JP2002314289A - パーツカセット、部品供給装置及び部品供給方法 - Google Patents

パーツカセット、部品供給装置及び部品供給方法

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JP2002314289A
JP2002314289A JP2001112781A JP2001112781A JP2002314289A JP 2002314289 A JP2002314289 A JP 2002314289A JP 2001112781 A JP2001112781 A JP 2001112781A JP 2001112781 A JP2001112781 A JP 2001112781A JP 2002314289 A JP2002314289 A JP 2002314289A
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JP
Japan
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suction
tape
component
electronic component
parts cassette
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Application number
JP2001112781A
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English (en)
Inventor
Yuichi Motokawa
裕一 本川
Kunio Sakurai
邦男 桜井
Minoru Yamamoto
実 山本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品テープに収納される電子部品が振動する
を抑えることが可能なパーツカセット、該パーツカセッ
トを備える部品供給装置及び部品テープからの安定した
電子部品の供給が可能な部品供給方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】 パーツカセット100のフレーム140
に吸引部151を備え、キャリアテープ3を介して、ト
ップテープ4にて上面が覆われていない電子部品1を上
記吸引部151で吸引する。上記吸引部151による吸
引により、上記電子部品1は、上記キャリアテープ3の
収納部5から動くことが防止され、部品実装装置への安
定した電子部品1の供給が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子部品を
所定のピッチで収納する部品テープを上記電子部品が収
納されるピッチ毎に間欠して送り出すパーツカセット、
上記パーツカセットを備え、上記パーツカセットから回
路形成部材に実装する電子部品を部品実装装置に供給す
る部品供給装置、及び部品供給方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板等の回路形成部材に固定抵
抗器又は積層コンデンサ等の電子部品を装着する部品実
装装置に上記電子部品を供給する部品供給装置におい
て、従来から所定のピッチで電子部品を収納する部品テ
ープを上記ピッチ毎に間欠して送り出すことで電子部品
の供給を行う、パーツカセットがよく用いられている。
上記パーツカセットは、連続して電子部品の供給を行う
ことが可能な為、電子部品の吸着を行う吸着ノズルを備
え、周回軌道となる移動経路上を移動することが可能な
複数の装着ヘッドにて上記電子部品の吸着及び装着を連
続して行う、ロータリータイプの部品実装装置に対して
よく用いられる。
【0003】まず、複数の電子部品1が収納される部品
テープ2について、図7を参照しながら以下に説明す
る。図7に示すように部品テープ2は、電子部品1を収
納する複数の収納部5が所定のピッチで配置されるキャ
リアテープ3と、上記キャリアテープ3に貼り付けら
れ、かつ、電子部品1を覆うことで上記収納部5に収納
される上記電子部品1の飛び出しを防止するトップテー
プ4とを備える。又、上記トップテープ4は、上記電子
部品1を外部から保護する機能を有する。又、パーツカ
セットにて上記部品テープ2を送る為、上記キャリアテ
ープ3には複数の送り穴6が所定のピッチで備えられ
る。
【0004】次に、従来のパーツカセットの一例につい
て、図を参照しながら以下に説明する。図8は、上記キ
ャリアテープ3から剥離されたトップテープ4を巻き取
る、従来のパーツカセット10のトップテープ巻取り機
構80を示す左側面図である。又、図9は、上記部品テ
ープ1を上記収納部5が配置されているピッチ毎に間欠
して送る、上記パーツカセット10のテープフィード機
構90を示す右側面図である。図8及び図9に示すよう
に、上記トップテープ巻取り機構80と上記テープフィ
ード機構90とは、ともにフレーム40にて支持されて
いる。又、図9に示すように上記トップテープ巻取り機
構80のフィードレバー11と上記テープフィード機構
90のプレート20とがリンク19で接続されており、
図8に示す部品実装装置の駆動レバー51を昇降させて
上記フィードレバー11を作動することで、上記トップ
テープ巻取り機構80及び上記テープフィード機構90
が作動する。
【0005】図10は、部品テープ2を挟んで上記フレ
ーム40のテープ走行部40aと対向し、上記テープ走
行部40aのテープ走行面40b上を走行する部品テー
プ2を上記パーツカセット10の外部へと案内するテー
プガイド29の上面図である。又、図11は、図10の
X−X断面図である。上記テープガイド29には、図8
に示す吸着ノズル71で電子部品1を吸着して上記パー
ツカセット10から取り出す為の図10に示す吸着窓部
31と、トップテープ4をキャリアテープ3から剥離す
る為のスリット部33とが設けられている。
【0006】図12は、上記テープガイド29を部品テ
ープ2及びキャリアテープ3に押さえつけるテープガイ
ド押さえ部材30を示したものである。トップテープ4
がキャリアテープ3から剥離されるまでの間は、上記ト
ップテープ4が、収納部5から電子部品1が飛び出すこ
とを防止する役割を果たしている。そして、上記テープ
ガイド押さえ部材30にて上記テープガイド29が、部
品テープ2及びキャリアテープ3に押さえつけられるこ
とで、上記テープガイド29が、上記トップテープ4に
て覆われていない電子部品1が上記収納部5から飛び出
すことを防止する役割を果たす。又、上記テープガイド
29は、上記トップテープ4が剥離される際に伴う、上
記部品テープ2及び上記キャリアテープ3の浮き、たわ
み、ずれ等を防ぐ役割も果たしている。
【0007】部品実装装置には、上記駆動レバー51
と、上記吸着ノズル71を備えた装着ヘッド72との他
に、図8に示すキャリアテープ切断用カッター61が備
えられている。上記キャリアテープ切断用カッター61
は、上記パーツカセット10から外部に送り出されたキ
ャリアテープ3を切断することができる。
【0008】次に、上記パーツカセット10を用いた1
個の電子部品1の供給方法について、図を参照して以下
に説明する。図13は、上記部品供給方法におけるタイ
ムチャートである。又、図14は、トップテープ巻取り
機構80におけるフィードレバー11と巻取りレバー1
3との位置関係を示したものであり、電子部品1の供給
の開始時、図14(A)のように上記フィードレバー1
1とトップテープ巻取り機構80の巻取りレバー13と
は、離れている。図13に示すように、まず図8に示す
駆動レバー51によりフィードレバー11が押し下げら
れ、リンク19とプレート20を介して上記フィードレ
バー11と接続するシャッター26が図10における右
側に後退する。上記フィードレバー11が押し下げられ
ている間に、上記フィードレバー11は、図14(B)
に示すように巻取りレバー13の巻取りレバー接触部1
3aに衝突する。又、上記駆動レバー51の下降が停止
する前に、図13に示すように図8に示すキャリアテー
プ切断用カッター61による、上記パーツカセット10
の外部に送り出されたキャリアテープ3の切断が行われ
る。そして、上記シャッター26が図10における右側
に後退した後、電子部品1が、図8に示す吸着ノズル7
1にて図10に示す吸着窓部31から取り出される。そ
