JP2002304551A - 情報処理装置および設計支援方法 - Google Patents

情報処理装置および設計支援方法

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JP2002304551A
JP2002304551A JP2001387583A JP2001387583A JP2002304551A JP 2002304551 A JP2002304551 A JP 2002304551A JP 2001387583 A JP2001387583 A JP 2001387583A JP 2001387583 A JP2001387583 A JP 2001387583A JP 2002304551 A JP2002304551 A JP 2002304551A
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Hideaki Suzuki
英明 鈴木
Hirotaka Morita
浩隆 森田
Kazuhisa Kanamori
和久 金森
Shinichi Taniguchi
伸一 谷口
Akihiko Morita
明彦 森田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ユーザが完成品イメージを詳細化していない段
階であっても、完成品の購入価格を見積もる。 【解決手段】本システムのWWWサーバ10は、ソフト
ウエア等によって実現される機能構成として、ユーザが
発注品の仕様を段階的に決定してゆくを支援する部11
〜15の他、ユーザが仕様を決定していく各段階におい
て発注品購入価格をより正確に見積もる価格見積り依頼
受け付け部16を有し、受注生産品の価格の見積り要求
をネットワークで受け付けた場合には、これまでに受け
付けた設定データに応じて定まる、受注生産品の価格の
見積り額を返信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客の承認を得な
がら段階的に設計を進めてゆく必要がある受注生産品の
設計支援技術に関する。
【0002】
【従来の技術】設計者とユーザとの間の情報交換にイン
ターネットを利用する技術として、特開2000−34
8079号公報記載の技術が知られている。この技術
(以下、従来の技術と呼ぶ)においては、ユーザが、設計
者側のサーバからダウンロードした部品等のCADシン
ボルを用いて、自己の希望する住宅の設計データを試行
錯誤(部品の追加、削除、変更)しながら作成し、その設
計データを設計依頼として設計者側のサーバに送信する
と、設計者が、その設計データに基づき、ユーザの要求
にあった正確な設計図を作成する、という手順が踏まれ
る。ユーザは、設計データの作成中であればいつでも、
その時点までに、自分が選択した部品等の合計金額の見
積りを知ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、住宅に限ら
ず受注生産品に関して、ユーザは、予算の枠のなかで、
なるべく自己の理想に近い完成品を得ることを望んでい
る。完成品イメージがまだ詳細化されていない初期の段
階等では、ユーザの予算は、通常、完成品全体の価格と
して概算された額であり、その内訳まで細かく予定され
ていることは少ない。したがって、部品を選ぶごとにそ
の価格が加算された合計金額が見積りとして提示されて
も、完成品イメージがまだ詳細化されていない初期段階
では、ユーザが、その見積り額から、完成品の購入価格
が最終的に予算におさまるかどうかを判断するのは困難
である。このため、設計の最終段階に近づいてから予算
オーバーであることが判明してしまい、完成品の購入価
格を予算内に抑えるための大幅な設計変更が必要となっ
たり、ユーザが設計依頼を断念するケースも生じ得る。
【0004】そこで、本発明は、ユーザの完成品イメー
ジが詳細化されていない段階に、完成品の購入価格を見
積もることができる情報処理システムを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、受注生産品に関する複数の仕様項目の仕
様を定める設定データを、複数回に渡って、ネットワー
ク経由で受け付ける段階的な処理を実行する情報処理装
置に、以下の処理を実行させることとした。すなわち、
情報処理装置は、受注生産品の価格の見積り要求をネッ
トワーク経由で受け付けた場合には、段階的な処理の開
始から見積り要求を受け付けるまでに受け付けた設定デ
ータに応じて定まる、受注生産品の価格の見積り額を返
信する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。ただ
し、ここでは、インターネット上のユーザ(建築設計者)
からの要求に応じて、設備設計者(エレベータ設計者)お
よび意匠設計者(エレベータカゴ内装設計者)がエレベー
タの設計を段階的に進めるビジネスを一例として挙げる
こととする。
【0007】最初に、本実施の形態に係るネットワーク
システムの構成について説明する。
【0008】図1に示すように、このネットワークシス
テムには、建築設計者側の情報処理システムと、設備設
計者側の情報処理システムと、が含まれている。
【0009】建築設計者側の情報処理システムには、イ
ンターネットに接続されたWWW(world wide web)クラ
イアントである1台以上のユーザ端末60(以下、建築
設計者用端末60と呼ぶ)が含まれている。この建築設
計者用端末60は、ユーザの入力等に応じてプログラム
実行可能な通常のハードウエア構成を有する情報処理装
置であり、その内蔵ハードディスクには、WWWを利用
するために必要なブラウザ61、標準プロダクトモデル
対応のCADプログラム、OS(Operation System)等の
各種プログラムがあらかじめインストールされている。
なお、この建築設計者用端末60には、入力装置62
(マウス、キーボード等)、エレベータ設計支援サイトの
一連のWebページ(後述)等が表示されるディスプレイ
装置63が接続されている。
【0010】一方、設備設計者側の情報処理システムに
は、インターネットに接続されたWWWサーバ10、デ
ータベースサーバ20、複数のユーザ端末30,40、
これらを相互に接続しているLAN50(local area ne
twork)、等が含まれている。
【0011】WWWサーバ10は、外部からの指示に応
じて、メモリ上にプログラムをロードし、それを実行す
ることができる通常のハードウエア構成を有する情報処
理装置であり、その内蔵ハードディスクには、ブラウザ
からリクエストを受け付けると利用可能なファイルをブ
ラウザに与えるhttpd(HyperText Transfer Protoc
l Daemon)、httpdからのデータを処理するCGI
(Common Gateway Interface)スクリプト、CGIスクリ
プトによって起動されるエレベータ設計支援プログラ
ム、OS(Operation System)、等のソフトウエアがイン
ストールされている。なお、これらのソフトウエアは、
いずれも、可搬型記憶媒体からインストールされたもの
であると、ネットワークを介してインストールされたも
のであるとを問わない。
【0012】さらに、WWWサーバ10の内蔵ハードデ
ィスクには、建築設計者用端末60のディスプレイ装置
63にエレベータ設計支援サイトの一連のWebページ
(後述)を表示させるためのHTMLドキュメントも格納
されている。
【0013】WWWサーバ10は、これらのソフトウエ
アおよびCPU等のハードウエアにより実現される機能
構成として、エレベータの設計に必要な情報を段階的
に受け付けるデータ受付部18、エレベータの購入価
格の見積り依頼を建築設計者から受け付けると、エレベ
ータ購入価格の見積り額を提供する価格見積り依頼受付
け部16、エレベータの据付け構造の検討依頼を建築
設計者から受け付けると、エレベータの据付図データを
建築設計者側から取出し可能とする据付図作図依頼受付
け部13、を有している。ここで、データ受付部18に
は、エレベータの設置建屋に関する情報(建屋の用
途、建屋のフロアー数、建屋の各フロアーの居住人口
等)を建築設計者から受け付けると、エレベータ機種・
台数計画案を建築設計者に提供するエレベータ機種・台
数計画案作成受付け部11、エレベータ本体について
の要求仕様データを建築設計者から受け付けると、その
要求仕様データに合致するエレベータのCADシンボル
を建築設計者に提供するシンボル提供依頼受付け部1
2、エレベータ内装についての要求仕様データを建築
設計者から受け付けると、その要求仕様データに合致す
る意匠図データおよびパースデータを建築設計者に提供
する意匠図作図依頼受付け部15、エレベータ内装に
ついての特殊な要求仕様データを建築設計者から受け付
けるとともに、その要求仕様データに合致した意匠図デ
ータおよびパースデータを建築設計者に提供するデザイ
ンイメージ生成依頼受付け部14、が含まれている。
【0014】データベースサーバ20は、外部からの指
示に応じてプログラムを実行可能な通常のハードウエア
構成を有する情報処理装置であり、その内蔵ハードディ
スクには、データベース検索等のデータベース処理が定
義されたデータベース管理システムプログラム、データ
通信制御プログラム、OS等がインストールされてい
る。そして、このデータベースサーバ20は、データベ
ース管理システムプログラムのデータベース処理対象と
なる以下のデータベース21A〜21Gが格納された外
部記憶装置21を有している。
【0015】エレベータ機種・基本価格・台数計画情報
データベース21Aには、建屋の用途(オフィスビル、
マンション等)ごとに、その用途の建屋のために作成さ
れたエレベータ機種・基本価格・台数計画マップがそれ
ぞれ登録されている。各エレベータ機種・基本価格・台
数計画マップは、いずれも、建屋のフロアー数および居
住人口の組合せを検索キーとして、推奨エレベータ機種
・基本価格・台数計画情報、すなわち、推奨エレベータ
のカゴ容量(定員、積載荷重等)、推奨エレベータの搬送
速度、推奨エレベータ1台当たりの基本価格、推奨エレ
ベータの設置台数を取得することができるようになって
いる。例えば、オフィスビルについてのエレベータ機種
・基本価格・台数計画マップのデータ構造は、概念的
に、図2のように示される。このエレベータ機種・基本
価格・台数計画マップは、オフィスビルのフロアー数2
04および居住人口204と、推奨エレベータ機種・基
本価格・台数計画情報(推奨エレベータのカゴ容量20
0と、推奨エレベータの搬送速度201と、推奨エレベ
ータ本体1台当たりの基本価格202と、推奨エレベー
タの設置台数203)と、を対応付けている。このた
め、このエレベータ機種・基本価格・台数計画マップに
よれば、例えば、フロアー数「10階」および居住人口
「300人」のオフィスビルに対する推奨エレベータ機種
・基本価格・台数計画情報として、搬送速度「105m
/min」、カゴ容量「9人」、エレベータ本体1台当た
りの基本価格「E円」、設置台数「2台」を取得することが
できる。なお、図2に示した具体的な数値は、説明の便
宜上、一例として入れたものに過ぎない。
【0016】オプション価格データベース21Bには、
図3に示すように、エレベータの本体および意匠のオプ
ション仕様項目の仕様として選択可能なオプション仕様
ごとに、オプション仕様データ300、オプション見積
り価格301が登録されている。このため、このオプシ
ョン価格データベース21Bによれば、建築設計者が希
望するオプション仕様データを検索キーとして、そのオ
プション仕様のオプション見積り価格、すなわち、その
オプション仕様を施した場合にエレベータ本体の基本価
格に上乗せされる金額を取得することができる。
【0017】顧客仕様管理データベース21Cには、依
頼案件ごとに、その案件に割り当てられた案件ID、そ
の案件に関する総合仕様管理情報、その案件についての
検討済み情報、付加情報(建築設計者のメールアドレス
等)が登録される。
【0018】この顧客仕様管理データベース21Cに登
録された各案件の総合仕様管理情報には、各エレベータ
の号数および仕様管理情報が含まれている。そして、図
4に示すように、各エレベータの仕様管理情報400に
は、建築設計者が仕様を選択することができるオプショ
ン仕様項目ごとに、それぞれ、オプション仕様項目名4
01、そのオプション仕様項目について選択された仕様
の仕様データ402および見積り価格403が格納され
ている。それぞれの仕様データ402および見積り価格
403のフィールドには、当初、エレベータの設置建屋
の用途に応じてあらかじめ定めた仕様の仕様データおよ
び見積り価格がデフォルト値として記述されているが、
その後、建築設計者が、オプション仕様のなかから適当
なオプション仕様を選択すると、このオプション仕様の
オプション仕様データおよび見積り価格が上書きされ
る。なお、オプション仕様項目401の仕様データ40
2として記述される空値は、そのオプション仕様項目に
関連する施工が行われないことを示す。
【0019】また、図5に示すように、顧客仕様管理デ
ータベース21Cに登録された各案件の検討済み情報5
00には、建築設計者に順次提供される各サービスごと
に、サービス名501、建築設計者がサービス提供を受
けた日付けを表す情報(サービス提供日)502、サービ
ス提供を受けるために建築設計者が提供した情報(ユー
ザ提供情報)503、サービス提供を受けることによっ
て建築設計者が取得した情報(ユーザ取得情報)504が
記述されている。例えば、ある案件について建築設計者
が1月15日に後述のエレベータ機種・台数計画サービ
スの提供を受けた場合、その案件の検討済み情報500
は、サービス名「エレベータ機種機種・台数計画」501
に対応付けられた各フィールド502,503,504
に、建築設計者がサービス提供を受けた日付け「1月1
5日」、建築設計者が提供した後述の建屋情報、建築設
計者が取得したエレベータ機種・基本価格・台数計画案
が記述される。
【0020】CADシンボル管理データベース21Dに
は、エレベータの用途ごとに、各種エレベータのCAD
シンボルが登録されている。各CADシンボルには、そ
れぞれ、構造上の特徴(サイズ、形状等)を表す構造情
報、設置のために確保する必要があるスペース(以下、
占有スペースと呼ぶ)を表す有効スペース情報、エレベ
ータの仕様情報(カゴ容量、ドア開き方向等)、エレベー
タの構成機器の型式、付加情報等が含まれている。
【0021】意匠図管理データベース21Eには、エレ
ベータの内装デザインごとに、意匠図データの格納ファ
イル、パースデータの格納ファイル、意匠図データおよ
びパースデータの作成に用いた仕様データ(天井デザイ
ンパターン、材質データ、ドア開き方向、カゴ容量)が
登録されている。
【0022】建築図管理データベース21Fには、建築
設計者から建築図データを受け付けた案件ごとに、顧客
仕様管理データベース21Cと共通の案件ID、建築図
データが登録される。
【0023】据付図管理データベース21Gには、据付
図データの作成依頼を受け付けた案件ごとに、顧客仕様
管理データベース21Cと共通の案件ID、完成した据
付図データの格納ファイルが登録される。
【0024】デザイン情報管理データベース21Hに
は、建築設計者が特殊内装仕様を希望した案件につい
て、顧客仕様管理データベース21Cと共通の案件I
D、意匠図作成のために建築設計者から提供されたデザ
イン情報ファイルおよびその関連情報、デザイン情報フ
ァイルおよびその関連情報を利用して作成されたパース
データの格納ファイル名、建築設計者が希望した特殊内
装仕様に割り当てられたオプション仕様データ、が登録
される。ここで言うデザイン情報ファイルとは、建築設
計者が希望する特殊内装デザインの画像データ等が格納
されたデザイン電子ファイルのことである。
【0025】さて、複数のユーザ端末30,40のなか
には、エレベータの据付け設計を行う設備設計者が使用
するユーザ端末30(以下、設備設計者用端末30と呼
ぶ)と、エレベータの意匠設計を行う意匠設計者が使用
するユーザ端末40(以下、意匠設計者用端末40と呼
ぶ)とが、少なくとも1台ずつ含まれている。
【0026】設備設計者用端末30は、外部からの指示
に応じてプログラムを実行可能な通常のハードウエア構
成を有する情報処理装置であり、その内蔵ハードディス
クには、標準プロダクトモデル対応のCADプログラ
ム、エレベータの据付図データBの作成を支援するエレ
ベータ据付図生成支援プログラム、OS等がインストー
ルされている。設備設計者用端末30は、これらのプロ
グラムおよびCPU等のハードウエアにより実現される
機能構成として、建築図データの検索をデータベース
サーバ20に要求することによって得られた建築図デー
タAから、エレベータの据付け構造を決定するために必
要な構造特徴を抽出する建築データ読込み部31、建
築データ読込み部31が抽出した構造特徴に基づき干渉
チェックを行う干渉チェック部32、建築データAに
変更が生じた場合に、変更前後の建築データの構造特徴
の差分を抽出する仕様訂正管理部33、設備設計者が
据付図を作成するための作図用エディタ(不図示)、等を
有している。
【0027】さらに、この設備設計者用端末30の内蔵
ハードディスクには、構造特徴データベース36が格納
されている。この構造特徴データベース36には、据付
図の作図依頼があった案件ごとに、案件ID、昇降路へ
のエレベータ据付けに関連する3種類の建築要素(柱、
壁、梁)のオブジェクトが登録される。
【0028】一方、意匠設計者用端末40は、外部から
の指示に応じてプログラムを実行可能な通常のハードウ
エア構成を有する情報処理装置であり、その内蔵ハード
ディスクには、標準プロダクトモデルのCADプログラ
ム、エレベータの意匠図データを作成を支援するエレベ
ータ意匠図作成支援プログラム、OS等がインストール
されている。意匠設計者用端末40は、これらのプログ
ラムおよびCPU等のハードウエアによって実現される
機能構成として、依頼案件のデザイン情報ファイル等
の検索をデータベースサーバ20に要求する要求仕様読
込部41、意匠設計者がエレベータ意匠図を作成する
ための作図用エディタ(不図示)、等を有している。
【0029】つぎに、以上説明したネットワークシステ
ムにおいて実現されるエレベータ設計支援処理につい
て、図6および他の図(図7〜図26)により説明する。
ここでは、サービスの提供を受けるべき建築設計者は、
建築設計者用端末60上でCADプログラムを起動し、
それにより立ち上がったCADウィンドウ上でエレベー
タ付き建屋の建築設計を行っていることとする。
【0030】図6に示すように、本実施の形態に係るエ
レベータ設計支援処理は、建築設計者サイドから見る
と、以下の5つの段階的な処理(第一段階S1000、
第二段階S2000、第三段階S3000、第四段階S
4000、第五段階S5000)に分けられる。
【0031】(1)第一段階(S1000) 図7に、この第一段階(S1000)における処理のフロ
ーチャートを示す。
【0032】建屋には、その建屋内の交通需要に応じた
エレベータが設置される必要がある。例えば、建屋の用
途(オフィスビル、マンション等)によって、設置エレベ
ータの最適な必要搬送能力は異なるし、同じ用途の建屋
であっても、その建屋の高さによって、設置エレベータ
の最適な搬送速度は異なる。したがって、エレベータ付
き建屋を建築設計している建築設計者は、前もって、そ
のエレベータ付き建屋の用途および居住人口に適したエ
レベータの機種(カゴ容量、搬送速度)および設置台数を
知っておく必要がある。また、エレベータの価格には幅
があるため、建築設計者は、建屋全体の予算との関係
で、自己の建築設計中の建屋に適したエレベータの購入
にかかる費用を、建築設計の初期段階からできるだけ正
確に把握しておくことが望ましい。
【0033】そこで、建築設計者は、まず、建築設計者
用端末60上でブラウザ61を起動し、エレベータ設計
支援サイトのWebドキュメントのURL(Uniform Res
ource Locaters)を入力する。これにより、そのURL
の示すWebドキュメントの送信リクエストが、建築設
計者用端末60上のブラウザ61からWWWサーバ10
へ送信される。WWWサーバ10上では、htttpd
が、このリクエストで指定されたWebドキュメントを
ドキュメントツリーから検索し、そのWebドキュメン
