JP2002301952A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2002301952A
JP2002301952A JP2001109025A JP2001109025A JP2002301952A JP 2002301952 A JP2002301952 A JP 2002301952A JP 2001109025 A JP2001109025 A JP 2001109025A JP 2001109025 A JP2001109025 A JP 2001109025A JP 2002301952 A JP2002301952 A JP 2002301952A
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JP
Japan
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power
shaft
input unit
power input
clutch
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JP2001109025A
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English (en)
Inventor
Yasunori Urano
保徳 浦野
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Soil Working Implements (AREA)
  • Agricultural Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した草刈り作業ができる農作業機を提供
する。 【解決手段】 農作業機1は、クラッチ65の入り操作で
エンジン62からの動力を走行車輪63およびPTO軸64に
伝達し、クラッチ65の切り操作で走行車輪63およびPT
O軸64への動力伝達を解除するトラクタ2に装着して使
用するけん引式の構成である。農作業機1は、PTO軸
64に取り付ける入力軸11と、入力軸11で入力した動力に
より駆動回転する爪付き回転軸15と有する。入力軸11か
ら爪付き回転軸15への動力伝達を許容するが、爪付き回
転軸15から入力軸11への動力伝達を禁止するワンウェイ
クラッチ50を入力軸11および爪付き回転軸15間に介在さ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、爪付き回転軸等の
作業軸部を駆動回転させて所定の作業をする農作業機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の農作業機としては、例え
ば、クラッチの入り操作でエンジン等の動力源からの動
力が走行部および動力取出部の各々に伝達されるととも
に、クラッチの切り操作でそれら走行部および動力取出
部の各々に対する動力源からの動力伝達が解除されるよ
うに構成した走行車としてのトラクタに装着されるけん
引式の農作業機が知られている。
【0003】そして、農作業機は、例えば、動力取出部
にユニバーサルジョイントを介して取り付けられる入力
軸等の動力入力部を備え、かつ、この動力入力部により
入力されたトラクタ側からの動力により駆動回転する爪
付き回転軸等の作業軸部とを備えた構成が採られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の農作業機では、例えば作業軸部の慣性による回転に
基づく動力が、作業軸部から動力入力部へと伝達される
ため、動力入力部が不本意に作動してしまうおそれがあ
る。
【0005】このため、例えば、傾斜地、抵抗の少ない
平坦地等において、クラッチペダルを踏むクラッチの切
り操作で走行車の走行を停止しようとした場合に、作業
軸部の慣性による回転に基づく動力で動力入力部が不本
意に作動し、その結果、走行部が農作業機側からの動力
で駆動され、走行車がすぐには停止せず押し出されるよ
うな現象が生じ、安定した作業ができないおそれがあ
る。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、動力入力部が不本意に作動するのを防止でき、例
えば安定した作業ができる農作業機を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の農作業機
