JP2002303294A - 真空ポンプ - Google Patents
真空ポンプInfo
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/66—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
- F04D29/661—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing especially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/668—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing especially adapted for elastic fluid pumps damping or preventing mechanical vibrations
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D19/00—Axial-flow pumps
- F04D19/02—Multi-stage pumps
- F04D19/04—Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
- F04D19/042—Turbomolecular vacuum pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダンパの内外に圧力差が生じた場合でも、良
好な振動減衰能力を実現できる真空ポンプを提供するこ
と。 【解決手段】 真空ポンプの吸気口にはダンパが形成さ
れている。このダンパは、真空装置の下部に設けられた
排気口に接続され、この真空ポンプは、真空装置からつ
り下げられる。真空ポンプの底部には、コイルばねの一
端が取り付けられており、コイルばねの他端は、真空ポ
ンプの下の固定物に取り付けられるようになっている。
このコイルばねは、ダンパを伸ばす方向に復元力が作用
する。真空ポンプが作動すると、ダンパ部の内部が真空
になるため、大気圧によりダンパ部が圧縮されて収縮し
ようとするが、コイルばねの復元力により、ダンパは伸
張される。このため、ダンパの収縮に伴う弾性率の減少
を低減することができ、これによって、ダンパの振動吸
収能力を維持することができる。
好な振動減衰能力を実現できる真空ポンプを提供するこ
と。 【解決手段】 真空ポンプの吸気口にはダンパが形成さ
れている。このダンパは、真空装置の下部に設けられた
排気口に接続され、この真空ポンプは、真空装置からつ
り下げられる。真空ポンプの底部には、コイルばねの一
端が取り付けられており、コイルばねの他端は、真空ポ
ンプの下の固定物に取り付けられるようになっている。
このコイルばねは、ダンパを伸ばす方向に復元力が作用
する。真空ポンプが作動すると、ダンパ部の内部が真空
になるため、大気圧によりダンパ部が圧縮されて収縮し
ようとするが、コイルばねの復元力により、ダンパは伸
張される。このため、ダンパの収縮に伴う弾性率の減少
を低減することができ、これによって、ダンパの振動吸
収能力を維持することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプに関
し、例えば、吸気口にダンパを備えたターボ分子ポンプ
に関する。
し、例えば、吸気口にダンパを備えたターボ分子ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】真空ポンプは、産業、研究分野の様々な
分野で使用されているが、これらの真空ポンプは、近年
の科学技術の急激な発達に伴って、精密な作業を行う真
空装置を排気するために使用される場合が増えてきてお
り、更なる排気能力の向上、該真空ポンプから発生する
振動の低減が求められている。これらの振動低減を図っ
た真空ポンプとして、真空ポンプの吸気口と真空装置の
間に真空ポンプで発生した振動を吸収するためのダンパ
を備えた、例えばターボ分子ポンプが広く使用されてい
る。
分野で使用されているが、これらの真空ポンプは、近年
の科学技術の急激な発達に伴って、精密な作業を行う真
空装置を排気するために使用される場合が増えてきてお
り、更なる排気能力の向上、該真空ポンプから発生する
振動の低減が求められている。これらの振動低減を図っ
た真空ポンプとして、真空ポンプの吸気口と真空装置の
間に真空ポンプで発生した振動を吸収するためのダンパ
を備えた、例えばターボ分子ポンプが広く使用されてい
る。
【0003】このようなターボ分子ポンプは、例えば、
電子顕微鏡の鏡筒に取り付けられ、これを排気するのに
使用される場合がある。電子顕微鏡は、試料の、場合に
よっては数Å程度の微細な構造を電子線を用いて観察す
るため、鏡筒にターボ分子ポンプで生じた振動が伝播す
ると正しい観察像が得られない場合がある。このため、
電子顕微鏡の鏡筒にターボ分子ポンプを設置する場合、
鏡筒からダンパを介して該ターボ分子ポンプを連接する
ことが一般に行われている。該ターボ分子ポンプは、床
面などの固定物に固定する場合もあるが、通常は、鏡筒
にダンパを介してつり下がった形となっている。
電子顕微鏡の鏡筒に取り付けられ、これを排気するのに
使用される場合がある。電子顕微鏡は、試料の、場合に
よっては数Å程度の微細な構造を電子線を用いて観察す
るため、鏡筒にターボ分子ポンプで生じた振動が伝播す
ると正しい観察像が得られない場合がある。このため、
電子顕微鏡の鏡筒にターボ分子ポンプを設置する場合、
鏡筒からダンパを介して該ターボ分子ポンプを連接する
ことが一般に行われている。該ターボ分子ポンプは、床
面などの固定物に固定する場合もあるが、通常は、鏡筒
にダンパを介してつり下がった形となっている。
【0004】図3は、従来のダンパを備えたターボ分子
ポンプが電子顕微鏡の鏡筒などの真空装置に設置された
ところを示した図である。ただし、ダンパ部131のみ
断面図となっている。ターボ分子ポンプ101は、電子
顕微鏡の鏡筒などの真空装置132にダンパ部131を
介して連接されており、空中につり下げられた状態とな
っている。ダンパ部131は、フランジ141、14
4、ゴム142、ベローズ143により構成されてい
る。
ポンプが電子顕微鏡の鏡筒などの真空装置に設置された
ところを示した図である。ただし、ダンパ部131のみ
断面図となっている。ターボ分子ポンプ101は、電子
顕微鏡の鏡筒などの真空装置132にダンパ部131を
介して連接されており、空中につり下げられた状態とな
っている。ダンパ部131は、フランジ141、14
4、ゴム142、ベローズ143により構成されてい
る。
【0005】ベローズ143は、ステンレスなどによっ
て形成された、ひだ状のなめらかな山形の連続断面を有
した肉薄の管である。ベローズ143は、山形に形成さ
れた側面が伸び縮みすることにより弾力性を発揮し、タ
ーボ分子ポンプ101で生じた振動を吸収して減衰させ
る。また、ベローズ143とフランジ141及びベロー
ズ143とフランジ144は、例えばろう付け又は溶接
されており、ベローズ143とフランジ141及びベロ
ーズ143とフランジ144の連接部から外気が進入し
ないようになっている。即ち、ベローズ143は、真空
装置132とターボ分子ポンプ101を接続する真空配
管となっている。
て形成された、ひだ状のなめらかな山形の連続断面を有
した肉薄の管である。ベローズ143は、山形に形成さ
れた側面が伸び縮みすることにより弾力性を発揮し、タ
