JP2004297214A - 復調装置 - Google Patents

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Takahiro Okada
隆宏 岡田
Tamotsu Ikeda
保 池田
Masakuni Miyamoto
正邦 宮本
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Abstract

【課題】差動BPSK変調されている伝送制御情報を確実に行う。
【解決手段】本発明のOFDM復調装置には、差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められたTMCC情報を復号する伝送制御情報復号回路31を備えている。伝送制御情報復号回路31は、TMCC信号を差動復調し、差動復調したTMCC信号の位相成分を検出する。伝送制御情報復号回路31は、検出した位相成分を尤度情報に変換し、その尤度情報に対して尤度入力差集合巡回復号を行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル直交変調して生成された直交変調信号から伝送データ系列を復調する復調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを変調する方式として、直交周波数分割多重方式(以下、OFDM方式と呼ぶ。OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式が知られている。
【0003】
OFDM変調方式とは、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、各サブキャリアの振幅及び位相にPSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデータを割り当てて、デジタル変調する方式である。OFDM方式は、多数のサブキャリアで伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの帯域は狭くなり変調速度は遅くなるが、トータルの伝送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有している。また、OFDM方式は、多数のサブキャリアが並列に伝送されるのでシンボル速度が遅くなり、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにくくなるという特徴を有している。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに対してデータの割り当てが行われることから、変調時には逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いることにより、送受信回路を構成することができるという特徴を有している。
【0004】
OFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に適用されることが多い。OFDM方式を採用した地上波デジタル放送としては、例えば、ISDB−TSB(Integrated Services Digital Broadcasting −Terrestrial Sound Broadcasting)といった規格がある(非特許文献1)。
【0005】
ここで、ISDB−TSB規格では、204ビットの情報を一単位とした差動BPSK変調されたTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を、OFDMシンボル中の所定のサブキャリアに伝送することが規定されている。差動BPSK変調は、伝送するデータ列を差動符号化し、差動符号化したのちの情報(0,1)に対してそれぞれ(+4/3,0)、(−4/3,0)の信号点を持つ複素信号(I,Q信号)にする変調方式である。
【0006】
204ビットの情報で一単位とされたTMCC信号は、先頭から、1ビットの差動変調の基準信号、16ビット同期信号、3ビットのセグメント形式識別、102ビットのTMCC情報、並びに、82ビットのパリティビットで構成されている。基準信号は、差動変調方式の基準振幅及び基準位相となる信号である。同期信号は、204ビットの情報単位の先頭位置を示す情報である。セグメント形式識別は、伝送データが差動変調されているか同期変調されているかを示す情報である。TMCC情報は、受信した信号のキャリア変調方式、時間方向インターリーブパターン及び畳み込み符号の符号化率等が示された情報である。パリティビットは、102ビットのTMCC情報に対する誤り訂正符号であり、その方式には、差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(184,102)が採用されている。
【0007】
また、TMCC信号は、1つのOFMDシンボルに対して1ビットの情報が変調されている。そのため、204ビットで一つの単位とされたTMCC信号は、204OFMDシンボルごとに伝送される。ISDB−TSB規格では、このTMCC信号を伝送する単位をOFDMフレームと呼んでいる。
