JP2002299797A - プリント配線板の製造装置および製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造装置および製造方法

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JP2002299797A
JP2002299797A JP2001104805A JP2001104805A JP2002299797A JP 2002299797 A JP2002299797 A JP 2002299797A JP 2001104805 A JP2001104805 A JP 2001104805A JP 2001104805 A JP2001104805 A JP 2001104805A JP 2002299797 A JP2002299797 A JP 2002299797A
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film
work
dry film
dry
carrier
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Kenji Kanda
健治 神田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリアフィルムの剥離や、剥離後のキャリア
フィルムの廃棄が容易であり、かつワークの搬送機構を
簡略化することが可能であるプリント配線板の製造装置
および製造方法を提供する。 【解決手段】レジストフィルムと、レジストフィルムの
第1面上に積層されたキャリアフィルム23a、23b
とを含むドライフィルム21a、21bを、レジストフ
ィルムの第2面がワーク7と接するように、ワーク上に
貼付するドライフィルム供給手段2と、分断されていな
いドライフィルムの一部であって、ワーク上のドライフ
ィルムに、所定のマスクパターンを転写する露光手段4
と、ワーク上のキャリアフィルムを一端から巻き取って
剥離するキャリアフィルム剥離手段6とを有するプリン
ト配線板の製造装置1、およびそれを用いたプリント配
線板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の電
子機器を搭載、あるいは相互に接続するプリント配線板
の製造装置および製造方法に関し、特に、プリント配線
板にサブトラクティブ(subtractive)法により導体パタ
ーンを形成する工程で用いられるプリント配線板の製造
装置、およびそれを用いたプリント配線板の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に導体パターンを形成す
る方法の一つとして、サブトラクティブ法が挙げられ
る。サブトラクティブ法によれば、多層プリント配線板
の内層のコア材として、片面または両面銅張積層板を用
い、銅張積層板の不要な部分の銅箔をエッチング液で溶
解除去する。エッチングにより導体パターンが形成され
たコア材を、プリプレグと呼ばれる接着シートを挟んで
積層し、加熱加圧して接着する。
【0003】導体パターンを形成する他の方法として
は、導体金属を無電解銅めっきにより析出させるアディ
ティブ(additive)法がある。プリント配線板の導体パ
ターンとしては、上記のような内層パターンの他、外層
パターンもある。通常、内層パターンを形成し、コア材
を積層させた後、外層パターンが形成される。外層パタ
ーンもエッチングまたはめっきにより形成される。
【0004】サブトラクティブ法により銅張積層板にエ
ッチングを行う工程では、レジストとしてドライフィル
ムが用いられることが多い。ドライフィルムを用いる場
合、取り扱いが容易であり、塗布ムラやピンホールが皆
無であるだけでなく、両面銅張積層板の両面に同時に加
工を行うことも可能である。
【0005】また、プリント配線板の導体パターンに
は、半導体素子の線幅ほどの微細化は要求されない。こ
のこともドライフィルムが多用される一因となってい
る。一般に、ドライフィルムは液状レジストに比較し
て、フォトリソグラフィの解像度が低い。半導体素子の
微細加工にドライフィルムを用いると、解像度が不足す
ることが多い。したがって、半導体素子の微細加工では
通常、液状レジストが用いられる。一方、プリント配線
板の導体パターンを形成する場合には、ドライフィルム
を用いても十分な解像度が得られる。
【0006】さらに、ドライフィルムと液状レジストで
は凹凸面への密着性、すなわち段差被覆性が異なる。一
部のドライフィルムは段差被覆性を改善する目的で、フ
ロー性が特に高められたりしているが、一般に、ドライ
フィルムは液状レジストよりも段差被覆性が低い。半導
体素子の製造過程では、下地に段差が存在する場合が多
く、レジストとしてドライフィルムを使用すると、段差
部分で空隙が発生しやすい。
【0007】一方、サブトラクティブ法によりプリント
配線板の導体パターンを形成する場合、レジストの下地
は銅張積層板の平坦な銅面である。銅張積層板の銅面に
は予め、機械研磨や薬液洗浄等の整面処理が施される。
この整面処理により、表面の凹凸は取り除かれ、適度な
粗度が付与される。したがって、ドライフィルムを用い
た場合にも、レジストの密着性が十分に得られる。主に
以上のような理由から、プリント配線板の導体パターン
形成用のレジストには、ドライフィルムが多く採用され
ている。
【0008】次に、従来のプリント配線板の製造装置お
よび製造方法について、図面を参照して説明する。具体
的には、銅張積層板の表面にドライフィルムをラミネー
トし、ドライフィルムに露光を行ってから、現像機に移
動させるまでの一連の工程と、それに用いられる装置に
ついて説明する。
【0009】図6は、上記の一連の工程に用いられる装
置の概略図であり、両面銅張積層板の両面にレジストを
