JP2002305260A - 不揮発性メモリ素子及びその製造方法 - Google Patents
不揮発性メモリ素子及びその製造方法Info
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Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
- Non-Volatile Memory (AREA)
- Read Only Memory (AREA)
Abstract
の分布を改善することができるEEPROMセル及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 不揮発性メモリ素子は、半導体基板上に
形成されたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜と;トン
ネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜上に形成されたメモリト
ランジスタゲートと;メモリトランジスタゲートと離隔
されてゲート絶縁膜上に形成されたセレクトトランジス
タゲートと;トンネル絶縁膜下部の基板に形成され、一
定接合深さを有する第1不純物領域と;第1不純物領域
と離隔されて基板内に形成され、メモリトランジスタゲ
ートと一定部分オーバーラップされてソース領域を形成
し、一定接合深さを有する第2不純物領域と;第1不純
物領域と離隔されて基板内に形成され、セレクトトラン
ジスタゲートと一定部分オーバーラップされてドレイン
領域を形成し、一定接合深さを有する第3不純物領域を
含む。第2不純物領域は低濃度不純物領域と高濃度不純
物領域とで構成され、第2不純物領域は第1不純物領域
及び第3不純物領域より接合深さが浅い。
Description
に係り、さらに具体的には有効チャネル長さを増やして
スレショルド電圧の分布を改善することができるEEP
ROMセル及びその製造方法に関する。
lectrically erasable prog
rammable read only memor
y)素子では、ファウラーノードハイム(Fowler
−Nordheim)現象により薄い絶縁層、すなわち
SiO2のようなトンネル酸化膜を通した電子の移動に
よってフローティングゲートに電荷が貯蔵される。この
貯蔵された電荷の量によりトランジスタがオンまたはオ
フされる。この際、トランジスタがオンまたはオフされ
るか否かは電圧の大きさに依存し、この電圧をスレショ
ルド電圧という。このようなEEPROM素子は、メモ
リ容量の増加に供なって単位セルの大きさを縮少(sh
rink)することが要求されている。この要求に応じ
て単位セルの大きさを縮少させるとセルの特性が不良に
なるという問題点が発生する。
OTOX:floating gate tunnel
oxide type)のEEPROMセルの断面構
造を図示したものである。図1を参照すると、従来のE
EPROMセルは、図面上には示さなかったが半導体基
板10はアクティブ領域とフィールド領域とを備える。
半導体基板10のアクティブ領域の所定部分には、厚さ
の薄いトンネル絶縁膜15が形成され、このトンネル絶
縁膜15が形成された部分を除外したアクティブ領域に
はトンネル絶縁膜15より相対的に厚いゲート絶縁膜1
7が形成される。
7上に、メモリトランジスタ20を構成するフローティ
ングゲート21、層間絶縁膜22及びセンスライン23
の積層された構造を有するメモリトランジスタゲートが
形成される。そして、メモリトランジスタ20と所定間
隔だけ離隔されたゲート絶縁膜17上に、セレクトトラ
ンジスタ30を構成するワードライン25を備えたセレ
クトトランジスタゲートが形成される。
ゲート21とセンスライン23そしてセレクトトランジ
スタ30のワードライン25の側壁にはスペーサ18が
形成される。トンネル絶縁膜15下部の半導体基板10
には、セレクトトランジスタ30のワードライン25と
オーバーラップされるようにチャネル領域40が形成さ
れる。このチャネル領域40は、トンネル絶縁膜15下
部の半導体基板10に形成されたN+型高濃度不純物領
域31とN+型高濃度不純物領域31に接して半導体基
板10に形成されたN−型低濃度不純物領域35とで構
成される。
半導体基板10にメモリトランジスタ20のフローティ
ングゲート21とオーバーラップするようにコモンソー
ス領域50が形成される。このコモンソース領域50は
N+型高濃度不純物領域32とN−型低濃度不純物領域
36との二重接合(DD:double diffus
ion)構造を有する。また、チャネル領域40と所定
間隔離隔された半導体基板10に、セレクトトランジス
タ30のワードライン25とオーバーラップされるよう
にドレイン領域60が形成される。このドレイン領域6
0はN+型高濃度不純物領域33とN−型低濃度不純物
領域37との二重接合構造を有する。
Mセルにおいて、チャネル領域40を構成するN+型高
濃度不純物領域31と接するN−型低濃度不純物領域3
5、コモンソース領域50を構成するN−型低濃度不純
