JP2002308019A - パネル駆動装置 - Google Patents

パネル駆動装置

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JP2002308019A
JP2002308019A JP2001118729A JP2001118729A JP2002308019A JP 2002308019 A JP2002308019 A JP 2002308019A JP 2001118729 A JP2001118729 A JP 2001118729A JP 2001118729 A JP2001118729 A JP 2001118729A JP 2002308019 A JP2002308019 A JP 2002308019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動パネルの左右方向の寸法(幅寸法)にか
かわらず共通の支持部材及び駆動機構を使用できるよう
にして、駆動装置の量産性を高める。 【解決手段】 可動パネル10を回動アーム16A,1
6B等からなる駆動機構によって支持し、かつ、この駆
動機構を支持部材で支持するようにしたパネル駆動装
置。前記支持部材として、左右一対のシャーシー13,
14及び左右一対の支持スライダ51,52を備え、シ
ャーシー13,14同士及びスライダ51,52同士を
左右方向についての相対位置が調節可能となるように連
結することにより、互いに異なる幅をもつ複数種の可動
パネル10を共通の駆動機構及び支持部材に連結できる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内に操作用あ
るいは表示用として設けられた可動パネルを動かすため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に設けられるオーディオ機器
やナビゲーション機器において、その操作用あるいは表
示用のパネルを開閉可能に構成することにより、パネル
奥部にディスクを収納してパネル開時にディスク等を出
し入れできるようにしたり、或いは前記パネルを表裏反
転させてその操作部や表示部を隠せるようにしたりする
工夫が検討されている。
【0003】例えば特開2000−190786号公報には、底壁
及びこの底壁の左右両端から立ち上がる側壁を一体に有
する単一のシャーシーに駆動機構を介して操作パネルの
左右両端部を連結し、この操作パネルを所定軸回りに回
転させながらその回動軸を適宜昇降させることにより、
当該操作パネルを裏向きにできるようにした車載用電子
機器が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記操作パネルをはじ
めとする可動パネルとしては、車両のグレード等に応
じ、互いに左右方向の寸法(すなわち幅寸法)の異なる
複数種のものが用意される。ここで従来は、当該可動パ
ネルの幅寸法に応じてシャーシーの大きさを決め、この
シャーシーに駆動機構を取付けるようにしているため、
可動パネルだけでなくその支持部材であるシャーシーや
駆動機構についても複数種のものを設計、製造しなけれ
ばならない。従って、量産性が低く、その分コスト高と
なる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、可動パ
ネルの左右方向の寸法(幅寸法)にかかわらず共通の支
持部材及び駆動機構を使用できるようにして、駆動装置
の量産性を高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、車室内に設けられる可動パネ
ルを開閉させる装置であって、左右一対の支持部材と、
各支持部材に取付けられ、前記可動パネルの左右両端部
を支持し、かつ、当該可動パネルを開閉駆動する駆動機
構とを備えるとともに、前記両支持部材が左右方向につ
いて互いの相対位置が調節可能となるように連結される
ことにより、これらの支持部材に取付けられた各駆動機
構に互いに左右方向の寸法が異なる複数種の可動パネル
が連結可能となるように構成されているものである。
【0007】この構成によれば、左右の支持部材が左右
方向について互いの相対位置が調節可能となるように連
結されているので、これら支持部材同士の間隔を可動パ
ネルの左右方向の寸法(幅寸法)に対応する間隔に調節
することにより、これら支持部材に取付けられている駆
動機構に前記可動パネルの左右両端部を連結することが
できる。従って、前記可動パネルの幅寸法にかかわら
ず、支持部材及び駆動機構には共通のものを使用するこ
とができ、その量産性が高まる。
【0008】前記各支持部材としては、例えば、前記駆
動機構の少なくとも一部が取付けられる側壁と、この側
壁から中央側に延び、互いに左右方向に移動可能に連結
される連結部とを一体に有するものが、好適である。こ
の構成によれば、左右の支持部材の側壁同士の間に、オ
ーディオプレーヤーその他の各種電子機器等を組み込む
スペース(収納空間)を広く確保することが可能であ
る。
【0009】また、前記連結部については、例えば、一
方の支持部材の連結部に左右方向に延びる長孔が設けら
れ、他方の連結部に前記長孔に嵌まり込む突出部または
前記長孔に挿通されるボルトが螺合されるねじ孔が設け
られた構成とすることにより、簡単な構造で支持部材同
士の連結ができ、かつ、その相対位置をアナログ的に調
節することができる。
【0010】また、前記駆動機構としては、各支持部材
に左右方向の軸回りに回動可能となるように取付けら
れ、かつ、その回動端部に前記可動パネルの側部を支持
する回動アームと、この回動アームを回動させるととも
に当該回動アームに対して前記可動パネルを回転させる
駆動手段とを含むものが、好適である。この構成では、
前記回動アームの回動動作と当該回動アームに対する可
動パネルの回転動作との組み合わせによって、可動パネ
ルを円滑に開閉させることが可能である。
【0011】その場合、前記回動アームを回動させる機
構としては種々のものが考えられる。例えば、前記支持
部材は、左右一対の固定側支持部材と、各固定側支持部
材に前後方向にスライド可能に取付けられる左右一対の
可動側支持部材とを含み、各可動側支持部材にそれぞれ
左右の回動アームの後端部が左右方向の支軸回りに回転
可能に支持されるとともに、前記駆動手段は、前記可動
パネルを前記回動アームに対して回転させる回転駆動機
構と、この回転駆動機構の駆動力の一部を前記可動側支
持部材をスライドさせるスライド駆動力に変換する駆動
変換機構と、その可動側支持部材及び回動アーム後端部