形成する装置の例である。図6に示す製造装置41はド
ライフィルム供給部42、ドライフィルム切断部43
a、43b、ワーク搬送部44、露光機45、ワーク搬
送部46およびキャリアフィルム剥離部47を含む。
【0010】ドライフィルム供給部42は、プリント配
線板のコア材となるワーク48の両面に、ドライフィル
ム61a、61bを貼付する(ラミネート)。ワーク4
8の一方の面に、ドライフィルムリール49aからドラ
イフィルム61aが供給される。ドライフィルム61a
は、一方の表面に保護フィルム62aが形成された状態
で、ドライフィルムリール49aに巻かれている。
【0011】ドライフィルム61aをワーク48の一方
の面にラミネートする前に、例えば押さえローラー50
aと保護フィルム巻き取りリール51aを用いて、保護
フィルム62aをドライフィルム61aから剥離する。
剥離された保護フィルム62aは、保護フィルム巻き取
りリール51aに巻き取られる。保護フィルム62aが
剥離されたドライフィルム61aは、加熱圧着ローラー
52aによって、ワーク48の一方の面にラミネートさ
れる。
【0012】ドライフィルム61aのラミネートと並行
して、ワーク48の他方の面に、ドライフィルムリール
49bからドライフィルム61bが供給される。ドライ
フィルム61bはドライフィルム61aと同様に、押さ
えローラー50bと保護フィルム巻き取りリール51b
を用いて保護フィルム62bが剥離される。その後、加
熱圧着ローラー52bによって、ドライフィルム61b
がワーク48の他方の面にラミネートされる。
【0013】ドライフィルム切断部43aは、ワーク4
8の一方の面にラミネートされたドライフィルム61a
を、ドライフィルムリール49aに巻かれたシート状の
ドライフィルム61aから切断する。これと並行して、
ドライフィルム切断部43bは、ワーク48の他方の面
にラミネートされたドライフィルム61bを、ドライフ
ィルムリール49bに巻かれたシート状のドライフィル
ム61bから切断する。
【0014】ワーク48の両面にラミネートされたドラ
イフィルム61a、61bは、ドライフィルム切断部4
3a、43bにおいて、プリント配線板とほぼ同じ大き
さに加工される。搬送部44は、両面にドライフィルム
がラミネートされたワーク48を、露光機45に搬入す
る。ワーク48は、例えばローラーコンベア44aによ
り搬送される。
【0015】露光機45は、ワーク48の両面に露光を
行い、ドライフィルムを構成するレジストフィルムに導
体パターンを転写する。搬送部46は、露光が終了した
ワーク48を露光機45から搬出する。ワーク48は、
例えばローラーコンベア46aにより搬送される。
【0016】剥離部47はナーリングローラー53a、
53bとマイラーピーラー54a、54bを含み、ワー
ク48上のドライフィルム61a、61bのうち表面層
のキャリアフィルム63a、63bのみ剥離する。ナー
リングローラー53a、53bは、表面に凹凸が設けら
れたローラーであり、ドライフィルムの端部近傍に型押
しにより凹凸を付ける(ナーリング)。ドライフィルム
の端部は型押しされず、端部近傍が型押しされると、キ
ャリアフィルムの端部がドライフィルムから浮遊した状
態となる。これにより、キャリアフィルム63a、63
bの剥離が容易となる。
【0017】マイラーピーラー54a、54bは、例え
ばローラーを含み、ローラーに押圧しながらドライフィ
ルム上でローラーを回転させることにより、キャリアフ
ィルム63a、63bを剥離する。なお、マイラー(My
lar)はデュポン社製のポリエチレンテレフタラートフィ
ルムの商品名であり、ドライフィルムの表面層は慣用的
にマイラーとも呼ばれている。同様に、ドライフィルム
の表面層を剥離する装置は、慣用的にマイラーピーラー
と呼ばれている。キャリアフィルム63a、63bが剥
離されたワーク48aは、現像機に搬送され、レジスト
フィルムの現像が行われる。
【0018】図7は、図6に示すドライフィルム61a
(または61b)の断面図である。図7に示すように、
レジストフィルム64a(または64b)の一方の面に
保護フィルム62a(または62b)が形成されてい
る。レジストフィルム62a(または62b)の他方の
面にはキャリアフィルム63a(または63b)が形成
されている。
【0019】保護フィルム62a(または62b)は、
ドライフィルム61a(または61b)のラミネートを
行う直前に、レジストフィルム64a(または64b)
から剥離される。ドライフィルム61a(または61
b)は、レジストフィルム64a(または64b)がワ
ーク48(図6参照)の表面に接するようにラミネート
される。
【0020】図6に示す製造装置41において、ワーク
48として両面銅張積層板を用い、ワーク48の両面に
図7のドライフィルム61a、61bをラミネートした
場合、図8に示すような断面構造をもつ積層体が得られ
る。図8に示すように、コア材66の一方の面には銅箔
67a、レジストフィルム64aおよびキャリアフィル
ム63aが順に積層される。同様に、コア材26の他方
の面には銅箔27b、レジストフィルム64bおよびキ
ャリアフィルム63bが順に積層される。
【0021】図6に示す製造装置41と同様に、ドライ
フィルムのラミネートおよび露光に用いられる装置であ
って、銅張積層板の片面にレジストを形成する装置の例
を、図9の概略図に示す。図9の製造装置71は、ドラ
イフィルム供給部42がワーク48の片面にドライフィ
ルム61aを供給し、ドライフィルム61aの切断や露
光を片面のみ行うことを除き、図6の製造装置41と共
通の構成を有する。
【0022】図9に示す製造装置71において、ワーク
48として片面銅張積層板を用い、ワーク48の銅箔側
に図7のドライフィルム61aをラミネートした場合、
図10に示すような断面構造をもつ積層体が得られる。