【0008】
従って、ISDB−TSB規格に対応したOFMD受信装置では、受信した送信波を復調するために、まず、TMCC信号内の同期信号を検出してOFDMフレームの同期を取り、続いて、TMCC信号内のTMCC情報を検出して各種設定情報を取り出し、装置の各種復調設定を行った後に、実体情報の復調が開始される。
【0009】
そのため、ISDB−TSB規格に対応したOFMD受信装置には、通常、上記TMCC情報を復号するTMCC情報復号回路が設けられ、このTMCC情報復号回路により復号されたTMCC情報に基づき各種の復調設定がされる。
【0010】
具体的に、従来のTMCC情報復号回路100の構成を図7に示す。
【0011】
TMCC情報復号回路100は、差動復調回路101と、振幅計算回路102と、振幅尤度変換回路103と、尤度入力差集合巡回復号回路104とを備えている。TMCC情報復号回路100は、TMCC信号の同期検出回路の後段に設けられ、所定のサブキャリアから直交復調されたTMCC信号(I,Q信号)が入力される。差動復調回路101は、入力されたTMCC信号を差動復調し、元の情報ビットに対応した信号点の複素信号(I,Q信号)を生成する。振幅計算回路102は、差動復調された信号からI座標上の値を計算して出力する。振幅尤度変換回路103は、振幅計算回路102から出力されたI座標上の値を、ビット値に対する存在確率を示す尤度情報に変換して出力する。尤度入力差集合巡回復号回路104は、1OFDMフレーム毎に、入力された尤度情報に対して尤度入力差集合巡回復号を行い、誤り訂正がされたTMCC情報を復号して出力する。
【0012】
【非特許文献1】
「地上デジタル音声放送用受信装置 標準規格(望ましい仕様) ARIB STD−B30 1.1版」,社団法人電波産業界,平成13年5月31日 策定,平成14年3月28日 1.1改定
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、TMCC信号に対して振幅に対する影響が大きい外乱が発生した場合、例えばTMCC信号が変調されているサブキャリア周波数に妨害波が入った場合、図7に示したTMCC情報復号回路100のように、I,Q信号の振幅から尤度情報を算出する手法でTMCC情報を復号したのでは、復号した情報が誤る確率が高くなってしまう。
【0014】
そこで、本発明は、差動BPSK変調されている伝送制御情報を確実に復号することができる復調装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る復調装置は、デジタル直交変調して生成された直交変調信号から伝送データ系列を復調する復調装置であって、上記直交変調信号を直交復調して複素信号である復調信号を抽出する直交復調手段と、差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められた伝送制御情報を、上記復調信号から抽出して復号する伝送制御情報復号手段とを備えている。
【0016】
上記伝送制御情報復号手段は、上記復調信号を差動復調する差動復調部と、上記差動復調部により差動復調した復調信号の位相成分を検出する位相検出部と、上記位相成分をビット値の存在確率を示す尤度情報に変換する尤度情報生成部と、上記尤度情報に対して尤度入力差集合巡回復号を行う尤度入力差集合巡回復号部とを有する。
【0017】
本発明に係る復調装置では、差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められた伝送制御情報を復号する伝送制御情報復号手段を備えている。上記伝送制御情報復号手段は、復調信号を差動復調し、差動復調した復調信号の位相成分を検出し、その位相成分を尤度情報に変換し、その尤度情報に対して尤度入力差集合巡回復号を行う。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、本発明を適用したISDB−TSB規格のOFDM受信装置について説明をする。
【0019】
図1に、本発明の第1の実施の形態のOFDM受信装置10のブロック構成図を示す。
【0020】
OFDM受信装置10は、図1に示すように、アンテナ11と、チューナ12と、バンドパスフィルタ(BPF)13と、A/D変換回路14と、DCキャンセル回路15と、デジタル直交復調回路16と、FFT演算回路17と、フレーム検出回路18と、同期回路19と、キャリア復調回路20と、周波数デインタリーブ回路21と、時間デインタリーブ回路22と、デマッピング回路23と、ビットデインタリーブ回路24と、デパンクチャ回路25と、ビタビ復号回路26と、バイトデインタリーブ回路27と、拡散信号除去回路28と、トランスポートストリーム生成回路29と、RS復号回路30と、チャンネル選択回路32と、伝送制御情報復号回路31とを備えている。
【0021】
OFDM送信装置から送信された送信波は、OFDM受信装置10のアンテナ11により受信され、RF信号としてチューナ12に供給される。
【0022】