物領域36及びドレイン領域60を構成するN−型低濃
度不純物領域37は、チャネル領域40を構成するN +
型高濃度不純物領域31を形成した後、半導体基板10
に同時に同一深さで形成する。次に、N+型高濃度不純
物領域32、33をN−型低濃度不純物領域36、37
より浅い接合深さを有するようにN−型低濃度不純物領
域36、37内に形成して、二重接合構造のコモンソー
ス領域50とドレイン領域60とを形成する。
EPROMセルは、コモンソース領域50を構成するN
−型低濃度不純物領域36がチャネル領域40及びドレ
イン領域60のN−型低濃度不純物領域35、37と同
時に深い接合深さで形成されるので、サイド拡散(si
de diffusion)によりN−型低濃度不純物
領域36がメモリトランジスタ20のフローティングゲ
ート21下部のチャネル領域40側に拡張される。した
がって、コモンソース領域50のN−型低濃度不純物領
域36のチャネル領域40側への拡張によりチャネル領
域40との距離マージンが小さくなるという問題点があ
った。
縮少されるとより一層深刻となる。EEPROMセルの
有効チャネル長が短くなると、ショートチャネル効果
(short channel effect)が発生
し、これによりソース領域50とドレイン領域60との
間に強い電界が印加されてドリフト性の電流(drif
t current)が誘起される。このようなドリフ
ト性電流に起因した漏れ電流(leakage cur
rent)によりEEPROMセルのスレショルド電圧
Vthの分布が発生して素子の特性が低下するという問
題点があった。
解決するためのものであり、その目的は、スレショルド
電圧の分布を改善し、セルの特性を向上させることがで
きる不揮発性メモリ素子及びその製造方法を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、セル大きさを増加させ
ないで有効チャネル長を増加させてスレショルド電圧の
分布を改善することができる不揮発性メモリ素子及びそ
の製造方法を提供することにある。本発明のさらに他の
目的は、コモンソース領域の構造を浅い接合深さを有す
るLDD構造に変更し、スレショルド電圧の分布を改善
することができる不揮発性メモリ素子及びその製造方法
を提供することにある。
の本発明は、半導体基板上に形成されたトンネル絶縁膜
を含むゲート絶縁膜と;前記トンネル絶縁膜を含むゲー
ト絶縁膜上に形成されたメモリトランジスタゲートと;
前記メモリトランジスタゲートと離隔されて前記ゲート
絶縁膜上に形成されたセレクトトランジスタゲートと;
前記トンネル絶縁膜下部の基板に形成され、一定接合深
さを有する第1不純物領域と;前記第1不純物領域と離
隔されて前記基板内に形成され、前記メモリトランジス
タゲートと一定部分オーバーラップされてソース領域を
形成し、一定接合深さを有する第2不純物領域と;前記
第1不純物領域と離隔されて基板内に形成され、前記セ
レクトトランジスタゲートと一定部分オーバーラップさ
れてドレイン領域を形成し、一定接合深さを有する第3
不純物領域とを含み、前記第2不純物領域は低濃度不純
物領域と高濃度不純物領域とで構成され、前記第2不純
物領域の深さは前記第1不純物領域及び前記第3不純物
領域の深さより浅い不揮発性メモリ素子を提供すること
を特徴とする。
物領域と高濃度不純物領域とはLDD構造をなし、前記
第3不純物領域は二重接合構造を有する低濃度不純物領
域と高濃度不純物領域とで構成される。前記メモリトラ
ンジスタゲートは、フローティングゲート、層間絶縁膜
及びセンスラインの積層構造を有し、前記セレクトトラ
ンジスタゲートはフローティングゲート、層間絶縁膜及
びワードラインの積層構造または単一のワードラインで
構成される。前記メモリトランジスタゲート及びセレク
トトランジスタゲートを構成するフローティングゲート
はポリシリコン膜で構成され、前記層間絶縁膜はSiO
2またはO/N/Oのいずれかで構成され、前記ワード
ラインはポリシリコン膜またはポリサイドのいずれかで
構成される。前記トンネル絶縁膜は、SiO2またはS
iONのいずれかで構成される。前記第1乃至第3低濃
度不純物領域はN−型低濃度不純物であり、前記第1乃
至第3高濃度不純物領域はN+型高濃度不純物領域であ
る。
を含むゲート絶縁膜が形成され、前記トンネル絶縁膜下
部に第1高濃度不純物領域が形成された半導体基板を提
供する段階と;前記トンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
上にメモリトランジスタゲートを形成すると同時に前記
メモリトランジスタゲートと離隔されたセレクトトラン
ジスタゲートを形成する段階と;前記半導体基板内に前
記第1高濃度不純物領域と接する第1低濃度不純物領域
を形成してチャネル領域を形成すると共に、前記第1低
濃度不純物領域と離隔されて前記セレクトトランジスタ
ゲートと一定部分オーバーラップされる第2低濃度不純
物領域を形成する段階と;前記半導体基板内に前記第1
高濃度不純物領域と離隔されて前記メモリトランジスタ
