JP2002310134A - 連結装置およびこれを用いた折り畳み式電子機器 - Google Patents
連結装置およびこれを用いた折り畳み式電子機器Info
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Abstract
能であると共に、旋回可能に連結する連結装置およびこ
れを用いた折り畳み式電子機器に関し、第一電子機器を
旋回させて表裏反転させる場合に、第一電子機器が中間
位置で停止し難く、旋回角度終端位置に安定して停止す
るものの提供を目的とする。 【解決手段】 第一電子機器29の端面に垂直な旋回軸
線を有するように装着されて、第一電子機器29を所定
の角度範囲だけ旋回可能に支持すると共に、旋回軸線に
対し直角方向の撓み量が旋回可能な角度範囲の中間位置
において大きく、両終端位置において小さくなるような
ばね部材26を備えた旋回軸機構と、旋回軸線に対し垂
直な回動軸線を有するように、旋回軸機構と第二電子機
器31の外周部の間に装着された開閉軸機構からなる連
結装置とする。
Description
等において、関連した機能を有する二つの電子機器の間
を、開閉折り畳みが可能であると共に、旋回可能に連結
する連結装置およびこれを用いた折り畳み式電子機器に
関するものである。
平11−30226号公報に記載された折り畳み式携帯
電子機器に示された連結装置が知られている。
を用いた折り畳み式携帯電話機の外観斜視図において、
表示部1を有する平板状の第一電子機器2と操作面3を
有する平板状の第二電子機器4とを、図18に示すよう
に、折り畳み可能に連結する開閉軸機構5と、第一電子
機器2と開閉軸機構5との間に設けられて、図19に示
すように、第一電子機器2を第二電子機器4に対し表裏
反転可能とする旋回軸機構6からなる連結装置である。
に示すように、第一電子機器2側の大円筒7と回動軸機
構5側の小円筒8が回動可能に嵌合したものであって、
大円筒7と小円筒8の対向する端面には、図21
(a),(b)の円筒部材対向面の平面図に示すよう
に、第一電子機器2が表裏反転した位置で旋回角度を制
限するための突起9と案内溝10からなる旋回角制限機
構11、および小円筒8端面の突部12を大円筒7端面
にばね体13で弾接させて旋回時の回転トルクを所定の
大きさに保つと共に、旋回終端位置において、この突部
12を凹部14に係合させて終端位置に保持するクリッ
ク係止機構15が設けられている。
の連結装置においては、開閉軸機構5により第一電子機
器2と第二電子機器4の間を開いた、図17に示す状態
において、旋回軸機構6により第一電子機器2を旋回さ
せて表裏反転させる場合に、第一電子機器2を任意の中
間位置において停止させることができるため、平板状の
第一電子機器2を第二電子機器4の操作面3に対して直
角に近い状態で停止させて第一電子機器2と第二電子機
器4を折り畳もうとすると、平板状の第一電子機器2の
角部が第二電子機器4の操作面3に当たって、操作面3
を傷つけたり、第一電子機器2または回動軸機構5が損
傷を受けることがあるという課題があった。
るものであり、折り畳み式電子機器において、旋回軸機
構により第一電子機器を旋回させて表裏反転させる場合
に、第一電子機器が表裏反転の中間位置で停止し難く、
しかも旋回角度終端位置に安定して停止する連結装置を
提供することを目的とする。
に本発明は、以下の構成を有するものである。
の第一電子機器の端面に対し垂直な旋回軸線を有するよ
うに装着されて、第一電子機器を所定の角度範囲だけ旋
回可能に支持すると共に、旋回軸線に対し直角方向の撓
み量が旋回可能な角度範囲の中間位置において大きく、
両終端位置において小さくなるようなばね部材を備えた
旋回軸機構と、旋回軸線に対し垂直な回動軸線を有する
ように、旋回軸機構と第二電子機器の平板面の外周部の
間に装着された開閉軸機構によって連結装置を構成した
ものであり、第二電子機器の平板面と平板状の第一電子
機器との相対角度を開閉軸機構により変えることができ
ると共に、所定の相対角度位置において第一電子機器の
向きを旋回軸機構により変えることができ、更に旋回軸
機構により第一電子機器を旋回させて向きを変える場合
に、ばね体の撓みによる弾発力によって、第一電子機器
が旋回可能な角度範囲の何れかの終端位置にあるように
付勢され、旋回角度範囲の中間位置で停止し難く、しか
も通常状態において、旋回角度終端位置に安定して停止
する連結装置を実現できるという作用効果が得られる。
1記載の発明において、特に、第一電子機器の平板面が
