JP2015046796A - 残留周波数誤差推定方法、及び残留周波数誤差推定装置 - Google Patents

残留周波数誤差推定方法、及び残留周波数誤差推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチキャリア通信の一部のパイロットサブキャリアのみを用いて残留周波数誤差の推定および補正を行い、かつ、任意のサブキャリア位置にパイロットサブキャリアを配置可能とする。【解決手段】残留周波数誤差推定装置3のクロック周波数誤差推定部301は、パイロットサブキャリア抽出部300が抽出した受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて位相を算出し、異なるサブキャリア位置について算出した位相から得られるクロック周波数誤差の補正値を用いてクロック周波数誤差を更新する。中心周波数誤差推定部302は、クロック周波数誤差の補正値に基づいて中心周波数誤差を更新し、残留周波数誤差補正部303は、更新された中心周波数誤差及びクロック周波数誤差を用いて受信信号の残留周波数誤差を補正する。【選択図】図5

Description

本発明は、残留周波数誤差推定方法、及び残留周波数誤差推定装置に関する。
5GHz(ギガヘルツ)帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11a規格がある。このシステムは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbps(メガビット毎秒)のスループットを実現している(例えば、非特許文献1参照)。
更に、IEEE802.11nでは、複数のアンテナを用いて同一時刻及び同一周波数チャネルを用いて空間多重を実現することが可能なMIMO(Multiple input multiple output)技術や、これまで個別に用いられていた20MHz(メガヘルツ)の周波数チャネルを2つ同時に利用して40MHzの周波数チャネルを利用する技術により高速通信の実現を目指し、最大600Mbpsの伝送速度を実現することが可能である(例えば、非特許文献1)。
また、現在の無線通信システムでは、複数の無線局のデータを異なるサブキャリアに割当てて伝送を行うことで、効率的な通信を実現するOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)の検討も行われている(例えば、非特許文献2参照)。
上記に示すようなOFDM変調方式を用いたシステムにおける主たる欠点のひとつに周波数同期誤差に影響されやすい点がある。周波数同期誤差は、無線局それぞれの中心周波数誤差およびクロック周波数誤差で発生する。前記の誤差が存在する場合、サブキャリアの直交性が失われ、サブキャリア間の干渉が増加して正しく復号することができなくなり、結果的にスループットが劣化する。この問題を解決するために、送信信号に埋め込まれた既知のトレーニング情報(プリアンブルなど)を用いて無線局間の周波数誤差を推定する方法がある(例えば、非特許文献3参照)。
しかしながら、無線局間のノイズやアナログ減衰成分が推定アルゴリズムに影響するため、推定した周波数誤差は実際の周波数誤差に一致しない。したがって、推定した周波数誤差と実際の周波数誤差の差分として定義される中心周波数誤差とクロック周波数誤差を含む残留周波数誤差が存在する。この残留周波数誤差は、パイロットサブキャリアを用いて、連続したシンボル間の位相差を用いて周波数誤差を推定することで、残留周波数誤差の推定ができる(例えば、非特許文献4参照)。
次に、従来技術による具体的な残留周波数誤差推定方法について説明を行う。
図9は、従来の残留周波数誤差推定装置9のブロック構成図であり、パイロットサブキャリア抽出部900、中心周波数誤差推定部901、クロック周波数誤差推定部902、及び残留周波数誤差補正部903を備えて構成される。
図10は、残留周波数誤差推定装置9への入力信号を示す図である。同図に示すように、入力信号は、OFDM変調方式の信号であり、OFDMシンボル数が小さいOFDMシンボルから順に入力される。OFDM信号において、ブロックB1は、1つのOFDMシンボルの受信データ信号であり、ブロックB2は、1つのOFDMシンボルの受信パイロットサブキャリア信号である。同図における受信パイロットサブキャリア信号はx(k,n)と表される。サブキャリア番号kは、k−M,…,k−1,k,…,kの合計2M個であり、下付きの文字mの絶対値が同様の場合は、サブキャリアの周波数の絶対値も同様となる。また、n(nは1以上N以下の整数)は、OFDMシンボル数である。
パイロットサブキャリア抽出部900は、入力信号が入力されると、この入力信号から予め指定されたサブキャリア(ブロックB2)に配置されるパイロットサブキャリアの信号の抽出を行い、中心周波数誤差推定部901とクロック周波数誤差推定部902に受信パイロットサブキャリア信号として出力する。中心周波数誤差推定部901は、入力された受信パイロットサブキャリア信号と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とを用い、以下の数式(1)、及び数式(2)により、OFDMシンボル数nについての中心周波数誤差θの推定を行い、残留周波数誤差補正部903に推定結果の出力を行う。
Figure 2015046796
ここで、p(k,n’)は、n’番目(n’はn−a+1からnまで)のOFDMシンボルのk番目の送信パイロットサブキャリア信号であり、予め決定されている既知の信号である。sgn()は、Sgn関数であり、p(k,n’)が正の時は1となり、負の時は−1となる。aは、時間平均に用いるシンボル数である。