の後、上記駆動レバー51が上昇するに伴い、図8に示
すフィードレバー用引張りばね17の弾性力によって上
記フィードレバー11が引き戻され、部品テープ2が図
9に示すテープフィード機構90により図8に示す右方
向へ送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】部品テープ2に収納さ
れる電子部品1の寸法が吸着ノズル71の外径よりも大
きな場合、上記電子部品1を収納する収納部5は、上記
電子部品1が収納可能な程度の大きさで、かつ、収納部
5内における電子部品1との隙間があまり生じないもの
であればよい。よって、上記テープガイド29と上記シ
ャッター爪部26bで上記電子部品1が上記収納部5か
ら飛び出すことを防止でき、上述した飛び出しを防止す
るのみで吸着ノズル71による吸着を可能とする。但
し、部品テープ2に収納される電子部品1が、長さが
0.6mm、幅が0.3mm、高さが0.3mmとなる
0603チップ部品又は更に小さなものである場合、上
記電子部品1を吸着する吸着ノズル71の大きさは、外
径が上記電子部品1よりも大きく、開口部の内径が上記
電子部品1よりも小さなものとなる。よって、0603
チップ部品よりも小さな電子部品1を収納する、収納部
5の大きさは、上記吸着ノズル71の外径よりも大き
く、かつ、上記電子部品1が上記収納部5内で動いて
も、上記吸着ノズル71にて上記電子部品1を吸着する
ことが可能な程度とする必要がある。
【0010】このような電子部品1では、振動が与えら
れることで容易に上記収納部5から動いてしまう。振動
等により上記電子部品1が上記収納部5内で立ってしま
った場合、上記吸着ノズル71に上記電子部品1が吸い
込まれたり、上記吸着ノズル71の開口部に上記電子部
品1が対向しなくなることで、吸着が不可能となる恐れ
がある。従って、上記パーツカセット10から吸着ノズ
ル71にて0603チップ部品よりも小さな電子部品1
を吸着する場合の吸着率は、寸法が大きな電子部品1を
吸着する場合と比較すると低下する。
【0011】又、図8に示す上記トップテープ巻取りリ
ール12におけるトップテープ4の巻取り量が増加する
に伴い、トップテープ4の張力と上記トップテープ巻取
りリール12におけるトップテープ4の巻取り量によっ
て決定されるモーメントが増加する。よって、図14
(A)に示す上記巻取りレバー13と上記フィードレバ
ー11との間隔が大きくなる。従って、上記フィードレ
バー11を押し下げる度に、上記巻取りレバー13の巻
取りレバー接触部13aと上記フィードレバー11とが
衝突するときが、図9に示す吸着窓部31が開くときと
重なるようになる。この衝突による振動は、フレーム4
0を介してトップテープ4が剥離された状態のキャリア
テープ3及び上記トップテープ4にて覆われていない電
子部品1に伝達され、上記電子部品1が、収納部5から
動いてしまったり、吸着窓部31から飛び出してしまっ
たりするという問題が発生する。
【0012】又、上記キャリアテープ切断用カッター6
1によるキャリアテープ3の切断により、上記キャリア
テープ3に対してせん断応力或いはたわみが生じる。上
記せん断応力及び上記たわみは、直接的に上記キャリア
テープ3に振動を与え、上記トップテープ4にて覆われ
ていない電子部品1が、収納部5から動いたり、吸着窓
部31から飛び出したりするという問題を発生させる。
又、スプロケットホイール23の回転により、上記キャ
リアテープ3がパーツカセット10の外部へ送り出され
ることで生じる上記キャリアテープ3の振動により、上
述したキャリアテープ4の切断時の場合と同様の問題が
生じる。
【0013】本発明は、上述した問題を解決すべくなさ
れたものであり、トップテープが剥離されたキャリアテ
ープの収納部に収納される電子部品が振動するのを抑え
ることが可能なパーツカセット、上記パーツカセットを
備え、部品実装装置への安定した電子部品の供給が可能
な部品供給装置、及び部品テープからの安定した部品供
給方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様である
パーツカセットは、電子部品を収納する複数の収納部を
有するキャリアテープ、及び上記キャリアテープに貼り
付けられ、かつ、上記収納部からの上記電子部品の飛び
出しを防止するトップテープを備える部品テープを間欠
して送るテープフィード機構と、上記テープフィード機
構にて搬送される上記キャリアテープから剥離された上
記トップテープを巻き取るトップテープ巻取り機構と、
を支持し、更に上記部品テープが走行するテープ走行部
を備えるフレームを備え、上記テープ走行部は、上記ト
ップテープが剥離された上記キャリアテープを介して上
記電子部品を吸引する吸引部を備えることを特徴とす
る。
【0015】本発明の第2態様であるパーツカセット
は、本発明の第1態様であるパーツカセットにおいて、
上記吸引部は、上記キャリアテープから上記トップテー
プを剥離する上記テープ走行部のトップテープ剥離部
と、上記電子部品を上記収納部から取り出す上記テープ
走行部の部品吸着部との間に設けられることを特徴とす
る。
【0016】本発明の第3態様であるパーツカセット
は、本発明の第2態様であるパーツカセットにおいて、
上記吸引部は、上記吸引部は、上記トップテープが剥離
された上記キャリアテープを介して上記電子部品を常時
吸引し続ける第1吸引部と、上記部品吸着部に対応して
設けられ、上記トップテープが剥離された上記キャリア
テープを介して上記電子部品の吸引を行う第2吸引部と
を備え、上記第2吸引部と接続し、上記第2吸引部によ
る上記電子部品の吸引を遮断する吸引遮断部を備えるこ
とを特徴とする。
【0017】上記第1吸引部は、上記トップテープ剥離
部から上記部品吸着部の直前の吸着前収納部配置部まで
設けられることができる。
【0018】本発明の第4態様であるパーツカセット
は、本発明の第1〜第3態様のいずれかであるパーツカ
セットにおいて、上記キャリアテープが、通気性を有す
ることを特徴とする。
【0019】本発明の第5態様である部品供給装置は、
本発明の第1〜第4態様のいずれかであるパーツカセッ
トを備え、上記電子部品を部品実装装置に供給する部品
供給装置において、上記パーツカセットの上記吸引部か
ら空気を吸引する吸引装置と、上記吸引装置と接続し、
上記吸引装置による空気の吸引を制御する吸引制御装置
と、を備えることを特徴とする。
【0020】上記吸引制御装置は、上記パーツカセット
の上記テープフィード機構及び上記トップテープ巻取り
機構を作動させる駆動レバーの昇降動作、上記パーツカ
セットから上記電子部品を吸着して取り出す吸着ノズル
の昇降動作、及び上記パーツカセットの外部に送り出さ
れた上記キャリアテープを切断するキャリアテープ切断
用カッターの切断動作の少なくとも一つに基き、上記吸
引装置による空気の吸引を制御することができる。
【0021】本発明の第6態様である部品供給装置は、
本発明の第3態様であるパーツカセットを備え、上記電
子部品を部品実装装置に供給する部品供給装置におい
て、上記パーツカセットの上記吸引部から空気を吸引す
る吸引装置と、上記吸引装置と接続し、上記吸引装置に
よる空気の吸引を制御する吸引制御装置とを備え、更に
上記吸引制御装置は、上記パーツカセットの上記吸引遮
断部と接続し、上記パーツカセットの上記第2吸引部に
おける吸引の遮断を制御することを特徴とする。
【0022】上記吸引制御装置は、上記パーツカセット
の上記テープフィード機構及び上記トップテープ巻取り
機構を作動させる駆動レバーの昇降動作と、上記パーツ
カセットの外部に送り出された上記キャリアテープを切
断するキャリアテープ切断用カッターの切断動作と、に
基いて、上記吸引装置による空気の吸引を制御し、更に
上記吸引制御装置は、上記パーツカセットから上記電子
部品を吸着して取り出す吸着ノズルの昇降動作に合わせ
て、上記吸引遮断部による上記第2吸引部の吸引の遮断
を制御することができる。
【0023】本発明の第7態様である部品供給方法は、
電子部品を収納した部品テープを搬送し、上記電子部品
の供給を行う部品供給方法において、上記部品テープの
部品供給前搬送動作及び上記電子部品の供給後における
上記部品テープの切断動作によって生じる上記電子部品
の振動を、上記部品テープを介して上記電子部品を吸引
することで防止することを特徴とする。
【0024】更に、上記部品テープから上記電子部品を
