JP2000164151A - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
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- JP2000164151A JP2000164151A JP10339815A JP33981598A JP2000164151A JP 2000164151 A JP2000164151 A JP 2000164151A JP 10339815 A JP10339815 A JP 10339815A JP 33981598 A JP33981598 A JP 33981598A JP 2000164151 A JP2000164151 A JP 2000164151A
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J23/00—Details of transit-time tubes of the types covered by group H01J25/00
- H01J23/36—Coupling devices having distributed capacitance and inductance, structurally associated with the tube, for introducing or removing wave energy
- H01J23/54—Filtering devices preventing unwanted frequencies or modes to be coupled to, or out of, the interaction circuit; Prevention of high frequency leakage in the environment
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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- H01J23/36—Coupling devices having distributed capacitance and inductance, structurally associated with the tube, for introducing or removing wave energy
- H01J23/40—Coupling devices having distributed capacitance and inductance, structurally associated with the tube, for introducing or removing wave energy to or from the interaction circuit
- H01J23/44—Rod-type coupling devices
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J25/00—Transit-time tubes, e.g. klystrons, travelling-wave tubes, magnetrons
- H01J25/50—Magnetrons, i.e. tubes with a magnet system producing an H-field crossing the E-field
Landscapes
- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 チョーク効果の帯域が広がり、不要な高調波
雑音を効果的に抑制できるマグネトロンを提供する。 【解決手段】 マイクロ波を伝送するアンテナリード１
８の周囲に筒状に、前記マイクロ波における基本波の複
数の高調波を抑制する複数のλ／４チョークを、それら
の各開口部２６ｃ，２６ｄが交互に上下に形成されるよ
うにして一体に形成して成るチョーク構造２６を有する
マグネトロンであって、前記各開口部２６ｃ，２６ｄと
隣接する閉口部２６ｅ，２６ｆを狭くすることにより、
前記各開口部２６ｃ，２６ｄを広げた。具体的には、ア
ンテナリード１８に最も近い筒状体２６ｂの外側に位置
する筒状体２６ａをテーパー状に形成した。
雑音を効果的に抑制できるマグネトロンを提供する。 【解決手段】 マイクロ波を伝送するアンテナリード１
８の周囲に筒状に、前記マイクロ波における基本波の複
数の高調波を抑制する複数のλ／４チョークを、それら
の各開口部２６ｃ，２６ｄが交互に上下に形成されるよ
うにして一体に形成して成るチョーク構造２６を有する
マグネトロンであって、前記各開口部２６ｃ，２６ｄと
隣接する閉口部２６ｅ，２６ｆを狭くすることにより、
前記各開口部２６ｃ，２６ｄを広げた。具体的には、ア
ンテナリード１８に最も近い筒状体２６ｂの外側に位置
する筒状体２６ａをテーパー状に形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電子レンジ等の
マイクロ波加熱機器などに用いられてマイクロ波を発生
