JP2002303091A - 親子シールド機による地下鉄トンネルの施工方法 - Google Patents

親子シールド機による地下鉄トンネルの施工方法

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JP2002303091A
JP2002303091A JP2001108054A JP2001108054A JP2002303091A JP 2002303091 A JP2002303091 A JP 2002303091A JP 2001108054 A JP2001108054 A JP 2001108054A JP 2001108054 A JP2001108054 A JP 2001108054A JP 2002303091 A JP2002303091 A JP 2002303091A
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Nobuyuki Daimon
信之 大門
Shuichi Yahagi
秀一 矢萩
Akira Sugi
晟 杉
Michiaki Ichino
道明 市野
Kazuyuki Taniguchi
和之 谷口
Toshiyuki Muramoto
利行 村本
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Sato Kogyo Co Ltd
Teito Rapid Transit Authority
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Sato Kogyo Co Ltd
Teito Rapid Transit Authority
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】親子シールド機による施工区間の延長を図り、
シールド機の利用効率を高めるとともに、施工の効率化
を図り、かつ工費の削減を図る。 【解決手段】駅部36の一方がわ端部に第1立坑35を
構築し、この第1立坑35内で子シールド機2A、2B
を収容する親子シールド機Mを組み立て、該第1立坑3
5から親子シールド機Mを発進させて駅部36の掘削を
行い、前記親子シールド機Mが駅部36の他方がわ端部
に構築された第2立坑39まで到達したならば、子シー
ルド機2A、2Bを発進させて駅部36に連続する路線
部37の掘削を行い、一方前記親シールド機1は解体し
前記第2立坑39から撤去するとともに、隣駅38の一
方がわ端部に構築され第3立坑40内に組立ておき、前
記子シールド機2A、2Bが隣駅の前記第3立坑40ま
で到達したならば、前記親シールド機1に合体させ、隣
駅部38を前記合体された親子シールド機Mによって掘
削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも駅部、
これに連続する路線部および隣駅部を連続的に施工を可
能とした親子シールド機による地下鉄トンネルの施工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地下鉄などをシールド工法で
建設する場合、先ず駅部を開削工法によって築造した
後、駅部の一方側端部を発進基地としてシールド機を組
立て、隣りの駅部までの路線区間を前記シールド機によ
って掘削することが一般的に行われていたが、近年は都
市の過密化によって開削工法を採用すること自体、困難
な状況になりつつある。また、開削工法の場合には、道
路面で大規模な覆工を必要とし道路交通上の制約が大き
く、また地下埋設物に与える影響を抑制しながらの工事
となるため、その完成までには多くの工程と時間を要
し、当然に工費も嵩むことになっていた。
【0003】このような問題に応えるものとして近年、
開発が進められているのが親子シールド機である。この
親子シールド機は、親シールド機の内部に1または複数
の子シールド機を収容した構造のシールド機で、駅部の
一方がわ端部位置に発進立坑を構築したならば、この発
進立坑内部で前記親子シールド機を組み立て、次いで親
子一体のまま駅部を掘削し、駅部の他方がわ端部位置ま
で掘進を終えたならば、親シールド機を原位置に残した
状態で子シールド機のみが発進し、駅部に接続する路線
部を連続して掘削可能とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記親
子シールド機の場合には、1台の親子シールド機によっ
て施工し得る区間は駅部および掘進方向側に連続する路
線部(以下、1工区という。)に限られる。その結果、
1工区当たりの工費が嵩むなどの問題があった。
