JP2002306122A - カプセル入り健康補助食品およびその製造方法 - Google Patents

カプセル入り健康補助食品およびその製造方法

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JP2002306122A
JP2002306122A JP2001114776A JP2001114776A JP2002306122A JP 2002306122 A JP2002306122 A JP 2002306122A JP 2001114776 A JP2001114776 A JP 2001114776A JP 2001114776 A JP2001114776 A JP 2001114776A JP 2002306122 A JP2002306122 A JP 2002306122A
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陽子 江藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の自然物由来であり、安全且つ相性のよ
いミネラルおよびビタミンならびにアミノ酸を多種に渡
って含有し、しかも高吸収率を得られるカプセルとする
ことにより容易且つ効果的に摂取できる健康補助食品お
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 鰻を水またはアルコール水溶液に浸漬
し、加熱処理する。加熱処理された水またはアルコール
水溶液の表面に浮遊した油相を分取して、抽出エキスと
した。蒲焼などの廃棄物である鰻の骨部分から付着物を
除去する。付着物を除去した骨粒を焼成処理し、これを
粉砕して骨粉を得る。得られた抽出エキスおよび骨粉を
ゼラチン質のカプセルに封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、鰻由来の有効成分を配
合したものをカプセルに封入した健康補助食品およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食生活が豊かになる反面、豊か故に不足
する栄養素を原因とする健康上の不具合についての対応
が叫ばれて久しい。その典型といえるものが骨密度の減
少、いわゆる骨粗鬆症である。わが国では、予備軍を入
れると500万人とも1000万人とも言われ、国民的
課題となっている。この主な原因は、カルシウムを主体
とするミネラル摂取の減少であって、魚主体から肉主体
の食体系となった上、海藻などを食する機会が減少して
いることにある。
【0003】身体を健康に保つためには、栄養素をバラ
ンス良く摂取することが肝要で、上記したミネラルやビ
タミンの不足は、他の栄養素の吸収や効果に悪影響を与
えることが良く知られている。特に、ビタミンとミネラ
ルとは相関関係が高く、相対的に摂取量が適正でなかっ
た場合、何らかの障害が発生する。
【0004】例えば、カルシウムは量を摂取すればよい
というものではなく、吸収を助けるビタミンDや、骨形
成の補助的役目をするビタミンKなどを同様に摂取する
と、非常に効果的である。また、ビタミンAを体内で働
かせるためには、カルシウム、マグネシウム、リン、セ
レニウム、亜鉛などが必要である。
【0005】上記したように、食生活の変遷により必要
なミネラルやビタミンが不足することについては、補助
食品を利用してある程度補うことが可能であるが、多く
のミネラルやビタミンを個別の補助食品から摂取するこ
とは、実質的に無理がある。そのため、このようなミネ
ラルやビタミンを多種含有した補助食品を食することが
理想といえる。
【0006】また、本来、自然食品から摂取するのが理
想であるのに対して、このような補助食品は人工的に作
られたものも少なくないため、多量な摂取はかえって逆
効果となる場合が懸念される。したがって、自然物由来
で、過剰摂取の問題が無く、バランス良く必要な栄養素
が含まれたものが望ましい。
【0007】特に、上記した骨粗鬆症の場合、骨密度を
得るためには単にカルシウムの摂取を増やしただけでは
効果が得られない。骨の主成分は、カルシウム、リンを
主体とする数多くのミネラルと、タンパク質、ムコ多糖
であるとされ、これらをバランス良く摂取すると同時
に、骨形成の働きを促進するビタミンや、吸収を助ける
アミノ酸を同時に摂取することにより、効果がさらに向
上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、その点にお
いて、同一の自然物由来であり、安全且つ相性のよいミ
ネラルおよびビタミンならびにアミノ酸を多種に渡って
含有し、しかも高吸収率を得られるカプセルとすること
により容易且つ効果的に摂取できる健康補助食品および
