JPH11219661A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JPH11219661A
JPH11219661A JP2168698A JP2168698A JPH11219661A JP H11219661 A JPH11219661 A JP H11219661A JP 2168698 A JP2168698 A JP 2168698A JP 2168698 A JP2168698 A JP 2168698A JP H11219661 A JPH11219661 A JP H11219661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode cylinder
magnetron
cylindrical portion
radiating plate
cooling air
Prior art date
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Pending
Application number
JP2168698A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Murao
則行 村尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH11219661A publication Critical patent/JPH11219661A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マグネトロンの冷却効率を向上する。 【解決手段】内部に複数のベイン3が配設された陽極筒
体4と、陽極筒体4の外周部に圧入される放熱板10
と、対向する2面が開口8され、前記陽極筒体4と放熱
板10とを囲繞するヨーク7とを備え、前記放熱板10
を、冷却フィン部11と冷却フィン部11から立ち上が
り形成された円筒状部12とで構成し、前記冷却フィン
部11と円筒状部12とにまたがって円筒状部12の外
周に向かって突起13を形成する。 【効果】圧入時の円筒状部の変形を防止して陽極筒体と
円筒状部との密着性を増すことができ、放熱板の冷却効
率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジなどの
マイクロ波加熱器等に用いられるマグネトロンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは動作時に熱電子により発
生する熱で高温となるため、特開平5−151903号
(H01J 23/033)に開示されているように、
陽極筒体に放熱板が設けられており、この放熱板はその
中央部に形成した円筒状部を、陽極筒体の外周部に圧入
して固定されている。
【0003】上記のようなマグネトロンにおいて、前記
放熱板101は板厚が0.5〜0.8mmのアルミ製で
あり、強度的に弱いので、円筒状部102を一回の絞り
工程で形成した場合、図10に示すように円筒状部10
2が湾曲する。この湾曲した円筒状部102を陽極筒体
103に圧入すると、陽極筒体103の圧入面と円筒状
部102の内面との間に隙間を生じ、接触面積が低下す
る。その結果、陽極筒体103から放熱板101への熱
伝導が悪くなり、放熱板101の放熱効果が低下する。
【0004】この対策として、絞り工程を数回の工程で
行う方法があるが、製造コストが高くなるという問題が
生じる。また、数回の絞り工程で円筒状部102を形成
した場合においても、放熱板101の陽極筒体103へ
の圧入作業時において、図9の実線で示すように陽極筒
体103の端部と円筒状部102のR部が当たり、図9
の破線に示すように円筒状部102はR部より変形す
る。したがって、円筒状部102と陽極筒体103との
間に隙間を生じ、円筒状部102と陽極筒体103との
接触面積が減り、放熱板101の放熱効果を低下させて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点に鑑
みなされたもので、冷却効率を向上できるマグネトロン
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段は、内部に複数のベインが配設された陽極筒体と、陽
極筒体の外周部に圧入される放熱板と、対向する2面が
開口され、前記陽極筒体及び放熱板を囲繞するヨークと
を備え、前記放熱板を、冷却フィン部と冷却フィン部か
ら立ち上がり形成された円筒状部とで構成し、前記冷却
フィン部と円筒状部とにまたがって円筒状部の外周に向
かって突起を形成したことを特徴とする。
【0007】上記構成において、前記突起を、放射状
に、且つ、前記ヨークの開口間を流れる冷却風の流れに
対して略平行に形成することが望ましい。これにより、
冷却風が突起により左右に分流され、整流化される。ま
た、後流側の突起により渦の発生が抑制される。
【0008】また、前記突起を、前記ヨークの開口間を
流れる冷却風の流れに対して略垂直に形成することが望
ましい。これにより、冷却風との接触面積を増やすこと
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図1乃至図8に基づいて、
本発明の実施の形態を説明する。
【0010】1はマグネトロン本体で、中心部に陰極2
が配設され、複数の銅製のベイン3が内周に配設される
銅製の陽極筒体4と、陽極筒体4の上下開口端に配設さ
れる磁極片5等で構成されており、マグネトロンの動作
時にマイクロ波を発生する。6は前記マグネトロン本体
1の軸方向両側に配設された一対の永久磁石である。
【0011】7は相対する2面を開口8する強磁性体か
らなるヨークで、マグネトロン本体1及び後述する放熱
板10を永久磁石6を介して囲繞し、磁気回路の一部を
構成している。前記ヨーク7と永久磁石6との間にはリ
ング状のガスケット9が挿入されている。
【0012】10は前記陽極筒体4の外周に装着される