クロック周波数誤差推定部902は、入力された受信パイロットサブキャリア信号と、送信パイロットサブキャリア信号とを用い、以下の数式(3)−(6)により、OFDMシンボル数nについてのクロック周波数誤差ωの推定を行い、残留周波数誤差補正部903に推定結果の出力を行う。
Figure 2015046796
ここで、x’(k,n)は、x(k,n)に仮補正を行った場合の信号である。なお、ω−1は、0である。
残留周波数誤差補正部903は、入力された推定結果の中心周波数誤差θおよび推定結果のクロック周波数誤差ωを用い、以下の数式(7)により残留周波数誤差の補正を行い、補正後の受信データ信号を出力する。
Figure 2015046796
ここで、r(k,n)は、n番目のOFDMシンボルのk番目のサブキャリアの受信データ信号であり、r’(k,n)は、残留周波数誤差補正後のn番目のOFDMシンボルのk番目のサブキャリアの受信データ信号である。
以上が従来の残留周波数誤差推定の方法である。
守倉正博、久保田周治,「改訂三版802.11高速無線LAN教科書」,インプレスR&D,2008年3月27日 服部武,「OFDM/OFDMA教科書」,インプレスR&D,2008年9月21日 Nobuaki Mochizuki, "A high performance frequency and timing synchronization technique for OFDM", Global Telecommunications Conference, vol.6, pp.3443-3448, 1998. Young-Hwan you Sampling, "Pilot-assisted fine frequency synchronization for OFDM-based DVB receivers", IEEE transaction on Broadcasting, pp.674-678, Sept. 2009.
背景技術において記載した残留周波数誤差推定方法は、中心周波数に対して対となるように固定配置されたパイロットサブキャリアを用いることを想定した推定方法となっている。中心周波数から対称となる周波数帯域を用いるシステムであれば、無線局での受信信号には、全ての対となるパイロットサブキャリアが含まれているために、従来技術によって残留周波数誤差の推定を行うことができる。しかしながら、複数の無線局に異なるサブキャリアの集合体であるサブチャネルを割り当てて複数の無線局と同時に送受信を行うOFDMAシステムの場合、各無線局で受信可能なパイロットサブキャリアは一部しかなく、かつ、対とならない場合も存在するため、従来技術を用いた残留周波数誤差推定を行うことができない。
上記事情に鑑み、本発明は、マルチキャリア通信を行う無線通信システムにおいて、一部のパイロットサブキャリアのみを用いて残留周波数誤差の推定および補正を行うことが可能であり、かつ、任意のサブキャリア位置にパイロットサブキャリアを配置することが可能な残留周波数誤差推定方法、及び残留周波数誤差推定装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、複数のサブキャリアから構成される受信信号の入力を受け、入力された前記受信信号から異なるサブキャリア位置の受信パイロットサブキャリア信号を抽出するパイロットサブキャリア抽出ステップと、前記パイロットサブキャリア抽出ステップにおいて抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて位相を算出し、異なるサブキャリア位置について算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新するクロック周波数誤差推定ステップと、前記クロック周波数誤差推定ステップにおいて算出された前記クロック周波数誤差の補正値に基づいて前記中心周波数誤差を更新する中心周波数誤差推定ステップと、前記中心周波数誤差推定ステップにおいて更新された前記中心周波数誤差と、前記クロック周波数誤差推定ステップにおいて更新された前記クロック周波数誤差とを用いて前記受信信号に残留周波数誤差の補正を行う残留周波数誤差補正ステップと、を有することを特徴とする残留周波数誤差推定方法である。
また、本発明の一態様は、上述する残留周波数誤差推定方法であって、記クロック周波数誤差推定ステップにおいては、異なる受信信号から抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて前記異なるサブキャリア位置毎に平均化した位相を算出し、算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述する残留周波数誤差推定方法であって、前記中心周波数誤差推定ステップにおいては、前記クロック周波数誤差推定ステップにおいて算出された前記クロック周波数誤差の補正値と、抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号のうちサブキャリア位置を表す番号の絶対値が最も小さい前記受信パイロットサブキャリア信号とを用いて中心周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記中心周波数誤差の補正値により前記中心周波数誤差を更新する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述する残留周波数誤差推定方法であって、前記受信信号の電力と、前記受信信号と既知のパイロット信号との差分の電力との比を算出する信号電力算出ステップをさらに有し、前記パイロットサブキャリア抽出ステップにおいては、前記信号電力算出ステップにおいて算出された比が閾値よりも大きい受信パイロットサブキャリア信号を前記受