JP2002309189A - 粘着剤組成物供給装置及び当該粘着剤組成物供給装置を利用した粘着テープ製造装置 - Google Patents

粘着剤組成物供給装置及び当該粘着剤組成物供給装置を利用した粘着テープ製造装置

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JP2002309189A
JP2002309189A JP2001117540A JP2001117540A JP2002309189A JP 2002309189 A JP2002309189 A JP 2002309189A JP 2001117540 A JP2001117540 A JP 2001117540A JP 2001117540 A JP2001117540 A JP 2001117540A JP 2002309189 A JP2002309189 A JP 2002309189A
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sensitive adhesive
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feed screw
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JP2001117540A
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Takateru Oyama
高輝 大山
Masayoshi Natsume
雅好 夏目
Keiji Hayashi
圭治 林
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペレット状の粘着剤組成物を押出し機へ供給
する供給装置内部においてブロッキングを防止し、押出
し機へ安定に粘着剤組成物を供給可能にする。 【解決手段】 ペレット状の粘着剤組成物を貯留する貯
留容器11内部に、その略中央部に鉛直方向に、例えば
回転運動などの可動により粘着剤組成物を前記貯蔵容器
11の下部開口12から排出させるフィードスクリュー
20と、当該フィードスクリュー20よりも上方位置に
て可動する翼状部23とを設け、粘着剤組成物供給装置
10を構成する。フィードスクリュー20には、例えば
駆動軸21の周囲に鋼板を巻き付けて駆動羽根23を備
えたものが用いられる。また、翼状部23には、管状若
しくは棒状の鋼材を例えば矩形状に折り曲げたものが用
いられる。貯留容器11の内壁面、フィードスクリュー
20表面、翼状部23表面などには、フッ素系樹脂をコ
ーティングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、粘着剤組成物供給
装置及び当該粘着剤組成物供給装置を利用した粘着テー
プ製造装置に関する。具体的には、ペレット状になった
粘着剤組成物を、押出し機に供給するための供給装置及
び当該供給装置を利用した粘着テープ製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4はホットメルト型粘着テープの製造
装置の従来例を示す概略的構成図、図5は当該製造装置
の一部を示す断面説明図である。当該製造装置100
は、溶融された粘着剤組成物を支持体50上に塗布する
塗工ダイ40と、常温で固形状の粘着剤組成物を、押出
し機30に供給するための粘着剤組成物供給装置110
と、供給された粘着剤組成物を溶融しながら塗工ダイ4
0に供給する押出し機30とを備えている。
【0003】供給装置110は図5に示すように粘着剤
組成物を貯留するための貯留容器11からなる。当該貯
留容器11は、押出し機30との接続用の下部開口13
が、粘着剤組成物を投入する上部開口12よりも小さく
なっており、断面略逆台形状となっている。また、貯留
容器11の内面は平滑な表面となっている。上部開口1
2から投入された粘着剤組成物は、粘着剤組成物の自重
により下部開口13から押出し機30の供給口34を介
して押出し機30に供給される。
【0004】押出し機30は、内部に円筒状の空洞32
を有する押出し機本体31と、当該空洞32の内部に備
えられたスクリュー33とを備えている。押出し機本体