図10に示すように、コア材66の一方の面に銅箔67
a、レジストフィルム64aおよびキャリアフィルム6
3aが順に積層される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のプリント配線板の製造装置41、71によれば、
レジストの露光前にドライフィルム61a、61bがワ
ーク48の大きさに分断される。ワーク48は個別に搬
送されるため、ワーク搬送部44、46には例えばロー
ラーコンベア44a、46aのような、ワーク48を離
散させずに一定の間隔を保ちながら、連続的に搬送でき
る機構を設ける必要がある。
【0024】また、ワーク48が個別に搬送されること
により、さらに大きな問題が発生する。レジストの現像
前に、ドライフィルム61a、61bの表面層のキャリ
アフィルム63a、63bを剥離する必要があるが、キ
ャリアフィルム63a、63bの下地のレジストフィル
ム64a、64bや、さらに下層の銅箔67a、67b
に損傷を与えずに、キャリアフィルム63a、63bの
み選択的に剥離することは比較的難しい。下地の損傷を
防止するため、例えば剥離の速度を遅くすると、個々の
ワーク48で剥離の所要時間が増加するため、スループ
ットが大幅に低下する。
【0025】前述したように、キャリアフィルム63
a、63bの剥離は、ナーリングによってキャリアフィ
ルム63a、63bの端部を浮かせてから、マイラーピ
ーラー54a、54bのローラーを押圧・回転して行わ
れることが多い。したがって、ナーリングの型押し深さ
や位置、およびマイラーピーラー54a、54bのロー
ラーの押圧力や回転速度等を調整することにより、剥離
に作用する力が調節されるが、このような諸条件の最適
化に煩雑な作業を要する。
【0026】特に、図6に示すように、ワーク48の両
面で同時にキャリアフィルム63a、63bの剥離が行
われる場合には、両面に作用する力の大きさを均等にす
る必要があり、剥離条件の最適化は複雑となる。ワーク
48の片面ずつ、順次キャリアフィルム63a、63b
を剥離した場合、両面同時加工により作業時間が短縮で
きるという、ドライフィルムの特長を生かすことができ
ない。
【0027】表面のキャリアフィルムのみ選択的に剥離
するため、様々な試みがなされている。例えば、特開平
5−278932号公報には、プリント配線板の両面に
レジストフィルムを介して被着されたマイラーフィルム
を剥離する、マイラーフィルム剥がし機構が開示されて
いる。このマイラーフィルム剥がし機構(マイラーピー
ラー)によれば、ローラー表面のゴムが剥離する問題を
解決する目的で、ローラー表面に粘着ゴム部分と非粘着
ゴム部分とが交互に配置される。これにより、ローラー
の粘着力や圧着力の調節が図られている。
【0028】以上のように、キャリアフィルムを剥離す
る力を適切に制御することは難しく、現状では、キャリ
アフィルムを剥離する際に、下地のレジストフィルムの
一部も剥離されたり、剥離されたレジスト片がワーク表
面に再付着したりして、欠陥の要因となっている。
【0029】また、ナーリングを過度に行うと、ドライ
フィルムまたは下地の銅箔が損傷を受け、ナーリングが
不十分であると、キャリアフィルムの剥離に要する力が
大きくなる。このように、ナーリングとマイラーピーラ
ーによる剥離は相互に影響するため、それぞれ独立して
条件の最適化を行うことができない。
【0030】以上の問題の他、個々のワークからキャリ
アフィルムが剥離されることにより、剥離されたフィル
ムの廃棄作業が煩雑になるという問題も起こる。図6ま
たは図9に示すように、マイラーピーラー54a、54
bにおいてワーク48から剥離されたキャリアフィルム
63a、63bは、1枚ずつ回収容器55に集められ
る。
【0031】剥離されたキャリアフィルム63a、63
bは廃棄されるため、回収容器55内にキャリアフィル
ム63a、63bを整然と積層するような機構は設けら
れない。したがって、回収容器55内のキャリアフィル
ム63a、63bは軽量でありながら、占有スペースが
大きく、頻繁に排除しないとマイラーピーラー54a、
54bが詰まる可能性もある。
【0032】特開平5−147819号公報には、電子
部品搭載用基板に貼付されたドライフィルムのマイラー
を連続的に剥離・回収することが可能であるドライフィ
ルム用のマイラー剥離装置が開示されている。このマイ
ラー剥離装置によれば、剥離されたマイラーをリールに
巻回して回収する。したがって、剥離されたマイラー
(キャリアフィルム)の占有スペースは小さく、廃棄作
業の負担も少ない。
【0033】しかしながら、このマイラー剥離装置はフ
レキシブル基板からなるプリント配線板用の構成であ
り、図6あるいは図9に示す、リジッド基板を用いるプ
リント配線板の製造装置に、特開平5−147819号
公報に記載されたような剥離フィルム回収機構を適用す
ることはできない。
【0034】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、キャリアフィルムの剥
離や、剥離後のキャリアフィルムの廃棄が容易であり、
かつワークの搬送機構を簡略化することが可能であるプ
リント配線板の製造装置および製造方法を提供すること
を目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のプリント配線板の製造装置は、レジストフ
ィルムと、前記レジストフィルムの第1面上に積層され
たキャリアフィルムとを含むドライフィルムを、前記レ
ジストフィルムの第2面がワークと接するように、前記
ワーク上に貼付するドライフィルム供給手段と、分断さ
れていない前記ドライフィルムの一部であって、前記ワ
ーク上の前記ドライフィルムに、所定のマスクパターン
を転写する露光手段と、前記ワーク上の前記ドライフィ
ルムのうち、前記キャリアフィルムを一端から巻き取
