JP2002300838A - 加熱蒸散装置 - Google Patents

加熱蒸散装置

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JP2002300838A
JP2002300838A JP2001115695A JP2001115695A JP2002300838A JP 2002300838 A JP2002300838 A JP 2002300838A JP 2001115695 A JP2001115695 A JP 2001115695A JP 2001115695 A JP2001115695 A JP 2001115695A JP 2002300838 A JP2002300838 A JP 2002300838A
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evaporating
liquid
evaporation
hole
heating
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JP2001115695A
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Miharu Nomura
美治 野村
Takahiro Hasegawa
隆啓 長谷川
Michiaki Hashimoto
道明 橋本
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 器体に薬剤を付着させることなく作動可能な
加熱蒸散装置を提供する。 【解決手段】 加熱蒸散装置10は、加熱されて薬剤を
蒸散可能な吸液部材22と、該吸液部材を加熱する発熱
ユニット15とが器体11内に収納され、該器体に吸液
部材22からの蒸散気流を外部に放出する蒸散孔20が
設けられている。吸液部材22からの蒸散気流を漏れな
く蒸散孔20へと案内する蒸散ガイド30を備えてお
り、該蒸散ガイドが、蒸散孔20から発熱ユニット15
へと延びた蒸散筒32と、該蒸散筒の発熱ユニット15
側端部にその小径端部が接続されてその大径端部によっ
て少なくとも発熱ユニット15の上方を覆った漏斗形状
の集気部31とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫剤、忌避剤、
芳香剤等の薬剤を蒸散する加熱蒸散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蚊等の害虫を駆除するための殺虫
剤や、芳香剤等を室内に拡散するために、加熱蒸散装置
が用いられている。図6は、加熱蒸散装置の概略縦断面
図である。加熱蒸散装置110は、器体上部112と器
体下部113とを組み合わせてなる器体111を有して
いる。器体下部113の底壁部には、薬液容器21を挿
入可能な挿入穴113aが設けられている。挿入穴11
3aの周縁には、器体上部112内へと突出する内側壁
113bが立設され、内側壁113bの上端には天板1
13cが設けられている。天板113cの中央部には開
口が設けられており、その開口に薬液容器21から突出
した吸液芯22が挿通されている。天板113cには、
上昇気流が通過する通気孔113eが設けられている。
天板113cの上面には、発熱体115を支持する支持
片113dが設けられている。
【0003】発熱体115は、貫通孔115aを有する
ように平面視において環状に形成されたアルミナ磁器等
のセラミックスからなる容器内に、半導体(正特性サー
ミスタ等)やニクロム線等からなる発熱素子(図示せ
ず)を収納して構成されている。発熱体115は、隙間
を介して吸液芯22を囲繞している。
【0004】器体上部112の上壁部には、吸液芯22
の真上に、吸液芯22から蒸散された気流を外部に放出
するための蒸散孔20が設けられている。また、器体上
部112の側壁部の所定箇所(図では薬液容器21の奥
側の箇所)には、薬液容器21内の薬液の残量や、器体
111内における薬液容器21の位置を外部から視認す
るための窓29が設けられている。
【0005】器体111には、スイッチ17と、電源コ
ード14とが配設されている。スイッチ17を操作する
ことで、発熱体115により吸液芯22を加熱できる。
器体111内には、発光体16が適宜の位置に固定され
ている。スイッチ17を操作し、電源コード14を介し
て発熱体115に電力を供給して加熱蒸散装置110を
作動させた際には、発光体16にも電力が供給される。
発光体16からの光は、光透過性材料からなる受光部材
18に達し、加熱蒸散装置110の作動・非作動を外部
に表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した加熱蒸散装置110においては、デザインの都合
上、発熱体115と蒸散孔20との間隔が広くなる場合
特に、薬剤が器体上部112の蒸散孔20付近に付着す
る傾向があった。本発明は、上記事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、器体に薬剤を付着させるこ
となく作動可能な、加熱蒸散装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、下記構成によって達成される。 加熱されて薬剤を蒸散可能な吸液部材と、該吸液部材
を加熱する発熱ユニットとが器体内に収納され、該器体
に前記吸液部材からの蒸散気流を外部に放出する蒸散孔
が設けられた加熱蒸散装置において、前記吸液部材から
の蒸散気流を漏れなく前記蒸散孔へと案内する蒸散ガイ
ドを備え、該蒸散ガイドが、前記蒸散孔から前記発熱ユ
ニットへと延びた蒸散筒と、該蒸散筒の前記発熱ユニッ
ト側端部にその小径端部が接続されてその大径端部によ
って少なくとも前記発熱ユニットの上方を覆った漏斗形
状の集気部とを有していることを特徴とする加熱蒸散装
置。 前記蒸散筒が、前記蒸散孔に近づくほどその流路の断
面積が大きくなるように形成された前記に記載の加熱
蒸散装置。 前記蒸散筒の流路が、断面視において楕円形状である