31及びスクリュー33は一定の温度に加熱可能になっ
ている。押出し機本体31には、貯留容器11の下部開
口13に位置して供給口34が開口されている。また、
押出し機本体31には、スクリュー33の塗工ダイ31
側前方に排出口35が開口されている。
【0005】供給装置110の下部開口13周縁及び押
出し機30の供給口34周縁には、つば状部15が備え
られており、両者のつば状部15を重ね合わせ、例えば
ボルトのような締結具(図示せず)によって締め付けら
れて構成されており、締結具を解除することにより、供
給装置110が取り外し可能になっている。
【0006】押出し機30に供給された粘着剤組成物
は、押出し機本体31内で加熱溶融されながら、スクリ
ュー33によって、排出口35方向へと押し出され、排
出口35から塗工ダイ40へと供給される。そして、回
転ロール41上に供給された支持体50表面に、塗工ダ
イ40によって溶融された粘着剤組成物が一定の膜厚で
塗布されて粘着テープ51が製造される。あるいは、支
持体50となる樹脂材料が上記塗工ダイ40に供給さ
れ、共押出しにより粘着テープ51が製造される。
【0007】当該製造装置100に用いられる粘着剤組
成物は、いわゆるホットメルト型粘着剤(あるいはホッ
トメルト型接着剤)と称され、常温で固形状であり、形
状としては粒状、角状、ひも状や棒状、粉末状などの種
々な形状をしたいわゆるペレット状に加工されたものが
使用される。
【0008】これらのホットメルト型粘着剤は、熱可塑
性樹脂を主成分とし、必要に応じて粘着付与樹脂や軟化
剤、酸化防止剤やフィラーなどが配合されたものであ
る。また、これらの構成樹脂などは、例えば特開平10
−130604号公報に開示された方法によって作製さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ペ
レット状のホットメルト型粘着剤は、組成によってはそ
の表面に粘着性(タック)を有する場合があり、当該貯
留容器内部において、当初分散していたペレット同士が
それ自身の持つ粘着性や自重により接着(ブロッキン
グ)してしまう。この場合、図5に示すように、従来の
製造装置100では、供給装置110から、ペレットの
自重によって下部開口13から押出し機30に供給する
構造であるため、ブロッキングが生じると供給装置11
0から押出し機30へペレットが安定に供給されないと
いう場合があった。
【0010】この結果、最終的に得られる粘着テープ5
1の粘着剤層の厚さがばらつき、安定した品質の粘着テ
ープ51を得ることができないという問題点があった。
また、供給が一定しないために、粘着テープ51の生産
性を低下させる原因ともなり、最悪の場合には粘着テー
プ51の製造さえできないという状態になっていた。
【0011】本発明は上記従来技術の問題点を解決すべ
くなされたものであって、その目的は、ペレット状の粘
着剤組成物を押出し機へ供給する供給装置内部において
ブロッキングを防止し、押出し機へ安定に粘着剤組成物
を供給することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る粘着剤組成
物供給装置は、ペレット状の粘着剤組成物を押出し機へ
供給するための供給装置であって、前記ペレット状の粘
着剤組成物を貯留する貯留容器と、 当該貯留容器内部
の略中央部に鉛直方向に設置され、可動することにより
粘着剤組成物を前記貯蔵容器の下部開口から排出させる
フィードスクリューと、前記貯留容器内において、当該
フィードスクリューよりも上方位置にて可動する翼状部
とを備えたことを特徴としている。
【0013】上記翼状部として、例えば、管状物若しく
は柱状物を矩形状に曲折形成されたものを用いることが
できる。
【0014】また、前記翼状部及び前記フィードスクリ
ューを、前記貯留容器内で回転可能に備え、前記翼状部
をフィードスクリューと連動して可動するようにするの
がよい。
【0015】さらに、前記貯留容器の内面又は前記翼状
部の表面若しくは前記フィードスクリューの表面の少な
くともいずれかを、フッ素系樹脂でコーティングするの
が望ましい。
【0016】本発明に係る粘着テープ製造装置は、粘着
剤組成物供給装置と、前記粘着剤組成物供給装置の下部
開口と連通して供給口が開設された押出し機と、当該押
