JPH07204238A - リラクゼーション装置 - Google Patents

リラクゼーション装置

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JPH07204238A
JPH07204238A JP6006826A JP682694A JPH07204238A JP H07204238 A JPH07204238 A JP H07204238A JP 6006826 A JP6006826 A JP 6006826A JP 682694 A JP682694 A JP 682694A JP H07204238 A JPH07204238 A JP H07204238A
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JP
Japan
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speed
human body
stimulation
stimulating
electroencephalogram
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Application number
JP6006826A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Maruo
勝彦 丸尾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刺激系と誘導系とを同一の系で行うことがで
きて簡単な構成ながら十分な効果を得ることができる。 【構成】 人体の背や肩に対して刺激を与える刺激手段
と、この刺激手段の動作を制御する制御手段とを備え、
制御手段は、刺激手段によって人体に与える刺激速度を
通常の呼吸速度に相当する速さから漸次遅くしていく。
人体の背や肩に刺激手段によって与えられる刺激が呼吸
速度を下げる方向に誘導する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体の精神的疲労や肉体
的疲労、特に精神的疲労を回復させてくつろぎを与える
ためのリラクゼーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続的なVDT作業や高度な知的作業を
行う場合の所謂テクノストレスを早期に解消するものと
して、たとえば特開平4−347170号公報に示され
ているように、発光ダイオードの点滅刺激で脳波をリラ
ックス状態に誘導するものがあり、このような光刺激に
加えて、振動刺激や音刺激、芳香を含むエア刺激も利用
するものも提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
ものでは、例えば環境の照度を落とすとともに姿勢を楽
にさせるというリラックスするための環境条件を整える
だけのものが多く、積極的にリラックスさせるものは少
ない。上述のような光刺激等で脳波の誘導を行うものも
あるが、誘導によるリラックス状態への移行効果が十分
に得られておらず、装置全体としては寄せ集めの大掛か
りなものとなっている。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは刺激系と誘導系とを同
一の系で行うことができて簡単な構成ながら十分な効果
を得ることができるリラクゼーション装置を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、人体
の背や肩に対して刺激を与える刺激手段と、この刺激手
段の動作を制御する制御手段とを備え、制御手段は、刺
激手段によって人体に与える刺激速度を通常の呼吸速度
に相当する速さから漸次遅くしていくものであることに
第1の特徴を有し、刺激手段及び制御手段に加えて人体
の呼吸速度を検出する検出手段を備え、制御手段は、検
出手段で検出される呼吸速度よりも遅めの刺激速度で刺
激手段を動作させるものであることに第2の特徴を有し
ており、また人体の背や肩に対して刺激を与える刺激手
段と、この刺激手段の動作を制御する制御手段とを備
え、制御手段は、脳波のα波帯域の周波数範囲で刺激手
段によって人体に与える刺激速度を漸次遅くしていくも
のであることに第3の特徴を、刺激手段及び制御手段に
加えて脳波を検出する検出手段を備えて、制御手段は、
検出手段で検出される脳波のα波帯域の範囲の代表周波
数よりも遅めの刺激速度で刺激手段を動作させるもので
あることに第4の特徴を有している。
【0006】
【作用】本発明によれば、人体の背や肩に刺激手段によ
って与えられる刺激が呼吸速度を下げる方向に、あるい
は脳波をα波が多く生ずる方向に誘導する。ここにおい
