JP2002313655A - トランス - Google Patents

トランス

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JP2002313655A
JP2002313655A JP2001115448A JP2001115448A JP2002313655A JP 2002313655 A JP2002313655 A JP 2002313655A JP 2001115448 A JP2001115448 A JP 2001115448A JP 2001115448 A JP2001115448 A JP 2001115448A JP 2002313655 A JP2002313655 A JP 2002313655A
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bobbin
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hollow
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Minoru Kawahara
実 河原
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SWALLOW ELECTRIC CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧変換用のトランスについて、トランスの
製造時、鉄芯を収容するボビンのサイズの変更を可能と
する。 【解決手段】 本願発明に係るトランスにおいて、その
ボビン1は、独立した少なくとも2つのボビン構成部材
10,10を備える。ボビン1の中空部11は、2つの
ボビン構成部材10,10同士を向かい合わせて重ねる
ことにより形成されたものであり、この重ねる量を調節
することにて、中空部11の大きさを変更して、配設可
能な鉄芯3の枚数を変更することが可能である。これに
て、中空部11に収容できる鉄芯3の数量を変更するこ
とができ、1種類のボビンで、鉄芯の枚数が異なる複数
種類のトランスの製造に対応することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トランスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電圧を変換するトランスは、両端が開口
した筒状のボビンと、ボビンに捲回されるコイルと、ボ
ビンの内外に渡って重ねて配置される複数の鉄芯とを備
えるものである。上記のコイルの中心には、鉄芯が配置
される必要があり、このため、各鉄芯の一部分が、筒状
のボビンの内部に収容される。一方、トランスは、その
能力に応じて、重ねられる鉄芯の数や、コイルの巻き数
が、異なる。このため、トランス製造時、能力が異なる
各種のトランスの製造毎に、収容する鉄芯の数量に応じ
た大きさの異なる複数種類のボビンを用意するという、
手間とコスト負担を強いられるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明は、
トランスに設けられる、1つのボビンについて、収容す
る鉄芯の数量に応じてその収容力を変更可能とし、上記
の課題の解決を図るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係るト
ランスは、内部に中空部11を備えたボビン1と、ボビ
ン1の外周に巻かれるコイル2と、ボビン1の中空部1
1の少なくとも内部へ互いに束ねて配される複数の鉄芯
3とを備えるものであり、次の構成を採る。即ち、上記
のボビン1は、独立した少なくとも2つのボビン構成部
材10,10を備える。中空部11は、2つのボビン構
成部材10,10同士を向かい合わせて重ねることによ
り形成されたものであり、この重ねる量を調節すること
にて、中空部11の大きさを変更して、配設可能な鉄芯
3の枚数を変更することが可能である。
【0005】このような構成を採る本願第1の発明に係
るトランスでは、トランスの製造時、上記の通り、2つ
のボビン構成部材10,10の重ね合わせる量を調節
し、中空部11の大きさを変更することにて、中空部1
1に収容できる鉄芯3の数量を変更することができるも
のであるため、1種類のボビンで、配設される鉄芯の枚
