JP2002310834A - 包装体の内部圧力検査方法 - Google Patents

包装体の内部圧力検査方法

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JP2002310834A JP2001112338A JP2001112338A JP2002310834A JP 2002310834 A JP2002310834 A JP 2002310834A JP 2001112338 A JP2001112338 A JP 2001112338A JP 2001112338 A JP2001112338 A JP 2001112338A JP 2002310834 A JP2002310834 A JP 2002310834A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装体の充填物の種類に関わらず、包装体の
内部圧力を精度よく検査できる包装体の内部圧力検査装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
圧力よりも低い圧力である所定の圧力まで減圧し、この
ときに変位センサにて前記包装体の膨れ量の測定を行
い、この膨れ量を利用し、前記包装体の内部圧力を検査
する方法を適用した包装体の内部圧力検査装置におい
て、少なくとも、大気圧からチャンバー内の所定の圧力
までの前記包装体の膨れ量と、大気圧より減圧でありか
つ少なくとも必要とされる前記包装体の内部圧力よりは
大きいチャンバー内の圧力からチャンバー内の所定の圧
力までの前記包装体の膨れ量とを測定することで前記包
装体の内部圧力を検査することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空断熱板や食品
等の充填物を非通気性であるフィルム内に収納して減圧
された包装体の内部圧力方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化防止の観点から省エネ
ルギーが強く望まれており、家庭用電化製品等の省エネ
ルギー化は緊急の課題となっている。特に、冷蔵庫,冷
凍庫,ジャー炊飯器,給湯器等の保温保冷機器では熱を
効率的に利用するという観点から、優れた断熱性能を有
する断熱材が求められており、この解決策として一般的
に真空断熱板が知られている。
【0003】図5に包装体である真空断熱板の構造図の
一例を示す。1は真空断熱板(包装体)であり、充填物
2を非通気性フィルム3内で覆って、内部を減圧して周
囲を封止することにより得られる。
【0004】ここで、充填物2はシリカやパーライト等
の無機粉末,グラスウール等の無機繊維、連通ウレタン
フォーム等の有機系連通フォームまたは使用済みの冷蔵
庫から回収される硬質ウレタンフォームを破砕してでき
た粉末等でよい。
【0005】また、非通気性フィルム3は、少なくと
も、ポリエチレンやポリプロピレン等で構成される熱溶
着層とアルミニウム等の金属箔、アルミニウムや銅等の
蒸着を施した金属蒸着フィルムやセラミック等の蒸着を
施した無機質蒸着フィルム等のハイガスバリア層を含ん
でいるラミネートフィルムが一般に使用されている。
【0006】真空断熱板1は、内部を減圧にすることに
より断熱性能を向上させているため、製作された真空断
熱板の内部圧力検査が必要不可欠になる。
【0007】この真空断熱板の内部圧力検査方法とし
て、例えば特公平6−78958号公報や特公平7−9
9349号公報に記載のように、包装体を容器内に収納
し、容器内をポンプにて減圧にし、包装体の膨れ量を測
定することで包装体の内部圧力を検査する方法が知られ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−78958号公報によれば、充填物(特公平6−7
8958号公報では充填体と記載)の表面部に凹部を設
ける必要があるため、真空断熱板の作製工程が増えると
ともに、作製後の真空断熱板の表面は、この凹部により
平面性がなくなり、例えばウレタン等の発泡断熱材と併
用する場合に、ウレタン流動性を阻害しボイドが発生す
る可能性があった。
【0009】また、充填物として、繊維や粉末等を適用
した場合、予め凹部を設けることが困難であった。
【0010】特公平7−99349号公報では、凹部を
設けず検査できる方法が開示されているが、例えば、充
填物として繊維を適用した場合、真空断熱板をチャンバ
ー内に設置し、チャンバー内を減圧する過程において、
真空断熱板の内外の差圧が小さくなり、大気圧により圧
縮されていた繊維の復元が発生することがあり、このと
き、変位センサによる測定ではこの復元を膨れ量として
読み取ってしまうため、充填物の素材によっては正確な
判定ができない場合があった。
【0011】本発明は、上記課題を鑑み、真空断熱板の
内部圧力検査方法として、工程の増加による生産性の悪
化を伴わず、かつ充填物として繊維や粉末等いかなる素