は、動力を入力する動力入力部と、この動力入力部によ
り入力された動力により駆動回転する作業軸部とを備え
た農作業機において、前記動力入力部から前記作業軸部
への動力伝達を許容するが、前記作業軸部から前記動力
入力部への動力伝達を禁止するワンウェイクラッチを、
前記動力入力部および前記作業軸部間に介在させたもの
である。
【0008】そして、この構成では、動力入力部から作
業軸部への動力伝達を許容するが作業軸部から動力入力
部への動力伝達を禁止するワンウェイクラッチを、動力
入力部および作業軸部間に介在させたので、作業軸部の
慣性による回転に基づく動力が、作業軸部から動力入力
部へと伝達されることがなく、動力入力部が不本意に作
動することを防止する。
【0009】請求項2記載の農作業機は、クラッチの入
り操作で動力源からの動力が走行部および動力取出部の
各々に伝達され、前記クラッチの切り操作で前記走行部
および前記動力取出部の各々に対する前記動力源からの
動力伝達が解除されるように構成した走行車に装着され
るけん引式の農作業機であって、前記動力取出部に取り
付けられる動力入力部と、この動力入力部により入力さ
れた前記走行車側からの動力により駆動回転する作業軸
部と、前記動力入力部と前記作業軸部との間に設けら
れ、前記動力入力部から前記作業軸部への動力伝達を許
容し、前記作業軸部から前記動力入力部への動力伝達を
禁止するワンウェイクラッチとを備え、前記走行車の前
記クラッチを切り操作した場合に、前記走行部が前記農
作業機側からの動力で駆動されることがないように、前
記ワンウェイクラッチの作用により前記作業軸部の慣性
力で前記動力入力部が作動することを防止するものであ
る。
【0010】そして、この構成では、走行車のクラッチ
を切り操作した場合に、ワンウェイクラッチの作用によ
り作業軸部の慣性力で動力入力部が不本意に作動するこ
とを防止できるため、走行部が農作業機側からの動力で
駆動されることがなく、走行車の押出し現象を防止し、
安定した作業が可能となる。
【0011】請求項3記載の農作業機は、請求項1また
は2記載の農作業機において、作業軸部は、軸方向が水
平方向に一致した回転軸体と、この回転軸体の周面から
この回転軸体の軸方向に所定間隔をおいた状態で外方に
向って突出した複数の作業爪とを有するものである。
【0012】そして、この構成では、複数の作業爪およ
び回転軸体を有する作業軸部に働く慣性力で、動力入力
部が不本意に作動するのを適切に防止可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の農作業機の一実施
の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0014】図1ないし図3において、1はけん引式の
農作業機で、この農作業機1は、走行車としてのトラク
タ2に着脱可能に装着され、このトラクタ2の走行によ
り地表面上を移動しながら雑草等の草刈り作業をするフ
レールモア等の草刈り機である。
【0015】農作業機1は、図1、図2に示すように、
作業機フレーム3を備えており、この作業機フレーム3
の前端部には、連結部としての三点連結部5が設けられ
ている。この三点連結部5は、例えば、トップピン6を
有するトップマスト7と、ロワピン8を有する左右一対
のロワアーム9,9とにて構成されている。
【0016】また、作業機フレーム3の前端部の左右方
向中央部には、トラクタ2側からの動力を農作業機1側
に入力する動力入力部としての入力軸11が設けられ、こ
の入力軸11は、農作業機1の前後方向の回転中心軸線を
中心として回転可能となっている。
【0017】さらに、作業機フレーム3の左右一対の側
板部12,13間には、入力軸11により入力されたトラクタ
2側からの動力により駆動回転して所定の作業、例えば
草刈り作業をする作業軸部としての爪付き回転軸15が水
平状に架設され、この爪付き回転軸15は、農作業機1の
左右方向の回転中心軸線を中心として回転可能となって
いる。
【0018】この爪付き回転軸15は、軸方向が水平方向
に一致した略円柱状の回転軸体16を有し、この回転軸体
16は作業機フレーム3の側板部12,13に両持ち状態で回
転可能に軸支されている。
【0019】また、回転軸体16の外周面には、細長状の
複数の作業爪としての刈爪17が、回転軸体16の外周面か
ら外方である例えば回転軸体16の径方向に向って突出す
