JP4295012B2 - 半導体集積回路及び復調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)変調方式により伝送された情報を復調するOFDM復調技術に関し、それを適用した無線LANのベースバンド処理等に用いられる半導体集積回路及び復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
5GHz帯無線LAN(Local Area Network)の規格であるIEEE802.11aでは、変調方式としてマルチキャリア変調方式であるOFDM変調方式が用いられている。この変調方式は数十から数千の直交した搬送波周波数を持つディジタル変調波を多重した信号を送信する方式である。この変調方式には例えばマルチキャリアを生成する為にFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)が使用される。OFDM変調方式での複数の直交した搬送波周波数の変調に、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や64QAM等の振幅に情報を乗せる多値変調を組み合わせる場合には同期検波を行う必要がある。
【0003】
振幅に情報を乗せる多値変調では、復調装置にて振幅と位相の補正を各キャリア毎に行う必要があり、この補正には等化器が用いられる。等化器は、送信した信号がフェージング等の伝送路の影響や復調装置の同期ずれの影響により振幅の変化や位相の回転等の歪み受けた場合に、それを元の状態、即ち送信した信号と同じ振幅と位相の状態に戻す処理を行う。
【0004】
例えば、等化器はFFT演算によって周波数軸に戻されたデータを入力する。このFFT演算処理による入力データは、マルチパスなどの伝送路の影響、受信側の同期部での周波数推定誤差(周波数ずれ)、FFT変換処理タイミングの誤差となる送受信機のクロック周波数誤差(送信側と受信側のクロック周波数ずれ)などの影響によって振幅と位相が歪んでいる。
【0005】
等化器による補正は一次補正と二次補正に大別することができる。一次補正では既知パターンで変調されたリファレンスシンボルを用いてパケット内のデータシンボルに対して共通に振幅及び位相補正を行う。すなわち、リファレンスシンボル(同期用プリアンブル)の受信信号に基いて伝送路等の歪みとなる伝達関数を求め、データシンボルに前記歪みの伝達関数の逆関数をかけることにより、元の値に補正することができる。
【0006】
二次補正では、データシンボルに含まれるパイロットキャリアを用いて同一パケット内で時間的に変化する要因による歪みを除去する補正を行う。すなわち、データシンボル毎にそのパイロットキャリアを用いてパイロットキャリアに関する周波数推定誤差や送受信機のクロック周波数誤差による位相回転の伝達関数を求め,この伝達関数に係るアークタンジェントからパイロットキャリアの回転角を求める。この回転角を用いてデータキャリアの位相を元に戻す位相補正を行う。
【0007】
高周波処理を行うアナログ回路部の位相雑音に起因する位相回転のみの場合は、全てのキャリアの回転角度が同一なため、上記二次補正によりほぼ正確に位相歪等を補正することができる。しかしながら、送受信機のクロック周波数ずれに起因するFFTタイミング誤差の影響によって生ずる歪みについては十分に補正することは難しい。FFTタイミング誤差は、時間が経てば経つ程大きくなる。この影響は、各キャリアによって異なり、周波数の高いキャリアほどその影響が大きくなるからである。例えば、64ポイントのFFTを用いたOFDM通信システムにおいて、1本の正弦波で表されたキャリアは、キャリア番号が−1と+1の場合、送受信機のクロックが1クロックずれた場合には、360度/64=5.625度の位相回転がFFT変換処理後のデータにおいて観測することができるのに対して、例えば、26個の正弦波で表すキャリアは、キャリア番号が−1と+1の場合、360度/64*26=146.25度となり、各キャリアで位相回転角度が異なる。この回転角は、キャリアを横軸にとると比例直線の関係になる。
【0008】
特許文献1には、復調装置の同期ずれ(周波数推定誤差)や送受信機間のクロック周波数ずれに伴う位相ずれを一次近似で補正する等化技術が示される。同文献では、一次近似による二次補正において、シンボル数が増加するに従って各キャリアの角度の差が広がっていき、この差が360度を超えると、角度の情報を管理することができなくなるという不都合、4つのパイロットキャリアから一次近似直線を導き出すために、フェージング等の影響により特定のパイロットキャリアが誤った時にその影響が他のキャリアに伝達しやすくなるという不都合等に着目する。同文献に記載の等化器は、リファレンスシンボルによる一次補正実行部と、パイロットキャリアによる二次補正実行部の他に、一次補正実行部と二次補正実行部との間に補助補正実行部を設けて構成される。