り、前記キャリアフィルムを前記ワーク上の前記レジス
トフィルムから剥離するキャリアフィルム剥離手段とを
有することを特徴とする。
【0036】好適には、前記ドライフィルム供給手段と
前記露光手段との間に形成された第1のドライフィルム
蓄積手段をさらに有し、前記第1のドライフィルム蓄積
手段は、前記ドライフィルムと接触する少なくとも1つ
の第1の接触部分と、前記第1の接触部分を移動させ、
前記第1の接触部分の移動量に応じて、前記ドライフィ
ルム供給手段と前記露光手段との間に配置される前記ド
ライフィルムの長さを変化させる第1の接触部分移動手
段とを含む。
【0037】好適には、前記露光手段と前記キャリアフ
ィルム剥離手段との間に形成された第2のドライフィル
ム蓄積手段をさらに有し、前記第2のドライフィルム蓄
積手段は、前記ドライフィルムと接触する少なくとも1
つの第2の接触部分と、前記第2の接触部分を移動さ
せ、前記第2の接触部分の移動量に応じて、前記露光手
段と前記キャリアフィルム剥離手段との間に配置される
前記ドライフィルムの長さを変化させる第2の接触部分
移動手段とを含む。
【0038】好適には、前記キャリアフィルム剥離手段
は、前記ワークおよび前記ワーク上に積層された前記ド
ライフィルムに押圧するローラーと、前記ローラーを通
過した前記ドライフィルムのうち、前記キャリアフィル
ムを巻き取る巻き取りリールとを含む。好適には、前記
ドライフィルムは、前記第2面上に積層された保護フィ
ルムをさらに有し、前記ドライフィルム供給手段は、前
記保護フィルムを前記第2面から剥離する保護フィルム
剥離手段をさらに有する。
【0039】本発明のプリント配線板の製造装置は、好
適には、前記ワークの両面に、ほぼ同時にそれぞれ前記
ドライフィルムを供給することが可能である1対の前記
ドライフィルム供給手段を有する。本発明のプリント配
線板の製造装置は、さらに好適には、前記ワークの両面
に、ほぼ同時にそれぞれ露光を行うことが可能である1
対の前記露光手段を有する。本発明のプリント配線板の
製造装置は、さらに好適には、前記ワークの両面から、
ほぼ同時にそれぞれ前記キャリアフィルムを剥離するこ
とが可能である1対の前記キャリアフィルム剥離手段を
有する。
【0040】これにより、ワークがドライフィルムによ
って搬送され、ドライフィルムはキャリアフィルム剥離
手段により進行する。したがって、キャリアフィルム剥
離手段以外には、ワークを搬送するための手段が不要で
あり、装置構成が単純化される。また、本発明のプリン
ト配線板の製造装置によれば、ドライフィルムを切断す
る手段が不要であり、これによっても装置構成が単純化
される。
【0041】さらに、本発明のプリント配線板の製造装
置によれば、ドライフィルムにナーリングを行うナーリ
ングローラーが不要である。これにより、装置構成が単
純化されるだけでなく、ナーリングによりレジストフィ
ルムの一部が剥離されたり、剥離されたレジスト片がレ
ジストフィルム上に再付着するのを防止することが可能
となる。したがって、フォトリソグラフィ工程における
パターン不良の発生が低減される。
【0042】また、本発明のプリント配線板の製造装置
によれば、剥離されたキャリアフィルムはキャリアフィ
ルム剥離手段の一部に巻き付けられて回収される。した
がって、従来の製造装置のように、剥離されたキャリア
フィルムの占有スペースが大きくなるのを防止でき、廃
棄作業の負担が軽減される。
【0043】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明のプリント配線板の製造方法は、レジストフィルム
と、前記レジストフィルムの第1面上に積層されたキャ
リアフィルムとを含むドライフィルムを、前記レジスト
フィルムの第2面がワークと接するように、前記ワーク
上に貼付する工程と、前記ドライフィルムを分断せず
に、前記ワーク上の前記ドライフィルムに露光を行い、
所定のマスクパターンを転写する工程と、前記ワーク上
の前記ドライフィルムのうち、前記キャリアフィルムを
一端から巻き取り、前記キャリアフィルムを前記ワーク
上の前記レジストフィルムから剥離する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0044】好適には、前記ワーク上への前記ドライフ
ィルムの貼付と、前記キャリアフィルムの巻き取りを一
定の速度で連続して行いながら、前記ドライフィルムの
一部を周期的に蓄積させることにより、前記露光を間欠
的に行う。好適には、前記露光を間欠的に行いながら、
前記ドライフィルムの一部を周期的に蓄積させることに
より、前記キャリアフィルムの巻き取りおよび剥離を一
定の速度で連続して行う。
【0045】好適には、前記ドライフィルムは、前記第
2面上に積層された保護フィルムをさらに有し、前記ド
ライフィルムを前記ワーク上に貼付する前に、前記保護
フィルムを前記第2面から剥離する工程をさらに有す
る。好適には、前記ドライフィルムを前記ワーク上に貼
付する工程において、前記ワークの両面に、ほぼ同時に
それぞれ前記ドライフィルムを貼付する。
【0046】さらに好適には、前記露光工程において、
前記ワークの両面に、ほぼ同時にそれぞれ露光を行う。
さらに好適には、前記キャリアフィルムを剥離する工程
において、前記ワークの両面から、ほぼ同時にそれぞれ
前記キャリアフィルムを剥離する。
【0047】これにより、キャリアフィルムを剥離する
ためのナーリングをドライフィルムに行う必要がなくな
り、キャリアフィルムの剥離条件の最適化が容易とな
る。また、ナーリングによりレジストフィルムの一部が
剥離されたり、剥離されたレジスト片がレジストフィル
ム上に再付着するのを防止することが可能となる。した
がって、フォトリソグラフィ工程におけるパターン不良
の発生が低減される。また、本発明のプリント配線板の