前記又はに記載の加熱蒸散装置。 前記蒸散筒の前記蒸散孔側端部に、該蒸散孔の内周に
嵌合する内周嵌合部が設けられた前記〜のいずれか
に記載の加熱蒸散装置。 前記集気部の内周面に、その内周面に付着した薬剤の
液滴を前記器体に接触させずに前記吸液部材付近へと案
内する液滴ガイド部が設けられたことを特徴とする前記
〜のいずれかに記載の加熱蒸散装置。
【0008】前記の構成によれば、蒸散筒の一端に設
けられた漏斗形状の集気部が発熱ユニットを覆っている
ので、吸液部材から蒸散された気流は、器体内で拡散せ
ずに、漏れなく蒸散筒内に導入される。そして、漏れな
く蒸散孔から外部に放出される。本構成によれば、デザ
インの都合により発熱ユニットと蒸散孔との間隔が広く
なっても、薬剤が器体の蒸散孔付近に付着することがな
い。前記、の構成によれば、蒸散気流をよりスムー
ズに蒸散孔へと導くことができ、蒸散筒内部への薬剤の
付着を低減できる。前記の構成によれば、蒸散ガイド
が器体内で安定保持される。前記の構成によれば、集
気部に付着した薬剤の液滴が、器体に触れることなく、
液滴ガイド部によって吸液部材付近へ案内される。吸液
部材として、薬液容器から突出した吸液芯が一般に用い
られるが、薬液容器及び吸液芯は使用寿命が尽きたら交
換される部材であるため、例えば薬液容器に薬剤の液滴
が付着することは、器体に薬剤の液滴が付着することよ
りは好ましい。器体に液滴が蓄積されないからである。
なお、本明細書においていう「集気部の内周面に液滴ガ
イド部を設ける」には、集気部の下方に接続された部材
(図4に示す嵌合片41aなど)に液滴ガイド部を設け
ることも、その意味に含む。
【0009】ここで、発熱ユニットとしては、平面視環
状に形成されたセラミックス等からなる収納容器に発熱
素子を収納した前述のタイプのほか、例えば外観直方体
状の収納容器に金属等の熱伝導性材料からなる加熱部材
を接続したタイプなども採用できる。例えば吸液部材の
表面温度を30〜185℃の範囲で熱するものを採用で
きる。蒸散ガイドの材質は特に限定されないが、生産容
易化及び軽量化の観点から、樹脂を用いることが好まし
い。蒸散筒の蒸散孔側端部には、手指等の異物の侵入を
防止する異物侵入防止具を設けることが好ましい。異物
侵入防止具や内周嵌合部を設けた蒸散筒の蒸散孔側端部
を、蒸散筒の他の部分(ガイド部)と別体とすることが
好ましい。
【0010】吸液部材としては、フェルト、木綿、パル
プ、不織布、石綿、無機質成形物質等からなるものが挙
げられるが、フェルト芯(ポリアクリル等の樹脂からな
る焼結芯を含む)、素焼芯(セラミック芯)、パルプ芯
又は無機質成形芯が好適に用いられる。
【0011】本発明において薬剤としては、殺虫剤、殺
菌剤、殺ダニ剤、或は忌避剤、医薬品、芳香剤、消臭
剤、化粧品等の薬剤(薬液)が使用される。例えば、従
来より害虫駆除に用いられている以下の各種薬剤が挙げ
られる。 *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマ
ート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社
製) *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工
業株式会社製) *2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−
2−シクロペンテニルクリサンテマート(一般名:プラ
レトリン) *d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート
(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製) *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート
(一般名バイオアレスリン) *N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル
dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタ
ルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社
製) *5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名レスメトリン:商品名ク
リスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製) *5−(2−プロパギル)−3−フリルメチルクリサン
テマート(一般名フラメトリン) *3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2',
2'−ジクロロ)ビニルシクロプロパン カルボキシレー
ト(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学
工業株式会社製) *3−フェノキシベンジル d−シス/トランスクリサ
ンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:
住友化学工業株式会社製) *α−シアノフェノキシベンジル イソプロピル−4−
クロロフェニルアセトテート(一般名フェンバレレー
ト:商品名スミサイジン:住友化学工業株式会社製) *(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,シ
ス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート *(R,S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,1
S)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート *α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルシス/ト
