JP2002301047A - 呼吸誘導装置 - Google Patents

呼吸誘導装置

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JP2002301047A JP2001105776A JP2001105776A JP2002301047A JP 2002301047 A JP2002301047 A JP 2002301047A JP 2001105776 A JP2001105776 A JP 2001105776A JP 2001105776 A JP2001105776 A JP 2001105776A JP 2002301047 A JP2002301047 A JP 2002301047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の呼吸を任意の理想パターン状態に短
時間に誘導し、かつ、一旦前記状態が形成されれば、そ
の状態を長時間維持できる呼吸誘導装置を提供する。 【解決手段】 呼吸情報抽出部2は呼吸検出部1により
検出された呼吸信号から生体の呼吸情報を抽出し、誘導
すべき目標呼吸パターン情報を呼吸情報記憶部4に記憶
し、呼吸情報抽出部2から得られる呼吸情報と呼吸情報
記憶部4に記憶された呼吸情報とを比較判定し、その差
に基づく補正値を出力する呼吸情報比較判定部6と、呼
吸情報抽出部で抽出された呼吸情報を呼吸情報比較判定
部6から出力された補正値で補正する補正量演算部7、
47と、を有し、生体に与えられる刺激信号を補正量演
算部の出力に基づき制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は呼吸誘導装置に関
し、特に、呼吸を理想的なパターンへ自然に誘導するこ
とにより、任意の呼吸パターンを短時間に形成し、長時
間維持することができる呼吸誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音響出力や光電表示による理想呼
吸訓練パターンの指示に従って腹式呼吸による呼吸訓練
を行い、使用者の精神を安定したリラクゼーション(弛
緩)状態にするための呼吸訓練装置が知られている。
【0003】例えば、特開昭62−277968号公報
では、使用者の腹部に装着したセンサで腹式呼吸による
腹壁の動きに応じた信号を検出し、この検出信号から吸
気時間と呼気時間を計測するとともに、両者から呼吸比
を計算し、この呼吸比を予め定めた基準値と比較して弛
緩状態にあるか否か判別し、弛緩状態となったときに音
響出力等により使用者に報知する構成のバイオフィード
バック装置が開示されている。
【0004】また、特開昭62−277976号公報で
は、使用者の腹部に装着したセンサで腹式呼吸による腹
壁の動きを検出し、ストレス解消のために必要な弛緩状
態を得る腹式呼吸の理想呼吸パターンを訓練パターン発
生手段によって発生し、使用者に音響出力または光電表
示によって報知して理想呼吸パターンに従って腹式呼吸
を訓練させ、センサ検出信号に基づいて演算手段で演算
した実際の呼吸パターンを理想呼吸パターンと比較判断
手段で比較判断し、両者の一致度合いを使用者に音響出
力または光電表示により報知するように構成した呼吸訓
練装置が開示されている。
【0005】しかし、これら従来の構成では、腹式呼吸
訓練装置であるため、呼吸の理想パターン状態を形成し
た場合でも、その状態を長時間維持することは容易では
なかった。また、初めに固定化された理想パターンがあ
って、その教師信号に従うといった強制感を伴うもので
あり、使用者の現時点の呼吸状態を尊重しながら、ゆっ
くりと時間をかけて自然な状態で呼吸を誘導するという
概念はなかった。従って、使用者にとって強制感の緩和
された楽しく感じられるように考慮されていないため、
より深いリラクゼーション状態に使用者の呼吸を誘導す
ることができなかった。
【0006】さらに、使用者の現在の呼吸状態が考慮さ
れていないため、強制的な呼吸教示となり、緩やかな連
続的な誘導が困難であり、また、使用者の未来の呼吸信
号を予測することがないために、使用者の呼吸に合わせ
た制御が不可能であり、使用者にとって違和感のある訓
練方法であった。さらにまた、使用者の呼吸状態が考慮
されていないため、使用者への生体負担も大きくなると
いう課題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するためになされたもので、使用者の呼吸を任意の
パターン(例えば、周期、深さ、呼吸比等)の目標状態
に短時間に誘導し、かつ、一旦目標状態が形成されれ
ば、その状態を長時間維持できる呼吸誘導装置を提供す
ることを目的とする。また、音楽を制御することによ
り、使用者にとって強制感の緩和された楽しく感じられ
る誘導が可能で、より深いリラクゼーション状態の中で
使用者の呼吸を誘導できる呼吸誘導装置を提供すること
を目的とする。
【0008】さらに、使用者の現在の呼吸信号から誘導
すべき呼吸信号を生成することにより、強制的でなく連
続的な誘導ができ、また、計算機上に構築したモデルを
利用し、使用者の未来の呼吸信号を予測することによ
り、使用者の呼吸に合わせた制御が可能で、使用者にと
って違和感の少ない呼吸誘導装置を実現することを目的
とする。さらにまた、使用者の呼吸状態、例えば、呼気
ガス成分、血中酸素飽和度等を考慮した上で、誘導すべ
き呼吸信号を生成することにより、使用者への生体負担
を軽減した呼吸誘導装置を提供することを目的とする。
【0009】また、上記構成の新規な呼吸誘導装置を放
射線治療装置等の医療機器に組込むことにより、患者の
呼吸を理想的なパターンへ誘導することができ、よい位
相を長時間維持し、治療・診断の効果効率を向上させる
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様による呼吸誘導装置は、生体に
呼吸パターンに関する刺激信号を与えることによって呼
吸を理想パターンに誘導する呼吸誘導装置であって、生
体の呼吸を検出する呼吸検出手段と、該呼吸検出手段に
