JP2002301721A - タイヤ加硫機、及びその運転方法 - Google Patents

タイヤ加硫機、及びその運転方法

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JP2002301721A
JP2002301721A JP2001105385A JP2001105385A JP2002301721A JP 2002301721 A JP2002301721 A JP 2002301721A JP 2001105385 A JP2001105385 A JP 2001105385A JP 2001105385 A JP2001105385 A JP 2001105385A JP 2002301721 A JP2002301721 A JP 2002301721A
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pneumatic
tire
center post
pneumatic cylinder
green tire
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Hisashi Mitamura
久 三田村
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、断熱効果に優れた空気を作動流体
とする空気圧シリンダ等を使用することで、フロア据え
付けを可能としたタイヤ加硫機、及びその運転方法を提
供することにある。 【解決手段】 本発明のタイヤ加硫機Xは、断熱性に優
れた空気を作動流体とする空気圧シリンダ9を使用し
て、センターポスト8を伸張位置P1,シェーピング位
置P2、加硫位置PX及び縮小位置P3とする。そし
て、センターポスト8を各位置P1,P2,PX及びP
3に制御可能とするため、空気圧サーボ弁45、位置検
出センサ10及びサーボコントローラ75からなる空気
圧サーボシステムを採用したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリーンタイヤ内
に熱媒体を作用させて加硫成形するタイヤ加硫機、及び
その運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ加硫機としては、図9に示
すように、グリーンタイヤ103を加硫成形するタイヤ
加硫プレス101と、タイヤ加硫プレス101を駆動す
る油圧回路102等で構成されるものがある。タイヤ加
硫プレス101は、上下のモールド104,105と、
グリーンタイヤ103を支持する中心支持機構106と
を備え、グリーンタイヤ103を中心支持機構106の
ブラダ107によって支持するブラダタイプのものであ
る。中心支持機構106は、可撓性である袋状のブラダ
107と、ブラダ107の上下縁部を把持する上下クラ
ンプ機構108,109とでなる。上クランプ機構10
8は、ブラダ107内を挿通するセンターポスト110
の上端部に連結されている。センターポスト110は、
下クランプ機構109を貫通して、下モールド105下
端にあるウェル111内に突出している。又、センター
ポスト110は、ウェル111内に突出するシリンダロ
ッド112に連結され、シリンダロッド112は油圧シ
リンダ113を構成している。油圧シリンダ113は、
油圧回路102から給排される作動油によって、センタ
ーポスト110を上クランプ機構108、ブラダ107
と共に引き下げることで、シェーピング位置、加硫位置
等に位置させる。
【0003】そして、タイヤ加硫機では、センターポス
ト110をシェーピング位置にすることで、ブラダ10
7をグリーンタイヤ103内に入り込ませる。この状態
で、ブラダ107内に低圧の加熱ガスを封入すること
で、シューピングを施して、グリーンタイヤを支持する
と共に、グリーンタイヤ103内に密封空間Sを形成す
る。続いて、上モールド104を下降させて、グリーン
タイヤ103を上下モールド104,105の間に装着
し、センターポスト110を加硫位置に位置させた後、
グリーンタイヤの密封空間に高圧の熱媒体を作用させる
ことで、グリーンタイヤ103を加硫成形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タイヤ加硫機では、油圧シリンダ113を用いること
で、センターポスト110を各位置等に精度良く位置さ
せることができるものの、加硫成形中において、センタ
ーポスト110は密封空間内に作用させる熱媒体によっ
て加熱されることになる。センターポスト110が加熱
されると、シリンダロッド112から油圧シリンダ11
3に熱伝達され、油圧シリンダ113の温度上昇や作動
油の劣化を発生させる恐れがある。このため、センター
ポスト110、シリンダロッド112を長くして放熱さ
せたり、センターポスト110とシリンダロッド112
との間に断熱材等を介装して、油圧シリンダ113に至
るまでに温度を低下させる工夫がなされている。このよ
うに、センターポスト110からの熱伝達の影響を防ぐ
ため、センターポスト110、シリンダロッド112を
長くすると、タイヤ加硫プレス全体も高くする必要があ
る。このことは、タイヤ加硫プレスをフロアに据え付け
る時、ピットを深く掘り下げて、下モールド105の設
置高さをユーザ要求に合わせなければならなくなり。フ
ロア据え付けタイプのタイヤ加硫機の実現が困難なもと
なる。
【0005】本発明は、断熱効果に優れた空気を作動流
体とする空気圧シリンダ等を使用することで、フロア据
え付けを可能としたタイヤ加硫機、及びその運転方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤ加硫機
(請求項1)は、断熱性に優れた空気を作動流体とする
空気圧シリンダを使用し、センターポストを所望の位置
に制御可能とするため、空気圧サーボ弁、位置検出セン
サ及びサーボ制御器からなる空気圧サーボシステムを採
用したものである。グリーンタイヤの加硫成形中におい
て、密封空間内に作用される熱媒体の熱がセンターポス
ト、ロッドを通して空気圧シリンダに熱伝達されても、
作動圧空気の断熱効果によって空気圧シリンダ自体の温
度上昇を抑制できる。従って、センターポスト、ロッド
の長さを短くすることが可能となる。空気圧シリンダの
温度上昇を抑制することは、空気圧サーボ弁を作動でき
る温度環境とすることができ、サーボ制御器によって空
気圧サーボ弁の開閉を制御することで、センターポスト
を所望の位置、例えば、シェーピング位置、加硫位置に
位置制御できる。
【0007】本発明となるタイヤ加硫機(請求項2)で
は、グリーンタイヤの加硫成形中において、空気圧シリ
ンダ内の空気を該シリンダ外の空気と入れ換える手段を
備えたものである。グリーンタイヤの加硫成形中におい
て、空気圧シリンダ内の空気を入れ換えると、空気圧シ
リンダや空圧回路を冷却できる。従って、センターポス
ト、ロッドの長さを更に短くすることが可能となる。
又、加硫成形中において、熱媒体による熱が空気圧シリ
ンダ等を通して、空気圧サーボ弁に伝達されることがな
く、空気圧サーボ弁の作動を可能となす温度環境とする
ことができる。そして、空気圧シリンダに対しては、少
なくともセンターポスト側に位置するロッド側圧力室内
の空気を入れ換えることで、空気圧シリンダや空気圧回
路を冷却する。
【0008】本発明となるタイヤ加硫機(請求3)で
