JP2001018672A - トラクタのpto軸装置 - Google Patents
トラクタのpto軸装置Info
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- JP2001018672A JP2001018672A JP11226799A JP22679999A JP2001018672A JP 2001018672 A JP2001018672 A JP 2001018672A JP 11226799 A JP11226799 A JP 11226799A JP 22679999 A JP22679999 A JP 22679999A JP 2001018672 A JP2001018672 A JP 2001018672A
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- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】1.走行用駆動系とPTO軸との間に設けられ
るPTOクラッチを、連結動作がスムースな多板式クラ
ッチすること、 2.PTOクラッチの解離時にPTO軸が空転しないよ
うにすること、 3.PTOブレーキを備えたPTOクラッチを取り付け
るスペースを最少にすること、 を目的とするものである。 【解決手段】エンジンから駆動輪へ至る走行駆動系へ連
結された入力軸と、PTO軸との間に多板クラッチから
なるPTOクラッチを設けるとともに、そのPTOクラ
ッチを収容するケースと、PTO軸との間にPTOクラ
ッチの解離時にPTO軸を制止する摩擦ブレーキを設け
るとともに、それらを変速機ケースを利用してコンパク
トに構成したものである。
るPTOクラッチを、連結動作がスムースな多板式クラ
ッチすること、 2.PTOクラッチの解離時にPTO軸が空転しないよ
うにすること、 3.PTOブレーキを備えたPTOクラッチを取り付け
るスペースを最少にすること、 を目的とするものである。 【解決手段】エンジンから駆動輪へ至る走行駆動系へ連
結された入力軸と、PTO軸との間に多板クラッチから
なるPTOクラッチを設けるとともに、そのPTOクラ
ッチを収容するケースと、PTO軸との間にPTOクラ
ッチの解離時にPTO軸を制止する摩擦ブレーキを設け
るとともに、それらを変速機ケースを利用してコンパク
トに構成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトラクタの走行用のエ
ンジンから、作業機を駆動する動力を取り出すためのP
TO軸に関するものである。
ンジンから、作業機を駆動する動力を取り出すためのP
TO軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラクタは走行駆動用のエンジ
ンから草刈り機、稲刈り機、あるいは脱穀機のような作
業機を駆動するための動力を取り出す動力取出し軸、い
わゆるPTO軸を備えている。そして、PTO軸はエン
ジンと車輪とを連結する駆動系の一部から歯車を用いて
分岐し、動力を取出す構造となっている。従来、走行駆
動系とPTO軸とは直結されるか、それらの間に、PT
Oクラッチとしてかみ合いクラッチを介在させたものが
ある。ところが、かみ合い式のPTOクラッチは、断続
操作時の衝撃が大きいため、エンジンを回転させた状態
で動力を断続させることができなかった。そこで、従
来、作業機側にベルトを緊張弛緩させる形式の簡易クラ
ッチを採用して、動力の断続を円滑に行う構成となって
いた。
ンから草刈り機、稲刈り機、あるいは脱穀機のような作
業機を駆動するための動力を取り出す動力取出し軸、い
わゆるPTO軸を備えている。そして、PTO軸はエン
ジンと車輪とを連結する駆動系の一部から歯車を用いて
分岐し、動力を取出す構造となっている。従来、走行駆
動系とPTO軸とは直結されるか、それらの間に、PT
Oクラッチとしてかみ合いクラッチを介在させたものが
ある。ところが、かみ合い式のPTOクラッチは、断続
操作時の衝撃が大きいため、エンジンを回転させた状態
で動力を断続させることができなかった。そこで、従
来、作業機側にベルトを緊張弛緩させる形式の簡易クラ