供給するとき、上記部品テープからの上記電子部品の供
給が可能なように、上記電子部品の吸引を制御すること
もできる。
【0025】上記電子部品供給時における上記電子部品
の吸引制御は、上記部品テープに収納されている上記電
子部品を上記部品テープから取り出すとき、上記電子部
品の吸引を遮断するように実行されることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態であるパ
ーツカセット、該パーツカセットを備えた部品供給装
置、該部品供給装置にて実行される部品供給方法につい
て図面に基いて詳細に説明する。尚、各図において同一
部材には、同一の参照符号を付している。又、本発明の
実施形態において用いられる部品テープ2は、図7に示
す電子部品1を所定のピッチで収納する収納部5を備え
るキャリアテープ3と、上記キャリアテープ3に貼り付
けられ、かつ、上記電子部品1を覆うことで上記収納部
5から上記電子部品1が飛び出すことを防止するトップ
テープ4とを備え、上記キャリアテープ3には、所定の
ピッチで送り穴6が備えられるものを用いる。又、上記
キャリアテープ3は、一例として通気性の高い紙製のも
のを用い、上記収納部5に収納される電子部品1は、一
例として長さが0.6mm、幅が0.3mm、高さが
0.3mmの直方体となる0603チップ部品であるコ
ンデンサを用いる。そして、上記電子部品1を吸着する
吸着ノズルは、外径が上記電子部品1の吸着面よりも大
きく、一例として外径が長さ0.6mm、幅0.5mm
の長方形となるものを用いる。又、上記吸着ノズルの開
口部の内径は、上記電子部品1における吸着面よりも小
さく、外径が長さ0.6mm、幅0.5mmの長方形と
なる吸着ノズルの場合、上記吸着ノズルにおける開口面
積は、0.091mmとなる。又、上記電子部品1を
収納する上記キャリアテープ3の収納部5は、上記吸着
ノズルによる吸着にて上記電子部品1の取り出しが可能
となるよう上記電子部品1に対する間隙を有し、上記収
納部5の大きさは、一例として長さが0.68mm、幅
が0.37mm、深さが0.37mmとなる。尚、各収
納部5のピッチは、一例として2mmであり、各送り穴
6のピッチは、一例として4mmである。
【0027】図1は、本発明の実施形態にかかるパーツ
カセット100及び上記パーツカセット100を備える
部品供給装置の構造の一部と、上記部品供給装置から電
子部品1の供給を受ける部品実装装置に備えられる駆動
レバー51と、キャリアテープ切断用カッター61と、
吸着ノズル71とを示したものである。又、図2は、図
1における吸着ノズル71付近のパーツカセット100
の拡大断面図である。又、図3は、上記パーツカセット
100の図2において拡大された部分の上面図である。
又、図4は、図3におけるIV−IV断面図である。
【0028】図1に示すように、上記パーツカセット1
00は、収納部5が備えられるピッチ毎に上記部品テー
プ2を間欠して送るテープフィード機構90と、上記テ
ープフィード機構90にて搬送されるキャリアテープ3
から間欠して剥離されたトップテープ4を巻き取るトッ
プテープ巻取り機構80と、上記トップテープ巻取り機
構80及び上記テープフィード機構90を支持するフレ
ーム140とを備える。尚、上記部品テープ2は、上記
フレーム140のテープ走行部140aのテープ走行面
140bに沿って走行する。そして、上記テープ走行面
140bに沿って走行する、トップテープ4が剥離され
たキャリアテープ3及び上記トップテープ4にて覆われ
ていない電子部品1を上記キャリアテープ3の下面から
吸引する為、上記テープ走行部140aには、吸引部1
51が備えられる。上記キャリアテープ3は通気性を有
する為、上記電子部品1は、上記キャリアテープ3を介
して上記吸引部151に吸引される。尚、図1及び図2
に示すように上記吸引部151は、上記フレーム140
に備えられ、かつ、上記部品テープ2が上記テープ走行
部140aのテープ走行面140bに沿って走行するよ
うに案内するテープガイド29と、上記部品テープ2を
挟んで対向する。
【0029】図2に示すように、上記吸引部151は、
上記テープガイド29のスリット部33に大略対向し、
上記トップテープ4が上記キャリアテープ3から剥離さ
れる上記テープ走行部140aのトップテープ剥離部1
42aから、上記テープガイド29の吸着窓部31に対
向し、上記収納部5から上記電子部品1を取り出す上記
部品走行部140aの部品吸着位置141bを含む部品
吸着部142bまで設けられる。そして、上記吸引部1
51は、上記トップテープ剥離部142aから、上記部
品吸着部142bの直前の吸着前収納部配置部142c
まで設けられる溝状の第1吸引部151aと、上記部品
吸着部142bに対応して設けられる溝状の第2吸引部
151bとで構成される。尚、上記パーツカセット10
0の上方から見た場合、図3に示すように上記第1吸引
部151aの形状は、部品テープ2の走行方向に対して
長手となる長方形状である。そして、上記第1吸引部1
51aの幅は、4mm程度である。又、上記パーツカセ
ット100の上方から見た場合、図3に示すように上記
第2吸引部151bの形状は、上記吸着窓部31の大き
さと大略等しい長方形状である。
【0030】上記スリット部33は、上記キャリアテー
プ3から剥離された上記トップテープ4を図1に示す上
記トップテープ巻取り機構80のトップテープ巻き取り
リール12へ案内する。よって、上記キャリアテープ3
は、図3において上記スリット部33より右ではトップ
テープ4が張り付けられた状態となり、上記スリット部
33から上記吸着窓部31までの間ではトップテープ4
が剥離された状態となる。又、上記吸着窓部31では、
電子部品1が図1に示す吸着ノズル71にて取り出され
る為、上記吸着窓部31より左では、上記部品テープ1
はキャリアテープ3のみとなる。即ち、本実施形態のパ
ーツカセット100では、上記吸引部151の各吸引部
151a、151bにて吸引されるキャリアテープ3の
領域は、上記トップテープ4が剥離され、かつ、上記電
子部品1が上記収納部5に収納されている領域のみとな
る。そして、上記部品吸着部142bに対応して配置さ
れた電子部品1は、上記トップテープ4が剥離されたキ
ャリアテープ3の収納部5に電子部品1が収納される領
域の端部の電子部品1となる。
【0031】図1及び図2に示すように、上記第1吸引
部151aは、第1管路152aと接続しており、上記
第2吸引部151bは、第2管路152bと接続してい
る。そして、上記第1管路152a及び上記第2管路1
52bは、1本の吸引管路152に合流し、各吸引部1
51a、151bの空気は、上記各管路152、152
a、152bを通じて上記パーツカセット100の外部
へと吸い出される。各吸引部151a、151bの空気
が上記パーツカセット100の外部に吸い出されること
で、各吸引部151a、151bにおいて上記キャリア
テープ3及び上記電子部品1に対する吸引力が生じる。
【0032】又、上記第2吸引部151bによる上記キ
ャリアテープ3及び上記電子部品1の吸引を自在に遮断
することが可能な吸引遮断部として、上記第2管路15
2bにおける空気の流動を遮断する吸引遮断バルブ15
4が、上記フレーム140に備えられている。又、上記
第1管路152a及び上記吸引管路152には、吸引の
遮断を行う吸引遮断部が備えられておらず、上記第1吸
引部151aは、上記トップテープ4が剥離されたキャ
リアテープ3及び上記電子部品1を常時吸引し続ける。
【0033】次に、上記パーツカセット100のトップ
テープ巻取り機構80について説明する。図1に示すよ
うに上記トップテープ巻取り機構80は、フィードレバ
ー11と、トップテープ巻取りリール12と、巻取りレ
バー13と、ラチェットリール14とを備える。上記フ
ィードレバー11及び上記巻取りレバー13は、夫々フ
ィードレバー回転中心軸16を中心に往復回転を行うこ
とができる。又、上記巻取りレバー13には、巻取り機
構用ラチェット15が組み付けられている。そして、上
記ラチェットリール14は、上記巻取り機構用ラチェッ
ト15が上記ラチェットリール14の外周部に備えられ
るラチェット歯にかみ合うことで、上記フィードレバー
回転中心軸16を中心に図1における時計回りに回転す
ることができる。又、上記トップテープ巻取りリール1
2は、上記ラチェットリール14に組み付けられてお
