JP2002309139A - インキ組成物及びこれを用いた時計 - Google Patents

インキ組成物及びこれを用いた時計

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JP2002309139A
JP2002309139A JP2001117703A JP2001117703A JP2002309139A JP 2002309139 A JP2002309139 A JP 2002309139A JP 2001117703 A JP2001117703 A JP 2001117703A JP 2001117703 A JP2001117703 A JP 2001117703A JP 2002309139 A JP2002309139 A JP 2002309139A
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ink
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JP2001117703A
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English (en)
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Yuji Akao
赤尾  祐司
Masayuki Koike
昌之 小池
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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  • Polyethers (AREA)
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  • Epoxy Resins (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 POM製の時計部品に印刷をするとき、印刷
前にあらかじめ酸で表面処理を行わなくてもよいインキ
組成物を提供すること。 【解決手段】 時計において、少なくとも着色剤と、分
子内に化学式1から化学式7で示される官能基を少なく
とも1つ以上有する化合物と、芳香族スルホニウム塩、
芳香族ヨードニウム塩、メタロセン系化合物から選ばれ
る少なくとも1種以上の重合開始剤を含有し、さらにラ
ジカル重合性のモノマーを添加するか、熱分解性を有す
るスルホネート化合物添加してあるインキ組成物を日
車、曜車、文字板に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ組成物に関
し特にポリオキシメチレン等の摺動性に優れる材料の印
刷に用いて有効な時計用インキ組成物であり、又このイ
ンキ組成物を時計の日板、曜板、文字板部等の表面に印
刷を要する部品に用いた時計に関する。
【0002】
【従来の技術】時計は一般に指針により時刻を読むため
の文字板、曜日や日付を表示するための曜車や日車を具
備している。文字板には、時刻を示すための数字、時計
の名称など機能およびデザイン上必要な印刷が施されて
いる。曜車、日車には曜日、日付および必要なデザイン
を含めた印刷が施されている。また、この他、時計には
機能上、デザイン上で必要な印刷が施され、全体として
目的にあった機能やデザインの時計が構成されている。
【0003】印刷はそれぞれのブランク部品の上にデザ
インに応じて様々な色のインキを1回もしくは複数回印
刷する。インクの層は印刷の条件に応じて基本材料上に
単層もしくは複数層形成される。印刷を施した時計用部
品である日車や曜車は、時計内で回転し、場合によって
は文字板の裏面など他の部品と接触した状態で回転しな
くてはならない場合がある。文字板の場合には、文字板
自身は回転しないが、指針と接触した状態で指針が回転
しなくてはならない場合がある。
【0004】この様な使用条件を満たす材料としては、
金属やプラスチックがあるが、金属を使用した場合重量
が重くなったり、部品の単価が高くなる欠点がある。こ
のため、近年時計部品にはプラスチック材料が多く使わ
れている。プラスチック材料としては、それぞれ回転あ
るいは、他の時計部品と接触しながら回転する場合があ
るので、自己潤滑性に優れる材料を使用する必要があ
る。このため本出願人は、ポリオキシメチレン(PO
M)を適正材料として選定し、使用してきた。
【0005】POMの様なプラスチック材料は自己潤滑
性の他、表面が安定で時計の洗浄液である石油系炭化水
素等の薬品に侵されにくい性質を持っている。この性質
は、時計機能を長期間保持するために重要な役割を果た
している。
【0006】一方、この性質は所定の位置にインキを用
いて印刷をした場合、密着性に劣るといった問題があ
る。本出願人は印刷用インキとして、東洋インキ製UV
インキシリーズ、FDカルトンP(黒)、FD OL
(赤)、FDカルトンP(白)を使用している。このイ
ンキは主に感光性樹脂、感光性モノマー、光重合開始
剤、顔料よりなっている。(MSDSより転記)
【0007】密着性は、時計に組み込んだとき他の部品
と接触したとき印刷したインキが剥離しないためや、更
に修理時にピンセット等の修理用具でひっかいたときに
剥離しない性能が要求される。このインキを使用した場
合、POMにそのまま印刷を施すと密着性が弱いといっ
た問題がある。
【0008】このため本出願人は、成形して得られたP
OMの部品を、エッチング液(クロム酸と燐酸と硫酸と
を混合した水溶液)で表面処理を行ってから、印刷を行
っている。処理条件は、まず脱脂を12から16分間行
なった後水で洗浄を3回行う工程を2回行う。続いて硫
酸で10秒から15秒処理した後、水洗を4回行う。次
に前述のエッチング液で4から25分間、超音波で揺動
しつつ液温37から50℃で処理を行う。その後、水洗
を行い処理を完了する工程となっている。
【0009】クロム酸混を用いた表面処理を行ってから
印刷した時計部品(例えば日車)は、インキの密着性が
改善され、時計に組み込んでも、ピンセットでさわって
もインキが剥離しないようになった。クロム酸混で処理
すると密着性が良くなるのは、表面が酸化された結果、
表面に極性基が形成され、インキとの密着性が増すこと
による。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な方法
をとるとクロム酸混処理による処理液の有害性物質の取
り扱いをしなければならない問題、処理してから1ヶ月
程度部品を放置すると効果が薄れてしまう問題、処理時
に表面が溶出し徐々にエッチングされるため、処理条件
が変化すると不良品になってしまうといった問題があ
る。更に、処理を行うために工程が増えるため部品の価
格が高くなってしまうといった問題がある。他の湿式処
理を行っても、同様の問題が生じ、更に、プラズマ処理
や、印刷自体をレーザー印刷で行う印刷手法を行った
が、両者とも装置等が高価であることや、処理むら・印
刷むらが生じ使用に耐えるものではなかった。
【0011】このため本出願人は、市販の各種インキを