製造方法によれば、剥離されたキャリアフィルムは巻か
れて回収されるため、占有スペースが小さく、廃棄作業
の負担が軽減される。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のプリント配線板
の製造装置および製造方法の実施の形態について、図面
を参照して説明する。 (実施形態1)図1は本実施形態のプリント配線板の製
造装置の概略図である。図1に示す製造装置1は、銅張
積層板の表面にドライフィルムをラミネートし、ドライ
フィルムに露光を行ってから、現像機に移動させるまで
の一連の工程に用いられる。図1は、両面銅張積層板の
両面にレジストを形成する装置の例である。
【0049】図1に示すように、製造装置1はドライフ
ィルム供給部2、アキュムレーター3、露光機4、アキ
ュムレーター5およびマイラーピーラー6を含む。本実
施形態の製造装置1によれば、ワーク7は、分断されて
いないドライフィルム21a、21bに接着した状態
で、露光機4に搬入され、露光機4から搬出される。
【0050】ワーク7は、ドライフィルム21a、21
bの表面層(キャリアフィルム23a、23b)の一端
が、マイラーピーラー6において巻き取られることによ
り、搬送される。したがって、図6または図9に示す従
来の製造装置41、71に設けられるようなローラーコ
ンベア44a、46aを含む搬送部44、46は不要で
ある。
【0051】ドライフィルム供給部2は、プリント配線
板のコア材となるワーク7の両面に、ドライフィルム2
1a、21bを貼付する(ラミネート)。ワーク7の一
方の面に、ドライフィルムリール8aからドライフィル
ム21aが供給される。ドライフィルム21aは、一方
の表面に保護フィルム22aが形成された状態で、ドラ
イフィルムリール48aに巻かれている。
【0052】ドライフィルム21aをワーク7の一方の
面にラミネートする前に、例えば押さえローラー9aと
保護フィルム巻き取りリール10aを用いて、保護フィ
ルム22aをドライフィルム21aから剥離する。剥離
された保護フィルム22aは、保護フィルム巻き取りリ
ール10aに巻き取られる。保護フィルム22aが剥離
されたドライフィルム21aは、加熱圧着ローラー11
aによって、ワーク7の一方の面にラミネートされる。
【0053】ドライフィルム21aのラミネートと並行
して、ワーク7の他方の面に、ドライフィルムリール8
bからドライフィルム21bが供給される。ドライフィ
ルム21bはドライフィルム21aと同様に、押さえロ
ーラー9bと保護フィルム巻き取りリール10bを用い
て保護フィルム22bが剥離される。その後、加熱圧着
ローラー11bによって、ドライフィルム21bがワー
ク7の他方の面にラミネートされる。
【0054】アキュムレーター3、5は必須の構成では
ないが、ドライフィルム供給部2におけるドライフィル
ム21a、21bのラミネートと、露光機4における個
々のワーク7への露光とのタイミングを調整する必要が
ある場合に設けられる。ドライフィルム供給部2におけ
るドライフィルムリール8a、8bと加熱圧着ローラー
11a、11bの回転が連続的に行われるのに対し、露
光機4における露光はショット毎に間欠的に行われる。
【0055】したがって、露光機4でワーク7に露光を
行う間、露光されるワーク7と、それを支持する部分の
ドライフィルムは停止させることが望ましい。そこで、
例えば上下に移動可能であるテンションローラー12
a、12bを含むアキュムレーター3を設ける。また、
アキュムレーター3には固定された位置で回転するロー
ラー13a、13bも適宜設けられる。
【0056】テンションローラー12aを上方に移動さ
せた場合、あるいはテンションローラー12bを下方に
移動させた場合、アキュムレーター3内に蓄積されるド
ライフィルム21a、21bの長さが長くなる。したが
って、露光機4へのドライフィルム21a、21bの搬
入を遅れさせることができる。露光機4内にワーク7を
一時的に停止させるとき、上記のように、アキュムレー
ター3にドライフィルム21a、21bを蓄積させる。
【0057】アキュムレーター3において、原理的には
テンションローラー12aとテンションローラー12b
のいずれか一方があれば、ドライフィルム21a、21
bの露光機4内への搬入速度を調整することは可能であ
る。但し、アキュムレーター3を用いてドライフィルム
21a、21bおよびワーク7を一方向のみに大きく移
動させた場合、ドライフィルム21a、21bやワーク
7に不可逆的な反りが生じる可能性がある。
【0058】したがって、本実施形態の製造装置1によ
れば、逆方向に移動する2つのテンションローラー12
a、12bが設けられる。必要に応じてテンションロー
ラーの数や、固定された位置で回転するローラーの数を
増やしたりすることも可能である。このように、アキュ
ムレーター3の構成は任意に変更できる。
【0059】アキュムレーター3は、ドライフィルム2
1a、21bのラミネートと、ワーク7への露光とのタ
イミングを調整する目的で設けられるものであり、例え
ば、露光が行われる間、ドライフィルム供給部2のドラ
イフィルムリール8a、8bおよび加熱圧着ローラー1
1a、11bの回転を一時的に停止させれば、アキュム
レーター3は不要である。
【0060】しかしながら、ドライフィルム21a、2
1bのラミネートは、一般に、加熱圧着ローラー11
a、11bによる加熱を伴う。したがって、加熱圧着ロ
ーラー11a、11bを一時的に停止させることによ
り、ドライフィルム21a、21bの加熱ムラが生じる
可能性がある。例えば加熱が不要である場合のように、
ドライフィルムリール8a、8bおよび加熱圧着ローラ
ー11a、11bの回転を一時的に停止させても問題が
ない場合には、アキュムレーター3を設ける必要はな
い。
【0061】露光機4においては、ワーク7の両面に露
光が行われる。露光が終了したワーク7は、ドライフィ