材を適用した場合においても、チャンバー内減圧時に発
生する充填物の復元の影響を受けずに真空断熱板を含む
包装体の内部圧力検査を精度よく判定できることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の包装体の内部圧力検査方法は、包装体を真
空チャンバー内に設置後、チャンバー内を少なくとも必
要とされる前記包装体の内部圧力よりも低い所定圧力ま
で減圧し、このときに変位センサにて前記包装体の膨れ
量の測定を行い、この膨れ量を利用し、前記包装体の内
部圧力を検査する方法であって、少なくとも大気圧から
チャンバー内の所定の圧力までの前記包装体の膨れ量
と、大気圧より減圧でありかつ少なくとも必要とされる
前記包装体の内部圧力よりは大きいチャンバー内の圧力
からチャンバー内の所定の圧力までの前記包装体の膨れ
量とを測定することで包装体の良否を判定するものであ
る。
【0013】また、本発明の包装体の内部圧力検査方法
は、包装体の内部圧力検査装置において、前記包装体を
真空チャンバー内に設置後、チャンバー内を少なくとも
必要とされる前記包装体の内部圧力よりも低い圧力であ
る所定の圧力まで減圧し、このときに変位センサにて前
記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ量を利用し、
前記包装体の内部圧力を検査する方法であり、チャンバ
ー内の減圧度における前記包装体の膨れ量の割合(ΔH
/ΔP)を測定することで包装体の良否を判定すること
を特徴とするものである。
【0014】また、本発明の包装体の内部圧力検査方法
は、包装体の内部圧力検査装置において、前記包装体を
真空チャンバー内に設置後、チャンバー内を少なくとも
必要とされる前記包装体の内部圧力よりも低い圧力であ
る所定の圧力まで減圧し、このときに変位センサにて前
記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ量を利用し、
前記包装体の内部圧力を検査する方法であり、少なくと
も、大気圧からチャンバー内の所定の圧力までの前記包
装体の膨れ量と、大気圧より減圧でありかつ少なくとも
必要とされる前記包装体の内部圧力よりは大きいチャン
バー内の圧力からチャンバー内の所定の圧力までの前記
包装体の膨れ量とを測定し、また、チャンバー内の減圧
度における前記包装体の膨れ量の割合(ΔH/ΔP)を
測定することで包装体の良否を判定することを特徴とす
るものである。
【0015】また、本発明の包装体の内部圧力検査方法
は、包装体の内部圧力検査装置において、前記包装体を
真空チャンバー内に設置後、チャンバー内を少なくとも
必要とされる前記包装体の内部圧力よりも低い圧力であ
る所定の圧力まで減圧し、このときに変位センサにて前
記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ量を利用し、
前記包装体の内部圧力を検査する方法であり、チャンバ
ー内を減圧するための排気パターンが2つ以上存在する
ことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の包装体
の内部圧力検査方法は、包装体を真空チャンバー内に設
置後、チャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装
体の内部圧力よりも低い所定圧力まで減圧し、このとき
に変位センサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、こ
の膨れ量を利用し、包装体の良否を判定するものであ
り、チャンバー内の圧力が減圧になると、包装体内部と
の差圧が小さくなるため、充填物の復元が発生する。こ
の復元は、変位センサにより膨れ量として読み取ってし
まう。また、充填物の復元による変位センサの膨れ量読
み取り値は、チャンバー圧の減圧度に対して比例関係を
示すため、大気圧からの膨れ量測定だけでは、充填物の
復元による影響が大きくなり、正確な膨れ量を読み取る
ことができず、判定できない場合がある。
【0017】しかし、大気圧より減圧でありかつ少なく
とも必要とされる前記包装体の内部圧力よりは大きいチ
ャンバー内の圧力からチャンバー内の所定の圧力までの
膨れ量を測定することにより、その影響を低減して包装
体の膨れ量を測定することが可能となる。
【0018】従って充填物として繊維や粉末等いかなる
素材を適用した場合においても、チャンバー内減圧時に
発生する充填物の復元の影響を受けずに真空断熱板を含
む包装体の内部圧力検査を精度よく判定できる。
【0019】本発明の請求項2に記載の包装体の内部圧
力検査方法は、包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
圧力よりも低い所定圧力まで減圧し、このときに変位セ
ンサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ量