ランス/クリサンテマート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジ
メチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプ
ロパン−1−カルボキシレ−ト *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2,3,3
−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジ
メチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパン−
1−カルボキシレート *O〔(ペンタフルオロフェニル)−メチル〕−1R,
3R−3−(2,2−ジクロロエチニル)−2,2−ジ
メチル−シクロプロパンカルボキシレート(一般名フェ
ンフルスリン) *d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベン
ジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメ
チル−1−シクロプロパンカルボキシレート(一般名ベ
ンフルトリン) *O,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニルホス
フェート *o−イソプポキシフェニル メチルカーバメ−ト *O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフ
ェニル)チオノフォスフェート *O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチ
ル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート *O,O−ジメチル S−(1,2 −ジカルボエトキシエ
チル)−ジチオフォスフェート
【0012】なお、殺虫成分の種類によって異なるが、
殺虫液中の薬剤濃度は0.3〜20%とすることができ
る。蚊を駆除する目安として、プラレトリンなら30日
用で0.66%、60日用で1.33%、90日用で
1.99%が、薬液容器1ボトル(45cc)における
標準的な濃度である。別の目安として、有効成分の気中
濃度を1mg/1畳となるように揮散させることが挙げ
られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形
態において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を
有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号
を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。図1
に、本発明の第1実施形態を示す。加熱蒸散装置10
は、器体11が縦長のデザインであり、発熱ユニット1
5と蒸散孔20との間隔が広くなっている。器体11
は、器体上部と器体下部とを組み合わせて構成してもよ
いが、器体左部と器体右部とを組み合わせて構成するこ
とが好ましい。
【0014】発熱ユニット15は、外観直方体状に形成
されて半導体(正特性サーミスタ等)やニクロム線等を
収納した収納容器(発熱体)15cと、貫通孔15aを
有するように筒状に形成されて収納容器15cに接続さ
れた金属からなる加熱部材15bとを有している。発熱
ユニット15は、天板13c上に配置されている。加熱
部材15bは隙間を介して吸液部材である吸液芯22を
囲繞している。
【0015】加熱蒸散装置10は、吸液芯22からの蒸
散気流を蒸散孔20へと漏れなく案内する、樹脂製の蒸
散ガイド30を備えている。蒸散ガイド30は、発熱ユ
ニット15の上方をその大径端部によって覆った、漏斗
形状の集気部31を有している。集気部31の中心軸線
は、発熱ユニット15の加熱部材15bの中心軸線にほ
ぼ一致している。集気部31の大径端部には、天板13
cに設けられた支持片13dの内周に嵌合する嵌合片3
1aが設けられている。
【0016】集気部31の小径端部には、蒸散筒32が
接続されている。蒸散筒32は、集気部31に接続され
て蒸散孔20に近づくほどその流路の断面積が大きくな
るように形成されたガイド部33と、ガイド部33の蒸
散孔20側端部に嵌合装着された先端部34とを備えて
いる。すなわち、この蒸散筒32は、ガイド部33と先
端部34との2部品からなる。ガイド部33の流路は、
集気部31との接続部では断面視円形状であるが、その
接続部より上側の部分(蒸散孔20側の部分)では、断
面視楕円形状になっている。ガイド部33は、器体11
のデザインの都合上、若干傾斜ないし湾曲していてもよ
いし、鉛直方向に真直ぐ延びていてもよい。先端部34
のガイド部33側には、その内周面に異物侵入防止具3
4aが設けられている。ここでは、先端部34の流路の
楕円断面を長軸方向に横切るタイプのもの(図3(A)
参照)が採用されている。先端部34の蒸散孔20側端
部は、蒸散孔20の内周に嵌合する形状になっている。
すなわち、先端部34は内周嵌合部になっている。ま
た、先端部34の外周には、位置決めリブ34bが設け
られている。蒸散筒32は、その内周面に凹凸や段差が
形成されていない。つまり、ガイド部33の集気部31
側の端部から、先端部34の蒸散孔20に嵌合された端
部に至るまで、ほぼ平滑な面になっている。
【0017】図2(A)は、蒸散ガイド30の拡大断面
図である。ここでは、集気部31の大径端部における流
路最大径D1が、先端部34の蒸散孔側端部における流
路最大径D3よりも大きくされている。先端部34の流
路最大径D3は、集気部31の小径端部における流路最
大径D2より大きくされている。例えば、D1=25m
m、D2=10mm、D3=16mmと設定することが
できる。D2は、発熱ユニット15の貫通孔15aの内
径と等しいか、それより大きいものが好ましい。また例
えば、蒸散ガイド30の全体高さH1=56.2mm、
嵌合片高さH2=8mm、先端部34高さH3=12.