ルム21a、21bとともに移動し、露光機4から搬出
される。ドライフィルム21aの表面層であるキャリア
フィルム23aは、マイラーピーラー6のキャリアフィ
ルム巻き取りリール14aによって巻き取られる。同様
に、ドライフィルム21bの表面層であるキャリアフィ
ルム23bは、マイラーピーラー6のキャリアフィルム
巻き取りリール14bによって巻き取られる。
【0062】キャリアフィルム巻き取りリール14a、
14bにキャリアフィルム23a、23bが巻き取られ
ることにより、ワーク7上のキャリアフィルムが剥離さ
れ、ワーク7上には露光されたレジストフィルムが残
る。マイラーピーラー6において、キャリアフィルムが
剥離されるワーク7は、押さえローラー15a、15b
により上下から押圧される。
【0063】本実施形態の製造装置1によれば、キャリ
アフィルム23a、23bの剥離に作用する力は、主に
ドライフィルム21a、21bの移動速度、すなわちキ
ャリアフィルム巻き取りリール14a、14bによる巻
き取り速度と、押さえローラー15a、15bの押圧力
によって制御することが可能である。したがって、従来
の製造装置41(図6参照)において、ナーリングロー
ラー53aとマイラーピーラー54aの両方で剥離条件
の最適化を行わなければならないのに対し、剥離条件の
最適化が容易となる。
【0064】なお、キャリアフィルムの剥離には、キャ
リアフィルムの粘着性や、ドライフィルムとワークとの
間の粘着性等も影響するが、これらの影響は従来の製造
装置についても当てはまり、本実施形態の製造装置1の
上記の利点を損なうものではない。
【0065】キャリアフィルムの剥離に作用する力が、
キャリアフィルム巻き取りリール14a、14bによる
巻き取り速度に大きく影響を受けることから、巻き取り
速度は原則として一定とすることが望ましい。一方、露
光機4内でのワーク7への露光は間欠的に行われるた
め、露光機4からのワーク7の搬出と、マイラーピーラ
ー6によるキャリアフィルム23a、23bの剥離との
間には、タイミングのずれが生じる。
【0066】そこで、露光機4とマイラーピーラー6の
押さえローラー15a、15bとの間に、アキュムレー
ター3と同様のアキュムレーター5を設けることが望ま
しい。アキュムレーター5は、例えばテンションローラ
ー12a、12bと同様のテンションローラー12c、
12dやローラー13c、13dを含む構成とする。あ
るいは、アキュムレーター3と同様に、他の構成とする
こともできる。
【0067】キャリアフィルム巻き取りリール23a、
23bおよび押さえローラー15a、15bの回転を一
時的に停止させることにより、露光機4からのワーク7
の搬出と、キャリアフィルム23a、23bの剥離との
タイミングを合わせることは原理的には可能である。そ
の場合、アキュムレーター5は不要となるが、キャリア
フィルムの剥離に作用する力を一定とすることができな
くなる。
【0068】これにより、キャリアフィルム下地のレジ
ストフィルムが損傷を受け、フォトリソグラフィでパタ
ーン不良が発生する可能性もある。したがって、アキュ
ムレーター5を設け、露光機4からのワーク7の搬出
と、キャリアフィルム23a、23bの剥離とのタイミ
ングを調整することが望ましい。
【0069】マイラーピーラー6によってワーク7上の
ドライフィルム21a、21bからキャリアフィルム2
3a、23bが剥離されると、ワーク7a上にはドライ
フィルム21a、21bのうち、レジストフィルムが残
る。キャリアフィルム23a、23bが剥離されるまで
は、ワーク7はドライフィルム21によって相互に連結
されているが、キャリアフィルム23a、23bが除去
されると、ワーク7間は容易に分断される。これは、レ
ジストフィルムのみではドライフィルム21a、21b
の強度が著しく低いことによる。
【0070】従来の製造装置1(図6参照)によれば、
ワーク48にドライフィルム61a、61bをラミネー
トした後、ワーク48間のドライフィルム621a、6
1bを切断するため、ドライフィルム切断部43a、4
3bが設けられる。それに対し、本実施形態1の製造装
置1はドライフィルム21a、21bを切断するための
切断部が不要であり、装置構成を単純化することができ
る。
【0071】以上のように、上記の本実施形態の製造装
置1によれば、ワーク7がドライフィルム21a、21
bによって搬送され、ドライフィルム21a、21bは
マイラーピーラー6のキャリアフィルム巻き取りリール
14a、14bを回転させることにより進行する。した
がって、キャリアフィルム巻き取りリール14a、14
b以外には、ワーク7を搬送するための手段を特に設け
る必要がない。また、キャリアフィルム巻き取りリール
14a、14bはマイラーピーラー6の一部であるた
め、製造装置1の全体構成は単純である。
【0072】さらに、本実施形態の製造装置1によれ
ば、ドライフィルム21a、21bを切断する手段が不
要である。これによっても、装置構成は単純化される。
また、キャリアフィルムの剥離を容易とするためのナー
リングローラーが不要である。これにより、装置構成が
単純化されるだけでなく、ナーリングによりレジストフ
ィルムの一部が剥離されたり、剥離されたレジスト片が
レジストフィルム上に再付着して、パターン不良が発生
するのを防止することが可能となる。
【0073】本実施形態の製造装置1を用いて、プリン
ト配線板の製造を行う場合、剥離されたキャリアフィル
ム23a、23bはキャリアフィルム巻き取りリール1
4a、14bにより回収される。したがって、従来の製
造装置のように、剥離されたキャリアフィルムの占有ス
ペースが大きくなるのを防止でき、廃棄作業の負担が軽
減される。
【0074】図2は、図1に示すドライフィルム21a
(または21b)の断面図である。図2に示すように、
