JP4764772B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される複数の電解質・電極接合体が、セパレータ間に配設される燃料電池に関する。
通常、固体電解質型燃料電池(SOFC)は、電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体(単セル)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、単セルとセパレータとが所定数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池において、カソード電極に酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されると、前記カソード電極と電解質との界面でこの酸化剤ガス中の酸素がイオン化(O2-)され、酸素イオンが電解質を通ってアノード電極側に移動する。アノード電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)やCOが供給されているために、このアノード電極において、酸素イオン及び水素(又はCO)が反応して水(又はCO2)が生成される。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
この種の燃料電池では、単セルとセパレータとが鉛直方向に積層されると、積層方向下部の単セルには、多数のセパレータ及び単セルの自重が作用するため、該下部の単セルが破損するおそれがある。そこで、下部の単セルに大きな荷重が作用することを阻止し、燃料電池の各単セルに均等に荷重をかけることを目的として、例えば、特許文献1の構造が知られている。
この特許文献1では、図15に示すように、燃料電池1は、固体電解質層2aの両面に燃料極層2b及び酸化剤極層2cが配設された発電セル2を備え、前記発電セル2がセパレータ3と交互に鉛直方向に積層されている。セパレータ3の外周部には、連結部材4が前記セパレータ3の積層方向に電気的に絶縁されて挿通されている。セパレータ3は、1つずつ、あるいは1枚又は複数枚置きに固定部材5により連結部材4に固定されている。
特開2002−280052号公報(図1)
しかしながら、上記の特許文献1では、発電セル2に荷重を均等にかけるために、この発電セル2とは別体に連結部材4及び固定部材5を設けなければならない。これにより、燃料電池1は、特に水平方向に大型化してしまい、スタック単位体積当たりの発電量が低下するとともに、製造工程数が増大してコストが高騰するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、シール性が必要な部位に優先して荷重を付与しながら電解質・電極接合体に所望の荷重を確実に付与することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、セパレータが、電解質・電極接合体を挟持するとともに、前記電解質・電極接合体に燃料ガスを供給する燃料ガス導入口が形成される挟持部と、前記電解質・電極接合体の面方向外方に位置し且つ前記セパレータの積層方向に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給連通孔が形成される燃料ガス供給部と、前記燃料ガス供給部から前記燃料ガス導入口に対し前記セパレータの面方向に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給通路が形成されるとともに、前記挟持部と前記燃料ガス供給部とに両端が連結される橋架部とを備え、前記燃料ガス供給通路は、前記セパレータの面方向に延在し、一端が前記燃料ガス供給連通孔に連通し且つ他端が前記燃料ガス導入口に連通しており、前記燃料ガス供給部は、前記セパレータの中央部に設けられるとともに、前記燃料ガス供給部を中心に、複数の前記電解質・電極接合体が同心円上に配列されるように、複数の前記挟持部が前記セパレータに設けられ、前記燃料電池は、前記燃料ガス供給部に対して第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部と、前記電解質・電極接合体に対して前記第1締め付け荷重よりも小さな第2締め付け荷重を付与する第2締め付け部とを備えている。
さらに、挟持部は、各電解質・電極接合体に対応して円板形状を有するとともに、各挟持部は、互いに分離して構成されることが好ましい。