5mmとすることができる。
【0018】図2(B)は、図2(A)におけるB矢視
図である。これら図に示すように、この蒸散筒32のガ
イド部33及び先端部34は、流路断面が楕円形状であ
って蒸散孔に向かうほどその流路の断面長軸長さが長く
なるように形成されているものの、断面短軸長さは一定
である。例えば図2(B)に示す外径D4=10mmと
することができる。また、図2(B)に示すように、こ
の蒸散ガイド30は、その嵌合片31aに、発熱ユニッ
トの収納容器15cが嵌合される切欠き31bが設けら
れている。
【0019】蒸散ガイド30の上面図である図3(A)
〜(D)に、様々な形態の異物侵入防止具34a〜34
dを示す。これらいずれの異物侵入防止具34a〜34
dを用いてもよいし、図示しない他の形態を用いてもよ
い。
【0020】図1に戻って、加熱蒸散装置10の作用を
説明する。加熱蒸散装置10を作動させると、天板13
cに設けられた通気孔13eを通過する上昇気流と、吸
液芯22からの蒸散気流とが、漏斗形状の集気部31に
よって、漏れなく蒸散筒32内に導入され、漏れなく蒸
散孔20から外部に放出される。器体11内に蒸散気流
が停留することはない。
【0021】以上のような加熱蒸散装置10によれば、
器体11を汚染することなく、高い蒸散孔率を得ること
ができる。また、蒸散ガイド30の流路を断面楕円形状
にするとともに蒸散孔20に向かうほど流路断面を大き
くしたことにより、蒸散気流を極めてスムーズに蒸散孔
20へと導くことができる。また、蒸散筒32の先端が
器体11の蒸散孔20内周に嵌合されており、集気部3
1の下端が支持片13dに嵌合されているので、蒸散ガ
イド30が器体11内で安定保持される。さらに、蒸散
ガイド30を2部品で構成したことにより、蒸散ガイド
30の成形が著しく容易になっている。
【0022】図4(A)に、本発明の第2実施形態に係
る蒸散ガイドを示す。この蒸散ガイド40は、集気部4
1に液滴ガイド部50が設けられた以外は、図2に示し
た蒸散ガイド30と同様な構成である。本実施形態にお
ける液滴ガイド部50は、第1ガイド部51と第2ガイ
ド部52とを有している。ここでは、第1ガイド部51
が、円弧壁状の嵌合片41aの内周面の段差によって形
成されている。嵌合片41aの、集気部41側の端部付
近における肉厚が、その他の部分の肉厚より若干厚い厚
肉部51aになっており、その厚肉部51aの縁部が第
1ガイド部51となっている。本例のように厚肉部51
aの縁部を第1ガイド部51とする以外に、集気部41
や嵌合片41aの内周面に設けた溝や凸部を第1ガイド
部とすることもできる。
【0023】第1ガイド部51は、蒸散筒43の内周面
や集気部41の内周面から嵌合片41aへと伝ってきた
薬剤の液滴を、嵌合片41a内周面の所定箇所に集中さ
せるように、周方向に延びるとともに、所定箇所(本例
では対向する2箇所)に向かって下方に傾いている。そ
して、その所定箇所に第2ガイド部52が設けられてい
る。
【0024】図4(B)に示すように、第2ガイド部5
2は、集気部41の内周面及び嵌合片41aの内周面に
跨って立設されて、集気部41及び嵌合片41aの径方
向中心に向かって延びている。第2ガイド部52の、集
気部41側の端部とは反対側の端部(図では下端部)
は、鋭利先端部52aになっている。鋭利線端部52a
は、嵌合片41aの内周面より、径方向内側に位置して
いる。
【0025】以上のような蒸散ガイド40は、図1に示
した例と同様に器体に取り付けることができる。そのと
きの器体の天板(図1の例では符号13cで示してい
る)に、所定の液滴落下孔を設けておけばよい。液滴落
下孔は、天板13cの、薬液容器21の上面の鉛直上方
の箇所であって、かつ、図4に示した蒸散ガイド40の
鋭利先端部52aの鉛直下方の箇所に、設けておけばよ
い。つまり、図1に示した例では天板13eに通気孔1
3eを設けていたが、そのような通気孔とは別個に、天
板13cに液滴落下孔を設けておけばよい。通気孔13
eが薬液容器21の上面の鉛直上方に位置する場合、そ
の通気孔を液滴落下孔として機能させることもできる。
【0026】器体の天板に液滴落下孔が設けた様子を、
天板の上面図である図5に示す。天板53の上面に設け
られた円弧壁状の支持片53dの径方向内側に、環状の
加熱部材15bと発熱体を収納した収納容器15cとか
らなる発熱ユニット15が配設されている。天板53に
は、通気孔53eと液滴落下孔53fとが設けられてい