のスライド運動を回動アームの回動運動に変換する回動
変換機構とを備え、かつ、前記固定側支持部材同士が左
右方向について互いの相対位置が調節可能となるように
連結され、前記可動側支持部材同士が左右方向について
互いの相対位置が調節可能となるように連結されている
という構成をとれば、回転駆動機構の駆動力を利用して
可動側支持部材を前後にスライドさせるだけの簡単な構
成で、回動アームを回動させることができる。しかも、
左右の固定側支持部材同士、左右の可動側支持部材同士
をそれぞれ左右方向に相対移動可能となるように連結す
ることにより、可動パネルの幅寸法に対応可能としなが
ら、左右の固定側支持部材に対して左右の可動側支持部
材が一体に前後方向にスライドするように構成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0013】図1等において、車室内に例えばインスト
ゥルメントパネルからなる固定側パネル2が配設され、
その適所に前方に開口する枠12が設けられている。詳
しくは、固定側パネル2の開口周縁部適所に係合突出部
2aが形成され、この係合突出部2aと枠12の周縁前
端部とが係合されている。
【0014】本発明の駆動対象となる可動パネル10
は、前記枠12の開口を開閉すべくその内側に配設され
ている。そして、この可動パネル10の駆動装置は枠1
2の後方に配設されている。
【0015】このパネル駆動装置は、固定側支持部材を
構成する左右一対のシャーシー13,14と、可動側支
持部材を構成する左右一対の支持スライダ51,52
と、左右一対の回動アーム16A,16Bと、回転駆動
機構18と、駆動変換機構20とを備えている。
【0016】前記シャーシー13,14は、左右方向に
ついての相対位置が調節可能となるように相互連結され
るとともに、前記枠12の背面に固定されている。
【0017】図6〜図9にも示すように、パネル側から
みて右側(図2,図6,図8は底面図、図5,図7,図
9は背面図なのでこれらの図面では左側)のシャーシー
13は、水平に延びる天壁(水平基板)13aと、この
天壁13aの外側(右側)端部から下方に延びる側壁
(側板)13bとを一体に有し、同様にパネル側からみ
て左側(図2,図5では右側)のシャーシー14は、水
平に延びる天壁(水平基板)14aと、この天壁14a
の外側(左側)端部から立ち上がる側壁(側板)14b
とを一体に有している。そして、これらシャーシー1
3,14の天壁13a,14a及び側壁13b,14b
で囲まれた空間内に、図略のオーディオ機器その他の電
子機器等が収納可能となっている。また、天壁13a,
14aの前端には所定量だけ上方に突出する前側壁13
p,14pが形成され、天壁13a,14aの後端には
所定量だけ下方に突出する後側壁13q,14qが形成
されている。
【0018】図6及び図8に示すように、シャーシー1
4の前後壁14p,14qの内側端部は内側に一段凹ん
でおり、またシャーシー14の天壁14aも図7及び図
9に示すように下方に一段凹んでいる。そして、当該シ
ャーシー14の前後壁14p,14qがシャーシー13
の前後壁13p,13qの内側に重なり、かつ、シャー
シー14の天壁14aがシャーシー13の天壁13aの
下側に重なるようにして、両シャーシー13,14が左
右方向にスライド可能となるように嵌合され、かつ、適
当な相対位置で固定されるように構成されている。すな
わち、両シャーシー13,14は左右方向についての互
いの相対位置が調節可能となるように連結されている。
【0019】具体的に、シャーシー13の天壁13a及
び後側壁13qには、左右方向に延びる貫通長孔13
i,13jがそれぞれ穿設され、シャーシー14の天壁
14a及び後側壁14qには、前記貫通長孔13i,1
3jと前後方向の位置が合致する位置に、ボルト29が
螺合可能なねじ孔が設けられている。従って、前記貫通
長孔13i,13jにボルト29を挿通して前記ねじ孔
に軽く螺合しておき、この状態で両シャーシー13,1
4を適当にスライドさせてその幅調整をした後、前記ボ
ルト29を前記ねじ孔にきつく締め込むことにより、両
シャーシー13,14を任意の相対位置で固定できるよ
うになっている。
【0020】つまり、この実施の形態では、シャーシー
13の天壁13a及び前後壁13p,13qとシャーシ
ー14の天壁14a及び前後側壁14p,14qとが互
いに連結される連結部を構成しており、かつ、図6に示
すような最大幅W1と図8に示すような最小幅W2との
間の範囲内でシャーシー全体幅(シャーシー13の側壁
13bからシャーシー14の側壁14bまでの距離)を
任意の寸法に調節できるようになっている。
【0021】図1〜図5に示すように、シャーシー13
の天壁13aの下面、及び、シャーシー14の天壁14
aの下面には、それぞれ可動側支持部材である支持スラ
イダ51,52が前後方向にスライド可能に取付けら
れ、これらの支持スライダ51,52同士も左右方向に
ついての相対位置が調節可能となるように連結されてい
る。そして、各支持スライダ51,52により、前記可
動パネル10を支持するための左右一対の回動アーム1
6A,16Bの後端部が回動可能に支持されている。
【0022】具体的に支持スライダ51は、シャーシー
13の幅方向の略全域にわたって広がる天壁51aと、
この天壁51aの外側(パネル側から見て右側)端部か
ら下方に延びる側壁51bとを一体に有し、同様に支持
スライダ52は、シャーシー14の幅方向の略全域にわ
たって広がる天壁52aと、この天壁52aの外側(パ
ネル側から見て左側)端部から下方に延びる側壁52b
とを一体に有している。
【0023】支持スライダ51の天壁51a及び側壁5
1bには、それぞれ前後方向に延びる貫通長孔51e,
51cが形成され、同じく支持スライダ52の天壁52
a及び側壁52bにも、それぞれ前後方向に延びる貫通
長孔52e,52cが設けられている。一方、シャーシ
ー天壁13a,14aの下面にはローラ55が、シャー
シー側壁13b,14bの内側面にはローラ54がそれ
ぞれ回転可能に設けられており、前記ローラ55が前記
貫通長孔51e,52eに嵌め込まれ、また前記ローラ
54が前記貫通長孔51c,52cに嵌め込まれること
により、支持スライダ51,52が正確に前後方向に案
内されるようになっている。
【0024】前記支持スライダ52の天壁52aの内側
端部は、他の部分よりも一段低くなっており、この部分
に上向きに突出するピン(突出部)52iが突設されて
いる。一方、前記支持スライダ51の天壁51aには左
右方向に延びる貫通長孔51iが穿設されており、この
貫通長孔51iに前記ピン52iが下から嵌め込まれる