より検出された呼吸信号から生体の呼吸情報を抽出する
呼吸情報抽出手段と、誘導すべき目標呼吸パターン情報
を記憶する呼吸情報記憶手段と、上記呼吸情報抽出手段
から得られる呼吸情報と上記呼吸情報記憶手段に記憶さ
れた呼吸情報とを比較判定し、その差に基づく補正値を
出力する呼吸情報比較判定手段と、上記呼吸情報抽出手
段で抽出された呼吸情報を上記呼吸情報比較判定手段か
ら出力された補正値で補正する補正量演算手段と、を有
し、生体に与えられる刺激信号を上記補正量演算手段の
出力に基づき制御することを特徴とする。
【0011】上記構成により、使用者の呼吸を任意の状
態に短時間に誘導し、かつ、一旦前記状態が形成されれ
ば、その状態を長時間維持できるという効果がある。
【0012】上記構成の呼吸誘導装置は、更に、上記呼
吸情報記憶手段に複数の呼吸情報を入力する呼吸情報入
力部と、刺激信号を生体に提示する刺激提示部と、上記
呼吸検出手段で検出される呼吸信号と上記呼吸情報抽出
手段で抽出される複数の呼吸情報との少なくとも一方を
表示する表示部と、を有する。
【0013】本発明の第2の態様による呼吸誘導装置
は、上記生体に与えられる刺激信号が音楽であり、該音
楽の刺激信号を再生する音楽再生部を有し、該音楽再生
部から再生する音楽を前記補正量演算手段の出力に基づ
き制御する。
【0014】このように、音楽を制御することにより、
使用者にとって強制感の緩和された楽しく感じられる誘
導が可能になり、より深いリラクゼーション状態の中で
使用者の呼吸を誘導できるという効果がある。
【0015】上記第1または第2の態様による呼吸誘導
装置は、前記呼吸検出手段で検出される呼吸信号から直
接または前記呼吸情報抽出手段で抽出される複数の呼吸
情報から、誘導すべき目標呼吸信号を計算する呼吸信号
計算部をさらに有してもよい。
【0016】上記構成により、今の使用者の呼吸信号か
ら誘導すべき呼吸信号を生成することにより、強制的で
なく連続的な誘導ができるという効果がある。
【0017】また、前記呼吸信号計算部が、数理モデル
を包含し、該数理モデルの出力から誘導すべき呼吸信号
を計算する構成としてもよい。
【0018】このように計算機上に構築したモデルを利
用し、使用者の未来の呼吸信号を予測することにより、
使用者の呼吸に合わせた制御が可能になり、使用者にと
って違和感の少ない誘導が実現できるという効果があ
る。
【0019】また、前記呼吸信号計算部が、生体の呼気
ガス成分と血中酸素飽和度を含む呼吸状態に合わせて誘
導すべき呼吸信号を計算する構成としてもよい。
【0020】このように、使用者の呼吸状態、例えば、
呼気ガス成分、血中酸素飽和度等を考慮した上で、誘導
すべき呼吸信号を生成することにより、使用者への生体
負担を軽減した誘導ができるという効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】
【実施例1】図1乃至図3を用いて本発明の第1の実施
例について説明する。なお、各図において共通する要素
には同一の符号を付し、重複する説明については省略し
ている。
【0022】図1は、本発明による呼吸誘導装置の第1
の実施例のブロック構成を示す。同図において、呼吸誘
導装置は、呼吸検出部1、呼吸情報抽出部2、呼吸信号
計算部3,呼吸情報記憶部4、呼吸情報入力部5、呼吸
情報比較判定部6、補正量演算部7、刺激提示部8、表
示部9を備える。
【0023】呼吸検出部1は、図2(a)に示すよう
に、呼吸センサ11とローパスフィルタ12と増幅器1
3とを備えている。呼吸センサ11は、例えば、腹部や
胸部に装着される形態のもので、呼吸に伴う胴体長の変
化を伸縮性可変抵抗素子で検出するようにしたものであ
る。呼吸センサ11の他の構成例としては、使用者の呼
気または吸気に伴う鼻腔付近の温度変化をサーミスタや
赤外線カメラによる画像処理を用いて計測するタイプの
ものや、気流速度変化をマスク型(またはマウスピース
型)の器具で直接的に計測するタイプのものや、腹部や
胸部にマーカーを搭載し、呼吸と連動する当該マーカー
の変動を電荷結合素子(CCD)や半導体位置検出素子
(PSD)カメラで計測するタイプのものがある。ロー
パスフィルタ12は、呼吸周波数に相当する低周波成分
のみを通過させ、体動に伴うノイズ等をカットするもの
である。ローパスフィルタ12から出力される信号は増
幅器13で増幅され、呼吸情報抽出部2での処理及び表
示部9での呼吸信号描画に適した信号に変換される。
【0024】図2(b)に示すように、呼吸情報抽出部
2は、微分回路21と演算回路22とメモリ部23とを
備えている。呼吸検出部1内の増幅器13の出力は、使
用者の呼吸位相が吸気状態のときは微分回路21の出力
は正になり、使用者の呼吸位相が呼気状態のときは微分
回路21の出力は負になるように構成されている。この
ことにより、微分回路21の出力が負から正へゼロクロ
スする時点が吸気開始時点(τi)となり、微分回路2
1の出力が正から負へゼロクロスする時点が呼気開始時
点(τe)となって検出される。検出された当該呼吸の
吸気開始時点(τi)及び吸気開始時点における振幅レ
ベル(Vi)と、呼気開始時点(τe)及び呼気開始時点
における振幅レベル(Ve)は、メモリ部23に逐次記
憶される(図3参照)。演算回路22では、吸気開始時
点(τi)が検出された時刻をトリガーとして、次に吸
気開始時点(τi)が検出される時刻までの間に、以下
に説明するような一連の動作を実行する。
【0025】即ち、図3に示すように、メモリ23に格
納された1呼吸前の呼気開始時点(τe p)と1呼吸前
の吸気開始時点(τi p)との差から吸気時間(Ti)を
算出し、当該呼吸の吸気開始時点(τi)とメモリ部2
3に格納された1呼吸前の呼気開始時点(τe p)との
差から呼気時間(Te)を算出し、メモリ23に格納され
た1呼吸前の呼気開始時点の振幅レベル(Ve p)と1呼
吸前の吸気開始時点の振幅レベル(Vi p)との差から吸
気振幅値(Ai)を算出し、メモリ23に格納された1呼
吸前の呼気開始時点の振幅レベル(Ve p)と当該呼吸の