は、入れ換え手段を、エア供給源、第1切換弁及び第2
切換弁とで構成したものである。グリーンタイヤの加硫
成形中において、第1切換弁を切換えることよって、空
気圧シリンダを空気圧サーボ弁から遮断して、第2切換
弁に接続する。この状態で、第2切換弁を切換えること
によって、空気圧シリンダ内を空気の排気側に開放し
て、空気圧シリンダ内の空気を排気し、又エア供給源に
接続して常温の圧縮空気を空気圧シリンダに供給する。
これで、空気圧シリンダを、空気圧サーボ弁から遮断さ
せた状態で、空気圧シリンダや空圧回路等を冷却でき、
もって空気圧サーボ弁を作動可能な温度環境となせる。
そして、第2切換弁による切換えを、一定間隔によって
繰り返すことで、空気圧シリンダ内の空気の入れ換えを
行って、空気圧シリンダや空圧回路を定期的に冷却する
ことが好ましい。
【0009】本発明となるタイヤ加硫機(請求項4)で
は、中心支持機構をブラダ、上下クランプ機構とで構成
するブラダタイブのもので、ブラダにてグリーンタイヤ
を支持し、グリーンタイヤ内に密封空間を形成する。ブ
ラダタイプでは、センターポストを、伸張位置、シェー
ピング位置、加硫位置及び縮小位置に制御して、グリー
ンタイヤに対してシェーピング、加硫成形等を施すもの
である。上記の如く、空気圧シリンダ、空気圧サーボシ
ステムを採用することで、センターポスト、ロッドの長
さを短くしつつ、センターポストを各位置に制御でき
る。
【0010】本発明となるタイヤ加硫機(請求項5)で
は、中心支持機構を上下クランプ機構で構成するブラダ
レスタイプのもので、上下クランプ機構によってグリー
ンタイヤの上下端部を支持することで、グリーンタイヤ
内に密封空間を形成する。ブラダレスタイプでも、セン
ターポストを支持位置、加硫位置等に制御して、グリー
ンタイヤに対して加硫成形等を施すものである。上記の
如く、空気圧シリンダ、空気圧サーボシステムを採用す
ることで、センターポスト、ロッドの長さを短くしつ
つ、センターポストを各位置に制御できる。
【0011】本発明となるタイヤ加硫機(請求項6)で
は、センターポストと下クランプ機構との間にシール部
材を設けたものである。シール部材によって、グリーン
タイヤのブラダ内側の密封空間の気密性を確保でき、密
封空間から熱媒体が流れ出すことを防止できる。従っ
て、密封空間から延びるセンターポストが熱媒体によっ
て、直接加熱されることがなく、放熱によって温度低下
の効果も期待できることから、センターポスト、ロッド
の長さを短くすることが可能となる。
【0012】本発明となるタイヤ加硫機(請求項7)で
は、センターポストとロッドとを単一部材にて形成した
ものである。センターポストとロッドとの間に、継手部
材を介装する必要がなくなるので、センターポスト、ロ
ッドの長さを短くできる。
【0013】本発明となるタイヤ加硫機(請求項8)で
は、空気圧シリンダ内の空気を外部に逃がすリリーフ手
段を設けたものである。空気圧シリンダの内圧が所定圧
力以上になると、リリーフ手段によって空気圧シリンダ
内の空気を外部に逃がすことで、空気圧シリンダや空気
圧回路の破裂を防止できる。
【0014】本発明のタイヤ加硫機の運転方法(請求項
9)は、空気圧シリンダによってセンターポストを移動
させるもので、グリーンタイヤの加硫中において、空気
圧シリンダ内の空気を、該シリンダ外の空気と入れ換え
るものである。グリーンタイヤの加硫成形中に、空気圧
シリンダ内の空気を入れ換えることで、空気圧シリンダ
や空圧回路を冷却できる。これで、センターポスト、ロ
ッドの長さを短くできると共に、センターポストを所望
の位置に制御させることのできる、空気圧サーボ弁、サ
ーボコントローラ等からなる空気圧サーボシステムを採
用可能となせる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態におけるタイヤ
加硫機、及びその運転方法について、図1〜図8を参照
して説明する。図1に示すタイヤ加硫機Xは、グリーン
タイヤBを加硫成形するタイヤ加硫プレス1と、タイヤ
加硫プレス1を駆動する空圧回路2と、加硫機X全体を
制御する制御装置3とで構成される。
【0016】タイヤ加硫プレス1は、グリーンタイヤB
を加硫成形する上下のモールド5,6と、グリーンタイ
ヤBを各モールド5,6間で支持する中心支持機構7
と、中心支持機構7のブラダ4を伸縮させるセンターポ
スト8と、センターポスト8を引き下げ/引き上げる空
気圧シリンダ9と、空気圧シリンダ9のシリンダロッド
11の位置を検出する位置検出センサ10とでなる。こ
のタイヤ加硫プレス1は、ブラダ4をグリーンタイヤB
内側に密着させることで、グリーンタイヤBを加硫成形
するブラダタイプのものである。
【0017】上下のモールド5,6は、図示しないプレ
スフレームの上部プラテン12、下部プラテン14に設
けられている。これら各モールド5,6は、各プラテン
12,14内に導入される加熱媒体によって予め加熱さ
れる。上モールド5は、上部プラテン12に昇降自在の
上モードルプレート13に設けられ、上サイドモールド
15及びトレッドモールド16とでなる。上サイドモー
ルド15は、上モールドプレート13に固設されてい
る。又、上サイドモールド15の下端には、グリーンタ
イヤBの上ビード部Vをセットする上ビードリング17
が設けられている。トレッドモールド16は、上モール
ドリング13に対して径方向に開閉自在として設けら
れ、複数のセグメントから形成される。トレッドモール
ド16の各セグメントは、上部プラテン12のアウター
リング18内の嵌め込まれ、アウターリング18内周の
テーパ溝によって開閉自在に保持されている。下モール
ド6は、下サイドモールドとして用いられる。又、下モ
ールド6の上端には、グリーンタイヤBの下ビード部V
をセットする下ビードリング19が設けられている。
【0018】中心支持機構7は、下モールド6の中心周
りに設けられ、グリーンタイヤBを各モールド5,6間
にて支持するもので、伸縮自在な可撓性のある袋状のブ
ラダ4と、ブラダ4をクランプ把持する上下のクランプ
機構20,21とでなる。上クランプ機構20は、2枚
の上クランプリング22によってブラダ4の上縁部をク
ランプ把持している。下クランプ機構21は、下モード
ル6上に固設されたクランプ支持体23及び下クランプ
リング24とによってブラダ4の下縁部をクランプ把持
する。クランプ支持体23には、センターポスト8を貫
通させる中心穴25が形成され、中心穴25周りにブラ
ダ4内に連通する複数のガス通路26を有している。各
ガス通路26はガス管を通して、図示しないガス供給源
に接続され、ガス供給源からの熱媒体をブラダ4内に封
入する。この構成で、中心支持機構7は、上下クランプ
機構20,21によってブラダ4内を密封して、ブラダ
4内側に密封空間Sを形成可能としている。
【0019】センターポスト8は、上クランプ機構20
外側からブラダ4内側の密封空間Sに挿通され、更にブ
ラダ支持体23の中心穴25を摺動自在に貫通して、ブ
ラダ支持体23下側に固設されたウェル27内に延びて
いる。このセンターポスト8は、上クランプ機構20に
ボルト等によって連結されている。又、センターポスト
8とブラダ支持体24との間には、シール部材25が装
着されており、ブラダ4内側の密封空間Sの気密性を確
保している。この構成で、センターポスト8は、上クラ
ンプ機構20とともに引き下げ/引き上げられて、ブラ