を利用し、前記包装体の内部圧力を検査する方法であ
り、チャンバー内の減圧度における前記包装体の膨れ量
の割合(ΔH/ΔP)を測定することで前記包装体の内
部圧力を検査することで包装体の良否を判定するもので
ある。
【0020】なお、前述のΔH/ΔPは、微少のチャン
バー内の圧力減少間に発生する包装体の膨れ量を示して
おり、微分していることを示す。
【0021】ここで、チャンバー内の圧力が減圧になる
と、包装体内部との差圧が小さくなるため、充填物の復
元が発生する。この復元は、変位センサにより膨れ量と
して読み取ってしまう。ここで、充填物の復元による変
位センサの膨れ量読み取り値は、チャンバー圧の減圧度
に対して比例関係を示すため、チャンバー内の減圧度に
おける充填物の復元により発生する膨れ量の割合(ΔH
/ΔP)は、ほぼ一定値となる。
【0022】一方、包装体の内部圧力がチャンバー内の
圧力より高くなった場合は、急激に膨れを生じるため、
チャンバー内の減圧度における膨れ量の割合(ΔH/Δ
P)は、チャンバー内の圧力が包装体の内部圧力より低
くなった時点で急激な増加を示し、チャンバー内の減圧
度における充填物の復元により発生する膨れ量の割合
(ΔH/ΔP)と比較して明らかに異なる傾向を示す。
【0023】従って、チャンバー内の減圧度における包
装体の膨れ量の割合(ΔH/ΔP)を測定することによ
り、充填物の復元による影響を受けることなく、真空断
熱板を包む包装体の内部圧力検査を精度よく判定でき
る。
【0024】本発明の請求項3に記載の包装体の内部圧
力検査方法は、包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
圧力よりも低い所定圧力まで減圧し、このときに変位セ
ンサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ量
を利用し、前記包装体の内部圧力を検査する方法であ
り、少なくとも、大気圧からチャンバー内の所定の圧力
までの前記包装体の膨れ量と、大気圧より減圧でありか
つ少なくとも必要とされる前記包装体の内部圧力よりは
大きいチャンバー内の圧力からチャンバー内の所定の圧
力までの前記包装体の膨れ量とを測定し、また、チャン
バー内の減圧度における前記包装体の膨れ量の割合(Δ
H/ΔP)を測定することで前記包装体の内部圧力を検
査することを特徴とするものである。
【0025】従って、チャンバー内の圧力が減圧になる
ことによって発生する充填物の復元による影響を受ける
ことなく、真空断熱板を含む包装体の内部圧力検査を精
度よく判定できる。
【0026】本発明の請求項4に記載の包装体の内部圧
力検査方法は、包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
圧力よりも低い所定圧力まで減圧し、このときに変位セ
ンサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ量
を利用し、前記包装体の内部圧力を検査する方法であ
り、チャンバー内を減圧するための排気パターンが2つ
以上存在することを特徴とするものである。
【0027】ここで、検査時間を短縮し、検査効率を挙
げるためには、チャンバー内をできる限り短時間で必要
とされる所定の圧力まで減圧し、その後大気開放するこ
とが必要となる。
【0028】しかし、あまりに急激にチャンバー内を排
気し、必要とされる所定の圧力まで減圧し大気開放する
と、チャンバー内の減圧維持時間が極端に短くなるた
め、充填物とそれを覆う非通気性フィルムとの間に生じ
る僅かな張力による膨れ量発生までの遅れをカバーでき
ずに検査が終了してしまい、正確な判定を行うことがで
きない場合があり、これを防ぐためには、必要とされる
所定の圧力付近で、排気スピードをある程度遅くする必
要がある。
【0029】従って、排気パターンが2つ以上存在する
ことにより、大気圧から必要とされる所定の圧力付近ま
での排気スピードと必要とされる所定の圧力付近の排気
スピードを変化させることができるので、検査時間を増
やすことなく、正確な判定を行うことができる。
【0030】以下、本発明の実施の形態について、図を
参照しながら説明する。
【0031】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態による包装体の内部圧力検査方法の断面図であ
り、その構成は、空間を有し、開閉可能である容器4に
より構成されるチャンバー5、チャンバー5内を減圧に
するための排気ポンプ6,リーク弁7、チャンバー内の
圧力を測定する圧力計8、圧力計8の値により排気パタ
ーンおよび測定終了を制御する制御盤9、包装体の膨れ
量を測定する変位センサ10および変位センサからの測
定値を解析し判定を行う良否判定機11からなってい
る。
【0032】ここでは、真空断熱板1を測定物とし、チ
ャンバー5内にセットし、容器4の上部を閉じてチャン
バー5を密閉して排気ポンプ6をスタートすることによ
り、チャンバー5内を減圧にしていき、このときの真空