信信号から抽出する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、複数のサブキャリアから構成される受信信号の入力を受け、入力された前記受信信号から異なるサブキャリア位置の受信パイロットサブキャリア信号を抽出するパイロットサブキャリア抽出するパイロットサブキャリア抽出部と、前記パイロットサブキャリア抽出部により抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて位相を算出し、異なるサブキャリア位置について算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新するクロック周波数誤差推定部と、前記クロック周波数誤差推定部により算出された前記クロック周波数誤差の補正値に基づいて前記中心周波数誤差を更新する中心周波数誤差推定部と、前記中心周波数誤差推定部により更新された前記中心周波数誤差と、前記クロック周波数誤差推定部により更新された前記クロック周波数誤差とを用いて前記受信信号に残留周波数誤差の補正を行う残留周波数誤差補正部と、を備えることを特徴とする残留周波数誤差推定装置である。
また、本発明の一態様は、上述する残留周波数誤差推定装置であって、前記クロック周波数誤差推定部は、異なる受信信号から抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて前記異なるサブキャリア位置毎に平均化した位相を算出し、算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述する残留周波数誤差推定装置であって、前記中心周波数誤差推定部は、前記クロック周波数誤差推定部により算出された前記クロック周波数誤差の補正値と、抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号のうちサブキャリア位置を表す番号の絶対値が最も小さい前記受信パイロットサブキャリア信号とを用いて中心周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記中心周波数誤差の補正値により前記中心周波数誤差を更新する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述する残留周波数誤差推定装置であって、前記受信信号の電力と、前記受信信号と既知のパイロット信号との差分の電力との比を算出する信号電力算出部をさらに備え、前記パイロットサブキャリア抽出部は、前記信号電力算出部により算出された比が閾値よりも大きい受信パイロットサブキャリア信号を前記受信信号から抽出する、ことを特徴とする。
本発明により、マルチキャリア通信を行う無線通信システムにおいて、一部のパイロットサブキャリアのみを用いて残留周波数誤差の推定および補正を行うことが可能となり、かつ、任意のサブキャリア位置にパイロットサブキャリアを配置することが可能となる。
本発明の第1実施形態による無線通信システムの全体構成図である。 同実施形態による残留周波数誤差推定装置への入力信号の一例を示す図である。 同実施形態による基地局の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による無線局の構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による残留周波数誤差推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 第2実施形態による残留周波数誤差推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 第3実施形態による残留周波数誤差推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 第4実施形態による残留周波数誤差推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 従来技術による残留周波数誤差推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 従来技術による残留周波数誤差推定装置への入力信号の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における残留周波数誤差推定方法および残留周波数誤差推定装置を説明する。
[A.第1実施形態]
図1は、本実施形態による無線通信システムの全体構成図である。同図に示すように、本実施形態の無線通信システムは、基地局1と複数の無線局2とを備えて構成される。各無線局2は、残留周波数誤差推定装置3を備える。複数の無線局2をそれぞれ、無線局2−1、2−2、…、2−Lとする(Lは2以上の整数)。
基地局1は、各無線局2と無線によるマルチキャリア通信を行う。ここでは、マルチキャリア通信として、OFDMA変調方式を用いる場合について説明する。基地局1は、複数の無線局2それぞれに異なるサブキャリアの集合体であるサブチャネルを割り当て、複数の無線局2に同時にOFDM信号を送信する。
図2は、残留周波数誤差推定装置3への入力信号の一例を示す。同図に示すOFDM信号は、OFDMシンボル数が小さいOFDMシンボルから順に基地局1から送信され、無線局2において受信される。OFDM信号において、ブロックB1は、1つのOFDMシンボルの受信データ信号であり、ブロックB2は、1つのOFDMシンボルの受信パイロットサブキャリア信号である。無線局2−1〜2−Lに対しては、異なるサブチャネルが割り当てられており、各サブチャネルには2本以上のパイロットサブキャリアが任意のサブキャリア位置に配置されている。無線局2は、基地局1がOFDM信号のうち、当該無線局2に割当てられたサブチャネルの信号を受信し、受信した信号を当該無線局2が備える残留周波数誤差推定装置3に入力信号として入力する。