【0005】そこで本発明の主たる課題は、親子シール
ド機による施工区間の延長を図り、シールド機の利用効
率を高めるとともに、施工の効率化を図り、かつ工費の
削減を図り得る地下鉄トンネルの施工方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本第1発明は、相対的に大径の親シールド機の内部
に、これより小径の子シールド機を配してなる親子シー
ルド機を用いて、駅部とこれに連続する路線とが交互に
繰り返される地下鉄トンネルの内、少なくとも駅部、路
線部および隣駅部の3区間を連続的に施工するための地
下鉄トンネルの施工方法であって、前記駅部の一方がわ
端部位置に第1立坑を構築し、この第1立坑内で子シー
ルド機を収容する親子シールド機を組み立て、該第1立
坑から親子シールド機を発進させて駅部の掘削を行い、
前記親子シールド機が駅部の他方がわ端部位置に構築さ
れた第2立坑まで到達したならば、子シールド機を発進
させて駅部に連続する路線部の掘削を行い、一方前記親
シールド機は解体し前記第2立坑から撤去するととも
に、隣駅部の一方がわ端部位置に構築され前記子シール
ド機の到達点となる第3立坑内に組立ておき、前記子シ
ールド機が隣駅部の前記第3立坑まで到達したならば、
前記親シールド機に背面側から挿入して合体させ、次い
で隣駅部を前記合体された親子シールド機によって掘削
するようにしたことを特徴とするものである。前記工程
を繰り返すことにより、駅部とこれに連続する路線とが
交互に繰り返される地下鉄トンネルを連続的に施工する
ことが可能となる。
【0007】本発明においては、親子シールド機によっ
て駅部を掘削した後、続いて子シールド機を発進させ、
子シールド機によって路線部を掘削する。この工程まで
は従来の親子シールド機の場合と同様であるが、駅部端
部に残された親シールド機を第2立坑から回収し、これ
を前記子シールド機の到達点となる隣駅の端部に構築さ
れた第3立坑に設置する。その後、前記子シールド機が
第3立坑に到達したならば、親シールド機と合体させ、
親子シールド一体の状態とし、引き続き隣駅の掘削を行
うようにする。
【0008】以上のように、本発明では1台の親子シー
ルド機によって、駅部およびシールド機掘進方向側に連
続する路線部のみならず、隣駅部をも含めて一括施工が
可能となる。その結果、1台の親子シールド機による掘
削延長が増大されるため、シールド機の有効利用が図
れ、単位長さ当たりの施工費を安くできるようになる。
【0009】次いで、本発明に係る第2発明は、相対的
に大径の親シールド機の内部に、これより小径の子シー
ルド機を配してなる親子シールド機を用いて、駅部とこ
れに連続する路線とが交互に繰り返される地下鉄トンネ
ルの内、少なくとも駅部、路線部および隣駅部の3区間
を連続的に施工するための地下鉄トンネルの施工方法で
あって、前記駅部の一方がわ端部位置に第1立坑を構築
し、この第1立坑内で子シールド機を収容する親子シー
ルド機を組み立て、該第1立坑から親子シールド機を発
進させて駅部の掘削を行い、前記親子シールド機が駅部
の他方がわ端部位置に到達したならば、子シールド機を
発進させて駅部に連続する路線部の掘削を行い、隣駅部
の一方がわ端部位置に構築され前記子シールド機の到達
点となる第2立坑内に親シールド機を組立ておき、前記
子シールド機が隣駅部の前記第2立坑まで到達したなら
ば、前記親シールド機に背面側から挿入して合体させ、
次いで隣駅部を前記合体された親子シールド機によって
掘削するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】本第2発明では、駅部の掘削終点側端部に
到達した親子シールド機から子シールド機を土中発進さ
せて路線部を掘削するようにするとともに、隣駅部の一
方がわ端部位置に構築された第2立坑内に親シールド機
を組立ておき、路線部を掘削してきた子シールド機を前
記第2立坑内に設置してある親シールド機に合体させ、
引き続き隣駅部を親子シールド機一体の状態で掘削する
ようにする。この方法の場合には、駅部および隣駅部の
一方側端部にのみ立坑を構築すれば足りるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0012】〔親子シールド機の構造〕まず最初に、本
発明に係る地下鉄トンネルの施工方法において使用され
る親子シールド機の構造について図1〜図6に基づいて
詳述する。図1は親子シールド機Mの縦断面図であり、
図2は正面図、図3は図1のIII−III線矢視を左右分割
で示した図である。
【0013】親子シールド機Mは、円筒状の親スキンプ
レート4の内部に、図2および図3で示される配置態様