数が異なる複数種類のトランスの製造に対応することが
できる。
【0006】本願第2の発明に係るトランスでは、上記
の本願第1の発明に係るトランスにあって、鉄芯3の夫
々は、内配置部30と、外配置部31と、内配置部30
と外配置部31とを繋ぐ架橋部32とを備える。ボビン
1は、ボビン1外部と中空部11とを画する、第1構成
部材10aと第2構成部材10bの、2つのボビン構成
部材10からなる。少なくとも第1構成部材10aは、
第2構成部材10bに重ねることが可能な重合部13を
備える。上記の重合部13を第2構成部材10bへ重ね
ることにて、両構成部材10a,10bを一体とし、中
空部11の両端に開口部12を備えた筒状のボビン1を
形成することが可能である。ボビン1の外周面に捲回さ
れた上記コイル2の外側には、鉄芯3の上記外配置部3
1が配置され、上記中空部11が、鉄芯3の上記内配置
部30を収容するものであり、構成部材10a,10b
の一方を、構成部材10a,10bの他方に対してスラ
イドさせて上記の重合部13の重なる量を調整でき、こ
れにて中空部11の大きさを変更することが可能であ
る。
【0007】このような構成を採る本願第2の発明に係
るトランスは、上記本願第1の発明に係るトランスにて
得られる、1つのボビン1の中空部11のサイズの変更
という作用を、構成部材10a,10bのスライドにて
重合部13の重なる量を調整するという簡単な作業によ
って実現した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図5へ本願発明に
係る建築構造の一実施の形態を示す。図1は本願発明に
係るトランスの全体斜視図である。図2は、図1のトラ
ンスの略縦断面図である。図3は、図1のトランスのボ
ビン1の分解斜視図である。図4(A)は縮小した状態
の上記ボビン1の斜視図であり、図4(B)は拡大した
状態の上記ホビン1の斜視図である。図5は、ボビン構
成部材10の平面図である。各図において、Fは前方
を、Bは後方を、Lは左方を、Rは右方を、Uは上方
を、Sは下方を、夫々示している。
【0009】図1及び図2へ示すように、本願発明に係
るトランスは、内部に中空部11を備えたボビン1と、
ボビン1の外周に巻かれるコイル2と、ボビン1の中空
部11の少なくとも内部へ互いに束ねて配される複数の
鉄芯3と、端子4と、鉄芯固定部5と、を備えるもので
あり、次の構成を採る。上記の鉄芯3の夫々は、一体に
形成された、内配置部30と、外配置部31と、内配置
部30と外配置部31とを繋ぐ架橋部32と、別体に形
成された副架橋部33とを備える。図3乃至図5へ示す
通り、上記のボビン1は、ボビン1外部と中空部11と
を画する、第1構成部材10aと第2構成部材10b
の、独立した(互いに別体に形成された)2つのボビン
構成部材10からなる。少なくとも第1構成部材10a
は、第2構成部材10bに重ねることが可能な重合部1
3を備える。ボビン1は、第1構成部材10aと第2構
成部材10bを向かい合わせ、第1構成部材10aの重
合部13を第2構成部材10bへ重ねることにより両構
成部材10a,10bを一体として形成されたものであ
り、これにて、中空部11と当該中空部11の両端に開
口部12を備えた筒状に形成される。図2へ示す通り、
ボビン1の外周面に捲回されたコイル2の外側には、鉄
芯3の上記外配置部31が配置され、上記中空部11
が、鉄芯3の上記内配置部30を収容する。図4へ示す
通り、構成部材10a,10bの一方を、構成部材10
a,10bの他方に対してスライドさせて上記の重合部
13の重なる量を調整し中空部11の大きさを変更する
ことが可能であり、これにて、配設可能な鉄芯3の枚数
を変更することが可能である。以下、各部の構成につい
て、更に詳しく説明する。
【0010】ボビン1は、図4(A)へ示すように、上
方と下方に開口部12,12が形成された横断面視略矩
形状の筒状体である。具体的には、ボビン1は、正面部
aと、左右の側部b,cと、背面部dとを備え、(上記
の開口部12,12にて)上部と下部が開放された箱状
体である。上記の中空部11は、ボビン1の正面部a
と、左右側部b,cと、背面部dに囲まれることにて、
ボビン1外部と画された空間である。上部の開口部12
の周縁には、上鍔状部eが形成され、下部の開口部12
の周縁には、下鍔状部fが形成されている。上記の、正
面部aと左右側部b,cと背面部dとにて形成されたボ