ゲートとオーバーラップされる第3低濃度不純物領域を
形成する段階と;前記第3低濃度不純物領域と接する第
2高濃度不純物領域を形成してコモンソース領域を形成
すると共に、前記第2低濃度不純物領域内に第3高濃度
不純物領域を形成してドレイン領域を形成する段階を含
む不揮発性メモリ素子の製造方法を提供することを特徴
とする。
クトトランジスタゲートとを形成する方法は第1導電膜
と層間絶縁膜を前記ゲート絶縁膜上に蒸着する段階と;
前記層間絶縁膜と前記第1導電膜とをエッチングして前
記メモリトランジスタゲートのフローティングゲートを
形成する段階と;前記フローティングゲートを酸化させ
て前記フローティングゲートの側壁に酸化膜を形成する
段階と;前記フローティングゲートを含む前記ゲート絶
縁膜上に第2導電膜を蒸着する段階と;前記第2導電膜
をエッチングして前記フローティングゲート上にメモリ
トランジスタゲートのセンスラインを形成すると共に、
前記ゲート絶縁膜上に前記セレクトトランジスタゲート
のワードラインを形成する段階を含む。
たはヒ素イオンを40乃至100keVの注入エネルギ
ー、1.0x1013乃至1.0x1014原子/cm2
の注入量で注入して形成される。前記第2及び第3高濃
度不純物領域はヒ素イオンを40乃至60keVの注入
エネルギー、1.0x1015乃至5.0x1015原
子/cm2の注入量で注入して形成される。前記第1及び
第2低濃度不純物領域は、燐イオンを80乃至90ke
Vの注入エネルギー、1.0x1012乃至5.0x1
013原子/cm2の注入量で注入して形成される高電圧
低濃度接合領域である。前記第3低濃度不純物領域は燐
イオンまたはヒ素イオンを30乃至80keVの注入エ
ネルギー、1.0x101 2乃至1.0x1013原子
/cm2の注入量で注入して形成される低電圧低濃度接合
領域である。前記第2高濃度不純物領域と前記第3高濃
度不純物領域とを形成する段階より前に前記メモリトラ
ンジスタゲートの前記フローティングゲートと前記セン
スラインの側壁及び前記セレクトトランジスタゲートの
前記ワードラインの側壁にスペーサを形成する段階をさ
らに含む。
明するために本発明の実施例を添付図面を参照しながら
詳細に説明する。図2は、本発明の実施例によるEEP
ROMセルのレイアウト図であって、図3は図2のX−
X'線に沿って切断した断面構造、図4はY-Y’線に沿
って切断した断面構造を図示したものである。
によるEEPROMセルの構造を説明する。半導体基板
400は活性領域403とフィールド領域405とを備
える。半導体基板400の活性領域403の所定部分に
は厚さの薄いトンネル絶縁膜412が形成され、活性領
域403のトンネル絶縁膜412を除外した部分にはト
ンネル絶縁膜412より相対的に厚いゲート絶縁膜41
1が形成される。トンネル絶縁膜412はSiO2また
はSiONのいずれかで作製される。
膜411上に、メモリトランジスタを構成する、フロー
ティングゲート452、層間絶縁膜413及びセンスラ
イン455の積層された構造を有するメモリトランジス
タゲート450が形成される。そして、メモリトランジ
スタゲート450と所定間隔だけ離隔されて、ゲート絶
縁膜411上に、セレクトトランジスタを構成する、ワ
ードライン456を備えたセレクトトランジスタゲート
460が形成される。この際、メモリトランジスタゲー
ト450のフローティングゲート452はポリシリコン
膜で作製され、メモリトランジスタゲート450のセン
スラインとセレクトトランジスタゲート460のワード
ライン456とはポリシリコン膜またはポリサイドで作
製され、層間絶縁膜はSiO2またはO/N/O膜のい
ずれかで作製される。
わち、チャネル領域440、コモンソース領域448及
びドレイン領域449が形成される。チャネル領域44
0は、トンネル絶縁膜412下部の半導体基板400に
セレクトトランジスタゲート460のワードライン45
6とオーバーラップされるように形成される。また、チ
ャネル領域440はトンネル絶縁膜412下部の半導体
基板400に形成されたN+型高濃度不純物領域441
及びN+型高濃度不純物領域441に接し、半導体基板
400に形成されたN−型低濃度不純物領域442で構
成される。
440と所定間隔離隔された半導体基板400に、メモ
リトランジスタゲート450のフローティングゲート4
52にオーバーラップされるように形成される。また、
コモンソース領域448はN −型低濃度不純物領域44
4とN−型低濃度不純物領域444に接するN+型高濃
度不純物領域445とで構成され、LDD(light
ly doped drain)構造を有する。
0と所定間隔離隔された半導体基板400に、セレクト
トランジスタゲート460のワードライン456にオー
バーラップされるように形成される。また、ドレイン領
域449は、相対的に接合深さが深いN−型低濃度不純
物領域443と、N−型低濃度不純物領域443内に形
成された相対的に接合深さが浅いN+型高濃度不純物領
域446とで構成された二重接合構造を有する。
Mセルは、メモリトランジスタゲート450のフローテ