ーボ分子ポンプ101で生じた振動を吸収して減衰させ
る。また、ベローズ143とフランジ141及びベロー
ズ143とフランジ144は、例えばろう付け又は溶接
されており、ベローズ143とフランジ141及びベロ
ーズ143とフランジ144の連接部から外気が進入し
ないようになっている。即ち、ベローズ143は、真空
装置132とターボ分子ポンプ101を接続する真空配
管となっている。
【0006】ゴム142は、円筒状の形状を有してお
り、その両端は、フランジ141とフランジ144に接
着剤又は専用の取り付け具によって接続されている。ゴ
ム142はターボ分子ポンプ101で生じた振動を吸収
すると共にターボ分子ポンプ101を保持するのに十分
な強度を備えている。以上のように構成されたダンパ部
131により、ターボ分子ポンプ101で発生した振動
の吸収は主にゴム142により吸収減衰され、真空シー
ルはベローズ143により確保される。
り、その両端は、フランジ141とフランジ144に接
着剤又は専用の取り付け具によって接続されている。ゴ
ム142はターボ分子ポンプ101で生じた振動を吸収
すると共にターボ分子ポンプ101を保持するのに十分
な強度を備えている。以上のように構成されたダンパ部
131により、ターボ分子ポンプ101で発生した振動
の吸収は主にゴム142により吸収減衰され、真空シー
ルはベローズ143により確保される。
【0007】ターボ分子ポンプ101の外装体は、概略
円筒形のケーシングにより構成され、その内周面には、
ケーシングの中心線に向かうように配設された複数枚の
ステータ翼が複数段形成されている。ケーシングの中心
線上には、ロータ軸が磁気軸受などにより回転自在に保
持されている。ロータ軸の吸気口側の部分には、放射状
に配設された複数枚のロータ翼が複数段形成されたロー
タが取り付けられている。ロータ翼の段とステータ翼の
段は、互い違いに配設されており、これらの翼は、ロー
タ軸に設けられたDCブラシレスモータにより、ロータ
が回転駆動されているときに、吸気口から真空装置13
2内の気体を吸気し、排気口から排出するように作用す
る。
円筒形のケーシングにより構成され、その内周面には、
ケーシングの中心線に向かうように配設された複数枚の
ステータ翼が複数段形成されている。ケーシングの中心
線上には、ロータ軸が磁気軸受などにより回転自在に保
持されている。ロータ軸の吸気口側の部分には、放射状
に配設された複数枚のロータ翼が複数段形成されたロー
タが取り付けられている。ロータ翼の段とステータ翼の
段は、互い違いに配設されており、これらの翼は、ロー
タ軸に設けられたDCブラシレスモータにより、ロータ
が回転駆動されているときに、吸気口から真空装置13
2内の気体を吸気し、排気口から排出するように作用す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ターボ分子ポ
ンプ101が真空装置132を排気して、真空装置13
2内が高真空状態になると、ダンパ部131の内部も高
真空となる。ダンパ部131の外部には気圧が作用して
おり、ダンパ部131の内外の圧力差により、ダンパ部
131は圧縮され収縮する。この収縮力は、ターボ分子
ポンプ101の重量が10[kg重]程度の小型なもの
でも、ターボ分子ポンプ101から真空装置132に向
かう方向に250[kg重]程度にも達する。ダンパ部
131を構成するゴム142は、収縮すると弾性率が大
きくなり、ターボ分子ポンプ101ので発生した振動の
吸収能力が低下する。そのため、ダンパ部131の振動
の吸収減衰能力が十分に発揮できない場合があった。
ンプ101が真空装置132を排気して、真空装置13
2内が高真空状態になると、ダンパ部131の内部も高
真空となる。ダンパ部131の外部には気圧が作用して
おり、ダンパ部131の内外の圧力差により、ダンパ部
131は圧縮され収縮する。この収縮力は、ターボ分子
ポンプ101の重量が10[kg重]程度の小型なもの
でも、ターボ分子ポンプ101から真空装置132に向
かう方向に250[kg重]程度にも達する。ダンパ部
131を構成するゴム142は、収縮すると弾性率が大
きくなり、ターボ分子ポンプ101ので発生した振動の
吸収能力が低下する。そのため、ダンパ部131の振動
の吸収減衰能力が十分に発揮できない場合があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、ダンパ内部が高
真空であっても高い振動減衰能力を有する真空ポンプを
提供することである。
真空であっても高い振動減衰能力を有する真空ポンプを
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、吸気口及び排気口が形成されたケーシン
グと、前記ケーシング内に収納され、前記吸気口を介し
て被排気容器から前記被排気容器内の気体を吸気し、前
記排気口から排気する排気手段と、前記排気手段にて発
生した振動を吸収する、一端が前記吸気口に連接され、
他端が前記被排気容器に連接するダンパと、前記排気手
段が前記吸気口から気体を吸気している際に、外気圧に
よって圧縮されて収縮した前記ダンパを伸張する伸張手
段と、を備えたことを特徴とする真空ポンプを提供す
る。また、前記伸張手段は、前記排気手段が吸気を行っ
ている際に、前記ダンパが収縮する収縮力と同等の伸張
力を前記ダンパに及ぼすよう構成することができる。更
に具体的には、前記伸張手段は、一端を前記ケーシング
の前記ダンパが形成された側と対向する側に連接され、
他端を固定端に固定可能な、例えばばねやゴムなどの弾
性体とすることができる。前記ダンパは、前記吸気口に
連接した第1のフランジと、前記被排気容器に連接する
第2のフランジと、一端を前記第1のフランジに連接さ
れ、他端を前記第2のフランジに連接された、気密性を
有しかつ前記排気手段にて生じた振動を吸収する弾性部
材と、前記第1のフランジと前記第2のフランジの距離
を、例えば、両端を第1のフランジに固定した第1のワ
イヤロープと、第1のワイヤロープと交差し、その両端
を第2のフランジに固定した第2のワイヤロープなどに
より、所定の距離以下に制限する制限手段と、を備える
ように構成することができる。上記のような制限手段が
ある場合、前記伸張手段の伸張力は、外気圧によって圧
縮されることによる前記ダンパの収縮力よりも大きく設
定することにより、前記ダンパの収縮を防ぐことができ
る。前記真空ポンプは、更に具体的には、ターボ分子ポ
ンプとすることができる。
成するために、吸気口及び排気口が形成されたケーシン
グと、前記ケーシング内に収納され、前記吸気口を介し
て被排気容器から前記被排気容器内の気体を吸気し、前
記排気口から排気する排気手段と、前記排気手段にて発
生した振動を吸収する、一端が前記吸気口に連接され、
他端が前記被排気容器に連接するダンパと、前記排気手
段が前記吸気口から気体を吸気している際に、外気圧に
よって圧縮されて収縮した前記ダンパを伸張する伸張手
段と、を備えたことを特徴とする真空ポンプを提供す
る。また、前記伸張手段は、前記排気手段が吸気を行っ
ている際に、前記ダンパが収縮する収縮力と同等の伸張
力を前記ダンパに及ぼすよう構成することができる。更
に具体的には、前記伸張手段は、一端を前記ケーシング
の前記ダンパが形成された側と対向する側に連接され、
他端を固定端に固定可能な、例えばばねやゴムなどの弾
性体とすることができる。前記ダンパは、前記吸気口に
連接した第1のフランジと、前記被排気容器に連接する
第2のフランジと、一端を前記第1のフランジに連接さ
