JP2008091709A - 部品供給装置、並びに表面実装機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本部品供給装置は、送出装置51と、引取装置61と、コントローラ80などから構成され、キャリアテープ36とカバーテープ37となる部品供給テープ35を介して部品を部品供給位置に送るものである。そして、テープが巻回されたリール交換を行ったときなど、改めて部品供給装置を作動させるには、部品供給テープ35を部品供給装置に、まず装着し、その後、カバーテープ37を引取装置61にセットさせるセット動作を行う必要がある。ここで、本部品供給装置は、セット動作が検出されることを条件に、引取装置61を作動させる構成とした。このような構成とすることで、作業者は、使用に先立ってセット動作のみ行えばよく、あとは、自動的に、カバーテープ37の弛みがとられる。
【選択図】図9
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、セット時の手間が省け、使用性に優れる部品供給装置を提供することを目的とする。
第二モータの動力を受けて作動し、前記部品供給テープに貼着されたカバーテープを引き取る引取装置と、
前記第一モータ、前記第二モータを制御する制御手段と、から構成されるとともに、前記送出装置によって部品供給テープを送出しながら、その過程で前記引取装置によって部品供給テープに貼着されたカバーテープを剥離させつつ引っ張り取ることで前記部品供給位置において前記部品を露出させる部品供給装置において、
前記引取装置に、前記カバーテープを引き取り可能な状態に保持させるセット動作を、検出するセット動作検出手段を備え、
前記制御手段は、前記セット動作検出手段により前記セット動作が検出されることを条件に、前記第二モータを駆動させて前記引取装置による前記カバーテープの引き取りを開始させるところに特徴を有する。
両ローラ間に前記カバーテープを挿入させた状態で、同テープを引き取り方向とは反対方向に引くと、前記第二モータが逆回転し、前記セット動作検出手段が前記セット動作を検出するところに特徴を有する。
前記セット動作検出手段は前記第二モータが逆方向に回転したか、否かの検出を、前記検出素子の出力信号に基づいて行うところに特徴を有する。
前記第二モータの回転速度が所定値を超えることを条件に、エラー出力を行う異常検知手段を備えるところに特徴を有する。
請求項1の発明では、セット動作が検出されることを条件に、第二モータ、ひいては引取装置を作動させる構成とした。これにより、作業者は、リールを交換した際などは、使用に先立って、セット動作のみ行えば、あとは、第二モータが駆動して引取装置がカバーテープを自動的に引き取る。従って、作業者が、自ら引取装置を始動させる操作を行う必要がなく、その分の手間が省けるので、使い勝手がよくなる。
請求項2の発明によれば、セット動作の検出を、第二モータの回転方向を検出することにより行うようにした。モータの回転方向であれば、大掛かりな装置でなくても、比較的容易に検出できるので、自動化を図りつつも、装置の大型化を招くことがない。
請求項3の発明によれば、両ローラ間にカバーテープを挿入させた状態で、同テープを引き取り方向とは反対方向に引き込むと、第二モータが逆回転し、セット動作検出手段によりセット動作が検出される。
請求項4の発明によれば、モータの回転を持続させるために、元から必要な検出素子の出力を利用して、第二モータの逆回転を検出することとした。このような構成であれば、モータの逆回転の検出を目的として、それ専用のセンサを設置する場合に比べて、部品点数が少なくて済むので、装置の簡素化が図られる。
請求項5の発明によれば、制御手段は、第二モータを定トルク制御する構成としてある。かかる構成であれば、カバーテープが破断などしてモータが無負荷状態になれば、モータの回転速度は上昇する。そこで、本発明のものは、第二モータの回転速度を所定値と比較することで、回転速度の上昇を検出し、上昇が検出された場合には、異常検出手段によりエラー出力を行うようにした。このような構成であれば、カバーテープの破断などの異常を早期に発見できるのでシステムとしての信頼性が高まる。加えて、カバーテープの破断を第二モータの回転速度に基づいて検出しているので、破断検出それ専用の部品が実質的に必要なく、部品増にならない。
本発明の実施形態1を図1ないし図10を参照して説明する。
1.全体構成
図1は表面実装機の正面図、図2は表面実装機の平面図である。
図1、図2に示すように、表面実装機10は、プリント基板Pを搬送するコンベア20と、部品供給部30と、ヘッドユニット40などから構成されている。
図3は部品供給テープの斜視図、図4は部品供給装置の取り付け状態を示す正面図である。
次に、部品供給テープ35が巻回されたリール(図外)を交換したときに行われる一連の組み付け作業について説明する。尚、作業者が手作業で行う組み付け作業には、以下に説明する(1)〜(3)の作業がある。
まず、リールを交換した場合には、部品供給装置50の本体50Aに部品供給テープ35をセットする必要がある。それには、図外のリールから部品供給テープ35を有る程度の長さ、引き出した状態にしておく。そして、図7に示すように、引き出した先端を、本体50Aに設けられる通路71を通して本体50Aの前部から上方に引き出す。この状態で、部品供給テープ35からカバーテープ37を引き離し、キャリアテープ36をスプロケット55の歯に係止させる。その後、テープホルダ59を装着する。これにより、本体50Aに対する部品供給テープ35の装着作業が完了する。
部品供給テープ35の装着作業に続いて、今度は、部品供給装置50を部品供給部30まで移動させ、図8に示すように、所定の装着位置に設置する。そして、マニュアル式のロック装置76を作動させ、部品供給部30に部品供給装置50を固定する。かくして、部品供給装置50の固定作業が完了する。
