JP3296622B2 - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JP3296622B2 JP10106693A JP10106693A JP3296622B2 JP 3296622 B2 JP3296622 B2 JP 3296622B2 JP 10106693 A JP10106693 A JP 10106693A JP 10106693 A JP10106693 A JP 10106693A JP 3296622 B2 JP3296622 B2 JP 3296622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグネトロンに係り、詳
しくはその出力部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図4乃至図6により説明する。
【0003】マグネトロンは電子レンジなどのマイクロ
波発振源として幅広く用いられ、その構造は図4に示す
ように真空外囲器の一部を構成する陽極筒体1の内周面
に複数のベイン2が放射状に配され、各ベインはストラ
ップリング3、4により1つおきに連結されている。
【0004】前記陽極筒体1の両端部には磁性体からな
るポ−ルピ−ス5、6、及び真空外囲器の一部を構成す
る金属筒体7、8が固着されている。一方の金属筒体7
にはセラミックスからなる絶縁筒体9及び筒状の金属体
10が順次固着されている。
【0005】これらの内部には、一端が前記ベイン2の
1つに固着され、他端は前記筒状の金属体10に固着され
た中心導体11が位置している。また、前記陽極筒体1の
軸心には熱電子を放出するための陰極部12が配置されて
いる。
【0006】斯かる構成のマグネトロンでは、金属筒体
7と中心導体11で構成される部分がマイクロ波電力を電
送する働きをし、それ以後の絶縁筒体9、筒状の金属体
10及び中心導体11で構成される部分がマイクロ波電力を
放射する働きをし、これらにより出力部を構成してい
る。
【0007】しかしながら、上記のような出力部構成の
マグネトロンにおいては、セラミックスからなる絶縁筒
体9と金属筒体7の固着を銀ロウなどでのロウ付けによ
り行うため、絶縁筒体9の接合面には図5に示すように
ロウ材による凹凸状部13が形成され、電子レンジなどに
使用された場合の空炊き状態のような軽負荷時には、こ
のロウ材による凹凸状部13と中心導体11との間でマイク
ロ波電界の集中による放電が生じ、絶縁筒体9が割れる
という不良を発生することがあった。
【0008】また、近年のテレビの衛生放送実用化など
で電波利用面における高周波への移行に伴い、マグネト
ロンの高調波による妨害が懸念されることから、電子レ
ンジへの雑音規制が強化の方向にあり、マグネトロンで
の高調波抑制が必要となるなどの問題があった。
【0009】前述のような問題を解決するための従来技
術としては、マイクロ波放電による絶縁筒体の割れ防止
として、実公昭58−910号公報に開示されるよう
に、絶縁筒体の金属筒体と固着される側のロウ材による
凹凸状部を金属筒体の端部などを利用して金属部材で覆
い保護し、ロウ材による凹凸状部と中心導体との間のマ
イクロ波電界の集中による放電を防止する方法がある。
【0010】また、高調波の抑制に関しては、特公昭5
4−6862号公報などに開示されるように、金属筒体
と中心導体とで構成されるマイクロ波電力の伝送部に金
属筒体の端部を絶縁筒体とは反対の陽極側に折り返し、
チョ−クを形成したものがある。
【0011】しかし、以上のような従来技術を組み合わ
せて絶縁筒体のロウ材による凹凸状部の保護と、高調波
雑音の抑制を同時に行うためには、図6のように絶縁筒
体の凹凸状部保護用の保護部材14と金属筒体7の端部を
陽極側に折り返したチョ−ク構成15が必要であり、2部
品の構成となり部品点数及び組立工数の増加などから生
産性を著しく阻害していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、部品点数を増加させることなく、絶縁筒体の割れ対
策と高調波抑制を同時に行うことができるマグネトロン
を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に空洞共
振器を有する陽極筒体と、一端が前記陽極筒体の内周面
に配されたベインに電気的に接続され、かつ他端が出力
部側に延びた中心導体と、該中心導体の周囲に配され、
一端が陽極筒体に固着され他端が絶縁筒体に固着された
金属筒体を有するマグネトロンにおいて、前記金属筒体
は絶縁筒体と固着される側の端部に折り返し構成からな
るチョ−ク筒体部と、絶縁筒体との固着部を覆うための
折り曲げ部が一体形成されてなることを特徴としたもの
であり、また前記金属筒体は絶縁筒体と固着される側の
端部に折り返し構成からなるチョ−ク筒体部を有し、該
チョ−ク筒体部には複数の切り欠き舌片よりなる折り曲
げ部が前記絶縁筒体との固着部を覆うように形成されて
なること、或るいは前記チョ−ク筒体部と折り曲げ部を
複数の短冊状としたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明によるマグネトロンにおいては、チョ−
ク構成と絶縁筒体のロウ材による凹凸状部を保護する構
成が金属筒体に一体加工されるため、絶縁筒体の割れ対
策と高調波抑制を行っても、部品点数及び組立工数の増
加などはなく生産性の阻害を防止することができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図3により説明
