JP2002302263A - ホッパ内の石炭量制御方法 - Google Patents

ホッパ内の石炭量制御方法

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JP2002302263A
JP2002302263A JP2001107393A JP2001107393A JP2002302263A JP 2002302263 A JP2002302263 A JP 2002302263A JP 2001107393 A JP2001107393 A JP 2001107393A JP 2001107393 A JP2001107393 A JP 2001107393A JP 2002302263 A JP2002302263 A JP 2002302263A
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勲 神吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッパの容量を大きくすることなくホッパ内
の石炭量を安定して制御できるホッパ内の石炭量制御方
法を提供する。 【解決手段】 リクレーマ1からコンベヤ2を介して石
炭をホッパ3に供給する際、リクレーマ1から搬出され
た石炭搬出総量と、ホッパ3から払い出された石炭払い
出し総量とを求め、石炭搬出総量と石炭払い出し総量と
に基づいて、ホッパ3内及びコンベヤ2上のそれぞれに
存在する石炭の総和量を求め、この総和量が制御目標値
になるように、リクレーマ1から搬出する単位時間当た
りの石炭搬出量を調整してホッパ3内の石炭量を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送装置を介して
石炭が供給されるホッパ内の石炭量制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】火力発電等において石炭を使用する際、
異なる複数の種類(銘柄)を混合した石炭(混炭)を使
用する場合が多いが、石炭を火力発電所のボイラに供給
する際、図3に示すような供給装置が用いられる。図3
に示す供給装置SJは、石炭の山から石炭を掻き出すリ
クレーマ31と、リクレーマ31で掻き出された石炭を
搬送するコンベヤ32と、コンベヤ32で搬送された石
炭を一旦収容するホッパ33と、ホッパ33から払い出
された石炭を火力発電ボイラに搬送する第2コンベヤ3
4とを備えている。そして、このようなホッパ33を備
えた供給装置SJを複数設置し、それぞれのホッパ33
から払い出された石炭を搬送路下流側で混合することに
より、混炭が生成される。
【0003】ホッパ33に収容される石炭の量は、コン
ベヤ32からの石炭搬送量や、第2コンベヤ34への石
炭払い出し量によって増減するが、ホッパ33内の石炭
量が多過ぎてあふれ出る恐れが生じたり、少な過ぎて空
になり第2コンベヤ34(火力発電ボイラ)に石炭が供
給されない恐れが生じたりするため、ホッパ33内の石
炭量は所定レベルになるようにレベル制御されている。
すなわち、ホッパ33内の石炭量が所定レベルより多く
なったらリクレーマ31の掻き出し量を少なくするとと
もにホッパ33からの払い出し量を多くし、一方、ホッ
パ33内の石炭量が所定レベルより少なくなくなったら
リクレーマ31の掻き出し量を多くするといった制御が
行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リクレーマ
31は石炭の山を掻き出すものであって、1つの山を掻
き出した後、次の山を掻き出すために移動(段替え)す
るが、段替え動作中やその他なんらかの理由により、所
定時間(例えば5〜6分程度)掻き出し動作を行わない
状態となる。この所定時間中、ホッパ3には石炭が供給
されない状態となる。しかしながら、ホッパ33に対し
て石炭が供給されていない状態でも、ホッパ33からは
第2コンベヤ34に石炭が払い出され続けているので、
ホッパ33内の石炭の量は低減することになる。一方、
ホッパ33から払い出される石炭を受ける第2コンベヤ
34の切り替え動作を行う場合があるが、この切り替え
動作時においてはホッパ33からの石炭の払い出しが停
止される。しかしながら、ホッパ33から石炭が払い出
されていない状態であっても、ホッパ33にはリクレー
マ31(コンベヤ32)から石炭が供給され続けるの
で、ホッパ33内の石炭の量は増加する。このように、
ホッパ33内の石炭量は大きく増減する。