さらにまた、橋架部は、燃料ガス供給部から外方に等角度間隔ずつ離間して放射状に構成されることが好ましい。
また、セパレータは、挟持部及び橋架部が電解質・電極接合体の数に対応する数に設定されることが好ましい。
さらに、燃料ガス供給部の近傍に付与される積層方向の荷重が、電解質・電極接合体に付与される積層方向の荷重よりも大きく設定可能な締め付け荷重付与機構を備えることが好ましい。
本発明では、燃料ガス供給部と電解質・電極接合体とを挟持する部位とは、橋架部を介して積層方向の締め付け荷重が遮断されるようになっており、各電解質・電極接合体毎に所望の荷重を付与することが可能になる。これにより、簡単且つコンパクトな構成で、シール性が要求される部位には、大きな荷重を選択的に付与する一方、電解質・電極接合体には、比較的小さな荷重を付与することができる。このため、燃料ガス供給部に所望のシール性を確保するとともに、電解質・電極接合体の損傷を阻止して効率的な発電が遂行可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池10が矢印A方向に複数積層された燃料電池スタック12の概略斜視説明図であり、図2は、前記燃料電池スタック12が筐体14内に収容された燃料電池システム16の一部断面説明図である。
燃料電池10は、固体電解質型燃料電池であり、設置用の他、車載用等の種々の用途に用いられている。燃料電池10は、図3及び図4に示すように、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質(電解質板)20の両面に、カソード電極22及びアノード電極24が設けられた電解質・電極接合体26を備える。電解質・電極接合体26は、円板状に形成されるとともに、外周端部には、酸化剤ガスの進入を阻止するためにバリアー層が設けられている。
燃料電池10は、一対のセパレータ28間に複数、例えば、8個の電解質・電極接合体26を挟んで構成される。セパレータ28間には、このセパレータ28の中心部である燃料ガス供給連通孔(燃料ガス供給部)30と同心円上に8個の電解質・電極接合体26が配列される。
セパレータ28は、図3に示すように、例えば、ステンレス合金等の板金で構成される1枚の金属プレートやカーボンプレートで構成される。セパレータ28は、中央部に燃料ガス供給連通孔30を形成する第1小径端部32を有する。この第1小径端部32から外方に等角度間隔ずつ離間して放射状に延在する複数の第1橋架部34を介して比較的大径な円板部36が一体的に設けられる。円板部36は、電解質・電極接合体26と略同一寸法に設定されている。
図3、図5及び図6に示すように、隣り合う円板部36は、スリット38を介して互いに分離されるとともに、それぞれ両側の円板部36に向かって突出する突片部40a、40bを有する。互いに隣り合う突片部40a、40b間には、空間部42が形成され、この空間部42には、後述する酸化剤ガス通路50に該酸化剤ガス通路50の流れ方向(矢印B方向)以外の異なる方向に向かって酸化剤ガスが進入することを阻止するための邪魔板部材44は、空間部42に沿って延在するように積層方向に配置している。図3、図5及び図6では、く字状に屈曲した邪魔板部材44を示したが、酸化剤ガスの進入を阻止できればどのような形状であっても構わない。
各円板部36のアノード電極24に接触する面36aには、前記アノード電極24の電極面に沿って燃料ガスを供給するための燃料ガス通路46を形成する第1突起部48が設けられる(図5参照)。各円板部36のカソード電極22に接触する面36bには、前記カソード電極22の電極面に沿って酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス通路50を形成する第2突起部52が設けられる(図6参照)。
図7に示すように、第1及び第2突起部48、52は、互いに同軸に形成されており、前記第1突起部48はリング状突起を構成するとともに、前記第2突起部52は山状突起を構成する。図8及び図9に示すように、第1及び第2突起部48、52は、複数形成されており、前記第1突起部48の高さH1と、前記第2突起部52の高さH2とは、H1<H2の関係に設定される。酸化剤ガス通路50の容積を燃料ガス通路46の容積よりも大きくするためである。
なお、第1突起部48を山状突起で構成する一方、第2突起部52をリング状突起で構成してもよい。その際、リング状突起の高さを山状突起の高さよりも大きく設定することが好ましい。