固定作業が完了すると、次に、引取装置61に対するカバーテープ37のセット作業を行う必要がある。セット作業は、ピンチローラ65を持ち上げて、引き取りローラ64から浮かした状態にしておき、両ローラ64、65間に出来た隙間に、カバーテープ37の先端を挿入することにより行われる。その後、ピンチローラ65を元の位置に復帰させることで、図9に示すように両ローラ64、65間に、カバーテープ37の先端が保持される。これにより、セット作業が完了し、引取装置61でカバーテープ37を巻き取り動作可能な状態となる。
引取装置61の制御は、表面実装機10の制御部11と連係してコントローラ80が行っており、制御が開始されると、図10に示すS10、S20の処理が実行され、第二モータ62が逆回転状態にあるか、否かを監視する制御状態となる。具体的には、S10では位置検出センサ91から出力される位置信号Scに基づいて、第二モータ62のロータ磁極の位置検出が行われる。
本実施形態によれば、第二モータ62の逆回転が検出されることを条件に、第二モータ62を正転駆動させる構成とした。このような構成とすることで、リールを交換した後、作業者は、カバーテープ37を両ローラ64、65間に挿入させるセット動作それ自体については、自ら手作業で行う必要があるもの、その後、カバーテープ37を軽く引き込んでやれば、第二モータ62、ひいては引取装置61が自動的に作動してカバーテープ37の弛みをとる。従って、通常であれば専用に行っていた弛み除去開始操作(図外の開始スイッチを押圧操作することで第二モータ62を駆動開始させる操作)が不要となり、その分の手間が省ける。
次に、本発明の実施形態2を図11を参照して説明する。
実施形態2のものは、第二モータ62の回転速度を監視することで、カバーテープ37の破断等の異常を検出するようにしたものである。
次に、本発明の実施形態3を図12を参照して説明する。
実施形態1では、送出装置51に対するカバーテープ37のセット動作の完了を、第二モータ62の逆回転によって検出した。そして、同逆回転の検出を条件に第二モータ62を駆動させた。
実施形態4のものは、第二モータ62の設定トルクを、状況に応じて切り換えるようにしたものである。トルクの具体的な設定は、図13に示す通りであり、第二モータ62が正転を開始した直後には、最も大きさトルクに設定される。その後、トルクはモータの回転途中で中レベルに繰り変えられ、停止時には、小さなトルクに切り換えられる。尚、これらトルクの切り換えは、制御装置81から比較回路93に与える電流指令値Sを変更することにより実現される(図6参照)。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
30…部品供給部
50…部品供給装置
51…送出装置
52…第一モータ
61…引取装置
62…第二モータ
64…引き取りローラ
65…ピンチローラ
80…コントローラ(本発明の「制御手段」、「セット動作検出手段」、「異常検知手段」に相当)
91…位置検出センサ(本発明の「セット動作検出手段」に相当)
Claims (6)
- 第一モータの動力を受けて作動し、部品を収容した部品供給テープを所定の部品供給位置に向けて間欠的に送り出す送出装置と、
第二モータの動力を受けて作動し、前記部品供給テープに貼着されたカバーテープを引き取る引取装置と、
前記第一モータ、前記第二モータを制御する制御手段と、から構成されるとともに、前記送出装置によって部品供給テープを送出しながら、その過程で前記引取装置によって部品供給テープに貼着されたカバーテープを剥離させつつ引っ張り取ることで前記部品供給位置において前記部品を露出させる部品供給装置において、
前記引取装置に、前記カバーテープを引き取り可能な状態に保持させるセット動作を、検出するセット動作検出手段を備え、
前記制御手段は、前記セット動作検出手段により前記セット動作が検出されることを条件に、前記第二モータを駆動させて前記引取装置による前記カバーテープの引き取りを開始させることを特徴とする部品供給装置。 - 前記セット動作検出手段は前記セット動作の検出を、前記第二モータがテープ引き取り方向への回転とは逆方向に回転したか、否かに基づいて行うことを特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。
- 前記引取装置が、前記第二モータと、前記第二モータの駆動力を受けて回転する引き取りローラと、前記引き取りローラとの間において前記カバーテープを挟持させるピンチローラより構成されるとともに、
両ローラ間に前記カバーテープを挿入させた状態で、同テープを引き取り方向とは反対方向に引くと、前記第二モータが逆回転し、前記セット動作検出手段が前記セット動作を検出することを特徴とする請求項2に記載の部品供給装置。 - 前記第二モータが、ロータ磁極の回転位置を検出する検出素子を内蔵し、同検出素子の出力信号を利用してモータコイルに対する前記モータ電流の供給タイミングを制御することで前記ロータ磁極の回転を持続させるブラシレスDCモータであるものにおいて、
前記セット動作検出手段は前記第二モータが逆方向に回転したか、否かの検出を、前記検出素子の出力信号に基づいて行うことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の部品供給装置。 - 前記制御手段が、電流指令値にモータ電流を追随させることで前記第二モータを定トルク制御する構成であるとともに、
前記第二モータの回転速度が所定値を超えることを条件に、エラー出力を行う異常検知手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の部品供給装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の部品供給装置によって部品の供給を行うことを特徴とする表面実装機。
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