図3は、基地局1の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図に示すように、基地局1は、誤り訂正符号化部100−1〜100−N、インターリーブ処理部101−1〜101−N、サブキャリア変調部102−1−1〜102−1−S、…、102−N−1〜102−N−S、パイロットサブキャリア生成部103、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:高速逆フーリエ変換)部104、GI(Guard Interval:ガード区間)付加部105、RF(Radio Frequency:高周波)処理部106、及びアンテナ107を備えて構成される(N、Sは2以上の整数)。
誤り訂正符号化部100−i(iは1以上N以下の整数)は、入力されたデータの畳み込み符号化を行い、インターリーブ処理部101−iに出力する。インターリーブ処理部101−iは、符号化後の離接ビットの伝送をなるべく離れたサブキャリアで行うようにビットの入替を行い、入れ替え後のビットを分割してサブキャリア変調部102−i−1〜102−i−Sに出力する。サブキャリア変調部102−i−1〜102−i−Sは、インターリーブ処理が行われたデータを、無線LAN(Local Area Network)に規定されるBPSK(Binary Phase Shift Keying)やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等の変調方式に従って変調を行い、IFFT部104に出力する。
パイロットサブキャリア生成部103は、残留周波数誤差を補正するための2本以上のパイロットサブキャリア信号を、各サブチャネル内の任意のサブキャリア位置(例えば、図2におけるブロックB2のサブキャリア位置)に配置する。パイロットサブキャリア信号は、既知信号で構成される。パイロットサブキャリア信号のサブキャリア位置は、予め無線局2に設定しておくか、通信により予め基地局1から無線局2に通知しておく。
IFFT部104は、入力された周波数系列データを、IFFT演算により時間系列のデータに変換してGI付加部105に出力する。入力された周波数系列データは、サブキャリア変調部102−1−1〜102−1−S、…、102−N−1〜102−N−Sがデータを変調して生成したデータ信号と、パイロットサブキャリア生成部103が配置したパイロットサブキャリア信号とからなる。GI付加部105は、IFFT部104から入力されたIFFT出力信号の後端の一定の期間をコピーして、そのIFFT出力信号の先端につなぎ合わせることによりGIを付加し、RF処理部106に出力する。RF処理部106は、GI付加部105によりGIが付加されたベースバンド信号を、アナログRF装置を用いて無線LAN信号に変換してアンテナ107に出力する。アンテナ107は、RF処理部106から出力された無線LAN信号を空中に放射する。
図4は、本実施形態による無線局2の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図に示すように、無線局2は、アンテナ201、周波数変換部202、GI除去部203、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部204、残留周波数誤差推定装置3、サブキャリア復調部205−1〜205−J(Jは2以上の整数)、デインタリーブ処理部206、及び復号部207を備えて構成される。
アンテナ201は、空中に放射された無線LAN信号を受信し、受信信号として周波数変換部202に出力する。周波数変換部202は、アンテナ201による受信信号をベースバンド周波数のデジタル信号に変換し、GI除去部203に出力する。GI除去部203は、周波数変換されたデジタルの受信信号からGIを除去し、FFT部204に出力する。FFT204は、GI除去部203から入力された受信信号を、周波数系列のデータから時間系列のデータに変換して残留周波数誤差推定装置3に出力する。残留周波数誤差推定装置3は、残留周波数誤差推定を推定し、FFT部204から入力された受信信号の残留周波数誤差を推定結果により補正し、パラレル信号としてサブキャリア復調部205−1〜205−Jに出力する。受信サブキャリア復調部205−1〜205−Jは、FFT部204から入力された残留周波数誤差補正後の受信信号を復調し、デインタリーブ処理部206に出力する。デインタリーブ処理部206は、受信サブキャリア復調部205−1〜205−Jから入力された受信信号をデインタリーブし、復号部207に出力する。復号部207は、デインタリーブ処理部206から入力された受信信号を復号する。
図5は、本実施形態による残留周波数誤差推定装置3の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図に示すように、残留周波数誤差推定装置3は、パイロットサブキャリア抽出部300、クロック周波数誤差推定部301、中心周波数誤差推定部302、及び残留周波数誤差補正部303を備えて構成される。パイロットサブキャリア抽出部300は、当該残留周波数誤差推定装置3を備える無線局2に割当てられたサブキャリアに含まれるパイロットサブキャリアの信号(以下、「受信パイロットサブキャリア信号」と記載する。)を入力信号から抽出する。クロック周波数誤差推定部301は、パイロットサブキャリア抽出部300が抽出した受信パイロットサブキャリア信号と、既知のパイロットサブキャリアの信号(以下、「送信パイロットサブキャリア信号」)とに基づいてクロック周波数誤差を推定する。具体的には、クロック周波数誤差推定部301は、受信パイロットサブキャリア信号を現在のクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて位相を算出し、異なるサブキャリア位置について算出した位相から得られるクロック周波数誤差の補正値によりクロック周波数誤差を更新する。中心周波数誤差推定部302は、クロック周波数誤差推定部301により算出されたクロック周波数誤差の補正値に基づいて中心周波数誤差を推定する。残留周波数誤差補正部303は、クロック周波数誤差推定部301が推定したクロック周波数誤差と、中心周波数誤差推定部302が推定した中心周波数誤差とを用いて、入力信号に含まれる受信データ信号に対して残留周波数誤差の補正を行う。