り、上記ラチェットリール14が図1における時計回り
の一方向回転を行うのに伴い、上記トップテープ巻取り
リール12も上記フィードレバー回転中心軸16を中心
とする、図1における時計回りの一方向回転を行う。
【0034】又、上記フィードレバー11は、フィード
レバー用引張りばね17でフレーム140に接続されて
おり、上記巻取りレバー13は、巻取りレバー用引張り
ばね18で上記フィードレバー11に接続されている。
尚、上記フィードレバー用引張りばね17のばね定数
は、上記巻取りレバー用引張りばね18のばね定数より
も大きい。
【0035】次に、上記パーツカセット100のテープ
フィード機構90について説明する。上記テープフィー
ド機構90は、図1に示すようにプレート20と、スプ
ロケットホイール23と、ラチェットホイール24とを
備え、上記プレート20は、リンク19にて上記フィー
ドレバー11と連結されている。従って、上記フィード
レバー11の作動に伴い、上記プレート20は、プレー
ト回転中心軸21を中心に往復回転を行うことができ
る。又、上記プレート20には、テープフィード機構用
ラチェット25が組み付けられている。そして、上記ラ
チェットホイール24は、上記テープフィード機構用ラ
チェット25が上記ラチェットホイール24の外周部に
備えられるラチェット歯とかみ合うことで、上記プレー
ト回転中心軸21を中心に図1における反時計回りに回
転することができる。又、上記スプロケットホイール2
3は、上記ラチェットホイール24に固定されており、
上記ラチェットホイール24が図1における反時計回り
の一方向回転を行うのに伴い、上記スプロケットホイー
ル23も上記プレート回転中心軸21を中心とする、一
方向回転を行う。又、上記スプロケットホイール23の
外周部には、送りピンが等ピッチで備えられており、上
記送りピンが図7に示すキャリアテープ3の送り穴6に
かみ合うことで、図1に示す上記スプロケットホイール
23の一方向回転が上記キャリアテープ3に伝達され、
上記部品テープ1を図1における左方向へ送ることがで
きる。
【0036】次に、上記パーツカセット100に備えら
れるシャッター26について説明する。上記シャッター
26は、図3及び図4に示すように上記吸着窓部31か
らの電子部品1の飛び出しを防止する為に設けられてお
り、図2に示すように上記プレート20に備えられるシ
ャッター作動ピン22が上記シャッター27のシャッタ
ー作動用穴部26と嵌合することで上記プレート20と
連結されている。そして、上記シャッター作動ピン22
を介して上記シャッター26に伝達された上記プレート
20の往復回転運動は、上記シャッター26のシャッタ
ー往復用長穴部26aと上記テープガイド29に備えら
れる2本のシャッター用スライドピン28にて往復直線
運動に変換される。よって、上記シャッター26が往復
直線運動を行うことで、図3における上記吸着窓部31
の開閉が可能となる。上記シャッター26には、図4に
示すように電子部品1の飛び出しを抑える為のシャッタ
ー爪部26bが備えられている。又、図3における右側
へ上記シャッター26が後退するときに上記シャッター
爪部26bが後退の妨げとならないよう、上記テープガ
イド29には、上記シャッター爪部29bを待避させる
為のシャッター案内溝部32が設けられている。
【0037】上記パーツカセット100では、フレーム
140に上記吸引部151を設けることで、上記吸引部
151による吸引でトップテープ4が剥離されたキャリ
アテープ3及び上記トップテープ4にて覆われていない
電子部品1の振動を抑えることができる。従って、上記
電子部品1は、上記収納部5から飛び出すことなく、上
記トップテープ4が剥離される直前の状態で保つことが
できる。その結果、上記電子部品1が上記収納部5から
飛び出したり、上記収納部5内で位置ずれを起こすこと
による吸着率の低下を抑えることができる。
【0038】又、上記吸引部151が備えられる位置を
上記トップテープ剥離部142aから上記部品吸着部1
42bまでとすることで、上記トップテープが剥離され
ることで上記トップテープ4による位置ずれ及び飛び出
しの防止が不可能となった全ての電子部品1を上記吸引
部151による吸引にて上記収納部5内に収納された状
態に保つことができる。
【0039】又、上記パーツカセット100では、上記
吸引部151が、常時キャリアテープ3及び電子部品1
を吸引し続ける第1吸引部151aと、吸引遮断バルブ
154により自在に吸引を遮断することが可能な第2吸
引部151bとを備えている。そして、上記第2吸引部
151bは、上記部品吸着部142bに対応し、上記吸
着窓部31と対向するように設けられている。よって、
一例として図1に示す吸着ノズル71による電子部品1
の吸着が行われるとき、上記部品吸着部142bに対応
して配置された電子部品1のみの吸引を遮断でき、上記
第2吸引部151bにおける吸引力が、吸着ノズル71
による電子部品1の吸着を妨げることを防止できる。
又、上記第2吸引部151bは、吸着ノズル71が吸着
する直前まで上記部品吸着部142bに対応して配置さ
れた電子部品1を吸引しておくことが可能な為、上記電
子部品1は、上記収納部5に収納された状態で保たれて
おり、上記吸着ノズル71による吸着を可能とする。
【0040】上記パーツカセット100では、通気性の
高い紙製のキャリアテープ3を部品テープ2に用いてい
るが、電子部品1の通過が不可能で、かつ、吸引部15
1による電子部品1の吸引を可能とする通気孔があれ
ば、エンボス製のキャリアテープ3であってもよい。
又、本実施形態では、上記部品テープ2に収納される電
子部品1の一例として0603チップ部品を用いている
が、上記部品テープ2に収納される電子部品1が上記0
603チップ部品よりも小さな部品、又は、大きな部品
であっても、微小な振動でも上記収納部5から飛び出す
恐れがある部品については、上記パーツカセット100
を使用することで振動発生時には、吸引により上記電子
部品1の振動が抑えられることから、該電子部品1の位
置ずれが抑制でき、吸着ノズル71による吸着率を向上
させることができる。
【0041】又、本実施形態では、上記吸引部151が
備える上記第1吸引部151a及び上記第2吸引部15
1bの形状は、夫々溝状としている。但し、各吸引部1
51a、151bは、溝状に限定されるものではなく、
上記吸引部151を上記フレーム140の上記トップテ
ープ剥離部142aから上記部品吸着部142bまでの
領域に複数の小さな穴を備えた構造で構成し、図2に示
す第2吸引部151bが配置される領域に備えられた複
数の穴の吸引を遮断可能にしてもよい。尚、本実施形態
では、上記吸引遮断バルブ154を上記フレーム140
に備えるようにしているが、上記吸引遮断バルブ154
は、上記フレーム140に備えなくてもよい。又、第2
吸引部151bによる吸引を遮断する吸引遮断部は、上
記第2管路152bにおける空気の流動の遮断を行う上
記吸引遮断バルブ154に限定されるものではなく、上
記第2吸引部151bによる吸引の遮断が可能な手段で
あればよい。
【0042】電子部品1の飛び出しは、フィードレバー
11と巻取りレバー13との衝突によって生じる振動、
部品テープ2の搬送による振動、及びキャリアテープ3
の切断にて生じる振動の少なくとも1つが要因となって
いると考えられ、部品吸着時には上記振動が生じず、上
記電子部品1の飛び出しが発生しないものと考えられ
る。但し、本実施形態では、万が一部品吸着時に振動が
生じたときにおいても上記電子部品1の飛び出しを防止
可能とする為、常時吸引し続ける上記第1吸引部151
aと、吸引の遮断が可能な上記第2吸引部151bとの
2つで上記吸引部151を構成するようにしている。そ
こで、部品吸着時における振動の発生が皆無ならば、図
5に示すパーツカセット200のように本実施形態にお
ける第1吸引部151a及び第2吸引部151bを一体
化した溝状の吸引部151cにて構成してもよく、該吸
引部151cにおける吸引力を制御することで図1に示
すパーツカセット100と同様の効果を得ることが可能
となる。尚、図5に示すパーツカセット200自体は、
吸引遮断部を備えず、上記吸引部151cにおける吸引
力の制御は、外部から行われる。パーツカセット200
の図5に示す吸引部151cの構成によれば、切削加工
等による吸引部151cの形成を容易にすることができ
る為、上記パーツカセット200は、図1に示すパーツ