補助補正実行部は二次補正を行う前に補助補正係数による補助補正を実行する。補助補正係数としては前回のデータシンボルのパイロットキャリアより算出した二次補正係数を利用する。この補助補正が行なわれるとサブキャリアの位相差が微小になり、360度以上に累積されることはない。即ち、前回の差分しかパイロットキャリアの位相回転がなくなるため、二次補正では、この1シンボルの時間により生じた回転分だけを補正し、二次補正で保持する角度の増大を防ぎ、通信品質の低下を防止することができる。また、各サブキャリアの位相を回転する補正角度が微小であるからフェージングの影響を少なくすることができる。一次近似を求める場には4つのパイロットキャリアから最小2乗法で直線を求めると、y=ax+bと表すことができる。ここで、aは直線の傾き、bは切片、xがキャリア番号、yが各キャリアに対する回転角度である。ここで、bについては、アナログ回路部であるRF部の雑音により各シンボル毎にランダムに変化する。傾きaについては、送受信機のクロック周波数誤差により時間に比例して変化していく成分となる。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−314506号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、一次補正、その後の補助補正、及び補助補正後のパイロットキャリアによる二次補正を実行するため、1データキャリアについて3回の複素乗算処理を行わなければならない。これによって演算処理時間が増大する。
【0011】
本発明の目的は、送受信機間でのクロック周波数ずれと、同期部で残留した周波数誤差に起因する位相ずれと、に対する補正演算処理時間を短縮することができる信号等化技術、更にはそれを適用した半導体集積回路を提供することにある。
【0012】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0014】
〔1〕本発明に係る半導体集積回路は、直交周波数分割多重方式の変調信号に対する復調信号の振幅及び位相を補正する等化手段を有し、前記等化手段は、一次補正部及び二次補正部を有する。前記一次補正部は、復調信号に含まれるロングシンボルを用いて推定された位相及び振幅誤差に基いてパケット内の各データシンボルを共通に補正する。前記二次補正部は、一次補正部で補正されたデータシンボル毎に含まれる既知のパイロットサブキャリア間の位相差に基づいてサブキャリア間位相誤差を演算し、演算されたサブキャリア間位相誤差とそれよりも時間的に先行するデータシンボルに係るサブキャリア間位相誤差とを平均化し、平均化したサブキャリア間位相誤差(a)を用いて、送受信動作のクロック周波数差による当該データシンボルのデータサブキャリア毎の位相ずれを補正する。
【0015】
前記二次補正部は、一次補正部で補正されたデータシンボルに含まれる既知の複数のパイロットサブキャリアの位相を平均化し、この平均化されたパイロットサブキャリアの位相(b)を用いて、信号周波数推定誤差による当該データシンボルにおけるデータサブキャリアの位相ずれを共通に補正する。
【0016】
前記二次補正部によって補正されるデータサブキャリアの位相ずれは、一次近似で表せば、θk=a・k+bと表すことができる。ここで、aは直線の傾き、bは切片、kがキャリア番号、θkが各キャリアに対する回転角度である。ここで、bについては、アナログ回路部であるRF部の位相雑音により各シンボル毎にランダムに変化する成分と同期部で残留した周波数誤差に起因する位相ずれの成分である。a・kについては、送受信機のクロック周波数誤差により時間に比例して変化していく成分である。パイロットキャリアについては、フェージングや熱雑音などの伝送路環境によって検出誤差を含む虞があるため、1データシンボル内の複数個のパイロットキャリアから検出しただけでは位相補正を行なえないことがある。時間的に前の複数データシンボル毎に検出したサブキャリア間のサブキャリア間位相誤差(クロック周波数ずれ位相誤差)を平均化したものを位相誤差aとして生成する。これを用いて補正することにより伝送路環境による検出誤差を抑制することができる。平均化に用いるシンボル数は、クロック周波数ずれの抑制精度が高いほど多くすればよい。
【0017】
上記より、一次補正及び二次補正の他に補助補正を必要とせず、その分だけ、各データキャリアに対する複素乗算処理の回数を減らすことができる。したがって、送受信機間でのクロック周波数ずれと、同期部で残留した周波数誤差に起因する位相ずれとに対する補正演算処理時間を短縮することができる。
【0018】
〔2〕本発明の具体的な形態として、前記等化手段は、データシンボルに対しそれに含まれるパイロットサブキャリアを前置入力する。これにより、データキャリアが入力される前に位相ずれを検出することができる。