吸気開始時点の振幅レベル(Vi)との差から呼気振幅値
(Ae)を算出する。
【0026】これら算出された4種類の基本的な呼吸情
報から四則演算により求まる副次的な呼吸情報として、
吸気時間(Ti)と呼気時間(Te)を加算した呼吸時間
(Tr)、吸気時間(Ti)を呼気時間(Te)で除算した呼
吸比(Rb)、吸気振幅値(Ai)を吸気時間(Ti)で除算
したドライビング(Dv)、吸気時間(Ti)を呼吸時間
(Tr)で除算したタイミング(Tm)等があり、これら情
報も呼吸情報抽出部2で算出される。また、呼吸テンポ
(呼吸速度Bv)として単位時間当たりの呼吸回数、例え
ば、1分間を呼吸時間(Tr)で除算した(回/分)を単
位とする値が算出される。さらに、吸気開始時点(τ
i)または呼気開始時点(τe)のどちらか一方を総称し
て呼吸タイミング信号(τg)として算出する。このよ
うに呼吸情報を多面的に分析することにより、呼吸を任
意のパターン状態へ誘導することを可能とするものであ
る。
【0027】呼吸信号計算部3では、呼吸情報抽出部2
より得られた呼吸情報から誘導すべき呼吸としての呼吸
情報を計算する。例えば、一定期間に呼吸情報抽出部2
より得られた呼吸情報の平均値を基準にして誘導すべき
呼吸の呼吸情報を算出してもよいし、呼吸検出部1から
直接算出してもよい。使用者をリラクゼーション状態に
導き、前述の使用者の呼吸状態に同期させて各種診断機
器や治療機器を運転するためには、呼吸の振幅(吸気振
幅値(Ai)と呼気振幅値(Ae)を総称したもの)が大き
く、呼吸テンポ(呼吸速度Bv)が遅くなるように誘導す
ると効果的であり、さらに、呼吸比(Rb)が小さくなる
傾向が望ましい。つまり、吸気時間(Ti)、呼気時間
(Te)、吸気振幅値(Ai)、呼気振幅値(Ae)の理想値
を、前述の平均値の1倍より大きく、かつ、吸気時間
(Ti)< 呼気時間(Te)の関係が成り立ち、かつ、呼
吸比(Rb)ができるだけ0に近づくような条件に設定す
ればよい。
【0028】呼吸情報記憶部4は、呼吸信号計算部3で
算出された呼吸情報として、呼吸時間(Tr)、吸気時間
(Ti)、呼気時間(Te)、吸気振幅値(Ai)、呼気振幅
値(Ae)、呼吸比(Rb)、ドライビング(Dv)、タイミ
ング(Tm)、呼吸テンポ(呼吸速度Bv)、呼吸タイミン
グ信号(τg)の少なくとも1つ、または、その組合せ
を予め保持する。これら呼吸情報としては、多種多様な
使用者を母集団とする大容量のデータから統計的な解析
により基準値を事前に算出し、呼吸情報記憶部4にデフ
ォルト値として設定しておいてもよい。または、呼吸情
報入力部5から、過去の使用者の呼吸情報に基づいて入
力するような構成にしてもよい。または、装置の運転中
に一定期間使用者の呼吸を呼吸検出部1にて計測し、呼
吸情報抽出部2より得られた呼吸情報から、呼吸信号計
算部3で誘導すべき呼吸としての呼吸情報を計算し、呼
吸情報記憶部4に逐次更新しながら記憶するような構成
にしてもよい。
【0029】呼吸情報比較判定部6では、呼吸情報抽出
部2から得られる現在の呼吸情報と呼吸情報記憶部4に
予め蓄積された呼吸情報とを比較判定し、その差に基づ
く補正値を出力し、得られた補正値は補正量演算部7に
入力される。ここで、呼吸情報比較判定部6から出力さ
れる補正値として、呼吸時間(Tr)の補正値をΔH
1(t)、吸気時間(Ti)の補正値をΔH(t)、呼気時間
(Te)の補正値をΔH(t)、吸気振幅値(Ai)の補正値
をΔH(t)、呼気振幅値(Ae)の補正値をΔH(t)、呼
吸比(Rb)の補正値をΔH(t)、ドライビング(Dv)の
補正値をΔH(t)、タイミング(Tm)の補正値をΔH
(t)、呼吸テンポ(呼吸速度Bv)の補正値をΔH
(t)、呼吸タイミング信号(τg)の補正値をΔH
10(t)として以下の説明を行う。
【0030】補正演算部7では、吸気を誘導する刺激時
相の時間を、吸気時間(Ti)を所定の定数E1を用いて補
正値ΔH(t)で補正し、呼気を誘導する刺激時相の時間
を、呼気時間(Te)を所定の定数Eを用いて補正値ΔH
(t)で補正し、吸気を誘導する刺激強度を、吸気振幅
値(Ai)を所定の定数Eとして補正値ΔH(t)で補正
し、呼気を誘導する刺激強度を、呼気振幅値(Ae)を所
定の定数Eとして補正値ΔH(t)で補正し、下記の補
正演算: 吸気を誘導する刺激時相の時間 = (Ti)+ E・ΔH
(t) 呼気を誘導する刺激時相の時間 = (Te)+ E・ΔH
(t) 吸気を誘導する刺激強度 = G1・((Ai)+ E
・ΔH(t)) 呼気を誘導する刺激強度 = G2・((Ae)+ E
・ΔH(t)) を行う。ここで、G1 、G2はゲインであり、左辺の刺激
強度と右辺の吸気振幅値(Ai)、呼気振幅値(Ae)とを
対応づけるために、事前にキャリブレーション(較正)
を実行し、ゲインG1 、G2を決定しておく必要がある。
演算の方法は、例えば、サイン関数で記述できるような
定常的な刺激を刺激提示部8より一定期間出力し、使用
者に刺激に合わせて呼吸するように指示する。当該一定
期間に呼吸情報抽出部2より抽出した吸気振幅値(Ai)
と呼気振幅値(Ae)の平均値から、 G = (吸気を誘導する刺激強度)/(吸気振幅値
(Ai)の平均値) G = (呼気を誘導する刺激強度)/(呼気振幅値
(Ae)の平均値) のように求めることもできる。
【0031】刺激提示部8では、音、光、振動等の少な
くとも1つ、または、その組合せにより、使用者にとっ
て誘導すべき呼吸を明確に認識できる刺激を提示して呼
吸を誘導できるようにする。誘導は、吸気を誘導する刺
激時相の時間と、呼気を誘導する刺激時相の時間と、吸
気を誘導する刺激強度と、呼気を誘導する刺激強度との
少なくとも1つ、または、その組合せにより実施する。
吸気を誘導する刺激時相の時間と、呼気を誘導する刺激
時相の時間とを同時に誘導する場合は、使用者が吸気と
して誘導されているのか、呼気として誘導されているの
かをはっきり識別できることが必要になる。そのために
は、吸気を誘導する刺激時相と呼気を誘導する刺激時相
で、刺激の周波数、例えば、刺激が音であれば音の周波