カセット100に比して容易に製造することが可能とな
る。尚、上記吸引部151cの形状は、図5に示す溝状
に限定されるものではなく、複数の小さな穴を備えたも
の、又は、格子状等であってもよい。
【0043】次に、上記パーツカセット100を備える
部品供給装置について説明する。部品実装装置に電子部
品1を供給する部品供給装置は、上記パーツカセット1
00の他に、図1に示すように吸引装置の一例である真
空ポンプ153と、吸引制御装置155とを備える。
又、上記吸引制御装置155には、上記真空ポンプ15
3と上記吸引遮断バルブ154とが接続されている。上
記真空ポンプ153は、上記吸引管路152に接続され
ており、上記吸引部151の各吸引部151a、151
b内の空気を上記パーツカセット100の外部へ吸い出
すことができる。よって、上記吸引部151は、上記各
吸引部151a、151b内の気圧と外気との気圧差に
より発生した図1における下向きの吸引力で、キャリア
テープ3及び電子部品1の吸引を行うことができる。
又、上記吸引制御装置155は、上記真空ポンプ153
及び上記吸引遮断バルブ154と接続することで、上記
真空ポンプ153が発生する吸引力及び上記吸引遮断バ
ルブ154の開閉を制御できる。
【0044】又、図1に示すように上記吸引制御装置1
55には、駆動レバー51の昇降を制御する駆動レバー
用制御装置53と、キャリアテープ切断用カッター61
が上記パーツカセット100の外部に送り出されたキャ
リアテープ3を切断するタイミングを制御するカッター
用制御装置63と、上記吸着ノズル71を備える装着ヘ
ッド72の昇降を制御する装着ヘッド用制御装置74と
が接続されている。そして、上記吸引制御装置155
は、上記駆動レバー用制御装置53、上記カッター用制
御装置63及び上記装着ヘッド用制御装置74からの出
力信号を受けることができる。
【0045】上記駆動レバー51と、上記キャリアテー
プ切断用カッター61と、上記装着ヘッド62は、夫々
上記部品供給装置からの電子部品1の供給を受ける部品
実装装置に備えられている。上記駆動レバー51は、駆
動レバー昇降用アクチュエータ52による昇降運動が可
能であり、パーツカセット100のフィードレバー11
を押し下げることができる。上記駆動レバー昇降用アク
チュエータ52は、上記駆動レバー用制御装置53にて
制御されており、上記駆動レバー用制御装置53が上記
駆動レバー昇降用アクチュエータ52に与える制御量に
より、上記駆動レバー51の昇降位置が決定される。従
って、上記駆動レバー用制御装置53の出力信号から、
上記パーツカセット100のトップテープ巻取り機構8
0及びテープフィード機構90の作動状況を知ることが
できる。よって、上記吸引制御装置155は、上記駆動
レバー用制御装置53からの出力信号を受けることで、
一例として上記テープフィード機構90による部品テー
プ2の送り出しが可能な程度の力で上記吸引部151が
キャリアテープ3及び電子部品1を吸引するように、上
記真空ポンプ153が発生する吸引力を制御することが
できる。
【0046】又、上記キャリアテープ切断用カッター6
1は、カッター駆動用アクチュエータ62にて作動する
ことで、上記パーツカセット100から外部に送り出さ
れたキャリアテープ3を切断することができる。上記カ
ッター駆動用アクチュエータ62は、カッター用制御装
置63にて制御されており、上記キャリアテープ切断用
カッター61にて上記キャリアテープ3が切断されるタ
イミングは、切断開始を示す出力信号が上記カッター用
制御装置63から発信されるタイミングにより決定され
る。従って、上記カッター用制御装置63の出力信号か
ら、上記キャリアテープ3の切断状況を知ることができ
る。よって、上記吸引制御装置155は、上記カッター
用制御装置63からの出力信号を受けることで、一例と
して上記キャリアテープ切断用カッター61にて上記キ
ャリアテープ3が切断されるときに上記キャリアテープ
3及び上記電子部品1に対して生じる振動を抑えるよう
に、上記真空ポンプ153に発生する吸引力を制御する
ことができる。
【0047】又、上記装着ヘッド71は、装着ヘッド昇
降用アクチュエータ73にて作動することで、図3に示
す吸着窓部31の上方において昇降運動を行うことが可
能である。又、上記装着ヘッド71は、上記吸着窓部3
1から上記吸着ノズル71にて吸着した電子部品1をプ
リント基板等の回路形成部材まで搬送し、上記電子部品
1を上記回路形成部材に装着することができる。尚、上
記装着ヘッド昇降用アクチュエータ73は、装着ヘッド
用制御装置74にて制御されている。よって、上記装着
ヘッド用制御装置74における制御量により、上記装着
ヘッド72の昇降位置が決定される。従って、上記装着
ヘッド用制御装置74の出力信号から、上記吸着窓部3
1における上記吸着ノズル71の下端と電子部品1の上
面との接触状況を知ることができる。よって、上記吸引
制御装置155は、上記カッター用制御装置63からの
出力信号を受けることで、一例として上記吸着ノズル7
1による電子部品1の吸着作業の妨げとならないよう、
上記吸着ノズル71の下端が電子部品1の上面と接した
ときに上記吸引遮断バルブ154を閉じ、上記装着ヘッ
ド72が上昇し始めたときに再び上記吸引遮断バルブ1
54を開くように制御することができる。以上のことか
ら、上記吸引制御装置155は、必要に応じて上記真空
ポンプ153によって発生する吸引力を自動的に調整で
きる。尚、上記吸引制御装置155による該吸引力の制
御は、上記駆動レバー51の昇降動作、上記吸着ノズル
71の昇降動作、及び上記キャリアテープ切断用カッタ
ー61の切断動作の少なくとも1つに基いて行えばよ
い。
【0048】又、上記吸引制御装置155は、上記装着
ヘッド用制御装置74からの出力信号を用いて、上記真
空ポンプ153によって発生する吸引力を制御してもよ
い。一例として図5に示すパーツカセット200にて電
子部品1が供給される場合、上記吸引制御装置155
は、上記吸着ノズル71が電子部品1を吸着するタイミ
ングに合わせて上記真空ポンプ153を停止し、上記吸
着ノズル71による吸着作業の妨げとならないよう、吸
引部151による上記キャリアテープ3及び上記電子部
品1の吸引を中断してもよい。
【0049】次に、上記パーツカセット100を備えた
部品供給装置による、電子部品1の供給方法について説
明する。尚、部品供給の開始時におけるフィードレバー
11と巻取りレバー13との位置関係は、図14(A)
に示すように巻取りレバー接触部13aにて上記フィー
ドレバー11と上記巻取りレバー13とが接触していな
いものとする。図6は、本実施形態の部品供給装置にお
けるタイムチャートである。図6に示すように、始めに
図1に示す駆動レバー51を下降させ、フィードレバー
11を押し下げる。上記フィードレバー11は、上記駆
動レバー51にて押し下げられることでフィードレバー
回転中心軸16を中心とした、図1における反時計回り
の回転を行う。上記フィードレバー11が押し下げられ
る間、上記フィードレバー11とフレーム140とを接
続するフィードレバー用引張りばね17は、上記フィー
ドレバー11の回転に伴って引き伸ばされる。
【0050】又、図1に示すように上記フィードレバー
11とテープフィード機構90のプレート20とを連結
するリンク19は、上記駆動レバー51による上記フィ
ードレバー11の押し下げに伴い、図1の左下方向へ押
し下げられる。従って、上記リンク19と連結する上記
プレート20は、プレート回転中心軸21を中心とし
た、図1における時計回りの回転を行う。上記プレート
20の回転に伴い、シャッター作動ピン22を介して上
記プレート20と接続するシャッター26は、図1にお
ける右側へ後退する。上記プレート20の時計回りへの
回転中、上記プレート20に組み付けられるテープフィ
ード機構用ラチェット25は、ラチェットホイール24
のラチェット歯にかみ合わず、ラチェット歯の先端部を
滑る。従って、上記プレート20が図1における時計回
りの回転を行っている間、上記ラチェットホイール24
及び上記ラチェットホイール24に組み付けられている
スプロケットホイール23は、停止しつづける。
【0051】又、上記駆動レバー51の下降に伴い、図
3に示す吸着窓部31の上方に配置された図1の装着ヘ
ッド72も下降し始める。従って、上記装着ヘッド72
に備えられる吸着ノズル71も又、上記装着ヘッド72