ィングゲート452、センスライン455、およびセレ
クトトランジスタゲート460のワードライン456の
側壁にスペーサ416が形成され、メモリトランジスタ
ゲート450のフローティングゲート452の側壁には
酸化膜414が形成される。メモリトランジスタゲート
450とセレクトトランジスタゲート460とが形成さ
れた半導体基板400上にはドレイン領域449のN+
型高濃度不純物領域446を露出させるためのコンタク
トホール418を備えた層間絶縁膜417が形成され
る。層間絶縁膜417上にはコンタクトホール418を
介してドレイン領域449と電気的に連結されるビット
ライン458が形成される。
において、コモンソース領域448のN+型高濃度不純
物領域445と接するN−型低濃度不純物領域444
は、チャネル領域440を構成するN−型低濃度不純物
領域442及びドレイン領域449を構成するN−型低
濃度不純物領域443より相対的に接合深さが浅くなる
ように形成される。
は、従来のEEPROMにおいて接合深さの深いN−型
低濃度不純物領域(図1の36)よりサイド拡散によっ
てチャネル領域440により少なく拡張される。すなわ
ち、従来は0.5μm程度拡張されたが、本発明では
0.3μm程度拡張される。したがって、セル大きさを
増やさなくても従来のEEPROMセルに比べて有効チ
ャネル長を増やすことができ、EEPROMセルのスレ
ショルド電圧Vthの分布を改善することができる。
のX−X'線に沿うEEPROMセルの断面構造を図示
したものである。図5を参照すると、本発明の他の実施
例によるEEPROMセルは、図3に示した一実施例に
よるEEPROMセルの断面構造とはセレクトトランジ
スタゲート460の構造のみが異なる。すなわち、他の
実施例によるEEPROMセルにおいて、セレクトトラ
ンジスタゲート460は、チャネル領域440及びドレ
イン領域449とオーバーラップされるようにゲート絶
縁膜411上に形成されたフローティングゲート45
3、層間絶縁膜413及びワードライン456の積層構
造を有する。
ジスタ、すなわち、メモリトランジスタとセレクトトラ
ンジスタとが一つのセルを構成するフロトックスタイプ
のEEPROMセルの消去(erase)及びプログラ
ム(program)動作を説明すると次のようであ
る。まず、消去動作を説明する。メモリトランジスタの
メモリトランジスタゲート450のセンスライン455
に15〜20Vの高電圧(high bias)を印加
し、ドレイン領域449に電気的に連結されるビットラ
イン458に0Vを印加し、コモンソース領域448に
0Vを印加またはフローティングさせた状態で、セレク
トトランジスタのセレクトトランジスタゲート460の
ワードラインに15〜20Vの高電圧を印加する。
ンジスタゲート450のセンスライン455との間に強
い電界が形成され、トンネル絶縁膜412を介して電子
がF−Nトンネル方式でメモリトランジスタゲート45
0のフローティングゲート452にトンネリングされ
る。これによりメモリトランジスタゲート450のフロ
ーティングゲート452に電子が蓄積され、メモリトラ
ンジスタのスレショルド電圧Vthが約3ないし7V程
度に上昇する。したがって、EEPROMセルの消去動
作が行なわれる。
トランジスタゲート450のセンスライン455に0V
を印加し、ドレイン領域449に電気的に連結されるビ
ットライン458に15〜20Vの高電圧を印加し、コ
モンソース領域448はフローティングさせた状態で、
セレクトトランジスタゲート460のワードライン45
6に15〜20Vの高電圧を印加する。
のフローティングゲート452に蓄積された電子が放電
される。これによりメモリトランジスタのスレショルド
電圧Vthが−4ないし0Vに低下する。したがって、
EEPROMセルのプログラム動作が行なわれる。した
がって、メモリトランジスタにプログラムされたデータ
の判読は、多数のEEPROMセル中から選択されたセ
ルのビットラインとセンスラインとに所定の電圧を印加
し、メモリセルトランジスタの電流の有無を判読するこ
とで行なわれるようになる。
って切断された工程別断面図を図示したものであって、
図5に図示された本発明の他の実施例による断面構造を
有するEEPROM素子の製造方法を説明するための工
程別断面図である。図6を参照すると、半導体基板40
0上にゲート絶縁膜411を形成する。ゲート絶縁膜4
11は酸化膜SiO2であって、その厚さが300乃至
500Åを有することが望ましい。図面上には図示しな
かったが、ゲート絶縁膜411を形成する前に、アクテ
ィブ領域を除外した領域に素子分離用フィールド絶縁膜
を形成する。
にフォトレジスト膜421を塗布し、これをパターニン
グしてチャネル領域が形成される部分のゲート絶縁膜4
11を露出させる。フォトレジスト膜421をイオン注
入用マスクとして利用して半導体基板400にN+型高
濃度不純物をイオン注入してチャネル領域のためのN +
型高濃度不純物領域441を形成する。
ためのイオン注入431は、燐(phosphorus)
イオンを40乃至100keVの注入エネルギー、1.