で、すなわち親シールド機1の軸芯位置から左右方向に
夫々偏心させた位置に子シールド機2A、2Bを備えた
シールド機である。なお、本図では説明の簡略化のため
に送泥管および排泥管による土砂排出機構、アジテータ
等の細部構造は省略してある。
【0014】親スキンプレート4の内部には、前記子シ
ールド機2A、2Bを収納する円筒状空間を形成するた
めに子シールド機2A、2Bの子スキンプレート8の径
より若干大径の収容リング3、3がそれぞれ配置され、
この収容リング3,3内に前記子シールド機2A、2B
が収納されている。
【0015】これら子シールド機2A、2Bには、将来
の発進に備えて、予め機体中心位置に子ロータリージョ
イント21が設けられているとともに、環状の子カッタ
ー支持アーム22等が配されているが、後述するよう
に、親カッターヘッド12内に一体的に設けられている
子カッターヘッド13A、13Bとは分離した状態で前
記収容リング3、3内に夫々収容されている。
【0016】親シールド機1のバルクヘッド5には、図
4の要部拡大図に示されるように、予め子シールド機2
A、2Bのための通過孔6、6が夫々形成され、親子シ
ールド機Mの一体時には、この通過孔6、6が封鎖プレ
ート7、7により塞がれている。また、前記親シールド
1の収容リング3、3と子シールド機2A、2Bの子ス
キンプレート8、8との間の間隙部Aに対しては、リン
グ状のバルクヘッドシール9、9が配設され、封鎖プレ
ート7、7の取り外し時(発進時)において前記間隙部
Aにおいて水密性が確保されるようになっている。ま
た、図5に示されるように、子シールド機2A、2Bの
下面側においては、前記収容リング3、3の内面側にガ
イドレール32、32…が固定され、これを台座として
子シールド機2A、2Bが収納リング3、3の中心位置
に位置決めされ、子シールド機2A、2Bが収容リング
3、3より抜け出る際の摺動を円滑なものとしている。
【0017】他方、前記親シールド機1の前部には、前
記バルクヘッド5との間に土砂取り込み用のカッターチ
ャンバ16を有しながら、親シールド機1の軸心位置に
配置された親ロータリージョイント15によって回転可
能に支持されるとともに、ほぼ親スキンプレート4とほ
ぼ同径の親カッターヘッド12が設けられている。この
親カッターヘッド12には、前記子シールド機2A、2
Bの配設位置に対応して、これら子シールド機2A、2
Bとほぼ同径の通孔12a、12bが形成されていると
ともに、この通孔12a、12bに代わって子カッター
ヘッド13A、13Bが一体的に嵌設され、前記親カッ
ターヘッド12と子カッターヘッド13A、13Bとで
あたかも1枚のようなカッターヘッド11が構成されて
いる。前記親カッターヘッド12と子カッターヘッド1
3A、13Bとは、図6に示されるように、少なくとも
掘削前面をほぼ同面とした状態で子カッターヘッド13
A、13B側に設けられたピンジャッキ20のピン20
aが親カッターヘッド12側に挿入係合することによ
り、分離可能に一体化されている。なお、前記ピンジャ
ッキ20は親カッターヘッド12側に設けることもでき
るし、あるいはピン形式によることなく溶接等により両
者を一体としておき、切断によって分離させることもで
きる。
【0018】一方、前記親カッターヘッド12の背面側
周囲には、リング状の親カッター支持アーム10が固定
され、この親カッター支持アーム10のカッターベアリ
ング10aが親スキンプレート4の内側近傍位置に円周
方向に沿って適宜の間隔で配置されたカッター駆動用モ
ータ14、14…のギアに噛合し、前記カッター駆動用
モータ14、14…の駆動により前記親カッターヘッド
12が前記親ロータリージョイント15を回転支軸とし
て回転駆動され、この親カッターヘッド12の回転に伴
って前記子カッターヘッド13A、13Bがその一部と
して従動的に回転するようになっている。
【0019】なお、図2において、カッターヘッド11
の半径方向に形成された12c、12c…は土砂取り込
み用のスリット孔であり、図示されていないが、このス
リット孔12c、12cの隣接位置には多数のカッター
ビットが固定されている。
【0020】他方、親シールド機1の後方側には、サポ
ートフレーム17に支持されて円周方向に沿って適宜の
間隔で多数のシールドジャッキ18、18…が配置され
るとともに、ほぼ中心位置に親エレクター19が設けら
れている。この親エレクター19によってセグメントS
が外周に配設され、シールドジャッキ18、18…によ
る押出しによって親子シールド機Mが推進する。
【0021】〔子シールド機2Aの発進手順〕上記親子
シールド機Mから子シールド機2Aが発進するための準
備作業は概ね下記の手順により行う。