ことにより、前記貫通長孔51iの長さ分だけ左右方向
の相対位置調節が可能となるように支持スライダ51,
52同士が連結され、かつ、これら支持スライダ51,
52は前後方向に一体にスライドするようになってい
る。
【0025】前記回動アーム16A,16Bは、前記シ
ャーシー13,14及び支持スライダ51,52からな
る支持部材によって回動可能に支持されるとともに、そ
のアーム前端部に前記可動パネル10の左右両端部を回
転可能に支持している。
【0026】まず、前記支持スライダ51,52の側壁
51b,52bには、それぞれ内向きに突出する左右方
向の支軸49が設けられ、この支軸49を中心として回
動可能に前記回動アーム16A,16Bの後端部が支持
される一方、シャーシー側壁13b,14bには、前記
支持スライダ51及び回動アーム下端部のスライド運動
を支軸49回りの回動アーム16A,16Bの回動運動
に変換するためのカム機構(回転変換機構)が設けられ
ている。
【0027】具体的に、回動アーム16A,16Bの外
側面にはローラ(カムフォロア)22が回転可能に取付
けられる一方、側壁13b,14b側にそれぞれ前記各
ローラ22が嵌め込まれる円弧状の溝24が設けられ、
これらの溝24に沿ってその溝24の円弧長さ分だけ各
ローラ22が移動することにより、回動アーム16A,
16Bが左右方向の軸回りに所定ストローク分(すなわ
ち溝24の長さによって規制されたストローク分)だけ
回動し、この回動によって当該回動アーム16A,16
Bの前端部が図1に示すような最上位置と図15及び図
17に示すような最下位置との間で昇降するようになっ
ている。
【0028】なお、前記ローラ22をシャーシー側壁1
4b側に、カム溝24を回動アーム16A,16B側に
それぞれ設けるようにしても、同様の作用を得ることが
できる。
【0029】一方、支持スライダ51の天壁51aの後
端及びシャーシー13の天壁13aの前端にはそれぞれ
下向きの突片51d,13dが形成され、これら突片5
1d,13d同士が引張ばね(付勢手段)56を介して
連結されており、この引張ばね56の弾性力によって支
持スライダ51が後向き、すなわち、回動アーム16
A,16Bを上向きに回動させる向きに付勢され、この
付勢力と可動パネル10や回動アーム16A,16B等
の自重による下向き回動力との相殺が図られている。
【0030】前記可動パネル10は、その左右両側部に
おける上下方向一端部(図1の姿勢では上端部)が前記
回動アーム16A,16Bの回動端部(前端部)に回動
可能でかつ着脱可能となるように支持されている。
【0031】具体的には、可動パネル10の左右両側面
からそれぞれ外向きに回転中心軸11A,11Bが突設
される一方、回動アーム16A,16Bの端部は前記各
回転中心軸11A,11Bを外側から把持する構造とな
っている。
【0032】詳しくは、図1及び図3に示すように、回
動アーム16A,16Bの本体の前端部にそれぞれ、左
右方向の軸16a,16bを中心として回動可能となる
ように把持爪15A,15Bがそれぞれ取付けられると
ともに、これら把持爪15A,15Bの先端内側辺及び
回動アーム16A,16Bの本体の先端内側辺にそれぞ
れ半円状の切欠が形成されており、これらの切欠が前記
各回転中心軸11A,11Bの外周面に形成された周溝
11a,11b(図4)に外側から嵌まり込むようにし
て当該回転中心軸11A,11Bを挟持するようになっ
ている。
【0033】さらに、前記把持爪15A,15Bの下端
部(軸16a,16bよりも下側の部分)と回動アーム
16A,16Bの適所とが引張コイルばね23を介して
連結されることにより、この引張コイルばね23の引張
弾性力で前記把持爪15A,15Bが閉じ方向に付勢さ
れている。従って、外力が加えられない状態では当該付
勢力によって把持爪15A,15Bが閉じ位置に保持さ
れることにより、当該把持爪15A,15Bと回動アー
ム16A,16Bの本体部分とで回転中心軸11A,1
1Bが挟持される一方、前記引張弾性力に抗して把持爪
15A,15Bを開き方向に強制回動させることによ
り、回動アーム16A,16Bから可動パネル10を取
り外すことが可能となっている。
【0034】なお、把持爪15Aと回動アーム16Aの
本体とによる回転中心軸11Aの挟持については、前記
把持爪15A及び回動アーム16Aの本体に対して回転
中心軸11Aが相対回転できるように適当なクリアラン
スが与えられる一方、把持爪15Bと回動アーム16B
の本体とによる回転中心軸11Bの挟持については、前
記把持爪15B及び回動アーム16Bの本体に対する回
転中心軸11Bの相対回転を規制すべくクリアランスは
与えられていない。
【0035】さらに、前記把持爪15A,15Bと回動
アーム16A,16Bの本体部分の形状は、これらが閉
じた状態でアーム長手方向に延びるスリット21が形成
されるように設定されており、このスリット21に後述
のような治具100(図19)を挿入することによって
把持爪15A,15Bを簡単に開くことが可能となって
いる。
【0036】両回転中心軸11A,11Bのうち、回動
アーム16Bに連結される回転中心軸11Bは円筒状に
形成され、かつ、可動パネル10の内部フレーム4に同
フレーム4に対して相対回転可能に取付けられており、
その内側を通じて、可動パネル10内の回路からパネル
外へ配線Dが導出されている。
【0037】詳しくは、図4に示すように、前記周溝1
1bをもつ円筒状の回転中心軸本体7と裏板8とがボル
ト9で締結されることにより回転中心軸11Bが構成さ
れ、前記回転中心軸本体7と裏板8との間に形成された
周溝11cに前記内部フレーム4に設けられた円形貫通
孔の周縁部が嵌まり込んだ状態となっている。さらにそ
の外側においては、回転中心軸11Bの内側から導出さ
れた配線Dを外側から覆いながら押え付けるカバー17
が回動アーム16Bの外側面に装着されており、当該カ
バー17に沿ってアーム後方に配線Dが導出され、その
端末に本体側電線と接続するためのコネクタCが設けら
れている。また、回動アーム16Bには、前記配線Dを
アーム外側から内側へ導くための貫通孔19が設けられ
ている。
【0038】回転駆動機構18は、前記回動アーム16
A,16Bに対して可動パネル10を相対回転させるた
めのものであり、この実施の形態では片側の回動アーム
16Aに搭載されている。
【0039】この回転駆動機構18は、駆動源であるモ
ータ26と、パネル駆動用大歯車28と、歯車列30
と、駆動伝達アーム40とを備えている。
【0040】モータ26は、回動アーム16Aの後端部
に固定され、その出力軸にはウォーム26aが設けられ