るように脱着自在に取り付けられており、これら複数の
刈爪17は、回転軸体16の軸方向に等間隔をおいた状態で
並置されている。なお、各刈爪の先端側は、正面視略へ
字状をなすように先端側がやや折り曲げられている。
【0020】そして、爪付き回転軸15と入力軸11との間
には、入力軸11により入力された動力を爪付き回転軸15
に伝達するための動力伝達手段21が設けられている。
【0021】この動力伝達手段21は、図4に示すよう
に、複数のベアリング22,22にて回転可能に軸支された
駆動側シャフトである第1の連絡軸23を有している。
【0022】この第1の連絡軸23の軸方向一端部にはベ
ベルギヤ部24が形成されており、このベベルギヤ部24
は、ミッションケース25内において複数のベアリング2
6,26にて回転可能に軸支された入力軸11のベベルギヤ
部27と噛み合っている。
【0023】また、第1の連絡軸23の軸方向他端部外周
には、やや細長い略円筒形状のクラッチケース31の長手
方向一端部がキー32を介して嵌合されている。このクラ
ッチケース31の長手方向他端部の内周面には、図5に示
されるように、例えば切込み状の一対の段部33,33が、
クラッチケース31の中心軸線上の中心点を介して向き合
って位置するように形成されている。
【0024】また一方、動力伝達手段21は、図4に示す
ように、第1の連絡軸23と同軸上に回転可能に配置され
た従動側シャフトである第2の連絡軸36を有している。
【0025】この第2の連絡軸36の軸方向一端部は、略
円筒形状のクラッチケース31の内周側にベアリング37を
介して取り付けられている。また、第2の連絡軸36のク
ラッチケース31内に位置する軸方向一端部の外周側に
は、図5に示されるように、例えば一対の収容部38,38
が、第2の連絡軸36の中心軸線上の中心点を介して向き
合って位置するように凹設されている。
【0026】各収容部38内には、第2の連絡軸36の軸方
向にやや細長い係合体であるクラッチピース40が第2の
連絡軸36の径方向にスライド自在に収容されており、各
クラッチピース40,40は、このクラッチピース40の所定
の角部に形成され対応する段部33に係合および係合解除
可能な係合部41が常に収容部38外に位置するようになっ
ている。
【0027】また、各クラッチピース40は、ばね部材で
ある板ばね等の付勢体42によって第2の連絡軸36の中心
側から離反する方向に付勢され、クラッチケース31の長
手方向他端部の内周面と常に圧接するようになってい
る。なお、それぞれ互いに同軸上に配置された第1の連
絡軸23、クラッチケース31および第2の連絡軸36は、図
4に示すように円筒パイプ状の軸用ケース43内に収容さ
れている。
【0028】さらに、図1および図2に示されるよう
に、第2の連絡軸36の軸方向他端部は、左側の側板部12
に固着した伝動ケース45内に挿入され、この伝動ケース
45内に位置する軸方向端部には、第1の回転体である第
1のプーリ46が取り付けられている。
【0029】一方、爪付き回転軸15の回転軸体16の伝動
ケース45内に位置する軸方向端部には、第1のプーリ46
と上下に互いに離間対向するように第2の回転体である
第2のプーリ47が取り付けられており、これら第1のプ
ーリ46および第2のプーリ47間に無端体である無端ベル
ト48が巻き掛けられている。
【0030】なお、クラッチケース31、クラッチピース
40および付勢体42にて、手動操作を必要とすることな
く、入力軸11から爪付き回転軸15への動力伝達を許容す
るが逆方向である爪付き回転軸15から入力軸11への動力
伝達を禁止するワンウェイクラッチ50が構成されてい
る。このワンウェイクラッチ50は、軸用ケース43の長手
方向略中央部内に収容されている。
【0031】そして、図5に示すように、入力軸11によ
り入力されたトラクタ2側からの動力で、動力伝達手段
21のクラッチケース31が第1の連絡軸23と一体となって
いずれか一方向である所定方向(図5中、時計回りの方
向)に駆動回転すると、クラッチケース31の段部33とク
ラッチピース40の係合部41とが噛み合うように係脱自在
に係合し、その結果、ワンウェイクラッチ50が接続状態
となり、クラッチケース31およびクラッチピース40を介
して第1の連絡軸23から第2の連絡軸36へと動力が伝達
される。
【0032】そして、この動力伝達により第2の連絡軸
36が第1の連絡軸23およびクラッチケース31と一体とな