続いて、残留周波数誤差推定装置3における残留周波数誤差推定処理の動作について説明する。
基地局1が、例えば図2に示す信号を送信すると、無線局2は、基地局1から送信された信号のうち、アンテナ201により受信する。周波数変換部202は、アンテナ201が受信したRF帯のうち、自局に割当てられたサブチャネルの受信信号をベースバンド周波数のデジタル信号に変換し、GI除去部203は、周波数変換されたデジタルの受信信号からGIを除去する。FFT変換部204は、GIが除去された受信信号をFFTし、残留周波数誤差推定装置3のパイロットサブキャリア抽出部300に入力信号として入力する。パイロットサブキャリア抽出部300は、入力信号から自局に割り当てられたサブキャリアに含まれる受信パイロットサブキャリア信号を抽出し、クロック周波数誤差推定部301に出力する。ここでは、説明の簡略化のため、抽出された受信パイロットサブキャリア信号のサブキャリア位置を表すサブキャリア番号kは、k−M,…,k−(M−I+1)の合計I個とする。
クロック周波数誤差推定部301は、入力された受信パイロットサブキャリア信号と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とを用いて、以下の数式(8)−(12)により、クロック周波数誤差ωの推定を行う。具体的には、クロック周波数誤差推定部301は、数式(8)により、サブキャリア番号kの中で最大のサブキャリア番号kmaxおよび最小のサブキャリア番号kminのそれぞれの受信パイロットサブキャリア信号を現在のクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正し、送信パイロットサブキャリア信号の符号を用いて正の値とする。次に、クロック周波数誤差推定部301は、数式(9)、(10)により、n番目のOFDMシンボルにおけるサブキャリア番号kmax、kminについての数式(8)の算出結果を、位相情報ψ(kmax,n)、ψ(kmin,n)に変換する。通常、パイロット信号は、1,−1であるため、正しく周波数誤差が補正されている場合、位相情報は0となるが、正しく補正されていない場合、0以外の値となる。クロック周波数誤差推定部301は、サブキャリア番号kmax、kminについて算出した位相情報を用いて、数式(11)により、1サブキャリア当たりのクロック周波数誤差Δωを計算する。クロック周波数誤差Δωは、現在の周波数誤差ωn−1に対する差分(補正値)である。サブキャリア番号kmax、kminを使用するのは、サブキャリア番号とともに位相の変化が大きくなるためである。クロック周波数誤差推定部301は、数式(11)で算出した1サブキャリア当たりのクロック周波数誤差Δωを用いて、数式(12)により現在のクロック周波数誤差ωn−1を更新し、クロック周波数誤差ωを算出する。
Figure 2015046796
上記の数式において、x(k,n)は、n番目のOFDMシンボルのk番目の受信パイロットサブキャリア信号であり、p(k,n)は、n番目のOFDMシンボルのk番目の送信パイロットサブキャリア信号である。sgn()は、Sgn関数であり、p(k,n)が正の時は1となり、負の時は−1となる。ωn−1、ωは、それぞれOFDMシンボル数(n−1)、nについて推定したクロック周波数誤差であり、θn−1は、OFDMシンボル数(n−1)について推定した中心周波数誤差であり、x’(k,n)は、x(k,n)に仮補正を行った場合の信号である。なお、θ−1およびω−1は、0である。
クロック周波数誤差推定部301は、クロック周波数誤差Δωを中心周波数誤差推定部302に出力し、クロック周波数誤差ωを残留周波数誤差補正部303に出力する。
中心周波数誤差推定部302は、クロック周波数誤差推定部301から入力されたクロック周波数誤差Δωを用いて、以下の数式(13)、数式(14)により中心周波数誤差θの推定を行い、残留周波数誤差補正部303に推定結果の出力を行う。具体的には、中心周波数誤差推定部302は、数式(13)により、1OFDMシンボル当たりの中心周波数誤差Δθを計算する。この中心周波数誤差Δθは、OFDMシンボル数(n−1)について推定された現在の中心周波数誤差θn−1に対する補正値である。そして、中心周波数誤差推定部302は、数式(14)により、数式(13)で算出した1OFDMシンボル当たりの中心周波数誤差Δθを用いて中心周波数誤差θn−1を更新し、n番目のOFDMシンボルの中心周波数誤差θを算出する。
Figure 2015046796
ここで、kはどのサブキャリア番号を用いても構わない。
残留周波数誤差補正部303は、クロック周波数誤差推定部301から入力された推定結果のクロック周波数誤差の推定結果ωと、中心周波数誤差推定部302から入力された推定結果の中心周波数誤差θとを用いて、以下の数式(15)によって受信データ信号の残留周波数誤差の補正を行い、補正後の受信データ信号をサブキャリア復調部205−1〜205−Jに出力する。