とともに下降し始める。上記駆動レバー51及び上記装
着ヘッド72が下降している間、上記駆動レバー51を
下降させる為に駆動レバー昇降用アクチュエータ52に
与えられる駆動レバー用制御装置53からの出力信号
と、上記駆動レバー51を下降させる為に装着ヘッド昇
降用アクチュエータ73に与えられる装着ヘッド用制御
装置74からの出力信号は、夫々吸引制御装置155に
入力される。そして、上記吸引制御装置155は、上記
駆動レバー用制御装置53及び上記装着ヘッド用制御装
置74からの出力信号に伴い、上記吸引遮断バルブ15
4を開いた状態で、上記真空ポンプ153を駆動させ
る。そして、上記真空ポンプ153は、上記吸引部15
1の各吸引部151a、151b内の空気をパーツカセ
ット100の外部へ吸い出す。従って、上記吸引部15
1は、トップテープ4が剥離されたキャリアテープ3及
び上記トップテープ4にて覆われていない電子部品1の
吸引を行う。
【0052】上記フィードレバー11が図1における反
時計回りに回転している途中、図14(B)に示すよう
に上記フィードレバー11は、巻取りレバー13の巻取
りレバー接触部13aに衝突する。そして、上記フィー
ドレバー11が図1に示す上記駆動レバー51にて更に
押し下げられることで、上記フィードレバー11に伴
い、上記巻取りレバー13も又、フィードレバー回転中
心軸16を中心とした図1における反時計回りの回転を
行う。上記フィードレバー11と上記巻取りレバー13
との衝突によって生じる振動は、フレーム140を介し
てトップテープ4が剥離されたキャリアテープ3及び上
記トップテープ4にて覆われていない電子部品1に伝達
されるが、上記吸引制御装置155で上記真空ポンプ1
53が発生する吸引力を制御することで、トップテープ
4にて覆われていない電子部品1は、収納部5に収納さ
れた状態で保たれる。上記巻取りレバー13が図1にお
ける反時計回りに回転を行っている間、上記巻取りレバ
ー13に組み付けられている巻取り機構用ラチェット1
5は、ラチェットリール14のラチェット歯にかみ合わ
ず、ラチェット歯の先端部を滑る。従って、上記ラチェ
ットリール14及び上記ラチェットリール14に組み付
けられるトップテープ巻取りリール12は、上記フィー
ドレバー11が上記駆動レバー51に押し下げられる
間、停止し続ける。
【0053】又、図6に示すように上記駆動レバー51
の下降が停止する前に、上記パーツカセット100の外
部に送り出されたキャリアテープ3が、図1に示すキャ
リアテープ切断用カッター61によって切断される。こ
のとき、上述した切断作業が行われるタイミングを制御
するカッター用制御装置63からの出力信号が、上記吸
引制御装置155に入力される。そして、切断によって
上記キャリアテープ3及びトップテープ4にて覆われて
いない電子部品1に直接的に伝達される振動を抑えるよ
うに、上記吸引制御装置155は、上記真空ポンプ15
3が発生する吸引力を制御する。
【0054】上記駆動レバー51の下降が停止し、図3
に示す上記吸着窓部31が開口した状態となった後も、
図1に示す装着ヘッド72は、吸着ノズル71の下端が
部品吸着部142bに対応して配置される電子部品1の
上面に接するまで下降する。そして、上記吸引制御装置
155は、上記装着ヘッド72の昇降位置を示す装着ヘ
ッド用制御装置74からの出力信号より、上記吸着ノズ
ル71の下端が上記電子部品1の上面に接するタイミン
グを読み取る。そして、上記吸着ノズル71の下端が上
記電子部品1の上面に接するとき、上記吸引制御装置1
55は、吸引遮断バルブ154を閉じるように制御し、
上記部品吸着部142bにおけるキャリアテープ3及び
電子部品1の吸引を遮断する。
【0055】次に、上記吸着ノズル71の下端が上記電
子部品1の上面に接したとき、上記吸着ノズル71は、
上記電子部品1の吸着を行う。上記吸引制御装置155
は、上記装着ヘッド用制御装置74からの出力信号よ
り、上記装着ヘッド72が上昇し始めるタイミングを読
み取る。そして、上記吸着ノズル71が上記電子部品1
を吸着し、上記装着ヘッド72が上昇し始めるとき、上
記吸引制御装置155は、上記吸引遮断バルブ154を
開くように制御する。そして、第2吸引部151bは、
上記部品吸着部142bにおけるキャリアテープ3及び
電子部品1の吸引を再開する。
【0056】上記装着ヘッド72の上昇により上記吸着
ノズル71が図3に示す上記収納窓部31から電子部品
1を取り出した後、図1に示す上記駆動レバー51が上
昇し始める。上記駆動レバー51が上昇し始めること
で、上記フィードレバー11は、これまで引き伸ばされ
てきたフィードレバー用引張りばね17の弾性力にて引
き戻され、図1における時計回りに回転する。
【0057】又、上記フィードレバー11が図1におけ
る時計回りに回転することで、上記フィードレバー11
とテープフィード機構90のプレート20とを接続する
リンク19は、図1における右上方向に引き上げられ
る。よって、上記リンク19と接続する上記プレート2
0は、上記リンク19の引き上げに伴い、図1における
反時計回りに回転する。上記シャッター作動ピン22を
介して上記プレート20と接続する上記シャッター26
は、上記プレート20が回転することで図1における左
側へ前進する。このとき、上記プレート20に組み付け
られている上記テープフィード機構用ラチェット25
は、上記ラチェットホイール24のラチェット歯とかみ
合う。従って、上記プレート20がプレート回転中心軸
21を中心として図1における反時計回りに回転するの
に伴い、上記ラチェットホイール24及び上記ラチェッ
トホイール24に組み付けられたスプロケットホイール
23も又、プレート回転中心軸21を中心とした図1に
おける反時計回りの回転を行う。そして、上記スプロケ
ットホイール23の外周に備えられた送りピンが図7に
示すキャリアテープ33の送り穴6とかみ合うことで、
上記キャリアテープ3は、上記スプロケットホイール2
3の回転により上記パーツカセット10の外部へと送り
出される。このとき、上記フィードレバー用引張りばね
17の弾性力は、上記キャリアテープ3を上記パーツカ
セット10の外部へと送り出す力として働く。上記スプ
ロケットホイール23の回転による、上記部品テープ2
の送り出しは、次の電子部品1を上記部品実装装置に供
給する為の部品供給前搬送動作となる。
【0058】上記駆動レバー51が上昇するのに伴い、
上記吸引制御装置155には、上記駆動レバー51の上
昇開始を示す上記駆動レバー用制御装置53からの出力
信号が入力される。そして、上記吸引制御装置155
は、上記真空ポンプ153が発生する吸引力を制御し、
上記スプロケットホイール23にて上記キャリアテープ
3を送ることが可能な吸引力で、上記送り出し作業によ
って生じる振動にて上記トップテープ4が剥離された上
記キャリアテープ3及び上記トップテープ4にて覆われ
ていない電子部品1が振動することを抑える。
【0059】図1に示す巻取りレバー用引張りばね18
に働く弾性力と、上記フィードレバー回転中心軸16の
中心から上記巻取りレバー13の上記巻取りレバー用引
張りばね18が取り付けられている位置までの長さとの
積からなるモーメントが、トップテープ4に働く張力
と、トップテープ巻取りリール12に巻き取られた上記
トップテープ4の外周までの半径との積からなるモーメ
ントと釣り合うまでの間、上記巻取りレバー13は静止
し続ける。上述した2つのモーメントが釣り合うまでの
間、上記巻取りレバー用引張りばね18は、引き伸ばさ
れる。そして、上述した各モーメントが釣り合ったと
き、上記フィードレバー11の回転に伴い、上記巻取り
レバー13も又、上記フィードレバー回転中心軸16を
中心とした図1における時計回りへの回転を開始する。
【0060】上記巻取りレバー13が図1における時計
回りへの回転を行うとき、上記巻取りレバー13に組み
付けられた上記巻取り機構用ラチェット15は、上記ラ
チェットリール14のラチェット歯にかみ合う。よっ
て、上記巻取りレバー13の回転に伴って、上記ラチェ
ットリール14及び上記ラチェットリール14に組み付
けられている上記トップテープ巻取りリール12も又、
上記フィードレバー回転中心軸16を中心とした図1に
おける時計回りへの回転を行う。従って、上記トップテ
ープ巻取りリール12の回転により、図3に示すスリッ
ト部33にてキャリアテープ3から剥離されたトップテ