【0019】
〔3〕前記傾きaを求めるような場合に、サブキャリア間位相差の演算には所定パワー値以上のパイロットサブキャリアに係るパイロットサブキャリア間の位相差を用いるのがよい。特定のパイロットキャリアだけがフェージング等の影響を強く受けているような場合を想定した場合に、補正精度が低下しないようにするためである。
【0020】
全て又は一つを除く残りのパイロットサブキャリアのパワー値が所定値よりも小さいときは当該所定値よりもパワー値の小さなパイロットサブキャリアに係るパイロットサブキャリア間の位相差を用いてサブキャリア間位相誤差の演算を行うのがよい。
【0021】
パイロットサブキャリア間の位相差が複数ある場合にはその平均に係るパイロットサブキャリア間の位相差を用いてサブキャリア間位相誤差の演算を行うのがよい。
【0022】
〔4〕本発明の具体的な形態として、パイロットサブキャリア間位相差の位相差ベクトルに対し、その実数部が負のとき、虚数部が正から負に変わる場合と逆の場合で相互に符号を変えて累積演算を行い、その累積値に基いて、サブキャリア間位相誤差の演算に用いるパイロットサブキャリア間の位相差に対する360度を越える位相回転量を管理すればよい。
【0023】
〔5〕前記切片bを求めるような場合に、所定パワー値以上のパイロットサブキャリアの位相を平均化するのがよい。特定のパイロットキャリアだけがフェージング等の影響を強く受けているような場合を想定した場合に、補正精度が低下しないようにするためである。
【0024】
全て又は一つを除く残りのパイロットサブキャリアのパワー値が所定値よりも小さいときは当該所定値よりもパワー値の小さなパイロットサブキャリアの位相を平均化すればよい。
【0025】
〔6〕本発明に係る半導体集積回路は、例えば直交周波数分割多重方式で復変調された変調信号の復調と等化を無線LANのベースバンド処理として行う無線LANベースバンドLSIとされる。
【0026】
〔7〕本発明に係る復調装置は、直交周波数分割多重方式で変調された変調信号を復調する復調部と、復調部で復調された復調信号を等化する等化部を有する。前記復調信号は一のデータシンボル内のサブキャリアの構成が、情報ビットを送るデータサブキャリアと、送信側と受信側で既知となるパイロットサブキャリアから成る。前記等化部は、信号周波数推定誤差によるデータサブキャリアの位相回転を補正するために、一のデータシンボル内のパイロットサブキャリアを用いて各サブキャリアに共通な位相回転を推定し、また、送受信動作のクロック周波数差によるデータサブキャリアの位相回転を補正するために、一つのデータシンボルのパイロットサブキャリアとそのデータシンボルに先行する別のデータシンボルのパイロットサブキャリアとを用いて各サブキャリア毎の位相回転を推定し、推定した双方の位相回転に基いて各サブキャリアを補正する。
【0027】
前記復調部は、データサブキャリアより先にパイロットサブキャリアを等化部へ出力するようにしてよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1にはOFDM変調装置の一例が示される。OFDM送信装置100の畳込み符号化部106では、入力される情報ビットが符号化され出力される。畳込み符号化部106の出力は、バーストエラーの影響を軽減するため、ビットインタリーバ105に送られ、ここでインターリーブが施される。ビットインタリーバ105の出力は、多値レベル信号点変換部104に入力され、グループ化された複数ビット毎に1つの多値レベル送信信号Xに変換される。例えば、64QAMでは6ビット毎に1つの送信信号点に変換される。多値レベルに変換された送信信号点Xは、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算部103に入力されてOFDM変調が施され、D/A変換器102でアナログ信号に変換されて、アンテナ101から送信される。
【0029】
図2には本発明に係る復調装置の一例であるOFDM復調装置が示される。OFDM復調装置200には、上記変調装置100から送信される信号がアンテナ201を通して受信される。受信された信号は、A/D変換部202でディジタル信号に変換され、図示を省略する同期推定部を経てFFT演算部203に入力される。前記同期推定部では受信信号周波数を推定する。前記FFT演算部203は、入力信号をOFDM復調して、伝送路上のノイズやゲインを受けた復調信号Yを出力する。FFT演算部203の出力Yは、等化器204に入力され伝送路上の振幅及び位相を補正(等化)して受信信号Zを出力する。等化器204は、送信機から予め既知であるリファレンスシンボルであるロングシンボル及びデータシンボル中のパイロットキャリアを用いて伝送路の状態を推定する。等化された受信信号点Zは、ビットメトリック演算部205にて1ビット毎の尤度を求め、ビットメトリックデインターリーバ206にてデインタリーブされ、ビタビ復号部207により復号処理され、これによって推定ビットが復号ビット出力として得られる。