【0022】《第1ステップ》図7に示されるように、
カッターチャンバ16内に作業員が入る準備のために先
ずカッターヘッド11のスリット孔12c、12c…を
塞ぐ。また、子シールド機2Aに対する盛替えのため
に、カッター駆動用モータ14、14…およびシールド
ジャッキ18、18…の取り外し作業を行うとともに、
不要となった親エレクター19の撤去作業を行う。な
お、子シールド機2Aに予めカッター駆動用モータ1
4、14…およびシールドジャッキ18、18…を取り
付けておけば、これらの盛替え工程は省略が可能であ
る。
【0023】《第2ステップ》図8に示されるように、
子シールド機2Aの後部側に子機テール25の取付けを
行うとともに、子機サポートフレーム27の取付けを行
い、この子機サポートフレーム27に対して子シールド
機2A用に作られた小サイズの子エレクター26を取付
け、さらに第1ステップにて取外したカッター駆動用モ
ータ14、14…およびシールドジャッキ18、18…
を取付ける。
【0024】《第3ステップ》図9に示されるように、
カッターチャンバ16内に作業員が入って、子カッター
ヘッド13A配設部位の裏面側にリング状のエントラン
スパッキン28を設置するとともに、子シールド機本体
2Aを前進させるために封鎖プレート7を撤去する。前
記エントランスパッキン28は、図10に示されるよう
に、リング体29の内周面側にシール材30、30…を
固設したもので、子シールド機2Aのスキンプレート8
が前記シール材30、30…に接触することにより水密
性が確保されるようになっている。また、子機テール2
5の後部に子シールド機本体2Aが前進する際の反力受
けとなるバックアンカー31を取付ける。
【0025】《第4ステップ》図11に示されるよう
に、子シールド機本体2Aの後方側に前記バックアンカ
ー31に連設して仮セグメントS1,…を順次並
べ、これら仮セグメントS1,…をシールドジャ
ッキ18、18の反力受けとして子シールド機2Aを前
進させる。そして、子シールド機2Aの子ロータリージ
ョイント21および子カッター支持アーム22、22の
先端が子カッターヘッド13Aの裏面に接触したなら
ば、前記子カッターヘッド13Aと前記子ロータリージ
ョイント21および子カッター支持アーム22、22と
を、溶接、ボルト等の図示しない連結手段により連結し
てカッターヘッドを備えた子シールド機2A’を完成さ
せる。その後は、ピンジャッキ20のピン20aの抜脱
操作により親カッターヘッド12との係合を解いて子カ
ッターヘッド13Aを親カッターヘッド12から分離
し、親シールド機1を原位置に残したままで子シールド
機2A’を発進させる。
【0026】〔第1形態例に係る地下鉄トンネルの施
工〕上記親子シールド機Mを用いて、駅部36と、これ
に連続する路線部37および隣駅部38とを一括施工す
るための地下鉄トンネルの施工方法について、図12〜
図17(すべて平面図で表示)に示す手順に従いながら
詳述する。
【0027】《第1ステップ》図12に示されるよう
に、駅部36の一方がわ端部位置に、発進立坑35(第
1立坑)を構築したならば、この発進立坑35内で子シ
ールド機2A、2Bを収容する親子シールド機Mの組み
立てを行う。組み立てが完了したならば、図13に示さ
れるように、前記発進立坑35から親子シールド機Mを
発進させて駅部トンネル36Aの掘削を行う。また、こ
の駅部トンネル36Aの掘削に併行してまたは事前に、
駅部36の他方がわ端部位置には到達立坑39(第2立
坑)を構築しておく。
【0028】《第2ステップ》前記親子シールド機Mが
駅部36の他方がわ端部位置の到達立坑39に到達した
ならば、図14に示されるように、前述した要領により
子シールド機2A、2Bの発進準備作業を行った後、前
方に向けて発進させ路線部37の掘削を行う。子シール
ド機2A、2Bを発進させた親シールド機1は解体さ
れ、到達立坑39から撤去するとともに、隣駅部38の
一方がわ端部位置(シールド掘削がわ端部位置)に構築
された前記子シールド機2A、2Bの到達点となる立坑
40(第3立坑)内で組立を行い、親シールド機1を設
置する。
【0029】《第3ステップ》次に、図15に示される
ように、路線部37を掘削する子シールド機2A、2B
が前記立坑40に到達したならば、立坑40内に設置し
てある親シールド機1に背面側から挿入して合体させ
る。合体は、親子シールド機Mとして掘削が可能なよう
に、子シールド機2A、2Bの子カッターヘッド13
A、13Bを分離し、親カッターヘッド12に取付ける
とともに、子シールド機2A、2Bに設置してあるカッ
ター駆動用モータ14、14…およびシールドジャッキ