れ、他端を前記第2のフランジに連接された、気密性を
有しかつ前記排気手段にて生じた振動を吸収する弾性部
材と、前記第1のフランジと前記第2のフランジの距離
を、例えば、両端を第1のフランジに固定した第1のワ
イヤロープと、第1のワイヤロープと交差し、その両端
を第2のフランジに固定した第2のワイヤロープなどに
より、所定の距離以下に制限する制限手段と、を備える
ように構成することができる。上記のような制限手段が
ある場合、前記伸張手段の伸張力は、外気圧によって圧
縮されることによる前記ダンパの収縮力よりも大きく設
定することにより、前記ダンパの収縮を防ぐことができ
る。前記真空ポンプは、更に具体的には、ターボ分子ポ
ンプとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。図
1は、本実施の形態の一例に係る真空ポンプを示した図
である。ただし、ダンパ部31は断面図となっている。
なお、本実施の形態では、真空ポンプとしてターボ分子
ポンプを例にとって説明する。ターボ分子ポンプ38
は、ダンパ部31、ターボ分子ポンプ部1、ダンパ伸張
部37により構成されている。
について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。図
1は、本実施の形態の一例に係る真空ポンプを示した図
である。ただし、ダンパ部31は断面図となっている。
なお、本実施の形態では、真空ポンプとしてターボ分子
ポンプを例にとって説明する。ターボ分子ポンプ38
は、ダンパ部31、ターボ分子ポンプ部1、ダンパ伸張
部37により構成されている。
【0012】ダンパ部31は、フランジ41、44、ゴ
ム42及びベローズ43により構成されている。ゴム4
2は、円筒形状に加工されたゴムであって、ターボ分子
ポンプ部1で発生した振動を吸収する部材である。ゴム
42の両端は、それぞれ、フランジ41及びフランジ4
4に連接されている。この連接は接着剤により行われて
いる。また、この連接は、例えばゴム42の端部に雌ね
じを埋め込み、フランジ41、44とボルトによって固
定するなどの他の方法によって行っても良い。
ム42及びベローズ43により構成されている。ゴム4
2は、円筒形状に加工されたゴムであって、ターボ分子
ポンプ部1で発生した振動を吸収する部材である。ゴム
42の両端は、それぞれ、フランジ41及びフランジ4
4に連接されている。この連接は接着剤により行われて
いる。また、この連接は、例えばゴム42の端部に雌ね
じを埋め込み、フランジ41、44とボルトによって固
定するなどの他の方法によって行っても良い。
【0013】フランジ41、44は、ステンレスや鉄な
どの金属によって形成された円板であって、その中央部
には、直径が概略ターボ分子ポンプ部1の吸気口の直径
に等しい円孔が形成されている。フランジ41は、ゴム
42を連接した反対側の面をターボ分子ポンプ部1のフ
ランジ2に連接されている。この連接は、例えば溶接に
より行われ、フランジ41とフランジ2の連接部を真空
シールしている。なお、ダンパ部31とフランジ2をボ
ルトやクランパなどにより連接するように構成しても良
い。
どの金属によって形成された円板であって、その中央部
には、直径が概略ターボ分子ポンプ部1の吸気口の直径
に等しい円孔が形成されている。フランジ41は、ゴム
42を連接した反対側の面をターボ分子ポンプ部1のフ
ランジ2に連接されている。この連接は、例えば溶接に
より行われ、フランジ41とフランジ2の連接部を真空
シールしている。なお、ダンパ部31とフランジ2をボ
ルトやクランパなどにより連接するように構成しても良
い。
【0014】フランジ44は、図示しないボルトによっ
て、真空装置32のフランジ45に取り付けられてい
る。フランジ44とフランジ45の間には、Oリング
(オーリング)がはさんであり、このOリングが該ボル
トの締め付けによりフランジ44とフランジ45に密着
し、フランジ44とフランジ45の連接部の気密性が保
たれている。 なお、ボルトの代わりにクランパを、ま
た、Oリングの代わりにガスケットを用いても良い。
て、真空装置32のフランジ45に取り付けられてい
る。フランジ44とフランジ45の間には、Oリング
(オーリング)がはさんであり、このOリングが該ボル
トの締め付けによりフランジ44とフランジ45に密着
し、フランジ44とフランジ45の連接部の気密性が保
たれている。 なお、ボルトの代わりにクランパを、ま
た、Oリングの代わりにガスケットを用いても良い。
【0015】ベローズ43は、ステンレスなどによって
形成された、ひだ状のなめらかな山形の連続断面を有し
た肉薄の管であり、ゴム42の内側にゴム42と同心状
に配設されている。ベローズ43は、山形に形成された
側面が伸び縮みすることにより弾力性を発揮し、ターボ
分子ポンプ部1で生じた振動を吸収して減衰させる。ま
た、ベローズ43とフランジ41及びベローズ43とフ
ランジ44は、例えばろう付け又は溶接されており、こ
れらの連接部は真空シールされている。ベローズ43
は、ターボ分子ポンプ部1と真空装置32を連接する真
空配管を形成している。以上のように構成されたダンパ
部31では、ターボ分子ポンプ部1で発生した振動の吸
収及び減衰は、主としてゴム42により行われ、真空シ
ールはベローズ43により確保される。
形成された、ひだ状のなめらかな山形の連続断面を有し
た肉薄の管であり、ゴム42の内側にゴム42と同心状
に配設されている。ベローズ43は、山形に形成された
側面が伸び縮みすることにより弾力性を発揮し、ターボ
分子ポンプ部1で生じた振動を吸収して減衰させる。ま
た、ベローズ43とフランジ41及びベローズ43とフ
ランジ44は、例えばろう付け又は溶接されており、こ
れらの連接部は真空シールされている。ベローズ43
は、ターボ分子ポンプ部1と真空装置32を連接する真
空配管を形成している。以上のように構成されたダンパ
部31では、ターボ分子ポンプ部1で発生した振動の吸
収及び減衰は、主としてゴム42により行われ、真空シ
ールはベローズ43により確保される。
【0016】ターボ分子ポンプ部1は、フランジ2によ
って、ダンパ部31と連接されており、ダンパ部31を
介して真空装置32内の気体を吸気し、排気口19から
排気することにより真空装置32の内部を真空状態とす
る。ターボ分子ポンプ部1の構造は、後に詳細に説明す
る。真空装置32は、例えば、電子顕微鏡の鏡筒や試料
室などであり、ターボ分子ポンプ部1で生じた振動の伝
搬を緩和する必要のあるものである。
って、ダンパ部31と連接されており、ダンパ部31を
介して真空装置32内の気体を吸気し、排気口19から
排気することにより真空装置32の内部を真空状態とす
る。ターボ分子ポンプ部1の構造は、後に詳細に説明す
る。真空装置32は、例えば、電子顕微鏡の鏡筒や試料
室などであり、ターボ分子ポンプ部1で生じた振動の伝
搬を緩和する必要のあるものである。
【0017】ターボ分子ポンプ部1の底部には、フック
35が取り付けられており、フック35には、ばね33
の一端が取り付けられている。ばね33は、コイルばね
であり、ターボ分子ポンプ部1を真空装置32から離す
方向に力を及ぼしている。ターボ分子ポンプ38を真空
装置32に設置する際には、これを伸ばして固定端34
に形成されたフック36に取り付ける。固定端34は、
例えばターボ分子ポンプ38が設置されている空間の下
にある床や、又は真空装置32と振動絶縁されている構
造物などである。
35が取り付けられており、フック35には、ばね33
の一端が取り付けられている。ばね33は、コイルばね