て、人の精神状態と呼吸数とは強い相関関係があり、呼
吸数は通常20回/分程度であるが、リラックスした状
態では10〜20%低下することが知られており、また
公感神経系が高ぶって緊張している状態の時、呼吸を整
えることによって副公感神経系が働いてリラックスでき
ることはよく知られていることである。呼吸数を下げる
方向に誘導することになる刺激を人体の背や肩に対して
与えることで、人体を早期にリラックス状態に導くこと
ができる。この時、呼吸速度を直接的にあるいは間接的
に検知して呼吸速度を下げる方向に誘導すればより効果
的にリラックス状態に導くことができる。
【0007】脳波についても、リラックス状態において
はα波が多く出現することが知られている。このため
に、α波の帯域周波数内で刺激速度を遅くしていくこと
で、脳波にα波が多く出現するように誘導することがで
きてリラックス状態へ導くことができるものであり、こ
の時、脳波の代表周波数を直接あるいは脈拍数や皮膚電
位等の代用指標から間接的に推定して脳波の誘導を行え
ば、更に効果的にリラックス状態に導くことができる。
脳波の直接的な測定を行う時は、国際式10−20極法
に則ってO1あるいはO2の位置の電極から行うのが望
ましいが、これに限るものではない。
【0008】刺激手段としては、呼吸速度に対応するも
のとして人体に機械的もしくは電気的に揉み刺激または
摩り刺激を与えるものを、脳波に対応するものとしては
人体に機械的もしくは電気的に叩き刺激や振動刺激を与
えるものを用いることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、図1に示すリラクゼーション装置は、低周波電位
の印加用の一対の電極1,1と、この電極1に与える電
位を発生する電位発生部2と、その制御用の制御部3と
からなるポータブルなもので、この制御部3の制御下で
電位発生部2が発生する印加電位は、上記両電極1,1
を人体の肩や背に貼り付けた時、人体は揉みマッサージ
を受けたような刺激感を受ける波形となっている。ま
た、制御部3が電位発生部2で発生させるとともに揉み
マッサージの感を与えることになる上記印加電位の発生
サイクルは、当初、平均的な安静時の呼吸速度である2
0回/分より高めの24回/分となっているが、制御部
3は、徐々にこの速度を遅くしていき、15回/分とな
ったところで一定とする。この間、刺激速度はステップ
状に、たとえば1分おきに3回/分ずつ下げていって
も、連続的に下げていってもよい。上記刺激を受ける人
体は、図2に示すように、刺激速度に応じて呼吸速度が
遅くなる方向に誘導されるとともに、呼吸速度が遅くな
った時、脈拍数も低下して、リラックス状態となる。制
御部3に予め設定されたタイムテーブルに基づき、人体
を短時間でリラックス状態に導くことができるものであ
る。
【0010】図3に他の実施例を示す。この実施例で
は、上記実施例における低周波電位の印加用の一対の電
極1,1と、この電極1に与える電位を発生する電位発
生部2と、その制御用の制御部3とからなるものに、人
体の呼吸速度を検出することができる検知部4を付加し
たものとなっている。ここでは検知部4として、人体の
腹部に巻き付けられて呼吸による横隔膜の動きを検出す
ることで呼吸を検出するものを用いているが、次の実施
例で述べる呼気センサー型のものや、脈拍や皮膚電位等
の代用指標から呼吸速度を推定するものであってもよ
い。そして、このリラクゼーション装置における制御部
3は、当初、検知部4で検知される呼吸に同期するタイ
ミングで低周波電位による揉み刺激を人体に与え、その
後、検知されている呼吸速度よりも1〜2回/分だけ遅
い刺激速度で刺激を与え、この刺激速度に呼吸速度が同
期したならば、更に1〜2回/分だけ刺激速度を遅くす
るという動作を繰り返すことで、最終的に刺激速度及び
呼吸速度が15回/分となるところまで刺激速度を遅く
するとともに呼吸速度を誘導する。この場合、当初から
呼吸速度と同期した刺激速度が与えられるために、人体
の呼吸速度の誘導がより容易となる。
【0011】図4に他の実施例を示す。ここではリラク
ゼーション装置として、電動リクライニング機構を有す
る椅子5の背もたれ6内に、人体の肩や背に対して物理
的な刺激を加える動作を行う公知の揉み機構10を内蔵
したものを用いるとともに、この揉み機構10の動作速
度や動作位置等を制御する制御部3に、人体の鼻孔直下
に装着されて呼気の温度変化から呼吸速度を検知するサ
ーミスタからなる検知部4を接続している。尚、本実施
例における上記動作速度制御は、揉み機構10における
動力源であるモータ11の回転速度を制御することで行
われる。
【0012】本実施例においては、椅子5に座って揉み
機構10における上下位置調節自在な刺激印加部材であ