18、18…を親シールド機1側に盛り替えるととも
に、不要となった子エレクター26を撤去する。また、
バルクヘッド5の通過孔6、6を封鎖プレート7、7で
塞ぐ。
【0030】《第4ステップ》以上、子シールド機2
A、2Bと親シールド機1との合体により、親子シール
ド機一体の状態で掘削可能となったならば、図16に示
されるように、前方側に向けて親子シールド機Mを発進
させ隣駅部38を掘削する。その後、隣駅部38の掘削
を終え、隣駅部38の他方がわ端部位置に構築された立
坑41(第4立坑)に到達したならば、親子シールド機
Mを撤去しトンネル施工を完了する。
【0031】また、前記立坑41に続く路線部をさらに
連続して掘削する場合には、子シールド機2A、2Bを
発進させて路線部の掘削を行うようにするとともに、親
シールド機1を隣駅の立坑(第5立坑となる。)に移設
する前記工程を繰り返すことにより、駅部と路線部とが
交互に繰り返される地下鉄トンネルを連続して掘削可能
となる。
【0032】〔第2形態例に係る地下鉄トンネルの施
工〕上記親子シールド機Mを用いて、駅部36と、これ
に連続する路線部37および隣駅部38とを一括施工す
るための地下鉄トンネルの施工方法について、図18〜
図23(すべて平面図で表示)に示す手順に従いながら
詳述する。本形態例に係る地下鉄トンネルの施工方法で
は、駅部の掘削終点側端部位置に立坑を不要とした施工
方法である。
【0033】《第1ステップ》図18に示されるよう
に、駅部36の一方がわ端部位置に、発進立坑35(第
1立坑)を構築したならば、この発進立坑35内で子シ
ールド機2A、2Bを収容する親子シールド機Mの組み
立てを行う。組み立てが完了したならば、図19に示さ
れるように、前記発進立坑35から親子シールド機Mを
発進させて駅部トンネル36Aの掘削を行う。また、こ
の駅部トンネル36Aの掘削に併行してまたは事前に、
駅部36の他方がわ端部位置には地上からの工事によっ
て地盤改良体42を造成しておく。
【0034】《第2ステップ》前記親子シールド機Mが
駅部36の他方がわ端部位置の地盤改良体42に到達し
たならば、図20に示されるように、前述した要領によ
り子シールド機2A、2Bの発進準備作業を行った後、
前方に向けて発進させ路線部37の掘削を行う。子シー
ルド機2A、2Bを発進させた親シールド機1は親スキ
ンプレート4を残したまま解体され、発進立坑35から
撤去される。また、隣駅部38の一方がわ端部位置(シ
ールド掘削がわ端部位置)に構築された前記子シールド
機2A、2Bの到達点となる立坑(第2立坑)43内に
親シールド機1Aを設置する。この親シールド機1A
は、基本的には親シールド機1とは別に製作された新規
の親シールド機が用いられるが、前記解体撤去された親
シールド機1の一部分、例えばカッタ駆動モータ、シー
ルドジャッキなどを部分的に転用することもできる。
【0035】《第3ステップ》次に、図21に示される
ように、路線部37を掘削する子シールド機2A、2B
が前記立坑43に到達したならば、立坑43内に設置し
てある親シールド機1Aに背面側から挿入して合体させ
る。合体は親子シールド機Mとして掘削が可能なよう
に、子シールド機2A、2Bの子カッターヘッド13
A、13Bを分離し、親カッターヘッド12に取付ける
とともに、子シールド機2A、2Bに設置してあるカッ
ター駆動用モータ14、14…およびシールドジャッキ
18、18…を親シールド機1A側に盛り替えるととも
に、不要となった子エレクター26を撤去する。また、
バルクヘッド5の通過孔6、6を封鎖プレート7、7で
塞ぐ。
【0036】《第4ステップ》以上、子シールド機2
A、2Bと親シールド機1Aとの合体により、親子シー
ルド機一体の状態で掘削可能となったならば、図22に
示されるように、前方側に向けて親子シールド機Mを発
進させ隣駅部38を掘削する。その後、隣駅部38の他
方がわ端部位置に到達したならばトンネル掘削を完了す
る。
【0037】また、前記隣駅部38に続く路線部をさら
に連続して掘削する場合には、図23に示されるよう
に、隣駅部38の他方がわ端部位置に地盤改良体44を
造成しておき、親子シールド機Mが前記地盤改良体44
に到達したならば、親シールド機1Aを現位置に残した
まま子シールド機2A、2Bのみを土中発進させて路線
部45の掘削を行うようにする。この工程を繰り返すこ
とにより、駅部と路線部とが交互に繰り返される地下鉄
トンネルを連続して掘削可能となる。
【0038】ところで、上記形態例では2基の子シール
ド機2A、2Bを収容する親子シールド機Mの例による
地下鉄トンネルの施工方法について詳述したが、本発明
は親シールド機内に収容される子シールド機の台数は何
