JP2002307518A - ポリアミドフィルムの製造方法 - Google Patents

ポリアミドフィルムの製造方法

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JP2002307518A
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Akio Kuwabara
昭夫 桑原
Hideaki Watari
秀昭 亘理
Masayoshi Katsura
昌義 桂
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/07Flat, e.g. panels
    • B29C48/08Flat, e.g. panels flexible, e.g. films

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアミドフィルムを安定に連続製造する。 【解決手段】 ポリアミド樹脂を溶融させて押出成形を
行いポリアミドフィルムを製造する方法において、押出
成形前後におけるポリアミド樹脂中の末端アミノ基濃度
の増加率を20%以下に維持することを特徴とするポリ
アミドフィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミドフィルム
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は食品等の包装用フィル
ムの原料として広く使用されている。このポリアミド樹
脂は、他の樹脂原料と同様に一般的な押出成形の方法に
より容易にフィルム化することできる。しかしながら、
これを工業的に長期に安定製造するためには、ポリアミ
ド樹脂の性質に応じた製造条件を詳細に検討する必要が
ある。ポリアミド樹脂でも、ナイロン6を原料とした汎
用のポリアミド樹脂を実際の対象とした製造方法につい
ての提案が数多くなされている。
【0003】
【発明が解決しよとする課題】フィルムの成形方法とし
ては、一般に、ペレット状等の樹脂原料をホッパーより
押出装置に供給し、そこで、押出装置で、加熱、混練
し、溶融状態にしてからTダイに押し出される。また、
押出の前に、通常、 溶融樹脂を濾過することで、溶融
樹脂中の異物やゲル(樹脂が三次元的に架橋した固形の
微粒子)を除去し、成形品のフィルムに、これらが混入
して、不良品の発生を防止するが、この濾過装置は、圧
力損失を下げるために濾過面積を大きくするのにつれ、
滞留部分も多くなるという問題がある。樹脂によって
は、溶融樹脂の滞留があると、そこで、劣化分解や、ゲ
ル化現象が発生しやすくなる。劣化分解すると、分解物
が管壁、ダイ壁等に付着して、その結果、フィルム上に
たて筋状に厚みむらがおこり、製品の外観を損ねたり、
フィルムをさらに延伸する際に破断等を起こしやすくす
る。また、ゲル化がおこっても同様に製品の外観上の問
題、印刷抜け、あるいは、後工程の延伸時の破断等を引
き起こすことになり、好ましくない。特にこのような現
象は押出開始後の経過時間がたてばたつほど顕著にな
り、長期間の連続成形性を損なう要因となっていた。従
って、本発明は上記の問題点に鑑み、特にポリアミド樹
脂を原料としたフィルムの連続成形性を向上させること
のできる方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するため鋭意検討を行った結果、原料ポリアミ
ド樹脂を溶融し押出成形する前後の該樹脂中の末端アミ
ノ基濃度の増加量を一定以下に維持できる条件で製造運
転することにより、ポリアミド樹脂を長期連続的に安定
して製造することができることを見出し、本発明に到達
した。即ち、本発明は、ポリアミド樹脂を溶融させて押
出成形を行いポリアミドフィルムを製造する方法におい
て、押出成形前後におけるポリアミド樹脂中の末端アミ
ノ基濃度の増加率を20%以下に維持することを特徴と
するポリアミドフィルムの製造方法に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明におけるポリアミド樹脂とは、その主鎖が
主としてアミド結合(−NHCO−)により結合してい
る重合体であり、ジカルボン酸とジアミンとよりなるナ
イロン塩やアミノカルボン酸の重縮合、ラクタムの開環
重合又はナイロン塩とラクタムとの共重合などにより製
造される。その主なものは、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン46、ナイロン12などの脂肪族ポリアミ
ド、シクロヘキサン環などを有する脂環族ポリアミド、
脂肪族ジアミンとテレフタル酸、イソフタル酸その他の
芳香族ジカルボン酸とのナイロン塩を重縮合させて得ら
れるポリアミド、m−又はp−キシリレンジアミン等の
芳香環を有する脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸と
のナイロン塩を重縮合させて得られるポリアミド、芳香
族ジアミンと芳香族ジカルボン酸とのナイロン塩を重縮
合させて得られるポリアミドなどがある。また、これら
のポリアミドの混合物も用いられる。
【0006】これらのポリアミドの原料であるラクタム
又はアミノカルボン酸としては、ε−カプロラクタム、