る揉み玉の位置を操作器7を用いて調節し、検知部4を
鼻孔直下に装着して、リラクゼーション動作をスタート
させれば、制御部3はまず背もたれ6を倒して使用者を
仰臥状態とした後、揉み機構10を作動させる。この
時、制御部3の制御のもとに揉み玉によって与えられる
揉み様の物理的刺激は、当初、検知部4で検知される呼
吸速度と同期した速度で人体に与えられるように調整さ
れ、同期した時点で呼吸速度よりも1〜2回/分だけ遅
い刺激速度となるように、揉み機構10の動作速度が遅
くされ、この刺激速度に呼吸速度が同期したならば、更
に1〜2回/分だけ刺激速度を遅くするという動作を繰
り返すことで、最終的に刺激速度及び呼吸速度が15回
/分となるところまで刺激速度を遅くするとともに呼吸
速度を誘導する。電動リクライニング機構によって仰臥
位とされるために、副公感神経系の働きが促された上
で、刺激速度を徐々に遅くすることによる呼吸速度の低
下誘導がなされるために、リラックス状態への移行が効
果的に行われる。
【0013】図5に示す実施例は、上記実施例における
リラクゼーション装置に、カラー液晶ディスプレーを備
えたゴーグル8を接続するとともに、背もたれ6上部の
ヘッドレスト部の両側にスピーカ9を配して、映像によ
る視覚刺激及びスピーカ9から流す音楽(音声)による
聴覚刺激も人体に与えることができるようにしたもの
で、ゴーグル8のカラー液晶ディスプレーによる映像及
びスピーカ9から流す音は、制御部3によって制御され
るものとなっている。そして制御部3は、上記実施例の
場合と同じく、検知部4で検出される呼吸速度に応じて
揉み機構10の動作速度を徐々に遅くしていくことで、
呼吸速度が遅くなるように誘導するのであるが、この
時、ゴーグル8のカラー液晶ディスプレーにリラックス
を促進するための映像を映し、スピーカ9からはリラッ
クスを促進させる音を流す。映像及び音は特に指定する
ものではないが、副公感神経系の働きを促進するもの、
つまりあまり動きの無い暖かい感じのもの、たとえば熱
帯地域の海岸風景と波の音などが適している。打ち寄せ
る波の音の周波数を呼吸速度に同期させるとともに呼吸
速度を遅くする方向に誘導するように周波数を徐々に下
げるならば、更に効果的である。
【0014】以上の実施例では、呼吸速度を遅くする方
向に誘導することができる刺激を与えるものを上げた
が、図1に示す実施例において、制御部3の制御下で電
位発生部2が発生する印加電位の波形を、上記両電極
1,1を人体の肩や背に貼り付けた時、人体が叩きマッ
サージを受けたような刺激感を受けるものとしておき、
また、制御部3が電位発生部2で発生させるとともに叩
きマッサージの感を与えることになる上記印加電位の発
生サイクルを、当初、脳波のα波帯域の上限値に対応す
る13回/秒とし、その後、制御部3が内蔵するタイム
テーブルに基づいて、たとえば1分おきに約2回/秒ず
つステップ状に下げていき、4分後に8回/秒となるよ
うにして、以降、8回/秒を保つようにしてもよい。こ
の場合、脳波がα波帯域に誘導されるために、短時間で
リラックスすることができる。刺激速度はステップ状に
ではなく、連続的に下げていってもよいのはもちろんで
ある。尚、刺激速度は、脳波のα波帯域の周波数の範囲
で下げるものとする。
【0015】本実施例のものについても、例えば人体頭
部に巻き付けられて前頭部に接触する電極から脳波を検
知する検知部4を設けてこれを制御部3に接続し、制御
部3が低周波電位による叩き刺激の速度を当初は検知部
4から検出される脳波のα波帯域の代表周波数に同期す
るものとし、同期した時点で検出される代表周波数より
も1〜2回/秒遅い叩き刺激を与え、この叩き刺激に誘
導されて脳波の代表周波数が下がれば叩き刺激を更に1
〜2回/秒遅くすることを繰り返すことで、最終的に8
回/秒程度となるまで脳波の誘導を行ってもよい。脳波
における代表周波数は、ここでは測定した脳波を高速フ
ーリエ変換することで最もパワーの大きい周波数を得て
この周波数を用いたが、バンドパスフィルターを用いて
ラフに求めてもよい。
【0016】図6に別の実施例を示す。ここではリラク
ゼーション装置として、図3に示した揉み機構10を有
するものにおいて、揉み玉によって叩き刺激を発生させ
ることができる公知のものを用いており、その制御部に
は脳波を検出することができる検知部4を接続してい
る。このものにおいても、リラクゼーション動作をスタ
ートさせれば、制御部3はまず背もたれ6を倒して使用
者を仰臥状態とした後、揉み機構10を叩き動作モード
で作動させる。この時、制御部3の制御のもとに揉み玉
によって与えられる叩き様の物理的刺激は、当初、検知
部4で検知される脳波のα波帯域の代表周波数と同期し
た速度で人体に与えられるように調整され、同期した時