であり、ターボ分子ポンプ部1を真空装置32から離す
方向に力を及ぼしている。ターボ分子ポンプ38を真空
装置32に設置する際には、これを伸ばして固定端34
に形成されたフック36に取り付ける。固定端34は、
例えばターボ分子ポンプ38が設置されている空間の下
にある床や、又は真空装置32と振動絶縁されている構
造物などである。
【0018】ばね33がターボ分子ポンプ部1に取り付
けられた理由は以下の通りである。ターボ分子ポンプ部
1が稼働し、真空装置32から排気している最中は、ダ
ンパ部31の内部が真空となるため、ダンパ部31の内
外の気圧差により、ゴム42は圧縮され、ラジアル方向
及びスラスト方向に収縮する。ゴム42は、収縮する
と、硬化し弾性率が小さくなる。すると、ダンパ部31
の振動減衰能力が低下し、ターボ分子ポンプ部1で生じ
た振動を効果的に減衰することができなくなる。そこ
で、ダンパ部31をばね33の復元力によって伸張し、
ゴム42の弾性率を大きくしてダンパ部31の振動減衰
能力を回復させることとした。
けられた理由は以下の通りである。ターボ分子ポンプ部
1が稼働し、真空装置32から排気している最中は、ダ
ンパ部31の内部が真空となるため、ダンパ部31の内
外の気圧差により、ゴム42は圧縮され、ラジアル方向
及びスラスト方向に収縮する。ゴム42は、収縮する
と、硬化し弾性率が小さくなる。すると、ダンパ部31
の振動減衰能力が低下し、ターボ分子ポンプ部1で生じ
た振動を効果的に減衰することができなくなる。そこ
で、ダンパ部31をばね33の復元力によって伸張し、
ゴム42の弾性率を大きくしてダンパ部31の振動減衰
能力を回復させることとした。
【0019】ターボ分子ポンプ部1の稼働時に、ばね3
3がダンパ部31に及ぼす張力は、ゴム42の収縮力に
概略等しくなるように設定されている。このため、ゴム
42に作用するスラスト方向の収縮力は、ばね33の張
力によりキャンセルされる。電子顕微鏡の鏡筒に設置さ
れるターボ分子ポンプは、重さ10[kg重]程度の小
型のものが使用される場合が多いが、この程度の大きさ
のターボ分子ポンプの排気に伴いダンパ部で生じる収縮
力は、約250[kg重]程度である。この場合、ばね
の収縮力を250[kg重]程度に設定すると、ダンパ
部に生じた収縮力を相殺することができる。
3がダンパ部31に及ぼす張力は、ゴム42の収縮力に
概略等しくなるように設定されている。このため、ゴム
42に作用するスラスト方向の収縮力は、ばね33の張
力によりキャンセルされる。電子顕微鏡の鏡筒に設置さ
れるターボ分子ポンプは、重さ10[kg重]程度の小
型のものが使用される場合が多いが、この程度の大きさ
のターボ分子ポンプの排気に伴いダンパ部で生じる収縮
力は、約250[kg重]程度である。この場合、ばね
の収縮力を250[kg重]程度に設定すると、ダンパ
部に生じた収縮力を相殺することができる。
【0020】また、ダンパ部31の内部には、支持部材
39、40が配設されている。支持部材39、40は、
帯状の金属板、又は、ワイヤロープなどである。支持部
材39の両端部は、フランジ44に固定されている。支
持部材39の固定箇所は、該固定箇所を結ぶ線分の中点
がフランジ44に形成された円孔の概略中心点であるよ
うに設定されている。支持部材40の両端部は、フラン
ジ41に固定されている。支持部材40の固定箇所は、
該固定箇所を結ぶ線分の中点がフランジ41に形成され
た円孔の概略中心点であるように設定されている。支持
部材39、40は、互いに交差するように配置されてお
り、フランジ41とフランジ44の距離が所定の距離よ
り大きくならないように制限している。即ち、フランジ
41とフランジ44が所定の距離より大きくなろうとす
ると、支持部材39と支持部材40が上記交差している
箇所を介して互いに張力を及ぼしあい、フランジ41と
フランジ44の距離を物理的に制限するのである。
39、40が配設されている。支持部材39、40は、
帯状の金属板、又は、ワイヤロープなどである。支持部
材39の両端部は、フランジ44に固定されている。支
持部材39の固定箇所は、該固定箇所を結ぶ線分の中点
がフランジ44に形成された円孔の概略中心点であるよ
うに設定されている。支持部材40の両端部は、フラン
ジ41に固定されている。支持部材40の固定箇所は、
該固定箇所を結ぶ線分の中点がフランジ41に形成され
た円孔の概略中心点であるように設定されている。支持
部材39、40は、互いに交差するように配置されてお
り、フランジ41とフランジ44の距離が所定の距離よ
り大きくならないように制限している。即ち、フランジ
41とフランジ44が所定の距離より大きくなろうとす
ると、支持部材39と支持部材40が上記交差している
箇所を介して互いに張力を及ぼしあい、フランジ41と
フランジ44の距離を物理的に制限するのである。
【0021】このように、支持部材を配設することによ
り、ターボ分子ポンプ部1が稼働していない場合に、ば
ね33の張力がゴム42、ベローズ43に過大に作用し
ないようにすることができる。また、支持部材39、4
0を備えることにより、ターボ分子ポンプ部1が稼働し
ているときに、ダンパ部31に作用する収縮力よりも大
きな復元力を備えるようにばね33を設定し、ダンパ部
31のスラスト方向の収縮を防ぐこともできる。
り、ターボ分子ポンプ部1が稼働していない場合に、ば
ね33の張力がゴム42、ベローズ43に過大に作用し
ないようにすることができる。また、支持部材39、4
0を備えることにより、ターボ分子ポンプ部1が稼働し
ているときに、ダンパ部31に作用する収縮力よりも大
きな復元力を備えるようにばね33を設定し、ダンパ部
31のスラスト方向の収縮を防ぐこともできる。
【0022】ばね33は、ターボ分子ポンプ部1が稼働
していないときは、ダンパ部31に大きな張力を及ばさ
ないのが望ましい。そのため、ばね33は、ばね定数が
大きいばねを使用し、ターボ分子ポンプ部1が稼働して
いないときは、復元力が作用せず、ばね33の長さの微
少な変位に対しても大きな復元力が作用するようにする
こともできる。例えば、ばねが3[mm]延びたときに
240[kg重]の復元力が生じるようにするために
は、ばね定数は、80[kg重/mm]必要となる。
していないときは、ダンパ部31に大きな張力を及ばさ
ないのが望ましい。そのため、ばね33は、ばね定数が
大きいばねを使用し、ターボ分子ポンプ部1が稼働して
いないときは、復元力が作用せず、ばね33の長さの微
少な変位に対しても大きな復元力が作用するようにする
こともできる。例えば、ばねが3[mm]延びたときに
240[kg重]の復元力が生じるようにするために
は、ばね定数は、80[kg重/mm]必要となる。
【0023】固定端34が、真空装置32を設置してい
る床面と同じ床面であっても、該床面を介してばね33
から真空装置32に伝播する振動は、十分に小さいもの
となる。これは、ターボ分子ポンプ部1で発生したラジ
アル方向の振動は、ほとんどばね33によって吸収され
てしまうが、ターボ分子ポンプ部1で発生する振動は、
ラジアル方向の振動が主であり、スラスト方向の振動は
ほとんど発生しないためである。大きなばね定数が望ま
しい点と、ターボ分子ポンプ部1で生じたラジアル方向
の振動を減衰する点から、ばね33の代わりにワイヤロ
ープなどを用いることも可能である。
る床面と同じ床面であっても、該床面を介してばね33
から真空装置32に伝播する振動は、十分に小さいもの
となる。これは、ターボ分子ポンプ部1で発生したラジ
アル方向の振動は、ほとんどばね33によって吸収され