【0030】
尚、図1及び図2では、実際の構成上必要な周波数変換部やフィルタ等の詳細ブロックは省略されている。
【0031】
図3にはパケットの構成が例示される。IEEE802.11aの物理層でのパケットは、同期用のプリアンブル301として、ショートシンボル302及びロングシンボル303がある。このプリアンブル301を処理することにより同期を確立して通信を行なう。ロングシンボル303は、既知パターンの52個のサブキャリアから成るシンボルである。その後に伝送情報用のシグナルシンボル304、データ用のデータシンボル305−1からデータシンボル305−nで構成される。ロングシンボル303は160サンプルから成り、シグナルシンボル304及びデータシンボル305は夫々80サンプルから成る。例えば帯域周波数が20MHzの場合に、1データシンボルに要する伝送時間は約4マイクロ秒(μsec)であり、1パケットに要する伝送時間は約3〜4ミリ秒(msec)である。
【0032】
図4にはシグナルシンボルとデータシンボルの1OFDMシンボルのサブキャリア配置を表している。シグナルシンボルとデータシンボルは、52個のサブキャリアから構成され、48個のデータキャリア401と、4個のパイロットキャリア402からなる。64ポイントのFFT演算を行った場合は、サブキャリアが64本存在する。その中で使用するのは52本のサブキャリアである。サブキャリア番号を、−26、−25、…、−1、0、+1、+2、…、+25、+26で表す。但し、サブキャリア番号0のサブキャリアは、DC成分である為使用しない。パイロットキャリア402は、例えば、図4中のサブキャリア番号−21、−7、+7、+21番目に挿入されている。特に、本発明ではこれら4個のパイロットキャリアをpc(−21)、pc(−7)、pc(+7)、pc(+21)と表す。
【0033】
図5には本発明による等化器の構成を表すブロック図である。大別して一次補正部500と二次補正部510とで構成されている。一次補正部500は、一次補正値検出部501、一次補正値メモリ502、及び等化補正部503から構成される。また、二次補正部510は、クロック周波数ずれ位相誤差検出部511、周波数ずれ位相誤差検出部512、二次補正値生成部513、及び等化補正部514から構成される。
【0034】
等化器の一次補正部500の処理について説明する。等化器の一次補正部500では、FFT演算後の受信ロングシンボルを使用して、一次補正値検出部501で次のように一次補正値を求める。すなわち、ロングシンボルのサブキャリアは既知パターンの信号である為、まず、受信ロングシンボルの各サブキャリアを送信時の1ロングシンボルの各サブキャリアで複素除算する。複素除算した結果は、受信パケット中のロングシンボルの位置でのFFT演算後の52サブキャリア分の位相振幅誤差となる。検出された52サブキャリア分の位相振幅誤差は、ロングシンボルの後に続くデータシンボルの各サブキャリアに対しても複素乗算されている。一次補正部500は、受信データシンボルの各サブキャリアを対応するサブキャリア番号の位相振幅誤差で複素除算することで、複素乗算されている位相振幅誤差を補正する。上記複素除算する場合は、受信ロングシンボルで求めた位相振幅誤差の複素共役を位相振幅誤差の大きさの二乗で除算した補正値を先に求め、求めた補正値を受信データシンボルの各サブキャリアに複素乗算する。ここで求めた補正値を一次補正値と定義する。一次補正値は、ロングシンボルの後に続く受信データシンボル全てに使用する為、一次補正値メモリ502に保存しておく。等化補正部503では、受信データシンボルに一次補正値メモリ502から読み出した一次補正値を複素乗算することで位相振幅誤差の補正を実行する。
【0035】
このとき前記同期推定部などの同期部で周波数推定誤差があり、また、送受信機でのクロック周波数ずれがあると、受信ロングシンボルによる一次補正だけでは、受信データシンボルを補正しきれない。その為、二次補正部510では、データシンボル内のパイロットキャリアを用いて、周波数推定誤差によるサブキャリアに共通な位相回転の検出と、送受信機でのクロック周波数ずれによる各サブキャリアで異なる位相回転の検出を行い、受信データシンボルの各サブキャリアを等化補正する。
【0036】