点で1〜2回/秒だけ遅い刺激速度となるように、揉み
機構10の叩き動作速度が遅くされ、この刺激速度に脳
波の代表周波数が同期したならば、更に1〜2回/秒だ
け刺激速度を遅くするという動作を繰り返すことで、最
終的に刺激速度が8回/秒となるところまで遅くすると
ともに脳波にα波が多く生ずるように誘導する。電動リ
クライニング機構によって仰臥位とされるために、副公
感神経系の働きが促された上で、刺激速度を徐々に遅く
することによる脳波のα波帯域への誘導がなされるため
に、リラックス状態への移行が効果的に行われる。本実
施例についても、映像刺激や音刺激を付加することは有
効である。
【0017】また、呼吸速度を遅くする方向に誘導する
刺激と、脳波をα波帯域に誘導する刺激とを重畳させて
もよい。刺激手段としては、以上に述べたものの他に、
呼吸数誘導の場合は摩り刺激を与えるものを、脳波誘導
の際には振動刺激を与えるものを用いることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明においては、人体の
背や肩に刺激手段によって与えられる刺激が呼吸速度を
下げる方向に、あるいは脳波をα波が多く生ずる方向に
誘導するものであり、背や肩に与えられる特定速度の刺
激は呼吸数の誘導や脳波の誘導にきわめて強い効果をも
つために、刺激系と誘導系とを同一の系で行うことがで
きて簡単な構成ながら十分なリラクゼーション効果を得
ることができるものである。この時、呼吸速度を直接的
にあるいは間接的に検知して呼吸速度を下げる方向に誘
導したり、脳波の代表周波数を直接あるいは間接的に推
定して脳波の誘導を行えば、更に効果的にリラックス状
態に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すもので、(a)は斜視図、(b)はブ
ロック回路図である。
【図2】同上の作用の説明図である。
【図3】他の実施例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は
ブロック回路図である。
【図4】別の実施例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は
ブロック図である。
【図5】更に他の実施例を示す斜視図である。
【図6】他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電極 2 電位発生部 3 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】本発明によれば、人体の背や肩に刺激手段によ
って与えられる刺激が呼吸速度を下げる方向に、あるい
は脳波をα波が多く生ずる方向に誘導する。ここにおい
て、人の精神状態と呼吸数とは強い相関関係があり、呼
吸数は通常20回/分程度であるが、リラックスした状
態では10〜20%低下することが知られており、また
交感神経系が高ぶって緊張している状態の時、呼吸を整
えることによって副交感神経系が働いてリラックスでき
ることはよく知られていることである。呼吸数を下げる
方向に誘導することになる刺激を人体の背や肩に対して
与えることで、人体を早期にリラックス状態に導くこと
ができる。この時、呼吸速度を直接的にあるいは間接的
に検知して呼吸速度を下げる方向に誘導すればより効果
的にリラックス状態に導くことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本実施例においては、椅子5に座って揉み
機構10における上下位置調節自在な刺激印加部材であ
る揉み玉の位置を操作器7を用いて調節し、検知部4を
鼻孔直下に装着して、リラクゼーション動作をスタート
させれば、制御部3はまず背もたれ6を倒して使用者を
仰臥状態とした後、揉み機構10を作動させる。この
時、制御部3の制御のもとに揉み玉によって与えられる
揉み様の物理的刺激は、当初、検知部4で検知される呼
吸速度と同期した速度で人体に与えられるように調整さ
れ、同期した時点で呼吸速度よりも1〜2回/分だけ遅
い刺激速度となるように、揉み機構10の動作速度が遅
くされ、この刺激速度に呼吸速度が同期したならば、更
に1〜2回/分だけ刺激速度を遅くするという動作を繰
り返すことで、最終的に刺激速度及び呼吸速度が15回
/分となるところまで刺激速度を遅くするとともに呼吸
速度を誘導する。電動リクライニング機構によって仰臥
位とされるために、副交感神経系の働きが促された上
で、刺激速度を徐々に遅くすることによる呼吸速度の低
下誘導がなされるために、リラックス状態への移行が効
果的に行われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図5に示す実施例は、上記実施例における