取り寄せ、あらかじめ表面処理を施さなくても密着力の
得られるインキを調査した。しかし時計に採用できるイ
ンキは見いだせなかった。
【0012】そこで、本発明は従来課題であった成形し
て得られたPOMの部品に、印刷前の表面処理を施すこ
となしに良好な密着強度が得られる、時計部品に使用す
ることのできるインキを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨は以下のとおりである。少なくとも着色
剤と、分子内に化学式12から化学式18で示される
(化学式中、Zはそれぞれ独立で水素又は官能基が結合
する部位を示す。)官能基を少なくとも1つ以上有する
化合物と、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム
塩、メタロセン系化合物から選ばれる少なくとも1種以
上の重合開始剤を含有することを特徴とするインキ組成
物。
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【0014】または、着色剤のpH(DIN ISO7
87/9)が4以上10以下の顔料であることを特徴と
し、または着色剤の含有量が0.05wt%以上25w
t%以下であることを特徴とし、分子内に化学式12で
示される(化学式中、Zはそれぞれ独立で水素又は官能
基が結合する部位を示す。)官能基を少なくとも1つ以
上有する化合物がシクロヘキセンオキサイド誘導体化合
物であることを特徴とし、または、芳香族スルホニウム
塩が化学式19で示される化合物であることを特徴とす
る。
【化19】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。
【0015】または、芳香族ヨードニウム塩が化学式2
0で示される化合物であることを特徴とし、
【化20】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。または、
メタロセン系化合物が化学式21で示される化合物であ
ることを特徴とするインキ組成物。
【化21】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。Rは炭素
数1から18のアルキル基を示す。
【0016】または、さらに炭素炭素間に2重結合を有
する、ラジカル重合性官能基を有する化合物を含有する
ことを特徴とし、または前記炭素炭素間に2重結合を有
する、ラジカル重合性化合物が、アクリレート、メタク
リレートから選ばれること特徴とし、またはさらに1分
子中に炭素炭素間に2重結合を有するラジカル重合性官
能基と、化学式12から化学式18の官能基を少なくと
も1つ以上とを有する化合物を含有することを特徴と
し、前記1分子中に炭素炭素間に2重結合を有するラジ
カル重合性官能基と、化学式12から化学式18の官能
基を少なくとも1つ以上を有する化合物がシクロヘキセ
ンオキサイド誘導体であることを特徴とし、または炭素
炭素間に2重結合を有するラジカル重合性化合物のラジ
カル重合性の2重結合の官能基の数が、化学式12から
化学式18の官能基の数の1/5以下であることを特徴
とする。
【0017】またはさらに、熱重合開始剤を含有してい
ることを特徴とし、または前記熱重合開始剤の濃度が
0.1wt%以上10wt%以内であることを特徴と
し、または前記熱重合開始剤がスルホネート化合物であ
ることを特徴とし、または前記スルホネート化合物が化
学式22で示される化合物であることを特徴とするイン
キ組成物。
【化22】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。Rは炭素
数1から18のアルキル基を示す。ポリオキシメチレン
等の摺動性に優れる材料でできた部品、または、時計に
使用する部品、特に、日車、曜車、文字板等の表面に印
刷を要する部品に用いられることで解決できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例を基にさらに詳しく説明する。
【0019】本発明のインキ組成物は、少なくとも着色
剤と、化学式1から化学式7で示される(化学式中、Z
は水素又は官能基が結合する部位を示す。)官能基を有
する化合物と、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニ
ウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族ホスホニウム
塩、メタロセン系化合物から選ばれる少なくとも1種以
上の重合開始剤を含んでいる。
【0020】本発明に使用する着色剤の説明をする。着
色剤としては、染料と顔料とを用いることができるが、
顔料の方が長期にわたって色の変化が少ないので有利で
ある。染料を用いる場合には、有機溶剤に溶解可能な染
料(OIL COLOR)を用いた方がインキ中に分散
させる手間がないので有利である。市販の染料として
は、住友化学「Spirit,Sumisol」、保土
谷化学「Aizen Spilon,SOT」、オリエ
ント化学「Spirit,Orient OIL、Va
li Fast、Valiosol」、大日本インキ化
学「Alsol、Alsol Fast」、日本化薬
「Kayaset」などを使用することができる。
【0021】顔料としては有機顔料、無機顔料どちらを
使用しても良い。例えば、無機顔料としては、カーボン
ブラック(CAS No.1333−86−4)、ウル
トラマリンブルー(CAS No.57455−37−
5など)、酸化コバルト(CAS No.1307−9
6−6、1308−06−1など)、2酸化チタン(C
AS No.13463−67−7など)、2酸化チタ
ン被覆雲母(CASNo.13463−67−7な
ど)、チタニウムイエロー(8007−18−9、68
186−90−3など)、チタンブラック(CAS N
o.13463−67−7など)、鉄黒(CAS N
o.12227−89−3、1309−38−2、13
17−61−9など)、リトポン(CAS No.13
45−05−7、1314−98−3、7727−43
−7など)などを使用することができる。
【0022】有機顔料としては、例えばアゾ顔料(CA
S No.2512−29−0、6486−23−3、
6358−85−6、5102−83−0、5468−
75−7、4531−49−1、6358−37−8、
6358−31−2、5567−15−7、12225
−18−2、32432−45−4、68134−22
−5、3468−63−1、3520−72−7、65
05−28−8、12236−62−3、6505−2
8−8、12236−62−3、2425−85−6、
6410−41−9、6655−84−1、6448−
95−9、6471−49−4、6358−87−8、
6505−29−9、6535−46−2、5280−
68−2、6992−11−6、5580−57−4、
5580−58−5、5280−80−8、76233
−82−4、68259−05−2、35869−64
−8など)、フタロシアニンブルー(CAS No.1
47−14−8など)、イソインドリン(CAS N
o.5045−40−9、5590−18−1など)、
