JP2001159292A - 地下鉄駅部および駅部付帯坑道構造物の構築方法 - Google Patents

地下鉄駅部および駅部付帯坑道構造物の構築方法

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JP2001159292A
JP2001159292A JP34245899A JP34245899A JP2001159292A JP 2001159292 A JP2001159292 A JP 2001159292A JP 34245899 A JP34245899 A JP 34245899A JP 34245899 A JP34245899 A JP 34245899A JP 2001159292 A JP2001159292 A JP 2001159292A
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child
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child shield
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JP34245899A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Daimon
信之 大門
Takashi Shikibu
陟 式部
Michiaki Ichino
道明 市野
Kazuyuki Taniguchi
和之 谷口
Masakazu Hirota
正和 広田
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Sato Kogyo Co Ltd
Teito Rapid Transit Authority
Original Assignee
Sato Kogyo Co Ltd
Teito Rapid Transit Authority
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】親子シールド機の終点より連続する地下鉄アク
セス通路などの駅部付帯坑道構造物を連続的かつ一体的
に施工する。 【解決手段】相対的に大径の親シールド機1の内部に、
これより小径の路線用子シールド機2Aおよび通路用子
シールド機2Bをそれぞれ1または複数配設してなる親
子シールド機Mを地下鉄駅部の一方端側から発進させ、
地下鉄駅部の他方側終端位置まで掘進したならば、前記
親シールド機を前記地下鉄駅部の他方側終端位置に残し
たままで、前記路線用子シールド機2A、2Aを発進さ
せて地下鉄路線部の掘削を行うとともに、前記通路用子
シールド機2B、2Bを発進させて地下鉄アクセス通路
33A、33Bの掘削を行う

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駅部および駅部よ
り連続する地下鉄アクセス通路などの付帯坑道構造物を
開削によることなく、連続的かつ一体的に施工するため
の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地下鉄などをシールド工法で
建設する場合、先ず駅部を開削工法によって築造した
後、駅部端部に構築した発進基地よりシールド機を発進
させて路線部のトンネルをシールド掘削することが一般
的に行われていたが、近年は都市の過密化によって開削
工法を採用すること自体、困難な状況になりつつある。
また、開削工法の場合には、道路面で大規模な覆工を必
要とし道路交通上の制約が大きく、また地下埋設物に与
える影響を抑制しながらの工事となるため、その完成ま
でには多くの工程と時間を要し、当然に工費も嵩むこと
になる。
【0003】このような問題に答えるものとして近年、
開発が進められているのが親子シールド機である。この
親子シールド機は、相対的に大径のトンネルを掘削した
後、これに連続して小径のトンネルを掘削できるように
親子シールド機を分離可能としたもので、従来より多く
の構造のものが提案されている。
【0004】しかし、そのほとんどは、図18に示され
るように、円筒状の親シールド機50の内部に、同軸的
にすなわち中心位置に子シールド機51を収納し、子シ
ールド機51のカッターヘッド52を油圧モータ等の駆
動源により回転させることにより、子シールド機51の
カッターヘッド52と係合関係にある外周の親シールド
カッターヘッド53を従動的に回転させるようにしたも