図4のサブキャリア配置において、FFT演算後にサブキャリアを取り出す順番、言い換えれば等化器204に入力する順番は図8に示される。(A)は、通常のFFT演算後のサブキャリアの並びであり、等化器204への入力順はサブキャリア番号−26、−25、…、−1、+1、…、+26の順である。それに対して(B)は、等化器204への入力順をサブキャリア番号−21、−7、+7、+21、−26、−25、…、−1、+1、…、+26とする。即ち、4個のパイロットキャリアの等化器204への入力が、少なくとも同じデータシンボルのデータサブキャリアが入力される前に行なわれるようにする。このように配置することで、受信データシンボル毎にデータシンボル内のパイロットキャリア4個を用いて行なう、周波数推定誤差によるサブキャリアに共通な位相ずれの検出と、送受信機でのクロック周波数ずれによる各サブキャリアで異なる位相ずれの検出が、同じデータシンボルのデータサブキャリアの補正を開始する前に行なうことができる。且つ、補正値の計算もデータサブキャリアの入力前に実施できる為、データサブキャリアが等化器204に入力された時点から等化補正を実行することができる。また、パイロットキャリアを用いた二次補正値を求める際の複素乗算処理と、求めた二次補正値で一次補正後のデータシンボルを等化補正する複素乗算処理を、時分割して処理できる。即ち、1OFDMシンボル期間を二次補正値生成期間とデータキャリア補正期間の2期間に分割できる為、複素乗算器を共有する事で、回路規模を削減できる利点がある。
【0037】
図6及び図7を参照しながら等化器204の二次補正部510の処理について説明する。
【0038】
図6にはクロック周波数ずれ位相誤差検出部511の構成が例示される。クロック周波数ずれ位相誤差検出部511は、パイロットキャリアパワー計算部601、有効キャリア選択部602、パイロットキャリア間位相差計算部603、パイロットキャリア間位相差平均部604、位相回転累積部605、位相変換部606、及び1/14位相演算部607とからなる。
【0039】
クロック周波数ずれによる位相差の検出は、以下のようにして行なう。まず、パイロットキャリア間位相差計算部603にて、4個のパイロットキャリアからパイロットキャリア間の位相差ベクトルを3個求める。図6中のP12はpc(−21)とpc(−7)の位相差ベクトルであり、P23はpc(−7)とpc(+7)の位相差ベクトル、P34はpc(+7)とpc(+21)の位相差ベクトルである。位相差ベクトルは、
P12=pc(−7)/pc(−21)
P23=pc(+7)/pc(−7)
P34=pc(+21)/pc(+7)
のように複素除算を行なうことで求めることができる。
【0040】
次に、パイロットキャリア間位相差平均部604では、求めた位相差ベクトルP12、P23、P34の平均値を求める。この時、有効キャリア選択部602で選択された位相差ベクトルのみで平均値を求める。有効キャリア選択部602での選択は、まず、パイロットキャリアパワー計算部601で、4個のパイロットキャリア全てのパワーを計算する。求めた4個のパイロットキャリアのパワーは、有効キャリア選択部602にて、サブキャリアの平均パワーと比較される。位相差ベクトルを求める組合せである2個のパイロットキャリアのパワーが、サブキャリアの平均パワーの1/4以上の場合に、その2個のパイロットキャリアを用いた位相差ベクトルを有効とし、パイロットキャリア間位相差平均部604にて平均化処理に用いる。但し、無効なパイロットキャリアが、3個以上の場合は全ての位相差ベクトルを使用して位相差ベクトルの平均を求める。
【0041】
送受信機間でクロック周波数ずれがあると、時間が経てば経つほどパイロットキャリア間の位相差は大きくなり、±180度以上になると位相回転量を管理できなくなる。その為に位相回転累積部605で、位相差ベクトルの実数部が負の場合に、虚数部が正から負、または負から正に変わる回数を数える。即ち、位相差ベクトルの実数部が負の時に、虚数部が正から負に変わる場合に+1、虚数部が負から正に変わる場合に−1として回数を累積する。この位相回転累積部605により、位相差が±180度以上となった場合でも位相回転量を正しく管理することができる。
【0042】
次に、前記パイロットキャリア間位相差平均部604で生成された位相差ベクトルと位相回転累積部605で生成された位相回転量を位相変換部606に出力し、位相差ベクトルから位相角に変換する。位相差ベクトルから位相角への変換には、変換テーブル用いる。その位相角の範囲は−180度から+180度となる為、位相回転量に180度を乗じた結果を位相角変換後のデータに加算することで±180度以上の位相角を得ることができる。
【0043】
位相変換部606で求めた位相角は、パイロットキャリア間の位相角である為、パイロットキャリアの間隔14個分の位相差の総和になっている。この為、1/14位相変換部607にて、位相角を14で除算し1キャリア間隔当りの位相角を求める。
【0044】
以上により、クロック周波数ずれによる1キャリア間隔当りの位相誤差の検出ができる。
【0045】
