JP2002313374A - 燃料電池システム - Google Patents
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- JP2002313374A JP2002313374A JP2001110684A JP2001110684A JP2002313374A JP 2002313374 A JP2002313374 A JP 2002313374A JP 2001110684 A JP2001110684 A JP 2001110684A JP 2001110684 A JP2001110684 A JP 2001110684A JP 2002313374 A JP2002313374 A JP 2002313374A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】円筒型の燃料電池が複数の支持部を有し、複数
点の支持部の相対的な位置がずれた場合でもセルチュー
ブが破損せず、燃料電池にかかる力が支持部の一点に集
中しない、構造的に強い燃料電池を得る。 【解決手段】第一のガス1を供給する第一の供給室8
と、第一の供給室8から離れて設けられ、第一のガス1
を排出する排出室9と、第一の供給室8と排出室9との
間に隔離されて設けられ、第二のガス2を供給する第二
の供給室18と、基体管の表面に燃料電池を形成した燃
料電池セル管3とを具備し、燃料電池セル管3の一端部
である第一の支持部4は、第一の供給室8に開放されて
接合され、燃料電池セル管3と第一の供給室8との接合
部に支持され、燃料電池セル管3の他端部である第二の
支持部5は、排出室9に開放されて接合され、燃料電池
セル管3と排出室9との接合部に支持され、燃料電池セ
ル管3の発電部分は、第二の供給室18に含まれてい
る。
点の支持部の相対的な位置がずれた場合でもセルチュー
ブが破損せず、燃料電池にかかる力が支持部の一点に集
中しない、構造的に強い燃料電池を得る。 【解決手段】第一のガス1を供給する第一の供給室8
と、第一の供給室8から離れて設けられ、第一のガス1
を排出する排出室9と、第一の供給室8と排出室9との
間に隔離されて設けられ、第二のガス2を供給する第二
の供給室18と、基体管の表面に燃料電池を形成した燃
料電池セル管3とを具備し、燃料電池セル管3の一端部
である第一の支持部4は、第一の供給室8に開放されて
接合され、燃料電池セル管3と第一の供給室8との接合
部に支持され、燃料電池セル管3の他端部である第二の
支持部5は、排出室9に開放されて接合され、燃料電池
セル管3と排出室9との接合部に支持され、燃料電池セ
ル管3の発電部分は、第二の供給室18に含まれてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来の円筒型固体電解質燃料電池の概略
構成の一例を図10に示す。また、円筒型固体電解質燃
料電池の1本のセルのうち、その上端側(一端側)及び
下端側(他端側)の概略構成を図11に示す。図10及
び図11では、発電された電力の集電に関わる部分は省
略している。
構成の一例を図10に示す。また、円筒型固体電解質燃
料電池の1本のセルのうち、その上端側(一端側)及び
下端側(他端側)の概略構成を図11に示す。図10及
び図11では、発電された電力の集電に関わる部分は省
略している。
【0003】図10を参照して、燃料電池は、ガス供給
部であるヘッダ110と、発電部であるセルチューブ1
11とを具備する。ヘッダ110は、仕切板110a、
底板110b、供給室110c、排出室110dを有す
る。また、セルチューブは、案内管112を有する。
部であるヘッダ110と、発電部であるセルチューブ1
11とを具備する。ヘッダ110は、仕切板110a、
底板110b、供給室110c、排出室110dを有す
る。また、セルチューブは、案内管112を有する。
【0004】ヘッダ110の内部は、仕切板110aに
より上下方向に区分けされ、上方が供給室110c、下
方が排出室110dとして構成されている。ヘッダ11
0の底板110bには、セルチューブ111の上端側
(一端側)が上記排出室110dとガスの出入りが出来
るように連結され、支持されている。セルチューブ11
1の下端側(他端側)は、閉塞されている。セルチュー
ブ111の内部には、案内管112が、同軸をなして挿
入されている。案内管112は、その一端側(上端側)
が、上記供給室110cとガスの出入りが出来るよう
に、上記仕切板110aに連結され、支持されている。
このようなセルチューブ111及び案内管112は、複
数本存在し、ヘッダ110に連結され、支持されてい
る。ここで、セルチューブ111は、多孔質の基体管の
外周面に燃料電池薄膜を形成された燃焼電池を構成する
円筒型セルチューブである。
より上下方向に区分けされ、上方が供給室110c、下
方が排出室110dとして構成されている。ヘッダ11
0の底板110bには、セルチューブ111の上端側
(一端側)が上記排出室110dとガスの出入りが出来
るように連結され、支持されている。セルチューブ11
1の下端側(他端側)は、閉塞されている。セルチュー
ブ111の内部には、案内管112が、同軸をなして挿
入されている。案内管112は、その一端側(上端側)
が、上記供給室110cとガスの出入りが出来るよう
に、上記仕切板110aに連結され、支持されている。
このようなセルチューブ111及び案内管112は、複
数本存在し、ヘッダ110に連結され、支持されてい
る。ここで、セルチューブ111は、多孔質の基体管の
外周面に燃料電池薄膜を形成された燃焼電池を構成する
円筒型セルチューブである。
【0005】一方、図11を参照して、セルチューブ1
11の上端部には、筒状をなす集電キャップ113が取
付けられている。集電キャップ113は、セルチューブ
111の燃料電池と電気的に接続している。また、セル
チューブ111の下端部には、シールキャップ114が
取付けられ、セルチューブ111が閉塞されている。そ
して、案内管112から来たガスは、シールキャップ1
14で折り返し、案内管112の外部であってセルチュ
ーブ111の内部に流れる。
11の上端部には、筒状をなす集電キャップ113が取
付けられている。集電キャップ113は、セルチューブ
111の燃料電池と電気的に接続している。また、セル
チューブ111の下端部には、シールキャップ114が
取付けられ、セルチューブ111が閉塞されている。そ
して、案内管112から来たガスは、シールキャップ1
14で折り返し、案内管112の外部であってセルチュ
ーブ111の内部に流れる。
【0006】このような構成をなす燃料電池では、供給
室110c内に水素やメタンのような燃料ガス1を供給
すると共に、セルチューブ111の外周面に沿って酸素
や空気のような酸化剤ガス2を供給する。そうすると、
燃料ガス1が各案内管112に対してばらつきの無い流
量で流入して、案内管112の先端まで達する。しかる
後、燃料ガス1は、セルチューブ111内のシールキャ
ップ114により折り返し、セルチューブ111の他端
側から一端側へ向かって流通する。そして、燃料ガス1
と酸化剤ガス2がセルチューブ111の前記燃料電池薄
膜で電気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集
電キャップ113などを介して外部に取出される。
室110c内に水素やメタンのような燃料ガス1を供給
すると共に、セルチューブ111の外周面に沿って酸素
や空気のような酸化剤ガス2を供給する。そうすると、
燃料ガス1が各案内管112に対してばらつきの無い流
量で流入して、案内管112の先端まで達する。しかる
後、燃料ガス1は、セルチューブ111内のシールキャ
ップ114により折り返し、セルチューブ111の他端
側から一端側へ向かって流通する。そして、燃料ガス1
と酸化剤ガス2がセルチューブ111の前記燃料電池薄
膜で電気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集
電キャップ113などを介して外部に取出される。
【0007】発電に供された燃料ガス1の内、余った燃
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ1
11の上端と案内管112との隙間から、排出室110
d内に送出された後、外部に排出される。一方、発電に
供された使用済みの酸化剤ガス2は、図示しない排出管
を介して外部に送出される。
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ1
11の上端と案内管112との隙間から、排出室110
d内に送出された後、外部に排出される。一方、発電に
供された使用済みの酸化剤ガス2は、図示しない排出管
を介して外部に送出される。
【0008】上述のような円筒型の燃料電池は、支持部
分が一点(セルチューブ111と底板110bの連結部
分)だけである。従って、熱応力やガスシールに対して
対処し易く、作動時における信頼性が高い。その反面、
振動や衝撃に対して、その一点に力がかかることになる
ため、その部分が劣化しやすく、そこから破損し易い、
という問題があった。
分が一点(セルチューブ111と底板110bの連結部
分)だけである。従って、熱応力やガスシールに対して
対処し易く、作動時における信頼性が高い。その反面、
振動や衝撃に対して、その一点に力がかかることになる
ため、その部分が劣化しやすく、そこから破損し易い、
という問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、筒型の燃料電池が構造的に強くなる燃料電池を提供
することである。
は、筒型の燃料電池が構造的に強くなる燃料電池を提供
することである。
【0010】また、別の目的としては、筒型の燃料電池
にかかる力が、支持部の一点に集中しない燃料電池を提
供することである。
にかかる力が、支持部の一点に集中しない燃料電池を提
供することである。
【0011】また、別の目的としては、複数の支持部を
有する筒型の燃料電池を提供することである。
有する筒型の燃料電池を提供することである。
【0012】更に別の目的は、筒型の燃料電池を支持す
る複数点の支持部の相対的な位置がずれた場合でも、セ
ルチューブが破損しない燃料電池を提供することであ
る。
る複数点の支持部の相対的な位置がずれた場合でも、セ
ルチューブが破損しない燃料電池を提供することであ
る。
【0013】更に別の目的は、案内管が不要で、内部に
流すガスを一方向にのみ流通させる燃料電池を提供する
ことである。
流すガスを一方向にのみ流通させる燃料電池を提供する
ことである。
【0014】更に別の目的は、部品点数を削減し、コス
トを低減することが可能な燃料電池を提供することであ
る。
トを低減することが可能な燃料電池を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本課題を解決するための
手段の項における、図番号、符号は、特許請求の範囲と
発明の実施の形態との対応を示すために記したものであ
り、特許請求の範囲の解釈に用いてはならない。
手段の項における、図番号、符号は、特許請求の範囲と
発明の実施の形態との対応を示すために記したものであ
り、特許請求の範囲の解釈に用いてはならない。
【0016】上記課題を解決するために、本発明の燃料
電池システムは、容器内に設けられ、第一のガス(図
1、1)を供給する第一の供給室(図1、8)と、前記
容器内に前記第一の供給室(図1、8)から離れて設け
られ、前記第一のガス(図1、1)を排出する排出室
(図1、9)と、前記容器内に前記第一の供給室(図
1、8)と前記排出室(図1、9)との間に隔離されて
設けられ、第二のガス(図1、2)を供給する第二の供
給室(図1、18)と、基体管の表面に燃料電池を形成
した燃料電池セル管(図1、3)とを具備する。そし
て、前記燃料電池セル管(図1、3)の一端部である第
一の支持部(図1、4)は、前記第一の供給室(図1、
8)に開放されて接合され、前記燃料電池セル管(図
1、3)と前記第一の供給室(図1、8)との接合部に
支持される。また、前記燃料電池セル管(図1、3)の
他端部である第二の支持部(図1、5)は、前記排出室
(図1、9)に開放されて接合され、前記燃料電池セル
管(図1、3)と前記排出室(図1、9)との接合部に
支持される。そして、前記燃料電池セル管(図1、3)
の発電部分は、前記第二の供給室(図1、18)に含ま
れている。
電池システムは、容器内に設けられ、第一のガス(図
1、1)を供給する第一の供給室(図1、8)と、前記
容器内に前記第一の供給室(図1、8)から離れて設け
られ、前記第一のガス(図1、1)を排出する排出室
(図1、9)と、前記容器内に前記第一の供給室(図
1、8)と前記排出室(図1、9)との間に隔離されて
設けられ、第二のガス(図1、2)を供給する第二の供
給室(図1、18)と、基体管の表面に燃料電池を形成
した燃料電池セル管(図1、3)とを具備する。そし
て、前記燃料電池セル管(図1、3)の一端部である第
一の支持部(図1、4)は、前記第一の供給室(図1、
8)に開放されて接合され、前記燃料電池セル管(図
1、3)と前記第一の供給室(図1、8)との接合部に
支持される。また、前記燃料電池セル管(図1、3)の
他端部である第二の支持部(図1、5)は、前記排出室
(図1、9)に開放されて接合され、前記燃料電池セル
管(図1、3)と前記排出室(図1、9)との接合部に
支持される。そして、前記燃料電池セル管(図1、3)
の発電部分は、前記第二の供給室(図1、18)に含ま
れている。
【0017】また、本発明の燃料電池システムは、容器
(図1、8+9+18)内の一方の端の近傍に設けられ
た第一の仕切板(図1、6)と、前記一方の端とで形成
され、第一のガス(図1、1)を供給する第一の供給室
(図1、8)と、前記容器(図1、8+9+18)内の
他方の端の近傍に設けられた第二の仕切板(図1、7)
と、前記他方の端とで形成され、前記第一のガス(図
1、1)を排出する排出室(図1、9)と、前記容器
(図1、8+9+18)内に前記第一の供給室(図1、
8)と前記排出室(図1、9)との間に隔離されて設け
られ、第二のガス(図1、2)を供給する第二の供給室
(図1、18)と、基体管の表面に燃料電池を形成した
燃料電池セル管(図1、3)とを具備する。そして、前
記燃料電池セル管(図1、3)の一端部である第一の支
持部(図1、4)は、前記第一の仕切板(図1、6)に
開放されて接合され、支持される。また、前記燃料電池
セル管(図1、3)の他端部である第二の支持部(図
1、5)は、前記第二の仕切板(図1、7)に開放され
て接合され、支持される。そして、前記燃料電池セル管
(図1、3)の発電部分は、前記第二の供給室(図1、
18)に含まれている。
(図1、8+9+18)内の一方の端の近傍に設けられ
た第一の仕切板(図1、6)と、前記一方の端とで形成
され、第一のガス(図1、1)を供給する第一の供給室
(図1、8)と、前記容器(図1、8+9+18)内の
他方の端の近傍に設けられた第二の仕切板(図1、7)
と、前記他方の端とで形成され、前記第一のガス(図
1、1)を排出する排出室(図1、9)と、前記容器
(図1、8+9+18)内に前記第一の供給室(図1、
8)と前記排出室(図1、9)との間に隔離されて設け
られ、第二のガス(図1、2)を供給する第二の供給室
(図1、18)と、基体管の表面に燃料電池を形成した
燃料電池セル管(図1、3)とを具備する。そして、前
記燃料電池セル管(図1、3)の一端部である第一の支
持部(図1、4)は、前記第一の仕切板(図1、6)に
開放されて接合され、支持される。また、前記燃料電池
セル管(図1、3)の他端部である第二の支持部(図
1、5)は、前記第二の仕切板(図1、7)に開放され
