JP2002313245A - マグネトロン装置 - Google Patents

マグネトロン装置

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JP2002313245A
JP2002313245A JP2001110986A JP2001110986A JP2002313245A JP 2002313245 A JP2002313245 A JP 2002313245A JP 2001110986 A JP2001110986 A JP 2001110986A JP 2001110986 A JP2001110986 A JP 2001110986A JP 2002313245 A JP2002313245 A JP 2002313245A
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JP
Japan
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cylindrical
tube
vacuum tube
magnetron
magnets
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JP2001110986A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ochiai
宏 落合
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の円筒状磁石が積層配置されるマグネ
トロン装置において、円筒状磁石が円筒状管に不均一に
接触することに起因する真空管部の中心部磁界のばらつ
きを低減し、併せて、円筒状磁石の温度上昇による真空
管部の中心磁界の低下をなくして出力の低下を防止する
こと。 【解決手段】 円筒状管12が上側の開口部14および
下側の開口部15において円筒部7ならびにシールド筒
10の筒状部9と圧入嵌合され、さらに、円筒状管12
の円筒状磁石4内周面への嵌合が、円筒状管12の外側
面に突出させた複数個の凸部13によりなされていると
ともに、それらの凸部13が複数個の円筒状磁石4を跨
ぐように配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波加熱装置の
加熱源として用いられるマグネトロン装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、マグネトロン装置は、図6に外
観図を示すように、真空管部1、冷却部2、磁気回路を
形成する円筒状磁石3、4、枠状継鉄5およびフィルタ
回路構体6で構成されている。
【0003】図7は、円筒状磁石4、枠状継鉄5、フィ
ルタ回路構体6および真空管部1から発生した電磁波が
マグネトロン装置の外部へ漏洩するのを防止するための
シールド構造部の構造をより詳細に示した部分断面図で
あり、フランジ部8と筒状部9からなるシールド筒10
と、枠状継鉄5の枠の内側に突出した円筒部7とが、円
筒状管11の両端の開口部にそれぞれ圧入嵌合されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、産業機器に用い
られる工業用マグネトロン装置は、高出力化の傾向にあ
り、陽極電圧を高くするとともに、真空管部の中心磁界
を強くすることが必要となっている。ここで、真空管部
1の中心磁界を強くするには円筒状磁石4の体積を大き
くすればよく、円筒状磁石4の外径寸法はそのままにし
て厚さを大きくすることが考えられる。
【0005】この対応のために使用する円筒状磁石4と
して、1個の円筒状磁石を用いるよりもこれと同じ厚さ
となるように複数個の円筒状磁石4を積み重ねた方がよ
り強い磁界が得られるため、複数個の円筒状磁石4が積
み重ねて用いられている。
【0006】しかしながら、複数個の円筒状磁石4を積
み重ねて用いると、図7に示すように、複数個の円筒状
磁石4と円筒状管11との接触が不均一となる不都合の
発生が避けられず、真空管部1の中心磁界にばらつきが
生じ、その結果、マグネトロン装置の出力にばらつきが
生じる。
【0007】また、マグネトロン装置の発振時には円筒
状磁石4が高温になるが、円筒状磁石4と円筒状管11
との接触が不均一であることにより、円筒状磁石4に対
する放熱効果が不十分となり、円筒状磁石4の磁界が低
下してマグネトロン装置の出力が低下する。
【0008】本発明は、複数個の円筒状磁石4と円筒状
管11との接触を均一とすることによって、真空管部1
