用いて、
各キャリアの角度が求められたら、数35式で示すよう
に、sin、cosを使用して、元の実軸I、虚軸Qで
表される空間に戻す。
【0118】
【数35】Sig_Coef2_real(x)=51
1*cos(y(x)) Sig_Coef2_imag(x)=−1*511*
sin(y(x))
【0119】ここで、511は単位円を想定している。
この補正係数をかけて2次補正した後に、9ビットシフ
トすることにより位相回転のみ補正したことになる。イ
マジナリパートの補正係数にのみ−1がかかっているの
は、回転方向を逆向きに戻して補正するためである。2
次補正の実行は、以下の数36式で行われる。
【0120】
【数36】Sig_Comp2=Sig_Coef2*
Sig_Comp
【0121】次に、補助補正ブロックについて説明す
る。図5において、補助補正実行部52が設けられる。
補助補正係数の初期値は、実数部511、虚数部は0で
ある。補助補正係数をC2(b)とすると、補助補正実
行部で以下の数37式の演算が実行される。
【0122】
【数37】X2(a,b)=X1(a,b)*{C2_
re(b)+jC2_im(b)}
【0123】図15〜図19を用いて補助補正の詳細を
説明する。上述したように、2次補正係数を求める際
に、各キャリアの位相回転量を示す直線Y=aX+bの
傾きaと切片bとを求める。この傾きaは、主に送受信
機のクロック誤差によるものであり、切片bは位相雑音
によるものである。
【0124】傾きaはクロック誤差によるものであるた
め、単調増加もしくは単調減少すると考えられる。従っ
て、次第に傾きaの絶対値は、大きくなり、アークタン
ジェントで角度をうまく算出することが不可能になる。
【0125】そこで、管理可能な角度の範囲内に収める
ために、数38式で示すように前回の2次補正した値を
次回のシンボルの1次補正の後で前回の補助補正値に対
して複素乗算をすることにより補助補正として実行す
る。そうすると、1シンボルのデータの時間である72
clkでの送受信機間のクロック誤差を考えれば良く、
この値は、小さい値になる。さらに、その次のシンボル
の1次補正後には、1回目と2回目の2次補正を足し合
わせた補正値を補助補正値として用いる。
【0126】
【数38】補助補正値(i)=正規化(補助補正値(i
−1)*2次補正値(i−1))
【0127】数38式において、補助補正値の初期値
は、リアルパートが511、イマジナリパートが0であ
り、正規化は絶対値511のベクトルへの正規化であ
り、補助補正値は全ての2次補正値の足し算である。
【0128】2次補正値は、1シンボルの間でのクロッ
ク誤差および位相雑音を補正するものである。補助補正
は、絶対値511であるので、1次補正されたデータに
対して補助補正係数をかけた後に9ビットシフトを行
う。
【0129】次に、補助補正を導入したことによる2次
補正係数導出の変更を説明する。図15は、補助補正に
おけるパイロットキャリアの減衰を示す図である。図1
5において、パイロットキャリアがフェージングによる
パワーの落ち込みにより減衰パイロットキャリア151
になってしまった場合、そのパイロットキャリアは、簡
単に180度回転してしまう。
【0130】図16は、補助補正におけるパイロットキ
ャリアの書換処理を示す図である。補助補正を導入した
ことにより、前回との差分しか位相回転が無くなるた
め、パイロットキャリアの回転角度は、1シンボル分の
クロック誤差による回転と、位相雑音によるものに限ら
れる。
【0131】図16において、補助補正後におけるパイ
ロットキャリア165、166、167、168の回転
角度は、ほぼ+23から−23度の範囲に入る。しか
し、フェージングにより明らかにエラー状態となったパ
イロットキャリア161、163は+23から−23度
の範囲に入らない。そこで、強制的に、+23から−2
3度の範囲に入るように、パイロットキャリア161を
書換処理169によりパイロットキャリア162とし、
パイロットキャリア163を書換処理170によりパイ
ロットキャリア164とするように、パイロットキャリ
アの値を書き換えてからアークタンジェントによる角度