その製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、カプセル入
り健康補助食品を、液状の鰻抽出エキスと鰻骨粉とを混
合し、その混合物をカプセルに封入するようにしたもの
である。
【0010】また、カプセル入り健康補助食品の製造方
法として、鰻を、水またはエタノール水溶液に浸漬し、
これを加熱し、加熱した後に前記水または前記エタノー
ル水溶液の表面に浮遊する油相を分取して鰻抽出エキス
を得、鰻骨部分から肉片や骨髄などの付着物を除去した
後に、焼成処理し、焼成処理したものを粉砕して鰻骨粉
を得、前記鰻抽出エキスおよび前記鰻骨粉をカプセルに
封入するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、一般的に摂取量が不
足しているといわれるカルシウム、特に骨形成に有用と
されるリン酸カルシウムを多量に含有した鰻の骨粉を精
製し、さらにカルシウムなどのミネラルの働きと相互に
活性させるビタミンやアミノ酸および骨形成に重要な成
分であるコラーゲンを多種多様に含有したエキスを鰻か
ら抽出し、これらを混合してゼラチン質などの胃溶解性
のカプセルに封入し、効率よく吸収されるようにしたも
のである。
【0012】鰻の魚骨粉としては、リン酸カルシウムを
高濃縮とするために、付着した肉や骨髄などを丹念に取
り除き、焼成を施し、これによって純度の高いものを得
られた。
【0013】鰻からエキスを抽出する方法としては、下
記実施例に示した抽出方法によってエキスは得られる
が、具体的抽出例1〜3によって得られた試料1〜3を
分析した結果は表1・2に示す。
【0014】含有する有効成分としては下記表1に示し
たとおりであり、実に多種多様なアミノ酸が多量に含ま
れ、粗コラーゲン量も非常に多いため、骨形成に非常に
有効な作用を示すことが予想できる。特に、リジン、ア
ルギニンといったアミノ酸は、腸管内におけるカルシウ
ムの吸収を促進することが知られている。
【0015】
【表1】
【0016】また、下記表2に示すように、レチノール
(ビタミンA)が濃縮して含有されている。レチノール
は、カルシウムとの相互的関係が深く、互いにその働き
を助けている。上記したようにレチノールの作用はカル
シウムなどのミネラルによって支えられている。一方、
カルシウムなどを吸収して骨形成することによって、成
長を促進させるためには、レチノールによる補助が欠か
せない。
【0017】
【表2】
【0018】
【実施例】本実施例では、まず混合する鰻骨粉と鰻エキ
スの製造方法について説明する。 1.鰻骨粉の製造方法 (1)鰻蒲焼などの加工において排出された骨部分を洗
浄する。 (2)洗浄した骨部分を細断して、骨粒を得る。 (3)得られた骨粒を洗浄し、付着した肉片および内部
の骨髄の一部を除去する。 (4)洗浄した骨粒を煮沸処理し、肉片の剥離させ、骨
髄を流出させる。 (5)煮沸処理した骨粒を更に洗浄して、骨のみとす
る。 (6)骨粒を焼成し、水分や有機成分を昇華させる。 (7)焼成した骨粒を粉砕機により均一な骨粉とする。
【0019】2.鰻エキスの抽出方法 (1)ウナギの頭部、骨、内臓を水洗して、水またはエ
タノール水溶液に浸漬する。エタノール水溶液のエタノ
ール含量は、原料の種類、所望取得成分により異なる
が、アルコール易溶性および安全性から約50%以下が
実用的である。 (2)原料浸漬液を原料含有油脂分の融点以上で加熱す
る。加熱処理には加圧熱処理が実用的である。 (3)加熱浸漬液から原料残渣を除いた後常温まで放冷
する。これにより浸漬液は相分離して水相と油相に分か
れる。この油相分を有効成分として取り出し、鰻抽出エ
キスとする。
【0020】抽出例1 50kgのウナギの骨と頭と内臓を50リットルの水に
浸漬し、これを圧力釜に入れ約30分間加熱した。圧力
鍋の内部は約2気圧、浸漬水は120℃程度になったも
のと思われる。得られた煮出し液は約30リットルであ
った。煮出し液を放置すると、その表面に油相が浮遊し
た。この油相のみを吸い取り、試料液1を得た。
【0021】抽出例2 10kgのウナギの骨と頭と内臓を、10リットルの9
5%エタノール水溶液に浸漬した。この浸漬液を圧力釜
に入れ、約30分間加熱した。圧力鍋の内部は約2気
圧、浸漬液の温度は90℃程度になったものと思われ
る。得られた煮出し液は約1リットルであった。煮出し
液から残渣を取り除き、その表面に浮遊した油相のみを
吸い取り、試料液2を得た。
【0022】抽出例3 2kgのウナギの骨と頭と内臓を1リットルの50%エ
タノール水溶液に浸漬した。浸漬液を圧力釜に入れて、
約30分間加熱した。圧力鍋の内部は約2気圧、水溶液
は100℃以上になったものと思われる。得られた煮出
し液は約0.13リットルであった。煮出し液から残差
を除き、その表面に浮遊したのみを吸い取り、試料液3