数を変えるようにするとよい。また、吸気を誘導する刺
激時相と呼気を誘導する刺激時相で、一方の刺激時相で
のみ刺激を複数種類提示するようにしてもよい。例え
ば、音刺激に対して、吸気を誘導する刺激時相では、光
刺激を加えるというような構成が考えられる。このよう
に刺激の種類、制御対象(即ち、吸気を誘導する刺激時
相の時間、呼気を誘導する刺激時相の時間、吸気を誘導
する刺激強度、呼気を誘導する刺激強度)を選択、結合
できる構成とすることにより、使用者の刺激対応能力や
刺激の好みに合わせた誘導が可能になり、自然で無理の
ない状態で呼吸を誘導できるという効果がある。
【0032】一方、すべての制御対象を誘導に利用する
場合が最も効果的であり、吸気を誘導する刺激時相の時
間と呼気を誘導する刺激時相の時間とを補正量演算部7
の出力に応じて変える際に、提示する刺激の強度、例え
ば刺激が音であれば音量を、補正量演算部7の出力に応
じて変えるようにしてもよい。また、刺激提示部8から
出力する刺激は、補正量演算部7の出力に基づき制御さ
れるが、補正量演算部7のE〜Eの定数の取りうる値
によって以下の効果がある。
【0033】即ち、E〜Eの定数は0以上1以下の範
囲の値をとり、呼吸を誘導する際の誘導強度を規定する
が、1に近い値であれば、誘導すべき呼吸に近い刺激を
使用者に提示することとなり、できるだけ速やかに使用
者の呼吸が誘導すべき状態になる使用法である。定数E
〜Eが1に規定された従来構成に対して、本実施例
のように、例えば定数E〜Eが0に近い値であれば、
使用者の現時点の呼吸状態を尊重しながら、ゆっくりと
時間をかけて自然な状態で呼吸を誘導することとなり、
時間はかかるが呼吸を任意の状態に違和感なく確実に誘
導できる。一方、定数E〜Eが0に規定された従来の
バイオフィードバック装置と比較して、本実施例では、
定数E〜Eを使用目的に応じて0以上1以下の範囲で
適宜設定できるとともに、定数E〜Eは装置使用中に
条件に応じてダイナミックに変動させていくように構成
でき、呼吸を理想的なパターンへ違和感なく自然に誘導
できるとともに、任意のパターンを長時間維持すること
ができる。
【0034】
【実施例2】図4を用いて本発明の第2の実施例につい
て説明する。図1に示す実施例1の構成と異なるところ
は、本実施例2では、使用する刺激の種類として、予め
記憶した少なくとも1つの音楽データを用い、刺激の制
御対象を音楽テンポとしたことである。図4に示すよう
に、呼吸誘導装置は補正量演算部47と音楽再生部48
とメモリ部40を新たに備え、呼吸情報比較判定部6
は、呼吸情報抽出部2から得られる呼吸テンポ(Wr(t))
と呼吸情報記憶部4の呼吸テンポとを比較判定し、その
差に基づく補正値ΔH(t)を出力する。
【0035】補正量演算部47は、図5(a)に示すよ
うに、テンポ補正量演算回路71、音楽データ補正回路
72、テンポ補正量制限回路73を備える。テンポ補正
量演算回路71は再生する音楽テンポの補正量を演算す
る。音楽データ補正回路72は、テンポ補正量演算回路
71によって求めたテンポに基づき、メモリ部40から
引き出した音楽データを使用者に違和感を与えないよう
に、極めてゆっくりと変化させ、徐々に補正する。
【0036】図5(b)に示すように、音楽再生部48
は、音楽データ選択部75を備え、任意の音楽を選択す
ることができ、音楽データ補正回路72で補正された音
楽データを再生する。メモリ部40は、例えばフラッシ
ュメモリ等で構成され、複数の音楽データが収納可能で
あり、装置の使用を開始すると、先ず、選択された音楽
がその音楽の本来の再生テンポ(Tx)で再生されるので、
使用者はその音楽に合わせて呼吸運動を開始する。音楽
の選択が適切でなく音楽に合わせて呼吸することが難し
い場合は、使用者は自分に合ったペースで呼吸運動を開
始する。
【0037】補正量演算部47では、呼吸情報比較判定
部6から出力される補正値ΔH(t)がゼロとなる方向に使
用者の呼吸テンポを補正するのに必要な補正値を算出す
るため、音楽のテンポ補正量演算回路71によりΔH(t)
と所定の定数(E)とを乗算して必要な補正値を算出す
る。この算出された補正値が使用者の呼吸テンポ(Wr
(t))に加算され、所定倍数(G)を乗じて、補正された音
楽のテンポ(Wm(t))が算出される。つまり、呼吸テン
ポ(Wr(t))を所定の定数EとGを用いて呼吸情報比較判
定部6から出力される補正値ΔH(t)で補正することによ
り、音楽テンポ(Wm(t))を下記の演算式 Wm(t) = G・(Wr(t) + E・ΔH(t)) により求める。ここで、Gの値は任意に設定可能であ
る。
【0038】ただし、呼吸には吸気と呼気の2つの状態
が存在するので、使用者が音楽に合わせて呼吸するため
には、Gとして2の倍数が適切である。例えばGが16で
あれば、呼吸テンポの16倍のテンポの音楽再生とな
り、音楽の16拍に1呼吸を対応づけることを意味す
る。4/4拍子の緩やかな音楽であれば、その音楽に合
わせて8拍で息を吸い、8拍で息を吐き出すよう呼吸を
行えばよい。ここで、「緩やか」とは、選択された音楽の
本来の再生テンポ(Tx)が60拍/分〜130拍/分程度
であることをいう。
【0039】その他にも、Gが2の倍数で、呼吸テンポ
の2倍、4倍、6倍、8倍、10倍、12倍、14倍等
で音楽を再生してもよい。この場合は、音楽の2拍、4
拍、6拍、8拍、10拍、12拍、14拍等に1呼吸を
対応付けることを意味する。つまり、2倍の音楽再生の
場合は1拍で息を吸い1拍で息を吐く、4倍の音楽再生
の場合は2拍で息を吸い2拍で息を吐く、6倍の音楽再
生の場合は3拍で息を吸い3拍で息を吐く、8倍の音楽
再生の場合は4拍で息を吸い4拍で息を吐く、10倍の
音楽再生の場合は5拍で息を吸い5拍で息を吐く、12
倍の音楽再生の場合は6拍で息を吸い6拍で息を吐く、
14倍の音楽再生の場合は7拍で息を吸い7拍で息を吐
く、という呼吸になる。
【0040】また、Gが6の倍数である場合、3/4拍
子の曲を用いるとより効果的である。つまり、6倍のテ
ンポで音楽再生する場合、3拍で息を吸い3拍で息を吐