て接合され、支持される。そして、前記燃料電池セル管
(図1、3)の発電部分は、前記第二の供給室(図1、
18)に含まれている。
【0018】更に、本発明の燃料電池システムは、前記
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、2次元的に可動する
ように支持されている。
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、2次元的に可動する
ように支持されている。
【0019】更に、本発明の燃料電池システムは、前記
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、3次元的に可動する
ように支持されている。
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、3次元的に可動する
ように支持されている。
【0020】更に、本発明の燃料電池システムは、前記
第一の供給室(図1、8)は、前記第一のガス(図1、
1)を供給するガス供給口(図1、8−1)を具備す
る。また、前記排出室(図1、9)は、前記第一のガス
(図1、1)を排出するガス排出口(図1、9−1)を
具備する。そして、前記第一のガス(図1、1)は、前
記ガス供給口(図1、8−1)から前記第一の供給室
(図1、8)に供給され、前記燃料電池セル管(図1、
3)を通過し、前記排出室(図1、9)に入り、前記ガ
ス排出口(図1、9−1)から排出される。
第一の供給室(図1、8)は、前記第一のガス(図1、
1)を供給するガス供給口(図1、8−1)を具備す
る。また、前記排出室(図1、9)は、前記第一のガス
(図1、1)を排出するガス排出口(図1、9−1)を
具備する。そして、前記第一のガス(図1、1)は、前
記ガス供給口(図1、8−1)から前記第一の供給室
(図1、8)に供給され、前記燃料電池セル管(図1、
3)を通過し、前記排出室(図1、9)に入り、前記ガ
ス排出口(図1、9−1)から排出される。
【0021】更に、本発明の燃料電池システムは、前記
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、ベローズ(図2
(b)、15a/図3、15a/図4、5)で支持して
いる。
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、ベローズ(図2
(b)、15a/図3、15a/図4、5)で支持して
いる。
【0022】更に、本発明の燃料電池システムは、前記
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、金属板(図6
(a)、15b/図6(b)、15c/図7(a)、7
/図7(b)、7/図8(a)、15d/図8(b)、
15e)で支持している。
第一の支持部(図1、4)又は前記第二の支持部(図
1、5)のうち少なくとも一つは、金属板(図6
(a)、15b/図6(b)、15c/図7(a)、7
/図7(b)、7/図8(a)、15d/図8(b)、
15e)で支持している。
【0023】更に、本発明の燃料電池システムは、前記
第一のガス(図1、1)は燃料ガスであり、前記燃料電
池セル管(図1、3)の内側に供給される。また、前記
第二のガス(図1、2)は酸化剤ガスであり、前記燃料
電池セル管(図1、3)の外側に供給される。そして、
前記燃料ガス及び前記酸化剤ガスにより、前記燃料電池
セル管(図1、3)で発電を行なう。
第一のガス(図1、1)は燃料ガスであり、前記燃料電
池セル管(図1、3)の内側に供給される。また、前記
第二のガス(図1、2)は酸化剤ガスであり、前記燃料
電池セル管(図1、3)の外側に供給される。そして、
前記燃料ガス及び前記酸化剤ガスにより、前記燃料電池
セル管(図1、3)で発電を行なう。
【0024】更に、本発明の燃料電池システムは、前記
ベローズ(図2(b)、15a/図3、15a/図4、
5)が、前記第一のガス(図1、1)をスローにリーク
させる。
ベローズ(図2(b)、15a/図3、15a/図4、
5)が、前記第一のガス(図1、1)をスローにリーク
させる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明である燃料電池の実
施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。本実
施例において、筒型のうち円筒型の燃料電池の支持構造
について2点支持の構造を例に示して説明するが、複数
点で支持する他の筒型構造を有する燃料電池にも適用が
可能である。
施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。本実
施例において、筒型のうち円筒型の燃料電池の支持構造
について2点支持の構造を例に示して説明するが、複数
点で支持する他の筒型構造を有する燃料電池にも適用が
可能である。
【0026】なお、各実施例の説明及び図面において、
燃料電池にて発電した電力を取り出すための集電関連の
冶具や部品についての詳細は省略している。
燃料電池にて発電した電力を取り出すための集電関連の
冶具や部品についての詳細は省略している。
【0027】(実施例1)では、本発明である燃料電池
の第一の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図1は、本発明である燃料電池の第一の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図1の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
の第一の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図1は、本発明である燃料電池の第一の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図1の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
【0028】本発明においては、セルチューブ3は、供
給室8の供給側支持部4及び排出室9の排出側支持部5
の2点で支持されている。従って、従来(図9)の1点
支持と比較して、振動や衝撃に強い構造となる。また、
燃料ガス1は、供給室8からセルチューブ3に進入し、
排出室9へ排出されるという一方向(ワンスルー)のガ
スの流れである。従って、案内管が不用となり、従来の
場合(図10)と比較して、部品点数を減らせるので、
コストの削減と信頼性の向上が可能となる。以上の2点
が、前述の従来例(図10)と大きく異なる。
給室8の供給側支持部4及び排出室9の排出側支持部5
の2点で支持されている。従って、従来(図9)の1点
支持と比較して、振動や衝撃に強い構造となる。また、
燃料ガス1は、供給室8からセルチューブ3に進入し、
排出室9へ排出されるという一方向(ワンスルー)のガ
スの流れである。従って、案内管が不用となり、従来の
場合(図10)と比較して、部品点数を減らせるので、
コストの削減と信頼性の向上が可能となる。以上の2点
が、前述の従来例(図10)と大きく異なる。
【0029】以下に各構成を詳細に説明する。燃料電池
セル管としてのセルチューブ3は、多孔質セラミックス
の基体管の外周面に燃料電池薄膜を形成された、燃料電
池を構成する円筒型の管である。セルチューブ3は、一
端側を供給室8(後述)に、他端側を排出室9(後述)
に嵌合され、支持されている。そして、一端側が供給室
8(後述)と、他端側が排出室9(後述)とガスの出入
りが出来るように開放されている。材質は、ジルコニア
である。基体管の長手方向の一定の幅毎に、外周面上に
燃料極、電解質、空気極が順に積層され、セルを形成し
ている。それぞれのセル同士は、インターコネクタ膜で
接合されている。燃料ガス1が、セルチューブ3内部に
供給され、基体管の厚み方向に孔中を拡散し燃料極に達
し、セルチューブ3の外側を流れる酸化剤ガス2と共に
発電に寄与する。
セル管としてのセルチューブ3は、多孔質セラミックス
の基体管の外周面に燃料電池薄膜を形成された、燃料電
池を構成する円筒型の管である。セルチューブ3は、一
端側を供給室8(後述)に、他端側を排出室9(後述)
に嵌合され、支持されている。そして、一端側が供給室
8(後述)と、他端側が排出室9(後述)とガスの出入
りが出来るように開放されている。材質は、ジルコニア
である。基体管の長手方向の一定の幅毎に、外周面上に
燃料極、電解質、空気極が順に積層され、セルを形成し
ている。それぞれのセル同士は、インターコネクタ膜で
接合されている。燃料ガス1が、セルチューブ3内部に
供給され、基体管の厚み方向に孔中を拡散し燃料極に達
し、セルチューブ3の外側を流れる酸化剤ガス2と共に
発電に寄与する。
【0030】第一の支持部としての供給側支持部4は、
セルチューブ3が、供給室8(後述)の供給側管板6に
おいて、支持されている場所である。通常、固定的に支
持されている。また、供給室8の燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2との間のガスシールの役割も果たす。詳細は後述す
る。
セルチューブ3が、供給室8(後述)の供給側管板6に
おいて、支持されている場所である。通常、固定的に支
持されている。また、供給室8の燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2との間のガスシールの役割も果たす。詳細は後述す
る。
【0031】第二の支持部としての排出側支持部5は、
セルチューブ3が、排出室9(後述)の排出側管板7に
おいて、支持されている場所である。可動であり、セル
チューブ3の位置が多少ずれたり振動が起きても、その
ずれや振動を吸収し、セルの損傷を防ぐように支持され
ている。また、排出室9の燃料ガス1と酸化剤ガス2と
の間のガスシールの役割も果たす。詳細は後述する。
セルチューブ3が、排出室9(後述)の排出側管板7に
おいて、支持されている場所である。可動であり、セル
チューブ3の位置が多少ずれたり振動が起きても、その
ずれや振動を吸収し、セルの損傷を防ぐように支持され
ている。また、排出室9の燃料ガス1と酸化剤ガス2と
の間のガスシールの役割も果たす。詳細は後述する。
【0032】第一の供給室としての供給室8は、セルチ
ューブ3の上端(一端)の上部にあり、中空の直方体又
は円柱状の形をしているガス分配室である。本実施例で
は、直方体である。内部にガスの流れを整える整流板の
ような機構(図示せず)が付属している場合も有る。底
面は供給側管板6(後述)であり、セルチューブ3が取
付けられている。セルチューブ3は、供給室8に入った
燃料ガス1がセルチューブ3へ供給されるように供給側
管板6と連結、接合している。複数存在する各セルチュ
ーブ3へ、均等に燃料ガス1を供給する。それと共に、
各セルチューブ3の支持も行なう、金属製の室である。
そして、ガスの供給を受けるためのガス供給口8−1を
有する。ガスは燃料ガス1(後述)である。
ューブ3の上端(一端)の上部にあり、中空の直方体又
は円柱状の形をしているガス分配室である。本実施例で
は、直方体である。内部にガスの流れを整える整流板の
ような機構(図示せず)が付属している場合も有る。底
面は供給側管板6(後述)であり、セルチューブ3が取
付けられている。セルチューブ3は、供給室8に入った
燃料ガス1がセルチューブ3へ供給されるように供給側
管板6と連結、接合している。複数存在する各セルチュ
ーブ3へ、均等に燃料ガス1を供給する。それと共に、
各セルチューブ3の支持も行なう、金属製の室である。
そして、ガスの供給を受けるためのガス供給口8−1を
有する。ガスは燃料ガス1(後述)である。
【0033】排出室9は、セルチューブ3の下端(他
端)の下部にあり、中空の直方体又は円柱状の形をして
いるガス分配室である。本実施例では、直方体である。
内部にガスの流れを整える整流板のような機構(図示せ
ず)が付属している場合も有る。上部の天板は排出側管
板7(後述)であり、セルチューブ3が取付けられてい
る。セルチューブ3は、セルチューブ3から排出される
使用済み燃料ガス1を収集可能なように排出側管板7と
連結、接合している。それと共に、セルの支持も行な
う、金属製の室である。そして、ガスの排出を行なうた
めのガス排出口9−1を有する。ガスは燃料ガス1(後
述)である。
端)の下部にあり、中空の直方体又は円柱状の形をして
いるガス分配室である。本実施例では、直方体である。
内部にガスの流れを整える整流板のような機構(図示せ
ず)が付属している場合も有る。上部の天板は排出側管
板7(後述)であり、セルチューブ3が取付けられてい
る。セルチューブ3は、セルチューブ3から排出される
使用済み燃料ガス1を収集可能なように排出側管板7と
連結、接合している。それと共に、セルの支持も行な
う、金属製の室である。そして、ガスの排出を行なうた
めのガス排出口9−1を有する。ガスは燃料ガス1(後
述)である。
【0034】第一の仕切板としての供給側管板6は、供
給室8の底面の板であり、セルチューブ3を接続するた
めの穴が(セルチューブ3の数だけ)開口している。セ
ルチューブ3と、セルチューブ3の上端側(一端側)で
ガスの出入りが出来るように連結し、接合している。そ
して、1本又は複数のセルチューブ3を強固に支持して
いる、金属製の板である。なお、高温側(セルチューブ
3側)に、断熱材や耐火材を貼り付けることにより、金
属の耐高温性を上げることも可能である。それにより、
金属の材質を下げ、コストを低減できる。
給室8の底面の板であり、セルチューブ3を接続するた
めの穴が(セルチューブ3の数だけ)開口している。セ
ルチューブ3と、セルチューブ3の上端側(一端側)で
ガスの出入りが出来るように連結し、接合している。そ
して、1本又は複数のセルチューブ3を強固に支持して
いる、金属製の板である。なお、高温側(セルチューブ
3側)に、断熱材や耐火材を貼り付けることにより、金
属の耐高温性を上げることも可能である。それにより、
金属の材質を下げ、コストを低減できる。
【0035】第二の仕切板としての排出側管板7は、排
出室9の上部の天板であり、セルチューブ3を接続する
ための穴が(セルチューブ3の数だけ)開口している。
また、セルチューブ3とセルチューブ3の下端側(他端
側)でガスの出入りが出来るように排出側支持部5を介
して連結し、可動的に接合している。そして、1本又は
複数のセルチューブ3を支持している、金属製の板であ
る。なお、高温側(セルチューブ3側)に、断熱材や耐
火材を貼り付けることにより、金属の耐高温性を上げる
ことも可能である。それにより、金属の材質を下げ、コ
ストを低減できる。
出室9の上部の天板であり、セルチューブ3を接続する
ための穴が(セルチューブ3の数だけ)開口している。
また、セルチューブ3とセルチューブ3の下端側(他端
側)でガスの出入りが出来るように排出側支持部5を介
して連結し、可動的に接合している。そして、1本又は
複数のセルチューブ3を支持している、金属製の板であ
る。なお、高温側(セルチューブ3側)に、断熱材や耐
火材を貼り付けることにより、金属の耐高温性を上げる
ことも可能である。それにより、金属の材質を下げ、コ
ストを低減できる。
【0036】第二の供給室としての酸化剤供給室18
は、供給室8と排出室9との間にあり、セルチューブ3
を含んでいる。セルチューブ3に酸化剤ガスを供給する
部屋である。
は、供給室8と排出室9との間にあり、セルチューブ3
を含んでいる。セルチューブ3に酸化剤ガスを供給する
部屋である。
【0037】なお、第一のガスとしての燃料ガス1は、
水素、メタン、あるいは、プロパン等の有機炭化水素の