出し機の排出側に備えられた塗工ダイとを備えた粘着テ
ープ製造装置であって、前記粘着剤組成物供給装置は、
請求項1、2、3又は4の何れかに記載された粘着剤組
成物供給装置であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について各図に従っ
て詳細に説明する。図1は、本発明に係る粘着テープ製
造装置1の概略的構成図、図2は当該製造装置1におけ
る粘着剤組成物供給装置10の一部を示す断面説明図、
図3は当該供給装置10におけるフィードスクリュー2
0及び翼状部23を示す概略的構成図である。
【0018】当該粘着テープ製造装置1は、従来例とほ
ぼ同様の構成であり、粘着剤組成物供給装置10の構成
が異なるのみである。すなわち、当該製造装置1は、ペ
レット状の粘着剤組成物を貯留し、押出し機30に供給
するための粘着剤供給装置10と、粘着剤組成物を加熱
溶融しながら塗工ダイ40に押し出す押出し機30と、
供給された粘着テープ用の支持体50に粘着剤を塗工す
るための塗工ダイ40とを備えている。このうち、前記
押出し機30と、前記塗工ダイ40は、従来例における
押出し機30及び塗工ダイ40と全く同じ装置であっ
て、その説明については省略する。
【0019】粘着剤供給装置10は、図2に示す如く、
ペレット状の粘着剤組成物(以下、単に「ペレット」と
称する。)を貯留するための貯留容器11と、供給装置
10のほぼ中央下部に位置されたフィードスクリュー2
0と、当該フィードスクリュー20の上方位置に備えら
れた翼状部23とを備えている。
【0020】貯留容器11は、従来の粘着剤供給装置1
0における貯留容器11とほぼ同様な構造であって、貯
留されたペレットの自重によって自然落下するように、
断面略逆台形状に形成されている。また、貯留容器11
の下部に押出し機30との接続用の下部開口13が設け
られている。当該貯留容器11の内面には、ペレットと
の接着を防止すると共に翼状部23の可動負荷を軽減す
るためにコーティング処理が施される。当該コーティン
グ処理としては、いわゆるフッ素樹脂による樹脂コーテ
ィングが好ましく、例えば四フッ化エチレン−六フッ化
プロピレン共重合樹脂(PFEP樹脂)、四フッ化エチ
レンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂
(PFA樹脂)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE樹
脂)、四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂(ETF
E樹脂)、三フッ化塩化エチレン樹脂(CTFE樹脂)
などが用いられる。これらの中でも、ペレットに対する
非粘着性に優れ、貯留容器11内壁面への付着を防止す
る効果が高く、かつペレットが移動することによる摩擦
で発生する静電気を効果的に防止できる観点から、PF
EP樹脂を用いるのが望ましい。
【0021】フィードスクリュー20は、回転運動や上
下運動などによる可動によって、当該フィードスクリュ
ー20周囲に存在するペレットを下部開口13方向へ強
制的に移動するためのものであって、貯留容器11の下
部に位置される。また、フィードスクリュー20の軸中
心は、下部開口13の中心とほぼ一致される。なお、上
部開口12には蓋16が備えられている。
【0022】当該供給装置10においては、フィードス
クリュー20は、供給装置10の上方に配置された駆動
装置25によって回転駆動される。このフィードスクリ
ュー20は、ペレットの中で回転することによって、ペ
レット同士の付着を防ぐと共に下方へ移動させ、押出し
機30にペレットを強制的に供給する構造であればよ
く、例えば、円筒状の鋼材に板鋼板を螺旋状に溶接加工
したもの、円筒状の鋼材に螺旋状の溝加工を施したも
の、円筒状の鋼材に縦多条の溝加工を施したもの、押出
し機30に使用されるようなスクリュー形状のものなど
が用いられる。このなかでも、図示する如く、円筒状の
鋼材からなる駆動軸21に螺旋状に板鋼板を溶接加工し
て駆動羽根22を備えたものが、ペレットを十分に撹拌
して、ペレット同士の接着を防止できる効率が高く、し
かも下部開口13への移動を効果的に付与できる点で望
ましく用いられる。また、駆動軸21の先端は山型に加