ダ4を伸張状態、シェーピング状態、加硫状態及び縮小
状態となす伸張位置P1、シェーピング位置P2(図2
参照)、加硫位置PX(図4参照)及び縮小位置P3
(図5参照)に位置されせる。尚、各位置P1,P2,
PX及びP3は、グリーンタイヤBや各モールド5,6
のサイズによって適宜変更される。
【0020】空気圧シリンダ9は、空圧回路2に接続さ
れており、ウェル27下端に連設されている。この空気
圧シリンダ9は、シリンダ本体29内に2つの圧力室3
1,32を形成するシリンダヘッド30と、シリンダロ
ッド11とでなる。シリンダロッド11は、シリンダヘ
ッド30から圧力室32を貫通してウェル27内まで延
びており、センターポスト8を直動させる。シリンダロ
ッド11としては、センターポスト8と単一部材にて形
成することで、これらの長さを短くすることが好まし
い。又、シリンダロッド11には、ヘッド側圧力室31
内に開口して、ウェル27側に延びる検出孔33が形成
されている。この構成で、空気圧シリンダ9は、空圧回
路2から各圧力室31,32に給排される作動圧空気に
より、シリンダロッド11及びセンターピポスト8を引
き下げ/引き上げることで、センターポスト8を各位置
P1,P2,PX及びP3に位置させる。
【0021】位置検出センサ10は、空気圧シリンダ9
に設けられ、制御装置3のサーボコントローラ75に接
続されている。この位置検出センサ10は、センサロッ
ド34、センサアンプ35及びマグネット36とでなる
リニアセンサである。センサロッド34は、シリンダ本
体29に支持されており、ヘッド側圧力室31内を貫通
してロッド11の検出孔33内に非接触で挿入されてい
る。センサアンプ35は、シリンダ本体29外側に装着
されて、センサロッド34及びサーボコントローラ75
に接続されている。マグネット36は、シリンダロッド
11に埋設されて、検出孔33の開口側に位置してい
る。又、マグネット36は、センサロッド34に対峙し
て配置されている。この構成で、位置検出センサ10
は、シリンダロッド11のマクネット36を検出するこ
とで、ロッド11のストローク量による位置を検出可能
となしている。そして、シリンダロッド11の位置を検
出することで、センターポスト8の各位置P1,P2,
PX及びP3を間接的に検出するものである。又、セン
サアンプ35によって、シリンダロッド11の位置を検
出信号として、制御装置3のサーボコントローラ75に
出力する。
【0022】タイヤ加硫機Xの空圧回路2は、空気圧サ
ーボ弁45と、入れ換え手段となる第1及び第2の切換
弁46,47と、リリーフ手段となるリリーフ弁機構4
8等から構成される。空気圧サーボ弁45は、空気圧シ
リンダ9の各圧力室31,32に作動圧空気を給排する
ために開閉弁切換えする。この空気圧サーボ弁45は、
エア供給源となる空気圧モータ49にエア管50を通し
て接続されている。又、空気圧サーボ弁45は、空気圧
シリンダ9の各圧力室31,32にエア管51,52を
通して夫々接続されている。この空気圧サーボ弁45と
しては、タイヤ加硫プレス1で用いられる熱媒体の影響
を考慮して、周囲温度0〜50℃、作動空気温度5〜4
0℃での作動が可能なものを用いる。又、空気圧サーボ
弁45は、センターポスト9を各位置P1,P2,PX
及びP3に精度よく位置できるもので、基本構造とし
て、例えば、フォースモータの駆動により5/3センタ
クロースタイプスプールを移動して開閉弁切換えを行
い、しかもスプール位置を検出するセンサを内蔵するも
のを用いる。この基本構造により、空気圧サーボ弁45
は、センサで検出したスプール位置によりマイナーフィ
ードバック制御することで、応答性及び制御精度の向上
したものとさている。尚、センターポスト8を各位置P
1,P2,PX及びP3の位置に制御できるものであれ
ば、空気圧サーボ弁45等に限定させない他の空気圧弁
を採用できる。
【0023】入れ換え手段の第1切換弁46は、各エア
管51,52中に設けられ、空気圧サーボ弁45及び空
気圧シリンダ9の各圧力室31,32に接続されてい
る。又、第1切換弁46は、空気圧モータ49にエア管
53を通して接続されている。この第1切換弁46は、
空気圧シリンダ9の各圧力室31,32を、空気圧サー
ボ弁45又は空気圧モータ47に接続するために切換え
する。第2切換弁47は、第1切換弁46と空気圧モー
タ49間のエア管53中に設けられ、第1切換弁46
を、空気圧モータ49又は空気の排気側54とに接続す
るために切換えする。これら各切換弁46,47は、そ
の切換えによって空気圧シリンダ9の各圧力室31,3
2を、空気圧モータ49又は排気側54に接続すること
で、各圧力室31,32内の空気を入れ換えて、空気圧
シリンダ9を冷却する。
【0024】リリーフ弁機構48は、空気圧シリンダ9
のヘッド側圧力室31と第1切換弁46との間のエア管
51に接続されている。このリリーフ弁機構48は、ヘ
ッド側圧力室31の内圧が所定圧以上になると開弁し
て、該圧力室31の作動圧空気を排気側55から外部に
逃がす。
【0025】タイヤ加硫機1の制御装置3は、サーボコ
ントローラ75を備えている。サーボコントローラ75
は、位置検出センサ10からフィードバックされる検出
信号に基づいて、空気圧サーボ弁45を開閉弁切換え制
御することで、センターポスト8を各位置P1,P2,
PX及びP3に精度よく位置させる。又、サーボコント
ローラ75は、空気圧サーボ弁45のセンサからマイナ
ーフィードバックされる信号をも考慮して、空気圧サー
ボ弁45を制御する。具体的には、サーボコントローラ
61は、予め入力された各位置P1,P2,PX及びP
3に対応するシリンダロッド11のストローク目標値
と、位置検出センサ10の検出信号とを比較し、目標値
と検出信号との偏差がゼロとなるように空気圧サーボ弁
45を制御する。
【0026】そして、制御装置3は、サーボコントロー
ラ75にて空気圧サーボ弁45の開閉弁切換え制御する
他に、各切換弁46,47の切換えも制御する。又、制
御装置3は、ヘッド側圧力室31の内圧を検出する圧力
スイッチ56に接続され、圧力スイッチ56がONする
ことでリリーフ弁機構48を開弁させる。
【0027】次に、タイヤ加硫機1の運転方法につい
て、図1〜図6を参照しつつ説明する。
【0028】グリーンタイヤBの加硫開始前において
は、図1に示す如く、上下モールド5,6を開放した状
態とし、センターポスト8もブラダ4を伸張する位置P
1とする。又、空気圧サーボ弁45を閉弁状態とし、第
1切換弁46は空気圧シリンダ9と空気圧サーボ弁45
を接続する状態、第2切換弁47は第1切換弁46と排
気側54を接続する状態にする。
【0029】この状態で、タイヤ加硫プレス1の搬送ロ
ーダ65にてグリーンタイヤBの上ビード部Vを把持
し、各モールド5,6間に搬送する。そして、搬送ロー
ダ65を下降することで、グリーンタイヤBを伸張状態
のブラダ4外周に位置決めし、グリーンタイヤBの下ビ
ード部Vを下ビードリング19上にセットする。これ
で、中心支持機構7のブラダ4、センターポスト8は、
グリンタイヤB内に挿通され、グリーンタイヤB内にブ
ラダ4の介在のもと密封空間Sを形成可能としている。
グリーンタイヤBを位置決めした後、サーボコントロー
ラ75は、空気圧サーボ弁45を開弁切換えすること
で、空気圧モータ49で圧縮された作動圧空気を空気圧
シリンダ9のロッド側圧力室32内に供給し、ヘッド側
圧力室31を排気側55に開放する(図1、図6の♯