ている。
【0041】歯車列30は、前記モータ26の駆動力を
前記パネル駆動用大歯車28に伝達するものであり、前
記ウォーム26aに噛合されるウォームホイール31
と、このウォームホイール31と同軸回転する平歯車3
2と、複数の二重歯車33,34,35とで構成され、
最下流の二重歯車35が前記パネル駆動用大歯車28に
噛合されている。また、前記ウォームホイール31と平
歯車32との間には図略のトルクリミッタが設けられて
いる。
【0042】駆動伝達アーム40は、パネル駆動用大歯
車28の回転力を可動パネル10に伝達するものであ
り、その後端がピン41を介して前記パネル駆動用大歯
車28の外周部に相対回転可能に連結される一方、前端
にはピン42が設けられている。これに対して前記可動
パネル10の回転中心軸11Aの近傍部分には、その回
転径方向に延びる凹溝44が形成され、この凹溝44内
に前記ピン42が嵌め込まれることにより、駆動伝達ア
ーム40の前端部と可動パネル10とが相対回転可能に
連結されている。また、駆動伝達アーム40の中間部に
はピン46が突設され、このピン46が回動アーム16
A側に設けられた長孔16dに嵌め込まれており、この
長孔16dに沿ってピン46が直線運動しながら回動ア
ーム16Aに対して駆動伝達アーム40が相対的に回動
するようになっている。
【0043】この機構において、前記パネル駆動用大歯
車28の回転力は、当該パネル駆動用大歯車28をクラ
ンク、駆動伝達アーム40を連接棒として可動パネル1
0の回転中心軸11A,11B回りの回転に変換され
る。
【0044】さらに、回動アーム16Aに連結される回
転中心軸11Aの周囲には、パネルがたつき防止用のね
じりコイルばね6が設けられている。このねじりコイル
ばね6は、その一端が可動パネル10の内部フレーム4
の適所(回転中心軸11Aよりも中央よりの位置)に固
定され、他端が前記駆動伝達アーム40のピン42に対
して前側(図1では左側)から当てられている。
【0045】このねじりコイルばね6の弾性復元力によ
り、当該ねじりコイルばね6の内側に配された回転中心
軸11Aがその径方向の力を受け、この力により、回動
アーム16Aの本体と把持爪15とで形成された円形貫
通孔と回転中心軸11Aとの隙間による可動パネル10
のがたつきが防がれるのと同時に、当該ねじりコイルば
ね6の弾性復元力によりピン42と溝44との隙間によ
る可動パネル10のがたつきが防がれるようになってい
る。
【0046】また、前記パネル駆動用大歯車28のピン
41とそれよりも前側の駆動伝達アーム40の適当な部
位との間には引張コイルばね36が介設されており、そ
の弾性復元力(引張力)によって前記ピン41とこのピ
ン41に嵌まる駆動伝達アーム40の貫通孔との間のが
たつきが解消されるようになっている。
【0047】駆動変換機構20は、前記回転駆動機構1
8の駆動力の一部を特定期間のみ回動アーム16Aの回
動駆動力、すなわち支持スライダ51のスライド駆動力
に変換するものである。
【0048】この駆動変換機構20は、互いに噛合され
るピニオン48とラック50とを含んでいる。ピニオン
48は、前記回動アーム16Aの支軸49の先端に当該
支軸49回りに回転可能となるように取付けられ、か
つ、前記回転駆動機構18におけるパネル駆動用大歯車
28に噛合されている。従って、このピニオン48は、
前記パネル駆動用大歯車28と連動して回転するととも
に、回動アーム16Aの後端部及び支持スライダ51と
一体に前後方向にスライドするようになっている。
【0049】一方、ラック50は、前後方向に延びる状
態で、ラックスライダ53に一体に固定されている。こ
のラックスライダ53は、前記支持スライダ51の下側
に重ねて設けられ、この支持スライダ51に対して相対
的に前後方向にスライド可能となっている。
【0050】このラックスライダ53は、支持スライダ
51の天壁51aの下側に重ねられる天壁53aと、こ
の天壁53aの外側(回動アーム16A側)端部から前
記支持スライダ51の側壁51bのすぐ内側で下方に延
びる側壁53bとを一体に有し、前記天壁53aの下面
に前記ラック50が前後方向に延びる向きで固定され、
このラック50と前記ピニオン48とが噛合されるよう
にこれらピニオン48及びラック50の高さ位置が設定
されている。
【0051】ラックスライダ53の天壁53a及び側壁
53bには、それぞれ前後方向に延びる貫通長孔53
e,53cが形成されている。一方、図6及び図8に示
すように、シャーシー天壁13aの下面にはローラ58
が回転可能に設けられ、また側壁13bの内側面には前
記ローラ54と同軸回りに当該ローラ54に対して相対
回転可能となるようにローラ54′が回転可能に設けら
れており、そのうちローラ58が前記支持スライダ51
に設けられた貫通孔51hを通じて下向きに突出してお
り、このローラ58及び前記ローラ54′がそれぞれ前
記貫通長孔53e,53cに嵌め込まれることにより、
ラックスライダ53がシャーシー13に対して正確に前
後方向に案内されるようになっている。
【0052】そして、このラックスライダ53は、次の
構成によって図14に示す特定位置に弾性的に保持され
るようになっている。
【0053】前記支持スライダ51とシャーシー13と
の間の位置には、略左右方向に延びる前側規制アーム
(前側規制部材)60A及び後側規制アーム(後側規制
部材)60Bが配設されている。両規制アーム60A,
60Bの回動アーム16B寄りの端部はそれぞれ垂直軸
62A,62Bを中心として回動可能となるようにシャ
ーシー13の天壁13aに取付けられ、回動アーム16
A寄りの端部(回動端部)には下向き(図2では手前向
き)に突出する突片60a,60bがそれぞれ形成され
ている。
【0054】一方、ラックスライダ53の天壁53aに
はその前端から後方に延びる切欠53f及び後端から前
方に延びる切欠53gが形成され、そのうちの前側切欠
53f内に前記の前側規制アーム60Aの突片60aが
前方から嵌まり込む一方、後側切欠53g内に前記後側
規制アーム60Bの突片60bが後方から嵌まり込んで
いる。
【0055】シャーシー13の天壁13aの下面には、
前後一対のストッパ(突起)64A,64Bが設けら
れ、前側ストッパ64Aに対して前側規制アーム60A
の回動端部が前方から当接することによりそれよりも後
方へ当該前側規制アーム60Aの回動端部が移動するこ
とが規制される一方、後側ストッパ64Bに対して後側
規制アーム60Bの回動端部が後方から当接することに
よりそれよりも前方へ当該後側規制アーム60Bの回動
端部が移動することが規制されるようになっている。