開閉軸機構の回動軸線に対し平行な状態から左方向また
は右方向に180°の角度範囲だけ旋回可能であるもの
であり、平板状の第一電子機器を確実に安定して、第二
電子機器の平板面に対し表裏反転させることができると
いう作用効果が得られる。
1記載の発明において、特に、旋回軸機構が、回動体に
回動軸線に対し垂直方向に設けられた円形孔に、第一電
子機器の結合された円形軸を回動可能に嵌合させると共
に、第一電子機器が旋回可能な角度範囲内の所定の中間
位置にある時の、円形軸の端面上の一点と、端面の回動
中心点から上記の一点を通って伸ばした延長線上の回動
体の円形孔周辺の一点とで、旋回軸線に対し直角方向に
撓められた捩りコイルばねの両アームの先端部をそれぞ
れ回動可能に支持する構成であるものであり、旋回軸機
構の捩りコイルばねの撓められた両アーム間の強い弾発
力によって、第一電子機器が旋回可能な角度範囲の両終
端位置の何れかに向けて付勢され、旋回角度範囲の中間
位置で停止し難く、旋回角度終端位置に安定して停止す
る連結装置を実現できるという作用効果が得られる。
3記載の発明において、特に、第一電子機器の旋回可能
な角度範囲の中点位置と両終端位置の何れかとの中間位
置において、捩りコイルばねの両アームの先端部を回動
可能に支持する円形軸の端面上の一点と回動体の円形孔
周辺の一点および円形軸の端面の回動中心点が一直線と
なるものであり、捩りコイルばねの撓められた両アーム
間の弾発力により第一電子機器が何れの終端位置の方向
に付勢されるかの境目の中立点である、捩りコイルばね
の両アームの先端部を支持する二点および円形軸の回動
中心点を結ぶ線が一直線となる旋回角度位置が、平板状
の第一電子機器が第二電子機器の平板面に対し直角とな
る位置である、第一電子機器の旋回可能な角度範囲の中
点位置からずれて傾いているので、もし、第一電子機器
が上記の中立点で停止し、その状態で第一電子機器と第
二電子機器を折り畳んで第一電子機器の角部が第二電子
機器の面に当たっても、第一電子機器は第二電子機器と
の当接面で滑って中立点からずれ、ずれた側の終端方向
へ回動するので、第一電子機器または第二電子機器が損
傷を受けることは少ないという作用効果が得られる。
1記載の発明において、特に、旋回軸機構が、回動体に
回動軸線に対し垂直方向に設けられた円形孔に、第一電
子機器の端面に結合された円形体を回動可能に嵌合させ
ると共に、上記回動体に保持され、旋回軸線に対し直交
するように伸ばされて、上記円形軸の端面に設けられた
突起に弾接するばね体の直線状弾接部が、第一電子機器
の旋回可能な角度範囲の両終端位置よりも中間位置にお
いてより大きく撓められる構成のものであり、円形軸先
端の突起が、撓められたばね体の先端直線部により押さ
れることによって、第一電子機器が旋回可能な角度範囲
の両終端位置の何れかに向けて付勢され、旋回角度終端
位置に安定して停止する旋回軸機構を備えた連結装置を
実現できるという作用効果が得られる。
5記載の発明において、特に、ばね体が弾性金属薄板を
打抜き・曲げ加工して形成されたものであり、組立てが
容易で、動作の安定した旋回軸機構を有する連結装置を
実現できるという作用効果が得られる。
5記載の発明において、特に、ばね体が弾性を有する金
属線を曲げ加工して形成されたものであり、安価な旋回
軸機構を有する連結装置を実現できるという作用効果が
得られる。
5記載の発明において、特に、ばね体の先端直線部が弾
接する、円形軸の端面に設けられた突起の側面が円形面
であるものであり、第一電子機器の旋回すなわち円形軸
の回動に伴って、ばね体の先端直線部とこれが弾接する
円形軸端面の突起の側面とが滑らかに摩擦摺動して、第
一電子機器をスムーズに旋回させることができるという
作用効果が得られる。
5記載の発明において、特に、第一電子機器の旋回可能
な角度範囲の中点位置と両終端位置の何れかとの中間位
置において、ばね体の直線先端部が最も大きく撓むよう
に、円形軸の端面の突起が設けられたものであり、ばね
体の撓められた先端直線部の弾性力によって、第一電子
機器が何れの終端位置の方向に付勢されるかの境目の中
立点である、ばね体の先端直線部が最も大きく撓む旋回
角度位置が、平板状の第一電子機器が第二電子機器の平
板面に対し直角となる位置である、第一電子機器の旋回
可能な角度範囲の中点位置からずれて傾いているので、
もし、第一電子機器が上記の中立点で停止し、その状態
で第一電子機器と第二電子機器を折り畳んで、第一電子
機器の角部が第二電子機器の面に当たっても、第一電子
機器は第二電子機器との当接面で滑って中立点からず