1)。
【0030】これで、空気圧シリンダ9が駆動制御さ
れ、シリンダロッド11及びセンターポスト8を引き下
げることで、ブラダ4を伸張状態から縮ませ拡径してグ
リーンタイヤB内側に入り込むシェーピング可能な状態
とする。又、シリンダロッド11の引き下げが開始され
ると、位置検出センサ10はシリンダロッド11のスト
ローク量を検出して、制御装置3のサーボコントローラ
75に検出信号としてフィードバックする。
【0031】そして、制御装置3のサーボコントローラ
75は、位置検出センサ10からの検出信号とシェーピ
ング位置P2に対応するストローク目標値との比較によ
り、空気圧サーボ弁45を制御することで、センターポ
スト8をシェーピング位置P2まで引き下げて維持し、
上記ガス供給源から低圧の加熱ガスをブラダ4内に封入
する。これで、ブラダ4は、加熱ガスにより膨張され、
グリーンタイヤB内側に密着してシェーピングを施す。
このシェーピングにより、グリーンタイヤBは、中心支
持機構7のブラダ4、下クランプ機構21によって支持
され、ブラダ4内側に密封空間Sが形成される(図2、
図6の♯2)。
【0032】シェーピングが終了すると、搬送ローダ6
5によるグリーンタイヤBの把持を開放して、搬送ロー
ダ65をタイヤ加硫プレス1から退避させた後、上モー
ルドプレート13を下降させることで、トレッドモール
ド16の各セグメントをグリーンタイヤB外周に位置さ
せる。このとき、上モールドプレート13は、センター
ポスト8の上端に当接し、センターポスト8を押し下
げ、シェーピング位置P2から更に引き下げる(図3、
図6の♯3)。この上モールドプレート13の押し下げ
は、シリンダーロッド11にも作用することから、該シ
リンダロッド11は押し下げにより急速に引き下げら
れ、ヘッド側圧力室31の内圧を上昇させる。そして、
ヘッド側圧力室31の内圧が所定圧以上になると、圧力
スイッチ56がONする。これで、制御装置3は、リリ
ーフ弁構造48を開弁して、ヘッド側圧力室31を排気
側55に開放することで、圧力室31の作動圧空気を外
部に逃がして低圧となし、シリンダ本体29やエア管5
1等の破裂を回避する(図1、図6の♯4)。尚、圧力
室31内が所定圧力より低くなると、圧力スイッチ56
がOFFすることから、制御装置3はリリーフ弁機構4
8を閉弁する(図6の♯5)。又、センターポスト8、
シリンダロッド11がシェーピング位置P2から更に引
き下げられると、ブラダ4もシェーピング状態から更に
縮むように変形される。
【0033】そして、上モールド5の上部プラテン12
を下降してトレッドモールド16の各セグメントを閉じ
ることで、グリーンタイヤBを各モールド5,6内に装
着する。これと同時に、センターポスト8も加硫位置P
Xとなるので、制御装置3のサーボコントローラ75
は、位置検出センサ10からの検出信号と加硫位置Xに
対応するストローク目標値との比較により、空気圧サー
ボ弁45を閉弁切換えして、空気圧シリンダ9の各圧力
室31,32を空気圧モータ49、排気側55から遮断
する。又、上下モールド5,6の閉状態において、各モ
ールド5,6が開かないように上部プラテン12側から
型締力を付与する(図4、図6の♯6,♯7)。
【0034】続いて、上記ガス供給源から高圧で加熱ガ
ス、スチーム等からなる熱媒体をブラダ4内の密封空間
Sに供給し、このブラダ4に作用する熱媒体によってグ
リーンタイヤB全体に加硫成形を施す(図6の♯8)。
【0035】このとき、センターポスト8の上端は、上
クランプ機構20に作用する熱媒体によって、上モール
トプレート13に押し付けられることから、空気圧サー
ボ弁45による各圧力室31,32への給排を要するこ
となく引き下げ/引き上げ不能となる。又、ブラダ4内
側の密封空間Sに熱媒体を供給すると、熱媒体の熱がセ
ンターポスト8、シリンダロッド11に伝達される。し
かしながら、センターポスト8を引き下げ等する手段と
して、空気圧シリンダ9を採用するので、各圧力室3
1,32内の作動圧空気により、空気圧シリンダ9の温
度上昇を抑制できる。即ち、作動圧空気は、断熱性に優
れ、熱劣化することもないことに起因する。更に、シー
ル部材25によって、密封空間Sの気密性を確保するこ
とで、熱媒体がブラダ4内から流れ出して、ウェル27
内にあるセンターポスト8、シリンダロッド11を直
接、加熱することも抑制できる。これで、空気圧シリダ
9から空圧回路2の空気圧サーボ弁45への熱伝達を抑
制して、該空気サーボ弁45を作動できる温度環境とな
せる。
【0036】グリーンタイヤBの加硫成形が開始される
と、制御装置3は、第1切換弁46を切換えることで、
空気圧シリンダ9の各圧力室31,32を空気圧サーボ
弁45から遮断して、第2切換弁47に接続する(図
1、図6の♯9)。これで、空気圧シリンダ9の各圧力
室31,32は、第1切換弁46及び第2切換弁47を
通して排気側54に開放され、各圧力室31,32内の
作動圧空気を外部に排気させる。続いて、第2切換弁4
7を切換えることで、空気圧シリンダ9の各圧力室3
1,32を空気圧モータ49に接続して、各圧力室3
1,32に空気圧モータ46で圧縮された常温空気を供
給する。そして、グリーンタイヤBの加硫成形中に、第
2切換弁47の切換えを繰り返すことで、空気圧シリン
ダ9の各圧力室31,32の空気を、一定間隔をもって
空気圧モータ49の常温空気と入れ換える(図1、図6
の♯10)。これにより、加硫成形中において、空気圧
シリンダ9内の空気を空気圧サーボ弁45に通過させる
ことなく、空気圧シリンダ9やエア管51,52を冷却
でき、空圧回路2を常温に近い状態として、空気圧サー
ボ弁45が作動可能な温度環境となせる。尚、ヘッド側
空気圧31に入れ換えられる空気は、シリンダロッド1
1の検出孔33内に入り込むため、シリンダロッド11
の冷却を促進し、又位置検出センサ10の冷却も行うこ
とになる。
【0037】又、各切換弁46,47の切換えのみで、
各圧力室31,32の空気を入れ換えるためには、各
エア管51〜53を短くして、各切換弁46,47を空
気圧シリンダ9近傍に配置することで、各圧力室31,
32と排気側54の配管を最短なものとする。又、空
気圧モータ49で圧縮する常温空気は、空気圧シリンダ
9の各圧力室31,32を排気側54に開放した時、空
気圧のみで排気できる圧力とする。上記及び記載の
構成とすることで、各切換弁46,47を切換えて、空
気圧シリンダ9の各圧力室31,32を排気側54に接
続すると、各圧力室31,32内の圧縮空気は各エア管
51〜53内等に残存することなく、センターポスト
8、シリンダロッド11等から伝達される熱と共に排気
側54から排気できる。この状態で、空気圧シリンダ9
の各圧力室31,32を空気圧モータ49に接続するこ
とで、常温の圧縮空気を各圧力室31,32内に供給し
て、空気圧シリンダ9や空圧回路2を冷却可能となる。
【0038】続いて、加硫終了直前になると、ブラダ4
内側の密封空間Sから熱媒体を排気し、これと同時に、
制御装置3は、各切換弁46,47を切換え、又、サー
ボコントローラ75は空気圧サーボ弁45を開弁切換え
して制御することで、センターポスト8を加硫位置PX
に保持可能とする(図6の♯11)。そして、空気圧モ
ータ49から作動空気が、空気圧サーボ弁45を通して
空気圧シリンダ9のロッド側圧力室32内に供給される
ことになり、センターポスト8を加硫位置PXに保持す
る。