って駆動回転し、その結果、第1のプーリ46および第2
のプーリ47間に巻き掛けられた無端ベルト48が駆動回行
し、爪付き回転軸15が例えばアップカット方向に駆動回
転する。
【0033】こうして、ワンウェイクラッチ50により入
力軸11から爪付き回転軸15への動力伝達が許容されるこ
とで、爪付き回転軸15がトラクタ2側から動力で駆動回
転し、この爪付き回転軸15の刈爪17で草刈り作業が行わ
れる。
【0034】一方、図6に示すように、入力軸11にてト
ラクタ2側からの動力の入力が停止された状態時に、爪
付き回転軸15の慣性による回転に基づく動力で、動力伝
達手段21の第2の連絡軸36が所定方向(図6中、時計回
りの方向)に駆動回転すると、クラッチピース40が収容
部38内において付勢体42の付勢力に抗して第2の連絡軸
36の中心側に向ってスライドし、クラッチケース31の段
部33とクラッチピース40の係合部41と係合が自動的に解
除される。
【0035】その結果、作業者が何ら手動操作すること
なく、ワンウェイクラッチ50が切断状態となり、第2の
連絡軸36から第1の連絡軸23へと動力が伝達されること
がなく、第2の連絡軸36がクラッチピース40とともにク
ラッチケース31に対して空回りする。
【0036】こうして、ワンウェイクラッチ50により爪
付き回転軸15から入力軸11への動力伝達が禁止され、入
力軸11が不本意に作動することが防止される。
【0037】なお、図2に示されるように、作業機フレ
ーム3の後端部には、左右一対の接地輪51,51が回転自
在に取り付けられており、この接地輪51は操作ハンドル
52の回動操作で高さ調節可能となっている。
【0038】また、刈爪17で刈った草が飛び散らないよ
うに、爪付き回転軸15の側方が作業機フレーム3の側板
部12,13で覆われ、爪付き回転軸15の上方が作業機フレ
ーム3のカバー板部14で覆われている。
【0039】一方、トラクタ2は、図1、図3に示すよ
うに、車体61を備え、この車体61の前側部には、動力を
発生する動力源としてのエンジン62が取り付けられてい
る。
【0040】また、車体61の下部には、エンジン62から
の動力で駆動回転する走行部としての前後左右で4つの
走行車輪63が取り付けられている。
【0041】さらに、車体61の後端部の幅方向中央部に
は、エンジン62からの動力で駆動回転する動力取出部と
しての動力取出軸であるPTO軸64が取り付けられてい
る。PTO軸64には、例えばユニバーサルジョイント66
を介して農作業機1の入力軸11が連結される。
【0042】また、車体61の後端部には、図示しない作
業機装着部としての三点リンク機構(三点ヒッチ式)が
設けられている。三点リンク機構は、トップリンク、左
右一対のロワリンク等にて構成されており、この三点リ
ンク機構には、例えば図示しないクイックカプラを介し
て農作業機1の三点連結部5が連結される。なお、図示
しないクイックカプラの利用で、三点リンク機構と三点
連結部5との連結およびPTO軸64と入力軸11との連結
を、ワンタッチで容易に行えるようになっている。
【0043】さらに、車体61には、エンジン62と走行車
輪63およびPTO軸64との中間位置に位置するように、
エンジン62で発生した動力を断続させるクラッチ65が設
けられている。
【0044】そして、作業者がクラッチ65の入り操作、
例えば図示しないクラッチペダルの踏み動作の解除を行
った場合には、エンジン62からの動力が走行車輪63およ
びPTO軸64の各々に一斉に伝達され、走行車輪63およ
びPTO軸64の各々が互いに連動して所定方向に駆動回
転する。
【0045】一方、作業者がクラッチ65の切り操作、例
えば図示しないクラッチペダルの踏み動作を行った場合
には、走行車輪63およびPTO軸64の各々に対するエン
ジン62からの動力伝達が一斉に解除される。なお、車体
61には、図示しないが、かじとり装置、変速装置、運転
席等も設けられている。また、農作業機1を倉庫内に運
びいれる際等に、PTO軸64を停止させるための専用の
PTOレバーが設けられている。
【0046】次に、上記一実施の形態の動作を説明す
る。
【0047】例えば雑草等の草刈り作業をするに当たっ
て、作業者は、クイックカプラを利用してトラクタ2の
三点リンク機構と農作業機1の三点連結部5とを連結さ
せかつトラクタ2のPTO軸64と農作業機1の入力軸11
とを連結させることにより、トラクタ2に農作業機1を
自動装着する。