するマグネトロンに係わり、特にその高調波雑音抑制の
ためのチョーク構造に関するものである。
マイクロ波加熱機器などに用いられてマイクロ波を発生
するマグネトロンに係わり、特にその高調波雑音抑制の
ためのチョーク構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は、電子レンジ等に用いられる一般
的なマグネトロンの全体構成図である。
的なマグネトロンの全体構成図である。
【０００３】このマグネトロンは、コンデンサ１やチョ
ークコイル２等が内蔵されたケース３上に、ヨーク４や
放熱用フィン５で覆われた２極真空管であるマグネトロ
ン本体部１０が構成されている。
ークコイル２等が内蔵されたケース３上に、ヨーク４や
放熱用フィン５で覆われた２極真空管であるマグネトロ
ン本体部１０が構成されている。
【０００４】本体部１０の真空壁の一部を構成する陽極
円筒１１は無酸素銅などで形成されており、その内周に
は偶数枚のベイン１２が放射状に設けられ、各ベイン１
２は１枚おきに小径（内側）および大径（外側）のスト
ラップリング１３，１４により接続されて、πモード発
振の安定化が図られている。
円筒１１は無酸素銅などで形成されており、その内周に
は偶数枚のベイン１２が放射状に設けられ、各ベイン１
２は１枚おきに小径（内側）および大径（外側）のスト
ラップリング１３，１４により接続されて、πモード発
振の安定化が図られている。
【０００５】上記陽極円筒１１の両端には、その上下に
配置される円環状の永久磁石１５の磁界を、ベイン１２
の先端と陽極円筒１１の中心部に設けられる陰極１６と
の間の作用空間に集中させるためのポールピース１７が
それぞれ設けられている。
配置される円環状の永久磁石１５の磁界を、ベイン１２
の先端と陽極円筒１１の中心部に設けられる陰極１６と
の間の作用空間に集中させるためのポールピース１７が
それぞれ設けられている。
【０００６】上記陰極１６は、例えばトリムタングステ
ン線などがコイル状に巻かれたフィラメントから成り、
各ベイン１２の先端で囲まれた空間に、陽極円筒１１の
中心部に位置するように設けられている。
ン線などがコイル状に巻かれたフィラメントから成り、
各ベイン１２の先端で囲まれた空間に、陽極円筒１１の
中心部に位置するように設けられている。
【０００７】上記ベイン１２の１枚には出力アンテナリ
ード１８の一端が接合され、その他端はポールピース１
７の貫通孔１７ａ、出力側金属筒１９及びセラミック円
筒などから成る絶縁筒２０の中心部を貫通して排気管の
封止部２１で固定されている。この封止部２１にはアン
テナキャップ２２が被せられている。
ード１８の一端が接合され、その他端はポールピース１
７の貫通孔１７ａ、出力側金属筒１９及びセラミック円
筒などから成る絶縁筒２０の中心部を貫通して排気管の
封止部２１で固定されている。この封止部２１にはアン
テナキャップ２２が被せられている。
【０００８】上記出力側金属筒１９は陽極円筒１１と直
接電気的に接続されており、陽極円筒１１とベイン１２
で形成される空洞共振回路で発振したマイクロ波電力
は、出力側金属筒１９の中心軸上を延びる出力アンテナ
リード１８を同軸線路として進み、その先端の出力アン
テナ２３から放射される。このとき、不要な雑音成分
（高調波雑音）も出力アンテナリード１８を通って伝送
され、放射される。
接電気的に接続されており、陽極円筒１１とベイン１２
で形成される空洞共振回路で発振したマイクロ波電力
は、出力側金属筒１９の中心軸上を延びる出力アンテナ
リード１８を同軸線路として進み、その先端の出力アン
テナ２３から放射される。このとき、不要な雑音成分
（高調波雑音）も出力アンテナリード１８を通って伝送
され、放射される。
【０００９】このような高調波雑音の伝送を抑制するた
め、出力側金属筒１９内に１／４波長形チョーク（以
下、λ／４チョークと記す）を形成することが、従来よ
り導入されている。
め、出力側金属筒１９内に１／４波長形チョーク（以
下、λ／４チョークと記す）を形成することが、従来よ
り導入されている。
【００１０】図５に、２つの高調波雑音帯域を抑制した
従来のチョーク構造を示す。なお、前記図４と同一符号
は同一又は相当部分を示している。
従来のチョーク構造を示す。なお、前記図４と同一符号
は同一又は相当部分を示している。
【００１１】前記ポールピース１７と絶縁筒２０間に位
置する出力側金属筒１９内には、その中心を通るアンテ
ナリード１８の周囲に、長短の外側筒状体２５ａと内側
筒状体２５ｂが上部連結で一体に成型されたチョーク構
造体２５が、その底面周縁を出力側金属筒１９の内周に
ろう付け接合することにより取り付けられている。そし
て、外側筒状体２５ａにより形成されるλ／４チョーク
の開口部２５ｃは上向きに開口し、内側筒状体２５ｂに
より形成されるλ／４チョークの開口部２５ｄが下向き
に開口している。
置する出力側金属筒１９内には、その中心を通るアンテ
ナリード１８の周囲に、長短の外側筒状体２５ａと内側
筒状体２５ｂが上部連結で一体に成型されたチョーク構
造体２５が、その底面周縁を出力側金属筒１９の内周に
