JP2002306074A - Pet容器入り茶飲料の保存性向上剤 - Google Patents
Pet容器入り茶飲料の保存性向上剤Info
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Abstract
填された茶飲料に好適に適用することが出来、しかも、
安全に且つ市場に受け入れられる様な、PET容器に充
填された茶飲料の保存性向上剤を提供する。 【解決手段】構成脂肪酸が炭素鎖長8〜22の脂肪酸で
モノエステル含量が93重量%以上のショ糖脂肪酸エス
テルを有効成分とする容量450mL以上のPET容器
入り茶飲料の保存性向上剤。
Description
保存性向上剤に関し、詳しくは、容量450mL以上の
リキャップ性を特長とするPET容器に充填された茶飲
料の保存性向上剤に関する。
1回の飲用に適する量として350g入りが主流であっ
たが、1982年に食品衛生法により清涼飲料用容器と
してPETボトルが認可されたことから、PET容器入
り飲料の伸長が著しく、近年、とりわけ大型PET容器
入りの茶飲料などの中性飲料が多く流通する様になって
きている。
の期間中における微生物の繁殖による製品劣化を防止す
るため、食品衛生法により殺菌条件の下限が定められて
いる。さらに、熱殺菌でも残存する耐熱芽胞菌の増殖を
抑える方法として、ショ糖脂肪酸エステルやポリグリセ
リン脂肪酸エステル等の食品用親水性乳化剤を使用する
方法が提案されている(特開平6−261718号公
報、特開平6−121640号公報など)。
ト殺菌が出来ないことから、厳しい加熱殺菌をした場合
でも、殺菌後にPETボトルに充填する工程や密封する
工程において、微生物が混入して製品を変敗させること
がある。このため、茶飲料にモノエステル含量50重量
%以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを有効成分とす
る可溶化製剤を配合して、耐熱芽胞菌による変敗を防止
する方法(特開平10−295272号公報)等が提案
されている。
長であり、飲みきる迄に時間がかかる場合が多く、所謂
「口のみ」時に、容器内に口腔内菌が混入して製品を変
敗させることが懸念される。また、茶飲料はカテキン類
を含有するために一般に微生物が生育し難いと言われて
いるが、毒素生産型の口内常在菌として知られるC.a
lbicansに対しては、茶ポリフェノールが抗菌性
を示さないとされている。
鑑みなされたものであり、その目的は、リキャップ性を
特長とする大型PET容器に充填された茶飲料に好適に
適用することが出来、しかも、安全に且つ市場に受け入
れられる様な、PET容器に充填された茶飲料の保存性
向上剤を提供することにある。
は、構成脂肪酸が炭素鎖長8〜22の脂肪酸でモノエス
テル含量が93重量%以上のショ糖脂肪酸エステルを有
効成分とする容量450mL以上のPET容器入り茶飲
料の保存性向上剤に存する。
茶飲料の保存性向上として親水性のショ糖脂肪酸エステ
ルを使用する。使用するショ糖脂肪酸エステルのモノエ
ステル含量は93重量%以上であるが、好ましくはモノ
エステル含量が95重量%以上のショ糖脂肪酸エステル
を使用する。ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸は炭素
鎖長8〜22の脂肪酸であるが、パルミチン酸、ステア
リン酸、ミリスチン酸を構成脂肪酸とするショ糖脂肪酸
エステルが好適である。
L以上のPET容器入り茶飲料である。PET容器の容
量としては、リキャップ性と、所謂「口のみ」の観点か
ら、好ましくは500〜2000mLであり、500〜
1500mLのPET容器入り茶飲料が、特に好適であ
る。
玉露茶、ウーロン茶などの茶葉から抽出される茶飲料、
玄米茶、麦茶、鳩麦茶、トウモロコシ茶、大豆茶などの
穀物から抽出される茶飲料、杜仲茶、燕龍茶、甜茶、ジ
ャスミン茶、桜葉茶、羅布麻茶、昆布茶、プーアール
茶、ギムネマ茶、熊笹茶、ドクダミ茶、ルイボス茶、マ
テ茶などその他の植物を抽出する茶飲料、これらの混合
茶を含む茶飲料類などの茶飲料が挙げられる。
た茶飲料は、開封後に生じる、真菌類の汚染や、所謂
「口のみ」に由来する微生物などの生育が抑制され、リ
キャップ性を特長とする大型PET容器入りの茶飲料の
保存性を向上させることが出来る。口腔内菌としては、
各種の口内常在菌が知られているが、本発明の保存性向
上剤は、茶ポリフェノールが抗菌性を示さないとされて
いる、毒素生産型の真菌であるCandida alb
icansに対して有効であるので、その有用性は高
い。
は、通常0.1〜1000ppm、好ましくは0.5〜