る。ここでは、通気孔53eと液滴落下孔53fとが、
吸液芯22が挿通される開口に連通している。
【0027】以上のような構成の蒸散ガイド40を備え
た加熱蒸散装置においては、薬剤の液滴が蒸散ガイドの
内周面を下方へと伝っていっても、その液滴が器体に接
触することなく、薬液容器の上面に滴下する。薬液容器
の上面は、その中心に向かって下方に傾斜したものが一
般的であり、薬液容器の上面に滴下した液滴は、吸液芯
に再吸収される。薬液容器の上面に滴下した液滴が吸液
芯に向かわなかった場合も、薬液容器は器体に着脱可能
であることから、器体に液滴が付着した場合に比べて、
液滴の除去が容易である。
【0028】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能であ
る。例えば集気部は、発熱ユニットのみならず薬液容器
全体を覆うもの、すなわち薬液容器の外周壁近傍にまで
延びたものであってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の加
熱蒸散装置は、器体に薬剤を付着させることなく長期間
安定して作動する。したがって、蒸散孔率、外観及び使
い勝手が極めて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略断面図であ
る。
【図2】蒸散ガイドの拡大図である。
【図3】蒸散ガイドの上面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る蒸散ガイドを示す
断面図である。
【図5】図4の蒸散ガイドが装着される器体の部分平面
図である。
【図6】従来の加熱蒸散装置を示す図である。
【符号の説明】
10 加熱蒸散装置 11 器体 15 発熱ユニット 20 蒸散孔 22 吸液芯(吸液部材) 30,40 蒸散ガイド 31 集気部 32 蒸散筒 50 液滴ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA11 CA04 CA15 CA35 CA42 CA46 CA51 EA01 FA08 4C080 AA03 BB02 BB03 BB07 CC01 HH02 JJ01 KK04 LL01 QQ12 QQ18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されて薬剤を蒸散可能な吸液部材
    と、該吸液部材を加熱する発熱ユニットとが器体内に収
    納され、該器体に前記吸液部材からの蒸散気流を外部に
    放出する蒸散孔が設けられた加熱蒸散装置において、 前記吸液部材からの蒸散気流を漏れなく前記蒸散孔へと
    案内する蒸散ガイドを備え、該蒸散ガイドが、前記蒸散
    孔から前記発熱ユニットへと延びた蒸散筒と、該蒸散筒
    の前記発熱ユニット側端部にその小径端部が接続されて
    その大径端部によって少なくとも前記発熱ユニットの上
    方を覆った漏斗形状の集気部とを有していることを特徴
    とする加熱蒸散装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸散筒が、前記蒸散孔に近づくほど
    その流路の断面積が大きくなるように形成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の加熱蒸散装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸散筒の流路が、断面視において楕
    円形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    加熱蒸散装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸散筒の前記蒸散孔側端部に、該蒸
    散孔の内周に嵌合する内周嵌合部が設けられたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加熱蒸散装
    置。
  5. 【請求項5】 前記集気部の内周面に、その内周面に付
    着した薬剤の液滴を前記器体に接触させずに前記吸液部
    材付近へと案内する液滴ガイド部が設けられたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱蒸散装
    置。
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