JP2002307224A - 切削加工方法 - Google Patents

切削加工方法

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JP2002307224A
JP2002307224A JP2001115118A JP2001115118A JP2002307224A JP 2002307224 A JP2002307224 A JP 2002307224A JP 2001115118 A JP2001115118 A JP 2001115118A JP 2001115118 A JP2001115118 A JP 2001115118A JP 2002307224 A JP2002307224 A JP 2002307224A
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Shinjiro Yamada
眞次郎 山田
Seiki Sato
声喜 佐藤
Shinichi Abe
新一 安部
Takashi Inomata
孝 猪俣
Naoki Horiguchi
直樹 堀口
Kazuyasu Suda
一泰 須田
Jun Nishijima
潤 西嶋
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/02Twist drills
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 深い溝加工、微細加工等の加工を所望位置で
行うことができる切削加工方法を提供すること。 【解決手段】 先端部と側面とに切削刃を備え有効長L
と直径Dとの比率L/Dが10以上の細長い円筒状の切
削部を有する切削工具を毎分50000回転以上の回転
数で高速回転させ、前記切削刃によって金属材料を切削
加工することを特徴とする切削加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削加工方法に関
し、詳細には、長さ方向に延びる細長い切削部を有する
切削工具を用いて金属材料に加工を行う切削加工方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】金属材料等の材料に凹部、溝などを形成
する加工を施す加工方法として、ドリル、エンドミル等
の切削工具を所謂スピンドルユニットで回転駆動させて
材料を切削し、凹部、溝などの所望形状を形成していく
切削加工方法が知られている。
【0003】また、成型用金型のように特に細かい凹
部、細い溝などの微細加工が必要となる場合には、放電
加工による加工も行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなスピン
ドルユニットを用いて深い溝等を形成したり、凹部の奥
に位置する部位に加工を施す場合には細長い切削工具が
必要となる。しかしながら、細長い切削工具で金属材料
等の被加工物(ワーク)を切削加工しようとすると、回
転する切削工具の切削刃の先端がワークに食い込むとき
に被加工物からの反力が切削工具に作用するため、切削
工具が本来通るべき線(加工が行われるべき線)から回
転方向にずれた状態で進むため、切削工具の挙動が安定
せず所望の位置精度が得られなくなる。
【0005】このため、工具の有効長Lと直径Dとの比
L/Dが、例えば、10以上といった細長い工具を用い
て金属材料に微細な加工等を施したり、深い溝等を形成
することは、実用上は不可能であった。そして、切削工
具のL/Dは、工具の剛性を十分に保つことができる程
度の小さい値にすることが必要であると考えられてい
た。
【0006】一方、放電加工によれば、一般的な溝の加
工等は可能となるが、加工用電極を作成するために時
間、および、費用がかかる。また、放電加工では、深い
溝、凹部の奥に位置する部位に微細加工を施す等の加工
を行うことが困難である。
【0007】本発明は、以上の点に着目してなされたも
のであり、深い溝加工、微細加工等の加工を所望位置で
行うことができる切削加工方法を提供することを、基本
的な課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明の発明者は、上
記課題について検討を重ねた結果、溝加工、微細加工等
の加工を所望位置で行うためには、L/Dが10以上と
いう極めて細長い回転工具が必要であること、さらに、
このような細長い回転工具を用いて切削加工を行う場合
であっても毎分50000回転という超高速回転で切削
加工を行うことにより所望の加工精度が得られること、
を見い出した。
【0009】本件発明はこのような知見に基づくもので
あり、先端部と側面とに切削刃を備え有効長Lと直径D
との比率L/Dが10以上の細長い円筒状の切削部を有
する切削工具を毎分50000回転以上の回転数で高速
回転させ、前記切削刃によって金属材料を切削加工する
ことを特徴とする切削加工方法が提供される。