500ppm、更に好ましくは1〜250ppmであ
る。添加時期は特に問わず、密封容器入り茶飲料に含有
されていればよく、容器充填前の飲料に添加してもよ
く、開封後に飲料に添加してもよい。また、そのまま直
接に添加してもよいし、水やアルコール等の溶媒に溶解
して希釈して添加してもよい。そのまま直接に飲料に添
加する場合は、添加後、溶解するのに充分な温度に加熱
し攪拌することが好ましい。
響を及ぼさない範囲で、キサンタンガム、カラギーナ
ン、アラビアガム、グアガム等の増粘多糖類、カルボキ
シメチルセルロース、微結晶セルロース等の安定剤、ク
エン酸、コハク酸、酒石酸、酢酸などの有機酸類、グリ
シン等のアミノ酸類、ポリリジン,白子タンパク等の日
持ち向上剤などを併用してもよい。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
にショ糖パルミチン酸エステル(三菱化学フーズ社製
「リョートーモノエステルP」モノエステル比率95
%)を50ppm添加し、UHT殺菌(130℃30
秒)した。これを滅菌した100mL容メジウム瓶に5
0mLずつ分注した。YM培地で生育させたC.alb
icans(ATCC28835)を滅菌水に懸濁して
菌液とし、各々1×102cfu/mLとなる様に接種
した。次いで、表1に示す温度で静置培養し、24時間
及び48時間後の生菌数を平板希釈法で測定した。比較
例として、ショ糖パルミチン酸エステルを含有しない以
外は実施例1と同様に操作した結果を併せて表1に示
す。
る微生物などの生育が抑制されるので、保存性を向上さ
せた、リキャップ性を特長とする大型PET容器入り茶
飲料を提供することが出来る。
Claims (4)
- 【請求項1】 構成脂肪酸が炭素鎖長8〜22の脂肪酸
でモノエステル含量が93重量%以上のショ糖脂肪酸エ
ステルを有効成分とする容量450mL以上のPET容
器入り茶飲料の保存性向上剤。 - 【請求項2】 PET容器の容量が500〜2000m
Lである請求項1に記載の飲料の保存性向上剤。 - 【請求項3】 茶飲料が茶葉から抽出される茶飲料であ
る請求項1に記載の飲料の保存性向上剤。 - 【請求項4】 容量450mL以上のPET容器に充填
される茶飲料に、構成脂肪酸が炭素鎖長8〜22の脂肪
酸でモノエステル含量が93重量%以上のショ糖脂肪酸
エステルを有効成分とする保存性向上剤を添加すること
を特徴とするPET容器入り茶飲料の保存性向上方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001114428A JP2002306074A (ja) | 2001-04-12 | 2001-04-12 | Pet容器入り茶飲料の保存性向上剤 |
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Publications (1)
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ID=18965503
Family Applications (1)
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JP2001114428A Pending JP2002306074A (ja) | 2001-04-12 | 2001-04-12 | Pet容器入り茶飲料の保存性向上剤 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002306074A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004060082A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | 畜肉エキスの製造法 |
JP2006187253A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Takara Shuzo Co Ltd | 甜茶飲料 |
-
2001
- 2001-04-12 JP JP2001114428A patent/JP2002306074A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4514210B2 (ja) * | 2005-01-07 | 2010-07-28 | 宝酒造株式会社 | 甜茶飲料 |
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