エナントラクタム、ラウリルラクタム、α−ピロリド
ン、α−ピペリドン、6−アミノカプロン酸、7−アミ
ノヘプタン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウン
デカン酸などがあげられる。またナイロン塩の原料であ
る二塩基酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカンニ酸、ドデカンニ酸、ヘキ
サデカンニ酸、ヘキサデセンニ酸、オクタデカンニ酸、
オクタデセンニ酸、エイコサニ酸、エイコセンニ酸、ド
コサンニ酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸のよう
な脂肪族カルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸のような脂環式ジカルボン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸のような芳香族ジカルボン酸、キシ
リレンジカルボン酸のような芳香族環を含有する脂肪族
ジカルボン酸等が挙げられる。
【0007】また、ジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン、テトレメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘ
プタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナ
メチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメ
チレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、トリデカメ
チレンジアミン、ヘキサデカメチレンジアミン、オクタ
デカメチレンジアミン、2,2,4(または2,4,
4)−トリメチルヘキサメチレンジアミンのような脂肪
族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘ
キサンジアミン、ビス−(4,4′アミノシクロヘキシ
ル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリレンジアミ
ンのような芳香族環を含有する脂肪族ジアミンが挙げら
れる。
【0008】以上のポリアミド樹脂のなかでも、ヘキサ
メチレンジアミンとアジピン酸とのナイロン塩の縮合重
合体であるナイロン66、メタキシリレンジアミンとア
ジピン酸とのナイロン塩の縮合重合体であるナイロンM
XD6などのようなジカルボン酸成分の主成分がアジピ
ン酸であるものが、溶融押出時に分解あるいはゲル化し
やすく、工業的に長期間の連続押出しにくく、本発明の
効果が特に顕著である。一般にポリアミド樹脂は吸湿性
が大きいが、吸湿したものをそのままフィルム製造に用
いると溶融押出しに際し水蒸気やオリゴマーが発生して
成形作業の障害となるので、水分含有率0.1重量%以
下にまで乾燥してから成形に供するのが好ましい。な
お、本発明で用いるポリアミド樹脂中には、常法により
滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、ブロッキング防止剤、
安定剤、染料、顔料、無機質微粒子等の各種添加剤を添
加してもよい。
【0009】本発明では、上述のポリアミド樹脂を溶融
させて押出成形を行いポリアミドフィルムを製造する方
法において、押出成形前後におけるポリアミド樹脂中の
末端アミノ基濃度の増加率を20%以下、好ましくは1
5%以下に維持することを特徴とする。そして、末端ア
ミノ基濃度増加率を一定値以下に維持することで、樹脂
の劣化やゲル化を抑制でき、長期に安定した運転が可能
となる。本発明は、製造運転開始して少なくとも20時
間以上、ポリアミドフィルムを連続製造するような場合
に特に効果が顕著となる。この押出成形前後におけるポ
リアミド樹脂中の末端アミノ基濃度の増加率を20%以
下に維持する方法は特に制限されるものではないが、最
も効果的な方法は、押出樹脂中の酸素量を制限すること
である。その方法としては、一般的には、真空ホッパー
を用いて減圧とするが、窒素置換を併用する。酸素量と
しては、押出前の溶融樹脂ペレットの周辺を、酸素濃度
を通常100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは30ppm以下とすることである。ペレ
ット状等の樹脂原料は、ホッパーより供給され、押出機
にて加熱されつつ、混練され、溶融状態にされて押し出
される。溶融樹脂は、吐出精度を向上させるためにギア
ポンプを使用してもよい。
【0010】また、押出温度を下げることで、末端アミ
ノ基濃度の増加を抑制することも可能である。押出温度
としては、溶融された樹脂温度を、好ましくは、示差熱
分析の融解ピーク温度Tm+15K以下とする。但し、
あまり温度を下げすぎるとメルトライン中での圧力損失
が大きくなりすぎ、押出機にトルクがかかり、かえって
樹脂のせん断発熱を招くこともあるので、押出圧力をみ
ながら最適値を確認するのがよい。この際、押出機で一
旦Tm+20〜30℃程度に昇温し充分溶融させて、そ
の後所定の温度まで冷却する方法をとってもよい。