ろう付け接合することにより取り付けられている。そし
て、外側筒状体２５ａにより形成されるλ／４チョーク
の開口部２５ｃは上向きに開口し、内側筒状体２５ｂに
より形成されるλ／４チョークの開口部２５ｄが下向き
に開口している。
【００１２】上記外側筒状体２５ａと内側筒状体２５ｂ
は、抑制しようとする高調波の１／４波長（λ）に相当
する長さ（高さ）に形成されており、ここでは、電子レ
ンジ用マグネトロンの２４５０ＭＨｚの基本波に対し
て、外側筒状体２５ａが第３高調波（７．３５ＧＨ
ｚ）、内側筒状体２５ｂが第５高調波（１２．２５ＧＨ
ｚ）に対応するように構成されている。
は、抑制しようとする高調波の１／４波長（λ）に相当
する長さ（高さ）に形成されており、ここでは、電子レ
ンジ用マグネトロンの２４５０ＭＨｚの基本波に対し
て、外側筒状体２５ａが第３高調波（７．３５ＧＨ
ｚ）、内側筒状体２５ｂが第５高調波（１２．２５ＧＨ
ｚ）に対応するように構成されている。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子レンジ
等に用いられるマイクロ波（２４５０ＭＨｚ）の高調波
は、基本波自体が電子レンジの庫内で食品の載ったター
ンテーブルの回転等に伴って帯域が変動するため、高調
波の帯域はそれ以上に変動する。従って、高調波雑音の
チョーク効果の帯域もより広い方が望ましい。
等に用いられるマイクロ波（２４５０ＭＨｚ）の高調波
は、基本波自体が電子レンジの庫内で食品の載ったター
ンテーブルの回転等に伴って帯域が変動するため、高調
波の帯域はそれ以上に変動する。従って、高調波雑音の
チョーク効果の帯域もより広い方が望ましい。
【００１４】ところが、上記構成においては、限られた
空間（径及び高さ共２０ｍｍに満たない）の中に、２つ
のλ／４チョークが一体化されたチョーク構造体２５を
配設しなければならないため、各々の開口部２５ｃ，２
５ｄが小さく、チョーク効果の帯域が狭くなるという課
題があった。
空間（径及び高さ共２０ｍｍに満たない）の中に、２つ
のλ／４チョークが一体化されたチョーク構造体２５を
配設しなければならないため、各々の開口部２５ｃ，２
５ｄが小さく、チョーク効果の帯域が狭くなるという課
題があった。
【００１５】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、チョーク効果の帯域が
広がり、不要な高調波雑音を効果的に抑制できるマグネ
トロンを提供することを目的とするものである。
するためになされたものであり、チョーク効果の帯域が
広がり、不要な高調波雑音を効果的に抑制できるマグネ
トロンを提供することを目的とするものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、マイクロ波を伝送するアンテ
ナリードの周囲に筒状に、前記マイクロ波における基本
波の複数の高調波を抑制する複数のλ／４チョークを、
それらの各開口部が交互に上下に形成されるようにして
一体に形成して成るチョーク構造を有するマグネトロン
であって、前記各開口部と隣接する閉口部を狭くするこ
とにより、前記各開口部を広げたことを特徴とするもの
である。
するために、本願発明は、マイクロ波を伝送するアンテ
ナリードの周囲に筒状に、前記マイクロ波における基本
波の複数の高調波を抑制する複数のλ／４チョークを、
それらの各開口部が交互に上下に形成されるようにして
一体に形成して成るチョーク構造を有するマグネトロン
であって、前記各開口部と隣接する閉口部を狭くするこ
とにより、前記各開口部を広げたことを特徴とするもの
である。
【００１７】また、前記アンテナリードに最も近い筒状
体の外側に位置する筒状体をテーパー状に形成すること
により、各開口部を広げたことを特徴とするものであ
る。
体の外側に位置する筒状体をテーパー状に形成すること
により、各開口部を広げたことを特徴とするものであ
る。
【００１８】また、前記チョーク構造を、２つの高調波
を抑制するチョーク構造に適用したことを特徴とするも
のである。
を抑制するチョーク構造に適用したことを特徴とするも
のである。
【００１９】また、前記２つの高調波として、基本波の
第３高調波と第５高調波を抑制することを特徴とするも
のである。
第３高調波と第５高調波を抑制することを特徴とするも
のである。
【００２０】また、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器
のマイクロ波発生源として用いることを特徴とするもの
である。
のマイクロ波発生源として用いることを特徴とするもの
である。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、マグネトロンの全体
構成は前記図４に示したものと同様である。
を参照して詳細に説明する。なお、マグネトロンの全体
構成は前記図４に示したものと同様である。
【００２２】図１は、本願発明の実施形態の要部構成図
であり、前記図５と同一符号は同一又は相当部分を示し
ている。
であり、前記図５と同一符号は同一又は相当部分を示し
ている。
【００２３】本願発明者らは、実験等による試行錯誤を