【0005】そのため、ホッパ33内の石炭量のレベル
制御を行う際、ホッパ33に対して高レベル値と低レベ
ル値とを設定しておき、この範囲内に石炭量が収まるよ
うにホッパ33内における石炭量の制御が行われる。低
レベル値(例えば150トン程度)は、前記段替え動作
中などリクレーマ31(コンベヤ32)からホッパ33
に石炭が所定時間供給されない場合でもホッパ33から
の石炭の払い出しが途切れない程度の値に設定される。
一方、高レベル値(例えば350トン程度)は、第2コ
ンベヤ34の切り替え動作中などホッパ33から石炭が
所定時間払い出されなくてもホッパ33から石炭があふ
れ出ない程度の値に設定される。そして、ホッパ33内
の石炭量が高レベル値より多くなったらリクレーマ31
の掻き出し量を少なくするとともにホッパ33からの払
い出し量を多くし、一方、ホッパ33内の石炭量が低レ
ベル値より少なくなくなったらリクレーマ31の掻き出
し量を多くするといった制御が行われる。
【0006】しかしながら、リクレーマ31からホッパ
33までの距離(すなわち、コンベヤ32の距離)は、
700〜1000m程度と長いため、例えば、ホッパ3
3内の石炭量が多くなってリクレーマ31を停止したと
しても、コンベヤ32上にある大量の石炭はホッパ33
に供給されてしまう。一方、リクレーマ31が所定時間
停止していた状態(このとき、コンベヤ32上には石炭
が無い)から、ホッパ33内の石炭量が少なくなってき
たのでリクレーマ31を駆動させても、コンベヤ32の
距離は長いため、ホッパ33に石炭が供給され始めるま
でに時間がかかる。
【0007】このように、リクレーマ31からホッパ3
3までの距離が長いと、リクレーマ31の単位時間当た
りの掻き出し量を調整したとしても、ホッパ33内の石
炭量に影響を与えるまでに時間がかかるので、ホッパ3
3の安定したレベル制御が困難となる。そして、上述し
た方法でホッパ33からの石炭のあふれ出しや払い出し
の途切れを防止するためには、ホッパ33の容量を大き
くして高レベル値と低レベル値との間を大きく設定せざ
るを得なかった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ホッパの容量を大きくすることなくホ
ッパ内の石炭量を安定して制御できるホッパ内の石炭量
制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のホッパ内の石炭量制御方法は、所定位置か
ら搬送装置を介して石炭が供給されるホッパ内の石炭量
制御方法において、前記所定位置から搬出された石炭搬
出総量と、前記ホッパから払い出された石炭払い出し総
量とを求め、前記石炭搬出総量と前記石炭払い出し総量
とに基づいて、ホッパ内及び搬送装置上のそれぞれに存
在する石炭の総和量を求め、前記総和量が所定の値にな
るように、前記所定位置から搬出する単位時間当たりの
石炭搬出量を調整して前記ホッパ内の石炭量を制御する
ことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、ホッパ内及び搬送装置上
のそれぞれに存在する石炭の総和量を求め、この総和量
が所定の値になるように、所定位置から搬出する単位時
間当たりの石炭搬出量を調整するようにしたので、調整
を開始してからホッパ内の石炭量に影響を与えるまでの
時間を短縮することができる。したがって、精度良く安
定したホッパ内の石炭量制御を行うことができる。ま
た、ホッパ内の石炭量制御を安定して行うことができる
ので、ホッパの容量を小さくすることができる。
【0011】このとき、前記所定位置から搬出する単位
時間当たりの石炭搬出量と搬出時間とに基づいて、搬送
装置上に存在する石炭量を求めることができる。そし
て、前記求めた搬送装置上に存在する石炭量と、前記石
炭搬出総量及び前記石炭払い出し総量とに基づいて、前
記ホッパ内に存在する石炭量を算出することができるの
で、ホッパ内の石炭量制御を精度良く行うことができ
る。
【0012】前記ホッパ内に存在する石炭量を計測し、
該計測結果が所定レベルに達したら、前記調整を開始す
ることにより、制御の際の初期値が設定され、ホッパ内
の石炭量の絶対値を把握することができるので、ホッパ
内の石炭量制御を安定して行うことができる。
【0013】前記ホッパ内に存在する石炭量を計測し、
該計測結果に基づいて、前記所定の値を更新することに
より、たとえ制御誤差が生じても、石炭量制御を安定し
て行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のホッパ内の石炭量