図3〜図6に示すように、円板部36には、アノード電極24の中央側から燃料ガス通路46に燃料ガスを供給するための燃料ガス導入口54が形成される。燃料ガス導入口54の位置は、燃料ガス及び酸化剤ガスの圧力によって決められ、例えば、円板部36の中心位置、あるいは、前記円板部36の中心に対して酸化剤ガスの流れ方向(矢印B方向)上流側に偏心した位置に設定される。
セパレータ28のカソード電極22に対向する面には、通路部材56が、例えば、ろう付けやレーザ溶接等により固着される。通路部材56は、図10に示すように、中央部に燃料ガス供給連通孔30を形成する第2小径端部58を備える。この第2小径端部58から放射状に8本の第2橋架部60が延在するとともに、各第2橋架部60は、セパレータ28の第1橋架部34から円板部36の燃料ガス導入口54まで固着される。
通路部材56の接合面において、第2小径端部58には、燃料ガス供給連通孔30に連通して複数のスリット62が放射状に形成される。このスリット62には、第2小径端部58を周回してろう材の流れを防止し、且つ、燃料ガスの流れを均一にするための凹部64が連通する。第1及び第2橋架部34、60間には、燃料ガス供給連通孔30からスリット62及び凹部64を介して燃料ガス通路46に連通する燃料ガス供給通路66が形成される。図11に示すように、各通路部材56は、第2橋架部60が積層方向(矢印A方向)に弾性変形可能なように断面湾曲形状に構成される。
図8及び図9に示すように、酸化剤ガス通路50は、電解質・電極接合体26の外周端部と円板部36の外周端部との間から矢印A方向に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部68に連通する。この酸化剤ガス供給部68は、各円板部36の突片部40a、40b間に設けられている。突片部40a、40bにある空間部42に設置された邪魔板部材44によって酸化剤ガス供給部68以外から酸化剤ガスは進入できない。
図3に示すように、セパレータ28は、電解質・電極接合体26を挟持して燃料ガス通路46及び酸化剤ガス通路50を形成し且つ燃料ガス供給通路66を形成する部位、すなわち、円板部36と第1及び第2橋架部34、60とを含む部位が、前記電解質・電極接合体26の数に対応して複数にスリット38で分割して構成されている。
各セパレータ28間には、図8に示すように、燃料ガス供給連通孔30をシールするための絶縁シール69が設けられる。絶縁シール69は、例えば、マイカ材やセラミック材で形成されている。燃料電池10には、円板部36の内方に位置して積層方向に延在する排ガス通路67が形成される。
図1及び図2に示すように、燃料電池スタック12は、複数の燃料電池10の積層方向両端に円板状のエンドプレート70a、70bを配置するとともに、締め付け荷重付与機構72を介して積層方向に締め付け保持される。
締め付け荷重付与機構72は、燃料ガス供給連通孔30の近傍に対して第1締め付け荷重T1を付与する第1締め付け部74aと、電解質・電極接合体26に対して前記第1締め付け荷重T1よりも小さな第2締め付け荷重T2を付与する第2締め付け部74bとを備える(T1>T2)。
エンドプレート70aは、筐体14に対して絶縁されており、中心部に燃料ガス供給口76が形成され、この燃料ガス供給口76が各燃料電池10の燃料ガス供給連通孔30に連通する。エンドプレート70aには、燃料ガス供給口76を挟んで2個のボルト挿入口78aが形成される。ボルト挿入口78aは、燃料電池スタック12の排ガス通路67に対応している。
エンドプレート70aには、燃料ガス供給口76を中心とする仮想円に沿って、すなわち、各電解質・電極接合体26に対応して、8個の円形開口部80が形成される。各円形開口部80には、燃料ガス供給口76に向かって突出する矩形開口部82が連通するとともに、前記矩形開口部82の一部が排ガス通路67に重なっているため、矩形開口部82から排ガスが排出される。
エンドプレート70bは、導電部材で構成されている。図2に示すように、このエンドプレート70bの中央部に接続端子部84が軸方向に膨出形成されるとともに、前記接続端子部84を挟んで2個のボルト挿入口78bが形成される。各ボルト挿入口78a、78bは、同軸上に設けられており、2本の締付ボルト(締め付け具)86が挿入され、締付ボルト86は、エンドプレート70bと電気的に絶縁される。締付ボルト86の先端にはナット88が螺合して第1締め付け部74aが構成され、エンドプレート70a、70b間に所望の締め付け荷重が付与される。
接続端子部84は、導線90を介して出力端子92aに電気的に接続され、この出力端子92aは、筐体14に固定される。