ッチを採用して、動力の断続を円滑に行う構成となって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業機
側にクラッチを設けると、トラクタに取り付けた草刈り
機のように、操縦席から作業機を回転させたり停止させ
たり操作するのが容易でなかった。また、多数を必要と
する作業機毎にクラッチを必要とする不具合を生じる。
そこで、トラクタに備えられる前記PTOクラッチを、
従来のかみ合い式に代えて摩擦クラッチとすることが求
められていた。また、それを具現化するため、かみ合い
式クラッチと代替できる小型の摩擦クラッチが求められ
ていた。さらに、摩擦クラッチは遮断時に引きずりを生
じ易く、クラッチの遮断時にPTO軸が無用に空転しな
いようにする必要があった。
側にクラッチを設けると、トラクタに取り付けた草刈り
機のように、操縦席から作業機を回転させたり停止させ
たり操作するのが容易でなかった。また、多数を必要と
する作業機毎にクラッチを必要とする不具合を生じる。
そこで、トラクタに備えられる前記PTOクラッチを、
従来のかみ合い式に代えて摩擦クラッチとすることが求
められていた。また、それを具現化するため、かみ合い
式クラッチと代替できる小型の摩擦クラッチが求められ
ていた。さらに、摩擦クラッチは遮断時に引きずりを生
じ易く、クラッチの遮断時にPTO軸が無用に空転しな
いようにする必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、エンジンか
ら駆動輪へ至る走行駆動系へ連結された入力軸と、PT
O軸との間に多板クラッチからなるPTOクラッチを設
けるとともに、そのPTOクラッチを収容するケース
と、PTO軸との間にPTOクラッチの解離時にPTO
軸を制止する摩擦ブレーキを設けることによって解決さ
れる。そこでは、前記走行駆動系は左右の車輪へ連結さ
れた差動歯車装置とするのが好ましい。また、前記ケー
スは少なくとも、一部が走行駆動系の変速機を収容した
変速機ケースによって構成されるのが好ましい。
ら駆動輪へ至る走行駆動系へ連結された入力軸と、PT
O軸との間に多板クラッチからなるPTOクラッチを設
けるとともに、そのPTOクラッチを収容するケース
と、PTO軸との間にPTOクラッチの解離時にPTO
軸を制止する摩擦ブレーキを設けることによって解決さ
れる。そこでは、前記走行駆動系は左右の車輪へ連結さ
れた差動歯車装置とするのが好ましい。また、前記ケー
スは少なくとも、一部が走行駆動系の変速機を収容した
変速機ケースによって構成されるのが好ましい。
【0005】
【作用】走行駆動系とPTO軸とはPTOクラッチを介
して連結される。よって、PTOクラッチを断続させる
ことにより、PTO軸に連なる作業機を作動させ、ある
いは停止させることができる。そして、PTOクラッチ
が遮断されるとき、それに連動して摩擦ブレーキが作動
し、PTO軸の回転が制止される。また、PTOクラッ
チが差動歯車装置に連結されていれば、トラクタの停止
時には、PTO軸の回転は自動的に停止する。PTOク
ラッチを収容するケースは、一部が走行駆動系の変速機
ケースを兼用する。
して連結される。よって、PTOクラッチを断続させる
ことにより、PTO軸に連なる作業機を作動させ、ある
いは停止させることができる。そして、PTOクラッチ
が遮断されるとき、それに連動して摩擦ブレーキが作動
し、PTO軸の回転が制止される。また、PTOクラッ
チが差動歯車装置に連結されていれば、トラクタの停止
時には、PTO軸の回転は自動的に停止する。PTOク
ラッチを収容するケースは、一部が走行駆動系の変速機
ケースを兼用する。
【0006】以下、図示の実施態様によって本願発明を
説明する。図1中、10は小型の農用トラクタであり、
運転席11の後部にエンジン室12を有する。それら運
転席11やエンジン室12は下方に配された駆動輪であ
る後輪13と、操向輪である前輪14とによって支持さ
れている。15はエンジン室12に収容したエンジンで
あり、摩擦クラッチ16を介して変速機17に連結され
ている。変速機17は図2で示すように、変速機ケース
18内に変速歯車群(図示してない)と差動歯車装置2
0、およびPTO軸21とを内蔵している。22は農用
トラクタ10の直下に装着される草刈りモア、23は前
輪14の前方に装着される草刈りモアである。これら草