工されている。
【0023】また、当該フィードスクリュー20の表面
にも、ペレットとの付着を防止し、押出し機30への供
給を安定に行うために、上記いずれかの樹脂による樹脂
コーティングが施される。特に、ペレットの抗付着性、
ペレット同士の接触による静電気の発生を防止する観点
から、PFEP樹脂を用いるのが望ましい。
【0024】このフィードスクリュー20の上方位置に
は、当該フィードスクリュー20の可動と連動して貯留
容器11内で回転運動や上下運動などの可動によって、
ペレットに運動を与えペレット同士の粘着を防止する翼
状部23が備えられる。当該翼状部23は、貯留容器1
1内でペレット同士を、例えば撹拌するようにペレット
を強制的に動かし、ペレット同士のブロッキングを防止
できる構造のものであれば、特に限定されるものではな
い。例えば、円筒状の鋼材、柱状の材料を矩形状に加工
したものが用いられる。また、さらに単純な構造として
は、円筒状若しくは柱状の鋼材などを水平方向に突き出
したものや、容器11の上方あるいは下方へ傾斜を付け
て突き出したものであってもよい。図示の例では、上記
フィードスクリュー20の駆動軸21に、棒状の鋼材を
矩形状に曲折形成された翼状部23が添えられている。
【0025】また、翼状部23は1ヶ所のみならず、水
平平面内で複数個所に設けてもよく、また上下方向複数
箇所に備えることもできる。図示例では、翼状部23が
駆動軸21に上下2ヶ所備えられており、水平平面内で
直線状をなすように駆動軸21の左右1ヶ所ずつ設けら
れている。これらの翼状部23は、フィードスクリュー
20の回転と共に翼状部23が回転し、ペレットを効率
よく撹拌してブロッキングを防止できる。
【0026】この翼状部23の表面にも、ペレットとの
付着を防止する観点から、上記各樹脂による樹脂コーテ
ィング処理が施される。特に、ペレットの抗付着性、ペ
レット同士の接触による静電気の発生を防止する観点か
ら、PFEP樹脂を用いるのが望ましい。
【0027】当該製造装置1においては、蓋16を開け
て貯留容器11の上部開口12から貯留容器11内にペ
レット状の粘着剤組成物(ペレット)が投入される。フ
ィードスクリュー20は、駆動装置25によって一定の
回転速度で回転される。それと共に翼状部23が連動し
て回転される。従って貯留容器11の下部においては、
駆動羽根22が回転し、それと共にペレット自身が下方
に押し出され、下部開口13から押出し機30方向に送
り出される。一方、フィードスクリュー20より上部で
は、貯留された多量のペレット(粒子)の中を翼状部2
3が回転し、ペレットが動く。この結果、ペレットは貯
留容器11内で互いに付着することなく、その自重によ
り貯留容器11下方へと移動する。
【0028】こうして下部開口13から供給口34を通
って押出し機30へ供給されたペレットは、押出し機3
0によって加熱溶融され、スクリュー33によって排出
口35から塗工ダイ40へと流動体の状態で供給され
る。そして、塗工ダイ40によって、巻回体から巻戻さ
れた支持体50上に塗布積層され、粘着テープ51が製
造される。
【0029】このように当該粘着剤供給装置10におい
ては、供給されたペレット状の粘着剤組成物は翼状部2
3及びフィードスクリュー20によって絶えず撹拌さ
れ、ペレット同士の付着が防止される。また、貯留容器
11の下部においては、フィードスクリュー20によっ
て下部開口13から強制的に排出されるため、押出し機
30への供給がスムーズに行える。
【0030】また、当該実施形態においては、フィード
スクリュー20が回転駆動する構造であるが、必ずしも
回転駆動である必要はなく、フィードスクリュー20や
翼状部23の構造によってその駆動方向を変えてもよ
く、例えば上記したように縦多条の溝加工を施したもの
にあっては、上下に駆動させるようにしてもよい。ま
た、フィードスクリュー20の駆動軸21に翼状部23
を取り付けたが、それぞれを別個に駆動させることにし
てもよいのは言うまでもない。
【0031】
【実施例】次に、実際にペレット状の粘着剤組成物を使
用して、本発明による効果を確認した。なお、本発明は
次の実施例に限定されないのは言うまでもない。 (製造装置の構成)貯留容器には、SUS304のステ
ンレス鋼板を使用し、上部開口の内径が500mm、下