のであるため、駅部のトンネル中心線と路線部のトンネ
ル中心線とが一致していない場合には適用できない構造
となっていた。
【0005】そこで、本出願人の一人は、先の特開平1
0−176479号公報において、親シールド機の軸芯
と子シールド機の軸芯とを一致させる必要が無く、任意
の位置に複数の子シールド機を配置できる親子シールド
機を提案した。なお、この親子シールド機の構造につい
ては、後段の
【発明の実施の形態】の欄で詳述する。
【0006】かかる親子シールド機を用いた駅部および
これに連続する路線部の施工方法は、図19に示される
ように、同図右方側の地下鉄アクセス設備55部分(出
入り口部分)については開削によって所定の深度まで掘
削を行い、この開削部を発進基地として親子シールド機
を発進させ、プラットホーム部56を掘削したならば、
プラットホーム部56の終端部に親シールド機を残した
ままで子シールド機を発進させ、路線部57を掘削する
ようにする。この場合、他方側の地下鉄アクセス設備5
8については、道路を含めた範囲を交通規制しながら土
留め杭を打設し、その内部を開削工法により掘削すると
ともに、路面覆工を行い一部の交通占有帯を確保し、所
定の深度までの掘削が完了したならば、プラットホーム
部56に対する接続部周囲を止水しながらセグメントの
一部を解体し開口部を設けるとともに、この開口部周囲
の補強を行う。
【0007】次に、下層階側から順次、型枠組立、配筋
およびコンクリート打設を行い地下鉄アクセス設備58
を構築したならば、周囲の埋戻しを行うとともに、土留
め杭の撤去を行い、さらに路面覆工体の撤去並びに道路
部および歩道部の補修舗装を行う手順により施工を行っ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、親子シ
ールドの発進部を兼用する地下鉄アクセス設備55につ
いては開削による工事もやむを得ないとしても、他方側
の地下鉄アクセス設備58についても同様に開削により
工事を行った場合には、前述の施工手順から判るよう
に、地上交通の規制を長期に亘って必要とするため地上
交通に与える影響が大きく、また道路車道部にガス管、
電気配線管、共同溝などの地下埋設物が存在しこれらが
掘削の障害となる場合には、切回しや吊り防護工などに
より地下埋設物を保護しながら施工を行わなければなら
ず、その対応に手間、時間および工費などを費やすこと
になる。また、当然に工程も長期化するとともに、覆工
版上を走行する車両により騒音が発生するため、近隣へ
の騒音配慮が必要になるとともに、場合によって施工時
間帯に制約を受けることがあるなどの問題があった。
【0009】そこで本発明の主たる課題は、親子シール
ド機の終点より連続する地下鉄アクセス通路などの駅部
付帯坑道構造物を連続的かつ一体的に施工することで、
地上交通に与える影響および地下埋設構造物に与える影
響を最小限とし、しかも工期短縮、工費節減等に資する
地下鉄駅部および駅部付帯坑道構造物の構築方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る地下鉄駅部および駅部付帯坑道構造物の
構築方法は、相対的に大径の親シールド機の内部に、こ
れより小径の路線用子シールド機および駅部付帯坑道用
子シールド機をそれぞれ1または複数配設してなる親子
シールド機を地下鉄駅部の一方端側から発進させ、地下
鉄駅部の他方側終端位置まで掘進したならば、前記親シ
ールド機を前記地下鉄駅部の他方側終端位置に残したま
まで、前記路線用子シールド機を発進させて地下鉄路線
部の掘削を行うとともに、前記駅部付帯坑道用子シール
ド機を発進させて駅部付帯坑道構造物の掘削を行うこと
を特徴とするものである。前記駅部付帯坑道構造物とし
ては、たとえば地下鉄アクセス用通路を挙げることがで
きる。
【0011】一方、前記親子シールド機としては、本出
願人の一人が先の特開平10−176479号公報にお
いて提案した、少なくとも子シールド機用カッターヘッ
ドを除く子シールド機本体が親シールド機の軸心に対し
て同軸的または異軸的に1機または複数機配置され、前
記子シールド機用カッターヘッドは前記子シールド機本
体から分離して、かつ子シールド機本体の配設位置に対
応して親シールド機用カッターヘッド内に掘削面をほぼ
同一としながら一体的に設けられ、前記親子シールド機
の一体時において、親シールド機側に設けられたカッタ
ー駆動源により親シールド機用カッターヘッドが回転駆
動され、前記子シールド機用カッターヘッドは親シール
