JPH0579940A - 真空包装体の真空度測定方法 - Google Patents

真空包装体の真空度測定方法

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JPH0579940A
JPH0579940A JP3273099A JP27309991A JPH0579940A JP H0579940 A JPH0579940 A JP H0579940A JP 3273099 A JP3273099 A JP 3273099A JP 27309991 A JP27309991 A JP 27309991A JP H0579940 A JPH0579940 A JP H0579940A
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JP
Japan
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vacuum
degree
package
vacuum package
packing body
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JP3273099A
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English (en)
Inventor
Koichi Onishi
光一 大西
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスバリア性を有するシートからなる容器1
1内に充填物12を減圧封入した真空包装体10の真空
度を精度よく測定する。 【構成】 真空包装体10を真空チャンバ20内に装入
して、押さえ板21により拘束する。この状態で、真空
チャンバ20内を減圧する。真空包装体10に生じる膨
張力をロードセル23により測定し、この膨張力から真
空包装体10内の真空度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱体、食品パック等
に使用される真空包装体の真空度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、断熱箱体等の断熱性能を増すため
に、シート製の容器内に連通ウレタン等の充填物を芯体
として減圧封入した真空包装体が、断熱体として使用さ
れている。この真空包装体の構造を図2に示す。
【0003】真空包装体10の容器11は、箱状の容器
本体11aと、その開口部を密閉する蓋体11bとから
なる。いずれも、ガスバリア性の高いプラスチック−ア
ルミ箔のラミネートシート等からなる。真空包装体10
を製造するには、容器本体11aの内部に、シリカ、パ
ーライト等の無機系粉末や、連通ウレタン等からなる充
填物12を詰め、その内部を1Torr以下に減圧した状態
で、容器本体11aに蓋体11bを熱融着する。
【0004】断熱体として使用されるこの真空包装体1
0は、内部を減圧することで断熱性能を向上させている
ので、容器11の気密性が悪いと、所定の断熱性能を示
さない。そこで、真空包装体10の断熱性能の検査法と
して、その内部の真空度を測定することが行われてい
る。この方法を図3により説明する。
【0005】まず、真空包装体10を真空チャンバ20
内に装入する。次いで、真空チャンバ20内をポンプ3
0で減圧する。真空チャンバ20の内圧が、真空包装体
10の内圧より低くなると、真空包装体10が膨張す
る。この膨張量を、変位センサとか光電管といったセン
サ25で測定し、これを、真空チャンバ20内の圧力に
対応させることで、真空包装体10内の真空度を求め
る。そして、求めた真空度から、真空包装体10の断熱
性能の合否を判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような真空度測定
方法によると、定常法による熱伝導率測定よりも短時間
で、真空包装体10の断熱性能を検査することができ
る。定常法による熱伝導率測定では、真空包装体10の
温度勾配により生じる熱流が平衡状態に達しないと測定
を行うことができず、測定に長い時間がかかるのであ
る。しかし、真空包装体10の膨張量から、真空包装体
10内の真空度を正確に知ることは難しい。なぜなら、
真空包装体10の膨張は、真空包装体10の大きさ、容
器11の厚みおよび形状、容器11と充填物12との密
着状態等の違いによる誤差の影響を強く受け、真空包装
体10内の真空度が正確に反映されないのである。従っ
て、その測定精度は低い。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、真空包装体内の真空度を短時間で高精度に検出
できる真空包装体の真空度測定方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる真空包装
体の真空度測定方法は、ガスバリア性を有するシートか
らなる容器内に充填物を収容して減圧密封した真空包装
体の真空度測定方法であって、真空チャンバ内に真空包
装体を装入し、その真空包装体を拘束した状態で、前記
真空チャンバ内を減圧することにより、真空包装体に膨
張力を発生させ、その膨張力から真空包装体内の真空度
を求めることを特徴としている。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明法の一実施態様を示す模式断面図で
ある。
【0010】真空包装体10は、前述した通り、断熱体
として使用されるもので、ガスバリア性の高いラミネー
トシート等からなる容器11内に、連通ウレタン等の充
填物12を芯体として収容して減圧密封した構造になっ
ている。
【0011】真空包装体10内の真空度を測定するに
は、まず、真空包装体10を真空チャンバ20内に装入
する。真空チャンバ20内の真空包装体10は、真空チ
ャンバ20の内底面に下面を当接させ、上面全体に押さ
え板21が当接される。押さえ板21は、鉛直なガイド
ピン22により真空包装体10の厚み方向に移動自在と
され、上方からロードセル23が当接される。従って、
真空チャンバ20内の真空包装体10は、上面側および
下面側から拘束されることになる。
【0012】真空チャンバ20内で真空包装体10が上
下から拘束されると、ポンプ30を作動させる。これに
より、真空チャンバ20の圧力が760Torrから下が
る。
【0013】ここで、真空包装体10内の真空度をx
(Torr)とし、真空チャンバ20内の真空度をy(Tor
r)とすると、x>yとなったときに、真空包装体10
の容器11は、その内外の圧力差により膨張しようとす
る。この力は、押さえ板21を介してロードセル23に
伝わる。従って、容器11の膨張力がロードセル23に
より測定される。そして、測定された圧力をW(kg)、
押さえ板21の重量をw(kg)、真空包装体10と押さ
え板21との接触面積をA(cm2 )、絶対圧力を103
(kg/cm2 )とすると、式1が成立し、式2により真空
包装体10内の真空度x(Torr)が求まる。
【0014】
【式1】 W+w={(x−y)/760}×1.03A
【0015】
【式2】 x={(W+w)/1.03A}×760+y
【0016】このような方法で真空包装体10内の真空
度を測定した場合には、真空包装体10の内圧と真空チ
ャンバ20の内圧との差が、真空包装体10に生じる膨
張力に正確に反映されるので、真空包装体10の大き
さ、容器11の厚みおよび形状、容器11と充填物12
との密着状態等の違いによる誤差の影響が小さく抑えら
れる。従って、従来の膨張による測定法よりも高精度で
真空度が測定され、測定に要する時間については、この
従来法と同程度に抑えられる。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明にかかる真空包装体の真空
度測定方法による場合には、真空包装体の膨張力からそ
の真空度を求めることにより、真空包装体の大きさ、容
器の厚みおよび形状、容器と充填物との密着状態等の違
いによる誤差の影響が小さく抑えられ、これらの影響を
強く受ける従来法よりも、高精度で真空度が測定され
る。また、測定に要する時間は、従来法と同程度に抑え
られ、例えば、真空包装体の断熱性能試験に使用して、
その性能を能率よく評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法の一実施態様を示す模式断面図であ
る。
【図2】真空包装体の構造を示す模式断面図である。
【図3】従来法を示す模式断面図である。
【符号の説明】
10 真空包装体 11 容器 12 充填物 20 真空チャンバ 21 押さえ板 23 ロードセル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバリア性を有するシートからなる容
    器内に充填物を収容して減圧密封した真空包装体の真空
    度測定方法であって、真空チャンバ内に真空包装体を装
    入し、その真空包装体を拘束した状態で、前記真空チャ
    ンバ内を減圧することにより、真空包装体に膨張力を発
    生させ、その膨張力から真空包装体内の真空度を求める
    ことを特徴とする真空包装体の真空度測定方法。
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