刈りモア22、23は通常同時に使用されることはな
く、いずれか一方のみが装着されている。草刈りモア2
2、23は前記PTO軸21へ連結されていて、その刈
り刃は車輪13、14より早い周速で駆動され回転す
る。
説明する。図1中、10は小型の農用トラクタであり、
運転席11の後部にエンジン室12を有する。それら運
転席11やエンジン室12は下方に配された駆動輪であ
る後輪13と、操向輪である前輪14とによって支持さ
れている。15はエンジン室12に収容したエンジンで
あり、摩擦クラッチ16を介して変速機17に連結され
ている。変速機17は図2で示すように、変速機ケース
18内に変速歯車群(図示してない)と差動歯車装置2
0、およびPTO軸21とを内蔵している。22は農用
トラクタ10の直下に装着される草刈りモア、23は前
輪14の前方に装着される草刈りモアである。これら草
刈りモア22、23は通常同時に使用されることはな
く、いずれか一方のみが装着されている。草刈りモア2
2、23は前記PTO軸21へ連結されていて、その刈
り刃は車輪13、14より早い周速で駆動され回転す
る。
【0007】前記変速機ケース18の外面には、油圧ポ
ンプ24が設けられている。油圧ポンプ24は前記差動
歯車装置20のギヤと噛合する2段変速の増速変速機2
5を介して差動歯車装置20のリングギヤ20aへ連結
されている。油圧ポンプ24は2枚の平歯車を噛み合わ
せて構成した、いわゆるギヤポンプであり、前記増速変
速機25に連結される入力軸24aと、PTO軸21の
ため特設された出力軸24bとを有する。この実施態様
では、出力軸24bはPTOクラッチ30の入力側へ連
結され、PTOクラッチ30の出力側は、歯車列26を
介して前記PTO軸21に連結されている。
ンプ24が設けられている。油圧ポンプ24は前記差動
歯車装置20のギヤと噛合する2段変速の増速変速機2
5を介して差動歯車装置20のリングギヤ20aへ連結
されている。油圧ポンプ24は2枚の平歯車を噛み合わ
せて構成した、いわゆるギヤポンプであり、前記増速変
速機25に連結される入力軸24aと、PTO軸21の
ため特設された出力軸24bとを有する。この実施態様
では、出力軸24bはPTOクラッチ30の入力側へ連
結され、PTOクラッチ30の出力側は、歯車列26を
介して前記PTO軸21に連結されている。
【0008】かくて、エンジン15が始動し、差動歯車
装置20が後輪13を回転させると、換言すれば、農用
トラクタ10が前進すると、油圧ポンプ24が駆動さ
れ、同時にPTOクラッチ30の入力側が出力軸24b
によって回転する。この状態でPTOクラッチ30を接
続させれば、草刈りモア22、または草刈りモア23が
作動して草刈り作業が開始される。また、農用トラクタ
10を後進させるときその他、PTOクラッチ30の動
力伝達が遮断されゝば、草刈りモア22または23の回
転が停止する。
装置20が後輪13を回転させると、換言すれば、農用
トラクタ10が前進すると、油圧ポンプ24が駆動さ
れ、同時にPTOクラッチ30の入力側が出力軸24b
によって回転する。この状態でPTOクラッチ30を接
続させれば、草刈りモア22、または草刈りモア23が
作動して草刈り作業が開始される。また、農用トラクタ
10を後進させるときその他、PTOクラッチ30の動
力伝達が遮断されゝば、草刈りモア22または23の回
転が停止する。
【0009】次に、前記PTOクラッチ30の詳細を図
3、図4によって説明する。PTOクラッチ30は湿式
多板クラッチ31と、その湿式多板クラッチの伝導遮断
と拮抗して解放と制動とを行うPTOブレーキ41とを
包含している。湿式多板クラッチ31は前記出力軸24
bの外端に形成した外側スプライン24cによって入力
側が構成され、前記歯車列26に連結されたクラッチア
ウタ33に形成された軸方向のスリット34によって出
力側が構成されている。33aはクラッチアウタ33に
連結された軸部であり、前記歯車列26に連結されてい
る。
3、図4によって説明する。PTOクラッチ30は湿式
多板クラッチ31と、その湿式多板クラッチの伝導遮断
と拮抗して解放と制動とを行うPTOブレーキ41とを
包含している。湿式多板クラッチ31は前記出力軸24
bの外端に形成した外側スプライン24cによって入力