の中心磁界のばらつきを少なくし、これにより個々のマ
グネトロン装置の出力のばらつきを抑えるとともに、円
筒状磁石4の放熱効果を良好にして、これまでよりも出
力が高いマグネトロン装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のマグネロン装置は、真空管部と、この真
空管部と同軸上で且つこの真空管部の一部分の周囲に配
設された複数個の円筒状磁石と、磁気回路を形成する枠
状継鉄と、この枠状継鉄の外面に設けられたフィルタ回
路構体と、このフィルタ回路構体の一部であって枠状継
鉄の枠内に突出する円筒部と、真空管部と円筒状磁石の
間に位置するフランジ部とこの円筒状磁石の内周面に沿
って位置する筒状部とからなるシールド筒と、フィルタ
回路構体の円筒部ならびにシールド筒とが上下の開口部
に圧入嵌合されるとともに、円筒状磁石の円筒空隙内に
嵌入されて且つその外側面に複数個の凸部が形成された
円筒状管とを有する構造となっている。
【0010】この構造により、複数個の円筒状磁石と円
筒状管との接触が均一となり、その結果真空管部の中心
部の磁界のばらつきが少なく、しかも、高出力のマグネ
トロン特性を有するマグネトロン装置を実現することが
できる。
【0011】また、円筒状管の外側面上に形成された複
数個の凸部が、軸方向に平行に形成されるとともに、複
数個の円筒状磁石を跨ぐ長さに選定されている。
【0012】この構成によれば、円筒状管と円筒状磁石
との間で軸方向に空気の流通路が確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明に係わるマグネトロン装置
の実施の形態の構成を示す主要部の部分断面図である。
図1において、1は真空管部、4は複数個の円筒状磁
石、5は枠状継鉄、6はフィルタ回路構体、7はフィル
タ回路構体6の一部であって枠状継鉄5の枠内に突出す
る円筒部、10は真空管部1と円筒状磁石4の間にフラ
ンジ部8が位置し、筒状部9が円筒状磁石4の内周面に
沿って位置するシールド筒、12は円筒状管であり、1
3はこの円筒状管12に設けられた凸部、また14は円
筒状管12の上側の開口部、15は円筒状管12の下側
の開口部である。そして、真空管部1と同軸で且つ真空
管部1の一部分の周囲に複数個の円筒状磁石4が配設さ
れており、真空管部1と円筒状磁石4との間には空隙が
設けられ、円筒状磁石4の内周面において円筒状管12
が嵌入されている。
【0015】円筒状管12の上側の開口部14は、シー
ルド筒10の筒状部9と圧入嵌合されており、また、円
筒状管12の下側の開口部15は、円筒部7と圧入嵌合
されていることにより、真空管部1で発生した電磁波が
外部へ漏出しない構成となっている。円筒状管12の外
側面には複数個の凸部13が形成されており、それらの
凸部13は複数個の円筒状磁石4と均一に接触している
とともに、各円筒状磁石4を跨ぐ長さとされているた
め、複数個の円筒状磁石4全てと熱的、機械的に結合す
るように作用する。
【0016】この結果、マグネトロン装置を発振させた
ときに発生する熱が個々の円筒状磁石4へ比較的均等に
伝導され、積層配置された各円筒状磁石4の温度が均一
化される。従って、真空管部1の中心磁界のばらつきが
抑えられ、マグネトロン出力特性にばらつきのないマグ
ネトロン装置の製作が実現される。
【0017】図2には円筒状管12の斜視図を示す。図
2に示すように、円筒状管12には、その外側面の上側
の開口部14と下側の開口部15を除く部分に、突出す
る複数個の凸部13が形成されている。また、この凸部
13は軸方向に平行に形成されており、円筒状磁石4と
円筒状管12との間に円筒の軸に平行な空気の流通路が
確保される。この結果、円筒状磁石4の放熱が良好とな
り、真空管部の中心磁界の低減を抑制する効果が得られ
た。その結果、真空管部の中心磁界が従来のものより大
きくなり、マグネトロン装置の出力が大きくなることと
なった。
【0018】次に、本発明の効果を確認するためにマグ
ネトロン装置の真空管部の中心磁界およびマグネトロン
出力を測定した結果を図3および図4に示す。
【0019】図3に、本発明の効果を確認するため、マ
グネトロン装置の真空管部の中心磁界のばらつきを示
す。一般にマグネトロン装置は、円筒状磁石4によって
真空管部1の中心部に中心磁界が形成されている。
【0020】従来の構成のマグネトロン装置(以下、従
来品という)には、円筒状磁石4、枠状継鉄5、フィル
タ回路構体6および真空管部1から発生した電磁波がマ
グネトロン装置の外部へ漏洩するのを防止するためのシ