【0056】さらに、両規制アーム60A,60Bの突
片60a,60b同士は引張ばね62を介して連結され
ており、この引張ばね62の弾発力により、前側規制ア
ーム60Aが前記前側ストッパ64Aに当接する向き
(後ろ向き)に付勢されると同時に後側規制アーム60
Bが前記後側ストッパ64Bに当接する向き(前向き)
に付勢されている。
【0057】ここで、前記ラックスライダ53の切欠5
3f,53gの深さは、図14に示すように各規制アー
ム60A,60Bがそれぞれストッパ64A,64Bに
当接した状態で、各突片60a,60bがそれぞれ切欠
53f,53gの奥端に当接するように設定されてい
る。従って、このラックスライダ53は、前記引張ばね
62の弾発力によって図13及び図14に示す特定位置
に弾性的に保持されており、この特定位置から前後いず
れに離れる場合にも引張ばね62の引張力による弾性抵
抗を受けるようになっている。
【0058】なお、前記切欠53f,53gと同様、支
持スライダ51にも前記突片60a,60bがそれぞれ
嵌まり込む切欠51f,51gが形成されているが、こ
れらの切欠51f,51gは単なる支持スライダ51と
突片60a,60bとの干渉回避のためのものであり、
当該突片60a,60bが切欠51f,51gの奥端に
当たらないように切欠51f,51gの深さが十分大き
く設定されている。
【0059】さらに、前記支持スライダ51及びラック
スライダ53のすぐ下方の位置には、両スライダ51,
53の相対位置を検出するための位置検出装置66が設
けられている。この位置検出装置66は、センサアーム
70と、その回動角度位置を検出するためのリニアセン
サ76とを備えている。
【0060】センサアーム70は、その一端がピン68
を介して支持スライダ51の天壁51aに回動可能に連
結される一方、他端(回動端)がラックスライダ53の
天壁53aに連結されている。詳しくは、センサアーム
70の回動端にその長手方向(回動径方向)に延びる貫
通長孔72が設けられ、この貫通長孔72を貫通するピ
ン74によってセンサアーム70の回動端とラックスラ
イダ天壁53aとが連結されている。従って、このセン
サアーム70の回動角度は、支持スライダ51とラック
スライダ53との相対位置に対応している。
【0061】リニアセンサ76は、センサアーム70の
中間部のすぐ下方の位置に設けられ、前後方向にスライ
ド可能な入力軸77がセンサ本体から上向きに突出し、
この入力軸77が前記センサアーム70の中間部に設け
られた貫通長孔78内に嵌め込まれている。従って、前
記センサアーム70の回動に伴って前記入力軸77が前
後方向にスライドし、そのスライド位置がリニアセンサ
76によって検出されることにより、センサアーム70
の回動角度、ひいては支持スライダ51とラックスライ
ダ53との前後方向についての相対位置が検出されるよ
うになっている。
【0062】さらに、このパネル駆動装置では、可動パ
ネル10を2つの閉位置(図1に示すような表向きの閉
位置及び図17に示すような裏向きの閉位置)に正確に
止めて同位置に支持するためのストッパアーム80及び
ストッパ軸90が設けられている。
【0063】ストッパアーム80は、上下方向に延び、
その下端部が左右方向の軸82を中心として回動可能と
なるようにシャーシー13の側壁13bの下端部に支持
され、かつ、ねじりコイルばね86の弾性復元力によっ
て図1反時計回り方向、すなわちアーム上端部80aが
後退する方向に付勢されている。
【0064】詳しくは、図12にも示すように、シャー
シー側壁13bから内側に前記軸82が突設され、この
軸82の先端部にストッパアーム80の下端部が相対回
転可能に外嵌されるとともに、このストッパアーム80
とシャーシー側壁13bとの間で前記軸82の周囲に前
記ねじりコイルばね86が配設され、このねじりコイル
ばね86の一端86aが前記ストッパアーム80の下端
部に前側から引っ掛けられる一方、他端86bが前記シ
ャーシー側壁13bに突設された固定片13kに固定さ
れている。そして、例えば図1に示すように前記ラック
スライダ53が最前端位置まで前進した状態では、その
前端部53jが前記ストッパアーム80の上端部80a
に対して後ろから当たることにより、ストッパアーム8
0が前記ねじりコイルばね86の弾性復元力に抗して前
側の規制位置(図1に示す位置)まで強制的に回動させ
られる一方、図13に示すように前記ラックスライダ5
3が前記最前端位置から前記特定位置まで後退した状態
では、ストッパアーム80が前記ねじりコイルばね86
の弾性復元力によって後ろ側の待避位置(図13に示す
位置)まで回動するようになっている。
【0065】このストッパアーム80の中間部からは前
向きに規制突起84が突出しており、この規制突起84
の前端に略球面状の前端面をもつ当接部85が形成され
ている。そして、ストッパアーム80が前記規制位置に
ある状態では、図1に示すように表向きの閉位置に移動
した可動パネル10の裏面に対して上下方向中間位置で
後ろから前記当接部85が当接する一方、ストッパアー
ム80が前記待避位置にある状態では、例えば図13に
示すように当接部85が後方に十分待避し、移動する可
動パネル10と当該当接部85との干渉が避けられるよ
うになっている。
【0066】ストッパ軸90は、枠12を前後方向に貫
通した状態で、その前後方向に移動可能となるように当
該枠12に支持されている。このストッパ軸90の前端
には略球面状の当接部92が形成される一方、後端には
大径部94が形成され、この大径部94と枠12との間
に圧縮コイルばね96が介在しており、この圧縮コイル
ばね96の弾発力によってストッパ軸90が後方に付勢
されている。
【0067】そして、図15〜図18に示すように支持
スライダ51が最前端位置まで前進した状態では、その
前端部51jが前記ストッパ軸90の大径部94に対し
て後ろから当たることにより、ストッパ軸90が前記圧
縮コイルばね96の弾性復元力に抗して前側の規制位置
(図15〜図18に示す位置)まで強制的に押し出さ
れ、その当接部92が裏向きの閉位置に移動した可動パ
ネル10に対して上段位置で後ろから当接する一方、例
えば図1及び図2に示すように前記支持スライダ51が
前記最前端位置から所定量以上後退した状態では、スト
ッパ軸90が前記圧縮コイルばね96の弾性復元力によ
って後ろ側の待避位置(図13に示す位置)まで後退
し、その当接部92と移動する可動パネル10との干渉
が避けられるようになっている。
【0068】次に、この装置の作用を図1〜図5及び図
13〜図18に基づいて説明する。なお、これらの図面