アンテナ11により受信されたRF信号は、乗算器12a及び局部発振器12bからなるチューナ12によりIF信号に周波数変換され、BPF13に供給される。局部発振器12bから発振される受信キャリア信号の発振周波数は、チャンネル選択回路32から供給されるチャンネル選択信号に応じて切り換えられる。
【0023】
チューナ12から出力されたIF信号は、BPF13によりフィルタリングされた後、A/D変換回路14によりデジタル化される。デジタル化されたIF信号は、DCキャンセル回路15によりDC成分が除去され、デジタル直交復調回路16に供給される。
【0024】
デジタル直交復調回路16は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号を出力する。ベースバンドのOFDM信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号となる。デジタル直交復調回路16から出力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算回路17及び同期回路19に供給される。
【0025】
FFT演算回路17は、ベースバンドのOFDM信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されている信号を抽出して出力する。FFT演算回路17は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長分の信号を抜き出し、抜き出した信号に対してFFT演算を行う。すなわち、FFT演算回路17は、1つのOFDMシンボルからガードインターバル長分の信号を除き、残った信号に対してFFT演算を行う。
【0026】
FFT演算回路17により抽出された各サブキャリアに変調されていた信号は、実軸成分(Iチャネル信号)と虚軸成分(Qチャネル信号)とから構成される複素信号である。FFT演算回路17により抽出された信号は、フレーム検出回路18、伝送制御情報復号回路31、同期回路19及びキャリア復調回路20に供給される。
【0027】
フレーム検出回路18は、FFT演算回路17により復調された信号の所定のサブキャリアからTMCC信号を抽出し、TMCC信号から同期信号を検出してOFDM伝送フレームの境界を検出し、検出したフレームの境界位置を同期回路19等に供給する。
【0028】
同期回路19は、ベースバンドのOFDM信号、FFT演算回路17により復調された後の各サブキャリアに変調されていた信号、OFDMシンボルの境界、チャンネル選択回路32から供給されるチャンネル選択信号等を用いて、FFT演算回路17に対してFFT演算の演算範囲及びそのタイミング等の同期処理等の各種の同期処理を行う。
【0029】
キャリア復調回路20は、FFT演算回路17から出力された各サブキャリアから復調された後の信号が供給され、その信号に対してキャリア復調を行う。具体的には、キャリア復調回路20は、差動変調信号(DQPSK)に対する差動復調処理、並びに、同期変調信号(QPSK、16QAM、64QAM)に対する等化処理を行う。
【0030】
キャリア復調された信号は、周波数デインタリーブ回路21によって周波数方向のデインタリーブ処理がされ、続いて、時間デインタリーブ回路22によって時間方向のデインタリーブ処理がされた後、デマッピング回路23に供給される。
【0031】
デマッピング回路23は、キャリア復調された信号(複素信号)に対してデータの再割付処理(デマッピング処理)を行い、伝送データ系列を復元する。例えばISDB−TSB規格のOFDM信号を復調する場合であれば、デマッピング回路23は、QPSK、16QAM又は64QAMに対応したデマッピング処理を行う。
【0032】
デマッピング回路23から出力され伝送データ系列は、ビットデインタリーブ回路24、デパンクチャ回路25、ビタビ復号回路26、バイトデインタリーブ回路27、拡散信号除去回路28を通過することにより、多値シンボルの誤り分散のためのビットインタリーブに対応したデインタリーブ処理、伝送ビットの削減のためのパンクチャリング処理に対応したデパンクチャリング処理、畳み込み符号化されたビット列の復号のためのビタビ復号処理、バイト単位でのデインタリーブ処理、エネルギ拡散処理に対応したエネルギ逆拡散処理が行われ、トランスポートストリーム生成回路29に入力される。
【0033】
トランスポートストリーム生成回路29は、例えばヌルパケット等の各放送方式で規定されるデータを、ストリームの所定の位置に挿入する。また、トランスポートストリーム生成回路29は、断続的に供給されてくるストリームのビット間隔を平滑化して時間的に連続したストリームとする、いわゆるスムージング処理を行う。スムージング処理がされた伝送データ系列は、RS復号回路30に供給される。
【0034】
RS復号回路30は、入力された伝送データ系列に対してリードソロモン復号処理を行い、MPEG−2システムズで規定されたトランスポートストリームとして出力する。
【0035】
伝送制御情報復号回路31は、フレーム検出回路18により同期が取られた後のTMCC信号が入力され、このTMCC信号からTMCC情報(伝送制御情報)を復号し、復号したTMCC情報を、キャリア復調回路20、時間デインタリーブ回路22、デマッピング回路23、ビットデインタリーブ回路24、及び、トランスポートストリーム生成回路29に供給して、各回路の復調や再生等の制御を行う。