改質ガスと水蒸気との混合ガスである。また、第二のガ
スとしての酸化剤ガスは、酸素、空気、あるいはそれら
を含む混合ガスである。
水素、メタン、あるいは、プロパン等の有機炭化水素の
改質ガスと水蒸気との混合ガスである。また、第二のガ
スとしての酸化剤ガスは、酸素、空気、あるいはそれら
を含む混合ガスである。
【0038】次に、図2を参照して、供給側支持部4及
び排出側支持部5について説明する。図2(a)は、供
給側支持部4及びその周辺部を示す図(断面図)であ
る。セルチューブ3(の上端側(一端側))、供給側管
板6(の供給側支持部4近傍)、供給側集電キャップ1
1、押えリング12、供給側シールリング13からな
る。供給側支持部4は、従来と同様に、シールリング1
3を強固に支持する部分である。
び排出側支持部5について説明する。図2(a)は、供
給側支持部4及びその周辺部を示す図(断面図)であ
る。セルチューブ3(の上端側(一端側))、供給側管
板6(の供給側支持部4近傍)、供給側集電キャップ1
1、押えリング12、供給側シールリング13からな
る。供給側支持部4は、従来と同様に、シールリング1
3を強固に支持する部分である。
【0039】供給側集電キャップ11は、セルチューブ
3の上端(一端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ニッケル
などの金属を使用し、その上部に取出し電線を接続す
る。
3の上端(一端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ニッケル
などの金属を使用し、その上部に取出し電線を接続す
る。
【0040】供給側シールリング13は、セルチューブ
3を供給側管板6に取り付ける際、供給側管板6の孔と
セルチューブ3との間の隙間を埋め、セルチューブ3を
供給側管板6に強固に支持させるための環状の部材であ
る。それと同時に、供給室8の燃料ガス1と、供給室8
の外側の酸化剤ガス2との間をガスシールするためのシ
ール部材でもある。セルチューブと同程度の熱膨張率を
有する、例えばアルミナやジルコニア、マグネシアスピ
ネルのようなセラミックス製である。
3を供給側管板6に取り付ける際、供給側管板6の孔と
セルチューブ3との間の隙間を埋め、セルチューブ3を
供給側管板6に強固に支持させるための環状の部材であ
る。それと同時に、供給室8の燃料ガス1と、供給室8
の外側の酸化剤ガス2との間をガスシールするためのシ
ール部材でもある。セルチューブと同程度の熱膨張率を
有する、例えばアルミナやジルコニア、マグネシアスピ
ネルのようなセラミックス製である。
【0041】押えリング12は、供給側シールリング1
3の上部にある環状の部材である。供給側シールリング
13を供給側管板6及びセルチューブ3の隙間に押し込
めるための押え部材として使用される。ステンレスなど
の金属、又は、セラミックス製である。
3の上部にある環状の部材である。供給側シールリング
13を供給側管板6及びセルチューブ3の隙間に押し込
めるための押え部材として使用される。ステンレスなど
の金属、又は、セラミックス製である。
【0042】セルチューブ3は、図1で説明したセルチ
ューブ3と同一であるので説明は省略する。ただし、図
中には、燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示し
ていない。供給側管板6は、図1で示した供給側管板6
と同一であるので説明は省略する。
ューブ3と同一であるので説明は省略する。ただし、図
中には、燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示し
ていない。供給側管板6は、図1で示した供給側管板6
と同一であるので説明は省略する。
【0043】図2(b)は、排出側支持部5及びその周
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5近
傍)、排出側集電キャップ14、チューブ側取付部15
a−1と可動部15a−2と管板側取付部15a−3と
を有する可動支持体A15a、排出側シールリング16
からなる。排出側支持部5は、従来に無かった部分であ
り、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動である。
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5近
傍)、排出側集電キャップ14、チューブ側取付部15
a−1と可動部15a−2と管板側取付部15a−3と
を有する可動支持体A15a、排出側シールリング16
からなる。排出側支持部5は、従来に無かった部分であ
り、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動である。
【0044】排出側集電キャップ14は、セルチューブ
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ニッケル
などの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ニッケル
などの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
【0045】可動支持体A15aは、チューブ側取付部
15a−1と可動部15a−2と管板側取付部15a−
3とを有し、セルチューブ3の下端(他端)を排出側管
板7に可動的に支持させるための、ベローズである。可
動支持体A15aは、側面の可動部15a−2が蛇腹状
の円柱で、セルチューブ3の円筒直径よりも直径が大き
い。
15a−1と可動部15a−2と管板側取付部15a−
3とを有し、セルチューブ3の下端(他端)を排出側管
板7に可動的に支持させるための、ベローズである。可
動支持体A15aは、側面の可動部15a−2が蛇腹状
の円柱で、セルチューブ3の円筒直径よりも直径が大き
い。
【0046】可動支持体A15aは、セルチューブ3と
同軸をなし、セルチューブ3の下端(他端)を囲むよう
に配置される。そして、可動支持体A15aの下端(他
端)のチューブ側取付部15a−1とセルチューブ3の
下端(他端)の排出側シールリング16(後述)とが同
軸をなして、チューブ側取付部15a−1で接合してい
る。接合方法は、絶縁体製のネジによるネジ止めなどで
ある。ガスがリークしないようにする。また、可動支持
体A15aの上端(一端)の管板側取付部15a−3
は、排出側管板7と、セルチューブ3が排出側管板7を
貫通する孔を囲むように同軸をなして接合している。接
合方法は、溶接やネジ止めなどである。
同軸をなし、セルチューブ3の下端(他端)を囲むよう
に配置される。そして、可動支持体A15aの下端(他
端)のチューブ側取付部15a−1とセルチューブ3の
下端(他端)の排出側シールリング16(後述)とが同
軸をなして、チューブ側取付部15a−1で接合してい
る。接合方法は、絶縁体製のネジによるネジ止めなどで
ある。ガスがリークしないようにする。また、可動支持
体A15aの上端(一端)の管板側取付部15a−3
は、排出側管板7と、セルチューブ3が排出側管板7を
貫通する孔を囲むように同軸をなして接合している。接
合方法は、溶接やネジ止めなどである。
【0047】ベローズは、その可動部15a−2の伸縮
自在性により、上下方向に可動である他、蛇腹の形状に
より前後左右の横方向や、斜め上方又は下方の方向にも
可動である。また、ベローズは、その可動部15a−2
の緩衝性により、振動や衝撃を緩和、吸収することが出
来る。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側管板
7に支持される。可動支持体A15aは、それと同時
に、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側
の酸化剤ガス2との間をガスシールするためのシール部
材でもある。金属性である。
自在性により、上下方向に可動である他、蛇腹の形状に
より前後左右の横方向や、斜め上方又は下方の方向にも
可動である。また、ベローズは、その可動部15a−2
の緩衝性により、振動や衝撃を緩和、吸収することが出
来る。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側管板
7に支持される。可動支持体A15aは、それと同時
に、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側
の酸化剤ガス2との間をガスシールするためのシール部
材でもある。金属性である。
【0048】排出側シールリング16は、可動支持体A
15aの下端(他端)のチューブ側取付部15a−1と
排出側集電キャップ14との間にある。セルチューブ3
を供給側管板6に、可動支持体A15aにより支持させ
る際、可動支持体A15aと排出側集電キャップ14と
を電気的に絶縁させるために用いる。それと同時に、排
出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側の酸化
剤ガス2との間をガスシールするためのシール部材でも
ある。アルミナやジルコニアのようなセラミックス製で
ある。
15aの下端(他端)のチューブ側取付部15a−1と
排出側集電キャップ14との間にある。セルチューブ3
を供給側管板6に、可動支持体A15aにより支持させ
る際、可動支持体A15aと排出側集電キャップ14と
を電気的に絶縁させるために用いる。それと同時に、排
出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側の酸化
剤ガス2との間をガスシールするためのシール部材でも
ある。アルミナやジルコニアのようなセラミックス製で
ある。
【0049】セルチューブ3は、図1で説明したセルチ
ューブ3と同一であるので説明は省略する。ただし、図
中には、燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示し
ていない。排出側管板7は、図1で示した排出側管板7
と同一であるので説明は省略する。
ューブ3と同一であるので説明は省略する。ただし、図
中には、燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示し
ていない。排出側管板7は、図1で示した排出側管板7
と同一であるので説明は省略する。
【0050】では、本発明である燃料電池の第一の実施
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図1
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、酸化剤供給室
18内のセルチューブ3の外周面に沿って酸素や空気の
ような酸化剤ガス2が供給される。そうすると、燃料ガ
ス1は、各セルチューブ3に対してばらつきの無い流量
で流入して、基体管内を一方向に流れる。すなわち、セ
ルチューブ3の一端側(上端側)から他端側(下端側)
へ向かって一方向に流通する(ワンスルー)。そして、
燃料ガス1と酸化剤ガス2がセルチューブ3の燃料電池
薄膜(図示せず)で電気化学的に反応して電力を発生
し、当該電力が集電キャップ(供給側集電キャップ11
及び排出側集電キャップ14)を介して外部に取出され
る。
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図1
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、酸化剤供給室
18内のセルチューブ3の外周面に沿って酸素や空気の
ような酸化剤ガス2が供給される。そうすると、燃料ガ
ス1は、各セルチューブ3に対してばらつきの無い流量
で流入して、基体管内を一方向に流れる。すなわち、セ
ルチューブ3の一端側(上端側)から他端側(下端側)
へ向かって一方向に流通する(ワンスルー)。そして、
燃料ガス1と酸化剤ガス2がセルチューブ3の燃料電池
薄膜(図示せず)で電気化学的に反応して電力を発生
し、当該電力が集電キャップ(供給側集電キャップ11
及び排出側集電キャップ14)を介して外部に取出され
る。
【0051】発電に供された燃料ガス1の内、余った燃
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
【0052】原則的に、図1に示すような、セルチュー
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間で温度差が生じた場
合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部4の
鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることがあり
うる。しかしその場合でも、可動支持体A15a(ベロ
ーズ)の伸縮自在性により、その上下方向や前後左右の
横方向、斜め上方又は下方位置のずれを吸収できるの
で、セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間で温度差が生じた場
合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部4の
鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることがあり
うる。しかしその場合でも、可動支持体A15a(ベロ
ーズ)の伸縮自在性により、その上下方向や前後左右の
横方向、斜め上方又は下方位置のずれを吸収できるの
で、セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
【0053】本発明では、供給側支持部4と排出側支持
部5との二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの
支持であった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上して
いる。加えて、可動支持体A15a(ベローズ)を用い
ているので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃
や振動に対しても、可動支持体A15aの可動部15a
−2の緩衝性により、それらを緩和、吸収することが出
来る。すなわち、構造的に強く、セルチューブ3が破損
し難く、損傷を受けることが無い。
部5との二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの
支持であった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上して
いる。加えて、可動支持体A15a(ベローズ)を用い
ているので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃
や振動に対しても、可動支持体A15aの可動部15a
−2の緩衝性により、それらを緩和、吸収することが出
来る。すなわち、構造的に強く、セルチューブ3が破損
し難く、損傷を受けることが無い。
【0054】また、ガスは、一方向に流れるだけで良い
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
【0055】加えて、ガスが一方向に流れるので、セル
チューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置
することが可能となる。従って、セルチューブ3の本数
を増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従