は、シャーシー13,14の幅寸法を図2に示すような
最大幅W1に調節した状態を示したものである。
【0069】1)初期状態 図1〜図3,図5は、可動パネル16が表向きで閉じた
状態(初期状態)を示している。この状態では、回動ア
ーム16A,16Bの前端部が最上位置にあり(すなわ
ちローラ22が溝24の上端部に押付けられており)、
当該回動アーム16A,16Bの前端部から可動パネル
10が垂下された姿勢で枠12の開口部を塞いでいる。
【0070】一方、支持スライダ51及びこれに支持さ
れる回動アーム16A,16Bの後端部の支軸49は最
後端位置にあり、その支軸49に取付けられるピニオン
48に噛合するラック50及びこのラック50が固定さ
れたラックスライダ53は引張ばね62の引張力に抗し
て図13及び図14に示す特定位置よりも前側の最前端
位置まで前進した位置にある。
【0071】すなわち、この初期状態では、図2に示す
ように、後側規制アーム60Bの回動端部が後側ストッ
パ64Bに対して後側から突き当たる一方、前側規制ア
ーム60Aの突片60aにラックスライダ53の切欠5
3fの奥端が後方から突き当たり、かつ、この前側規制
アーム60Aと後側規制アーム60Bにつながれた引張
ばね62を前方に引張るようにして、前記前側規制アー
ム60Aが前側ストッパ64Aから前方に離れる位置ま
でラックスライダ53が前進している。この引張ばね6
2の引張弾性力によってラックスライダ53が後退方向
に付勢されることにより、ラック50−ピニオン48間
及びその他の各歯車間でのバックラッシュが解消され、
このバックラッシュに起因する可動パネル10のがたつ
きが防がれる。
【0072】さらに、前記最前端位置まで前進したラッ
クスライダ53の前端部53jがストッパアーム80の
上端部80aを後方から押すことにより、当該ストッパ
アーム80における規制突起84の当接部85が可動パ
ネル10に後ろから当たって同パネル10を表向き閉位
置に支える一方、支持スライダ51は後退しているため
にストッパ軸90は圧縮コイルばね96の弾発力により
待避位置まで後退した状態にある。
【0073】2)可動パネル10の回転駆動開始 前記初期状態からモータ26が始動することにより、そ
の回転出力が歯車列30、パネル駆動用大歯車28、及
び駆動伝達アーム40によって可動パネル10に伝達さ
れ、この可動パネル10の下端部が前方に迫り出す向き
に当該可動パネル10が回転中心軸11A,11Bを中
心として回転し始める(図13)。
【0074】一方、前記パネル駆動用大歯車28の回転
に伴ってピニオン48が回転するが、このピニオン48
と噛合するラック50及びこのラック50が固定された
ラックスライダ53は、引張ばね62の引張弾性力によ
って図13及び図14に示す特定位置(前側規制アーム
60Aの回動端部が前側ストッパ64Aに当接する位
置)に戻る向きにスライドする(すなわち後退する)た
め、ピニオン48は前後方向にはスライドせず、その位
置で回転するのみである。従って、回動アーム16A,
16Bの回動駆動は行われず、専ら当該回動アーム16
A,16Bに対する可動パネル10の相対回転のみが進
められる。また、前記ラックスライダ53の後退に伴
い、ストッパ軸90は圧縮コイルばね96の弾発力によ
って待避位置へ後退し(図13,図14)、その当接部
92が移動中の可動パネル10と干渉することが避けら
れる。
【0075】3)回動アーム16Aの駆動 支持スライダ51が図13及び図14に示す特定位置
(すなわち両規制アーム60A,60Bがそれぞれスト
ッパ64A,64Bに当たって両規制アーム60A,6
0Bをつなぐ引張ばね62が最短となる位置)に到達す
ると、前記引張ばね62による後方への引張力が解消さ
れるため、ラックスライダ53及びこれに固定されるラ
ック50は停止する。一方、このラック50と噛合する
ピニオン48は回転し続けるので、このピニオン48が
ラック50上を前方に転動するようにして当該ピニオン
48及び当該ピニオン48が取付けられている支軸4
9、この支軸49が取付けられている支持スライダ5
1、前記支軸49に支持されている回動アーム16Aの
後端部が前方へ一体にスライドし始め、その結果、回動
アーム16A,16Bのローラ24が溝22に沿って下
降するようにしながら両回動アーム16A,16Bはそ
の前端部が降下する向きに回動し始める。すなわち、可
動パネル10を回転中心軸11A,11B回りに回転さ
せる回転駆動と、その回転中心軸11A,11Bを降下
させる回動アーム16A,16Bの駆動とが同時に実行
されることになる。
【0076】このとき、支持スライダ51には引張ばね
56の引張弾性力によって後向きの付勢力(すなわち回
動アーム16A,16Bを上向きに回動させようとする
力)が与えられているので、この付勢力と回動アーム1
6A,16B及び可動パネル10の自重による下向きの
回動力とが相殺されることにより、回動アーム16A,
16Bの安定した回動が実現される。
【0077】また、この実施の形態では、図15に示す
ように回転中心軸11A,11Bが最下端位置に到達し
た状態で可動パネル10が略水平となる(すなわち枠1
2の開口部を前方に開放する)ように各歯車等の設計が
なされており、この状態でシャーシー13,14の内側
に組み込まれたオーディオ機器等の操作(例えばディス
クの出し入れ)が行えるようになっている。
【0078】さらに、このパネル開状態において、回動
アーム16Aの本体と把持爪15Aとの間に形成された
スリット21に、このスリット21の形状に対応したフ
ラット状の凸部102をもつ工具100(図19)の当
該凸部102を挿入し、当該工具100を回転操作する
ことにより、引張コイルばね23の引張力に抗して把持
爪15Aを簡単に上側へ開かせることができ、同様にし
て把持爪15Bも簡単に開かせることができる(図2
0)。しかも、この状態で可動パネル10の凹溝44は
後方に開放された向きにあるため、そのまま可動パネル
10を回動アーム16A,16B及び駆動伝達アーム4
0から前方へ簡単に取り外すことができる。
【0079】また、図21に示すように開き状態の可動
パネル10の前端に対して例えば人体等が当たる等して
下向きに外力が加わった場合、当該可動パネル10の直
下方に位置する固定側パネル2の係合突出部2aを支点
とした梃子(てこ)の作用により可動パネル10の回転
中心軸11A,11Bには上向きの力が作用し、その力
で把持爪15Aは上向きに強制的に開かれるため、やは
り可動パネル10は離脱可能になる。この離脱により、
回転中心軸11A,11Bもしくはその近傍部位に無理