エンドプレート70aの各円形開口部80には、第2締め付け部74bが配設される。この第2締め付け部74bには、燃料電池スタック12の積層方向端部に電気的に接触する集電板としての押し付け部材94が配置される。押し付け部材94にスプリング96の一端が当接するとともに、前記スプリング96の他端が筐体14の内壁部に支持される。スプリング96は、第1締め付け荷重T1よりも低いバネ荷重に設定されるとともに、発電時の熱による影響を回避し、さらに絶縁性を持たせるために、例えば、セラミックスで構成される。
各押し付け部材94の端部には、接続導体部98が設けられており、この接続導体部98と1本の締付ボルト86の一端とは、導線100を介して電気的に接続される。この締付ボルト86の他端(頭部)は、接続端子部84に近接しており、この他端は、導線102を介して出力端子92bに電気的に接続される。出力端子92bは、出力端子92aと近接且つ平行して電気的に絶縁されて筐体14に固定される。
筐体14には、出力端子92a、92bに隣接して空気供給口104が形成されるとともに、他方のエンドプレート70a側には、排気口106が設けられる。排気口106に近接して燃料ガス供給口108が形成され、排ガスと燃料ガスとが互いに熱交換することができる。この燃料ガス供給口108は、必要に応じて改質器110を介して燃料ガス供給連通孔30に連通する。改質器110の外方には、熱交換器111が配置される。
このように構成される燃料電池スタック12の動作について、以下に説明する。
燃料電池10を組み付ける際には、先ず、図3に示すように、セパレータ28のカソード電極22に向かう面に通路部材56が接合される。このため、セパレータ28と通路部材56との間には、燃料ガス供給連通孔30に連通する燃料ガス供給通路66が形成されるとともに、前記燃料ガス供給通路66が燃料ガス導入口54から燃料ガス通路46に連通する(図8参照)。セパレータ28には、燃料ガス供給連通孔30を周回してリング状の絶縁シール69が設けられる。
これにより、セパレータ28が構成され、前記セパレータ28間には、8個の電解質・電極接合体26が挟持されて燃料電池10が得られる。図3及び図4に示すように、各セパレータ28には、互いに対向する面36a、36b間に電解質・電極接合体26が配置され、各アノード電極24の中央部に燃料ガス導入口54が配置される。
上記の燃料電池10が矢印A方向に複数積層され、積層方向両端にエンドプレート70a、70bが配置される。図1及び図2に示すように、エンドプレート70a、70bの各ボルト挿入口78a、78bには、締付ボルト86が挿入され、前記締付ボルト86の先端にナット88が螺合する。これによって、燃料電池スタック12が構成され、この燃料電池スタック12は、締め付け荷重付与機構72を介して積層方向に締め付け保持された状態で、筐体14内に装着される(図2参照)。
そこで、筐体14に設けられている燃料ガス供給口108から燃料ガス(例えば、水素含有ガス)が供給されるとともに、前記筐体14の空気供給口104から酸化剤ガスである酸素含有ガス(以下、空気ともいう)が供給される。燃料ガスは、改質器110を通って燃料電池スタック12の燃料ガス供給連通孔30に供給され、積層方向(矢印A方向)に移動しながら各燃料電池10を構成するセパレータ28内のスリット62を介して燃料ガス供給通路66に導入される(図8参照)。
燃料ガスは、第1及び第2橋架部34、60間を燃料ガス供給通路66に沿って移動し、円板部36に形成された燃料ガス導入口54から燃料ガス通路46に導入される。燃料ガス導入口54は、各電解質・電極接合体26のアノード電極24の略中心位置、あるいは該中心位置から酸化剤ガスの流れ方向(矢印B方向)上流側に偏心した位置に設定されている。このため、燃料ガスは、燃料ガス導入口54からアノード電極24の中央側に供給され、燃料ガス通路46に沿って該アノード電極24の外周部に向かって移動する(図9参照)。
一方、各燃料電池10の外周側に設けられている酸化剤ガス供給部68に供給される酸化剤ガスは、電解質・電極接合体26の外周端部と円板部36の外周端部との間から矢印B方向に流入し、酸化剤ガス通路50に送られる。図8及び図9に示すように、酸化剤ガス通路50では、電解質・電極接合体26のカソード電極22の一方の外周端部(セパレータ28の外周端部)側から他方の外周端部(セパレータ28の中央部側)に向かって酸化剤ガスが流入する。