側が構成され、前記歯車列26に連結されたクラッチア
ウタ33に形成された軸方向のスリット34によって出
力側が構成されている。33aはクラッチアウタ33に
連結された軸部であり、前記歯車列26に連結されてい
る。
【0010】前記外側スプライン24cには軸方向へ可
動に係止された駆動摩擦板35が、また、スリット34
には軸方向へ可動に係止された従動摩擦板36とが係止
され、両摩擦板35、36は交互に配置され、受圧板3
7と押圧板38とによって挟圧可能に構成されている。
39は押圧板38を解離方向へ付勢するクラッチ戻しば
ねである。なお、上記外側スプライン24cとスリット
34によって両摩擦板35、36を支持し受圧板37と
押圧板38とによって挟圧する構成は従来のものと大差
はない。
動に係止された駆動摩擦板35が、また、スリット34
には軸方向へ可動に係止された従動摩擦板36とが係止
され、両摩擦板35、36は交互に配置され、受圧板3
7と押圧板38とによって挟圧可能に構成されている。
39は押圧板38を解離方向へ付勢するクラッチ戻しば
ねである。なお、上記外側スプライン24cとスリット
34によって両摩擦板35、36を支持し受圧板37と
押圧板38とによって挟圧する構成は従来のものと大差
はない。
【0011】前記PTOブレーキ41は前記クラッチア
ウタ33に設けた軸方向の第2スリット42へ、軸方向
可動に係止した回転板43と、前記変速機ケース18へ
軸方向可動に係止された制止板44とを有する。両板4
3、44はクラッチアウタ33に係止したサークリップ
45と制動板46との間で挟圧されるとき、回転板43
が制止板44との摩擦によって制止される。47は制動
板46を解放方向へ付勢するブレーキ戻しばねである。
クラッチアウタ33はPTOクラッチ30のスリット3
4とPTOブレーキ41の第2スリット42とを備える
から、PTOクラッチ30のスリット34とPTOブレ
ーキ41を一体的に形成する構成が簡単になる。
ウタ33に設けた軸方向の第2スリット42へ、軸方向
可動に係止した回転板43と、前記変速機ケース18へ
軸方向可動に係止された制止板44とを有する。両板4
3、44はクラッチアウタ33に係止したサークリップ
45と制動板46との間で挟圧されるとき、回転板43
が制止板44との摩擦によって制止される。47は制動
板46を解放方向へ付勢するブレーキ戻しばねである。
クラッチアウタ33はPTOクラッチ30のスリット3
4とPTOブレーキ41の第2スリット42とを備える
から、PTOクラッチ30のスリット34とPTOブレ
ーキ41を一体的に形成する構成が簡単になる。
【0012】51は上記PTOクラッチ30とPTOブ
レーキ41を作動させるスライダであり、軸部33a上
に摺動可能に支持されている。スライダ51は押圧板3
8の背面にネジ止めされた6本の支柱52によって軸方
向のみ可動に支持され、且つリリース軸受53を介して
操作板54を支持している。操作板54は操作レバー5
5によって図中で左方へ押圧されることにより、PTO
クラッチ30を係合させ、かつPTOブレーキ41を解
放する。56は運転席の操作レバー(図示してない)に
よって操作される作動カムであり、スライダ51をPT
Oクラッチ30の係合位置に一旦保持することができる
カムをなしている。
レーキ41を作動させるスライダであり、軸部33a上
に摺動可能に支持されている。スライダ51は押圧板3
8の背面にネジ止めされた6本の支柱52によって軸方
向のみ可動に支持され、且つリリース軸受53を介して
操作板54を支持している。操作板54は操作レバー5
5によって図中で左方へ押圧されることにより、PTO
クラッチ30を係合させ、かつPTOブレーキ41を解
放する。56は運転席の操作レバー(図示してない)に
よって操作される作動カムであり、スライダ51をPT
Oクラッチ30の係合位置に一旦保持することができる
カムをなしている。
【0013】この態様は以上のように構成されているか
ら、運転席から遠隔操作で操作レバー55を左方へ回動
させることにより、PTOクラッチ30を結合状態に保
持し、PTOブレーキ41を解放状態に保持する。ま
た、操作レバー55を右方へ回動させることにより、P
TOクラッチ30の結合を解き、かつ、PTOブレーキ
41を制止状態に移行させる。