な力がかかって破損等が生じることが回避される。
【0080】4)可動パネル10の回転駆動終了 前記開き位置への可動パネル10の到達は、図15及び
図16に示すように回動アーム16A,16Bの前端部
及び回転中心軸11A,11Bが最下端位置に到達した
こと(すなわちローラ22が溝24の下端に押し当てら
れる位置に到達した)ことを意味する。この時点で、そ
れ以上回動アーム16A,16Bは回動できなくなるた
め、回転中心軸11A,11Bは最下端位置で静止し、
ピニオン48、回動アーム16Aの後端部の支軸49、
および支持スライダ51の前方へのスライドは図15及
び図16に示す最前端位置で止まり、かつ、当該支持ス
ライダ51の前端部51jがストッパ軸90を圧縮コイ
ルばね96の弾発力に抗して前側の規制位置まで押し出
す。
【0081】従って、この開き位置に到達した時点から
さらに可動パネル10の駆動が続けられると、当該時点
からは当該回転中心軸11A,11Bを支点とした可動
パネル10の回転駆動のみが続けられることになる。こ
のような回転駆動が90°分続けられると、可動パネル
10は前記初期状態とは裏向きの状態で立直姿勢に戻
り、かつ、当該可動パネル10に対して前記ストッパ軸
90の当接部92が後ろから当接することにより、それ
以上可動パネル10は回転できなくなる(図17)。こ
の時点でモータ26の作動が止められ、可動パネル10
が停止する。
【0082】一方、ピニオン48及び支持スライダ51
のスライドは停止するがピニオン48の回転は続くの
で、このピニオン48に噛合されているラック50及び
ラックスライダ53は、引張ばね62の引張弾性力に抗
して後側規制アーム60Bを後向きに回動させながら前
記特定位置より後退し始め、前記モータ26の停止と同
時に停止する(図18)。この停止状態で、ラック50
及びラックスライダ53には前記引張ばね62の引張弾
性力による前向きの付勢力が与えられるため、前記初期
状態と同様、各歯車間でのバックラッシュが解消され、
このバックラッシュによる可動パネル10のがたつきが
防がれる。
【0083】また、この裏向きの状態からモータ26を
逆転させれば、前記と全く逆の動作によって可動パネル
10は表向きの状態(前記初期状態)に復帰することと
なる。
【0084】以上示した装置によれば、支持部材である
シャーシー13,14及び支持スライダ51,52に支
持された回動アーム16A,16Bを回動駆動し、ま
た、これらの回動アーム16A,16Bに対して可動パ
ネル10を相対回転させることにより、当該可動パネル
10に所望の開閉動作を行わせることかできる。
【0085】しかも、前記シャーシー13,14同士、
及び支持スライダ51,52同士はそれぞれ左右方向に
ついての相対位置が調節可能となるように連結されてい
るので、その幅寸法、ひいてはこれらに取付けられる回
動アーム16A,16B同士の離間寸法を自由に調節す
ることができる。従って、可動パネル10の幅寸法が変
わっても、共通のシャーシー13,14及び支持スライ
ダ51,52を用いることができ、その汎用性、量産性
を飛躍的に高めることができる。
【0086】因みにこの実施の形態では、図2,図5,
図6,図7に示すような最大幅W1と、図10,図1
1,図8,図9に示すような最小幅W2との間の範囲で
装置幅を自由に調節することが可能であり、この範囲内
で種々の幅をもつ可動パネル10を不都合なく連結する
ことができる。
【0087】なお、本発明の実施の形態はこれに限ら
ず、例えば次のような実施の形態をとることも可能であ
る。
【0088】・前記実施形態では、可動パネル10を表
裏反転させる装置を示したが、本発明はこれに限らず、
例えば図1に示す閉位置と図15に示す開位置との間で
可動パネル10を開閉させるだけの装置についても適用
が可能である。
【0089】・本発明では、前記実施形態にかかる支持
スライダ51,52を省略してシャーシー13,14側
で回動アーム16A,16Bを支持し、これらの回動ア
ーム16A,16Bをモータ26とは別のモータで回動
駆動するようにしてもよい。この場合も、シャーシー1
3,14同士を左右方向についての相対位置が調節可能
となるように連結することにより、種々の幅をもつ可動
パネルについての共用が可能になる。
【0090】・さらに、本発明では、支持部材の具体的
な形状及び構造を問わず、可動パネルの駆動機構を支持
できるものであればよい。ただし、図示のシャーシー1
3,14や支持スライダ51,52のように左右側壁及
び互いに連結される天壁(もしくは底壁でもよい)をも
つ形状とすれば、その側壁間にオーディオ機器等の収納
空間を十分に確保できる利点がある。
【0091】・本発明では、可動パネル10の具体的な
用途を問わず、例えば表裏裏面にスイッチ類を配したも
のでもよい。また、裏面には何も配されていない可動パ
ネルを盗難防止の目的で裏向きにする場合にも本発明に
かかる装置を有効に適用することが可能である。
【0092】・前記実施形態では、貫通長孔とこれに挿
入される突出部、もしくは貫通長孔とこの貫通長孔に挿
通されるボルトが挿入されるねじ孔との組み合わせによ
って支持部材同士を連結するものを示したが、例えば一
方の支持部材に左右方向に並ぶ複数のボルト挿通孔を設
け、他方の支持部材に当該ボルト挿通孔に挿通されるボ
ルトが挿入されるねじ孔を設けるようにすれば、左右方
向についての支持部材の相対位置を複数種の位置に設定
することが可能になる。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明は、左右一対の支持
部材にそれぞれ可動パネルを駆動するための駆動機構が
支持されるとともに、前記両支持部材が左右方向につい
て互いの相対位置が調節可能となるように連結されるこ
とにより、これらの支持部材に取付けられた各駆動機構
に互いに左右方向の寸法が異なる複数種の可動パネルが
連結可能となっているものであるので、可動パネルの左
右方向の寸法(幅寸法)にかかわらず共通の支持部材及
び駆動機構を使用できるようにして、駆動装置の量産性
を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるパネル駆動装置で
あって最大幅に調節された装置の初期状態を示す右側面
図である。
【図2】前記初期状態を示す一部断面底面図である。
【図3】前記初期状態を示す左側面図である。
【図4】(a)は前記パネル駆動装置における可動パネ
ルの一方の回転中心軸近傍の構造を示す断面平面図、
(b)は他方の回転中心軸近傍の構造を示す断面平面
図、(c)は(b)の構造を示す左側面図である。
【図5】前記初期状態を示す断面背面図である。