ビン1の外周に、コイル2が巻かれる(図2)。上記の
上鍔状部eは、ボビン1の外周に巻かれたコイル2の上
端に対する当たりを構成し、下鍔状部fは、コイル2の
下端に対する当たりを構成し、夫々、ボビン1外周か
ら、コイル2が脱落することを防止している。
【0011】上記の上鍔状部eと下鍔状部fについて、
更に詳しく説明する。上鍔状部eは、正面部aに設けら
れた正面上突出部gと、左側部bに設けられた左上突出
部hと、右側部cに設けられた右上突出部iと、背面部
dに設けられた背面上突出部jとにて構成されている
(図4)。同様に、下鍔状部fは、正面部aに設けられ
た正面下突出部kと、左側部bに設けられた左下突出部
mと、右側部cに設けられた右下突出部nと、背面部d
に設けられた背面下突出部pとにて構成されている(図
4)。図1、図4及び図5へ示すように、正面上突出部
gと背面上突出部jとは、複数の後退部g1…g1,j
1…j1が形成された、櫛状体である。
【0012】前記の通り、ボビン1は、第1構成部材1
0aと第2構成部材10bを一体とすることにて形成さ
れる。ここで、ボビン1の上記各部と、両構成部材10
a,10bとの関係について説明する。
【0013】第1構成部材10aは、上記の正面部a
と、正面上突出部gと、正面下突出部kとを構成すると
共に、左右の側部b,cと、左上突出部hと、右上突出
部iと、左下突出部mと、右下突出部nの、夫々の一部
を構成する。第2構成部材10bは、上記の背面部d
と、背面上突出部jと、背面下突出部pとを構成すると
共に、第1構成部材10aと同様、左右の側部b,c
と、左上突出部hと、右上突出部iと、左下突出部m
と、右下突出部nの、夫々の一部を構成する。この実施
の形態において、第1構成部材10aと第2構成部材1
0bとは、同一の型にてプラスチック成形された同一形
状の部材であり、向い合わせの状態にされた場合、第1
構成部材10aが主としてボビン1の前部を構成し、第
2構成部材10bが主としてボビン1の後部を構成す
る。なお、前記の図5は、第1構成部材10aの平面図
として描いてあり、括弧の外側の番号及び記号が第1構
成部材10aの各部の番号や方向に対応する。但し、図
5を第2成部材10bの平面図として見てもよく、その
場合括弧内の番号及び記号が第2成部材10bの各部の
番号や方向に対応する。
【0014】図3及び図5へ示す通り、第1構成部材1
0aは、具体的には、正面部aと、正面部aの左端より
後方Bへ伸びる第1左側部15と、正面部aの右端より
後方Bへ伸びる第1右側部16とを備えた、平面視略コ
字状の部材であり、正面部aに上記の通り正面上突出部
gと正面下突出部kとが設けられ、第1左側部15の上
方に第1左上突出部15aが設けられ、第1左側部15
の下方に第1左下突出部15bが設けられ、第1右側部
16の上方に第1右上突出部16aが設けられ、第1右
側部16の下方に第1右下突出部16bが設けられてい
る。
【0015】図3及び図5へ示す通り、第2構成部材1
0bは、具体的には、背面部dと、背面部dの左端より
前方Fに伸びる第2左側部17と、背面部dの右端より
前方Fへ伸びる第2右側部18とを備えた、平面視略コ
字状の部材であり、背面部dに上記の通り背面上突出部
jと背面下突出部pとが設けられ、第2左側部17の上
方に第2左上突出部17aが設けられ、第2左側部17
の下方に第2左下突出部17bが設けられ、第2右側部
18の上方に第2右上突出部18aが設けられ、第2右
側部18の下方に第2右下突出部18bが設けられてい
る。
【0016】第1構成部材10aの第1左側部15を、
第2構成部材10bの第2左側部17へ重ね、第1構成
部材10aの第1右側部16を、第2構成部材10bの
第2右側部18へ重ねる。このとき、第1左側部15の
第1左上突出部15aが、第2左側部17の第2左上突
出部17aへ重ねられ、第1右側部16の第1右上突出
部16aが、第2右側部18の第2右上突出部18aへ
重ねられる。また、このとき、第1左側部15の第1左
下突出部15bが、第2左側部17の第2左下突出部1
7bへ重ねられ、第1右側部16の第1右下突出部16
bが、第2右側部18の第2右下突出部18bへ重ねら
れる。図2へ示す通り、この実施の形態において、第1
左側部15は、第2左側部17の左側に重ねられ、第1
左上突出部15aの上面が第2左上突出部17aの下面
に重ねられ、第1左下突出部15bの下面が第2左下突