来型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化
かつ簡略化することが出来る。
チューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置
することが可能となる。従って、セルチューブ3の本数
を増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従
来型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化
かつ簡略化することが出来る。
【0056】また。、図2(b)に示す排出側支持部5
について、図3に示すような構造にすることも可能であ
る。この場合、可動支持体A15a(ベローズ)は、チ
ューブ側取付部15a−1において排出側集電キャップ
14に溶接で取付けられる。また、管板側取付部15a
−3において、ボルト24で固定される。ボルト24は
金属性の場合、図3に示すように、絶縁体のリングであ
る絶縁体A22(ベローズと同軸をなし、排出側管板7
のセルチューブ3を通す孔の直径以上の内径を有し、ボ
ルト24用の排出側管板7のネジ穴を覆うような形状、
ただし、ボルト24用のネジ穴部に当たる位置には、絶
縁体A22に孔が開いている)と、ボルト24が管板側
取付部15a−3でベローズ(15a−2)に接触しな
いための絶縁体のワッシャーである絶縁体B23とを用
いて固定される。また、絶縁体のボルトを用いると、絶
縁体B23は省略できる。絶縁体は、アルミナやジルコ
ニアのようなセラミックスを用いる。
について、図3に示すような構造にすることも可能であ
る。この場合、可動支持体A15a(ベローズ)は、チ
ューブ側取付部15a−1において排出側集電キャップ
14に溶接で取付けられる。また、管板側取付部15a
−3において、ボルト24で固定される。ボルト24は
金属性の場合、図3に示すように、絶縁体のリングであ
る絶縁体A22(ベローズと同軸をなし、排出側管板7
のセルチューブ3を通す孔の直径以上の内径を有し、ボ
ルト24用の排出側管板7のネジ穴を覆うような形状、
ただし、ボルト24用のネジ穴部に当たる位置には、絶
縁体A22に孔が開いている)と、ボルト24が管板側
取付部15a−3でベローズ(15a−2)に接触しな
いための絶縁体のワッシャーである絶縁体B23とを用
いて固定される。また、絶縁体のボルトを用いると、絶
縁体B23は省略できる。絶縁体は、アルミナやジルコ
ニアのようなセラミックスを用いる。
【0057】また、図1〜図3で示した、排出側支持部
5のベローズは、セルチューブ3の下端部(他端部)の
外側を覆うように取付けられている。しかし、図4に示
すように、ベローズをセルチューブ3の内側に、セルチ
ューブと同軸をなして取付けることも可能である。その
際、図3の取付け方法と同様に、チューブ側取付け部1
5a−1は溶接で行ない、管板側取付部15a−3は絶
縁を考慮した上述のボルト締めで行なう。
5のベローズは、セルチューブ3の下端部(他端部)の
外側を覆うように取付けられている。しかし、図4に示
すように、ベローズをセルチューブ3の内側に、セルチ
ューブと同軸をなして取付けることも可能である。その
際、図3の取付け方法と同様に、チューブ側取付け部1
5a−1は溶接で行ない、管板側取付部15a−3は絶
縁を考慮した上述のボルト締めで行なう。
【0058】ベローズは金属性なので、第二の供給室に
供給される酸化剤ガス2により酸化される恐れがある。
それに対する対策として、図2(b)又は図3におい
て、可動支持体A15aの取付部(15a−1又は15
a−3)をネジ又はボルト締めしていた場合、それらを
少し緩める方法がある。すなわち、燃料ガス1(還元剤
ガス)をスローリークさせることにより、可動支持体A
15a(ベローズ)が曝される酸化雰囲気を緩和する。
そうすることにより、ベローズの酸化による劣化を防止
することが可能となる。もしネジ止めしていない場合に
は、ベローズの一部に非常に小さな孔を開口しガスをス
ローリークさせる方法も可能である。
供給される酸化剤ガス2により酸化される恐れがある。
それに対する対策として、図2(b)又は図3におい
て、可動支持体A15aの取付部(15a−1又は15
a−3)をネジ又はボルト締めしていた場合、それらを
少し緩める方法がある。すなわち、燃料ガス1(還元剤
ガス)をスローリークさせることにより、可動支持体A
15a(ベローズ)が曝される酸化雰囲気を緩和する。
そうすることにより、ベローズの酸化による劣化を防止
することが可能となる。もしネジ止めしていない場合に
は、ベローズの一部に非常に小さな孔を開口しガスをス
ローリークさせる方法も可能である。
【0059】なお、本実施例においては、図1の上部か
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
【0060】(実施例2)では、本発明である燃料電池
の第二の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図5は、本発明である燃料電池の第二の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図5の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
の第二の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図5は、本発明である燃料電池の第二の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図5の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
【0061】また、図6に排出側支持部5びその周辺部
の構成を示す。セルチューブ3(の下端側(他端
側))、排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、排出
側集電キャップ14、シール部15b−1及び保持部1
5b−2を有する可動支持体B15b、充填材17から
なる。排出側支持部5は、従来に無かった部分であり、
かつ、供給側支持部4とは異なり、可動である。本実施
例においては、排出側支持部5の構造が、図6に示すよ
うな可動支持体を用いる点が、実施例1と異なる。供給
側支持部4は同じ構造なので説明は省略する。
の構成を示す。セルチューブ3(の下端側(他端
側))、排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、排出
側集電キャップ14、シール部15b−1及び保持部1
5b−2を有する可動支持体B15b、充填材17から
なる。排出側支持部5は、従来に無かった部分であり、
かつ、供給側支持部4とは異なり、可動である。本実施
例においては、排出側支持部5の構造が、図6に示すよ
うな可動支持体を用いる点が、実施例1と異なる。供給
側支持部4は同じ構造なので説明は省略する。
【0062】以下に各構成を詳細に説明する。図5にお
けるセルチューブ3、供給側支持部4、排出側支持部
5、供給側管板6、排出側管板7、供給室8、排出室
9、酸化剤供給室18は、実施例1での図1に示すセル
チューブ3、供給側支持部4、排出側支持部5、供給側
管板6、排出側管板7、ガス供給口8−1を有する供給
室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、酸化剤供給
室18と同様であるので、その説明を省略する。
けるセルチューブ3、供給側支持部4、排出側支持部
5、供給側管板6、排出側管板7、供給室8、排出室
9、酸化剤供給室18は、実施例1での図1に示すセル
チューブ3、供給側支持部4、排出側支持部5、供給側
管板6、排出側管板7、ガス供給口8−1を有する供給
室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、酸化剤供給
室18と同様であるので、その説明を省略する。
【0063】次に、図2(a)及び図6を参照して、供
給側支持部4及び排出側支持部5について説明する。図
2(a)は、供給側支持部4及びその周辺部を示す図
(断面図)である。図2(a)におけるセルチューブ3
(の上端側(一端側))、供給側管板6(の供給側支持
部4近傍)、供給側集電キャップ11、押えリング1
2、供給側シールリング13は、実施例1と同様である
ので、その説明を省略する。
給側支持部4及び排出側支持部5について説明する。図
2(a)は、供給側支持部4及びその周辺部を示す図
(断面図)である。図2(a)におけるセルチューブ3
(の上端側(一端側))、供給側管板6(の供給側支持
部4近傍)、供給側集電キャップ11、押えリング1
2、供給側シールリング13は、実施例1と同様である
ので、その説明を省略する。
【0064】図6(a)は、排出側支持部5及びその周
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5近
傍)、排出側集電キャップ14、シール部15b−1及
び保持部15b−2を有する可動支持体B15b、充填
材17からなる。排出側支持部5は、従来に無かった部
分であり、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動であ
る。
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5近
傍)、排出側集電キャップ14、シール部15b−1及
び保持部15b−2を有する可動支持体B15b、充填
材17からなる。排出側支持部5は、従来に無かった部
分であり、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動であ
る。
【0065】排出側集電キャップ14は、セルチューブ
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ステンレ
スなどの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ステンレ
スなどの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
【0066】可動支持体B15bは、シール部15b−
1及び保持部15b−2を有し、セルチューブ3の下端
(他端)を排出側管板7に可動的に支持させるための、
薄い金属板である。可動支持体B15bは、薄いリング
状の金属板である。
1及び保持部15b−2を有し、セルチューブ3の下端
(他端)を排出側管板7に可動的に支持させるための、
薄い金属板である。可動支持体B15bは、薄いリング
状の金属板である。
【0067】可動支持体B15bのリングの内径は、セ
ルチューブ3の直径よりも若干小さい程度である。すな
わち、図5(a)で示すように可動支持体B15bにセ
ルチューブ3を通した時、可動支持体B15bの穴部の
内周部分が、セルチューブ3を通した方向に内側に変形
し、セルチューブ3の外周部と可動支持体B15bの内
側部分が密着する程度である。可動支持体B15bの内
側部分であるシール部15b−1は、セルチューブ3と
密接する際、上方(供給室側)への湾曲に伴うシール部
15b−1の弾性力により密着し、ガスシール性を発揮
する。それと同時に、保持部15b−2及びシール部1
5b−1の弾性力により可動性、振動及び衝撃吸収性が
発揮される。
ルチューブ3の直径よりも若干小さい程度である。すな
わち、図5(a)で示すように可動支持体B15bにセ
ルチューブ3を通した時、可動支持体B15bの穴部の
内周部分が、セルチューブ3を通した方向に内側に変形
し、セルチューブ3の外周部と可動支持体B15bの内
側部分が密着する程度である。可動支持体B15bの内
側部分であるシール部15b−1は、セルチューブ3と
密接する際、上方(供給室側)への湾曲に伴うシール部
15b−1の弾性力により密着し、ガスシール性を発揮
する。それと同時に、保持部15b−2及びシール部1
5b−1の弾性力により可動性、振動及び衝撃吸収性が
発揮される。
【0068】外径は、排出側管板7のセルチューブ3を
通す穴の直径よりもやや大きい程度である。すなわち、
排出側管板7と可動支持体B15bの保持部15b−2
(可動支持体B15bのシール部15b−1以外の部
分)との重なり部分で、可動支持体B15bを排出側管
板7に適切な手法(ねじ止め、溶接、ハンダ、接着等)
で取付け可能な程度である。ステンレスなどの金属を使
用する。
通す穴の直径よりもやや大きい程度である。すなわち、
排出側管板7と可動支持体B15bの保持部15b−2
(可動支持体B15bのシール部15b−1以外の部
分)との重なり部分で、可動支持体B15bを排出側管
板7に適切な手法(ねじ止め、溶接、ハンダ、接着等)
で取付け可能な程度である。ステンレスなどの金属を使
用する。
【0069】可動支持体B15bの薄い金属板は、その
伸縮自在性により、上下方向に可動である他、前後左右
の横方向や、斜め方向についてもある程度の範囲まで可
動である。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側
管板7に支持される。また、可動支持体B15bは、そ
れと同時に、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室
9の外側の酸化剤ガス2との間をガスシールするための
シール部材でもある。
伸縮自在性により、上下方向に可動である他、前後左右
の横方向や、斜め方向についてもある程度の範囲まで可
動である。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側
管板7に支持される。また、可動支持体B15bは、そ
れと同時に、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室
9の外側の酸化剤ガス2との間をガスシールするための
シール部材でもある。
【0070】充填材17は、セルチューブ3と可動支持
体B15bとが接触する付近の隙間がある可能性がある
領域に充填されるガスシール材である。その隙間を埋
め、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側
の酸化剤ガス2との間をガスシールする。その周辺の最
高使用温度に合わせたハンダや、最高使用温度がそれほ
ど高く無い場合には、樹脂などが使用できる。
体B15bとが接触する付近の隙間がある可能性がある
領域に充填されるガスシール材である。その隙間を埋
め、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側
の酸化剤ガス2との間をガスシールする。その周辺の最
高使用温度に合わせたハンダや、最高使用温度がそれほ
ど高く無い場合には、樹脂などが使用できる。
【0071】セルチューブ3は、図5のセルチューブ3
と同一であるので説明は省略する。ただし、図中には、
燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示していな
い。排出側管板7は、図5の排出側管板7と同一である
ので説明は省略する。
と同一であるので説明は省略する。ただし、図中には、
燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示していな
い。排出側管板7は、図5の排出側管板7と同一である
ので説明は省略する。
【0072】では、本発明である燃料電池の第二の実施
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図5