【0011】さらに、押出成形装置において、溶融樹脂
と接するメルトラインの滞留部分を極力少なくすること
や、メルトラインの樹脂接触面の表面粗度をできるだけ
小さくすることも、末端アミノ基濃度を増加を抑制する
要因となる。例えば、メルトラインの表面粗度Rmax
1.0μm以下であるのが望ましい。メルトラインの表
面材質は、メッキあるいは樹脂との親和性の低い材質が
望ましい。なお、この場合のメルトラインとは、樹脂が
融点を超えた状態で接する押出機、単管メルトポンプ、
フィルター、ダイスその他の樹脂との接触面を示す。こ
の場合、全接触面を前記範囲内にすることが望ましい
が、最低限、フィルター以後、フィルターがない場合
は、溶融樹脂出口であるダイスの樹脂接触面の表面精度
が前記範囲内にすることが望ましい。
【0012】本発明におけるポリアミド樹脂の押出成形
は、単層として用いることもできるが、他の樹脂との積
層品フィルムとして押し出すこともできる。例えば、各
ポリアミド樹脂を分配ブロックあるいは、ダイ内部で積
層共押出ししてポリアミド積層フィルムとすることがで
きる。フィルム状に押し出された樹脂膜は、エアナイフ
法、静電ピニング法等の公知のキャステイング方法を用
いてキャステイングロールの表面にて急冷して、実質的
に無配向のフィルムが得られる。かかる無配向フィルム
は、通常、延伸されて使用される。延伸方法としては、
公知のテンター式逐次二軸延伸法、テンター式同時二軸
延伸法、チューブラー式同時二軸延伸方法などにより、
通常40〜150℃程度の加温条件下で、縦方向、横方
向に各々、通常2〜5倍程度延伸され、所望により熱処
理をした後、延伸フィルムを除冷しつつ連続的に巻き取
ることにより製造することができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明する。まず、実施例における評価項目の測定方法を説
明する。 (末端アミノ基濃度)200mlビーカーにフェノール
50mlを加え、45℃に加温しながら、試料約2gを
精評したもの(b g)を徐々に添加、ビーカーを時計
皿でふたをして完全に溶解させた。溶解後、エタノール
40mlを加え、さらに脱イオン水10mlを加えた。
これを電位差滴定装置(ダイヤインスツルメント製GT
−06)にセットし、0.01Nの塩酸(ファクターを
f)で滴定曲線を描かせ、変曲点の塩酸消費量aを求め
た。下記式にて、末端アミノ基濃度(meq/g)とし
た。
【0014】 末端アミノ基濃度=(a・f・100)/(10・b) (示差熱分析の昇温吸熱ピーク温度Tm)試料約10m
gを専用パンに入れ、示差熱熱量分析計(パーキンエル
マー社製DSC−7)にて窒素気流中で昇温速度20℃
/minで走査して、空のパンとの示差熱曲線を描か
せ、示差熱曲線の吸熱ピークトップの温度をTm(℃)
とした。 (酸素濃度)押出装置の溶融樹脂の周囲を窒素置換、真
空状態とすることのできるライン中に設けた酸素濃度計
(アルバック製四重極型質量分析計HIRESOM−2
SM型)にて、検量線を用いて酸素濃度をPPM単位で測
定した。
【0015】実施例1 ポリメタキシリレンアジパミド(MXD)(三菱ガス化
学社製MX−ナイロン6007、Tm243℃、末端ア
ミノ基濃度は20meq/Kg)をホッパー内に投入
し、1KPaの真空状態とした。その後99.9%窒素
を導入、再度1KPaの真空状態とした(酸素濃度30
ppm)。このままの状態で、65mmφ押出機に導入
し、260℃に昇温、溶融後、255℃に調整し、ギヤ
ポンプを経由して、濾過速度45Kg/Hr/m2で濾過精度4
0μのフィルター(日本精線(株)社製、リーフディス
クフィルター)を通過させ、Tダイに導き、フィルム状
に押し出した。なお、フィルターの出口以降、メルトパ
イプ及びTダイの樹脂接触面はクロムメッキの表面粗度
はRmax0.5μmにしてある。上記のフィルムを35
℃に保たれた冷却ロールに静電密着法で密着させ、急冷
することにより、全厚さ140μmの無配向フィルム
(末端アミノ基濃度は22meq/Kg)を得た。かか
る無配向フィルムを複数ロールで構成される縦延伸機に
導き、延伸温度65℃、平均変形速度13000%/
分、延伸倍率3.0の条件下に縦延伸を行った。引き続
き、縦延伸したフィルムをテンター式横延伸機に移送
し、その両端をテンタークリップで把持し、延伸温度1
30℃、平均変形速度3000%/分、延伸倍率3.4
倍の条件下に横延伸を行った。引き続き、横延伸を行っ
たフィルムをテンタークリップで把持したまま220℃
で熱処理を行った。熱処理後のフィルムは、フィルム両
耳を切断除去し、ワインダーにて巻き取った。以上の方
法によって24時間連続してフィルムの製造を行った
が、途中、何らの異常もなく、順調に運転できた。以上
の結果を表−1にまとめて示す。 実施例2〜3 表−1の条件下、他の条件は実施例1と同様に実施して
二軸延伸フィルムの製造を行った結果を表−1に示す。
【0016】実施例4 ポリメタキシリレンアジパミド(MXD)(三菱ガス化
学社製MX−ナイロン6007、Tm243℃)Aとナ
イロン6(NY6)(三菱エンジニアリングプラスチッ
クス社製ノバミッド1020、Tm223℃)Bとをそ
れぞれ別のホッパー内に投入し、1KPaの真空状態と
した。その後99.9%窒素を導入、再度1KPaの真
空状態とした。このままの状態で、A,Bそれぞれ別の