を求める処理に入るようにする。
【0132】これにより、フェージング環境下において
もパイロットキャリアのエラー状態による推定誤差を少
なくすることができる。また、アークタンジェント関数
は+23から−23度の範囲でしか使用しなくなるの
で、アークタンジェントの値を保存するテーブルとし
て、+23から−23度の範囲のデータを持っていれば
十分となるので、メモリ容量およびハードウエアを削減
することができる。
【0133】上述したように、補助補正係数導出の過程
で求める各キャリアの位相回転量を示す直線Y=aX+
bの傾きaは、主に送受信機のクロック誤差によるもの
である。従って、クロック誤差は、その時の気温差、送
信機および受信機のそれぞれの発信器の固体差がある
が、若干のジッタを持つものの短い時間でみると一定に
なる。
【0134】従って、直線Y=aX+bの傾きaは、単
調増加または単調減少する。ただし、雑音等が含まれて
いる受信データから傾きaを推定するため傾きaの値は
ばらつく。
【0135】図17は、補助補正における過去8シンボ
ル分の傾きの平均処理を示す図である。図17におい
て、過去の8シンボル分の傾きaの平均をとることによ
って、雑音のない場合の理想の傾き171を求めること
により、雑音を取り除くことができると予想することが
できる。
【0136】図18は、補助補正における傾きおよび累
積を示す図である。図18において、補助補正を導入し
た場合の傾きを示す太線182は、累積を示す細線18
1の動きと同じになることが分かる。
【0137】図19は、補助補正における平均化処理の
ための傾きを示す図である。上述したことを考慮した上
で補助補正導入下において平均化処理を行うと以下のよ
うになる。図19において、補正した実際の傾きBは、
平均操作を行った後に実際に決定された傾きである。取
得した傾きAとは、最小2乗法を用いて取得した傾きで
ある。傾きの累積値Rは、過去の実際の傾きの累積とそ
の時点での取得した傾きを足したものであり、この値
は、補助補正を行わなかったときの傾きの大きさにな
る。そこで、数39式に示すように、補助補正を行わな
かったときの前8シンボル分の傾きの平均をとり、その
値と前回の平均との差が補助補正を用いたときの傾きと
なる。
【0138】
【数39】B9=(R0+R1+・・・+R7)/8−
(R1+R2+・・・+R8)/8=(R0−R8)/
【0139】上述した本実施の形態において、ワイヤレ
スネットワークを規定するRF1394における例を示
したが、これに限らず、他のIEEE802.11bに
適用しても良い。
【0140】
【発明の効果】この発明の受信装置は、データシンボル
挿入領域に複数のBPSK変調によるリファレンスシン
ボルが挿入された信号を、複数の搬送波を使用して直交
周波数分割多重方式により変調して無線伝送された変調
信号を受信して復調する受信装置において、復調された
上記データシンボルの振幅および位相を補正するための
等化手段は、上記リファレンスシンボルによる1次補正
実行部と、1次補正の後であって、全てのデータシンボ
ルに含まれているパイロットキャリアによる2次補正実
行部と、上記1次補正実行部と上記2次補正実行部との
間に、2次補正を行った後、上記2次補正で位相を回転
した分の補正係数を補助補正係数メモリに保存し、次回
の補正時に1次補正を行った後、2次補正を行う前に補
助補正係数による補助補正を実行する補助補正実行部と
を備えたので、補助補正を導入したことにより、前回と
の差分しかパイロットキャリアの位相回転が無くなるた
め、2次補正では、この1シンボルの時間により生じた
回転分だけを補正することになるため、2次補正で保持
する角度が大幅に増大することを防ぎ、パイロットキャ
リアの位相回転による通信品質の低下を防止することが
できるという効果を奏する。
【0141】また、この発明の受信装置は、上述におい
て、上記等化手段の補助補正実行部は、2次補正の1シ
ンボルの時間で生じた位相の回転を補正するものであっ
て、上記1シンボルの時間内で、上記パイロットキャリ
アがある一定角度以上に回転したときに、角度制限を設
けるので、パイロットキャリアがフェージングおよび雑