トを建築設計者用端末60に返信する。これにより、建
築設計者用端末60のディスプレイ装置63には、図8
に示すエレベータ設計支援サイトのトップページ600
が表示される。このトップページ600には、案件ID
を入力するための案件ID入力ボックス601、建築設
計者に対する提供サービスのアンダーライン付き名称一
覧602〜605が配置されている。
【0034】このトップページ600上で、建築設計者
が、まず、案件ID入力ボックス601に何も入力せず
に、提供サービス名一覧から「機種・台数計画サービス」
602を選択すると、エレベータ設計支援サイトの建屋
情報入力ページが、建築設計者用端末60のディスプレ
イ装置63上で開かれる。
【0035】図9(a)に示すように、この建屋情報入力
ページ610には、エレベータを設置する建屋に関する
情報(建屋用途、フロアー数、居住人口:以下、これら
をまとめて建屋情報と呼ぶ)を入力するための各種ツー
ルが配置されている。具体的には、エレベータの設置建
屋の用途を入力するためのビル用途入力ボックス61
1、エレベータの設置建屋のフロアー数を入力するため
のビル階床数入力ボックス612、エレベータの設置建
屋の各フロアーの居住人口を入力するための居住人口入
力ボックス613、すべての入力ボックスのデータ設定
を確定するためのOKボタン614、が配置されてい
る。建築設計者が機種・台数計画サービスの提供を受け
るには、これら各入力ボックス611,612,613に
適当なデータをそれぞれ入力し、さらにOKボタン61
4をクリックする必要がある。ただし、各入力ボックス
611,612,613には、それぞれ、入力データ候補
が一覧表示されたプルダウンメニューを開くためのボタ
ン611A,612A,613Aが付属しているため、建
築設計者は、各入力ボックス611,612,613に付
属のボタン611A,612A,613Aをクリックする
ことによって開かれたプルダウンメニューの一覧のなか
から、各入力ボックスへの入力データとして適当な入力
データ候補を選択するだけでよい。例えば、建屋用途入
力ボックス611の付属ボタン611Aがクリックされ
ると、エレベータの設置建屋の標準的な用途(オフィス
ビル、官庁ビル、マンション等)が一覧表示されたプル
ダウンメニュー611aが開かれる。建築設計者は、こ
のプルダウンメニュー611aの建屋用途一覧のなかか
ら適当な建屋用途を1つ選択することによって、建屋用
途入力ボックス611への入力データを決定すればよ
い。
【0036】建築設計者が、これら各入力ボックス61
1,612,613へのデータ入力を完了してから、さら
にOKボタン614をクリックすると、各入力ボックス
611,612,613内の設定データを含むデータ検索
要求がWWWサーバ10へ送られる(S1001)。
【0037】WWWサーバ10の機種・台数計画依頼受
付け部11は、このデータ検索要求を受け付けると、そ
のなかから建屋情報(建屋用途、フロアー数、居住人口)
を取り出し、この建屋情報を検索キーとしたデータベー
ス検索をデータベースサーバ20に要求する。この要求
に応じて、データベースサーバ20は、機種・台数計画
・基本価格データベース21Aを検索し、検索キーの1
つ(建屋用途)に対応付けられたエレベータ機種・台数計
画・基本価格マップ(図2参照)のなかから、残り2つの
検索キー(フロアー数および居住人口)に対応付けられた
エレベータ機種・基本価格・台数計画情報を取得する。
そして、このとき得られたエレベータ機種・基本価格・
台数計画情報を返信する(S1002)。
【0038】WWWサーバ10の機種・台数計画依頼受
付け部11は、そのエレベータ機種・基本価格・台数計
画情報を建築設計者用端末60に返信する。これによ
り、建築設計者用端末60のディスプレイ装置63に
は、エレベータ設計支援サイトのエレベータ機種・台数
計画案表示ページが開かれる。図9(b)に示すように、
このエレベータ機種・台数計画案表示ページ620上に
は、WWWサーバ10からのエレベータ機種・基本価格
・台数計画情報のうち、建築設計者指定の建屋用途と、
エレベータの推奨カゴ容量と、エレベータの推奨搬送速
度と、エレベータの推奨設置台数とが、エレベータ機種
・台数計画案621として表示される(S1003)。こ
のエレベータ機種・台数計画案621を参照することに
よって、建築設計者は、自己の建築設計中の建屋に適し
たエレベータ機種・台数計画案を把握することができ
る。
【0039】また、このエレベータ機種・台数計画案表
示ページ620上には、あわせて、エレベータ購入価格
の見積り要求の送信を指示するための見積りボタン62
2、現在表示中のエレベータ機種・台数計画案等を保存
するか否かを建築設計者に問うメッセージ624、メッ
セージ624に対する返答を受け付ける2つのアンダー
ライン付き文字「Y」「N」623も表示されている。ここ
で、建築設計者は、以下に示すように、エレベータ購入
価格の見積りを必要とする場合であれば、見積りボタン
622をクリックし、エレベータ購入価格の見積りを必
要としない場合であれば、2つのアンダーライン付き文
字「Y」「N」623のいずれか一方をクリックすればよ
い。
【0040】エレベータ購入価格の見積りを必要とする
建築設計者が、ここで、エレベータ機種・台数計画案表
示ページ620上の見積りボタン622をクリックする
と(S1004)、建屋情報を含む見積り要求が建築設計
者用端末60からWWWサーバ10に送信され、以下の
エレベータ価格見積り処理(S1005)が実行される。
これにより、建築設計者は、エレベータに関する詳細な
情報を入力せずに、自己の建築設計中の建屋に適したエ
レベータの購入価格の見積り額およびその内訳を知るこ
とができる。
【0041】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、建築設計者用端末60から見積り要求を受け付け
ると、そのなかから建屋情報(建屋の用途、フロアー
数、居住人口)を取り出し、この建屋情報を検索キーと
するデータベース検索をデータベースサーバ20に要求
する。この要求に応じて、データベースサーバ20は、
前述のS1002と同様なデータベース検索処理によっ
てエレベータ機種・基本価格・台数計画情報を取得し、
そのエレベータ機種・基本価格・台数計画情報をWWW
サーバ10に返信する。
【0042】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、各種建屋用途ごとに、それぞれ、仕様管理情報4
00と同じデータ構造の仕様管理情報作成用構造体デー
タを保持している。それらの構造体データに含まれてい
る各仕様項目の仕様データおよび見積り価格のフィール
ドには、初期値として、対応する建屋用途の建屋に設置
される標準的なエレベータの仕様の仕様データおよび見
積り価格がそれぞれ記述されている。WWWサーバ10
の価格見積依頼受付部16は、建屋情報に含まれている
建屋用途に対応する仕様管理情報作成用構造体データに
記述された仕様データのうち、空値以外のものを検索キ
ーとするデータベース検索をデータベースサーバ20に
要求する。この要求に応じて、データベースサーバ20
は、各検索キー(仕様データ)に対応付けられたオプショ
ン見積り価格301をオプション価格データベース21
Bからそれぞれ取り出し、それらをWWWサーバ10に
返信する。
【0043】このようにして建築設計者指定の建屋情報
に応じたオプション仕様のオプション見積り価格および
エレベータ機種・基本価格・台数計画情報を取得する
と、WWWサーバ10の価格見積依頼受付部16は、エ
レベータ機種・基本価格・台数計画情報に含まれていた
基本価格にすべてのオプション見積り価格を加算し、こ
の加算値を、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り
額とする。さらに、エレベータ機種・基本価格・台数計
画情報に含まれていた設置台数と、エレベータ1台当た
りの購入価格の見積り額との積を算出し、この算出結果
を、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額とす
る。そして、WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額と、
設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額とを建築
設計者用端末60に送信する。あわせて、エレベータ1
台当たりの購入価格の見積り額の算出に用いた各オプシ
ョン見積り価格およびその検索に用いた仕様データも、
エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額の内訳とし
て建築設計者用端末60に送信する。
【0044】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、エレベータ設計支援サイトの
価格見積り額表示ページが開かれる。この価格見積り額
表示ページ740上には、図10に示すように、エレベ
ータ1台当たりの購入価格の見積り額641とその見積
り額の内訳642、設置台数分のエレベータの購入価格
の見積り額643が表示されるとともに、OKボタン6
44が配置されている。建築設計者が、この価格見積り
額表示ページ640上で見積り額等を確認してから、さ
らにOKボタン644をクリックすると、建築設計者用
端末60のディスプレイ装置63上には、再度、エレベ
ータ機種・台数計画案表示ページ620が開かれる。
【0045】一方、エレベータ購入価格の見積りを必要
としない建築設計者が、エレベータ機種・台数計画案表
示ページ620上の見積りボタン622をクリックせず
に(S1004)、エレベータ機種・台数計画案表示ペー
ジ620上の2つのアンダーライン付き文字「Y」「N」6
23のうちのいずれか一方の文字をクリックすると(S
1006)、以下に示すように、クリックした文字の種
類に応じた処理が実行される。なお、すでに見積り額等
を確認した建築設計者が、再表示されたエレベータ機種
・台数計画案表示ページ620上で2つのアンダーライ
ン付き文字「Y」「N」623のうちのいずれか一方をクリ
ックした場合にも(S1006)、同様な処理が実行され
る。
【0046】エレベータ機種・台数計画案表示ページ6
20上の一方のアンダーライン付き文字「N」がクリック
されると(S1006)、再度、図8のトップページが建
築設計者用端末60のディスプレイ装置63上で開か
れ、それまで表示されていたエレベータ機種・台数計画
案等の情報が建築設計者用端末60上から失われる(S
1009)。したがって、表示中のエレベータ機種・台
数計画案がその後の建築設計作業に不要であると判断し
た場合には、建築設計者は、ここで(S1006)、エレ
ベータ機種・台数計画案表示ページ620上のアンダー
ライン付き文字「N」をクリックすればよい。
【0047】これに対して、エレベータ機種・台数計画
案表示ページ620上の他方のアンダーライン付き文字
「Y」がクリックされると(S1006)、エレベータ機種
・基本価格・台数計画案および建屋情報を含むデータ保
存要求が建築設計者用端末60からWWWサーバ10に
送信され、現在表示中のエレベータ機種・基本価格・台
数計画案および建屋用途を保存するための以下の処理
(S1007)が実行される。したがって、表示中のエレ
ベータ機種・台数計画案等がその後の建築設計作業に必
要と判断した場合には、建築設計者は、ここで(S10
06)、エレベータ機種・台数計画案表示ページ620
上のアンダーライン付き文字「Y」をクリックする必要が
ある。
【0048】WWWサーバ10の機種・台数計画依頼受
付け部11は、エレベータ機種・基本価格・台数計画案
および建屋情報を含むデータ保存要求を受け付けると、
それに含まれていた建屋用途に対応する仕様管理情報作
成用構造体データを、エレベータ台数分、仕様管理情報
として含む総合仕様管理情報を作成する。そして、この
総合仕様管理情報と、データ保存要求に含まれていた情
報(エレベータ機種・基本価格・台数計画案、建屋情報)
と、現在の日付とを含んだデータベース登録要求をデー
タベースサーバ20に送信する。この要求に応じて、デ
ータベースサーバ21は、それらの情報を顧客仕様管理
データベース21Cに新規登録する。これにより、総合
仕様管理情報は、新規案件IDに対応付けられた総合仕
様管理情報として登録され、その他の情報(現在の日
付、建屋情報、エレベータ機種・基本価格・台数計画
案)は、新規案件IDに対応付けられた検討済み情報5
00に含まれる情報502,503,504として登録さ
れる(S1007)。
【0049】顧客仕様管理データベース21Cへの新規
登録が終了すると、このとき登録した新規案件IDが、
WWWサーバ10を介して、データベースサーバ20か
ら建築設計者用端末60に返信される。これにより、建
築設計者用端末60のディスプレイ装置63上では、図
9(c)に示すような、エレベータ設計支援サイトの案件
ID確認ページ630が開かれる(S1008)。この案
件ID確認ページ630上には、建築設計者の依頼案件
に割り当てられた新規案件ID631が表示されるとと
もに、OKボタン632が配置されている。建築設計者
が、新規案件ID631を確認したあとOKボタン63
2をクリックすると、建築設計者用端末60のディスプ
レイ装置63上でエレベータ設計支援サイトのトップペ
ージ600が再度開かれるとともに、今回提供されたサ
ービスのサービス名「機種・台数計画サービス」と案件I
D631とが建築設計者用端末60のブラウザ61によ
って保存される。
【0050】このように、本実施の形態に係るエレベー
タ設計支援処理の第一段階によれば、建築設計者は、建
屋の建築設計の初期段階で決定できる建屋情報(建屋の
用途、建屋のフロアー数、各フロアーの居住人口)を入
力すれば、エレベータに関する詳細な情報を入力しなく
ても、建築設計中の建屋の用途について標準的な内外装
を備えたエレベータの購入価格を容易に知ることができ
る。すなわち、自己が建築設計中の建屋にエレベータを
設置するかどうかを検討しているような、エレベータに
関する詳細なイメージを持っていない段階であっても、
建築設計者は、自己が建築設計中の建屋に設置するエレ
ベータの購入価格として現実性のある額を把握すること
ができる。このため、建屋の建築設計の初期段階であっ
ても、自己が建築設計中の建屋の予算との兼ね合いで、
エレベータを設置可能かどうかを検討することもでき
る。
【0051】以上においては、未定のオプション仕様項
目に設定されるべき仕様を、建屋用途ごとに定めている
が、必ずしも、このようにする必要はない。例えば、一
連のオプション仕様項目に設定されるべき仕様を、エレ
ベータタイプ(グレード、寒冷地向け、バリアフリー等)
ごとにパッケージ仕様として定めておき、エレベータの
仕様として建築設計者が指定したエレベータタイプのパ
ッケージ仕様に含まれる仕様の価格を、オプション見積
り価格データベースからそれぞれ取り出して、それらの
各価格をエレベータ基本価格に加算するようにしてもよ
い。このようにする場合には、図33(a)(b)に示すよ
うに、エレベータタイプ名3301とパッケージ仕様3
302との対応情報が登録されたテーブル3300を、
パッケージ仕様管理データベース21Iとしてデータベ
ースサーバ20の外部記憶装置21に格納しておけばよ
い。なお、エレベータタイプの指定は、建屋情報入力ペ
ージで建築設計者から受け付けるようにしてもよいし、
別途設けたページで受け付けるようにしてもよい。
【0052】また、以上においては、建屋用途とフロア
ー数と居住人口とだけから、エレベータ1台当たりの本
体価格が定まるようにしているが、さらに別の情報も加
味して、エレベータ1台当たりの本体価格が定まるよう
にしてもよい。例えば、図33に示すように、エレベー
タタイプごとにタイプ名とエレベータ1台当たりの本体
価格とを対応付けた情報202Aを、推奨エレベータ1
台当たりの本体価格202の代わりにエレベータ機種・
基本価格・台数計画マップに格納しておくことによっ
て、エレベータの仕様として建築設計者が指定したエレ
ベータタイプのエレベータ1台当たりの本体価格が各建
屋用途のエレベータ機種・基本価格・台数計画マップか
ら取得されるようにしてもよい。これにより、建築設計
者が指定したエレベータタイプのエレベータ1台当たり
の本体価格、すなわち、エレベータタイプの相違による
価格差が誤差として含まれない本体価格を算出すること
ができる。このため、建築設計者は、エレベータの購入
価格をより正確に把握することができるようになる。
【0053】(2)第二段階(S2000) 図11に、この第二段階(S2000)における処理のフ
ローチャートを示す。
【0054】建築設計者は、エレベータ機種・台数計画
案を決定した後、さらに建屋の建築設計を進め、エレベ
ータの納まりを検討する段階にまできたら、再度、自己
の建築設計者用端末160とWWWサーバ10とのコネ
クションを確立して、自己の建築設計者用端末60のデ
ィスプレイ装置63上でエレベータ設計支援サイトのト
ップページ600(図8参照)を開く。
【0055】前回のサーバアクセスにより得たエレベー
タ機種・台数計画案に基づき検討を進める建築設計者
は、前回のサーバアクセス時に発行された案件IDを案
件ID入力入力ボックス601に入力してからリターン
キーが押すと、トップページ600上のテキストがその
スタイルを変化させる。具体的には、トップページ60
0上の提供サービス名一覧のうち、入力案件IDに対応
する保存中のサービス名「エレベータ機種・台数計画サ
ービス」602の次に表示されているサービス名、すな
わち、建築設計者が次に提供を受けるべきサービスのサ
ービス名「エレベータCADシンボル提供サービス」60
3が強調表示される。これにより、建築設計者は、前回
のサーバアクセスから相当時間経過していても、今回の
サーバアクセスで最初に受けるべきサービスを一見して
把握することができる。
【0056】そのあと、建築設計者が、提供サービス
「エレベータCADシンボル提供サービス」603を選択
すると、案件ID入力入力ボックス601に入力された
案件IDを検索キーとするデータベース検索が、WWW
サーバ11を介してデータベースサーバ12に要求され
る。この要求に応じて、データベースサーバ12は、検
索キー(案件ID)に対応付けられた検討済み情報500
を顧客仕様管理データベース21Cから取り出し、それ
を返信する(S2001)。
【0057】この返信データを受け付けた建築設計者用
端末60のディスプレイ装置63上では、エレベータ設
計支援サイトのエレベータ仕様入力ページが開かれる。
図12に示すように、このエレベータ仕様入力ページ6
50上には、返信データにユーザ提供情報として含まれ
ていた建屋用途651Aおよびフロア数651Bが表示
されるとともに、設置台数分のエレベータのそれぞれに
ついて、エレベータの用途を入力するための入力ボック
ス652、エレベータ本体の仕様データを設定するため
の仕様入力ボックスが配置される。ここでは、仕様入力
ボックスの具体例として、ドア開き方向の入力を受け付
けるためのドア開き方向入力ボックス653、カゴ容量
の入力を受け付けるためのカゴ容量入力ボックス65
4、トランクを設置するか否かの別の入力を受け付ける
ためのトランク有無入力ボックス655、搬送速度の入
力を受け付けるための搬送速度入力ボックス656、カ
ウンターウエイトの位置の入力を受け付けるためのカウ
ンターウエイト位置入力ボックス657を挙げてある。
【0058】建築設計者は、このエレベータ仕様入力ペ
ージ650上に配置された入力ボックス652,653,
654,655,656,657にそれぞれ適当な仕様デ
ータを設定する必要がある。ただし、各エレベータの2
つの入力ボックス654,657には、返信データのユ
ーザ取得情報に含まれていたエレベータ機種・基本価格
・台数計画案のカゴ容量および搬送速度がすでに設定さ
れているため、ここでは、各エレベータ用の他の入力ボ
ックス652,653,655,656に適当な仕様デー
タを設定するだけでよい(S2002)。
【0059】また、このエレベータ仕様入力ページ65
0上にはさらにシンボル表示ボタン658が配置されて
おり、建築設計者が、各エレベータ用の入力ボックスへ
のデータ設定を終えてから、そのシンボル表示ボタン6
58をクリックすると、各設置エレベータの入力ボック