れ、ずれた側の終端方向へ回動するので、第一電子機器
または第二電子機器が損傷を受けることは少ないという
作用効果が得られる。
状の第一電子機器の端部と第二電子機器の平板面の外周
部を、請求項1記載の連結装置を用いて連結した折り畳
み式電子機器としたものであり、関連した機能を有する
平板状の第一電子機器と第二電子機器の平板面の外周部
との相対角度を変えて回動折り畳みすることが可能であ
ると共に、所定の相対角度位置において第一電子機器の
向きを旋回軸機構により変えることができ、更に旋回軸
機構により第一電子機器を旋回させて向きを変える場合
に、第一電子機器が旋回角度範囲の中間位置で停止し難
く、しかも通常状態において、第一電子機器が旋回可能
な角度範囲の何れかの終端位置にあるようにばね体によ
り付勢されて、旋回角度終端位置に安定して停止する折
り畳み式電子機器を実現できるという作用効果が得られ
る。
て、図1〜図16を用いて説明する。
本発明の特に、請求項1〜4および10に記載の発明に
ついて説明する。
結装置の外観斜視図、図2は同分解斜視図である。
の基幹部材である回動体である。
開閉(回動)可能に連結するための角孔23C,23D
がそれぞれ設けられたフランジ部23A,23Bを両端
に、二つの角孔23C,23Dの中心を結ぶ回動軸線に
対して垂直方向に貫通した円形孔24Aが設けられた円
筒部24を中央部に有している。
に回動可能に嵌合保持された円形軸で、その一端の大径
のフランジ部25A外周の突出部25Bが、回動体22
の円形孔24Aの入口側方に設けられた二つのストッパ
ー24Bおよび24C(図1、図2には示さず)と係合
して円形軸25の回動可能な角度範囲が180°となる
ように規制している。
の突出部25Bの中央には、円形軸25の軸線と同方向
の円形小孔25Cが設けられると共に、回動体22の上
記二つのストッパー24B,24C間の中点位置の外方
にも同方向の円形小孔24Dが設けられている。
ピアノ線等の弾性を有する金属線製の捩りコイルばね2
6を支持するためのものであり、捩りコイルばね26の
両アーム26A,26Bが円形軸25の軸線に対し直角
方向に撓められ、その先端部26C,26Dがそれぞれ
円形小孔24D,25C内に挿入されて、回動可能に支
持されている。
発力によって、円形軸25は通常状態において、そのフ
ランジ部25A外周の突出部25Bが上記二つのストッ
パー24B,24Cの何れかに当接する角度位置にある
ように付勢されている。
なっており、ここに後述の第一電子機器29を連結する
ための金属板製の取付金具27が固定されている。
形態による連結装置21を用いた折り畳み式電子機器と
しての折り畳み式携帯電話機の外観斜視図が図3であ
り、次に、その組立方法について、図4の折り畳み式携
帯電話機の分解斜視図を用いて説明する。
金具27の連結用の二つの孔27Aに通した二本のビス
33Aおよび他の二本のビス33Bにより、第一電子機
器29の表示部28を有する第一基板29Aおよび第一
ケース29Bを結合し、この上から第一蓋板29Cを重
ね合わせることによって、第一電子機器29が完成する
と共に、回動体22すなわち連結装置21と旋回可能に
連結される。
1B端部の、同一中心軸線を有する丸孔34C,34D
がそれぞれ設けられた、取付部34A,34Bの間に連
結装置21の回動体22を挟み込み、回動体22両端の
フランジ部23A,23Bの角孔23C,23Dと取付
部34A,34Bの丸孔34C,34Dとの位置を合わ
せて、丸孔34C,34Dの外方から二本の軸ピン35
をそれぞれ圧入する。
丸孔34C,34Dと回転可能に嵌合すると共に、先端
の角形分割部35Bが角孔23C,23D内に圧入固定
されるようになっている。
第二ケース31Bと回動体22すなわち連結装置21と
の間は開閉(回動)可能に連結される。
Aから導出されたフレキシブル配線基板36を第二電子
機器31の第二基板31Aに接続した後、第二ケース3
1B内に収容し、その上部から操作部30用のボタン基
板31Cおよび平板状の第二蓋板31Dを重ね合わせる
ことによって、第二電子機器31が完成すると共に、回
動体22すなわち連結装置21と回動可能に連結され
る。
32Bで連結装置21の部分を覆うと、第一電子機器2
9と第二電子機器31の間が開かれた状態において、表
示部28と平板状の操作部30が正面に向いた、図3の
外観斜視図に示す折り畳み式携帯電話機として完成す
る。
21により第一電子機器29と第二電子機器31が連結
された折り畳み式携帯電話機は、連結装置21の回動体