【0010】このような構成によれば、切削工具が切削
加工時に毎分50000回転以上という極めて高い回転
数で回転させられるので、切削工具の挙動が安定し、精
度の高い加工が可能となる。
【0011】本発明の好ましい態様によれば、切削工具
の送り速度が毎分0.2乃至4mである。又、本発明の
他の好ましい態様によれば、前記切削部のL/Dが25
以上であるときには、前記切削工具の送り速度が毎分
0.05乃至0.5mである。これら送り速度は、ワー
クの硬度、加工形状、切り込み深さ等の諸条件に合わせ
て、上記範囲内で、適宜変更される。
【0012】また、送り速度は、切削工具の切削部の有
効長と、実際に切削刃が形成されている切削部の部分の
長さ(刃長)との比率によっても変更させられるのが好
ましい。例えば、切削部の先端側半分のみに切削刃が形
成されている切削工具の送り速度は、切削部の全体にわ
たって切削刃が形成されている点以外は同一の切削工具
の送り速度の5倍程度に高くすることができる。これ
は、切削刃が形成されていない切削部では、剛性、強度
等が低下していないため、切削部の先端側半分のみに切
削刃が形成されている切削工具では、全長にわたって切
削刃が形成されている切削工具より、送り速度を高くす
ることができる。
【0013】本発明の更に別の態様によれば、前記切削
刃が前記円筒状の切削部に配置された複数の切削刃から
なり、前記送り速度の最大値が前記刃の枚数に比例して
増加する。これは、刃数が、例えば倍になれば、工具が
一回転したときに刃がワークを切削する回数も倍となる
ためである。切削刃は、切削部上に螺旋状に配置される
のが好ましい。
【0014】本発明のもう一つの態様によれば、切削刃
のすくい角が−4度乃至−12度に設定されている。
【0015】本発明のもう一つの態様によれば、切削刃
が略三角形の断面形状を有し、前記略三角形の刃の頂角
が鈍角である。上述したような超高速回転の領域では、
このような形状の切削刃が、切削効率・精度、切削工具
の破損防止・寿命等の観点から、好ましい。
【0016】本発明のもう一つの態様によれば、前記切
削部の直径Dが1mm以下である。本発明の更に別の態
様によれば、切削部の直径Dが0.5mm以下である。
【0017】本発明の更にもう一つの態様によれば、前
記切削工具による切り込み深さが0.001乃至0.0
3mmである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
沿って説明する。まず、本発明の一実施形態の切削加工
方法を実施する切削加工機(マシニングセンタ)の概略
構成を説明する。
【0019】図1は、マシニングセンタ1の概略的な斜
視図である。図1に示されているように、マシニングセ
ンタ1は、床面に設置される基部2と、この基部2の上
方に配置された加工部4とを備えている。加工部4の下
方位置には、切削加工される被加工物(ワーク)6が載
置される加工台8が設けられている。加工台8は、公知
の機構によって、切削加工に関する数値データに基づい
て、上下および水平方向に移動できるように構成されて
いる。
【0020】加工台8の上方には、ヘッド10が設けら
れており、このヘッド10の下方には、スピンドルユニ
ット12が着脱自在に装着されるユニット装着部14が
設けられている。スピンドルユニット12は、先端に取
付けられた切削工具16が加工台8に対向し、加工台8
上のワーク6を切削加工できるように、ユニット装着部
12に取付けられている。ヘッド10は、公知の機構に
より、切削加工に関する数値データに基づいて、加工台
8に対して上下方向及び水平方向に移動可能である。
【0021】ユニット装着部14にはチャックが内蔵さ
れ、スピンドルユニット12の後端のカプラ(図示せ
ず)をこのチャックに結合させることによって、スピン
ドルユニット12をユニット装着部14に着脱自在に装
着固定することができる。このスピンドルユニット12
は、回転可能な主軸の先端に取付けられた切削工具16
を内蔵モータによって最高毎分50000回転以上で高
速回転させ、ワーク6を切削加工することができるもの
である。切削工具16の回転速度は可変である。
【0022】従って、マシニングセンタ1では、ワーク
6が載置された加工台8とスピンドルユニット12とを
切削加工に関する数値データに基づいて相対的に移動さ
せることにより、ワーク6を所望のように切削加工する
ことができる。
【0023】マシニングセンタ1は、スピンドルユニッ
ト12を自動的に交換することができる所謂ATC(自
動工具交換装置)を備えている。図1に示されているよ
うに、ヘッド10の側方には、交換用のスピンドルユニ
ットが装着される交換用スピンドルユニット装着部18
が設けられ、この交換用スピンドルユニット装着部18
には、異なった寸法形状の切削工具が取付けられた複数
の交換用スピンドルユニット20が装着されている。
【0024】また、ヘッド10の下方には、ユニット装
着部14に取付けられたスピンドルユニット12を交換
