JP2002313244A - マグネトロン装置 - Google Patents

マグネトロン装置

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JP2002313244A
JP2002313244A JP2001110984A JP2001110984A JP2002313244A JP 2002313244 A JP2002313244 A JP 2002313244A JP 2001110984 A JP2001110984 A JP 2001110984A JP 2001110984 A JP2001110984 A JP 2001110984A JP 2002313244 A JP2002313244 A JP 2002313244A
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JP
Japan
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magnetron
positive electrode
anode
cylinder body
anode cylinder
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JP2001110984A
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English (en)
Inventor
Nagisa Kuwabara
なぎさ 桑原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネトロン出力を高く維持して、ノイズレ
ベルを抑えたマグネトロン装置を提供すること。 【解決手段】 陽極筒体1と、この陽極筒体1の内面に
中心軸の周りに配列された複数の陽極ベイン2と、アン
テナ20と、陽極筒体1の中心軸上に配設された陰極部
21を構成するセンターリード12、サイドリード1
3、第1および第2のエンドハット10、11、および
螺旋状フィラメント22とを備え、陽極ベイン2と陰極
部21との間の電界強度と磁束密度の比がほぼ均一にな
るように、陰極部21を構成する螺旋状フィラメント2
2の中央領域に外径が径小となる径小部23を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジなどに
用いられるマグネトロン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロン装置は、例えば2.45G
Hzの基本周波数で動作するマイクロ波発振管であり、
マイクロ波加熱器あるいはマイクロ波放電ランプなどの
マイクロ波を用いた電気機器において高周波源として使
用されている。
【0003】電子レンジ等に使用されるマグネトロン装
置は、図4に示されるように、陽極筒体1と、この陽極
筒体1の内面に配設された複数個の陽極ベイン2と、こ
の陽極筒体1の中央部に配設された陰極部3とから構成
されたマグネトロン本体4と、マグネトロン本体4の外
周に配設された複数枚の放熱フィン5と、マグネトロン
本体4と同軸に配設された一対の環状磁石6と、この環
状磁石6を磁気的に継ぐ一対の枠状継鉄71、72と、
フィルタ回路部8とから構成されている。マグネトロン
本体4は、図5に要部断面図で示されるように、螺旋状
フィラメント9と、螺旋状フィラメント9の両端部に配
設された第1および第2のエンドハット10、11と、
これらの第1および第2のエンドハット10,11を支
持するセンターリード12およびサイドリード13とか
ら構成された陰極部3と、陽極筒体1の上側及び下側の
開口端部に設けられて環状磁石に磁気的に接続された一
対の磁極片14、15、陽極ベイン2を電気的に交互に
接続するための複数の均圧環16、17、18、19及
び一端がいずれか一つの陽極ベイン2に接続され、マイ
クロ波を外部へ放射するためのアンテナ20を備えてい
る。
【0004】このような構造のマグネトロン装置におい
ては、ノイズが発生し、ラジオなどの受信に妨害を与え
るという問題がある。この問題に対処すべく、特開平1
0−340682号公報の図12に開示されているよう
に、陽極ベインの陰極側端面に凹部を設けることが提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マグネトロン装置のノ
イズレベル低減については、コンピュータ周辺機器同士
を無線で接続する技術において、マグネトロンが発振す
る周波数と同じ周波数の2.45GHzが使われること
が世界的に決まっており、さらなるノイズレベルの低減
を求める要望が強くなってきている。このような状況下
において、従来の構成のマグネトロン装置では、ノイズ
は低減されるものの、まだ不十分であり、且つ、陽極ベ
インの陰極側端面に凹部を設けることに起因して、マグ
ネトロン装置の出力の低下が避けられないという問題が
生じていた。
【0006】本発明は、マグネトロン出力を高く維持し
ながら且つ十分なレベまでノイズを抑えたマグネトロン
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を鑑
みてなされたもので、陽極筒体と、この陽極筒体の内面
に中心軸の周りに配列された複数の陽極ベインと、陽極
筒体の中心軸上に配設された陰極部を構成するセンター
リード、サイドリード、第1および第2のエンドハット
および螺旋状フィラメントとを備え、螺旋状フィラメン