ス内の設定データを含むCADシンボル検索要求がWW
Wサーバ10に送られる。WWWサーバ10のシンボル
提供依頼受付け部12は、このCADシンボル検索要求
を受け付けると、それに含まれていた各エレベータにつ
いての設定データを検索キーとするデータベース検索を
データベースサーバ20にそれぞれ要求する。これらの
要求のそれぞれに応じて、データベースサーバ20は、
検索キーのうちの1つ(用途)に対応付けられているCA
Dシンボルのうち、他の検索キー(ドア開き方向、カゴ
容量、トランク設置の有無、搬送速度、カウンターウエ
イト位置)が仕様情報に合致するCADシンボルをCA
Dシンボルデータベース21Dから取りだし、それをW
WWサーバ11に返信する(S2003)。
【0060】WWWサーバ10は、これらの返信データ
を受け付けると、それらに含まれていたCADシンボル
を建築設計者用端末60に送信する。これにより、建築
設計者用端末60のディスプレイ装置63上には、エレ
ベータ設計支援サイトのエレベータシンボル表示ページ
が開かれる(S2004)。図13に示すように、このエ
レベータシンボル表示ページ660上には、エレベータ
仕様入力ページ650に表示されていた建屋用途666
Aおよびフロア数666Bとともに、建築設計者がエレ
ベータ仕様入力ページ650上で各エレベータについて
設定したデータ(エレベータ用途、ドア開き方向、カゴ
容量、トランク有無、搬送速度、カウンターウエイト位
置)662とが表示されている。さらに、これらの設定
データ662によって検索された各エレベータのCAD
シンボル661、すなわち、建築設計者の要求仕様に合
致した各エレベータの構造および有効スペースがパラメ
トリック表現で表示されている。建築設計者は、このC
ADシンボル661を、ドラッグ・アンド・ドロップ
で、CADウィンドウ上の作成中の建築設計図に配置す
ることによって、自己の要求仕様を満たすエレベータが
周辺建築要素と干渉を起こすか否かを、一見して確認す
ることができる。例えば、建築設計図上の周辺建築要素
(柱、壁等)にCADシンボル661が重なり合えば、建
築設計者は、自身の要求仕様を満たすエレベータが、建
築設計図上の昇降路内に納まりきらないものであると判
断し、作成中の建築設計図上の昇降路寸法を再検討する
必要があることを認識することができる。
【0061】また、このエレベータシンボル表示ページ
660上には、エレベータ購入価格の見積り要求の送信
を指示するための見積りボタン663、現在表示中のC
ADシンボルおよび関連情報等を保存するか否かを建築
設計者に問うメッセージ664、メッセージ664に対
する返答を受け付ける2つのアンダーライン付き文字
「Y」「N」665が表示されている。建築設計者は、以下
に示すように、表示中のエレベータの購入価格の見積り
を必要とする場合であれば、見積りボタン663をクリ
ックし、表示中のエレベータの購入価格の見積りを必要
としない場合であれば、2つのアンダーライン付き文字
「Y」「N」665のいずれか一方をクリックすればよい。
【0062】表示中のエレベータの購入価格の見積りを
必要とする建築設計者が、ここで、見積りボタン669
をクリックすると(S2005)、表示中の設定データ6
62とトップページ600上で入力済みの案件IDとを
含む見積り要求が建築設計者用端末60からWWWサー
バ10に送信され、以下のエレベータ価格見積り処理
(S2006)が実行される。これにより、建築設計者
は、エレベータについての要求仕様が完全には決定して
いない段階であっても、その時点までに固まっている要
求仕様が反映されたエレベータの購入価格の見積り額お
よびその内訳を知ることができる。
【0063】建築設計者用端末60から見積り要求を受
け付けたWWWサーバ10の価格見積依頼受付部16
は、その見積り要求に含まれていた案件IDを検索キー
とするデータベース検索をデータベースサーバ20に要
求する。このデータベース要求に応じて、データベース
サーバ20は、顧客仕様管理データベース21Cを検索
し、検索キー(案件ID)に対応付けられた総合仕様管理
情報を取得する。そして、データベースサーバ20は、
このとき得られた総合仕様管理情報をWWWサーバ10
に返信する。
【0064】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、データベースサーバ20からの返信データを受け
付けると、その返信データに含まれていた総合仕様管理
情報内の各エレベータの仕様管理情報400をそれぞれ
修正する。具体的には、データエレベータ仕様入力ペー
ジ650上で各エレベータについて設定したデータ(エ
レベータ用途、ドア開き方向、カゴ容量、トランク有
無、搬送速度、カウンターウエイト位置)のうち、オプ
ション仕様項目の仕様データに該当するものを、そのエ
レベータの仕様管理情報400の所定のオプション仕様
項目の仕様データ402に上書きする。例えば、トラン
クを設置するか否の別を表す仕様データが、オプション
仕様項目「トランク」の仕様データに該当する場合であれ
ば、各エレベータの仕様管理情報400には、それぞ
れ、そのエレベータにトランクを設置するか否かを表す
仕様データが、オプション仕様項目「トランク」の仕様デ
ータに上書きされる。
【0065】その後、WWWサーバ10の価格見積依頼
受付部16は、各エレベータの仕様管理情報400に記
述されている仕様データのうち、空値以外のものを検索
キーとするデータベース検索をデータベースサーバ20
に要求する。この要求に応じて、データベースサーバ2
0は、各検索キーに対応付けられたオプション見積り価
格301をオプション価格データベース21Bからそれ
ぞれ取り出し、それらをWWWサーバ10に返信する。
【0066】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、この返信データを受付けると、その返信データに
含まれていたオプション見積り価格をエレベータごとに
集計する。そして、検討済み情報500に含まれていた
基本価格を各集計値にそれぞれ加算し、それらの加算値
を、エレベータ各機の購入価格の見積り額とする。さら
に、エレベータ各機の購入価格の見積り額を集計し、そ
の集計値を、設置台数分のエレベータの購入価格の見積
り額とする。そして、WWWサーバ10の価格見積依頼
受付部16は、エレベータ1台当たりの購入価格の見積
り額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額
とを建築設計者用端末60に送信する。あわせて、エレ
ベータ1台当たりの購入価格の見積り額の算出に用いた
各オプション見積り価格およびその検索に用いた仕様デ
ータも、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額の
内訳として建築設計者用端末60に送信する。
【0067】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、図20に示した価格見積り額
表示ページ700が開かれる(S2006)。この価格見
積り額表示ページ700上には、各エレベータ1台当た
りの購入価格の見積り額702とその見積り額の内訳7
03、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額7
01が表示されるとともに、OKボタン704が配置さ
れている。建築設計者が、この価格見積り額表示ページ
700上で見積り額等を確認してから、さらにOKボタ
ン704をクリックすると、建築設計者用端末60のデ
ィスプレイ装置63上には、再度、エレベータシンボル
表示ページ660が開かれる。
【0068】一方、エレベータ購入価格の見積りを必要
としない建築設計者が、エレベータシンボル表示ページ
660上の見積りボタン663をクリックせずに(S2
005)、エレベータシンボル表示ページ660上の2
つのアンダーライン付き文字「Y」「N」665のうちのい
ずれか一方の文字をクリックすると(S2007)、以下
に示すように、クリックした文字に応じた処理が実行さ
れる。なお、すでに見積り額等を確認した建築設計者
が、再表示されたエレベータシンボル表示ページ660
上の2つのアンダーライン付き文字「Y」「N」665のう
ちのいずれか一方の文字をクリックした場合も、同様な
処理が実行される。
【0069】エレベータシンボル表示ページ660上の
一方のアンダーライン付き文字「N」がクリックされると
(S2007)、再度、トップページ600が建築設計者
用端末60のディスプレイ装置63上で開かれ、それま
で表示されていたCADシンボルおよび設定データ等の
情報が建築設計者用端末60上から失われる(S200
9)。したがって、例えば、エレベータの購入価格の見
積り額等の参照によって、エレベータ本体についての要
求仕様を再検討する必要があると判断した場合等には、
建築設計者は、ここで、エレベータシンボル表示ページ
660上の一方のアンダーライン付き文字「N」をクリッ
クすればよい。
【0070】これに対して、エレベータシンボル表示ペ
ージ660上の他方のアンダーライン付き文字「Y」がク
リックされると(S2007)、トップページ600で入
力済みの案件ID、エレベータシンボル表示ページ66
0上に表示中のCADシンボルおよび設定データを含む
データ保存要求が建築設計者用端末60からWWWサー
バ10に送信され、そらの情報を保存するための以下の
処理(S2008)が実行される。したがって、表示中の
CADシンボルがその後の建築設計作業に必要と判断し
た場合には、建築設計者は、ここで、エレベータシンボ
ル表示ページ660上のアンダーライン付き文字「Y」を
クリックする必要がある。
【0071】WWWサーバ10のシンボル提供依頼受付
け部12は、建築設計者用端末60からデータ保存要求
を受け付けると、それに含まれていた案件IDを検索キ
ーとするデータベース検索をデータベースサーバ20に
要求する。データベースサーバ20は、この要求を受け
付けると、検索キー(案件ID)に対応付けられた総合仕
様管理情報を顧客仕様管理データベース21Cから取り
出す。そして、データベースサーバ20は、このとき得
られた総合仕様管理情報をWWWサーバ10に返信す
る。
【0072】つぎに、WWWサーバ10のシンボル提供
依頼受付け部12は、データ保存要求に含まれていた各
エレベータの設定データのうち、オプション仕様項目の
仕様データに該当するものを検索キーとするデータベー
ス検索をデータベースサーバ20に要求する。この要求
に応じて、データベースサーバ20は、各検索キーに対
応付けられたオプション見積り価格301をオプション
価格データベース21Bからそれぞれ取り出し、それら
をWWWサーバ10に返信する。WWWサーバ10のシ
ンボル提供依頼受付け部12は、この返信データを受け
付けると、それに含まれていたオプション見積り価格
と、その検索キーとして用いられた仕様データとによっ
て、総合仕様管理情報の各仕様管理情報を修正する。具
体的には、各エレベータごとに、それぞれ、オプション
価格データベース21Bから取り出されたオプション見
積り価格およびその検索キーとして用いられた仕様デー
タを、仕様管理情報400の所定仕様項目の見積り価格
403および仕様データ403に上書きする。
【0073】その後、WWWサーバ10のシンボル提供
依頼受付け部12は、この総合仕様管理情報のデータベ
ース登録をデータベースサーバ20に要求する。この要
求に応じたデータベースサーバ20によって、顧客仕様
管理データベース21Cに登録されている総合仕様管理
情報群のうち、データ保存要求に含まれていた案件ID
に対応する総合仕様管理情報が、新たな総合仕様管理情
報で更新される。
【0074】また、WWWサーバ10のシンボル提供依
頼受付け部12は、データ保存要求に含まれていた各エ
レベータの設定データおよびCADシンボル、現在の日
付のデータベース登録をデータベースサーバ20に要求
する。これに応じて、データベースサーバ20は、顧客
仕様管理データベース21Cに登録されている検討済み
情報群のうち、データ保存要求に含まれていた案件ID
に対応する検討済み情報500に、それらの情報を登録
する。これにより、データ保存要求に含まれていた案件
IDに対応する検討済み情報500は、サービス名「エ
レベータCADシンボル提供」501に対応付けられた
各フィールド502,503,504に、サービス提供
日、ユーザ提供情報、ユーザ取得情報として、現在の日
付、各エレベータの設定データ(エレベータ用途、ドア
開き方向、カゴ容量、トランク有無、搬送速度、カウン
ターウエイト位置)、各エレベータのCADシンボルが
記述される。
【0075】このようにして顧客仕様管理データベース
21Cのデータ更新が終了すると、その旨のメッセージ
が、データベースサーバ20から、WWWサーバ11を
介して建築設計者用端末60に送信される。このメッセ
ージを受け付けた建築設計者用端末60側では、エレベ
ータ設計支援サイトのトップページ(図8参照)がディス
プレイ装置63上で再度開かれるとともに、今回提供さ
れたサービスのサービス名「エレベータCADシンボル
提供サービス」が建築設計者用端末60のブラウザ61
によって保存される。
【0076】このように、本実施の形態に係るエレベー
タ設計支援処理の第二段階によれば、建築設計者は、自
己の建築設計中の建屋に設置するエレベータ本体の仕様
が完全には決まっていない段階であっても、その時点ま
でに決まっている要求仕様が反映された標準的なエレベ
ータまたはエレベータ集合体の購入価格の見積り額およ
びその内訳を知ることができる。このため、建築設計者
は、エレベータ本体について現時点までに決めてある要
求仕様を、自己が建築設計中の建屋の予算との兼ね合い
で変更する必要があるかどうかを検討することができ
る。その結果、エレベータの仕様が完全に決まってしま
ってから、その仕様を建屋全体の予算との関係で大幅に
変更しなければならないことが判明するような事態の発
生が防止される。
【0077】(3)第三段階(S3000) 図14に、この第三段階(S3000)における処理のフ
ローチャートを示す。
【0078】建築設計者は、その後の建築設計の過程に
おいて、設備設計者に据付図作成を依頼することができ
る段階にまできたら、再度、自己の建築設計者用端末6
0とWWWサーバ10とのコネクションを確立し、自己
の建築設計者用端末60のディスプレイ装置63上でエ
レベータ設計支援サイトのトップページ600を開く。
【0079】前回のサーバアクセス時に保存しておいた
CADシンボルを用いて建築図データを作成した建築設
計者が、トップページ600上の案件ID入力ボックス
601に案件IDを入力してからリターンキーを押す
と、トップページ600上のテキストがそのスタイルを
変化させる。具体的には、トップページ600上の提供
サービス名一覧のうち、入力案件IDに対応付けられた
保存中のサービス名「エレベータCADシンボル提供サ
ービス」603の次に表示されているサービス名、すな
わち、建築設計者が次に提供を受けるべきサービスのサ
ービス名「エレベータ据付図作図サービス」604が強調
表示となる。これにより、建築設計者は、前回のサーバ
アクセスから相当時間経過していても、今回のサーバア
クセスで最初に受けるべきサービスを一見して把握する
ことができる。
【0080】ここで、建築設計者が、提供サービス「エ
レベータ据付図作図サービス」604を選択すると、案
件IDを含む検討済み情報検索要求が、WWWサーバ1
0に送信される。WWWサーバ10の据付図作図依頼受
付け部13は、この検討済み情報検索要求を受け付ける
と、それに含まれていた案件IDを検索キーとするデー
タベース検索をデータベースサーバ20に要求する。こ
の要求に応じて、データベースサーバ20は、検索キー
(案件ID)に対応付けられた検討済み情報500を顧客
仕様管理データベース21Cから取り出し、それを返信
する(S3001)。
【0081】この返信データを受け付けた建築設計者用
端末60には、エレベータ設計支援サイトの据付図作図
依頼ページが開かれる。図15に示すように、この据付
図作図依頼ページ670には、案件ID671が表示さ
れるほか、エレベータの設置台数を入力するためのエレ
ベータ設置台数入力ボックス674、エレベータ設置建
屋の用途を入力するための建屋用途入力ボックス67
2、エレベータ設置ビルのフロアー数を入力するための
ビル階床数入力ボックス673、各エレベータの本体の
仕様(カゴ容量、搬送速度、ドア開き方向、カウンター
ウエイト位置)を入力するための入力ボックス675、
建築図データのファイル名を入力するための建築図デー
タ入力ボックス676、据付図の希望納期(日付)を入力
するための作図納期入力ボックス677、各入力ボック
スの設定データの送信を指示するための送信ボタン67
8が配置されている。この据付図作図依頼ページ670
上の各入力ボックス672〜677のデータ設定を行う
必要があるが、この場合には、建築図データ入力ボック
ス676および作図納期入力ボックス677以外の入力
ボックス672〜675には、すでにデフォルトデータ
(返信データに含まれていた検討済み情報のユーザ提供
情報)が設定されている。したがって、建築設計者は、
建築図データ入力ボックス676および作図要期入力ボ
ックス677にデータを設定するだけでよい。
【0082】さて、ここで、建築設計者が、建築図デー
タ入力ボックス676および作図納期入力ボックス67
7にデータを設定してから、さらに送信ボタン678を
クリックすると、表示中の案件IDと、建築図データ入
力ボックス676内のファイル名に該当する建築図デー
タファイルと、その他の入力ボックス672,673,6
74,675,677内の設定データとを含む据付図作図
要求がWWWサーバ10へ送信される(S3002)。
【0083】WWWサーバ10は、この据付図作図要求
を受け付けると、それに含まれていた建築図データおよ
び案件IDとのデータベース登録をデータベースサーバ
に要求する。これに応じて、データベースサーバ20
は、それら建築図データファイルと案件IDとを対応付
けて建築図管理データベース21Fに登録し、WWWサ
ーバ10にデータベース登録終了を通知する(S300
3)。
【0084】WWWサーバ10の据付図作図依頼受付け
部13は、この通知を受け取ると、建築データファイル
名、案件IDおよび納期の要否を通知する設備設計者宛
て電子メールの配信をネットワーク上のメールサーバに
要求する。設備設計者は、この電子メールを参照するこ
とによって、依頼案件の存在およびその納期等を知り、
その後、適当な時期が到来したら、案件IDを含む所定
のコマンドを自己の設備設計者用端末30に入力する。
これにより、設備設計者用端末30上で以下の処理が実
行される。
【0085】まず、建築データ読込み部31は、案件I
Dを含むデータベース検索をデータベースサーバ20に
要求することによって、その案件IDに対応付けられた
建築図データを建築図管理データベース21Fから取得
する(S3004)。
【0086】つぎに、建築データ読込み部31は、この
建築図データが表す建築図上に、1つのCADシンボル
の位置を原点とし、かつ、そのCADシンボルの正面方
向をY方向とする新たな3次元直交座標系を定義する。
そして、昇降路内にでっぱる可能性のある3種類の建築
要素(柱、壁、梁)、すなわち、各CADシンボルの近傍
に存在する3種類の建築要素(柱、壁、梁)のオブジェク
トを建屋の各階ごとに抽出し、それらのオブジェクトを
案件IDとともに特徴構造データベース36に登録す
る。また、建築データ読込み部31は、このとき抽出さ
れた3種類の建築要素のオブジェクトのうち、各階の壁
オブジェクトと原点のCADシンボルとの平行性をチェ
ックし、原点のCADシンボルに対して各階の壁オブジ
ェクトが傾いていたら、その傾きに応じた回転角だけ、
建築図上の全オブジェクトを回転移動させる。また、原
点のCADシンボルに対して他のCADシンボルが傾い
ていたら、その傾きに応じた回転角だけ、建築図上の全
オブジェクトを回転移動させる。これにより、建築図上
にドラッグ・アンド・ドロップでCADシンボルが配置
されたことに起因する、建築図データの誤差が修正され
る(S3005)。
【0087】つぎに、干渉チェック部32が、特徴構造
として抽出された各オブジェクトの座標に基づき、それ
らのオブジェクトが、各CADシンボルの表す占有スペ