図7には周波数ずれ位相誤差検出部512の構成が例示される。周波数ずれ位相誤差検出部512は、パイロットキャリアパワー計算部701、有効キャリア選択部702、位相変換部703、パイロットキャリア位相平均部704からなる。4個のパイロットキャリアの位相を位相変換部703にて求め、パイロットキャリア位相平均部704にて、位相の平均を求める。但し、前記クロック周波数ずれ位相誤差検出部と同様に、4個のパイロットキャリアのパワーをパイロットキャリアパワー計算部701で計算し、有効キャリア選択部702で、パイロットキャリアのパワーがサブキャリアの平均パワーの1/4以上のパイロットキャリアのみ選択し、位相平均化処理を行なう。有効キャリア選択部702で4個のパイロットキャリア全てがサブキャリア平均パワーの1/4以上にならない場合は、パイロットキャリア位相平均部704では、全てのパイロットキャリアの位相を用いて位相平均化処理を行なう。
【0046】
以上のようにして、送受信機の周波数ずれによる位相誤差の検出を行なう。
【0047】
上記クロック周波数ずれ位相誤差検出部511と周波数ずれ位相誤差検出部512では、パイロットキャリアパワー計算部601、701と、有効キャリア選択部602、702と、位相変換部606、703とをそれぞれ別々に設けられた回路として説明したが、クロック周波数ずれ位相誤差検出部511と周波数ずれ位相誤差検出部512との双方で共通化してもよい。
【0048】
以上のようにして求めたクロック周波数ずれ位相誤差と周波数ずれ位相誤差を、図5の二次補正値生成部513に入力し二次補正値を生成する。二次補正値は、1サブキャリア間のクロック周波数ずれ位相誤差と、全サブキャリアに共通な周波数ずれ位相誤差の和となる。クロック周波数ずれ位相誤差は、サブキャリア番号が大きいほど大きくなる。ここで、1サブキャリア間のクロック周波数ずれ位相誤差をaと置く。また、全サブキャリアに共通な周波数ずれ位相誤差をbと置く。サブキャリア番号kの一次補正後の位相ずれをθkとすると、
θk=a・k+b
のように表すことができる。即ち、一次補正後のデータシンボルのサブキャリア番号kのキャリアは、θkの位相回転がある。
【0049】
図9には二次補正における各キャリアの位相回転量を示す直線を例示する。サブキャリア番号−21、−7、+7、+21の4点に対応する位相回転量は、θ−21、θ−7、θ+7、θ+21と示される。上記クロック周波数ずれ位相誤差検出部511及び周波数ずれ位相誤差検出部512によって得られる位相誤差は、θk=a・k+bの直線で表すことができ、これは、θ−21、θ−7、θ+7、θ+21の4点に対する一次近似直線として把握される。
【0050】
ところで、パイロットキャリアについては、フェージングや熱雑音などの伝送路環境によって検出誤差を含む虞がある為、1OFDMシンボル内の4個のパイロットキャリアから二次補正におけるキャリアの位相回転量を求めたのでは必要な位相補正を行なえないことがある。そこで、時間的に前の複数OFDMシンボル毎に検出した1サブキャリア間のクロック周波数ずれ位相誤差を平均化したものを位相誤差aとして生成する。例えば、3シンボル前から1シンボル前までの位相誤差aを平均化することで、伝送路環境による検出誤差を抑制することができる。クロック周波数ずれが40ppm以上と大きい場合は、2シンボル前から1シンボル前までの2つの位相誤差aを平均化することで、検出誤差を抑制することができる。また、クロック周波数ずれが小さい場合は、3シンボル以上前から1シンボル前までの位相誤差aを平均化するようにしてよい。
【0051】
上記実現の為二次補正値生成部513は、レジスタを有しており、直近の数OFDMシンボル分の上記クロック周波数ずれ位相誤差検出部511からの位相誤差aを保持する機能を持っている。1OFDMシンボル毎に入力される位相誤差aを累積し、累積した個数で除算することにより、1サブキャリア間のクロック周波数ずれ位相誤差aを生成して、後段に出力する。
【0052】
二次補正値生成部513では、各サブキャリアの位相回転θkを戻す為、符号を反転した値をサブキャリア番号kの位相回転補正値(−θk)として求める。この位相回転補正値から、cos(−θk)とsin(−θk)に変換した値を二次補正値とする。等化補正部514では、この二次補正値を入力して、同じサブキャリア番号kのデータサブキャリアに入力した二次補正値を複素乗算して二次補正を行なう。
【0053】
二次補正されたデータシンボルは、ビットメトリック演算部205へ出力される。
【0054】
以上説明したOFDM復調技術によれば以下の作用効果を得ることができる。
【0055】
クロック周波数ずれ位相誤差aについては、先行するデータシンボルに係るサブキャリア間位相差とを平均化し、平均化したサブキャリア間位相誤差を用いて、送受信動作のクロック周波数差による当該データシンボルのデータサブキャリア毎の位相ずれを補正する。これにより、伝送路環境による検出誤差を抑制することができる。これより、一次補正及び二次補正の他に補助補正を必要とせず、その分だけ、各データキャリアに対する複素乗算処理の回数を減らすことができる。したがって、送受信機間でのクロック周波数ずれと、同期部で残留した周波数誤差に起因する位相ずれとに対する補正演算処理時間を短縮することができる。