ープ4が図1に示す上記トップテープ巻取りリール12
に巻き取られる。このとき、上記トップテープ4に働く
張力が、上記スリット部33にて上記トップテープ4を
剥離する力として働き、上記巻取りレバー用引張りばね
18の弾性力が、上記トップテープ4を巻き取る力とし
て働く。
【0061】上記フィードレバー11が上記駆動レバー
51にて押し下げられる前の状態まで復帰したとき、テ
ープフィード機構90によるキャリアテープ3の送り出
し動作及びトップテープ巻取り機構80によるトップテ
ープ4の巻取り動作は停止する。このとき、上記シャッ
ター26は、図4に示すシャッター爪部26bが図3に
示す上記吸着窓部31に配置されるように前進し、図4
に示すように上記シャッター爪部26bが、上記吸着窓
部31に対向するように配置された電子部品1の飛び出
しを防止するようになる。又、図1に示す上記巻取りレ
バー13は、巻取りレバー用引張りばね18に働く弾性
力と上記フィードレバー回転中心軸16の中心から上記
巻取りレバー13の上記巻取りレバー用引張りばね18
が取り付けられている位置までの長さとの積からなるモ
ーメントと、トップテープ4に働く張力と上記フィード
レバー回転中心軸16の中心からトップテープ巻取りリ
ール12に巻き取られた上記トップテープ4の外周まで
の半径との積からなるモーメントとが釣り合う位置で停
止する。以上で本実施形態の部品供給装置による1個の
電子部品1の供給作業が完了する。
【0062】本実施形態の部品供給装置を用いて電子部
品1を部品実装装置に供給することで、トップテープ4
が剥離されてから吸着ノズル71にて吸着されるまでの
間、吸引部151による吸引により上記トップテープ4
にて覆われていない電子部品1が振動することを防止で
きる。よって、上記電子部品1が振動によって収納部5
内で立ってしまったり、上記収納部5から飛び出すこと
を防止できる。従って、上記吸着ノズル71による上記
電子部品1の吸着ミスを防止でき、上述した方法を用い
て連続して電子部品1を供給することで、部品実装装置
への安定した電子部品1の供給が可能となる。
【0063】又、上記部品テープ2を搬送するとき、上
記吸引部151における吸引を制御し、上記部品テープ
2の搬送が可能な程度の吸引力で上記電子部品1を吸引
することで、上記部品テープ2を搬送しつつ、上記電子
部品1が上記収納部5から動くことを防止できる。更
に、上記キャリアテープ2を切断するとき、上記吸引部
151における吸引を制御することで、上記キャリアテ
ープ2の切断によって生じる上記電子部品1の振動を確
実に防止できる。
【0064】又、上記吸着ノズル71によって電子部品
1を吸着するとき、上記第2吸引部151bによる上記
電子部品1の吸引を遮断することで、上記第2吸引部1
51bによる吸引が、上記吸着ノズル71による上記電
子部品1の吸着の妨げとなることを防止できる。従っ
て、上記吸着ノズル71による上記電子部品1の吸着ミ
スを防止できる。更に、上記第1吸引部151aによる
電子部品1の吸引を常時行うことで、上記第1吸引部1
51aに吸引される電子部品1は、常時振動を抑えられ
る。よって、上記電子部品1が上記部品吸着部142b
に対応して配置されるまでの間、上記電子部品1が収納
部5から動くことを防止できる。
【0065】
【発明の効果】本発明の第1態様であるパーツカセット
では、トップテープ巻取り機構及びテープフィード機構
を支持するフレームのテープ走行部に吸引部を設けるこ
とで、トップテープが剥離されたキャリアテープを介し
て電子部品を上記吸引部で吸引することができる。従っ
て、上記吸引部による吸引で上記電子部品の振動を抑え
ることができ、上記パーツカセットでは、上記振動によ
る上記電子部品の上記キャリアテープの収納部内におけ
る位置ずれ、及び上記収納部からの飛び出しを防止する
ことができる。
【0066】又、本発明の第2態様であるパーツカセッ
トでは、上記吸引部を上記キャリアテープからトップテ
ープが剥離される上記テープ走行部のトップテープ剥離
部と、上記電子部品を上記収納部から取り出す上記テー
プ走行部の部品吸着部との間に設けることができる。よ
って、上記トップテープが剥離されることで上記トップ
テープによる位置ずれ及び飛び出しの防止が不可能とな
った全ての電子部品を上記吸引部による吸引にて上記収
納部内に収納された状態に保つことができる。テープ走
行部
【0067】又、本発明の第3態様であるパーツカセッ
トでは、上記吸引部は、常時吸引し続ける第1吸引部
と、吸引遮断部による吸引の遮断が可能な第2吸引部と
を備え、上記第2吸引部を上記部品吸着部に対応して設
けることができる。従って、上記吸引遮断部で上記第2
吸引部による吸引を遮断することで、上記電子部品の取
り出しを容易にすることができる。更に、上記第1吸引
部を上記トップテープ剥離部から上記部品吸着部の直前
の吸着前収納部配置部まで設けることができる。従っ
て、上記第1吸引部による吸引により、上記第1吸引部
に吸引される電子部品の振動を常時抑えることができ、
上記電子部品がテープフィード機構による上記部品テー
プの搬送によって上記部品吸着部に対応して配置される
まで、上記振動による上記電子部品の上記収納部内にお
ける位置ずれ、及び上記収納部からの飛び出しを常時防
止することができる。
【0068】又、本発明の第4態様であるパーツカセッ
トでは、上記キャリアテープが通気性を有することで、
上記吸引部による上記キャリアテープを介する上記収納
部内の電子部品の吸引を可能とすることができる。
【0069】第5態様の部品供給装置では、本発明の第
1〜第4態様のいずれかのパーツカセットの他に上記吸
引部から空気を吸引する吸引装置と、上記吸引装置によ
る空気の吸引を制御する吸引制御装置とを備えること
で、上記吸引部による上記電子部品の吸引を可能とする
ことができる。
【0070】又、上記吸引制御装置が駆動レバーの昇降
動作、吸着ノズルの昇降動作、及びキャリアテープ切断
用カッターの切断動作とに伴って上記吸引装置による空
気の吸引を制御することで、上記吸引部による上記電子
部品の吸引を必要に応じて自動的に調整することができ
る。
【0071】第6実施形態の部品供給装置では、本発明
の第3態様のパーツカセットと、上記吸引部から空気を
吸引する吸引装置と、上記吸引装置による空気の吸引を
制御する吸引制御装置とを備え、更に、上記吸引制御装
置は、上記パーツカセットの第2吸引部に備えられる吸
引遮断部と接続し、上記第2吸引部による上記電子部品
の吸引を遮断するように制御することができる。又、上
記吸引制御装置が、吸着ノズルの昇降動作に合わせて上
記第2吸引部の吸引遮断部を制御することで、一例とし
て上記第2吸引部は、上記吸着ノズルにて吸着する直前
まで電子部品を吸引し、上記吸着ノズルが上記電子部品
を吸着するとき、上記電子部品の吸引を遮断することが
できる。従って、上記電子部品を上記吸着ノズルにて吸
着する直前まで、上記電子部品が振動することを自動的
に防止することができる。そして、上記電子部品を吸着
ノズルにて取り出すときは、自動的に取り出しを容易に
することができる。
【0072】第7態様の部品供給方法では、部品テープ
の部品供給前搬送動作及び上記部品テープの切断動作に
よって生じる、上記部品テープに収納された電子部品の
振動を、上記部品テープを介して上記電子部品を吸引す
ることで防止する。よって、上記振動による上記電子部
品位置ずれ、及び上記部品テープからの飛び出しを防止
することができ、上記電子部品の供給ミスを防止するこ
とができる。従って、上記部品供給方法では、安定した
上記電子部品の供給が可能となる。
【0073】更に、上記部品テープから電子部品を供給
するとき、上記電子部品の吸引を制御することで、上記
部品テープからの上記電子部品の供給を可能となる。供
給時における上記電子部品の吸引制御として、例えば、
上記電子部品を上記部品テープから取り出すとき上記電
子部品の吸引を遮断することで、上記部品テープから上
記電子部品を取り出すことが容易となる。従って、上記
電子部品が上記収納部から取り出すことを妨げられるこ
とによる、上記電子部品の供給ミスを防止することがで
き、安定した上記電子部品の供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態であるパーツカセット及び
部品供給装置の一部の右側面図である。