キナクリドン(CAS No.1047−16−1、9
80−26−7、3089−17−6など)、ジオキサ
ンバイオレット(CAS No.6358−30−1な
ど)、ペリノン・ペリレン(CAS No.4424−
06−0、24108−89−2、4948−15−
6、3049−71−6、5521−31−3、642
4−77−7など)などを使用することができる。着色
剤は、目的とする色を発色させるために必要な前記材料
を1種ないし複数混ぜて発色させる。
【0023】本発明の化学式12で示される化合物の説
明をする。化学式12で示される化合物としては、例え
ば化学式23で示される化合物がある。
【化23】 化学式23中のRおよびR’は水素、アルキル基、芳香
族を示し、RとR’との間で環を形成しても良い。化学
式23の化合物は室温で光の照射だけでインキを硬化す
る場合にはRとR’の間で環を形成した方が硬化反応が
早く、感度も高い。例えば具体的な構造としては、化学
式24に示した一般式で表される官能基を分子内に有す
る(脂環式エポキシと呼ばれている)化合物がよい。化
学式24中のRおよびR’は水素、アルキル基、芳香族
を示し、RとR’との間で環を形成しても良い。
【化24】
【0024】化学式24で示される具体的な化合物の構
造としては、例えば化学式25から化学式37に示した
ものなどがあげられる。
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【0025】また、脂環式でないエポキシは感度は低い
が高温で反応速度が向上し、感度が向上する。具体的に
はビスフェノールA型ジグリシジルエーテル(CAS
No.25068−38−6)、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂(CAS No.68541−56−
0)、脂肪族エポキシ樹脂(CAS No.30499
−70−8、34629−78−2、9072−62−
2、29611−97−0など)などがある。
【0026】脂環式エポキシだけで硬化後のインキの物
理的特性が不十分である場合は、脂環式エポキシでない
エポキシを加えて、特性を向上する事が好ましい。脂環
式エポキシは脂環式でないエポキシと比べて反応が早く
進むため、硬化後の樹脂を均一にするためには化学式2
4に示した脂環式エポキシ基と脂環式でないエポキシ基
とを1分子中に有する化合物を添加することが好まし
い。例えば化学式38や化学式39に示した化合物をイ
ンキ中に含有すれば、脂環式部分での反応が先に進ん
で、化学式38や化学式39で示した化合物が樹脂中に
取り込まれた後、残留する脂環式でないエポキシ基がイ
ンキ中に含まれる例えばビスフェノールA型エポキシ樹
脂と反応する事ができるので、橋渡しの役目をすること
ができる。
【化38】
【化39】
【0027】本発明の化学式13で示される化合物の説
明をする。化学式13の官能基を有する化合物として
は、例えば化学式40から化学式45があげられる。
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【0028】本発明の化学式14で示される化合物の説
明をする。化学式14の官能基を有する化合物として
は、例えば化学式46から化学式48があげられる。
【化46】
【化47】
【化48】
【0029】本発明の化学式15で示される化合物の説
明をする。化学式15の官能基を有する化合物として
は、例えば化学式49から化学式51があげられる。
【化49】
【化50】
【化51】
【0030】本発明の化学式16で示される化合物の説
明をする。化学式16の官能基を有する化合物として
は、例えば化学式52から化学式53があげられる。
【化52】
【化53】
【0031】本発明の化学式17で示される化合物の説
明をする。化学式17の官能基を有する化合物として
は、例えば化学式54があげられる。
【化54】
【0032】本発明の化学式18で示される化合物の説
明をする。化学式18の官能基を有する化合物として
は、例えば化学式55があげられる。
【化55】
【0033】本発明の重合開始剤の説明をする。重合開
始剤としては、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニ
ウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族ホスホニウム
塩、メタロセン系化合物などがあるが、芳香族ジアゾニ
ウム塩を用いた場合、硬化中に窒素ガスを発生し、ピン
ホール状の穴が開いた。また、インキを作成した直後は
使用に耐えるが、2ヶ月間保存したところインキの粘度
が増し使用できないようになったため、インキには不向
きであると判断した。本発明に使用できた重合開始剤と
しては化学式56で示される芳香族スルホニウム塩、化
学式57で示される芳香族ヨードニウム塩、化学式58
で示されるメタロセン系化合物であった。化学式56か
ら化学式58のXはBF6、PF6、AsF6、SbF6
示す。
【化56】
【化57】
【化58】
【0034】芳香族ホスホニウム塩の具体例としては例
えば、化学式59で示されるユニオンカーバイト社製U
VI−6990(X=PF6)、UVI−6974(X
=SbF6)、化学式60で示される旭電化工業社製S
P−150(X=PF6)、SP−170(X=Sb
6)およびSP−152(X=PF6)、SP−172
(X=SbF6)、化学式61で示される日本化薬社製
PIC−062T(X=PF6)、PIC−061T
(X=SbF6)、化学式62で示される日本化薬社製
PIC−022T(X=PF6)、PIC−020T
(X=SbF6)を使用することができる。
【化59】
【化60】
【化61】
【化62】
【0035】芳香族ヨードニウム塩の具体例としては例
えば、化学式63で示されるGE社製UV−9380
C、化学式64で示されるサートマー社製CD−101
2、化学式65で示されるローヌプーラン社製#207
4を使用することができる。
【化63】
【化64】
【化65】
【0036】メタロセン系化合物としては化学式66で
示されるチバスペシャリティーケミカルズ社製イルガキ
ュア−262を使用することができる。
【化66】
【0037】本出願人は、時計部品である日車、曜車、
文字板に印刷をする道具として、タコ印刷機とスクリー
ン印刷機を使用している。この装置で印刷を施したとき
最適な色合いで印刷できることが望まれる。インキに加
える着色剤としては耐光性に優れる顔料を用いることが
好ましい。顔料のpHとしては4以上10以下のものが
好ましい。更に好ましくはpHは6から8の範囲が好ま
しい。pHはDINISO787/9に従って測定した
値である。例えばカーボンブラックを顔料として用いた
場合、カーボンブラックの表面が酸化されてカルボキシ
ル基が形成されたものは酸性の性質を有する。この様な
酸性成分をエポキシ樹脂中に分散させるとエポキシが反
応し、硬化してしまう現象が起こる。従ってこの様に硬
化が進んでしまうほど強酸性の顔料はインキが不安定と
なるため使用できない。一方、アルカリ性を有する顔料
を加えた場合、光を照射することで重合開始剤が開裂し