22と軸ピン35等からなる開閉軸機構によって、図5
の外観斜視図に示すように、第一電子機器29と第二電
子機器31が折り畳み可能であると共に、連結装置21
の回動体22と円形軸25等からなる旋回軸機構によっ
て、図6の外観斜視図に示すように、第二電子機器31
に対して第一電子機器29を旋回させて表裏反転させる
ことができ、更に表裏反転させた状態で、開閉軸機構に
よって、図7の外観斜視図に示すように、折り畳めるこ
とは従来の技術の場合と同じであるが、旋回軸機構によ
り、第二電子機器31に対し第一電子機器29を旋回さ
せて表裏反転させる場合の動作が異なっている。
いて、図8(a)〜(c)の連結装置の正面図を用いて
説明する。
の第一電子機器29と第二電子機器31の間が開かれて
表示部28と平板状の操作部30が正面に向いた、通常
状態において、第一電子機器29と連結された取付金具
27および円形軸25は、図8(a)に示すように、連
結装置21の円形軸25のフランジ部25A外周の突出
部25Bの円形小孔25Cと回動体22の円形小孔24
Dの間に、両アーム26A,26Bの先端部26C,2
6Dを支持された捩りコイルばね26の弾発力により、
同図に矢印で示す方向に、フランジ部25A外周の突出
部25Bが回動体22の一方のストッパー24Bに押し
付けるように付勢されて、取付金具27と回動体22す
なわち、それぞれに連結された第一電子機器29と第二
電子機器31とは安定した状態で停止している。
第一電子機器29を捩りコイルばね26の付勢力に逆ら
って、人の手により図6に矢印で示すように旋回させる
と、第一電子機器29と連結された取付金具27および
円形軸25は、図8(b)に示す約90°の旋回角度位
置である、捩りコイルばね26の両アーム26A,26
Bの先端部26C,26Dを支持する円形小孔24Dと
25Cおよび円形軸25の回動中心点25Eとを結ぶ線
が一直線となる中立点までは、同図の左側の矢印に示す
方向に働く捩りコイルばね26の付勢力に抗して旋回
し、この点を過ぎると、今度は捩りコイルばね26の付
勢力が、同図の右側の矢印に示す方向、すなわち円形軸
25および取付金具27を更に旋回させる方向に働い
て、人の手により旋回させなくても円形軸25のフラン
ジ部25A外周の突出部25Bが回動体22の他方のス
トッパー24Cに当接する180°の旋回角度位置であ
る、図8(c)に示す反転位置まで旋回させる。
ジ部25A外周の突出部25Bが回動体22の他方のス
トッパー24Cに押し付けられた位置で、取付金具27
と回動体22すなわち、それぞれに連結された第一電子
機器29と第二電子機器31は反転状態で安定して停止
する。
子機器31に対し表裏反転させた状態において、第一電
子機器29と第二電子機器31を折り畳むと、図7に示
した第一電子機器29の表示部28が表面に出た状態と
なる。
回軸機構により第一電子機器29を旋回させて向きを変
える場合に、旋回軸機構の捩りコイルばね26の撓めら
れた両アーム26A,26B間の弾発力による付勢力に
よって、第一電子機器29が旋回の中間位置で停止し難
く、しかも通常状態および反転状態において、第一電子
機器29が旋回可能な角度範囲の終端位置に向けて付勢
され、旋回角度終端位置に安定して停止する連結装置お
よびこれを用いた折り畳み式電子機器を実現できるもの
である。
29の旋回可能な角度範囲の中点位置である、図8
(b)に示す約90°の旋回角度位置に、捩りコイルば
ね26の両アーム26A,26Bの先端部26C,26
Dを支持する円形小孔24Dと25Cおよび円形軸25
の回動中心点25Eとを結ぶ線が一直線となる中立点が
あり、この中立点を境目として、捩りコイルばね26の
付勢力が円形軸25を回動させて、そのフランジ部25
A外周の突出部25Bを回動体22の二つのストッパー
24B,24Cの何れの方向に向けて押し付けるように
働くかが変わると説明したが、旋回の途中で、捩りコイ
ルばね26の付勢力が円形軸25を回動させない中立点
において、第一電子機器29が停止する可能性がある。
電子機器29は第二電子機器31の平板状の操作部30
に対してほぼ直角となっているので、この中立点で停止
した状態において第一電子機器29と第二電子機器31
を折り畳むと、第二電子機器31の操作部30等が損傷
を受けることも考えられる。
中で、捩りコイルばね26の付勢力が働く方向が変わる
中立点において停止した状態において、第一電子機器2
9と第二電子機器31を折り畳んでも、第一電子機器2
9および第二電子機器31が損傷をうけることがより少