く、12倍のテンポで音楽再生する場合、6拍で息を吸
い6拍で息を吐く、という呼吸になる。また、Gが8の
倍数である場合、4/4拍子の曲を用いるとより効果的
である。つまり、8倍のテンポで音楽再生する場合、4
拍で息を吸い4拍で息を吐く、16倍のテンポで音楽再
生する場合、8拍で息を吸い8拍で息を吐く、という呼
吸になる。このように、選択する音楽により、リズム
(何分の何拍子なのか)と、本来の再生テンポ(Tx)が決
まっているので、使用者の刺激対応能力や刺激の好みに
合わせてGの値を決定すればよい。
【0041】このようにして音楽のテンポ補正量演算回
路71で決定された出力テンポWm(t)を用いて、選択さ
れた音楽のデータが音楽データ補正回路72により補正
され、補正されたテンポで音楽が音楽再生部48から再
生される。このとき、曲の途中で急にテンポが大きく変
わると違和感を覚えるので、時間をかけてゆっくりと変
化するように徐々に補正が行われることが望ましい。即
ち、テンポ補正量制限回路73では、速くとも1分間に
20%程度以下の変化ペースでテンポが変更されるよう
制限を設けることができる。このように音楽のテンポを
制御することにより、強制感の緩和された、使用者にと
って楽しく感じる誘導が可能になり、より深いリラクゼ
ーション状態のなかで使用者の呼吸を誘導できるという
効果がある。
【0042】定数Eは任意に設定可能であり、Eをゼロと
すると、現在の使用者の呼吸テンポに音楽のテンポを合
わせることができる。このように使用者の呼吸のテンポ
に曲の方を合わせることができるので、使用者は楽に呼
吸ができる。従って、自分のペースでしかも曲に合わせ
た楽しい呼吸ができる。Eがゼロでないときは、Eの大き
さに応じて呼吸を誘導する強さが増す。そして使用者の
呼吸が目標呼吸に追随する制御が行われ、最初に設定し
た程度に応じた誘導が実行できる。実施例1と同様に、
Eの値は装置使用中に条件に応じてダイナミックに変動
させていくようにしてもよい。
【0043】
【実施例3】第2の実施例では音楽データの形式につい
ては特に制約なしに説明したので、そのテンポ制御は、
音譜間の時間を調整する趣旨で説明した。しかし、音楽
データがいわゆるMIDI(Musical instrument digit
al interface)データである場合には、全ての音譜の時
間間隔が事前にわかるので、拍を基準として、音譜と音
譜との間隔を各音譜ごとに制御する、即ち、位相制御す
るようにしてもよい。また、音譜ごとに時間間隔が変わ
ると違和感を覚える場合は、実施例2で説明した吸気ま
たは呼気に対応した小節(何拍で吸い、または、何拍で
吐く、に対応した期間)ごとに位相を制御してもよい。
このように音楽データはMIDI形式で構成され、音譜
ごとの時間間隔が位相データとして出力される。
【0044】図5(c)において、補正量演算部47
は、図5(a)に示す実施例2の場合に加えて新たに位
相補正量演算回路74を備える。テンポ補正量演算回路
71により算出される補正音楽テンポ(Wm(t))、即
ち、 Wm(t) = G・(Wr(t) + E・ΔH(t)) を利用して、このテンポをもとに、位相制御角βを、計
数Yを用いて、 β = Y・(Wm(t) / Tx) として算出し、MIDIデータの位相に加算して補正す
る。
【0045】また、他の方法としては、呼吸情報抽出部
2の算出する吸気開始時点(τi)または呼気開始時点
(τe)を呼吸タイミング信号として抽出し、呼吸情報
比較判定部6で再生音楽の音譜のタイミングとの位相差
情報を求め、この位相差を調整する(減らす・増やす)
方向に音楽データの位相を制御する(進める・遅らせ
る)ようにしてもよい。呼吸情報比較判定部6での呼吸
タイミング信号(τg)の補正値ΔH10(t)から、即
ち、位相制御角βを、係数E'を用いて、β = E'・ΔH
10(t)として算出し、音譜ごとの位相を補正する位相
補正量演算回路74によりMIDIデータの位相に加算
して補正する。上記構成により、使用者の呼吸タイミン
グ信号に合わせた音楽の制御が可能となり、違和感の少
ない呼吸誘導が可能となる。
【0046】
【実施例4】本実施例4では、呼吸信号計算部3で他の
計算モデルを適用する。呼吸信号計算部3では、呼吸情
報抽出部2より得られた呼吸情報から、誘導すべき呼吸
としての呼吸情報を計算し、実施例1では、一定期間に
呼吸情報抽出部2より得られた呼吸情報の平均値を基準
にして誘導すべき呼吸の呼吸情報を算出する場合を例示
して説明したが、本実施例4では、呼吸信号計算部3で
の計算に数理モデルを応用する場合について説明する。
【0047】例えば、時系列モデルとしてよく利用され
ている自己回帰(AR)モデルやその移動平均(ARM
A)モデル等を応用することができる。自己回帰(A
R)モデルは、 y=a+a・yn−1+a・yn−2+・・・+
・yn−p+x のように記述されるが、この場合、呼吸情報抽出部2よ
り得られる呼吸情報の1つを、過去1呼吸前から過去p
呼吸前までの当該呼吸情報の値から推定することにな
る。xはホワイトノイズで散乱項を表す。自己回帰
(AR)モデルは多次元(m次元)に拡張することが容
易であり、 y=Σa(p)yn−p+x のようになり、a(p)はm×m行列、xは(x
,x2,・・・,xmで表されるm次元の白
色雑音である。この場合、呼吸情報抽出部2より得られ
る呼吸情報の1つを、m個の呼吸情報の過去1呼吸前か
ら過去p呼吸前までの値から推定することになる。この
ようにして、使用者の次の呼吸を予測して、誘導すべき
呼吸の呼吸情報を計算する際に考慮に入れてもよい。
【0048】例えば、呼吸情報記憶部4に更新蓄積され
る呼吸情報は予測値から大きく外れないような構成にす
ることが可能であり、予測値の±10%以内に納まるよ
うな範囲にしてもよい。このようにすると、使用者にと
って誘導すべき呼吸は無理なものでなく、自然でスムー
ズな呼吸誘導が可能になるという効果がある。また、使
用者の呼吸が1呼吸前と比較して明らかに振幅が大きい
等で突発性と予測される場合には、前述の±10%以内