ても中和が起こり反応は思うように進まない。この結果
顔料の最適なpH値が存在する。
【0038】顔料の量を徐々に増やしていくと印刷結果
の色の濃度が変化しなくなる。本出願人の印刷装置を用
いて、時計部品に印刷を行ったところ、カーボンブラッ
ク(CAS No.1333−86−4)、フタロシア
ニンブルー(CAS No.147−14−8)、キナ
クリドン(CAS No.1047−16−1)、ペリ
ノン・ペリレン(CAS No.4424−06−0)
顔料など種々の顔料を用いたところ25wt%以上の濃
度範囲では目視で色の変化は見受けられなかった。ま
た、25wt%を超えて顔料を加えると、インキの粘度
が高くなり取り扱い性が悪くなる現象や、高価な顔料を
使用するとインキの価格が高くなってしまう。逆に薄い
色合いの印刷を施そうとしたときは、わずか0.05w
t%の濃度で色が確認でき良好な色を得ることができ
る。
【0039】ラジカル重合反応する2重結合を有する化
合物を含有する本発明のインキ組成物の説明をする。芳
香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩を重合開始
剤として使用した場合には、本発明のインキ組成物に
は、ラジカル重合反応する2重結合を有する化合物を添
加しても良い。芳香族スルホニウム塩に光が照射された
時の光分解プロセスを一般式で表すと以下のようになっ
ている。XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示し、
Arは芳香環を示す。 Ar3+- →(光照射) [Ar3+-* [Ar3+-* → Ar2+・ + Ar・ +
- Ar2+・ + Y−H → Ar2+−H + Y
・ Ar2+−H → Ar2S + H+ 上記の反応プロセス中では、光分解中にラジカルが発生
している。このラジカルは寿命は短いもののラジカル反
応を引き起こすことができる。
【0040】芳香族ヨードニウム塩の場合について光が
照射されたときの光分解プロセスを以下に示す。XはB
6、PF6、AsF6、SbF6を示し、Arは芳香環を
示す。 Ar2+- →(光照射) [Ar2+-* [Ar2+-* → ArI+・ + Ar・ +
- ArI+・ + Y−H → ArI+−H + Y・ ArI+−H → Ar2I + H+ 芳香族ヨードニウム塩の場合も、光分解中にラジカルが
発生している。このラジカルは寿命は短いもののラジカ
ル反応を引き起こすことができる。
【0041】このため、インキができるだけ効率よく硬
化できるようラジカル系の光重合性の2重結合を有する
化合物、例えばアクリレート化合物、メタクリレート化
合物を添加することが好ましい。アクリレート化合物、
メタクリレート化合物としては公知の材料を使用するこ
とができる。
【0042】ラジカル系の光重合性樹脂は、多品種販売
されている。このため、硬化後のインキ物性を制御する
ためにラジカル系の光重合性樹脂を添加することは有利
である。
【0043】ラジカル系の光重合性樹脂を添加する場合
には、化学式12から化学式18に示した官能基と、ラ
ジカル重合性の2重結合とを1分子中に有する化合物を
添加することが好ましい。この化合物としては、例えば
化学式67から化学式74に示した化合物があげられ
る。
【化67】
【化68】
【化69】
【化70】
【化71】
【化72】
【化73】
【化74】
【0044】ラジカル反応の反応機構を芳香族ヨードニ
ウム塩を重合開始剤として使用した場合の例を化学式7
5に示す。ラジカル反応を同時に進行することで反応の
加速にもなるが、一方、重合開始剤を消費してしまう現
象が起こる。XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示
し、Arは芳香環を示す。
【化75】 このため添加する量は、化学式12から18に示した官
能基の当量に対し、ラジカル重合する部位の当量が1/
5以内が好ましい。
【0045】熱重合開始剤を添加した場合の説明をす
る。更に本発明のインキには加熱して分解する熱重合開
始剤を添加しても良い。熱重合開始剤の一般式を化学式
76に示す。熱分解は芳香族スルホニウム塩に光を照射
したときに分解する機構と同様である。良好な色彩を得
るために着色剤の濃度を高めると、光の透過率が低下す
る。このためインキの表面側から照射した光が底部まで
達しないと深部まで硬化が進まず、インキが時計部品に
密着しないといった問題を生じる。これを解決するため
に熱を加えることで重合が開始できる熱重合開始剤を加
えることが好ましい。XはBF6、PF6、AsF6、S
bF6を示し、Rは炭素数1から18のアルキル基を示
す。
【化76】
【0046】この様な熱重合開始剤を添加する場合に
は、添加量を最適にする必要がある。量が少なすぎると
効果が得られず、逆に量が多すぎるとインキの保存安定
性が低下し使用に耐えなくなる。本出願人は鋭意検討し
た結果、最適な添加量として0.1wt%から10wt
%の範囲で、更に好ましくは0.1wt%から5wt%
添加することが適正値であることをつきとめた。
【0047】熱重合開始剤としては化学式77に示した
構造のものを使用することができる。
【化77】
【0048】インキ組成物の作成方法の説明をする。ま
ず、攪拌容器に反応前のモノマーと、重合開始剤を添加
する。次に成分が均一溶液となるまでプロペラ等を用い
て攪拌する。つづいて着色剤を添加して更に攪拌を行い
均一溶液とする。着色材が顔料の場合は、更に3本ロー
ルミルを使用して顔料を分散してインキを得る。
【0049】熱重合開始剤など他の添加剤を用いるとき
は、モノマーに重合開始剤を添加するときに加えて、同
時に混合すると効率よくインキを得ることができる。ま
た注意事項として、本発明のインキは光硬化性で特に紫
外線で硬化するので赤色灯あるいはイエローランプの環
境下で製造することが好ましい。熱重合開始剤を併用す
る場合には、加熱すると不安定になるので、この場合室
温以下で作業をすることが好ましい。
【0050】本発明のインキ組成物の用途の説明をす
る。本発明に係わるインキ組成物は、固体潤滑性に優れ
るポリオキシメチレン(POM)(時計部品によく使用
される)、特に時計の日車、曜車、文字板に用いられる
インキ組成物として好適である。印刷方法はスクリーン
印刷、タコ印刷装置を用いて行う。インキの硬化には紫
外線照射器を用いる。光源としてはメタルハライドラン
プ、高圧水銀ランプ、キセノンランプなど公知のものが
使用できる。温度を上げてインキの硬化を行うには、紫
外線照射器自身が発生させる熱や、インキが硬化すると
きに発生する反応熱や、熱風を送り込む方法などがあ
る。
【0051】本発明の時計の説明をする。本発明に係わ
る時計は、上述した、本発明に係わるインキ組成物を日
車、曜車、文字板の印刷に用いている時計である。本発
明に係わる時計の形態としては、例えば以下のような時
計(1)から(6)が挙げられる。 (1)本発明に係わるインキ組成物を日車の印刷インキ
に使用した時計。 (2)本発明に係わるインキ組成物を曜車の印刷インキ
に使用した時計。 (3)本発明に係わるインキ組成物を文字板の印刷イン