音により変動しても、その影響を最小限に止めることが
でき、異常な値のパイロットキャリアを排除することが
でき、2次補正係数の値が発散することを防ぐことがで
きるという効果を奏する。
【0142】また、この発明の受信装置は、データシン
ボル挿入領域に複数のBPSK変調によるリファレンス
シンボルが挿入された信号を、複数の搬送波を使用して
直交周波数分割多重方式により変調して無線伝送された
変調信号を受信して復調する受信装置において、上記デ
ータシンボルの振幅および位相を補正するための等化手
段は、上記リファレンスシンボルによる1次補正実行部
と、1次補正の後であって、全てのデータシンボルに含
まれているパイロットキャリアによる2次補正実行部
と、上記1次補正実行部と上記2次補正実行部との間
に、2次補正を行った後、上記2次補正で位相を回転し
た分の補正係数を補助補正係数メモリに保存し、次回の
補正時に1次補正を行った後、2次補正を行う前に補助
補正係数による補助補正を実行する補助補正実行部とを
備え、上記補助補正実行部は、上記パイロットキャリア
の位相回転角度から近似直線を求め、上記近似直線の傾
きを所定データシンボル時間で平均化処理するので、近
似直線の傾き成分は、送受クロック誤差が連続的に単調
増加することに着目して、傾きは一定になると想定さ
れ、従って、平均化処理を行うことにより、雑音成分を
除去することができるという効果を奏する。
【0143】また、この発明の受信方法は、データシン
ボル挿入領域に複数のBPSK変調によるリファレンス
シンボルが挿入された信号を、複数の搬送波を使用して
直交周波数分割多重方式により変調して無線伝送された
変調信号を受信して復調する受信方法において、復調さ
れた上記データシンボルの振幅および位相を補正するた
めの等化ステップは、上記リファレンスシンボルによる
1次補正実行ステップと、1次補正の後であって、全て
のデータシンボルに含まれているパイロットキャリアに
よる2次補正実行ステップと、上記1次補正実行ステッ
プと上記2次補正実行ステップとの間に、2次補正を行
った後、上記2次補正で位相を回転した分の補正係数を
補助補正係数メモリに保存し、次回の補正時に1次補正
を行った後、2次補正を行う前に補助補正係数を用いた
補助補正を実行する補助補正実行ステップとを備えたの
で、補助補正実行ステップを導入したことにより、前回
との差分しかパイロットキャリアの位相回転が無くなる
ため、2次補正実行ステップでは、この1シンボルの時
間により生じた回転分だけを補正することになるため、
2次補正で保持する角度が大幅に増大することを防ぎ、
パイロットキャリアの位相回転による通信品質の低下を
防止することができるという効果を奏する。
【0144】また、この発明の受信方法は、上述におい
て、上記等化ステップの補助補正実行ステップは、2次
補正の1シンボルの時間で生じた位相の回転を補正する
ものであって、上記1シンボルの時間内で、上記パイロ
ットキャリアがある一定角度以上に回転したときに、角
度制限を設けるので、パイロットキャリアがフェージン
グおよび雑音により変動しても、その影響を最小限に止
めることができ、異常な値のパイロットキャリアを排除
することができ、2次補正係数の値が発散することを防
ぐことができるという効果を奏する。
【0145】また、この発明の受信方法は、データシン
ボル挿入領域に複数のBPSK変調によるリファレンス
シンボルが挿入された信号を、複数の搬送波を使用して
直交周波数分割多重方式により変調して無線伝送された
変調信号を受信して復調する受信方法において、上記デ
ータシンボルの振幅および位相を補正するための等化ス
テップは、上記リファレンスシンボルによる1次補正実
行ステップと、1次補正の後であって、全てのデータシ
ンボルに含まれているパイロットキャリアによる2次補
正実行ステップと、上記1次補正実行ステップと上記2
次補正実行ステップとの間に、2次補正を行った後、上
記2次補正で位相を回転した分の補正係数を補助補正係
数メモリに保存し、次回の補正時に1次補正を行った
後、2次補正を行う前に補助補正係数を用いた補助補正
を実行する補助補正実行ステップとを備え、上記補助補