に納まるような範囲という制約をはずし、呼吸が安定化
する方向に誘導することが望ましい。突発性の判断は、
過去数呼吸の平均値を利用するようにしてもよい。
【0049】
【実施例5】本実施例5では、呼吸信号計算部で適用さ
れる数理モデルを、呼吸信号を概ね再現するような呼吸
系の生体メカニズムを組み込んだモデルで構成した場合
について図6を参照して説明する。呼吸の生じるメカニ
ズムを図6に示す。呼吸中枢から送られた信号は脊髄神
経を経て横隔神経と肋間神経に伝えられ、横隔神経は横
隔膜の動きを支配し、肋間神経は肋間筋に信号を送る。
このようにして、横隔膜と肋間筋の連動運動を呼吸中枢
が制御することによって呼吸が行われる。また、吸気が
生じる生理的メカニズムは、呼吸中枢の吸気ニューロン
からのインパルス信号が末梢器官(横隔膜と肋間筋)に
伝えられる結果であり、呼吸情報抽出部2より得られる
呼吸情報の内、ドライビング(Dv)は吸気ニューロンの発
火頻度が吸気の流速に反映されたものであると考えら
れ、タイミング(Tm)は吸気ニューロンの発火と休止の周
期性を反映すると考えられている。
【0050】以上のようなメカニズムにおいて、末梢器
官の働きを非線形振動子で再現し、末梢器官への入力イ
ンパルス信号を過去1呼吸前のドライビングとタイミン
グ、または、過去数呼吸前から過去1呼吸前までのドラ
イビングとタイミングの平均値から概算して、非線形振
動子モデルの入力として与えると、非線形振動子モデル
は自律的に呼吸信号を生成することができる。また、非
線形振動子を横隔膜と肋間筋に合わせて2つで構成し、
その相互作用も考慮した呼吸系モデルにしてもよい。
【0051】ここで、非線形振動子とは、外力に比例し
た振幅で振動するものを線形振動子というのに対して、
外力の大きさとは比例しない振幅で振動するものを非線
形振動子と呼ぶ。非線形振動子の中でも、外力の大きさ
とは無関係に一定の振幅で振動するものはリミットサイ
クル振動子と呼ばれ、生態系ではたびたび観測される。
非線形振動子を用いた系では、振動子が元来持っている
ロバスト性により、ある程度の外乱を与えても振動を続
けることができる。リミットサイクルは相互作用によっ
て「引き込み現象」を示し、振動子集団が相互引き込みに
よってマクロなリズムを発生させる例としては、心拍、
概日性生理リズム、蛍の集団発光など、生命現象を中心
として広く自然界に見られる。
【0052】計算機上に構築した非線形振動子モデルと
使用者の呼吸運動が、刺激提示部48から出力される刺
激により結合されると、同期現象が生じ、両者が相互に
中間点に歩み寄るような形で引き込み現象が生じる。こ
の現象を利用して、使用者の呼吸タイミング信号(τ
g)と呼吸系モデルの呼吸タイミング信号(τgm)とを
引き込ませることは比較的容易であり、一度引き込め
ば、その状態を安定して維持することができる。引き込
んだ状態から呼吸系モデルの方の呼吸タイミング信号
(τgm)を若干目標修正することにより、誘導すべき
使用者の呼吸タイミング信号(τg)を少しずつ目標に
近づけながら引き込み誘導していくことができる。この
ように、非線形振動子の引き込み現象を応用することに
より、使用者の呼吸を自然に違和感なく誘導し、かつ一
旦引き込み状態が形成されれば、その状態を長時間維持
できるという効果がある。
【0053】
【実施例6】本実施例6では、実施例5で説明した呼吸
系の生理メカニズムを組み込んだ数理モデルを構築する
際、呼気ガス成分、血中酸素飽和度等の使用者の生理状
態を考慮した上でモデルを構築している。このように生
体の状態をより反映した精緻なモデルを構築することに
より、使用者の生理状態に合わせた制御が可能になり、
使用者にとって違和感の少ない誘導が実現できるという
効果がある。また、呼吸信号計算部3では、呼吸情報抽
出部2より得られた呼吸情報から、誘導すべき呼吸とし
ての呼吸情報を計算する際、呼気ガス成分、血中酸素飽
和度等を勘案して算出してもよい。例えば、血中酸素飽
和度が下がっているのに、呼気時間(Te)を長くする方向
に誘導することは危険であるので、そのような誘導は避
けるように呼吸情報を計算する。このように、呼気ガス
成分、血中酸素飽和度等の使用者の生理状態を考慮した
上で、誘導すべき呼吸信号を生成することにより、使用
者への生体負担を軽減した誘導ができるという効果があ
る。
【0054】なお、上述の第1乃至第6の実施例におい
て、呼吸検出部による呼吸信号検出後における各種信号
データの計算、比較判定演算、補正量の算出および制御
処理等は、図示のようにハードウェアの回路構成として
もよいし、または、マイクロコンピュータによるプログ
ラム制御により実現してもよい。
【0055】本発明による呼吸誘導装置は多くの医療技
術に適用可能である。例えば、従来の放射線治療装置に
おいては、患者の呼吸に同期させてビームを照射する技
術が確立されており、一定リズムを持った音楽を聞かせ
ることにより、そのリズムに同期して、患者の呼吸を規
則的なものとし、乱れが少なく一定周期の運動に近づけ
ていく技術であった(特開平01−97445)。しか
し、この技術では、MRI装置による診断のみを目的と
し、呼吸を理想的なパターンへ誘導するという概念はな
かった。そこで、本発明による呼吸誘導装置を放射線治
療装置に組込むことにより種々の利点が得られる。
【0056】即ち、図7に示すように、放射線照射装置
80は、音楽を発生する音響装置82と連動し、生体の
呼吸に同期させて放射線ビームを照射する。放射線照射
装置80には、呼吸の波形を検出する呼吸検出部86
と、検出された呼吸波形信号を表示する表示部87と、
検出された呼吸波形信号を計測して、呼吸に同期させた
ビームを発生する同期手段88と、CPU、タイムシー
ケンサ等を含み検出された呼吸信号から各種計測演算を
行うための信号計測部84が搭載される。ここで、呼吸
検出部86は図1又は図4に示す呼吸検出部1の機能を
兼ねる構成とする。
【0057】このように構成された放射線照射装置80
に対して、本発明による理想呼吸パターンに誘導する呼
吸誘導装置が組み込まれる。即ち、放射線治療装置80