【0039】加硫成形が終了すると、上部プラテン12
及び上モールドプレート13を上昇させることで、各モ
ールド5,6を開状態とした後、制御装置3のサーボコ
ントローラ75は、位置検出センサ10からの検出信号
と縮小位置P3に対応するストローク目標値との比較に
より、空気圧サーボ弁45を制御することで、センター
ポスト8を加硫位置P3から縮小位置P4まで引き下げ
て、ブラダ4を加硫済タイヤB1から部分的に引き剥が
す(図5、図6の♯12)。
【0040】この状態から、制御装置3のサーボコント
ローラ75は、空気圧サーボ弁45を開弁切換えするこ
とで、空気圧シリンダ9のロッド側圧力室32を排気側
54に開放し、ヘッド側圧力室32を空気圧モータ49
に接続する。これで、空気圧シリンダ9が駆動制御さ
れ、シリンダロッド11及びセンターポスト8を伸長位
置P1(図1参照)まで引き上げることで、ブラダ4を
加硫済タイヤから完全引き剥がして伸張状態とする(図
6の♯12)。このとき、ブラダ4内の残留圧力を開放
することで、加硫済タイヤからの引き剥がしを容易とす
る。そして、ブラダ4から引き剥がされた加硫済タイヤ
は、タイヤ加硫プレス1から搬出される。
【0041】本発明の実施形態におけるタイヤ加硫機、
及びその運転方法では、センターポスト8を引き下げ/
引き上げるための手段として、断熱効果の優れた空気を
作動流体とする空気圧シリンダ9を使用し、センターポ
スト8を各位置P1,P2,PX及びP3に制御するた
め、空気圧サーボ弁45、位置検出センサ10及びサー
ボコントローラ73からなる空気圧サーボシステムを採
用する。従って、グリーンタイヤBの加硫成形中に、密
封空間S内に供給される熱媒体の熱がセンターポスト
8、シリンダロッド11を通して伝達されても、空気圧
シリンダ9の作動空気の断熱効果によって、空気圧シリ
ンダ9自体の温度上昇を抑制できる。これにより、熱媒
体による熱伝達の影響を空気圧シリンダ9の作動空気に
よって抑制できることから、センターポスト8、シリン
ダロッド11の長さを短くでき、タイヤ加硫機1を据え
つけるピットを浅くすることが可能となる。そして、下
モールド6等の配置高さをユーザ要求に合わせて、フロ
ア据え付けを行えるタイプのタイヤ加硫機の実現が可能
となる。
【0042】又、グリーンタイヤの加硫成形中に、熱媒
体による熱伝達を影響を、空気圧シリンダ9の作動空気
によって抑制することは、タイヤ加硫機1を駆動する空
圧回路2への熱影響も抑制できることになる。従って、
空圧回路2を空気圧サーボ弁45の作動できる、周辺温
度0〜50℃、及び作動空気温度5〜40℃の温度環境
となして、空気圧サーボ弁45の作動を確実に確保でき
る。このことは、タイヤ加硫機1の駆動を、従来の油圧
回路から空圧回路2によって実現可能なものとなし、サ
ーボコントローラ75によって空気圧サーボ弁45を制
御することで、センターポスト8を各位置P1,P2,
PX及びP3に位置制御でき、適正な加硫成形を行うこ
とが可能となる。更に、空気圧シリンダ9を採用するこ
とは、作動空気の熱劣化をなくし、作動空気の断熱効果
によってシリンダヘッド30等のパッキンの寿命低下を
防ぐことができる。従って、メインテナンス等の作業の
簡略化と、空気圧シリンダ9の長寿命化を図ることも可
能となる。
【0043】グリーンタイヤBの加硫成形中に、入れ換
え手段の第1切換弁46切換えによって、空気圧シリン
ダ9の各圧力室31,32を空気圧サーボ弁45から遮
断した後、第2切換弁47の切換えによって空気圧シリ
ンダ9の各圧力室31,32の空気を、空気圧モータ4
9で圧縮される常温空気と入れ換えることで、空気圧シ
リンダ9やエア管51,52等を冷却できる。従って、
加硫成形中に、熱媒体による熱伝達があっても、空気圧
シリンダ9はもとより空圧回路2の空気圧サーボ弁45
を、常温雰囲気に近いものとでき、センターポスト8を
各位置P1,P2,PX及びP3に位置制御できる。こ
れにより、センターポスト8、シリンダロッド11の長
さを短くして、タイヤ加硫機1の小型化を達成でき、フ
ロア据え付けタイプとすることが可能となる。そして、
入れ換え手段として、第1切換弁46、及び第2切換弁
47とで構成することで、簡単な構成で、空気圧シリン
ダ9や空圧回路2のエア管51,52の冷却を実現でき
る。
【0044】又、センターポスト8と、シリンダロッド
11とを単一部材にて形成すると、センターポスト8と
シリンダロッド11との間に継手部材や断熱部材を必要
とすることなく、全長を短くすることができる。
【0045】又、中心支持機構7のブラダ4、及び上下
クランプ機構20,21によって密封空間Sを形成し、
センターポスト8と下クランプ機構21との間にシール
部材25を設けることで、グリーンタイヤBの加硫成形
中に、密封空間S内から熱媒体がウェル27内に流れ出
すことを防止できる。従って、密封空間Sからウェル2
7内に延びるセンターポスト8は、熱媒体によって直接
加熱されることがなく、放熱による温度低下の効果を期
待できるので、空気圧シリンダ9への熱伝達の影響を抑
制することができる。これにより、さらなるセンターポ
スト8、シリンダロッド11の長さを短くできる。
【0046】更に、上モールド5を閉じる時に、上モー
ルドプレート13によってセンターポスト8を押し付け
ても、空気圧シリンダ9のヘッド側圧力室31の空気
を、リリーフ弁機構48によって外部に逃がすことがで
き、空気圧シリンダ9やエア管51等の破裂を回避でき
る。
【0047】又、次に、タイヤ加硫機1における空圧回
路2の具体的構成について、図7を参照しつつ説明す
る。図7において、図1と同一の符号は同一部材を示
し、その詳細な説明を省略する。
【0048】図7に示す空圧回路2は、空気圧サーボ弁
45、2つの第1切換弁46,46、第2切換弁47及
びリリーフ弁機構48等で構成される。空気圧サーボ弁
45は、エア管50中の第1電磁切換弁61を通して空
気圧モータ49に接続されている。この第1電磁切換弁
61は、制御装置3に接続されている。又、空気圧サー
ボ弁45は、各エア管51,52中の各パイロット逆止
め弁63,63を通して各第1切換弁46,46に接続
されている。各パイロット逆止め弁63,63は、電磁
切換弁61を通して導入されるパイロット圧により開弁
する。
【0049】タイヤ加硫プレス1による加硫成形開始
で、制御装置3は、第1電磁弁61に操作信号を出力し
て切換えて、空気圧サーボ弁45を空気圧モータ49に
接続し、サーボコントローラ75によって空気圧サーボ
弁45開弁切換えする。これで、空気圧モータ49で圧
縮された作動空気は、各弁61,45,63及び46を
通して空気圧シリンダ9のロッド側圧力室32に供給さ
れ、又ヘッド側圧力室31は各弁46、63、45を通
して排気側62に開放される。このとき、各パイロット
逆止め弁63,63は、パイロット圧により開弁されて
いる。この状態で、サーボコントローラ75は、位置検
出センサ10からフィードバックされる検出信号と各位
置P1,P2,PX及びP3との比較により、空気圧サ
ーボ弁45を制御することで、センターポスト8を各位
置P1,P2,PX及びP3に位置させる。これによ
り、グリーンタイヤBのシェーピングから加硫形成まで
の運転を可能とする。
【0050】又、各第1切換弁46,46は、空気圧モ
ータ49からのパイロット圧により切換えを行うもので
ある。これら各第1切換弁46,46には、第2電磁切