台であってもよい。また、子シールド機2A、2Bおよ
びこれを収容する親シールド機1は共に円形シールド機
としたが、子シールド機および親シールド機の断面形状
は任意である。たとえば、図24に示される、本出願人
の一人が先の特願2000-63258号において開示した自由断
面親子シールド機1Cであっても、発進および合体可能
な子シールド機2A、2Bを備える限り、本発明に係る
地下鉄トンネルの施工方法に使用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、親子
シールド機による施工区間の延長を図り、シールド機の
利用効率を高めるとともに、施工の効率化を図り、かつ
工費の削減を図り得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下鉄トンネルの施工方法におい
て使用される親子シールド機Mの縦断面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【図4】図1のIV部拡大詳細図である。
【図5】子シールド機2A、2Bの下面側支持構造の要
部拡大図である。
【図6】図1のVI部拡大詳細図である。
【図7】子シールド機2Aの発進準備工程図(その1)
である。
【図8】子シールド機2Aの発進準備工程図(その2)
である。
【図9】子シールド機2Aの発進準備工程図(その3)
である。
【図10】図9の要部拡大詳細図である。
【図11】子シールド機2Aの発進準備工程図(その
4)である。
【図12】本第1形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その1)である。
【図13】本第1形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その2)である。
【図14】本第1形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その3)である。
【図15】本第1形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その4)である。
【図16】本第1形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その5)である。
【図17】本第1形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その6)である。
【図18】本第2形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その1)である。
【図19】本第2形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その2)である。
【図20】本第2形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その3)である。
【図21】本第2形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その4)である。
【図22】本第2形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その5)である。
【図23】本第2形態例に係る地下鉄の施工方法を示す
施工手順図(その6)である。
【図24】本地下鉄トンネルの施工方法に使用可能な他
の親子シールド機の例を示す正面図である。
【符号の説明】
M…親子シールド機、1…親シールド機、2A・2B…
子シールド機、3…収容リング、4…親スキンプレー
ト、5…バルクヘッド、6…通過孔、7…封鎖プレー
ト、8…子スキンプレート、9…バルクヘッドシール、
10…親カッター支持アーム、11…カッターヘッド、
12…親カッターヘッド、13A・13B…子カッター
ヘッド、14…カッター駆動用モータ、15…親ロータ
リージョイント、18…シールドジャッキ、19…親エ
レクター、21…子ロータリージョイント、22…子カ
ッター支持アーム、26…子エレクター、28…エント
ランスパッキン、31…バックアンカー、35…発進立
坑、36…駅部、36A…駅部トンネル、37・45…
路線部、38…隣駅部、35・39〜41・43…立