正実行ステップは、上記パイロットキャリアの位相回転
角度ら近似直線を求め、上記近似直線の傾きを所定デー
タシンボル時間で平均化処理するので、近似直線の傾き
成分は、送受クロック誤差が連続的に単調増加すること
に着目して、傾きは一定になると想定され、従って、平
均化処理を行うことにより、雑音成分を除去することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】OFDM通信システムの送信機を示す図であ
る。
【図2】OFDM通信システムの受信機を示す図であ
る。
【図3】データフォーマットを示す図である。
【図4】ユーザデータを示す図である。
【図5】本実施の形態に適用される等化器の構成を示す
ブロック図である。
【図6】1次補正におけるリファレンスシンボルを示す
図であり、図6Aは理想状態、図6Bはエラー発生時で
ある。
【図7】1次補正におけるパイロットキャリアの状態を
示す図であり、図7Aは正常位相、図7Bは位相回転時
である。
【図8】1次補正における各キャリアの位相回転量の1
次近似直線を示す図である。
【図9】1次補正におけるパイロットキャリア間の平均
を示す図である。
【図10】2次補正における全てのキャリアが同じだけ
回転した状態を示す図であり、図10Aは正常位相、図
10Bは全てのキャリアが10度くらい回転した場合で
ある。
【図11】2次補正における全キャリアの位相回転量が
一定の状態を示す図である。
【図12】2次補正におけるパイロットキャリアの位相
回転状態を示す図であり、図12Aは正常位相、図12
Bは位相回転時である。
【図13】2次補正におけるパイロットキャリアの前処
理を示す図である。
【図14】2次補正における各キャリアの位相回転量を
示す直線を示す図である。
【図15】補助補正におけるパイロットキャリアの減衰
を示す図である。
【図16】補助補正におけるパイロットキャリアの書換
処理を示す図である。
【図17】補助補正における過去8シンボルの傾きの平
均処理を示す図である。
【図18】補助補正における傾きと累積を示す図であ
る。
【図19】補助補正における平均化処理のための傾きを
示す図である。
【符号の説明】
1……FEC Code部、2……MAP部、3……I
FFT部、4……GI部、5……RF部、6……アンテ
ナ、7……アンテナ、8……GI remove部、1
0……FFT部、11……等化器、12……DMAP
部、13……FEC decode部、31……リファ
レンスシンボル、31−2〜31−n……ユーザデー
タ、41…データキャリア、42……パイロットキャリ
ア、51……1次補正実行部、52……補助補正実行
部、53……1次補正係数算出部、54……1次補正係
数メモリ、55……2次補正係数算出部、56……補助
補正係数算出部、57……補助補正係数メモリ、58…
…2次補正実行部、59……2次補正係数メモリ、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データシンボル挿入領域に複数のBPS
    K変調によるリファレンスシンボルが挿入された信号
    を、複数の搬送波を使用して直交周波数分割多重方式に
    より変調して無線伝送された変調信号を受信して復調す
    る受信装置において、 復調された上記データシンボルの振幅および位相を補正
    するための等化手段は、 上記リファレンスシンボルによる1次補正実行部と、 1次補正の後であって、全てのデータシンボルに含まれ
    ているパイロットキャリアによる2次補正実行部と、 上記1次補正実行部と上記2次補正実行部との間に、2
    次補正を行った後、上記2次補正で位相を回転した分の
    補正係数を補助補正係数メモリに保存し、次回の補正時
    に1次補正を行った後、2次補正を行う前に補助補正係
    数による補助補正を実行する補助補正実行部とを備えた
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の受信装置において、 上記等化手段の補助補正実行部は、2次補正の1シンボ
    ルの時間で生じた位相の回転を補正するものであって、