トの中央領域に外径の径小部が形成されている。
【0008】この構成により、陽極ベインと陰極部との
間の電界強度と磁束密度の比を、陽極ベインの軸方向長
さのほぼ全ての領域で、ほぼ均一に形成することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面とともに説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態であるマグネ
トロン装置におけるマグネトロン本体の要部断面図であ
る。陽極筒体1と、この陽極筒体1の内面に中心軸の周
りに配列された複数の陽極ベイン2と、アンテナ20
と、陽極筒体1の中心軸上に配設された陰極部21を構
成するセンターリード12、サイドリード13、第1お
よび第2のエンドハット10、11、および螺旋状フィ
ラメント22とを備え、陰極部21を構成する螺旋状フ
ィラメント22には螺旋状フィラメントの中央領域に外
径が径小となる径小部23が形成されている。このた
め、陽極ベインと陰極部との間の電界強度と磁束密度の
比をほぼ均一に形成することができ、その結果、マグネ
トロン効率を維持したままノイズレベルを低減すること
ができるものである。
【0011】次に本発明の効果を確認した実施例につい
て説明する。図1に示す構成を有する本発明のマグネト
ロン装置は、陽極を構成する陽極ベインについては、高
さH1を9.5mm、厚さを2.0mm、向かい合う一
対の陽極ベインの先端面の間隔L1を9.0mmとし、
陰極部3を構成する螺旋状フィラメント22の線径は
0.5mmを使用し、螺旋状フィラメント22の外径寸
法は、両端部の外径D1を3.9mm、中央領域の径小
部の外径D2の最小値を3.5mmとし、螺旋状フィラ
メント22の高さH2を11.5mmとし、中央領域の
径小部の長さL2を4mmとした。従来例では径小部は
形成されておらず、螺旋状フィラメントの外径寸法は、
螺旋状フィラメントの高さの全領域に亘って均一であっ
た。
【0012】図2に、上記した本発明と従来例とについ
て、それぞれ周波数とノイズレベルとの関係を示す。
【0013】図2(a)に示す本発明では、2.18G
Hz、2.30〜2.40GHzおよび2.50GHz
において図2(b)に示す従来例よりもノイズレベルの
波形が小さく、ノイズレベルが小さくなっていることが
確認できる。また、このときのマグネトロン出力のばら
つきを図3に示す。図3に示すように、本発明と従来例
とをそれぞれ試料数5個ずつで比較した結果、本発明で
は、マグネトロン出力のばらつきは、最大値は973ワ
ットであり、最小値は946ワットであり、マグネトロ
ン出力の平均値X1は960ワットであった。従来例に
ついては、最大値は976ワットであり、最小値は93
2ワットであり、マグネトロン出力の平均値X2は96
0ワットであった。
【0014】この結果からマグネトロン出力は、本発明
は従来例と同じ出力を得ることができ、また、マグネト
ロン出力のばらつきは、本発明の方が従来例よりも小さ
いことが確認された。
【0015】なお、上記の実施例では、螺旋状フィラメ
ント22の中央領域径小部の具体的な設計値として、外
径D2の最小値を3.5mm、中央領域の径小部の長さ
L2を4mmとしたが、この径小部における外径D2の
最小値および径小部の長さL2は、その他の部分の形状
及び寸法を変えると変えないとにかかわらず、陽極ベイ
ン2と陰極部21との間の電界強度と磁束密度の比をほ
ぼ均一に保つように、コンピュータシミュレーションを
駆使して適宜選定すればよいものである。
【0016】
【発明の効果】上述のように、本発明では、陽極筒体
と、この陽極筒体の内面に中心軸の周りに配列された複
数の陽極ベインと、陽極筒体の中心軸上に配設された陰
極部を構成するセンターリード、サイドリード、第1お
よび第2のエンドハット、螺旋状フィラメントとを備
え、陰極部を構成する螺旋状フィラメントの中央領域に
外径が径小部を有することによって、マグネトロン出力
を高く維持したままノイズレベルが小さいマグネトロン
装置を製作することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマグネトロン装置のマグネトロン本体
の要部断面図
【図2】本発明の実施の効果を従来例と比較して示す図
【図3】本発明と従来例のマグネトロン出力を比較した
【図4】従来のマグネトロン装置を示す図
【図5】従来のマグネトロン装置のマグネトロン本体の
要部断面図
【符号の説明】
1 陽極筒体 2 陽極ベイン 10 第1のエンドハット 11 第2のエンドハット 12 センターリード 13 サイドリード 20 アンテナ 21 陰極部 22 螺旋状フィラメント 23 中央領域の径小部 24、25 螺旋状フィラメントの両端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極筒体と、この陽極筒体の内面に中心
    軸の周りに配列された複数の陽極ベインと、前記陽極筒
    体の中心軸上に配設された陰極部を構成するセンターリ
    ード、サイドリード、第1および第2のエンドハットお
    よび螺旋状フィラメントとを備え、前記螺旋状フィラメ
    ントの外径がその中央領域で径小であることを特徴とす
    るマグネトロン装置。
JP2001110984A 2001-04-10 2001-04-10 マグネトロン装置 Pending JP2002313244A (ja)

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