出部17bの上面に重ねられる。また、第1右側部16
は、第2右側部18の左側へ重ねられ、第1右上突出部
16aの下面が第2右上突出部18aの上面に重ねら
れ、第1右下突出部16bの上面が第2右下突出部18
bの下面に重ねられる。但し、第1左側部15が第2左
側部17の右側に重ねられると共に第1右側部16が第
2右側部18の右側へ重ねられるものとしても実施可能
である(この場合上記各部の上下関係が上記と逆にな
る)。
【0017】上述の第1構成部材10aの、第1左側部
15と、第1左上突出部15aと、第1左下突出部15
bとが、前記の重合部13(左重合部13a)を、更
に、第1構成部材10aの、第1右側部16と、第1右
上突出部16aと、第1右下突出部16bとが、前記の
重合部13(右重合部13b)を構成している。一方、
第2構成部材10bの、第2左側部17と、第2左上突
出部17aと、第2左下突出部15bとが、上記の左重
合部13aに重なる被重合部14(左被重合部14a)
を、更に、第2構成部材10bの、第2右側部18と、
第2右上突出部18aと、第2右下突出部18bとが、
上記の右重合部13bに重なる被重合部14(右被重合
部14b)を構成している。
【0018】また、上記の通り、重ね合わされた左重合
部13aと左被重合部14aとにて、ボビン1の前記左
側部bと、その左上突出部hと、左下突出部mとが形成
され、同じく重ね合わされた右重合部13bと右被重合
部14bとにて、ボビン1の前記右側部cと、右上突出
部iと、右下突出部nとが形成されている。詳しくは、
重ね合わされた第1左側部15と第2左側部17とがボ
ビン1の左側部bを、重ね合わされた第1右側部16と
第2右側部18とがボビン1の右側部cを、更に、重ね
合わされた第1左上突出部15aと第2左上突出部17
aとが上鍔状部eの左上突出部hを、重ね合わされた第
1左下突出部15bと第2左下突出部17bとが下鍔状
部fの左下突出部mを、重ね合わされた第1右上突出部
16aと第2右上突出部18aとが上鍔状部eの右上突
出部iを、重ね合わされた第1右下突出部16bと第2
右下突出部18bとが下鍔状部fの右下突出部nを、夫
々形成する。
【0019】上記の鉄芯3は、図2へ示す通り、一体に
形成された内配置部30と外配置部31と架橋部32と
が正面視略E字形を呈し(以下主要部分と呼ぶ。)、別
体の副架橋部33が正面視略I字形を呈する(以下付属
部分と呼ぶ)。このE字形の主要部分とI字形の付属部
分とが略「日」字形を呈するように両者を配列し、一枚
の鉄芯3を形成する。この配列に際し、先ずE字形の主
要部分の中央にある内配置部30を、ボビン1の一端側
より中空部11に収容する。そして、ボビン1の他端側
にI字形の付属部分を配置することにて上記「日」字形
の配列を完成させる。図2では、主要部分が付属部分の
上方に位置しているが、主要部分と付属部分の上下の位
置関係は交互に変えておく。即ち、一枚の鉄芯3におい
て、主要部分を付属部分の上方に配置した場合、その隣
の鉄芯3については、付属部分を主要部分の上方に配置
する。このような配列を鉄芯3…3間で交互に繰り返
す。
【0020】鉄芯固定部5は、図1及び図2へ示よう
に、上記の通り配列された複数の鉄芯3…3を貫き、鉄
芯3…3同士を重なり合った状態(以下鉄芯束と呼
ぶ。)に固定する締結具50…50と、この締結具50
…50にて鉄芯束の下部に固定され脚部51,51と、
締結具50…50にて鉄芯束30の上部に固定され端子
固定部52,52とにて構成されている。前記の端子4
は、端子ケース40に収容され、この端子ケース40
が、上記の端子固定部52へ装着されている。図1へ示
す通り、正面上突出部gと背面下突出部pの上方に、端
子ケース40…40が配設される。正面上突出部gと背
面下突出部pとに設けられた前記の後退部g1…g1,
p1…p1内へ導線(図示せず。)を通すことにて、端
子4,4とコイル2とを無理なく結線することができ
る。上記の締結具50には、ボルト又はネジと、ナット
の組み合わせを用いるのが最適である。また、脚部51
は断面視略L字形のチャンネル材を用いるのが最適であ
る。更に、端子固定部52は、端子ケース40を貫通す
るレールであり、端子固定部52に対して端子ケース4
0を摺動することにて、端子固定部52上の所望の位置
に端子ケース40を配置することが可能である。
【0021】上記の実施の形態において、第1左側部1