なくなるようにした連結装置37の旋回軸機構の動作を
説明するのが、図9(a)〜(c)の連結装置の正面図
である。
円形孔(図示せず)に円形軸25を回動可能に嵌合保持
していることは上記の連結装置21と同じであるが、円
形軸25一端の大径のフランジ部25A外周の突出部2
5Bに設けられた、捩りコイルばね26支持用の円形小
孔25Cに対応して、回動体38の二つのストッパー3
8A,38Bの間に設けられた円形小孔38Cの角度位
置が異なっている。
コイルばね26を支持する円形小孔38Cは、円形軸2
5の回動可能な角度範囲が約180°となるように規制
しているストッパー38A,38B間の中点位置と、一
方のストッパー38Aとの中間位置、すなわちストッパ
ー38A,38B間の中点位置よりもストッパー38A
に近い角度位置の外方に設けられている。
て、連結装置37の円形軸25のフランジ部25A外周
の円形小孔25Cと回動体38の円形小孔38Cによっ
て、両アーム26A,26Bの先端部26C,26Dを
支持された捩りコイルばね26の付勢力により、同図に
矢印で示すように、円形軸25のフランジ部25A外周
の突出部25Bが回動体38の一方のストッパー38A
に押し付けられて、取付金具27および回動体38それ
ぞれに連結された第一電子機器29および第二電子機器
31が安定した状態で停止していることは、上記の図8
(a)の場合と同じである。
第一電子機器29を捩りコイルばね26の付勢力に逆ら
って旋回させると、第一電子機器29と連結された取付
金具27および円形軸25は、図9(b)に示す、捩り
コイルばね26の両アーム26A,26Bの先端部26
C,26Dを支持する円形小孔38Cと25Cおよび円
形軸25の回動中心点25Eとを結ぶ線が一直線となる
中立点までは、同図の左側の矢印に示す方向に働く捩り
コイルばね26の付勢力に抗して回動し、この点を過ぎ
ると、今度は捩りコイルばね26の付勢力が、同図の右
側の矢印に示す方向、すなわち円形軸25および取付金
具27を更に回転させる方向に働いて、円形軸25のフ
ランジ部25A外周の突出部25Bが回動体38の他方
のストッパー38Bに当接する180°の旋回角度位置
である、図9(c)に示す反転位置まで回動させ、同図
に矢印で示すように、フランジ部25A外周の突出部2
5Bが回動体38の他方のストッパー38Bに押し付け
られて、取付金具27と回動体22すなわち、それぞれ
に連結された第一電子機器29と第二電子機器31とは
反転状態で安定して停止することも、上記の図8(b)
および(c)の場合と同様である。
第一電子機器29が停止した場合には、図10の外観斜
視図に示すように、平板状の第一電子機器29は第二電
子機器31の平板状の操作部30に対して直角となる位
置からずれて傾いているので、この状態において第一電
子機器29と第二電子機器31を折り畳んで第一電子機
器29の角部が第二電子機器31の操作部30に当たっ
ても、当接面で滑って中立点からずれ、コイルばね26
の付勢力によって、ずれた側の終端位置まで旋回してし
まうので、第一電子機器29または第二電子機器31が
損傷を受けることは少ないものである。
本発明の特に、請求項5〜9に記載の発明について説明
する。
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
連結装置の外観斜視図、図12は同分解斜視図である。
結装置39は前記の実施の形態1によるものに対し、回
動体40の円形孔41Aに回動可能に嵌合支持された円
形軸42が、回動可能範囲の終端位置にあるように、ば
ね体43によって付勢する部分の構成が異なっているも
のであり、その他の部分は実施の形態1によるものと同
じである。
0Dがそれぞれ設けられたフランジ部40A,40Bを
両端に、角孔40C,40Dの中心線に対して垂直方向
の円形孔41Aが設けられた円筒部41を中央部に有
し、円形孔41Aの入口側方には二つのストッパー部4
1B,41Cを有していると共に、同一面となった一対
のスリット部40E(図12に示さず),40Fが両フ
ランジ部40A,40Bの内側に、それぞれ設けられて
いる。
能に嵌合保持された円形軸42は、一端のフランジ部4
2A外周に設けられた突出部42Bが上記二つのストッ
パー部41B,41Cと係合して回動角度範囲が180
°となるように規制されていると共に、フランジ部42
A端面の突出部42Bの根元近くには、外方の側面が円
形面となった突起42Cが設けられている。
よび図12に示した、外方が円形で内方が四角形となっ
た細長いものでなくても、外方が円形で強度的に問題な