部開口の内径が70mm、容器深さが500mmの円錐
台状に加工したものを使用した。フィードスクリューの
駆動軸には、外径34mmのSS400鋼管を使用し、
長さ600mmとした。なお、回転による高負荷のため
に破損した場合、その交換を容易にするため、駆動軸を
二重管構造とした。また、ステンレス管の先端には、円
錐状のキャップ部を備えると共に、スレンレス管の先端
から250mmの位置から、厚さ2mm幅15mmのS
S400鋼板を螺旋状に溶接巻付けを行ない、溶接加工
後の外径が60mmとなるように駆動羽根を設けた。
【0032】また、フィードスクリュー上方に取り付け
る翼状部は、外径8mmのSS鋼棒を使用し、貯留容器
の形状に合わせて矩形状に折り曲げ加工を施し、上記駆
動羽根上方の駆動軸に、図3に示す如く2つの翼状部を
溶接取付を行った。これらフィードスクリュー表面及び
翼状部の表面には、PFEP樹脂による樹脂コーティン
グを行った。
【0033】フィードスクリュー(翼状部)の駆動装置
には、ハイポニック減速機RNYM02−45−AV−
240、モーター容量0.2kw(減速機付モーター:
住友重機製)を用い、貯留容器の上方に配置した。ま
た、駆動軸の軸受として、ラジアル荷重及びスラスト荷
重並びにこれらの合成荷重を考慮して、深溝玉軸受を使
用した。また、フィードスクリューや軸受箱の取付時に
発生する軸心の狂いを調節する自動彫心コロ軸受も合わ
せて取り付けた。
【0034】フィードスクリューは、その先端から押出
し機のスクリューまでの距離を10mmとなるように設
定し、フィードスクリューの軸方向中心と押出し機のス
クリューの軸方向中心との距離は20mmのオフセット
を設けた。
【0035】(実施例1)粘着剤組成物の原料として、
SEPS(クラレ社製セプトン2063)100重量
部、水素添加石油系樹脂(荒川化学社製アルコンP10
0)10重量部、水素添加ポリイソプレン(クラレ社製
クラプレンLIR−290)20重量部を混練した後、
直径2〜3mm、長さ2〜5mmに切断加工し、ペレッ
ト状の粘着剤組成物を得た。
【0036】また、支持体50には低密度ポリエチレン
(日本ポリケム製ノバテックLF580)を使用し、厚
さ30μmとなるよう2層押出Tダイ法によってシート
状に押出し、成形ロールにて冷却固化させた後、引き取
って表面保護フィルムを作製した。この場合には、4時
間以上安定した運転及び安定に成形することができた。
【0037】一方、図5に示す従来の供給装置を用いた
製造装置により、実施例と同様に表面保護フィルムを作
製したところ、粘着剤組成物のブロッキングが著しく発
生し、押出し機への供給ができず、生産そのものができ
なかった。
【0038】(実施例2)粘着剤組成物の原料として、
SEPS(クラレ社製セプトン2063)100重量
部、水素添加石油系樹脂(荒川化学社製アルコンP10
0)10重量部、水素添加ポリイソプレン(クラレ社製
クラプレンLIR−290)20重量部を混練した後、
直径2〜3mm、長さ2〜5mmに切断加工し、ペレッ
ト状の粘着剤組成物を得た。
【0039】また、支持体50には低密度ポリエチレン
(日本ポリケム製ノバテックLF580)を使用し、厚
さ30μmとなるよう2層押出インフレーション法によ
って筒状に押出し、該筒状シートの周囲より冷却固化さ
せた後、ピンチロールで折り畳み、引き取って表面保護
フィルムを作製した。この場合にも、4時間以上安定し
た運転及び安定に成形することができた。
【0040】一方、図5に示す従来の供給装置を用いた
製造装置により、実施例と同様に表面保護フィルムを作
製したところ、粘着剤組成物のブロッキングが著しく発
生し、押出し機への供給ができず、生産そのものができ
なかった。
【0041】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物供給装置によれ
ば、ペレット状の粘着剤組成物を貯留する貯留容器内部
の略中央部に鉛直方向に、可動することにより粘着剤組
成物を前記貯蔵容器の下部開口から排出させるフィード
スクリューが備えられ、さらに、当該貯留容器内におい
て、当該フィードスクリューよりも上方位置にて可動す
る翼状部が備えられているので、いわゆるペレットがフ
ィードスクリューによって強制的に押出し機側に排出さ