従って、電解質・電極接合体26では、アノード電極24の電極面の中心側から外周側に向かって燃料ガスが供給されるとともに、カソード電極22の電極面の一方向(矢印B方向)に向かって酸化剤ガスが供給される(図9及び図11参照)。その際、酸素イオンが電解質20を通ってアノード電極24に移動し、化学反応により発電が行われる。
ここで、各燃料電池10は、矢印A方向(積層方向)に電気的に直列に接続されており、図2に示すように、一方の極は、導電性のエンドプレート70bに設けられた接続端子部84から導線90を介して出力端子92aに接続される。他方の極は、締付ボルト86から導線102を介して出力端子92bに接続される。このため、出力端子92a、92b間には、電気エネルギを取り出すことができる。
一方、各電解質・電極接合体26の外周に移動した反応後の燃料ガス及び酸化剤ガスが混在する排ガスは、セパレータ28内に形成される排ガス通路67を介して積層方向に移動し、筐体14の排気口106から外部に排出される。
この場合、実施形態では、図2に示すように、燃料電池スタック12が締め付け荷重付与機構72を介して積層方向に締め付け保持されている。この締め付け荷重付与機構72により、各電解質・電極接合体26毎に所望の荷重を付与することが可能になる。燃料ガス供給連通孔30と、電解質・電極接合体26を挟持して燃料ガス通路46及び酸化剤ガス通路50を形成する部位とは、第1及び第2橋架部34、60によって積層方向の締め付け荷重が遮断されるようになっている。
これにより、燃料ガス供給連通孔30に対して大きな締め付け荷重(第1締め付け荷重T1)を付与することによって、この燃料ガス供給連通孔30のシール性が良好に維持される。一方、電解質・電極接合体26は、セパレータ28との密着性を高める程度の荷重でよく、この電解質・電極接合体26に比較的小さな締め付け荷重(第2締め付け荷重T2)を付与し、該電解質・電極接合体26の破損等を防ぎ且つ集電性を高めることが可能になる。
従って、簡単且つコンパクトな構成で、所望のシール性を確保するとともに、電解質・電極接合体26の損傷を阻止して効率的な発電が遂行可能になるという効果が得られる。
さらにまた、実施形態では、セパレータ28は、電解質・電極接合体26を挟持する部位を、前記電解質・電極接合体26毎にスリット38で分割している(図3参照)。
このため、燃料電池10は、積層方向の荷重が隣接する各電解質・電極接合体26毎に独立して伝えられ、前記電解質・電極接合体26やセパレータ28の寸法誤差によって各電解質・電極接合体26に発生する異なる荷重(応力)を吸収することができる。従って、セパレータ28全体に歪みが発生することを阻止し、各電解質・電極接合体26に均等に荷重を加えることが可能になる。
しかも、各電解質・電極接合体26の熱歪み等が隣接する他の電解質・電極接合体26に伝達されることがなく、前記電解質・電極接合体26間には、特別な寸法吸収機構を設ける必要がない。これにより、各電解質・電極接合体26同士を密着して配置することができ、燃料電池10全体の小型化が容易に図られるという効果が得られる。
さらに、実施形態では、第1及び第2橋架部34、60が排ガス通路67に設けられており、この第1及び第2橋架部34、60間に形成される燃料ガス供給通路66は、前記排ガス通路67を積層方向に交差するセパレータ面方向に横切って配置されている。従って、燃料ガス供給通路66を移動する燃料ガスは、排ガス通路67からの排熱によって有効に温められ、熱効率が向上するという効果がある。
図12は、本発明に関連する燃料電池120の分解斜視図であり、図13は、前記燃料電池120が複数積層された燃料電池スタック122の断面図であり、図14は、前記燃料電池120の動作を説明する概略断面説明図である。なお、実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細の説明は省略する。
燃料電池120を構成する各セパレータ28には、アノード電極24に対向する面に通路部材124が固着される。通路部材124は、セパレータ28の第1橋架部34に固着される第2橋架部126を備え、この第1及び第2橋架部34、126間に燃料ガス供給通路66が形成される。各第2橋架部126の先端は、電解質・電極接合体26のアノード電極24の中心位置近傍で終端しており、この先端部には、前記アノード電極24に向かって開口する複数の燃料ガス導入口128が形成されている。なお、各セパレータ28の円板部36には、実施形態の燃料ガス導入口54が設けられていない。
このように構成される燃料電池120では、燃料ガス供給連通孔30に供給された燃料ガスは、各セパレータ28と通路部材124との間に形成される燃料ガス供給通路66に沿って移動した後、通路部材124の先端に形成される複数の燃料ガス導入口128からアノード電極24に向かって供給される。