用スピンドルユニット装着部18に装着された交換用ス
ピンドルユニット20と交換するための交換用アーム2
2が設けられている。本実施形態では、交換用スピンド
ルユニット装着部18は、図示しない駆動機構によっ
て、交換用スピンドルユニット20を交換用アーム22
方向に順次移動させ、所望の交換用スピンドルユニット
20を交換用アーム22に把持させ、ユニット装着部1
4に装着されているスピンドルユニット12と交換する
ことができるように構成されている。従って、マシンセ
ンタ1では、ユニット装着部14に装着されるスピンド
ルユニット12を交換することにより、ワーク6に種々
の加工を施すことができる。
【0025】本実施形態では、ユニット装着部14に装
着されているスピンドルユニット12に取付けられた切
削工具16、または、複数の交換用スピンドルユニット
20に取付けられている切削工具16は、内蔵モータ出
力軸に連結された主軸と一体化された切削工具であり、
図2に示されているような切削部の先端が略半球凸状の
所謂ボールエンドミル24の他に、切削部の先端が平坦
な所謂フラットエンドミル、切削部の先端が略円錐状の
ミル等がある。
【0026】各ミルは、直径Dが1mm以下、例えば、
0.4mmであり、且つ、有効長Lと直径Dとの比率L
/Dが10以上、例えば、20乃至40の細長い円筒状
の切削部25を備えている。ミル24では、細長い切削
部25の先端25aと側面25bとに、切削刃26が螺
旋状に配置された細長い切削部25を備え、切削刃は、
切削部25の全長である有効長Lの略全長にわたって形
成されている。なお、図面では、明確化のため、切削部
25を太く描いているので、図面上のL/Dは正確では
ない。
【0027】図2のIII-III線に沿った断面図である図
3に示されているように、ミル24の切削刃26は、断
面が略三角形であり、4枚の切削刃26が切削部25の
外周に等間隔に配置されている。各切削刃26の外方に
向かって突き出す先端部27の角度(頂角)αは鈍角で
あり、ワークに対するすくい角は、−4ないし−12度
となる。本実施形態では、ミル24は、タングステン合
金、粉末タイプの高速度工具鋼、超々微粒子を焼結させ
た超硬合金、セラミックス系材料等で作られている。
【0028】次に、金型用の金属材料(ワーク6)に幅
0.4mm、深さ5mm、即ち、深さFと幅Wとの比率
F/Wが12.5の深溝を形成する切削加工を説明す
る。金型用の金属材料としては、例えば、一般構造用圧
延鋼材(SS)、機械構造用炭素鋼(SC、SCK)、
炭素工具鋼(SK)、合金工具鋼(SKS、SKD)、
高速度鋼(SNC)、高炭素クロム、軸受鋼(SN
J)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)、クロ
ムモリブデン鋼(SCM)、アルミニウムクロムモリブ
デン鋼(SACM)、プリハードン鋼、高張力アルミ合
金及びジュラルミン(A7075)等のアルミ合金、銅
合金等がある。
【0029】切削部の直径Dが0.4mm、有効長Lが
12mm、従ってL/Dが30のボールエンドミル24
が取付けられたスピンドルユニット12をユニット装着
部14に装着させ、切削加工を施すアルミ合金(A70
75)のワーク6を加工台4に載置・固定する。
【0030】次いで、スピンドルユニット12の内蔵モ
ータによってボールエンドミル24を例えば毎分500
00回転で回転させながら、形成する深溝に関するNC
データに基づいて、ワーク6が載置された加工台4とス
ピンドルユニット12とを相対的に移動させ、ワーク6
に加工を施す。
【0031】図4は、ワークに案内溝を形成する工程を
示す斜視図であり、図5は案内溝の断面図である。図4
に示されているように、本実施形態では、深溝30が形
成されることになる切削加工線32(一点鎖線)に沿っ
てスピンドルユニット12を移動させ、切削部25の先
端と側部との切削刃26を用いて、案内溝34を切削に
より形成していく。このとき、例えば、切削刃の先端と
ワークとがなす角度である「すくい角」を−4度に設定
し、切り込み量(一回の切削深さ)を5μm(0.00
5mm)とし、送り速度を毎分350mmとするのが好
ましい。
【0032】切削部25は、先端25aが略半球凸状の
細長い円筒形状を有しているので、案内溝34の断面形
状は、図5に示されているように、半円の底部34aと
この半円の上端から上方に向かって垂直壁部34bとを
有する。本実施形態では、案内溝34は、垂直壁部分3
4bの高さHが、底部を構成する半円の直径以上の高さ
を有するように形成される。尚、本実施形態では、切削
部25が円筒形状であり且つ切削部25の先端25aが
略半球凸状であるので、案内溝34の底部34aを構成
する半円の直径は、切削部25cの直径Dおよび案内溝
34ならびに深溝30の幅W1と略同一である。
【0033】本実施形態では、ボールエンドミル24を
切削加工線32に沿って往復動させて案内溝を形成して