0x1013乃至1.0x1014原子/cm2の注入量
(dose)で注入することが望ましい。チャネル領域
のためのN+型高濃度不純物領域441を形成したあ
と、フォトレジスト膜421を除去する。
にフォトレジスト膜422を再び塗布した後、パターニ
ングしてN+型高濃度不純物領域441上部のゲート絶
縁膜411を露出させる。ついで、フォトレジスト膜4
22をエッチングマスクとして利用して露出されたゲー
ト絶縁膜411をエッチングしてN+型高濃度不純物領
域441が形成された半導体基板400を露出させる。
400上にトンネル酸化膜412を形成する。この際、
トンネル酸化膜412としてSiO2またはSiONの
いずれかをゲート絶縁膜411より相対的に薄い厚さ、
例えば50乃至90Åの厚さに成長させることが望まし
い。トンネル酸化膜412を形成した後、フォトレジス
ト膜422を除去する。
2を含むゲート絶縁膜411上に第1導電膜451と層
間絶縁膜413とを順次形成する。この際、第1導電膜
451としてはポリシリコン膜を用いるのが望ましく、
層間絶縁膜413としてはSiO2の単一膜またはON
O(oxide/nitride/oxide)膜のい
ずれかを用いるのが望ましい。
膜451及び層間絶縁膜413をエッチングしてメモリ
トランジスタゲートとセレクトトランジスタゲートのフ
ローティングゲート452、453を形成する。つい
で、酸化工程によりフローティングゲート452、45
3を酸化させ、約300Åの厚さを有する酸化膜414
を形成する。
ランジスタゲートとセレクトトランジスタゲートのフロ
ーティングゲート452、453を含むゲート絶縁膜4
11上に第2導電膜454を蒸着する。第2導電膜45
4としてポリサイドまたはポリシリコン膜を用いるのが
望ましい。第2導電膜454をパターニングし、メモリ
トランジスタゲート450のフローティングゲート45
2上部の層間絶縁膜413上にセンスライン455を形
成すると同時にセレクトトランジスタゲート460のフ
ローティングゲート453上部の層間絶縁膜413上に
ワードライン456を形成する。これによって、フロー
ティングゲート452、層間絶縁膜413及びセンスラ
イン455の積層構造を有するメモリトランジスタのメ
モリトランジスタゲート450と、フローティングゲー
ト453、層間絶縁膜413及びワードライン456の
積層構造を有するセレクトトランジスタのセレクトトラ
ンジスタゲート460とが形成される。
ゲート450とセレクトトランジスタゲート460とが
形成された半導体基板400上にフォトレジスト膜42
3を塗布した後に、チャネル領域及びドレイン領域が形
成される部分のゲート絶縁膜411が露出されるように
パターニングする。フォトレジスト膜423をイオン注
入マスクとして利用し、基板にN−型低濃度不純物をイ
オン注入してN−型低濃度不純物領域442、443を
形成する。N−型低濃度不純物領域442はN+型高濃
度不純物領域441と接するように形成され、チャネル
領域440を形成する。N−型低濃度不純物領域443
はドレイン領域として機能する。
域442、443を形成するためのイオン注入432は
燐イオンを80乃至90keVの注入エネルギー、1.