繰り返して、λ／４チョークの開口部を広くすると、高
調波雑音の抑制帯域が広がることを確認した。
繰り返して、λ／４チョークの開口部を広くすると、高
調波雑音の抑制帯域が広がることを確認した。
【００２４】しかし、前記図５に示したような従来構成
のチョーク構造体２５では、限られた空間内で、隣接す
る２つの開口部２５ｃ，２５ｄを共に広げることは無理
である。すなわち、一方を広げると他方が狭くなり、他
方を広げると一方が狭くなることになり、いずれか一方
が犠牲になることになるので、これでは余り意味がな
い。
のチョーク構造体２５では、限られた空間内で、隣接す
る２つの開口部２５ｃ，２５ｄを共に広げることは無理
である。すなわち、一方を広げると他方が狭くなり、他
方を広げると一方が狭くなることになり、いずれか一方
が犠牲になることになるので、これでは余り意味がな
い。
【００２５】なお、内側筒状体２５ｂとアンテナリード
１８の間隔を狭くすることにより、λ／４チョークの各
開口部２５ｃ，２５ｄを広くすることも考えられるが、
内側筒状体２５ｂとアンテナリード１８の間隔を狭くす
ると、本来の基本波の通りを悪くすることになってしま
うので、本末転倒である。
１８の間隔を狭くすることにより、λ／４チョークの各
開口部２５ｃ，２５ｄを広くすることも考えられるが、
内側筒状体２５ｂとアンテナリード１８の間隔を狭くす
ると、本来の基本波の通りを悪くすることになってしま
うので、本末転倒である。
【００２６】そこで、図１に示した本実施形態のチョー
ク構造体２６では、外側筒状体２６ａをテーパー状に形
成することにより、各開口部２６ｃ、２６ｄと隣接する
閉口部２６ｅ、２６ｆを狭くすることによって、内側筒
状体２６ｂはアンテナリード１８と従来と同様な間隔を
保ったまま、両方の開口部２６ｃ、２６ｄを広げるよう
にしたものである。
ク構造体２６では、外側筒状体２６ａをテーパー状に形
成することにより、各開口部２６ｃ、２６ｄと隣接する
閉口部２６ｅ、２６ｆを狭くすることによって、内側筒
状体２６ｂはアンテナリード１８と従来と同様な間隔を
保ったまま、両方の開口部２６ｃ、２６ｄを広げるよう
にしたものである。
【００２７】図２は、上記図１の実施形態に基づき実際
に製作したチョーク構造体２６の実寸法を示したもので
ある。
に製作したチョーク構造体２６の実寸法を示したもので
ある。
【００２８】このチョーク構造体２６の底面外周の径は
１８．０ｍｍ、底面内周，すなわちテーパー状の外側筒
状体２６ａの底辺の径は１４．５ｍｍである。また、上
面外周，すなわちテーパー状の外側筒状体２６ａの上辺
の径は１３．０ｍｍ、上面内周，すなわち内側筒状体２
６ｂの径は９．０ｍｍである。そして、テーパー状の外
側筒状体２６ａの高さは９．５ｍｍ、内側筒状体２６ｂ
の高さは５．２ｍｍである。なお、これらのチョーク材
厚は０．３ｍｍである。
１８．０ｍｍ、底面内周，すなわちテーパー状の外側筒
状体２６ａの底辺の径は１４．５ｍｍである。また、上
面外周，すなわちテーパー状の外側筒状体２６ａの上辺
の径は１３．０ｍｍ、上面内周，すなわち内側筒状体２
６ｂの径は９．０ｍｍである。そして、テーパー状の外
側筒状体２６ａの高さは９．５ｍｍ、内側筒状体２６ｂ
の高さは５．２ｍｍである。なお、これらのチョーク材
厚は０．３ｍｍである。
【００２９】上記の寸法で構成したチョーク構造体２６
を用いて、実験した結果、図３にグラフで示すような結
果が得られた。なお、グラフの縦軸は透過量（ｄＢ）
で、０は全て透過、−１０は１／１０透過、−２０は１
／１００透過で、横軸は周波数（ＧＨｚ）であり、ま
た、グラフの実線は従来のチョーク効果帯域を、破線は
本発明の図２に示したもののチョーク効果帯域を示して
いる。
を用いて、実験した結果、図３にグラフで示すような結
果が得られた。なお、グラフの縦軸は透過量（ｄＢ）
で、０は全て透過、−１０は１／１０透過、−２０は１
／１００透過で、横軸は周波数（ＧＨｚ）であり、ま
た、グラフの実線は従来のチョーク効果帯域を、破線は
本発明の図２に示したもののチョーク効果帯域を示して
いる。
【００３０】図３のグラフから明らかなように、本実施
形態のものでは、従来のものに比べて、第３高調波
（７．３５ＧＨｚ）及び第５高調波（１２．２５ＧＨ
ｚ）のいずれにおいても、チョーク効果帯域が実質的に
広がっていることが実証できた。なお、透過量も僅かで
はあるが、低下している。
形態のものでは、従来のものに比べて、第３高調波
（７．３５ＧＨｚ）及び第５高調波（１２．２５ＧＨ
ｚ）のいずれにおいても、チョーク効果帯域が実質的に
広がっていることが実証できた。なお、透過量も僅かで
はあるが、低下している。
【００３１】以上のようにチョーク効果の帯域が広がる
ことにより、不要な高調波雑音を効果的に抑制できる。
特に、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器においては、
前述したように、基本波自体が電子レンジの庫内で食品
の載ったターンテーブルの回転等に伴って帯域が変動す
ることにより、高調波の帯域はそれ以上に変動するの
で、いっそう効果的で有効である。