本発明の実施の形態に係る燃料電池が複数積層された燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックが筐体内に収容された燃料電池システムの一部断面説明図である。 前記燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図である。 前記セパレータの一方の面の説明図である。 前記セパレータの他方の面の説明図である。 前記セパレータに形成される第1及び第2突起部の斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの断面図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。 前記セパレータに固着される通路部材の説明図である。 前記燃料電池スタックの図8中、XI−XI線断面図である。 本発明に関連する燃料電池の分解斜視図である。 前記燃料電池が複数積層された燃料電池スタックの断面図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。 特許文献1の燃料電池の断面説明図である。
符号の説明
10、120…燃料電池 12、122…燃料電池スタック
20…電解質 22…カソード電極
24…アノード電極 26…電解質・電極接合体
28…セパレータ 30…燃料ガス供給連通孔
34、60、126…橋架部 36…円板部
36a、36b…面 42…空間部
44…邪魔板部材 46…燃料ガス通路
48、52…突起部 50…酸化剤ガス通路
54、128…燃料ガス導入口 56、124…通路部材
66…燃料ガス供給通路 67…排ガス通路
68…酸化剤ガス供給部 69…絶縁シール
70a、70b…エンドプレート 72…締め付け荷重付与機構
74a、74b…締め付け部

Claims (4)

  1. 電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体が、セパレータ間に配設される燃料電池であって、
    前記セパレータは、前記電解質・電極接合体を挟持するとともに、前記電解質・電極接合体に燃料ガスを供給する燃料ガス導入口が形成される挟持部と、
    前記電解質・電極接合体の面方向外方に位置し且つ前記セパレータの積層方向に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給連通孔が形成される燃料ガス供給部と、
    前記燃料ガス供給部から前記燃料ガス導入口に対し前記セパレータの面方向に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給通路が形成されるとともに、前記挟持部と前記燃料ガス供給部とに両端が連結される橋架部と、
    を備え、
    前記燃料ガス供給通路は、前記セパレータの面方向に延在し、一端が前記燃料ガス供給連通孔に連通し且つ他端が前記燃料ガス導入口に連通しており、
    前記燃料ガス供給部は、前記セパレータの中央部に設けられるとともに、
    前記燃料ガス供給部を中心に、複数の前記電解質・電極接合体が同心円上に配列されるように、複数の前記挟持部が前記セパレータに設けられ、
    前記燃料電池は、前記燃料ガス供給部に対して第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部と、
    前記電解質・電極接合体に対して前記第1締め付け荷重よりも小さな第2締め付け荷重を付与する第2締め付け部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記挟持部は、各電解質・電極接合体に対応して円板形状を有するとともに、
    各挟持部は、互いに分離して構成されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記橋架部は、前記燃料ガス供給部から外方に等角度間隔ずつ離間して放射状に構成されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記セパレータは、前記挟持部及び前記橋架部が前記電解質・電極接合体の数に対応する数に設定されることを特徴とする燃料電池。
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