【0036】
つぎに、伝送制御情報復号回路31についてさらに説明をする。
【0037】
図2に伝送制御情報復号回路31のブロック構成図を示す。
【0038】
伝送制御情報復号回路31は、図2に示すように、差動復調回路41と、位相計算回路42と、角度尤度変換回路43と、尤度入力差集合巡回復号回路44とを有している。
【0039】
伝送制御情報復号回路31には、OFDMシンボルの所定のサブキャリアに変調されているTMCC信号(I,Q信号)が入力される。
【0040】
差動復調回路41は、入力されたTMCC信号を差動復調し、元の情報ビットに対応した信号点の複素信号(I,Q信号)を生成する。差動復調された信号(I,Q信号)は、位相計算回路42に供給される。
【0041】
位相計算回路42は、差動復調された信号(I,Q信号)の位相成分(角度)を算出する。すなわち、位相計算回路42は、入力された信号点のIQ平面上における角度を算出する。
【0042】
位相の算出の方法としては、例えば角度テーブルを用いる方法がある。この方法の場合、位相計算回路42に、図3(A)に示すように、内部に角度テーブルを格納するROM45を設ければよい。角度テーブルは、図3(B)に示すような、I座標及びQ座標をアドレスとし、そのアドレスに対応させて出力位相値を記述する。このような角度テーブルを用いれば、ROM45にIQ信号を入力することによって、その角度を出力することができる。
【0043】
その他の位相の算出の方法としては、例えば、アークタンジェントの近似演算を用いる方法がある。この方法の場合、位相計算回路42に、図4に示すように、Q/Iを演算する除算回路46と、除算回路46の出力値をXとしたときに下記式(1)に示すアークタンジェントの近似演算を行う近似計算回路47とを設ければ良い。
θ=X−X/3−X/5−X/7− … (1)
このような近似計算回路47を用いれば、位相計算回路42にIQ信号を入力することによって、その角度を出力することができる。
【0044】
位相計算回路42によって求められた位相値は、角度尤度変換回路43に供給される。
【0045】
角度尤度変換回路43は、入力された位相値を、ビット値(0又は1)に対する存在確率を示す尤度情報に変換して出力する。算出された尤度情報は、尤度入力差集合巡回復号回路44に供給される。
【0046】
尤度入力差集合巡回復号回路44は、1OFDMフレーム毎に、入力された尤度情報に対して尤度入力差集合巡回復号を行い、誤り訂正がされたTMCC情報を復号して出力する。
【0047】
以上のように本発明の第1の実施の形態のOFMD受信装置10では、差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められたTMCC情報を復号する伝送制御情報復号回路31を備えている。この伝送制御情報復号回路31は、差動復調した信号の角度成分を検出し、その角度成分を尤度情報に変換して尤度入力差集合巡回復号を行っている。このように角度成分から尤度情報を算出することにより、例えば振幅の大きい外乱があった場合であってもその影響を除くことができ、より正確なTMCC情報の復号を行うことができる。
【0048】
つぎに、本発明の第2の実施の形態について説明をする。
【0049】
本発明の第2の実施の形態のOFDM受信装置は、上述した第1の実施の形態のOFDM受信装置10と伝送制御情報復号回路のみが異なっている構成であり、他の構成要素は同一である。従って、本発明の第2の実施の形態のOFDM受信装置については、当該OFDM受信装置に設けられる伝送制御情報復号回路のみについて説明をする。
【0050】
本発明の第2の実施の形態のOFDM受信装置には、伝送制御情報復号回路50が備えられている。
【0051】
伝送制御情報復号回路50には、フレーム検出回路18により同期が取られた後のTMCC信号が入力され、このTMCC信号からTMCC情報(伝送制御情報)を復号し、復号したTMCC情報を、キャリア復調回路20、時間デインタリーブ回路22、デマッピング回路23、ビットデインタリーブ回路24及びトランスポートストリーム生成回路29に供給して、各回路の復調や再生等の制御を行う。
【0052】
伝送制御情報復号回路50内の回路構成について説明をする。伝送制御情報復号回路50は、図5に示すように、差動復調回路51と、位相計算回路52と、角度尤度変換回路53と、尤度入力差集合巡回復号回路54とを有している。尤度入力集合巡回復号回路54は、和算回路55と、ビット判定回路56と、ビット入力差集合巡回復号回路57とを有している。
【0053】
差動復調回路51は、入力されたTMCC信号を差動復調し、元の情報ビットに対応した信号点の複素信号(I,Q信号)を生成する。差動復調された信号(I,Q信号)は、位相計算回路52に供給される。
【0054】
位相計算回路52は、差動復調された信号(I,Q信号)の位相成分(角度)を算出する。位相の算出の方法としては、上述したように例えば角度テーブルを用いる方法や近似演算を用いる方法がある。位相計算回路52によって求められた位相値は、角度尤度変換回路53に供給される。