ースに食い込んでいないかどうかを判断する(S300
6)。
【0088】ここで、いずれかのエレベータの占有スペ
ースに食い込んだオブジェクトがあれば、干渉チェック
部32は、エレベータと周辺建築要素とが干渉を起こす
と判断し、その旨を通知する建築設計者宛て電子メール
の配信をネットワーク上のメールサーバに要求する。こ
の電子メールの着信により、建築設計者は、エレベータ
と周辺建築要素との間に干渉が起こることを認識するこ
とができるため、ただちに、作成中の建築図データの変
更の検討に入ることができる。そして、建築設計者が、
自己のユーザ端末60から設備設計者用端末30へ修正
後の建築図データを返信すると、建築データ読込み部3
1が、修正後の建築図データから特徴構造を抽出し、仕
様訂正管理部33が、今回抽出された特徴構造と前回抽
出された特徴構造(特徴構造データベース36に格納さ
れている特徴構造)との差分を抽出する(S3007)。
そして、今度は、この差分に該当するオブジェクトに関
してのみ干渉の有無を再チェックする(S3006)。
【0089】一方、いずれのエレベータの占有スペース
にもオブジェクトが食い込んでいなければ、干渉チェッ
ク部32は、エレベータと周辺建築要素とが干渉を起こ
さないと判断し、その旨を出力する。設備設計者は、こ
の出力を確認してから、自己の設備設計者用端末30上
で据付図の作成を開始することによって、エレベータと
その周辺建築要素とが適切な位置関係にあるか否かを確
認する手間を省くことできる。したがって、設備設計者
は、CADシンボルが表すエレベータの取付構造の強度
計算を行い、CADシンボルが表すエレベータの各構成
機器を建築図上に配置を行うだけで、建築設計者から依
頼された据付図データを完成させることができる(S3
008)。
【0090】そして、建築設計者から依頼された据付図
データを完成させたら、設備設計者は、その据付図デー
タが格納されたファイルと案件IDとを据付図管理デー
タベース21Gに登録するとともに、顧客仕様管理デー
タベース21Cに登録されているその案件の検討済み情
報500に、現在の日付け、据付図の作成に使用した建
築図データファイル名、据付図データファイル名を、サ
ービス名「エレベータ意匠図作図サービス」501に対応
付けられた各フィールド502,503,504の情報と
して登録する必要がある(S3009)。さらに、据付図
完成を通知する電子メールを、据付図作図依頼元に宛て
て送信する必要がある(S3010)。
【0091】そして、建築設計者は、電子メールの着信
によって据付図データの完成を知ると、その据付図デー
タをダウンロードするため、自己の建築設計者用端末6
0上でブラウザを起動し、図16(a)に示すような据付
図ダウンロードページ680を自己の建築設計者用端末
のディスプレイ装置63上で開く。この据付図ダウンロ
ードページ680上には、案件IDを入力するための案
件入力ボックス681、据付図データのダウンロードを
指示するためのアンダーライン付き文字列682が配置
されている。この据付図ダウンロードページ680上
で、建築設計者が、案件IDを案件入力ボックス681
に入力し、さらにアンダーライン付き文字列682をク
リックすると、今回提供されたサービスのサービス名
「エレベータ据付図作図サービス」と案件入力ボックス6
81内の案件IDとが建築設計者用端末60のブラウザ
61によって保存されるとともに、案件入力ボックス6
81内の案件IDを含む据付図検索要求がWWWサーバ
10に送信される。WWWサーバ10の据付図作図依頼
受付け部13は、この据付図検索要求を受け付けると、
それに含まれていた案件IDを検索キーとするデータベ
ース検索をデータベースサーバ20に要求する。これに
応じて、データベースサーバ20は、その案件IDに対
応付けられた据付図データファイルを据付図管理データ
ベース21Gから取りだす。そして、この据付図データ
ファイルが建築設計者用端末60にダウンロードされ
る。これにより、建築設計者は、自己の要求仕様が反映
された1台または複数台のエレベータを建屋に適切に据
え付けるための据付図を得ることができる。
【0092】なお、この第三段階の処理においては、新
たな要求仕様データを建築設計者から受け付けていない
ため、第二段階における見積り額に上乗せされる費用が
発生しないと仮定して、エレベータ購入価格を新たに見
積っていない。しかし、実際には、据付け図を作成する
段階で施工費用等が決定され、エレベータの購入価格の
見積り額が変わってくることもある。したがって、図1
6(b)に示すように、据付図ダウンロードページ680
に見積りボタン682を設けておき、この第三段階にお
いても、見積りボタンが建築設計者に選択されたら、第
二段階で算出された見積り額を施工費用額等に応じて修
正し、その修正後の額をエレベータの購入価格の見積り
額として建築設計者に提示するようにしてもよい。
【0093】(4)第四段階(S4000) 図17に、この第四段階(S4000)における処理のフ
ローチャートを示す。
【0094】建築設計者は、据付図データが完成する
と、今度は、エレベータの内装仕様を検討する必要があ
る。この段階にまできたら、再度、自己の建築設計者用
端末60とWWWサーバ10とのコネクションを確立
し、自己の建築設計者用端末60のディスプレイ装置6
3上でエレベータ設計支援サイトのトップページ600
を開く。
【0095】設備設計者用端末30で作成された据付図
データを入手した建築設計者が、トップページ600上
の案件ID入力ボックス601に案件IDを入力してか
らリターンキーが押すと、トップページ600上のテキ
ストがそのスタイルを変化させる。具体的には、トップ
ページ600上の提供サービス名一覧のうち、入力案件
IDに対応付けられている保存中のサービス名「エレベ
ータ据付図作図サービス」604の次に表示されている
サービス名、すなわち、建築設計者が次に提供を受ける
べきサービスのサービス名「エレベータ意匠図作図サー
ビス」605が強調表示となる。これにより、建築設計
者は、今回のサーバアクセスで最初に受けるべきサービ
スを容易に把握することができる。
【0096】ここで、建築設計者が、提供サービス一覧
から、希望の提供サービス「エレベータ意匠図作図サー
ビス」605を選択すると、トップページ600上で入
力された案件IDを含む検索要求が、WWWサーバ11
を介してデータベースサーバ12に送られる。この要求
に応じて、データベースサーバ12は、検索キー(案件
ID)に対応付けられた検討済み情報500を顧客仕様
管理データベース21Cから取り出し、それを返信する
(S4001)。
【0097】この返信データを受け付けた建築設計者用
端末60のディスプレイ装置130には、エレベータ設
計支援サイトのエレベータ意匠仕様検討ページが開かれ
る。図18に示すように、この意匠仕様検討ページ69
0上には、トップページ600で入力された案件ID6
91A、検討済み情報のうちの所定の情報(ここでは、
建屋用途691B、建屋のフロア数691C、エレベー
タ1号機についての既定の仕様データ691D)が表示
されるほか、エレベータ1号機の内装仕様データを設定
するためのツール、例えば、エレベータの天井デザイン
タイプを選択するためのアイコン群692、エレベータ
の側板材質を選択するためのリストボックス693、エ
レベータの床材質を選択するためのリストボックス69
4、ハンドレールの取付け有無および材質を選択するた
めの2つのチェックボタン695Aおよびリストボック
ス695B、次のエレベータの内装仕様データの設定処
理に進むためのボタン696が配置されている。なお、
このエレベータ意匠仕様検討ページ690上には、エレ
ベータ購入価格の見積り要求の送信を指示するための見
積りボタン697、各エレベータの内装仕様データ等を
保存するか否かを建築設計者に問うメッセージ、メッセ
ージに対する返答を受け付ける2つのアンダーライン付
き文字「Y」「N」698も配置されているが、この段階に
おいては、これらは非アクティブ状態になっている。
【0098】建築設計者が、このエレベータ意匠仕様検
討ページ690上で、エレベータ1号機の内装仕様デー
タの設定を行ってからボタン696をクリックすると、
エレベータ1号機についての既定の仕様データ691D
の代わりに、エレベータ2号機についての既定の仕様デ
ータが表示され、それまでエレベータ1号機の内装仕様
データを設定するためのものであったツール692,6
93,694,695A,695B,696が、エレベータ
2号機の内装仕様データを設定するためのツールとな
る。このようにして、建築設計者が、各エレベータの内
装仕様データを順次設定すると(S4002)、いずれか
のエレベータの内装仕様データのなかに、特殊天井デザ
インタイプの指定または特殊材質の指定が含まれている
か否かが判断される(S4003)。
【0099】その結果、特殊天井デザインタイプおよび
特殊材質のうちの少なくともいずれか一方の指定が含ま
れていれば、その後の処理が、後述の第五段階(S50
00)に移行する。
【0100】一方、特殊天井デザインタイプおよび特殊
材質のいずれの指定も含まれていなければ、各エレベー
タのカゴ容量と、各エレベータのドア開き方向と、各エ
レベータの内装仕様データ(天井デザインタイプ名、材
質データ、ハンドレール取付の有無等)とを含む検索要
求が建築設計者端末60からWWWサーバ10に送信さ
れる。なお、設置エレベータが1機だけである場合に
は、建築設計者が、エレベータ意匠仕様検討ページ69
0上で、エレベータ1号機の内装仕様データの設定を行
ってからボタン696をクリックすると、エレベータ1
号機についての既定の仕様データ691D等の表示は変
化せず、ただちにエレベータ1号機について設定された
内装仕様データ等を含む検索要求が建築設計者端末60
からWWWサーバ10に送信される。
【0101】WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け
部15は、この検索要求を受け付けると、各エレベータ
ごとに、カゴ容量、ドア開き方向、内装仕様データ(材
質データ、天井デザインタイプ名、ハンドレール取付の
有無等)を検索キーとするデータベース検索をデータベ
ースサーバ20に要求する。この要求を受け付けたデー
タベースサーバ20は、その要求に含まれているデータ
(カゴ容量、ドア開き方向、内装仕様データ)に対応付け
られたパースデータファイルを意匠図管理データベース
21Fから取り出し、それらを返信する(S4004)。
【0102】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上に開かれていたエレベータ意匠仕様
検討ページ690上には、図19に示すように、エレベ
ータ1号機についての既定の仕様データ791Dが再表
示されるほか、返信データに含まれていたエレベータ1
号機のパースデータ699がグラフィカルに表示され
る。建築設計者が、このエレベータ意匠仕様検討ページ
690上でボタン696をクリックするごとに、表示中
のパースデータ699等に代えて、つぎのエレベータの
パースデータ699等が表示される。そして、最後のエ
レベータのパースデータ699等が表示されると、見積
りボタン697および2つのアンダーライン付き文字
「Y」「N」698がアクティブ状態となる(S4005)。
なお、設置エレベータが1機だけであれば、そのエレベ
ータのパースデータ699が表示されたときに、すで
に、見積りボタン797および2つのアンダーライン付
き文字「Y」「N」798がアクティブ状態となっている。
【0103】ここで、建築設計者は、以下に示すよう
に、エレベータ購入価格の見積りを必要とする場合であ
れば、見積りボタン697をクリックし、エレベータ購
入価格の見積りを必要としない場合であれば、2つのア
ンダーライン付き文字「Y」「N」698のいずれか一方を
クリックすればよい。
【0104】エレベータ購入価格の見積りを必要とする
建築設計者が、エレベータ意匠仕様検討ページ690上
の見積りボタン697をクリックすると(S4006)、
トップページ600で入力済みの案件IDと、エレベー
タ意匠仕様検討ページ690上で設定した各エレベータ
の内装仕様データとを含む見積り要求が建築設計者用端
末60からWWWサーバ10に送信され、以下のエレベ
ータ価格見積り処理(S4007)が実行される。これに
より、建築設計者は、自己の要求仕様を満たす内装を有
するエレベータの購入価格の見積り額およびその内訳を
知ることができる。
【0105】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、建築設計者用端末60から見積り要求を受け付け
ると、それに含まれていた案件IDを検索キーとするデ
ータベース検索をデータベースサーバ20に要求する。
この要求に応じて、データベースサーバ20は、検索キ
ー(案件ID)に対応付けられた総合仕様管理情報および
検討済み情報500を顧客仕様管理データベース21C
から取り出して、それらを返信する。
【0106】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、データベースサーバ20からの返信データを受け
付けると、その返信データに含まれていた総合仕様管理
情報内の各エレベータの仕様管理情報400をそれぞれ
修正する。具体的には、エレベータ意匠仕様検討ページ
690上で各エレベータについて設定した内装仕様デー
タを、そのエレベータの仕様管理情報400の所定のオ
プション仕様項目の仕様データ402に上書きする。例
えば、各エレベータの仕様管理情報400のオプション
仕様項目「床材」の仕様データ402には、それぞれ、建
築設計者がそのエレベータの床材質について選択した仕
様データを上書きする。
【0107】その後、WWWサーバ10の価格見積依頼
受付部16は、各エレベータの仕様管理情報400に記
述されている仕様データのうち、空値以外のものを検索
キーとするデータベース検索をデータベースサーバ20
に要求する。この要求に応じて、データベースサーバ2
0は、各検索キーに対応付けられたオプション見積り価
格301をオプション価格データベース21Bからそれ
ぞれ取り出し、それらをWWWサーバ10に返信する。
【0108】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、この返信データを受付けると、その返信データに
含まれていたオプション見積り価格をエレベータごとに
集計する。そして、検討済み情報500に含まれていた
基本価格を各集計値にそれぞれ加算し、それらの加算値
を、エレベータ各機の購入価格の見積り額とする。さら
に、エレベータ各機の購入価格の見積り額を集計し、そ
の集計値を、設置台数分のエレベータの購入価格の見積
り額とする。そして、エレベータ1台当たりの購入価格
の見積り額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見
積り額とを建築設計者用端末60に送信する。あわせ
て、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額の算出
に用いた各オプション見積り価格およびその検索に用い
た仕様データも、エレベータ1台当たりの購入価格の見
積り額の内訳として建築設計者用端末60に送信する。
【0109】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、図20に示した見積り額表示
ページ700が開かれる。この価格見積り表示ページ7
00上には、前述したように、設置台数分のエレベータ
の購入価格の見積り額701が表示されるとともに、エ
レベータ1台当たりの価格の見積り額702およびその
内訳703が各エレベータごとに表示される。建築設計
者が、この価格見積り表示ページ700上で、見積り額
等を確認してからOKボタン704をクリックすると、
建築設計者用端末60のディスプレイ装置63上には、
再度、エレベータエレベータ意匠仕様検討ページ690
が開かれる。
【0110】一方、エレベータ購入価格の見積りを必要
としない建築設計者が、エレベータ意匠仕様検討ページ
690上の見積りボタン697をクリックせずに(S4
006)、エレベータ意匠仕様検討ページ690上の2
つのアンダーライン付き文字「Y」「N」698のうちのい
ずれか一方の文字をクリックすると(S4008)、以下
に示すように、クリックした文字に応じた処理が実行さ
れる。なお、すでに見積り額等を確認した建築設計者
が、再表示されたエレベータ意匠仕様検討ページ690
上の2つのアンダーライン付き文字「Y」「N」698のう
ちのいずれか一方の文字をクリックした場合も、同様な
処理が実行される。
【0111】エレベータ意匠仕様検討ページ690上の
一方のアンダーライン付き文字「N」がクリックされると
(S4008)、再度、トップページ600が建築設計者
用端末60のディスプレイ装置63上で開かれ、それま
で表示されていたエレベータパースおよび内装仕様デー
タ等の情報が建築設計者用端末60上から失われる(S
4010)。したがって、例えば、エレベータの購入価
格の見積り額等の参照によって、各エレベータの内装に
ついての要求仕様を再検討する必要があると判断した場
合等には、建築設計者は、ここで(S4008)、エレベ
ータ意匠仕様検討ページ690上の一方のアンダーライ
ン付き文字「N」をクリックすればよい。
【0112】これに対して、エレベータ意匠仕様検討ペ
ージ660上の他方のアンダーライン付き文字「Y」がク
リックされると(S4008)、トップページ600で入
力済みの案件IDと、各エレベータのパースデータファ
イル名と、各エレベータの内装仕様データとを含むデー
タ保存要求が建築設計者用端末60からWWWサーバ1
0に送信され、それらの情報を保存するための以下の処
理(S4009)が実行される。したがって、ここで(S
4008)、表示中の各内装仕様データがその後の建築
設計作業に必要と判断した場合には、建築設計者は、エ
レベータ意匠仕様検討ページ690上のアンダーライン
付き文字「Y」をクリックする必要がある。
【0113】WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け
部15は、建築設計者用端末60からデータ保存要求を
受け付けると、それに含まれていた案件IDを検索キー
とするデータベース検索をデータベースサーバ20に要
求する。データベースサーバ20は、この要求を受け付
けると、検索キー(案件ID)に対応付けられた総合仕様
管理情報を顧客仕様管理データベース21Cから取り出
す。そして、データベースサーバ20は、このとき得ら
れた総合仕様管理情報をWWWサーバ10に返信する。
【0114】つぎに、WWWサーバ10の意匠図作図依
頼受付け部15は、データ保存要求に含まれていた各内
装仕様データ(側板材質データ、床材質データ、天井デ
ザインタイプ名、ハンドレール取付の有無等)を検索キ
ーとするデータベース検索をデータベースサーバ20に
要求する。この要求に応じて、データベースサーバ20
は、各検索キー(内装仕様データ)に対応付けられたオプ
ション見積り価格301をオプション価格データベース
21Bからそれぞれ取り出し、それらをWWWサーバ1
0に返信する。WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付
け部15は、この返信データを受け付けると、それに含
まれていたオプション見積り価格と、その検索キーとし
て用いられた内装仕様データとによって、総合仕様管理
情報の各仕様管理情報400を修正する。具体的には、
各エレベータごとに、それぞれ、オプション価格データ
ベース21Bから取り出されたオプション見積り価格お
よびその検索キーとして用いられた内装仕様データを、
仕様管理情報400の所定仕様項目の見積り価格403
および仕様データ403に上書きする。
【0115】その後、WWWサーバ10の意匠図作図依
頼受付け部15は、この総合仕様管理情報のデータベー
ス登録をデータベースサーバ20に要求する。これに応
じて、データベースサーバ20は、顧客仕様管理データ
ベース21Cに登録されている総合仕様管理情報群のう
ち、データ保存要求に含まれていた案件IDに対応する
総合仕様管理情報を、新たな総合仕様管理情報で更新す
る。
【0116】また、WWWサーバ10の意匠図作図依頼