ことにより、不要な高調波雑音を効果的に抑制できる。
特に、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器においては、
前述したように、基本波自体が電子レンジの庫内で食品
の載ったターンテーブルの回転等に伴って帯域が変動す
ることにより、高調波の帯域はそれ以上に変動するの
で、いっそう効果的で有効である。
【００３２】また、上記のように外側筒状体２６ａをテ
ーパー状とすることにより、上記の作用効果が効率よく
実現できると共に、二次的効果として、金型の抜き勾配
が確保されるので、成型工程が容易かつ低コストで行え
るようになる。
ーパー状とすることにより、上記の作用効果が効率よく
実現できると共に、二次的効果として、金型の抜き勾配
が確保されるので、成型工程が容易かつ低コストで行え
るようになる。
【００３３】なお、上記実施形態では、外側筒状体２６
ａをテーパー状としたが、試行錯誤の過程で、外側筒状
体２６ａを段階的に広げても一定の効果が得られたこと
を付言しておく。
ａをテーパー状としたが、試行錯誤の過程で、外側筒状
体２６ａを段階的に広げても一定の効果が得られたこと
を付言しておく。
【００３４】また、上記実施形態では、高調波雑音の大
きさや衛星放送の周波数帯域と重なる等で、影響の大き
い第３高調波と第５高調波の２つの高調波雑音を抑制す
るものに本願発明を適用した場合について説明したが、
他の高調波雑音にも適用でき、更に、成型上は現実的に
２つが最適であるが、成型上の困難を克服できれば３つ
以上の高調波雑音を抑制することも可能である。
きさや衛星放送の周波数帯域と重なる等で、影響の大き
い第３高調波と第５高調波の２つの高調波雑音を抑制す
るものに本願発明を適用した場合について説明したが、
他の高調波雑音にも適用でき、更に、成型上は現実的に
２つが最適であるが、成型上の困難を克服できれば３つ
以上の高調波雑音を抑制することも可能である。
【００３５】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、マイク
ロ波を伝送するアンテナリードの周囲に筒状に、前記マ
イクロ波における基本波の複数の高調波を抑制する複数
のλ／４チョークを、それらの各開口部が交互に上下に
形成されるようにして一体に形成して成るチョーク構造
を有するマグネトロンであって、前記各開口部と隣接す
る閉口部を狭くすることにより、前記各開口部を広げた
ので、チョーク効果の帯域が広がり、不要な高調波雑音
を効果的に抑制できるようになる。
ロ波を伝送するアンテナリードの周囲に筒状に、前記マ
イクロ波における基本波の複数の高調波を抑制する複数
のλ／４チョークを、それらの各開口部が交互に上下に
形成されるようにして一体に形成して成るチョーク構造
を有するマグネトロンであって、前記各開口部と隣接す
る閉口部を狭くすることにより、前記各開口部を広げた
ので、チョーク効果の帯域が広がり、不要な高調波雑音
を効果的に抑制できるようになる。
【００３６】また、前記アンテナリードに最も近い筒状
体の外側に位置する筒状体をテーパー状に形成すること
により、各開口部を広げたので、上記効果を効率良く実
現できると共に、金型の抜き勾配が確保されることによ
り、成型工程が容易かつ低コストで行えるようになる。
体の外側に位置する筒状体をテーパー状に形成すること
により、各開口部を広げたので、上記効果を効率良く実
現できると共に、金型の抜き勾配が確保されることによ
り、成型工程が容易かつ低コストで行えるようになる。
【００３７】また、前記チョーク構造を、２つの高調波
を抑制するチョーク構造に適用することが成型上の容易
性等から最適である。
を抑制するチョーク構造に適用することが成型上の容易
性等から最適である。
【００３８】また、前記２つの高調波として、基本波の
第３高調波と第５高調波を抑制することにより、電子レ
ンジ等の基本波が２４５０ＭＨｚのマイクロ波に適用し
て有効となる。
第３高調波と第５高調波を抑制することにより、電子レ
ンジ等の基本波が２４５０ＭＨｚのマイクロ波に適用し
て有効となる。
【００３９】また、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器
のマイクロ波発生源として用いることにより、電子レン
ジ等のマイクロ波加熱機器においては、基本波自体が電
子レンジの庫内で食品の載ったターンテーブルの回転等
に伴って帯域が変動するため、高調波の帯域はそれ以上
に変動するので、いっそう効果的で有効である。
のマイクロ波発生源として用いることにより、電子レン
ジ等のマイクロ波加熱機器においては、基本波自体が電
子レンジの庫内で食品の載ったターンテーブルの回転等
に伴って帯域が変動するため、高調波の帯域はそれ以上
に変動するので、いっそう効果的で有効である。
【図１】本願発明の実施形態の要部構成図。
【図２】上記実施形態において、実際に製作したチョー
ク構造体の実寸法を示した要部構成図。
ク構造体の実寸法を示した要部構成図。
【図３】上記の寸法で構成したチョーク構造体を用いて
実験した結果と従来技術の場合とをグラフで示した図。