れると共に、その上方においては、ペレットが強制的に
動かされ、ペレット同士のブロッキングが効果的に防止
できるだけでなく、貯留容器内において、容器上方から
容器下方へのペレットの移動もスムーズに行なわれる。
【0042】例えば、翼状部を、管状物若しくは柱状物
が矩形状に折曲形成することにより、フィードスクリュ
ーよりも上方においてもペレットが十分に撹拌される。
しかも、簡単な構造により翼状部を構成できる。
【0043】また、前記翼状部及び前記フィードスクリ
ューを、前記貯留容器内で回転可能に備え、前記翼状部
をフィードスクリューと連動して可動させることによ
り、効率的にペレットを撹拌してブロッキングを防止で
きると共に、可動機構を比較的簡単にできる。
【0044】さらに、前記貯留容器の内面又は前記翼状
部の表面若しくは前記フィードスクリューの表面の少な
くともいずれかをフッ素系樹脂でコーティングしておく
ことにより、ペレットとの付着を防止し、しかもペレッ
ト同士の接触による静電気の発生をも防げる。
【0045】このように当該粘着剤組成物供給装置を利
用することにより、安定に粘着剤組成物を押出し機に供
給でき、安定に支持体上に粘着剤層を設けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着テープ製造装置の概略的構成
図である。
【図2】図1に示す製造装置の一部を示す断面説明図で
ある。
【図3】図2に示す粘着剤組成物供給装置におけるフィ
ードスクリュー及び翼状部を示す概略的構成図である。
【図4】従来例である粘着テープ製造装置の概略的構成
図である。
【図5】図4に示す製造装置の一部を示す断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 粘着テープ製造装置 10 粘着剤組成物供給装置 11 貯留容器 12 上部開口 13 下部開口 20 フィードスクリュー 21 駆動軸 22 駆動羽根 23 翼状部 30 押出し機 33 スクリュー 40 塗工ダイ 41 回転ロール 50 支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 圭治 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AB01 GA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペレット状の粘着剤組成物を押出し機へ
    供給するための供給装置であって、 前記ペレット状の粘着剤組成物を貯留する貯留容器と、 当該貯留容器内部の略中央部に鉛直方向に設置され、可
    動することにより粘着剤組成物を前記貯蔵容器の下部開
    口から排出させるフィードスクリューと、 前記貯留容器内において、当該フィードスクリューより
    も上方位置にて可動する翼状部とを備えたことを特徴と
    する粘着剤組成物供給装置。
  2. 【請求項2】 上記翼状部は、管状物若しくは柱状物が
    矩形状に曲折形成されてなることを特徴とする請求項1
    記載の粘着剤組成物供給装置。
  3. 【請求項3】 前記翼状部及び前記フィードスクリュー
    は、前記貯留容器内で回転可能に備えられ、前記翼状部
    はフィードスクリューと連動して可動することを特徴と
    する請求項1又は2のいずれかに記載の粘着剤組成物供
    給装置。
  4. 【請求項4】 前記貯留容器の内面又は前記翼状部の表
    面若しくは前記フィードスクリューの表面の少なくとも
    いずれかが、フッ素系樹脂でコーティングされたことを
    特徴とする請求項1、2又は3の何れかに記載の粘着剤
    組成物供給装置。
  5. 【請求項5】 粘着剤組成物供給装置と、 前記粘着剤組成物供給装置の下部開口と連通して供給口
    が開設された押出し機と、 当該押出し機の排出側に備えられた塗工ダイとを備えた
    粘着テープ製造装置であって、 前記粘着剤組成物供給装置は、請求項1、2、3又は4
    の何れかに記載された粘着剤組成物供給装置であること
    を特徴とする粘着テープ製造装置。
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