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、酸化剤供給室
18内のセルチューブ3の外周面に沿って酸素や空気の
ような酸化剤ガス2が供給される。そうすると、燃料ガ
ス1は、各セルチューブ3に対してばらつきの無い流量
で流入して、基体管内を一方向に流れる。すなわち、セ
ルチューブ3の一端側(上端側)から他端側(下端側)
へ向かって一方向に流通する(ワンスルー)。そして、
燃料ガス1と酸化剤ガス2がセルチューブ3の燃料電池
薄膜(図示せず)で電気化学的に反応して電力を発生
し、当該電力が集電キャップ(供給側集電キャップ11
及び排出側集電キャップ14)を介して外部に取出され
る。
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図5
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、酸化剤供給室
18内のセルチューブ3の外周面に沿って酸素や空気の
ような酸化剤ガス2が供給される。そうすると、燃料ガ
ス1は、各セルチューブ3に対してばらつきの無い流量
で流入して、基体管内を一方向に流れる。すなわち、セ
ルチューブ3の一端側(上端側)から他端側(下端側)
へ向かって一方向に流通する(ワンスルー)。そして、
燃料ガス1と酸化剤ガス2がセルチューブ3の燃料電池
薄膜(図示せず)で電気化学的に反応して電力を発生
し、当該電力が集電キャップ(供給側集電キャップ11
及び排出側集電キャップ14)を介して外部に取出され
る。
【0073】発電に供された燃料ガス1の内、余った燃
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
【0074】原則的に、図5に示すような、セルチュー
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間などで温度差が生じ
た場合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部
4の鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることが
ありうる。しかしその場合でも、可動支持体B15b
(薄い金属板)の伸縮自在性により、その上下方向や前
後左右の横方向、斜め上方又は下方位置のずれを吸収で
きるので、セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間などで温度差が生じ
た場合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部
4の鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることが
ありうる。しかしその場合でも、可動支持体B15b
(薄い金属板)の伸縮自在性により、その上下方向や前
後左右の横方向、斜め上方又は下方位置のずれを吸収で
きるので、セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
【0075】また、供給側支持部4と排出側支持部5と
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、可動支持体B15b(薄い金属板)を用いてい
るので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振
動に対しても、可動支持体B15b(薄い金属板)の緩
衝性により、それらを緩和、吸収することが出来る。す
なわち、構造的に強く、セルチューブ3が破損し難く、
損傷を受けることが無い。
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、可動支持体B15b(薄い金属板)を用いてい
るので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振
動に対しても、可動支持体B15b(薄い金属板)の緩
衝性により、それらを緩和、吸収することが出来る。す
なわち、構造的に強く、セルチューブ3が破損し難く、
損傷を受けることが無い。
【0076】また、ガスは、一方向に流れるだけで良い
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
【0077】また、ガスが一方向に流れるので、セルチ
ューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置す
ることが可能となる。従って、セルチューブ3の本数を
増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従来
型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化か
つ簡略化することが出来る。
ューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置す
ることが可能となる。従って、セルチューブ3の本数を
増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従来
型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化か
つ簡略化することが出来る。
【0078】また、本実施例において、図6(a)のほ
かに、図6(b)のような構造でも、同様の効果を得る
ことが可能である。図6(b)は、排出側支持部5及び
その周辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3
(の下端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持
部5近傍)、排出側集電キャップ14、シール部15c
−1及び保持部15c−2を有する可動支持体C15
c、充填材17からなる。可動支持体C15cのシール
部15c−1の反る方向が、可動支持体B15bと逆で
ある点が、本実施例と異なる。しかし、基本的な構成及
び効果は同様である。
かに、図6(b)のような構造でも、同様の効果を得る
ことが可能である。図6(b)は、排出側支持部5及び
その周辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3
(の下端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持
部5近傍)、排出側集電キャップ14、シール部15c
−1及び保持部15c−2を有する可動支持体C15
c、充填材17からなる。可動支持体C15cのシール
部15c−1の反る方向が、可動支持体B15bと逆で
ある点が、本実施例と異なる。しかし、基本的な構成及
び効果は同様である。
【0079】なお、本実施例においては、図5の上部か
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
【0080】(実施例3)次に、本発明である燃料電池
の第三の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図5は、本発明である燃料電池の第三の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図5の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
の第三の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図5は、本発明である燃料電池の第三の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図5の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
【0081】また、図7は排出側支持部5びその周辺部
の構成を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の
下端側(他端側))、シール部7−1及び保持部7−2
を有する排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、排出
側集電キャップ14、充填材17からなる。排出側支持
部5は、従来に無かった部分であり、かつ、供給側支持
部4とは異なり、可動である。本実施例においては、排
出側支持部5の構造が、図7に示すような可動支持体を
用いる点が、実施例1と異なる。供給側支持部4は同じ
なので説明は省略する。
の構成を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の
下端側(他端側))、シール部7−1及び保持部7−2
を有する排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、排出
側集電キャップ14、充填材17からなる。排出側支持
部5は、従来に無かった部分であり、かつ、供給側支持
部4とは異なり、可動である。本実施例においては、排
出側支持部5の構造が、図7に示すような可動支持体を
用いる点が、実施例1と異なる。供給側支持部4は同じ
なので説明は省略する。
【0082】以下に各構成を詳細に説明する。図5にお
けるセルチューブ3、供給側支持部4、排出側支持部
5、供給側管板6、排出側管板7、供給室8、排出室
9、酸化剤供給室18は、実施例1での図1に示すセル
チューブ3、供給側支持部4、排出側支持部5、供給側
管板6、排出側管板7、ガス供給口8−1を有する供給
室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、酸化剤供給
室18と同様であるので、その説明を省略する。排出側
管板7は、一部異なる点があるので、その点のみ後述す
る。
けるセルチューブ3、供給側支持部4、排出側支持部
5、供給側管板6、排出側管板7、供給室8、排出室
9、酸化剤供給室18は、実施例1での図1に示すセル
チューブ3、供給側支持部4、排出側支持部5、供給側
管板6、排出側管板7、ガス供給口8−1を有する供給
室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、酸化剤供給
室18と同様であるので、その説明を省略する。排出側
管板7は、一部異なる点があるので、その点のみ後述す
る。
【0083】次に、図2(a)及び図7を参照して、供
給側支持部4及び排出側支持部5について説明する。図
2(a)は、供給側支持部4及びその周辺部を示す図
(断面図)である。図2(a)におけるセルチューブ3
(の上端側(一端側))、供給側管板6(の供給側支持
部4近傍)、供給側集電キャップ11、押えリング1
2、供給側シールリング13は、実施例1と同様である
ので、その説明を省略する。
給側支持部4及び排出側支持部5について説明する。図
2(a)は、供給側支持部4及びその周辺部を示す図
(断面図)である。図2(a)におけるセルチューブ3
(の上端側(一端側))、供給側管板6(の供給側支持
部4近傍)、供給側集電キャップ11、押えリング1
2、供給側シールリング13は、実施例1と同様である
ので、その説明を省略する。
【0084】図7(a)は、排出側支持部5及びその周
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、シール部7−1及び保持部7−2を
有する排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、排出側
集電キャップ14、充填材17からなる。排出側支持部
5は、従来に無かった部分であり、かつ、供給側支持部
4とは異なり、可動である。
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、シール部7−1及び保持部7−2を
有する排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、排出側
集電キャップ14、充填材17からなる。排出側支持部
5は、従来に無かった部分であり、かつ、供給側支持部
4とは異なり、可動である。
【0085】排出側集電キャップ14は、セルチューブ
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ニッケル
などの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ニッケル
などの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
【0086】本実施例では、排出側管板7そのもの(セ
ルチューブ3を通す穴の部分)が、可動支持体(主に可
動を担う部分がシール部7−1、主に支持を担う部分が
保持部7−2)となっていることが、実施例1及び2と
異なる点である。排出側管板7のセルチューブ3を通す
穴の直径を、セルチューブ3の直径より、やや小さくす
る。すなわち、図7(a)で示すように排出側管板7の
穴部にセルチューブ3を通した時、排出側管板7の穴部
の内周部分(シール部7−1)が、セルチューブ3を通
した方向に内側に変形し、セルチューブ3の外周部とシ
ール部7−1が密着する程度である。排出側管板7の穴
部の内側部分であるシール部7−1は、セルチューブ3
と密接する際、上方(供給室側)への湾曲に伴うシール
部7−1の弾性力により密着し、ガスシール性を発揮す
る。それと同時に、保持部7−2及びシール部7−1の
弾性力により可動性、振動及び衝撃吸収性が発揮され
る。ステンレスなどの薄い金属の板を使用する。
ルチューブ3を通す穴の部分)が、可動支持体(主に可
動を担う部分がシール部7−1、主に支持を担う部分が
保持部7−2)となっていることが、実施例1及び2と
異なる点である。排出側管板7のセルチューブ3を通す
穴の直径を、セルチューブ3の直径より、やや小さくす
る。すなわち、図7(a)で示すように排出側管板7の
穴部にセルチューブ3を通した時、排出側管板7の穴部
の内周部分(シール部7−1)が、セルチューブ3を通
した方向に内側に変形し、セルチューブ3の外周部とシ
ール部7−1が密着する程度である。排出側管板7の穴
部の内側部分であるシール部7−1は、セルチューブ3
と密接する際、上方(供給室側)への湾曲に伴うシール
部7−1の弾性力により密着し、ガスシール性を発揮す
る。それと同時に、保持部7−2及びシール部7−1の
弾性力により可動性、振動及び衝撃吸収性が発揮され
る。ステンレスなどの薄い金属の板を使用する。
【0087】排出側管板7(薄い金属板)は、その伸縮
自在性により、上下方向に可動である他、前後左右の横
方向や、斜め上下方向にもある程度の範囲まで可動であ
る。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側管板7
に支持される。また、排出側管板7は、それと同時に、
排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側の酸
化剤ガス2との間をガスシールするために、下記の充填
材17を利用する。排出側管板7の他の部分は、実施例
1の図1で示した排出側管板7と同一であるのでその説
明は省略する。
自在性により、上下方向に可動である他、前後左右の横
方向や、斜め上下方向にもある程度の範囲まで可動であ
る。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側管板7
に支持される。また、排出側管板7は、それと同時に、
排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側の酸
化剤ガス2との間をガスシールするために、下記の充填