いる。しかしながら、ボールエンドミル24を切削加工
線32に沿って同一方向に複数回移動させて案内溝34
を切削してもよい。また、案内溝の深さが浅いときに
は、ボールエンドミル24を切削加工線32に沿って一
回動かして案内溝を形成してもよい。
【0034】次いで、スピンドルユニットを交換するこ
となく、ボールエンドミル24の切削部25を案内溝3
4に沿わせながら、スピンドルユニット12が切削加工
線32に沿って移動するように、スピンドルユニット1
2とワーク6とを相対移動させ、切削部25の先端と側
部の切削刃を用いて、深さFの深溝30をワーク6に切
削形成する。
【0035】この深溝形成時即ち本加工時の際の好まし
い切削条件は、例えば、毎分50000回転、すくい角
−4度、切り込み量5μmであり、さらに、送り速度は
毎分1300mmである。深溝加工も、案内溝加工と同
様に、ボールエンドミル24を切削加工線32に沿って
往復動させたり或いは同一方向に複数回移動させたりし
て深溝30を切削するのがよい。
【0036】使用する回転切削工具は、切削部の直径が
1mm以下と非常に細く、有効長Lと直径Dの比L/D
が10以上と非常に大きい値である。従って、案内溝3
4の切削に際しては、切削工具に撓みが生じ、先端が切
削加工線32から横方向にはずれるおそれがある。本実
施形態では、切削工具を毎分50000回転という極め
て高い回転数で回転させることによって工具を安定させ
ている。また、工具の送り速度は、工具の撓みや折損が
生じないように、比較的遅い速度とすることが必要であ
る。
【0037】上述した切削加工はアルミ合金A7075
に対する加工であるが、他の材質のワークにも同様に加
工が可能である。例えば、プリハードン鋼に上記実施形
態と同様の切削部の直径Dが0.4mm、有効長Lが1
2mm、従ってL/Dが30のボールエンドミル24を
毎分50000回転で回転させて深溝加工を施すときに
は、案内溝形成時には、例えば、すくい角を−12度、
切り込み量を5μm、送り速度を毎分400mmとし、
深溝形成時には、例えば、すくい角を−12度、切り込
み量を5μm、送り速度を毎分1300mmとするのが
好ましい。又、銅合金に上記実施形態と同様の切削部の
直径D0.4mm、有効長L12mm、従ってL/D3
0のボールエンドミル24を毎分50000回転で回転
させて深溝加工を施すときには、案内溝形成時には、例
えば、すくい角を−4度、切り込み量を5μm、送り速
度を毎分350mmとし、深溝形成時には、例えば、す
くい角を−4度、切り込み量を5μm、送り速度を毎分
1300mmとするのが好ましい。
【0038】また、アルミ合金A7075に、上記実施
形態と同様の切削部の直径Dが0.4mm、有効長Lが
12mm、従ってL/Dが30のボールエンドミル24
を毎分50000回転で高速回転させながら所謂等高線
粗加工(断面線加工)を行う場合には、切り込み量5μ
m、すくい角を−4度、送り速度を毎分350mmに設
定するのが好ましい。また、プリハードン鋼に対して直
径Dが0.4mm、有効長Lが12mm、従ってL/D
が30のボールエンドミル24を毎分50000回転で
高速回転させながら所謂等高線粗加工(断面線加工)を
行う場合には、切り込み量5μm、すくい角を−12
度、送り速度を毎分400mmに設定するのが好まし
い。さらに、銅合金に対して直径Dが0.4mm、有効
長Lが12mm、従ってL/Dが30のボールエンドミ
ル24を毎分50000回転で高速回転させながら所謂
等高線粗加工(断面線加工)を行う場合には、切り込み
量5μm、すくい角を−4度、送り速度を毎分350m
mに設定するのが好ましい。
【0039】切削工具の送り速度は、図6に示されてい
るように、他の条件が同一の場合には、L/Dが大きく
なるほど遅くする必要がある。例えば、L/Dが2倍と
なると、送り速度は1/8ないし1/4に設定される。
また、図7に示されているように、送り速度は、切削工
具の直径Dの値にも影響を受け、他の条件が同一の場合
には、直径Dが小さくなるほど遅くする必要がある。例
えば、Dが2分の1になると、送り速度は1/20ない
し1/16に設定される。
【0040】又、上記実施形態では、4枚の切削刃26
を備えた切削工具を使用しているが、切削刃の枚数はこ
れに限定されるものではなく、例えば、2枚であっても
よい。切削工具の送り速度は、同一条件下では、切削刃
の枚数に比例するのが一般的であるので、切削刃が2枚
の切削工具では、送り速度は、切削刃が4枚の切削工具
の半分となる。
【0041】さらに、上記実施形態では、切削工具24
の切削部25の有効長Lの略全長にわたって切削刃26
が形成されているが、切削部が有効長より短い切削工
具、例えば、切削部の先端側半分のみに切削刃が形成さ
れている切削工具を使用してもよい。このような場合に
は、送り速度を、切削部の有効長Lの略全長にわたって
切削刃が形成されている切削工具の送り速度の5倍程度
まで高くすることができる。