ければ、円形や半円形であってもよい。
には、実施の形態1の場合と同じ取付金具27が固定さ
れている。
げ加工して形成されたばね体であり、左右両側に広がっ
た平板状の取付部43Aが、回動体40の一対のスリッ
ト部40E,40Fに上方から圧入・保持されて、爪部
43Bで抜け止めされている。
に延びた弾性アーム43Cから更に略直角方向に折り曲
げられて、円形軸42の軸線方向に対して直交するよう
に伸ばされた平板部43Dの先端直線部43Eが、円形
軸42のフランジ部42A端面の突起42C横側面に所
定の圧力で弾接している。
装着時に、平板部43Dの先端直線部43Eを円形軸4
2のフランジ部42A端面の突起42C側面に弾接させ
ながら、取付部43Aを回動体40の一対のスリット部
40E,40Fに圧入する作業は、実施の形態1の捩り
コイルばね26の両アーム26A,26Bを撓めなが
ら、先端部26C,26Dを円形軸25のフランジ部2
5A外周の突出部25Bの円形小孔25Cおよび回動体
22の円形小孔24Dに挿入する作業に比較してずっと
容易であり、装着後のばね体43も安定している。
形態による連結装置39の取付金具27に第一電子機器
29を、回動体40のフランジ部40A,40Bの角孔
40C,40Dに第二電子機器31を連結して、折り畳
み式電子機器としての折り畳み式携帯電話機に組み込む
方法、および折り畳み式携帯電話機を連結装置39の開
閉軸機構によって折り畳む場合の動作は、実施の形態1
によるものと同じであるので、説明を省略する。
旋回軸機構の動作について、図13(a)〜(c)の連
結装置の正面図を用いて説明する。
通常状態において、第一電子機器29(図13に示さ
ず)と連結された取付金具27および円形軸42は、図
13(a)に示すように、連結装置39の回動体40に
保持された取付部43Aから伸ばされて、円形軸42の
フランジ部42A端面の突起42Cの側面に弾接したば
ね体43の先端直線部43Eの弾性力により、同図に矢
印で示すように、フランジ部42A外周の突出部42B
を回動体40の一方のストッパー41Bに押し付けるよ
うに付勢されて、取付金具27と回動体40すなわち、
それぞれに連結された第一電子機器29と第二電子機器
31とは安定した状態で停止している。
第一電子機器29をばね体43の付勢力に逆らって、人
の手により旋回させると、第一電子機器29と連結され
た円形軸42のフランジ部42A端面の突起42Cに弾
接した、ばね体43の先端直線部43Eは突起42Cの
円形面の側面に沿って滑らかに摩擦摺動し、図13
(b)に示す約90°の旋回角度位置である、ばね体4
3の先端直線部43Eが最も大きく撓められて、突起4
2Cの円形側面の頂点部分に弾接する中立点までは、同
図の左側の矢印に示す方向に働くばね体43の付勢力に
抗して旋回し、この点を過ぎると、今度はばね体43の
付勢力が、同図の右側の矢印に示す方向、すなわち円形
軸42および取付金具27を更に旋回させる方向に働い
て、人の手により旋回させないでも、円形軸42のフラ
ンジ部42A外周の突出部42Bが回動体40の他方の
ストッパー41Cに当接する180°の旋回角度位置で
ある、図13(c)に示す反転位置まで旋回させる。
ンジ部42A外周の突出部42Bが回動体40の他方の
ストッパー41Cに押し付けられた位置で、取付金具2
7と回動体40すなわち、それぞれに連結された第一電
子機器29と第二電子機器31は反転状態で安定して停
止する。
が容易で、動作の安定した旋回軸機構を備えた連結装置
を実現できるものである。
旋回軸機構においても、第一電子機器29を旋回させる
場合に、ばね体43の先端直線部43Eが最も大きく撓
められて、円形軸42のフランジ部42A端面の突起4
2Cの円形側面の頂点部分に弾接し、ばね体43の弾性
力によって、円形軸42すなわち第一電子機器29がど
ちらの方向に付勢されるかの境目となる中立点におい
て、第一電子機器29が停止する可能性がある。
旋回可能な角度範囲の中点位置である、図13(b)に
示す約90°の旋回角度位置であって、この位置におい
て、平板状の第一電子機器29は第二電子機器31の平
板状の操作部30に対してほぼ直角となっているので、
この中立点で停止した状態において第一電子機器29と
第二電子機器31を折り畳むと、第二電子機器31の操
作部30等が損傷を受けることも考えられる。
子機器29の旋回可能な角度範囲の中点位置である90
°の角度からずらせるようにした連結装置44の旋回軸
機構の構成および動作を、図14(a)〜(c)の連結