ド機用カッターヘッドの回転に伴って従動的に回転する
構造のものが好適に使用される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0013】〔親子シールド機の構造〕まず、最初に本
発明に係る地下鉄駅部および駅部付帯坑道構造物の構築
方法において使用する親子シールド機の構造について図
1〜図6に基づいて詳述する。図1は親子シールド機M
の縦断面図であり、図2は正面図、図3は図1のIII−I
II 線矢視を左右分割で示した図である。なお、かかる
親子シールド機Mは、本出願人が先の特開平10−17
6479号公報において提案した親子シールド機の改造
構造となっている。
【0014】親子シールド機Mは、円筒状の親スキンプ
レート4の内部に、図3に示される配置態様で、すなわ
ち親シールド機1の軸心位置から左右方向に夫々偏心さ
せた位置に左右2つの路線用子シールド機本体2A、2
Aを備えるとともに、軸心位置から上下方向に夫々偏心
させた位置に上下2つの通路用子シールド機本体2B、
2Bを備えたシールド機である。なお、本図では説明の
簡略化のために送泥管および排泥管による土砂排出機
構、アジテータ等の細部構造は省略してある。
【0015】親スキンプレート4の内部には、前記路線
用子シールド機本体2A、2Aを収納する円筒状空間を
形成するために、子シールド機2Aの子スキンプレート
8Aの径より若干大径の収容リング3A、3Aがそれぞ
れ配置され前記路線用子シールド機本体2A、2Aが収
納されているとともに、前記通路用子シールド機2B、
2Bを収納する円筒状空間を形成するために、子シール
ド機2Bの子スキンプレート8Bの径より若干大径の収
容リング3B、3Bがそれぞれ配置され前記通路用子シ
ールド機本体2B、2Bが収納されているこれら各子シ
ールド機本体2A、2Bには、将来の発進に備えて、予
め機体中心位置に子ロータリージョイント21が設けら
れているとともに、環状の子カッター支持アーム22等
が配置されている。これら子ロータリージョイント2
1、子カッター支持アーム22は、後述するように親カ
ッターヘッド12内に一体的に設けられている子カッタ
ーヘッド13A、13Bとは分離した状態で前記収容リ
ング3A、3B内に夫々収容されている。
【0016】親シールド機のバルクヘッド5には、図4
の要部拡大図に示されるように、予め路線用子シールド
機本体2A、2Aのための通過孔6A、6Aおよび通路
用子シールド機2B、2Bのための通過孔6B、6Bが
夫々形成され、親子シールド機の一体時には、この通過
孔6A、6B…が封鎖プレート7A、7B…により塞が
れている。また、前記親シールド1の収容リング3A、
3Bと子シールド機2の子スキンプレート8A、8Bと
の間の間隙部Aに対しては、リング状のバルクヘッドシ
ール9A、9B…が配設され、封鎖プレート7A、7B
の取り外し時(発進時)において前記間隙部Aにおいて
水密性が確保されるようになっている。また、図5に示
されるように、路線用子シールド機本体2Aおよび通路
用子シールド機2B、2Bの下面側においては、前記収
容リング3A、3Bの内面側にガイドレール32、32
…が固定され、これを台座として子シールド機本体2
A、2Bが収納ガイドリング3A、3Bの中心位置に位
置決めされ、子シールド機本体2A、2Bが収容リング
3A、3Bより抜け出る際の摺動を円滑なものとしてい
る。
【0017】他方、前記親子シールド機Mの前部には、
前記バルクヘッド5との間に土砂取り込み用のカッター
チャンバ16を有しながら、親シールド機1の軸心位置
に配置された親ロータリージョイント15によって回転
可能に支持されるとともに、ほぼ親スキンプレート4と
ほぼ同径の親カッターヘッド12が設けられている。こ
の親カッターヘッド12には、前記路線用子シールド機
本体2A、2Aおよび通路用子シールド機2B、2Bの
配設位置に対応して、これら子シールド機2A、2Bと
ほぼ同径の通孔12a、12bが形成されているととも
に、この通孔12a、12bに代わって子カッターヘッ
ド13A、13Bが一体的に嵌設され、あたかも前記親
カッターヘッド12と子カッターヘッド13A、13B
とで1枚のカッターヘッド11が構成されている。前記
親カッターヘッド12と子カッターヘッド13A、13
Bとは、図6に示されるように、少なくとも掘削前面を
ほぼ同面とした状態で子カッターヘッド13A、13B
側に設けられたピンジャッキ20のピン20aが親カッ