する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例の要部断面図
であるが、従来構成と同一部分については説明を省略す
る。
【0017】16は金属筒体7を折り返して形成された絶
縁筒体9と金属筒体7が固着された部分に形成されたロ
ウ材による凹凸状部を覆う折り曲げ部である。このロウ
材による凹凸状部の高さは絶縁筒体の端部から1mm以内
であるため、折り曲げ部16の高さは絶縁筒体9と金属筒
体7との固着部より1〜2mm突出してロウ材による凹凸
状部より高くなるように設定されている。
【0018】17は金属筒体7の上記折り曲げ部16を延長
して形成されたチョ−ク筒体部で、その折り曲げ深さは
抑制しようとする高調波の4分に1波長となる。
【0019】図2は第2の実施例であり、18は上記第1
の実施例同様に金属筒体7の端部を陽極側に折り返した
チョ−ク筒体部で、その折り曲げ深さは同様に抑制しよ
うとする高調波の4分に1波長である。また、19はチョ
−ク筒体部18に設けられた複数の切り欠き舌片よりなる
折り曲げ部で、チョ−ク筒体部18とは逆方向に折り曲げ
られ、絶縁筒体9の金属筒体7と固着される側のロウ材
による凹凸状部を覆っている。この折り曲げ部19も第1
の実施例と同様に高さが絶縁筒体9と金属筒体7との固
着部より1〜2mm突出してロウ材による凹凸状部より高
くなるように設定されている。
【0020】図3は第3の実施例であり、20は金属筒体
7の端部を短冊状に形成した舌片21を陽極側に折り返し
たチョ−ク筒体部であり、22はチョ−ク筒体部20とは逆
方向に折り返して形成された絶縁筒体9と金属筒体7が
固着された部分に形成されたロウ材による凹凸状部を覆
う折り曲げ部である。
【0021】これらのチョ−ク筒体部17、18、20と折り
曲げ部16、19、22は金属筒体7に一体でプレス加工され
る。尚、第2、第3の実施例における折り曲げ部19、22
は絶縁筒体9のロウ材による凹凸状部を、同軸関係にあ
る中心導体11に対して電気的に保護する必要があること
から、絶縁筒体9の内周全面にわたって複数個設ける必
要がある。
【0022】以上の構成からなる本発明のマグネトロン
では、チョ−ク筒体部と折り曲げ部が金属筒体に一体加
工された一部品で構成できるため、従来のマグネトロン
のように複数の部品となることもなく、部品点数及び組
立工数の増加による生産性の阻害が防止される。また、
特性面においても、電子レンジなどに使用された場合の
空炊き状態のような軽負荷時でも、金属製の折り曲げ部
によって絶縁筒体のロウ材による凹凸状部が電気的に保
護されるため、中心導体との間でマイクロ波電界の集中
が緩和され、放電が発生しにくく、絶縁筒体が割れるな
どの不良の発生を防止することができるものである。
【0023】またチョ−ク筒体部はマイクロ波電力の伝
送部に設けられた抑制したい高調波の4分の1波長の深
さを有するチョ−ク構成であり、抑制したい高調波に対
して高入力インピ−ダンスとなることからその高調波の
伝搬を抑制することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によるマグネトロンは前述のよう
に、従来は複数の部品を使用することにより達成してい
た機能を、1部品の使用によって達成することができる
ことから、生産性を悪化させることなく、低高調波雑音
で絶縁筒体の割れ等による不良のない、高品質のマグネ
トロンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による要部断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例による要部断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例による要部断面図であ
る。
【図4】従来のマグネトロンの断面図である。
【図5】従来のマグネトロンの要部断面図である。
【図6】従来技術の一例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 陽極筒体 2 ベイン 7 金属筒体 9 絶縁筒体 11 中心導体 17、18、20 チョーク筒体部 16、19、22 折り曲げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 23/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空洞共振器を有する陽極筒体と、
    一端が前記陽極筒体の内周面に配されたベインに電気的
    に接続され、かつ他端が出力部側に延びた中心導体と、
    該中心導体の周囲に配され、一端が陽極筒体に固着され
    他端が絶縁筒体に固着された金属筒体を有するマグネト
    ロンにおいて、前記金属筒体は絶縁筒体と固着される側
    の端部に折り返し構成からなるチョ−ク筒体部と、絶縁
    筒体との固着部を覆うための折り曲げ部が一体形成され
    てなることを特徴とするマグネトロン。
  2. 【請求項2】 前記金属筒体と絶縁筒体との固着部を覆
    うための折り曲げ部は、前記チョ−ク筒体部に形成され
    た複数の切り欠き舌片よりなることを特徴とする請求項
    1に記載のマグネトロン。
  3. 【請求項3】 前記チョーク筒体部と折り曲げ部は複数
    の短冊状としたことを特徴とする請求項1に記載のマグ
    ネトロン。
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