【0055】
角度尤度変換回路53は、入力された位相値を、ビット値に対する存在確率を示す尤度情報に変換して出力する。算出された尤度情報は、尤度入力差集合巡回復号回路54内の和算回路55に供給される。
【0056】
和算回路55は、TMCC情報内の所定のビット位置の値が繰り返して符号化されている場合、同一のビット位置の尤度情報を合算する。例えばISDB−TSBのモード3であれば、1つのOFDMシンボル内に4個の同一のTMCC信号が変調されているので、和算回路55は、1シンボル内のこれら4個の尤度情報を合算して出力する。
【0057】
ビット判定回路56は、合算された尤度情報に基づきビット判定を行う。すなわち、合算された尤度情報に基づき、“0”又は“1”のうち発生確率の高いビット値を選択して出力する。ビット判定された後のビット値は、ビット入力差集合巡回復号回路57に供給される。
【0058】
ビット入力差集合巡回復号回路57は、1OFDMフレーム毎に、入力されたビット情報に対して差集合巡回復号を行い、誤り訂正がされたTMCC情報を復号して出力する。
【0059】
以上のように本発明の第2の実施の形態のOFMD受信装置では、差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められたTMCC情報を復号する伝送制御情報復号回路50を備えている。この伝送制御情報復号回路50は、差動復調した信号の角度成分を検出し、その角度成分を尤度情報に変換する。さらに、この伝送制御情報復号回路50は、同一のビット位置の複数の尤度情報を抜き出してそれらを合算して、ビット判定を行い、判定されたビットに基づきビット入力差集合巡回復号を行う。このように角度成分から尤度情報を算出することにより、例えば振幅の大きい外乱があった場合であってもその影響を除くことができ、より正確なTMCC情報の復号を行うことができる。
【0060】
つぎに、本発明の第3の実施の形態について説明をする。
【0061】
本発明の第3の実施の形態のOFDM受信装置は、上述した第1の実施の形態のOFDM受信装置10と伝送制御情報復号回路のみが異なっている構成であり、他の構成要素は同一である。従って、本発明の第3の実施の形態のOFDM受信装置については、当該OFDM受信装置に設けられる伝送制御情報復号回路のみについて説明をする。
【0062】
本発明の第3の実施の形態のOFDM受信装置には、伝送制御情報復号回路60が備えられている。
【0063】
伝送制御情報復号回路60には、フレーム検出回路18により同期が取られた後のTMCC信号が入力され、このTMCC信号からTMCC情報(伝送制御情報)を復号し、復号したTMCC情報を、キャリア復調回路20、時間デインタリーブ回路22、デマッピング回路23、ビットデインタリーブ回路24、及び、トランスポートストリーム生成回路29に供給して、各回路の復調や再生等の制御を行う。
【0064】
伝送制御情報復号回路60内の回路構成について説明をする。伝送制御情報復号回路60は、図6に示すように、差動復調回路61と、位相計算回路62と、角度尤度変換回路63と、尤度入力差集合巡回復号回路64とを有している。尤度入力差集合巡回復号回路64は、ビット判定回路65と、多数決回路66と、ビット入力差集合巡回復号回路67とを有している。
【0065】
差動復調回路61は、入力されたTMCC信号を差動復調し、元の情報ビットに対応した信号点の複素信号(I,Q信号)を生成する。差動復調された信号(I,Q信号)は、位相計算回路62に供給される。
【0066】
位相計算回路62は、差動復調された信号(I,Q信号)の位相成分(角度)を算出する。位相の算出の方法としては、上述したように例えば角度テーブルを用いる方法や近似演算を用いる方法がある。位相計算回路62によって求められた位相値は、角度尤度変換回路63に供給される。
【0067】
角度尤度変換回路63は、入力された位相値を、ビット値に対する存在確率を示す尤度情報に変換して出力する。算出された尤度情報は、尤度入力差集合巡回復号回路64内のビット判定回路65に供給される。
【0068】
ビット判定回路65は、入力された尤度情報に基づきビット判定を行う。すなわち、尤度情報に基づき“0”又は“1”のうち発生確率の高いビット値を選択して出力する。ビット判定された後のビット値は、多数決回路66に供給される。
【0069】
多数決回路66は、TMCC情報内の所定のビット位置の値が繰り返して符号化されている場合、同一のビット位置の情報となる複数の値の多数決を取り、数の多い方のビット値を出力する。つまり、同一のビット位置に情報ビットである0又は1のうち、数の多い方の値を選択して出力する。選択されたビット値は、ビット入力差集合巡回復号回路67に供給される。
【0070】
ビット入力差集合巡回復号回路67は、1OFDMフレーム毎に、入力されたビット情報に対して差集合巡回復号を行い、誤り訂正がされたTMCC情報を復号して出力する。
【0071】