装置の正面図を用いて説明する。
は、上記の連結装置39と同じであるか、回動体45の
円形孔45A(図14に示さず)の入口側方に設けられ
た二つのストッパー45B,45Cが設けられた角度位
置、および円形孔45Aに回動可能に嵌合保持された円
形軸46のフランジ部46A外周の突出部46Bとフラ
ンジ部46A端面の突起46Cとの角度位置が異なって
おり、突出部46Bと突起46Cとは所定の角度だけず
れている。
いて第一電子機器29(図14に示さず)と連結された
取付金具27および円形軸46は、円形軸46のフラン
ジ部46A端面の突起46Cの側面に弾接したばね体4
3の先端直線部43Eの弾性力により、同図に矢印で示
すように、フランジ部46A外周の突出部46Bを回動
体45の一方のストッパー45Bに押し付けるように付
勢されて、取付金具27と回動体45すなわち、それぞ
れに連結された第一電子機器29と第二電子機器31と
は安定した状態で停止していることは、上記の連結装置
39の場合と同じである。
第一電子機器29をばね体43の付勢力に逆らって、人
の手により旋回させると、第一電子機器29と連結され
た円形軸46のフランジ部46A端面の突起46Cに弾
接したばね体43の先端直線部43Eは、図14(b)
に示す旋回角度位置で、最も大きく撓められて、突起4
6Cの円形側面の頂点部分に弾接する中立点となる。
ち第一電子機器29の旋回角度は、円形軸46のフラン
ジ部46Aの突出部46Bと突起46Cがずれている角
度分だけ90°よりも小さく、中立点は第一電子機器2
9の旋回可能な角度範囲の中点位置よりも一方のストッ
パー45Bに近い角度位置となっている。
ばね体43の付勢力が円形軸46を更に旋回させる方向
に働いて、人の手により旋回させないでも、円形軸46
のフランジ部46A外周の突出部46Bが回動体45の
他方のストッパー45Cに当接する180°の旋回角度
位置である、図14(c)に示す反転位置まで旋回し
て、取付金具27と回動体45すなわち、それぞれに連
結された第一電子機器29と第二電子機器31が反転状
態で安定して停止することは、上記の連結装置39の場
合と同じである。
点において第一電子機器29が停止した場合には、平板
状の第一電子機器29は第二電子機器31の平板状の操
作部30に対して直角となる位置からずれて傾いている
ので、この状態において第一電子機器29と第二電子機
器31を折り畳んで第一電子機器29の角部が第二電子
機器31の操作部30に当たっても、当接面で滑って中
立点からずれ、ばね体43の付勢力によって、ずれた側
の終端位置まで旋回してしまうので、第一電子機器29
または第二電子機器31が損傷を受けることは少ないも
のである。
機器29の旋回可能な角度範囲の中点位置よりも一方の
ストッパー45Bに近い角度位置であるとしたが、これ
は、円形軸46フランジ部46Aの突出部46Bと突起
46Cの角度をずらせる方向を逆にして、中立点を第一
電子機器29の旋回可能な角度範囲の中点位置よりも他
方のストッパー45Cに近い角度位置としてもよいもの
である。
弾性金属薄板を打抜き・曲げ加工して形成されたもので
あるとして説明したが、これは弾性を有する金属線を曲
げ加工して形成することもできる。
工したばね体を使用した連結装置47の外観斜視図を図
15、分解斜視図を図16に示す。
3により説明したものに対して、回動体40およびばね
体43を変更したものであり、同図に示すように、この
連結装置47のばね体48は、ピアノ線等の弾性を有す
る金属丸線を折り曲げ加工して左右対称な長脚のコの字
形とし、その両脚部48A,48Bをそれぞれ二段に曲
げた先端部を固定脚48C,48Dとして、回動体49
の二つの支持孔49Aに圧入固定し、コの字形の中央の
辺を先端直線部48Eとして、円形軸42のフランジ部
42A端面の突起42Cの側面に弾接させたものであ
る。
の構成および動作は、上記の図11〜図13により説明
したものと同様であるので、説明を省略する。
な連結装置とすることができるものである。
機器の平板面と平板状の第一電子機器との所定の相対角
度位置において、第一電子機器を旋回させて向きを変え
ることができ、更にばね体の撓みによる弾発力によっ
て、向きを変える場合に、第一電子機器が旋回可能な角
度範囲の何れかの終端位置にあるように付勢されて旋回
角度範囲の中間位置で停止し難く、しかも通常状態にお
いて、旋回角度終端位置に安定して停止する連結装置を
実現できるという有利な効果が得られる。
観斜視図
電話機の外観斜視図
図
装置の正面図
外観斜視図
面図
結装置の正面図