【図6】前記パネル駆動装置のシャーシー及び支持スラ
イダを最大幅に調節したものを示す底面図である。
【図7】前記パネル駆動装置のシャーシー及び支持スラ
イダを最大幅に調節したものを示す背面図である。
【図8】前記パネル駆動装置のシャーシー及び支持スラ
イダを最小幅に調節したものを示す底面図である。
【図9】前記パネル駆動装置のシャーシー及び支持スラ
イダを最小幅に調節したものを示す背面図である。
【図10】前記パネル駆動装置のシャーシー及び支持ス
ライダを最小幅に調節した駆動装置全体の構造を示す一
部断面底面図である。
【図11】前記パネル駆動装置のシャーシー及び支持ス
ライダを最小幅に調節した駆動装置全体の構造を示す断
面背面図である。
【図12】前記パネル駆動装置のストッパアームの取付
構造を示す底面図である。
【図13】前記初期状態から可動パネルが所定角度だけ
開き方向に回転駆動された状態を示す右側面図である。
【図14】図13の状態を示す一部断面底面図である。
【図15】前記可動パネルの全開状態を示す右側面図で
ある。
【図16】図15の状態を示す一部断面底面図である。
【図17】前記可動パネルが裏向きで閉じた状態を示す
右側面図である。
【図18】図17の状態を示す一部断面底面図である。
【図19】開き位置にある可動パネルが工具を用いて回
動アームから取り外される様子を示す右側面図である。
【図20】開き位置にある可動パネルが取り外される様
子を示す左側面図である。
【図21】開き位置にある可動パネルが外力を受けて回
動アームから離脱する様子を示す右側面図である。
【符号の説明】
10 可動パネル 11A,11B 回転中心軸 13,14 シャーシー(固定側支持部材) 13a,14a シャーシー天壁(連結部) 13b,14b シャーシー側壁(側板) 13i,13j 貫通長孔 16A,16B 回動アーム 18 回転駆動機構 20 駆動変換機構 22 ローラ(回転変換手段) 24 溝(回転変換手段) 29 ボルト 49 回動アームの支軸 51,52 支持スライダ(可動側支持部材) 51a,52a 支持スライダの天壁(連結部) 51b,52b 支持スライダの側壁(側板) 51i 貫通長孔 52i ピン(突出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/64 521 H04N 5/64 521F H05K 5/02 H05K 5/02 A (71)出願人 000003207 トヨタ自動車株式会社 愛知県豊田市トヨタ町1番地 (72)発明者 伊藤 征夫 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 柳澤 崇 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D020 BA01 BA02 BC03 BD07 BE01 3D044 BA03 BA13 BA14 BB01 BC13 BC30 BD01 4E360 AB04 AB05 AB12 AB20 AB22 BA04 BB05 BB12 BB16 BB22 BC12 EA03 EA13 EC11 ED16 ED17 ED27 FA08 GA02 GA43 GA46 GA50 GB01 GB11 5G435 EE14 EE17 EE18 EE50 LL17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に設けられる可動パネルを動かす
    装置であって、左右一対の支持部材と、各支持部材に取
    付けられ、前記可動パネルの左右両端部を支持し、か
    つ、当該可動パネルに所定動作を行わせる駆動機構とを
    備えるとともに、前記両支持部材が左右方向について互
    いの相対位置が調節可能となるように連結されることに
    より、これらの支持部材に取付けられた各駆動機構に互
    いに左右方向の寸法が異なる複数種の可動パネルが連結
    可能となるように構成されていることを特徴とするパネ
    ル駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパネル駆動装置におい
    て、前記各支持部材は、前記駆動機構の少なくとも一部
    が取付けられる側壁と、この側壁から中央側に延び、互
    いに左右方向に移動可能に連結される連結部とを一体に
    有することを特徴とするパネル駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパネル駆動装置におい
    て、一方の支持部材の連結部に左右方向に延びる長孔が
    設けられ、他方の連結部に、前記長孔に嵌まり込む突出
    部または前記長孔に嵌まり込むボルトが設けられている
    ことを特徴とするパネル駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のパネル
    駆動装置において、前記駆動機構は、各支持部材に左右
    方向の軸回りに回動可能となるように取付けられ、か
    つ、その回動端部に前記可動パネルの側部を支持する回
    動アームと、この回動アームを回動させるとともに当該
    回動アームに対して前記可動パネルを回転させる駆動手
    段とを含むことを特徴とするパネル駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のパネル駆動装置におい
    て、前記支持部材は、左右一対の固定側支持部材と、各
    固定側支持部材に前後方向にスライド可能に取付けられ
    る左右一対の可動側支持部材とを含み、各可動側支持部
    材にそれぞれ左右の回動アームの後端部が左右方向の支
    軸回りに回転可能に支持されるとともに、前記駆動手段
    は、前記可動パネルを前記回動アームに対して回転させ
    る回転駆動機構と、この回転駆動機構の駆動力の一部を
    前記可動側支持部材をスライドさせるスライド駆動力に
    変換する駆動変換機構と、その可動側支持部材及び回動
    アーム後端部のスライド運動を回動アームの回動運動に
    変換する回動変換機構とを備え、かつ、前記固定側支持
    部材同士が左右方向について互いの相対位置が調節可能
    となるように連結され、前記可動側支持部材同士が左右
    方向について互いの相対位置が調節可能となるように連
    結されていることを特徴とするパネル駆動装置。
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