キに使用した時計。 (4)本発明に係わるインキ組成物を日車、曜車、文字
板から選ばれる2部品に使用した時計。 (5)本発明に係わるインキ組成物を日車、曜車、文字
板に使用した時計。なお、ここにおける時計は、何ら制
限はなく、日車、曜車、文字板のいずれかを具備してい
る時計であれば何であっても良い。 (6)本発明に係わるインキ組成物を表面に印刷を要す
る部品の印刷インキに使用した時計。
【0052】(実施例1) 本発明に使用できる樹脂についての実験 化学式12に分類される官能基を有する化学式25、2
6、30、31、32、化学式13に分類される官能基
を有する化学式40、42、44、化学式14に分類さ
れる官能基を有する化学式46、化学式15に分類され
る官能基を有する化学式49、50、51、化学式16
に分類される官能基を有する化学式52、化学式17に
分類される官能基を有する化学式54、化学式18に分
類される官能基を有する化学式55で表される化合物
(モノマー)それぞれ85wt%にそれぞれ、着色剤と
してpH値(DIN ISO787/9)4.5のカー
ボンブラック(デグサ社製 color blackF
W−18)をモノマー10wt%と重合開始剤として化
学式59で示されるユニオンカーバイド社製 UVI−
6990を5wt%添加したインキ組成物を作成した。
【0053】このインキを用いて、ポリオキシメチレン
製の日車にたこ印刷機を用いて印字し、紫外線照射器
(ウシオ電機製 スポットキュアSP−250)で硬化
させたところ、インキはいづれの場合も良好に硬化し
た。さらに、この日車を時計に組み込み、時計を64倍
の早さで10年分進めたところ、樹脂の剥離、摩耗もな
く良好な結果を得た。また、時計修理用のピンセットで
つかんではなす行為を100回行っても剥離は認められ
なかった。この他、曜車、文字板についても同様に評価
をしたところ良好な結果を得た。この事から、化学式1
2から化学式18で示した官能基を有する化合物を含有
させることにより時計製造にとって良好なインキ組成物
を得ることができる事が判った。
【0054】(実施例2) 化学式12に分類される脂環式エポキシと脂環式でない
エポキシの反応条件を調査する実験。 化学式12に分類される脂環式でないエポキシの重合速
度の温度依存性を25℃、35℃、45℃でそれぞれ測
定した。樹脂としてはビスフェノールA型エポキシ樹脂
(CAS No.25068−38−6)をもちい、こ
れに芳香族スルホニウム塩に属する光重合開始剤(旭電
化工業社製SP150)を濃度が3wt%、着色剤とし
てカーボンブラック(デグサ社製カラーブラックS16
0)を濃度が15wt%になるように混合した。このイ
ンキを用いて、ポリオキシメチレン製の日車にたこ印刷
機を用いて印字し、紫外線照射器(製造ラインにあるU
V照射装置(メタルハライドランプ 消費電力4k
W))で硬化させた。硬化速度はHBの鉛筆を用いて傷
が付かなくなるまでの時間を測定した。この結果、25
℃では30秒もUVを照射したのにもかかわらず硬化が
進まなかったのに対し、35℃では15秒、45℃では
1秒で硬化した。また、あわせて化学式26の脂環式エ
ポキシについても同様に実験を行ったところ、いずれの
温度でも1秒で硬化した。この実験から脂環式でないエ
ポキシを使用する場合には45℃以上で硬化すれば脂環
式エポキシに劣ることなく硬化できることが判った。
【0055】さらに、インキの硬化が完了したこの日車
を時計に組み込み、時計を64倍の早さで10年分進め
たところ、樹脂の剥離、摩耗もなく良好な結果を得た。
また、時計修理用のピンセットでつかんではなす行為を
100回行っても剥離は認められなかった。この他、曜
車、文字板についても同様に評価をしたところ良好な結
果を得た。この事から、化学式12で示される脂環式エ
ポキシでない官能基を有する化合物を含有させても時計
にとって良好なインキ組成物を得ることができる事が判
った。製造条件としては45℃に加温する事が好ましい
ことも判った。
【0056】(実施例3) 化学式12に分類される脂環式でないエポキシを添加し
たとき硬化条件を緩和させるための実験。 モノマーとして化学式36に属するのダイセル化学社製
GT301と、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(油化
シェルエポキシ社製 エピコート806)と、化学式3
9(ダイセル化学社製 セロキサイド3000)を用い
前記3種のモノマーを比率を変えながら合計で85wt
%、重合開始剤として芳香族スルホネート系の旭電化工
業製 SP−172を濃度が5wt%、着色剤として東
洋インキ製 リオノールブルー FG−7330(シア
ニンブルー)を10wt%添加して、インキ組成物を作
成した。このインキを用いて、ポリオキシメチレン製の
曜車にスクリーン印刷機を用いて印字し、紫外線照射器
(ウシオ電機製 スポットキュアSP−250)で25
℃で硬化させた。硬化速度はHBの鉛筆を用いて傷が付
かなくなるまでの時間を測定した。
【0057】モノマーとしてGT−301とEP−80
6と3000の添加量をGT−301/EP−806/
3000=0/85/0、30/55/0、50/35
/0、70/15/0、85/0/0と変化させたとこ
ろ、硬化に要した時間は順に30秒以上、30秒以上、
20秒、1秒、1秒であった。この結果から、インキ組
成物中の脂環式のエポキシの数とグリシジルエーテル等
の脂環式でないエポキシの数の比が70/15以上であ
れば硬化特性がよいことが判った。また、モノマーとし
てGT−301とEP−806と3000の添加量をG
T−301/EP−806/3000=70/15/
0、65/10/10のインキを使用したところ、硬化
に要した時間は共に1秒であった。この曜車を時計に組
み込み、時計を64倍の早さで10年分進めたところ、
樹脂の剥離、摩耗もなく良好な結果を得た。また、時計
修理用のピンセットでつかんではなす行為を100回行
っても剥離は認められなかった。この他、日車、文字板
についても同様に評価をしたところ良好な結果を得た。
さらに、曜車に印刷したインキの耐摩耗性をスチールウ
ールを用いてこすって評価したところ、GT−301/
EP−806/3000=65/10/10の方が耐摩
耗性に優れる結果を得た。
【0058】この事から、脂環式のエポキシとグリシジ
ルエーテル等の脂環式でないエポキシとを含有するイン
キの場合には、1つの分子中に脂環式のエポキシ基とグ
リシジルエーテル等の脂環式でないエポキシ基とを有す
るモノマーを添加することで得られたインキの耐摩耗性
が向上することが判った。脂環式のエポキシとグリシジ
ルエーテル等の脂環式でないエポキシとを含有するイン
キの場合には、1つの分子中に脂環式のエポキシ基とグ
リシジルエーテル等の脂環式でないエポキシ基とを有す
るモノマーを添加することで、両モノマーが互いに架橋
するので、種類の多いグリシジルエーテル化合物を選択
すれば樹脂の特性を目的に応じて種々変えることができ
る。
【0059】(実施例4) 開始剤の選定の為の実験。 化学式30で示されるモノマー85wt%に、重合開始
剤として、芳香族ホスホニウム塩である化学式59で示