換弁64によってパイロット圧が導入される。第2電磁
切換弁64は、制御装置3に接続されている。第2切換
弁47は、空気圧モータ49からのパイロット圧により
切換えを行うものである。この第2切換弁47には、第
3電磁切換弁65によってパイロット圧が導入される。
第3電磁切換弁65は、制御装置3に接続される。
【0051】タイヤ加硫プレス1による加硫成形中に、
制御装置3は、第2電磁切換弁64に操作信号を出力し
て切換えて、パイロット圧を各第1切換弁46,46に
導入する。各第1切換弁46,46は、空気圧シリンダ
9の各圧力室31,32を空気圧サーボ弁45から遮断
し、第2切換弁47に接続することで、排気側54に開
放する。そして、各圧力室31,32の空気は、各第1
切換弁46,46、第2切換弁47を通して排気側54
から外部に排気される。続いて、制御装置3は、第3電
磁弁65に操作信号を出力して切換えることで、パイロ
ット圧を第2切換弁47に導入する。第2切換弁47
は、各第1切換弁46,46を空気圧モータ49に接続
して、空気圧モータ49からの空気を各圧力室31,3
2内に供給する。タイヤ加硫プレス1の加硫中に、制御
装置3は、第3電磁弁65の切換えを繰り返して、第2
切換弁47を一定間隔によって排気側54又は空気圧モ
ータ49に接続することで、各圧力室31,32の空気
を空気圧モータ49の常温空気と入れ換える。これによ
り、タイヤ加硫プレス1の加硫成形中に、空気圧シリン
ダ9や各エア管51,52等の冷却を行うことができ、
空気圧サーボ弁45の作動できる使用環境とする。
【0052】又、各切換弁46,46,47の切換えの
みで、各圧力室31,32の空気を入れ換えるために
は、各エア管51〜53等を短くして、各切換弁46,
47の含む空圧回路2をタイヤ加硫プレス1内の空気圧
シリンダ9近傍に配置することで、各圧力室31,32
と排気側54の配管を最短なものとする。又、空気圧モ
ータ49で圧縮する常温空気は、空気圧シリンダ9の各
圧力室31,32を排気側54に開放した時、空気圧の
みで排気できる圧力とする。例えば、常温空気の圧力
を、大気圧以上となる7.0kg/mm3 程度とする。
この構成を採用することで、各圧力室31,32の圧縮
空気を、各エア管51〜53内に残存させることなく、
圧縮空気の圧力のみで熱と共に排気側54から外部に排
気可能となる。そして、空気圧モータ49から圧縮空気
を各圧力室31,32内に供給することで、空気圧シリ
ンダ9や空圧回路2を冷却できる。
【0053】リリーフ弁構造48は、エア管51から分
岐されるエア管66に設けられ、パイロット切換弁67
及びリリーフ弁68とでなる。又、パイロット切換弁6
7には、第4電磁切換弁69によって空気圧モータ49
からのパイロット圧が導入される。第4電磁切換弁69
は、制御装置3に接続されている。
【0054】タイヤ加硫プレス1によるシェーピング
後、センターポスト8を引き下げる時に、空気圧シリン
ダ9のヘッド側圧力室31の内圧が所定圧力以上となる
と、圧力スイッチ56がONする。これで、制御装置3
は、第4電磁切換弁69に操作信号を出力して切換え
て、パイロット圧をパイロット切換弁67に導入する。
これで、パイロット切換弁67は、切換えられて、空気
圧シリンダ9のヘッド側圧力室31をリリーフ弁68に
接続して、ヘッド側圧力室31の空気をリリーフ弁68
を通して外部に逃がして低圧とする。これにより、空気
圧シリンダ9やエア管51等の破裂を回避する。
【0055】尚、本発明の実施形態におけるタイヤ加硫
機1、及びその運転方法では、以下の構成を採用でき
る。 i )空気圧シリンダ9を、ウェル27を介装することな
く、直接、下クランプ機構21に連設できる。これは、
空気圧シリンダ9の作動空気が、断熱効果に優れている
ことから、加硫成形中に、ブラダ4内側の密封空間Sに
供給される熱媒体による空気圧シリンダ9の温度上昇を
抑制できることによる。従って、センターポスト8、シ
リンダロッド11の長さを、更に短くでき、タイヤ加硫
機1の小型化に寄与し、もってフロア据え付けタイプの
タイヤ加硫機1を実現できる。 ii)又、タイヤ加硫プレス1としては、図示省略する油
圧シリンダ等によって、中心支持機構7、センターポス
ト8及び空気圧シリンダ9を一体的に昇降するものにも
適用できる。その他、種々のブラダタイプのタイヤ加硫
機1に適用できることは勿論のことである。 iii )センターポスト8と、シリンダロッド11を単一
部材によって形成することが好ましいが、これに限定さ
れるものでなく、センターポスト8とシリンダロッド1
1とを継手部材等によって連結することで、センターポ
スト8をシリンダロッド11によって連動させる構成と
することもできる。この構成では、センターポスト8、
シリンダロッド11との長さが継手部材だけ長くなる
が、空気圧シリンダ9を採用することで、空気圧シリン
ダ9を下クランプ機構21に近設することで、センター
ポスト8、シリンダロッド11全体の長さを短くでき
る。 iv)又、ウェル27内を外部に開放して、常温空気をウ
ェル27内に給排することで、ウェル27内にあるセン
ターポスト8、シリンダロッド11を冷却でき、加硫成
形中における空気圧シリンダ9、空圧回路2の温度上昇
を抑制できる。従って、空気圧サーボ弁45を作動可能
な温度環境することが可能となる。 V )図1に示す如くセンターポスト8と、シリンダロッ
ド11とを直列的に設ける場合の他に、センターポスト
8と空気圧シリンダ9のシリンダロッド11とを並列的
に設け、これらを継手部材で連結する構成を採用でき
る。これによっても、空気圧シリンダ9の駆動で、シリ
ンダロッド11を介してセンターポスト8を直動でき
る。そして、センターポスト8と空気圧シリンダ9とを
並列的に設けると、図1の如くセンターポスト8、空気
圧シリンダ9を直列的に設けるものに比して、タイヤ加
硫プレス1全体の高さを低くすることが可能となる。
【0056】そして、本発明の実施形態におけるタイヤ
加硫機、及びその運転方法では、ブラダタイプのタイヤ
加硫プレス1の他に、図8に示すブラダレスタイプのタ
イヤ加硫プレス71にも適用できる。
【0057】図8のタイヤ加硫プレス71は、図1のも
の比して、中心支持機構を異にするもので、図1に示す
制御装置3、空圧回路2によって駆動されるものであ
る。このタイヤ加硫プレス71の中心支持機構は、上下
クランプ機構80,81によってグリーンタイヤBを支
持し、該グリーンタイヤB内に密封空間Sを形成する。
【0058】上クランプ機構80は、上モールド95に
設けられ、上ビードリング82と上ビード把持部83と
でグリンタイヤBの上ビード部Vをクランプ把持する。
上ビードリングは、センターポストに連結されている。
センターポスト8は、空気圧シリンダ9のシリンダロッ
ド11と単一部材にて形成され、空気圧シリンダ9への
作動空気の給排によって引き下げ/引き上げられる。そ
して、空気圧シリンダ9は、空圧回路に接続され、位置
検出センサ10によってシリンダロッド11の位置検出
が行われる。下クランプ機構81は、下モールド94に
設けられ、下ビードリング84と下ビード把持部85と
でグリーンタイヤBの下ビード部Vを把持する。
【0059】タイヤ加硫プレス71による加硫成形は、
グリーンタイヤBの下ビード部Vを下ビードリング84
上に位置決めした後、下クランプ機構81の下ビード把
持部85により下ビード部Vをクランプ把持する。
【0060】続いて、上モールド95、上クランプ機構