ターヘッド12側に挿入係合することにより、分離可能
に一体化されている。なお、前記ピンジャッキ20は親
カッターヘッド12側に設けることもできるし、あるい
はピン形式によることなく溶接等により両者を一体とし
ておき、切断によって分離させることもできる。
【0018】一方、前記親カッターヘッド12の背面側
周囲には、リング状の親カッター支持アーム10が固定
され、この親カッター支持アーム10のカッターベアリ
ング10aは親スキンプレート4の内側近傍位置に円周
方向に沿って適宜の間隔で配置されたカッター駆動用モ
ータ14、14…のギアに対し噛合し、前記カッター駆
動用モータ14、14…の駆動により前記親カッターヘ
ッド12が前記親ロータリージョイント15を回転支軸
として回転駆動され、この親カッターヘッド12の回転
に伴って前記子カッターヘッド13がその一部として従
動的に回転するようになっている。
【0019】なお、図2において、カッターヘッド11
の半径方向に形成された12c、12c…は土砂取り込
み用のスリット孔であり、図示されていないが、このス
リット孔12c、12cの隣接位置には多数のカッター
ビットが固定されている。
【0020】他方、親シールド機1の後方側には、サポ
ートフレーム17に支持されて円周方向に沿って適宜の
間隔で多数のシールドジャッキ18、18…が配置され
るとともに、ほぼ中心位置に親エレクター19が設けら
れている。この親エレクター19によってセグメントS
が外周に配設され、シールドジャッキ18、18…によ
る押出しによって親子シールド機Mが推進する。
【0021】かかる親子シールド機Mを用いて駅部と、
駅部付帯坑道構造物、すなわち出入り通路部を連続的か
つ一体的に施工するには、図7に示されるように、駅シ
ールドの発進側に立坑を構築した後、この坑内で親子シ
ールド機Mの組立を行い、しかる後に図8に示されるよ
うに、親子シールド機Mによる掘削によって駅部22の
トンネル掘削を行う。また、この駅部トンネル掘削に併
行して駅部22の終端部相当位置に地上側からの工事に
よって地盤改良部23を造成しておく。なお、本親子シ
ールド機Mでは前述の如く、子シールド機2A、2Bの
発進時の止水が十分に確保されているため、前記地盤改
良を省略することも可能である。
【0022】次いで、図9に示されるように、親子シー
ルド機Mが前記地盤改良部23に到達したならば、路線
用子シールド機2A、2Aおよび通路用子シールド機2
B、2Bの発進のために後述する準備作業を行い、図1
0および図11に示されるように、親シールド機1を原
位置に残したままで路線用子シールド機2A,2Aおよ
び通路用子シールド機2B、2Bを発進させ、前記路線
用子シールド機2A,2Aが前記路線部24をトンネル
掘進するとともに、前記通路用子シールド機2B、2B
が地下鉄出入り口に至る通路部33A、33Bをトンネ
ル掘削する。図11に示される例では、駅シールド終端
部から発進した一方の通路用子シールド機2Bは、交差
点内の地下部分にて右側に曲進し、歩道部に設けられる
出入り口部34Aに至るトンネル通路を形成し、他方の
通路用子シールド機2Bは交差点内の地下部分にて左側
に曲進し、歩道部に設けられる出入り口部34Bに至る
トンネル通路を形成している。このように駅部終端から
連続する地下鉄アクセス通路を親シールド機から発進さ
せた子シールド機によって掘削する場合には、交差点内
の開削工事が不要になり地上交通に与える影響が僅かで
済むようになるとともに、開削工事規模も到達立坑側の
掘削工事だけで済むなど、省力化、工費節減、工期短縮
等に大幅に資するものとなる。因みに、かかる出入り口
通路の掘削を、新たに発進立坑を構築して行う場合に
は、駅シールド終端部に発進立坑を構築するための掘削
工事が別途必要になるとともに、大規模かつ長期に亘る
交通規制が必要となるなどの問題が生ずることになる。
【0023】上記路線用および通路用子シールド機2
A、2Bが発進するための準備作業は概ね下記の手順に
より行う。なお、説明は代表的に路線用子シールド機2
Aについて行い、通路用子シールド機2B側については
図示のみとする。
【0024】《第1ステップ》図12に示されるよう
に、カッターチャンバ16内に作業員が入る準備のため
に先ずカッターヘッド11のスリット孔12c、12c
…を塞ぐ。また、子シールド機2Aに対する盛り代えの
ために、カッター駆動用モータ14、14…およびシー
ルドジャッキ18、18…の取り外し作業を行うととも
に、不要となった親エレクター19の撤去作業を行う。