受付け部15は、データ保存要求に含まれていた各エレ
ベータの情報(パースデータファイル名、内装仕様デー
タ)と現在の日付とのデータベース登録をデータベース
サーバ20に要求する。これに応じて、データベースサ
ーバ20は、顧客仕様管理データベース21Cに登録さ
れている検討済み情報群のうち、データ保存要求に含ま
れていた案件IDに対応する検討済み情報500に、そ
れらの情報を登録する。これにより、データ保存要求に
含まれていた案件IDに対応する検討済み情報500に
は、サービス名「エレベータ意匠図作図サービス」501
に対応付けられた各フィールドに、現在の日付、各エレ
ベータの内装仕様データ(天井デザインタイプ名、材質
データ、ハンドレール取付の有無等)、各エレベータの
パースデータファイル名が、サービス提供日502、ユ
ーザ提供情報503、ユーザ取得情報504として記述
される。
【0117】このようにして顧客仕様管理データベース
21Cのデータ更新が終了すると、その旨のメッセージ
が、データベースサーバ20から、WWWサーバ11を
介して建築設計者用端末60に送信される。このメッセ
ージを受け付けた建築設計者用端末60側では、図16
に示した据付図ダウンロードページとほぼ同様なレイア
ウトの意匠図ダウンロード画面が開かれる。建築設計者
が、この意匠図ダウンロード画面上において、案件ID
入力ボックスに案件IDを入力してから、据付図データ
のダウンロードを指示するためのアンダーライン付き文
字列をクリックすると、案件IDを含む意匠図検索要求
がWWWサーバ10に送信される。WWWサーバ10の
意匠図作図依頼受付け部15は、この要求を受け付ける
と、それに含まれていた案件IDを検索キーとするデー
タベース検索をデータベースサーバ20に要求する。こ
れに応じて、データベースサーバ20は、その案件ID
に対応付けられた検討済み情報500を顧客仕様管理デ
ータベース21Cから取り出し、それを、WWWサーバ
10に送信する。
【0118】WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け
部15は、この返信データを受け付けると、そのなかに
含まれている検討済み情報500のユーザ取得情報群の
うち、サービス名「エレベータ意匠図作図サービス」に対
応付けられているユーザ取得情報504を返信データか
ら取り出す。そして、このユーザ取得情報504に含ま
れている各パースデータファイル名を検索キーとするデ
ータベース検索をデータベースサーバ12に要求する。
これに応じて、データベースサーバ20は、各検索キー
(パースデータファイル名)に該当するパースデータに対
応付けられた意匠図データファイルを意匠図管理データ
ベース21Fから取り出す。これらの意匠図データファ
イルが、建築設計者用端末60にダウンロードされる。
これにより、建築設計者は、1台または複数台のエレベ
ータの内装に自己の要求仕様を反映させるための意匠図
を得ることができる。
【0119】このように、本実施の形態に係るエレベー
タ設計支援処理の第四段階によれば、建築設計者は、自
己の建築設計中の建屋に設置するエレベータの内装につ
いての要求仕様が決めれば、その要求仕様が内装に反映
されたエレベータまたはエレベータ集合体の見積り額お
よびその内訳を知ることができる。すなわち、建築設計
者は、現在抱いている内装イメージをそのまま採用した
場合に、エレベータまたはエレベータ集合体の購入価格
がどの程度の額になるのかを知ることができる。このた
め、建築設計者は、エレベータの内装について現時点ま
でに決めてある要求仕様を、自己が建築設計中の建屋の
予算との兼ね合いで変更する最終必要があるかどうかを
検討することができる。その検討結果に応じて、エレベ
ータの内装仕様を調整することができるため、実際のエ
レベータ購入価格が大幅な予算オーバーとなる事態の発
生が防止される。
【0120】なお、ここでは、エレベータ意匠仕様検討
ページ690において、エレベータの意匠に関して建築
設計者が定める仕様を内装仕様だけとしたが、各フロア
のエレベータ出入口の意匠仕様もエレベータ意匠仕様検
討ページ690でそれぞれ定めることができるようにし
てもよい。このようにする場合には、各フロアのエレベ
ータ出入口に、建築設計者指定の意匠仕様を施すための
オプション見積り価格も、エレベータ各号機の購入価格
の見積り価格に加える必要がある。
【0121】(5)第五段階(S5000) 図21に、この第五段階(S5000)の前半における処
理のフローチャート示す。
【0122】前述の第四段階のS4003において、い
ずれかのエレベータの内装仕様データのなかに、特殊天
井デザインタイプおよび特殊材料のうちのいずれか一方
の指定が含まれていた場合、建築設計者用端末60で
は、エレベータ意匠仕様検討ページ690上で設定され
た内装仕様データが、ブラウザ61によって、提供中の
サービス名「エレベータ意匠図作図サービス」と案件ID
とに対応付けて保存される。そして、ディスプレイ装置
63には、エレベータ設計支援サイトの特殊意匠図作図
依頼ページが開かれる。図22に示すように、この特殊
意匠図作図依頼ページ710上には、内装仕様データに
特殊天井デザインタイプおよび特殊材質のうちの少なく
とも一方の指定が含まれていたエレベータについての既
定データの確認情報711が表示され、さらに、この確
認情報711のうち、特殊指定に関する情報241aの
近傍には、ファイル名入力ボックス713が配置され
る。このファイル名入力ボックス713には、建築設計
者が適当な描画ツールで作成した画像データ等が格納さ
れたデザイン情報ファイルのファイル名が入力される。
なお、図22には、エレベータ号1機の内装仕様データ
に特殊天井デザインタイプ名が含まれていた場合に表示
される特殊意匠図作図依頼ページ710上のレイアウト
が示してある。
【0123】建築設計者は、デザイン情報ファイルの電
子ファイル名を、この特殊意匠図作図依頼ページ710
上のファイル名入力ボックス713に入力する必要があ
る。例えば、図23に示すような特殊天井デザインをエ
レベータ1号機に希望している場合であれば、そのデザ
インの画像データおよびそのデザインの各部の材質デー
タ等が格納されたデザイン情報ファイルのファイル名
を、天井デザインタイプに関する表示情報の近傍に配置
された入力ボックスに入力すればよい。
【0124】また、この特殊意匠図作図依頼ページ71
0上には、意匠図の希望納期(日付)を入力するための作
図納期入力ボックス714が配置されているため、建築
設計者は、作図納期入力ボックス714に適当なデータ
を入力してから、送信ボタン715をクリックする必要
がある。
【0125】さて、建築設計者が、この特殊意匠図作図
依頼ページ710上で、各入力ボックス713,714
にそれぞれ適当なデータを入力してから、送信ボタン7
15をクリックすると、確認情報711と各入力ボック
ス713,714内の設定データと案件IDとを含むデ
ータ保存要求がWWWサーバ10へ送信される(S50
01)。
【0126】WWWサーバ10のデザインイメージ生成
依頼受付け部14は、このデータ保存要求を受け付ける
と、それに含まれていたファイル名のデザイン情報ファ
イルをアップロードする。そして、このデザイン情報フ
ァイルと、データ保存要求に含まれていた確認情報と、
案件IDとを含んだデータベース登録要求をデータベー
スサーバ12に送信する。データベースサーバ21は、
この要求を受け付けると、それに含まれていた情報をデ
ザイン情報管理データベース21Hに登録する。その
後、WWWサーバ10にデータベース登録終了を通知す
る(S5002)。
【0127】WWWサーバ10のデザインイメージ生成
依頼受付け部14は、この通知を受け取ると、案件ID
および納期を通知する意匠設計者宛て電子メールの配信
をネットワーク上のメールサーバに要求する。意匠設計
者は、この電子メールの内容を参照することによって、
依頼案件の存在およびその納期等を知り、その後、適当
な時期が到来したら、案件IDを含む所定のコマンドを
自己の意匠設計者用端末40に入力する。これ応じて、
意匠設計者用端末40の要求仕様データ読込み部41
が、案件IDを含むデータベース検索をデータベースサ
ーバ20に要求し、その案件IDに対応付けられたデザ
イン情報ファイルおよび確認情報をデザイン情報管理デ
ータベース21Hから取得する。意匠設計者は、このと
き得られたデザイン情報ファイルおよび確認情報に基づ
き、エレベータの内装構造を決定する。そして、その決
定結果に基づき、エレベータの意匠図データおよびパー
スデータを作成するとともに、デザイン情報ファイルに
含まれていた画像が表すデザインを実現するために必要
な費用を見積もる(S5004)。
【0128】意匠設計者は、これらの処理を終えたら、
デザイン情報ファイルに含まれていた画像が表すデザイ
ンを実現するために必要な費用の見積り額(オプション
見積り価格)と、所定の規則にしたがって定めた新規な
オプション仕様データとを対応付けて、オプション価格
データベース21Bに登録する。また、意匠設計者は、
完成した意匠図データおよびパースデータを、所定の規
則にしたがって定めた新規な名前の電子ファイルにそれ
ぞれ格納し、それらのファイルを内装仕様データととも
に意匠図管理データベース21Eに登録する。さらに、
意匠設計者は、特殊内装仕様が指定されたエレベータに
ついて作成したパースデータのファイル名、エレベータ
の特殊内装仕様に関連して登録したオプション仕様デー
タを、依頼案件IDと同じ既登録案件IDに対応付け
て、デザイン情報管理データベース21Hに登録する。
最後に、依頼案件の意匠図データの完成をWWWサーバ
10に通知する(S5005)。
【0129】図24および図25に、その後の処理のフ
ローチャート、すなわち、第五段階における後半の処理
のフローチャートを示す。
【0130】WWWサーバ10のデザインイメージ生成
依頼受付け部14は、意匠設計者からの通知を受け取る
と、意匠図の完成を通知する建築設計者宛て電子メール
の配信をネットワーク上のメールサーバに要求する。建
築設計者は、この電子メールの着信によってエレベータ
意匠図データ等の完成を知ってから、再度、エレベータ
設計支援サイトのエレベータ意匠仕様検討ページ690
を開くと、その上の各ツール692,693,694,6
95A,695Bは、案件IDと提供中のサービス名「エ
レベータ意匠作図サービス」とに対応して保存されたエ
レベータ1号機の内装仕様データが設定されたときの状
態となっている。すなわち、第四段階のS4002にお
いて、建築設計者が、エレベータ1号機の内装仕様デー
タを設定したときの状態が再現されている。そして、ボ
タン696をクリックすると、その上の各ツール69
2,693,694,695A,695Bが、今度は、案件
IDおよび提供中のサービス名「エレベータ意匠作図サ
ービス」に対応付けて保存されたエレベータ2号機の内
装仕様データが設定されたときの状態となる。すなわ
ち、第四段階のS4002において、建築設計者が、エ
レベータ2号機の内装仕様データを設定したときの状態
が再現される。建築設計者が、すべてのエレベータの内
装仕様データを確認し終わると、案件ID、各エレベー
タのカゴ容量と、各エレベータのドア開き方向と、各エ
レベータの内装仕様データとを含む検索要求が建築設計
者端末60からWWWサーバ10に送信される(S50
06)。
【0131】この検索要求を受け付けたWWWサーバ1
0のデザインイメージ生成依頼受付け部14は、各エレ
ベータごとに、パースデータファイルのデータベース検
索をデータベースサーバ20に要求する。具体的には、
内装仕様データに特殊内装仕様の指定を含むエレベータ
については、トップページ600で入力済みの案件ID
を検索キーとするデータベース検索をデータベースサー
バ20に要求し、内装仕様データに特殊内装仕様の指定
を含まないエレベータについては、エレベータ意匠仕様
検討ページ690に再表示されたデータ(カゴ容量、ド
ア開き方向、内装仕様データ)を検索キーとするデータ
ベース検索をデータベースサーバ20に要求する(S5
007)。
【0132】その結果、内装仕様データに特殊内装仕様
の指定を含むエレベータについては、検索キー(案件I
D)に対応付けられたパースデータファイル名のうち、
そのエレベータについて作成されたパースデータファイ
ル名がデザイン情報管理データベース21Hから取り出
され、さらに、そのパースデータファイル名のパースデ
ータファイルが意匠図管理データベース21Eから取り
出される(S5008)。一方、内装仕様データに特殊内
装仕様の指定を含まないエレベータについては、カゴ容
量、ドア開き方向、内装仕様データに対応付けられたパ
ースデータファイルが意匠図管理データベース21Fか
ら取り出される(S5009)。
【0133】WWWサーバ10のデザインイメージ生成
依頼受付け部14は、すべてのエレベータについてパー
スデータファイルを取得し終わると(S5010)、それ
らのパースデータファイルを建築設計者用端末60に送
信する。これにより、建築設計者用端末60のディスプ
レイ装置63上に開かれていたエレベータ意匠仕様検討
ページ690上には、第四段階の場合と同様、エレベー
タ1号機についての既定の仕様データ791Dが再表示
されるほか、返信データに含まれていたエレベータ1号
機のパースデータ699がグラフィカルに表示される。
そして、建築設計者が、このエレベータ意匠仕様検討ペ
ージ690上でボタン696をクリックするごとに、表
示中のパースデータ699等に代えて、つぎのエレベー
タのパースデータ699等が表示される。そして、最後
のエレベータのパースデータ699等が表示されると、
見積りボタン697および2つのアンダーライン付き文
字「Y」「N」698がアクティブ状態となる(S501
1)。ここで、建築設計者は、以下に示すように、エレ
ベータ購入価格の見積りを必要とする場合であれば、見
積りボタン697をクリックし、エレベータ購入価格の
見積りを必要としない場合であれば、2つのアンダーラ
イン付き文字「Y」「N」698のいずれか一方をクリック
すればよい。
【0134】エレベータ購入価格の見積りを必要とする
建築設計者が、エレベータ意匠仕様検討ページ690上
の見積りボタン697をクリックすると(S5012)、
トップページ600で入力済みの案件IDと、エレベー
タ意匠仕様検討ページ690上に再表示された各エレベ
ータの内装仕様データとを含む見積り要求が建築設計者
用端末60からWWWサーバ10に送信され、以下のエ
レベータ価格見積り処理(S5013)が実行される。こ
れにより、建築設計者は、自己の要求仕様を満たす特殊
内装を有するエレベータの購入価格の見積り額およびそ
の内訳を知ることができる。
【0135】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、建築設計者用端末60から見積り要求を受け付け
ると、それに含まれていた案件IDを検索キーとするデ
ータベース検索をデータベースサーバ20に要求する。
この要求に応じて、データベースサーバ20は、検索キ
ー(案件ID)に対応付けられた総合仕様管理情報および
検討済み情報500を顧客仕様管理データベース21C
から取り出し、それらを返信する。WWWサーバ10の
価格見積依頼受付部16は、この返信データを受け付け
ると、そのなかに含まれていた総合仕様管理情報内の各
エレベータの仕様管理情報400をそれぞれ修正する。
具体的には、各エレベータごとに、それぞれ、見積り要
求に含まれていた内装仕様データを仕様管理情報400
の所定のオプション仕様項目の仕様データ402に上書
きする。
【0136】さらに、WWWサーバ10の価格見積依頼
受付部16は、内装仕様データに特殊内装仕様の指定を
含むエレベータに関して、案件IDを検索キーとするデ
ータベース検索をデータベースサーバ20に要求する。
これに応じて、データベースサーバ20は、検索キー
(案件ID)に対応付けられたオプション仕様データをデ
ザイン情報管理データベース21Hから取り出し、それ
を返信する。WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、この返信データを受け付けると、総合仕様管理情
報内の仕様管理情報のうち、内装仕様データに特殊内装
仕様の指定を含むエレベータの仕様管理情報400をさ
らに修正する。具体的には、エレベータの仕様管理情報
400に含まれた仕様データのうち、特殊内装仕様の指
定が記述されている仕様データ402に、その特殊内装
仕様に割り当てられたオプション仕様データを上書きす
る。
【0137】その後、WWWサーバ10の価格見積依頼
受付部16は、各エレベータの仕様管理情報400に記
述されている仕様データのうち、空値以外のものを検索
キーとするデータベース検索をデータベースサーバ20
に要求する。この要求に応じて、データベースサーバ2
0は、各検索キーに対応付けられたオプション見積り価
格301をオプション価格データベース21Bからそれ
ぞれ取り出し、それらをWWWサーバ10に返信する。
WWWサーバ10の価格見積依頼受付部16は、この返
信データを受付けると、その返信データに含まれていた
オプション見積り価格をエレベータごとに集計する。そ
して、検討済み情報500に含まれていた基本価格を各
集計値にそれぞれ加算し、それらの加算値を、エレベー
タ各機の購入価格の見積り額とする。さらに、エレベー
タ各機の購入価格の見積り額を集計し、その集計値を、
設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額とする。
そして、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額
と、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額とを
建築設計者用端末60に送信する。あわせて、エレベー
タ1台当たりの購入価格の見積り額の算出に用いた各オ
プション見積り価格およびその検索に用いた仕様データ
も、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額の内訳
として建築設計者用端末60に送信する。
【0138】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、図20に示した価格見積り表
示ページ700が開かれる。この価格見積り表示ページ
700上には、前述したように、設置台数分のエレベー
タの購入価格の見積り額701が表示されるとともに、
エレベータ1台当たりの価格の見積り額702およびそ
の内訳703が各エレベータごとに表示される。建築設
計者が、この価格見積り表示ページ700上で、見積り
額等を確認してからOKボタン704をクリックする
と、建築設計者用端末60のディスプレイ装置63上に
は、再度、エレベータエレベータ意匠仕様検討ページ6
90が開かれる。
【0139】一方、エレベータ購入価格の見積りを必要
としない建築設計者が、エレベータ意匠仕様検討ページ
690上の見積りボタン697をクリックせずに(S5
012)、エレベータ意匠仕様検討ページ690上の2
つのアンダーライン付き文字「Y」「N」698のうちのい
ずれか一方の文字をクリックすると(S5014)、以下
に示すように、クリックした文字に応じた処理が実行さ
れる。なお、すでに見積り額等を確認した建築設計者
が、再表示されたエレベータ意匠仕様検討ページ690
上の2つのアンダーライン付き文字「Y」「N」698のう
ちのいずれか一方の文字をクリックした場合も、同様な
処理が実行される。
【0140】エレベータ意匠仕様検討ページ690上の
一方のアンダーライン付き文字「N」がクリックされると
(S5014)、再度、トップページ600が建築設計者
用端末60のディスプレイ装置63上で開かれ、それま
で表示されていたエレベータパースおよび内装仕様デー
タ等の情報が建築設計者用端末60上から失われる(S
5016)。したがって、例えば、エレベータの購入価
格の見積り額等の参照によって、各エレベータの内装に
ついての要求仕様を再検討する必要があると判断した場
合等には、建築設計者は、ここで(S5014)、エレベ
ータ意匠仕様検討ページ690上の一方のアンダーライ
ン付き文字「N」をクリックすればよい。
【0141】これに対して、エレベータ意匠仕様検討ペ
ージ660上の他方のアンダーライン付き文字「Y」がク