5と第1左上突出部15aと第1左下突出部15bと
が、左重合部13aを構成するものとしたが、第1左側
部15のみが左重合部13aを構成するものとしても実
施可能であり、或いは第1左上突出部15aと第1左下
突出部15bのいずれか一方と第1左側部15とが、左
重合部13aを構成するものとしても実施可能である。
この場合、上記の左重合部13aの構成の変更に対応し
て、左被重合部14aの構成も変えればよい。同様に、
上記の実施の形態において、第1右側部16と第1右上
突出部16aと第1右下突出部16bとが右重合部13
bを構成するものとしたが、第1右側部16のみが、右
重合部13bを構成するものとしても実施可能であり、
或いは第1右上突出部16aと第1右下突出部16bの
何れか一方と第1右側部16とが、右重合部13bを構
成するものとしても実施可能である。この場合も、上記
の右重合部13bの構成の変更に対応して、右被重合部
14bの構成を変えればよい。
【0022】トランスの製造時、上記の第1構成部材1
0aを、第2構成部材10bに対し、前方Fへ移動させ
ることにて、被重合部14(14a,14b)に対し、
重合部13(13a,13b)を前方Fへスライドさせ
ることができる。このスライドによって、ボビン1の正
面部aと背面部dとの間隔を増大させ、中空部10を拡
大することができる(上記のスライドによって、ボビン
1を図3(A)に示す状態から図3(B)へ示す状態に
変化させることができる)。上記と逆方向に、即ち、被
重合部14(14a,14b)に対し、重合部13(1
3a,13b)を後方Bへ、スライドさせることにて、
ボビン1の正面部aと背面部dとの間隔を減少させ、中
空部10を縮小することができる(上記のスライドによ
って、ボビン1を図3(B)に示す状態から図3(A)
へ示す状態に変化させることができる)。また、上記の
スライドに際して、第1左上突出部15aが第2左上突
出部17aに、第1左下突出部15bが第2左下突出部
17bに、第2右上突出部18aが第1右上突出部16
aに、第2右下突出部18bが第1右下突出部16b
に、夫々案内され、上記スライドを確実に行うことがで
きる。
【0023】図2へ示す通り、サイズが決定されたボビ
ン1の外周にコイル2が巻かれ、更に、前述の通り、鉄
芯3…3の内配置部30が、中空部11に収容される。
従って、トランス製造時、中空部11に収容する内配置
部30の枚数に応じて、上記のスライドを行い、中空部
11の大きさ(容積)を調整することにより、トランス
に配設することが可能な鉄芯3の枚数を選ぶことができ
る。即ち、上記の通り、重合部13と被重合部14とが
重なる量を調整することにて、中空部10を拡縮して、
中空部10に収容する鉄芯3の数量の変更に対応するこ
とができるのである。これによって、一つのボビン1
で、鉄芯3の枚数や個々の鉄芯3厚みが異なる別種のト
ランスの製造に対応することができ、各種トランスの製
造を効率よく行える。特に、上記の通り、第1構成部材
10aと、第2構成部材10bとに、同一形状の部材を
採用することにて、夫々別個に製造する必要がなく、製
造効率の向上に更に効を奏する。尚、この実施の形態に
おいて、図3乃至図5へ示す通り、第1左上突出部15
aの上面には、当たり7aが設けられている。この当た
り7aは、図4へ示すように、スライドさせて最も中空
部11を小さくした際に、第2左上突出部17aの前端
8bと当接する段差部である。同様に、第2右上突出部
18aの上面にも、当たり8aが設けられている。この
当たり8aは、図4へ示すように、スライドさせて最も
中空部11を小さくした際に、第1右上突出部16aの
後端7bと当接する段差部である。両当たり7a,8a
は、上記のスライドの終点を規定する。但し、不要であ
れば、これらの当たり7a,8aを設けずに実施すれば
よい。また、単相のトランスに限らず、三相のトランス
においても、本願発明を実施することが可能である。
【0024】最後に、本願発明に係る上記トランスの構
成について纏めると、このトランスは、ボビン1と、ボ
ビンに捲回されるコイル2と、ボビン1内に収容される
複数の鉄芯3とを有し、ボビン1は、後方に伸びる左右
の重合部13a,13bを備えた第1構成部材10a
と、第1構成部材10aの後方に配され且つ前方に伸び
る左右の被重合部14a,14bを備えた第2構成部材
10bとにて構成され、第1構成部材10aと第2構成