【0048】トラクタ2に農作業機1を装着した後、作
業者は、クラッチ65の入り操作を行い、エンジン62から
の動力で走行車輪63およびPTO軸64の各々を駆動回転
させる。
【0049】すると、走行車輪63の駆動回転でトラクタ
2が前進走行し、このトラクタ2と一体となって農作業
機1が地表面上を移動する。また同時に、PTO軸64と
ともに入力軸11が駆動回転し、この入力軸11を介してト
ラクタ2側からの動力が農作業機1に入力される。そし
て、このトラクタ2側からの動力が、図5に示す接続状
態のワンウェイクラッチ50等を介して入力軸11から爪付
き回転軸15に伝達され、この爪付き回転軸15が高速で駆
動回転する。
【0050】こうして、農作業機1は、圃場の地表面上
を移動しながら、地表面より上方の位置で駆動回転する
爪付き回転軸15の刈爪17で草刈り作業を行う。
【0051】そして、トラクタ2が圃場端に達し、作業
者がクラッチペダルを踏んでクラッチ65を切ると、走行
車輪63およびPTO軸64の各々に対するエンジン62から
の動力伝達が解除され、トラクタ2がすぐに停止する。
【0052】このとき、爪付き回転軸15が慣性力で回転
し続け、この爪付き回転軸15の回転に基づく動力等で動
力伝達手段21の第2の連絡軸36も回転し続けるが、図6
に示すようにワンウェイクラッチ50が切断状態となるた
め、第2の連絡軸36から第1の連絡軸23を介して入力軸
11へと動力は伝達されず、走行車輪63およびPTO軸64
の各々が農作業機1側からの動力で駆動回転せず、トラ
クタ2が押し出されるような現象は生じない。
【0053】このようにして、上記一実施の形態によれ
ば、4セット装着を採用しながら、入力軸11から爪付き
回転軸15への動力伝達を許容するが爪付き回転軸15から
入力軸11への動力伝達を禁止するワンウェイクラッチ50
の機構を入力軸11および爪付き回転軸15間に介在させた
構成であるから、トラクタ2のクラッチ65を切り操作し
た場合に、空中で高速回転するために比較的大きな慣性
力が働きやすい突出状の刈爪17を有する爪付き回転軸15
の慣性力で、入力軸11が不本意に回転することを防止で
きる。
【0054】したがって、傾斜地、抵抗の少ない平坦地
等においても、クラッチ65を切り操作した直後に、走行
車輪63がPTO軸64を介して農作業機1側からの動力で
駆動回転することがなく、トラクタ2が押し出されるよ
うな現象の発生を防止でき、安定した草刈り作業を適切
に行うことができ、しかも、クイックカプラの利用によ
りトラクタ2に対する農作業機1の脱着作業を容易にで
きる。
【0055】また、ワンウェイクラッチ50は、手動操作
を伴わずに接続状態や切断状態に切り換わるので、操作
性を良好にでき、トラクタ2の押出し現象の発生を確実
に防止できる。
【0056】なお、図示しないが、トラクタ2のPTO
軸64と農作業機1の入力軸11とを連結する手段として、
ワンウェイクラッチ付きジョイントを用いることが考え
られるが、ワンウェイクラッチ付きジョイントは少量特
殊な部品であるため高価であり、また、ワンウェイクラ
ッチ付きジョイントは外径が大きく設置スペースに制限
を受けるため、クイックカプラの利用が困難となり、4
セット化を優先できない。
【0057】上記実施の形態においては、入力軸11によ
り入力された動力で駆動回転する爪付き回転軸15は、草
刈り作業をする刈爪17を備えた構成として説明したが、
例えば、図示しないが、耕耘砕土作業をする耕耘爪を備
えた構成でもよい。
【0058】また、トラクタ2の走行部は、前後左右で
4つの走行車輪63であると説明したが、クローラおよび
車輪からなる構成、クローラのみの構成でもよい。
【0059】さらに、例えば、図示しないが、組立て性
を良好にするために、伝動ケース45内において第1のプ
ーリ46と第2の連絡軸36との間や、第2のプーリ47と回
転軸体16との間等にワンウェイクラッチを設けるように
しもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、動力入力
部から作業軸部への動力伝達を許容するが作業軸部から
動力入力部への動力伝達を禁止するワンウェイクラッチ
を、動力入力部および作業軸部間に介在させたので、作
業軸部の慣性による回転に基づく動力が、作業軸部から
動力入力部へと伝達されることがなく、動力入力部が不
本意に作動することを防止できる。
【0061】請求項2記載の発明によれば、走行車のク