材17を利用する。排出側管板7の他の部分は、実施例
1の図1で示した排出側管板7と同一であるのでその説
明は省略する。
【0088】充填材17は、セルチューブ3と排出側管
板7の穴部とが接触する付近の隙間がある可能性がある
領域に充填されるガスシール材である。その隙間を埋
め、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側
の酸化剤ガス2との間をガスシールする。その周辺の最
高使用温度に合わせたハンダや、最高使用温度がそれほ
ど高く無い場合には、樹脂などが使用できる。
板7の穴部とが接触する付近の隙間がある可能性がある
領域に充填されるガスシール材である。その隙間を埋
め、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室9の外側
の酸化剤ガス2との間をガスシールする。その周辺の最
高使用温度に合わせたハンダや、最高使用温度がそれほ
ど高く無い場合には、樹脂などが使用できる。
【0089】セルチューブ3は、図5のセルチューブ3
と同一であるので説明は省略する。ただし、図中には、
燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示していな
い。
と同一であるので説明は省略する。ただし、図中には、
燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示していな
い。
【0090】では、本発明である燃料電池の第三の実施
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図5
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、セルチューブ
3の外周面に沿って酸素や空気のような酸化剤ガス2が
供給される。そうすると、燃料ガス1は、各セルチュー
ブ3に対してばらつきの無い流量で流入して、基体管内
を一方向に流れる。すなわち、セルチューブ3の一端側
(上端側)から他端側(下端側)へ向かって一方向に流
通する(ワンスルー)。そして、燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2がセルチューブ3の燃料電池薄膜(図示せず)で電
気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集電キャ
ップ(供給側集電キャップ11及び排出側集電キャップ
14)を介して外部に取出される。
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図5
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、セルチューブ
3の外周面に沿って酸素や空気のような酸化剤ガス2が
供給される。そうすると、燃料ガス1は、各セルチュー
ブ3に対してばらつきの無い流量で流入して、基体管内
を一方向に流れる。すなわち、セルチューブ3の一端側
(上端側)から他端側(下端側)へ向かって一方向に流
通する(ワンスルー)。そして、燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2がセルチューブ3の燃料電池薄膜(図示せず)で電
気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集電キャ
ップ(供給側集電キャップ11及び排出側集電キャップ
14)を介して外部に取出される。
【0091】発電に供された燃料ガス1の内、余った燃
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
【0092】原則的に、図5に示すような、セルチュー
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間などで温度差が生じ
た場合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部
4の鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることが
ありうる。しかしその場合でも、排出側管板7の穴部
(薄い金属板)で、その位置のずれを吸収できるので、
セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間などで温度差が生じ
た場合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部
4の鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることが
ありうる。しかしその場合でも、排出側管板7の穴部
(薄い金属板)で、その位置のずれを吸収できるので、
セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
【0093】また、供給側支持部4と排出側支持部5と
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、排出側管板7には薄い金属板を用いているの
で、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振動に
対しても、排出側管板7の緩衝性により、それらを緩
和、吸収することが出来る。すなわち、構造的に強く、
セルチューブ3が破損し難く、損傷を受けることが無
い。
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、排出側管板7には薄い金属板を用いているの
で、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振動に
対しても、排出側管板7の緩衝性により、それらを緩
和、吸収することが出来る。すなわち、構造的に強く、
セルチューブ3が破損し難く、損傷を受けることが無
い。
【0094】また、ガスは、一方向に流れるだけで良い
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
【0095】また、ガスが一方向に流れるので、セルチ
ューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置す
ることが可能となる。従って、セルチューブ3の本数を
増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従来
型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化か
つ簡略化することが出来る。
ューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置す
ることが可能となる。従って、セルチューブ3の本数を
増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従来
型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化か
つ簡略化することが出来る。
【0096】また、本実施例において、図7(a)のほ
かに、図7(b)のような構造でも、同様の効果を得る
ことが可能である。図7(b)は、排出側支持部5及び
その周辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3
(の下端側(他端側))、シール部7−1及び保持部7
−2を有する排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、
排出側集電キャップ14、充填材17からなる。排出側
管板7のシール部7−1の穴部の反る方向が、図7
(a)の場合と逆である点が、本実施例と異なる。しか
し、基本的な構成及び効果は同様である。
かに、図7(b)のような構造でも、同様の効果を得る
ことが可能である。図7(b)は、排出側支持部5及び
その周辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3
(の下端側(他端側))、シール部7−1及び保持部7
−2を有する排出側管板7(の排出側支持部5近傍)、
排出側集電キャップ14、充填材17からなる。排出側
管板7のシール部7−1の穴部の反る方向が、図7
(a)の場合と逆である点が、本実施例と異なる。しか
し、基本的な構成及び効果は同様である。
【0097】なお、本実施例においては、図1の上部か
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
【0098】(実施例4)次に、本発明である燃料電池
の第四の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図5は、本発明である燃料電池の第四の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図5の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
の第四の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図5は、本発明である燃料電池の第四の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池20は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一の供給室としての供給室8、ガス排出口
9−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤
供給室18からなる。なお、図5の構成は、図示しない
断熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置さ
れている。
【0099】また、図8は排出側支持部5びその周辺部
の構成を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の
下端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5
近傍)、排出側集電キャップ14、シール部15d−1
及び保持部15d−2を有する可動支持体D15d、か
らなる。排出側支持部5は、従来に無かった部分であ
り、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動である。本
実施例においては、排出側支持部5の構造が、図8に示
すような可動支持体を用いる点が、実施例1と異なる。
供給側支持部4は同じ構造なので説明は省略する。
の構成を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の
下端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5
近傍)、排出側集電キャップ14、シール部15d−1
及び保持部15d−2を有する可動支持体D15d、か
らなる。排出側支持部5は、従来に無かった部分であ
り、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動である。本
実施例においては、排出側支持部5の構造が、図8に示
すような可動支持体を用いる点が、実施例1と異なる。
供給側支持部4は同じ構造なので説明は省略する。
【0100】以下に各構成を詳細に説明する。図5にお
けるセルチューブ3、供給側支持部4、排出側支持部
5、供給側管板6、排出側管板7、供給室8、排出室
9、酸化剤供給室18は、実施例1での図1に示すセル
チューブ3、供給側支持部4、排出側支持部5、供給側
管板6、排出側管板7、ガス供給口8−1を有する供給
室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、酸化剤供給
室18と同様であるので、その説明を省略する。
けるセルチューブ3、供給側支持部4、排出側支持部
5、供給側管板6、排出側管板7、供給室8、排出室
9、酸化剤供給室18は、実施例1での図1に示すセル
チューブ3、供給側支持部4、排出側支持部5、供給側
管板6、排出側管板7、ガス供給口8−1を有する供給
室8、ガス排出口9−1を有する排出室9、酸化剤供給
室18と同様であるので、その説明を省略する。
【0101】次に、図2(a)及び図8を参照して、供
給側支持部4及び排出側支持部5について説明する。図
2(a)は、供給側支持部4及びその周辺部を示す図
(断面図)である。図2(a)におけるセルチューブ3
(の上端側(一端側))、供給側管板6(の供給側支持
部4近傍)、供給側集電キャップ11、押えリング1
2、供給側シールリング13は、実施例1と同様である
ので、その説明を省略する。
給側支持部4及び排出側支持部5について説明する。図
2(a)は、供給側支持部4及びその周辺部を示す図
(断面図)である。図2(a)におけるセルチューブ3
(の上端側(一端側))、供給側管板6(の供給側支持
部4近傍)、供給側集電キャップ11、押えリング1
2、供給側シールリング13は、実施例1と同様である
ので、その説明を省略する。
【0102】図8(a)は、排出側支持部5及びその周
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5近
傍)、排出側集電キャップ14、シール部15d−1及
び保持部15d−2を有する可動支持体D15d、充填
材17からなる。排出側支持部5は、従来に無かった部
分であり、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動であ
る。
辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3(の下
端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持部5近
傍)、排出側集電キャップ14、シール部15d−1及
び保持部15d−2を有する可動支持体D15d、充填
材17からなる。排出側支持部5は、従来に無かった部
分であり、かつ、供給側支持部4とは異なり、可動であ
る。
【0103】排出側集電キャップ14は、セルチューブ
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ステンレ
スなどの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
3の下端(他端)に接合している筒状の端子である。セ
ルチューブ3の燃料電池の一方の極であり、燃料電池を
外部と電気的に接続するための端子でもある。ステンレ
スなどの金属を使用し、その下部に取出し電線を接続す
る。
【0104】可動支持体D15dは、シール部15d−
1及び保持部15d−2を有し、セルチューブ3の下端
(他端)を排出側管板7に可動的に支持させるための、
薄い金属板である。可動支持体D15dは、薄いリング
状の金属板である。
1及び保持部15d−2を有し、セルチューブ3の下端
(他端)を排出側管板7に可動的に支持させるための、
薄い金属板である。可動支持体D15dは、薄いリング
状の金属板である。
【0105】可動支持体D15dのリングの内径は、セ
ルチューブ3の直径よりも若干小さい程度である。すな
わち、図8(a)で示すように可動支持体D15dにセ
ルチューブ3を通した時、可動支持体D15dの穴部の
内周部分が、セルチューブ3を通した方向に内側に変形
し、セルチューブ3の外周部と可動支持体D15dの内
側部分が密着する程度である。可動支持体D15dは、