ら、運転席から遠隔操作で操作レバー55を左方へ回動
させることにより、PTOクラッチ30を結合状態に保
持し、PTOブレーキ41を解放状態に保持する。ま
た、操作レバー55を右方へ回動させることにより、P
TOクラッチ30の結合を解き、かつ、PTOブレーキ
41を制止状態に移行させる。
【0014】PTOクラッチ30とPTOブレーキ41
のこのような動作により、農用トラクタ10を発進させ
た後にPTOクラッチ30を連結すれば、草刈りモアは
少ない衝撃でスムーズに回転を始める。また、PTOク
ラッチ30を解放すれば、同時にPTOブレーキ41が
作動し、草刈りモアは直ちに回転を停止する。
のこのような動作により、農用トラクタ10を発進させ
た後にPTOクラッチ30を連結すれば、草刈りモアは
少ない衝撃でスムーズに回転を始める。また、PTOク
ラッチ30を解放すれば、同時にPTOブレーキ41が
作動し、草刈りモアは直ちに回転を停止する。
【0015】なお、この発明は農用トラクタ10に取り
付けられる作業機が、上記草刈りモアの場合のみなら
ず、あらゆる作業機の駆動に利用できるが、特に、耕耘
装置など走行しながら動作させる作業機を駆動する場合
に好適である。
付けられる作業機が、上記草刈りモアの場合のみなら
ず、あらゆる作業機の駆動に利用できるが、特に、耕耘
装置など走行しながら動作させる作業機を駆動する場合
に好適である。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、走行用駆動系
とPTO軸との間に多板形のPTOクラッチを設けたか
ら、作業機の始動に衝撃がなく、作業開始を円滑に行う
ことができる。また、各作業機にクラッチを設ける必要
がなく、各作業機の構成を簡単にすることができ、作業
機を購入する経費を節約できる。さらに、前記PTOク
ラッチの解放時にはPTOブレーキが作動し、PTO軸
の回転を制止するから、作業機の無用の空転が回避でき
る。請求項2の発明によれば、トラクタの停止時には作
業機が停止するので、作業機が自動的に停止し、草刈り
機やロータリー耕耘爪などトラクタを走行させつゝ作業
を行う作業機の無用の空転が防止できる。請求項3の発
明によれば、PTOクラッチはPTOブレーキと一体に
作られ、小型に構成できる上、変速機ケースの一部を利
用して走行用駆動系とPTO軸との間に介装されるか
ら、変速機ケースの大型化を最少に止めることができ
る。などの効果がある。
とPTO軸との間に多板形のPTOクラッチを設けたか
ら、作業機の始動に衝撃がなく、作業開始を円滑に行う
ことができる。また、各作業機にクラッチを設ける必要
がなく、各作業機の構成を簡単にすることができ、作業
機を購入する経費を節約できる。さらに、前記PTOク
ラッチの解放時にはPTOブレーキが作動し、PTO軸
の回転を制止するから、作業機の無用の空転が回避でき
る。請求項2の発明によれば、トラクタの停止時には作
業機が停止するので、作業機が自動的に停止し、草刈り
機やロータリー耕耘爪などトラクタを走行させつゝ作業
を行う作業機の無用の空転が防止できる。請求項3の発
明によれば、PTOクラッチはPTOブレーキと一体に
作られ、小型に構成できる上、変速機ケースの一部を利
用して走行用駆動系とPTO軸との間に介装されるか
ら、変速機ケースの大型化を最少に止めることができ
る。などの効果がある。
【図1】本発明実施の一態様を示すもので、トラクタの
動力伝達系を示す構成図である。
動力伝達系を示す構成図である。
【図2】その変速機部分を拡大して示す要部の断面図で
ある。
ある。
【図3】PTOクラッチの正面図である。
【図4】そのIV−IV断面図である。
10・・・・農用トラクタ 11・・・・運転席 12・・・・エンジン室 13・・・・後輪 14・・・・前輪 15・・・・エンジン 16・・・・摩擦クラッチ 17・・・・変速機 18・・・・変速機ケース 20・・・・差動歯車装置 20a・・・リングギヤ 21・・・・PTO軸 22、23・・・・草刈りモア 24・・・・油圧ポンプ 24a・・・入力軸 24b・・・出力軸 24c・・・外側スプライン 25・・・・増速変速機 26・・・・歯車列 30・・・・PTOクラッチ 31・・・・湿式多板クラッチ 33・・・・クラッチアウタ 33a・・・軸部 34・・・・スリット 35・・・・駆動摩擦板 36・・・・従動摩擦板 37・・・・受圧板 38・・・・押圧板 39・・・・クラッチ戻しばね 41・・・・PTOブレーキ 42・・・・第2スリット 43・・・・回転板 44・・・・制止板 45・・・・サークリップ 46・・・・制動板 47・・・・ブレーキ戻しばね 51・・・・スライダ 52・・・・支柱 53・・・・リリース軸受 54・・・・操作板 55・・・・操作レバー 56・・・・作動カム