0x1012乃至5.0x1013原子/cm2の注入量
(dose)で行うが、このような注入条件で形成され
たN−型低濃度不純物領域442、443を高電圧低濃
度接合領域(High voltageN−、HV
N−)という。HVN−接合領域442、443を形成
するためのイオン注入工程後、フォトレジスト膜423
を除去する。
ジスト膜424を塗布してゲート絶縁膜中コモンソース
領域が形成される部分に対応する部分が露出されるよう
にパターニングする。フォトレジスト膜424をイオン
注入用マスクとして利用し、基板にイオン注入してメモ
リトランジスタゲート450のフローティングゲート4
52とオーバーラップされるコモンソース領域のための
N−型低濃度不純物領域444を形成する。
域444を形成するためのイオン注入434は燐イオン
またはヒ素(arsenic)イオンを30乃至80k
eVの注入エネルギー、1.0x1012乃至1.0x
1013原子/cm2の注入量(dose)で行うが、こ
のような注入条件で形成されたN−型低濃度不純物領域
444を低電圧低濃度接合領域(low voltag
e N−、LVN−)という。コモンソース領域のため
に形成された低濃度不純物領域であるLVN−接合領域
444は図15に示したチャネル領域440のHVN−
接合領域442とドレイン領域のためのHVN−接合領
域443を形成するためのイオン注入条件とは異なる条
件で、これらHVN−接合領域442、443とは別途
の工程で形成される。
HVN−接合領域442、443より相対的に接合深さ
が浅く形成され、サイド拡散距離が小さくなるので、メ
モリトランジスタの有効チャネル長(effectiv
e channel length)が増大する。LVN
−接合領域444を形成するためのイオン注入工程43
4後、フォトレジスト膜424を除去する。続いて、基
板全面にスペーサ用絶縁膜を蒸着した後、異方性乾式エ
ッチングによりメモリトランジスタゲート450のフロ
ーティングゲート452とセンスライン455の側壁、
およびセレクトトランジスタゲート460のフローティ
ングゲート453とワードライン456の側壁にそれぞ
れスペーサ416を形成する。
25を塗布し、ゲート絶縁膜411中コモンソース領域
のためのLVN−接合領域444とドレイン領域のため
のHVN−接合領域443に対応する部分が露出される
ようにフォトレジスト膜425をパターニングする。そ
して、パターニングされたフォトレジスト膜425をイ
オン注入用マスクとしてN+型高濃度不純物をイオン注
入し、コモンソース領域のためのN+型高濃度不純物領
域445とドレイン領域のためのN+型高濃度不純物領
域446とを形成する。
域445、446を形成するためのイオン注入434は
ヒ素イオンを40乃至60keVの注入エネルギー、
1.0x1015乃至5.0x1015原子/cm2の注
入量(dose)で行なわれる。N+型高濃度不純物領
域445は、LVN−接合領域444と接するように形
成され、LDD構造のコモンソース領域448を形成
し、N+型高濃度不純物領域446は前記HVN−接合
領域443より接合深さが浅く形成され、二重接合構造
のドレイン領域449を形成する。
形成するためのイオン注入用マスクとして用いられたフ
ォトレジスト膜425を除去して、図5に示したように
基板全面に層間絶縁膜417を形成した後、ドレイン領
域449のN+型高濃度不純物領域446が露出される
ようにコンタクトホール418を形成する。ついで、層
間絶縁膜417上にドレイン領域449と電気的に連結
されるビットライン458を形成し、本発明のEEPR
OMセルが形成される。
ソース領域448及びドレイン領域449のためのN+
型高濃度不純物領域445、446を同時に形成した
が、他の実施例も可能である。この場合、図17でゲー
ト絶縁膜411のコモンソース領域448に対応する部
分のみが露出されるようにフォトレジスト膜を形成し、
コモンソース領域448のN+型高濃度不純物領域44
5を形成し、層間絶縁膜425を形成した後、ドレイン
領域449のHVN−接合領域443が露出されるよう
にコンタクトホール417を形成する。そして、このコ
ンタクトホール417を通して不純物をイオン注入して
ドレイン領域449のN+高濃度不純物領域446を形
成することもできる。
面構造を有するEEPROMセルの製造方法では、図1
1の工程進行時に、第1導電膜451がトンネル絶縁膜
412を含んだゲート絶縁膜411上にのみ残るように
エッチングしてメモリトランジスタゲート450のフロ
ーティングゲート452のみを形成し、セレクトトラン
ジスタゲート460にはフローティングゲートが形成さ
れないようにする。以後の工程は図12乃至図17と同
一である。
OMセルでは、コモンソース領域の低濃度不純物領域を
チャネル領域及びドレイン領域の低濃度不純物領域とは
別途に形成し、ドレイン領域に比べて相対的に接合深さ
が浅く形成されるのでコモンソース領域のサイド拡散を
減少させることができる。それゆえ、セル大きさの増大
なしにメモリトランジスタの有効チャネル長を増加さ
せ、セルのVth分布を改善させることができる。した
がって、EEPROMセルの特性を向上させるのみなら
ずEEPROMセルの大きさを縮少させるという利点が