複数のアルミニウム製の放熱板で、ヨーク7の開口8か
ら送られる冷却風を流通させて、動作時におけるマグネ
トロンの温度上昇を緩和している。この放熱板10は、
冷却フィン部11と、この冷却フィン部11の中央部か
ら絞り加工により立ち上がり形成され、陽極筒体4の外
周に圧入される円筒状部12とで構成されている。
【0013】13は前記冷却フィン部11と円筒状部1
2とにまたがって円筒状部12の外周に向かって放射状
に形成され三角錐状の突起で、円筒状部12が絞り加工
で形成される際に形成される。
【0014】13aは前記突起13の内で冷却風の流れ
Aに対して略平行に形成した突起である。冷却風は円筒
状部沿って流れようとするが、図5のX及びYにおいて
は流れの方向が急激に変えられるためこのXおよびYの
近傍で渦が生じる。この渦の発生する部分、即ち、冷却
風の流れAに対して略平行に突起13aを設けること
で、冷却風の流れの方向が緩やかに変化し、渦の発生を
防止している。これにより、冷却風の流れの損失を低減
できる。
【0015】13bは前記突起の内で冷却風の流れAに
対して略垂直に形成したもので、冷却風との接触面積を
増している。
【0016】13cは前記突起の内で前記突起13aと
突起13bの中間に形成したもので、突起13aと突起
13bとの間の円筒状部12を補強する。
【0017】ここで、突起13a、13b、13cの形
状は同じであり、その代表として突起13aを図3及び
図4に示す。
【0018】上記構成により、絞り加工後に円筒状部1
2が湾曲するのを防止できると共に、放熱板10の陽極
筒体4への圧入時に円筒状部12が根本部から変形する
のを防止できる。したがって、圧入作業後の陽極筒体4
と円筒状部12との密着性が向上し、冷却効率が向上す
る。また、円筒状部12形成時に円筒状部12が湾曲し
ないように絞り加工を数回の工程に分けて行う必要が無
く、製造コストを低減できる。
【0019】また、前記突起13を冷却風の流れAに対
して略平行に形成することにより、渦の発生を防止でき
るので、冷却風の流れが整流化でき、冷却効率が向上す
る。
【0020】そして、前記突起13を冷却風の流れAに
対して略垂直に形成することにより、冷却風との接触面
積が増え、冷却効率が向上する。
【0021】尚、上記実施の形態では突起13の形状を
三角錐状としたが、図6乃至図8に示す突起14のよう
に、形状を三角柱状としてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明によれば、圧入
時の円筒状部の変形を防止して陽極筒体と円筒状部との
密着性を増すことができ、放熱板の冷却効率を向上でき
る。また、円筒状部を所定の形状に形成する絞り工程を
少なくでき、製造コストを低減できる。
【0023】本発明の請求項2の発明によれば、突起に
より冷却風が整流化されるので、冷却効率を一層向上で
きる。
【0024】本発明の請求項3の発明によれば、突起に
より冷却風との接触面積を増やすことができ、冷却効率
を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すマグネトロンの断面
図である。
【図2】同マグネトロンの放熱板の斜視図である。
【図3】図3における突起の要部断面図である。
【図4】同マグネトロンの突起の拡大図である。
【図5】図1における磁石を取り除いた状態でのX−X
断面図である。
【図6】同マグネトロンにおいて突起の形状を三角柱状
とした場合の要部断面図である。
【図7】図6における突起の要部断面図である。
【図8】同マグネトロンの突起の拡大図である。
【図9】従来のマグネトロンの放熱板を圧入時の図面で
ある。
【図10】同マグネトロンの円筒状部形成後の要部断面
図である。
【符号の説明】
3 ベイン 4 陽極筒体 7 ヨーク 8 開口 10 放熱板 11 冷却フィン部 12 円筒状部 13 突起 14 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数のベインが配設された陽極筒
    体と、該陽極筒体の外周部に圧入される放熱板と、対向
    する2面が開口され、前記陽極筒体及び放熱板を囲繞す
    るヨークとを備え、前記放熱板を、冷却フィン部と冷却
    フィン部から立ち上がり形成された円筒状部とで構成
    し、前記冷却フィン部と円筒状部とにまたがって円筒状
    部の外周に向かって突起を形成したことを特徴とするマ
    グネトロン。
  2. 【請求項2】 前記突起を、放射状に、且つ、前記ヨー
    クの開口間を流れる冷却風の流れに対して略平行に形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン。
  3. 【請求項3】 前記突起を、前記ヨークの開口間を流れ
    る冷却風の流れに対して略垂直に形成したことを特徴と
    する請求項1に記載のマグネトロン。
JP2168698A 1998-02-03 1998-02-03 マグネトロン Pending JPH11219661A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1074796A2 (en) 1999-08-03 2001-02-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha A method for controlling to cool a communication station
WO2017146473A1 (en) * 2016-02-23 2017-08-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetron cooling fin and magnetron having the same

Cited By (3)

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