    上記1シンボルの時間内で、上記パイロットキャリアが
    ある一定角度以上に回転したときに、角度制限を設ける
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】 データシンボル挿入領域に複数のBPS
    K変調によるリファレンスシンボルが挿入された信号
    を、複数の搬送波を使用して直交周波数分割多重方式に
    より変調して無線伝送された変調信号を受信して復調す
    る受信装置において、 上記データシンボルの振幅および位相を補正するための
    等化手段は、 上記リファレンスシンボルによる1次補正実行部と、 1次補正の後であって、全てのデータシンボルに含まれ
    ているパイロットキャリアによる2次補正実行部と、 上記1次補正実行部と上記2次補正実行部との間に、2
    次補正を行った後、上記2次補正で位相を回転した分の
    補正係数を補助補正係数メモリに保存し、次回の補正時
    に1次補正を行った後、2次補正を行う前に補助補正係
    数による補助補正を実行する補助補正実行部とを備え上
    記補助補正実行部は、上記パイロットキャリアの位相回
    転角度から近似直線を求め、上記近似直線の傾きを所定
    データシンボル時間で平均化処理することを特徴とする
    受信装置。
  4. 【請求項4】 データシンボル挿入領域に複数のBPS
    K変調によるリファレンスシンボルが挿入された信号
    を、複数の搬送波を使用して直交周波数分割多重方式に
    より変調して無線伝送された変調信号を受信して復調す
    る受信方法において、 復調された上記データシンボルの振幅および位相を補正
    するための等化ステップは、 上記リファレンスシンボルによる1次補正実行ステップ
    と、 1次補正の後であって、全てのデータシンボルに含まれ
    ているパイロットキャリアによる2次補正実行ステップ
    と、 上記1次補正実行ステップと上記2次補正実行ステップ
    との間に、2次補正を行った後、上記2次補正で位相を
    回転した分の補正係数を補助補正係数メモリに保存し、
    次回の補正時に1次補正を行った後、2次補正を行う前
    に補助補正係数を用いた補助補正を実行する補助補正実
    行ステップとを備えたことを特徴とする受信方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の受信方法において、 上記等化ステップの補助補正実行ステップは、2次補正
    の1シンボルの時間で生じた位相の回転を補正するもの
    であって、上記1シンボルの時間内で、上記パイロット
    キャリアがある一定角度以上に回転したときに、角度制
    限を設けることを特徴とする受信方法。
  6. 【請求項6】 データシンボル挿入領域に複数のBPS
    K変調によるリファレンスシンボルが挿入された信号
    を、複数の搬送波を使用して直交周波数分割多重方式に
    より変調して無線伝送された変調信号を受信して復調す
    る受信方法において、 上記データシンボルの振幅および位相を補正するための
    等化ステップは、 上記リファレンスシンボルによる1次補正実行ステップ
    と、 1次補正の後であって、全てのデータシンボルに含まれ
    ているパイロットキャリアによる2次補正実行ステップ
    と、 上記1次補正実行ステップと上記2次補正実行ステップ
    との間に、2次補正を行った後、上記2次補正で位相を
    回転した分の補正係数を補助補正係数メモリに保存し、
    次回の補正時に1次補正を行った後、2次補正を行う前
    に補助補正係数を用いた補助補正を実行する補助補正実
    行ステップとを備え上記補助補正実行ステップは、上記
    パイロットキャリアの位相回転角度から近似直線を求
    め、上記近似直線の傾きを所定データシンボル時間で平
    均化処理することを特徴とする受信方法。
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