機の外観斜視図
6A フランジ部 23C,23D,40C,40D 角孔 24,41 円筒部 24A,41A,45A 円形孔 24B,24C,38A,38B,41B,41C,4
5B,45C ストッパー 24D,25C,38C 円形小孔 25,42,46 円形軸 25B,42B,46B 突出部 25D,42D 非円形部 25E 回動中心点 26 捩りコイルばね 26A,26B アーム 26C,26D 先端部 27 取付金具 27A 孔 28 表示部 29 第一電子機器 29A 第一基板 29B 第一ケース 29C 第一蓋板 30 操作部 31 第二電子機器 31A 第二基板 31B 第二ケース 31C ボタン基板 31D 第二蓋板 32A 上カバー 32B 下カバー 33A,33B ビス 34A,34B,43A 取付部 34C,34D 丸孔 35 軸ピン 35A 円形部 35B 角形分割部 36 フレキシブル配線基板 40E,40F スリット部 42C,46C 突起 43,48 ばね体 43B 爪部 43C 弾性アーム 43D 平板部 43E,48E 先端直線部 48A,48B 脚部 48C,48D 固定脚 49A 支持孔
Claims (10)
- 【請求項1】 平板状の第一電子機器の端面に対し垂直
な旋回軸線を有するように装着されて、上記第一電子機
器を所定の角度範囲だけ旋回可能に支持すると共に、上
記旋回軸線に対し直角方向の撓み量が上記旋回可能な角
度範囲の中間位置において大きく、両終端位置において
小さくなるようなばね部材を備えた旋回軸機構と、上記
旋回軸線に対し垂直な回動軸線を有するように、上記旋
回軸機構と第二電子機器の平板面の外周部の間に装着さ
れた開閉軸機構からなり、上記第二電子機器の平板面と
第一電子機器の平板面との相対角度を上記開閉軸機構に
より変えることができると共に、所定の相対角度位置に
おいて上記第一電子機器の向きを上記旋回軸機構により
変えることができ、更に通常状態において、上記第一電
子機器が上記旋回可能な角度範囲の何れかの終端位置に
あるように上記ばね体により付勢する連結装置。 - 【請求項2】 第一電子機器の平板面が開閉軸機構の回
動軸線に対し平行な状態から左方向または右方向に18
0°の角度範囲だけ旋回可能である請求項1記載の連結
装置。 - 【請求項3】 旋回軸機構が、開閉軸機構の回動軸線に
対して垂直方向に回動体に設けられた円形孔に、第一電
子機器の端面に結合された円形軸を回動可能に嵌合させ
ると共に、第一電子機器が旋回可能な角度範囲内の所定
の中間位置にある時の、上記円形軸の端面上の一点と、
この端面の回動中心点から上記の一点を通って伸ばした
延長線上の上記回動体の円形孔周辺の一点とで、旋回軸
線に対し直角方向に撓められた捩りコイルばねの両アー
ムの先端部をそれぞれ回動可能に支持する構成である請
求項1記載の連結装置。 - 【請求項4】 第一電子機器の旋回可能な角度範囲の中
点位置と両終端位置の何れかとの中間位置において、捩
りコイルばねの両アームの先端部を回動可能に支持する
円形軸の端面上の一点と回動体の円形孔周辺の一点およ
び上記円形軸の端面の回動中心点を結ぶ線が一直線とな
る請求項3記載の連結装置。 - 【請求項5】 旋回軸機構が、開閉軸機構の回動軸線に
対して垂直方向に回動体に設けられた円形孔に、第一電
子機器の端面に結合された円形軸を回動可能に嵌合させ
ると共に、上記回動体に保持され、旋回軸線に対し直交
するように伸ばされて、上記円形軸の端面に設けられた
突起に弾接するばね体の先端直線部が、第一電子機器の
旋回可能な角度範囲の両終端位置よりも中間位置におい
て、より大きく撓められる構成である請求項1記載の連
結装置。 - 【請求項6】 ばね体が弾性金属薄板を打抜き・曲げ加
工して形成された請求項5記載の連結装置。 - 【請求項7】 ばね体が弾性を有する金属線を曲げ加工
して形成された請求項5記載の連結装置。 - 【請求項8】 ばね体の先端直線部が弾接する、円形軸
の端面に設けられた突起の側面が円形面である請求項5
記載の連結装置。 - 【請求項9】 第一電子機器の旋回可能な角度範囲の中
点位置と両終端位置の何れかとの中間位置において、ば
ね体の先端直線部がもっとも大きく撓むように、円形軸
の端面の突起が設けられた請求項5記載の連結装置。 - 【請求項10】 平板状の第一電子機器の端部と第二電
子機器の平板面の外周部を、請求項1記載の連結装置を
用いて連結した折り畳み式電子機器。
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