【0025】《第2ステップ》図13に示されるよう
に、子シールド機2Aの後部側に子機テール25の取付
けを行うとともに、子機サポートフレーム27の取付け
を行い、この子機サポートフレーム27に対して第1ス
テップにて取外したシールドジャッキ18、18…を盛
り代えるとともに、子シールド機2A用に作られた小サ
イズの子エレクター26を取付け、さらに第1ステップ
にて取外したカッター駆動用モータ14、14…を取付
ける。
【0026】《第3ステップ》図14に示されるよう
に、カッターチャンバ16内に作業員が入って、子カッ
ターヘッド13A、13A配設部位の裏面側にリング状
のエントランスパッキン28を設置するとともに、子シ
ールド機本体2Aを前進させるために封鎖プレート7A
を撤去する。前記エントランスパッキン28は、図15
に示されるように、リング体29の内周面側にシール材
30、30…を固設したもので、子シールド機本体2A
のスキンプレート8Aが前記シール材30、30…に接
触することにより水密性が確保されるようになってい
る。また、子機テール25の後部に子シールド機本体2
Aが前進する際の反力受けとなるバックアンカー31を
取付ける。
【0027】《第4ステップ》図16に示されるよう
に、子シールド機本体2Aの後方側に前記バックアンカ
ー31に連設して仮セグメントS1,…を順次並
べ、これら仮セグメントS1,…をシールドジャ
ッキ18、18の反力受けとして子シールド機本体2A
を前進させる。そして、子シールド機本体2Aの子ロー
タリージョイント21および子カッター支持アーム2
2、22の先端が子カッターヘッド13Aの裏面に接触
したならば、前記子カッターヘッド13Aと前記子ロー
タリージョイント21および子カッター支持アーム2
2、22とを、溶接、ボルト等の図示しない連結手段に
より連結してカッターヘッドを備えた子シールド機2
A’を完成させる。その後に、ピンジャッキ20のピン
20aの抜脱操作により親カッターヘッド12との係合
を解いて子カッターヘッド13Aを親カッターヘッド1
2から分離し、親シールド機1を原位置に残したままで
子シールド機2A’を発進させる。
【0028】以上、本発明の実施形態の一例として、左
右並列で2つの路線用子シールド機2A,2Aを備える
とともに、上下2段に通路用子シールド機2B、2Bを
備え、路線トンネルおよびアクセス通路トンネルを連続
的かつ一体的に形成するようにした親子シールド機Mの
例について詳述したが、他に換気用トンネルまたはケー
ブル配置用トンネルなど種々の駅部付帯構造物の構築に
適用することが可能である。また、適用の拡大により道
路トンネル、下水道、共同溝などの種々のトンネル掘削
およびその分岐トンネルなどの構築に際しても適用が可
能である。
【0029】また、上記例では地下鉄アクセス通路トン
ネルの断面形状を円断面としたが、この断面形状以外に
例えば図17に示されるように矩形断面としたり、或い
は馬蹄形、楕円等、任意の断面形状とすることができ
る。この場合に用いるシールド機としては、たとえば本
出願人が先の特願平10−338264号において提案
した任意断面シールド掘削機を好適に使用することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、親子
シールド機の終点より連続する地下鉄アクセス通路など
の駅部付帯坑道構造物を連続的かつ一体的に施工するこ
とで、下記の効果が得られるようになる。
【0031】地下鉄アクセス通路などの駅部付帯坑道
構造物を親シールド機から発進させる子シールド機によ
って掘削するため、地上交通に与える影響を最小限とし
ながら施工を行うことができる。 開削による工事は出入り口部分等の到達部分のみとな
るため、工事規模を小さくでき、省力化、工期短縮、工
費節減等を図り得るようになる。 駅部から離れた任意場所へ駅部付帯坑道用子シールド
機を掘進させることで用地確保等の制約を受けづらくな
る。 駅部に対する地下鉄アクセス設備の接続は、セグメン
トの一部解体および補強等を伴うことなく容易に行うこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法において使用する親子シールド機M
の縦断面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視を左右分割で示した図
である。
【図4】図1のIV部拡大詳細図である。
【図5】子シールド機本体2A、2Bの下面側支持構造
の要部拡大図である。