されるユニオンカーバイト社製UVI−6990(X=
PF6)、UVI−6974(X=SbF6)、化学式6
0で示される旭電化工業社製SP−150(X=P
6)、SP−170(X=SbF6)およびSP−15
2(X=PF6)、SP−172(X=SbF6)、化学
式61で示される日本化薬社製PIC−062T(X=
PF6)、PIC−061T(X=SbF6)、化学式6
2で示される日本化薬社製PIC−022T(X=PF
6)、PIC−020T(X=SbF6)、 芳香族ヨー
ドニウム塩である化学式63で示されるGE社製UV−
9380C、化学式64で示されるサートマー社製CD
−1012、化学式65で示されるローヌプーラン社製
#2074、メタロセン系化合物である化学式66で示
されるチバスペシャリティーケミカルズ社製イルガキュ
ア−262をそれぞれ5wt%、着色剤としてカーボン
ブラック10wt%を加えてインキを作成した。
【0060】このインキを用いて、ポリオキシメチレン
製の日車にたこ印刷機を用いて印字し、紫外線照射器
(ウシオ電機製 スポットキュアSP−250)で硬化
させたところ、インキはいづれの場合も良好に硬化し
た。さらに、この日車を時計に組み込み、時計を64倍
の早さで10年分進めたところ、樹脂の剥離、摩耗もな
く良好な結果を得た。また、時計修理用のピンセットで
つかんではなす行為を100回行っても剥離は認められ
なかった。この他、曜車、文字板についても同様に評価
をしたところ良好な結果を得た。この事から、重合開始
剤として、芳香族スルホネート塩、芳香族ヨードニウム
塩、メタロセン系化合物を含有させることにより時計製
造にとって良好なインキ組成物を得ることができる事が
判った。
【0061】(実施例5) 顔料のpHと安定性の実験 化学式35のモノマーを40wt%、化学式37に属す
るダイセル化学社製GT−401のモノマーを40wt
%、重合開始剤として化学式64の化合物を7wt%添
加したインキ原液を得た。これに以下のデグサ社製カー
ボンブラックをそれぞれ13wt%添加して種々のイン
キを作成した。添加したデグサ社製カーボンブラックの
型番と、かっこ内にはDIN ISO787/9のpH
値を示す。ColorBlack FW200(pH=
2.5)、SpecialBlack5(pH=3.
0)、SpecialBlack350(pH=3.
5)、SpecialBlack5(pH=4.0)、
ColorBlack S160(pH=4.5)、L
ampBlack 101(pH=7.5)、Prin
tex XE5(pH=8.0)、Printex90
(pH=9.0)、Printex 95(pH=9.
5)、Printex 60(pH=10.0) pH値は、カーボンブラックのけんだく液を作ってガラ
ス電極のpHメーターで測定した値である。このインキ
を3日間室温で保管したところ、pHが3.5以下のも
のは固化してしまい使用には耐えなかった。pHが4以
上10以下のインキは保存性も良く使用することができ
た。
【0062】このインキを用いて、ポリオキシメチレン
製の日車にたこ印刷機を用いて印字し、紫外線照射器
(ウシオ電機製 スポットキュアSP−250)で硬化
させたところ、インキはいづれの場合も良好に硬化し
た。硬化に要した時間はpHの値が8.0以下のものは
1秒で硬化が完了したが、pHの値が9.0以上のイン
キは硬化に2秒以上を要した。製造において2秒程度硬
化時間は使用上問題ないが、pHの値を8.0以下にし
た方がマージンも大きく好ましいことが判った。さら
に、pHが4以上のカーボンブラックを使用したインキ
を用いて印刷した日車を時計に組み込み、時計を64倍
の早さで10年分進めたところ、樹脂の剥離、摩耗もな
く良好な結果を得た。また、時計修理用のピンセットで
つかんではなす行為を100回行っても剥離は認められ
なかった。この他、曜車、文字板についても同様に評価
をしたところ良好な結果を得た。
【0063】(実施例6)顔料濃度の最適値の調査につ
いて説明する。化学式35のモノマーを47.5wt
%、化学式55のダイセル化学社製 プラクセルMのモ
ノマーを47.5wt%、重合開始剤として化学式64
の化合物を5wt%添加したインキ原液を得た。これに
デグサ社製カーボンブラックColorBlack S
160(pH=4.5)を0.03wt%、0.05w
t%、0.1wt%、10wt%、15wt%、20w
t%、25wt%、30wt%、40wt%の濃度にな
るように前記インキ原液と混合しインキを得た。
【0064】このインキを用いて、ポリオキシメチレン
製の日車にたこ印刷機を用いて印字したところ25wt
%以上の濃度で加えたインキでは目視でほぼ同じ濃さに
しか見えなかった。このため25wt%以下の添加量が
好ましいことが判った。また、30wt%以上の濃度で
はインキの粘度が高くなり取り扱い性も低下した。低濃
度では0.03wt%では色が薄く着いて黒さも判別で
きるもの、場所によってむらがあり時計の品質には耐え
ないことが判った。0.05wt%以上のインキはむら
もなく良好に印刷をすることができた。カーボンブラッ
クの代わりに東洋インキ製 LIONOL BLUE
FG7330、クラリアントジャパン社製 NOVOP
ERM RED F5RK、クラリアントジャパン社製
HOSTAPERM YELLOW H4Gについて
も同様の実験を行ったところ、0.05wt%以上25
wt%以下の範囲で時計部品に良好な印刷をすることが
できた。
【0065】(実施例7)炭素炭素間に2重結合を有す
るラジカル重合性モノマーを添加した実施例。モノマー
としてトリエチレングリコールジアクリレート(共栄社
化学社製 ライトアクリレート3EG−A CAS N
o.1680−21−3)95wt%に、重合開始剤と
して、芳香族ホスホニウム塩である化学式59で示され
るユニオンカーバイト社製UVI−6990(X=PF
6)、UVI−6974(X=SbF6)、化学式60で
示される旭電化工業社製SP−150(X=PF6)、
SP−170(X=SbF6)およびSP−152(X
=PF6)、SP−172(X=SbF6)、化学式61
で示される日本化薬社製PIC−062T(X=P
6)、PIC−061T(X=SbF6)、化学式62
で示される日本化薬社製PIC−022T(X=P
6)、PIC−020T(X=SbF6)、 芳香族ヨ
ードニウム塩である化学式63で示されるGE社製UV
−9380C、化学式64で示されるサートマー社製C
D−1012、化学式65で示されるローヌプーラン社
製#2074をそれぞれ5wt%添加してインキ原液を
得た。得られたインキ原液を紫外線照射器(ウシオ電機
製 スポットキュアSP−250)で硬化させたとこ
ろ、インキ原液はいづれの場合も硬化した。この結果、
芳香族ホスホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩はラジカ
ル反応を起こすことができることが判った。
【0066】(実施例8)化学式30のモノマーと、ラ
ジガル重合性のある2重結合(末端基の炭素炭素結合が
2重結合となっている化合物)を有する化合物として、
ネオペンチルグリコールジアクリレート(CAS N
o.2223−82−7)と、エチレングリコールジグ