制御方法について図面を参照しながら説明する。図1は
制御対象としてのホッパを備えた石炭供給装置Sを示す
図、図2は本発明の制御方法を示すフローチャート図で
ある。
【0015】図1に示すように、石炭供給装置Sは、石
炭の山から火力発電ボイラに石炭を供給するものであっ
て、石炭の山(所定位置)から石炭を掻き出すリクレー
マ1と、リクレーマ(所定位置)1で掻き出された石炭
を搬送するコンベヤ(搬送装置)2と、コンベヤ2で搬
送された石炭を一旦収容するホッパ3と、ホッパ3から
払い出された石炭を火力発電ボイラに搬送する第2コン
ベヤ4とを備えている。そして、このようなホッパ3を
備えた供給装置Sを複数設置し、それぞれのホッパ3か
ら払い出された石炭を搬送路下流側で混合して混炭(混
合された石炭)とした後、この混炭が火力発電ボイラに
供給される。
【0016】リクレーマ1には、リクレーマ1からコン
ベヤ2に搬出される単位時間当たりの石炭量を計測可能
な石炭搬出量計測装置5が設けられている。石炭搬出量
計測装置5の計測結果は、制御装置CONTに出力され
るようになっている。制御装置CONTは、計測結果で
ある単位時間当たりに搬出される石炭量と搬出時間とに
基づいて、リクレーマ1から搬出された石炭の総量(搬
出総量)を求める。
【0017】ホッパ3の出口には、制御装置CONTの
指示に基づき石炭の払い出し量を調整可能な払い出し量
調整装置が設けられているとともに、ホッパ3からバン
カ4に払い出される単位時間当たりの石炭量を計測可能
な石炭払い出し量計測装置6が設けられている。石炭払
い出し量計測装置6の計測結果は、制御装置CONTに
出力されるようになっている。制御装置CONTは、計
測結果である単位時間当たりに払い出される石炭量と払
い出し時間とに基づいて、ホッパ3から払い出された石
炭の総量(払い出し総量)を求める。
【0018】ホッパ3の内部には、ホッパ3の内部に収
容されている石炭の量を計測可能な石炭量計測装置7が
設けられている。石炭量計測装置7の計測結果は、制御
装置CONTに出力されるようになっている。この石炭
量計測装置7は、ホッパ3内に収容されている石炭の総
重量を計測するものでもよいし、ホッパ3内に収容され
た石炭の上面位置(レベル位置)を計測するものでもよ
いが、本実施形態における石炭量計測装置7は、ホッパ
3内に収容された石炭のレベル位置を計測するものであ
る。
【0019】リクレーマ1の単位時間当たりの掻き出し
量は、制御装置CONTの指示に基づいて制御される。
また、ホッパ3からの単位時間当たりの石炭払い出し量
も、制御装置OCNTの指示に基づいて制御される。
【0020】次に、上述した構成を備える石炭供給装置
Sに設けられたホッパ3内の石炭量制御方法について、
図2を参照しながら説明する。ここで、本実施形態にお
いて、制御装置CONTは、ホッパ3内の石炭量のレベ
ル制御を行う。つまり、ホッパ3に対して高レベル値と
低レベル値とを設定しておき、この範囲内に石炭量(石
炭の上面位置)が収まるようにホッパ3内における石炭
量のレベル制御を行う。ここで、低レベル値(例えば1
50トン程度)は、前述したように、リクレーマ1(コ
ンベヤ2)からホッパ3に石炭が所定時間供給されない
場合でもホッパ3からの石炭の払い出しが途切れない程
度の値に設定される。一方、高レベル値(例えば350
トン程度)は、第2コンベヤ4の切り替え動作中などホ
ッパ3から石炭が所定時間払い出されずにコンベヤ2か
ら石炭が供給され続けてもホッパ3から石炭があふれ出
ない程度の値に設定される。そして、ホッパ3内の石炭
量が高レベル値より多くなったらリクレーマ1の掻き出
し量を少なくするとともにホッパ3からの払い出し量を
多くし、一方、ホッパ3内の石炭量が低レベル値より少
なくなくなったらリクレーマ1の掻き出し量を多くする
といった制御が行われる。
【0021】まず、制御装置CONTは、リクレーマ1
を駆動する。リクレーマ1は制御装置CONTのもとで
単位時間当たり所定量の石炭を掻き出す(ステップS
1)。リクレーマ1から搬出された石炭は、コンベヤ2
を介してホッパ2に供給される。
【0022】ホッパ3の内部に設けられている石炭量計
測装置7は、ホッパ3内の石炭量を計測し、この計測結
果を制御装置CONTに出力する。制御装置CONT
は、ホッパ3内の石炭量が所定レベルに達したかどうか
を判別する(ステップS2)。ここで、制御装置CON
Tは、ホッパ3内の石炭量が前記低レベル値に達したか