には、本発明に係る呼吸情報抽出部2の機能を備えた呼
吸計測手段81が組み込まれ、補正量演算部47の音楽
データ補正回路72等の機能を有する音響制御手段83
が音楽(音響)発生装置82と連動するように接続され
ている。また、呼吸情報比較判定部6と補正量演算部4
7のテンポ補正量演算回路71等の中央演算処理機能を
信号計測部84に持たせるとともに、信号計測部84は
呼吸情報記憶部4等の記憶手段85を備えた構成とす
る。
【0058】上記構成により、患者の呼吸を呼吸計測手
段により計測し、得られた呼吸情報と、記憶部に蓄積さ
れた呼吸の理想パターンを中央演算処理部で比較し、音
響手段から出力する音楽等を音響制御手段により制御す
ることにより、患者の呼吸を理想的なパターンへ誘導す
ることができ、よい位相を長時間維持し、治療・診断の
効果効率を向上させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明の呼吸誘導装置に
よれば、使用者の呼吸を任意の状態に短時間に誘導し、
かつ、一旦前記状態が形成されれば、その状態を長時間
維持できるという効果がある。また、音楽を制御するこ
とにより、使用者にとって強制感の緩和された楽しく感
じられる誘導が可能になり、より深いリラクゼーション
状態の中で使用者の呼吸を誘導できるという効果があ
る。さらに、今の使用者の呼吸信号から誘導すべき呼吸
信号を生成することにより、強制的でなく連続的な誘導
ができる。また、計算機上に構築したモデルを利用し、
使用者の未来の呼吸信号を予測することにより、使用者
の呼吸に合わせた制御が可能になり、使用者にとって違
和感の少ない誘導が実現できる。さらにまた、使用者の
呼吸状態、例えば、呼気ガス成分、血中酸素飽和度等を
考慮した上で、誘導すべき呼吸信号を生成することによ
り、使用者への生体負担を軽減した誘導ができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る呼吸誘導装置の1実施例を示す
ブロック図
【図2】 (a)、(b)はそれぞれ同実施例の呼吸検
出部と呼吸情報抽出部のブロック図
【図3】 同実施例において検出される呼吸波形を示す
グラフ図
【図4】 本発明に係る呼吸誘導装置の他の1実施例を
示すブロック図
【図5】 (a)、(b)、(c)はそれぞれ同実施例
の補正量演算部、音楽再生部およびメモリと、他の実施
例の補正量演算部のブロック図
【図6】 呼吸系の生体メカニズムの概略を示す模式図
【図7】 本発明に係る呼吸誘導装置を組み込んだ放射
線照射装置の適用例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 呼吸検出部 2 呼吸情報抽出部 3 呼吸信号計算部 4 呼吸情報記憶部 5 呼吸情報入力部 6 呼吸情報比較判定部 7,47 補正量演算部 8 刺激提示部 9 表示部 11 呼吸センサ 12 ローパスフィルタ 13 増幅器 21 微分回路 22 演算回路 23、40 メモリ部 48 音楽再生部 71 テンポ補正量演算回路 72 音楽データ補正かいろ 73 テンポ補正量制限回路 74 位相補正量演算回路 75 音楽データ選択部 80 放射線照射装置 81 呼吸計測手段 82 音響発生装置 83 音響制御手段 84 信号計測部 85 記憶手段 86 呼吸検出部 87 表示部 88 同期手段88
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 貴司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 羽島 一夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 原田 久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4C038 SS00 SS08 ST00 SU01 SU17 SV00 SV01 SX05 SX07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に呼吸パターンに関する刺激信号を
    与えることによって呼吸を理想パターンに誘導する呼吸
    誘導装置であって、 生体の呼吸を検出する呼吸検出手段と、 該呼吸検出手段により検出された呼吸信号から生体の呼
    吸情報を抽出する呼吸情報抽出手段と、 誘導すべき目標呼吸パターン情報を記憶する呼吸情報記
    憶手段と、 上記呼吸情報抽出手段から得られる呼吸情報と上記呼吸
    情報記憶手段に記憶された呼吸情報とを比較判定し、そ
    の差に基づく補正値を出力する呼吸情報比較判定手段
    と、 上記呼吸情報抽出手段で抽出された呼吸情報を上記呼吸
    情報比較判定手段から出力された補正値で補正する補正
    量演算手段と、を有し、 生体に与えられる刺激信号を上記補正量演算手段の出力
    に基づき制御することを特徴とする呼吸誘導装置。
  2. 【請求項2】 上記呼吸情報記憶手段に複数の呼吸情報
    を入力する呼吸情報入力部と、 刺激信号を生体に提示する刺激提示部と、 上記呼吸検出手段で検出される呼吸信号と上記呼吸情報
    抽出手段で抽出される複数の呼吸情報との少なくとも一
    方を表示する表示部と、を更に有する請求項1に記載の
    呼吸誘導装置。
  3. 【請求項3】 上記呼吸情報抽出手段により抽出される
    呼吸情報は、検出された当該呼吸の吸気開始時点及び吸
    気開始時点における振幅レベルと、呼気開始時点及び呼
    気開始時点における振幅レベルと、吸気時間と、呼気時
    間と、吸気振幅値と、呼気振幅値と、これら4種類の基
    本的な呼吸情報から四則演算により求まる副次的な呼吸
    情報として、吸気時間と呼気時間を加算した呼吸時間、
    吸気時間を呼気時間で除算した呼吸比、吸気振幅値を吸
    気時間で除算したドライビング、吸気時間を呼吸時間で
    除算したタイミングと、単位時間当たりの呼吸回数を示