Figure 2015046796
ここで、r(k,n)は、n番目のOFDMシンボルのk番目のサブキャリアの受信データ信号であり、r’(k,n)は、残留周波数誤差補正後のn番目のOFDMシンボルのk番目のサブキャリアの受信データ信号である。
受信サブキャリア復調部205−1〜205−Jは、残留周波数誤差推定装置3により残留周波数誤差が補正された受信信号を復調し、デインタリーブ処理部206に出力する。デインタリーブ処理部206は、復調された受信信号をデインタリーブし、復号部207は、デインタリーブされた受信信号を復号し、データを得る。
以上説明した残留周波数誤差推定装置3の構成、および、残留周波数誤差推定方法によって、一部のパイロットサブキャリアを用いて残留周波数誤差推定を行うことができる。
以上が第1の実施形態である。
本実施形態によれば、基地局が、複数の無線局に異なるサブキャリアの集合体であるサブチャネルを割り当て、複数の端末局と同時に送受信を行うOFDMA変調方式を用いたシステムにおいて、任意のサブキャリア位置に配置された一部のパイロットサブキャリアを用いて残留周波数誤差の推定および補正を行うことが可能となる。
[B.第2実施形態]
第2実施形態では、クロック周波数誤差推定の際に、他のシンボルから抽出された受信パイロットサブキャリア信号を用いて位相のずれを平均化することにより、残留周波数誤差の推定精度を高めることができる。以下に、第2実施形態について、第1実施形態との差分を中心に説明する。
本実施形態による無線通信システムは、図1に示す無線局2が、図5に示す残留周波数誤差推定装置3に代えて、以下の図6に示す残留周波数誤差推定装置3aを備えた構成である。
図6は、本実施形態による残留周波数誤差推定装置3aの構成を示す機能ブロック図であり、同図において、図5に示す第1の実施形態による残留周波数誤差推定装置3と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示すように、残留周波数誤差推定装置3aは、パイロットサブキャリア抽出部300、クロック周波数誤差推定・平均部305、中心周波数誤差推定部302、及び残留周波数誤差補正部303を備えて構成される。このように、本実施形態の残留周波数誤差推定装置3aは、第1の実施形態による残留周波数誤差推定装置3が備えるクロック周波数誤差推定部301に代えて、クロック周波数誤差推定・平均部305を備えた構成である。これにより、パイロットサブキャリア抽出部300は、自局に割り当てられたサブキャリアに含まれる受信パイロットサブキャリア信号を入力信号から抽出し、クロック周波数誤差推定・平均部305に出力する。
クロック周波数誤差推定・平均部305は、パイロットサブキャリア抽出部300から入力された受信パイロットサブキャリア信号と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とを用いて、以下の数式(16)−(20)によりクロック周波数誤差ωの推定および平均化を行い、中心周波数誤差推定部302および残留周波数誤差補正部303に推定結果の出力を行う。
具体的には、クロック周波数誤差推定・平均部305は、数式(16)により、仮補正された受信パイロットサブキャリア信号を計算する。そして、クロック周波数誤差推定・平均部305は、数式(17)、(18)により、過去aシンボル分のサブキャリア番号kmaxおよびkminについて算出した仮補正後の受信パイロットサブキャリア信号から平均化した位相情報ψ(kmax,n)、ψ(kmin,n)を算出する。クロック周波数誤差推定・平均部305は、数式(19)により、数式(17)および(18)で算出した位相情報ψ(kmax,n)、ψ(kmin,n)から1サブキャリア当たりのクロック周波数誤差Δωを計算する。クロック周波数誤差推定・平均部305は、数式(20)により、数式(19)で算出したクロック周波数誤差Δωを用いてクロック周波数誤差ωn−1を更新し、クロック周波数誤差ωを算出する。
Figure 2015046796
なお、θ−1およびω−1は0であり、aは時間平均に用いるシンボル数である。以降の処理は、第1実施形態と同様である。
以上が第2の実施形態である。
[C.第3実施形態]
第3の実施形態では、中心周波数誤差推定の際に、最もサブキャリア番号の絶対値が小さいパイロットサブキャリアを基準にして中心周波数誤差推定を行うことにより残留周波数誤差の推定精度を高めることができる。以下に、第3の実施形態について第1実施形態との差分を中心に説明する。
本実施形態による無線通信システムは、図1に示す無線局2が、図5に示す残留周波数誤差推定装置3に代えて、以下の図7に示す残留周波数誤差推定装置3bを備えた構成である。
図7は、本実施形態による残留周波数誤差推定装置3bの構成を示す機能ブロック図であり、同図において、図5に示す第1の実施形態による残留周波数誤差推定装置3と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示すように、残留周波数誤差推定装置3bは、パイロットサブキャリア抽出部300、クロック周波数誤差推定部301、選択型中心周波数誤差推定部306、及び残留周波数誤差補正部303を備えて構成される。このように、本実施形態の残留周波数誤差推定装置3bは、第1の実施形態による残留周波数誤差推定装置3が備える中心周波数誤差推定部302に代えて、選択型中心周波数誤差推定部306を備えた構成である。これにより、クロック周波数誤差推定部301は、クロック周波数誤差Δωを選択型中心周波数誤差推定部306に出力する。残留周波数誤差補正部303は、クロック周波数誤差推定部301が推定したクロック周波数誤差と、選択型中心周波数誤差推定部306が推定した中心周波数誤差とを用いて、入力信号に含まれる受信データ信号に対して残留周波数誤差の補正を行う。