ある。本発明は望ましい実施例を参照して説明されてい
るが、当該技術分野の熟練された当業者は特許請求の範
囲に記載された本発明の思想及び領域から外れない範囲
内で本発明を多様に修正及び変更させることができるこ
とを理解されたい。
アウト図。
一実施例によるEEPROMセルの断面構造図。
一実施例によるEEPROMセルの断面構造図。
他の実施例によるEEPROMセルの断面構造図。
ルの製造方法を説明するための工程断面図(その1)。
ルの製造方法を説明するための工程断面図(その2)。
ルの製造方法を説明するための工程断面図(その3)。
ルの製造方法を説明するための工程断面図(その4)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その
5)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その
6)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その
7)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その
8)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その
9)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その1
0)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その1
1)。
セルの製造方法を説明するための工程断面図(その1
2)。
合領域) 444:N−型低濃度不純物領域(LVN−接合領域) 448:コモンソース領域 449:ドレイン領域 450:メモリトランジスタゲート 460:セレクトトランジスタゲート 452、453:フローティングゲート 455:センスライン 456:ワードライン 458:ビットライン
Claims (21)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成されたトンネル絶縁
膜を含むゲート絶縁膜と;前記トンネル絶縁膜を含むゲ
ート絶縁膜上に形成されたメモリトランジスタゲート
と;前記メモリトランジスタゲートと離隔されて前記ゲ
ート絶縁膜上に形成されたセレクトトランジスタゲート
と;前記トンネル絶縁膜下部の基板に形成され、一定接
合深さを有する第1不純物領域と;前記第1不純物領域
と離隔されて前記基板内に形成され、前記メモリトラン
ジスタゲートと一定部分オーバーラップされてソース領
域を形成し、一定接合深さを有する第2不純物領域と;
前記第1不純物領域と離隔されて基板内に形成され、前
記セレクトトランジスタゲートと一定部分オーバーラッ
プされてドレイン領域を形成し、一定接合深さを有する
第3不純物領域とを含み、 前記第2不純物領域は、低濃度不純物領域と高濃度不純
物領域とで構成され、前記第2不純物領域の深さは前記
第1不純物領域及び前記第3不純物領域の深さより浅い
ことを特徴とする不揮発性メモリ素子。 - 【請求項2】 前記第2不純物領域を構成する低濃度不
純物領域と高濃度不純物領域とは、LDD構造をなすこ
とを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。 - 【請求項3】 前記第3不純物領域は、二重接合構造を
有する低濃度不純物領域と高濃度不純物領域とで構成さ
れることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ
素子。 - 【請求項4】 前記メモリトランジスタゲートは、フロ
ーティングゲート、層間絶縁膜及びセンスラインの積層
構造を有することを特徴とする請求項1に記載の不揮発
性メモリ素子。 - 【請求項5】 前記メモリトランジスタゲートを構成す
るフローティングゲートは、ポリシリコン膜で構成さ
れ、前記層間絶縁膜はSiO2またはO/N/Oのいず
れかで構成され、センスラインはポリシリコン膜または
ポリサイドのいずれかで構成されることを特徴とする請
求項4に記載の不揮発性メモリ素子。 - 【請求項6】 前記セレクトトランジスタゲートは、フ
ローティングゲート、層間絶縁膜及びワードラインの積
層構造を有することを特徴とする請求項1に記載の不揮
発性メモリ素子。 - 【請求項7】 前記セレクトトランジスタゲートを構成
するフローティングゲートは、ポリシリコン膜で構成さ
れ、前記層間絶縁膜はSiO2またはO/N/Oのいず
れかで構成され、前記ワードラインはポリシリコン膜ま
たはポリサイドのいずれかで構成されることを特徴とす
る請求項6に記載の不揮発性メモリ素子。 - 【請求項8】 前記セレクトトランジスタゲートは、単
一のワードラインで構成されることを特徴とする請求項
1に記載の不揮発性メモリ素子。 - 【請求項9】 前記セレクトトランジスタゲートを構成
するワードラインは、ポリシリコン膜またはポリサイド
のいずれかで構成されることを特徴とする請求項8に記
載の不揮発性メモリ素子。 - 【請求項10】 前記トンネル絶縁膜は、SiO2また
はSiONのいずれかであることを特徴とする請求項1
に記載の不揮発性メモリ素子。 - 【請求項11】 前記第1乃至第3低濃度不純物領域