【図2】 図1に示すパーツカセットの吸引部周辺の拡
大断面図である。
【図3】 図1に示すテープガイド周辺の拡大上面図で
ある。
【図4】 図3のIV−IV断面図である。
【図5】 本発明の実施形態の変形例である一本化した
溝状の吸引部を有するパーツカセットの吸引部周辺の拡
大断面図である。
【図6】 図1に示すパーツカセットを備える部品供給
装置におけるタイムチャートである。
【図7】 部品テープの拡大斜視図である。
【図8】 従来のパーツカセットの左側面図である。
【図9】 従来のパーツカセットの右側面図である。
【図10】 従来のパーツカセットにおけるテープガイ
ド付近の拡大上面図である。
【図11】 図10のX−X断面図である。
【図12】 従来のパーツカセットに備えられるテープ
ガイド抑え部材の右側面図である。
【図13】 図8及び図9に示す従来のパーツカセット
を備える部品供給装置におけるタイムチャートである。
【図14】 (A)は、フィードレバーが押し下げられ
る前のフィードレバー及び巻取りレバーの左側面図であ
り、(B)は、フィードレバーが押し下げられた状態の
フィードレバー及び巻取りレバーの左側面図である。
【符号の説明】
1…電子部品、2…部品テープ、3…キャリアテープ、
4…トップテープ、12…トップテープ巻取りリール、
29…テープガイド、31…吸着窓部、33…スリット
部、51…駆動レバー、61…キャリアテープ切断用カ
ッター、71…吸着ノズル、80…トップテープ巻取り
機構、90…テープフィード機構、100…パーツカセ
ット、140…フレーム、140a…テープ走行部、1
42a…トップテープ剥離部、142b…部品吸着部、
142c…吸着前収納部配置部、151…吸引部、15
1a…第1吸引部、151b…第2吸引部、153…吸
引装置、154…吸引遮断部、155…吸引制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB41 AC04 AC11 AC18 BA34A BB01A BC07A CA03 EA04 EA32 EB27 EC08 EC38 FA01 FA09 FC01 3E096 AA06 BA08 BB08 CA15 DA04 DA17 FA09 FA31 5E313 AA15 AA18 CC03 CD03 DD01 DD02 DD31 DD35 EE24 EE25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品(1)を収納する複数の収納部
    (5)を有するキャリアテープ(3)、及び上記キャリ
    アテープに貼り付けられ、かつ、上記収納部からの上記
    電子部品の飛び出しを防止するトップテープ(4)を備
    える部品テープ(2)を間欠して送るテープフィード機
    構(90)と、 上記テープフィード機構にて搬送される上記キャリアテ
    ープから剥離された上記トップテープを巻き取るトップ
    テープ巻取り機構(80)と、を支持し、更に上記部品
    テープが走行するテープ走行部(140a)を備えるフ
    レーム(140)を備え、 上記テープ走行部は、上記トップテープが剥離された上
    記キャリアテープを介して上記電子部品を吸引する吸引
    部(151)を備えることを特徴とするパーツカセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 上記吸引部は、上記キャリアテープから
    上記トップテープを剥離する上記テープ走行部のトップ
    テープ剥離部(142a)と、上記電子部品を上記収納
    部から取り出す上記テープ走行部の部品吸着部(142
    b)との間に設けられる、請求項1記載のパーツカセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 上記吸引部は、上記トップテープが剥離
    された上記キャリアテープを介して上記電子部品を常時
    吸引し続ける第1吸引部(151a)と、上記部品吸着
    部に対応して設けられ、上記トップテープが剥離された
    上記キャリアテープを介して上記電子部品の吸引を行う
    第2吸引部(151b)とを備え、 上記第2吸引部と接続し、上記第2吸引部による上記電
    子部品の吸引を遮断する吸引遮断部(154)を備え
    る、請求項2記載のパーツカセット。
  4. 【請求項4】 上記第1吸引部は、上記トップテープ剥
    離部から上記部品吸着部の直前の吸着前収納部配置部
    (142c)まで設けられる、請求項3記載のパーツカ
    セット。
  5. 【請求項5】 上記キャリアテープは、通気性を有する
    ものである、請求項1から4のいずれかに記載のパーツ
    カセット。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のパー
    ツカセットを備え、上記電子部品を部品実装装置に供給
    する部品供給装置において、 上記パーツカセットの上記吸引部から空気を吸引する吸
    引装置(153)と、 上記吸引装置と接続し、上記吸引装置による空気の吸引
    を制御する吸引制御装置(155)と、を備えることを
    特徴とする部品供給装置。
  7. 【請求項7】 上記吸引制御装置は、上記パーツカセッ
    トの上記テープフィード機構及び上記トップテープ巻取
    り機構を作動させる駆動レバー(51)の昇降動作、上
    記パーツカセットから上記電子部品を吸着して取り出す
    吸着ノズル(71)の昇降動作、及び上記パーツカセッ
    トの外部に送り出された上記キャリアテープを切断する
    キャリアテープ切断用カッター(61)の切断動作の少
    なくとも一つに基き、上記吸引装置による空気の吸引を
    制御する、請求項6記載の部品供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項3又は4記載のパーツカセットを
    備え、上記電子部品を部品実装装置に供給する部品供給
    装置において、 上記パーツカセットの上記吸引部から空気を吸引する吸
    引装置(153)と、 上記吸引装置と接続し、上記吸引装置による空気の吸引
    を制御する吸引制御装置(155)とを備え、 更に上記吸引制御装置は、上記パーツカセットの上記吸
    引遮断部と接続し、上記パーツカセットの上記第2吸引
    部における吸引の遮断を制御することを特徴とする部品
    供給装置。
  9. 【請求項9】 上記吸引制御装置は、上記パーツカセッ
    トの上記テープフィード機構及び上記トップテープ巻取
    り機構を作動させる駆動レバー(51)の昇降動作と、
    上記パーツカセットの外部に送り出された上記キャリア
    テープを切断するキャリアテープ切断用カッター(6
    1)の切断動作と、に基いて、上記吸引装置による空気
    の吸引を制御し、 更に上記吸引制御装置は、上記パーツカセットから上記
    電子部品を吸着して取り出す吸着ノズル(71)の昇降
    動作に合わせて、上記吸引遮断部による上記第2吸引部
    の吸引の遮断を制御する、請求項8記載の部品供給装
    置。
  10. 【請求項10】 電子部品(1)を収納した部品テープ
    (2)を搬送し、上記電子部品の供給を行う部品供給方
    法において、上記部品テープの部品供給前搬送動作及び
    上記電子部品の供給後における上記部品テープの切断動
    作によって生じる上記電子部品の振動を、上記部品テー
    プを介して上記電子部品を吸引することで防止すること
    を特徴とする部品供給方法。
  11. 【請求項11】 更に、上記部品テープから上記電子部
    品を供給するとき、上記部品テープからの上記電子部品
    の供給が可能なように、上記電子部品の吸引を制御す
    る、請求項10記載の部品供給方法。
  12. 【請求項12】 上記電子部品供給時における上記電子
    部品の吸引制御は、上記部品テープに収納されている上
    記電子部品を上記部品テープから取り出すとき、上記電
    子部品の吸引を遮断するように実行される、請求項11
    記載の部品供給方法。
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