レジストフィルム24a(または24b)の一方の面に
保護フィルム22a(または22b)が形成されてい
る。レジストフィルム24a(または24b)の他方の
面にはキャリアフィルム23a(または23b)が形成
されている。
【0075】保護フィルム22a(または22b)は、
ドライフィルム21a(または21b)のラミネートを
行う直前に、レジストフィルム24a(または24b)
から剥離される。ドライフィルム21a(または21
b)は、レジストフィルム24a(または24b)がワ
ーク7(図1参照)の表面に接するようにラミネートさ
れる。
【0076】図1に示す製造装置1において、ワーク7
として両面銅張積層板を用い、ワーク7の両面に図2の
ドライフィルム21a、21bをラミネートした場合、
図3に示すような断面構造をもつ積層体が得られる。図
3に示すように、コア材26の一方の面には銅箔27
a、レジストフィルム24aおよびキャリアフィルム2
3aが順に積層される。同様に、コア材26の他方の面
には銅箔27b、レジストフィルム24bおよびキャリ
アフィルム23bが順に積層される。
【0077】コア材26としては、例えばガラス布に樹
脂を含浸させ、加熱乾燥させて板状にしたものを用いる
ことができる。ガラス布に含浸させる樹脂としては、例
えばエポキシ樹脂が挙げられる。コア材26と銅箔27
aとの層間、コア材26と銅箔27bとの層間は、それ
ぞれ予めプリプレグを挟んで加熱加圧することにより、
接着されている。このように、本実施形態の製造装置1
によれば、リジッド基板を用いてプリント配線板を製造
することが可能である。
【0078】(実施形態2)図4は本実施形態のプリン
ト配線板の製造装置の概略図である。図4に示す製造装
置31は、図1に示す製造装置1と同様に、ドライフィ
ルムのラミネートおよび露光に用いられる。図4の製造
装置31は、銅張積層板の片面にレジストを形成する装
置の例であり、ドライフィルム供給部2がワーク7の片
面にドライフィルム21aを供給し、ドライフィルム6
1aの切断や露光を片面のみ行うことを除き、図1の製
造装置1と共通の構成を有する。
【0079】図4に示す製造装置31において、ワーク
7として片面銅張積層板を用い、ワーク7の銅箔側に図
2のドライフィルム21aをラミネートした場合、図5
に示すような断面構造をもつ積層体が得られる。図5に
示すように、コア材26の一方の面に銅箔27a、レジ
ストフィルム24aおよびキャリアフィルム23aが順
に積層される。
【0080】コア材26としては、図3に示す両面銅張
積層板と同様に、例えばガラス布にエポキシ樹脂等の樹
脂を含浸させ、加熱乾燥させて板状にしたものを用いる
ことができる。コア材26と銅箔27aとの層間は、予
めプリプレグを挟んで加熱加圧することにより、接着さ
れている。このように、本実施形態の製造装置31によ
っても、リジッド基板を用いてプリント配線板を製造す
ることが可能である。
【0081】本発明のプリント配線板の製造装置および
製造方法の実施形態は、上記の説明に限定されない。例
えば、本発明の製造装置は、ドライフィルムのラミネー
ト工程と、ドライフィルムへの露光工程を製造工程に含
む製品であれば、プリント配線板以外の製品の製造に適
用することも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0082】
【発明の効果】本発明のプリント配線板の製造装置によ
れば、キャリアフィルムの剥離や、剥離後のキャリアフ
ィルムの廃棄が容易となり、かつワークの搬送機構が簡
略化される。本発明のプリント配線板の製造方法によれ
ば、キャリアフィルムの剥離や、剥離後のキャリアフィ
ルムの廃棄が容易となり、キャリアフィルムの剥離工程
に起因するパターン不良を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態1に係るプリント配線
板の製造装置の概略図である。
【図2】図2は図1のドライフィルム21a(または2
1b)の一部を拡大した断面図である。
【図3】図3は図1のワーク7の一部を拡大した断面図
である。
【図4】図4は本発明の実施形態2に係るプリント配線
板の製造装置の概略図である。
【図5】図5は図4のワーク7の一部を拡大した断面図
である。
【図6】図6は従来のプリント配線板の製造装置の概略
図である。
【図7】図7は図6のドライフィルム61a(または6
1b)の一部を拡大した断面図である。
【図8】図8は図6のワーク48の一部を拡大した断面
図である。
【図9】図9は従来のプリント配線板の製造装置の概略
図である。
【図10】図10は図9のワーク48の一部を拡大した
断面図である。
【符号の説明】
1、31、41、71…製造装置、2、42…ドライフ
ィルム供給部、3、5…アキュムレーター、4、45…
露光機、6、54a、54b…マイラーピーラー、7、
48、48a…ワーク、8a、8b、49a、49b…
ドライフィルムリール、9a、9b、15a、15b、
50a、50b…押さえローラー、10a、10b、5
1a、51b…保護フィルム巻き取りリール、11a、
11b、52a、52b…加熱圧着ローラー、12a、
12b、12c、12d…テンションローラー、13
a、13b、13c、13d…ローラー、14a、14
b…キャリアフィルム巻き取りリール、21a、21
b、61a、61b…ドライフィルム、22a、22
b、62a、62b…保護フィルム、23a、23b、
63a、63b…キャリアフィルム、24a、24b、
64a、64b…レジストフィルム、26、66…コア
材、27a、27b、67a、67b…銅箔、43a、
43b…ドライフィルム切断部、44、46…ワーク搬
送部、44a、44b…ローラーコンベア、47…キャ
リアフィルム剥離部、53a、53b…ナーリングロー