を得た。
【0023】これらにより、原料となる鰻骨粉と鰻抽出
エキスが得られた。これらを更に他の原料と混合して、
食品用ソフトカプセルに封入する。下記にその配合例を
示す。いずれも1カプセルあたりの量である。
【0024】配合例1 鰻骨粉 30.0 mg 鰻エキス 30.0 mg DHA(27%以上) 20.0 mg トコフェロール(抗酸化剤) 10.0 mg サフラワー油(賦形剤) 41.0 mg グリセリン(乳化剤) 9.5 mgミツロウ(乳化剤) 9.5 mg 合計 150.0 mg
【0025】配合例2 鰻骨粉 10.0 mg 鰻エキス 50.0 mg DHA(27%以上) 10.0 mg トコフェロール 20.0 mg 大豆油(賦形剤) 28.0 mg グリセリン(抗菌剤) 16.0 mgミツロウ 16.0 mg 合計 150.0 mg
【0026】配合例3 鰻骨粉 70.0 mg 鰻エキス 10.0 mg DHA(27%以上) 10.0 mg トコフェロール(抗酸化剤) 5.0 mg サフラワー油(賦形剤) 46.0 mg グリセリン(乳化剤) 4.5 mgミツロウ(乳化剤) 4.5 mg 合計 150.0 mg
【0027】上記配合例は、単なる例示であってその添
加物およびそれらの量に限定されるものではなく、発明
の範囲を制限するものではない。特に、添加物は製造す
る製品に応じて同等の性質を持つものに替えて添加し、
その添加物の性質に応じた量に調整することが可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
次のような優れた効果を得られる。 (1)一度の服用で、カルシウムを中心とした各種ミネ
ラルと、ビタミンおよびアミノ酸をバランス良く摂取す
ることができ、それによってそれぞれの相互作用を効率
的に得ることができる。 (2)胃溶性カプセル内に封入することにより、腸管へ
の移送時に理想的な状態に消化され、さらに含有するア
ミノ酸成分のはたらきによりミネラルの吸収が促進され
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B018 LB05 LE01 MD73 MD74 MF01 MF07 MF08 4B042 AC04 AD39 AE02 AG25 AP02 AP04 AP20 AP25 AP30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鰻抽出エキスと鰻骨粉とを混合し、その
    混合物をカプセルに封入したことを特徴とするカプセル
    入り健康補助食品。
  2. 【請求項2】 カプセルが胃溶性カプセルであることを
    特徴とする請求項1記載のカプセル入り健康補助食品。
  3. 【請求項3】 1カプセル容量当たりの配合比が、カプ
    セル内配合物の総重量に対して、鰻抽出エキスを6.0
    〜34.0重量%、鰻骨粉を6.0〜47.0重量%と
    することを特徴とする請求項1記載のカプセル入り健康
    補助食品。
  4. 【請求項4】 鰻抽出エキス100g当たりに、少なく
    とも2.0mgのレチノールが含有していることを特徴
    とする請求項1記載のカプセル入り健康補助食品。
  5. 【請求項5】 鰻を、水またはエタノール水溶液に浸漬
    し、これを加熱し、加熱した後に前記水または前記エタ
    ノール水溶液の表面に浮遊した油相を分取して鰻抽出エ
    キスを得、鰻骨部分から肉片や骨髄などの付着物を除去
    した後に、焼成処理し、焼成処理したものを粉砕して鰻
    骨粉を得、前記鰻抽出エキスおよび前記鰻骨粉をカプセ
    ルに封入することを特徴とするカプセル入り健康補助食
    品の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013126391A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Kyoei Kagaku Kogyo Kk 魚由来のコラーゲン及びその誘導体を含有する飲食品
JP2014200185A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 株式会社創元舎 カプセル状食品の製造方法およびカプセル状食品

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JP2013126391A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Kyoei Kagaku Kogyo Kk 魚由来のコラーゲン及びその誘導体を含有する飲食品
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