【図6】図1のVI部拡大詳細図である。
【図7】本親子シールド機による掘削工程図(その1)
である。
【図8】本親子シールド機による掘削工程図(その2)
である。
【図9】本親子シールド機による掘削工程図(その3)
である。
【図10】本親子シールド機による掘削工程図(その
4)である。
【図11】その平面図である。
【図12】子シールド機の発進準備工程図(その1)で
ある。
【図13】子シールド機の発進準備工程図(その2)で
ある。
【図14】子シールド機の発進準備工程図(その3)で
ある。
【図15】図14の要部拡大詳細図である。
【図16】子シールド機の発進準備工程図(その4)で
ある。
【図17】地下鉄アクセス通路断面の変形例を示すトン
ネル断面図である。
【図18】従来の一般的な親子シールド機の正面図であ
る。
【図19】従来の親子シールド機を用いた場合の駅部お
よび地下鉄アクセス設備の構築例を示す、(A)は縦断面
図、(B)はその平面図((A)のB-B線矢視)である。
【図20】図19のXX-XX線矢視図である。
【符号の説明】 1…親シールド機、2A…路線用子シールド機、2B…
通路用子シールド機、3A・3B…収容リング、4…親
スキンプレート、7A・7B…封鎖プレート、8A・8
B…子スキンプレート、9…バルクヘッドシール、10
…親カッター支持アーム、11…カッターヘッド、12
…親カッターヘッド、13…子カッターヘッド、14…
カッター駆動用モータ、15…親ロータリージョイン
ト、18…シールドジャッキ、19…親エレクター、2
1…子ロータリージョイント、22…子カッター支持ア
ーム、26…子エレクター、28…エントランスパッキ
ン、31…バックアンカー、32…ガイドレール、M…
親子シールド機
フロントページの続き (72)発明者 式部 陟 東京都台東区東上野3丁目19番6号 帝都 高速度交通営団建設本部内 (72)発明者 市野 道明 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 谷口 和之 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 (72)発明者 広田 正和 東京都中央区日本橋本町4丁目12番20号 佐藤工業株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AA03 AC01 AD07 AD19 BA04 CA01 CA03 CA04 DA01 EA09 FA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に大径の親シールド機の内部に、こ
    れより小径の路線用子シールド機および駅部付帯坑道用
    子シールド機をそれぞれ1または複数配設してなる親子
    シールド機を地下鉄駅部の一方端側から発進させ、地下
    鉄駅部の他方側終端位置まで掘進したならば、前記親シ
    ールド機を前記地下鉄駅部の他方側終端位置に残したま
    まで、前記路線用子シールド機を発進させて地下鉄路線
    部の掘削を行うとともに、前記駅部付帯坑道用子シール
    ド機を発進させて駅部付帯坑道構造物の掘削を行うこと
    を特徴とする地下鉄駅部および駅部付帯坑道構造物の構
    築方法。
  2. 【請求項2】前記駅部付帯坑道構造物が地下鉄アクセス
    用通路である請求項1記載の地下鉄駅部および駅部付帯
    坑道構造物の構築方法。
  3. 【請求項3】前記親子シールド機は、少なくとも子シー
    ルド機用カッターヘッドを除く子シールド機本体が親シ
    ールド機の軸心に対して同軸的または異軸的に1機また
    は複数機配置され、前記子シールド機用カッターヘッド
    は前記子シールド機本体から分離して、かつ子シールド
    機本体の配設位置に対応して親シールド機用カッターヘ
    ッド内に掘削面をほぼ同一としながら一体的に設けら
    れ、前記親子シールド機の一体時において、親シールド
    機側に設けられたカッター駆動源により親シールド機用
    カッターヘッドが回転駆動され、前記子シールド機用カ
    ッターヘッドは親シールド機用カッターヘッドの回転に
    伴って従動的に回転する構造のものを使用する請求項
    1,2いずれかに記載の地下鉄駅部および駅部付帯坑道
    構造物の構築方法。
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