Claims (3)
- 【請求項1】エンジンから駆動輪へ至る走行駆動系へ連
結された入力軸と、PTO軸との間に多板クラッチから
なるPTOクラッチを設けるとともに、そのPTOクラ
ッチを収容するケースと、PTO軸との間にPTOクラ
ッチの解離時にPTO軸を制止する摩擦ブレーキを設け
てなるトラクタのPTO軸装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記走行駆動系は左右
の車輪へ連結された差動歯車装置であるトラクタのPT
O軸装置。 - 【請求項3】請求項1において、前記ケースは少なくと
も、一部が走行駆動系の変速機を収容した変速機ケース
によって構成されているトラクタのPTO軸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226799A JP2001018672A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | トラクタのpto軸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226799A JP2001018672A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | トラクタのpto軸装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001018672A true JP2001018672A (ja) | 2001-01-23 |
Family
ID=16850805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11226799A Pending JP2001018672A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | トラクタのpto軸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001018672A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100725304B1 (ko) * | 2005-11-29 | 2007-06-07 | 주식회사 진명프리텍 | 다판식 마찰 클러치의 브레이크 시스템 |
KR100785325B1 (ko) | 2006-08-23 | 2007-12-17 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 엔진 직결식 트랙터의 pto 전동라인 및 상기 pto전동라인의 모형화 방법 |
US7404341B2 (en) | 2004-03-22 | 2008-07-29 | Kubota Corporation | Transmission system for tractor |
CN107816501A (zh) * | 2017-12-07 | 2018-03-20 | 山东五征集团有限公司 | 拖拉机pto制动装置 |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP11226799A patent/JP2001018672A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7404341B2 (en) | 2004-03-22 | 2008-07-29 | Kubota Corporation | Transmission system for tractor |
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