焼きばめの手法(熱した可動支持体D15dの穴に、可
動支持体D15dよりも低温のセルチューブ3を差込
み、可動支持体D15dの熱収縮で密着させる)で取り
付ける。その際、可動支持体D15dの内側部分である
シール部15d−1は、下方(排出室側)への熱収縮に
伴うシール部15d−1の弾性力により密着し、ガスシ
ール性を発揮する。それと同時に、保持部15d−2の
弾性力により可動性、振動及び衝撃吸収性が発揮され
る。
ルチューブ3の直径よりも若干小さい程度である。すな
わち、図8(a)で示すように可動支持体D15dにセ
ルチューブ3を通した時、可動支持体D15dの穴部の
内周部分が、セルチューブ3を通した方向に内側に変形
し、セルチューブ3の外周部と可動支持体D15dの内
側部分が密着する程度である。可動支持体D15dは、
焼きばめの手法(熱した可動支持体D15dの穴に、可
動支持体D15dよりも低温のセルチューブ3を差込
み、可動支持体D15dの熱収縮で密着させる)で取り
付ける。その際、可動支持体D15dの内側部分である
シール部15d−1は、下方(排出室側)への熱収縮に
伴うシール部15d−1の弾性力により密着し、ガスシ
ール性を発揮する。それと同時に、保持部15d−2の
弾性力により可動性、振動及び衝撃吸収性が発揮され
る。
【0106】外径は、排出側管板7のセルチューブ3を
通す穴の直径よりもやや大きい程度である。すなわち、
排出側管板7と可動支持体D15d保持部15d−2
(可動支持体D15dのシール部15d−1以外の部
分)との重なり部分で、可動支持体D15dを排出側管
板7に適切な手法(ねじ止め、溶接、ハンダ、接着等)
で取付け可能な程度である。ステンレスなどの金属を使
用する。
通す穴の直径よりもやや大きい程度である。すなわち、
排出側管板7と可動支持体D15d保持部15d−2
(可動支持体D15dのシール部15d−1以外の部
分)との重なり部分で、可動支持体D15dを排出側管
板7に適切な手法(ねじ止め、溶接、ハンダ、接着等)
で取付け可能な程度である。ステンレスなどの金属を使
用する。
【0107】可動支持体D15d(薄い金属板)は、そ
の伸縮自在性により、上下方向に可動である他、前後左
右の横方向や、斜め上下方向にもある程度の範囲まで可
動である。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側
管板7に支持される。また、可動支持体D15dは、そ
れと同時に、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室
9の外側の酸化剤ガス2との間をガスシールするための
シール部材でもある。
の伸縮自在性により、上下方向に可動である他、前後左
右の横方向や、斜め上下方向にもある程度の範囲まで可
動である。そして、セルチューブ3は、可動的に排出側
管板7に支持される。また、可動支持体D15dは、そ
れと同時に、排出室9の使用済み燃料ガス1と、排出室
9の外側の酸化剤ガス2との間をガスシールするための
シール部材でもある。
【0108】セルチューブ3は、図5のセルチューブ3
と同一であるので説明は省略する。ただし、図中には、
燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示していな
い。排出側管板7は、図5の排出側管板7と同一である
ので説明は省略する。
と同一であるので説明は省略する。ただし、図中には、
燃料電池部分及びその引き出し電極部分を示していな
い。排出側管板7は、図5の排出側管板7と同一である
ので説明は省略する。
【0109】では、本発明である燃料電池の第四の実施
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図5
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、セルチューブ
3の外周面に沿って酸素や空気のような酸化剤ガス2が
供給される。そうすると、燃料ガス1は、各セルチュー
ブ3に対してばらつきの無い流量で流入して、基体管内
を一方向に流れる。すなわち、セルチューブ3の一端側
(上端側)から他端側(下端側)へ向かって一方向に流
通する(ワンスルー)。そして、燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2がセルチューブ3の燃料電池薄膜(図示せず)で電
気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集電キャ
ップ(供給側集電キャップ11及び排出側集電キャップ
14)を介して外部に取出される。
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図5
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、セルチューブ
3の外周面に沿って酸素や空気のような酸化剤ガス2が
供給される。そうすると、燃料ガス1は、各セルチュー
ブ3に対してばらつきの無い流量で流入して、基体管内
を一方向に流れる。すなわち、セルチューブ3の一端側
(上端側)から他端側(下端側)へ向かって一方向に流
通する(ワンスルー)。そして、燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2がセルチューブ3の燃料電池薄膜(図示せず)で電
気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集電キャ
ップ(供給側集電キャップ11及び排出側集電キャップ
14)を介して外部に取出される。
【0110】発電に供された燃料ガス1の内、余った燃
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
【0111】原則的に、図5に示すような、セルチュー
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間などで温度差が生じ
た場合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部
4の鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることが
ありうる。しかしその場合でも、可動支持体D15d
(薄い金属板)の伸縮自在性により、その上下方向や前
後左右の横方向、斜め上方又は下方位置のずれを吸収で
きるので、セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
ブ3を上端の供給側支持部4で支持させる場合には、そ
の鉛直直下の位置に、セルチューブ3の下端の排出側支
持部5が来るように設計されている。しかし、燃料電池
始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセルチュ
ーブ3の上端周辺と下端周辺との間などで温度差が生じ
た場合や衝撃や振動が発生した場合など、供給側支持部
4の鉛直直下の位置から排出側支持部5がずれることが
ありうる。しかしその場合でも、可動支持体D15d
(薄い金属板)の伸縮自在性により、その上下方向や前
後左右の横方向、斜め上方又は下方位置のずれを吸収で
きるので、セルチューブ3が損傷を受けることが無い。
【0112】また、供給側支持部4と排出側支持部5と
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、可動支持体D15d(薄い金属板)を用いてい
るので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振
動に対しても、可動支持体D15d(薄い金属板)の緩
衝性により、それらを緩和、吸収することが出来る。す
なわち、構造的に強く、セルチューブ3が破損し難く、
損傷を受けることが無い。
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、可動支持体D15d(薄い金属板)を用いてい
るので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振
動に対しても、可動支持体D15d(薄い金属板)の緩
衝性により、それらを緩和、吸収することが出来る。す
なわち、構造的に強く、セルチューブ3が破損し難く、
損傷を受けることが無い。
【0113】また、ガスは、一方向に流れるだけで良い
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
【0114】また、ガスが一方向に流れるので、セルチ
ューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置す
ることが可能となる。従って、セルチューブ3の本数を
増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従来
型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化か
つ簡略化することが出来る。
ューブ3の上部に設置していた排出室9を下側に設置す
ることが可能となる。従って、セルチューブ3の本数を
増加し、燃料電池システムを大型化した場合でも、従来
型に比較して、セルチューブ3の上部の構造を軽量化か
つ簡略化することが出来る。
【0115】また、本実施例において、図8(a)のほ
かに、図8(b)のような構造でも、同様の効果を得る
ことが可能である。図8(b)は、排出側支持部5及び
その周辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3
(の下端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持
部5近傍)、排出側集電キャップ14、シール部15e
−1及び保持部15e−2を有する可動支持体E15
e、充填材17からなる。可動支持体E15eのシール
部15e−1の反る方向が、可動支持体D15dと逆で
ある点が、本実施例と異なる。しかし、基本的な構成及
び効果は同様である。
かに、図8(b)のような構造でも、同様の効果を得る
ことが可能である。図8(b)は、排出側支持部5及び
その周辺部を示す図(断面図)である。セルチューブ3
(の下端側(他端側))、排出側管板7(の排出側支持
部5近傍)、排出側集電キャップ14、シール部15e
−1及び保持部15e−2を有する可動支持体E15
e、充填材17からなる。可動支持体E15eのシール
部15e−1の反る方向が、可動支持体D15dと逆で
ある点が、本実施例と異なる。しかし、基本的な構成及
び効果は同様である。
【0116】なお、本実施例においては、図5の上部か
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
ら下部へ、燃料ガス1が流れているが、逆方向(下部か
ら上部へ)に流れるようにしても、本発明を実施するこ
とは可能である。そして、その効果も同等のものが得ら
れる。
【0117】なお、上記実施例1〜実施例4において、
供給側支持部4は、全て図2(a)に示す固定型の支持
部を使用している。しかし、図2(b)、図3、あるい
は図6〜図8に示すような可動型の支持部も利用するこ
とが可能である。又逆に、排出側支持部5については、
全て可動型の支持部を利用しているが、固定型の支持部
を利用することも可能である。これらの場合、少なくと
も供給側支持部4又は排出側支持部5のいずれか一方
が、図2(b)、図3、あるいは図6〜図8に示すよう
な可動型の支持部を用いることで、本発明は実施可能で
ある。
供給側支持部4は、全て図2(a)に示す固定型の支持
部を使用している。しかし、図2(b)、図3、あるい
は図6〜図8に示すような可動型の支持部も利用するこ
とが可能である。又逆に、排出側支持部5については、
全て可動型の支持部を利用しているが、固定型の支持部
を利用することも可能である。これらの場合、少なくと
も供給側支持部4又は排出側支持部5のいずれか一方
が、図2(b)、図3、あるいは図6〜図8に示すよう
な可動型の支持部を用いることで、本発明は実施可能で
ある。
【0118】(実施例5)では、本発明である燃料電池
の第五の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図9は、本発明である燃料電池の第五の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池21は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一供給室としての供給室8、ガス排出口9
−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤供
給室18からなる。なお、図9の構成は、図示しない断
熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置され
ている。
の第五の実施の形態に関して、図面を参照して説明す
る。図9は、本発明である燃料電池の第五の実施の形態
の構成を示す図(断面図)であり、燃料電池21は、燃
料電池セル管としてのセルチューブ3、第一の支持部と
しての供給側支持部4、第二の支持部としての排出側支
持部5、供給側管板6、排出側管板7、ガス供給口8−
1を有する第一供給室としての供給室8、ガス排出口9
−1を有する排出室9、第二の供給室としての酸化剤供
給室18からなる。なお、図9の構成は、図示しない断
熱及びガスリークの安全性を考慮した容器内に設置され
ている。
【0119】本実施例においては、燃料電池21の構造
が、図1及び図5の燃料電池20ような縦型ではなく、
図9に示すように横型である点が、実施例1〜実施例4
と異なる。しかし、各部の構成及び機能は実施例1と同
様であるので、その説明は省略する。
が、図1及び図5の燃料電池20ような縦型ではなく、
図9に示すように横型である点が、実施例1〜実施例4
と異なる。しかし、各部の構成及び機能は実施例1と同
様であるので、その説明は省略する。
【0120】供給側支持部4は、全て図2(a)に示す
固定型の支持部だけでなく、図2(b)、図3、あるい
は図6〜図8に示すような可動型の支持部も利用するこ
とが可能である。同様に、排出側支持部5についても、
全て図2(b)、図3、あるいは図6〜図8に示す可動
型の支持部だけでなく、固定型の支持部を利用すること
も可能である。これらの場合、少なくとも供給側支持部
4又は排出側支持部5のいずれか一方が、図2(b)、
図3、あるいは図6〜図8に示すような可動型の支持部
を用いることで、本発明は実施可能である。
固定型の支持部だけでなく、図2(b)、図3、あるい
は図6〜図8に示すような可動型の支持部も利用するこ
とが可能である。同様に、排出側支持部5についても、
全て図2(b)、図3、あるいは図6〜図8に示す可動
型の支持部だけでなく、固定型の支持部を利用すること
も可能である。これらの場合、少なくとも供給側支持部
4又は排出側支持部5のいずれか一方が、図2(b)、
図3、あるいは図6〜図8に示すような可動型の支持部
を用いることで、本発明は実施可能である。
【0121】図2、図3、図6〜図8に示す本発明であ
る燃料電池の第五の実施の形態の供給側支持部4又は排
出側支持部5の構成については、横型であること以外
は、実施例1〜4と同様であるので、説明は省略する。
る燃料電池の第五の実施の形態の供給側支持部4又は排
出側支持部5の構成については、横型であること以外
は、実施例1〜4と同様であるので、説明は省略する。
【0122】では、本発明である燃料電池の第五の実施
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図9