てしまうが、ターボ分子ポンプ部1で発生する振動は、
ラジアル方向の振動が主であり、スラスト方向の振動は
ほとんど発生しないためである。大きなばね定数が望ま
しい点と、ターボ分子ポンプ部1で生じたラジアル方向
の振動を減衰する点から、ばね33の代わりにワイヤロ
ープなどを用いることも可能である。
【0024】図2は、ターボ分子ポンプ部1の構造を示
した断面図である。ケーシング16は、概略円筒形の形
状を有しており、ターボ分子ポンプ部1の外筐を形成し
ている。
した断面図である。ケーシング16は、概略円筒形の形
状を有しており、ターボ分子ポンプ部1の外筐を形成し
ている。
【0025】ケーシング16の中心には、ロータ軸3が
設置されている。紙面に向かってロータ軸3の上部と下
部及び底部には、それぞれ磁気軸受部8、12、20が
設けられている。ターボ分子ポンプ部1が稼働している
ときは、ロータ軸3は、磁気軸受部8、12によってラ
ジアル方向(ロータ軸3の径方向)に磁気浮上し非接触
で支持され、磁気軸受部20によってスラスト方向(ロ
ータ軸3の軸方向)に磁気浮上し非接触で支持される。
これらの磁気軸受部は、いわゆる5軸制御型の磁気軸受
を構成しており、ロータ軸3、及びロータ軸3に固着し
たロータ11は、ロータ軸3の軸線周りの回転の自由度
を有している。
設置されている。紙面に向かってロータ軸3の上部と下
部及び底部には、それぞれ磁気軸受部8、12、20が
設けられている。ターボ分子ポンプ部1が稼働している
ときは、ロータ軸3は、磁気軸受部8、12によってラ
ジアル方向(ロータ軸3の径方向)に磁気浮上し非接触
で支持され、磁気軸受部20によってスラスト方向(ロ
ータ軸3の軸方向)に磁気浮上し非接触で支持される。
これらの磁気軸受部は、いわゆる5軸制御型の磁気軸受
を構成しており、ロータ軸3、及びロータ軸3に固着し
たロータ11は、ロータ軸3の軸線周りの回転の自由度
を有している。
【0026】磁気軸受部8では、4つの電磁石がロータ
軸3の周囲に、90°ごとに対向するように配置されて
いる。ロータ軸3は、鉄などの高透磁率材により形成さ
れ、これらの電磁石の磁力により吸気されるようになっ
ている。変位センサ9は、ロータ軸3のラジアル方向の
変位を所定の時間間隔でサンプリングして検出する。制
御装置25は、変位センサ9からの変位信号によってロ
ータ軸3がラジアル方向に所定の位置から変位したこと
を検出すると、各電磁石の磁力を調節してロータ軸3を
所定の位置に戻すように動作する。この電磁石の磁力の
調節は、各電磁石の励磁電流をフィードバック制御する
ことにより行われる。
軸3の周囲に、90°ごとに対向するように配置されて
いる。ロータ軸3は、鉄などの高透磁率材により形成さ
れ、これらの電磁石の磁力により吸気されるようになっ
ている。変位センサ9は、ロータ軸3のラジアル方向の
変位を所定の時間間隔でサンプリングして検出する。制
御装置25は、変位センサ9からの変位信号によってロ
ータ軸3がラジアル方向に所定の位置から変位したこと
を検出すると、各電磁石の磁力を調節してロータ軸3を
所定の位置に戻すように動作する。この電磁石の磁力の
調節は、各電磁石の励磁電流をフィードバック制御する
ことにより行われる。
【0027】制御装置25は、変位センサ9の信号によ
り磁気軸受部8の電磁石の磁力をフィードバック制御す
ることにより、ロータ軸3を、磁気軸受部8において電
磁石から所定のクリアランスを隔ててラジアル方向に磁
気浮上させて、これを空間中に非接触で保持する。
り磁気軸受部8の電磁石の磁力をフィードバック制御す
ることにより、ロータ軸3を、磁気軸受部8において電
磁石から所定のクリアランスを隔ててラジアル方向に磁
気浮上させて、これを空間中に非接触で保持する。
【0028】磁気軸受部12の構成と作用は、磁気軸受
部8と同様である。磁気軸受部12では、ロータ軸3の
周囲に、90°ごとに電磁石が4つ配置されており、こ
れらの電磁石の磁力の吸気力により、ロータ軸3は、磁
気軸受部12でラジアル方向に非接触で保持される。変
位センサ13は、ロータ軸3のラジアル方向の変位を所
定の時間間隔でサンプリングして検出する。
部8と同様である。磁気軸受部12では、ロータ軸3の
周囲に、90°ごとに電磁石が4つ配置されており、こ
れらの電磁石の磁力の吸気力により、ロータ軸3は、磁
気軸受部12でラジアル方向に非接触で保持される。変
位センサ13は、ロータ軸3のラジアル方向の変位を所
定の時間間隔でサンプリングして検出する。
【0029】制御装置25は、変位センサ13からロー
タ軸3がラジアル方向の変位信号を受信すると、この変
位を修正してロータ軸3を所定の位置に保持するように
電磁石の励磁電流をフィードバック制御する。制御装置
25は、変位センサ13の信号により磁気軸受部12の
電磁石の磁力をフィードバック制御することにより、ロ
ータ軸3を、磁気軸受部12において電磁石から所定の
クリアランスを隔ててラジアル方向に磁気浮上させて、
これを空間中に非接触で保持する。
タ軸3がラジアル方向の変位信号を受信すると、この変
位を修正してロータ軸3を所定の位置に保持するように
電磁石の励磁電流をフィードバック制御する。制御装置
25は、変位センサ13の信号により磁気軸受部12の
電磁石の磁力をフィードバック制御することにより、ロ
ータ軸3を、磁気軸受部12において電磁石から所定の
クリアランスを隔ててラジアル方向に磁気浮上させて、
これを空間中に非接触で保持する。
【0030】ロータ軸3の下端に設けられた磁気軸受部
20は、円板状の金属ディスク18、電磁石14、1
5、変位センサ17によって構成され、ロータ軸3をス
ラスト方向に保持する。金属ディスク18は、鉄などの
高透磁率材で構成されており、その中心においてロータ
軸3に垂直に固定されている。金属ディスク18の上に
は電磁石14が設置され、下には電磁石15が設置され
ている。電磁石14は、磁力により金属ディスク18を
上方に吸気し、電磁石15は、金属ディスク18を下方
に吸気する。制御装置25は、この電磁石14、15が
金属ディスク18に及ぼす磁力を適当に調節し、ロータ
軸3をスラスト方向に磁気浮上させ、空間に非接触で保
持するようになっている。
20は、円板状の金属ディスク18、電磁石14、1
5、変位センサ17によって構成され、ロータ軸3をス
ラスト方向に保持する。金属ディスク18は、鉄などの
高透磁率材で構成されており、その中心においてロータ
軸3に垂直に固定されている。金属ディスク18の上に
は電磁石14が設置され、下には電磁石15が設置され
ている。電磁石14は、磁力により金属ディスク18を
上方に吸気し、電磁石15は、金属ディスク18を下方
に吸気する。制御装置25は、この電磁石14、15が
金属ディスク18に及ぼす磁力を適当に調節し、ロータ
軸3をスラスト方向に磁気浮上させ、空間に非接触で保
持するようになっている。
【0031】変位センサ17は、ロータ軸3のスラスト
方向の変位をサンプリングして検出し、制御装置25に
送信する。制御装置25は、変位センサ13から受信し
た変位検出信号によりロータ軸3のスラスト方向の変位
を検出する。ロータ軸3がスラスト方向のどちらかに移
動して所定の位置から変位した場合、制御装置25は、
この変位を修正すように電磁石14、15の励磁電流を
フィードバック制御して磁力を調節し、ロータ軸3を所
定の位置に戻すように動作する。制御装置25は、この
フィードバック制御により、ロータ軸3をスラスト方向
に所定の位置に磁気浮上させ、これを保持する。以上に
説明したように、ロータ軸3は、磁気軸受部8、12に