リラクゼーション装置に、カラー液晶ディスプレーを備
えたゴーグル8を接続するとともに、背もたれ6上部の
ヘッドレスト部の両側にスピーカ9を配して、映像によ
る視覚刺激及びスピーカ9から流す音楽(音声)による
聴覚刺激も人体に与えることができるようにしたもの
で、ゴーグル8のカラー液晶ディスプレーによる映像及
びスピーカ9から流す音は、制御部3によって制御され
るものとなっている。そして制御部3は、上記実施例の
場合と同じく、検知部4で検出される呼吸速度に応じて
揉み機構10の動作速度を徐々に遅くしていくことで、
呼吸速度が遅くなるように誘導するのであるが、この
時、ゴーグル8のカラー液晶ディスプレーにリラックス
を促進するための映像を映し、スピーカ9からはリラッ
クスを促進させる音を流す。映像及び音は特に指定する
ものではないが、副交感神経系の働きを促進するもの、
つまりあまり動きの無い暖かい感じのもの、たとえば熱
帯地域の海岸風景と波の音などが適している。打ち寄せ
る波の音の周波数を呼吸速度に同期させるとともに呼吸
速度を遅くする方向に誘導するように周波数を徐々に下
げるならば、更に効果的である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】図6に別の実施例を示す。ここではリラク
ゼーション装置として、図3に示した揉み機構10を有
するものにおいて、揉み玉によって叩き刺激を発生させ
ることができる公知のものを用いており、その制御部に
は脳波を検出することができる検知部4を接続してい
る。このものにおいても、リラクゼーション動作をスタ
ートさせれば、制御部3はまず背もたれ6を倒して使用
者を仰臥状態とした後、揉み機構10を叩き動作モード
で作動させる。この時、制御部3の制御のもとに揉み玉
によって与えられる叩き様の物理的刺激は、当初、検知
部4で検知される脳波のα波帯域の代表周波数と同期し
た速度で人体に与えられるように調整され、同期した時
点で1〜2回/秒だけ遅い刺激速度となるように、揉み
機構10の叩き動作速度が遅くされ、この刺激速度に脳
波の代表周波数が同期したならば、更に1〜2回/秒だ
け刺激速度を遅くするという動作を繰り返すことで、最
終的に刺激速度が8回/秒となるところまで遅くすると
ともに脳波にα波が多く生ずるように誘導する。電動リ
クライニング機構によって仰臥位とされるために、副
神経系の働きが促された上で、刺激速度を徐々に遅く
することによる脳波のα波帯域への誘導がなされるため
に、リラックス状態への移行が効果的に行われる。本実
施例についても、映像刺激や音刺激を付加することは有
効である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の背や肩に対して刺激を与える刺激
    手段と、この刺激手段の動作を制御する制御手段とを備
    え、制御手段は、刺激手段によって人体に与える刺激速
    度を通常の呼吸速度に相当する速さから漸次遅くしてい
    くものであることを特徴とするリラクゼーション装置。
  2. 【請求項2】 人体の背や肩に対して刺激を与える刺激
    手段と、この刺激手段の動作を制御する制御手段と、人
    体の呼吸速度を検出する検出手段とを備え、制御手段
    は、検出手段で検出される呼吸速度よりも遅めの刺激速
    度で刺激手段を動作させるものであることを特徴とする
    リラクゼーション装置。
  3. 【請求項3】 刺激手段は、人体に機械的もしくは電気
    的に揉み刺激または摩り刺激を与えるものであることを
    特徴とする請求項1または2記載のリラクゼーション装
    置。
  4. 【請求項4】 人体の背や肩に対して刺激を与える刺激
    手段と、この刺激手段の動作を制御する制御手段とを備
    え、制御手段は、脳波のα波帯域の周波数範囲で刺激手
    段によって人体に与える刺激速度を漸次遅くしていくも
    のであることを特徴とするリラクゼーション装置。
  5. 【請求項5】 人体の背や肩に対して刺激を与える刺激
    手段と、この刺激手段の動作を制御する制御手段と、脳
    波を検出する検出手段とを備え、制御手段は、検出手段
    で検出される脳波のα波帯域の範囲の代表周波数よりも
    遅めの刺激速度で刺激手段を動作させるものであること
    を特徴とするリラクゼーション装置。
  6. 【請求項6】 刺激手段は、人体に機械的もしくは電気
    的に叩き刺激または振動刺激を与えるものであることを
    特徴とする請求項4または5記載のリラクゼーション装
    置。
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