部材10bとの間が鉄芯3の収容部を形成し、左右の重
合部13a,13bの何れか一方が被重合部14a,1
4bの何れか一方を受容し、左右の重合部13a,13
bの何れか他方が被重合部14a,14bの何れか他方
に受容されるものであり、被重合部14a,14bの夫
々に対して、対応する重合部13a,13bの夫々をス
ライドさせることにて、第1構成部材10aと第2構成
部材10bとの間隔を調整し、収容する鉄芯3の枚数や
厚みの変更に対応することが可能なことを特徴とする。
特に、左重合部13aが左被重合部14aを受容し且つ
右被重合部14bが右重合部13bを受容するものとす
る、或いは、左被重合部14aが左重合部13aを受容
し且つ右重合部部13bが右被重合部14bを受容する
ものとすることにて、第1構成部材10aと第2構成部
材10bとには、同じ形状・寸法の部材を採用すること
ができる。
【0025】
【発明の効果】本願第1の発明の実施によって、従来よ
うに、トランスに設ける鉄芯の数量に応じて、中空部の
大きさ画異なる複数種類のボビンを用意するという、手
間を排除し、トランスの生産の効率を高め、またこのよ
うな手間の排除による省コストを実現し得た。
【0026】本願第2の発明の実施によって、1つのボ
ビンの中空部のサイズの変更に手間が掛からず、より顕
著に上記本願第1の発明の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るトランスの全体斜視図である。
【図2】上記トランスの略縦断面図である。
【図3】上記トランスに設けられるボビン1の分解斜視
図である。
【図4】(A)は上記ボビン1の第1構成部材10aの
斜視図であり、(B)は上記ボビン1の第2構成部材1
0bの斜視図である。
【図5】ボビン構成部材10の平面図である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 コイル 3 鉄芯 10 ボビン構成部材 10a 第1構成部材 10b 第2構成部材 11 中空部 12 開口部 13 重合部 30 内配置部 31 外配置部 32 架橋部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に中空部(11)を備えたボビン(1)
    と、ボビン(1) の外周に巻かれるコイル(2) と、ボビン
    (1) の中空部(11)の少なくとも内部へ互いに束ねて配さ
    れる複数の鉄芯(3) とを備え、 上記のボビン(1) は、独立した少なくとも2つのボビン
    構成部材(10)(10)を備え、中空部(11)は、2つのボビン
    構成部材(10)(10)同士を向かい合わせて重ねることによ
    り形成されたものであり、この重ねる量を調節すること
    にて、中空部(11)の大きさを変更して、配設可能な鉄芯
    (3) の枚数を変更することが可能なことを特徴とするト
    ランス。
  2. 【請求項2】 鉄芯(3) の夫々は、内配置部(30)と、外
    配置部(31)と、内配置部(30)と外配置部(31)とを繋ぐ架
    橋部(32)とを備え、 ボビン(1) は、ボビン(1) 外部と中空部(11)とを画す
    る、第1構成部材(10a)と第2構成部材(10b) の、2つ
    のボビン構成部材(10)からなり、 少なくとも第1構成部材(10a) は、第2構成部材(10b)
    に重ねることが可能な重合部(13)を備え、 上記の重合部(13)を第2構成部材(10b) へ重ねることに
    て、両構成部材(10a)(10b) を一体とし、中空部(11)の
    両端に開口部(12)を備えた筒状のボビン(1) を形成する
    ことが可能であり、 ボビン(1) の外周面に捲回された上記コイル(2) の外側
    には、鉄芯(3) の上記外配置部(31)が配置され、 上記中空部(11)が、鉄芯(3) の上記内配置部(30)を収容
    するものであり、構成部材(10a) (10b) の一方を、構成
    部材(10a) (10b) の他方に対してスライ ドさせて上記の重合部(13)の重なる量を調整でき、これ
    にて中空部(11)の大きさを変更することが可能なことを
    特徴とする請求項1記載のトランス。
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