リックされると(S5014)、トップページ600で入
力済みの案件IDと、各エレベータのパースデータファ
イル名と、エレベータ意匠仕様検討ページ660上で再
表示された各エレベータの内装仕様データとを含むデー
タ保存要求が建築設計者用端末60からWWWサーバ1
0に送信され、それらの情報を保存するための以下の処
理(S5015)が実行される。したがって、ここで(S
5014)、表示中の各内装仕様データがその後の建築
設計作業に必要と判断した場合には、建築設計者は、エ
レベータ意匠仕様検討ページ690上のアンダーライン
付き文字「Y」をクリックする必要がある。
【0142】WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け
部15は、建築設計者用端末60からデータ保存要求を
受け付けると、それに含まれていた案件IDを検索キー
とするデータベース検索をデータベースサーバ20に要
求する。データベースサーバ20は、この要求を受け付
けると、検索キー(案件ID)に対応付けられた総合仕様
管理情報を顧客仕様管理データベース21Cから取り出
し、それを返信する。WWWサーバ10の意匠図作図依
頼受付け部15は、この返信データを受け付けると、そ
れに含まれていた案件IDを検索キーとするデータベー
ス検索をデータベースサーバ20に要求する。この要求
に応じて、データベースサーバ20は、検索キー(案件
ID)に対応付けられた総合仕様管理情報を顧客仕様管
理データベース21Cから取り出し、それを返信する。
【0143】WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け
部15は、この返信データを受け付けると、そのなかに
含まれていた総合仕様管理情報内の各エレベータの仕様
管理情報400をそれぞれ修正する。具体的には、各エ
レベータごとに、それぞれ、データ保存要求に含まれて
いた内装仕様データを仕様管理情報400の所定のオプ
ション仕様項目の仕様データ402に上書きする。
【0144】さらに、WWWサーバ10の意匠図作図依
頼受付け部15は、内装仕様データに特殊内装仕様の指
定を含むエレベータに関して、案件IDを検索キーとす
るデータベース検索をデータベースサーバ20に要求す
る。これに応じて、データベースサーバ20は、検索キ
ー(案件ID)に対応付けられたオプション仕様データを
デザイン情報管理データベース21Hから取り出し、そ
れを返信する。WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付
け部15は、この返信データを受け付けると、総合仕様
管理情報内の仕様管理情報のうち、内装仕様データに特
殊内装仕様の指定を含むエレベータの仕様管理情報40
0をさらに修正する。具体的には、エレベータの仕様管
理情報400に含まれた仕様データのうち、特殊内装仕
様の指定が記述されている仕様データ402に、その特
殊内装仕様に割り当てられたオプション仕様データを上
書きする。
【0145】その後、WWWサーバ10の意匠図作図依
頼受付け部15は、各エレベータの仕様管理情報400
に記述されている仕様データのうち、空値以外のものを
検索キーとするデータベース検索をデータベースサーバ
20に要求する。この要求に応じて、データベースサー
バ20は、各検索キーに対応付けられたオプション見積
り価格301をオプション価格データベース21Bから
それぞれ取り出し、それらをWWWサーバ10に返信す
る。
【0146】WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け
部15は、この返信データを受け付けると、それに含ま
れていたオプション見積り価格と、その検索キーとして
用いられた内装仕様データとによって、総合仕様管理情
報の各仕様管理情報400を修正する。具体的には、各
エレベータごとに、それぞれ、オプション価格データベ
ース21Bから取り出されたオプション見積り価格およ
びその検索キーとして用いられた内装仕様データを、仕
様管理情報400の所定仕様項目の見積り価格403お
よび仕様データ403に上書きする。
【0147】その後、WWWサーバ10の意匠図作図依
頼受付け部15は、この総合仕様管理情報のデータベー
ス登録をデータベースサーバ20に要求する。これに応
じて、データベースサーバ20は、顧客仕様管理データ
ベース21Cに登録されている総合仕様管理情報群のう
ち、データ保存要求に含まれていた案件IDに対応する
総合仕様管理情報を、新たな総合仕様管理情報で更新す
る。
【0148】つぎに、WWWサーバ10の意匠図作図依
頼受付け部15は、データ保存要求に含まれていた各エ
レベータの情報(パースデータファイル名、内装仕様デ
ータ)と現在の日付とのデータベース登録をデータベー
スサーバ20に要求する。これに応じて、データベース
サーバ20は、顧客仕様管理データベース21Cに登録
されている検討済み情報群のうち、データ保存要求に含
まれていた案件IDに対応する検討済み情報500に、
それらの情報を登録する。これにより、データ保存要求
に含まれていた案件IDに対応する検討済み情報500
には、サービス名「エレベータ意匠図作図サービス」50
1に対応付けられた各フィールドに、現在の日付、各エ
レベータの内装仕様データ(天井デザインタイプ名、材
質データ、ハンドレール取付の有無等)、各エレベータ
のパースデータファイル名が、サービス提供日502、
ユーザ提供情報503、ユーザ取得情報504として記
述される。
【0149】このようにして顧客仕様管理データベース
21Cのデータ更新が終了すると、その旨のメッセージ
が、データベースサーバ20から、WWWサーバ11を
介して建築設計者用端末60に送信される。このメッセ
ージを受け付けた建築設計者用端末60側では、図16
に示した据付図ダウンロードページとほぼ同様なレイア
ウトの意匠図ダウンロード画面が開かれる。建築設計者
が、この意匠図ダウンロード画面上において、案件ID
入力ボックスに案件IDを入力してから、据付図データ
のダウンロードを指示するためのアンダーライン付き文
字列をクリックすると、案件IDを含む意匠図検索要求
がWWWサーバ10に送信される(S5017)。
【0150】WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け
部15は、この要求を受け付けると、それに含まれてい
た案件IDを検索キーとするデータベース検索をデータ
ベースサーバ20に要求する。これに応じて、データベ
ースサーバ20は、その案件IDに対応付けられた検討
仕様済み情報500を顧客仕様管理データベース21C
から取り出し、それを、WWWサーバ10に送信する。
WWWサーバ10の意匠図作図依頼受付け部15は、そ
の返信データを受け付けると、そのなかに含まれている
検討仕様済み情報500のユーザ取得情報群のうち、サ
ービス名「エレベータ意匠図作図サービス」501に対応
付けられているユーザ取得情報504を取り出す。そし
て、このユーザ取得情報504に含まれている各パース
データファイル名を検索キーとするデータベース検索を
データベースサーバ12に要求する。これに応じて、デ
ータベースサーバ20は、各検索キー(パースデータフ
ァイル名)に該当するパースデータに対応付けられた意
匠図データファイルを意匠図管理データベース21Fか
ら取り出す(S5018)。これらの意匠図データファイ
ルが、建築設計者用端末60にダウンロードされる。こ
れにより、建築設計者は、1台または複数台のエレベー
タの内装に自己の希望する特殊な仕様を反映させるため
の意匠図を得ることができる(S5019)。
【0151】このように、本実施の形態に係るエレベー
タ設計支援処理の第五段階によれば、建築設計者は、自
己の建築設計中の建屋に設置するエレベータに特殊な内
装を希望する場合であっても、その仕様が内装に反映さ
れたエレベータまたはエレベータ集合体の見積り額およ
びその内訳を知ることができる。すなわち、建築設計者
は、現在抱いている特殊な内装イメージをそのまま採用
した場合に、エレベータまたはエレベータ集合体の購入
価格がどの程度の額になるのかを知ることができる。こ
のため、建築設計者は、エレベータの内装について現時
点までに決めてある要求仕様を、自己が建築設計中の建
屋の予算との兼ね合いで変更する最終必要があるかどう
かを検討することができる。その検討結果に応じて、エ
レベータの内装仕様を調整すれば、実際のエレベータ購
入価格が大幅な予算オーバーとなる事態を防止すること
ができる。
【0152】以上述べたように、本実施の形態に係るエ
レベータ設計支援処理によれば、エレベータの仕様が完
全には決定されていない段階であっても、未決定の仕様
に標準的な仕様が採用されていると仮定して、エレベー
タの購入価格が見積もられるため、建築設計者は、エレ
ベータの仕様を決めていく各段階において、必要に応じ
て随時、エレベータの購入価格としてより現実性のある
額を把握することができる。すなわち、建築設計者に
は、建築設計中、自己の要求が予算の点において実現性
のあるものかどうかを適正に判断する機会が与えられ
る。
【0153】以上においては、各オプション仕様の実現
に必要となる費用をオプション見積り額としてそれぞれ
オプション価格データベース21Bに登録しておき、建
築設計者指定のオプション仕様の実現に必要となるオプ
ション見積り額をオプション価格データベース21Bか
ら取得するようにしているが、必ずしも、このようにす
る必要はない。例えば、オプション仕様の実現に必要と
なる費用を、オプション仕様の部品展開によって求める
ようにしてもよい。具体的には、オプション仕様に用い
られる組立て品を最小部品(それ以上展開できない部品)
まで展開することによって、オプション仕様の所要最小
部品を求め、それら所要最小部品の価格の合計を、オプ
ション仕様の実現に必要な費用として求めるようにすれ
ばよい。ただし、この場合、オプション仕様に用いる組
立て品を最上位とする部品間の親子関係が格納された部
品表データベースと、最小単位の各部品の価格(材料費
等)が登録された原価データベースとを、オプション価
格データベース21Bの代わりに設けておく必要があ
る。さらに、子部品から親部品が形成されるまでに要す
る経費(加工費、組立て費等)を、部品間の親子関係に対
応付けて原価データベースに登録しておき、オプション
仕様の部品展開により得られる親子関係に対応付けられ
た経費も、オプション仕様の所要最小部品の合計価格に
加算されるようにすれば、エレベータ購入価格をより正
確に見積もることができる。
【0154】なお、以上では、第二段階以下の処理にお
いて、前段階の処理において定められた仕様項目の仕様
データもWWWサーバ10に送信されるようにしている
が、前段階の処理において定められた仕様データに変更
が加えられる可能性がない場合には、前段階の処理にお
いて定められた仕様データ以外の仕様データと案件ID
とがWWWサーバ10に送信されるようにしてもよい。
前段階の処理において定められた仕様データは、案件I
Dを検索キーとするデータベース検索によって取得する
ことができるからである。このことは、以下においても
同様である。
【0155】以上の第二段階〜第五段階の処理において
は、仕様データが未設定のオプション仕様項目に、デフ
ォルトとして定められた仕様データが設定されているも
のとして、エレベータ購入価格の見積り額を算出してい
るが、それ以外の方法によって、エレベータ購入価格を
見積もるようにしてもよい。以下、エレベータ購入価格
の見積り方法の他の具体例を挙げておく。
【0156】(1)エレベータ購入価格の見積り額を直接
取得することができるデータベースを、第二段階〜第五
段階の各段階ごとに設ける方法
【0157】この方法を採用する場合には、図35に示
すように、オプション価格データベース21Bに代え
て、以下の3種類のエレベータ見積り価格管理データベ
ース(CADシンボル提供サービス用エレベータ見積り
価格管理データベース21B1、据付図作図サービス用
エレベータ見積り価格管理データベース21B2、意匠
仕様検討サービス用エレベータ見積り価格管理データベ
ース21B3)を、データベースサーバ20の外部記憶装
置21に設ける必要がある。
【0158】CADシンボル提供サービス用エレベータ
見積り価格管理データベース21B 1には、CADシン
ボル提供サービスにおいて見積り要求がなされるまでに
定まる仕様項目のうち、エレベータ1台当たりの購入価
格に影響を与える仕様項目の仕様データに、エレベータ
1台当たりの購入価格を対応付けた情報が格納されてい
る。具体的には、図36に示すように、エレベータ1台
当たりの購入価格に影響を与える仕様項目(ここでは、
エレベータ用途、ドア開き方向、トランクの有無、搬送
速度、階床数とする)の仕様データ3501とエレベー
タ1台当たりの購入価格の見積り額3502との対応情
報が登録されたエレベータ見積り価格管理テーブル35
00が建屋用途ごとに格納されている。なお、このエレ
ベータ見積り価格管理テーブル3500に登録されてい
る見積り額3502は、対応する仕様データ3501を
満す、標準的な内装が施されたエレベータ1台当たりの
価格である。
【0159】据付図作図サービス用エレベータ見積り価
格管理データベース21B2には、据付図作図サービス
において見積り要求がなされるまでに定まる仕様項目の
うち、エレベータ1台当たりの購入価格に影響を与える
仕様項目の仕様データに、エレベータ1台当たりの購入
価格を対応付けた情報が格納されている。具体的には、
図37に示すように、エレベータ1台当たりの購入価格
に影響を与える仕様項目(ここでは、エレベータ用途、
ドア開き方向、トランクの有無、搬送速度、ガイドレー
ルサイズ、階床数とする)の仕様データ3601とエレ
ベータ1台当たりの購入価格の見積り額3602との対
応情報が登録されたエレベータ見積り価格管理テーブル
3600が建屋用途ごとに格納されている。なお、この
エレベータ見積り価格管理テーブル3600に登録され
ている見積り額3602は、対応する仕様データ360
1を満す、標準的な内装が施されたエレベータ1台当た
りの価格である。
【0160】意匠仕様検討サービス用エレベータ見積り
価格管理データベース21B3には、意匠仕様検討サー
ビスにおいて見積り要求がなされるまでに定まる仕様項
目のうち、エレベータ1台当たりの購入価格に影響を与
える仕様項目の仕様データに、エレベータ1台当たりの
購入価格を対応付けた情報が格納されている。具体的に
は、図38に示すように、エレベータ1台当たりの購入
価格に影響を与える仕様項目(ここでは、エレベータ用
途、ドア開き方向、トランクの有無、搬送速度、レール
サイズ、フロア数、側板材質、床材材質、ハンドレール
の有無および材質、天井デザインパタン名とする)の仕
様データ3701とエレベータ1台当たりの購入価格の
見積り額3702との対応情報が登録されたエレベータ
見積り価格管理テーブル3700が建屋用途ごとに格納
されている。なお、このエレベータ見積り価格管理テー
ブル3700に登録されている見積り額3702は、対
応する仕様データ3701を満す、標準的な内装が施さ
れたエレベータ1台当たりの価格である。
【0161】第二段階〜第四段階の各処理においては、
これらの見積り価格管理データベース21B1,21B2,
21B3を利用して、以下のように、エレベータの購入
価格の見積り額が定められる。
【0162】i)第二段階(S2000)の処理(図6、
図11参照) 第二段階の処理では、エレベータシンボル表示ページ6
60の見積りボタン669がクリックされると(S20
05)、S2006において、以下の処理が実行され
る。
【0163】表示中のデータ662,666A,666B
のうち、エレベータ1台当たりの購入価格に影響を与え
る仕様項目(ここでは、建屋用途、フロア数、エレベー
タ用途、ドア開き方向、トランクの有無、搬送速度)の
仕様データを含んだ見積り要求が建築設計者用端末60
からWWWサーバ10に送信される。この見積り要求を
受け付けたWWWサーバ10の価格見積依頼受付部16
は、その見積り要求に含まれていた情報(建屋用途、フ
ロア数、エレベータ用途、ドア開き方向、トランクの有
無、搬送速度)を検索キーとするデータベース検索を、
エレベータの各号ごとにデータベースサーバ20に要求
する。これらのデータベース要求のそれぞれに応じて、
データベースサーバ20は、CADシンボル提供サービ
ス用エレベータ見積り価格管理データベース21B1
検索し、検索キーの1つ(建屋用途)に対応付けられたエ
レベータ見積り価格管理テーブル3500から、残りの
検索キー(フロア数、エレベータ用途、ドア開き方向、
トランクの有無、搬送速度)に対応付けられた見積り額
3502を取り出す。そして、データベースサーバ20
は、このとき得られた、エレベータ各号機の見積り額を
WWWサーバ10に返信する。
【0164】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、この返信データを受付けると、その返信データに
含まれていた、エレベータ各号機の見積り額を合計し、
その合計値を、設置台数分のエレベータの購入価格の見
積り額とする。そして、WWWサーバ10の価格見積依
頼受付部16は、エレベータ各号機の購入価格の見積り
額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額と
を建築設計者用端末60に送信する。
【0165】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、エレベータ各号機の購入価格
の見積り額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見
積り額とが表示された価格見積り額表示ページ700が
開かれる。
【0166】なお、ここでは、見積り価格の内訳けを価
格見積り額表示ページ700に表示しないこととした
が、CADシンボル提供サービス用エレベータ見積り価
格管理データベース21B1のエレベータ見積り価格管
理テーブル3500に、エレベータ購入価格の見積り額
3502の内訳けを格納しておくことによって、前述の
場合と同様、エレベータ購入価格の見積り額の内訳けが
価格見積り額表示ページ700に表示されるようにして
もよい。
【0167】ii)第三段階(S3000)の処理(図6、図
14参照) 第三段階の処理では、S3008において、設備設計者
は、据付図の作成中、エレベータ1台当たりの購入価格
に影響を与える仕様項目の仕様データとして、各エレベ
ータのガイドレールサイズを決定する。そこで、ここで
は、建築設計者から依頼された据付図データが完成され
たら、顧客仕様管理データベース21Cに登録されてい
る検討済み情報500のユーザ提供情報として、各エレ
ベータのガイドレールのサイズが、前述の建築図データ
ファイル名とともに登録されるようにする(S300
9)。
【0168】そして、エレベータ購入価格の見積りを必
要とする建築設計者が、据付図ダウンロードページ68
0上で、案件入力ボックス681に案件IDを入力して
から見積りボタン682をクリックすると、案件入力ボ
ックス681内の案件IDを含む見積り要求が、建築設
計者用端末60からWWWサーバ10に送信され、以下
のエレベータ価格見積り処理が実行される。
【0169】この見積り要求に応じて、WWWサーバ1
0の価格見積依頼受付部16は、その要求に含まれてい
た案件IDを検索キーとするデータベース検索をデータ
ベースサーバ20に要求する。この要求に応じて、デー
タベースサーバ20は、検索キー(案件ID)に対応付け
られた検討済み情報500を顧客仕様管理データベース
21Cから取り出して、それを返信する。
【0170】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、データベースサーバ20からの返信データを受け
付けると、その返信データに含まれていた検討済み情報
500のうちの所定の情報(建屋用途、フロア数、エレ
ベータ用途、ドア開き方向、トランクの有無、搬送速
度、ガイドレールサイズ)を検索キーとするデータベー
ス検索をエレベータ各号機ごとにデータベースサーバ2
0に要求する。これらの要求のそれぞれに応じて、デー
タベースサーバ20は、据付図作図サービス用エレベー
タ見積り価格管理データベース21B2を検索し、検索
キーの1つ(建屋用途)に対応付けられたエレベータ見積