断熱板1の膨れを変位センサ10にて読み取り、この測
定値を良否判定機11にて解析し、判定することができ
る。
【0033】ここで変位センサ10は、レーザー照射お
よび受光の機構を設けており、照射されたレーザーが真
空断熱板1の表面にあたり、反射して再び受光する。
【0034】この受光の変化を良否判定機11にて照射
位置からの距離に変換することで、真空断熱板1の膨れ
量を測定することができる。
【0035】また、良否判定機11は変位センサ10の
レーザーの照射,受光による真空断熱板1の膨れ量測定
における測定原点を、圧力計8と連動し制御できる機
構、およびチャンバー内が少なくとも必要とされる前記
包装体の内部圧力よりも低い圧力である所定の圧力まで
減圧されるまでに、一定以上の膨れを検知した場合にお
いてそれを知らせる機構、例えばブザーを鳴らしたり、
ランプを点灯させる等の機構を備えている。
【0036】(実施の形態2)図2に、真空断熱板1の
チャンバー内の圧力における大気圧からの膨れ量の変化
の代表的なパターンを示す。
【0037】図2において、急激な膨れ量を示すチャン
バー内の圧力が各サンプルの内部圧力であり、サンプル
No.1〜4においては、No.1,2は必要とされる
内部圧力よりも低い良品、No.3,4は必要とされる
内部圧力よりも高い不良品である。
【0038】この図2において、No.1とNo.2は
共に必要とされる内部圧力よりも低い良品であるが、大
気圧からの膨れ量としては大きく異なっている。これ
は、No.2が充填物の復元の影響を大きく受けている
ためである。この充填物の復元による影響により、不良
品No.3よりNo.2の膨れ量が測定時点で大きく検
知されるため、この大気圧からの膨れ量測定だけでは正
確な測定ができない。
【0039】ここで、図2の破線で示した大気圧より減
圧でありかつ少なくとも必要とされる内部圧力よりは大
きいチャンバー内の圧力Aからチャンバー内の所定の圧
力までの膨れ量を測定すると、そのチャンバー内の圧力
における膨れ量の変化は図5に示すようになり、充填物
の復元の影響を低減することができる。
【0040】従って、充填物に関わらず真空断熱板1の
内部圧力を正確に判定できる。
【0041】例えば図3においては、所定の圧力に達す
るまでに膨れ量amm以上を検知した真空断熱板1を不
良品とし、良否判定機11にてブザーを鳴らしたりラン
プを点灯させる等により、良否の判定が可能となる。
【0042】(実施の形態3)図4には、図2で示した
同サンプルにおけるチャンバー内の減圧度における真空
断熱板1の膨れ量の割合(ΔH/ΔP)とチャンバー内
の圧力との関係を示したものである。
【0043】充填物の復元による影響により発生する膨
れ量は、チャンバー内の減圧度と相関があり、その割合
(ΔH/ΔP)はほぼ一定値となる。
【0044】これに対し、真空断熱板1の内部圧力がチ
ャンバー内の圧力より高くなった場合は、急激に膨れを
生じるため、チャンバー内の減圧度における膨れ量の割
合(ΔH/ΔP)は、チャンバー内の圧力が真空断熱板
1の内部圧力より低くなった時点で急激な増加を示し、
チャンバー内の減圧度における充填物の復元による影響
により発生する膨れ量と比べ大幅に大きな値を示す。
【0045】従って、チャンバー内の減圧度における真
空断熱板1の膨れ量の割合(ΔH/ΔP)を良否判定に
用いることにより、充填物の影響を受けずに真空断熱板
1の内部圧力を精度よく判定できる。
【0046】例えば図4においては、所定の圧力に達す
るまでにΔH/ΔPの値がb以上を検知した真空断熱板
1を不良品とし、良否判定機11にてブザーを鳴らした
りランプを点灯させる等により、判定可能となる。
【0047】また、前述のように、充填物の復元による
影響により発生する膨れ量は、チャンバー内の減圧度と
相関があり、その割合(ΔH/ΔP)はほぼ一定値であ
るため、図2の関係図に対して、2回の微分(Δ2H/
ΔP2)を実施し、変曲点を求めることによっても、真
空断熱板1の内部圧力を精度よく判定することが可能で
ある。
【0048】(実施の形態4)図1に示す制御盤9で、
排気ポンプ6とリーク弁7を調整することにより、必要
とされる所定の圧力付近で排気スピードを遅くすること
ができるため、充填物とそれを覆う非通気性フィルムと
の間に生じる僅かな張力による膨れ発生までの遅れによ
る膨れ量の未検知を防止することができるため、精度の
よい包装体の内部圧力検査ができる。
【0049】なお、排気ポンプ6を2つ以上用いて、必
要とされる所定の圧力付近にて、一部の排気ポンプの作
動を制御盤9にて停止することにより、排気パターンを
変化させることも可能である。
【0050】(実施の形態5)図1に示す制御盤9で、
排気ポンプ6およびリーク弁7を制御することにより所
定の圧力付近でチャンバー内の圧力を保持するようにす
ることで、充填物とそれを覆う非通気性フィルムとの間
に生じる僅かな張力による膨れ発生までの遅れによる膨
れ量の未検知を防止することができ、精度のよい包装体