選択型中心周波数誤差推定部306は、クロック周波数誤差推定部301から入力されたクロック周波数誤差Δωを用いて、数式(21)、及び数式(22)により中心周波数誤差θの推定を行い、残留周波数誤差補正部303に推定結果の出力を行う。
Figure 2015046796
ここで、k’minは、サブキャリア番号kのうち絶対値が最も小さいサブキャリア番号を示す。以降の処理は、第1実施形態と同様である。
以上が第3の実施形態である。
[D.第4実施形態]
第4実施形態では、受信パイロット信号抽出の際に、各サブキャリア番号の受信パイロットサブキャリア信号について、受信信号電力と、受信信号から既知の送信パイロット信号を減算した後の電力との比を算出し、算出した比がある閾値よりも大きいパイロットサブキャリアを選択して抽出する。これにより、無線局に割当てられたいずれかの周波数チャネルを利用する隣接通信セルが存在し、干渉となる環境においても、残留周波数誤差の推定精度を高めることができる。以下に、第4の実施形態について、第1実施形態との差分を中心に説明する。
本実施形態による無線通信システムは、図1に示す無線局2が、図5に示す残留周波数誤差推定装置3に代えて、以下の図8に示す残留周波数誤差推定装置3cを備えた構成である。
図8は、本実施形態による残留周波数誤差推定装置3cの構成を示す機能ブロック図であり、同図において、図5に示す第1の実施形態による残留周波数誤差推定装置3と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示すように、残留周波数誤差推定装置3cは、信号電力算出部307、選択型パイロットサブキャリア抽出部308、クロック周波数誤差推定部301、中心周波数誤差推定部302、及び残留周波数誤差補正部303を備えて構成される。このように、本実施形態の残留周波数誤差推定装置3cは、第1の実施形態による残留周波数誤差推定装置3が備えるパイロットサブキャリア抽出部300に代えて、信号電力算出部307、及び選択型パイロットサブキャリア抽出部308を備えた構成である。
信号電力算出部307には、入力信号とレプリカ信号とが入力される。レプリカ信号は、既知のパイロット信号である。信号電力算出部307は、数式(23)に示すように、それぞれのパイロットサブキャリアについて、入力信号x(k,n)の電力と、入力信号x(k,n)とレプリカ信号p(k,n)との差分の電力との比R(k,n)を算出し、選択型パイロットサブキャリア抽出部308に出力する。入力信号x(k,n)は、n番目のOFDMシンボルの入力信号であり、レプリカ信号p(k,n)は、n番目のOFDMシンボルの既知のパイロット信号である。
Figure 2015046796
選択型パイロットサブキャリア抽出部308は、信号電力算出部307から入力された電力の比R(k,n)が所定の閾値以上のパイロットサブキャリアを入力信号から抽出し、クロック周波数誤差推定部301に出力する。以降の処理は、第1実施形態と同様である。
以上が第4の実施形態である。
以上説明したように、本実施形態は、OFDMA変調方式を用いた無線通信システムにおいて、基地局が、サブチャネル内のサブキャリア位置に2本以上の既知の送信パイロットサブキャリアを配置して送信信号を送信し、無線局の残留周波数誤差推定装置が、受信信号からサブキャリア位置に配置されたパイロットサブキャリアの信号を受信パイロットサブキャリアとして抽出し、抽出した受信パイロットサブキャリアと既知の送信パイロットサブキャリアとに基づいてクロック周波数誤差と中心周波数誤差を推定し、推定したクロック周波数誤差及び中心周波数誤差を用いて残留周波数誤差の補正を行う。これにより、残留周波数誤差推定装置は、任意のサブキャリア位置に配置された一部のパイロットサブキャリアを用いて残留周波数誤差の推定および補正を行うことが可能となる。
上述した実施形態における基地局1、及び残留周波数誤差推定装置3、3a、3b、3cの一部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
OFDMA変調方式を用いて複数の無線局に異なるサブキャリアの集合体であるサブチャネルを割り当て、複数の無線局と同時に送受信を行う無線通信システムに利用可能である。
1 基地局
100−1〜100−N 誤り訂正符号化部
101−1〜101−N インターリーブ処理部
102−1−1〜102−1−S、102−N−1〜102−N−S サブキャリア変調部
103 パイロットサブキャリア生成部
104 IFFT部
105 GI付加部
106 RF処理部
107 アンテナ
2 無線局
201 アンテナ
202 周波数変換部
203 GI除去部
204 FFT部
205−1〜205−J サブキャリア復調部
206 デインタリーブ処理部
207 復号部
3、3a、3b、3c 残留周波数誤差推定装置
300 パイロットサブキャリア抽出部
301 クロック周波数誤差推定部
302 中心周波数誤差推定部
303 残留周波数誤差補正部
305 クロック周波数誤差推定・平均部(クロック周波数誤差推定部)
306 選択型中心周波数誤差推定部(中心周波数誤差推定部)
307 信号電力算出部
308 選択型パイロットサブキャリア抽出部(パイロットサブキャリア抽出部)
9 残留周波数誤差推定装置
900 パイロットサブキャリア抽出部
901 中心周波数誤差推定部
902 クロック周波数誤差推定部
903 残留周波数誤差補正部

Claims (8)

  1. 複数のサブキャリアから構成される受信信号の入力を受け、入力された前記受信信号から異なるサブキャリア位置の受信パイロットサブキャリア信号を抽出するパイロットサブキャリア抽出ステップと、