よりラジアル方向に保持され、磁気軸受部20によりス
ラスト方向に保持されるため、ロータ軸3の軸線周りの
回転の自由度を有している。
方向の変位をサンプリングして検出し、制御装置25に
送信する。制御装置25は、変位センサ13から受信し
た変位検出信号によりロータ軸3のスラスト方向の変位
を検出する。ロータ軸3がスラスト方向のどちらかに移
動して所定の位置から変位した場合、制御装置25は、
この変位を修正すように電磁石14、15の励磁電流を
フィードバック制御して磁力を調節し、ロータ軸3を所
定の位置に戻すように動作する。制御装置25は、この
フィードバック制御により、ロータ軸3をスラスト方向
に所定の位置に磁気浮上させ、これを保持する。以上に
説明したように、ロータ軸3は、磁気軸受部8、12に
よりラジアル方向に保持され、磁気軸受部20によりス
ラスト方向に保持されるため、ロータ軸3の軸線周りの
回転の自由度を有している。
【0032】ロータ軸3の軸線方向に、磁気軸受部8の
上には保護ベアリング6が、磁気軸受部12の下には保
護ベアリング7がそれぞれ設けてある。ロータ軸3は、
磁気軸受部8、12、20により、磁気浮上し、空間に
非接触で保持されているが、ロータ軸3の軸線周りの振
れが生じるなどして、ロータ軸3が保持位置から大きく
ずれる場合がある。保護ベアリング6、7は、このよう
な場合に、ロータ軸3が磁気軸受部8、12、20の電
磁石に接触したり、モータ部10で永久磁石が電磁石に
接触するのを防ぐために設けられている。ロータ軸3が
所定の位置からある量以上移動すると、ロータ軸3は保
護ベアリング6、7に接触し、ロータ軸3の移動は物理
的に制限される。
上には保護ベアリング6が、磁気軸受部12の下には保
護ベアリング7がそれぞれ設けてある。ロータ軸3は、
磁気軸受部8、12、20により、磁気浮上し、空間に
非接触で保持されているが、ロータ軸3の軸線周りの振
れが生じるなどして、ロータ軸3が保持位置から大きく
ずれる場合がある。保護ベアリング6、7は、このよう
な場合に、ロータ軸3が磁気軸受部8、12、20の電
磁石に接触したり、モータ部10で永久磁石が電磁石に
接触するのを防ぐために設けられている。ロータ軸3が
所定の位置からある量以上移動すると、ロータ軸3は保
護ベアリング6、7に接触し、ロータ軸3の移動は物理
的に制限される。
【0033】ロータ軸3には、磁気軸受部8、12の間
にモータ部10が設けてある。本実施の形態では、一例
として、モータ部10は以下の構成を有するDCブラシ
レスモータであるとする。モータ部10では、ロータ軸
3の周囲に永久磁石が固着されている。この永久磁石
は、ロータ軸3の軸周り方向にN極とS極が、例えば1
80°ごとに配置されるように取り付けられている。こ
の永久磁石の周囲には、永久磁石から所定のクリアラン
スを経て、例えば6個の電磁石が60°ごとにロータ軸
3の軸線に対して対照的に、また対向するように配置さ
れている。
にモータ部10が設けてある。本実施の形態では、一例
として、モータ部10は以下の構成を有するDCブラシ
レスモータであるとする。モータ部10では、ロータ軸
3の周囲に永久磁石が固着されている。この永久磁石
は、ロータ軸3の軸周り方向にN極とS極が、例えば1
80°ごとに配置されるように取り付けられている。こ
の永久磁石の周囲には、永久磁石から所定のクリアラン
スを経て、例えば6個の電磁石が60°ごとにロータ軸
3の軸線に対して対照的に、また対向するように配置さ
れている。
【0034】また、ロータ軸3の下端には、回転数セン
サ23が取り付けられている。制御部25は、回転数セ
ンサ23の検出信号によりロータ軸3の回転数を検出す
ることができるようになっている。また、例えば変位セ
ンサ13近傍に、ロータ軸3の回転の位相を検出する図
示しないセンサが取り付けてあり、制御装置25は、該
センサと回転数センサ23の検出信号を共に用いて永久
磁石の位置を検出するようになっている。
サ23が取り付けられている。制御部25は、回転数セ
ンサ23の検出信号によりロータ軸3の回転数を検出す
ることができるようになっている。また、例えば変位セ
ンサ13近傍に、ロータ軸3の回転の位相を検出する図
示しないセンサが取り付けてあり、制御装置25は、該
センサと回転数センサ23の検出信号を共に用いて永久
磁石の位置を検出するようになっている。
【0035】制御装置25は、検出した磁極の位置に従
って、ロータ軸3の回転が持続するように電磁石の電流
を次々に切り替える。即ち、制御装置25は、6つの電
磁石の励磁電流を切り替えることによりロータ軸3に固
定された永久磁石の周りに回転磁界を生成し、永久磁石
をこの回転磁界に追従させることによりロータ軸3を回
転させる。
って、ロータ軸3の回転が持続するように電磁石の電流
を次々に切り替える。即ち、制御装置25は、6つの電
磁石の励磁電流を切り替えることによりロータ軸3に固
定された永久磁石の周りに回転磁界を生成し、永久磁石
をこの回転磁界に追従させることによりロータ軸3を回
転させる。
【0036】ロータ11は、ボルト5によってロータ軸
3に固定されており、ロータ軸3がモータ部10によっ
て駆動され回転するとこれに伴ってロータ11も回転す
るようになっている。ロータ11には、ロータ翼21
が、ロータ軸3の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ
傾斜して、ロータ11から放射状に複数段取り付けてあ
る。ロータ翼21は、ロータ11に固着されており、ロ
ータ11と共に高速回転するようになっている。
3に固定されており、ロータ軸3がモータ部10によっ
て駆動され回転するとこれに伴ってロータ11も回転す
るようになっている。ロータ11には、ロータ翼21
が、ロータ軸3の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ
傾斜して、ロータ11から放射状に複数段取り付けてあ
る。ロータ翼21は、ロータ11に固着されており、ロ
ータ11と共に高速回転するようになっている。
【0037】また、ケーシング16には、ステータ翼2
2が、ケーシング16の内側に向けて、ロータ翼21の
段と互い違いに固定されてる。また、ステータ翼22は
ロータ軸3の軸線に垂直な平面から所定の角度をもっ
て、ケーシング16に固定されている。ロータ11がロ
ータ軸3と共にモータ部10により駆動されて回転する
と、ロータ翼21とステータ翼22の作用により、気体
が吸気口24から吸気され、排気口19から排気される
ようになっている。
2が、ケーシング16の内側に向けて、ロータ翼21の
段と互い違いに固定されてる。また、ステータ翼22は
ロータ軸3の軸線に垂直な平面から所定の角度をもっ
て、ケーシング16に固定されている。ロータ11がロ
ータ軸3と共にモータ部10により駆動されて回転する
と、ロータ翼21とステータ翼22の作用により、気体
が吸気口24から吸気され、排気口19から排気される
ようになっている。
【0038】吸気口24の周囲には、フランジ2が形成
されており、ターボ分子ポンプ部1を、半導体製造装置
の真空装置32などに接続できるようになっている。制
御装置25は、ターボ分子ポンプ部1のコネクタ4に接
続されており、磁気軸受部8、12、20やモータ部1
0の制御などを行っている。
されており、ターボ分子ポンプ部1を、半導体製造装置
の真空装置32などに接続できるようになっている。制
御装置25は、ターボ分子ポンプ部1のコネクタ4に接
続されており、磁気軸受部8、12、20やモータ部1