【0042】さらに、上記実施形態では、切削工具に回
転速度は毎分50000回転であったが、これより高い
速度で回転させてもよい。このとき、回転速度の上昇に
比例して切削工具の送り速度を高くすることができる。
【0043】上記実施形態では、ミルの切削部は略円筒
形状であるが、先端に向かって先細りする切削部を有す
る切削工具を用いても良い。
【0044】また、上記実施形態では、スピンドルユニ
ットを自動的に交換可能なマシニングセンタ1が用いら
れたが、本発明は、スピンドルユニットを交換できない
或いは自動的には交換できない切削加工機でも実施可能
である。このような切削加工機で、案内溝加工と深溝加
工とを異なった切削工具で行う場合には、オペレータ
が、スピンドルユニット全体あるいは切削工具(ミル)
を、手動で交換することになる。
【0045】さらに、上記実施形態では、切削部が直径
Dが1mm以下の細長い円筒状の切削工具を使用した
が、本発明はこのような工具に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の切削加工を行うマシニン
グセンタの概略的な斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態の切削加工に用いられるボ
ールエンドミルの側面図である。
【図3】 図2のIII-III線に沿った断面図である
【図4】 本発明の第1実施形態においてワークに案内
溝を形成する工程を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第1実施形態においてワークに形成
された案内溝の断面図である。
【図6】 切削工具の切削部のL/Dと送り速度との関
係を示すグラフである。
【図7】 切削工具の切削部の直径Dと送り速度との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
6:ワーク(加工物) 24:ボールエンドミル 30:深溝 32:切削加工線 34:案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 新一 神奈川県川崎市高津区坂戸3−2−1 株 式会社インクス内 (72)発明者 猪俣 孝 神奈川県川崎市高津区坂戸3−2−1 株 式会社インクス内 (72)発明者 堀口 直樹 神奈川県川崎市高津区坂戸3−2−1 株 式会社インクス内 (72)発明者 須田 一泰 神奈川県川崎市高津区坂戸3−2−1 株 式会社インクス内 (72)発明者 西嶋 潤 神奈川県川崎市高津区坂戸3−2−1 株 式会社インクス内 Fターム(参考) 3C022 AA10 EE01 EE17 KK03 KK06 KK23 KK25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部と側面とに切削刃を備え有効長L
    と直径Dとの比率L/Dが10以上の細長い円筒状の切
    削部を有する切削工具を毎分50000回転以上の回転
    数で高速回転させ、前記切削刃によって金属材料を切削
    加工することを特徴とする切削加工方法。
  2. 【請求項2】 前記切削工具の送り速度が毎分0.2乃
    至4mである、請求項1に記載の切削加工方法。
  3. 【請求項3】 前記切削部のL/Dが25以上であり、
    且つ、前記切削工具の送り速度が毎分0.05乃至0.
    5mである請求項1に記載の切削加工方法。
  4. 【請求項4】 前記切削刃が前記円筒状の切削部に配置
    された複数の切削刃からなり、前記送り速度の最大値が
    前記刃の枚数に比例して増加する、請求項2または3に
    記載の切削加工方法。
  5. 【請求項5】 前記切削刃のすくい角が−4度乃至−1
    2度に設定されている、請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の切削加工方法。
  6. 【請求項6】 前記切削刃が略三角形の断面形状を有
    し、前記略三角形の刃の頂角が鈍角である、請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の切削加工方法。
  7. 【請求項7】 前記切削部の直径Dが1mm以下であ
    る、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の切削加工
    方法。
  8. 【請求項8】 前記切削部の直径Dが0.5mm以下で
    ある、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の切削加
    工方法。
  9. 【請求項9】 前記切削工具による切り込み深さが0.
    001乃至0.05mmである、請求項1ないし8のい
    ずれか1項に記載の切削加工方法。
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