の内部圧力検査ができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の包装体の内部圧力
検査装置においては、チャンバー圧の減圧時に発生する
充填物の復元の影響を受けることなく、また、充填物と
それを覆う非通気性フィルムとの間に生じる僅かな張力
による膨れ発生までの遅れの影響も受けず、変位センサ
を用いて測定される膨れ量を利用して短時間にて精度よ
く包装体の内部圧力を検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による包装体の内部圧力
検査装置断面図
【図2】チャンバー内の圧力と包装体の膨れ量の関係図
(大気圧から)
【図3】チャンバー内の圧力と包装体の膨れ量の関係図
【図4】チャンバー内の圧力とチャンバー内の減圧度に
おける包装体の膨れ量の割合の関係図
【図5】従来の真空断熱板の断面図
【符号の説明】
1 真空断熱板 2 充填物 3 非通気性フィルム 4 容器 5 チャンバー 6 排気ポンプ 7 リーク弁 8 圧力計 9 制御盤 10 変位センサ 11 良否判定機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
    ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
    圧力よりも低い所定の圧力まで減圧し、このときに変位
    センサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ
    量を利用し、前記包装体の内部圧力を検査する方法であ
    って、少なくとも大気圧からチャンバー内の所定の圧力
    までの前記包装体の膨れ量と、大気圧より減圧でありか
    つ少なくとも必要とされる前記包装体の内部圧力より大
    きいチャンバー内の圧力からチャンバー内の所定の圧力
    までの前記包装体の膨れ量とを測定することで包装体の
    良否を判定する包装体の内部圧力検査方法。
  2. 【請求項2】 包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
    ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
    圧力よりも低い所定の圧力まで減圧し、このときに変位
    センサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ
    量を利用し、前記包装体の内部圧力を検査する方法であ
    って、チャンバー内の減圧度における前記包装体の膨れ
    量の割合(ΔH/ΔP)を測定することで包装体の良否
    を判定する包装体の内部圧力検査方法。
  3. 【請求項3】 包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
    ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
    圧力よりも低い所定の圧力まで減圧し、このときに変位
    センサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ
    量を利用し、前記包装体の内部圧力を検査する方法であ
    って、少なくとも大気圧からチャンバー内の所定の圧力
    までの前記包装体の膨れ量と、大気圧より減圧であり少
    なくとも必要とされる前記包装体の内部圧力よりは大き
    いチャンバー内の圧力からチャンバー内の所定の圧力ま
    での前記包装体の膨れ量とを測定し、また、チャンバー
    内の減圧度における前記包装体の膨れ量の割合(ΔH/
    ΔP)を測定することで包装体の良否を判定する包装体
    の内部圧力検査方法。
  4. 【請求項4】 包装体を真空チャンバー内に設置後、チ
    ャンバー内を少なくとも必要とされる前記包装体の内部
    圧力よりも低い所定の圧力まで減圧し、このときに変位
    センサにて前記包装体の膨れ量の測定を行い、この膨れ
    量を利用し、前記包装体の内部圧力を検査する方法であ
    って、チャンバー内を減圧するための排気パターンが2
    つ以上存在することを特徴とする包装体の内部圧力検査
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102062666A (zh) * 2010-11-17 2011-05-18 糜强 真空隔热板的真空度检测方法及其真空度检测装置
JP2013080634A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Toyota Motor Corp 二次電池の測定方法および測定システム

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