0の制御などを行っている。
【0039】以上のように構成されたターボ分子ポンプ
38は以下の様に動作する。まず、ターボ分子ポンプ部
1が停止しているときは、ばね33がダンパ部31に及
ぼす張力は、ダンパ部31の支持部材39、40に作用
し、ゴム42及びベローズ43には、過大な力が作用し
ないようになっている。ターボ分子ポンプ部1が稼働す
ると、制御装置25の制御を受けながら、ロータ11は
磁気軸受部8、12、20により所定位置に浮上する。
次いでモータ部10により、ロータ軸3が駆動されて、
ロータ軸3の軸線周りに回転し、これに伴ってロータ1
1が回転する。これによってロータ翼21も回転し、ロ
ータ翼21とステータ翼22の作用により、真空装置3
2内の気体が吸気口24から吸気され、排気口19から
排出される。
38は以下の様に動作する。まず、ターボ分子ポンプ部
1が停止しているときは、ばね33がダンパ部31に及
ぼす張力は、ダンパ部31の支持部材39、40に作用
し、ゴム42及びベローズ43には、過大な力が作用し
ないようになっている。ターボ分子ポンプ部1が稼働す
ると、制御装置25の制御を受けながら、ロータ11は
磁気軸受部8、12、20により所定位置に浮上する。
次いでモータ部10により、ロータ軸3が駆動されて、
ロータ軸3の軸線周りに回転し、これに伴ってロータ1
1が回転する。これによってロータ翼21も回転し、ロ
ータ翼21とステータ翼22の作用により、真空装置3
2内の気体が吸気口24から吸気され、排気口19から
排出される。
【0040】真空装置32内の真空度が上昇してくる
と、ダンパ部31の外部には大気圧が作用している一
方、内部の圧力は小さくなるため、ゴム42が大気圧に
より圧縮され収縮を始める。ゴム42が収縮を始めると
ターボ分子ポンプ部1が上方に変位し、ばね33でゴム
42の収縮力と同程度の復元力が作用し、ゴム42の収
縮力を相殺する。これにより、収縮によるゴム42の硬
化が起こらないため、ターボ分子ポンプ部1で発生した
振動はダンパ部31で効果的に減衰され、真空装置32
には伝播しない。
と、ダンパ部31の外部には大気圧が作用している一
方、内部の圧力は小さくなるため、ゴム42が大気圧に
より圧縮され収縮を始める。ゴム42が収縮を始めると
ターボ分子ポンプ部1が上方に変位し、ばね33でゴム
42の収縮力と同程度の復元力が作用し、ゴム42の収
縮力を相殺する。これにより、収縮によるゴム42の硬
化が起こらないため、ターボ分子ポンプ部1で発生した
振動はダンパ部31で効果的に減衰され、真空装置32
には伝播しない。
【0041】本実施の形態では、ダンパ部31の伸張手
段としてばね33を用いたがこれに限定するものではな
く、例えば、ゴムなどの弾性体や、ワイヤロープ、両端
を枢結された剛体棒などの、ターボ分子ポンプ部1で生
じたラジアル方向の振動を減衰すると共に、スラスト方
向に大きな弾性率を有する部材又は構造物でも良い。ま
た、本実施の形態では、真空ポンプとしてターボ分子ポ
ンプ部1を用いたがこれに限定するものではなく、例え
ばロータリーポンプや他の機械式ポンプを用いても良
い。また、本実施の形態では、ダンパ部31の振動吸収
部材としてゴム42を用いたが、これに限定するもので
はなく、ばねなどの他の弾性部材を用いても良い。
段としてばね33を用いたがこれに限定するものではな
く、例えば、ゴムなどの弾性体や、ワイヤロープ、両端
を枢結された剛体棒などの、ターボ分子ポンプ部1で生
じたラジアル方向の振動を減衰すると共に、スラスト方
向に大きな弾性率を有する部材又は構造物でも良い。ま
た、本実施の形態では、真空ポンプとしてターボ分子ポ
ンプ部1を用いたがこれに限定するものではなく、例え
ばロータリーポンプや他の機械式ポンプを用いても良
い。また、本実施の形態では、ダンパ部31の振動吸収
部材としてゴム42を用いたが、これに限定するもので
はなく、ばねなどの他の弾性部材を用いても良い。
【0042】本実施の形態では、以下のような効果を得
ることができる。ターボ分子ポンプ部1の稼働時に、ば
ね33の復元力により、ダンパ部31の内外気圧差によ
る収縮を伸張するため、ダンパ部31の振動吸収能力の
低下を緩和することができる。また、支持部材39、4
0により、ターボ分子ポンプ部1が稼働していないとき
に、ばね33の復元力がゴム42及びベローズ43に過
大に作用するのを防止することができる。ターボ分子ポ
ンプ部1で発生する振動は、ラジアル方向のものが主で
あり、また、ばね33はラジアル方向の振動を効果的に
吸収するため、たとえ、固定端34と真空装置32が設
置されている床面が同一のものであっても、ターボ分子
ポンプ部1で発生した振動がばね33を介して真空装置
32に伝わる可能性を低くすることができる。そのた
め、固定端34を真空装置32から振動絶縁する必要性
を低くすることができる。
ることができる。ターボ分子ポンプ部1の稼働時に、ば
ね33の復元力により、ダンパ部31の内外気圧差によ
る収縮を伸張するため、ダンパ部31の振動吸収能力の
低下を緩和することができる。また、支持部材39、4
0により、ターボ分子ポンプ部1が稼働していないとき
に、ばね33の復元力がゴム42及びベローズ43に過
大に作用するのを防止することができる。ターボ分子ポ
ンプ部1で発生する振動は、ラジアル方向のものが主で
あり、また、ばね33はラジアル方向の振動を効果的に
吸収するため、たとえ、固定端34と真空装置32が設
置されている床面が同一のものであっても、ターボ分子
ポンプ部1で発生した振動がばね33を介して真空装置
32に伝わる可能性を低くすることができる。そのた
め、固定端34を真空装置32から振動絶縁する必要性
を低くすることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、被排気容器に接続され
る真空ポンプであって、前記真空ポンプで発生した振動
が前記被排気容器に伝播するのを効果的に減衰する真空
ポンプを提供することができる。
る真空ポンプであって、前記真空ポンプで発生した振動
が前記被排気容器に伝播するのを効果的に減衰する真空
ポンプを提供することができる。
【図1】本実施の形態の一例に係る真空ポンプを示した
図である。
図である。
【図2】ターボ分子ポンプの構造を示した図である。
【図3】従来のターボ分子ポンプが真空装置に設置され
たところを示した図である。
たところを示した図である。
1 ターボ分子ポンプ部 2 フランジ 3 ロータ軸 4 コネクタ 5 ボルト 6 保護ベアリング 7 保護ベアリング 8 磁気軸受部 9 変位センサ 10 モータ部 11 ロータ 12 磁気軸受部 13 変位センサ 14 電磁石 15 電磁石 16 ケーシング 17 変位センサ 18 金属ディスク 19 排気口 20 磁気軸受部 21 ロータ翼 22 ステータ翼 23 回転数センサ 24 吸気口 25 制御装置 31 ダンパ部 32 真空装置 33 ばね 34 固定端部材 35 フック 36 フック 41 フランジ 42 ゴム 43 ベローズ 44 フランジ 45 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H031 DA02 EA07 FA37 FA39 3H034 AA01 AA02 AA12 BB01 BB08 BB11 CC07 DD02 DD20 DD28 DD30 EE06
Claims (6)
- 【請求項1】 吸気口及び排気口が形成されたケーシン
グと、 前記ケーシング内に収納され、前記吸気口を介して被排
気容器から前記被排気容器内の気体を吸気し、前記排気