実験した結果と従来技術の場合とをグラフで示した図。
【図４】電子レンジ等に用いられる一般的なマグネトロ
ンの全体構成図。
ンの全体構成図。
【図５】従来技術を示す要部構成図。
１０ マグネトロン本体部 １１ 陽極円筒 １２ ベイン １３，１４ ストラップリング １５ 永久磁石 １６ 陰極 １７ ポールピース １８ アンテナリード １９ 出力側金属筒 ２６ チョーク構造体 ２６ａ 外側筒状体 ２６ｂ 内側筒状体 ２６ｃ，２６ｄ 開口部 ２６ｅ，２６ｆ 閉口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 節雄 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 Ｆターム(参考） 5C029 QQ02 QQ04 QQ07
Claims (5)
- 【請求項１】 マイクロ波を伝送するアンテナリードの
周囲に筒状に、前記マイクロ波における基本波の複数の
高調波を抑制する複数の１／４波長形チョークを、それ
らの各開口部が交互に上下に形成されるようにして一体
に形成して成るチョーク構造を有するマグネトロンであ
って、 前記各開口部と隣接する閉口部を狭くすることにより、
前記各開口部を広げたことを特徴とするマグネトロン。 - 【請求項２】 前記アンテナリードに最も近い筒状体の
外側に位置する筒状体をテーパー状に形成することによ
り、各開口部を広げたことを特徴とする請求項１記載の
マグネトロン。 - 【請求項３】 前記チョーク構造を、２つの高調波を抑
制するチョーク構造に適用したことを特徴とする請求項
１又は請求項２記載のマグネトロン。 - 【請求項４】 前記２つの高調波として、基本波の第３
高調波と第５高調波を抑制することを特徴とする請求項
３記載のマグネトロン。 - 【請求項５】 電子レンジ等のマイクロ波加熱機器のマ
イクロ波発生源として用いることを特徴とする請求項１
ないし請求項４のいずれかに記載のマグネトロン。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10339815A JP2000164151A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | マグネトロン |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10339815A JP2000164151A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | マグネトロン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000164151A true JP2000164151A (ja) | 2000-06-16 |
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ID=18331090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10339815A Withdrawn JP2000164151A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | マグネトロン |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000164151A (ja) |
| KR (1) | KR100320566B1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7148627B2 (en) | 2002-07-31 | 2006-12-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetron |
| CN1326184C (zh) * | 2002-11-21 | 2007-07-11 | 三星电子株式会社 | 用于微波炉的磁控管 |
| JP2012054010A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Toshiba Hokuto Electronics Corp | マグネトロンおよびその製造方法 |
Family Cites Families (6)
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1998
- 1998-11-30 JP JP10339815A patent/JP2000164151A/ja not_active Withdrawn
-
1999
- 1999-11-15 KR KR1019990050600A patent/KR100320566B1/ko not_active IP Right Cessation
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050307 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060822 |