は、N−型低濃度不純物領域であり、前記第1乃至第3
高濃度不純物領域はN+型高濃度不純物領域であること
を特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。 - 【請求項12】 その上部にトンネル絶縁膜を含むゲー
ト絶縁膜が形成され、前記トンネル絶縁膜下部に第1高
濃度不純物領域が形成された半導体基板を提供する段階
と;前記トンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜上にメモリ
トランジスタゲートを形成すると同時に前記メモリトラ
ンジスタゲートと離隔されたセレクトトランジスタゲー
トを形成する段階と;前記半導体基板内に前記第1高濃
度不純物領域と接する第1低濃度不純物領域を形成して
チャネル領域を形成すると共に、前記第1低濃度不純物
領域と離隔されて前記セレクトトランジスタゲートと一
定部分オーバーラップされる第2低濃度不純物領域を形
成する段階と;前記半導体基板内に前記第1高濃度不純
物領域と離隔されて前記メモリトランジスタゲートとオ
ーバーラップされる第3低濃度不純物領域を形成する段
階と;前記第3低濃度不純物領域と接する第2高濃度不
純物領域を形成してコモンソース領域を形成すると共
に、前記第2低濃度不純物領域内に第3高濃度不純物領
域を形成してドレイン領域を形成する段階を含むことを
特徴とする不揮発性メモリ素子の製造方法。 - 【請求項13】 前記メモリトランジスタゲートと前記
セレクトトランジスタゲートとを形成する方法は、 第1導電膜と層間絶縁膜を前記ゲート絶縁膜上に蒸着す
る段階と;前記層間絶縁膜と前記第1導電膜とをエッチ
ングして前記メモリトランジスタゲートのフローティン
グゲートを形成する段階と;前記フローティングゲート
を酸化させて前記フローティングゲートの側壁に酸化膜
を形成する段階と;前記フローティングゲートを含む前
記ゲート絶縁膜上に第2導電膜を蒸着する段階と;前記
第2導電膜をエッチングして前記フローティングゲート
上に前記メモリトランジスタゲートのセンスラインを形
成すると共に、前記ゲート絶縁膜上に前記セレクトトラ
ンジスタゲートのワードラインを形成する段階を含むこ
とを特徴とする請求項12に記載の不揮発性メモリ素子
の製造方法。 - 【請求項14】 前記メモリトランジスタゲートの前記
フローティングゲート形成段階で、前記セレクトトラン
ジスタゲートの前記ワードライン下部に前記セレクトト
ランジスタゲートの前記フローティングゲートを同時に
形成することを特徴とする請求項13に記載の不揮発性
メモリ素子の製造方法。 - 【請求項15】 前記第1導電膜は、ポリシリコン膜で
あって、前記第2導電膜はポリシリコンまたはポリサイ
ドのいずれかであり、前記層間絶縁膜はSiO2または
ONOのいずれかであることを特徴とする請求項14に
記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。 - 【請求項16】 前記トンネル酸化膜は、SiO2また
はSiONのいずれかであることを特徴とする請求項1
2に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。 - 【請求項17】 前記第1高濃度不純物領域は、燐イオ
ンまたはヒ素イオンを40乃至100keVの注入エネ
ルギー、1.0x1013乃至1.0x10 14原子/
cm2の注入量で注入して形成されることを特徴とする請
求項12に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。 - 【請求項18】 前記第2及び第3高濃度不純物領域
は、ヒ素イオンを40乃至60keVの注入エネルギ
ー、1.0x1015乃至5.0x1015原子/cm2
の注入量で注入して形成されることを特徴とする請求項
12に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。 - 【請求項19】 前記第1及び第2低濃度不純物領域
は、燐イオンを80乃至90keVの注入エネルギー、
1.0x1012乃至5.0x1013原子/cm2の注
入量で注入して形成される高電圧低濃度接合領域である
ことを特徴とする請求項12に記載の不揮発性メモリ素
子の製造方法。 - 【請求項20】 前記第3低濃度不純物領域は、燐イオ
ンまたはヒ素イオンを30乃至80keVの注入エネル
ギー、1.0x1012乃至1.0x101 3原子/cm
2の注入量で注入して形成される低電圧低濃度接合領域
であることを特徴とする請求項12に記載の不揮発性メ
モリ素子の製造方法。 - 【請求項21】 前記第2高濃度不純物領域と前記第3
高濃度不純物領域とを形成する段階より前に前記メモリ
トランジスタゲートの前記フローティングゲートと前記
センスラインの側壁及び前記セレクトトランジスタゲー
トの前記ワードラインの側壁にスペーサを形成する段階
をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の不揮
発性メモリ素子の製造方法。
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