【0056】
前記等化器204は、データシンボルに対しそれに含まれるパイロットサブキャリアを前置入力する。これにより、データキャリアが入力される前に位相ずれを検出することができる。
【0057】
前記傾きaを求めるような場合に、サブキャリア間位相差の演算には所定パワー値以上のパイロットサブキャリアに係るパイロットサブキャリア間の位相差を用いる。特定のパイロットキャリアだけがフェージング等の影響を強く受けているような場合を想定した場合に、補正精度が低下しないようにすることができる。
【0058】
パイロットサブキャリア間位相差の位相差ベクトルに対し、その実数部が負のとき、虚数部が正から負に変わる場合と逆の場合で相互に符号を変えて累積演算を行い、その累積値を用いることにより、サブキャリア間位相誤差の演算に用いるパイロットサブキャリア間の位相差に対する360度を越える位相回転量を管理することができる。
【0059】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0060】
例えば、無線LANはIEEE802.11a以外の規格に準拠するものであってもよいことは言うまでもない。半導体集積回路は無線LAN用のベースバンド処理LSIに限定されない。
【0061】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0062】
すなわち、本発明によれば、無線伝送システムにおける送受信機でのサンプリングタイミングずれによる各サブキャリアによって異なる位相ずれに対し、時間的に前後する複数シンボル分の位相ずれを平均化するので、伝送路の影響による位相ずれの推定誤差を軽減できる。したがって、一次補正及び二次補正の他に補助補正を必要とせず、その分だけ、各データキャリアに対する複素乗算処理の回数を減らすことができ、送受信機間でのクロック周波数ずれと、同期部で残留した周波数誤差に起因する位相ずれとに対する補正演算処理時間を短縮することができる。
【0063】
データシンボル内のパイロットキャリアをデータキャリアより先に等化器に入力することでデータキャリアが入力される前に位相ずれを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】OFDM変調装置の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る復調装置の一例であるOFDM復調装置のブロック図である。
【図3】IEEE802.11aの物理層でのパケット構成を例示する説明図である。
【図4】シグナルシンボルとデータシンボルの1OFDMシンボルのサブキャリア配置を示す説明図である。
【図5】本発明による等化器の全体的な構成を示すブロック図である。
【図6】クロック周波数ずれ位相誤差検出部の構成を例示するブロック図である。
【図7】周波数ずれ位相誤差検出部の構成を例示するブロック図である。
【図8】FFT演算後の1OFDMシンブル内のサブキャリア配置を示す説明図である。
【図9】二次補正における各キャリアの位相回転量を示す直線を例示する説明図である。
【符号の説明】
100 OFDM変調装置
101 アンテナ
102 D/A変換部
103 IFFT演算部
104 多値レベル信号点変換部
105 ビットインタリーバ
106 畳込み符号化部
200 OFDM復調装置
201 アンテナ
202 A/D変換部
203 FFT演算部
204 等化器
205 ビットメトリック演算部
206 ビットメトリックデインタリーバ
207 ビタビ復号部
301 プリアンブル
302 ショートシンボル
303 ロングシンボル
304 シグナルシンボル
305−1〜305−n データシンボル
401 データキャリア
402 パイロットキャリア
500 一次補正部
501 一次補正値検出部
502 一次補正値メモリ
503、514 等化補正部
510 二次補正部
511 クロック周波数ずれ位相誤差検出部
512 周波数ずれ位相誤差検出部
513 二次補正値生成部
601、701 パイロットキャリアパワー計算部
602、702 有効キャリア選択部
603 パイロットキャリア間位相差計算部
604 パイロットキャリア間位相差平均部
605 位相回転累積部
606、703 位相変換部
607 1/14位相変換部
704 パイロットキャリア位相平均部

Claims (11)

  1. 直交周波数分割多重方式の変調信号に対する復調信号の振幅及び位相を補正する等化手段を有し、
    前記等化手段は、一次補正部及び二次補正部を有し、
    前記一次補正部は、復調信号に含まれるロングシンボルを用いて推定された位相及び振幅誤差に基いてパケット内の各データシンボルを共通に補正し、