どうかを判別する。
【0023】ホッパ3内の石炭量が低レベル値に達した
と判断したら、制御装置CONTは、ホッパ3内の石炭
量制御を開始する(ステップS3)。一方、ホッパ3内
の石炭量が未だ低レベル値に達していないと判断した
ら、制御装置CONTは、リクレーマ1の掻き出し動作
を継続する。ホッパ3内の石炭量が低レベル値に達して
から石炭量制御を行うことにより、制御の際の初期値を
設定した状態で制御を開始することになる。
【0024】制御装置CONTは、石炭搬出量計測装置
5の計測結果及び搬出時間に基づいて、リクレーマ1か
らコンベヤ2に搬出された石炭の搬出総量を求める。こ
こで、搬出総量は、単位時間当たりの石炭搬出量と搬出
時間との積(リクレーマ1の瞬間掻き出し量の時間積分
値)である。
【0025】また、制御装置CONTは、ホッパ3の出
口に設けられている石炭払い出し量計測装置6の計測結
果である単位時間当たりの石炭払い出し量と払い出し時
間とに基づいて、ホッパ3から第2コンベヤ4に払い出
された石炭の払い出し総量を求める。ここで、払い出し
総量は、単位時間当たりの石炭払い出し量と払い出し時
間との積(ホッパ3出口の瞬間払い出し量の時間積分
値)である。
【0026】そして、制御装置CONTは、求めた石炭
搬出総量と石炭払い出し総量とに基づいて、ホッパ3内
に存在する石炭量とコンベヤ2上に存在する石炭量との
総和量を求める。ここで、「総和量=石炭搬出総量−石
炭払い出し総量」である。制御装置CONTは、求めた
総和量が、制御目標値(所定の値)に対して大きいかど
うかを判別する(ステップS4)。
【0027】ステップS4において、総和量が制御目標
値より大きいと判断したら、制御装置CONTは、リク
レーマ1の出力を下げて単位時間当たりの掻き出し量を
低下させる(ステップS5)。一方、総和量が制御目標
値より小さいと判断したら、制御装置CONTは、リク
レーマ1の出力を上げて単位時間当たりの掻き出し量を
増加させる(ステップS6)。
【0028】以上のようにして、ホッパ3内及びコンベ
ヤ2上のそれぞれに存在する石炭の総和量を求め、この
総和量が制御目標値になるように、リクレーマ1から搬
出する単位時間当たりの石炭搬出量(石炭掻き出し量)
を調整して、ホッパ3内の石炭量を制御する、といった
フィードバック制御が行われる。
【0029】ところで、制御装置CONTは、石炭搬出
量計測装置5の計測結果である単位時間当たりの石炭搬
出量と搬出時間とに基づいて、コンベヤ2上に存在する
石炭量を求めることができる。このとき、コンベヤ2の
搬送距離(コンベヤ2の長さ)は一定であり、搬送速度
は予め設定されているので、制御装置CONTは、単位
時間当たりの石炭搬出量と搬出時間とに基づいて、コン
ベヤ2上に存在する石炭量を求めることができる。した
がって、ステップS4において、「石炭搬出総量−コン
ベヤ2上の石炭量−石炭払い出し総量」を求め、この値
が制御目標値より大きいかどうかを判別するようにして
もよい。
【0030】ここで、制御誤差を低減するために、所定
時間間隔毎(例えば1分毎)に、制御目標値を更新す
る。すなわち、「石炭搬出総量−コンベヤ2上の石炭量
−石炭払い出し総量」を求め、この求めた値と、石炭量
計測装置7による計測結果とを比較し、比較した結果に
応じて、制御目標値を更新する(ステップS7)。この
場合、タイマを設定し(ステップS8)、タイマで設定
した時間間隔毎に前記比較を行う。そして、前記求めた
値と石炭量計測装置7による計測結果とが異なる場合に
は、ステップS4における制御目標値を更新する(ステ
ップS9)。
【0031】以上説明したように、「石炭搬出総量−石
炭払い出し総量」からホッパ3内及びコンベヤ2上のそ
れぞれに存在する石炭の総和量を求め、この総和量が制
御目標値になるように、リクレーマ1から搬出する単位
時間当たりの石炭搬出量を調整するようにしたので、調
整を開始してからホッパ3内の石炭量に影響を与えるま
での時間を短縮することができる。したがって、精度良
く安定したホッパ3内の石炭量制御を行うことができ
る。また、例えば、リクレーマ1やコンベヤ2が非常停
止した後、再起動する際、再起動直後から制御再開を安
定して行うことができる。そして、安定したホッパ3内
のレベル制御が可能なので、ホッパ3の容量を小さくす
ることができる。
【0032】なお、この場合、前述したように、コンベ
ヤ2上に存在する石炭量を、リクレーマ1から搬出する
単位時間当たりの石炭搬出量と搬出時間とに基づいて算
出することもできるので、「石炭搬出総量−石炭払い出