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、セルチューブ
3の外周面に沿って酸素や空気のような酸化剤ガス2が
供給される。そうすると、燃料ガス1は、各セルチュー
ブ3に対してばらつきの無い流量で流入して、基体管内
を一方向に流れる。すなわち、セルチューブ3の一端側
(上端側)から他端側(下端側)へ向かって一方向に流
通する(ワンスルー)。そして、燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2がセルチューブ3の燃料電池薄膜(図示せず)で電
気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集電キャ
ップ(供給側集電キャップ11及び排出側集電キャップ
14)を介して外部に取出される。
の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。図9
を参照して、このような構成をなす燃料電池において、
供給室8内に水素やメタンのような燃料ガス1がガス供
給口8−1から供給される。それと共に、セルチューブ
3の外周面に沿って酸素や空気のような酸化剤ガス2が
供給される。そうすると、燃料ガス1は、各セルチュー
ブ3に対してばらつきの無い流量で流入して、基体管内
を一方向に流れる。すなわち、セルチューブ3の一端側
(上端側)から他端側(下端側)へ向かって一方向に流
通する(ワンスルー)。そして、燃料ガス1と酸化剤ガ
ス2がセルチューブ3の燃料電池薄膜(図示せず)で電
気化学的に反応して電力を発生し、当該電力が集電キャ
ップ(供給側集電キャップ11及び排出側集電キャップ
14)を介して外部に取出される。
【0123】発電に供された燃料ガス1の内、余った燃
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
料ガスである使用済みの燃料ガス1は、セルチューブ3
を通り抜けて排出室9に達する。そこで、他のセルチュ
ーブからの使用済み燃料ガス1とまとめられて、ガス排
出口9−1から外部に排出される。一方、発電に供され
た使用済みの酸化剤ガス2は、排出管を介して外部に送
出される。
【0124】原則的に、図9に示すような、セルチュー
ブ3を一端部の供給側支持部4で支持させる場合には、
その水平方向の位置に、セルチューブ3の他端部の排出
側支持部5が来るように設計されている。しかし、燃料
電池始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセル
チューブ3の一端部周辺と他端部周辺との間などで温度
差が生じた場合衝撃や振動が発生した場合など、供給側
支持部4の水平方向の位置から排出側支持部5がずれる
ことがありうる。しかしその場合でも、可動支持体や薄
い管板(金属板)により、上下、前後左右、斜め上下方
向の位置のずれを吸収することが可能であるので、セル
チューブ3が損傷を受けることが無い。
ブ3を一端部の供給側支持部4で支持させる場合には、
その水平方向の位置に、セルチューブ3の他端部の排出
側支持部5が来るように設計されている。しかし、燃料
電池始動時又は停止時、あるいは、何らかの原因でセル
チューブ3の一端部周辺と他端部周辺との間などで温度
差が生じた場合衝撃や振動が発生した場合など、供給側
支持部4の水平方向の位置から排出側支持部5がずれる
ことがありうる。しかしその場合でも、可動支持体や薄
い管板(金属板)により、上下、前後左右、斜め上下方
向の位置のずれを吸収することが可能であるので、セル
チューブ3が損傷を受けることが無い。
【0125】また、供給側支持部4と排出側支持部5と
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、可動支持体や薄い管板(金属板)を用いている
ので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振動
に対しても、可動支持体や薄い管板(金属板)の緩衝性
により、それらを緩和、吸収することが出来る。すなわ
ち、構造的に強く、セルチューブ3が破損し難く、損傷
を受けることが無い。
の二点支持なので、供給側支持部4の一点だけの支持で
あった場合に比べて、各段に耐衝撃性が向上している。
加えて、可動支持体や薄い管板(金属板)を用いている
ので、上下、前後左右、斜め上下方向の強い衝撃や振動
に対しても、可動支持体や薄い管板(金属板)の緩衝性
により、それらを緩和、吸収することが出来る。すなわ
ち、構造的に強く、セルチューブ3が破損し難く、損傷
を受けることが無い。
【0126】また、ガスは、一方向に流れるだけで良い
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
ので、案内管112(従来の技術の項及び図10参照)
を用いる必要が無く、セルチューブ3及びその周辺部分
の構造を簡単にすることが出来る。すなわち、部品点数
を減らすことが出来、コストの削減につながる。加え
て、部品点数が減ることにより、部品相互で拘束し合う
関係が減少する為、設計の自由度の向上や部品の破損等
の問題が減り、全体としての信頼性の向上にもつなが
る。
【0127】
【発明の効果】本発明により、円筒型の燃料電池が複数
の支持部を有し、燃料電池にかかる力が支持部の一点に
集中せず、複数点の支持部の相対的な位置がずれた場合
でもセルチューブが破損しない、構造的に強い燃料電池
とすることが可能となる。
の支持部を有し、燃料電池にかかる力が支持部の一点に
集中せず、複数点の支持部の相対的な位置がずれた場合
でもセルチューブが破損しない、構造的に強い燃料電池
とすることが可能となる。
【0128】また、本発明により、円筒型の燃料電池に
おいて、燃料電池案内管が不要で、内部に流すガスを一
方向にのみ流通させて燃料電池部品点数を削減し、コス
トを低減及び信頼性を向上することが可能となる。
おいて、燃料電池案内管が不要で、内部に流すガスを一
方向にのみ流通させて燃料電池部品点数を削減し、コス
トを低減及び信頼性を向上することが可能となる。
【図1】本発明である燃料電池の第一の実施の形態を示
す構成図である。
す構成図である。
【図2】(a)本発明である燃料電池の実施の形態の供
給側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第一の実施の形態の排出
側支持部を示す構成図である。
給側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第一の実施の形態の排出
側支持部を示す構成図である。
【図3】本発明である燃料電池の第一の実施の形態の他
の排出側支持部を示す構成図である。
の排出側支持部を示す構成図である。
【図4】本発明である燃料電池の第一の実施の形態の他
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図5】本発明である燃料電池の第二〜第四の実施の形
態を示す構成図である。
態を示す構成図である。
【図6】(a)本発明である燃料電池の第二の実施の形
態の排出側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第二の実施の形態の他の
排出側支持部を示す構成図である。
態の排出側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第二の実施の形態の他の
排出側支持部を示す構成図である。
【図7】(a)本発明である燃料電池の第三の実施の形
態の排出側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第三の実施の形態の他の
排出側支持部を示す構成図である。
態の排出側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第三の実施の形態の他の
排出側支持部を示す構成図である。
【図8】(a)本発明である燃料電池の第四の実施の形
態の排出側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第四の実施の形態の他の
排出側支持部を示す構成図である。
態の排出側支持部を示す構成図である。 (b)本発明である燃料電池の第四の実施の形態の他の
排出側支持部を示す構成図である。
【図9】本発明である燃料電池の第五の実施の形態を示
す構成図である。
す構成図である。
【図10】従来の技術の実施の形態を示す構成図であ
る。
る。
【図11】従来の技術の実施の形態の供給支持部及び排
出支持部を示す構成図である。
出支持部を示す構成図である。
1 燃料ガス 2 酸化剤ガス 3 セルチューブ 4 供給側支持部 5 排出側支持部 6 供給側管板 7 排出側管板 7−1 シール部 7−2 保持部 8 供給室 8−1 ガス供給口 9 排出室 9−1 ガス排出口 11 供給側集電キャップ 12 押えリング 13 供給側シールリング 14 排出側集電キャップ 15a 可動支持体A 15a−1 チューブ側取付部 15a−2 可動部 15a−3 管板側取付部 15b 可動支持体B 15b−1 シール部 15b−2 保持部 15c 可動支持体C 15c−1 シール部 15c−2 保持部 15d 可動支持体D 15d−1 シール部 15d−2 保持部 15e 可動支持体E 15e−1 シール部 15e−2 保持部 16 排出側シールリング 17 充填材 18 酸化剤供給室 20 燃料電池 21 燃料電池 22 絶縁体A 23 絶縁体B 24 ボルト 110 ヘッダ 110a 仕切板 110b 底板 110c 供給室 110d 排出室 111 セルチューブ 112 案内管 113 集電キャップ 114 シールキャップ
フロントページの続き (72)発明者 橋本 彰 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 井上 好章 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 小阪 健一郎 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC06 CV02 CV06 CX08 HH03
Claims (9)
- 【請求項1】容器内に設けられ、第一のガスを供給する
第一の供給室と、 前記容器内に前記第一の供給室から離れて設けられ、前
記第一のガスを排出する排出室と、 前記容器内に前記第一の供給室と前記排出室との間に隔
離されて設けられ、第二のガスを供給する第二の供給室
と、 基体管の表面に燃料電池を形成した燃料電池セル管と、 を具備し、 前記燃料電池セル管の一端部である第一の支持部は、前
記第一の供給室に開放されて接合され、前記燃料電池セ
ル管と前記第一の供給室との接合部に支持され、 前記燃料電池セル管の他端部である第二の支持部は、前
記排出室に開放されて接合され、前記燃料電池セル管と
前記排出室との接合部に支持され、 前記燃料電池セル管の発電部分は、前記第二の供給室に
含まれている、 燃料電池システム。 - 【請求項2】容器内の一方の端の近傍に設けられた第一
の仕切板と、前記一方の端とで形成され、第一のガスを
供給する第一の供給室と、 前記容器内の他方の端の近傍に設けられた第二の仕切板
と、前記他方の端とで形成され、前記第一のガスを排出
する排出室と、 前記容器内に前記第一の供給室と前記排出室との間に隔
離されて設けられ、第二のガスを供給する第二の供給室
と、 基体管の表面に燃料電池を形成した燃料電池セル管と、 を具備し、 前記燃料電池セル管の一端部である第一の支持部は、前
記第一の仕切板に開放されて接合され、支持され、 前記燃料電池セル管の他端部である第二の支持部は、前
記第二の仕切板に開放されて接合され、支持される、 前記燃料電池セル管の発電部分は、前記第二の供給室に
含まれている、 燃料電池システム。 - 【請求項3】前記第一の支持部又は前記第二の支持部の
うち少なくとも一つは、2次元的に可動するように支持
されている、 請求項1又は2に記載の燃料電池システム。 - 【請求項4】前記第一の支持部又は前記第二の支持部の
うち少なくとも一つは、3次元的に可動するように支持
されている、 請求項1又は2に記載の燃料電池システム。 - 【請求項5】前記第一の供給室は、前記第一のガスを供
給するガス供給口を具備し、 前記排出室は、前記第一のガスを排出するガス排出口を
具備し、 前記第一のガスは、前記ガス供給口から前記第一の供給
室に供給され、前記燃料電池セル管を通過し、前記排出
室に入り、前記ガス排出口から排出される、 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃料電池システ
ム。 - 【請求項6】前記第一の支持部又は前記第二の支持部の
うち少なくとも一つは、ベローズで支持している、 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の燃料電池システ
ム。 - 【請求項7】前記第一の支持部又は前記第二の支持部の
うち少なくとも一つは、金属板で支持している、 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の燃料電池システ
ム。 - 【請求項8】前記第一のガスは燃料ガスであり、前記燃
料電池セル管の内側に供給され、 前記第二のガスは酸化剤ガスであり、前記燃料電池セル
管の外側に供給され、 前記燃料ガス及び前記酸化剤ガスにより、前記燃料電池
セル管で発電を行なう、 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の燃料電池システ
ム。 - 【請求項9】前記ベローズは、前記第一のガスをスロー
にリークさせる、請求項6に記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110684A JP2002313374A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110684A JP2002313374A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002313374A true JP2002313374A (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=18962407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001110684A Withdrawn JP2002313374A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006196315A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | セラミックスと金属との結合体及び燃料電池モジュール |
JP2007095442A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Toto Ltd | 固体酸化物形燃料電池 |
WO2008032773A1 (en) * | 2006-09-15 | 2008-03-20 | Toto Ltd. | Fuel battery cell body, fuel battery cell unit, fuel battery cell stack, and fuel battery containing them |
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