坑、42・44…地盤改良体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢萩 秀一 東京都台東区東上野3丁目19番6号 帝都 高速度交通営団建設本部内 (72)発明者 杉 晟 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 市野 道明 東京都新宿区西新宿6丁目24番1号 佐藤 工業株式会社東京支店内 (72)発明者 谷口 和之 大阪府大阪市中央区北浜1丁目1番6号 佐藤工業株式会社大阪支店内 (72)発明者 村本 利行 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC02 AD07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に大径の親シールド機の内部に、こ
    れより小径の子シールド機を配してなる親子シールド機
    を用いて、駅部とこれに連続する路線とが交互に繰り返
    される地下鉄トンネルの内、少なくとも駅部、路線部お
    よび隣駅部の3区間を連続的に施工するための地下鉄ト
    ンネルの施工方法であって、 前記駅部の一方がわ端部位置に第1立坑を構築し、この
    第1立坑内で子シールド機を収容する親子シールド機を
    組み立て、該第1立坑から親子シールド機を発進させて
    駅部の掘削を行い、前記親子シールド機が駅部の他方が
    わ端部位置に構築された第2立坑まで到達したならば、
    子シールド機を発進させて駅部に連続する路線部の掘削
    を行い、一方前記親シールド機は解体し前記第2立坑か
    ら撤去するとともに、隣駅部の一方がわ端部位置に構築
    され前記子シールド機の到達点となる第3立坑内に組立
    ておき、前記子シールド機が隣駅部の前記第3立坑まで
    到達したならば、前記親シールド機に背面側から挿入し
    て合体させ、次いで隣駅部を前記合体された親子シール
    ド機によって掘削するようにしたことを特徴とする親子
    シールド機による地下鉄トンネルの施工方法。
  2. 【請求項2】相対的に大径の親シールド機の内部に、こ
    れより小径の子シールド機を配してなる親子シールド機
    を用いて、駅部とこれに連続する路線とが交互に繰り返
    される地下鉄トンネルの内、少なくとも駅部、路線部お
    よび隣駅部の3区間を連続的に施工するための地下鉄ト
    ンネルの施工方法であって、 前記駅部の一方がわ端部位置に第1立坑を構築し、この
    第1立坑内で子シールド機を収容する親子シールド機を
    組み立て、該第1立坑から親子シールド機を発進させて
    駅部の掘削を行い、前記親子シールド機が駅部の他方が
    わ端部位置に到達したならば、子シールド機を発進させ
    て駅部に連続する路線部の掘削を行い、 隣駅部の一方がわ端部位置に構築され前記子シールド機
    の到達点となる第2立坑内に親シールド機を組立てお
    き、前記子シールド機が隣駅部の前記第2立坑まで到達
    したならば、前記親シールド機に背面側から挿入して合
    体させ、次いで隣駅部を前記合体された親子シールド機
    によって掘削するようにしたことを特徴とする親子シー
    ルド機による地下鉄トンネルの施工方法。
  3. 【請求項3】前記請求項1または2記載の工程を繰り返
    すことにより、駅部とこれに連続する路線とが交互に繰
    り返される地下鉄トンネルを連続的に施工することを特
    徴とする親子シールド機による地下鉄トンネルの施工方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2270742A1 (es) * 2006-12-04 2007-04-01 Enia Tecnica Y Gestion S.L. Procedimiento dispositivo para la realizacion de tuneles y complemento para tuneladora.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2270742A1 (es) * 2006-12-04 2007-04-01 Enia Tecnica Y Gestion S.L. Procedimiento dispositivo para la realizacion de tuneles y complemento para tuneladora.
WO2008068363A1 (es) * 2006-12-04 2008-06-12 Enia Tecnica Y Gestion, S.L. Procedimiento, dispositivo para la realizacion de tuneles y complemento para tuneladora

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