し総量−コンベヤ2上の石炭量」を求め、この値が制御
目標値になるように制御することもできる。そして、前
記求めたコンベヤ2上に存在する石炭量と、石炭搬出総
量及び石炭払い出し総量とに基づいて、ホッパ3内に存
在する石炭量を算出することができる。そして、ホッパ
3内に存在する石炭量を石炭量計測装置7で計測し、こ
の計測結果と前記算出したホッパ3内の石炭量とを比較
し、比較した結果に基づいて、制御目標値を更新するこ
とにより、たとえ制御誤差が生じても、石炭量制御を安
定して行うことができる。
【0033】ホッパ3内に存在する石炭量を石炭量計測
装置7で計測し、この計測結果が低レベル値に達した
ら、制御を開始することにより、ホッパ3内の石炭量の
絶対値を把握し、制御の際の初期値を設定した状態で制
御を開始するので、ホッパ3内の石炭量制御を安定して
行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、ホッパ内及び搬送
装置上のそれぞれに存在する石炭の総和量を求め、この
総和量が所定の値になるように、所定位置から搬出する
単位時間当たりの石炭搬出量を調整するようにしたの
で、調整を開始してからホッパ内の石炭量に影響を与え
るまでの時間を短縮することができる。したがって、精
度良く安定したホッパ内の石炭量制御を行うことができ
る。また、ホッパ内の石炭量制御を安定して行うことが
できるので、ホッパの容量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法が適用されるホッパを含む石
炭供給装置を示す構成図である。
【図2】本発明のホッパ内の石炭量制御方法を説明する
ためのフローチャート図である。
【図3】従来の石炭供給装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 リクレーマ(所定位置) 2 コンベヤ(搬送装置) 3 ホッパ 4 バンカ 5 石炭搬出量計測装置 6 石炭量払い出し計測装置 7 石炭量計測装置 CONT 制御装置
フロントページの続き Fターム(参考) 3F027 AA07 BA01 CA07 DA04 DA16 EA01 FA11 3F075 AA07 BA01 CA06 CA09 CB02 CB05 CB11 CC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置から搬送装置を介して石炭が供
    給されるホッパ内の石炭量制御方法において、 前記所定位置から搬出された石炭搬出総量と、前記ホッ
    パから払い出された石炭払い出し総量とを求め、 前記石炭搬出総量と前記石炭払い出し総量とに基づい
    て、ホッパ内及び搬送装置上のそれぞれに存在する石炭
    の総和量を求め、 前記総和量が所定の値になるように、前記所定位置から
    搬出する単位時間当たりの石炭搬出量を調整して前記ホ
    ッパ内の石炭量を制御することを特徴とするホッパ内の
    石炭量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記所定位置から搬出する単位時間当た
    りの石炭搬出量と搬出時間とに基づいて、搬送装置上に
    存在する石炭量を求めることを特徴とする請求項1に記
    載のホッパ内の石炭量制御方法。
  3. 【請求項3】 前記求めた搬送装置上に存在する石炭量
    と、前記石炭搬出総量及び前記石炭払い出し総量とに基
    づいて、前記ホッパ内に存在する石炭量を算出すること
    を特徴とする請求項2に記載のホッパ内の石炭量制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ホッパ内に存在する石炭量を計測
    し、該計測結果が所定レベルに達したら、前記調整を開
    始することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のホッパ内の石炭量制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ホッパ内に存在する石炭量を計測
    し、該計測結果に基づいて、前記所定の値を更新するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のホッパ
    内の石炭量制御方法。
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