80をグリーンタイヤBの支持する位置P2’まで下降
し、グリーンタイヤB内に低圧の加熱ガスを供給した
後、グリーンタイヤBの上ビード部Vを上ビード把持部
83によりクランプ把持する。このとき、空圧回路2の
空気圧サーボ弁45を開弁切換えし、空気圧シリンダ9
へ作動空気を給排することで、センターポスト8を支持
位置P2’まで引き下げる。このセンターポスト8の引
き下げは、サーボコントローラ75が位置検出センサ1
0からフィードバックされる検出信号と、支持位置P
2’に対応するストローク目標値との比較により、空気
圧サーボ弁45を制御することで行われる。そして、上
下クランプ機構80,81によって、グリーンタイヤB
の上下ビード部Vをクランプ把持すると、グリーンタイ
ヤB内に密封空間Sが形成される。
【0061】グリーンタイヤBを支持した後、上モール
ド95を更に下降して閉じることで、グリーンタイヤB
を上下モールド94,95内に装着する。これと同時
に、センターポスト8も加硫位置P3になるので、サー
ボコントローラ75は位置検出センサ10からの検出信
号と加硫位置P3に対応するストローク目標値との比較
により、空気圧サーB弁45を閉弁切換えして、空気圧
シリンダ9を空気圧モータ49、排気側57から遮断す
る。そして、グリーンタイヤB内の密封空間Sに熱媒体
を供給し、グリーンタイヤB内側に直接作用する熱媒体
によってグリーンタイヤB全体に加硫形成を施す。この
とき、センターポスト8は、上ビードリング82に作用
する熱媒体によって、上モールド95に押し付けられ、
引き下げ/引き上げ不要となる。この状態で、空気圧シ
リンダ9の各圧力室31,32内の空気を入れ換えるこ
とで、加硫成形中において、空気圧シリンダ9や空圧回
路2を冷却する。
【0062】加硫成形が終了すると、上モールド95、
上クランプ機構80を上昇させることで、加硫済タイヤ
の上ビード部のクランプ把持を開放する。このとき、サ
ーボコントローラ75は、位置検出センサからの検出信
号と、初期位置に対応するストローク目標値との比較に
より、空気圧サーボ弁45を制御することで、センター
ポスト8を引き上げて、上モールド95から加硫済タイ
ヤを引き剥がす。続いて、下クランプ機構81を上昇さ
せて加硫済タイヤを下モールド94から引き剥がした
後、下ビード把持部85によるクランプ把持を開放する
こで、加硫済タイヤの搬出を可能とする。
【0063】この様に、ブラダレスのタイヤ加硫プレス
71に適用しても、図1〜図7に示すものと同一の作用
効果を達成できる。従って、タイヤ加硫機Xを小型化で
き、フロア据え付きタイプのタイヤ加硫機Xを実現でき
る。尚、図8のタイヤ加硫プレス71では、上クランプ
機構80を空気圧シリンダ9によって引き下げ/引き上
げる構成としたが、下クランプ機構81を空気圧シリン
ダ9にて引き下げ/引き上げる構成としても良く、又上
下クランプ機構80,81を夫々に空気圧シリンダ9に
て引き下げ/引き上げる構成となすこともできる。又、
図8の構成も採用することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明のタイヤ加硫機(請求項1)で
は、センターポストを移動させるための手段として、断
熱効果の優れた空気を作動流体とする空気圧シリンダを
使用し、センターポストを所望位置に制御するため、空
気圧サーボ弁、位置検出センサ及びサーボ制御器からな
る空気圧サーボシステムを採用する。従って、グリーン
タイヤの加硫成形中に、密封空間内に供給される熱媒体
の熱がセンターポスト、ロッドを通して伝達されても、
空気圧シリンダの作動空気の断熱効果によって、空気圧
シリンダ9自体の温度上昇を抑制できる。これにより、
熱媒体による熱伝達の影響を空気圧シリンダの作動空気
によって抑制できることから、センターポスト、ロッド
の長さを短くでき、タイヤ加硫機1を据えつけるピット
を浅くすることが可能となる。そして、下モールド等の
配置高さをユーザ要求に合わせて、フロア据え付けを行
えるタイプのタイヤ加硫機の実現が可能となる。
【0065】又、グリーンタイヤの加硫成形中に、熱媒
体による熱伝達の影響を、空気圧シリンダの作動空気に
よって抑制することは、空気圧サーボ弁が作動できる温
度環境となして、空気圧サーボ弁の作動を確実に確保で
きる。このことは、タイヤ加硫機の駆動を、従来の油圧
回路から空圧回路によって実現可能なものとなし、サー
ボ制御器によって空気圧サーボ弁を制御することで、セ
ンターポストの位置を制御でき、適切に加硫成形を行う
ことが可能となる。更に、空気圧シリンダを採用するこ
とは、作動空気の熱劣化をなくし、作動空気の断熱効果
によってシリンダヘッド等のパッキンの寿命低下を防ぐ
ことができる。従って、メインテナンス等の作業の簡略
化と、空気圧シリンダの長寿命化を図ることも可能とな
る。
【0066】本発明となるタイヤ加硫機(請求項2)で
は、加硫成形中に、入れ換え手段によって、空気圧シリ
ンダ内の空気を入れ換えることで、空気圧シリンダや空
圧回路を冷却できる。従って、加硫成形中に、熱媒体に
よる熱伝達があっても、空気圧シリンダはもとより空気
圧サーボ弁を、常温雰囲気に近いものとでき、センター
ポストの位置を制御できる。これにより、センターポス
ト、シリンダロッドの長さを短くして、タイヤ加硫機の
小型化を達成でき、フロア据え付けタイプとすることが
可能となる。そして、本発明となるタイヤ加硫機(請求
項3)では、入れ換え手段として、第1切換弁、及び第
2切換弁とで構成することで、簡単な構成で、空気圧シ
リンダや空圧回路2の冷却を実現できる。
【0067】本発明となるタイヤ加硫機(請求項4)で
は、ブラダタイプのものに適用したもので、センターポ
スト、シリンダロッドの長さを短くでき、タイヤ加硫機
の小型化やフロア据え付きタイプとすることが可能であ
る。特に、ブラダタイプのものでは、ブラダをグリーン
タイヤ内側に密封させるシェーピング位置に制御するこ
とが要求されるが、空気圧サーボ弁、サーボ制御器によ
り高精度の位置制御が可能となる。
【0068】本発明となるタイヤ加硫機(請求項5)で
は、ブラダレスタイプのものに適用してたもので、セン
ターポスト、シリンダロッドの長さを短くでき、タイヤ
加硫機の小型化やフロア据え付きタイプとすることが可
能である。
【0069】本発明となるタイヤ加硫機(請求項6)で
は、センターポストと下クランプ機構との間にシール部
材を設けたので、グリーンタイヤの加硫成形中に、密封
空間内から熱媒体が流れ出すことを防止できる。従っ
て、密封空間から延びるセンターポストは、熱媒体によ
って直接加熱されることがなく、放熱による温度低下の
効果を期待できるので、空気圧シリンダへの熱伝達の影
響を抑制することができる。これにより、さらなるセン
ターポスト、シリンダロッドの長さを短くできる。
【0070】本発明となるタイヤ加硫機(請求項7)で
は、センターポストとシリンダロッドとを単一部材にて
形成したので、これらの間に継手部材や断熱部材を必要
とすることなく、全長を短くすることができる。
【0071】本発明となるタイヤ加硫機(請求項8)で
は、リリーフ手段によって空気圧シリンダの内圧が所定
圧力以上になると、空気圧シリンダの空気を外部に逃が
すので、空気圧シリンダや空圧回路の破裂を回避でき
る。
【0072】本発明のタイヤ加硫機の運転方法(請求項
9)では、加硫成形中において、空気圧シリンダ内の空