リシジルエーテルにメタクリル酸を付加させて得られる
ジメタクリレート(CAS No.68856−43−
9)と用意した。化学式30のモノマーに前記アクリレ
ートを5wt%、10wt%、15wt%、20wt
%、25wt%の濃度になるようモノマーの混合液5種
類を得た。同様に化学式30のモノマーに前記メタクリ
レートを5wt%、10wt%、15wt%、20wt
%、25wt%の濃度になるようモノマーの混合液5種
類を得た。次にモノマー混合液82wt%にそれぞれ芳
香族ホスホニウム塩である旭電化工業社製SP−152
を3wt%とデグサ社製カーボンブラックColorB
lack S160を15wt%とを添加してインキを
得た。
【0067】このインキを用いて、ポリオキシメチレン
製の日車にたこ印刷機を用いて印字し、紫外線照射器
(ウシオ電機製 スポットキュアSP−250)で硬化
させたところ、アクリレートとメタクリレートの添加量
が25wt%のものは深部が硬化できず、不良品となっ
てしまった。20wt%以下の添加量のものはいずれの
場合も良好に硬化した。この結果から、メタクリレート
やアクリレートの添加量はモノマー全体の中の1/5以
内であることが好ましいことが判った。メタクリレー
ト、アクリレートの添加量20wt%以下の良好に硬化
した日車を時計に組み込み、時計を64倍の早さで10
年分進めたところ、樹脂の剥離、摩耗もなく良好な結果
を得た。また、時計修理用のピンセットでつかんではな
す行為を100回行っても剥離は認められなかった。こ
の他、曜車、文字板についても同様に評価をしたところ
良好な結果を得た。
【0068】(実施例9)化学式26のモノマー90w
t%と、ラジガル重合性のある2重結合(末端基の炭素
炭素結合が2重結合となっている化合物)を有する化合
物として、エチレングリコールジグリシジルエーテルに
メタクリル酸を付加させて得られるジメタクリレート
(CAS No.68856−43−9)5wt%と、
化学式67から化学式74のモノマーをそれぞれ5wt
%づつ添加したモノマー混合液を8種類作成した。次に
モノマー混合液82wt%にそれぞれ芳香族ホスホニウ
ム塩である旭電化工業社製SP−152を3wt%とデ
グサ社製カーボンブラックColorBlack S1
60を15wt%とを添加してインキを得た。
【0069】このインキを用いて、ポリオキシメチレン
製の日車にたこ印刷機を用いて印字し、紫外線照射器
(ウシオ電機製 スポットキュアSP−250)で硬化
させたところ、いずれの場合も良好に硬化した。硬化に
要した時間は1秒以内で硬化の加速が認められた。化学
式67から化学式74のモノマーを添加しない場合より
も早い硬化であった。この結果から、アクリレート、メ
タクリレートのようなラジカル系の光重合性樹脂を添加
する場合には、化学式12から化学式18に示した官能
基と、ラジカル重合性の2重結合とを1分子中に有する
化合物を添加することが好ましいことが判った。この日
車を時計に組み込み、時計を64倍の早さで10年分進
めたところ、樹脂の剥離、摩耗もなく良好な結果を得
た。また、時計修理用のピンセットでつかんではなす行
為を100回行っても剥離は認められなかった。この
他、曜車、文字板についても同様に評価をしたところ良
好な結果を得た。
【0070】(実施例10)熱重合開始剤を添加したと
きの実施例。化学式26のモノマーを50wt%と、化
学式40のモノマーを30wt%との混合液に、重合開
始剤として芳香族ホスホニウム塩である旭電化工業社製
SP−152を3wt%とデグサ社製カーボンブラック
ColorBlack S160を17wt%とを添加
してインキを得た。また、前記インキに熱重合開始剤で
ある化学式65(旭電化製 アデカオプトンCP−6
6)を添加し、化学式76の濃度が0.1wt%、3w
t%、5wt%、7wt%、10wt%、13wt%と
なるようなインキを更に6種類作成した。このインキを
40℃で3日間保存したところ、化学式76の化合物を
15wt%以上添加したものは固体となってしまい使用
には耐えないことが判った。10wt%以下のインキは
いづれの場合も固化しなかった。この結果、熱重合開始
剤の添加量は10wt%以内であることが好ましいこと
が判った。
【0071】また更に、1週間40℃で保存したとこ
ろ、化学式76の濃度が7wt%以上のインキは固化し
たが、5wt%以下のインキはいづれも固化しなかっ
た。この結果、熱重合開始剤は10wt%以内であれば
使用に耐えるが5wt%以下にすれば更に安定性が増す
ことが判った。熱重合開始剤濃度が10wt%以下のイ
ンキと、熱重合開始剤の入っていないインキを用いて、
ポリオキシメチレン製の日車にたこ印刷機を用いて印字
し、紫外線照射器(ウシオ電機製 スポットキュアSP
−250)で硬化させたところ、いずれの場合も良好に
硬化した。硬化に要した時間は1秒であった。さらに紫
外線照射器に光量が1/5となるフィルターをつけて硬
化させたところ(光源の劣化を推定している)、硬化の
時間はいづれも5秒程度であった。前記条件で、約12
0℃の熱風を印刷面からあてて硬化をしたところ熱重合
開始剤が混合されているインキはいづれも3秒以内で硬
化した。熱重合開始剤が添加されていないインキの場合
は硬化時間は変わらなかった。
【0072】以上の結果から、インキ中に熱重合開始剤
を0.1wt%から10wt%添加することで、熱風を
吹き付けると硬化時間を短縮できる事が判った。従っ
て、時計生産においては、紫外線照射器の光源が劣化
し、光パワーが落ちても熱風を吹き付けることで不良品
を出さずにすむことが判った。この日車を時計に組み込
み、時計を64倍の早さで10年分進めたところ、樹脂
の剥離、摩耗もなく良好な結果を得た。また、時計修理
用のピンセットでつかんではなす行為を100回行って
も剥離は認められなかった。この他、曜車、文字板につ
いても同様に評価をしたところ良好な結果を得た。
【0073】
【発明の効果】以上、本発明によれば、少なくとも着色
剤(pH(DIN ISO787/9)が4以上10以
下の顔料)0.05wt%以上25重量%以下と、分子
内に化学式1から化学式7で示される官能基を少なくと
も1つ以上有する化合物と、芳香族スルホニウム塩、芳
香族ヨードニウム塩、メタロセン系化合物から選ばれる
少なくとも1種以上の重合開始剤を含有するインキ組成
物を用いてポリオキシメチレン等の潤滑性に優れる時計
部品にあらかじめ前処理することなしに印刷をすること
ができるようになった。更に、ラジカル重合性の官能基
を有するアクリレート等を、炭素炭素間に2重結合を有
するラジカル重合性化合物のラジカル重合性の2重結合
の官能基の数が、化学式1から化学式7の官能基の数の
1/5以下で添加することで、部品の印刷品質を向上す
ることができた。更に、スルホネート化合物である熱重
合開始剤を0.1wt%以上10wt%以内で加えるこ
とにより、インキの硬化条件(製造条件)を緩和するこ
とができ、マージンが増え不良品を出すことが無くなっ
た。
【0074】また、時計部品である日車、曜車、文字板
が安価でできるようになった。時計としては印刷工程の
手間が減ったので、固体潤滑性に優れ、耐溶剤性が高い