以上のように本発明の第3の実施の形態のOFMD受信装置では、差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められたTMCC情報を復号する伝送制御情報復号回路60を備えている。この伝送制御情報復号回路60は、差動復調した信号の角度成分を検出し、その角度成分を尤度情報に変換し、その尤度情報に基づきビット値を判定する。さらに、この伝送制御情報復号回路60は、同一のビット位置の複数のビットを抜き出してそれらの多数決を取り、多数決で選択された0又は1のいずれかの値に基づきビット差集合巡回復号を行う。このように角度成分から尤度情報を算出することにより、例えば振幅の大きい外乱があった場合であってもその影響を除くことができ、より正確なTMCC情報の復号を行うことができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明に係る復調装置では、差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められた伝送制御情報を復号する伝送制御情報復号手段を備えている。上記伝送制御情報復号手段は、復調信号を差動復調し、差動復調した復調信号の位相成分を検出し、その位相成分を尤度情報に変換し、その尤度情報に対して尤度入力差集合巡回復号を行う。
【0073】
このことにより本発明に係る復調装置では、外乱に対する影響に関わらず、確実に伝送制御情報の復号を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のOFDM受信装置のブロック構成図である。
【図2】第1の実施の形態のOFDM受信装置内の伝送制御情報復号回路のブロック構成図である。
【図3】角度テーブルを用いて角度を算出する場合の伝送制御情報復号回路のブロック構成並びにその角度テーブルを示す図である。
【図4】近似演算を用いて角度を算出する場合の伝送制御情報復号回路のブロック構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のOFDM受信装置の伝送制御情報復号回路のブロック構成図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態のOFDM受信装置の伝送制御情報復号回路のブロック構成図である。
【図7】従来のOFDM受信装置の伝送制御情報復号回路のブロック構成図である。
【符号の説明】
10 OFDM受信装置、11 アンテナ、12 チューナ、13 バンドパスフィルタ、14 A/D変換回路、15 DCキャンセル回路、16 デジタル直交復調回路、17 FFT演算回路、18 フレーム検出回路19 同期回路、20,60 キャリア復調回路、21 周波数デインタリーブ回路、22 時間デインタリーブ回路、23 デマッピング回路、26 ビタビ復号回路、27 バイトデインタリーブ回路、28 拡散信号除去回路、29 トランスポートストリーム生成回路、30 RS復号回路、31 伝送制御情報復号回路

Claims (4)

  1. デジタル直交変調して生成された直交変調信号から伝送データ系列を復調する復調装置において、
    上記直交変調信号を直交復調して複素信号である復調信号を抽出する直交復調手段と、
    差動BPSK変調されるとともに差集合巡回符号に基づくパリティが含められた伝送制御情報を、上記復調信号から抽出して復号する伝送制御情報復号手段とを備え、
    上記伝送制御情報復号手段は、
    上記復調信号を差動復調する差動復調部と、
    上記差動復調部により差動復調した復調信号の位相成分を検出する位相検出部と、
    上記位相成分をビット値の存在確率を示す尤度情報に変換する尤度情報生成部と、
    上記尤度情報に対して尤度入力差集合巡回復号を行う尤度入力差集合巡回復号部とを有すること
    を特徴とする復調装置。
  2. 同一の伝送制御情報が上記復調信号内に繰り返して符号化されている場合、上記尤度入力差集合巡回復号部は、
    上記伝送制御情報が上記復調信号内に繰り返して符号化されている範囲で上記尤度情報を累積加算する加算部と、
    上記加算部により加算された結果に基づきビット判定を行ってデータ系列を出力するビット判定部と、
    上記ビット判定がされたのちのデータ系列に対して差集合巡回復号を行うビット入力差集合巡回復号部とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の復調装置。
  3. 上記伝送制御情報が上記復調信号内に繰り返して符号化されている場合、上記尤度入力差集合巡回復号部は、
    上記尤度情報に基づきビット判定を行うビット判定部と、
    上記伝送制御情報が上記復調信号内に繰り返して符号化されている範囲で各ビットの多数決を取り、上記データ系列を出力する多数決部と、
    上記多数決部から出力されたデータ系列に対して差集合巡回復号を行うビット入力差集合巡回復号部とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の復調装置。
  4. 上記尤度情報生成部は、各角度に対応した尤度情報を記述したテーブル有し、このテーブルを参照して上記位相成分を尤度情報に変換すること
    を特徴とする請求項1記載の復調装置。
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