    前記パイロットサブキャリア抽出ステップにおいて抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて位相を算出し、異なるサブキャリア位置について算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新するクロック周波数誤差推定ステップと、
    前記クロック周波数誤差推定ステップにおいて算出された前記クロック周波数誤差の補正値に基づいて前記中心周波数誤差を更新する中心周波数誤差推定ステップと、
    前記中心周波数誤差推定ステップにおいて更新された前記中心周波数誤差と、前記クロック周波数誤差推定ステップにおいて更新された前記クロック周波数誤差とを用いて前記受信信号に残留周波数誤差の補正を行う残留周波数誤差補正ステップと、
    を有することを特徴とする残留周波数誤差推定方法。
  2. 前記クロック周波数誤差推定ステップにおいては、異なる受信信号から抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて前記異なるサブキャリア位置毎に平均化した位相を算出し、算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の残留周波数誤差推定方法。
  3. 前記中心周波数誤差推定ステップにおいては、前記クロック周波数誤差推定ステップにおいて算出された前記クロック周波数誤差の補正値と、抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号のうちサブキャリア位置を表す番号の絶対値が最も小さい前記受信パイロットサブキャリア信号とを用いて中心周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記中心周波数誤差の補正値により前記中心周波数誤差を更新する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の残留周波数誤差推定方法。
  4. 前記受信信号の電力と、前記受信信号と既知のパイロット信号との差分の電力との比を算出する信号電力算出ステップをさらに有し、
    前記パイロットサブキャリア抽出ステップにおいては、前記信号電力算出ステップにおいて算出された比が閾値よりも大きい受信パイロットサブキャリア信号を前記受信信号から抽出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の残留周波数誤差推定方法。
  5. 複数のサブキャリアから構成される受信信号の入力を受け、入力された前記受信信号から異なるサブキャリア位置の受信パイロットサブキャリア信号を抽出するパイロットサブキャリア抽出するパイロットサブキャリア抽出部と、
    前記パイロットサブキャリア抽出部により抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と、既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて位相を算出し、異なるサブキャリア位置について算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新するクロック周波数誤差推定部と、
    前記クロック周波数誤差推定部により算出された前記クロック周波数誤差の補正値に基づいて前記中心周波数誤差を更新する中心周波数誤差推定部と、
    前記中心周波数誤差推定部により更新された前記中心周波数誤差と、前記クロック周波数誤差推定部により更新された前記クロック周波数誤差とを用いて前記受信信号に残留周波数誤差の補正を行う残留周波数誤差補正部と、
    を備えることを特徴とする残留周波数誤差推定装置。
  6. 前記クロック周波数誤差推定部は、異なる受信信号から抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号をクロック周波数誤差及び中心周波数誤差により補正した結果と既知の送信パイロットサブキャリア信号とに基づいて前記異なるサブキャリア位置毎に平均化した位相を算出し、算出した前記位相からクロック周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記補正値により前記クロック周波数誤差を更新する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の残留周波数誤差推定装置。
  7. 前記中心周波数誤差推定部は、前記クロック周波数誤差推定部により算出された前記クロック周波数誤差の補正値と、抽出された前記受信パイロットサブキャリア信号のうちサブキャリア位置を表す番号の絶対値が最も小さい前記受信パイロットサブキャリア信号とを用いて中心周波数誤差の補正値を算出し、算出した前記中心周波数誤差の補正値により前記中心周波数誤差を更新する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の残留周波数誤差推定装置。
  8. 前記受信信号の電力と、前記受信信号と既知のパイロット信号との差分の電力との比を算出する信号電力算出部をさらに備え、
    前記パイロットサブキャリア抽出部は、前記信号電力算出部により算出された比が閾値よりも大きい受信パイロットサブキャリア信号を前記受信信号から抽出する、
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の残留周波数誤差推定装置。
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