    前記二次補正部は、一次補正部で補正されたデータシンボル毎に含まれる既知のパイロットサブキャリア間の位相差に基づいてサブキャリア間位相誤差を演算し、演算されたサブキャリア間位相誤差とそれよりも時間的に先行するデータシンボルに係るサブキャリア間位相誤差とを平均化し、平均化したサブキャリア間位相誤差を用いて、送受信動作のクロック周波数差による当該データシンボルのデータサブキャリア毎の位相ずれを補正する半導体集積回路であって、
    前記二次補正部は、パイロットサブキャリア間位相差の位相差ベクトルに対し、その実数部が負のとき、虚数部が正から負に変わる場合と逆の場合で相互に符号を変えて累積演算を行い、その累積値に基いて、サブキャリア間位相誤差の演算に用いるパイロットサブキャリア間の位相差に対する360度を越える位相回転量を管理する位相回転累積部を含むことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記二次補正部は、一次補正部で補正されたデータシンボルに含まれる既知の複数のパイロットサブキャリアの位相を平均化し、平均化されたパイロットサブキャリアの位相を用いて、信号周波数推定誤差による当該データシンボルにおけるデータサブキャリアの位相ずれを共通に補正することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記等化手段は、データシンボルに対しそれに含まれるパイロットサブキャリアを前置入力することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体集積回路。
  4. サブキャリア間位相差の演算には所定パワー値以上のパイロットサブキャリアに係るパイロットサブキャリア間の位相差を用いることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 全て又は一つを除いた残りのパイロットサブキャリアのパワー値が所定値よりも小さいときは当該所定値よりもパワー値の小さなパイロットサブキャリアに係るパイロットサブキャリア間の位相差を用いてサブキャリア間位相誤差の演算を行うことを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路。
  6. パイロットサブキャリア間の位相差が複数ある場合にはその平均に係るパイロットサブキャリア間の位相差を用いてサブキャリア間位相誤差の演算を行うことを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路。
  7. 所定パワー値以上のパイロットサブキャリアの位相を平均化することを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
  8. 全て又は一つを除いた残りのパイロットサブキャリアのパワー値が所定値よりも小さいときは当該所定値よりもパワー値の小さなパイロットサブキャリアの位相を平均化することを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路。
  9. 直交周波数分割多重方式で復変調された変調信号の復調と等化を無線LANのベースバンド処理として行うことが可能な請求項1又は2記載の半導体集積回路。
  10. 直交周波数分割多重方式で変調された変調信号を復調する復調部と、復調部で復調された復調信号を等化する等化部を有し、
    前記復調信号は一のデータシンボル内のサブキャリアの構成が、情報ビットを送るデータサブキャリアと、送信側と受信側で既知となるパイロットサブキャリアから成り、
    前記等化部は、信号周波数推定誤差によるデータサブキャリアの位相回転を補正するために、一のデータシンボル内のパイロットサブキャリアを用いて各サブキャリアに共通な位相回転を推定し、送受信動作のクロック周波数差によるデータサブキャリアの位相回転を補正するために、一つのデータシンボルのパイロットサブキャリアとそのデータシンボルに先行する別のデータシンボルのパイロットサブキャリアとに基づいて各サブキャリア毎の位相回転を推定し、推定した双方の位相回転に基いて各サブキャリアを補正する復調装置であって、
    前記等化部は、パイロットサブキャリア間位相差の位相差ベクトルに対し、その実数部が負のとき、虚数部が正から負に変わる場合と逆の場合で相互に符号を変えて累積演算を行い、その累積値に基いて、サブキャリア間位相誤差の演算に用いるパイロットサブキャリア間の位相差に対する360度を越える位相回転量を管理し、管理された前記位相回転量を管理する位相回転累積部を含むことを特徴とする復調装置。
  11. 前記復調部は、データサブキャリアより先にパイロットサブキャリアを等化部へ出力することを特徴とする請求項10記載の復調装置。
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