    す呼吸テンポとを含む請求項1に記載の呼吸誘導装置。
  4. 【請求項4】 上記呼吸情報記憶手段が記憶する呼吸情
    報としては、呼吸時間、吸気時間、呼気時間、吸気振幅
    値、呼気振幅値、呼吸比、ドライビング、タイミング、
    呼吸テンポ、呼吸タイミング信号の少なくとも1つ、ま
    たは、その組合せを保持する請求項1に記載の呼吸誘導
    装置。
  5. 【請求項5】 上記呼吸情報比較判定手段から出力され
    る補正値は、呼吸時間の補正値ΔH1(t)と、吸気時間の
    補正値ΔH(t)と、呼気時間の補正値ΔH(t)と、吸気
    振幅値の補正値ΔH(t)と、呼気振幅値の補正値ΔH
    (t)とを含む請求項3または4に記載の呼吸誘導装
    置。
  6. 【請求項6】 上記補正演算手段では、吸気を誘導する
    刺激時相の時間を、吸気時間を所定の定数E1を用いて補
    正値ΔH(t)で補正し、呼気を誘導する刺激時相の時間
    を、呼気時間を所定の定数Eを用いて補正値ΔH(t)
    で補正し、吸気を誘導する刺激強度を、吸気振幅値を所
    定の定数Eとして補正値ΔH(t)で補正し、呼気を誘
    導する刺激強度を、呼気振幅値を所定の定数Eとして
    補正値ΔH(t)で補正し、吸気時間を(Ti)、呼気時間
    を(Te)、吸気振幅値を(Ai)、呼気振幅値を(Ae)と
    すると、G1 、G2をゲインとする下記の補正演算: 吸気を誘導する刺激時相の時間 = (Ti)+ E・ΔH
    (t) 呼気を誘導する刺激時相の時間 = (Te)+ E・ΔH
    (t) 吸気を誘導する刺激強度 = G1・((Ai)+ E
    ・ΔH(t)) 呼気を誘導する刺激強度 = G2・((Ae)+ E
    ・ΔH(t)) を行う請求項5に記載の呼吸誘導装置。
  7. 【請求項7】 上記生体に与えられる刺激信号が音楽で
    あり、該音楽の刺激信号を再生する音楽再生部を有し、
    該音楽再生部から再生する音楽を前記補正量演算手段の
    出力に基づき制御する請求項1または2に記載の呼吸誘
    導装置。
  8. 【請求項8】 上記刺激の制御対象が音楽テンポであ
    り、呼吸情報比較判定手段は、呼吸情報抽出手段から得
    られる呼吸テンポと呼吸情報記憶手段の呼吸テンポとを
    比較判定し、その差に基づく補正値ΔH(t)を出力し、前
    記補正量演算手段は、再生する音楽テンポの補正量を演
    算するテンポ補正量演算回路と、該テンポ補正量演算回
    路によって求めたテンポに基づき音楽データを補正する
    音楽データ補正回路とを有する請求項7に記載の呼吸誘
    導装置。
  9. 【請求項9】 上記補正量演算手段では、呼吸情報比較
    判定手段から出力される補正値ΔH(t)がゼロとなる方向
    に使用者の呼吸テンポを補正するのに必要な補正値を算
    出し、前記音楽のテンポ補正量演算回路により、前記呼
    吸情報比較判定手段からの出力された補正値ΔH(t)と所
    定の定数とを乗算して必要な補正値を算出し、算出され
    た補正値が使用者の呼吸テンポに加算され、所定倍数を
    乗じて、補正された音楽のテンポを算出する請求項8に
    記載の呼吸誘導装置。
  10. 【請求項10】 上記音楽データがMIDIデータであ
    り、拍を基準として、隣り合う各音譜の時間間隔が位相
    データとして出力され、テンポ補正量演算回路により算
    出される補正音楽テンポをもとに、位相制御角を算出
    し、MIDIデータの位相に加算して補正する位相補正
    量演算回路を備える請求項9に記載の呼吸誘導装置。
  11. 【請求項11】 前記呼吸検出手段で検出される呼吸信
    号から直接または前記呼吸情報抽出手段で抽出される複
    数の呼吸情報から、誘導すべき目標呼吸信号を計算する
    呼吸信号計算部をさらに有する請求項1または7に記載
    の呼吸誘導装置。
  12. 【請求項12】 上記呼吸信号計算部では、一定期間に
    呼吸情報抽出部より得られた呼吸情報の平均値を基準に
    して誘導すべき呼吸の呼吸情報を算出し、吸気時間、呼
    気時間、吸気振幅値、呼気振幅値の理想値を、前述の平
    均値の1倍より大きく、かつ、吸気時間(Ti)< 呼気
    時間(Te)の関係が成り立ち、かつ、呼吸比ができるだ
    け0に近づくような条件に設定して、誘導すべき呼吸と
    しての呼吸情報を算出する請求項11に記載の呼吸誘導
    装置。
  13. 【請求項13】 前記呼吸信号計算部が、数理モデルを
    包含し、該数理モデルの出力から誘導すべき呼吸信号を
    計算する請求項11に記載の呼吸誘導装置。
  14. 【請求項14】 前記数理モデルとして自己回帰モデル y=a+a・yn−1+a・yn−2+・・・+
    ・yn−p+x ここでxはホワイトノイズで散乱項を表す、を利用
    し、前記呼吸情報抽出手段より得られる呼吸情報の1つ
    を、過去1呼吸前から過去p呼吸前までの当該呼吸情報
    の値から推定する請求項13に記載の呼吸誘導装置。
  15. 【請求項15】 前記数理モデルを、呼吸系の生体メカ
    ニズムを組み込んだモデルとして生体の末梢器官の働き
    を非線形振動子で再現し、末梢器官への入力インパルス
    信号を過去数呼吸前から過去1呼吸前までのドライビン
    グとタイミングの平均値から概算して非線形振動子モデ
    ルの入力として与え、非線形振動子モデルは自律的に呼
    吸信号を生成する呼吸系モデルとした請求項13に記載
    の呼吸誘導装置。
  16. 【請求項16】 前記呼吸信号計算部が、生体の呼気ガ
    ス成分と血中酸素飽和度を含む呼吸状態に合わせて誘導
    すべき呼吸信号を計算する請求項11または13に記載
    の呼吸誘導装置。
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