65mmφ押出機に導入し、260℃に昇温、溶融後、2
55℃に調整し、ギヤポンプを経由して、濾過速度45
Kg/Hr/m2で濾過精度30μのフィルター(日本精線
(株)社製、リーフディスクフィルター)を通過させ、
2層のマニホールドに導き、Tダイ出口でA/Bの2層
に積層してフィルム状に押し出した。上記のフィルムを
35℃に保たれた冷却ロールに静電密着法で密着させ、
急冷することにより、全厚さ140μmの無配向積層フ
ィルムを得た。上記の無配向積層フィルムを複数ロール
で構成される縦延伸機に導き、延伸温度60℃、平均変
形速度13000%/分、延伸倍率3.0の条件下に縦
延伸を行った。引き続き、縦延伸したフィルムをテンタ
ー式横延伸機に移送し、その両端をテンタークリップで
把持し、延伸温度110℃、平均変形速度3000%/
分、延伸倍率3.4倍の条件下に横延伸を行った。引き
続き、横延伸を行ったフィルムをテンタークリップで把
持したまま200℃で熱処理を行った。熱処理後のフィ
ルムは、フィルム両耳を切断除去し、ワインダーにて巻
き取った。以上の方法によって24時間連続してフィル
ムの製造を行った。以上の評価結果を表−1に示す。
【0017】実施例5 ポリヘキサメチレンアジパミド(NY66)(旭化成社
製レオナ66 1500、Tm262℃)をホッパー内
に投入し、0.5KPaの真空状態とした。その後9
9.9%窒素を導入、再度0.5KPaの真空状態とし
た。このままの状態で、65mmφ押出機に導入し、27
0℃に昇温、溶融後、ギヤポンプを経由して、濾過速度
45Kg/Hr/m2で濾過精度30μのフィルター(日本精線
(株)社製、リーフディスクフィルター)を通過させ、
Tダイに導き、フィルム状に押し出した。上記のフィル
ムを35℃に保たれた冷却ロールに静電密着法で密着さ
せ、急冷することにより、全厚さ140μmの無配向フ
ィルムを得た。上記の無配向フィルムを複数ロールで構
成される縦延伸機に導き、延伸温度65℃、平均変形速
度13000%/分、延伸倍率3.0の条件下に縦延伸
を行った。引き続き、縦延伸したフィルムをテンター式
横延伸機に移送し、その両端をテンタークリップで把持
し、延伸温度130℃、平均変形速度3000%/分、
延伸倍率3.2倍の条件下に横延伸を行った。引き続
き、横延伸を行ったフィルムをテンタークリップで把持
したまま240℃で熱処理を行った。熱処理後のフィル
ムは、フィルム両耳を切断除去し、ワインダーにて巻き
取った。以上の方法によって24時間連続してフィルム
の製造を行った。以上の評価結果を表−1に示す。
【0018】比較例1 表−1の条件下、他の条件は実施例4と同様に実施して
二軸延伸フィルムの製造を行った結果を表−1に示す。 比較例2 表−1の条件下、他の条件は実施例5と同様に実施して
二軸延伸フィルムの製造を行った結果を表−1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、各種のポリアミドフィ
ルムを連続的に安定して製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桂 昌義 茨城県牛久市東猯穴町1000番地 三菱化学 株式会社筑波事業所内 Fターム(参考) 4F207 AA29 AG01 AM28 AM30 AR06 AR20 KA01 KA17 KF01 KF12 KK01 KK41 KM12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂を溶融させて押出成形を
    行いポリアミドフィルムを製造する方法において、押出
    成形前後におけるポリアミド樹脂中の末端アミノ基濃度
    の増加率を20%以下に維持することを特徴とするポリ
    アミドフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリアミド樹脂を、酸素濃度100pp
    m以下の雰囲気下で溶融させることを特徴とする請求項
    1のポリアミドフィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリアミド樹脂を溶融させた後の樹脂温
    度を、前記ポリアミド樹脂の視差熱分析の融解ピーク温
    度Tm+15K以下に維持することを特徴とする請求項
    1又は2のポリアミドフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 押出成形装置の溶融樹脂と接するメルト
    ラインの表面粗度Rma xが1.0μm以下であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリアミド
    フィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリアミド樹脂を構成するジカルボン酸
    成分の主成分がアジピン酸であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のポリアミドフィルムの製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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