口から排気する排気手段と、 前記排気手段にて発生した振動を吸収する、一端が前記
吸気口に連接され、他端が前記被排気容器に連接するダ
ンパと、 前記排気手段が前記吸気口から気体を吸気している際
に、外気圧によって圧縮されて収縮した前記ダンパを伸
張する伸張手段と、 を備えたことを特徴とする真空ポンプ。 - 【請求項2】 前記伸張手段は、前記排気手段が吸気を
行っている際に、前記ダンパが収縮する収縮力と同等の
伸張力を前記ダンパに及ぼすように設定されていること
を特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。 - 【請求項3】 前記伸張手段は、一端を前記ケーシング
の前記ダンパが形成された側と対向する側に連接され、
他端を固定端に固定可能な弾性体であることを特徴とす
る請求項1又は請求項2に記載の真空ポンプ。 - 【請求項4】 前記ダンパは、前記吸気口に連接した第
1のフランジと、 前記被排気容器に連接する第2のフランジと、 一端を前記第1のフランジに連接され、他端を前記第2
のフランジに連接された、気密性を有しかつ前記排気手
段にて生じた振動を吸収する弾性部材と、 前記第1のフランジと前記第2のフランジの距離を所定
の距離以下に制限する制限手段と、を備えたことを特徴
とする請求項1から請求項3までの何れかの一に記載の
真空ポンプ。 - 【請求項5】 前記伸張手段の伸張力は、外気圧によっ
て圧縮されることによる前記ダンパの収縮力よりも大き
く設定されていることを特徴とする請求項4に記載の真
空ポンプ。 - 【請求項6】 前記真空ポンプは、ターボ分子ポンプで
あることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れ
かの一に記載の真空ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001108780A JP2002303294A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 真空ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001108780A JP2002303294A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 真空ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002303294A true JP2002303294A (ja) | 2002-10-18 |
Family
ID=18960857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001108780A Pending JP2002303294A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 真空ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002303294A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005078288A1 (en) * | 2004-02-06 | 2005-08-25 | The Boc Group Plc | Vibration damper |
| DE102004044775A1 (de) * | 2004-09-16 | 2006-04-06 | Leybold Vacuum Gmbh | Vakuumpumpen-Schwingungsdämpfer |
| DE102005006433A1 (de) * | 2005-02-12 | 2006-08-24 | Leybold Vacuum Gmbh | Anordnung mehrerer schnelldrehender Vakuumpumpen |
| DE102007022121A1 (de) * | 2007-05-11 | 2008-11-13 | Oerlikon Leybold Vacuum Gmbh | Anordnung aus einer Vakuumpumpe und einem Vakuumrezipienten |
| US9970459B2 (en) | 2013-03-29 | 2018-05-15 | Ebara Corporation | Vacuum pump connecting apparatus and method for installing vacuum pump connecting apparatus |
| JP2019035409A (ja) * | 2017-08-21 | 2019-03-07 | プファイファー・ヴァキューム・ゲーエムベーハー | 緩衝体 |
| CN113036977A (zh) * | 2019-12-24 | 2021-06-25 | 广东德昌电机有限公司 | 泵及其电机定子 |
| US20230107183A1 (en) * | 2020-03-31 | 2023-04-06 | Edwards Japan Limited | Vacuum pump and piping structural portion for vacuum pump |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001108780A patent/JP2002303294A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005078288A1 (en) * | 2004-02-06 | 2005-08-25 | The Boc Group Plc | Vibration damper |
| JP2007524033A (ja) * | 2004-02-06 | 2007-08-23 | ザ ビーオーシー グループ ピーエルシー | 振動ダンパ |
| DE102004044775A1 (de) * | 2004-09-16 | 2006-04-06 | Leybold Vacuum Gmbh | Vakuumpumpen-Schwingungsdämpfer |
| DE102005006433A1 (de) * | 2005-02-12 | 2006-08-24 | Leybold Vacuum Gmbh | Anordnung mehrerer schnelldrehender Vakuumpumpen |
| DE102007022121A1 (de) * | 2007-05-11 | 2008-11-13 | Oerlikon Leybold Vacuum Gmbh | Anordnung aus einer Vakuumpumpe und einem Vakuumrezipienten |
| US9970459B2 (en) | 2013-03-29 | 2018-05-15 | Ebara Corporation | Vacuum pump connecting apparatus and method for installing vacuum pump connecting apparatus |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040108 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040301 |