気を入れ換えることで、空気圧シリンダや空圧回路を冷
却できる。これで、センターポスト、ロッドの長さを短
くでき、タイヤ加硫機の小型化を達成でき、フロア据え
付けタイプとすることが可能となる。又、センターポス
トを所望の位置にさせることのできる、空気圧サーボ
弁、サーボ制御器等からなる空気圧サーボシステムを採
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ加硫機であって、ブラダタイプ
のものを示す構成図である。
【図2】図1のタイヤ加硫機において、センターポスト
のシェーピング位置を示す構成図である。
【図3】図1のタイヤ加硫機において、上モールドプレ
ートがセンターポストを押し付ける状態を示す構成図で
ある。
【図4】図1のタイヤ加硫機において、センターポスト
の加硫位置を示す構成図である。
【図5】図1のタイヤ加硫機において、センターポスト
の縮小位置を示す構成図である。
【図6】図1のタイヤ加硫機の運転方法を説明するため
のタイムチャート図である。
【図7】図1のタイヤ加硫機における空圧回路の具体的
な構成を説明するための回路図である。
【図8】本発明のタイヤ加硫機であって、ブラダレスタ
イプのものを示す構成図である。
【図9】従来のタイヤ加硫機を示す構成図である。
【符号の説明】
X タイヤ加硫機 1 タイヤ加硫プレス 2 空圧回路 3 制御装置 4 ブラダ 7 中心支持機構 8 センターポスト 9 空気圧シリンダ 10 位置検出センサ 11 シリンダロッド 20 上クランプ機構 21 下クランプ機構 25 シール部材 45 空気圧サーボ弁 46 第1切換弁 47 第2切換弁 48 リリーフ弁構造 49 空気圧モータ B グリーンタイヤ S 密封空間
フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA45 AH20 CA21 CB01 CU12 CV02 CV06 4F203 AA45 AH20 DA11 DB01 DC01 DL12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターポストの移動によってグリーン
    タイヤを支持し、該グリーンタイヤ内に密封空間を形成
    する中心支持機構を備え、前記グリーンタイヤ内の密封
    空間に熱媒体を作用させて加硫成形するタイヤ加硫機に
    おいて、 前記センターポストを直動させるロッドを有する空気圧
    シリンダと、 前記空気圧シリンダに接続され、該空気圧シリンダ内に
    作動圧空気を給排するため開閉される空気圧サーボ弁
    と、 前記空気圧シリンダのロッドの位置を検出する位置検出
    センサと、 前記位置検出センサの検出信号に基づいて、前記空気圧
    サーボ弁の開閉を制御するサーボ制御器と、 を備えてなることを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 【請求項2】 前記グリーンタイヤの加硫成形中に、前
    記空気圧シリンダ内の空気を、該空気圧シリンダ外の空
    気と入れ換え可能な入れ換え手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のタイヤ加硫機。
  3. 【請求項3】 前記入れ換え手段は、 前記空気圧シリンダ内に入れ換え空気を供給可能なエア
    供給源と、 前記空気圧シリンダ、空気圧サーボ弁及びエア供給源と
    に接続され、前記空気圧シリンダを、前記空気圧サーボ
    弁又は前記エア供給源に接続するため切換えられる第1
    切換弁と、 前記エア供給源及び第1切換弁との間に設けられ、前記
    第1切換弁を、前記エア供給源又は空気の排気側に接続
    するため切換えられる第2切換弁と、 を備えてなることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ
    加硫機。
  4. 【請求項4】 前記中心支持機構は、 前記グリーンタイヤ内に挿通される可撓性のブラダと、 前記ブラダ内に挿通される前記センターポストの上端に
    連結され、前記ブラダの上縁部を把持する上クランプ機
    構と、 前記センターポストを貫通させて、前記ブラダの下縁部
    を把持する下クランプ機構と、を備え、 前記ブラダ内への熱媒体の封入によって、前記グリーン
    タイヤ内側を支持し、該グリーンタイヤ内のブラダ内側
    に密封空間を形成することを特徴とする請求項1に記載
    のタイヤ加硫機。
  5. 【請求項5】 前記中心支持機構は、 前記センターポストに連結され、前記グリーンタイヤの
    上端部を支持する上クランプ機構と、 前記グリーンタイヤの下端部を支持する下クランプ機構
    と、を備え、 前記各中心機構の支持によって、前記グリンタイヤ内に
    密封空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の
    タイヤ加硫機。
  6. 【請求項6】 前記センターポストと前記下クランプ機
    構との間には、前記グリーンタイヤ内の密封空間の気密
    性を保持するシール部材を設けたことを特徴とする請求
    項4に記載のタイヤ加硫機。
  7. 【請求項7】 前記センターポスト及び前記ロッドは、
    単一部材にて形成されることを特徴とする請求項1、又
    は請求項4〜請求項6のいずれかに記載のタイヤ加硫
    機。
  8. 【請求項8】 前記空気圧シリンダの内圧が所定圧力以
    上になると、該空気圧シリンダ内の空気を外部に逃がす
    リリーフ手段を設けてなることを特徴とする請求項1〜
    請求項7のいずれかに記載のタイヤ加硫機。
  9. 【請求項9】 グリーンタイヤ内に熱媒体を作用させて
    加硫成形するタイヤ加硫機の運転方法であって、 空気圧シリンダへの作動圧空気の給排で、該空気圧シリ
    ンダのロッドで直動されるセンターポストを移動させる
    工程と、 前記センターポストの移動で、中心支持機構により前記
    グリーンタイヤを支持し、該グリーンタイヤ内に密封空
    間を形成する工程と、 前記グリンタイヤ内の密封空間に熱媒体を作用させて、
    該グリーンタイヤを加硫成形する工程と、 前記グリーンタイヤの加硫成形中に、前記空気圧シリン
    ダ内の空気を、該空気圧シリンダ外の空気と入れ換える
    工程と、 を含んでなることを特徴とするタイヤ加硫機の運転方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104015282A (zh) * 2014-06-17 2014-09-03 桂林橡胶机械厂 轮胎定型硫化机触胎器
CN113175463A (zh) * 2021-04-30 2021-07-27 萨驰智能装备股份有限公司 一种集成式液压系统及轮胎硫化机
CN113580439A (zh) * 2021-08-06 2021-11-02 青岛力沃液压机械有限公司 硫化机中心机构
JP7497609B2 (ja) 2020-05-18 2024-06-11 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法及びその製造装置

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