時計部品に向くポリオキシメチレン材料を使用しやすく
なったので、時計の信頼性が向上した。さらに、クロム
酸混処理による処理液の有害性物質の取り扱いをしなけ
ればならない問題を解決でき、製造中に抱えていた問題
である、処理してから1ヶ月程度部品を放置すると効果
が薄れてしまう問題も根本から解決した。さらに、処理
時に表面が溶出し徐々にエッチングされるため、処理条
件が変化すると大きさが変化してしまうといった問題も
解決できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G04B 19/06 G04B 19/06 M 31/08 31/08 Z Fターム(参考) 4J005 AA03 AA07 AA08 AA09 BA00 BB02 4J029 AA01 AB07 AC01 AE18 EG08 EG09 JB061 JC381 JC391 JC751 JF561 4J035 BA02 EA01 EB03 LA05 LB20 4J036 AJ01 AJ02 AJ03 AJ09 AJ10 GA01 GA03 GA07 JA15 4J039 AD10 AD20 AE05 AE07 AE11 BC54 BC59 BE01 BE02 BE26 BE27 EA05 EA36 EA42 FA02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤と、分子内に化学式1
    から化学式7で示される(化学式中、Zはそれぞれ独立
    で水素又は官能基が結合する部位を示す。)官能基を少
    なくとも1つ以上有する化合物と、芳香族スルホニウム
    塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン系化合物から選
    ばれる少なくとも1種以上の重合開始剤を含有すること
    を特徴とするインキ組成物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】
  2. 【請求項2】 着色剤のpH(DIN ISO787/
    9)が4以上10以下の顔料であることを特徴とする請
    求項1に記載のインキ組成物。
  3. 【請求項3】 着色剤の含有量が0.05wt%以上2
    5wt%以下であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のインキ組成物。
  4. 【請求項4】 分子内に化学式1で示される(化学式
    中、Zはそれぞれ独立で水素又は官能基が結合する部位
    を示す。)官能基を少なくとも1つ以上有する化合物が
    シクロヘキセンオキサイド誘導体化合物であることを特
    徴とする、請求項1に記載のインキ組成物。
  5. 【請求項5】 芳香族スルホニウム塩が化学式8で示さ
    れる化合物であることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンキ組成物。 【化8】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。
  6. 【請求項6】 芳香族ヨードニウム塩が化学式9で示さ
    れる化合物であることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンキ組成物。 【化9】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。
  7. 【請求項7】 メタロセン系化合物が化学式10で示さ
    れる化合物であることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンキ組成物。 【化10】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。Rは炭素
    数1から18のアルキル基を示す。
  8. 【請求項8】 さらに炭素炭素間に2重結合を有する、
    ラジカル重合性官能基を有する化合物を含有することを
    特徴とする請求項1に記載のインキ組成物。
  9. 【請求項9】 前記炭素炭素間に2重結合を有する、ラ
    ジカル重合性化合物が、アクリレート、メタクリレート
    から選ばれることを特徴とする請求項8に記載のインキ
    組成物。
  10. 【請求項10】 さらに1分子中に炭素炭素間に2重結
    合を有するラジカル重合性官能基と、化学式1から化学
    式7の官能基を少なくとも1つ以上を有する化合物を含
    有することを特徴とする請求項1又は請求項8に記載の
    インキ組成物。
  11. 【請求項11】 前記1分子中に炭素炭素間に2重結合
    を有するラジカル重合性官能基と、化学式1から化学式
    7の官能基を少なくとも1つ以上を有する化合物がシク
    ロヘキセンオキサイド誘導体であることを特徴とする請
    求項10に記載のインキ組成物
  12. 【請求項12】 炭素炭素間に2重結合を有するラジカ
    ル重合性化合物のラジカル重合性の2重結合の官能基の
    数が、化学式1から化学式7の官能基の数の1/5以下
    であることを特徴とする請求項1、請求項8、又は請求
    項10に記載のインキ組成物。
  13. 【請求項13】 さらに、熱重合開始剤を含有している
    ことを特徴とする請求項1、請求項8、請求項10又は
    請求項12に記載のインキ組成物。
  14. 【請求項14】 前記熱重合開始剤の濃度が0.1wt
    %以上10wt%以内であることを特徴とする請求項1
    3に記載のインキ組成物。
  15. 【請求項15】 前記熱重合開始剤がスルホネート化合
    物であることを特徴とする請求項14に記載のインキ組
    成物。
  16. 【請求項16】 前記スルホネート化合物が化学式11
    で示される化合物であることを特徴とする請求項15に
    記載のインキ組成物。 【化11】 XはBF6、PF6、AsF6、SbF6を示す。Rは炭素
    数1から18のアルキル基を示す。
  17. 【請求項17】 ポリオキシメチレン等の摺動性に優れ
    る材料でできた部品に印刷して用いられることを特徴と
    する請求項1から請求項16のいづれかに記載のインキ
    組成物。
  18. 【請求項18】 時計に使用する部品、特に、日車、曜
    車、文字板等の表面に印刷を要する部品に用いられるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項16のいづれかに記
    載の時計用インキ組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1から請求項16のインキ組成
    物からなる郡から選ばれる少なくとも1種のインキ組成
    物を、日車、曜板、文字板等の印刷して用いられる部品
    の少なくとも1部品以上の印刷に用いたことを特徴とす
    る時計。
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