ールド構造部があり、このシールド構造部では、フラン
ジ部8と筒状部9とからなるシールド筒10と、枠状継
鉄5の枠の内側に突出した円筒部7とが、円筒状管12
の両端の開口部とそれぞれ圧入嵌合されている。従来品
では、図3に示したように、マグネトロン装置10本に
おいて真空管部1の中心磁界の分布は2100ガウスか
ら2210ガウスまでの範囲にあり、マグネトロン装置
のばらつきは110ガウスであった。
【0021】これに対し本発明の構成のマグネトロン装
置(以下、本発明品という)では、円筒状管12に複数
個の凸部13が形成されており、これらの凸部13が複
数個の円筒状磁石4の内周面と確実に接触している。ま
た、これらの凸部13は円筒の軸方向に平行に形成され
ている。この構成のマグネトロン装置では、マグネトロ
ン装置10本において真空管部の中心磁界の分布が22
00ガウスから2220ガウスまでの範囲となり、ばら
つきは20ガウス以内に抑えられていることが確認でき
た。
【0022】また、図4にマグネトロン装置のマグネト
ロン出力を本発明品と従来品とを比較して示すように、
従来品ではマグネトロン出力が平均値X1で2955ワ
ットであったが、本発明品ではマグネトロン出力が平均
値X2で2991ワットとなり、本発明品では従来品よ
りもマグネトロン出力が平均値で36ワット大きくなる
ことが確認できた。また、従来品では、マグネトロン出
力は最高値が2990ワット、最低値が2880ワット
であり、そのばらつきは110ワットの範囲にあった。
しかし、本発明品では、マグネトロン出力は最高値が3
000ワット、最低値が2980ワットであり、そのば
らつきは20ワットの範囲に収まった。
【0023】なお、上記本発明の実施の形態では、図2
に示したような、凸部13が軸方向に平行に形成され、
その長さが各円筒状磁石4を跨ぐ長さとしたものについ
て説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、
例えば、図5に示すように複数個の半球状の凸部を分散
して形成してもほぼ同様の効果が得られた。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマグネト
ロン装置では、真空管部の中心磁界のばらつきが少ない
マグネトロン装置を製作することができる。また、円筒
状磁石の温度上昇が抑えられて、マグネトロン装置の出
力を増大させる効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の主要部の部分断面図
【図2】本発明の実施の形態の円筒状管の斜視図
【図3】真空管部の中心磁界について本発明の効果を示
す図
【図4】マグネトロン装置の出力の効果を示す図
【図5】本発明の他の実施の形態の円筒状管の斜視図
【図6】従来のマグネトロン装置の外観図
【図7】従来のマグネトロン装置のシールド構造を示す
部分断面図
【符号の説明】 1 真空管部 4 複数個の円筒状磁石 5 枠状継鉄 6 フィルタ回路構体 7 円筒部 8 フランジ部 9 筒状部 10 シールド筒 12 円筒状管 13 凸部 14 上側の開口部 15 下側の開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空管部と、前記真空管部と同軸上で且
    つ前記真空管部の一部分の周囲に配設された複数個の円
    筒状磁石と、磁気回路を形成する枠状継鉄と、前記枠状
    継鉄の外面に設けられたフィルタ回路構体と、前記フィ
    ルタ回路構体の一部であって前記枠状継鉄の枠内に突出
    する円筒部と、前記真空管部と前記円筒状磁石の間に位
    置するフランジ部と前記円筒状磁石の内周面に沿って位
    置する筒状部とからなるシールド筒と、前記フィルタ回
    路構体の前記円筒部ならびに前記シールド筒とが上下の
    開口部に圧入嵌合されるとともに、前記円筒状磁石の円
    筒空隙内に嵌入されて且つその外側面に複数個の凸部が
    形成された円筒状管とを有することを特徴とするマグネ
    トロン装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒状管の外側面上に形成された複
    数個の凸部が、軸方向に平行に形成されるとともに、複
    数個の円筒状磁石を跨ぐ長さに選定されていることを特
    徴とする請求項1に記載のマグネトロン装置。
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