ラッチを切り操作した場合に、ワンウェイクラッチの作
用により作業軸部の慣性力で動力入力部が不本意に作動
することを防止できるため、走行部が農作業機側からの
動力で駆動されることがなく、走行車の押出し現象を防
止でき、安定した作業ができる。
【0062】請求項3記載の発明によれば、複数の作業
爪および回転軸体を有する作業軸部に働く慣性力で、動
力入力部が不本意に作動するのを適切に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農作業機の一実施の形態を示す正面図
である。
【図2】同上農作業機の側面図である。
【図3】同上農作業機の概念図である。
【図4】同上農作業機の動力伝達手段の断面図である。
【図5】ワンウェイクラッチの接続状態時における図4
のA―A断面図である。
【図6】ワンウェイクラッチの切断状態時における図4
のA―A断面図である。
【符号の説明】
1 農作業機 2 走行車としてのトラクタ 11 動力入力部としての入力軸 15 作業軸部としての爪付き回転軸 16 回転軸体 17 作業爪としての刈爪 50 ワンウェイクラッチ 62 動力源としてのエンジン 63 走行部としての走行車輪 64 動力取出部としてのPTO軸 65 クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 49/00 B62D 49/00 E K F16D 41/06 F16D 41/06 F Fターム(参考) 2B033 AA04 AA07 AB01 AB11 AB20 AC05 CA22 2B041 AA06 AB05 AC03 EB06 EB20 3D037 AA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を入力する動力入力部と、 この動力入力部により入力された動力により駆動回転す
    る作業軸部とを備えた農作業機において、 前記動力入力部から前記作業軸部への動力伝達を許容す
    るが、前記作業軸部から前記動力入力部への動力伝達を
    禁止するワンウェイクラッチを、前記動力入力部および
    前記作業軸部間に介在させたことを特徴とする農作業
    機。
  2. 【請求項2】 クラッチの入り操作で動力源からの動力
    が走行部および動力取出部の各々に伝達され、前記クラ
    ッチの切り操作で前記走行部および前記動力取出部の各
    々に対する前記動力源からの動力伝達が解除されるよう
    に構成した走行車に装着されるけん引式の農作業機であ
    って、 前記動力取出部に取り付けられる動力入力部と、 この動力入力部により入力された前記走行車側からの動
    力により駆動回転する作業軸部と、 前記動力入力部と前記作業軸部との間に設けられ、前記
    動力入力部から前記作業軸部への動力伝達を許容し、前
    記作業軸部から前記動力入力部への動力伝達を禁止する
    ワンウェイクラッチとを備え、 前記走行車の前記クラッチを切り操作した場合に、前記
    走行部が前記農作業機側からの動力で駆動されることが
    ないように、前記ワンウェイクラッチの作用により前記
    作業軸部の慣性力で前記動力入力部が作動することを防
    止することを特徴とする農作業機。
  3. 【請求項3】 作業軸部は、 軸方向が水平方向に一致した回転軸体と、 この回転軸体の周面からこの回転軸体の軸方向に所定間
    隔をおいた状態で外方に向って突出した複数の作業爪と
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の農作
    業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010142136A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機
KR20190058155A (ko) * 2017-11-21 2019-05-29 주식회사 그린맥스 승용관리기 부착용 제초기

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KR20190058155A (ko) * 2017-11-21 2019-05-29 주식회사 그린맥스 승용관리기 부착용 제초기
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