ラー、55…回収容器。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レジストフィルムと、前記レジストフィル
    ムの第1面上に積層されたキャリアフィルムとを含むド
    ライフィルムを、前記レジストフィルムの第2面がワー
    クと接するように、前記ワーク上に貼付するドライフィ
    ルム供給手段と、 分断されていない前記ドライフィルムの一部であって、
    前記ワーク上の前記ドライフィルムに、所定のマスクパ
    ターンを転写する露光手段と、 前記ワーク上の前記ドライフィルムのうち、前記キャリ
    アフィルムを一端から巻き取り、前記キャリアフィルム
    を前記ワーク上の前記レジストフィルムから剥離するキ
    ャリアフィルム剥離手段とを有するプリント配線板の製
    造装置。
  2. 【請求項2】前記ドライフィルム供給手段と前記露光手
    段との間に形成された第1のドライフィルム蓄積手段を
    さらに有し、 前記第1のドライフィルム蓄積手段は、前記ドライフィ
    ルムと接触する少なくとも1つの第1の接触部分と、 前記第1の接触部分を移動させ、前記第1の接触部分の
    移動量に応じて、前記ドライフィルム供給手段と前記露
    光手段との間に配置される前記ドライフィルムの長さを
    変化させる第1の接触部分移動手段とを含む請求項1記
    載のプリント配線板の製造装置。
  3. 【請求項3】前記露光手段と前記キャリアフィルム剥離
    手段との間に形成された第2のドライフィルム蓄積手段
    をさらに有し、 前記第2のドライフィルム蓄積手段は、前記ドライフィ
    ルムと接触する少なくとも1つの第2の接触部分と、 前記第2の接触部分を移動させ、前記第2の接触部分の
    移動量に応じて、前記露光手段と前記キャリアフィルム
    剥離手段との間に配置される前記ドライフィルムの長さ
    を変化させる第2の接触部分移動手段とを含む請求項1
    記載のプリント配線板の製造装置。
  4. 【請求項4】前記キャリアフィルム剥離手段は、前記ワ
    ークおよび前記ワーク上に積層された前記ドライフィル
    ムに押圧するローラーと、 前記ローラーを通過した前記ドライフィルムのうち、前
    記キャリアフィルムを巻き取る巻き取りリールとを含む
    請求項1記載のプリント配線板の製造装置。
  5. 【請求項5】前記ドライフィルムは、前記第2面上に積
    層された保護フィルムをさらに有し、 前記ドライフィルム供給手段は、前記保護フィルムを前
    記第2面から剥離する保護フィルム剥離手段をさらに有
    する請求項1記載のプリント配線板の製造装置。
  6. 【請求項6】前記ワークの両面に、ほぼ同時にそれぞれ
    前記ドライフィルムを供給することが可能である1対の
    前記ドライフィルム供給手段を有する請求項1記載のプ
    リント配線板の製造装置。
  7. 【請求項7】前記ワークの両面に、ほぼ同時にそれぞれ
    露光を行うことが可能である1対の前記露光手段を有す
    る請求項6記載のプリント配線板の製造装置。
  8. 【請求項8】前記ワークの両面から、ほぼ同時にそれぞ
    れ前記キャリアフィルムを剥離することが可能である1
    対の前記キャリアフィルム剥離手段を有する請求項7記
    載のプリント配線板の製造装置。
  9. 【請求項9】レジストフィルムと、前記レジストフィル
    ムの第1面上に積層されたキャリアフィルムとを含むド
    ライフィルムを、前記レジストフィルムの第2面がワー
    クと接するように、前記ワーク上に貼付する工程と、 前記ドライフィルムを分断せずに、前記ワーク上の前記
    ドライフィルムに露光を行い、所定のマスクパターンを
    転写する工程と、 前記ワーク上の前記ドライフィルムのうち、前記キャリ
    アフィルムを一端から巻き取り、前記キャリアフィルム
    を前記ワーク上の前記レジストフィルムから剥離する工
    程とを有するプリント配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】前記ワーク上への前記ドライフィルムの
    貼付と、前記キャリアフィルムの巻き取りを一定の速度
    で連続して行いながら、前記ドライフィルムの一部を周
    期的に蓄積させることにより、前記露光を間欠的に行う
    請求項9記載のプリント配線板の製造方法。
  11. 【請求項11】前記露光を間欠的に行いながら、前記ド
    ライフィルムの一部を周期的に蓄積させることにより、
    前記キャリアフィルムの巻き取りおよび剥離を一定の速
    度で連続して行う請求項9記載のプリント配線板の製造
    方法。
  12. 【請求項12】前記ドライフィルムは、前記第2面上に
    積層された保護フィルムをさらに有し、 前記ドライフィルムを前記ワーク上に貼付する前に、前
    記保護フィルムを前記第2面から剥離する工程をさらに
    有する請求項9記載のプリント配線板の製造方法。
  13. 【請求項13】前記ドライフィルムを前記ワーク上に貼
    付する工程において、前記ワークの両面に、ほぼ同時に
    それぞれ前記ドライフィルムを貼付する請求項9記載の
    プリント配線板の製造方法。
  14. 【請求項14】前記露光工程において、前記ワークの両
    面に、ほぼ同時にそれぞれ露光を行う請求項13記載の
    プリント配線板の製造方法。
  15. 【請求項15】前記キャリアフィルムを剥離する工程に
    おいて、前記ワークの両面から、ほぼ同時にそれぞれ前
    記キャリアフィルムを剥離する請求項14記載のプリン
    ト配線板の製造方法。
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