り価格管理テーブル3600から、残りの検索キー(フ
ロア数、エレベータ用途、ドア開き方向、トランクの有
無、搬送速度、ガイドレールサイズ)に対応付けられた
見積り額3602を取り出す。そして、データベースサ
ーバ20は、このとき得られた、エレベータ各号機の見
積り額をWWWサーバ10に返信する。
【0171】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、この返信データを受付けると、その返信データに
含まれていた、エレベータ各号機の見積り額を合計し、
その合計値を、設置台数分のエレベータの購入価格の見
積り額とする。そして、WWWサーバ10の価格見積依
頼受付部16は、エレベータ各号機の購入価格の見積り
額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額と
を建築設計者用端末60に送信する。
【0172】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、エレベータ各号機の購入価格
の見積り額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見
積り額とが表示された価格見積り額表示ページが開かれ
る。
【0173】なお、ここでは、見積り価格の内訳けを価
格見積り額表示ページに表示しないこととしたが、据付
図作図サービス用エレベータ見積り価格管理データベー
ス21B2のエレベータ見積り価格管理テーブル360
0に、エレベータ購入価格の見積り額3602の内訳け
を格納しておくことによって、エレベータ購入価格の見
積り額の内訳けが価格見積り額表示ページに表示される
ようにしてもよい。
【0174】また、ここでは、エレベータ購入費用に影
響を与える仕様項目の仕様データとして、ガイドレール
サイズだけを設備設計者が定めることとしているが、実
際には、それ以外にも、エレベータ購入費用に影響を与
える仕様項目の仕様データを設備設計者が定める可能性
がある。そのような可能性がある場合には、その仕様デ
ータも、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額の
検索キーとして用いられるように、その仕様データを、
さらに、据付図作図サービス用エレベータ見積り価格管
理データベース21B2の仕様データ3601に付加し
ておけばよい。
【0175】iii)第四段階(S4000)の処理(図6、
図17参照) 第四段階の処理では、エレベータ意匠仕様検討ページ6
90上の見積りボタン697がクリックされると(S4
006)、S4007において、以下の処理が実行され
る。
【0176】トップページ600で入力済みの案件ID
と、エレベータ意匠仕様検討ページ690上で設定した
各エレベータの内装仕様データとを含む見積り要求が建
築設計者用端末60からWWWサーバ10に送信され
る。WWWサーバ10の価格見積依頼受付部16は、建
築設計者用端末60からの見積り要求を受け付けると、
それに含まれていた案件IDを検索キーとするデータベ
ース検索をデータベースサーバ20に要求する。この要
求に応じて、データベースサーバ20は、検索キー(案
件ID)に対応付けられた検討済み情報500を顧客仕
様管理データベース21Cから取り出して、それらを返
信する。
【0177】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、データベースサーバ20からの返信データを受け
付けると、その返信データに含まれていた検討済み情報
500のうちの所定の情報(建屋用途、フロア数、エレ
ベータ用途、ドア開き方向、トランクの有無、搬送速
度、ガイドレールサイズ)と、建築設計者用端末60か
らの見積り要求に含まれていた内装仕様データとを検索
キーとするデータベース検索を、エレベータ各号機ごと
にデータベースサーバ20に要求する。これらの要求の
それぞれに応じて、データベースサーバ20は、意匠仕
様検討サービス用エレベータ見積り価格管理データベー
ス21B3を検索し、検索キーの1つ(建屋用途)に対応
付けられたエレベータ見積り価格管理テーブル3700
から、残りの検索キー(フロア数、エレベータ用途、ド
ア開き方向、トランクの有無、搬送速度、ガイドレール
サイズ、天井デザインパタン名、側板材質、床材質、ハ
ンドレールの有無および材質)に対応付けられた見積り
額3702を取り出す。そして、データベースサーバ2
0は、このとき得られた、エレベータ各号機の見積り額
をWWWサーバ10に返信する。
【0178】WWWサーバ10の価格見積依頼受付部1
6は、この返信データを受付けると、その返信データに
含まれていた、エレベータ各号機の見積り額を合計し、
その合計値を、設置台数分のエレベータの購入価格の見
積り額とする。そして、WWWサーバ10の価格見積依
頼受付部16は、エレベータ各号機の購入価格の見積り
額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り額と
を建築設計者用端末60に送信する。
【0179】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、エレベータ各号機の購入価格
の見積り額と、設置台数分のエレベータの購入価格の見
積り額とが表示された価格見積り額表示ページ700が
開かれる。
【0180】なお、ここでは、見積り価格の内訳けを価
格見積り額表示ページ700に表示しないこととした
が、意匠図仕様検討サービス用エレベータ見積り価格管
理データベース21B3のエレベータ見積り価格管理テ
ーブル3500に、エレベータ購入価格の見積り額37
02の内訳けを格納しておくことによって、前述の場合
と同様、エレベータ購入価格の見積り額の内訳けが価格
見積り額表示ページ700に表示されるようにしてもよ
い。
【0181】また、各フロアのエレベータ出入口等のよ
うな、各フロアごとに異なる意匠が施される可能性があ
る仕様項目の仕様データをエレベータ意匠仕様検討ペー
ジ690でそれぞれ定めることができるようした場合に
は、そのような仕様項目の各仕様データと見積り額とを
対応付けた見積り価格管理テーブルを別途設けておき、
WWWサーバ10の価格見積依頼受付部16が、この見
積り価格管理テーブルの検索によって各フロアごとに得
られた見積り額を、意匠仕様検討サービス用エレベータ
見積り価格管理データベース21B3から得られた見積
り額3702に加算することによって、エレベータ1台
当たりの購入価格の見積り額を得るようにすればよい。
【0182】(2)過去の取引きにおけるエレベータ実績
価格から、エレベータの購入価格を見積もる方法
【0183】この方法を採用する場合には、オプション
価格データベース21Bに代えて、実際に取引き契約が
成立したエレベータの購入価格(実績価格)を、所定の仕
様データに対応付けて保存するためのエレベータ実績価
格管理データベースを、データベースサーバ20の外部
記憶装置21に設ける必要がある。そして、エレベータ
の取引き契約が成立するごとに、エレベータの実購入価
格が、エレベータ実績価格として、そのエレベータの所
定の仕様データとともにデータベースに登録されるよう
にする必要がある。例えば、建築設計者の発注指示を受
け付けるボタンをエレベータ意匠仕様検討ページ690
等に設けた場合には、そのボタンがクリックされたとき
に、WWWサーバ10の価格見積り依頼受付け部15
が、第四段階または第五段階における最終見積り額を、
エレベータの実購入価格としてエレベータ実績価格管理
データベースに登録するようにしてもよいし、エレベー
タ購入価格についての交渉が建築設計者と設備設計者と
の間で持たれる場合には、エレベータ購入価格について
の合意が建築設計者と設備設計者との間で得られたとき
に、その価格を、設備設計者が、エレベータの実績価格
としてデータベースエレベータ実績価格管理に登録する
ようにするようにしてもよい。
【0184】さて、このようなエレベータ実績価格管理
データベースの登録データを利用して、以下のように、
エレベータ購入価格の見積り額が定められる。なお、こ
こでは、第一段階(S1000)で建築設計者が指定する
フロア数を、エレベータの実績価格(一案件で取り引さ
れたエレベータ全号機トータルの価格)とともにエレベ
ータ実績価格管理データベースに登録される仕様データ
とした場合を例に挙げることとする。
【0185】第一段階(S1000)の処理において、エ
レベータ機種・台数計画案表示ページ620上の見積り
ボタン622がクリックされると(S1004)、S10
05において、建屋情報のフロア数を含む見積り要求が
建築設計者用端末60からWWWサーバ10に送信され
る。WWWサーバ10の価格見積依頼受付部16は、こ
の見積り要求を受け付けると、エレベータ実績価格管理
データベースのすべての登録データの検索をデータベー
スサーバ20に要求する。この要求に応じて、データベ
ースサーバ20は、エレベータ実績価格管理データベー
スからすべての登録データを取り出し、それらをWWW
サーバ10に返信する。
【0186】この返信データを受け付けたWWWサーバ
10の価格見積依頼受付部16は、フロア数を入力と
し、かつ、エレベータ実績価格を出力とするエレベータ
実績価格モデルを、その返信データに含まれていたデー
タ群に基づき算出する。例えば、エレベータ実績価格が
フロア数に対して線形であると考えて、最小二乗法によ
り、図39に示すような線形関数3800を、エレベー
タ実績価格モデルとして算出する。そして、WWWサー
バ10の価格見積依頼受付部16は、このとき得られた
エレベータ実績価格モデルに、建築設計者用端末60か
らの見積り要求に含まれていたフロア数を入力すること
によって、エレベータ実績価格の推定値を算出し、この
推定値を、設置台数分のエレベータの購入価格の見積り
額として、建築設計者用端末60に返信する。また、最
小二乗法を用いたことによる誤差3801も、設置台数
分のエレベータの購入価格の見積り額とともに建築設計
者用端末60に返信してもよい。
【0187】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63上には、設置台数分のエレベータの購
入価格の見積り額が表示された価格見積り額表示ページ
が開かれる。また、WWWサーバ10からの返信データ
に誤差が含まれていた場合には、それも、設置台数分の
エレベータ購入価格の見積り額の変動幅として、価格見
積り額表示ページに表示される。
【0188】なお、ここでは、WWWサーバ10が見積
り要求を受け付けるごとに、エレベータ実績価格モデル
を算出しているが、必ずしも、このようにする必要はな
い。例えば、定期的に、新たなエレベータ実績価格モデ
ルを算出するようにしてもよいし、所定数の取引きが終
了するごとに、それらの取引きにおけるエレベータ実績
価格と、エレベータ実績価格モデルから得られた推定値
との誤差をそれぞれ算出し、それらの誤差の平均が所定
の値を超えたら、エレベータ実績価格モデルを新たに算
出するようにしてもよい。
【0189】また、ここでは、エレベータ実績価格管理
データベースのすべての登録データを用いてエレベータ
実績価格モデルを算出しているが、適当なグループ別
(例えば、建屋用途別、顧客別、エレベータ用途等)にエ
レベータ実績価格モデルを算出するようにしてよい。こ
のようにする場合には、エレベータ実績価格管理データ
ベースからエレベータ実績価格をグループごとに取り出
すことできるように、グループの識別情報(建屋用途、
顧客、エレベータ用途等)もエレベータ実績価格ととも
にエレベータ実績価格管理データベースに登録されるよ
うにする必要がある。そして、例えば、第一段階では、
建築設計者指定の建屋用途と建屋用途が共通するグルー
プの登録データをエレベータ実績価格モデルの算出に用
い、第二段階では、第一段階でエレベータ実績価格モデ
ル算出に用いた登録データのうち、さらにエレベータ用
途も建築設計者指定のエレベータ用途と共通するグルー
プの登録データをエレベータ実績価格モデルの算出に用
いる、というように、エレベータ実績価格モデル算出に
用いる登録データが順次絞り込まれるようにしてもよ
い。また、顧客別にエレベータ実績価格モデルを算出す
るようにした場合には、取引案件数に応じた割引きがな
されるように、エレベータ実績価格モデルの傾きが、エ
レベータ実績価格管理の登録データ数に応じて調整(登
録データ数が多ければ、モデルの傾きが小さく)される
ようにしてもよい。
【0190】また、ここでは、エレベータ実績価格モデ
ルの入力をフロア数としたが、建屋の規模に相関する他
の仕様項目の仕様データ(各フロアの居住人口等)をエレ
ベータ実績価格モデルの入力としてもよい。
【0191】ところで、以上においては、建築設計者が
見積りを希望していた場合に、その時点で定まるエレベ
ータ購入価格の見積り額を建築設計者に提示している
が、さらに、それまでの経緯における見積り額推移を見
積り履歴として提示するようにしてもよい。以下、その
ような機能を実現させるための構成について、未設定の
オプション仕様項目にデフォルト仕様データが設定され
ているものとしてエレベータ購入価格を見積る前述の場
合を例に挙げて説明する。
【0192】このようにするには、顧客仕様管理データ
ベース21Cには、さらに、図27に示す仕様履歴情報
を登録する必要がある。この仕様履歴情報900には、
顧客仕様管理データベース21Cの総合仕様管理情報が
更新されるごとに、その更新日の日付901と新たな総
合仕様管理情報902とが追加される。すなわち、WW
Wサーバ20は、建築設計者用端末60からのデータ保
存要求に応じて、顧客仕様管理データベース21Cの総
合仕様管理情報を新たな総合仕様管理情報で更新すると
(第一段階のS1007、第二段階のS2008、第四
段階のS4009、第五段階のS5015)、その後さ
らに、その総合仕様管理情報をその日の日付に対応付け
て仕様履歴情報900に追加する。
【0193】また、建築設計者用端末60のディスプレ
イ装置63に表示される価格見積り表示ページ700上
には、図26に示すように、見積り履歴の表示を指示す
るための見積履歴ボタン705をさらに配置しておく必
要がある。この見積履歴ボタン705が建築設計者によ
ってクリックされた場合に、案件IDを含む見積り履歴
検索要求が建築設計者用端末60からWWWサーバ20
が送信され、以下の処理が実行されるようにすればよ
い。
【0194】WWWサーバ20の価格見積り依頼受付け
部16は、建築設計者用端末60からの見積り履歴検索
要求を受け付けると、まず、それに含まれていた案件I
Dを検索キーとするデータベース検索をデータベースサ
ーバ20に要求する。これに応じて、データベースサー
バ20が、検索キー(案件ID)に対応付けられた検討済
み情報500および仕様履歴情報900を顧客仕様管理
データベース21Cから取り出して、それらをWWWサ
ーバ20に返信すると、WWWサーバ20の価格見積り
依頼受付け部16は、その返信データに含まれていた仕
様履歴情報900に格納されている各総合仕様管理情報
902ごとに、それぞれ、第一段階のS1005、第二
段階のS2006、第三段階のS4007、第四段階の
S5013において用いられた方法と同様な方法によっ
て、エレベータ1台当たりの購入費用の見積り額および
設置台分のエレベータの購入費用の見積り額を算出す
る。そして、その算出結果、すなわち、エレベータ各機
の購入費用の見積り額および設置台分のエレベータの購
入費用の見積り額を、その算出に用いた総合仕様管理情
報の更新日の日付901、すなわち、見積り日に対応付
けて、建築設計者用端末60に返信する。あわせて、エ
レベータ各機の購入価格の見積り額の算出に用いたオプ
ション見積り価格およびその検索に用いた仕様データ
も、エレベータ1台当たりの購入価格の見積り額の内訳
として建築設計者用端末60に送信する。これにより、
建築設計者用端末60のディスプレイ装置63には、図
26の価格見積り額表示ページ600上に重ねて、図2
8に示す見積り履歴表示ページ710が表示される。こ
の見積り表示ページ710上には、スクロールバー付き
リストボックス711、ページを閉じるためのボタン7
17が配置されている。リストボックス711内の複数
の項目には、返信データに含まれていた見積り日ごとの
情報、すなわち、見積り日の日付け713、設置台分の
エレベータの購入費用の見積り額715、各エレベータ
1台当たりの購入費用の見積り額714が、見積り日の
日付の新しい順にソートされて表示されている。また、
エレベータ1台当たりの購入費用の見積り額714の隣
には、それぞれ、その見積り額の内訳を表示させるため
の内訳表示ボタン716が配置されている。いずれかの
内訳表示ボタン716がクリックされると、その内訳表
示ボタン716の隣の見積り額714の算出に用いられ
た内訳721が表示されたページ720が開かれる。
【0195】このように、それまでの経緯における見積
り額推移を見積り履歴として提示することによって、建
築設計者は、新たな見積り額と過去の見積り額とを比較
検討することができる。なお、ここでは、未設定のオプ
ション仕様項目にデフォルト仕様データが設定されてい
るものとしてエレベータ購入価格を見積もる場合を例
に、見積り履歴を建築設計者に提示する処理を説明した
が、エレベータ購入価格の見積り額をデータベースから
直接取得することとした場合、過去の取引きにおけるエ
レベータ実績価格からエレベータ購入価格を見積もるこ
ととした場合にであっても、各段階で得られた見積り額
を仕様履歴情報の代わりに保存しておくようにすれば、
建築設計者に見積り履歴を提示することは可能である。
【0196】ところで、建築設計者は、自己の建築設計
中の建屋に設置するエレベータのおおまかな予算が指定
されている場合等には、その予算の範囲で、どのような
装備のエレベータを実現できるのか知りたいと思うこと
がある。そこで、上述のシステムを拡張し、さらに以下
の機能を付加することによって、このようなニーズを満
足させるようにしてもよい。
【0197】この場合のWWWサーバ10は、図29に
示すように、ソフトウエア等により実現される機能構成
として、図1に示した前述の各機能構成部11,12,1
3,14,15の他、さらに、エレベータの予算を建築
設計者から受け付けると、その予算の範囲で作成したエ
レベータ仕様案を建築設計者に提供する仕様案作成依頼
受付け部17を有している。この仕様案作成依頼受付け
部17は、建屋の用途ごとに仕様案作成用情報を有して
いる。図31に示すように、それぞれの仕様案作成用情
報910には、エレベータのグレードごとに、そのグレ
ードの名前911、そのグレードのエレベータの標準装
備を表す標準仕様情報913、そのグレードに属する装
備予算の範囲912が格納されている。そして、標準仕
様情報913には、建築設計者が仕様を選択することが
できるオプション仕様項目ごとに、それぞれ、オプショ
ン仕様項目名913A、グレードに応じて設定されたデ
フォルト仕様データ913Bが格納されている。
【0198】そして、エレベータ設計支援サイトのトッ
プページ600でサービス名「エレベータ機種・台数計画
サービス」602がクリックされた場合に開かれる建屋
情報入力ページ610には、図30に示すように、図9
に示した前述のツール611,611A,612,612
A,613,613A,614の他、さらに、エレベータ
の予算の入力を受け付けるための予算入力ボックス61
5が配置される。そして、OKボタン614がクリック
された場合には、予算入力ボックス615に設定された
予算も、他の入力ボックス611,612,613に設定
された建屋情報(建屋用途、フロアー数、居住人口)とと
もに建築設計者用端末60からWWWサーバ10に送信
されるようにする。なお、予算入力ボックス651に予
算を設定するか否かは建築設計者の任意であり、予算入
力ボックス651に予算が設定されていない場合には、
前述の場合と同様、建屋情報だけを含むデータ検索要求
がWWWサーバ10に送信され、エレベータ機種・台数
計画案621が表示されたエレベータ機種・台数計画案
表示ページ620が建築設計者用端末60のディスプレ
イ装置63上で開かれる。
【0199】WWWサーバ10の機種・台数計画依頼受
付け部11は、建屋情報と予算とを含むデータ検索要求
を受け付けると、前述の場合と同様、データ検索要求か
ら建屋情報を取り出し、この建屋情報を検索キーとした
データベース検索をデータベースサーバ20に要求する
ことによって、エレベータ機種・基本価格・台数計画案を
取得するが、その後、さらに、以下の処理を実行するよ
うにする。
【0200】WWWサーバ10の機種・台数計画依頼受
付け部11は、データ検索要求に含まれていた予算を、
エレベータ機種・基本価格・台数計画案に含まれているエ
レベータ設置台数で割ることによって、エレベータ1台
当たりの予算を算出する。そして、エレベータ1台当た
りの予算から、エレベータ機種・基本価格・台数計画案に
含まれている基本価格を差し引くことによって、1台の
エレベータの装備予算額を算出する。そして、この装備
予算額を含む予算範囲に対応するグレード名911およ
び標準仕様情報913を、建屋情報の建屋用途に対応付
けられた仕様案作成用情報910から取り出して、それ
らを、エレベータ機種・基本価格・台数計画情報ととも
に建築設計者用端末60に返信する。
【0201】これにより、建築設計者用端末60のディ
スプレイ装置63には、エレベータ機種・台数計画表示
ページ620の代わりにエレベータ仕様案表示ページが
開かれる。図32に示すように、このエレベータ仕様案
表示ページ730上には、建築設計者が設定した予算7
21、エレベータ機種・台数計画案情報722が表示さ
れるほか、建築設計者が設定した予算内で購入可能なエ
レベータのグレード名723、そのグレードのエレベー
タの標準装備を表す標準仕様情報723が表示される。
建築設計者は、これらの情報を参考に、予算の見直し、
その後の建築設計を進めていくことができる。
【0202】以上、エレベータを受注製品とした場合を
例に説明したが、ユーザの要求を反映させながら段階的
に設計を進める必要がある受注生産品、すなわち、大量
生産に適さない製品であれば、エレベータ以外の製品を
受注製品とすることができることは言うまでもない。
【0203】
【発明の効果】本発明によれば、希望通りの製品の入手
を希望する依頼者とそれを受注する業者とのあいだの一
連の取引手続をネットワーク経由で行うことができる
上、依頼者は、完成品イメージが詳細化されていない段
階であっても、完成品の購入価格を見積もることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワークシステ
ムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るエレベータ機種・基
本価格・台数計画マップのデータ構造の概念図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るオプション価格管理
データベースのデータ構造を概念的に示した図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る顧客仕様管理データ
ベースに登録される総合仕様管理情報内の仕様管理情報
のデータ構造を概念的に示した図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る顧客仕様管理データ
ベースに登録される検討済みのデータ構造を概念的に示
した図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係る設計支援処理のフ
ローチャート図である。
【図7】図7のS1000における処理のフローチャー
ト図である。
【図8】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一連
のWWWページのうちのトップページのレイアウト例を
示した図である。
【図9】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一連
のWWWページのうち、建築設計者がエレベータ機種・
台数計画提供サービスを受けるときのページの変化を示
した図である。
【図10】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、エレベータの購入価格の見積
り額およびその内訳を建築設計者に提示するためのWW
Wページの一例を示した図である。
【図11】図7のS2000における処理のフローチャ
ート図である。
【図12】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者がエレベータCA
Dシンボル提供サービスを受けるためのページのレイア
ウト例を示した図である。
【図13】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者に提供されたエレ
ベータCADシンボルを表示するページのレイアウト例
を示した図である。
【図14】図7のS3000における処理のフローチャ
ート図である。
【図15】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者がエレベータ据付
図作図サービスを受けるためのページのレイアウト例を
示した図である。
【図16】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者に提供されたエレ
ベータ据付図をダウンロードするためのページのレイア
ウト例を示した図である。
【図17】図7のS4000における処理のフローチャ
ート図である。
【図18】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者がエレベータ意匠
図作図サービスを受けるためのページのレイアウト例を
示した図である。
【図19】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者に提供されたエレ
ベータパースデータを表示するページのレイアウト例を
示した図である。
【図20】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、エレベータの購入価格の見積
り額およびその内訳を建築設計者に提示するためのWW
Wページの一例を示した図である。
【図21】図7のS5000における処理のフローチャ
ート図である。
【図22】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者がエレベータ意匠
図作図サービスを受けるためのページのレイアウト例を
示した図である。
【図23】エレベータ意匠図作成に利用されるデザイン
情報ファイルに格納されるデータ例を示した図である。
【図24】図7のS5000における処理のフローチャ
ート図である。
【図25】図7のS5000における処理のフローチャ
ート図である。
【図26】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、エレベータの購入価格の見積
り額およびその内訳を建築設計者に提示するためのWW
Wページの一例を示した図である。
【図27】顧客仕様管理データベースに登録された仕様
履歴情報のデータ構造を概念的に示した図である。
【図28】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、見積り額の履歴を表示するペ
ージのレイアウト例を示した図である。
【図29】本発明の実施の一形態に係るネットワークシ
ステムの概略構成図である。
【図30】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者がエレベータ機種
・台数計画提供サービスを受けるときのページのレイア
ウト例を示した図である。
【図31】建屋用途ごとに準備された仕様案作成用情報
のデータ構造を概念的に示した図である。
【図32】建築設計者用端末の表示画面上に開かれる一
連のWWWページのうち、建築設計者の予算に適したエ
レベータ仕様案が表示されるページのレイアウト例を示
した図である。
【図33】本発明の一実施形態に係るデータベースサー
バの記憶装置に格納されたデータベースを概念的に示し
た図である。
【図34】本発明の一実施形態に係るエレベータ機種・
基本価格・台数計画マップのデータ構造の概念図であ
る。
【図35】本発明の一実施形態に係るデータベースサー
バの記憶装置に格納されたデータベースを概念的に示し
た図である。
【図36】図35の見積り価格データベース21B1
データベースのデータ構造を概念的に示した図である。
【図37】図35の見積り価格データベース21B2
データベースのデータ構造を概念的に示した図である。
【図38】図35の見積り価格データベース21B3
データベースのデータ構造を概念的に示した図である。
【図39】エレベータ購入価格の見積り額の算出に用い
るエレベータ実績価格モデルの一例を示した図である。
【符号の説明】
10…WWWサーバ 11…機種・台数計画依頼受付け部 12…シンボル提供依頼受付け部 13…据付図作図依頼受付け部 14…デザインイメージ生成依頼受付け部 15…意匠図作図図依頼受付け部 16…価格見積り依頼受付け部 20…データベースサーバ 21A〜21H…データベース 30,40…設備設計者のユーザ端末 60…建築設計者のユーザ端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 浩隆 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 金森 和久 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 谷口 伸一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 森田 明彦 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 5B046 AA03 CA06 KA05

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受注生産品の設計処理を段階的に進める設
    計支援方法であって、 コンピュータが、ネットワーク経由で、前記受注生産品
    に関する複数の仕様項目の仕様を定めるための設定デー
    タを、複数回に渡って受け付ける段階的な処理を含み、 前記段階的な処理には、 前記コンピュータが、前記受注生産品の価格の見積り要
    求を前記ネットワーク経由で受け付けると、当該段階的
    な処理の開始から当該見積り要求を受け付けるまでに受
    け付けた前記設定データに応じて定まる、前記受注生産
    品の価格の見積り額を返信するステップと、 が含まれることを特徴とする設計支援方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の設計支援方法であって、 前記ステップにおいて、 前記コンピュータは、前記複数の仕様項目のうち、設定
    データ受付け済みの仕様項目については、当該設定デー
    タにより定まる仕様を満たし、その他の仕様項目につい
    ては、当該仕様項目についてあらかじめ定められた仕様
    を満たす前記受注生産品の価格を、前記見積り額として
    返信することを特徴とする設計支援方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の設計支援方法であって、 前記コンピュータは、前記受付け済みの設定データによ
    り定まる仕様と、設定データ情報を受け付けていない仕
    様項目についてあらじめ定められた仕様とを、前記見積
    り額の内訳として、前記見積り額とともに返信する、こ
    とを特徴とする設計支援方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2および3のうちのいずれか1
    項に記載の設計支援方法であって、 前記コンピュータは、前記仕様項目に設定された設定デ
    ータが表す仕様に用いられる部品の価格に基づき、前記
    見積り額を定める、ことを特徴とする設計支援方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の設計支援方法であって、 前記コンピュータは、予め定めた仕様項目について受け
    付けた設定データを満たす受注生産品の実績価格に基づ
    き、前記見積り額を定めることを特徴とする設計支援方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4および5のうちのい
    ずれか1項に記載の設計支援方法であって、 前記コンピュータが、前記受注生産品の価格見積り履歴
    の送信要求を、前記ネットワーク経由で受け付けた場
    合、前記段階的な処理には、 前記送信要求を受け付けるまでの各段階で前記コンピュ
    ータが定めた前記見積り額を、前記コンピュータが、前
    記受注生産品の価格の見積り履歴として返信するステッ
    プ、 が含まれることを特徴とする設計支援方法。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5および6のうち
    のいずれか1項に記載の設計支援方法であって、 前記コンピュータが、前記受注生産品の予算情報を前記
    ネットワークを介して受け付けると、前記受注生産品に
    関する前記各仕様項目に、前記予算情報に応じた仕様を
    定め、当該各仕様項目について定めた仕様を返信するス
    テップを含むことを特徴とする設計支援方法。
  8. 【請求項8】ネットワーク上のコンピュータとの間で、
    受注生産品の設計処理を段階的に進める情報処理装置で
    あって、 前記受注生産品に関する複数の仕様項目の仕様を定める
    ための設定データを、 前記ネットワーク経由で段階的に受け付けるためのデー
    タ受付手段と、 前記受注生産品の価格の見積り要求を受け付けると、前
    記設計処理の開始から当該見積り要求を受け付けるまで
    に前記データ受付手段が受け付けた設定データに応じて
    定まる、前記受注生産品の価格の見積り額を、返信デー
    タとして出力する価格見積り手段と、 を有することを特徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の情報処理装置であって、 前記価格見積り手段は、 前記複数の仕様項目のうち、前記設計処理の開始から当
    該見積り要求を受け付けるまでに設定データ受付け済み
    の仕様項目については、当該受付け済みの設定データに
    より定まる仕様を満たし、その他の仕様項目について
    は、当該仕様項目についてあらかじめ定められた仕様を
    満たす前記受注生産品の価格を、前記見積り額として出
    力する、 ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の情報処理装置であって、 前記価格見積り手段は、 前記受付け済みの設定データにより定まる仕様と、設定
    データを受け付けていない仕様項目についてあらじめ定
    められた仕様とを、前記見積り額の内訳として、前記見
    積り額とともに出力する、 ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】請求項8、9および10のうちのいずれ
    か1項に記載の情報処理装置であって、 前記価格見積り手段は、 前記仕様項目について受け付けた設定データが表す仕様
    に用いられる部品の価格に基づき、前記見積り額を定め
    る、 ことを特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】請求項8記載の情報処理装置であって、 前記価格見積り手段は、 前記複数の仕様項目のうち、予め定めた仕様項目につい
    て受け付けた設定データを満たす受注生産品の実績価格
    に応じて、前記見積り額を定める、 ことを特徴とする情報処理装置。
  13. 【請求項13】請求項9、10、11および12のうち
    のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、 前記価格見積り手段は、 前記受注生産品の価格見積り履歴の出力要求を受け付け
    ると、当該出力要求を受け付けるまでの各段階で定めた
    前記見積り額を、前記受注生産品の価格の見積り履歴と
    して出力する、 ことを特徴とする情報処理装置。
  14. 【請求項14】請求項9、10、11、13および12
    のうちのいずれか1項に記載の情報処理装置であって、 前記価格見積り手段は、 前記受注生産品の予算情報を受け付けると、前記受注生
    産品に関する前記各仕様項目に、前記予算情報に応じた
    仕様を定め、当該各仕様項目について定めた仕様を、返
    信データとして出力する、 ことを特徴とする情報処理装置。
  15. 【請求項15】情報処理装置によって実行されるプログ
    ラムであって、 前記受注生産品に関する複数の仕様項目の仕様を定める
    ための設定データを、 外部から複数回に渡って受け付ける段階的な処理を前記
    情報処理装置に実行させ、 前記受注生産品の価格の見積り要求を前記情報処理装置
    が外部から受け付けた場合には、前記段階的な処理の開
    始から当該見積り要求を受け付けるまでに受け付けた設
    定データに応じて定まる、前記受注生産品の価格の見積
    り額を出力する処理を前記情報処理装置に実行させる、 ことを特徴とするプログラム。
  16. 【請求項16】請求項15記載のプログラムであって、 前記受注生産品の価格の見積り要求を受け付けた場合の
    前記処理として、前記情報処理装置に、 前記複数の仕様項目のうち、前記段階的な処理の開始か
    ら当該見積り要求を受け付けるまでに設定データ受付け
    済みの仕様項目については、当該受付け済みの設定デー
    タにより定まる仕様を満たし、その他の仕様項目につい
    ては、当該仕様項目についてあらかじめ定められた仕様
    を満たす前記受注生産品の価格を、前記見積り額として
    出力する処理を、 実行させる、 ことを特徴とするプログラム。
  17. 【請求項17】請求項16記載のプログラムであって、 前記情報処理装置に、前記受付け済みの設定データによ
    り定まる仕様と、仕様データを受け付けていない仕様項
    目についてあらじめ定められた仕様とを、前記見積り額
    の内訳として、前記見積り額とともに出力させる、 ことを特徴とするプログラム。
  18. 【請求項18】請求項14、15および16のうちのい
    ずれか1項に記載のプログラムであって、 前記見積り額は、前記仕様項目に設定された設定データ
    により定まる仕様に用いる部品の価格に基づき定められ
    る、 ことを特徴とするプログラム。
  19. 【請求項19】請求項15記載のプログラムであって、 前記見積り額は、前記複数の仕様項目のうち、予め定め
    た仕様項目について受け付けた設定データを満たす受注
    生産品の実績価格に応じて定められる、 ことを特徴とするプログラム。
  20. 【請求項20】請求項16、17、18および19のう
    ちのいずれか1項に記載のプログラムであって、 前記受注生産品の価格見積り履歴の出力要求を前記情報
    処理装置が受け付けた場合、前記情報処理装置に、 前記送信要求を受け付けるまでの各段階で前記情報処理
    装置が定めた前記見積り額を、前記受注生産品の価格の
    見積り履歴として出力する処理を実行させる、 ことを特徴とするプログラム。
  21. 【請求項21】請求項16、17、18、19および2
    0のうちのいずれか1項に記載のプログラムであって、 前記受注生産品の予算情報を前記情報処理装置が受け付
    けた場合、前記情報処理装置に、 前記受注生産品に関する前記各仕様項目に、前記予算情
    報に応じた仕様を定め、当該各仕様項目について定めた
    仕様を、返信データとして出力する処理を実行させる、 ことを特徴とするプログラム。
  22. 【請求項22】請求項15、16、17、18、19、
    20および21のうちのいずれか1項に記載のプログラ
    ムが格納されたことを特徴とする、機械読み取り可能な
    記憶媒体。
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